JP2004297302A - 画像読取り装置及びスジ画像検出方法及びスジ画像検出プログラム - Google Patents

画像読取り装置及びスジ画像検出方法及びスジ画像検出プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】埃や塵等に起因する不都合な縦スジを検出できる画像読取り装置を提供する。
【解決手段】カラー画像読取り装置の読取り処理部300は1つのCCD310、RGBの各色ごとに設けられた信号抽出・増幅部320R,320G,320B、A/D変換器330R,330G,330B、シェーディング補正部340R、340G、340Bから成り、シェーディング補正部340R、340G、340Bが画像信号にシェーディング補正を施して出力信号301R,301G,301Bを出力する。出力信号301R,301G,301Bは縦スジ検出部350R,350G,350Bに入力されて、従来の方法によって縦スジの検出を行う。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は原稿を移動させながら原稿の画像を読み取る画像読取り装置、スジ画像検出方法及びスジ画像検出プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複写機等の画像読取り装置は、原稿を読み取る画像読取り装置の読取り部と原稿とを相対的に動かすことによって原稿の画像全体を読み取っている。これは、画像を高解像度で読み取ること及び画像読取り装置を小型化することのために画像読取りセンサとして1次元センサを採用しているからである。
【0003】
この1次元センサを用いた画像の読取り方式の種類は、原稿を移動させて読取り部を固定しておく方式と原稿を止めておき読取り部を移動させる方式との2種類に大別される。また、原稿を移動させる方法には、自動原稿供給装置を用いて自動的に原稿を移動させる方法と、ユーザが手動で原稿を移動させる方法の2種類の方法がある。従って、画像の読取り方式と原稿の移動方法との組合わせは合計4種類になる。
【0004】
しかし、読取り部を固定しておき、手動で原稿を移動させる方法は、原稿の移動速度を一定に保つことが難しいこと等に起因して画像の忠実な読み取りができないことが多いので、この原稿の移動方法を除いた3種類の組合わせが現在において多く採用されている方式である。これらの各方式について、以下で簡単に説明する。
【0005】
先ず始めに、画像読取り面に原稿を手動で置き、読取り部を移動させて画像を読み取る方式(以下、本方式を「固定読み方式」という)について図13を参照しながら説明する。
【0006】
図17は、従来の画像読取り装置の構造を示す模式図である。
【0007】
画像読取り装置700の本体701の上に配設された、原稿を抑えるための圧板702をオペレータが開いて、読取り部に読み取らせる原稿Dを原稿読取り面701aに置く。圧板702には自動原稿供給装置703(以下、ADF(Automatic Document Feeder)703)が設けられている。読取り部は第1ミラーユニット704、第2ミラーユニット705及び読取りセンサ706等から構成される。
【0008】
次に、読取り開始の指令をすることによって読取りセンサ706が原稿Dを主走査方向A(図17の紙面に直交する方向)に1次元的に読み取り、主走査方向Aに直交する矢印B方向(副走査方向B)に走査を移動して行くことによって原稿Dの全体の画像を読み取ることができる。なお、原稿Dの画像は第1ミラーユニット704及び第2ミラーユニット705を介して読取りセンサ706に導かれる。
【0009】
次に、原稿読み取り面701aにADF703によって原稿を自動的に供給し、原稿を一度停止させて読取り部を移動させることによって原稿の画像を読み取る方式(以下、本方式を「ADF固定読み方式」と称する)について図18を参照しながら説明する。
【0010】
図18は、原稿の供給状態と読取り部の移動との関係を3つの例をとって示す模式図である。
【0011】
オペレータがADF703に原稿Dを載置し、読み取り開始の指令を出すと、原稿DはADF703によって供給され、原稿読取り面701aに導かれて停止する。この停止した原稿Dの画像を読取りセンサ706が主走査方向Aに1次元的に読み取り、主走査方向Aに直交する副走査方向Bに走査を移動して行くことによって原稿全体の画像を読み取る。原稿全体の画像が読み取られた原稿DはADF703によって読取り面701aから自動的に搬出される。
【0012】
次に読取り部を固定して自動的に原稿を供給するとともに原稿を移動し続けて原稿の画像を読み取る方式(以下、本方式を「流し読み方式」と称する)について図19を参照しながら説明する。
【0013】
図19は、流し読み方式における原稿の移動状態を3つの例をとって示す模式図である。
【0014】
オペレータがADF703の原稿載置トレイ707に原稿Dを載置してから読取り開始の指令を出すと、読取り部の第1ミラーユニット704、第2ミラーユニット705等が画像読取り装置700の本体701内の流し読み位置(図19においては左端部付近)に移動して停止する。ADF703によって原稿Dが送られてくると、原稿Dの画像を読取りセンサ706が主走査方向Aに1次元的に読み取る。ADF703が主走査方向Aと直交する副走査方向Bに原稿Dを移動させ続けるので、読取りセンサ706は原稿全体の画像を読み取ることができる。
【0015】
上記3方式のうち、固定読み方式では、オペレータが読取り面701aを確認して原稿Dを置くことができるので、原稿Dの位置合わせミスが低減できることや、ADF703の紙送り速度ムラに対する読取り部の走査ムラが小さいことから高精度に画像を読み取ることができるという利点がある。反面、読取り面701aに置いた原稿Dを走査する際に、読取り部が副走査方向Bに往復動を行うことから、多数枚の原稿を連続して読み取るときには全ての原稿を読み取るまでに時間がかかるという難点がある。
【0016】
また、ADF固定読み方式では、オペレータが原稿Dを読取り面701aに置いたり、原稿を置き換えたりする作業を自動的に行うので、多数枚の原稿を連続して読み取るときには固定読み方式に比べて全ての原稿を読み取るまでの時間を大幅に短縮できるという利点がある。反面、原稿Dの位置合わせに関しては精度もあまり上がらず、また、精度のばらつきも大きいので、読み取った原稿が一様な仕上がりで再現されることは期待し難い。
【0017】
