JP5228021B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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    • H10B43/00EEPROM devices comprising charge-trapping gate insulators
    • H10B43/30EEPROM devices comprising charge-trapping gate insulators characterised by the memory core region

Description

本発明の実施形態は、半導体記憶装置に関する。
現在フラッシュメモリはSolid State Drive(通称SSD)の中に組み込まれ、Hard Disk Drive(HDD)を代替する高速で大容量のストレージを提供している。SSDにはコントローラーチップ、キャッシュメモリチップ(たとえばDRAM)、複数のフラッシュメモリチップが内蔵されている。フラッシュメモリの各メモリ素子は書き換え回数に限度があり、そのデータ保持能力を維持するためにコントローラーチップがWear levelingやWrite cashingといった動作を行っている。
これらの信頼性維持システムを運用するためにはSSDが大容量のキャッシュメモリを搭載している必要がある。一方で、SSDに組み込まれているキャッシュメモリとプロセッサで演算する際に用いられるDRAMが冗長である。従って、プロセッサのDRAMがSSDのキャッシュメモリを代行するEmbedded型SSDも提唱されている。しかし、大容量の記録情報のキャッシュ動作を行った場合、プロセッサの処理速度を圧迫してしまう問題がある。そこで不揮発大容量メモリでありながら、揮発メモリとしても動作可能ないわゆるUnified memoryの開発が求められている。
特開2009−265912号公報 特開2001−167590号公報
IEEE TRANSACTIONS ON ELECTRON DEVICES, VOL. 57, NO. 3, MARCH 2010, pp601−pp607
本発明は、プロセッサの処理速度を低下させることなく、フラッシュメモリの信頼性を維持する半導体記憶装置を提供する。
本発明の一態様に係る半導体記憶装置は第1の方向に延在する半導体層と、前記第1の方向であって前記半導体層の一端及び他端に設けられた第1及び第2の電極と、前記半導体層を挟み、前記第1の方向と直交する第2の方向に設けられた第1及び第2のブロック絶縁膜と、前記第1のブロック絶縁膜と前記半導体層との間に設けられた第1の電荷蓄積膜と、前記第2のブロック絶縁膜と前記半導体層との間に設けられた第2の電荷蓄積膜と、前記第1の電荷蓄積膜と前記半導体層との間に設けられた第1のトンネル絶縁膜と、前記第2の電荷蓄積膜と前記半導体層との間に設けられた第2のトンネル絶縁膜と、前記第1の方向に互いに絶縁して設けられ前記第1のブロック絶縁膜の前記第1の電荷蓄積膜が設けられた側とは反対側に設けられた第1乃至第nのフロントゲート電極(nは2以上の自然数)と、前記第1の方向に互いに絶縁して設けられ前記第2のブロック絶縁膜の前記第2の電荷蓄積膜が設けられた側とは反対側に設けられた第1乃至第nのバックゲート電極と、前記第1乃至第nのフロントゲート電極を互いに絶縁しているフロントゲート絶縁膜と、前記第1乃至第nのバックゲート電極を互いに絶縁しているバックゲート絶縁膜と、前記第1及び第2の電極との間で、かつ前記フロントゲート絶縁膜及び前記バックゲート絶縁膜との間であって前記半導体層中に離間して設けられた複数の拡散領域と、を備え、前記第1の電極に正の第1の電位を与え、全ての前記バックゲート電極に前記第1の電位よりも低い負の第2の電位を与え、前記第1乃至第i−1のフロントゲート電極(iは2以上n以下の自然数)に前記第1の電位よりも高い正の第3の電位を与え、第iのフロントゲート電極に0Vの第4の電位を与えることでインパクトイオン化により発生した正孔を前記半導体層の前記第のバックゲート電極側に保持し、前記半導体層に情報を書き込むことを特徴とする。
