JP4859222B2 - レンズ鏡筒及び撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撮影レンズを保護するためにレンズ鏡筒前面側に配設されるバリア部材を有するバリア機構及びフォーカス機構を備えたレンズ鏡筒及び撮像装置に関する。
従来、カメラに装着されるレンズ鏡筒として、バリア機構及びフォーカス機構を備えたレンズ鏡筒が知られている。バリア機構は、レンズ鏡筒前面側に配設されるバリア部材を、撮影位置と収納位置との間を光軸方向に進退するレンズ鏡筒の動きに連動して開閉するものであり、レンズ鏡筒の上記収納位置でバリア部材を閉じてレンズ鏡筒の最前面側のレンズ群を保護する機構である。フォーカス機構は、フォーカス動作が可能なように最前面側のレンズ群を光軸方向に駆動する機構である。
以下、従来例に係るバリア機構及びフォーカス機構を備えたレンズ鏡筒(例えば、特許文献1参照)について説明する。尚、下記の説明で用いる符号は特許文献1に記載されている符号である。
まず、バリア機構について説明する。バリア機構は、バリア2、3と鏡筒枠1の間に配置された駆動リング4と、バリア2、3と駆動リング4との間に掛けられたバネ5、6と、駆動リング4と鏡筒枠1のダボ1cとの間に掛けられたバネ7とから構成されている。駆動リング4の回動により、バリア2、3の開閉が行われる。
次に、フォーカス機構について説明する。フォーカス機構では、ガイドとしてのバー9が、枠体(図示略)により直線移動可能に支持されると共に鏡筒ユニット8に接着されている。鏡筒ユニット8には、カム11に当接したピン10が固着されている。そして、カム11が回動することにより、バー9と共に鏡筒ユニット8が光軸方向に移動し、フォーカス動作を行うようにしている。レンズ鏡筒は、バリアの非全開時にバー9が駆動リング4の突起部4cに当接して、バリアが全開するまでは鏡筒ユニット8の更なる前進を阻止するようになっている。
特開平6−27519号公報
しかしながら、上記特許文献1で提案されているレンズ鏡筒では、駆動リング4よりも後方側で、鏡筒ユニット8の光軸方向移動のガイド部を構成すると共にレンズ群の移動ストローク(フォーカスストローク)を確保する必要がある。そのため、フォーカスストローク領域とバリア開閉動作面とを、光軸方向に直列(駆動リング4のレンズ群側)に構成することになり、レンズ鏡筒の収納位置での長さ(沈胴長)が大きくなってしまうという問題があった。また、鏡筒ユニット8にバー9を接着することで、鏡筒ユニット8の光軸方向移動のガイドとしているため、レンズ鏡筒はレンズ光軸とバー9との平行度の確保という観点からは不利な構成であった。
本発明の目的は、収納位置での長さ(沈胴長)を短くすることができるレンズ鏡筒及び撮像装置を提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明のレンズ鏡筒は、撮影レンズの前面を開閉可能に覆うバリア部材と、第1の位置決め部とガイド軸部材とが一体に形成され、前記バリア部材が回動可能に取り付けられた地板部材と、前記地板部材に取り付けられ、前記バリア部材を開閉動作させるバリア駆動機構と、第2の位置決め部を有し、回転規制された進退筒と、前記第1の位置決め部と前記第2の位置決め部とにより位置決めされたガイド部材と、前記撮影レンズを保持する保持部が形成されるとともに、前記ガイド部材が係合される穴部が形成され、前記撮影レンズを光軸方向にガイドする主ガイド部と前記ガイド軸部材が係合される副ガイド部とを有するレンズ保持部材と、前記レンズ保持部材を光軸方向に進退動作させるギア部材が固定されたモータとを備え、前記第1の位置決め部は前記地板部材における前記バリア部材の開閉動作領域を含む面よりも被写体側に形成されており、前記第1の位置決め部によって位置決めさたガイド部材と係合する前記主ガイド部は、前記バリア部材の開閉動作領域を含む面を横切る位置まで移動可能であることを特徴とする。
本発明によれば、レンズ保持部材のガイド部、バリア部材の開閉動作領域を含む面を横切る位置まで移動可能であるので、レンズ鏡筒の収納位置での長さ(沈胴長)を短くすることが可能となる。さらに、撮影レンズの光軸とガイド部の光軸方向中心線との平行度を確保することが容易になり、精度の高いフォーカス機構を実現することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るレンズ鏡筒の収納位置(沈胴位置)を示すレンズ鏡筒の断面図である。図2は、図1と異なる断面におけるレンズ鏡筒の収納位置を示すレンズ鏡筒の断面図である。図3は、レンズ鏡筒の全体の構成を示す分解斜視図である。
