JP2009246471A - 画像読取装置、及び画像読取方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】筋ノイズの誤検出によって誤って原稿上の画像が消える不具合を抑える。
【解決手段】複写機1は、着目画素のRGB成分と平均RGB成分とを比較し(ステップS103)、差分量がRGB成分のうち1成分のみあって所定量Ref2より大きい場合(ステップS103:YES)、この着目画素を筋ノイズ画素として抽出し、アドレスを筋ノイズアドレス保持領域49bに保持したままで当該着目画素に対する筋ノイズ補正処理へ移る(ステップS108)。また、差分量がRGB成分のうち2成分あって(ステップS103:NO、ステップS104:YES)、かつこの2成分間の差が所定値Ref3以下であった場合も(ステップS105:YES)、複写機1は、この着目画素を筋ノイズ画素として抽出し、アドレスを筋ノイズアドレス保持領域49bに保持したままで当該着目画素に対する筋ノイズ補正処理へ移る(ステップS108)。
【選択図】図9

Description

本発明は、画像読取装置に関し、より詳細には、読取部に対して原稿を搬送させながら画像を読み取る画像読取装置に関する。
従来、スキャナ、MFP(Multi Function Peripheral)、複写機、ファクシミリなどに用いられる画像読取装置において、いわゆる「シートスルー方式」と呼ばれる方式がある。この方式は、読取位置に停止させた原稿に対して読取部を移動させる「プラテンセット方式」とは異なり、読取位置に静止させた読取部に対して原稿を搬送させることにより、原稿上の画像を読取部が読み取る方式である。
ところで、読取位置の一部に塵、埃などのごみが付着した場合、読取部が原稿を読み取る時にこのごみを読み取ってしまうと、ノイズとなって現れる。プラテンセット方式であれば、読取部の移動に伴って読取部からごみが外れるため、微細なノイズとしかならないことが多いが、シートスルー方式の場合、読取部が移動しないため原稿が搬送されている間に常にごみを読み取ることになり、その結果、いわゆる「筋ノイズ」と呼ばれる大きなノイズとなることがある。
読取部は一般的に、RGB各成分を読み取るRGBチャンネルから成る素子を複数有するCCDやCMOSが用いられており、例えば、Gチャンネル上にごみが付着した場合、原稿搬送方向に緑色の筋ノイズが現れる。
筋ノイズの問題に対処するため、筋ノイズと思われる連続画素を検出し、検出した連続画素のRGB成分を周辺領域の画素(以後、「周辺画素」と呼ぶ)のRGB成分で補正することで、筋ノイズを消失させる技術が考案されている(例えば、特許文献1〜4を参照)。
特開2003−8846号公報 特開2004−297302号公報 特開2005−124075号公報 特開2007−129460号公報
ところが、上記技術では、例えば原稿に、表、テーブル等が描かれていると、原稿搬送方向に長い直線を読み取ることになり、当該直線が筋ノイズと誤検出される結果、周辺画素で補正されてしまい、本来の原稿画像が損なわれる恐れがあるという問題がある。
本発明は、筋ノイズの誤検出によって誤って原稿上の画像が消える不具合を抑える画像読取装置を提供することを目的とする。
出願人は、ごみが読取部のRGBチャンネル上に付着したことに起因する筋ノイズである場合、読取部で読み取った画素のRGB成分と、周辺領域の画素のRGB成分とを比較すると、ごみが付着していない成分は差がなく、ごみが付着している成分のみが差があることを見出した。これは、筋ノイズが現れた画素は、筋ノイズが無ければ本来周辺の色と同じ色をしていることが多いためである。例えば、RGBのうち1成分上にごみが付着していた画素の場合、当該1成分のみが周辺領域の画素に比べて差があり、他の成分には差がない。また、2成分上に亘ってごみが付着していた画素の場合、当該2成分のみが周辺領域の画素と比べて差があり、残りの成分には差がない。
そこで、本発明の第1の画像読取装置は、搬送されてくる原稿に形成された画像を構成する画素のRGB成分を読み取るシートスルー方式の読取手段と、前記読取手段で読み取った画素のうち、隣接画素に対してRGB成分の読み取り値に所定値以上の差分量のある画素が、原稿搬送方向に連続して存在する場合、当該連続した画素群を筋ノイズ候補として抽出する筋ノイズ候補抽出手段と、前記筋ノイズ候補抽出手段で抽出した筋ノイズ候補の画素群それぞれについて周辺領域の画素に対するRGB成分の読み取り値の変位を導出し、RGB成分のうち変位が1成分にのみ存在する画素、又は変位が2成分に存在して当該2成分間における変位の差が実質的にない画素を、筋ノイズ画素として決定する筋ノイズ画素決定手段と、前記筋ノイズ画素決定手段で決定した筋ノイズ画素のRGB成分の読み取り値を、前記周辺領域の画素のRGB成分の読み取り値に基づいて補正する筋ノイズ補正手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の第2の画像読取装置は、搬送されてくる原稿に形成された画像を構成する画素のRGB成分を読み取るシートスルー方式の読取手段と、前記読取手段で読み取った画素のうち、隣接画素に対してRGB成分の読み取り値に所定値以上の変位のある画素が、原稿搬送方向に連続して存在する場合、当該連続した画素群を筋ノイズ画素として抽出する筋ノイズ画素抽出手段と、RGB成分のうち、前記ノイズ画素において読み取り値に変位が存在する1成分又は2成分をノイズ色成分とし、当該1成分又は2成分以外の成分を非ノイズ色成分するとき、前記筋ノイズ画素抽出手段で抽出した筋ノイズ画素の周辺に周辺領域を決定し、さらに、当該周辺領域の画素の中で所定数画素ごとにRGB成分の読み取り値を平均化したブロックから成るブロック領域を定義し、当該ブロック領域中のブロックのうち、非ノイズ色成分の値が、前記筋ノイズ画素の非ノイズ色成分の値と最も近いブロックのRGB成分で置換する補正を行う筋ノイズ補正手段と、前記周辺領域間、及び前記ブロック領域中のブロック間において、ノイズ色成分の変位と非ノイズ色成分の変位を比べ、画素間及びブロック間ともに前記筋ノイズ画素のノイズ色成分に第1基準値より大きい変位があって非ノイズ色成分に第2基準値以上の変位がない場合、前記筋ノイズ補正手段による補正を中止する筋ノイズ補正中止手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の第1の画像読取方法は、搬送されてくる原稿に形成された画像を構成する画素のRGB成分をシートスルー方式で読み取る読取ステップと、前記読取ステップで読み取った画素のうち、隣接画素に対してRGB成分の読み取り値に所定値以上の差分量のある画素が、原稿搬送方向に連続して存在する場合、当該連続した画素群を筋ノイズ候補として抽出する筋ノイズ候補抽出ステップと、前記筋ノイズ候補抽出ステップで抽出した筋ノイズ候補の画素群それぞれについて周辺領域の画素に対するRGB成分の読み取り値の変位を導出し、RGB成分のうち変位が1成分にのみ存在する画素、又は変位が2成分に存在して当該2成分間における変位の差が実質的にない画素を、筋ノイズ画素として決定する筋ノイズ画素決定ステップと、前記筋ノイズ画素決定ステップで決定した筋ノイズ画素のRGB成分の読み取り値を、前記周辺領域の画素のRGB成分の読み取り値に基づいて補正する筋ノイズ補正ステップとを含むことを特徴とする。
さらに、本発明の第2の画像読取方法は、搬送されてくる原稿に形成された画像を構成する画素のRGB成分をシートスルー方式で読み取る読取ステップと、前記読取ステップで読み取った画素のうち、隣接画素に対してRGB成分の読み取り値に所定値以上の変位のある画素が、原稿搬送方向に連続して存在する場合、当該連続した画素群を筋ノイズ画素として抽出する筋ノイズ画素抽出ステップと、RGB成分のうち、前記ノイズ画素において読み取り値に変位が存在する1成分又は2成分をノイズ色成分とし、当該1成分又は2成分以外の成分を非ノイズ色成分するとき、前記筋ノイズ画素抽出ステップで抽出した筋ノイズ画素の周辺に周辺領域を決定し、さらに、当該周辺領域の画素の中で所定数画素ごとにRGB成分の読み取り値を平均化したブロックから成るブロック領域を定義し、当該ブロック領域中のブロックのうち、非ノイズ色成分の値が、前記筋ノイズ画素の非ノイズ色成分の値と最も近いブロックのRGB成分で置換する補正を行う筋ノイズ補正ステップと、前記周辺領域間、及び前記ブロック領域中のブロック間において、ノイズ色成分の変位と非ノイズ色成分の変位を比べ、画素間及びブロック間ともに前記筋ノイズ画素のノイズ色成分に第1基準値より大きい変位があって非ノイズ色成分に第2基準値以上の変位がない場合、前記筋ノイズ補正ステップによる補正を中止する筋ノイズ補正中止ステップとを含むことを特徴とする。
以上の構成により、第1の本発明の画像読取装置は、本来周辺の色と同じ色をしていると考えられる画素のみを筋ノイズとして判定し、それ以外の画素は文字、表、テーブル等を描くための長い直線である可能性が高いため筋ノイズと判定しない。これによって、筋ノイズの誤検出を抑えることができ、筋ノイズの誤検出によって誤って原稿上の画像が消える不具合を抑えることができる。
また、本発明の第2の画像読取装置は、筋ノイズの画素を補正するための周辺領域内のブロック間でノイズ色成分に差があり、非ノイズ色成分に差が無い場合は、ブロックのRGB成分で筋ノイズの画素のRGB成分を補正することを行わない。すなわち、ブロック間で非ノイズ色成分に差が無くノイズ色成分に差がある場合、補正する色が異なる意図しないブロックが選ばれる可能性があり、筋ノイズの画素が本来補正されるべき色以外の色に変わってしまう危険性があるため、このような危険性を回避して補正を行わない。これにより、文字、表、テーブル等を描くための長い直線が仮に筋ノイズとして誤検出されたとしても、筋ノイズの補正処理によって原稿上の画像が消えることを回避することができる。よって、筋ノイズの誤検出によって誤って原稿上の画像が消える不具合を抑えることができる。
また、上記第1の画像読取装置において、前記隣接画素に対してRGB成分の読み取り値に所定値以上の差分量のある画素は、エッジとして検出される画素であることとしてもよい。
この構成により、画像読取装置は、エッジの検出を行った画素の中から筋ノイズ画素を抽出し、筋ノイズ以外のエッジと区別することができる。
また、上記第1の画像読取装置において、RGB成分のうち、前記筋ノイズ画素において変位が存在する1成分又は2成分をノイズ色成分とし、当該ノイズ色成分以外の成分を非ノイズ色成分するとき、前記筋ノイズ補正手段は、前記周辺領域の中で所定数画素ごとにRGB成分の読み取り値を平均化したブロックから成るブロック領域を定義し、当該ブロック領域中のブロックのうち、非ノイズ色成分の値が、前記筋ノイズ画素の非ノイズ色成分の値と最も近いブロックのRGB成分で置換する補正を行うこととしてもよい。
この構成により、画像読取装置は、筋ノイズ画素に対し、周辺領域の画素を平均化したブロック単位でRGB成分の補正を行うため、平滑な補正が可能となる。
また、上記第1の画像読取装置において、前記筋ノイズ補正手段は、前記周辺領域内の画素間、及び前記ブロック領域内のブロック間において、ノイズ色成分の変位と非ノイズ色成分の変位を導出し、前記周辺領域内の画素間及び前記ブロック間ともに前記筋ノイズ画素のノイズ色成分に第1基準値より大きい変位があって非ノイズ色成分に第2基準値以上の変位がない場合には補正を行わないこととしてもよい。
この構成により、画像読取装置は、ブロック間で非ノイズ色成分に差が無くノイズ色成分に差がある場合、補正する色が異なる意図しないブロックが選ばれる可能性があり、筋ノイズの画素が本来補正されるべき色以外の色に変わってしまう危険性があるため、このような危険性を回避して補正を行わない。これにより、文字、表、テーブル等を描くための長い直線が仮に筋ノイズとして誤検出されたとしても、筋ノイズの補正処理によって原稿上の画像が消えることを回避することができる。
以下、本発明に係る画像読取装置を、デジタル式カラー複写機(以下、単に「複写機」と言う。)に適用した場合を例にして説明する。
図1は、複写機1の概略構成を示す図である。
同図に示すように複写機1は、大きく分けて、原稿画像を読み取る画像読取装置としてのスキャナ部2と、読み取った画像を記録シート上にプリントして再現するプリンタ部3とから構成される。
スキャナ部2は、固定光学系の一つであるシートスルー方式と移動光学系の一つであるプラテンセット方式の両方で原稿画像の読み取りが可能なように構成されている。ここで、シートスルー方式は、光学系を静止(固定)させた状態で、原稿を移動さ-せながら読み取る方式である。プラテンセット方式は、原稿は静止させた状態で、原稿面からの反射光をCCDセンサに導くミラーを原稿に対して移動させ、原稿読取位置からCCDセンサまでの光路長を常に一定に維持した状態で読み取る方式である。
スキャナ部2は、シートスルー方式を実現するためのドキュメントフィーダ4を備えている。ドキュメントフィーダ4は、原稿給紙トレイ6にセットされた原稿束から原稿を1枚ずつ分離して、透光部材としてのシートスルー用プラテンガラス30上の読取位置Gを通過させた後、原稿排紙トレイ24に排出するものであり、原稿の搬送手段として機能する。ここでは、原稿の片面だけを読み取る片面読取モードと、原稿を反転させて原稿の両面(表面と裏面)を順次読み取る両面読取モードとを切り換えて実行できる構成になっている。
片面読取モードでは、原稿給紙トレイ6にセットされた原稿束における最上位の原稿が、ピックアップローラ8と捌きローラ10とによって原稿束から分離され、第1中間ローラ対12を介してレジストローラ対14まで搬送される。原稿は、ここで傾き(スキュー)が補正された後、レジストローラ対14によってシートスルー用プラテンガラス30へと搬送される。原稿がシートスルー用プラテンガラス30上の読取位置Gを通過する際に原稿画像が読み取られる。シートスルー用プラテンガラス30上を通過した原稿は、第2中間ローラ対16および第3中間ローラ対20によって排出ローラ対22へと搬送され、排出ローラ対22によって、原稿排紙トレイ24へと排出される。
一方、両面読取モードでは、原稿の表面を読み取る前に切換爪18が同図の破線の位置に切り換えられる。原稿の表面が読み取られると、当該原稿は、第2中間ローラ対16から切換爪18を介して第4中間ローラ対26に搬送され、第4中間ローラ対26により、搬送路28を矢印B方向に搬送される。当該原稿の後端付近が第4中間ローラ対26の位置まで搬送されると、第4中間ローラ対26が逆回転すると共に切換爪18が実線の位置に切り換えられる。
これにより、表面が読み取られた後の原稿は、搬送路28を矢印C方向にスイッチバックして、元の後端が先頭になった状態で、切換爪18を介して搬送路29に搬送され、再度レジストローラ対14まで搬送され、レジストローラ対14によってシートスルー用プラテンガラス30へと搬送される。その際、当該原稿は、その裏面がシートスルー用プラテンガラス30表面に対向する状態になっており、読取位置Gを通過する際に原稿の裏面の画像が読み取られた後、第2中間ローラ対16、第3中間ローラ対20、排出ローラ対22を介して原稿排紙トレイ24へと排出される。
なお、上記した各ローラは、モータM1を動力源とし、図示しない動力伝達機構等を介して回転駆動される。また、レジストローラ対14の原稿搬送方向下流側の位置には、搬送される原稿の先端および後端を検出するための原稿レジストセンサ15が設けられている。さらに、原稿給紙トレイ6には、セットされた原稿のサイズを検出する原稿サイズ検出センサ11が配置されている。
シートスルー用プラテンガラス30上を通過する原稿は、シートスルー用プラテンガラス30の下方で静止しているスキャナ32の、光源34によって照射される。原稿面からの反射光は、第1ミラー36、第2ミラー38および第3ミラー40により光路変更され、集光レンズ42によってCCDセンサ44上に結像し、CCDセンサ44において光電変換された画像信号からRGB成分を表す画像データが生成される。生成された画像データは、制御部46において画像処理が施された後、プリンタ部3に送られる。
プリンタ部3は、公知の電子写真方式の画像形成装置であり、制御部46から受けた画像データに基づいて記録シート上に原稿画像を形成(プリント)する。
複写機1には、シートスルー用プラテンガラス30とは別に、ドキュメントフィーダ4と対向する位置に原稿手置き用プラテンガラス39が設けられている。
上述したように、シートスルー方式で原稿を読み取る場合には、スキャナ32は、シートスルー用プラテンガラス30下方の破線で示す位置に移動され、この位置でドキュメントフィーダ4により搬送されてくる原稿を照射し、その原稿画像を読み取る。
一方、原稿を手置き用プラテンガラス39に載置して読み取る場合(プラテンセット方式で読み取る場合)には、ドキュメントフィーダ4が上方に開放され、原稿が手置き用プラテンガラス39上にセットされる。
原稿がセットされた状態で、スキャナ32は、図1の矢印Aの方向に移動される。この際、第2ミラー38、第3ミラー40が対となってスキャナ32と同方向に、その移動速度の半分の速度で移動するようになっており、これにより原稿面から集光レンズ42までの距離(光路長)が常に一定に保たれて、原稿の反射光は、CCDセンサ44の受光面で結像される。なお、スキャナ32、第2ミラー38、第3ミラー40は、モータM2を動力源とし、図示しない動力伝達機構等を介して走行駆動される。
また、複写機1上面の操作しやすい位置には、操作パネル5が配されている。操作パネル5には、コピー枚数を設定するためのテンキー、原稿読取モードとして、両面と片面、高解像度と低解像度の読み取りを切り換えるためのキーなどが配置されている。
また、同サイズの複数枚の原稿を重ねた原稿束から原稿を1枚ずつ連続搬送して読み取る非混載モードと、異なるサイズ、例えばA3(縦)、A4(横)の複数枚の原稿を重ねた原稿束から原稿を1枚ずつ連続搬送して読み取る混載モードとを切り換えるためのキーなども配置されている。ユーザは、各キーを押下することにより各モードを選択することができる。
図2は、制御部46の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、制御部46は、主な構成要素としてCPU(Central Processing Unit)47、画像処理部48、RAM(Random Access Memory)49、及びROM(Read Only Memory)50を備えている。
画像処理部48は、CCDセンサ44から受けた画像データに対して後述する画像処理を施し、RAM49の画像保持領域49aに保持させる。画像保持領域49aに保持された画像データは、コピー等のプリント時に読み出されてプリントに供される。
RAM49は、書き換え可能なメモリであり、スキャナ部2が処理を実行するときに必要なデータ等を保持する。特に、RAM49は画像保持領域49a及び筋ノイズアドレス保持領域49bを含む。画像保持領域49aは、スキャナ部2が生成した画像データを保持する領域である。筋ノイズアドレス保持領域49bは、スキャナ部2が後述する筋ノイズ検出処理を実行する際、検出した筋ノイズ画素のアドレスを保持するための領域である。
ROM50は、書き換え不可なメモリであり、画像処理部48を制御するための画像処理プログラム50aが保持されている。
(2.画像処理)
図3〜5を参照しつつ、スキャナ部2が読み取った画像に対して画像処理部48が実行する画像処理について説明する。
図3は、画像の読み取り及び画像処理に係る機能ブロック図である。
スキャナ部2において、CCDセンサ44から出力された画像信号は、アンプ雑音及びリセット雑音を除去するためにCDS(Correlated Double Sampling:相関二重サンプリング)処理され(100)、AD(Analog - Digital)変換され(200)、RGB成分を表す画像データとして画像処理部48に送られる。
画像処理部48において、RGB成分に対し、輝度ムラを均衡にするためシェーディング補正(300)と、所定のレベルよりも小さいRGB成分を0(ゼロ)とみなすフィルタ処理であるコアリング処理(400)と、筋ノイズを除去するための筋ノイズ抽出処理(500)及び筋ノイズ補正処理(600)とが行われ、最終的にコントラストや色合いを補正するための色補正処理(700)が行われた後にRAM49に保持される(800)。
(2−1.筋ノイズ抽出処理)
図4は、筋ノイズ抽出処理(500)に係る機能ブロック図である。
画像処理部48は、スキャナ部2から画像データを受けると、画像データ内の画素群の中から1画素ずつ順番に着目画素を決め、各着目画素と当該着目画素の隣接画素との間におけるRGB成分の値(濃度)の差分を導出し、この差分量に基づいて筋ノイズ候補となる画素群を抽出する(501)。具体的には、画像処理分野で一般的に用いられている画素間の差分量に基づくエッジ検出を行い、エッジとして検出された画素が原稿の搬送方向に所定数以上連続して表れた場合、これらの画素群のアドレスを筋ノイズ候補としてRAM49の筋ノイズアドレス保持領域49bに保持する。
また、画像処理部48は、筋ノイズアドレス保持領域49bに保持されているアドレスが示す筋ノイズ候補の画素群の中から1画素ずつ順番に着目画素を決め、各着目画素の周辺に複数の画素から成る周辺領域を定義し、周辺領域内の画素群(以後、「周辺画素群」と呼ぶ)のRGB成分の値(濃度)を平均して平均RGB成分を導出する。そして、各着目画素と、周辺領域の平均RGB成分とを比較し差分量を導出する(502)。差分量の導出の結果、次に示す2通りの条件のどちらか一方を満たす場合、画像処理部48は着目画素が筋ノイズ画素であると判断する(503)。
第1に、図6(a)に示すように、RGB成分のうち1成分(図中の例ではR成分)の値(濃度)のみに所定値Ref2より大きな差分(変位)(x1)があり、残りの成分(図中の例ではG、B成分)の値(濃度)に所定値Ref2より大きな差分がない場合、画像処理部48は着目画素を、筋ノイズ画素であると決定する。これは、着目画素を読み取ったCCDセンサ44のR成分位置にごみが付着したと考えられるからである。