本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置を示す図。 半導体記憶装置の断面図を示す図。 半導体記憶装置の上面図を示す図。 半導体記憶装置の配線の取り回しを説明するための図。 半導体記憶装置の等価回路を示す図。 半導体記憶装置の動作を説明するための図。 半導体記憶装置の動作を説明するための図。 半導体記憶装置の動作を説明するための図。 半導体記憶装置の動作を説明するための図。 半導体記憶装置の動作を説明するための図。 半導体記憶装置の変形例を示す図。 半導体記憶装置の等価回路を示す図。
以下図面を参照して、本発明の各実施形態を説明する。同じ符号が付されているものは同様のものを示す。なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比係数などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比係数が異なって表される場合もある。なお、電圧を電位差で表現してもよい。
(第1の実施形態)
図1は、半導体記憶装置20の概略図を示す図である。配線等は省略している。
半導体基板10上に、半導体記憶装置20が設けられている。半導体基板10上にy軸方向(第1の方向)に延在する絶縁膜30と半導体層40とが交互に積層された積層体が設けられている。y軸方向と直交するx軸方向(第2の方向)において半導体基板10上の積層体を挟み込むようにトンネル絶縁膜50、電荷蓄積膜60、ブロック絶縁膜70、ゲート電極80が設けられている。
ゲート電極80は複数の絶縁膜90でy軸方向に絶縁されている。z軸方向は半導体基板10の表面に対して垂直な方向を示す。z軸方向は、x軸方向及びy軸方向に直交する方向である。
図2は、x軸方向から半導体基板10上に絶縁膜30と半導体層40とを交互に積層した積層体を眺めた図である。図2に示すようにy軸方向において積層体の一端が階段状に形成されている。それぞれ延在した半導体層40の部分から電気的な接続をとる。y軸方向において積層体の他端は側面がそろっている。すなわち、積層体の一端はドレイン端子として用いられ、積層体の他端はソース端子として用いられる。ソース端子側は積層体を構成する全ての半導体層40の電圧が一定となる。ドレイン端子側は積層体を構成するそれぞれの半導体層40が個別に電圧が制御される。
図3は、半導体記憶装置20を半導体基板10の表面に垂直な方向から眺めた図である。図3に示すように、y軸方向に延在する半導体層40中に拡散領域100が複数離間して設けられている。なお、図3の紙面右側の絶縁膜90をフロントゲート絶縁膜、紙面左側の絶縁膜90をバックゲート絶縁膜という。拡散領域100はフロントゲート絶縁膜とバックゲート絶縁膜との間に存在する。y軸方向に延在する半導体層40をx軸方向において、トンネル絶縁膜50、電荷蓄積膜60、ブロック絶縁膜70、ゲート電極80が挟んでいる。ゲート電極80には、x軸方向から拡散領域100を挟むように絶縁膜90が設けられている。絶縁膜90はy軸方向においてゲート電極80を絶縁する。y軸方向はNAND列方向に相当する。メモリセルとは、半導体層40をトンネル絶縁膜50、電荷蓄積膜60、ブロック絶縁膜70、ゲート電極80で挟んだ構造をいう。図3において、点線で囲まれた領域がメモリセルに相当する。また、半導体層40をトンネル絶縁膜50、電荷蓄積膜60、ブロック絶縁膜70で挟んだ構造を記憶領域という。必要に応じてセレクトゲートを設置してもよい(NAND列の両端)。
図4は、図3に示すゲート電極80の電極の引き回しを説明するための図である。
初めに半導体記憶装置20のFin状の凸部上に絶縁膜が設けられる。絶縁膜を通じてゲート電極80に相当する位置に孔をあける。その孔から電極を引き回して図4のようにy軸方向に複数のワード線WLを設ける。