図1乃至図3において、レンズ鏡筒は、第1レンズ群1、1群レンズ駆動部2、進退筒3、第1地板部材5、バリア部材6、7、バリア駆動部8、第2レンズ群11、第2レンズ保持部材12、直進筒16、カム筒17、固定筒19、固定地板部材20等を備えている。
レンズ鏡筒は、収納位置(沈胴位置)と撮影位置との間を光軸方向に進退可能に構成されている。1群レンズ駆動部(フォーカス駆動部)2は、第1レンズ群1を保持する第1レンズ保持部材201を備えており、第1レンズ群1の光軸方向の位置を移動させるフォーカス動作を行う。進退筒3は、進退筒自身の回転規制のための凸部3aを外周部に備えると共に、位置決め部3eを備えている。進退筒3の内周部には、1群レンズ駆動部2が取り付けられ、進退筒3の外周部には、カムフォロア4が圧入され固定されている。第1地板部材5は、第1レンズ保持部材201の副ガイド部201b(後述)と係合するガイド軸部5aが一体で形成されており、進退筒3の内周部に取り付けられる。
バリア部材6、7は、第1レンズ群1を保護する部材であり、第1地板部材5に対し光軸方向と交差する方向に回動可能に取り付けられる。バリア駆動部8は、バリア部材6、7の開閉動作を行うものであり、進退筒3及び第1地板部材5に取り付けられ固定される。カバー部材9は、バリア部材6、7の前面側を覆う部材であり、レンズ鏡筒の前面側に配置される開口部9aを備えている。キャップ部材10は、カバー部材9の前面側を覆う部材である。
第2レンズ保持部材12は、第2レンズ群11を保持する部材であり、複数の凸部12a及びカムフォロア部12bを外周部に備えている。シャッタ駆動機構部13は、第2レンズ保持部材12に取り付けられるものであり、絞り・シャッタ部材14を開閉する。絞り・シャッタ部材14は、第2レンズ保持部材12に取り付けられ、シャッタ駆動機構部13により開閉動作が行われる。カバー部材15は、絞り・シャッタ部材14を覆う部材である。
直進筒16は、進退筒3及び第2レンズ保持部材12の外側に配置される概略円筒状の部材であり、直進ガイド溝部16a、直進ガイド溝部16b、凸部16c、凸部16dを備えている。直進ガイド溝部16a及び16bは、直進筒16の外周部から内周部にかけて光軸方向に沿う状態に配設されており、進退筒3の凸部3a、第2レンズ保持部材12の凸部12aとそれぞれ係合される。凸部16c及び16dは、進退筒3の外周部に配設されている。
カム筒17は、直進筒16の外側に配置される概略円筒状の部材であり、ギア部17a、溝部17b、カム部17c、カム部17dを備えている。ギア部17aは、カム筒17の外周部に配設されており、ギア部材21と噛み合う。溝部17bは、カム筒17の外周面に対して同心状に内周側に配設されており、直進筒16の凸部16cと係合される。これにより、カム筒17と直進筒16とは互いに回動可能となる。カム部17c、17dは、それぞれ、進退筒3のカムフォロア4、第2レンズ保持部材12のカムフォロア部12bとカム結合される。カム筒17の外周部には、カムフォロア18が圧入され固定されている。
固定筒19は、カム筒17の外側に配置される概略円筒状の部材であり、カム部19a、直進ガイド溝部19bを備えている。カム部19aは、固定筒19の内周部に配設されており、カム筒17のカムフォロア18とカム結合される。直進ガイド溝部19bは、固定筒19の内周部に配設されており、直進筒16の凸部16dと係合される。固定地板部材20は、固定筒19の端面に対しネジにより固定される部材であり、バリア部材6、7を開閉動作させるためのバリアカム部20aを備えている。固定地板部材20は、不図示のカメラ本体に固定される。
ギア部材21は、カム筒17のギア部17aと噛み合う部材であり、回転軸部材22が圧入され固定される軸穴部を備えており、不図示の駆動源により回転駆動される。回転軸部材22は、ギア部材21の上記軸穴部に固定されることでギア部材21を支持する部材であり、固定筒19に固定される。光学部材23は、固定地板部材20に取り付けられる。CCD24は、固定地板部材20に所定の固定方法により固定され且つ結線される撮像素子であり、光学部材23を介して被写体の光学像が結像されるピント面(受光面)を有する。
