JP5173451B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒 Download PDF

Info

Publication number
JP5173451B2
JP5173451B2 JP2008010739A JP2008010739A JP5173451B2 JP 5173451 B2 JP5173451 B2 JP 5173451B2 JP 2008010739 A JP2008010739 A JP 2008010739A JP 2008010739 A JP2008010739 A JP 2008010739A JP 5173451 B2 JP5173451 B2 JP 5173451B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
lens barrel
drive ring
barrier
barrier blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008010739A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009175183A (ja
Inventor
幸子 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2008010739A priority Critical patent/JP5173451B2/ja
Publication of JP2009175183A publication Critical patent/JP2009175183A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5173451B2 publication Critical patent/JP5173451B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)
  • Blocking Light For Cameras (AREA)

Description

本発明は、撮影光学系のレンズ前面を保護する開閉式のバリア装置を鏡筒枠に装着したレンズ鏡筒に関する。
一般に、カメラに装着されるバリア装置付きレンズ鏡筒には、鏡筒枠の進退移動動作に連動してバリア羽根を開閉する方式のバリア装置を備えたものが用いられている。
このバリア装置付きレンズ鏡筒には、筒状に形成した鏡筒枠の内部に、鏡筒枠内周面から筒内中心に向けてリング状のレンズ保持部を一体的に延設する。このレンズ保持部の中央部には、小筒状の筒環部を一体に形成し、この筒環部の開口内にレンズを配置し、筒環部の周縁部をカシメ加工してレンズを固定する構造のものがある。
このような構造のバリア装置付きレンズ鏡筒では、撮影光学系レンズの光路を最大限に確保するため、鏡筒枠内におけるレンズ外周と、鏡筒枠の内周面との間にできる空間を利用してバリア装置が装着されている。
このバリア装置を構成するため、鏡筒枠には、レンズを固定している筒環部の外周面を摺動面として光軸周りに回転可能に駆動リングを装着する。さらに、鏡筒枠内には、駆動リングの回転動作に対応して撮影レンズの前面を開閉するようにバリア羽根を装着している(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−258120号公報
このような構成のバリア装置付きレンズ鏡筒において、鏡筒枠内の筒環部に対して熱カシメによりレンズを固定する場合には、鏡筒枠内の筒環部におけるリング状の自由端円周部が、熱カシメ加工で変形する。さらに、この熱カシメ加工の際に、鏡筒枠内の筒環部には、筒環部の外周方向(ラジアル方向)に突出するカシメ凸部ができる。
このため、筒環部の外周面に、駆動リングを軸着する場合には、カシメ凸部との干渉を回避する為に、カシメ凸部の出っ張り高さ以上の凸部となる軸受部を筒環部の外周上に設けなくてはならない。このような軸受部を筒環部の外周面上に設ける場合には、筒環部が肉厚となり外径が拡大する。よって、外径が拡大した筒環部に軸着される駆動リングの内径も広げなければならず、これに伴って外径も大きくなるので、駆動リング全体も大型化する。