また、等価回路図で示すと図5(A)のようになる。図5(A)に示すように、記憶領域がソース端子とドレイン端子間で直列に接続されている。記憶領域は、ソース端子とドレイン端子が接続されている方向に直交する方向(上下方向)において2つのゲート電極80によって接続されている。図5(B)にメモリセルの構成を説明する図を示す。
半導体基板10には、Si基板、SiGe基板、SOI基板等を用いることができる。
絶縁膜30には、例えば、シリコン窒化物(SiN)、シリコン酸化物(SiO)、アルミ酸化物(Al)等を用いることができる。絶縁膜30の膜厚は、例えば10nm以上70nm以下である。
半導体層40には、例えばSi、ポリシリコン、SiGe、Ge等を用いることができる。本実施形態では、p型の半導体層40を想定している。半導体層40の膜厚は、例えば5nm以上60nm以下である。
トンネル絶縁膜50には、例えばシリコン酸化物(SiO)、アルミ酸化物(Al)等を用いることができる。トンネル絶縁膜50の膜厚は、例えば例えば1nm以上10nm以下である。である。
電荷蓄積膜60には、例えばシリコン窒化物(SiN)を用いることができる。電荷蓄積膜60の膜厚は、例えば1nm以上10nm以下である。
ブロック絶縁膜70には、例えばシリコン酸化物(SiO)、アルミ酸化物(Al)等を用いることができる。ブロック絶縁膜70の膜厚は、例えば1nm以上10nm以下である。
トンネル絶縁膜50および電荷蓄積膜60、さらにブロック絶縁膜70は、それぞれ積層構造を有していてもよく、例えばシリコン窒化膜(SiN)とシリコン酸化膜(SiO)との積層膜やシリコン酸化膜(SiO)とアルミ酸化膜(Al)との積層膜を適用してもよい。
ゲート電極80には、例えば半導体材料又は金属材料を用いることができる。半導体材料としては、ポリシリコン、SiGe、又はGe等を用いることができる。金属材料としては、TaN、TiN、TiAlN、TaAlN、AlN等を用いることができる。
絶縁膜90には、例えばシリコン酸化物(SiO)、アルミ酸化物(Al)等を用いることができる。
拡散領域100は、n型の半導体となっている。
次に半導体記憶装置20の動作原理について説明する。半導体記憶装置20は、揮発性データの書き込み・消去等の動作や不揮発性データの書き込み・消去等の動作を任意のメモリセルで実現できる。
以下は、半導体装置20を構成する積層体のうち、一番上層の半導体層40を用いて動作を行うものとして説明する。なお、一番上層の半導体層40を選択するには、選択したい半導体層40に電圧を印加すればよい。
不揮発性データにおける書き込み・消去動作について説明する。
(書き込み・消去)
図6は、半導体記憶装置20のNAND列における書き込み動作を説明するための図である。32個のメモリセルが直列に接続されているものとして説明する。メモリセルが接続される個数は32個には限られない。図6の左側のゲート電極80をフロントゲート(フロントゲート電極ともいう)、右側のゲート電極80をバックゲート(バックゲート電極ともいう)と称する。1番目のメモリセル(Cell[1])に接続された端子をドレイン端子とし、32番目のメモリセル(Cell[32])に接続された端子をソース端子とする。ドレイン端子とソース端子には電圧(Vd=0V、Vs=0V)は印加されていない。
i番目のメモリセル(Cell[i])にデータを書き込むとする(iは自然数である)。
まず、全てのメモリセルのバックゲートに対して正の電圧(Vback)を印加する。Vbackの電圧値は例えば10Vである。このとき、ドレイン端子・ソース端子の電圧は0Vである。
次に、メモリセルCell[i]のバックゲートに対してさらに電圧を印加する。このときの、Vbackの電圧値は例えば20Vである。これは、一般的にトンネル電界が15MV/cm程度でなければならないからである。
このようにすることで、Cell[1]〜Cell[i]のチャネルが導通しチャネル電位が固定され、半導体層40中の電子がバックゲート側の電荷蓄積膜50に蓄積され、メモリセルCell[i]にデータが書き込まれることになる。すなわち、電荷蓄積膜50に情報が書き込まれることになる。なお、バックゲートではなく、フロントゲートに電圧を印加した場合にはフロントゲート側の電荷蓄積膜50に電子を蓄積し、メモリセルにデータを書き込むことができる。
