JP2009265316A - バリア装置付きレンズ鏡筒 - Google Patents

バリア装置付きレンズ鏡筒 Download PDF

Info

Publication number
JP2009265316A
JP2009265316A JP2008113865A JP2008113865A JP2009265316A JP 2009265316 A JP2009265316 A JP 2009265316A JP 2008113865 A JP2008113865 A JP 2008113865A JP 2008113865 A JP2008113865 A JP 2008113865A JP 2009265316 A JP2009265316 A JP 2009265316A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
barrier
lens barrel
blade
opening
blades
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008113865A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5450978B2 (ja
Inventor
Takumi Uehara
匠 上原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2008113865A priority Critical patent/JP5450978B2/ja
Priority to US12/427,597 priority patent/US7955007B2/en
Priority to CN2009101357513A priority patent/CN101566780B/zh
Publication of JP2009265316A publication Critical patent/JP2009265316A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5450978B2 publication Critical patent/JP5450978B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/02Bodies
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B11/00Filters or other obturators specially adapted for photographic purposes
    • G03B11/04Hoods or caps for eliminating unwanted light from lenses, viewfinders or focusing aids
    • G03B11/043Protective lens closures or lens caps built into cameras

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Blocking Light For Cameras (AREA)

Abstract

【課題】バリアカバーのバリア開口部と鏡筒部材との間のスペース内に、効率良くバリア羽根を退避させられるように構成してレンズ鏡筒のサイズを小型化し、バリア駆動バネの本数を減じてレンズ鏡筒をさらに小型化し、砂などの異物によってバリア羽根が喰い付いた際の機械的な故障を防ぐための機構を有するバリア装置付きレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】一対のバリア羽根14が閉じ合わさった状態で、撮影用開口部16aを遮蔽可能なように整合するよう、バリア羽根14を小型化する。光軸を中心に公転するバリア駆動部材15に、バリア羽根14を自転可能に軸支する。一対のバリア羽根14を自転させて閉じ合わせる。閉じ合わさった一対のバリア羽根14をバリア駆動部材15と一体に公転させて、撮影用開口部16aに対する姿勢を整合させることにより、隙間を塞ぐように構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、バリア装置付きレンズ鏡筒に関し、特に撮影レンズを保護するためにレンズ前面に開閉可能に装着されたバリア装置を備えたバリア装置付きレンズ鏡筒に関する。
一般に、カメラ等の光学機器に装着されるバリア装置付きレンズ鏡筒には、光学系のレンズ前面を保護するためのバリア羽根を、鏡筒枠の進退移動動作に連動して開閉する方式のバリア装置を備えたものがある。
従来のバリア装置では、レンズを保持する鏡筒部材に、複数枚のバリア羽根を回転可能に軸着する。そして、バリア羽根を、光軸を中心に回転されるバリア駆動リングによって開閉駆動するよう構成する。
また、このバリア装置では、バリア羽根とバリア駆動リングとの間にバリア閉じバネを張架して、バリア羽根を常にバリア駆動リングに当接させる閉じ方向に付勢し、バリア羽根に対するバリア駆動リングの逃げ移動を吸収するよう構成する。
さらに、バリア駆動リングと鏡筒カバーとの間にバリア開きバネを張架して、バリア駆動リングを付勢することによりバリア羽根を開き方向に駆動するよう構成する。
このバリア装置では、回転筒の回転力を連結軸によってバリア駆動リングに伝達するよう構成されている(例えば、特許文献1参照)。
このように構成されたバリア装置は、次のように動作する。このバリア装置では、回転筒が時計方向に回転することで回転筒の回転力が連結軸を介してバリア駆動リングに伝達される。
回転力が伝達されたバリア駆動リングは、バリア開きバネをチャージしながら時計方向に回転し、バリア羽根がバリア閉じバネの付勢力によってバリア駆動リングの回転に追従して反時計方向に回転する。この回転により、バリア羽根は、撮影光学系の前面を覆う状態に移行する。
また、このバリア装置では、回転筒を反時計方向に回転させることで、回転筒と連結軸との当接部分がフリー状態となる。このときバリア駆動リングは、チャージされていたバリア開きバネの付勢力により、反時計方向に回転し、バリア羽根がバリア駆動リングの回転に追従して時計方向に回転される。この回転により、バリア羽根は、撮影光学系の前面を開放する状態に移行する。
バリアが全開状態になると、バリア羽根は、ストッパに当接して時計方向への回転が規制され、それに伴いバリア駆動リングの回転が止まる。