また、バリア装置付きレンズ鏡筒には、駆動リングの外周面が、鏡筒枠の内周面上を摺動するように軸着する構造をとるものがある。この構造の場合には、筒環部の外周面からカシメ凸部が突出する。そこで、筒環部の外周面からカシメ凸部に対向する駆動リングの内周面がカシメ凸部と干渉することを避けるために、筒環部の外周面と駆動リングの内周面との間に大きな逃げ間隔を設ける必要がある。
よって、駆動リングは、その内径を広げることが必要となり、駆動リングの外径が大きくなる。さらに、駆動リングは、外径が大きくなることに起因して、バリア装置に関わるあらゆる部品を外径方向にシフトして配置しなければならなくなるため、鏡筒枠の外径が拡大し、バリア装置付きレンズ鏡筒全体が大型化する。なお、バリア装置付きレンズ鏡筒では、レンズを接着剤によって鏡筒枠内のレンズ保持部における筒環部に貼着する場合にも、接着剤のはみ出しなどによりカシメ凸部と同様の凸部が形成される場合がある。この場合でも、バリア装置付きレンズ鏡筒は、接着剤のはみ出しなどによりできた凸部に起因して、全体が大型化することになる。
本発明の目的は、鏡筒枠内のレンズ保持部にレンズを固定し、このレンズと鏡筒枠との間にコンパクトにバリア装置を装着して小型化を図ったレンズ鏡筒を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のレンズ鏡筒は、レンズを保持したレンズ保持部と、バリア羽根を開閉させる駆動リングと、前記駆動リングの当接部が当接され且つ前記バリア羽根の回転軸の近傍から突設したレバー部と、前記レンズ保持部の開口部の周囲にカシメによって前記レンズを固定する円筒上に形成されたレンズ固定枠部と、前記レンズ固定枠部の円筒形開口部における開口端部を所定幅に渡って切欠して形成された凹部と、を有し、鏡筒枠に保持された前記レンズの前面に前記バリア羽根を開閉可能に装着したレンズ鏡筒であって、光軸方向から見た場合、前記凹部のスペース内で、前記駆動リングの当接部と前記バリア羽根のレバー部が当接され、光軸方向から見た場合、前記バリア羽根は前記回転軸を中心に回動して開閉する際に、前記レバー部が前記凹部のスペース内を移動することを特徴とする。
本発明によれば、鏡筒枠内のレンズ保持部にレンズを固定した部分に逃げ凹部を設けることによって、このレンズ外周と鏡筒枠との間のスペースを広げて、コンパクトにバリア装置を構成することにより、レンズ鏡筒を小型化できるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係わるバリア装置付きレンズ鏡筒の要部となる部品を示す分解斜視図である。
図1において、本実施の形態のバリア装置付きレンズ鏡筒は、レンズ10を保持する鏡筒枠1の自由端部側に、バリア装置を組み込んで構成する。また、鏡筒枠1の基端部側には、図示しないが、回転操作されるカム筒を装着する。この鏡筒枠1は、カム筒の回転動作に連動して光軸方向に進退移動するよう構成されている。
この鏡筒枠1は、図2、図7、図8、図9、図10、図12、図13及び図14に示すように構成する。図2は、鏡筒枠を取り出して示す拡大斜視図である。図7は、バリア開き状態におけるバリア装置の正面図である。図8は、図7のA−A線による切断面を示す断面図である。図9は、鏡筒枠1にレンズ10を固定する構造部分を取り出して示す要部拡大断面図である。図10は、鏡筒枠1にレンズ10を固定する他の構造部分を取り出して示す要部拡大断面図である。
図2に示すように、鏡筒枠1の外周部における基端部側には、所定6箇所から光軸方向に矩形突片を突設し、その自由端近くの内側から中心方向(ラジアル方向)に向けてカム筒に連動される連動ピン11を突設する。
この鏡筒枠1の筒穴の内側には、レンズ10を保持するためのレンズ保持部101を設ける。図8に示すように、このレンズ保持部101は、筒状に形成した鏡筒枠1の筒穴の内部に、鏡筒枠1内周面から筒穴内中心に向けて一体的に延出するリング板部111を備える。さらにレンズ保持部101には、リング板部111の中央開口部の周囲を断面略U字状に形成することにより、中央開口周囲のレンズ固定枠部110Aと、その外側に同芯円状に配置された軸受部110Bとを一体的に設けて構成する。
