JP4591532B2 - 画像読取装置、及び画像読取方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像読取装置に関し、より詳細には、読取部に対して原稿を移動させながら画像を読み取る画像読取装置に関する。
従来、スキャナ、MFP(Multi Function Peripheral)、複写機、ファクシミリなどに用いられる画像読取装置において、いわゆる「シートスルー方式」と呼ばれる方式がある。この方式は、読取位置に停止させた原稿に対して読取部を移動させる「プラテンセット方式」とは異なり、読取位置に停止させて読取部に対して原稿を搬送させることにより、原稿上の画像を読取部が読み取る方式である。
ところで、読取位置の一部に塵、埃などのごみが付着した場合、読取部が原稿を読み取る時にこのごみを読み取ってしまうと、ノイズとなって現れる。プラテンセット方式であれば、読取部の移動に伴って読取部がごみから外れるため、微細なノイズとしかならないことが多いが、シートスルー方式の場合、読取部が移動しないため原稿が搬送されている間に常にごみを読み取ることになり、その結果、いわゆる「筋ノイズ」と呼ばれる大きなノイズとなることがある。
読取部は一般的に、RGB各成分を読み取るRGBチャンネルから成る素子を複数有するCCDやCMOSが用いられており、例えば、Gチャンネル上にごみが付着した場合、原稿搬送方向に緑色の筋ノイズが現れる。
筋ノイズの問題に対処するため、筋ノイズと思われる連続画素を検出し、検出した連続画素のRGB成分を周辺領域の画素(以後、「周辺画素」と呼ぶ)のRGB成分で補正することで、筋ノイズを消失させる技術が考案されている(例えば、特許文献1〜5を参照)。
特開2000−78409号公報 特開2002−271631号公報 特開2005−94685号公報 特開2003−8846号公報 特開2004−297302号公報
ところが、上記技術では、隣接画素の色を考慮せずに隣接画素に対するRGB成分の変位量が所定値以上ある画素を筋ノイズの画素であると判断するが、ごみが付着したチャンネルによって筋ノイズと隣接画素の色との色差が異なり、隣接画素と変位量が小さい同じ系統色の筋ノイズである場合検出しそこね、未検出となってしまうという問題がある。また、未検出の問題を改善するために、より低い変位量で筋ノイズを判断しようとすると、逆に本来筋ノイズではない画素まで筋ノイズとして誤検出されて、周辺画素で補正されてしまい、本来の原稿画像が損なわれる恐れがあるという問題がある。
本発明は、上述したような筋ノイズの未検出や、筋ノイズの誤検出によって誤って原稿上の画像が消える不具合を抑える画像読取装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の画像読取装置は、搬送されてくる原稿に形成された画像を構成する画素のRGB成分を読み取るシートスルー方式の読取手段と、RGB成分の読み取り値と、当該RGB成分の読み取り値で定まる筋ノイズ抽出用のRGB成分毎の閾値との組合せを複数記憶する記憶手段と、前記読取手段で読み取った画素の夫々の周辺領域のRGB成分の読み取り値に対応する閾値を前記記憶手段から取得し、取得した夫々の閾値を用いて、前記読取手段で読み取った画素の中で、隣接画素に対し、RGB成分の閾値以上の差分量がある画素が、原稿搬送方向に連続して存在する場合、当該連続した画素群を筋ノイズ画素として抽出する筋ノイズ画素抽出手段と、前記筋ノイズ画素抽出手段で抽出した筋ノイズ画素のRGB成分の読み取り値を、前記周辺領域のRGB成分の読み取り値に基づいて補正する筋ノイズ補正手段とを備えることを特徴とする。
本発明の他の局面における第1の画像読取装置は、搬送されてくる原稿に形成された画像を構成する画素のRGB成分を読み取るシートスルー方式の読取手段と、RGB成分の読み取り値と、当該RGB成分の読み取り値で定まるコアリング処理におけるコアリングレベルとの組合せを複数記憶する記憶手段と、前記読取手段で読み取った画素の夫々の周辺領域のRGB成分の読み取り値に対応するコアリングレベルを前記記憶手段から取得し、取得した夫々のコアリングレベルを用いて、前記読取手段で読み取った画素のコアリング処理を行い、コアリング処理された画素の中で、隣接画素よりもRGB成分の読み取り値に所定値以上の差分量のある画素が、原稿搬送方向に連続して存在する場合、当該連続した画素群を筋ノイズ画素として抽出する筋ノイズ画素抽出手段と、前記筋ノイズ画素抽出手段で抽出した筋ノイズ画素のRGB成分の読み取り値を、前記周辺領域のRGB成分の読み取り値に基づいて補正する筋ノイズ補正手段とを備えることを特徴とする。
本発明のさらに他の局面における第1の画像読取装置は、搬送されてくる原稿に形成された画像を構成する画素のRGB成分を読み取るシートスルー方式の読取手段と、RGB成分の読み取り値と、それぞれが、当該RGB成分の読み取り値で定まる筋ノイズ抽出用のRGB成分毎の閾値およびコアリング処理におけるコアリングレベルとの組合せを複数記憶する記憶手段と、前記読取手段で読み取った画素の夫々の周辺領域のRGB成分の読み取り値に対応する閾値およびコアリングレベルを前記記憶手段から取得し、取得した夫々のコアリングレベルを用いて、前記読取手段で読み取った画素のコアリング処理を行い、コアリング処理された画素の中で、隣接画素に対し、RGB成分の閾値以上の差分量がある画素が、原稿搬送方向に連続して存在する場合、当該連続した画素群を筋ノイズ画素として抽出する筋ノイズ画素抽出手段と、前記筋ノイズ画素抽出手段で抽出した筋ノイズ画素のRGB成分の読み取り値を、前記周辺領域のRGB成分の読み取り値に基づいて補正する筋ノイズ補正手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の第2の画像読取装置は、搬送されてくる原稿に形成された画像を構成する画素のRGB成分を読み取るシートスルー方式の読取手段と、前記読取手段で読み取った画素のうち、隣接画素よりもRGB成分の読み取り値に所定値以上の差分量のある画素が、原稿搬送方向に連続して存在する場合、当該連続した画素群を筋ノイズ画素として抽出する筋ノイズ画素抽出手段と、前記筋ノイズ画素抽出手段で抽出した筋ノイズ画素のRGB成分の読み取り値を、当該筋ノイズ画素の周辺画素群のRGB成分の読み取り値に基づいて補正を行う筋ノイズ補正手段と、前記筋ノイズ画素及び前記周辺画素群を色差信号化し、前記筋ノイズ画素と前記周辺画素群との間の色差レベルを導出し、当該色差レベルが所定レベル未満であった場合、前記筋ノイズ補正手段による補正を中止する筋ノイズ補正中止手段とを備えることを特徴とする。