メモリセルのデータを消去する動作を行う場合、全てのメモリセルのバックゲート・フロントゲートの電圧は0Vとして、ソース端子・ドレイン端子に正の電圧を印加することでNAND列に書き込まれたデータを一括消去するこができる。
揮発性データにおける動作について説明する。
(書き込み)
図7は、半導体記憶装置20のNAND列における書き込み動作を説明するための図である。32個のメモリセルが直列に接続されているとして説明する。メモリセルが接続される個数は32個には限られない。図7の左側のゲート電極80をフロントゲート、右側のゲート電極80をバックゲートと称する。1番目のメモリセル(Cell[1])に接続された端子をドレイン端子とし、32番目のメモリセル(Cell[32])に接続された端子をソース端子とする。ドレイン端子には正の電圧(Vd)が印加されている。ソース端子には電圧(Vs=0V)は印加されていない。Vdの電圧値は0.1V以上10V以下である。
i番目のメモリセル(Cell[i])にデータを書き込むとする。(iは自然数である)。
まず、NAND列に属する全てのメモリセルのバックゲートに負の電圧(−Vback)を印加して保持する。Vbackの電圧値は0.1V以上10V以下である。
次に、メモリセルCell[1]からメモリセルCell[i−1]のフロントゲートに対して正の電圧(Vpass)を印加する。Vpassの電圧値は、0.1V以上10V以下である。
VpassをメモリセルCell[1]からメモリセルCell[i−1]まで印加することで、半導体層40のフロントゲート側に反転層チャネルが形成され、メモリセルCell[i]に隣接する拡散領域100の電位はドレイン端子に印加された電圧Vdと等しくなる。
このとき、メモリセルCell[i−1]とメモリセル[i]との間の拡散領域100とメモリセルCell[i]の半導体層40との境界付近でインパクトイオン化によって電子・正孔対が発生する。インパクトイオン化とは、電界により加速された電子が、結晶格子との衝突により電子・正孔対を発生する現象をいう。
境界付近で発生した電子は、メモリセルCell[1]からメモリセルCell[i−1]までに形成された反転層チャネルを通じてドレイン端子側へと放出されていく。一方で、境界付近で発生した正孔は、メモリセルCell[i]の半導体層40のバックゲート側に引き寄せられて保持される。これは、全てのバックゲートに負の電圧(−Vback)が印加されているからである。
このように、半導体層40に正孔を保持することで書き込みを行う。すなわち、半導体層40に情報を書き込むことができる。
(消去)
半導体層40に保持された正孔を消失することで消去が可能となる。すなわち、バックゲートに対して0V又は正の電圧を印加する。このとき、ソース端子・ドレイン端子の電圧は0Vに設定する。正孔は、ソース端子・ドレイン端子から供給される反転層電荷(電子)と再結合することで消失する。
(読み出し)
図8は、半導体記憶装置20のNAND列における読み出し動作を説明するための図である。図7で説明した構成と同様である点の説明は省略する。
i番目のメモリセル(Cell[i])のデータを読み出すとする。
まず、NAND列に属する全てのメモリセルのバックゲートに対して負の電圧(−Vback)を印加して保持する。Vbackの電圧値は0.1V以上10V以下である。
次に、メモリセルCell[i]以外の全てのメモリセルのフロントゲートに対して正の電圧(Vpass)を印加する。Vpassの電圧値は0.1V以上10V以下である。
VpassをメモリセルCell[i]以外の全てのメモリセルに印加することで、半導体層40のフロントゲート側に反転層チャネルが形成される。
