JP2008185728A - レンズ鏡筒およびレンズ鏡筒を備える撮像装置 - Google Patents

レンズ鏡筒およびレンズ鏡筒を備える撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構成で円滑な開閉動作が可能なバリア駆動装置を備え、小型、かつ、薄型化が可能なレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】光路を開閉するためのバリア駆動装置を有するレンズ鏡筒1において、ベース枠2と、ベース枠2に対して回動可能なバリアリング3と、上記光路を開放する開位置と、上記光路を遮蔽する閉位置との間を移動可能であって、バリアリング3と共に回動(公転)可能、かつ、バリアリング3に対して回動(自転)可能なように軸支されたバリア羽根4A,4Bと、上記バリア羽根を上記閉位置に向けて付勢する羽根付勢バネ7と、ベース枠2に設けられ、バリア羽根4A,4Bと当接して上記バリア羽根を上記バリアリング3に対して回動させる押圧部2eとを具備している。
【選択図】図1

Description

本発明は、光路を開閉するためのバリア駆動装置を有するレンズ鏡筒、および、該レンズ鏡筒を備えた撮像装置に関する。
従来、レンズバリアを駆動し、光路を開閉するためのバリア駆動装置を備えたレンズ鏡筒に関して、特許文献1に開示されたバリア駆動装置は、レンズ鏡筒の先端部に円環形状のバリア開閉リングを配し、このバリア開閉リングを上記レンズ鏡筒の繰り出し及び繰り出し動作に連動させて回動させることによりバリア羽根を開閉駆動する。
また、特許文献2に開示されたバリア駆動装置は、レンズ鏡筒の光軸の周りに回動するバリア駆動リング上に、バリア羽根の回動軸心を配し、また、上記レンズ鏡筒の前面に固定される化粧板に長穴を設け、この長穴に上記バリア羽根の駆動ピンを係合させた構成を有している。このバリア駆動装置においては、上記バリア駆動リングの回動に伴い、上記バリア羽根が上記長穴との係合状態の変化によって開閉駆動される。
特開平7−159855号公報 特開平7−191380号公報
上記バリア駆動装置においては、上記バリア羽根はレンズ前面の開口(撮影光路開口)を遮蔽するのに十分な大きさが必要であり、かつ、上記開口の周囲にバリア羽根が退避するためのスペースが必要である。ところが、上記特許文献1に記載の技術では、簡単な構成で上記バリア羽根を開閉することがきるが、上記バリア羽根は1つの支持軸上のみで回転移動のため、その移動量および移動軌跡が限定され、上述したバリア羽根の大きさと退避スペースとを確保するためにはレンズ鏡筒の外形を大きくする必要がある。特に、上記開口が大きい場合には上記バリア羽根が大きくなるため、退避スペースも大きくなり、レンズ鏡筒の小型化が困難であった。
一方、上記特許文献2に記載の技術では、上述したように上記長穴と上記摺動ピンとの係合関係により上記バリア羽根を駆動する機構を採用することでより効率的な上記バリア羽根の収納を可能としている。しかしながら、上記バリア羽根を概略平行移動(直線運動)させる機構であるため、円滑な開閉駆動を行なわせる点で問題があった。
本発明は、上述の事情に鑑み、簡単な構成で小型であって円滑な開閉動作が可能なバリア駆動装置を備えたレンズ鏡筒、および、該レンズ鏡筒を備えた撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1記載のレンズ鏡筒は、光路を開閉するためのバリア駆動装置を有するレンズ鏡筒において、ベース部材と、上記ベース部材に対して回動可能なバリア駆動部材と、上記光路を開放する開位置と、上記光路を遮蔽する閉位置との間を移動可能であって、上記バリア駆動部材と共に回動可能であるとともに上記バリア駆動部材に対して回動可能なように軸支されたバリア羽根と、上記バリア羽根を上記閉位置に向けて付勢する閉じ付勢部材と、上記ベース部材に設けられ、上記バリア羽根と当接して上記バリア羽根を上記バリア駆動部材に対して回動させる押圧部とを具備する。