また、バリア羽根が閉じ動作途中に何らかの障害物(例えば砂等の異物)によって閉じ方向に回転不能な場合には、バリア駆動リングの時計方向への回転により、バリア閉じバネがチャージされてバリア駆動リングの時計方向への回転が許容される。すなわち、このバリア装置では、バリア閉じバネが、バリア羽根に対するバリア駆動リングの逃げ移動を許容する手段となって、機構的な故障が発生するのが防止される。
ところで、上述のようなバリア装置付きレンズ鏡筒を装着したカメラに対しては、小型化の要望が強い。このバリア装置付きレンズ鏡筒の小型化を図るためには、バリア羽根の退避スペースを小さくして効率良く退避させることで、バリア装置を備えるレンズ鏡筒の直径を小さくすることが有効である。
そこで従来、略矩形状に形成された撮影用開口部を開閉するためのバリア装置を備えたレンズ鏡筒では、鏡筒直径を小さくする手段が提案されている(例えば、特許文献2参照)。この従来の鏡筒直径を小さくする手段では、撮影用開口部の形状に対し、最適なバリア形状及び退避位置を設定することで、撮影用開口部の大きさに対するバリア羽根のスペース効率を向上するよう構成する。
特許文献2に記載のバリア装置では、光軸を中心に回動するバリア駆動リングにバリア羽根の回転軸を設け、バリア羽根の先端に設けたフォロアをカバー部材に設けたカム溝に係合させる。このように構成したバリア装置では、バリア駆動リングを回転させると、バリア羽根の回転軸が光軸中心に回転移動すると同時に、バリア羽根先端がカム溝の軌跡に沿って移動する。よって、このバリア装置では、バリア駆動リングの回転量とカム溝の軌跡とを変更することによってバリア羽根が開いた際のバリア羽根の位置と姿勢を調整し、バリア羽根が開く際のバリア羽根の退避スペースを最適化することが可能になる。
特開平7―159856号公報 特開平7―191380号公報
しかしながら、バリア装置付きレンズ鏡筒では、バリア羽根を鏡筒部材に軸着する構成を採った場合に、バリア羽根を開いたときの退避スペースが一義的に決まる。よって、この場合には、バリア羽根を開いたときの退避スペースを節減して、鏡筒を小型化する設計の余地が無く、鏡筒の小型化が困難である。
また、バリア装置付きレンズ鏡筒では、バリア羽根の閉じ動作途中に何らかの障害物(例えば砂等の異物)によって閉じ方向に回転できなかった場合に、対処する手段が必要である。このため、バリア羽根を鏡筒部材に軸着する構成を採った場合には、バリア羽根が閉じ動作できないときに、バリア羽根に対するバリア駆動リングの逃げ移動を吸収する専用部品(バリア閉じバネ)を省略できないので、鏡筒の小型化が困難である。
また、バリア羽根の回転軸が光軸中心に対して回転移動するように構成したバリア装置付きレンズ鏡筒では、バリア羽根の開閉動作の際にバリア羽根の先端がカム溝内を摺動するように構成されている。このため、バリア羽根は、閉じ動作途中で、バリア羽根の先端とカム溝との間に何らかの障害物(例えば砂等の異物)があると、閉じ方向に移動できなくなる。このようにバリア羽根の移動が阻止された場合には、バリア駆動リングの閉じ方向への回転が阻害される。そのため、バリア駆動リングが閉じ方向に回転できなくなり、鏡筒が沈胴できなくなる虞がある。
本発明の目的は、鏡筒を小型化できると共に、安定して開閉動作が可能なバリア装置付きレンズ鏡筒を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載のバリア装置付きレンズ鏡筒は、光学系の前面を保護するための複数のバリア羽根を開閉するバリア装置を鏡筒部材に装着したバリア装置付きレンズ鏡筒において、前記鏡筒部材に設置された光線を透過させる開口部を有するカバー部材と、前記鏡筒部材に光軸周りに回転する公転動作が可能なように装着されたバリア駆動部材と、を備え、前記複数のバリア羽根が合わさってできる遮蔽エリアの大きさを、光線を透過させる前記開口部を遮蔽できる範囲で小型化して構成し、前記バリア羽根を回転させて開閉させる自転動作を行わせるための回転軸を、前記バリア駆動部材に軸着し、前記複数のバリア羽根を自転させて遮蔽エリアができるように合わせた、合わせ状態とし、前記複数のバリア羽根が合わさってできた前記遮蔽エリアと光線を透過させる前記開口部との間にできた隙間を無くして遮蔽するように、前記複数のバリア羽根を軸着した前記バリア駆動部材を公転させて閉じ状態とする、ことを特徴とする。
本発明によれば、鏡筒を小型化できると共に、安定して開閉動作が可能なバリア装置付きレンズ鏡筒を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
〔バリア装置の構成〕
図1は、本発明の実施の形態に係わるバリア装置付きレンズ鏡筒の分解斜視図である。
図1において、11は鏡筒部材で、撮影レンズ12を保持しており、撮影者の操作に応じて光軸方向に沿って沈胴繰出し動作を行う。鏡筒部材11の内側には、鏡筒部材11の回転を規制する直進筒13が配置されている。鏡筒部材11と直進筒13とは、鏡筒部材11の沈胴繰出し動作に伴って光軸方向に相対移動し、撮影状態で間隔が開き、沈胴状態で間隔が狭まる。
鏡筒部材11の先端側には、バリア装置が配置されている。このバリア装置は、一対のバリア羽根14と、バリア羽根14を保持すると共に開閉駆動するためのバリア駆動部材15と、撮影用開口部16aが形成されたバリアカバー16とを有する。この鏡筒部材11内に設置されたバリアカバー16(カバー部材)の前面には、バリアカバーの保持部や位置決め部を隠すための化粧板17が設置されている。
この撮影用開口部16aは、撮影用の光線を通過(透過)させる略矩形状の開口(非円形の開口であり、ここでは、各角部が斜めの縁に形成された、図に向かって横長の長方形)に形成されている。
この撮影用開口部16aに隣接して配置された、一対のバリア羽根14は、鏡筒部材11の沈胴時に撮影用開口部16aを全面的に覆うように遮蔽し、鏡筒部材11が繰り出された撮影状態時に全面的に開放するよう装着する。
この鏡筒部材11には、バリア駆動部材15が回動可能に装着されている。このバリア駆動部材15には、バリア羽根14が、バリア羽根14の基端部に設けられた回転軸14aによって回転可能に軸支されている。
また、バリア羽根14の基端部には、バリア羽根14を開く動作を行うために鏡筒部材11の操作突部11cに引っ掛かるように臨ませるため、鏡筒部材側へ延出された引っ掛け形状部14cが形成されている。すなわち、このバリア装置では、鏡筒部材11側に、引っ掛け形状部14cに当接可能なように、操作突部11cを配置する。