次に、メモリセルCell[i]のフロントゲートに読み出し電圧(Vread)を印加して電流が流れるかどうかを半導体記憶装置20に接続された制御部(図示せず)が判定する。このとき、Cell[i]の半導体層40内に正孔の存在により閾値が変動する。Vreadの電圧値は0.1V以上10V以下である。Vreadの電圧はVpassの電圧よりも低い。
このようにして、半導体記憶装置20の読み出しを行う。
(データ保持)
次に、メモリセルにデータを書き込んだ後にデータを保持する動作について説明する。この動作をリフレッシュ動作という。半導体層40に保持された正孔は、一定期間が経過すると徐々に消失してしまうからである。
図9は、半導体記憶装置20のNAND列におけるデータ保持の動作を説明するための図である。図7で説明した構成と同様である点の説明は省略する。
i番目のメモリセル(Cell[i])のデータを保持することを考える。
まず、全てのメモリセルのバックゲートに対して負の電圧(−Vback)を印加することで、半導体層40に保持された正孔を保持する。Vbackの電圧値は、0.1V以上10V以下である。このとき、全てのメモリセルのフロントゲートの電圧(Vpass)は0Vである。ドレイン端子・ソース端子の電圧は0Vである。
次に、図6を用いて説明した読み出し動作終了後に周期的に図7を用いて説明した書き込み動作を行う。
(初期化)
図10は、半導体記憶装置20のNAND列におけるデータの初期化動作を説明するための図である。図7で説明した構成と同様である点の説明は省略する。
i番目のメモリセル(Cell[i])を初期化することを考える。また、i番目のメモリセル(Cell[i])には、不揮発性データが格納されているとする。すなわち、バックゲート側の電荷蓄積膜60に電子が蓄積されている。このとき、半導体層40においてバックゲート側が負の電界を帯びている。ドレイン端子には正の電圧(Vd)が印加されている。Vdの電圧値は、0.1V以上10V以下である。
まず、メモリセルCell[i]を除くすべてのメモリセルのバックゲートに負の電圧(−Vback)を印加する。これは、初期化中にも他のセルの揮発データを保持するためである。
次に、メモリセルCell[1]からメモリセルCell[i−1]のフロントゲートに正の電圧(Vpass)を印加して半導体層40のフロントゲート側に反転層チャネルを形成する。このとき、メモリセルCell[i]とメモリセルCell[i−1]との拡散領域100の電位がドレイン端子の電圧Vdと等しくなる。
よって、メモリセルCell[i−1]とメモリセルCell[i]との間の拡散領域100とメモリセルCell[i]の半導体層40との境界付近でインパクトイオン化が発生し、電子・正孔対が発生する。
境界付近で発生した電子は、反転層チャネルを通じてドレイン端子側へと放出される。
一方、境界付近で発生した正孔は、メモリセルCell[i]のバックゲート側の電荷蓄積膜60に注入され、電荷蓄積膜60内の電子が消失する。なお、電荷蓄積膜60に電子が蓄積されていない場合には、半導体層40のバックゲート側は負の電界を帯びていないため、インパクトイオン化は発生しない。従って、半導体層40にデータが書き込まれることはない。
半導体記憶装置20によれば、Write Cashing動作を行うのに必要な情報を半導体記憶装置内で処理することができるので、半導体装置の大きさを縮小することができる。また、半導体記憶装置20を揮発性と不揮発性に切替えることができる。よって、プロセッサの処理速度を低下させることなく、フラッシュメモリの信頼性を維持することができる。なお、メモリセル[1]のバックゲート及びフロントゲートはセレクトゲートであってもよい。
(変形例)
図11は、半導体記憶装置20の変形例を示す図である。図11に示すよに半導体記憶装置20を複数並べてもよい。なお、x軸方向において半導体装置20は絶縁されている。
図11に示す半導体記憶装置20の等価回路図を示すと図12のようになる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 … 半導体基板、20 … 半導体記憶装置、30、90 … 絶縁膜、40 … 半導体層、50 … トンネル絶縁膜、60 … 電荷蓄積膜、70 … ブロック絶縁膜、80 … ゲート電極、100 … 拡散領域