また、流し読み方式は、ADF固定読み方式と同様に、オペレータによる原稿の載置・交換作業を省くことができるので、多数枚の原稿を連続して読み取るときには全ての原稿を読み取るまでの時間を短縮できるという利点がある。さらに、ADF固定読み方式は原稿を給紙した後に読取り部が画像読取り装置内を副走査方向Bに往復動するのに対して、本方式は原稿を給紙すると同時に画像を読み取るので、ADF固定読み方式に比べてさらに読取り時間を短縮できるという利点がある。
【0018】
ところが、ADF固定読み方式と同様に、原稿位置合わせの精度があまり上がらず、原稿位置のばらつきが大きいので、読み取った原稿が一様な仕上がりで再現されることは期待し難い。さらに加えて、原稿を移動させながら画像を読み取るため、読取り部の走査能力が高くても画質はADFの原稿搬送能力に左右されるので、均一で高い画質はあまり期待できない。
【0019】
上記のような状況から、実際の画像読取り装置は、固定読み方式を標準的に備えるとともに自動的に原稿を供給する方式をも備えており、これら2方式から選択した「固定読み方式+ADF固定読み方式」もしくは「固定読み方式+流し読み方式」としている場合が多い。最近の趨勢としては、単位時間あたりの読取り枚数を向上させる観点から、「固定読み方式+流し読み方式」を採用する画像読取り装置が増えてきている。
【0020】
しかしながら、「流し読み方式」を採用する画像読み取り装置には、読み取った画像に副走査方向Bに延びる縦スジが混入することが問題になっている。
【0021】
この縦スジの発生原理について簡単に説明する。「流し読み方式」は、読取り部を固定して原稿を動かしながら原稿の画像を読み取る方式である。固定した読取り部は常に同じ方向に向いているので(図19参照)、埃や塵などが読取り箇所に留まってしまうと読取り部は埃や塵を常に読み取ることになる。このため、読み取った画像には副走査方向Bに延びる縦スジが発生してしまうことになる(図20の(b)参照)。
【0022】
これに対して「固定読み方式」や「ADF固定読み方式」は原稿を固定し、読取り部を移動させて原稿の画像を読み取るので、読取り領域内に埃や塵があったとしても、それらの影響は読取り画像の一部に発生するだけで、縦スジが発生するような悪影響は生じずにあまり大きな問題にはならなかった。
【0023】
この「縦スジ」が発生する問題に対して、例えば、白黒画像読取り装置において黒の縦スジの副走査方向の長さを検出することによって、縦スジが発生したかどうかの判断方法を提案しているものがある。(例えば、特許文献1参照)
このような方法を用いることによって画像読取り装置の縦スジ発生の警告を発したり、画像処理による縦スジの除去を行うための一助として利用したりすることが可能になる。
【0024】
【特許文献1】
特開2001−157046号公報
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、最近では、カラーの画像読み取り装置も単位時間あたりの原稿の読取り枚数を向上させるために「流し読み方式」を導入しつつあり、上述したように縦スジは流し読み方式の原理に起因するため、カラーの画像読み取り装置であっても縦スジの発生が問題になる。カラーの画像読取り装置は、多くがRGB3色のラインセンサを使って画像を読み取っているので、上述した特許文献1に開示されているような白黒用の縦スジ検出方法では縦スジを検出できない。
【0026】
本発明の目的は、上記のような問題点に鑑み、画像を読み取る画像読み取り装置、とりわけ流し読み方式を採用したカラー画像読取り装置において埃や塵等に起因する不都合な縦スジを検出できる画像読取り装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の画像読取り装置は、原稿を移動させながら前記原稿の画像を読み取る画像読取り装置において、色に対する反応のピークが異なる複数のセンサを有し、前記原稿の画像を読み取るための固体撮像素子と、前記固体撮像素子の出力信号に基づいて読み取った画像におけるスジ画像の有無を色毎に検出するスジ画像検出手段とを備えることを特徴とする。
【0028】
請求項4のスジ画像検出方法は、原稿を移動させながら前記原稿の画像を読み取る画像読取り装置のスジ画像検出方法であって、色に対する反応のピークが異なる複数のセンサを有する固体撮像素子によって前記原稿の画像を読み取る原稿画像読取りステップと、前記固体撮像素子の出力信号に基づいて読み取った画像におけるスジ画像の有無を色毎に検出するスジ画像検出ステップとを有することを特徴とする。
【0029】
請求項7のスジ画像検出プログラムは、原稿を移動させながら前記原稿の画像を読み取る画像読取り装置のスジ画像検出プログラムであって、色に対する反応のピークが異なる複数のセンサを有する固体撮像素子によって前記原稿の画像を読み取る原稿画像読取りステップと、前記固体撮像素子の出力信号に基づいて読み取った画像におけるスジ画像の有無を色毎に検出するスジ画像検出ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照しながら本発明の実施の形態に係る画像読取り装置を詳しく説明する。
【0031】
図1は、第1の実施の形態に係る画像読取り装置における原稿の移動状態を示す図であり、(a)は原稿が載置されている状態を示し、(b)は読取りのために原稿が取りこまれている状態を示し、(c)は読み取られた原稿が排出されている状態を示す。
【0032】
画像読取り装置100は、いわゆる「流し読み方式」を採用する画像読取り装置であり、概略構成は白黒画像読取り装置及びカラー画像読取り装置の何れにも共通である。なお、画像読取り装置100は、「流し読み方式」に「固定読み方式」を併せ持ったものであってもよい。画像読取り装置100は、本体110及び当該本体110の上に配設され、原稿を抑えるための圧板120を備えている。本体110の上面は、原稿の画像を読み取るため原稿を載置する原稿読取り面111として形成されている。本体110の内部には、原稿の画像を導くための第1ミラーユニット112、第2ミラーユニット113、画像を読み取るための読取りセンサ114、及び原稿に光を照射するランプや集光レンズ等の不図示の光学部品、並びに読取りセンサ114が検出した光の処理装置等により、原稿の画像を読み取るための画像読取り部が構成されている。
【0033】
圧板120の上部片側には原稿を本体110の原稿読取り面111と圧板下面121との間に供給し、それらの間を移動させる自動原稿供給装置130(以下、ADF(Automatic Document Feeder)130)が配設されている。自動原稿供給装置130には原稿を載置しておく原稿載置トレイ131が取り付けられている。原稿Dは画像の形成された面を上にして、(a)に示すように原稿載置トレイ131に載置される。