鏡筒部材11とバリア羽根14との間には、引張りコイルバネであるバリア駆動バネ18を架設する。これにより、バリア羽根14は、鏡筒部材11の操作突部11cに引っ掛け形状部14cが圧接していない通常の状態で、回転軸14aを中心に反時計回りとなる方向(矢印A方向)に付勢されるように構成する。
このバリア装置では、光軸からの距離が短い順に、バリア羽根14の回転軸14a、バネ引っ掛け部14b、レンズ鏡筒引っ掛け部14cとなるように、光軸に対するラジアル方向の位置関係が設定されている。
このバリア装置では、一対のバリア羽根14に開閉操作を行わせるようバリア駆動部材15を回動操作するための駆動手段として、バリア駆動部材15に形成したカム面15aに対応して、直進筒13にカム面13aを設ける。
なお、本明細書では、バリア羽根14が開くときのバリア駆動部材15の位相を「バリア開き位相」、レンズ鏡筒11が沈胴してバリア羽根14が閉じるときのバリア駆動部材15の位相を「バリア閉じ位相」と称する。
このバリア装置では、鏡筒部材11の沈胴動作に従って、カム面15aとカム面13aとのカム面同士が当接し、バリア駆動部材15を時計回り(矢印B方向)に強制的に「バリア閉じ位相」まで回動してバリア羽根17を閉じる。このとき、このバリア装置では、駆動手段が、バリア駆動部材15をバリア開き位相の位置からバリア閉じ位相の位置まで、回転駆動する。なお、バリア装置では、このバリア駆動部材15の時計回り(矢印B方向)の動作によって、バリア駆動バネ17がチャージされる。
また、このバリア装置では、レンズ鏡筒11を繰出す動作に従って、当接していたカム面15aとカム面13aとが離れ、バリア駆動部材15が反時計回りに「バリア開き位相」まで回動してバリア羽根14を開く。なお、この動作は、バリア駆動バネ17のチャージが開放されるときの付勢力を受けて行われる。
このバリア装置では、レンズ鏡筒11が繰出された状態において、開いているバリア羽根14を閉じないよう拘束してレンズ鏡筒11を沈胴させると、バリア駆動部材15が「バリア閉じ位相」まで回動する。なお、この動作に従って、バリア駆動バネ17はチャージされる。
次に、この状態から、バリア羽根14の拘束を解除した場合には、バリア駆動バネ17のチャージが開放されながらバリア羽根14が閉じる。
また、このバリア装置では、沈胴時にバリア羽根14を強制的に開くと、バリア駆動バネ17をチャージしながらバリア羽根14が開く。次に、この状態から、バリア羽根14の強制開きを解除した場合には、バリア駆動バネ17のチャージを開放しながらバリア羽根14が閉じるように動作する。
[バリア装置の開閉動作]
次に、図2から図6を用いて、バリア装置の開閉動作、及びバリア駆動バネ17のチャージ量に関する条件について詳細に説明する。なお図2から図6は、レンズ12、直進筒13、カバー部材16、化粧板17、及び本発明と直接関係の無い部分の形状の記載を省略している。
図2は、本発明の実施の形態に係わるバリア装置付きレンズ鏡筒で、鏡筒部材11が繰出して、バリア羽根14が全開となった状態(以下、開き状態と称する)を示す正面図である。この開き状態では、バリア駆動部材15のカム面15a(図1に図示)と直進筒13のカム面13a(図1に図示)が完全に離れている状態となっている。このため、バリア駆動部材15は、回転方向で動作を制限されること無く、回動自由な状態にある。
図2に示すように、バリア羽根14は、最も光軸に近い位置に在る回転軸14aで軸着されている。また、バリア羽根14は、回転軸14aよりも光軸から離れた位置に在るバネ引っ掛け部14bに一端を係着したバリア駆動バネ17の張力を受ける。
このバリア装置では、バネ引っ掛け部14bは、バリア羽根14の基端部における、回転軸14aと、引っ掛け形状部14cとの間位置に配置する。
このバネ引っ掛け部14bと、鏡筒部材11のバネ引っ掛け部との間には、前記バリア駆動バネ17を、バネ引っ掛け部14bが操作突部11cに接近する方向に付勢するように架設する。このため、鏡筒部材11のバネ引っ掛け部は、バリア羽根14に対し相対的に、バリア羽根14の自由端部側に配置する。
この図2に示す状態では、バリア駆動バネ17のバネ引っ掛け部14bを操作突部11cに接近させる方向の付勢によって、バリア羽根14の引っ掛け形状部14cが操作突部11cに圧接されている。よって、バリア羽根14は、引っ掛け形状部14cを中心にして、その自由端部を光軸から離間する方向へ回動されるよう、バリア駆動バネ17で付勢された状態となっている。
これと共に、バリア羽根14は、バリア羽根14の端面14dが鏡筒部材11に設けられた開きストッパ11aに圧接されることによりバリア駆動バネ17の付勢力が受け止められて静止され、全開状態を維持している。
このバリア装置では、バリア開き状態にあるときに、バリア駆動バネ17の長さが最も短くなるよう構成されているため、バリア駆動バネ17のチャージ量が、この開き状態で最も小さくなる。
このバリア羽根14が全開となったバリア開き状態では、図2に破線で示す撮影用開口部16aの外側にバリア羽根14が退避して、撮影用開口部16aが開放された状態となっている。また、図2及び図5に示すように、バリア羽根14は、光軸と直交しかつ撮影用開口部16aの長辺と直交する方向に対するカバー部材16とバリア羽根14との重なり量が、撮影用開口部16aの長辺の中央部において最も小さくなるように形成されている。
なお、バリア羽根の端面14dには、バリア羽根を樹脂成型する際に生じるゲート跡14eが残っている。また、鏡筒部材11には、鏡筒部材11と不図示のカバー部材16との位置決め形状部11bが、形成されている。すなわち、このバリア羽根14には、バリア羽根の端面14dと鏡筒部材11の外径側の部分(いわゆるレンズ鏡筒外径)によって囲まれた不使用の領域に、前述した開きストッパ11a、ゲート跡14e及びバリアカバーの位置決め形状部11bが設けられている。
また、バリア羽根14のバリア開き状態では、バネ引っ掛け部14bよりも光軸に近い位置に設けられた回転軸14aが、バリア駆動部材15の回転に伴って、光軸を中心とした円周方向へ自由に移動ができる状態となっている。
よって、バリア羽根14は、バリア羽根14の基端部における鏡筒部材側へ臨むよう延出された引っ掛け形状部14cを回転中心として、バリア駆動バネ17の張力により、時計方向に回動する付勢力を受けた状態となる。
次に、鏡筒部材11が沈胴を開始し、バリア羽根14がバリアの開き状態から閉じ状態に遷移する途中の状態(以下、中間状態と称する)に至った場合について、図3により説明する。