本発明の請求項2記載のレンズ鏡筒は、請求項1に記載のレンズ鏡筒において、上記バリア駆動部材は、上記バリア羽根を上記開位置へと駆動するための開方向と上記バリア羽根を上記閉位置へと駆動するための閉方向とに回動可能であって、上記バリア羽根が閉じられた状態では、上記押圧部とバリア羽根とは離間しており、この閉じられた状態から上記バリア駆動部材を上記開方向へと駆動することで、上記押圧部と上記バリア羽根とが当接する。
本発明の請求項3記載のレンズ鏡筒は、光路を開閉するためのバリア駆動装置を有するレンズ鏡筒において、ベース部材と、上記ベース部材に対し回動可能なバリア駆動部材と、光路を開放する開位置と、光路を遮蔽する閉位置との間で移動可能であって、上記バリア駆動部材と共に回動する公転動作が可能であるとともに上記バリア駆動部材に対して回動する自転動作とが可能なように軸支されたバリア羽根と、上記バリア羽根を上記バリア駆動部材に対し回動する方向の付勢力を付与する付勢部材と、上記ベース部材に設けられ、上記バリア駆動部材の一方向への回動に応じて上記バリア羽根が当接し、他方向への回動に応じて上記バリア羽根が離間する押圧部とを具備しており、上記バリア羽根は、上記押圧部と当接している状態で上記バリア駆動部材が回動した際は、上記公転動作と上記自転動作を行い、上記押圧部と離間している状態で上記バリア駆動部材が回動した際は、上記公転動作を行う。
本発明の請求項4に記載のレンズ鏡筒は、請求項3に記載のレンズ鏡筒において、上記押圧部と上記バリア羽根が当接した状態で上記バリア駆動部材が上記一方向へ回動することにより、上記押圧部にて押圧されて上記バリア羽根が上記付勢部材の付勢力に抗して上記自転動作を行い、上記バリア駆動部材が上記他方向へ回動して上記押圧部と上記バリア羽根が離間することによって上記バリア羽根が上記付勢部材の付勢力により上記自転動作を行なう。
本発明の請求項5に記載のレンズ鏡筒は、請求項4に記載のレンズ鏡筒において、上記バリア羽根は、上記バリア駆動部材の上記一方向への回動に応じて閉位置から開位置へと変位し、上記他方向への回動に応じて開位置から閉位置へと変位するものであり、上記付勢部材は、上記バリア羽根を上記閉位置に向かう方向に付勢する。
本発明の請求項6に記載の撮像装置は、請求項1乃至5に記載のいずれかのレンズ鏡筒を備える撮像装置である。
本発明によれば、簡単な構成で小型であって円滑な開閉動作が可能なバリア駆動装置を備えたレンズ鏡筒、および、該レンズ鏡筒を備えた撮像装置を提供することができる。
以下、図を用いて本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態のバリア駆動装置を備えたレンズ鏡筒の要部の分解斜視図である。図2は、図1のA方向(後方側)から見た上記レンズ鏡筒の要部の分解斜視図である。図3は、図1のレンズ鏡筒の要部の撮影光軸に沿った断面図である。なお、以下の説明において、撮影光軸の被写体側を前方とし、結像側を後方とする。また、部材の回転方向は、前方から見た回転方向で示す。
本実施形態のレンズ鏡筒1は、カメラ等の撮像装置に適用可能であり、非撮影状態において撮影レンズ8の前面部を保護するために撮影光路開口を開閉するバリア駆動装置を備えたレンズ鏡筒である。このレンズ鏡筒1は、図1,2に示すようにベース部材であるベース枠2と、バリア駆動部材であるバリアリング3と、バリアリング3を回動付勢するための引っ張りバネ6を有する。この引っ張りバネ6は、後述するバリア羽根4A、4Bを開位置へと駆動するための開き付勢部材であって、バリアリング6を回動付勢できるものであれば良く、引っ張りバネに限られるものではない。