Claims (7)

  1. 第1の方向に延在する半導体層と、
    前記第1の方向であって前記半導体層の一端及び他端に設けられた第1及び第2の電極と、
    前記半導体層を挟み、前記第1の方向と直交する第2の方向に設けられた第1及び第2のブロック絶縁膜と、
    前記第1のブロック絶縁膜と前記半導体層との間に設けられた第1の電荷蓄積膜と、
    前記第2のブロック絶縁膜と前記半導体層との間に設けられた第2の電荷蓄積膜と、
    前記第1の電荷蓄積膜と前記半導体層との間に設けられた第1のトンネル絶縁膜と、
    前記第2の電荷蓄積膜と前記半導体層との間に設けられた第2のトンネル絶縁膜と、
    前記第1の方向に互いに絶縁して設けられ前記第1のブロック絶縁膜の前記第1の電荷蓄積膜が設けられた側とは反対側に設けられた第1乃至第nのフロントゲート電極(nは2以上の自然数)と、
    前記第1の方向に互いに絶縁して設けられ前記第2のブロック絶縁膜の前記第2の電荷蓄積膜が設けられた側とは反対側に設けられた第1乃至第nのバックゲート電極と、
    前記第1乃至第nのフロントゲート電極を互いに絶縁しているフロントゲート絶縁膜と、
    前記第1乃至第nのバックゲート電極を互いに絶縁しているバックゲート絶縁膜と、
    前記第1及び第2の電極との間で、かつ前記フロントゲート絶縁膜及び前記バックゲート絶縁膜との間であって前記半導体層中に離間して設けられた複数の拡散領域と、
    を備え、
    前記第1の電極に正の第1の電位を与え、全ての前記バックゲート電極に前記第1の電位よりも低い負の第2の電位を与え、前記第1乃至第i−1のフロントゲート電極(iは2以上n以下の自然数)に前記第1の電位よりも高い正の第3の電位を与え、第iのフロントゲート電極に0Vの第4の電位を与えることでインパクトイオン化により発生した正孔を前記半導体層の前記第のバックゲート電極側に保持し、前記半導体層に情報を書き込む半導体記憶装置。
  2. 前記第1の電極に前記第1の電位を与え、全ての前記バックゲート電極に前記第1の電極に与えられる電位と同じか当該電位よりも高い第5の電位を与えることで前記半導体層中に書き込まれた前記正孔を消去し、前記半導体層に書き込まれた情報を消去する請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記第のフロントゲート電極と前記第のバックゲート電極に挟まれた前記第2の電荷蓄積膜に情報が書き込まれた状態で、前記第1の電極に前記第1の電位を与え、前記第以外の全てのバックゲート電極に前記第2の電位を与え、前記第1乃至第−1のフロントゲート電極に前記第3の電位を与えて前記前記第2の電荷蓄積膜の情報を消去する請求項1に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記第1乃至第nのバックゲート電極に前記第2の電位を与えることで前記半導体層に書き込まれた情報を保持する請求項1に記載の半導体記憶装置。
  5. 全ての前記バックゲート電極に前記第2の電位を与え、前記第以外の全てのフロントゲート電極に前記第3の電位を与え、前記第のフロントゲート電極に前記第1の電位と前記第3の電位との間の第6の電位を与え前記第1の電極と前記第2の電極との間で前記半導体層中に通電することで前記半導体層に書き込まれた情報を読み出す請求項1に記載の半導体記憶装置。
  6. 前記拡散領域は前記半導体層とは異なる導電型を有する請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の半導体記憶装置。
  7. 前記第1の電極に与えられる電位よりも低い電位を第2の電極に与える請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の半導体記憶装置。
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