本発明の第1の画像読取方法は、記憶手段に、RGB成分の読み取り値と、当該RGB成分の読み取り値で定まる筋ノイズ抽出用のRGB成分毎の閾値との組合せを複数記憶する記憶ステップと、搬送されてくる原稿に形成された画像を構成する画素のRGB成分をシートスルー方式で読み取る読取ステップと、前記読取ステップで読み取った画素の夫々の周辺領域のRGB成分の読み取り値に対応する閾値前記記憶手段から取得し、取得した夫々の閾値を用いて、前記読取ステップで読み取った画素の中で、隣接画素に対し、RGB成分の閾値以上の差分量がある画素が、原稿搬送方向に連続して存在する場合、当該連続した画素群を筋ノイズ画素として抽出する筋ノイズ画素抽出ステップと、前記筋ノイズ画素抽出ステップで抽出した筋ノイズ画素のRGB成分の読み取り値を、前記周辺領域のRGB成分の読み取り値に基づいて補正する筋ノイズ補正ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の他の局面における第1の画像読取方法は、記憶手段に、RGB成分の読み取り値と、当該RGB成分の読み取り値で定まるコアリング処理におけるコアリングレベルとの組合せを複数記憶する記憶ステップと、搬送されてくる原稿に形成された画像を構成する画素のRGB成分をシートスルー方式で読み取る読取ステップと、前記読取ステップで読み取った画素の夫々の周辺領域のRGB成分の読み取り値に対応するコアリングレベルを前記記憶手段から取得し、取得した夫々のコアリングレベルを用いて、前記読取ステップで読み取った画素のコアリング処理を行い、コアリング処理された画素の中で、隣接画素よりもRGB成分の読み取り値に所定値以上の差分量のある画素が、原稿搬送方向に連続して存在する場合、当該連続した画素群を筋ノイズ画素として抽出する筋ノイズ画素抽出ステップと、前記筋ノイズ画素抽出ステップで抽出した筋ノイズ画素のRGB成分の読み取り値を、前記周辺領域のRGB成分の読み取り値に基づいて補正する筋ノイズ補正ステップとを含むことを特徴とする。
本発明のさらに他の局面における第1の画像読取方法は、記憶手段に、RGB成分の読み取り値と、それぞれが、当該RGB成分の読み取り値で定まる筋ノイズ抽出用のRGB成分毎の閾値およびコアリング処理におけるコアリングレベルとの組合せを複数記憶する記憶ステップと、搬送されてくる原稿に形成された画像を構成する画素のRGB成分をシートスルー方式で読み取る読取ステップと、前記読取ステップで読み取った画素の夫々の周辺領域のRGB成分の読み取り値に対応する閾値およびコアリングレベルを前記記憶手段から取得し、取得した夫々のコアリングレベルを用いて、前記読取ステップで読み取った画素のコアリング処理を行い、コアリング処理された画素の中で、隣接画素に対し、RGB成分の閾値以上の差分量のある画素が、原稿搬送方向に連続して存在する場合、当該連続した画素群を筋ノイズ画素として抽出する筋ノイズ画素抽出ステップと、前記筋ノイズ画素抽出ステップで抽出した筋ノイズ画素のRGB成分の読み取り値を、前記周辺領域のRGB成分の読み取り値に基づいて補正する筋ノイズ補正ステップとを含むことを特徴とする。
さらに、本発明の第2の画像読取方法は、搬送されてくる原稿に形成された画像を構成する画素のRGB成分をシートスルー方式で読み取る読取ステップと、前記読取ステップで読み取った画素のうち、隣接画素よりもRGB成分の読み取り値に所定値以上の差分量のある画素が、原稿搬送方向に連続して存在する場合、当該連続した画素群を筋ノイズ画素として抽出する筋ノイズ画素抽出ステップと、前記筋ノイズ画素抽出ステップで抽出した筋ノイズ画素のRGB成分の読み取り値を、当該筋ノイズ画素の周辺画素群のRGB成分の読み取り値に基づいて補正を行う筋ノイズ補正ステップと、前記筋ノイズ画素及び前記周辺画素群を色差信号化し、前記筋ノイズ画素と前記周辺画素群との間の色差レベルを導出し、当該色差レベルが所定レベル未満であった場合、前記筋ノイズ補正ステップによる補正を中止する筋ノイズ補正中止ステップとを含むことを特徴とする。
以上の構成により、本発明の第1の画像読取装置は、周辺領域の画素の色に応じて異なる設定条件を用いて筋ノイズ画素を抽出する。設定条件とは例えば、エッジ検出のために隣接画素とRGB成分を比較する際の閾値や、読取部で読み取った画素にコアリング処理を行うときのコアリングレベルである。これにより、予め周辺領域の色に応じた最適な設定条件を実験的に計測するなどして決定し、記憶手段に記憶しておけば、周辺領域の画素の色に応じた最適な設定条件で筋ノイズ画素を抽出することができるため、筋ノイズの未検出を抑えることができる。
また、本発明の第2の画像読取装置は、筋ノイズ画素の色差と、筋ノイズ画素を補正するための周辺領域内のブロックのRGB成分との間に差がある場合にのみ、ブロックのRGB成分で筋ノイズ画素のRGB成分を補正する。すなわち、上記両RGB成分間に色差がなければ、補正しなくても結果はほとんど変わらないため、補正を行わないことにより筋ノイズ画素の誤検出によって意図しない画素が補正されてしまうのを防ぐことができる。色差の所定レベルは、予め最適な値を実験的に計測するなどして決定しておけばよい。