第2に、図6(b)に示すように、RGB成分のうち2成分(図中の例ではR、G成分)の値(濃度)のみに所定値Ref2より大きな差分(変位)があり、これら2成分における差分量の差が所定値Ref3以下であって(x1≒x2)、かつ残りの成分(図中の例ではB成分)の値(濃度)に所定値Ref2より大きな差分(変位)がない場合、画像処理部48は着目画素を筋ノイズであると決定する。これは、この着目画素を読み取ったCCDセンサ44のR成分位置とG成分位置に跨ってごみが付着したと考えられるからである。なお、所定値Ref3は、実質的にゼロ(差分なし)と判定される値であり、所定値Ref2及びRef3は、予め最適な値を実験的に計測するなどして決定しておけばよい。
画像処理部48は、決定した筋ノイズ画素の周辺画素群のRGB成分の組合せが適切な組合せであるかを確認する(504)。ここで、周辺画素群の適切なRGB成分の組合せとは、周辺画素群の各画素のRGB成分同士を比べたとき、筋ノイズの原因となるごみが付着している成分以外の成分が同一ではない組合せである。換言すれば、筋ノイズの原因となるごみが付着している成分以外の成分が同一である画素の組合せが周辺画素内に存在した場合、不適切なRGB成分の組合せである。
画像処理部48は、筋ノイズ画素の周辺画素群のRGB成分の組合せが適切である場合、決定した筋ノイズ画素のアドレスのみ筋ノイズアドレス保持領域49bに保持しておき、筋ノイズ画素と決定されなかった筋ノイズ候補のアドレスは破棄する(505)。
なお、本明細書において、筋ノイズの原因となるごみが付着している成分をノイズ色成分と呼び、それ以外の成分を非ノイズ色成分と呼ぶ。図6(a)の例では、ノイズ色成分はRであって非ノイズ色成分はG、Bである。図6(b)の例では、ノイズ色成分はR、Gであって非ノイズ色成分はBである。
以上の処理により、画像処理部48は、筋ノイズ画素を決定する。
(2−2.筋ノイズ補正処理)
次に、図5は、筋ノイズ補正処理(600)に係る機能ブロック図である。
画像処理部48は、図7(a)に示すように、筋ノイズアドレス保持領域49bに保持されている筋ノイズ画素の中から1画素ずつ着目画素P決め、各着目画素Pの周辺にM1*N1画素から成る参照画素領域(図中の例では12*9画素)を着目画素Pの両側に定義する(601)。
画像処理部48はまた、図7(b)に示すように、複数の参照画素(図中の例では2*3画素)毎にRGB成分の値(濃度)を平均化しM2*N2ブロックから成るブロック領域(図中の例では6*3ブロック)を定義し(602)、ブロック領域の中で、着目画素Pの非ノイズ色成分の値(濃度)と最も近い非ノイズ色成分の値(濃度)を持つブロックを近似ブロックとして決定し(606)、この近似ブロックのRGB成分で着目画素PのRGB成分を補正する(607)。
一方、画像処理部48は、参照画素間で、RGB成分の値(濃度)それぞれの最小値と最大値との差を求めて比較することで、参照画素間におけるノイズ色成分の変動量と非ノイズ色成分の変動量とを導出し(603)、同様に、ブロック領域内のブロック間で、RGB成分の値(濃度)それぞれの最小値と最大値との差を求めて比較することで、ブロック間におけるノイズ色成分の変動量と非ノイズ色成分の変動量とを導出する(604)。
参照画素間、ブロック間ともに、ノイズ色成分で変動量が所定値Ref4より大きく、かつ非ノイズ色成分で変動量が所定値Ref5以下である条件を満たす場合、画像処理部48は、着目画素PのRGB成分の補正を中止する(605)。これは、着目画素PのRGB成分を補正する際、ブロック領域の中に非ノイズ色成分の値(濃度)が同じでノイズ色成分の値(濃度)が異なるブロックが複数あると、どのブロックが近似ブロックとして決定されるか分からず、決定された近似ブロックによっては着目画素Pが意図しない色に補正されてしまう危険性があり、これを回避するためである。所定値Ref5は、実質的にゼロ(変動量なし)と判定される値であり、所定値Ref4及びRef5は、予め最適な値を実験的に計測するなどして決定しておけばよい。
(3.動作)
次に、画像処理プログラム50aを実行して画像処理部48が筋ノイズ抽出処理及び筋ノイズ補正処理を行う流れを説明する。
図8及び9は、筋ノイズ抽出処理を示すフローチャートである。
図10は、筋ノイズ補正処理を示すフローチャートである。
(3−1.筋ノイズ抽出処理)
筋ノイズ抽出処理は、筋エッジ候補の抽出から始まる(ステップS100)。
図8に示すように、画像処理部48は、スキャナ部2で読み取った画素群を1つずつ着目画素とし、着目画素のRGB成分を読み取り(ステップS10)、各着目画素の隣接画素のRGB成分を読み取る(ステップS11)。
画像処理部48は、読み取った着目画素のRGB成分の値(濃度)と隣接画素のRGB成分の値(濃度)とを比較し(ステップS12)、差分量を見る(ステップS13)。
差分量が所定値Ref1以上であれば(ステップS12:YES)、画像処理部48は、その着目画素のアドレスを仮筋ノイズ候補として筋ノイズアドレス保持領域49bに保持する(ステップS14)。
画像処理部48は、累積して保持されている仮筋ノイズ候補の個数が所定数以上連続してあるか否かに基づき仮筋ノイズ候補の連続性を判断する(ステップS15)。
連続性があった場合(ステップS15:YES)、画像処理部48は、連続性のあった画素群を筋ノイズ候補として抽出し、その画素群のアドレスを筋ノイズアドレス保持領域49bに保持しておく(ステップS16)。
画像処理部48は、スキャナ部2で読み取った全画素についてステップS10〜16までの処理が完了したら(ステップS17:YES)、筋ノイズ候補の抽出は終了する。
図9に示すように、画像処理部48は、筋ノイズアドレス保持領域49bに保持されているアドレスが示す画素群を1画素ずつ着目画素とし、着目画素のRGB成分を読み取り(ステップS101)、各着目画素の周辺領域の画素群のRGB成分を読み取って、各成分ごとに値(濃度)を平均化して平均RGB成分を導出する(ステップS102)。画像処理部48は、着目画素のRGB成分と平均RGB成分とを比較し(ステップS103)、差分量がRGB成分のうち1成分のみあって所定量Ref2より大きい場合(ステップS103:YES)、この着目画素の周辺画素群のRGB成分の組合せが適切であれば(ステップS106:YES)、筋ノイズ画素として抽出し、アドレスを筋ノイズアドレス保持領域49bに保持しておき(ステップS107)、当該着目画素に対する筋ノイズ補正処理へ移る(ステップS108)。
差分量がRGB成分のうち2成分において所定量Ref2より大きい場合(ステップS103:NO、ステップS104:YES)、かつこの2成分間の差が所定値Ref3以下であった場合も(ステップS105:YES)、この着目画素の周辺画素群のRGB成分の組合せが適切であれば(ステップS106:YES)、画像処理部48は、筋ノイズ画素として抽出し、アドレスを筋ノイズアドレス保持領域49bに保持しておき(ステップS107)、当該着目画素に対する筋ノイズ補正処理へ移る(ステップS108)。
1成分にも所定量Ref2より大きな差分量がない場合(ステップS103:NO)、3成分全てに所定量Ref2より大きな差分量がない場合(ステップS104:NO)、2成分に所定量Ref2より大きな差分があるがこれら2成分間の差分が所定値Ref3より大きい場合(ステップS105:NO)、もしくは、RGB成分の組合せが適切でない場合は(ステップS106:NO)、画像処理部48は、その着目画素のアドレスを筋ノイズアドレス保持領域49bから削除し、筋ノイズ補正処理は行わない。
画像処理部48は、筋ノイズ候補の全画素について、ステップS100〜S108までの処理が完了したら(ステップS109:YES)、終了する。
(3−3.筋ノイズ画素補正処理)
筋ノイズ画素補正処理では、図10に示すように、画像処理部48は、着目画素の周辺にM1*N1画素から成る参照画素領域を定義し(ステップS200)、参照画素のRGB成分を読み取る(ステップS201)。
参照画素間で、ノイズ色成分の値(濃度)の変動量が所定値Ref4より大きく(ステップS202:YES)、かつ非ノイズ色成分の値(濃度)の変動量が所定値Ref5以下である場合(ステップS203:YES)、画像処理部48は、所定数の参照画素のRGB成分を平均化しM2*N2ブロックから成るブロック領域を定義し(ステップS204)、各ブロックのRGB成分を読み取る(ステップS205)。
ブロック間で、ノイズ色成分の値(濃度)の変動量が所定値Ref4より大きく(ステップS206:YES)、かつ非ノイズ色成分の値(濃度)の変動量が所定値Ref5以下である場合(ステップS207:YES)、画像処理部48は、着目画素の筋ノイズ補正を中止して行わない(ステップS210)。
一方、参照画素間でノイズ色成分の値(濃度)の変動量が所定量Ref4以下である場合(ステップS202:NO)、参照画素間で非ノイズ色成分の値(濃度)の変動量が所定量Ref5より大きい場合(ステップS203:NO)、ブロック間でノイズ色成分の値(濃度)の変動量が所定量Ref4以下である場合(ステップS206:NO)、もしくはブロック間で非ノイズ色成分の値(濃度)の変動量が所定量Ref5より大きい場合(ステップS207:NO)、画像処理部48は、ブロック領域の中で、着目画素の非ノイズ色成分の値(濃度)と最も近い非ノイズ色成分の値(濃度)を持つブロックを近似ブロックとして決定し(ステップS208)、この近似ブロックのRGB成分で着目画素のRGB成分を補正する(ステップS209)。
以上のように画像処理部48が筋ノイズ抽出処理及び筋ノイズ補正処理を行うことによって、複写機1は、ごみの付着に起因する筋ノイズであって本来周辺の色と同じ色をしていると考えられる画素のみを筋ノイズとして判定し、それ以外の画素は文字、表、テーブル等を描くための長い直線である可能性が高いため筋ノイズと判定しない。これによって、筋ノイズの誤検出を抑えることができる。
また、複写機1は、筋ノイズの画素を補正するための周辺領域内のブロック間でノイズ色成分に差があり、非ノイズ色成分に差が無い場合は、ブロックのRGB成分で筋ノイズの画素のRGB成分を補正することを行わない。すなわち、ブロック間で非ノイズ色成分の値(濃度)に差が無くノイズ色成分の値(濃度)に差があることで、選ばれたブロックによって補正する色が異なる場合は、意図しないブロックが選ばれると筋ノイズの画素が本来補正されるべき色以外の色に変わってしまうため、このような危険性を回避して補正を行わない。これにより、文字、表、テーブル等を描くための長い直線が仮に筋ノイズとして誤検出されたとしても、筋ノイズの補正処理によって原稿上の画像が消えることを回避することができる。
このことを、図11を参照しながら説明する。図11(a)に示すように、原稿Dにマゼンタでアルファベットの「b」が描かれていて、原稿搬送方向に長く伸びる「b」を構成するための直線LがG成分の筋ノイズとして抽出された場合を想定する。図11(b)は、図11(a)中で破線で示す領域の拡大図である。図11(b)に示すように、直線L中の着目画素Pを補正するときに、太線枠Fで示す参照画素領域に白とマゼンタのように同一のR成分及びB成分(非ノイズ色成分)を持つ画素が存在することがある。このようなとき、ブロック領域を定義したときに白のRGB成分を持つブロックとマゼンタのRGB成分を持つブロックとが定義されると、いずれのブロックも着目画素Pを補正する対象として選択されうる。マゼンタのブロックが選択されれば、補正されても色が変わらないため問題はないが、白のブロックが選択されると、原稿と同じ色に補正されてしまい、「b」と認識できなくなってしまう。複写機1は、参照画素領域内の参照画素間で非ノイズ色成分の値(濃度)が近い場合は補正を中止するため、このような危険性を回避することができる。
さらにまた、複写機1は、原稿上に描かれた文字の上に筋ノイズが重なって発生した場合、筋ノイズが補正処理によって原稿から文字が消えるのを回避することができる。
このことを、図12を参照しながら説明する。図12(a)に示すように、原稿Dにマゼンタで描かれた文字「b」に重なって筋ノイズNが存在する場合を想定する。図12(b)は、図12(a)中の破線で示す領域の拡大図である。図12(b)に示すように、筋ノイズNの着目画素Pを補正するときに、太線枠Fで示す参照画素領域に白とマゼンタのように同一のR成分及びB成分(非ノイズ色成分)をもつ画素が存在することがある。このようなとき、ブロック領域を定義したときに白のRGB成分を持つブロックとマゼンタのRGB成分を持つブロックとが定義されると、いずれのブロックも着目画素Pを補正する対象として選択されうる。本来筋ノイズNが補正されるべきマゼンタが選択されれば問題がないが、白のブロックが選択されると、原稿と同じ色に補正されてしまい、「b」と認識できなくなってしまう。複写機1は、参照画素領域内の参照画素間で非ノイズ色成分が近い場合は補正を中止するため、このような危険性を回避することができる。
(4.補足)
(1)以上説明したように、画像処理部48は、いったん連続性のある仮筋ノイズ候補を筋ノイズ候補として抽出した後、この筋ノイズ候補の中から筋ノイズ画素を抽出する構成となっているが(ステップS10〜S17及びステップS100〜S109)、より構成を簡素化するために連続性のある仮筋ノイズ候補を筋ノイズ画素として抽出するようにしてもよい。
この場合、画像処理部48は、連続性のある仮筋ノイズ候補を全て筋ノイズ画素として抽出し、抽出した筋ノイズに対して筋ノイズ補正処理を行う(ステップS200〜S210)。
このため、ごみの付着に起因する筋ノイズ画素と、文字、表、テーブル等を描くための長い直線とを判定する処理(ステップS100〜S109)を行わないことにより筋ノイズ画素の誤検出そのものを抑えるすることはできないが、筋ノイズ補正処理(ステップS200〜S210)によって、文字、表、テーブル等を描くための長い直線が仮に筋ノイズとして誤検出されたとしても、筋ノイズの補正処理によって原稿上の画像が消えることを回避することができる。
(2)本発明は、シートスルー方式の読み取りを行う画像読取装置に特に有効であるが、プラテンセット方式の読み取りを行う画像読取装置にも適用は可能である。
(3)画像処理プログラム50aは、例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、DVD−ROM、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R、MO、PD等の光記録媒体、フラッシュメモリ系の記録媒体等、コンピュータ読み取り可能な各種記録媒体に記録し、生産、頒布されてもよいし、また、インターネット等のネットワーク、放送、電気通信回線、衛星通信等を介して伝送されてもよい。
本発明は、スキャナ、MFP、複写機、ファクシミリなどに用いられる画像読取装置に広く適用可能であり、特にシートスルー方式の読み取りを行う画像読取装置に有効である。
実施形態に係る複写機1の概略構成を示す図である。 複写機1の制御部46の構成を示すブロック図である。 画像の読み取り及び画像処理に係る機能ブロック図である。 筋ノイズ抽出処理(500)に係る機能ブロック図である。 筋ノイズ補正処理(600)に係る機能ブロック図である。 着目画素のRGB成分と周辺画素のRGB成分との差分量を示す図である。 参照画素領域とブロック領域とを示す図である。 複写機1の筋ノイズ候補抽出を示すフローチャートである。 複写機1の筋ノイズ画素抽出を示すフローチャートである。 複写機1の筋ノイズ画素補正を示すフローチャートである。 複写機1の効果を説明するための図である。 複写機1の効果を説明するための図である。
符号の説明
1 複写機
2 スキャナ部
3 プリンタ部
4 ドキュメントフィーダ
5 操作パネル
6 原稿給紙トレイ
44 CCDセンサ
46 制御部
47 CPU
48 画像処理部
49 RAM
50 ROM
50a 画像処理プログラム

Claims (7)

  1. 搬送されてくる原稿に形成された画像を構成する画素のRGB成分を読み取るシートスルー方式の読取手段と、
    前記読取手段で読み取った画素のうち、隣接画素に対してRGB成分の読み取り値に所定値以上の差分量のある画素が、原稿搬送方向に連続して存在する場合、当該連続した画素群を筋ノイズ候補として抽出する筋ノイズ候補抽出手段と、
    前記筋ノイズ候補抽出手段で抽出した筋ノイズ候補の画素群それぞれについて周辺領域の画素に対するRGB成分の読み取り値の変位を導出し、RGB成分のうち変位が1成分にのみ存在する画素、又は変位が2成分に存在して当該2成分間における変位の差が実質的にない画素を、筋ノイズ画素として決定する筋ノイズ画素決定手段と、
    前記筋ノイズ画素決定手段で決定した筋ノイズ画素のRGB成分の読み取り値を、前記周辺領域の画素のRGB成分の読み取り値に基づいて補正する筋ノイズ補正手段とを備える
    ことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記隣接画素に対してRGB成分の読み取り値に所定値以上の差分量のある画素は、エッジとして検出される画素である
    ことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. RGB成分のうち、前記筋ノイズ画素において変位が存在する1成分又は2成分をノイズ色成分とし、当該ノイズ色成分以外の成分を非ノイズ色成分するとき、
    前記筋ノイズ補正手段は、前記周辺領域の中で所定数画素ごとにRGB成分の読み取り値を平均化したブロックから成るブロック領域を定義し、当該ブロック領域中のブロックのうち、非ノイズ色成分の値が、前記筋ノイズ画素の非ノイズ色成分の値と最も近いブロックのRGB成分で置換する補正を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  4. 前記筋ノイズ補正手段は、前記周辺領域内の画素間、及び前記ブロック領域内のブロック間において、ノイズ色成分の変位と非ノイズ色成分の変位を導出し、前記周辺領域内の画素間及び前記ブロック間ともに前記筋ノイズ画素のノイズ色成分に第1基準値より大きい変位があって非ノイズ色成分に第2基準値以上の変位がない場合には補正を行わない
    ことを特徴とする請求項3記載の画像読取装置。
  5. 搬送されてくる原稿に形成された画像を構成する画素のRGB成分を読み取るシートスルー方式の読取手段と、
    前記読取手段で読み取った画素のうち、隣接画素に対してRGB成分の読み取り値に所定値以上の変位のある画素が、原稿搬送方向に連続して存在する場合、当該連続した画素群を筋ノイズ画素として抽出する筋ノイズ画素抽出手段と、
    RGB成分のうち、前記ノイズ画素において読み取り値に変位が存在する1成分又は2成分をノイズ色成分とし、当該1成分又は2成分以外の成分を非ノイズ色成分するとき、前記筋ノイズ画素抽出手段で抽出した筋ノイズ画素の周辺に周辺領域を決定し、さらに、当該周辺領域の画素の中で所定数画素ごとにRGB成分の読み取り値を平均化したブロックから成るブロック領域を定義し、当該ブロック領域中のブロックのうち、非ノイズ色成分の値が、前記筋ノイズ画素の非ノイズ色成分の値と最も近いブロックのRGB成分で置換する補正を行う筋ノイズ補正手段と、
    前記周辺領域間、及び前記ブロック領域中のブロック間において、ノイズ色成分の変位と非ノイズ色成分の変位を比べ、画素間及びブロック間ともに前記筋ノイズ画素のノイズ色成分に第1基準値より大きい変位があって非ノイズ色成分に第2基準値以上の変位がない場合、前記筋ノイズ補正手段による補正を中止する筋ノイズ補正中止手段とを備える
    ことを特徴とする画像読取装置。
  6. 搬送されてくる原稿に形成された画像を構成する画素のRGB成分をシートスルー方式で読み取る読取ステップと、
    前記読取ステップで読み取った画素のうち、隣接画素に対してRGB成分の読み取り値に所定値以上の差分量のある画素が、原稿搬送方向に連続して存在する場合、当該連続した画素群を筋ノイズ候補として抽出する筋ノイズ候補抽出ステップと、
    前記筋ノイズ候補抽出ステップで抽出した筋ノイズ候補の画素群それぞれについて周辺領域の画素に対するRGB成分の読み取り値の変位を導出し、RGB成分のうち変位が1成分にのみ存在する画素、又は変位が2成分に存在して当該2成分間における変位の差が実質的にない画素を、筋ノイズ画素として決定する筋ノイズ画素決定ステップと、
    前記筋ノイズ画素決定ステップで決定した筋ノイズ画素のRGB成分の読み取り値を、前記周辺領域の画素のRGB成分の読み取り値に基づいて補正する筋ノイズ補正ステップとを含む
    ことを特徴とする画像読取方法。
  7. 搬送されてくる原稿に形成された画像を構成する画素のRGB成分をシートスルー方式で読み取る読取ステップと、
    前記読取ステップで読み取った画素のうち、隣接画素に対してRGB成分の読み取り値に所定値以上の変位のある画素が、原稿搬送方向に連続して存在する場合、当該連続した画素群を筋ノイズ画素として抽出する筋ノイズ画素抽出ステップと、
    RGB成分のうち、前記ノイズ画素において読み取り値に変位が存在する1成分又は2成分をノイズ色成分とし、当該1成分又は2成分以外の成分を非ノイズ色成分するとき、前記筋ノイズ画素抽出ステップで抽出した筋ノイズ画素の周辺に周辺領域を決定し、さらに、当該周辺領域の画素の中で所定数画素ごとにRGB成分の読み取り値を平均化したブロックから成るブロック領域を定義し、当該ブロック領域中のブロックのうち、非ノイズ色成分の値が、前記筋ノイズ画素の非ノイズ色成分の値と最も近いブロックのRGB成分で置換する補正を行う筋ノイズ補正ステップと、
    前記周辺領域間、及び前記ブロック領域中のブロック間において、ノイズ色成分の変位と非ノイズ色成分の変位を比べ、画素間及びブロック間ともに前記筋ノイズ画素のノイズ色成分に第1基準値より大きい変位があって非ノイズ色成分に第2基準値以上の変位がない場合、前記筋ノイズ補正ステップによる補正を中止する筋ノイズ補正中止ステップとを含む
    ことを特徴とする画像読取方法。
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