すなわち、このレンズ保持部101の円形開口部の周囲は、小円筒状のレンズ固定枠部110Aに形成する。このレンズ固定枠部110Aの小円筒内周面部120には、レンズ10を固定手段である熱カシメ構造で固着して配置する。このため小円筒内周面部120には、断面を階段状とすることにより輪状の載置用端面を設けた、保持用段部121を形成する。また、レンズ10の外周部には、断面を階段状に形成した段周部10Aを形成する。
このレンズ固定枠部110Aにレンズ10を熱カシメ加工で固定する加工では、レンズ固定枠部110Aの内周面部120に、レンズ10の段周部10Aを載置する。
そして、この状態で図9に示すように、内周面部120の開口周部の自由端部側の部分を熱カシメ加工により塑性変形させて熱カシメ形状凸部105を形成する。これによりレンズ10は、その段周部10Aを熱カシメ形状凸部105と保持用段部121とに挟持された状態で鏡筒枠1のレンズ固定枠部110Aに保持される。
この熱カシメ形状凸部105は、内周面部120の先端角部がレンズ10側に折曲されるよう突出する形状となる。これと共に、熱カシメ形状凸部105には、先端角部と反対の位置の部分がレンズ固定枠部110Aの外周面部122から光軸Oを中心としたラジアル方向外側に向けて三角形状に突出する、突部123が形成される。
図2に示すように、鏡筒枠1のレンズ保持部101には、リング板部111の各所定位置に、各第1バリア羽根4の回転軸棒403を支受する回転軸受部である第1軸受孔104を設ける。これと共に、リング板部111の各所定位置には、各第2バリア羽根3の回転軸棒303を支受する回転軸受部である第2軸受孔103を設ける。この鏡筒枠1では、バリア装置を構成するため、2つの第1バリア羽根4と、2つの第2バリア羽根3とを開閉可能に装着する。このため、リング板部111の2箇所の所定対称位置(光軸Oを通る直径方向に対応した2箇所の所定位置)に、それぞれ回転軸受部である第1軸受孔104と、第2軸受孔103とを設ける。なお、バリア装置は、単数又は複数のバリア羽根で構成しても良い。
また、鏡筒枠1のレンズ保持部101には、回転軸受部である各第1軸受孔104に対応した各近傍の所定位置に、逃げ凹部102を形成する。この逃げ凹部102は、レンズ固定枠部110Aの円筒形開口部における開口端部を所定幅に渡って切欠した形状に形成する。
すなわち、このレンズ固定枠部110Aでは、逃げ凹部102が予め形成され、その後にレンズ10を熱カシメで固定する加工が行われる。そして、このレンズ固定枠部110Aの逃げ凹部102は、熱カシメ形状凸部105を含む小筒部の開口端部側が補強用リブ部202の幅以上の幅に渡って所定深さ欠如している側面視が矩形溝状の形成を呈する。
この逃げ凹部102は、後述する第1バリア羽根4に設けたレバー部402を、駆動リング2に設けた当接部203に当接させることにより少なくとも開動作させるためのスペースとしても利用されるものである。なお、逃げ凹部102は、補強用リブ部202と同数設ける。
図8乃至図10に示すように、鏡筒枠1のレンズ保持部101に設けた軸受部110Bには、駆動リング(ドライブリング)2を軸着する。このため、軸受部110Bには、その内周面に相当する周側軸受面部130に、駆動リング2を支受させる。すなわち、この駆動リング2は、周側軸受面部130上を摺動する、いわゆる外径嵌合状態で、鏡筒枠1に対して回転自在となるように支受される。
この駆動リング2は、図3乃至図6に示すように構成する。図3は、駆動リング2を取り出して示す正面図である。図4は、駆動リング2を取り出して示す斜視図である。図5は、駆動リング2を取り出して示す背面図である。図6は、駆動リング2の外径嵌合部206が設けられた部分を取り出して示す要部拡大背面図である。
図示するように、駆動リング2は、円環状の部材である嵌合レール部200を備える。この嵌合レール部200には、その外周面上の複数箇所(ここでは6等分の各箇所)に、軸受部110Bの周側軸受面部130に摺接する外径嵌合部206を突設する。この外径嵌合部206は、所定長さの円弧形の台状に形成され、嵌合レール部200の外周面上に一体的に設けられる。
この駆動リング2を、レンズ保持部101の軸受部110Bに取り付ける取り付け構造では、駆動リング2の嵌合レール部200を、鏡筒枠1のレンズ保持部101における断面略U字状の環状溝内に挿入する。さらに、この取り付け構造では、嵌合レール部200に設けられた複数個(ここでは6個)の外径嵌合部206を、軸受部110Bの周側軸受面部130上に摺接させることにより、駆動リング2が回転自在となるように取り付ける。