図4は、1群レンズ駆動部2が進退筒3に取り付けられた状態を示す斜視図である。図5は、1群レンズ駆動部2を別方向から見た状態を示す斜視図である。
図4及び図5において、進退筒3は一部を切断した状態を図示しており、また、地板部材5は一部(ガイド軸部5a)のみ図示している。1群レンズ駆動部2は、上記第1レンズ保持部材201の他に、ガイド部材202、ネジ部材203、ナット部材204、バネ部材205、ギア部材206、段ギア部材207、ステッピングモータ208、ギア部材209を備えている。
第1レンズ保持部材201は、第1レンズ群1を保持する本体部(保持部)、主ガイド部201a、副ガイド部201b、受け部201c、回り止め部201dを備えている。主ガイド部201aは、第1レンズ保持部材201と一体で形成されると共に、ガイド部材202が係合(挿入)される穴部を備えており、第1レンズ群1を光軸方向にガイドするガイド機能を有する。副ガイド部201bは、第1地板部材5に一体で形成されたガイド軸部5aに係合し、ガイド機能及び第1レンズ保持部材201の回転を阻止する(振れ止め)機能を有する。
ガイド部材202は、第1レンズ保持部材201の主ガイド部201aの穴部に係合し、第1レンズ保持部材201を光軸方向にガイドする部材である。ガイド部材202は、進退筒3の位置決め部3e(図7参照)と第1地板部材5の位置決め部5g(図9参照)とにより位置決めされ、第1レンズ保持部材201に取り付けられている。ネジ部材203は、ギア部203aとネジ部203bを備えている。ナット部材204は、ネジ部材203のネジ部203bとネジ結合されると共に、第1レンズ保持部材201の受け部201cに取り付けられており、第1レンズ保持部材201の回り止め部201dにより回転規制されている。
バネ部材205は、第1レンズ保持部材201の主ガイド部201aの外周側に配置されており、第1レンズ保持部材201とナット部材204をネジ部材203のネジ部203bへ付勢している。ギア部材206は、ネジ部材203のギア部203aとギア結合されている。段ギア部材207は、ギア部材206とギア結合されている。ステッピングモータ208は、取り付け部208aにより進退筒3に取り付けられ、第1レンズ保持部材201を光軸方向へ進退動作させる駆動力を発生する。ギア部材209は、ステッピングモータ208に圧入され固定されており、段ギア部材207と噛み合う。
図6は、バリア駆動部8の詳細構成を示す分解斜視図である。
図6において、進退筒3は形状の一部を削除し切断した状態を図示している。進退筒3は、凸部3a、軸部3b、凸部3c、穴部3dを備えている。第1地板部材5は、上記ガイド軸部5a(図1参照)の他に、軸部5b、穴部5c、穴部5d、長穴部5e、凸部5fを備えている。バリア部材6は、穴部6a、ギア部6b、長穴部6cを備えている。バリア部材7は、軸部7a、ギア部7bを備えている。
バリア部材6は、穴部6aに第1地板部材5の軸部5bが挿入されることで第1地板部材5に対してその面内で回動可能に取り付けられると共に、ギア部6bがバリア部材7のギア部7bとギア結合される。バリア部材7は、軸部7aが第1地板部材5の穴部5cに挿入されることで第1地板部材5に対してその面内で回動可能に取り付けられると共に、ギア部7bがバリア部材6のギア部6bとギア結合される。
第1バリア駆動部材801は、凸部801a、軸部801b、バネ掛け部801c、段軸部801d、凸部801eを備えている。凸部801aは、第1地板部材5の長穴部5eを貫通してバリア部材6の長穴部6cに連結される。軸部801bは、第1地板部材5の穴部5dに係合され且つ回動可能に構成されると共に、第1レンズ群1の外周側で且つ光軸と平行に配置される。
第2バリア駆動部材802は、内径部802a、内径部802b、バネ掛け部802c、バネ掛け部802d、レバー腕部802e、切り欠き部802fを備えている。第2バリア駆動部材802は、第1バリア駆動部材801と同軸上に配置される。内径部802aは、進退筒3の軸部3bを回動可能に軸支する。内径部802bは、第1バリア駆動部材801の段軸部801dを回動可能に軸支する。レバー腕部802eは、進退筒3の穴部3dを貫通する状態に配置され、バリア開閉動作に応じて、固定地板部材20のバリアカム部20aとの当接が外れた状態またはバリアカム部20aと当接する状態となる。
第2地板部材803は、穴部803a、穴部803bを備えている。穴部803aは、第2バリア駆動部材802の円筒形状部分と係合することで第2バリア駆動部材802を回動可能に軸支する。穴部803bには、第2バリア駆動部材802のバネ掛け部802cが貫通される。
第1バネ部材804は、第1バリア駆動部材801及び第2バリア駆動部材802と同軸上で且つ第2バリア駆動部材802の外径側に配置され、第1バリア駆動部材801のバネ掛け部801cと第2バリア駆動部材802のバネ掛け部802cに取り付けられる。第1バネ部材804により、第1バリア駆動部材801と第2バリア駆動部材802が連結される。
第2バネ部材805は、第2バリア駆動部材802のバネ掛け部802dと進退筒3の凸部3cに取り付けられる。第2バネ部材805は、第1バネ部材804により連結されている第1バリア駆動部材801及び第2バリア駆動部材802を時計回り方向(バリア開方向)へ付勢する。
ここで、第1バネ部材804により連結されている第1バリア駆動部材801と第2バリア駆動部材802において、第1バリア駆動部材801の凸部(不図示)が、第2バリア駆動部材802の切り欠き部802fにはまり込んでいる。これにより、第1バネ部材804をチャージする方向の力が加わった場合にのみ、第1バリア駆動部材801と第2バリア駆動部材802は、切り欠き部802fの角度分互いに回動可能となっている。
次に、上記のごとく構成された本実施の形態のレンズ鏡筒の各種動作について図7乃至図15を参照しながら詳細に説明する。
まず、レンズ鏡筒全体(レンズ鏡筒を構成する各部材)の光軸方向における進退動作について説明する。
図7は、レンズ鏡筒を該鏡筒が撮影位置(WIDE位置)にある状態で示す断面図である。図8は、撮影位置(WIDE位置)にあるレンズ鏡筒を図7と異なる断面で示す断面図である。図9は、レンズ鏡筒を該鏡筒が別の撮影位置(TELE位置)にある状態で示す断面図である。図10は、別の撮影位置(TELE位置)にあるレンズ鏡筒を図9と異なる断面で示す断面図である。
図7乃至図10において、不図示の駆動源によりギア部材21が回転させられると、ギア部材21とカム筒17のギア部17aとが噛み合っているので、カム筒17は、回動すると共に光軸方向へ進退動作する。即ち、カム筒17のカムフォロア18と固定筒19のカム部19aとがカム結合されているので、カム筒17は、不図示のカム軌跡に沿って光軸方向へ進退動作する。このとき、直進筒16は、凸部16dと固定筒19の直進ガイド溝部19bとの係合により光軸回りの回転を阻止された状態で、凸部16cとカム筒17の溝部17bとの係合によりカム筒17と一体となって光軸方向へ進退動作する。
カム筒17が回動すると、進退筒3は、凸部3aと直進筒16の直進ガイド溝部16aとの係合により光軸回りの回転を阻止された状態で、カムフォロア4と直進筒16の凸部16cとの係合により不図示のカム軌跡に沿って光軸方向へ進退動作する。同様に、第2レンズ保持部材12は、凸部12aと直進筒16の直進ガイド溝部16bとの係合により光軸回りの回転を阻止された状態で、カムフォロア部12bとカム筒17のカム部17dとの係合により不図示のカム軌跡に沿って光軸方向へ進退動作する。
これにより、レンズ鏡筒は、収納位置(図1、図2)から撮影位置(図7、図8)であるWIDE(Wide Angle:広角側)位置状態となる。また、レンズ鏡筒は、WIDE位置状態から撮影位置(図9、図10)であるTELE(Telescope:望遠側)位置状態へズーム動作を行う。
次に、レンズ鏡筒のフォーカス動作について説明する。
1群レンズ駆動部2のモータ208に不図示の配線を介して所定の通電パターンで電力が供給されると、ギア部材209が所定の方向に回転し、その回転力がギア部材207、ギア部材206、ギア部203aに伝達され、ネジ部材203が回転する。ネジ部材203が回転すると、その回転力がナット部材204に伝達される。ナット部材204と第1レンズ保持部材201は、バネ部材205によりネジ部材203のネジ部203bに付勢されているので、一体となって光軸方向へ進退動作する。
このように、1群レンズ駆動部2により第1レンズ群1の光軸方向の位置を移動させることでフォーカス動作が行われる。本実施形態の場合、レンズ鏡筒が上記撮影位置の時のみフォーカス動作が行われる。図7及び図9の主ガイド部201aの被写体側のフォーカスストローク領域L1と、主ガイド部201aのCCD側のフォーカスストローク領域L2との合計L1+L2が、第1レンズ群1の移動ストローク(フォーカスストローク)となる。また、図7及び図9のDが、バリア部材6、7の開閉動作面である。
本実施の形態では、第1レンズ保持部材201の主ガイド部201aの被写体側のフォーカスストローク領域L1は、バリア部材6、7の開閉動作面Dと光軸方向に重なるように設定されている。
図16に第1レンズ保持部材201の主ガイド部201aがバリア部材6、7の開閉動作面Dまで移動した状態を示す。バリア部材6、7の開状態で第1レンズ群もバリア部材6、7の開閉動作面Dまで移動した状態である。このようにすることによって、L1+L2でストローク領域を保ったままカメラを小型化することができる。
次に、レンズ鏡筒のバリア開閉動作について説明する。
図11は、バリア閉状態におけるバリア駆動部8を示す斜視図、図12は、バリア開状態におけるバリア駆動部8を示す斜視図、図13は、バリア部材6、7を開く方向へ外力が加わった状態におけるバリア駆動部8を示す斜視図である。図14は、バリア閉状態におけるバリア駆動部を示す正面図、図15は、バリア開状態におけるバリア駆動部を示す正面図である。
図11乃至図15において、進退筒3と固定地板部材20は一部のみ図示している。まず、レンズ鏡筒の収納位置(図1、図2)では、バリア6、7は閉状態(図11、図14)である。このときは、第2バリア駆動部材802は、レバー腕部802eが固定地板部材20のバリアカム部20aと当接し、第2バネ部材805をチャージして反時計回り方向へ回転している。また、第1バネ部材804により第2バリア駆動部材802と連結されている第1バリア駆動部材801も、反時計回り方向へ回転した状態となっている。
バリア部材6は、長穴部6cが第1バリア駆動部材801の凸部801aに連結されているので、第1バリア駆動部材801の反時計回り方向回転により穴部6aを中心に時計回り方向へ回転した状態になっている。また、バリア部材7は、ギア部7bがバリア部材6のギア部6bとギア結合されているので、軸部7aを中心に反時計回り方向へ回転した状態になっている。これにより、バリア部材6、7は閉状態(図11、図14)となっている。
このようなバリア閉状態において、バリア部材6、7を開く方向への不測の外力が加わったときは、第1バリア駆動部材801が時計回り方向へ回転させられることになる。上述したように、第1バネ部材804により連結されている第1バリア駆動部材801と第2バリア駆動部材802は、第1バネ部材804をチャージする方向に切り欠き部802fの角度分、互いに回動可能となっている。第1バネ部材804がチャージされることで、機構的に無理が生じることを吸収し回避している。
次に、レンズ鏡筒が撮影位置(図7、図8)になると、バリア開状態(図12、図15)となる。このときは、上述したレンズ鏡筒全体の進退動作により、収納位置から撮影位置への進退筒3の光軸方向の移動に伴い、第2バリア駆動部材802のレバー腕部802eが固定地板部材20のバリアカム部20aとの当接から外れていく。これに伴い、第2バネ部材805の付勢方向(時計回り方向)へ第2バリア駆動部材802が回転し、第1バネ部材804により第2バリア駆動部材802と連結されている第1バリア駆動部材801も、時計回り方向へ回転する。
バリア部材6は、長穴部6cが第1バリア駆動部材801の凸部801aに連結されているので、穴部6aを中心に反時計回り方向へ回転する。また、バリア部材7は、ギア部7bがバリア部材6のギア部6bとギア結合されているので、軸部7aを中心に時計回り方向へ回転する。これに伴い、第1地板部材5の凸部5fとバリア部材7の側面とが当接する。これにより、バリア部材6、7は開状態(図12、図15)となる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、バリア部材6、7の開閉動作面Dと、第1レンズ保持部材201の主ガイド部201aの被写体側のフォーカスストローク領域L1とを、光軸方向に重なるように構成している。これにより、従来技術のようにバリア開閉動作面とフォーカスストローク領域とを光軸方向に直列に構成することが不要となるため、レンズ鏡筒の収納位置での長さ(沈胴長)を短くすることが可能となる。
また、上記構成により、フォーカスストロークを確保した上で、第1レンズ保持部材201の主ガイド部201aのガイド部材202に対する係合長を長くすることが可能となり、光軸方向に対する第1レンズ群1の傾き(倒れ)を抑えることが可能となる。これにより、精度の高いレンズ鏡筒とすることが可能となる。
また、第1レンズ保持部材201の主ガイド部201aを該第1レンズ保持部材201と一体で形成している。そのため、第1レンズ保持部材201により保持する第1レンズ群1の光軸と、第1レンズ保持部材201の主ガイド部201aにおけるガイド部材202が係合される穴部の軸方向中心線との平行度を確保することが容易になる。これにより、精度の高いフォーカス機構を実現することが可能となる。
また、第1地板部材5に、第1レンズ保持部材201の副ガイド部201bと係合するガイド軸部5aを一体で形成している。これにより、副ガイド部201b側にはガイド部材202のような部品を設けることが不要となるため、部品点数及びコストを削減することが可能となる。更に、副ガイド部201b側にはガイド部材202を位置決めするための位置決め部3e部を設けることも不要となるため、光軸方向のスペースを確保することが可能となる。
[他の実施の形態]
上記実施の形態では、レンズ鏡筒について説明したが、本発明は、レンズ鏡筒が装着される撮像装置にも適用することが可能である。
本発明の実施の形態に係るレンズ鏡筒を、該鏡筒がその収納位置(沈胴位置)にある状態で示す断面図である。 沈胴位置にあるレンズ鏡筒を図1と異なる断面で示す断面図である。 レンズ鏡筒の全体の構成を示す分解斜視図である。 1群レンズ駆動部が進退筒に取り付けられた状態を示す斜視図である。 1群レンズ駆動部を別方向から見た状態を示す斜視図である。 バリア駆動部の詳細構成を示す分解斜視図である。 レンズ鏡筒の撮影位置(WIDE位置)を示す断面図である。 撮影位置(WIDE位置)にあるレンズ鏡筒を図7と異なる断面で示す断面図である。 レンズ鏡筒を、該鏡筒が別の撮影位置(TELE位置)にある状態で示す断面図である。 別の撮影位置(TELE位置)にあるレンズ鏡筒を図9と異なる断面で示す断面図である。 バリア閉状態におけるバリア駆動部を示す斜視図である。 バリア開状態におけるバリア駆動部を示す斜視図である。 バリア部材を開く方向へ外力が加わった状態におけるバリア駆動部を示す斜視図である。 バリア閉状態にあるバリア駆動部を示す正面図である。 バリア開状態にあるバリア駆動部を示す正面図である。 主ガイド部が開閉動作面まで移動した状態を示す図である。
符号の説明
1 第1レンズ群(撮影レンズ)
2 1群レンズ駆動部(レンズ駆動機構)
5 第1地板部材(鏡筒部材)
5a ガイド軸部(係合部)
6 バリア部材
7 バリア部材
8 バリア駆動部(バリア駆動機構)
201 第1レンズ保持部材(レンズ保持部材)
201a 主ガイド部
201b 副ガイド部
202 ガイド部材

Claims (3)

  1. 撮影レンズの前面を開閉可能に覆うバリア部材と、
    第1の位置決め部とガイド軸部材とが一体に形成され、前記バリア部材が回動可能に取り付けられた地板部材と、
    前記地板部材に取り付けられ、前記バリア部材を開閉動作させるバリア駆動機構と、
    第2の位置決め部を有し、回転規制された進退筒と、
    前記第1の位置決め部と前記第2の位置決め部とにより位置決めされたガイド部材と、
    前記撮影レンズを保持する保持部が形成されるとともに前記ガイド部材が係合される穴部が形成され前記撮影レンズを光軸方向にガイドする主ガイド部と、前記ガイド軸部材が係合される副ガイド部とを有するレンズ保持部材と、
    前記レンズ保持部材を光軸方向に進退動作させるギア部材が固定されたモータとを備え、
    前記第1の位置決め部は前記地板部材における前記バリア部材の開閉動作領域を含む面よりも被写体側に形成されており、
    前記第1の位置決め部によって位置決めさたガイド部材と係合する前記主ガイド部は、前記バリア部材の開閉動作領域を含む面を横切る位置まで移動可能であることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 収納位置と撮影位置との間を光軸方向に進退可能に構成されていることを特徴とする請求項に記載のレンズ鏡筒。
  3. 請求項1又は2に記載のレンズ鏡筒を備えることを特徴とする撮像装置。
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