また、上記第1の画像読取装置において、前記設定条件は、RGB成分毎の閾値を示し、前記筋ノイズ画素抽出手段は、前記読取手段で読み取った画素の中で、隣接画素に対し、対応する設定条件が示すRGB成分の閾値以上の差分量がある画素が、読み取り方向に連続して存在する場合、当該連続した画素群を筋ノイズ画素として抽出することとしてもよい。
この構成により、画像読取装置は、周辺画素の色に応じて最適な閾値で筋ノイズ画素を抽出するため、筋ノイズの未検出を抑えることができる。
また、上記第1の画像読取装置において、前記設定条件は、コアリング処理におけるコアリングレベルを示し、前記筋ノイズ画素抽出手段は、前記読取手段で読み取った画素を、対応する設定条件が示すコアリングレベルを用いてコアリング処理を行い、コアリング処理された画素の中で、隣接画素よりもRGB成分の読み取り値に所定値以上の差分量のある画素が、読み取り方向に連続して存在する場合、当該連続した画素群を筋ノイズ画素として抽出することとしてもよい。
この構成により、画像読取装置は、周辺画素の色に応じて最適なコアリングレベルで画素に対してコアリング処理を行うため、筋ノイズの未検出を抑えることができる。
また、上記第1の画像読取装置において、前記設定条件は、RGB成分の閾値、及びコアリング処理におけるコアリングレベルを示し、前記筋ノイズ画素抽出手段は、前記読取手段で読み取った画素を、対応する設定条件が示すコアリングレベルを用いてコアリング処理を行い、コアリング処理された画素の中で、対応する設定条件が示すRGB成分レベルの閾値以上の差分量がある画素が、読み取り方向に連続して存在する場合、当該連続した画素群を筋ノイズ画素として抽出することとしてもよい。
この構成により、画像読取装置は、周辺画素の色に応じて最適なコアリングレベルで画素に対してコアリング処理を行うとともに、周辺画素の色に応じて閾値で筋ノイズ画素を抽出するため、筋ノイズの未検出を抑えることができる。
また、上記第1の画像読取装置において、RGB成分のうち、前記筋ノイズ画素において1成分又は2成分に閾値以上の差分量が存在する場合、当該1成分又は2成分をノイズ色成分とし、当該ノイズ色成分以外の成分を非ノイズ色成分するとき、前記筋ノイズ補正手段は、前記周辺領域の中で所定数画素ごとにRGB成分の読み取り値を平均化したブロックから成るブロック領域を定義し、当該ブロック領域中のブロックのうち、非ノイズ色成分の値が、前記筋ノイズ画素の非ノイズ色成分の値と最も近いブロックのRGB成分で置換する補正を行うこととしてもよい。
この構成により、画像読取装置は、筋ノイズ画素に対し、周辺領域の画素を平均化したブロック単位でRGB成分の補正を行うため、平滑な補正が可能となる。
また、上記第1の画像読取装置において、前記筋ノイズ補正手段は、前記筋ノイズ画素抽出手段が、抽出した前記筋ノイズ画素及び当該筋ノイズ画素の周辺領域の画素を色差信号化し、当該筋ノイズ画素と当該周辺領域の画素の色差レベルを導出し、当該色差レベルが所定レベル未満である場合には補正を行わないこととしてもよい。
この構成により、画像読取装置は、筋ノイズ画素の色差と、筋ノイズ画素を補正するための周辺領域内のブロックのRGB成分との間に差がある場合にのみ、ブロックのRGB成分で筋ノイズ画素のRGB成分を補正する。すなわち、上記両RGB成分間に色差がなければ、補正しなくても結果はほとんど変わらないため、補正を行わないことにより筋ノイズ画素の誤検出によって意図しない画素が補正されてしまうのを防ぐことができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
以下、本発明に係る画像読取装置を、デジタル式カラー複写機(以下、単に「複写機」と言う。)に適用した場合を例にして説明する。
図1は、複写機1の概略構成を示す図である。
同図に示すように複写機1は、大きく分けて、原稿画像を読み取る画像読取装置としてのスキャナ部2と、読み取った画像を記録シート上にプリントして再現するプリンタ部3とから構成される。
スキャナ部2は、固定光学系の一つであるシートスルー方式と移動光学系の一つであるプラテンセット方式の両方で原稿画像の読み取りが可能なように構成されている。ここで、シートスルー方式は、光学系を静止(固定)させた状態で、原稿を移動させながら読み取る方式である。プラテンセット方式は、原稿は静止させた状態で、原稿面からの反射光をCCDセンサに導くミラーを原稿に対して移動させ、原稿読取位置からCCDセンサまでの光路長を常に一定に維持した状態で読み取る方式である。
スキャナ部2は、シートスルー方式を実現するためのドキュメントフィーダ4を備えている。ドキュメントフィーダ4は、原稿給紙トレイ6にセットされた原稿束から原稿を1枚ずつ分離して、透光部材としてのシートスルー用プラテンガラス30上の読取位置Gを通過させた後、原稿排紙トレイ24に排出するものであり、原稿の搬送手段として機能する。ここでは、原稿の片面だけを読み取る片面読取モードと、原稿を反転させて原稿の両面(表面と裏面)を順次読み取る両面読取モードとを切り換えて実行できる構成になっている。
片面読取モードでは、原稿給紙トレイ6にセットされた原稿束における最上位の原稿が、ピックアップローラ8と捌きローラ10とによって原稿束から分離され、第1中間ローラ対12を介してレジストローラ対14まで搬送される。原稿は、ここで傾き(スキュー)が補正された後、レジストローラ対14によってシートスルー用プラテンガラス30へと搬送される。原稿がシートスルー用プラテンガラス30上の読取位置Gを通過する際に原稿画像が読み取られる。シートスルー用プラテンガラス30上を通過した原稿は、第2中間ローラ対16および第3中間ローラ対20によって排出ローラ対22へと搬送され、排出ローラ対22によって、原稿排紙トレイ24へと排出される。