【0034】
ADF130に載置された原稿Dは、画像読取り指令によって原稿読取り面111と圧板下面121との間に給紙される((b)参照)。これと同時に画像読取り部は、流し読み位置、すなわち、本体110内部の片側壁面付近に寄った位置((b)では左側壁面に寄った位置)に移動し、読取りの準備がなされる。(b)に示すように、原稿Dが読取り部の第1ミラーユニット112の上を通過するタイミングにあわせて原稿Dの画像の読取りを開始し、原稿Dの位置に合わせて読取り開始・終了のタイミングを取ることによって画像を読み取っている。不図示のランプが原稿を照射し、原稿で反射した照射光は第1ミラーユニット112に入射する。第1ミラーユニット112は照射光の進路を変えて、照射光を第2ミラーユニット113に入射させる。第2ミラーユニット113は照射光の進路を変えて、読取りセンサ114に照射光を受光させる。
【0035】
(c)に示すように、原稿Dの画像全体が読み取られると1枚の原稿Dの読取りが終了し、原稿Dは原稿載置トレイ131の下方で圧板120の上に排紙される。原稿が複数枚ある場合には、次の原稿が自動的に供給されて、上述したと同様に画像の読取りが行われる。
【0036】
図2は、白黒画像読取り装置における画像読取り部の一部である読取り処理部の概略を示す概略構成図である。
【0037】
読取り処理部200は画像読取り部の一部を構成し、固体撮像素子210(以下、CCD210)、信号抽出・増幅部220、A/D変換器230、シェーディング補正部240から成る。
【0038】
不図示のランプによって光の照射を受けた原稿Dの画像の反射光は、ミラー112,113や不図示のレンズなど光学部品により、読取りセンサ114のCCD210に画像を結ぶ。CCD210から出力されるアナログ信号は信号抽出・増幅部220よって抽出されて増幅される。増幅されたアナログ信号はA/D変換器230によってディジタル信号に変換される。最後にCCDの感度ムラ、照明系や光学系などに起因する不均一性を補正するためにシェーディング補正部240によってシェーディング補正がなされて出力信号201が得られる。
【0039】
図3は、読み取った白黒画像に原稿の画像には無い縦スジを検出する縦スジ検出部を示す図である。
【0040】
白黒画像の画像信号である出力信号201は上記のようにシェーディング補正まで施された画像信号(データ)、もしくは、さらに画像処理まで行われた画像信号である。入力された画像信号に対して縦スジ検出部250は例えば特開2001−157046号公報などで提案されている方法によって縦スジの検出を行う。本実施の形態では縦スジ検出方法を使った画像読取り装置の構成について言及するので、縦スジ検出方法についてまでは言及しない。
【0041】
縦スジ検出部250は出力信号205(画像信号)を検出処理して縦スジ検知信号251と縦スジ位置信号252とを出力する。縦スジ検知信号251は、読み取った画像に原稿の画像には無い縦スジ(以下、単に「縦スジ」という)が含まれているか否かを表す信号であり、縦スジ位置信号252は、読み取った画像における縦スジの位置を示す信号である。ここでは縦スジ検出部250の出力信号として上記の2種類の信号を仮定したが、これら2種類の信号に限定することなく、他の情報を含んだ信号が追加されてもよい。
【0042】
白黒画像読取装置は、縦スジ検知信号251に基づいて、縦スジ発生の警告を発したり、さらには縦スジ位置信号252の位置情報に基づいて、読み取った画像から縦スジ除去のための補正を加える。
【0043】
図4は、カラー画像読取り装置における画像読取り部の一部である読取り処理部の概略を示す概略構成図である。
【0044】
カラー画像読取り装置は、白黒画像読取り装置と異なり、色の原色分の情報を出力するために、情報の出力量が多くなる。ここでは、原色系CCDを使用してた固体撮像素子310(以下、CCD310)がRGB3色の情報を出力している。CCD310は色に対する反応のピークが異なる複数のセンサを有して成るものである。白黒に比べてカラーの場合には3倍の情報量を出力するために、CCD310から出力される信号を処理する部分がRGB3色の各々に用意されている。
【0045】
すなわち、読取り処理部300は1つのCCD301、RGBの各色ごとに設けられた信号抽出・増幅部320R,320G,320B、A/D変換器330R,330G,330B、シェーディング補正部340R、340G、340Bから成る。この読取り処理部300では画像信号が最後にシェーディング補正部340R、340G、340Bによってシェーディング補正がなされて出力信号301R,301G,301Bが得られる。なお、各部の役割は白黒画像読取り装置における画像読取り部の構成と同様であるので、それらの説明は省略する。
【0046】
図5は、読み取ったカラー画像に原稿の画像には無い縦スジを検出するための縦スジ検出部を示す図である。
【0047】
カラー画像の画像信号である出力信号301R,301G,301Bはカラー画像のR、G、Bそれぞれの画像信号で、シェーディング補正まで施されたデータ、もしくは、さらに画像処理まで行われた画像信号である。縦スジ検出部350R,350G,350Bは、上述した白黒画像読取り装置と同様に、入力された画像信号に対して例えば特開2001−157046号公報などで提案されている方法によって縦スジの検出を行う。
【0048】
縦スジ検出部350Rは出力信号301R(画像信号)を検出処理して縦スジ検知信号351Rと縦スジ位置信号352Rとを出力する。縦スジ検出部350Gは出力信号301G(画像信号)を検出処理して縦スジ検知信号351Gと縦スジ位置信号352Gとを出力する。同様に、縦スジ検出部351Bは出力信号301B(画像信号)を検出処理して縦スジ検知信号351Bと縦スジ位置信号352Bとを出力する。これら縦スジ検知信号351R,351G,351Bはそれぞれの色において読み取った画像に原稿の画像には無い縦スジ(以下、単に「縦スジ」という)が含まれているか否かを表す信号であり、352R、352G、352Bは、読み取った画像における縦スジの位置を示す信号である。ここではそれぞれの色についての縦スジ検出部350R,350G,350Bの出力信号として上記の2種類の出力信号を仮定したが、これら2種類の信号に限定することなく、他の情報を含んだ信号が追加されてもよい。
【0049】
カラー画像読取装置は、縦スジ検知信号351R,351G,351Bに基づいて、縦スジ発生の警告を発したり、さらには縦スジ位置信号352R,352G,352Bの位置情報に基づいて、読み取った画像から縦スジ除去のための補正を加える。
【0050】
縦スジ補正のための手段を備えないカラー画像読取り装置の場合には、どの色の画像におけるどの位置において縦スジが発生したのか、或いは発生していないのかということはあまり重要ではない。この場合、各色の縦スジ検知結果を組み合わせて、最終的なカラー画像に縦スジが含まれるのか否かの判断をするだけで十分である。
【0051】
図6は、読み取ったカラー画像に原稿の画像には無い縦スジが含まれるか否かを判断するための論理合成部を示す図である。論理合成部360は論理回路から構成されており、各色の縦スジ検出部350R,350G,350Bが出力した縦スジ検知信号351R,351G,351Bから、カラー画像に縦スジが含まれるか否かを判断する。
【0052】
図7は、論理合成部が論理和である場合を例示する図である。
【0053】
カラーRGBの3色のうち、どれか1色でも画像に縦スジが含まれれば、それは目視できるものとして画像に現れる。したがって、3色のうちのどれか1色でも画像に縦スジを含めば、カラー画像として縦スジを検知したと判断する。
【0054】
次に、第2の実施の形態に係る画像読取り装置を説明する。
【0055】
第1の実施の形態に係る画像読取り装置ではカラー出力の各色毎に縦スジ検出部を設けて、画像に縦スジが有るか否かの検出や画像における縦スジの位置を認識する等を行ったが、本実施の形態に係る画像読取り装置は縦スジ検出部が1つだけである点が第1の実施の形態に係る画像読取装置とは異なる。
【0056】
縦スジ検出部が単色の縦スジを検出することができるためには、あらかじめカラーの画像を合成して単色の画像にすることができればよく、この場合には縦スジ検出部を1箇所に減らすことができる。
【0057】
本第2の実施の形態に係る画像読取り装置は上記の観点に基づいて発明されてものである。
【0058】
図8は、第2の実施の形態に係る画像読取り装置の縦スジ検出部及びその近傍の構成を示すブロック図である。
【0059】
カラー画像読取り装置から出力された各色の信号401R,401G,401Bがそれぞれの色毎に設けられた2値化部410R,410G,410Bによって2値化され、その結果が1つの合成部420によって合成されて単色の画像データに変換される。この単色の画像データは縦スジ検出部430に入力される。縦スジ検出部430は第1の実施の形態における縦スジ検出部250について説明したと同様に、縦スジ検知信号431と縦スジ位置信号432とを出力する。
【0060】
図9は、図8における2値化部410R,410G,410Bの構成を例示する図である。
【0061】
以下、図9にかかる説明においては、どの色に関しても同一の説明になるので2値化部及び当該2値化部に入力される信号につきそれぞれ2値化部410R、信号401Rを例に採って説明する。
【0062】
2値化部410Rはディジタルコンパレータ411Rを有している。ディジタルコンパレータ411Rは、2値化部410Rに入力された信号401Rをあらかじめ設定されたしきい値402と比較して、2値出力403Rを出力する。この2値出力403Rは合成部420に入力される。
【0063】
図10は、図8における合成部420の構成を例示する図である。
【0064】
合成部420は、図8の各色の2値化部410R,410G,410Bによって2値化された信号403R,403G,403Bの論理和を421によってとる。さらに、次の縦スジ検出部430が多値入力である場合には、論理和の結果によって、例えば縦スジ検出部430が8bit入力であると仮定して00とFFを切り替えることができるように構成されている。図10では信号403R,403G,403Bの論理和をとっているが、その他の論理合成をとっても良く、論理合成をあらかじめ用意しておいて選択可能なようにしても良い。
【0065】
縦スジ検出部の内部は多値データをあるしきい値で2値化してから、縦スジの判断を行っているため、この部分をあらかじめ各色に対して適用し、その結果を論理合成する、もしくは、多値入力の縦スジ検出部をそのまま使うのであれば合成後、例えば最大/最小値で多値化する事によって単色の画像を形成し、単色の縦スジ検出部を使うことができる。
【0066】
また、縦スジ検出部430が2値入力である場合には、上記のように2値から多値への変換部を省くことができるので、さらに簡素な構成にできる。
【0067】
上記の第2の実施の形態では原稿の画像を読み取る読取りセンサ114にCCD310を使用しているが、一般に、CCDが読み取る色系と、画像を用紙に形成する場合に用いられる色系とは異なることがある。例えば、CCDが画像を読み取るときの色系は赤(R)、緑(G)、青(B)を原色とする加法混色系であり、用紙に画像を形成するときの色系は黄(Y)、赤紫(M)、空色(C)を原色とする減法混色系である場合が多い。
【0068】
この場合、読取り画像に不要な縦スジが混入しているかどうかを判断するに際し、縦スジはRGB系で読み取られる。しかしながら、ファクシミリや複写機では、実際には読み取った画像が用紙に印刷されて初めて不要な縦スジが混入している否かが判断できる。従って、読み取った画像に縦スジが混入しているか否かを調べるよりも、用紙に印刷される画像に縦スジが混入しているか否かを調べる方が適当であり、実用的である。「実用的である」とは、原稿の画像を読み取った色を用紙に印刷する色への変換は1対1に対応していないからである。RGB系とYMC系とを例に取ると、極単純には、これらは線形変換で1対1に関係づけることができる。しかし、実際には変換の途中で複雑な画像処理が行われており、1対1には対応してない。従って、RGB系では縦スジが含まれているが、YMC系では縦スジが含まれていない場合があり、または、その逆の場合も十分に起こり得る。
【0069】
以上説明したように、本発明によれば、互いに異なる色に反応のピークがある複数のCCDを有する画像読取り装置(カラー画像読取り装置)において、CCDの各色に縦スジ検出部を設けることによって、カラー画像読取り装置が読み取ったカラー画像に含まれる縦スジを検出することが可能である。また、各色の信号を2値化・合成することによって単色の画像に変換し、縦スジ検出部の数を少なくしてカラー画像に含まれる縦スジを検出することが可能である。
【0070】
上記の事由に対応して、次に、第3の実施の形態にかかる画像読取り装置を説明する。
【0071】
図11は、第3の実施の形態に係る画像読取り装置の縦スジ検出部及びその近傍の構成を示すブロック図である。
【0072】