この駆動リング2では、嵌合レール部200の前方側端面(レンズ保持部101に取り付ける側と反対側の端面)に、第1補助部材210と、第2補助部材211とを配置する。これら第1補助部材210及び第2補助部材211は、それぞれ半円弧状に形成し、それぞれの先端部に、第1バリア羽根4に設けたレバー部402に連動させるための当接部203を形成する。
この駆動リング2では、第1補助部材210先端の当接部203が第2補助部材211の基端部に所定間隔を開けて対向し、第2補助部材211先端の当接部203が第1補助部材210の基端部に所定間隔を開けて対向するように構成する。
また、この駆動リング2には、第1補助部材210を配置した部位の中間位置の外周部と、第2補助部材211を配置した部位の中間位置の外周部とに、それぞれ小矩形突片212を突設する。各小矩形突片212の前方側平面上には、バネ掛け部201を設ける。
このように構成された駆動リング2では、相互に向き合う当接部203と基端部との間に、嵌合レール部200だけで橋渡された構造の第1バリア羽根4の操作用スペースが形成される。すなわち、この駆動リング2では、第1バリア羽根4の操作用スペースの部分だけが、第1補助部材210、第2補助部材211及び小矩形突片212で補強されていないことになる。
この第1バリア羽根4の操作用スペースが形成された駆動リング2は、鏡筒枠1に図15に示すように取り付けられる。図15は、鏡筒枠1に駆動リング2と第1バリア羽根4とを取り付けた状態を示す正面図である。
この図15に示すように、本実施の形態に係わるバリア装置付きレンズ鏡筒では、鏡筒枠1に取り付けられた状態の駆動リング2における第1バリア羽根4の操作用スペースに対応した部分に、種々の部品が集約される。すなわち、この鏡筒枠1では、光軸Oに垂直な平面で光軸Oを通る略一直線上に、駆動リング2における第1バリア羽根4の操作用スペース部分、回転中心軸403、バネ掛け部401及びレバー部402を配置する必要がある。このため、この部分のクリアランス設定が、そのまま鏡筒枠1の外径に反映されることになる。
このため、この駆動リング2は、第1バリア羽根4の操作用スペース部分の嵌合レール部200を、スラスト方向に肉薄に形成し、ラジアル方向の外径を小さくすると共に、強度を維持するように構成することが必要となる。
そこで、図3、図4及び図9に示すように、駆動リング2の操作用スペース設定部(弱強度部分)の範囲に対応した内周面の所定部所から畝状に隆起する補強用リブ部202を形成する。すなわち、この補強用リブ部202には、第1バリア羽根4の操作用スペースを設けるため嵌合レール部200をスラスト方向に肉薄に形成した操作用スペース設定部(弱強度部分)の範囲に補強用リブ部202を形成する。この補強用リブ部202は、嵌合レール部200における、駆動リング2の後方側端面から前方側端面寄りの所定位置までの間の内周面を、正面視矩形状に隆起させて形成する。これにより、図9に示すように、この補強用リブ部202は、その前方側端面202Aの上に熱カシメ形状凸部105を入れる逃げ空間ができるように構成される。
この補強用リブ部202が形成された駆動リング2を鏡筒枠1に取り付ける場合には、鏡筒枠1のレンズ保持部101に形成されている前述した逃げ凹部102の部分に、補強用リブ部202を通して、駆動リング2を嵌め込む。このため、逃げ凹部102の円周方向の幅は、補強用リブ部202の円周方向の幅以上の大きさに形成する。
なお、鏡筒枠1に取り付けられた駆動リング2は、図9に示すように、駆動リング2における補強用リブ部202の前方側端面202Aが熱カシメ形状凸部105の下側に入り込む状態で、レンズ固定枠部110Aの周りに回転する。よって、駆動リング2の補強用リブ部202が熱カシメ形状凸部105に干渉されることはない。
言い換えると、上述したバリア装置付きレンズ鏡筒の構成によれば、鏡筒枠1におけるレンズ固定枠部110Aに逃げ凹部102(図2に図示)を設けている。これにより、駆動リング2の操作用スペース設定部(弱強度部分)には、ラジアル方向内径部(内周面部)に補強用リブ部202を設けることが可能となった。これにより、駆動リング2の操作用スペース設定部(弱強度部分)を構成する嵌合レール部200の断面積を増加して強度を確保することができ、駆動リング2の外径を小さく抑えて全体的に小型化を図ることができる。