図3は、本発明の実施の形態に係わるバリア装置付きレンズ鏡筒で、鏡筒部材11が沈胴し、バリアが開き状態から閉じ状態に遷移する途中の状態(以下、中間状態と称する)を示す正面図である。
このバリア羽根14が遷移するときの中間状態では、鏡筒部材11の繰出し時に比べてバリア駆動部材15と直進筒13が近づく方向に相対移動している状態にある。よって、この中間状態では、直進筒13のカム面13aとバリア駆動部材15のカム面15aとが接触する状態となっている。このためカム面の作用でバリア駆動部材15は、バリア駆動バネ17の付勢力に抗して強制的に図3に向かって時計方向に回転される。そしてバリア羽根14は、バリア駆動部材15が時計方向に回転するのに従って光軸を中心として時計方向に移動する。
一方、バリア羽根14は、バリア駆動バネ17の付勢力を受けて、回転軸14aを中心に回転しながら、鏡筒引っ掛け部14cが鏡筒部材11の操作突部11cに圧接する状態で反時計方向に回転運動する。すなわち、バリア羽根14は、光軸を中心に時計方向に公転しながら、回転軸14aを中心に反時計方向に自転することになる。
このとき、バリア羽根14が回転軸14aを中心に反時計方向に自転している状態となっているので、バリア駆動バネ17は、バリア開き状態よりも長く伸ばされており、弾性変形によるエネルギのチャージ量が増えている。
次に、鏡筒部材11がさらに沈胴し、バリア羽根14が中間状態から2枚のバリア羽根14が合わさった中間位置にある状態(以下、合わせ状態と称する)に至った場合について、図4により説明する。
図4は、本発明の実施の形態に係わるバリア装置付きレンズ鏡筒で、さらに鏡筒部材11の沈胴が進んだときの、2枚のバリア羽根14が合わさった状態(以下、合わせ状態と称する)を示す正面図である。この合わせ状態では、バリア駆動部材15がさらに時計方向に回転しているため、2枚のバリア羽根14が相互に当接し、撮影用開口部16aの中心付近(開口部16aの光軸を含む一部)を遮蔽した状態となっている。
この合わせ状態では、バリア羽根14の自由端部付近の外側辺の部分(バリア羽根14が全開したとき最も外径に近い位置となるバリア羽根14の一部分)が、撮影用開口部16aの内側に入り込み、撮影用開口部16aの隅に隙間を生じている。ここで、バリア羽根14における開口部の内側に入り込む自由端部付近の外側辺は、バリア開き状態において鏡筒部材11の最も外周に近い部分となっているので、実質的にバリア装置の直径を決定する部分である。なお、鏡筒部材にバリア羽根の回転軸を配置した従来のバリア装置では、この合わせ状態がバリア閉じ状態に相当する。
次に、鏡筒部材11が沈胴端に到達して、バリア全閉状態(以下、閉じ状態と称する)に至った場合について、図5により説明する。
図5は、本発明の実施の形態に係わるバリア装置付きレンズ鏡筒で、鏡筒部材11が沈胴端に到達したときの、バリア全閉状態を示す正面図である。このバリア全閉状態では、バリア駆動部材15が最も時計方向に回転した「閉じ位相」に位置している。
この図5の状態では、バリア羽根14の引っ掛け形状部14cが鏡筒部材11の操作突部11cから離間して、バリア羽根14が回転軸14aを中心に回動自由となるように開放された状態となっている。
このバリア全閉状態では、一対のバリア羽根14が、それぞれバリア駆動バネ17の張力によって回転軸14aを中心とした図に向かって反時計方向に回転するよう付勢されて、相互に圧接して静止した合わせ状態を保持している。
これと共に、バリア羽根14は、合わせ状態から閉じ状態に至る過程で、バリア駆動部材15と一体となって光軸を中心に時計方向へ回転している。その結果、光を透過させるための撮影用開口部16aの隅部に生じていた隙間が、バリア羽根14によって完全に遮蔽される。
すなわち、一対のバリア羽根14が合わさった閉状態で、光を透過させるための撮影用開口部16aにおける略矩形状の開口より一回り大きく、撮影用開口部16aと相似形状の遮蔽エリアを構成する。そして、図4に示す一対のバリア羽根14が合わさってできた遮蔽エリアが撮影用開口部16aの開口形状に対して斜めに重なる状態から、一対のバリア羽根14がバリア駆動部材15と一体的に回動する。これにより、図5に示す撮影用開口部16aの開口形状と一対のバリア羽根14が合わさってできた遮蔽エリアとが相対的に回転が無い状態で合致する閉じ状態に移行して遮蔽状態に至る。
また合わせ状態から閉じ状態に移行する際にバリア羽根14が光軸を中心にして時計方向へ回転するため、バリア駆動バネ17は、さらに長く伸びるように弾性変形し、弾性エネルギの蓄積であるチャージ量が増える。
上述した本実施の形態に係わるバリア装置付きレンズ鏡筒は、鏡筒部材11の外径の小型化を図るものである。このためには、バリアカバー16(カバー部材)の撮影用開口部16aと鏡筒部材11の内周面との間の空間をできるだけ狭くすることが有効である。
そこで、このバリア装置付きレンズ鏡筒では、一対のバリア羽根14が合わさってできる遮蔽エリアの大きさを、可能な限り撮影用開口部16aの開口形状に近づけて、バリア羽根14を小型化する。これと共に、このバリア装置付きレンズ鏡筒では、一対の小型化されたバリア羽根14を、バリアカバー16の撮影用開口部16aと鏡筒部材11の内周面との間の空間内に隙間なくコンパクトに収納するよう構成する。
このため、図2に示すように、このバリア装置付きレンズ鏡筒では、一対のバリア羽根14が合わさってできる遮蔽エリアの大きさを、撮影用開口部16aより一回り大きな必要最小限の大きさに設定する。すなわち、このバリア装置では、一対のバリア羽根14が合わさってできる遮蔽エリアが、撮影用開口部16aを遮蔽可能に適合する範囲で小型化する。
小型化されたバリア羽根14は、相互に合わされる各辺が、それぞれ撮影用開口部16aの周囲の辺に沿い、バリア羽根14の外側の辺が鏡筒部材11の内周面に隣接するような状態で収まるように、鏡筒部材11内に装着する。
このように構成したバリア装置では、図4に示すように、一対のバリア羽根14を各回転軸14aの周りに回動して閉じたときにできる遮蔽エリアの配置位置が、撮影用開口部16aの配置位置に対して斜めとなるようにずれる。このため、このバリア装置では、一対のバリア羽根14を各回転軸14aの周りに回動して閉じたときに、撮影用開口部16aとの間に隙間ができる。
そこで、このバリア装置では、一対のバリア羽根14をバリア駆動部材15と共に光軸を中心に回動調整して、一対のバリア羽根14が合わさってできる遮蔽エリアの配置位置を、撮影用開口部16aに合致させて遮蔽する。
よって、このバリア装置では、従来の一対のバリア羽根14を各回転軸14aの周りに回動して閉じ、撮影用開口部16aとの間の隙間を無くすように遮蔽するだけの大きなバリア羽根を持つものと比較して、全体を小型化できる。
要するに、本バリア装置では、撮影用開口部16aのサイズが従来の構成のバリア装置よりも広く取られていることを意味している。言い換えると、従来と同一サイズの撮影用開口部16aに対して、鏡筒部材11の外径を従来よりも小さく構成できる。
さらに上述した本実施の形態に係わるバリア装置付きレンズ鏡筒では、バリア羽根14が、バリア駆動部材15に軸支されており、バリア駆動部材15と一体的に回動する。このため、バリア閉じ状態におけるバリア駆動部材の位相が個体差などによってバラつくと、バリア羽根14の位置が回転方向にずれてしまい、開口部の隅部が露出する虞がある。
そこで本実施の形態に係わるバリア装置では、バリア羽根14における撮影用開口部16aの長辺16dの部分を覆う端部14dの形状を、糸巻き形に反った形状に形成する。これによりバリア羽根14が、撮影用開口部16aの隅部を遮蔽するときのオーバーラップ量を多めに取る構造としている。
これによって沈胴時にバリア駆動部材15の位相が回転方向にずれても、バリア羽根14が、確実に撮影用開口部16aを遮蔽することができる。
さらにこのバリア羽根14の構造では、バリア開き状態において、バリア羽根14の端部14d部を糸巻き形に反る形状とすることによって生じる中央付近の凹部と鏡筒部材11の内周面との間に空きスペースができる。そこで、このバリア羽根14では、その中央付近の凹部に、バリア開き時のバリア開きストッパ11aと、カバー部材の位置決め機構11bと、バリア羽根14を樹脂成型する際のゲート14eとを設けている。これによって、このバリア装置では、空きスペースを有効に活用し、鏡筒部材11のよりいっそうの小型化を図っている。
次に、鏡筒部材11が沈胴してバリア羽根14が閉じているときに、バリア羽根14を強制的に開いた状態(以下で意地悪状態と称する)とする場合について、図6により説明する。
図6は、本発明の実施の形態に係わるバリア装置付きレンズ鏡筒で、バリア羽根14が撮影用開口部16aを遮蔽している沈胴時に強制的にバリア羽根14を開くときの状態を示す正面図である。
閉じている状態のバリア羽根14を強制的に開くように操作する場合には、バリア羽根14が回転軸14aを中心に時計方向に回転される。よって、このバリア羽根14の開動作により、バリア駆動バネ17が引き伸ばされるように弾性変形してチャージされる。
バリア羽根14を強制的に開く作用が解除されると、バリア駆動バネ17に蓄えられた弾性エネルギのチャージを開放しながら、バリア羽根14は、通常の閉じ位置に戻る。
よって、本実施の形態に係わるバリア装置では、バリア羽根14が強制的に開かれる際に、バリア駆動バネ17が力を吸収するバネとして作用するため、機械的な故障が発生しない。
また、本実施の形態に係わるバリア装置では、鏡筒部材11が繰り出してバリア羽根14が開いた状態において、バリア羽根14あるいはバリア駆動部材15に砂などの異物が喰い付く場合がある。このような場合には、バリア装置が図6と同様に鏡筒沈胴時にバリアの閉じ動作が阻害された状態となり、バリア駆動バネ17が力を吸収するよう作用してバリア羽根14を駆動する機構の機械的な故障を防止できる。
なお、従来から用いられているバリア羽根をカム機構に連結して開閉駆動する構成では、バリア羽根を強制的に開こうとする力がフォロアピンとカム溝が係合している部分で制止される等のため、無理な力が機構部分に作用する。このため、バリア羽根をカム機構で開閉操作する構成とした場合には、バリア羽根を強制的に開こうとする力を逃がすことができず、部材が塑性変形する等して、機械的な故障の原因となる。
次に、本実施の形態に係わるバリア装置において、鏡筒部材11の外径を従来よりもさらに小型化するための構成について説明する。
従来用いられているバリア装置では、バリア羽根をカバー部材によって外れないように押さえる構造となっている。バリア羽根は、本来の閉じ位置よりもさらに開口部の内側に入り込んでくると、バリア羽根がバリアカバーから外れて、開口部から外に脱落する。
従来のバリア装置では、これを防止するために、バリアカバー又は鏡筒部材若しくはバリア駆動部材に閉じストッパを設けている。しかし、このように構成した場合には、この通常のバリア閉じ動作によってバリア羽根同士が合わさる前にバリア羽根が閉じストッパに当接すると、バリアが閉じ切らなくなる。このため、バリア羽根と閉じストッパの間には、誤差を吸収するための隙間を設ける必要がある。
この誤差を吸収するための隙間量は、バリア羽根と閉じストッパとの間に介在する部品点数が増え組み立て誤差が増大するのに従って、大きく取る必要がある。また、レバー比の原理を考えると、閉じストッパの位置がバリア羽根の回転軸に近くなるのに比例して、誤差を吸収するための隙間によるバリア羽根の回転余裕量を拡大させねばならない。
また、バリア閉じ状態でのバリア羽根とバリアカバーのオーバーラップ量は、バリア羽根の脱落を防ぐための引っ掛かり量に、閉じストッパとバリア羽根の隙間によって生じるバリア羽根の回転移動の余裕量を加えた量以上となる。
よって、従来のバリア装置では、バリア閉じ状態でのバリア羽根とバリアカバーのオーバーラップ量を大きくしなければならないので、大型化する。
本実施の形態に係わるバリア装置では、バリア羽根14の閉じストッパとして、相手のバリア羽根14の回転軸14a近くのストッパ部14fの部分を利用している。このストッパ部14fは、回転軸14aを中心とした円弧形状に形成する。このバリア装置では、図6に示すように、一方のバリア羽根14の自由端部が、他方のバリア羽根14のストッパ部14fに当接して回動が制止されるように構成する。
このように構成したバリア装置では、バリア閉じ状態で互いに当接するバリア羽根14同士が、意地悪操作時にはバリア羽根の閉じストッパとして作用する。
このように構成したバリア装置では、撮影用開口部16aの内側に入り込もうとするバリア羽根14と閉じストッパとしてのストッパ部14fを備えた相手のバリア羽根14との間に介在する部品が、バリア駆動部材15のみとなる。
さらに、開口部の内側に入り込もうとするバリア羽根14の最も先端部が、ストッパ部14fと当接するため、バリア羽根14とストッパ部14fとの隙間によるバリア羽根の回転余裕量が最小となる。