一方、両面読取モードでは、原稿の表面を読み取る前に切換爪18が同図の破線の位置に切り換えられる。原稿の表面が読み取られると、当該原稿は、第2中間ローラ対16から切換爪18を介して第4中間ローラ対26に搬送され、第4中間ローラ対26により、搬送路28を矢印B方向に搬送される。当該原稿の後端付近が第4中間ローラ対26の位置まで搬送されると、第4中間ローラ対26が逆回転すると共に切換爪18が実線の位置に切り換えられる。
これにより、表面が読み取られた後の原稿は、搬送路28を矢印C方向にスイッチバックして、元の後端が先頭になった状態で、切換爪18を介して搬送路29に搬送され、再度レジストローラ対14まで搬送され、レジストローラ対14によってシートスルー用プラテンガラス30へと搬送される。その際、当該原稿は、その裏面がシートスルー用プラテンガラス30表面に対向する状態になっており、読取位置Gを通過する際に原稿の裏面の画像が読み取られた後、第2中間ローラ対16、第3中間ローラ対20、排出ローラ対22を介して原稿排紙トレイ24へと排出される。
なお、上記した各ローラは、モータM1を動力源とし、図示しない動力伝達機構等を介して回転駆動される。また、レジストローラ対14の原稿搬送方向下流側の位置には、搬送される原稿の先端および後端を検出するための原稿レジストセンサ15が設けられている。さらに、原稿給紙トレイ6には、セットされた原稿のサイズを検出する原稿サイズ検出センサ11が配置されている。
シートスルー用プラテンガラス30上を通過する原稿は、シートスルー用プラテンガラス30の下方で静止しているスキャナ32の、光源34によって照射される。原稿面からの反射光は、第1ミラー36、第2ミラー38および第3ミラー40により光路変更され、集光レンズ42によってCCDセンサ44上に結像し、CCDセンサ44において光電変換された画像信号からRGB成分を表す画像データが生成される。生成された画像データは、制御部46において画像処理が施された後、プリンタ部3に送られる。
プリンタ部3は、公知の電子写真方式の画像形成装置であり、制御部46から受けた画像データに基づいて記録シート上に原稿画像を形成(プリント)する。
複写機1には、シートスルー用プラテンガラス30とは別に、ドキュメントフィーダ4と対向する位置に原稿手置き用プラテンガラス39が設けられている。
上述したように、シートスルー方式で原稿を読み取る場合には、スキャナ32は、シートスルー用プラテンガラス30下方の破線で示す位置に移動され、この位置でドキュメントフィーダ4により搬送されてくる原稿を照射し、その原稿画像を読み取る。
一方、原稿を手置き用プラテンガラス39に載置して読み取る場合(プラテンセット方式で読み取る場合)には、ドキュメントフィーダ4が上方に開放され、原稿が手置き用プラテンガラス39上にセットされる。
原稿がセットされた状態で、スキャナ32は、図1の矢印Aの方向に移動される。この際、第2ミラー38、第3ミラー40が対となってスキャナ32と同方向に、その移動速度の半分の速度で移動するようになっており、これにより原稿面から集光レンズ42までの距離(光路長)が常に一定に保たれて、原稿の反射光は、CCDセンサ44の受光面で結像される。なお、スキャナ32、第2ミラー38、第3ミラー40は、モータM2を動力源とし、図示しない動力伝達機構等を介して走行駆動される。
また、複写機1上面の操作しやすい位置には、操作パネル5が配されている。操作パネル5には、コピー枚数を設定するためのテンキー、原稿読取モードとして、両面と片面、高解像度と低解像度の読み取りを切り換えるためのキーなどが配置されている。
また、同サイズの複数枚の原稿を重ねた原稿束から原稿を1枚ずつ連続搬送して読み取る非混載モードと、異なるサイズ、例えばA3(縦)、A4(横)の複数枚の原稿を重ねた原稿束から原稿を1枚ずつ連続搬送して読み取る混載モードとを切り換えるためのキーなども配置されている。ユーザは、各キーを押下することにより各モードを選択することができる。
図2は、制御部46の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、制御部46は、主な構成要素としてCPU(Central Processing Unit)47、画像処理部48、RAM(Random Access Memory)49、及びROM(Read Only Memory)50を備えている。
画像処理部48は、CCDセンサ44から受けた画像データに対して後述する画像処理を施し、RAM49の画像保持領域49aに保持させる。画像保持領域49aに保持された画像データは、コピー等のプリント時に読み出されてプリントに供される。
RAM49は、書き換え可能なメモリであり、スキャナ部2が処理を実行するときに必要なデータ等を保持する。特に、RAM49は画像保持領域49a及び筋ノイズアドレス保持領域49bを含む。画像保持領域49aは、スキャナ部2が生成した画像データを保持する領域である。筋ノイズアドレス保持領域49bは、スキャナ部2が後述する筋ノイズ検出処理を実行する際、検出した筋ノイズ画素のアドレスを保持するための領域である。
ROM50は、書き換え不可なメモリであり、画像処理部48を制御するための画像処理プログラム50a及び後述する判定テーブル50bが保持されている。
(2.判定テーブル)
ここで、ROM50に保持されている判定テーブル50bについて説明する。
図7は、判定テーブルを50bを示す図である。
判定テーブル50bは、RGB成分に応じて画素の色、及び画素の色によって決まる筋ノイズ抽出用閾値とコアリングレベルを判定するためのテーブルである。