本実施の形態に係る画像読取り装置では、前述の図4に示したシェーディング補正部340R,340G,340Bまでの構成は第1の実施の形態と同じであるが、シェーディング補正部340R,340G,340Bの後に色系変換部510を設けて色系変換を行っている点が示す第1の実施の形態にかかる画像読取り装置と異なっている。
【0073】
カラー画像のR、G、Bそれぞれの画像信号は、シェーディング補正部340R,340G,340Bによってシェーディング補正がなされた出力信号301R,301G,301Bとして色系変換部510に入力される。この色系変換部510に入力する出力信号301R,301G,301Bは、上記のようにシェーディング補正の後にさらに画像処理まで行った画像信号であってもよい。
【0074】
色系変換部510は、R,G,Bの色系(第1の色系)の信号である出力信号301R,301G,301BのをY,M,Cの色系(第2の色系)の信号である色系変換出力信号511Y,511M,511Cに変換する。ここでは第1の色系の出力信号として301R,301G,301Bの3入力を仮定し、第2の色系の色系変換出力信号として511Y,511M,511Cの3出力を仮定しているが、信号の入出力数はこれに限定するものではない。
【0075】
縦スジ検出部520Y,520M,520Cは、入力された画像信号に対して例えば特開2001−157046号公報などで提案されている方法によって処理を行う。
【0076】
縦スジ検出部520Yは色Yの画像に縦スジが含まれているか否かを表す縦スジ検知信号521Y及び縦スジの位置を示す縦スジ位置信号522Yを出力する。同様に、縦スジ検出部520Mは縦スジ検知信号521M及び縦スジ位置信号522Mを出力し、縦スジ検出部520Cは縦スジ検知信号521C及び縦スジ位置信号522Cを出力する。ここでは縦スジ検出部520Y,520M,520Cの出力信号として縦スジ検知信号と縦スジ位置信号との2種類の出力信号を仮定したが、これに限定するものではなく、さらに他の情報に関する信号を出力するようにしてもよい。
【0077】
カラー画像読取り装置は、縦スジ検知信号521Y,521M,521Cに基づき、縦スジ発生の警告を発したり、さらには縦スジ位置を示す位置信号522Y,522M,522Cに基づいて、画像から縦スジを除去する補正を加える。
【0078】
上記第1の実施の形態に係るカラー画像読取り装置について説明したように、縦スジ補正のための手段を備えないカラー画像読取り装置の場合には、どの色の画像におけるどの位置において縦スジが発生したのか、或いは発生していないのかということはあまり重要ではない。この場合、各色の縦スジ検知結果を組み合わせて、最終的なカラー画像に縦スジが含まれるのか否かの判断をするだけで十分である。
【0079】
図12は、読み取ったカラー画像に原稿の画像には無い縦スジが含まれるか否かを判断するために論理合成部を示す図である。論理合成部530は論理回路から構成されており、各色の縦スジ検出部520Y,520M,520Cが出力した縦スジ検知信号521Y,521M,521Cから、第2の色系の画像に縦スジが含まれるか否かを判断する。
【0080】
図13は、論理合成部530が論理和である場合を例示する図である。
【0081】
第2の色系の色のうち、どれか1色でも画像に縦スジが含まれれば、それは目視できるものとして画像に現れる。したがって、第2の色系の色のうちのどれか1色でも画像に縦スジを含めば、第2の色系の画像として縦スジを検知したと判断する。
【0082】
前述したが、画像読み取り装置はRGB系を採ることが多く、また、用紙へ印刷する装置はYMC系を採ることが多いので、色系変換部は入力がRGB系、出力がYMC系を採ることが多い。
【0083】
次に、第4の実施の形態に係る画像読取り装置を説明する。
【0084】
第3の実施の形態に係る画像読取り装置ではカラー出力の各色毎に縦スジ検出部を設けて、画像に縦スジが有るか否かの検出や画像における縦スジの位置を認識する等など、多くのことができる。しかし、例えば、カラー画像に縦スジが含まれているか否かだけの情報を得たいような場合には、縦スジ検出部を減らすことができ、これによって構成を簡略化できる。
【0085】
すなわち、カラーの画像を合成して単色の画像にすることができれば縦スジ検出部を単色の縦スジを検出することができるもの1つだけにすることができる。
【0086】
本実施の形態に係る画像読取り装置は上記の観点に基づいて発明されてものである。
【0087】
図14は、第4の実施の形態に係る画像読取り装置の縦スジ検出部及びその近傍の構成を示すブロック図である。
【0088】
カラー画像読取装置から出力された各色の信号601R,601G,601Bが色系変換部610によって第1の色系の信号から第2の色系の信号611Y,611M,611Cに変換される。ここでは、3入力3出力を仮定しているが、入出力数はこれに限定するものではない。
【0089】
第2の色系に変換された後の画像信号611Y,611M,611Cは2値化部620Y,620M,620Cによって2値化され、その結果が合成部630によって合成されて単色の画像に変換され、出力631が縦スジ検出部640に入力される。縦スジ検出部640は縦スジ検知信号641や縦スジ位置信号642を出力する。
【0090】
縦スジ検出部640の内部は多値データをあるしきい値で2値化してから、縦スジの有無等の判断を行つているため、この部分をあらかじめ各色に対して適用し、その結果を論理合成する。もしくは、多値入力の縦スジ検出部640をそのまま使用するのであれば合成後、例えば最大/最小値で多値化することによって単色の画像を形成し、単色の縦スジ検出部を使うことができる。
【0091】
図15は、図14における2値化部620Y,620M,620Cの構成を例示する図である。
【0092】
以下、図15にかかる説明においては、どの色に関しても同一の説明になるので2値化部及び当該2値化部に入力される信号としてそれぞれ2値化部620Y、信号611Yを例に採って説明する。
【0093】
2値化部620Yはディジタルコンパレータ62Yを有している。ディジタルコンパレータ62Yは、2値化部620Yに入力された信号611Yをあらかじめ設定されたしきい値612と比較して、2値出力621Yを出力する。この2値出力621Yは合成部630に入力される。
【0094】
図16は、図14における合成部630の構成を例示する図である。
【0095】