レンズ鏡筒1はさらに、後述する撮影光路開口2aを開閉するための一対のバリア羽根4A,4Bと、バリア羽根4A,4Bを閉じ位置方向に回動付勢するための閉じ付勢部材であって、トーションバネからなる一対の羽根付勢バネ7と、バリア蓋9と、バリア駆動枠5と、図示しない固定枠と、上記ベース枠2に支持され、図示しないレンズ保持部に直接、または、間接的に保持され、光軸Oを有する撮影レンズ8とを備えている。
なお、上記羽根付勢バネ7は、バリア羽根4A、4Bを閉じ位置方向に付勢できるものであればよく、トーションバネに限られるものではない。
上記固定枠は、カメラ等の本体に固着され、上記ベース枠2,バリア駆動枠5等を支持する部材である。
ベース枠2は、光軸Oに沿った筒状枠部材であって、レンズ鏡筒1の前方側に配され、上記固定枠に対してバリア駆動枠5により回転規制され、かつ、光軸O方向に沿って進退可能に支持されている。
ベース枠2には撮影レンズ8の前面に位置する長方形状の撮影光路開口2aと、撮影光路開口2a外側の左右位置に2つの開口部2bと、ベース枠2の前側の内周面2iから開口部2bに向けて突出する一対の突起状の押圧部2eと、開口部2bの後面外側に配される4つの係止凸部2f(図2)とバネ掛け部2hが設けられている。上記撮影光路開口2aは、全体として矩形形状をしており、その長手方向である開口端部2kが互いに略平行に対向して配置されている。
バリアリング3は、光軸O中心のリング状の部材であり、その中央部にベース枠2の撮影光路開口2aより大きく、該光路開口を遮らない円形のリング開口3aを有している。さらに、外周に沿って配される4つの切り欠き3fと、リング開口3aの外側の左右に対向して配されるバリア機構支持部3bと、バネ掛け部3eとが設けられる。
バリア機構支持部3bには、左右の各平面部からバリア羽根4A、Bに向けて突出して形成される一対の支持軸3cと、この支持軸3cの軸心を中心とした円弧状に形成される一対の長穴3dとが設けられる。さらに、右側のバリア機構支持部3bにはバリア駆動枠5に向けて突出する傾斜カム3gが設けられる。
バリアリング3は、ベース枠2の後方側から挿入し、ベース枠2の係止凸部2fに切り欠き3fを一旦挿入して所定角回動させて装着される。従って、バリアリング3は、所定の動作回動角だけ、ベース枠2に対して光軸O方向に一体的に進退可能なの状態で光軸Oまわりの双方向に回動可能に支持される。なお、バリアリング3の反時計回りは、バリア閉方向であり、時計回りは、バリア開方向である。
また、バリアリング3のバネ掛け部3eとベース枠2のバネ掛け部2h間には引っ張りバネ6が懸架されており、バリアリング3には常に時計回りの付勢力が作用している。バリアリング3をベース枠2に取り付けた状態で、支持軸3cはベース枠2に形成された開口部2bに挿入され、先端部がバリア羽根4A、4B側に突出している。また、長孔3cは開口部2bに対向するように位置している。なお、バリアリング3の装着状態で上記所定回動範囲では支持軸3cは、ベース枠2の開口部2bに干渉せず、長穴3dも該開口部2bの範囲内にある。
バリア羽根4A,4Bは、同一形状を有する一対の部材であり、撮影光路開口2aの前面に公転(光軸Oまわりの回転)および自転(支持軸3cまわりの回転)し、ベース枠2の光路開口2aを開閉することができる。このバリア羽根4A,4Bは、それぞれ羽根内縁4aを有し、端部に配される軸穴4cと、軸穴4cの側方に突出し、ベース枠2の押圧部2eと当接可能な突起4eと、バリアリング3に向けて突出するピン4dとが設けられている。
バリア羽根4A,4Bは、それぞれベース枠2の前面側に挿入され、軸穴4cをバリアリング3の支持軸3cに回転可能に嵌入させ、かつ、バリア羽根4A,4Bのピン4dをバリアリング3の長穴3dに摺動可能な挿入させた状態で装着される。
なお、バリアリング3の支持軸3cの根元部には、羽根付勢バネ7が挿入されている。該羽根付勢バネ7のバネ端部は、一方がバリアリング3の外周に、他方がバリア羽根4A,4Bのピン4dの外側に懸架されている。従って、バリア羽根4A,4Bは、それぞれバリアリング3に対して支持軸3cを中心にして光路開口閉方向である時計回りに付勢された状態で支持されている。
バリア蓋9は、撮影光路開口2aに対応する開口9aを有する板部材からなり、バリア羽根4A,4Bを回動可能状態で挟み込み、ベース枠2の前面部に取り付けられる。そのバリア蓋9の取り付けは、ビス挿通孔9jを挿通させ、ベース枠2のビス孔2jに螺着することにより取り付けられる。
バリア駆動枠5は、上記固定枠に対して回転規制され、かつ、光軸O方向にも進退可能に支持される枠部材である。バリア駆動枠5には、前方に突出する傾斜カム5gが設けられている。
このバリア駆動枠5は、ベース枠2の内周側に挿入され、該ベース枠2に対して相対回転することなく、進退移動する。そして、レンズ鏡筒1が撮影状態にあるときは、傾斜カム5gは、バリアリング3の傾斜カム3gに対して離間した状態にある。しかし、レンズ鏡筒1が撮影状態から沈胴状態に繰り込まれたときは、傾斜カム5gは傾斜カム3gと当接してバリアリング3をバリアを閉じる位置まで反時計回りに回動させる。
なお本実施の形態において、バリアリング3を回転駆動するために、ベース枠2に対して光軸方向に進退するバリア駆動枠5を用いたが、これに限らず、沈胴状態と撮影状態とでベース枠2に対し、相対的に回転する枠部材を用いても良い。
上述した構成を有するレンズ鏡筒1のバリア駆動装置におけるバリア羽根4A,4Bの開閉動作について、図4〜8を用いて説明する。
図4〜7は、上記レンズ鏡筒の各状態における上記バリア羽根の開閉状態をベース枠前面側から見た図であり、図4は、上記レンズ鏡筒の撮影可能状態にて上記バリア羽根が上記撮影光路開口を開放した開位置にある状態を示す。図5は、上記レンズ鏡筒が非撮影状態である沈胴状態への繰り込みを開始し、上記バリア羽根が準閉位置直前まで移動した状態を示す。図6は、図5の状態の後、さらに、ベース枠の繰り込みにより上記バリア羽根が上記撮影光路開口を閉じる状態の準閉位置まで移動し、上記撮影光路開口に対して最終的な完全閉位置に到達する直前の状態を示す。図7は、上記レンズ鏡筒が非撮影状態である沈胴状態になって、上記バリア羽根の閉動作が終了し、上記閉位置に移動した状態を示す。図8は、上記バリア羽根の閉じ方向への移動中、該バリア羽根の移動が外力等で遮られたときの状態、及び、上記バリア羽根が上記閉位置にある際に外力等で上記バリア羽根を開方向に移動させられた状態を示す図である。なお、上記準閉位置は、バリア羽根の閉動作が完了する前であって、バリア羽根4A、4Bの羽根内縁4aが互いに当接した状態とし、上記閉位置は、バリア羽根の閉動作が完了した状態とする。
また、バリア羽根の自転動作は、バリアリングに対して回動する動作とし、バリア羽根の公転動作は、バリアリングの回動に伴ってバリアリングと共にバリア羽根が回動する動作とする。
レンズ鏡筒1が撮影可能状態にあるとき、ベース枠2は、バリア駆動枠5に対して光軸O方向に所定距離離間しており、バリア駆動枠5の傾斜カム5gとバリアリング3の傾斜カム3gも離間している。従って、バリアリング3は、ベース枠2に対して引っ張りバネ6の付勢力により時計回りに回動している。このとき、バリア羽根4A,4Bは、撮影光路開口2aから退避した開位置にあり、この状態でのバリアリング3のバリア開状態回動角度を支持軸3cの回動位置で示すとして回動角度θ0 =0°とする(図4)。