このように駆動リング2が取り付けられた鏡筒枠1には、一対の第1バリア羽根4を装着する。各第1バリア羽根4は、回転軸棒403をそれぞれ対応する第1軸受孔104に挿入して回転自由に取り付ける。
さらに、この鏡筒枠1では、駆動リング2の回転駆動に追従してバリア羽根4が開閉動作するように構成する。このため、この鏡筒枠1では、駆動リング2の各当接部203をバリア羽根4の回転軸棒403近くの所定位置から突設した突部であるレバー部402(図1に図示)に当接させるように構成する。
また、この鏡筒枠1では、鏡筒枠1のレンズ固定枠部110Aの一部を切欠して形成した逃げ凹部102のスペース内で、駆動リング2の当接部203とバリア羽根4のレバー部402とが当接するように構成する。
すなわち、第1バリア羽根4が回転軸棒403を中心に回動して開閉動作をする際に、レバー部402が逃げ凹部102のスペース内を移動するように構成する。このように構成した場合には、レバー部402がレンズ10の外周近くを移動するようにして、第1バリア羽根4のレバー部402及び回転軸棒403の位置を光軸Oに近づけることができる。よって、鏡筒枠1全体の外径を小さく構成できる。
例えば、鏡筒枠1では、レンズ保持部101に逃げ凹部102を設けない場合、レバー部402がレンズ保持部101と衝突することを避ける必要がある。このため、鏡筒枠1では、レバー部402がレンズ保持部101の外周面より外側を移動するよう構成することになり、第1バリア羽根4のレバー部402及び回転軸棒403の位置が光軸Oから遠ざかることとなり、鏡筒枠1全体の外径が大きくなる。
本鏡筒枠1の構成では、レンズ保持部101を避けるために鏡筒枠1全体の外径が大きくなることを、レンズ保持部101に逃げ凹部102を設けることによって回避し、鏡筒枠1全体の外径の小型化を図るものである。
さらに、この鏡筒枠1では、図15に示すように、一対の第1バリア羽根4と駆動リング2との間に引張コイルばねである引張りばね4aを引っ張った状態で架設する。このため、第1バリア羽根4の回転軸棒403近くの所定位置から突設した引っ掛け突部であるバネ掛け部401には、引張りばね4aの一端部を引っ掛ける。そして、引張りばね4aの他端部は、駆動リング2の各バネ掛け部201に引っ掛ける。これにより図15に示すように、第1バリア羽根4のレバー部402は、引張りばね4aの付勢力で当接部203に圧接した状態を保つことになる。
この鏡筒枠1には、一対の第1バリア羽根4と同期して開閉動作を行うよう一対の第2バリア羽根3を装着する。図1に示すように、バリア羽根3は、その基端部に、回転中心軸303を突設する。さらに、第2バリア羽根3には、回転中心軸303と同軸上に形成された軸部にトーションバネ3aを組み付ける。
この第2バリア羽根3は、回転中心軸303を第2軸受孔103(図2に図示)に軸着し、そのトーションバネ3aの一端を鏡筒枠1に係止し、他端を第2バリア羽根3の中間部から突設したバネ掛け部301に係止して組み付ける。このように組み付けられた一対のバリア羽根3は、それぞれトーションバネ3aの付勢力によって、各々対応するバリア羽根4に圧接される状態となっており、バリア羽根4の回転駆動に追従して開閉動作が行われるように構成されている。
また、この鏡筒枠1には、レンズ保持部101に装着した、駆動リング2、第2バリア羽根3及び第1バリア羽根4を収納保持するため、第1バリア羽根4の前側に、バリアカバー5を、バヨネット構造で固定して配置する。さらに、この鏡筒枠1には、バリアカバー5が回転して外れることを防ぐためのバリアキャップ6を、バリアカバー5の前方に取り付ける。
次に、上述のように構成したバリア装置付きレンズ鏡筒におけるバリア装置の開閉動作について説明する。
まず、この鏡筒枠1で、第1バリア羽根4及び第2バリア羽根3を全閉状態(図11の状態)から全開状態(図7の状態)にする場合について説明する。この場合には、鏡筒枠1を、鏡筒の繰り出し動作により沈胴状態から撮影状態に移動させる動作を行う。この動作では、図示しないが、駆動手段によってカム筒を回動する。このカム筒の回転に連動して、鏡筒枠1は、前方に繰り出すと共に、駆動リング2の駆動部204がカム筒に形成された動力伝達面から離れる。すると駆動リング2は、チャージされていた引張りバネ4aのバネ力により光軸を中心に時計回り(図15の矢印R方向)に回転する。