合成部630は、図14の各色の2値化部620Y,620M,620Cによって2値化された信号621Y,621M,621Cの論理和を630Aによってとる。さらに、次の縦スジ検出部640が多値入力である場合には、論理和の結果によって、例えば縦スジ検出部640が8bit入力であると仮定して切替部630Bで「00」と「FF」とを切り替えることができるように構成されている。図16では信号621Y,621M,621Cの論理和をとっているが、その他の論理合成をとっても良く、論理合成をあらかじめ用意しておいて選択可能なようにしても良い。
【0096】
また、縦スジ検出部640が2値入力である場合には、上記のように2値から多値への変換部を省くことができるので、さらに簡素な構成にできる。
【0097】
前述したが、画像読み取り装置はRGB系を採ることが多く、また、用紙へ印刷する装置はYMC系を採ることが多いので、色系変換部は入力がRGB系、出力がYMC系を採ることが多い。
【0098】
上述した実施の形態によれば、互いに異なる色に反応する複数のCCDを有する画像読取り装置(カラー画像読取り装置)において、CCDの各色を別の色系の色に変換した後、各々の色の画像に縦スジ検出部を設けることによって、カラー画像読取り装置が読み取ったカラー画像に含まれる縦スジを検出することが可能である。また、各色の信号を2値化・合成することによつて単色の画像に変換し、縦スジ検出部の数を少なくしてカラー画像に含まれる縦スジを検出することが可能である。
【0099】
本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを画像読取り装置のコンピュータ又はCPUに供給し、そのコンピュータ又はCPUが該供給されたプログラムを読出して実行することによって、達成することができる。
【0100】
この場合、上記プログラムは、該プログラムを記録した記憶媒体から直接供給されるか、又はインターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続される不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることにより供給される。
【0101】
上記プログラムの形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード、OS(オペレーティングシステム)に供給されるスクリプトデータ等の形態から成ってもよい。
【0102】
また、本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記憶した記憶媒体をコンピュータ又はCPUに供給し、そのコンピュータ又はCPUが記憶媒体に記憶されたプログラムを読出して実行することによっても、達成することができる。
【0103】
この場合、格納媒体から読出されたプログラムコード自体が上述した各実施の形態の機能を実現すると共に、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。
【0104】
プログラムコードを記憶する記憶媒体としては、例えば、ROM、RAM、NV−RAM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク(登録商標)、光磁気ディスク、CD−ROM、MO、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等がある。
【0105】
上述した実施の形態の機能は、コンピュータから読み出されたプログラムコードを実行することによるばかりでなく、コンピュータ上で稼動するOS等がプログラムコードの指示に基づいて実際の処理の一部又は全部を行うことによっても実現することができる。
【0106】
本実施態様の例を以下に列挙する。
【0107】
〔実施態様1〕 原稿を移動させながら前記原稿の画像を読み取る画像読取り装置において、色に対する反応のピークが異なる複数のセンサを有し、前記原稿の画像を読み取るための固体撮像素子と、
前記固体撮像素子の出力信号に基づいて読み取った画像におけるスジ画像の有無を色毎に検出するスジ画像検出手段とを備えることを特徴とする画像読取り装置。
【0108】
本実施の態様によれば、色に対する反応のピークが異なる複数のセンサを有する固体撮像素子が原稿の画像を読み取り、読み取った異なる色の画像に関する出力信号に基づいて、縦スジ検出手段が各異なる色の画像毎に原稿の画像には無い縦スジが含まれているかを検出するので、原稿の画像には無い埃や塵等に起因する不都合な縦スジを検出できる。
【0109】
〔実施態様2〕 前記各色毎の縦スジ検出手段からの前記縦スジの検出結果を組み合わせて、前記読み取った画像に前記原稿の画像には無い縦スジが含まれているかを判断することを特徴とする実施態様1記載の画像読取り装置。
【0110】
〔実施態様3〕 前記縦スジ検出結果の組合せは論理和であることを特徴とする実施態様2記載の画像読取り装置。
【0111】
〔実施態様4〕 原稿を移動させながら前記原稿の画像を読み取る画像読取り装置において、色に対する反応のピークが異なる複数のセンサを有する、前記原稿の画像を読み取るための固体撮像素子と、前記固体撮像素子が読み取った異なる色の画像に関する出力信号を前記異なる色毎に2値化する2値化手段と、2値化された各色の信号を合成する合成手段と、当該合成手段が合成して出力した出力信号に基づいて、読み取った画像に前記原稿の画像には無い縦スジが含まれているかを検出する縦スジ検出手段とを備えることを特徴とする画像読取り装置。
【0112】
〔実施態様5〕 前記合成手段は、前記2値化された各色の合成方法を選択可能であることを特徴とする実施態様4記載の画像読取り装置。
【0113】
〔実施態様6〕 前記合成手段による前記2値化された各色の合成方法が論理和であることを特徴とする実施態様4記載の画像読取り装置。
【0114】
〔実施態様7〕 原稿を移動させながら前記原稿の画像を読み取る画像読取り装置において、色に対する反応のピークが異なる複数のセンサを有する、前記原稿の画像を読み取るための固体撮像素子と、前記固体撮像素子が第1の色系で読み取った異なる色の画像に関する出力信号を第2の色系の出力信号に変換する色系変換手段と、前記色系変換手段によって変換された第2の色系の信号に基づいて、第2の色系の各色の画像に前記原稿の画像には無い縦スジが含まれているかを検出する、前記第2の色系の各色毎に設けられた縦スジ検出手段とを備えることを特徴とする画像読取り装置。
【0115】
〔実施態様8〕 前記各色毎の縦スジ検出手段からの前記縦スジの検出結果を組み合わせて、前記読み取った画像に前記原稿の画像には無い縦スジが含まれているかを判断することを特徴とする実施態様7記載の画像読取り装置。
【0116】
〔実施態様9〕 前記縦スジ検出結果の組合せは論理和であることを特徴とする実施態様8記載の画像読取り装置。
【0117】
〔実施態様10〕 前記第1の色系の異なる色は加法色系の原色であり、前記第2の色系の各色は減法色系の原色であることを特徴とする実施態様7乃至9のいずれか1に記載の画像読取り装置。
【0118】
〔実施態様11〕 読み取る原稿を移動させながら前記原稿の画像を読み取る画像読取り装置において、色に対する反応のピークが異なる複数のセンサを有する、前記原稿の画像を読み取るための固体撮像素子と、前記固体撮像素子が第1の色系で読み取った異なる色の画像に関する出力信号を第2の色系の出力信号に変換する色系変換手段と、前記色系変換手段の前記第2の色系の出力信号を前記第2の色系の各色毎に2値化する2値化手段と、2値化された各色の信号を合成する合成手段と、当該合成手段が合成して出力した出力データに基づいて、読み取った画像に前記原稿の画像には無い縦スジが含まれているかを検出する縦スジ検出手段とを備えることを特徴とする画像読取り装置。
【0119】
〔実施態様12〕 前記合成手段は、前記2値化された各色の合成方法を選択可能であることを特徴とする実施態様11記載の画像読取り装置。
【0120】
〔実施態様13〕 前記合成手段による前記2値化された各色の合成方法が論理和であることを特徴とする実施態様11記載の画像読取り装置。
【0121】
〔実施態様14〕 前記第1の色系の異なる色は加法色系の原色であり、前記第2の色系の各色は減法色系の原色であることを特徴とする実施態様11乃至13のいずれか1に記載の画像読取り装置。
【0122】
〔実施態様15〕 原稿を移動させながら前記原稿の画像を読み取る画像読取り装置の縦スジ検出方法であって、色に対する反応のピークが異なる複数のセンサを有する固体素子によって前記原稿の画像を読み取る原稿画像読取りステップと、前記固体撮像素子が読み取った異なる色の画像に関する出力信号に基づいて、前記各異なる色の画像に前記原稿の画像には無い縦スジが含まれているかを検出する縦スジ検出ステップとを有することを特徴とする縦スジ検出方法。
【0123】
〔実施態様16〕 前記各色毎の縦スジの検出結果を組み合わせて、前記読み取った画像に前記原稿の画像には無い縦スジが含まれているかを判断することを特徴とする実施態様15記載の縦スジ検出方法。
【0124】
〔実施態様17〕 前記縦スジ検出結果の組合せは論理和であることを特徴とする実施態様16記載の縦スジ検出方法。
【0125】
〔実施態様18〕 原稿を移動させながら前記原稿の画像を読み取る画像読取り装置の縦スジ検出方法であって、色に対する反応のピークが異なる複数のセンサを有する固体素子によって前記原稿の画像を読み取る原稿画像読取りステップと、前記固体撮像素子が読み取った異なる色の画像に関する出力信号を前記異なる色毎に2値化する2値化ステップと、2値化した各色の信号を合成する合成ステップと、当該合成ステップにより合成して出力した出力信号に基づいて、読み取った画像に前記原稿の画像には無い縦スジが含まれているかを検出する縦スジ検出ステップとを有することを特徴とする縦スジ検出方法。
【0126】
〔実施態様19〕 前記合成ステップは、前記2値化した各色の合成方法を選択可能であることを特徴とする実施態様18記載の縦スジ検出方法。
【0127】
〔実施態様20〕 前記合成ステップで2値化した各色の合成方法が論理和であることを特徴とする実施態様18記載の縦スジ検出方法。
【0128】
〔実施態様21〕 原稿を移動させながら前記原稿の画像を読み取る画像読取り装置の縦スジ検出方法であって、色に対する反応のピークが異なる複数のセンサを有する固体素子によって前記原稿の画像を読み取る原稿画像読取りステップと、前記固体撮像素子が第1の色系で読み取った異なる色の画像に関する出力信号を第2の色系の出力信号に変換する色系変換ステップと、前記変換ステップによって変換した第2の色系の信号に基づいて、第2の色系の各色の画像に原稿の画像には無い縦スジが含まれているかを検出する、前記第2の色系の各色毎に行う縦スジ検出ステップとを有することを特徴とする画像読取り方法。
【0129】
〔実施態様22〕 前記各色毎の縦スジ検出ステップによる前記縦スジの検出結果を組み合わせて、前記読み取った画像に前記元画像には無い縦スジが含まれているかを判断することを特徴とする実施態様21記載の画像読取り方法。
【0130】
〔実施態様23〕 前記縦スジ検出結果の組合せは論理和であることを特徴とする実施態様22記載の画像読取り方法。
【0131】
〔実施態様24〕 前記第1の色系の異なる色は加法色系の原色であり、前記第2の色系の各色は減法色系の原色であることを特徴とする実施態様21乃至23のいずれか1に記載の画像読取り方法。
【0132】
〔実施態様25〕 原稿を移動させながら前記原稿の画像を読み取る画像読取り装置の縦スジ検出方法であって、色に対する反応のピークが異なる複数のセンサを有する固体素子によって前記原稿の画像を読み取る原稿画像読取りステップと、前記固体撮像素子が第1の色系で読み取った異なる色の画像に関する出力信号を第2の色系の出力信号に変換する色系変換ステップと、前記色系変換ステップによる前記第2の色系の出力信号を前記第2の色系の各色毎に2値化する2値化ステップと、2値化した各色の信号を合成する合成ステップと、当該合成ステップが合成して出力した出力信号に基づいて、読み取った画像に前記原稿の画像には無い縦スジが含まれているかを検出する縦スジ検出ステップとを有することを特徴とする縦スジ検出方法。
【0133】
〔実施態様26〕 前記合成ステップは、前記2値化した各色の合成方法を選択可能であることを特徴とする実施態様25記載の縦スジ検出方法。
【0134】
〔実施態様27〕 前記合成手段による前記2値化した各色の合成方法が論理和であることを特徴とする実施態様25記載の縦スジ検出方法。
【0135】
〔実施態様28〕 前記第1の色系の異なる色は加法色系の原色であり、前記第2の色系の各色は減法色系の原色であることを特徴とする実施態様25乃至27のいずれか1に記載の縦スジ検出方法。
【0136】
〔実施態様29〕 原稿を移動させながら前記原稿の画像を読み取る画像読取り装置の縦スジ検出プログラムであって、色に対する反応のピークが異なる複数のセンサを有する固体素子によって前記原稿の画像を読み取る原稿画像読取りステップと、前記固体撮像素子が読み取った異なる色の画像に関する出力信号に基づいて、前記各異なる色の画像に前記原稿の画像には無い縦スジが含まれているかを検出する縦スジ検出ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする縦スジ検出プログラム。