バリアリング3が上記回動角度θ0 にあるときは、図4に示すようにバリア羽根4A,4Bの突起4eがベース枠2の押圧部2eに当接している。これにより、バリア羽根4A,4Bは閉位置にあるときと比較して、バリアリング3に対し相対的に支持軸3を中心に反時計回り回動している。そして、羽根外縁部がベース枠2の内周面2iに当接している。バリア羽根4A,4Bの羽根内縁4aは、光路開口2aの上辺から所定の余裕距離離間しており、光路開口2aは、完全に開放されている。そして羽根内縁4aは光路開口2a光路開口2aの開口端部2kと略平行となるように位置している。また、羽根付勢バネ7はバリア羽根4A,4Bを閉方向に付勢しており、引っ張りバネ6はバリアリング3を開方向に付勢している。引っ張りバネ6の付勢力により、バリアリング3は回動角度θ0に保持されている。
なお、上記バリア羽根の開状態では羽根外縁部をベース枠2の内周面2iに当接させているが、その当接状態に代えてピン4dをバリアリング3の長穴3dの外側端に当接させてもよい。
次に、レンズ鏡筒1が撮影可能状態から非撮影状態である沈胴状態への繰り込みが開始され、沈胴状態の近傍に達したとき、ベース枠2とバリア駆動枠5が光軸O方向に接近し、バリア駆動枠5の傾斜カム5gとバリアリング3の傾斜カム3gとが当接し、バリアリング3の反時計回りの回動が開始される。
そして、図5に示すようにバリアリング3が反時計回りに角度θ1 だけ回動すると、バリア羽根4A自体もバリアリング3と共に光軸Oまわりに角度θ1 だけ公転する。該公転の期間中、バリア羽根4Aの突起4eが当接しているベース枠2の押圧部2eと、支持軸3cとが離れていくので、バリア羽根4Aが羽根付勢バネ7の付勢力によって支持軸3cを回転中心として、羽根閉じ方向である時計回りの自転も行う。バリア羽根4Aの上記公転および自転によってバリア羽根4Aの羽根内縁4aは、光路開口2a内に進入する。なお、他方のバリア羽根4Bも上述したバリア羽根4Aに対して光軸O中心にした対称の回動動作を行う。
続いて、レンズ鏡筒1の沈胴状態への繰り込みが続行され、図6に示すようにバリアリング3が反時計回りに角度θ2 まで回動すると、バリア羽根4A自体もバリアリング3と共に光軸Oまわりに角度θ2 だけ公転する。この公転期間中、バリア羽根4Aの突起4eがベース枠2の押圧部2eから離れるまではバリア羽根4Aが羽根付勢バネ7の付勢力によって支持軸3cを中心として時計回りに自転する。突起4eが押圧部2eから離れると、バリア羽根4Aの羽根内縁4aと、該バリア羽根4Aと同様の回動状態にあるバリア羽根4Bの羽根内縁4aとが当接した準閉状態となり、光路開口2aは、一応、バリア羽根4A、4Bにより覆われた閉じ状態となる。以後は、バリア羽根4A、4Bともに自転は行わず、光軸Oまわりの公転のみとなる。
但し、図6に示す準閉状態では、バリア羽根4A,4Bの外縁周囲の姿勢が光路開口2aの周囲に対して傾いており、光路開口2aの角の部分がバリア羽根4A,4Bの外縁が接近しており、光路開口2aの全周をより均一な余裕幅で覆った閉状態とはいえない。
その後、レンズ鏡筒1が完全に沈胴状態まで繰り込まれると、図7に示すようにバリアリング3は、反時計回りに角度θ3 まで回動する。バリア羽根4A,4Bも光軸Oまわりに角度θ3 まで公転する。この公転期間中、自転は行わず、バリア羽根4A,4Bは、羽根内縁4aが当接した状態のまま光軸Oまわりを回転する。この公転動作によってバリア羽根4A,4Bは、光路開口2aの全周をより均一な余裕幅で覆った完全な閉位置に到達する。
なお、図6、または、7の閉じ状態にあって、バリア羽根4A、4Bの羽根内縁4a同士が当接した状態にあるとき、バリア羽根の4A、4Bのピン4dは、バリアリング3の2つの長穴3dの端部に対して僅かな隙間がある状態とする。但し、一対の羽根付勢バネ7による付勢力のバランスによっては、片方の長穴に上記隙間が偏る場合もある。このように上記閉じ状態でピン4dと長穴3dとに僅かな隙間を設けることによりバリア羽根の4A、4Bの羽根内縁4a同士を確実に当接させ、隙間が生じさせないようにしている。
このように、バリア羽根4A、4Bの突起4eがベース枠2の押圧部2eと当接している状態では、バリアリング3の回動に伴い、バリア羽根4A、4Bは自転動作と公転動作を行い、突起4eと押圧部2eとが離間した状態ではば、バリアリング3の回動に伴い、バリア羽根4A、4Bは公転動作のみ行なう。
ところで、バリア羽根4A,4Bの閉じ動作中、上記バリア羽根を手で触ったり、あるいは、ゴミの進入によって上記バリア羽根の移動が遮られた場合、図8に示すように移動が遮られた一方のバリア羽根、例えば、4A側は、羽根付勢バネ7が撓むことにより遮られた位置に止まり、バリアリング3のみそのまま反時計回りの回動を続行する。従って、バリアリング3およびバリアリング3を回動駆動するバリア駆動枠5に異常な力が作用せず、破損等の発生が防止される。上記遮った力が除かれると該バリア羽根は、閉位置に移動する。また、バリア羽根4A、4Bが閉位置にある状態で、ユーザが指などでバリア羽根、例えば4Aを開放しようと動かした場合も、同様に、バリア羽根4Aが支持軸3cを中心に自転して、バリア羽根4Aの外縁部がベース枠2の内周面2iに当接する。この場合も、バリアリング3およびバリア駆動枠5には無理な力が作用せず、破損等の発生が防止される。
一方、レンズ鏡筒1が上記沈胴状態から撮影可能な状態に繰り出される際には、ベース枠2がバリア駆動枠5に対して相対的に光軸O方向に離間していくのでバリアリング3が時計回りに回動し、上述した動作と逆の動作が実行され、バリア羽根4A,4Bが光路開口2aから完全に退避した開位置に移動する。
以上、説明したように本実施形態のレンズ鏡筒1によれば、バリア羽根4A,4Bの開閉をバリアリング3の回動により行う。上記バリア羽根が羽根付勢バネ7により閉方向へ回動付勢された状態のもとで光軸Oまわりの公転動作(羽根支持軸位置が回動)と、バリア羽根支持軸3c中心の自転動作とにより開閉が行われる。即ち、バリア羽根4A、4Bの開閉動作は回転移動のみによって行なわれる。従って、バリア羽根を直線的に移動させる場合に比して安定した移動を行なうことができる。
また、バリア羽根4A,4Bが公転と自転を組み合わせた回動動作を行わせることによって、バリア羽根4A、4Bが開位置にあるとき、バリア羽根4A、4Bの羽根内縁4aが撮影光路開口2aの開口端部2kと略平行となるように位置することが出来る。このようにすることで、バリア退避状態では上記バリア羽根を光路開口2aの外方のより狭いスペースに具合よく収納でき、レンズ鏡筒の小型化可能になる。
前述したように従来のバリア駆動装置では、バリア羽根が単一軸まわりの回動により開閉が行われていたので、設計の自由度が低く、バリア羽根の退避状態(開位置)における占有スペ−スが広くなってしまうか、あるいは、バリア羽根の枚数を増やす必要があったが、それらの問題を本発明のレンズ鏡筒では解決することができる。
この発明は、上記各実施の形態に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記各実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得る。
本発明によるレンズ鏡筒、および、撮像装置は、簡単な構成で円滑な開閉動作が可能なバリア駆動装置を備え、小型、かつ、薄型化が可能なレンズ鏡筒、および、該レンズ鏡筒を備えた撮像装置として利用が可能である。
図1は、本発明の一実施形態のバリア駆動装置を備えたレンズ鏡筒の要部の分解斜視図である。 図1のA方向から見た上記レンズ鏡筒の要部の分解斜視図である。 図1のレンズ鏡筒の要部の撮影光軸に沿った断面図である。 図1のレンズ鏡筒の撮影可能状態にてバリア羽根が上記撮影光路開口を開放した開位置にある状態をベース枠前面側から見た図である。 図1のレンズ鏡筒が非撮影状態である沈胴状態への繰り込み動作中、上記バリア羽根が準閉位置直前まで移動した状態を上記ベース枠前面側から見た図である。 図5の状態の後、上記バリア羽根が上記撮影光路開口を閉じる状態の準閉位置まで移動した状態を上記ベース枠前面側から見た図である。 上記レンズ鏡筒が非撮影状態である沈胴状態となり、上記バリア羽根が上記完全閉位置に移動した状態を示す。 上記バリア羽根が閉じ方向へ回動移動中、該バリア羽根の移動が外力で遮られたときの状態を示す図である。