従って、バリア閉じ状態におけるバリア羽根14の位置精度を高精度にできる。よって、バリア羽根14の位置精度を吸収するためのカバー部材16とバリア羽根14とのオーバーラップ量を小さく設定してバリア羽根14を小型化し、バリア装置の小型化を図ることができる。また、撮影用開口部16aの所定の大きさに対して、バリア羽根14を小型化することにより鏡筒部材11の外径に対する撮影用開口部16aのサイズの比率を、従来よりも大きくとることが可能となる。これを言い換えれば、撮影用開口部16aのサイズに対する鏡筒部材の外径を従来よりもさらに小型化することが可能となる。
次に、本実施の形態に係わるバリア装置において、バリア駆動バネで、鏡筒沈胴時にバリア羽根を閉じ方向に付勢し、鏡筒繰出し時にバリア羽根を開き方向に付勢して部品点数を減少させる構成に関して図7を参照して説明する。
図7は、本発明の実施の形態に係わるバリア装置付きレンズ鏡筒におけるバリア駆動バネ17のチャージ量とバリアの状態との関係を示すグラフである。前述のとおり、本発明におけるバリア駆動バネ17のチャージ量は、
(意地悪状態)>(閉じ状態)>(開き状態)
の関係を満たしている。
バネの付勢力は、バネのチャージ量(弾性変形量)が小さくなる方向に働く。そのため、鏡筒部材11が沈胴してバリア駆動部材15が「バリア閉じ位相」に回動した状態で、バリア羽根14には、閉じる方向の付勢力が働く。また、鏡筒部材11が繰出してバリア駆動部材15の回転方向の係止が解除された状態で、バリア羽根14には、開く方向の付勢力が働く。
また、このバリア装置では、バリア駆動バネ17に蓄えられたチャージを開放する事によって、バリア羽根14の開き力を得て動作している。よって、バリア羽根14が開いていく過程でバリア駆動バネ17のチャージ量が増加する局面があると、その局面では、バリア羽根14が開き力を得る事ができなくなる。
従って、バリア駆動バネ17の付勢力によりバリア羽根14がスムーズに開くためには、バリア羽根14が開くにつれてバリア駆動バネ17のチャージ量が単調に減少していくことが必要となる。
また、バリア羽根14を閉じないよう拘束して鏡筒部材11を沈胴し、鏡筒沈胴後にバリア羽根14の拘束を解除した場合には、バリア羽根14が閉じるにつれてバリア駆動バネ17のチャージ量が単調に減少する必要がある。
このバリア装置の構成では、図7に示すように、バリア羽根14の開動作から、バリア羽根14の閉じ動作を経て、バリア羽根14の強制開動作に至るまで、バリア駆動バネ17のチャージ量が単調に増加するよう推移する。
よって、このように構成したバリア装置では、同一のバリア駆動バネ17で、鏡筒沈胴時にバリア羽根14を閉じ方向に付勢し、鏡筒繰出し時にバリア羽根14を開き方向に付勢することができる。このため、従来の閉じ専用のバネと開き専用のバネを備える従来のバリア装置に比べ、部品点数を減少させることができる。
以上説明したように、本実施の形態に係わるバリア装置付きレンズ鏡筒では、鏡筒部材11にバリア駆動部材15を、光軸を中心として回動可能に装着し、このバリア駆動部材15にバリア羽根14を軸着して構成する。
このバリア羽根14の開閉動作は、バリア羽根14の公転動作と、バリア羽根14の2様の自転動作と、の組み合わせによって行われる。このバリア羽根14の公転動作は、バリア駆動部材15と一体的にバリア羽根14が光軸周りに回転する動作である。また、バリア羽根14の第1の自転動作は、バリア羽根14が回転軸14a周り回転する動作である。バリア羽根14の第2の自転動作は、バリア羽根14が、鏡筒部材11の操作突部11cに係止された引っ掛け形状部14cの周りに回転する動作である。
本実施の形態に係わるバリア装置では、バリア駆動部材15の回転量と、バリア羽根14の各回転量を適宜設定する。
これにより、このバリア装置は、撮影用開口部16aと鏡筒部材11との間のスペースを最も効率良く利用して開いた状態のバリア羽根14をコンパクトに収納するよう構成できる。よって、撮影用開口部16aのサイズに対して鏡筒部材11の外径を小型化することができる。
また、本実施の形態に係わるバリア装置は、意地悪動作時に無理に外力が働くことを防止するためのエネルギ吸収機構の作用を、バリア駆動バネ17が兼ね備える構成となっている。従って、意地悪操作時にバリア装置の故障を防ぐことが可能となる。
これと共に、同一のバリア駆動バネ17で閉じと開きの両方の駆動を行うため、閉じ専用のバネと開き専用のバネを備える従来のバリア装置に比べ、部品点数を減少させる効果がある。また、バリア羽根14には、閉じた状態でバリア駆動部材15の位相ズレを吸収するための形状が施されているので、部品の製造誤差により、撮影用開口部16aを閉塞した際に隙間が発生することを防ぐ効果がある。また、このバリア装置では、バリア羽根14とバリアカバー16とのオーバーラップ量を減少させることで、鏡筒部材11の外径をさらに小型化することができる。
さらに、バリア羽根14が開いた際にバリア羽根14と鏡筒部材11に囲まれた領域に、バリア装置を構成するための開きストッパ11a等を配置することで、スペースを有効に活用し、鏡筒部材11をさらに小型化できる。
本発明の実施の形態に係わるバリア装置付きレンズ鏡筒の分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係わるバリア装置付きレンズ鏡筒で、鏡筒部材が繰出して、バリア羽根が全開となった状態を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係わるバリア装置付きレンズ鏡筒で、鏡筒部材が沈胴し、バリアが開き状態から閉じ状態に遷移する途中の状態を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係わるバリア装置付きレンズ鏡筒で、さらに鏡筒部材の沈胴が進んだときの、2枚のバリア羽根が合わさった状態を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係わるバリア装置付きレンズ鏡筒で、鏡筒部材が沈胴端に到達したときの、バリア全閉状態を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係わるバリア装置付きレンズ鏡筒で、バリア羽根がバリア開口部を遮蔽している沈胴時に強制的にバリア羽根を開くときの状態を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係わるバリア装置付きレンズ鏡筒におけるバリア駆動バネのチャージ量とバリアの状態との関係を示すグラフである。
符号の説明
11 鏡筒部材
14 バリア羽根
14a バリア羽根の回転軸
14b バリア羽根のバネ引っ掛け部
14c バリア羽根の引っ掛け形状部
15 バリア駆動部材
16 バリアカバー
16a 撮影用開口部
17 バリア駆動バネ

Claims (9)

  1. 光学系の前面を保護するための複数のバリア羽根を開閉するバリア装置を鏡筒部材に装着したバリア装置付きレンズ鏡筒において、
    前記鏡筒部材に設置された光線を透過させる開口部を有するカバー部材と、
    前記鏡筒部材に光軸周りに回転する公転動作が可能なように装着されたバリア駆動部材と、
    を備え、
    前記複数のバリア羽根が合わさってできる遮蔽エリアの大きさを、光線を透過させる前記開口部を遮蔽できる範囲で小型化して構成し、
    前記バリア羽根を回転させて開閉させる自転動作を行わせるための回転軸を、前記バリア駆動部材に軸着し、
    前記複数のバリア羽根を自転させて遮蔽エリアができるように合わせた、合わせ状態とし、
    前記複数のバリア羽根が合わさってできた前記遮蔽エリアと光線を透過させる前記開口部との間にできた隙間を無くして遮蔽するように、前記複数のバリア羽根を軸着した前記バリア駆動部材を公転させて閉じ状態とする、ことを特徴とするバリア装置付きレンズ鏡筒。
  2. 前記小型化されたバリア羽根が開き状態となったときに、前記カバー部材の前記開口部の周囲と、前記鏡筒部材の内側との間にできる空間内にコンパクトに収納されるように構成したことを特徴とする請求項1記載のバリア装置付きレンズ鏡筒。
  3. 前記バリア駆動部材が開閉の中間位置に移動することで、複数の前記バリア羽根が互いに合わさって前記開口部の光軸を含む一部を遮蔽し、前記バリア駆動部材が閉じ位置に移動することで、複数の前記バリア羽根が前記バリア駆動部材と一体的に光軸を中心に回動して、前記開口部を完全に遮蔽することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のバリア装置付きレンズ鏡筒。
  4. 前記バリア駆動部材が開閉の中間位置に移動した際に、前記バリア羽根が全開したとき最も外径に近い位置となる前記バリア羽根の一部分が前記開口部の内側に入り込むことで、前記開口部の隅に隙間を生じるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のバリア装置付きレンズ鏡筒。
  5. バリア閉じ状態において、前記開口部の長辺における、光軸と直交しかつ前記開口部の長辺と直交する方向の、前記カバー部材と前記バリア羽根との重なり量が、前記開口部の長辺の中央部において最も小さくなることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のバリア装置付きレンズ鏡筒。
  6. バリア開き状態において、前記バリア羽根と前記レンズ鏡筒外径に囲まれた領域に、前記バリア羽根の開き位置を決定する開きストッパが位置するように構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のバリア装置付きレンズ鏡筒。
  7. バリア開き状態において、前記バリア羽根と前記レンズ鏡筒外径に囲まれた領域に、前記鏡筒部材と前記カバー部材との位置決め形状部が位置するように構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のバリア装置付きレンズ鏡筒。
  8. バリア開き状態において、前記バリア羽根と前記レンズ鏡筒外径に囲まれた領域に、樹脂成型する際に生じるゲート跡が位置するように構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載のバリア装置付きレンズ鏡筒。
  9. 光学系の前面を保護するため、複数のバリア羽根が閉じ合わさって遮蔽可能なバリア装置を鏡筒部材に装着したバリア装置付きレンズ鏡筒において、
    前記鏡筒部材に、光軸周りに回転する公転動作が可能なように装着されたバリア駆動部材と、
    前記バリア羽根の基端部における前記光軸に近い位置で、前記バリア羽根が自転して開閉可能なように、前記バリア駆動部材に軸着する回転軸と、
    前記バリア羽根の基端部における、前記光軸に対して前記回転軸より離れて前記鏡筒部材の側へ臨むよう延出された引っ掛け形状部と、
    前記バリア羽根の基端部における、前記回転軸と、前記引っ掛け形状部との間位置に配置されたバネ引っ掛け部と、
    前記引っ掛け形状部に当接可能なように、前記鏡筒部材の側に配置された操作突部と、
    前記バリア羽根のバネ引っ掛け部と前記鏡筒部材との間に架設され、前記バリア羽根を、前記バネ引っ掛け部が前記操作突部に接近する方向に付勢するバリア駆動バネと、
    前記バリア駆動部材を公転させる駆動手段と、
    を備え、
    前記駆動手段が、前記バリア駆動部材を公転させて、前記操作突部から前記引っ掛け形状部を引き離したときに、前記バリア駆動バネの付勢力で前記バリア羽根が前記回転軸の周りに自転して閉じ合わさって遮蔽し、
    前記バリア駆動バネの付勢力によって、前記バリア駆動部材を公転させながら、前記引っ掛け形状部を前記操作突部に当接させることにより、前記バリア羽根が前記バネ引っ掛け部の周りに自転して開くように構成したことを特徴とするバリア装置付きレンズ鏡筒。
JP2008113865A 2008-04-24 2008-04-24 レンズ鏡筒 Expired - Fee Related JP5450978B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008113865A JP5450978B2 (ja) 2008-04-24 2008-04-24 レンズ鏡筒
US12/427,597 US7955007B2 (en) 2008-04-24 2009-04-21 Lens barrel with barrier device
CN2009101357513A CN101566780B (zh) 2008-04-24 2009-04-24 镜筒