この駆動リング2の回転により、第1バリア羽根4は、駆動リング2に追従して回転中心軸403を中心に反時計回り(図15の矢印S方向)に回転する。さらに、第2バリア羽根3は、第1バリア羽根4が反時計回り(図15の矢印S方向)に回転する動作に追従して、回転中心軸303を中心に、時計回りに回転する。この動作により、第1バリア羽根4及び第2バリア羽根3は、バリアカバー5の開口部から退避し、レンズ10の前面を露出することで全開状態となる(図7の状態)。
次に、第1バリア羽根4及び第2バリア羽根3を全開状態(図7の状態)から全閉状態(図11の状態)にする場合について説明する。
この場合には、図示しないが、駆動手段によりカム筒を反転させる。このカム筒の反転に伴い鏡筒枠1は、後方に繰り込む動作を行う。これと共に、駆動リング2の駆動部204がカム筒の動力伝達面と当接し、駆動リング2は、引張りバネ4aをチャージさせながら光軸Oを中心に反時計回り(図15の矢印Rと逆方向)に回転する。この駆動リング2の回転により、第1バリア羽根4は、引張りバネ4aに引っ張られて回転中心軸403を中心に時計回り(図15の矢印Sと逆方向)に回転する。さらに、第2バリア羽根3は、第1バリア羽根4が時計回りに回転する動作に追従して、回転中心軸303を中心に、反時計回りに回転する。この動作により、第1バリア羽根4及び第2バリア羽根3は、バリアカバー5の開口部内に進入して相互に閉じ合わされることにより、レンズ10の前面を覆う全閉状態となる(図11の状態)。
なお、上述した実施の形態で鏡筒枠1のレンズ保持部101に、レンズ10を熱カシメによって固定する場合について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明は、レンズ保持部101に種々の固定手段でレンズ10を固定した場合にも適用できる。例えば、レンズ保持部101に紫外線硬化接着材によってレンズ10を貼着するときに、レンズ固定枠部110Aに接着剤がはみ出して突部が形成される場合又はその他の事情で突部が形成される場合にも適用できることは勿論である。
本発明の実施の形態に係わるバリア装置付きレンズ鏡筒の要部となる部品を示す分解斜視図である。 鏡筒枠を取り出して示す拡大斜視図である。 駆動リングを取り出して示す正面図である。 駆動リングを取り出して示す斜視図である。 駆動リングを取り出して示す背面図である。 駆動リングの外径嵌合部が設けられた部分を取り出して示す要部拡大背面図である。 第1バリア羽根及び第2バリア羽根の全開状態を示すバリア装置の正面図である。 図7のA−A線による切断面を示す断面図である。 図8のB−1範囲である、第1バリア羽根及び第2バリア羽根の全開状態における鏡筒枠にレンズを固定する構造部分を取り出して示す要部拡大断面図である。 図8のC−1範囲である、第1バリア羽根及び第2バリア羽根の全開状態における鏡筒枠にレンズを固定する他の構造部分を取り出して示す要部拡大断面図である。 第1バリア羽根及び第2バリア羽根の全閉状態を示すバリア装置の正面図である。 図11のF−F線による切断面を示す断面図である。 図11のB−2範囲である、第1バリア羽根及び第2バリア羽根の全閉状態における鏡筒枠にレンズを固定する構造部分を取り出して示す要部拡大断面図である。 図11のC−2範囲である、第1バリア羽根及び第2バリア羽根の全閉状態における鏡筒枠にレンズを固定する他の構造部分を取り出して示す要部拡大断面図である。 鏡筒枠に駆動リングと第1バリア羽根とを取り付けた状態を示す正面図である。
符号の説明
1 鏡筒枠
2 駆動リング
3 第2バリア羽根
4 第1バリア羽根
10 レンズ1
101 レンズ保持部
102 逃げ凹部
103 第2軸受孔
104 第1軸受孔
105 熱カシメ形状凸部
110 軸受保持部
110A レンズ固定枠部
110B 軸受部
111 リング板部
123 突部
130 周側軸受面部
200 嵌合レール部
201 バネ掛け部
202 補強用リブ部
202A 前方側端面
203 当接部
210 第1補助部材
211 第2補助部材
303 回転中心軸
402 レバー部
403 回転軸棒

