JP5448398B2 - レンズ鏡筒及び撮像装置 - Google Patents

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本発明は、撮影レンズを保護するためにレンズ前面に設けられた開閉可能なレンズバリア(バリア装置)を有するレンズ鏡筒及びそのレンズ鏡筒を備える撮像装置に関する。
従来のバリア装置は、撮影レンズを保持する鏡筒部材に回転可能に軸支される複数枚のバリア羽根、光軸を中心に回転し、バリア羽根を開閉駆動するバリア駆動リングを備える。また、バリア装置は、バリア羽根とバリア駆動リングとの間に取り付けて、バリア羽根を常にバリア駆動リングに当接させてバリア羽根を閉じ方向に付勢し、バリア羽根に対するバリア駆動リングの逃げ移動を吸収するバリア閉じバネを備える。また、バリア装置は、バリア駆動リングと鏡筒カバーとの間に取り付けて、バリア駆動リングを付勢し、バリア羽根を開き方向に駆動するバリア開きバネを備える(例えば、特許文献1参照)。
このように構成されたバリア装置の動作を説明する。
鏡筒部材が時計方向に回転することで、鏡筒部材の回転力がバリア駆動リングに伝達される。回転力が伝達されたバリア駆動リングは、バリア開きバネをチャージしながら閉じ方向に回転し、バリア羽根はバリア閉じバネによってバリア駆動リングの回転に追従して閉じ方向に回転する。
この回転により、バリア羽根は撮影光学系の前面を覆う。バリア羽根が閉じた後、さらにバリア駆動リングが閉じ方向へ余計に回転し、バリア閉じバネがチャージされる(オーバーチャージ)ことにより、バリア羽根同士を強く密着させることができる。
また、鏡筒部材が開き方向に回転することで、鏡筒部材とバリア駆動リングとの当接部分がフリー状態となる。バリア駆動リングは、チャージされていたバリア開きバネのスプリング力により、開き方向に回転し、バリア羽根は、バリア駆動リングの回転に追従して開き方向に回転する。
この回転により、バリア羽根は、撮影光学系の前面を開放させる。バリアが全開状態になると、バリア羽根がストッパーに当接して時計方向への回転が規制され、それに伴い、バリア駆動リングの回転が止まる。
ところで、閉じ状態ではバリア羽根同士が当接することで、互いに位置を規制しあっている。そのため、一方のバリア羽根を強制的に開き方向に移動させると、他方のバリア羽根は、位置を規制されなくなるため、バリア閉じバネの付勢力によってさらに閉じ方向へ移動する。
その結果、他方のバリア羽根が撮影用開口部より内側まで入り込んでしまい、本来は外観上見えないバリア羽根の端面が露出して外観を損ねてしまい、あるいは、バリア羽根が開口部から脱落する恐れがある。
そこで、特許文献1には、撮影用開口部を有する台板にストッパーとして規制部を設け、一方のバリア羽根を強制的に開き方向に移動させたとき、他方のバリア羽根が規制部に当接して、閉じ方向に余計に移動しないように位置を規制する構成が提案されている。
特開2004−184585号公報
上記特許文献1に記載の構成では、バリアが閉じた際にバリア羽根が規制部に先当たりすると、バリア羽根同士に隙間が生じてしまう。そこで、部品の寸法誤差や取り付け誤差を吸収し、確実にバリア羽根同士を接触させるために、閉じ状態でのバリア羽根と規制部の間に隙間を設ける必要がある。
しかしながら、バリア羽根と規制部の間に隙間があると、一方のバリア羽根を強制的に開いた際に、その隙間を埋めるだけ他方のバリア羽根が撮影用開口部の内側に移動してしまう。
そのため、開口部の内側に向けて移動しても開口部から羽根の端面が見えたり、開口部から脱落しないだけの掛り量を確保するために、バリア羽根を大きく形成しなければならない。その結果、バリア装置の大型化につながるという問題があった。
本発明の目的は、バリア羽根とバリアカバーのオーバーラップ量を減少させることが可能で、外径をさらに小型化することができるレンズ鏡筒及び撮像装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載のレンズ鏡筒は、鏡筒部材と、前記鏡筒部材に回動可能に支持されるバリア駆動部材と、前記バリア駆動部材に対して回転軸において回転可能に軸支される2枚のバリア羽根とを備え、前記バリア駆動部材の回動に応じて前記2枚のバリア羽根がそれぞれ、光軸を中心として公転すると共に前記回転軸を中心に前記公転の方向とは反対の方向に回転することにより撮影用開口部を開閉するレンズ鏡筒であって、一端が前記鏡筒部材に係止され、他端が前記バリア羽根に係止されバリア駆動バネを有し、前記バリア羽根は、開き状態で前記鏡筒部材に係止し、閉じ状態で前記鏡筒部材から離れる鏡筒部材係止部と、前記バリア駆動バネが係止されるバネ係止部とを有し、前記回転軸、前記バネ係止部及び前記鏡筒部材係止部は前記光軸からこの順に遠ざかるように配置され、前記バリア羽根が開き状態にあるときには前記鏡筒部材係止部が前記鏡筒部材に引っ掛かることで前記バリア羽根を開き方向に付勢し、前記バリア羽根が閉じ状態にあるときには前記鏡筒部材係止部が前記鏡筒部材から離れることで前記バリア羽根を閉じ方向に付勢し、前記2枚のバリア羽根はそれぞれ、閉じ状態にある一方のバリア羽根を強制的に開いた際に、他方のバリア羽根が前記一方のバリア羽根に当接して該他方のバリア羽根の閉じ方向への移動を規制する規制部を有することを特徴とする。
請求項4記載の撮像装置は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒を備える。
本発明のレンズ鏡筒によれば、バリア羽根とバリアカバーのオーバーラップ量を減少させることが可能で、外径をさらに小型化することができる。
以下、本発明を図面を参照しながら詳細に説明する。
「バリア装置の構成について」
図1乃至図5を用いて、本発明のバリア装置の概略を説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るレンズ鏡筒の分解斜視図、図2は、図1のレンズ鏡筒におけるバリア羽根全開状態を示す正面図、図3は、図1のレンズ鏡筒におけるバリア羽根開閉の中間状態を示す正面図である。
また、図4は、図1のレンズ鏡筒におけるバリア羽根合わせ状態を示す正面図、図5は、図1のレンズ鏡筒におけるバリア羽根閉じ状態を示す正面図である。
図1乃至図5において、鏡筒部材11は、撮影レンズ12を保持しており、撮影者の操作に応じて光軸方向に沿って沈胴繰出しする。鏡筒部材11の内側には、鏡筒部材11の回転を規制する直進筒13が配置されている。鏡筒部材11と直進筒13は、鏡筒部材11の沈胴繰出しに伴い、光軸方向に相対移動し、撮影状態では間隔が開き、沈胴状態で間隔が狭まる。
鏡筒部材11の先端には、バリア羽根14と、バリア羽根14を保持及び駆動するバリア駆動部材15と、撮影用開口部(バリア開口部)16aが形成されたバリアカバー16が設けられ、沈胴時にはバリア羽根14によって撮影用開口部16aが覆われている。
バリアカバー16の前面には、バリアカバー16の保持部や位置決め部を隠すための化粧板18が設けられている。バリア駆動部材15は、鏡筒部材11に対し回動可能に支持されている。バリア羽根14は、回転軸14aにおいてバリア駆動部材15に回転可能に軸支されている。
さらに、バリア羽根14には、バリア羽根14が開く際に鏡筒部材11に引っ掛かる鏡筒部材係止部14cが形成されている。鏡筒部材11とバリア羽根14の間には、引張りコイルバネがバリア駆動バネ17として設けられている。
ここで、バリア羽根14の回転軸14a、バネ係止部14b、鏡筒部材係止部14cは、光軸から順に遠ざかるように配置されている(図2)。
バリア駆動バネ17は、回転軸14aを中心に反時計回りとなる方向にバリア羽根14を付勢している。また、バリア羽根14には、回転軸14a付近に、他方のバリア羽根の閉じ状態での位置を規制する規制部14fが設けられている(図4)。
ここで、バリア羽根14が開くときのバリア駆動部材15の位相を「バリア開き位相」、鏡筒部材11が沈胴してバリア羽根14が閉じるときのバリア駆動部材15の位相を「バリア閉じ位相」と称する。
バリア駆動部材15と直進筒13には、それぞれカム面15a/13aが形成されている(図1)。レンズ鏡筒(の鏡筒部材11)が沈胴すると、カム面同士が当接し、バリア駆動バネ17をチャージしながらバリア駆動部材15を、時計回りに強制的に「バリア閉じ位相」まで回動し、バリア羽根14を閉じる。
鏡筒部材11が繰出すと、当接しているカム面同士が離れ、バリア駆動バネ17のチャージを開放しながらバリア駆動部材15が反時計回りに「バリア開き位相」まで回動してバリア羽根14を開く。