【0137】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、原稿を読み取ることで得られるカラー画像に含まれる埃や塵等に起因するスジ画像を確実に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る画像読取り装置における原稿の移動状態を示す図であり、(a)は原稿が載置されている状態を示し、(b)は読取りのために原稿が取りこまれている状態を示し、(c)は読み取られた原稿が排出されている状態を示す。
【図2】白黒画像読取り装置における画像読取り部の一部である読取り処理部の概略を示す概略構成図である。
【図3】読み取った白黒画像に原稿の画像には無い縦スジを検出するための縦スジ検出部を示す図である。
【図4】カラー画像読取り装置における画像読取り部の一部である読取り処理部の概略を示す概略構成図である。
【図5】読み取ったカラー画像に原稿の画像には無い縦スジを検出するするための縦スジ検出部を示す図である。
【図6】読み取ったカラー画像に原稿の画像には無い縦スジが含まれるか否かを判断するために論理合成部を示す図である。
【図7】論理合成部が論理和である場合を例示する図である。
【図8】第2の実施の形態に係る画像読取り装置の縦スジ検出部及びその近傍の構成を示すブロック図である。
【図9】図9は、図8における2値化部410R,410G,410Bの構成を例示する図である。
【図10】図8における合成部420の構成を例示する図である。
【図11】第3の実施の形態に係る画像読取り装置の縦スジ検出部及びその近傍の構成を示すブロック図である。
【図12】読み取ったカラー画像に原稿の画像には無い縦スジが含まれるか否かを判断するための論理合成部を示す図である。
【図13】論理合成部530が論理和である場合を例示する図である。
【図14】第4の実施の形態に係る画像読取り装置の縦スジ検出部及びその近傍の構成を示すブロック図である。
【図15】図14における2値化部620Y,620M,620Cの構成を例示する図である。
【図16】図14における合成部630の構成を例示する図である。
【図17】従来の画像読取り装置の構造を示す模式図である。
【図18】原稿の供給状態と読取り部の移動との関係を3つの例をとって示す模式図である。
【図19】流し読み方式における原稿の移動状態を3つの例をとって示す模式図である。
【図20】原稿の画像を示す図であり、(a)は読み取る原稿の画像を示し、(b)は原稿から読み取った画像を示す。
【符号の説明】
210,310 CCD(固体撮像素子)
220,320R,320G,320B 信号抽出・増幅部
230,330R,330G,330B A/D変換器
240,340R,340G,340B シェーディング補正部
250,350R,350G,350B,430,520Y,520M,520C,640 縦スジ検出部
360,530
410R,410G,410B 2値化部
411R,62Y ディジタルコンパレータ
620Y,620M,620C 2値化部
420,630 合成部
510,610 色系変換部

Claims (9)

  1. 原稿を移動させながら前記原稿の画像を読み取る画像読取り装置において、
    色に対する反応のピークが異なる複数のセンサを有し、前記原稿の画像を読み取るための固体撮像素子と、
    前記固体撮像素子の出力信号に基づいて読み取った画像におけるスジ画像の有無を色毎に検出するスジ画像検出手段とを備えることを特徴とする画像読取り装置。
  2. 前記スジ画像検出手段からの色毎の検出結果を組み合わせて、前記スジ画像の有無を判断することを特徴とする請求項1記載の画像読取り装置。
  3. 前記検出結果の組み合せは論理和であることを特徴とする請求項2記載の画像読取り装置。
  4. 原稿を移動させながら前記原稿の画像を読み取る画像読取り装置のスジ画像検出方法であって、
    色に対する反応のピークが異なる複数のセンサを有する固体撮像素子によって前記原稿の画像を読み取る原稿画像読取りステップと、
    前記固体撮像素子の出力信号に基づいて読み取った画像におけるスジ画像の有無を色毎に検出するスジ画像検出ステップとを有することを特徴とするスジ画像検出方法。
  5. 各色毎の検出結果を組み合わせて、前記スジ画像の有無を判断することを特徴とする請求項4記載のスジ画像検出方法。
  6. 前記検出結果の組み合せは論理和であることを特徴とする請求項5記載のスジ画像検出方法。
  7. 原稿を移動させながら前記原稿の画像を読み取る画像読取り装置のスジ画像検出プログラムであって、
    色に対する反応のピークが異なる複数のセンサを有する固体撮像素子によって前記原稿の画像を読み取る原稿画像読取りステップと、前記固体撮像素子の出力信号に基づいて読み取った画像におけるスジ画像の有無を色毎に検出するスジ画像検出ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするスジ画像検出プログラム。
  8. 各色毎の検出結果を組み合わせて、前記スジ画像の有無を判断することを特徴とする請求項7記載のスジ画像検出プログラム。
  9. 前記検出結果の組み合せは論理和であることを特徴とする請求項8記載のスジ画像検出プログラム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006148242A (ja) * 2004-11-16 2006-06-08 Ricoh Co Ltd 画像処理装置
US8085443B2 (en) 2008-06-19 2011-12-27 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Original reading device
US8208171B2 (en) 2008-03-28 2012-06-26 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image reading apparatus and method to prevent image erasing due to erroneously line-shaped noise detection
JP2017204805A (ja) * 2016-05-13 2017-11-16 キヤノン株式会社 画像読取装置、画像形成装置、画像処理方法、コンピュータプログラム

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