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008113865A JP5450978B2 (ja) 2008-04-24 2008-04-24 レンズ鏡筒

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009265316A true JP2009265316A (ja) 2009-11-12
JP5450978B2 JP5450978B2 (ja) 2014-03-26

Family

ID=41214743

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008113865A Expired - Fee Related JP5450978B2 (ja) 2008-04-24 2008-04-24 レンズ鏡筒

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7955007B2 (ja)
JP (1) JP5450978B2 (ja)
CN (1) CN101566780B (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011215280A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Canon Inc レンズ鏡筒及び撮像装置
KR20210099413A (ko) * 2020-02-04 2021-08-12 주식회사 니프코코리아 전기자동차용 충전포트의 입구 개폐장치
KR20210099414A (ko) * 2020-02-04 2021-08-12 주식회사 니프코코리아 전기자동차용 충전포트의 입구 개폐장치

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012003083A (ja) * 2010-06-17 2012-01-05 Canon Inc 光学機器
EP2605507B1 (en) 2011-12-15 2021-02-17 BlackBerry Limited Camera module having protruding lens barrel
CN102967982A (zh) * 2012-11-08 2013-03-13 中山联合光电科技有限公司 一种叶片开合装置
US9019637B2 (en) * 2012-11-13 2015-04-28 Largan Precision Co., Ltd. Plastic lens barrel and method for manufacturing the same
JP6271973B2 (ja) * 2013-11-29 2018-01-31 キヤノン株式会社 レンズ鏡筒および撮像装置
JP6399799B2 (ja) * 2014-05-12 2018-10-03 キヤノン株式会社 光学機器および撮像装置
CN107153246B (zh) * 2017-07-04 2023-01-06 湖北欧亚高新科技股份有限公司 一种激光头物镜装配点胶一体机
CN112319938A (zh) * 2020-10-13 2021-02-05 广州市丰兆电子科技有限公司 一种生物胶囊自动装盒封口机

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000187262A (ja) * 1998-12-22 2000-07-04 Minolta Co Ltd バリア開閉機構
JP2005308810A (ja) * 2004-04-16 2005-11-04 Sony Corp レンズ鏡筒および撮像装置
JP2006017927A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Nidec Copal Corp カメラ用レンズバリア装置
JP2007102086A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Ricoh Co Ltd バリア機構、並びにカメラ及び携帯情報端末
JP2008185728A (ja) * 2007-01-29 2008-08-14 Olympus Imaging Corp レンズ鏡筒およびレンズ鏡筒を備える撮像装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07159856A (ja) 1993-12-01 1995-06-23 Canon Inc カメラのレンズバリア装置
JPH07191380A (ja) 1993-12-27 1995-07-28 Canon Inc バリア開閉機構
US6264380B1 (en) 1999-02-12 2001-07-24 Fuji Photo Optical Co., Ltd. Barrier opening and closing mechanism
JP4174142B2 (ja) * 1999-09-16 2008-10-29 キヤノン株式会社 カメラのバリア装置
JP4944319B2 (ja) * 2001-09-07 2012-05-30 キヤノン株式会社 カメラ
CN1246733C (zh) * 2002-08-30 2006-03-22 三星泰科株式会社 照相机镜头盖组件
JP4253596B2 (ja) * 2004-01-27 2009-04-15 オリンパス株式会社 レンズ鏡筒及びカメラ
JP4731882B2 (ja) * 2004-11-09 2011-07-27 キヤノン株式会社 レンズバリア付レンズ鏡筒およびカメラ
JP4871666B2 (ja) * 2006-07-31 2012-02-08 キヤノン株式会社 レンズ鏡筒
JP4939141B2 (ja) * 2006-07-31 2012-05-23 キヤノン株式会社 レンズ鏡筒

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000187262A (ja) * 1998-12-22 2000-07-04 Minolta Co Ltd バリア開閉機構
JP2005308810A (ja) * 2004-04-16 2005-11-04 Sony Corp レンズ鏡筒および撮像装置
JP2006017927A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Nidec Copal Corp カメラ用レンズバリア装置
JP2007102086A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Ricoh Co Ltd バリア機構、並びにカメラ及び携帯情報端末
JP2008185728A (ja) * 2007-01-29 2008-08-14 Olympus Imaging Corp レンズ鏡筒およびレンズ鏡筒を備える撮像装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011215280A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Canon Inc レンズ鏡筒及び撮像装置
KR20210099413A (ko) * 2020-02-04 2021-08-12 주식회사 니프코코리아 전기자동차용 충전포트의 입구 개폐장치
KR20210099414A (ko) * 2020-02-04 2021-08-12 주식회사 니프코코리아 전기자동차용 충전포트의 입구 개폐장치
KR102298535B1 (ko) 2020-02-04 2021-09-07 주식회사 니프코코리아 전기자동차용 충전포트의 입구 개폐장치
KR102298536B1 (ko) 2020-02-04 2021-09-07 주식회사 니프코코리아 전기자동차용 충전포트의 입구 개폐장치

Also Published As

Publication number Publication date
CN101566780B (zh) 2011-12-07
US7955007B2 (en) 2011-06-07
CN101566780A (zh) 2009-10-28
JP5450978B2 (ja) 2014-03-26
US20090268320A1 (en) 2009-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5450978B2 (ja) レンズ鏡筒
JP5361301B2 (ja) 撮像装置
JP5506169B2 (ja) バリア装置及びそれを備えたカメラ
JP5558236B2 (ja) レンズ鏡筒
JP2008033153A (ja) レンズ鏡筒
JP2008033152A (ja) レンズ鏡筒
JP2008158288A (ja) 光学装置およびカメラ
JP5430259B2 (ja) 沈胴式レンズ鏡筒
JP5967954B2 (ja) レンズバリアを有する光学機器
JP2009265517A (ja) レンズ装置および撮像装置
JP2008185728A (ja) レンズ鏡筒およびレンズ鏡筒を備える撮像装置
JP6272047B2 (ja) 光学機器
JP2006259615A (ja) バリア装置、鏡筒およびカメラ
JP5328178B2 (ja) レンズ鏡筒及び撮像装置
JP5463703B2 (ja) バリア機構、レンズ鏡胴および撮像装置
JP5173451B2 (ja) レンズ鏡筒
JP2009025557A (ja) ズームレンズ鏡筒
JP2005070594A (ja) バリア機構
JP5366483B2 (ja) レンズ鏡筒、撮像装置
JPH10312003A (ja) バリア開閉装置およびカメラ
JP2005062342A (ja) 鏡筒駆動機構
JP4343928B2 (ja) レンズバリア駆動装置、レンズ鏡筒、及び撮像装置
JP5448398B2 (ja) レンズ鏡筒及び撮像装置
JP2005265992A (ja) ズームレンズ鏡筒
JP2005128335A (ja) バリア装置およびレンズ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130212

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130410

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130716

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131226

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5450978

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees