JP4939075B2 - バリア機構及び撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、銀塩カメラ、デジタルスチルカメラ等の撮像装置に装着されるレンズの被写体側の面を保護するバリア機構及び撮像装置に関する。
従来、非撮影時にはレンズ鏡筒をカメラ筐体内部に繰り込み(沈胴状態)、撮影時にはレンズ鏡筒をカメラ筐体の前面から繰り出すように構成されたカメラがある。この種のカメラには、沈胴時にはレンズ前面を閉鎖してレンズを保護し、撮影時にはレンズ前面を開放する、一対または二対のバリア羽根からなるレンズバリアが内蔵される。レンズバリアは、一般的に、レンズ鏡筒の光軸方向の移動や回転筒の回転に連動して回動されるバリア羽根駆動部材により開閉駆動されるように構成されている。
上記レンズバリアに関しては以下のような技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載のレンズバリアでは、一対の薄板状のバリア羽根の先端部分の形状を延長し、レンズバリアの閉鎖時、開放時、あるいは開閉の途中段階においてバリア羽根の一部が必ずオーバーラップするような構成としている。これにより、レンズバリアの閉鎖時にバリア羽根同士が当接することなく、確実にバリア羽根同士がオーバーラップできるようにしている。
特開2000−231137号公報
しかしながら、従来のレンズバリア構造においては、レンズバリアの開放状態でもバリア羽根同士をオーバーラップ可能とするために、バリア羽根の先端を極端に長く延ばす必要がある。このため、レンズバリアの閉鎖状態でレンズ鏡筒の開口部を塞ぐ必要最小限の領域を形成する羽根形状部分以外にも、バリア羽根の先端を長く延ばした分に相当するスペースを必要としていた。この結果、設計の自由度が狭められカメラの小型化の障害となるおそれがあった。また、先端を極端に長く延ばすバリア羽根の形状は、モールドにより成形できる可能性が低く、板金でも変形し易い不安定な部品となってしまうおそれがあった。
また、上記のようなバリア羽根の先端を長く延ばしたレンズバリアとは別に、同一平面上にバリア大羽根とバリア小羽根を2枚ずつ配置して開閉を行う4枚羽根構造のレンズバリアも実用化されている。しかし、4枚羽根構造のレンズバリアでは、バリア大羽根とバリア小羽根の摺動部分に摩擦力が発生するため、レンズバリアの開閉動作不良が生じるという問題があった。
本発明の目的は、バリア羽根の開閉動作の安定性を保つと共に撮像装置を径方向に小型化することを可能としたバリア機構及び撮像装置を提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明のバリア機構は、撮影用光学部品を保持する鏡筒の被写体側に配置され、開口部を有するカバー部材と、光軸と平行な軸中心に回動可能に配置され、非撮影時に前記カバー部材の前記開口部の少なくとも中心を含む部分を覆う第一のバリア羽根と、光軸に直交する面内において光軸を中心として前記第一のバリア羽根と対向する位置に配置され、光軸と平行な軸中心に回動可能に配置され、非撮影時に前記カバー部材の前記開口部の少なくとも中心を含む部分を覆う第二のバリア羽根と、光軸と平行な軸中心に回動可能に配置され、前記第一のバリア羽根に係合されると共に、非撮影時に前記カバー部材の前記開口部における前記第一のバリア羽根による遮蔽部分の外側を覆う第のバリア羽根と、光軸に直交する面内において光軸を中心として前記第三のバリア羽根と対向する位置に配置され、光軸と平行な軸中心に回動可能に配置され、前記第一のバリア羽根に係合されると共に、非撮影時に前記カバー部材の前記開口部における前記第三のバリア羽根による遮蔽部分の外側を覆う第四のバリア羽根と、前記鏡筒と前記カバー部材との間に配置され、光軸を中心に回動可能に前記鏡筒に係合されると共に、前記第一のバリア羽根および前記第二のバリア羽根に係合されるバリア羽根駆動部材とを備えた4枚のバリア羽根から構成されたバリア機構であって前記第一のバリア羽根に、第一の切り欠き部を設け、前記第二のバリア羽根に、第二の切り欠き部を設け、前記第三のバリア羽根に、前記カバー部材の前記開口部の開放状態から閉鎖状態への移行時に前記第一のバリア羽根の前記第一の切り欠き部と係合し前記第一のバリア羽根を光軸方向に受ける第一の受け部を設けると共に、前記第四のバリア羽根に、前記カバー部材の前記開口部の開放状態から閉鎖状態への移行時に前記第三のバリア羽根の前記第二の切り欠き部と係合し前記第三のバリア羽根を光軸方向に受ける第二の受け部を設けており、前記カバー部材の前記開口部の開放状態から閉鎖状態への移行時に、前記第一のバリア羽根が第一の方向に回転する事に追従して前記第三のバリア羽根が前記第一の方向と反対の第二の方向に回転すると共に、前記第二のバリア羽根が第一の方向に回転する事に追従して前記第四のバリア羽根が前記第一の方向と反対の第二の方向に回転することを特徴とする。
本発明によれば、第一のバリア羽根及び第二のバリア羽根それぞれ切り欠き部を設け、第のバリア羽根に第一及び第二のバリア羽根の切り欠き部と係合する受け部を設けることで、第のバリア羽根が第一及び第二のバリア羽根の光軸方向の受けになる。これにより、第一及び第二のバリア羽根と第三のバリア羽根の開閉動作の安定性を保つことが可能となる。
また、非撮影時に、第一及び第二のバリア羽根はカバー部材の開口部の少なくとも中心を含む部分を覆い、第のバリア羽根はカバー部材の開口部の第一及び第二のバリア羽根による遮蔽部分の外側を覆う。これにより、第一及び第二のバリア羽根と第三のバリア羽根で形成される面積が、カバー部材の開口部を覆う必要最小限の面積でよく、撮像装置を径方向に小型化することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る撮像装置としてのカメラに装着されるレンズバリア及び1群鏡筒の構成を示す分解斜視図である。図2は、レンズバリアの閉鎖状態を示す正面図である。図3は、レンズバリアの開放状態を示す正面図である。図4は、図2の矢視A−A線に沿うレンズバリア及び1群鏡筒の内部構造を示す断面図である。
図1乃至図4において、レンズバリアは、バリアカバー1、閉じバネ2、バリア小羽根3、バリア大羽根4、開きバネ5、バリア羽根駆動部材6を備えている。一群鏡筒7は、カメラに装着されるレンズ鏡筒の一部を構成する部材であり、レンズ8を保持している。閉じバネ2は、バリア小羽根3とバリア大羽根4との間に掛けられるバネである。開きバネ5は、バリア羽根駆動部材6と一群鏡筒7との間に掛けられるバネである。尚、閉じバネ2、バリア小羽根3、バリア大羽根4、開きバネ5は、光軸を中心として180度の回転対称な位置に配置される。
以下ではレンズバリアの構成とその開閉機構について詳細に説明する。
一群鏡筒7は、突起部71、72、バネ掛け部73、軸74、75、前端板部(以下、フランジ部と表記)77、外径部78を備えている。一群鏡筒7のフランジ部77の被写体側には、バリア羽根駆動部材6が配置されている。バリア羽根駆動部材6の後述するバネ掛け部64と一群鏡筒7のバネ掛け部73との間には、開きバネ5が掛けられている(図2参照)。開きバネ5により、バリア羽根駆動部材6を正面から見て反時計方向に付勢している。
バリア羽根駆動部材6は、複数のレール部61、突起部62、係合部63、バネ掛け部64、内径部65を備えている。バリア羽根駆動部材6の内径部65は、一群鏡筒7の外径部78と嵌合している。これにより、バリア羽根駆動部材6は、光軸を中心に回転可能となっている。バリア羽根駆動部材6の突起部62は、一群鏡筒7のフランジ部77を貫通して撮像側(被写体側とは反対側)まで延び、一群鏡筒7の内部に配設されている不図示の部材と当接する。これにより、バリア羽根駆動部材6は、時計周りに回転可能となっている。
バリア小羽根3は、軸穴31、バネ掛け部32、摺動部33、突起部34、突起部35(図5参照)を備えている。バリア大羽根4は、軸穴41、バネ掛け部42、突起部43(図5参照)、摺動部44、切り欠き部45を備えている。バリア大羽根4は、レンズ鏡筒の沈胴時(非撮影時)にバリアカバー1の開口部13の大部分を覆う。バリア小羽根3は、レンズ鏡筒の沈胴時にバリアカバー1の開口部13におけるバリア大羽根4による遮蔽部分の外側(開口部13の対角部分)を覆う。
バリア小羽根3とバリア大羽根4は、同一平面内に配置されると共に、バリア羽根駆動部材6の被写体側に配置される。バリア小羽根3とバリア大羽根4は、バリア羽根駆動部材6のレール部61のレール面に沿って摺動可能に構成されており、沈胴時にレンズ8を保護する。バリア小羽根3の軸穴31は、一群鏡筒7の軸74に嵌合し、バリア大羽根4の軸穴41は、一群鏡筒7の軸75に嵌合する。これにより、バリア小羽根3、バリア大羽根4は、それぞれ、光軸に対して平行な軸74、軸75を中心に回転可能となっている。
バリア小羽根3のバネ掛け部32とバリア大羽根4のバネ掛け部42との間には、閉じバネ2が掛けられている(図2、図3参照)。閉じバネ2により、バリア小羽根3とバリア大羽根4を互いに閉じる方向に付勢している。バリア大羽根4の突起部43は、バリア羽根駆動部材6の係合部63と係合している(図5参照)。これにより、バリア羽根駆動部材6が反時計方向に回転すれば、バリア大羽根4は軸75を中心にして時計方向に回転する。逆に、バリア羽根駆動部材6が時計方向に回転すれば、バリア大羽根4の突起部43とバリア羽根駆動部材6の係合部63との係合が解除され、閉じバネ2の閉じ力によりバリア大羽根4は反時計方向に回転する。
バリアカバー1は、突起部11、12、開口部13を備えている。バリアカバー1は、バリア小羽根3及びバリア大羽根4の被写体側に配置されており、バリア小羽根3及びバリア大羽根4と共にレンズ8を保護する。バリアカバー1は、突起部11及び12が、それぞれ、一群鏡筒7に施された突起部71及び72の撮像側(被写体側とは反対側)に入り込むように組み立てられる。これにより、バリアカバー1は、バヨネット方式で一群鏡筒7に固定される。
次に、上記構成を有する本実施の形態のカメラに装着されるレンズバリアの動作を、カメラの非撮影時及び撮影時の各場合について説明する。
カメラの非撮影時には、レンズバリアは図2の閉鎖状態となっている。図2の閉鎖状態では、一群鏡筒7内部の不図示の部材がバリア羽根駆動部材6の突起部62に当接している。これに伴い、開きバネ5の開き力をチャージさせながら、バリア羽根駆動部材6を時計方向に回転させる。
この時、バリア羽根駆動部材6は、バリア大羽根4の突起部43とバリア羽根駆動部材6の係合部63が十分に離れる位相まで回転する。これにより、バリア大羽根4には閉じバネ2の閉じ力とバリア小羽根3から受ける閉じ力のみが作用するため、レンズバリアの閉鎖状態を保つ。バリアカバー1の開口部13はバリア小羽根3とバリア大羽根4により完全に塞がれるため、レンズ8が保護される。
一方、カメラの撮影時には、レンズバリアは図3の開放状態となっている。図3の開放状態では、図2の閉鎖状態においてバリア羽根駆動部材6の突起部62に当接していた一群鏡筒7内部の不図示の部材が退避する。これにより、一群鏡筒7内部の不図示の部材とバリア羽根駆動部材6の突起部62との当接が解除される。これに伴い、開きバネ5の開き力により、バリア羽根駆動部材6を反時計方向に回転させる。
この時、バリア羽根駆動部材6の係合部63がバリア大羽根4の突起部43に当接してバリア大羽根4を軸75を中心に時計方向に回転させることで、バリア大羽根4が開かれる。バリア大羽根4の開き力により、バリア大羽根4の摺動部44がバリア小羽根3の摺動部33を押し広げる。これにより、バリア小羽根3が軸74を中心に反時計方向に回転するため、レンズバリアの開放状態を保つ。バリアカバー1の開口部13からバリア小羽根3とバリア大羽根4を完全に退避させることで、撮影が可能となる。
図3及び図4に示すように、バリア小羽根3とバリア大羽根4には、それぞれ、バリア小羽根3及びバリア大羽根4の摺動安定性を上げるための突起部34と切り欠き部45が形成されている。バリア小羽根3の突起部34は、バリア大羽根4の切り欠き部45に入り込むように構成されている(図4)。これにより、バリア小羽根3及びバリア大羽根4の開閉のどのタイミングにおいても、バリア小羽根3がバリア大羽根4を光軸方向に受けている。
また、図2及び図4に示すように、レンズバリアの閉鎖状態においては、バリア羽根駆動部材6のレール部61によるバリア大羽根4の光軸方向の受け部が、バリア大羽根4の根元のみとなる。一方、バリア羽根駆動部材6のレール部61によりバリア小羽根3全体を受けて安定性のあるバリア小羽根3の突起部34が、バリア大羽根4の先端部の受けとなる(図4)。これにより、バリア大羽根4が外力を受けた場合においても、レンズバリアの閉鎖状態を崩すことはない。
次に、本実施の形態のレンズバリアにおいて、バリア小羽根3とバリア大羽根4の閉じるタイミングをずらす機構について説明する。
図5は、レンズバリアの開放状態におけるバリア小羽根3、バリア大羽根4、バリア羽根駆動部材6を示す斜視図である。図6は、図5の構成を正面から見た状態を示す正面図である。図7は、図5の構成においてバリア大羽根4だけを少し閉じた状態を示す正面図である。図8は、図5の構成においてレンズバリアの閉鎖状態を示す正面図である。図9は、バリア羽根の閉じタイミングを簡略的に示す特性図(従来型)である。図10は、バリア羽根の閉じタイミングを簡略的に示す特性図(バリア小羽根遅延型)である。
図5乃至図10において、上記でも説明したように、レンズバリアの開放状態から閉鎖状態への移行は次のように行われる。図6でバリア羽根駆動部材6が時計方向に回転することで、係合部63とバリア大羽根4の突起部43の係合を保ちながら、バリア大羽根4が軸中心に反時計方向に回転することで上記移行が行われる。その時、バリア小羽根3はバリア大羽根4の動きに追従し軸中心に時計方向に回転する。
このようなレンズバリアの開放状態から閉鎖状態への移行時において、バリア大羽根4は常にバリア小羽根3と擦れながら回転するため、先端にバリア小羽根3からの摩擦力を受ける。このため、バリア小羽根3及びバリア大羽根4の摺動性に支障を来たすことがある。特にバリア大羽根4の動き始めの状態で閉じ方向と反対の力を受けることは、バリア大羽根4のように回転軸から作用点の距離が長い大きなバリア機構に対しては力学的に不利である。
そこで、図5に示すように、バリア小羽根3の撮像側(被写体側とは反対側)に突起部35を設けると共に、バリア羽根駆動部材6のレール部61の側面にカム面66を設ける。これにより、レンズバリアの開放状態から閉鎖状態への移行が始まってから暫くの間、バリア小羽根3の突起部35をバリア羽根駆動部材6のカム面66に当接させ、バリア小羽根3を閉鎖状態の定位置に留めておくようにする。
図6は、レンズバリアの開放状態でバリア小羽根3の突起部35とバリア羽根駆動部材6のカム面66が当接している状態を示している。レンズバリアの閉じ動作が開始すると、図7に示すように、バリア羽根駆動部材6が少し時計方向に回転する。この時、バリア小羽根3の突起部35はバリア羽根駆動部材6のカム面66にまだ当接しているため、バリア小羽根3はそのままの状態を保つ。よって、バリア小羽根3が固定されたままバリア大羽根4だけが閉じ方向に回転する。このため、バリア大羽根4とバリア小羽根3との間に隙間ができ、離れている間に限りバリア大羽根4はバリア小羽根3から摩擦力を受けない。
更に、レンズバリアの閉じ動作が進み、バリア羽根駆動部材6が時計方向に回転すると、バリア小羽根3の突起部35とバリア羽根駆動部材6のカム面66との当接が解除される。これに伴い、バリア大羽根4とバリア小羽根3との間に掛けられている閉じバネ2のバネ力により、バリア小羽根3はバリア大羽根4に当接するまで一気に回転する。その後は、レンズバリアの閉鎖状態に達するまで、バリア小羽根3の突起部35はバリア羽根駆動部材6のカム面66と離れている。バリア小羽根3は閉じバネ2による閉じ方向の力しか受けないため、バリア大羽根4の閉じ動作に追従することになる。
図8は、レンズバリアの閉鎖状態を示している。バリア小羽根3の突起部35はバリア羽根駆動部材6のカム面66から大きく離れており、バリア小羽根3はバリア羽根駆動部材6から何の作用も受けない。よって、レンズバリアの閉鎖状態から開放状態への移行が開始される段階において、バリア羽根駆動部材6が反時計方向に回転し始めても、バリア小羽根3は滑らかな動作を保つことになる。
図9、図10は、上記で説明した動作を簡略的にグラフに示したものである。図9は、バリア小羽根3の突起部35がない場合のバリア羽根の閉じタイミングを示している。図10は、バリア小羽根3の突起部35がある場合のバリア羽根の閉じタイミングを示している。図9及び図10において、横軸は、レンズバリアの閉じ動作に要する時間tである。縦軸は、バリア小羽根3とバリア大羽根4の閉鎖状態を0度とした時の回転角αを表している。
尚、図9は従来型であるが、図10(本実施の形態)との比較を行うため、図9におけるバリア小羽根及びバリア大羽根には本実施の形態と同じ符号を付して説明するものとする。
図9では、時間t1がレンズバリアの開放状態から閉鎖状態への移行開始時間である。時間t2でレンズバリアが閉鎖状態になるまで簡略的に図示のような挙動を示すものとする。回転角α1は、バリア小羽根3の開放状態の回転角であり、回転角α2は、バリア大羽根4の開放状態の回転角である。
バリア小羽根3が常にバリア大羽根4に追従して閉じる場合は、図9に示すように時間t1から時間t2の間で滑らかにバリア小羽根3及びバリア大羽根4が閉じていく。但し、全ての過程においてバリア小羽根3とバリア大羽根4との間に摩擦力が働くことになる。
図10では、バリア小羽根3が時間t3(バリア小羽根3を定位置に留めておく時間)まで、バリア羽根駆動部材6のカム面66に動きを規制されている様子を示している。この間もバリア羽根駆動部材6は時計方向に回転し続けているが、バリア小羽根3の突起部35を当接させているカム面66が図7に示す状態を保ち続けている。バリア小羽根3の突起部35がバリア羽根駆動部材6のカム面66から離れて当接が解除された瞬間、バリア大羽根4の位置までバリア小羽根3が急激に回転する。その後は、バリア小羽根3はバリア大羽根4の回転に追従して図9と同じ挙動を示す。
上述したバリア小羽根3を定位置に留めておく時間t3は、バリア羽根駆動部材6のカム面66のスプラインにより調節することが可能である。但し、バリア小羽根3を定位置に留めておく時間t3は、バリア小羽根3とバリア大羽根4の接触部分がバリアカバー1の開口部13に達するまでの時間内に設定することが望ましい。
以上説明したように、本実施の形態によれば、バリア大羽根4に、切り欠き部45を設け、バリア小羽根3に、バリア大羽根4の切り欠き部45と係合しバリア大羽根4を光軸方向に受ける突起部34を設ける。バリア小羽根3及びバリア大羽根4同士を入れ子にすることで、常にバリア小羽根3がバリア大羽根4の光軸方向の受けになる。この結果、バリア小羽根3及びバリア大羽根4の不規則な動き(あおり)や、バリア羽根駆動部材6のレール部61からのバリア小羽根3及びバリア大羽根4の脱落を防止できる。これにより、レンズバリアの開閉動作の安定性を保つことが可能となる。
また、非撮影時においては、バリア大羽根4はバリアカバー1の開口部13の大部分を覆い、バリア小羽根3はバリアカバー1の開口部13におけるバリア大羽根4による遮蔽部分の外側を覆う。この結果、レンズバリアの閉鎖状態でバリア小羽根3及びバリア大羽根4により形成される総面積が、バリアカバー1の開口部13を覆う必要最小限の面積でよい。これにより、レンズ鏡筒内におけるバリア小羽根3及びバリア大羽根4の形状で占有される空間以外の設計自由度を向上させることが可能となり、カメラを径方向に小型化することが可能となる。
また、バリア羽根駆動部材6のレール部61の側面に、カム面66を設け、バリア小羽根3の被写体側とは反対側に、バリア羽根駆動部材6のカム面66と当接する突起部35を設ける。レンズバリアの開放状態から閉鎖状態への移行開始から暫くの間、バリア小羽根3の突起部35をバリア羽根駆動部材6のカム面66に当接させ、バリア小羽根3を閉鎖状態の定位置に留めておく。換言すれば、バリア小羽根3の閉じタイミングをバリア大羽根4の閉じタイミングから少し遅延させる。これにより、バリア小羽根3及びバリア大羽根4同士による摩擦力を生じさせないようにできるため、上記と同様にレンズバリアの開閉動作の安定性を保つことが可能となる。
また、バリア小羽根3の突起部35を当接させるバリア羽根駆動部材6のカム面66は、バリア羽根駆動部材6のレール部61の側面を利用する。この結果、バリア小羽根3の閉じタイミングを遅延させるための構成として別個に部材を設けることが不要となる。これにより、部品点数を増やすことなく上記のようにレンズバリアの開閉動作の安定性を保つことが可能となる。
[他の実施の形態]
上記実施の形態では、上記レンズバリアを備えるカメラの種類については言及しなかったが、特定のカメラに限定されるものではない。本発明のレンズバリアは、銀塩カメラ、デジタルスチルカメラを含む各種のカメラに適用することが可能である。
本発明の実施の形態に係る撮像装置としてのカメラに装着されるレンズバリア及び1群鏡筒の構成を示す分解斜視図である。 レンズバリアの閉鎖状態を示す正面図である。 レンズバリアの開放状態を示す正面図である。 図2の矢視A−A線に沿うレンズバリア及び1群鏡筒の内部構造を示す断面図である。 レンズバリアの開放状態におけるバリア小羽根、バリア大羽根、バリア羽根駆動部材を示す斜視図である。 図5の構成を正面から見た状態を示す正面図である。 図5の構成においてバリア大羽根だけを少し閉じた状態を示す正面図である。 図5の構成においてレンズバリアの閉鎖状態を示す正面図である。 バリア羽根の閉じタイミングを簡略的に示す特性図(従来型)である。 バリア羽根の閉じタイミングを簡略的に示す特性図(バリア小羽根遅延型)である。
符号の説明
1 バリアカバー(カバー部材)
13 開口部(開口部)
2 閉じバネ
3 バリア小羽根(第二のバリア羽根)
34 突起部(受け部)
35 突起部(突起部)
4 バリア大羽根(第一のバリア羽根)
45 切り欠き部(切り欠き部)
5 開きバネ
6 バリア羽根駆動部材(バリア羽根駆動部材)
61 レール部(レール部)
66 カム面(カム面)
7 一群鏡筒(鏡筒)
77 フランジ部
8 レンズ(撮影用光学部品)

Claims (5)

  1. 撮影用光学部品を保持する鏡筒の被写体側に配置され、開口部を有するカバー部材と、
    光軸と平行な軸中心に回動可能に配置され、非撮影時に前記カバー部材の前記開口部の少なくとも中心を含む部分を覆う第一のバリア羽根と、
    光軸に直交する面内において光軸を中心として前記第一のバリア羽根と対向する位置に配置され、光軸と平行な軸中心に回動可能に配置され、非撮影時に前記カバー部材の前記開口部の少なくとも中心を含む部分を覆う第二のバリア羽根と、
    光軸と平行な軸中心に回動可能に配置され、前記第一のバリア羽根に係合されると共に、非撮影時に前記カバー部材の前記開口部における前記第一のバリア羽根による遮蔽部分の外側を覆う第のバリア羽根と、
    光軸に直交する面内において光軸を中心として前記第三のバリア羽根と対向する位置に配置され、光軸と平行な軸中心に回動可能に配置され、前記第一のバリア羽根に係合されると共に、非撮影時に前記カバー部材の前記開口部における前記第三のバリア羽根による遮蔽部分の外側を覆う第四のバリア羽根と、
    前記鏡筒と前記カバー部材との間に配置され、光軸を中心に回動可能に前記鏡筒に係合されると共に、前記第一のバリア羽根および前記第二のバリア羽根に係合されるバリア羽根駆動部材とを備えた4枚のバリア羽根から構成されたバリア機構であって
    前記第一のバリア羽根に、第一の切り欠き部を設け、前記第二のバリア羽根に、第二の切り欠き部を設け、
    前記第三のバリア羽根に、前記カバー部材の前記開口部の開放状態から閉鎖状態への移行時に前記第一のバリア羽根の前記第一の切り欠き部と係合し前記第一のバリア羽根を光軸方向に受ける第一の受け部を設けると共に、前記第四のバリア羽根に、前記カバー部材の前記開口部の開放状態から閉鎖状態への移行時に前記第三のバリア羽根の前記第二の切り欠き部と係合し前記第三のバリア羽根を光軸方向に受ける第二の受け部を設けており、
    前記カバー部材の前記開口部の開放状態から閉鎖状態への移行時に、前記第一のバリア羽根が第一の方向に回転する事に追従して前記第三のバリア羽根が前記第一の方向と反対の第二の方向に回転すると共に、前記第二のバリア羽根が第一の方向に回転する事に追従して前記第四のバリア羽根が前記第一の方向と反対の第二の方向に回転することを特徴とするバリア機構。
  2. 前記バリア羽根駆動部材の一部に、カム面を設け、
    前記第のバリア羽根の被写体側とは反対側に、前記バリア羽根駆動部材の前記カム面と当接する突起部を設けたことを特徴とする請求項1記載のバリア機構。
  3. 前記バリア羽根駆動部材の被写体側に、前記第一のバリア羽根及び前記第のバリア羽根が摺動するレール部を設け、
    前記バリア羽根駆動部材の前記カム面は、前記レール部の側面を用いることを特徴とする請求項1又は2記載のバリア機構。
  4. 前記第一のバリア羽根及び前記第のバリア羽根による前記カバー部材の前記開口部の開放状態から閉鎖状態への移行時に、前記バリア羽根駆動部材の前記カム面と前記第のバリア羽根の前記突起部の当接により、前記第のバリア羽根の動きを規制することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のバリア機構。
  5. 前記請求項1乃至4の何れかに記載のバリア機構を備えることを特徴とする撮像装置。
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