ここで、開いているバリア羽根14が閉じないよう拘束して鏡筒部材11が沈胴すると、バリア駆動バネ17をチャージしながらバリア駆動部材15が「バリア閉じ位相」まで回動する。その状態でバリア羽根14の拘束を解除すると、バリア駆動バネ17のチャージを開放しながらバリア羽根14が閉じる。
さらに、鏡筒部材11の沈胴時にバリア羽根14を強制的に開くと、バリア駆動バネ17がチャージされながらバリア羽根14が開き、バリア羽根14の強制開きを解除するとバリア駆動バネ17のチャージを開放しながらバリア羽根14が閉じる。
[バリア装置の動作について]
次に、図2乃至図6を用いて、バリア装置の動作について詳細に説明する。
尚、図2乃至図6は、撮影レンズ12、直進筒13、バリアカバー16、化粧板18、及び本発明と直接関係の無い部材を省略している。
前述したように、図2は、鏡筒部材11が繰出して、バリア羽根14が全開となった状態(以下、開き状態と称する)を示す正面図である。
開き状態では、バリア駆動部材15のカム面15aと直進筒13のカム面13aが完全に離れているため、バリア駆動部材15は、回転方向で動作を規制されること無く、自由に回動可能である。
バリア羽根14は、バネ係止部14bにおいてバリア駆動バネ17の張力を受ける。バネ係止部14bよりも光軸に近い位置に設けられた回転軸14aは、前述の通りバリア駆動部材15の回転に伴って、光軸を中心とした円周方向へ自由に移動ができる。
バネ係止部14bより光軸の外側に位置する鏡筒部材係止部14cは、バリア駆動バネ17の張力に抗するように鏡筒部材11に引っ掛かっている。そのため、バリア羽根14には、鏡筒部材係止部14cを略中心とした時計方向の回転トルク、即ち、開き力が発生している。
バリア羽根14の端面14dが鏡筒部材11に設けられた開きストッパー11aに当接し、バリア羽根14が開き状態に保たれる。開き状態では撮影用開口部16aの外側にバリア羽根14が退避する。
尚、バリア羽根14の端面14dには、バリア羽根14を樹脂成型する際に生じるゲート跡14eが形成されている。また、鏡筒部材11とバリアカバー16との位置決め形状部11bが、鏡筒部材11に形成されている。
バリア羽根14の端面14dと鏡筒部材11の外径によって囲まれた領域に、開きストッパー11a、ゲート跡14e、位置決め形状部11bが設けられている。バリア駆動バネ17の長さは、開き状態で最も短くなるため、バリア駆動バネ17のチャージ量は、この状態で最も小さくなる。
前述したように、図3は、鏡筒部材11が沈胴し、バリア羽根14が開き状態から閉じ状態に遷移する途中の状態(以下、中間状態と称する)を示す正面図である。
中間状態では、バリア駆動部材15と直進筒13が近づく方向に相対移動しているため、直進筒13のカム面13aとバリア駆動部材15のカム面15aが接触している。
そのため、カム面の作用でバリア駆動部材15は強制的に時計方向に回転している。バリア羽根14は、バリア駆動部材15が時計方向に回転することによって光軸を中心として時計方向に回転する。その一方で、バリア羽根14は、バリア駆動バネ17の張力を受けるため、鏡筒部材係止部14cが鏡筒部材11に引っ掛かる位相まで反時計方向に回転運動する。
即ち、バリア羽根14は、光軸を中心に時計方向に公転しながら、回転軸14aを中心に反時計方向に自転している。バリア羽根14が回転軸14aを中心に反時計方向に自転していることから、バリア駆動バネ17は開き状態よりも長く伸ばされており、チャージ量は増えている。
前述したように、図4は、さらに鏡筒部材11が沈胴し、2枚のバリア羽根14が合わさった状態(以下、合わせ状態と称する)を示す正面図である。
合わせ状態では、バリア駆動部材15がさらに時計方向に回転しているため、バリア羽根14はそれぞれ他方のバリア羽根に当接し、撮影用開口部16aの中心付近を遮蔽する。このとき、バリア羽根14の先端付近の端面が撮影用開口部16aの内側に入り込み、撮影用開口部16aの隅部16bに隙間が生じている。
ここで、撮影用開口部16aの内側に入り込むバリア羽根14の端面は、開き状態において、鏡筒部材11の最も外径に近い部分に位置し、実質的にバリア装置の直径を決定する部分である。
尚、鏡筒部材11にバリア羽根14の回転軸14aを有する従来のバリア装置では、この状態が閉じ状態に相当する。
前述したように、図5は、鏡筒部材11が沈胴端に到達し、バリア羽根14の全閉状態(以下、閉じ状態と称する)を示す正面図である。
閉じ状態では、バリア駆動部材15が最も時計方向に回転した「閉じ位相」に位置している。バリア羽根14は、バリア駆動バネ17の張力によって回転軸14aを中心とした反時計方向に回転付勢されているが、他方のバリア羽根に当接しているため、反時計方向への回転が規制されている。
さらに、バリア羽根14は、合わせ状態から閉じ状態に至る過程で、バリア駆動部材15と一体的に光軸を中心にして時計方向へ回転している。その結果、撮影用開口部16aの隅部16bに生じていた隙間が、バリア羽根14によって完全に遮蔽される。
また、バリア羽根14が光軸を中心にして時計方向へ回転しているため、バリア駆動バネ17はさらに長く伸ばされており、チャージ量も増えている。ここで、各バリア羽根の回転軸14a付近に、他方のバリア羽根の閉じ位置を規制する規制部14fが設けられている。閉じ状態では、規制部14fと他方のバリア羽根の先端部とが、わずかな隙間を隔てて近接する。
次に、鏡筒部材11が沈胴してバリア羽根14が閉じている際に、バリア羽根14を強制的に開く場合の動作について説明する。
図6は、図1のレンズ鏡筒における鏡筒部材の沈胴時に強制的に片方のバリア羽根を開いた状態を示す正面図である。
一方のバリア羽根14を強制的に開くと、バリア羽根14は回転軸14aを中心に時計方向に回転する。そのため、バリア駆動バネ17をチャージしながらバリア羽根14を開くことになる。そして、他方のバリア羽根14は、一方のバリア羽根14の回転軸14a付近に設けられた規制部14fと当接し、さらに閉じ状態に移動しないよう規制される。
バリア羽根14を強制的に開く作用が解除されると、バリア駆動バネ17に蓄えられたチャージを開放しながら、バリア羽根14は通常の閉じ状態に戻る。
尚、鏡筒部材11が繰り出してバリア羽根14が開いた状態において、バリア羽根14あるいはバリア駆動部材15に砂などの異物が喰い付いて、鏡筒部材11の沈胴時にバリア羽根14の閉じ動作が阻害された場合も、バリア装置は図6と同一の状態となる。
ここで、本発明のレンズ鏡筒の特徴を説明する。
一般に、バリア羽根14は、バリアカバー16によって外れないように押さえられている。バリア羽根14が本来の閉じ位置よりもさらに開口部の内側に入り込んでくると、バリア羽根14がバリアカバー16から外れて、開口部から外に脱落する。
従来のバリア装置は、これを防止するために、バリアカバー16または鏡筒部材11またはバリア駆動部材15に規制部が設けられる。しかし、通常のバリア閉じ動作によってバリア羽根同士が合わさる前にバリア羽根が規制部に当接すると、バリア羽根が閉じ切らなくなるため、バリア羽根と規制部の間には一定の隙間を設ける必要がある。
この隙間量は、バリア羽根と規制部の間に介在する部品点数が増えるほど大きく取る必要がある。また、レバー比の原理を考えると、規制部と当接する位置がバリア羽根の回転軸に近いほど隙間によるバリア羽根の回転余裕量が拡大する。
閉じ状態でのバリア羽根とバリアカバーのオーバーラップ量としては、バリア羽根の脱落を防ぐための引っ掛かり量に、規制部とバリア羽根の隙間によって生じるバリア羽根の回転移動の余裕量を加えた量を確保する必要がある。
本発明においては、バリア羽根14の規制部として、相手のバリア羽根の回転軸を中心とした略円弧形状の規制部14fを利用している。即ち、規制部14fによって、閉じ状態で互いに当接するバリア羽根の一方を強制的に開こうとするとき、それを規制することができる。
この機構により、撮影用開口部16aの内側に入り込もうとするバリア羽根と、回転を規制される相手のバリア羽根の間に介在する部品が、バリア駆動部材15のみとなるため、規制部14fとバリア羽根14の隙間を最小限に抑えることが可能となる。
さらに、撮影用開口部16aの内側に入り込もうとするバリア羽根14がその先端部で規制部14fと当接するため、バリア羽根14と規制部14fの隙間によるバリア羽根14の回転余裕量が最小となる。
従って、閉じ状態におけるバリア羽根14とバリアカバー16のオーバーラップ量を、従来よりも小さくすることが可能となる。即ち、レンズ鏡筒(の鏡筒部材11)外径に対する撮影用開口部16aのサイズを、従来よりも大きくとることが可能となり、これを言い換えれば、撮影用開口部16aのサイズに対する鏡筒部材11の外径を従来よりもさらに小型化することが可能となる。
尚、本実施の形態では、規制部14fを、回転軸14aを中心とする略円弧形状とした。これにより、一方のバリア羽根14を強制的に開いた場合、規制部14fにより位置を規制される他方のバリア羽根14は閉じ方向にも開き方向にも移動しない。
図7は、本発明の第2の実施の形態に係るレンズ鏡筒におけるバリア羽根閉じ状態を示す正面図である。
図7に示すように、規制部14fの形状を回転軸14aから光軸と反対側へ延伸した形状にすれば、一方のバリア羽根14を強制的に開いた際に、規制部14fは強制的に開くバリア羽根14の回転に伴って他方のバリア羽根14に当接する方向に移動する。そして他方のバリア羽根14を開き方向へ押し退けるように作用する。従って、他方のバリア羽根14の閉じ方向への移動を規制することが可能となる。
以上説明した通り、本発明のレンズ鏡筒によれば、閉じ状態にある一方のバリア羽根を強制的に開いた際に、他方のバリア羽根の位置を規制する規制部を、一方のバリア羽根に設けることにより、規制部と他方のバリア羽根との隙間を小さくすることが可能となる。従って、バリア羽根とバリアカバーのオーバーラップ量を減少させることが可能となり、鏡筒の外径をさらに小型化することにつながる。
本発明の第1の実施の形態に係るレンズ鏡筒の分解斜視図である。 図1のレンズ鏡筒におけるバリア羽根全開状態を示す正面図である。 図1のレンズ鏡筒におけるバリア羽根開閉の中間状態を示す正面図である。 図1のレンズ鏡筒におけるバリア羽根合わせ状態を示す正面図である。 図1のレンズ鏡筒におけるバリア羽根閉じ状態を示す正面図である。 図1のレンズ鏡筒における鏡筒部材の沈胴時に強制的に片方のバリア羽根を開いた状態を示す正面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るレンズ鏡筒におけるバリア羽根閉じ状態を示す正面図である。
符号の説明
11 鏡筒部材
14 バリア羽根
14a 回転軸
14f 規制部
16 バリアカバー
16a 撮影用開口部
17 バリア駆動バネ

Claims (4)

  1. 鏡筒部材と、
    前記鏡筒部材に回動可能に支持されるバリア駆動部材と、前記バリア駆動部材に対して回転軸において回転可能に軸支される2枚のバリア羽根とを備え、
    前記バリア駆動部材の回動に応じて前記2枚のバリア羽根がそれぞれ、光軸を中心として公転すると共に前記回転軸を中心に前記公転の方向とは反対の方向に回転することにより撮影用開口部を開閉するレンズ鏡筒であって、
    一端が前記鏡筒部材に係止され、他端が前記バリア羽根に係止されバリア駆動バネを有し、
    前記バリア羽根は、開き状態で前記鏡筒部材に係止し、閉じ状態で前記鏡筒部材から離れる鏡筒部材係止部と、前記バリア駆動バネが係止されるバネ係止部とを有し、
    前記回転軸、前記バネ係止部及び前記鏡筒部材係止部は前記光軸からこの順に遠ざかるように配置され、
    前記バリア羽根が開き状態にあるときには前記鏡筒部材係止部が前記鏡筒部材に引っ掛かることで前記バリア羽根を開き方向に付勢し、前記バリア羽根が閉じ状態にあるときには前記鏡筒部材係止部が前記鏡筒部材から離れることで前記バリア羽根を閉じ方向に付勢し、
    前記2枚のバリア羽根はそれぞれ、閉じ状態にある一方のバリア羽根を強制的に開いた際に、他方のバリア羽根が前記一方のバリア羽根に当接して該他方のバリア羽根の閉じ方向への移動を規制する規制部を有することを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 記規制部は前記バリア羽根の回転軸を中心とする略円弧形状であることを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記2枚のバリア羽根を閉じた状態で、前記一方のバリア羽根を強制的に開いた際に前記他方のバリア羽根は、前記一方のバリア羽根の規制部に当接し、前記規制部によって開き方向に移動することを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒を備える撮像装置。
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