符号の説明
2 …ベース枠(ベース部材)
2e…押圧部
3 …バリアリング(バリア駆動部材)
4A,4B…バリア羽根
7 …羽根付勢バネ(付勢部材,閉じ付勢部材)

Claims (6)

  1. 光路を開閉するためのバリア駆動装置を有するレンズ鏡筒において、
    ベース部材と、
    上記ベース部材に対して回動可能なバリア駆動部材と、
    上記光路を開放する開位置と、上記光路を遮蔽する閉位置との間を移動可能であって、上記バリア駆動部材と共に回動可能であるとともに上記バリア駆動部材に対して回動可能なように軸支されたバリア羽根と、
    上記バリア羽根を上記閉位置に向けて付勢する閉じ付勢部材と、
    上記ベース部材に設けられ、上記バリア羽根と当接して上記バリア羽根を上記バリア駆動部材に対して回動させる押圧部と、
    を具備することを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 上記バリア駆動部材は、上記バリア羽根を上記開位置へと駆動するための開方向と上記バリア羽根を上記閉位置へと駆動するための閉方向とに回動可能であって、上記バリア羽根が閉じられた状態では、上記押圧部とバリア羽根とは離間しており、この閉じられた状態から上記バリア駆動部材を上記開方向へと駆動することで、上記押圧部と上記バリア羽根とが当接することを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 光路を開閉するためのバリア駆動装置を有するレンズ鏡筒において、
    ベース部材と、
    上記ベース部材に対し回動可能なバリア駆動部材と、
    光路を開放する開位置と、光路を遮蔽する閉位置との間で移動可能であって、上記バリア駆動部材と共に回動する公転動作が可能であるとともに上記バリア駆動部材に対して回動する自転動作とが可能なように軸支されたバリア羽根と、
    上記バリア羽根を上記バリア駆動部材に対し回動する方向の付勢力を付与する付勢部材と、
    上記ベース部材に設けられ、上記バリア駆動部材の一方向への回動に応じて上記バリア羽根が当接し、他方向への回動に応じて上記バリア羽根が離間する押圧部と、
    を具備しており、上記バリア羽根は、上記押圧部と当接している状態で上記バリア駆動部材が回動した際は、上記公転動作と上記自転動作を行い、上記押圧部と離間している状態で上記バリア駆動部材が回動した際は、上記公転動作を行うことを特徴とするレンズ鏡筒。
  4. 上記押圧部と上記バリア羽根が当接した状態で上記バリア駆動部材が上記一方向へ回動することにより、上記押圧部にて押圧されて上記バリア羽根が上記付勢部材の付勢力に抗して上記自転動作を行い、上記バリア駆動部材が上記他方向へ回動して上記押圧部と上記バリア羽根が離間することによって上記バリア羽根が上記付勢部材の付勢力により上記自転動作を行なうことを特徴とする請求項3に記載のレンズ鏡筒。
  5. 上記バリア羽根は、上記バリア駆動部材の上記一方向への回動に応じて閉位置から開位置へと変位し、上記他方向への回動に応じて開位置から閉位置へと変位するものであり、上記付勢部材は、上記バリア羽根を上記閉位置に向かう方向に付勢することを特徴とする請求項4に記載のレンズ鏡筒。
  6. 上記請求項1乃至5のいずれかのレンズ鏡筒を備える撮像装置。
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