Claims (1)

  1. レンズを保持したレンズ保持部と、バリア羽根を開閉させる駆動リングと、前記駆動リングの当接部が当接され且つ前記バリア羽根の回転軸の近傍から突設したレバー部と、前記レンズ保持部の開口部の周囲にカシメによって前記レンズを固定する円筒上に形成されたレンズ固定枠部と、前記レンズ固定枠部の円筒形開口部における開口端部を所定幅に渡って切欠して形成された凹部と、を有し、鏡筒枠に保持された前記レンズの前面に前記バリア羽根を開閉可能に装着したレンズ鏡筒であって、
    光軸方向から見た場合、前記凹部のスペース内で、前記駆動リングの当接部と前記バリア羽根のレバー部が当接され、
    光軸方向から見た場合、前記バリア羽根は前記回転軸を中心に回動して開閉する際に、前記レバー部が前記凹部のスペース内を移動することを特徴とするレンズ鏡筒。
JP2008010739A 2008-01-21 2008-01-21 レンズ鏡筒 Expired - Fee Related JP5173451B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008010739A JP5173451B2 (ja) 2008-01-21 2008-01-21 レンズ鏡筒

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008010739A JP5173451B2 (ja) 2008-01-21 2008-01-21 レンズ鏡筒

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009175183A JP2009175183A (ja) 2009-08-06
JP5173451B2 true JP5173451B2 (ja) 2013-04-03

Family

ID=41030389

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008010739A Expired - Fee Related JP5173451B2 (ja) 2008-01-21 2008-01-21 レンズ鏡筒

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5173451B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5335467B2 (ja) * 2009-02-17 2013-11-06 キヤノン株式会社 レンズ鏡筒
JP6083983B2 (ja) * 2012-09-14 2017-02-22 キヤノン株式会社 レンズ鏡筒およびそれを備えた撮像装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3333005B2 (ja) * 1993-07-06 2002-10-07 オリンパス光学工業株式会社 レンズ鏡筒
JP3473773B2 (ja) * 1993-10-26 2003-12-08 キヤノン株式会社 ズームレンズ鏡筒
JP4218308B2 (ja) * 2002-10-28 2009-02-04 ソニー株式会社 光学ユニット及び撮像装置
JP4587654B2 (ja) * 2003-09-29 2010-11-24 日本電産コパル株式会社 レンズバリヤ装置
JP4939074B2 (ja) * 2006-02-17 2012-05-23 キヤノン株式会社 撮像装置
JP2007310413A (ja) * 2006-04-17 2007-11-29 Sharp Corp レンズ鏡筒およびカメラモジュール

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009175183A (ja) 2009-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4939074B2 (ja) 撮像装置
JP5506169B2 (ja) バリア装置及びそれを備えたカメラ
JP5450978B2 (ja) レンズ鏡筒
JP2010008746A (ja) レンズ鏡筒のバリヤ機構
JP2007219304A (ja) 撮影鏡筒及び撮像装置
JP2007248608A (ja) レンズ鏡筒及びカメラ
JP2010020182A (ja) レンズ鏡筒及び撮像装置
JP5173451B2 (ja) レンズ鏡筒
JP6116261B2 (ja) バリア装置、レンズ鏡筒およびそれを備える撮像装置
JP2007033961A (ja) レンズ駆動装置
JP2005049700A (ja) レンズ保護機構およびカメラ
JP5967954B2 (ja) レンズバリアを有する光学機器
JP5328178B2 (ja) レンズ鏡筒及び撮像装置
JP5952082B2 (ja) レンズ収納機構およびそれを用いた光学撮像装置
JP5094137B2 (ja) レンズバリア機構及び光学機器
JP4859222B2 (ja) レンズ鏡筒及び撮像装置
US20150198862A1 (en) Optical apparatus equipped with barrier mechanism
JP5592732B2 (ja) ズームレンズ鏡筒
JP2009169285A (ja) レンズ鏡筒
JP2004184585A (ja) カメラ用レンズバリアユニット
JP5090274B2 (ja) レンズ鏡筒
JP6050095B2 (ja) レンズ鏡筒のレンズバリア機構
JP4589816B2 (ja) 鏡筒駆動機構
JP2010277026A (ja) レンズバリア装置
JP2010217590A (ja) バリア機構、レンズ鏡胴および撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120618

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120626

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120809

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121227

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5173451

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160111

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees