JP5967954B2 - レンズバリアを有する光学機器 - Google Patents

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Description

本発明は、光学機器に関し、特に、デジタルカメラなどのレンズバリアを有する光学機器に関する。
一般に、デジタルカメラなどの光学機器においては、電源オフ又は画像再生中などの非撮影の際には、レンズ表面(先端)がレンズバリア装置(以下単にレンズバリアと呼ぶ)で覆われる閉状態となる。一方、撮影の際にはレンズバリアを開いてレンズ先端を露出させる開状態となる。
レンズバリアはバリア羽根と呼ばれる薄い板状部材を備え、このバリア羽根によって非撮影時にレンズ先端を覆い、撮影時にバリア羽根は完全にレンズの画角から退避する。
このため、広角レンズである場合又はレンズ径が大きい場合には、必然的にレンズを覆うバリア羽根(つまり、レンズバリア)が大型化する。さらに、撮影の際にバリア羽根が退避するための空間も大きくする必要がある。この結果、レンズバリアを有する光学機器を小型化することが困難となる。
このような問題に対処するため、バリア羽根を3枚を一組として二組に分割して、各組を光軸を中心として点対称に配置したレンズバリアがある(例えば、特許文献1参照)。
このレンズバリアでは、3枚一組のバリア羽根がレンズを覆い隠す際には各バリア羽根が部分的に重なって被覆面を増やして、レンズ先端から退避する際には3枚が全体的に重なってレンズの光路からの退避を最小限としている。
特許文献1において、3枚のバリア羽根のうち最も光軸に近づくバリア羽根(以下、バリア羽根Aと呼ぶ)は閉状態と開状態の間でその移動量が最も大きい。そして、他のバリア羽根はバリア羽根Aに従動するようになっている。
さらに、駆動機構によってバリア羽根は閉状態と開状態の間で駆動される。この際、駆動機構によって駆動されるバリア羽根はバリア羽根Aである。つまり、バリア羽根A以外のバリア羽根はバリア羽根Aとの直接的又は間接的な係合によって駆動されている。
特開2011−123107号公報
従来のレンズバリアにおいては、外乱によってバリア羽根とそれ以外のバリア羽根との係合が外れた場合、レンズバリアの動作が不能となることがある。
また、係合を確実にするため、バリア羽根同士の係合を単純に強化して所謂係合量を大きくすると、不可避的にレンズ鏡筒自体が大きくなってしまう。
また、係合を強化するため、1つのバリア羽根が別のバリア羽根を挟み込むような形状として、バリア羽根同士を外れにくくするような複雑な係合にするとしてしまうと、組み立てが極めて面倒となってしまう。
そこで、本発明の目的は、組立性を損なうことなく、1つのバリア羽根とそれ以外のバリア羽根との係合を強して、信頼性の高いレンズバリアを有する光学機器を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明によるレンズバリアを有する光学機器は、樹脂製の第1の保護部材、樹脂製の第2の保護部材、および樹脂製の第3の保護部材を備え、光軸の方向に延びる第1の回転軸を中心とする前記第1の保護部材の回転に連動して前記第2の保護部材および前記第3の保護部材を回転させることでレンズの前面を開閉するレンズバリアを有する光学機器であって、前記第2の保護部材は前記第1の回転軸を中心として回転し、前記第1の保護部材および前記第2の保護部材は、前記レンズバリア開閉動作時に弾性変形が可能であり、前記第1の回転軸はレンズ鏡筒に形成された第1の穴部に回転可能に支持され、前記第2の保護部材には第2の穴部が形成され、前記第2の穴部に前記第1の回転軸と同軸の軸が回転可能に支持されており、前記レンズ鏡筒には、前記第1の穴部とは異なる第3の穴部が形成されており、前記第1の回転軸とは異なる第2の回転軸が前記第3の穴部に回転可能に支持されて、前記第3の保護部材は前記第2の回転軸を中心として回転し、前記第2の穴部は前記第3の保護部材に前記光軸の方向で重なり、前記第2の保護部材には、前記第1の保護部材の前記第1の回転軸の方向に沿った移動を規制する規制部材が設けられており、前記規制部材は、前記第1の保護部材および第2の保護部材弾性変形によって前記レンズバリア開閉動作時に前記第1の保護部材に常に係合されて、前記第1の保護部材の前記第1の回転軸の方向に沿った移動を規制することを特徴とする。
本発明によれば、第1の保護部材(バリア羽根)とそれ以外の保護部材(バリア羽根)との係合を組立性を損なうことなく強固として信頼性を高くすることができる。
本発明の実施の形態によるレンズバリアを有する光学機器であるレンズ鏡筒において撮影状態における断面を示すである。 図1に示すレンズ鏡筒の非撮影状態である沈胴状態における断面を示すである。 図1に示すレンズ鏡筒を分解して示す斜視図である。 図3に示すレンズ鏡筒の固定筒ユニットを示す斜視図である。 図3に示すレンズ鏡筒の中間ユニットを示す斜視図である。 図3に示すレンズ鏡筒のカム筒ユニットを示す斜視図である。 図3に示す1群筒ユニットを詳細に示す斜視図である。 図7に示す1群筒ユニットがカム筒と係合した状態を示す斜視図である。 図7に示す1群筒ユニットを分解して示す斜視図である。 図9で説明したバリア羽根部の回転軸が1群筒の嵌合穴に嵌合した状態を示す断面図である。 図9に示すバリア羽根部の係合状態を図9において裏面からみた斜視図である。
以下、本発明の実施の形態によるレンズバリアを有する光学機器の一例について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態によるレンズバリアを有する光学機器であるレンズ鏡筒において撮影状態における断面を示すである。図2は、図1に示すレンズ鏡筒の非撮影状態である沈胴状態における断面を示すである。図3は図1に示すレンズ鏡筒を分解して示す斜視図である。
図1および図2を参照して、図示のレンズ鏡筒は5群の撮影レンズ群を備えている。1群レンズ11は1群筒51に保持され、2群レンズ12は2群ホルダ72に保持される。また、3群レンズ13は絞りシャッターユニット73Sとともに3群ホルダ73に保持される。4群レンズ14は4群ホルダ74に保持され、これら1群レンズ11〜4群レンズ14は後述するモータ81によって光軸方向に沿って進退駆動される。5群レンズ15は、5群ホルダ75に保持され、後述するAFモータユニット76によって光軸方向に移動可能となっている。
図示のレンズ鏡筒は3段構成となっており、撮影時および沈胴時においてレンズ鏡筒全長を変化させることができる。なお、本発明はこのような全長を変化させるレンズ鏡筒に限定するものではない。
続いて、レンズ鏡筒各段の構成について説明する。
図4は図3に示すレンズ鏡筒の固定筒ユニットを示す斜視図である。
固定筒ユニット20は外側に位置する鏡筒カバー21、鏡筒カバー21の内側に位置する回転筒22、および固定筒23を有している。鏡筒カバー21は固定筒23および撮像素子16を保持するホルダ24(図3)とともにビスなどで固定されて、カメラ本体に保持される。
ホルダ24には、回転筒22の駆動源であるモータ81とモータ81からの動力を伝達するギアを収納したギアボックス82とが保持されている。ギアボックス82の出力ギアは回転筒22のギア22aとかみ合い、回転筒22は固定筒23の外周を光軸を中心として回転する。
固定筒23の内側には光軸方向に沿って延在する直進溝23a、貫通溝23b、およびカム溝23cが形成されている。また、回転筒22の内側には光軸方向に沿って延在する直進溝22bが形成されている。
図5は図3に示すレンズ鏡筒の中間ユニットを示す斜視図である。
レンズ鏡筒1段目である中間筒ユニット30は、中間回転筒31および中間直進板32を備えている。中間回転筒31は、その外側(外周面)に駆動ピン31bおよびカムピン31cが備えられ、内側には光軸方向に沿って延在する直進溝31dが形成されている。
駆動ピン31bは、回転筒22の直進溝22bと係合する。これによって、中間回転筒31は回転筒22とともに回転する。カムピン31cは、固定筒23のカム溝23cと係合する。よって、カム溝23cの軌跡に沿って中間筒ユニット30が光軸方向に沿って移動する。
また、中間回転筒31の内側には、3群ホルダ73のカムピン73aに係合するカム溝31fと4群ホルダ74のカムピン74aに係合するカム溝31gとが形成されている。3群ホルダ73および4群ホルダ74はそれぞれカム溝31fおよび31gの軌跡に沿って光軸方向に移動する。
中間直進板32はリング形状であり、径方向に突出する突起32aを有している。この突起32aは中間回転筒31においてその径方向に穿たれた溝部31hと係合する。よって、中間回転筒31は回転筒22とともに光軸方向に一体的に移動する。
中間直進板32は軸方向に延びる直進キー32b、32c、および32dを有するとともに、その外周部に径方向に突出する突起部32eを備えている。中間直進板32の突起部32eは、固定筒23の直進溝23aと係合する。よって、中間直進板32は直進溝23aに沿って光軸方向にガイドされる。
また、中間直進板32の直進キー32bは4群ホルダ74と係合し、直進キー32cは内直進筒53と係合する。そして、直進キー32dは外筒41と係合する。従って、4群ホルダ74、内直進筒53、および外筒41は光軸方向に直進ガイドされることになる。
図6は、図3に示すレンズ鏡筒のカム筒ユニットを示す斜視図である。
レンズ鏡筒2段目であるカム筒ユニット40は、外筒41、カム筒42、および内直進筒43を有している。外筒41において、その外側(外周面)には径方向に突起するカムピン41aが形成され、内側(内周面)には光軸方向に延びる直進溝41bが形成されている。
上記のカムピン41aは、中間回転筒31のカム溝31eと係合する。直進溝41bは中間直進板32の直進キー32dと係合する。
カム筒42において、その外側(外周面)にはカム溝42aおよび駆動ピン42bが形成され、内側(内周面)にはカム溝42cおよび係合溝42dが形成されている。カム溝42aは1群筒51のカムピン51aと係合する。これによって、1群筒51はカム溝42aの軌跡に沿って進退する。
駆動ピン42bは、中間回転筒31の直進溝31dと係合する。よって、カム筒42は中間回転筒31とともに回転する。また、カム溝42cは2群ホルダ72のカムピン72aと係合する。そして、2群ホルダ72はカム溝42cの軌跡に沿って進退する。
内直進筒43において、その内側(内周面)には2群ホルダ72の直進ガイドを行う直進ガイド溝43aと3群ホルダ73の直進ガイドを行う直進ガイド溝43bとが形成されている。これら直進ガイド溝43aおよび43bは光軸方向に延びている。また、内直進筒43の外周面には1群ユニット50の直進ガイドを行う直進キー部43cが形成されている。
さらに、内直進筒43の外周面には径方向に突出する突起43dが設けられており、この突起43dはカム筒42の径方向に穿たれた溝部42dと係合する。よって、内直進筒43はカム筒42とともに光軸方向に一体的に移動する。
図7は図3に示す1群筒ユニット50を詳細に示す斜視図である。また、図8は図7に示す1群筒ユニット50がカム筒42と係合した状態を示す斜視図である。
1群筒ユニット50は、1群筒51、バリア羽根52、および1群カバー53を備えている。1群筒51の内側(内周面)には、カム筒42のカム溝42aと係合するカムピン51aが形成されるとともに、1群筒51の直進ガイドを行うための直進ガイド溝51bが形成されている。
このため、1群筒ユニット50はカム溝42aの軌跡に沿って進退する。また、バリア羽根52は、撮影状態では開口を開き、沈胴状態では開口を閉じる。
次に、図3に示すレンズ鏡筒で用いられるレンズバリア装置(以下単にレンズバリアともいう)について説明する。
図9は図7に示す1群筒ユニット50を分解して示す斜視図である。
1群カバー53には撮影光路が通過するためのバリア開口54が設けられている。バリア羽根52はバリア開口54を完全に覆い隠す閉状態とバリア開口54から完全に退避する開状態との間で遷移する。つまり、バリア羽根52はレンズ鏡筒の前面を開閉する。なお、1群カバー53は1群筒51に接着又は両面テープで固定される。
バリア羽根52は光軸を中心に3枚で一組のバリア羽根部を有しており、これらバリア羽根部が点対称に配置されている。そして、バリア羽根52は合計6枚のバリア羽根部を有している。
これらバリア羽根部は、例えば、合成樹脂製である。以下の説明では、光軸に最も近い箇所を覆い隠すバリア羽根部から順に、バリア羽根部52A(第1の保護部材)、バリア羽根部52B(第2の保護部材)、およびバリア羽根部52C(第3の保護部材)と呼ぶことにする。
光軸に最も近い箇所を覆い隠すバリア羽根部52Aには回転軸となるバリア羽根A回転軸52A1が形成されている。この回転軸52A1が1群筒51に設けられた嵌合穴(第1の穴部)に嵌合して、バリア羽根部52Aは回転軸52A1を回転中心として回転可能に1群筒51に支持される。
また、バリア羽根部52Bには嵌合穴(第2の穴部)が設けられている。この嵌合穴がバリア羽根A回転軸52A1と同軸の軸に嵌合して嵌合穴を中心としてバリア羽根部52Bは回転可能に支持される。
バリア羽根52Cには回転軸となるバリア羽根C回転軸52C1が形成されている。この回転軸52C1が1群筒51に設けられたバリア羽根A回転軸52A1とは別の嵌合穴(第3の穴部)に嵌合して、バリア羽根52Cは回転軸52C1の周りに回転可能に1群筒51に支持される。
図10は、図9で説明したバリア羽根部の回転軸が1群筒51の嵌合穴に嵌合した状態を示す断面図である。
図10に示すように、バリア羽根部52Cの回転軸をバリア羽根52Aおよびバリア羽根52Bとは別にすることによって、バリア羽根部52Bの嵌合穴をバリア羽根部52Cに光軸方向で重なるように延長することができる。これによって嵌合長が長くなるので、バリア羽根部52Bの傾きを抑制することができ、バリア羽根部52Bが光軸に対して垂直な姿勢を取るようになる。よって、外観上の品位を向上することができる。
さらに、嵌合長が長いので、バリア羽根部52Bに外力が加わった場合でも、バリア羽根部52Bが脱落してしまう不具合の発生を低減することができる。
加えて、バリア羽根部52Cは独自の回転軸を有しているので、バリア羽根部52Cは1群筒51との間で十分な嵌合長をもって嵌合を行うことができ、バリア羽根部52Cの円滑な回転動作が可能となる。そして、バリア羽根52Bと同様に、嵌合長が長いため、バリア羽根52Cが脱落してしまう不具合の発生を低減することができる。
再び図9を参照して、バリア駆動環55は1群筒51に対して光軸を中心として回転自在に嵌合される。さらに、バリア駆動環55は1群筒51とバリア駆動環55との間に設けられたバヨネット構造によって光軸方向への移動が規制される。また、バリア駆動環55は引っ張りばねであるバリアばね56によって図9に示す回転方向Bに回転付勢されている。
バリア駆動環55には光軸方向に突出するバリア駆動環突起57が形成されており、バリア駆動環突起57は1群筒51を貫通してカム筒42と係合する。
前述のように、1群筒ユニット50はカム溝42aに沿って光軸方向に進退するので、撮影の際にはバリア駆動環突起57とカム筒42とが離間する。一方、非撮影時である沈胴時にはバリア駆動環突起57とカム筒42とが係合して、バリア駆動環55はバリアばね56の付勢力に打ち勝って回転方向Aに回転する。
続いて、図9に示すバリア羽根52の作動について説明する。
前述のように、バリア羽根52は光軸を中心に3枚で一組のバリア羽根部が合計6枚点対称に配置されている。そして、これらバリア羽根部の作動機構も光軸を中心に点対称に配置されるので、以下の説明では片側の作動機構のみについて説明する。
沈胴時には、バリア駆動環55は図9において回転方向Aに回転しており、バリア羽根52には何ら作用を及ぼさない。この状態で、バリア羽根部52Aにはバリアばね56によってバリア開口54を覆う方向に付勢される。このため、図9に示すように、点対称に配置されたバリア羽根部52Aは互いに当接してバリア開口54の一部を覆い隠す閉じ作動を行う。
バリア羽根52Aにはバリア羽根A閉連動部52A2が備えられ、この閉連動部52A2は光軸方向に沿ってバリア羽根部52Bと重なるように延在している。一方、バリア羽根部52Bにはバリア羽根A閉連動部52A2によって押圧されるバリア羽根B閉連動部52B2が設けられている。
バリア羽根部52Aの閉じ動作に伴ってバリア羽根B閉連動部52B2がバリア羽根A閉連動部52A2で押圧されると、バリア羽根部52Bは連動してバリア開口54の閉じ動作を行う。
同様に、バリア羽根部52Bにはその先端にバリア羽根B閉連動部52B3が設けられている。一方、バリア羽根部52Cにはバリア羽根B閉連動部52B3によって押圧されるバリア羽根C閉連動部52C2が設けられている。バリア羽根部52Bの閉じ動作に伴ってバリア羽根C閉連動部52C2がバリア羽根B閉連動部52B3で押圧されると、バリア羽根部52Cは連動してバリア開口54の閉じ動作を行う。
このように、バリア羽根部52Aの閉じ動作に応じてバリア羽根部52Bおよび52Cが連動してバリア開口54の閉じ動作を行い、バリア羽根52によってバリア開口54が閉じられる。
続いて、撮影時におけるバリア動作について説明する。
撮影時においては、カム溝42a(図8)に沿って、1群ユニット50がカム筒42と相対的に離間する。これによって、バリア駆動環突起57とカム筒42(図8)との係合が解除され、バリア駆動環55はバリアばね56によって回転方向Bに回転駆動される。
この結果、バリア駆動環55に設けられたバリア羽根駆動ピン58がバリア羽根部52Aに設けられた被駆動部52A3と当接して、バリア羽根部52Aはバリア開口54を露出させる開き動作を行う。
バリア羽根部52Aにはその外周部(外周面)にバリア羽根A開連動面52A4が形成されている。一方、バリア羽根部52Bにはバリア羽根A開連動面52A4によって押圧されるバリア羽根B開連動部52B4が設けられている。
バリア羽根部52Aの開き動作に伴ってバリア羽根B開連動部52B4がバリア羽根A開連動面52A4で押圧されると、バリア羽根部52Bは連動してバリア開口54の開き動作を行う。
同様に、バリア羽根部52Aにはその外周部にバリア羽根A開連動面52A5が形成されている。一方、バリア羽根部52Cにはバリア羽根A開連動面52A5によって押圧されるバリア羽根C開連動部52C3が設けられている。バリア羽根52Aの開き動作に伴ってバリア羽根C開連動部52C3がバリア羽根A開連動面52A5で押圧されると、バリア羽根部52Cは連動してバリア開口54の開き動作を行う。
このように、バリア羽根部52Aの開き動作に応じてバリア羽根部52Bおよび52Cが連動して開き動作を行って、バリア羽根52はバリア開口54を開く。
ここで、上述したバリア羽根部同士の連動について詳細に説明する。
図11は、図9に示すバリア羽根部52Aとバリア羽根部52Bの係合状態を図9において裏面からみた斜視図である。
図11において、バリア羽根部52Cには光軸方向に延在するバリア羽根A閉連動部52A2を回避するための凹み52C4が設けられている。従って、この凹み52C4を介してバリア羽根A閉連動部52A2の突出量を大きくすることができる。
そして、バリア羽根B閉連動部52B2はバリア羽根部52Aの方向に延在しており、バリア羽根52Bの方向に延在するバリア羽根A閉連動部52A2との係合長を長くして係合が外れにくいようにする。
また、バリア羽根部52Bにはフック52B5(規制部材)が形成され、バリア開口54が閉じられた状態から開かれた状態の間で、フック52B5はバリア羽根部52Aの外周部を常に挟み込む(つまり、フック52B5はバリア羽根部52Aに係合する)。
これによって、バリア羽根52に外乱が加わったとしても、バリア羽根A閉連動部52A2とバリア羽根B閉連動部52B2との係合をより外れにくいものとしている。
さらに、バリア開口54を開く際においても、フック52B5はバリア羽根A開連動面52A4とバリア羽根B開連動部52B4との係合を外れにくくしている。
バリア羽根部52Bをバリア羽根部52Aの回転軸に嵌合させた状態において、フック52B5はバリア羽根部52Aの外周部を挟みこんでおり、回転軸の方向からみてフック52B5はバリア羽根部52Aと重なりあっている。このため、バリア羽根部52Bをバリア羽根部52Aに組み込む際には、バリア羽根部52Bを弾性変形させて組み込む必要がある。
具体的には、まずフック52B5にバリア羽根部52Aを係合させた後、バリア羽根部52Bをバリア羽根部52Aの回転軸に嵌合させる。この際、バリア羽根部52Bを撓ませる必要があるものの、バリア羽根部52Bを全体的に弾性変形させるので、その変形ひずみは小さく過大な力は必要ない。よって、組み込みは容易に行うことができる。
さらに、組み込みの後には、フック52B5によってバリア羽根部52Bは脱落しなくなるので、その後に行われるバリア羽根部52Cなどの組込作業は容易に行うことができる。
続いて、バリア羽根部52Bとバリア羽根部52Cとの係合について説明する。
バリア開口54を閉じる際には、バリア羽根B閉連動部52B3がバリア羽根C閉連動部52C2に当接して、バリア羽根部52Cが閉じ動作する。ここでは、係合をより確実にするため、バリア羽根C閉連動部52C2がバリア羽根部2Bを挟み込むフック状に形成される。
ただし、バリア開口54を開く際には、バリア羽根部52Bおよび52Cの係合は解除される結果、バリア羽根C閉連動部52C2のフックによるバリア羽根52Bの挟み込みは行われない。これは、互いの係合部における光軸方向の上下に、バリア駆動環55および1群カバー53が配置されているので、バリア羽根部の光軸方向の変位を規制するためである。
一方、バリア羽根部52Aとバリア羽根部52Bとの連動は光軸近傍で行われ、光軸方向の上下からバリア羽根部を挟み込む部材は存在しない。なお、1群レンズ11がバリア羽根52の下側に配置されているが、バリア羽根52との擦れを防止するために、1群レンズ11は所定量バリア羽根から離れているので、バリア羽根52の変位が規制されることはない。
このため、フック52B5がない場合には、外乱による係合部の外れが発生しやすくなる。フック52B5による係合を外すにはバリア羽根部52Bの回転軸におけるバリア羽根部52Aとの嵌合を先に外す必要があるが、1群ユニット50の完成状態ではこの嵌合を外すことはできないので、レンズ鏡筒完成状態でフック52B5の係合を外すことは困難である。
なお、バリア羽根部52Aとバリア羽根部52Bとの連動をバリア駆動環55と1群カバー53とで挟まれる領域に配置するようにした場合、バリア羽根部52Bとバリア羽根部52Cとの連動部をより外側に配置しなくてはならずレンズ鏡筒が大型化してしまう。
このように、本発明の実施の形態では、複数のバリア羽根部を備えるバリア羽根によってバリア開口を開閉するレンズバリア装置において、バリア羽根部を互いに係合させて連動させる際、バリア羽根部をその弾性を互いにフックなどの係止部で係合させるようにしたので、バリア羽根の組立性が損なわれることなく、しかも外乱に対して係合を外れにくくすることができる。
なお、前述したように、上記のレンズバリア装置を有するレンズ鏡筒は、例えば、コンパクトデジタルカメラなどの撮像装置で用いられる。そして、撮像装置はレンズ鏡筒を介して入射した光を受けて、被写体像の撮影を行う撮影手段とを有することになる。
以上、本発明について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
41 外筒
42 カム筒
43 内直進筒
50 1群筒ユニット
51 1群筒
52A、52B、52C バリア羽根部
53 1群カバー
54 バリア開口
55 バリア駆動環
56 バリアばね

Claims (2)

  1. 樹脂製の第1の保護部材、樹脂製の第2の保護部材、および樹脂製の第3の保護部材を備え、光軸の方向に延びる第1の回転軸を中心とする前記第1の保護部材の回転に連動して前記第2の保護部材および前記第3の保護部材を回転させることでレンズの前面を開閉するレンズバリアを有する光学機器であって、
    前記第2の保護部材は前記第1の回転軸を中心として回転し、
    前記第1の保護部材および前記第2の保護部材は、前記レンズバリア開閉動作時に弾性変形が可能であり、
    前記第1の回転軸はレンズ鏡筒に形成された第1の穴部に回転可能に支持され、前記第2の保護部材には第2の穴部が形成され、前記第2の穴部に前記第1の回転軸と同軸の軸が回転可能に支持されており、
    前記レンズ鏡筒には、前記第1の穴部とは異なる第3の穴部が形成されており、前記第1の回転軸とは異なる第2の回転軸が前記第3の穴部に回転可能に支持されて、前記第3の保護部材は前記第2の回転軸を中心として回転し、
    前記第2の穴部は前記第3の保護部材に前記光軸の方向で重なり、
    前記第2の保護部材には、前記第1の保護部材の前記第1の回転軸の方向に沿った移動を規制する規制部材が設けられており、
    前記規制部材は、前記第1の保護部材および第2の保護部材弾性変形によって前記レンズバリア開閉動作時に前記第1の保護部材に常に係合されて、前記第1の保護部材の前記第1の回転軸の方向に沿った移動を規制することを特徴とするレンズバリアを有する光学機器。
  2. 前記規制部材に前記第1の保護部材が係合されて、前記第2の保護部材が前記第1の保護部材の前記第1の回転軸に嵌合されていることを特徴とする請求項1に記載のレンズバリアを有する光学機器。
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