RGB成分の値(濃度)によって、画素の色、筋ノイズ抽出用閾値、及びコアリングレベルが決まる。
なお、図中のRGB成分の値には、上下20の幅が設けられている。
例えば、R成分が200〜240、G成分が200〜240、B成分が200〜240の範囲にある画素の色は、グレー1であると判定され、筋ノイズ抽出用閾値がR成分について60、G成分について50、B成分について40であり、コアリングレベルがR成分、G成分、B成分について0であると判定される。
R成分が0〜40、G成分が108〜148、B成分が44〜84の範囲にある画素の色はグリーン2であり、筋ノイズ抽出用閾値がR成分について60、G成分について20、G成分について40、コアリングレベルがR成分、G成分、B成分について5であると判定される。
筋ノイズ抽出用閾値は、着目画素のRGB成分と周辺画素のRGB成分とをそれぞれ比較してこの着目画素が筋ノイズの画素であるか否かを判定するための閾値である。すなわち、例えば、周辺画素がグレー1であるとき、着目画素と周辺画素との間に、R成分で60、G成分で50、又はB成分で40の差分量があった場合に、この着目画素は筋ノイズの画素であるとして抽出されることを示している。
コアリングレベルの値は、着目画素に対してコアリング処理を行うときのレベルを示す。コアリング処理とは、絶対値の小さい信号を通過させない処理であり、ここではRGB成分がコアリングレベルよりも小さい画素のRGB成分を0(ゼロ)とみなすフィルタ処理を言う。すなわち、例えば、周辺画素がグリーン2であるとき、着目画素のRGB成分が5未満であると0(ゼロ)とみなされることを示している。
なお、各色に最適な筋ノイズ抽出用閾値及びコアリングレベルは、実験的に計測するなどして決定して設定すればよい。
(3.画像処理)
図3〜5を参照しつつ、スキャナ部2が読み取った画像に対して画像処理部48が実行する画像処理について説明する。
図3は、画像の読み取り及び画像処理に係る機能ブロック図である。
スキャナ部2において、CCD44から出力された画像は、アンプ雑音及びリセット雑音を除去するためにCDS(Correlated Double Sampling:相関二重サンプリング)処理され(100)、AD(Analog - Digital)変換され(200)、RGB成分を表す画像データとして画像処理部48に送られる。
画像処理部48において、RGB成分に対し、輝度ムラを均衡にするためシェーディング補正(300)と、所定のレベルよりも小さいRGB成分を0(ゼロ)とみなすフィルタ処理であるコアリング処理(400)と、筋ノイズを除去するための筋ノイズ抽出処理(500)及び筋ノイズ補正処理(600)とが行われ、最終的にコントラストや色合いを補正するための色補正(700)が行われた後にRAM49に保持される(800)。
(3−1.筋ノイズ抽出処理)
図4は、筋ノイズ抽出処理(500)に係る機能ブロック図である。
画像処理部48は、スキャン部2から画像データを受けると、図6(a)に示すように、画像データ内の画素群の中から1画素ずつ順番に着目画素Pを決め、各着目画素Pの周辺にM1*N1画素から成る周辺領域を定義する(501)。
画像処理部48は、周辺画素のRGB成分を平均化し、平均化したRGB成分と判定テーブル50bとに基づき、周辺画素の色を判定する(502)とともに、その色に応じた筋ノイズ抽出用閾値及びコアリングレベルを選択し(503)、筋ノイズ抽出用閾値とコアリングレベルを設定する(504)。
画像処理部48は、隣接画素のRGB成分に比べて着目画素PのRGB成分のいずれかに設定した筋ノイズ抽出用閾値以上の差分量がある場合、この着目画素Pを筋ノイズ候補画素とし、さらに、それぞれR成分、G成分、又はB成分の複数の筋ノイズ候補画素群が所定数以上連続すると、当該画素群それぞれを筋ノイズ画素として抽出し(505)、アドレスをノイズアドレス保持領域49bに保持する(506)。ここで、着目画素PのRGB成分と隣接画素のRGB成分との比較には、画像処理分野で一般的に用いられている画素間の変位量に基づくエッジ検出を利用する。
なお、本明細書において、筋ノイズの原因となるごみが付着している成分(筋ノイズ抽出用閾値以上の差分量がある成分)をノイズ色成分と呼び、それ以外の成分を非ノイズ色成分と呼ぶ。
以上の処理により、画像処理部48は、筋ノイズ画素を決定する。
(3−2.筋ノイズ補正処理)
次に、図5は、筋ノイズ補正処理(600)に係る機能ブロック図である。
画像処理部48は、筋ノイズアドレス保持領域49bに保持されているアドレスが示す筋ノイズ画素の中から1画素ずつ着目画素Pを決め、着目画素Pを色差信号に変換する(601)。着目画素PのR成分、G成分、B成分をそれぞれR、G、Bとすると、色差信号CrCbは、次の式から求めることができる。
(式1)
Cr=(0.7*R−0.59*G−0.11*B)/1.4
Cb=(−0.3*R−0.59*G+0.89*B)/1.78
また、画像処理部48は、図6(b)に示すように、着目画素Pの周辺画素領域内で複数の周辺画素(図中の例では2*3画素)毎にRGB成分を平均化しM2*N2ブロックから成るブロック領域(図中の例では6*3ブロック)を定義し(602)、ブロック領域のRGB成分を平均化した平均RGB成分についても色差信号に変換する(603)。ブロック領域のR成分、G成分、B成分をそれぞれR_BKAV、G_BKAV、B_BKAVとすると、色差信号BKCrBKCbは、次の式から求めることができる。
(式2)
BKCr=(0.7*R_BKAV−0.59*G_BKAV−0.11*B_BKAV)/1.4
BKCb=(−0.3*R_BKAV−0.59*G_BKAV+0.89*B_BKAV)/1.78
また、画像処理部48は、ブロック領域の中で着目画素Pの非ノイズ色成分の値(濃度)と最も近い非ノイズ色成分の値(濃度)を持つブロックを近似ブロックとして決定し(606)、この近似ブロックのRGB成分で着目画素PのRGB成分を補正する(607)。
一方、画像処理部48は、着目画素Pの色差信号と平均RGB成分の色差信号との差分ΔEを算出する(604)。差分ΔEは、CrCb及びBKCrBKCbを用いて、次の式から求めることができる。
(式3)
ΔE=((Cr−BKCr)+(Cb−BKCb)1/2
差分ΔEが所定値Ref1以下である場合、画像処理部48は、着目画素PのRGB成分の補正を中止する(605)。これは、着目画素PのRGB成分を補正する際、着目画素Pの色差とブロック領域の色差とに差がなければ、互いに同系色であり、着目画素Pの補正を行わなくても筋ノイズとして目立たないためである。所定値Ref1は、差分ΔEが実質的にゼロ(差分なし)と判定される値であり、予め最適な値を実験的に計測するなどして決定しておけばよい。
(4.動作)
次に、画像処理プログラム50aを実行して画像処理部48が筋ノイズ抽出処理及び筋ノイズ補正処理を行う流れを説明する。
図8は、筋ノイズ抽出処理を示すフローチャートである。
図9は、筋ノイズ補正処理を示すフローチャートである。
(4−1.筋ノイズ抽出処理)
図8に示すように、画像処理部48は、着目画素のRGB成分の値(濃度)を読み取り(ステップS100)、この着目画素の周辺にM1*N1画素から成る周辺領域を定義する(ステップS101)。
画像処理部48は、判定テーブル50bを参照して、ステップS101で定義した周辺領域の画素のRGB成分に対応する色を決定する(ステップS102)。
判定テーブル50b上のRGB成分と合致しなければ(ステップS103:NO)、画像処理部48は、デフォルト(グレー1)の筋ノイズ抽出用閾値及びコアリングレベルを選択する(ステップS105)。
設定テーブル50b上のRGB成分と合致した場合は(ステップS103:YES)、画像処理部48は、合致したRGB成分に対応する筋ノイズ抽出用閾値及びコアリングレベルを選択する(ステップS104)。
画像処理部48は、選択した筋ノイズ抽出用閾値及びコアリングレベルを画像処理部48に設定する(ステップS106)。
画像処理部48は、着目画素のRGB成分と隣接画素のRGB成分との各成分ごとの差分が、ステップS106で設定した各成分における筋ノイズ抽出用閾値より大きいか否かを判定し(ステップS107)、いずれかの成分において閾値より大きい場合は筋ノイズ候補画素としてアドレスを筋ノイズアドレス保持領域49bに保持する(ステップS108)。
画像処理部48は、筋ノイズアドレス保持領域49bに保持されている筋ノイズ候補画素が所定個数以上連続している場合(ステップS109:YES)、R成分、G成分、又はB成分の各成分ごとに連続した筋ノイズ候補画素群それぞれを筋ノイズ画素として抽出し(ステップS110)、筋ノイズ画素の補正処理に移る(ステップS111)。
連続した筋ノイズ候補画素がなければ(ステップS109:NO)、画像処理部48は、筋ノイズ画素として抽出しない。
画像処理部48は、ラインセンサ105が読み取った全画素について、ステップS100〜S111までの処理が完了したら(ステップS112:YES)、終了する。
(4−2.筋ノイズ補正処理)
筋ノイズ補正処理では、図9に示すように、画像処理部48は、着目画素の周辺領域(M1*N1)内の複数の周辺画素(図6(b)に示す例では2*3画素)毎にRGB成分を平均化しM2*N2ブロックから成るブロック領域(図中の例では6*3ブロック)を定義する(ステップS200)。
画像処理部48は、着目画素を色差信号に変換する(ステップS201)とともに、ブロック領域のRGB成分を平均化した平均RGB成分についても色差信号に変換する(ステップS202)。
画像処理部48は、ステップS201で得た色差とステップS202で得た色差との差分ΔEを導出し(ステップS203)、差分ΔEが所定の閾値Ref1以下である場合(ステップS204:YES)、着目画素の筋ノイズ補正を中止して補正を行わない(ステップS205)。
一方、差分ΔEが所定の閾値Ref1より大きい場合(ステップS205:NO)、画像処理部48は、ブロック領域の中で、非ノイズ色成分の値(濃度)が着目画素の非ノイズ色成分の値(濃度)と最も近いブロックを近似ブロックとして決定し(ステップS206)、この近似ブロックのRGB成分で着目画素のRGB成分を補正する(ステップS207)。
以上のように画像処理部48が筋ノイズ抽出処理及び筋ノイズ補正処理を行うことによって、複写機1は、各着目画素につき周辺画素の色に応じた最適な筋ノイズ抽出用閾値及びコアリングレベルで筋ノイズ画素を抽出することができるため、筋ノイズの未検出を低減させることができる。
ここで、コアリング処理について補足する。図3に示すように、コアリング処理は筋ノイズ抽出処理に先立って行われるため、1の着目画素についてステップS106で設定されたコアリングレベルは、当該1の着目画素に続く着目画素(ここで、2の着目画素とする)のコアリング処理に用いられる。このため、1の着目画素の周辺画素の色に応じて設定されたコアリングレベルは、1の着目画素のコアリング処理には活用されない。しかし、画像内で、1の着目画素に続く2の着目画素は、1の着目画素に隣接しており周辺画素の色も同一、もしくは実質的に同一程度であろうことが想定されるため、2の着目画素について筋ノイズの誤検出の低減に寄与している。したがって、全体として、筋ノイズの抽出処理時に周辺画素の色に応じてコアリングレベルを決定する処理は、筋ノイズの未検出の低減に寄与している。
また、複写機1は、検出しにくい高色濃度原稿上の色筋に対して筋ノイズの検出が可能となる。また、コントラストにおいても、視覚上目立ちやすい筋色組合せでは検出感度を上げ、目立ちにくい色の組合せでは、筋ノイズ抽出用の閾値を下げることにより、不用意な誤検出を回避し、かつ視覚感度に合わせた筋ノイズ検出が可能となる。
(4.補足)
(1)以上説明したように、複写機1は、周辺画素の色に応じて異なる筋ノイズ抽出閾値及びコアリングレベルを用いて筋ノイズ画素の抽出を行う構成となっているが(ステップS100〜S112)、より構成を簡素化するために周辺画素の色を問わず固定の筋ノイズ抽出閾値及びコアリングレベルを用いるようにしてもよい。
この場合、画像読取装置100は、筋ノイズの未検出及び誤検出そのものを抑えることはできないが、筋ノイズ補正処理(ステップS200〜S207)によって、筋ノイズ画素の誤検出によって意図しない画素が補正してしまうのを防ぐことができる。
(2)本発明は、シートスルー方式の読み取りを行う画像読取装置に特に有効であるが、プラテンセット方式の読み取りを行う画像読取装置にも適用は可能である。
(3)画像処理プログラム50aは、例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、DVD−ROM、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R、MO、PD等の光記録媒体、フラッシュメモリ系の記録媒体等、コンピュータ読み取り可能な各種記録媒体に記録し、生産、頒布されてもよいし、また、インターネット等のネットワーク、放送、電気通信回線、衛星通信等を介して伝送されてもよい。
本発明は、スキャナ、MFP、複写機、ファクシミリなどに用いられる画像読取装置に広く適用可能であり、特にシートスルー方式の読み取りを行う画像読取装置に有効である。
実施形態に係る複写機1の概略構成を示す図である。 複写機1の制御部46の構成を示すブロック図である。 画像の読み取り及び画像処理に係る機能ブロック図である。 筋ノイズ抽出処理(500)に係る機能ブロック図である。 筋ノイズ補正処理(600)に係る機能ブロック図である。 周辺領域とブロック領域とを示す図である。 判定テーブル50bを示す図である。 複写機1の筋ノイズ画素抽出を示すフローチャートである。 複写機1の筋ノイズ画素補正を示すフローチャートである。
符号の説明
1 複写機
2 スキャナ部
3 プリンタ部
4 ドキュメントフィーダ
5 操作パネル
6 原稿給紙トレイ
44 CCDセンサ
46 制御部
47 CPU
48 画像処理部
49 RAM
50 ROM
50a 画像処理プログラム
50b 判定テーブル

Claims (10)

  1. 搬送されてくる原稿に形成された画像を構成する画素のRGB成分を読み取るシートスルー方式の読取手段と、
    RGB成分の読み取り値と、当該RGB成分の読み取り値で定まる筋ノイズ抽出用のRGB成分毎の閾値との組合せを複数記憶する記憶手段と、
    前記読取手段で読み取った画素の夫々の周辺領域のRGB成分の読み取り値に対応する閾値を前記記憶手段から取得し、取得した夫々の閾値を用いて、前記読取手段で読み取った画素の中で、隣接画素に対し、RGB成分の閾値以上の差分量がある画素が、原稿搬送方向に連続して存在する場合、当該連続した画素群を筋ノイズ画素として抽出する筋ノイズ画素抽出手段と、
    前記筋ノイズ画素抽出手段で抽出した筋ノイズ画素のRGB成分の読み取り値を、前記周辺領域のRGB成分の読み取り値に基づいて補正する筋ノイズ補正手段とを備える
    ことを特徴とする画像読取装置。
  2. 搬送されてくる原稿に形成された画像を構成する画素のRGB成分を読み取るシートスルー方式の読取手段と、
    RGB成分の読み取り値と、当該RGB成分の読み取り値で定まるコアリング処理におけるコアリングレベルとの組合せを複数記憶する記憶手段と、
    前記読取手段で読み取った画素の夫々の周辺領域のRGB成分の読み取り値に対応するコアリングレベルを前記記憶手段から取得し、取得した夫々のコアリングレベルを用いて、前記読取手段で読み取った画素のコアリング処理を行い、コアリング処理された画素の中で、隣接画素よりもRGB成分の読み取り値に所定値以上の差分量のある画素が、原稿搬送方向に連続して存在する場合、当該連続した画素群を筋ノイズ画素として抽出する筋ノイズ画素抽出手段と、
    前記筋ノイズ画素抽出手段で抽出した筋ノイズ画素のRGB成分の読み取り値を、前記周辺領域のRGB成分の読み取り値に基づいて補正する筋ノイズ補正手段とを備える
    ことを特徴とする画像読取装置。
  3. 搬送されてくる原稿に形成された画像を構成する画素のRGB成分を読み取るシートスルー方式の読取手段と、
    RGB成分の読み取り値と、それぞれが、当該RGB成分の読み取り値で定まる筋ノイズ抽出用のRGB成分毎の閾値およびコアリング処理におけるコアリングレベルとの組合せを複数記憶する記憶手段と、
    前記読取手段で読み取った画素の夫々の周辺領域のRGB成分の読み取り値に対応する閾値およびコアリングレベルを前記記憶手段から取得し、取得した夫々のコアリングレベルを用いて、前記読取手段で読み取った画素のコアリング処理を行い、コアリング処理された画素の中で、隣接画素に対し、RGB成分の閾値以上の差分量がある画素が、原稿搬送方向に連続して存在する場合、当該連続した画素群を筋ノイズ画素として抽出する筋ノイズ画素抽出手段と、
    前記筋ノイズ画素抽出手段で抽出した筋ノイズ画素のRGB成分の読み取り値を、前記周辺領域のRGB成分の読み取り値に基づいて補正する筋ノイズ補正手段とを備える
    ことを特徴とする画像読取装置。
  4. RGB成分のうち、前記筋ノイズ画素において1成分又は2成分に閾値以上の差分量が存在する場合、当該1成分又は2成分をノイズ色成分とし、当該ノイズ色成分以外の成分を非ノイズ色成分するとき、
    前記筋ノイズ補正手段は、前記周辺領域の中で所定数画素ごとにRGB成分の読み取り値を平均化したブロックから成るブロック領域を定義し、当該ブロック領域中のブロックのうち、非ノイズ色成分の値が、前記筋ノイズ画素の非ノイズ色成分の値と最も近いブロックのRGB成分で置換する補正を行う
    ことを特徴とする請求項1または3に記載の画像読取装置。
  5. 前記筋ノイズ補正手段は、前記筋ノイズ画素抽出手段が抽出した前記筋ノイズ画素及び当該筋ノイズ画素の周辺領域の画素を色差信号化し、当該筋ノイズ画素と当該周辺領域の画素の色差レベルを導出し、当該色差レベルが所定レベル未満である場合には補正を行わない
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  6. 搬送されてくる原稿に形成された画像を構成する画素のRGB成分を読み取るシートスルー方式の読取手段と、
    前記読取手段で読み取った画素のうち、隣接画素よりもRGB成分の読み取り値に所定値以上の差分量のある画素が、原稿搬送方向に連続して存在する場合、当該連続した画素群を筋ノイズ画素として抽出する筋ノイズ画素抽出手段と、
    前記筋ノイズ画素抽出手段で抽出した筋ノイズ画素のRGB成分の読み取り値を、当該筋ノイズ画素の周辺画素群のRGB成分の読み取り値に基づいて補正を行う筋ノイズ補正手段と、
    前記筋ノイズ画素及び前記周辺画素群を色差信号化し、前記筋ノイズ画素と前記周辺画素群との間の色差レベルを導出し、当該色差レベルが所定レベル未満であった場合、前記筋ノイズ補正手段による補正を中止する筋ノイズ補正中止手段とを備える
    ことを特徴とする画像読取装置。
  7. 記憶手段に、RGB成分の読み取り値と、当該RGB成分の読み取り値で定まる筋ノイズ抽出用のRGB成分毎の閾値との組合せを複数記憶する記憶ステップと、
    搬送されてくる原稿に形成された画像を構成する画素のRGB成分をシートスルー方式で読み取る読取ステップと、
    前記読取ステップで読み取った画素の夫々の周辺領域のRGB成分の読み取り値に対応する閾値前記記憶手段から取得し、取得した夫々の閾値を用いて、前記読取ステップで読み取った画素の中で、隣接画素に対し、RGB成分の閾値以上の差分量がある画素が、原稿搬送方向に連続して存在する場合、当該連続した画素群を筋ノイズ画素として抽出する筋ノイズ画素抽出ステップと、
    前記筋ノイズ画素抽出ステップで抽出した筋ノイズ画素のRGB成分の読み取り値を、前記周辺領域のRGB成分の読み取り値に基づいて補正する筋ノイズ補正ステップとを含む、
    ことを特徴とする画像読取方法。
  8. 記憶手段に、RGB成分の読み取り値と、当該RGB成分の読み取り値で定まるコアリング処理におけるコアリングレベルとの組合せを複数記憶する記憶ステップと、
    搬送されてくる原稿に形成された画像を構成する画素のRGB成分をシートスルー方式で読み取る読取ステップと、
    前記読取ステップで読み取った画素の夫々の周辺領域のRGB成分の読み取り値に対応するコアリングレベル前記記憶手段から取得し、取得した夫々のコアリングレベルを用いて、前記読取ステップで読み取った画素のコアリング処理を行い、コアリング処理された画素の中で、隣接画素よりもRGB成分の読み取り値に所定値以上の差分量のある画素が、原稿搬送方向に連続して存在する場合、当該連続した画素群を筋ノイズ画素として抽出する筋ノイズ画素抽出ステップと、
    前記筋ノイズ画素抽出ステップで抽出した筋ノイズ画素のRGB成分の読み取り値を、前記周辺領域のRGB成分の読み取り値に基づいて補正する筋ノイズ補正ステップとを含む、
    ことを特徴とする画像読取方法。
  9. 記憶手段に、RGB成分の読み取り値と、それぞれが、当該RGB成分の読み取り値で定まる筋ノイズ抽出用のRGB成分毎の閾値およびコアリング処理におけるコアリングレベルとの組合せを複数記憶する記憶ステップと、
    搬送されてくる原稿に形成された画像を構成する画素のRGB成分をシートスルー方式で読み取る読取ステップと、
    前記読取ステップで読み取った画素の夫々の周辺領域のRGB成分の読み取り値に対応する閾値およびコアリングレベル前記記憶手段から取得し、取得した夫々のコアリングレベルを用いて、前記読取ステップで読み取った画素のコアリング処理を行い、コアリング処理された画素の中で、隣接画素に対し、RGB成分の閾値以上の差分量のある画素が、原稿搬送方向に連続して存在する場合、当該連続した画素群を筋ノイズ画素として抽出する筋ノイズ画素抽出ステップと、
    前記筋ノイズ画素抽出ステップで抽出した筋ノイズ画素のRGB成分の読み取り値を、前記周辺領域のRGB成分の読み取り値に基づいて補正する筋ノイズ補正ステップとを含む、
    ことを特徴とする画像読取方法。
  10. 搬送されてくる原稿に形成された画像を構成する画素のRGB成分をシートスルー方式で読み取る読取ステップと、
    前記読取ステップで読み取った画素のうち、隣接画素よりもRGB成分の読み取り値に所定値以上の差分量のある画素が、原稿搬送方向に連続して存在する場合、当該連続した画素群を筋ノイズ画素として抽出する筋ノイズ画素抽出ステップと、
    前記筋ノイズ画素抽出ステップで抽出した筋ノイズ画素のRGB成分の読み取り値を、当該筋ノイズ画素の周辺画素群のRGB成分の読み取り値に基づいて補正を行う筋ノイズ補正ステップと、
    前記筋ノイズ画素及び前記周辺画素群を色差信号化し、前記筋ノイズ画素と前記周辺画素群との間の色差レベルを導出し、当該色差レベルが所定レベル未満であった場合、前記筋ノイズ補正ステップによる補正を中止する筋ノイズ補正中止ステップとを含む
    ことを特徴とする画像読取方法。
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