JP2009202863A - フード跳ね上げ装置 - Google Patents

フード跳ね上げ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009202863A
JP2009202863A JP2008263161A JP2008263161A JP2009202863A JP 2009202863 A JP2009202863 A JP 2009202863A JP 2008263161 A JP2008263161 A JP 2008263161A JP 2008263161 A JP2008263161 A JP 2008263161A JP 2009202863 A JP2009202863 A JP 2009202863A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
mounting
hood
flip
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008263161A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4601700B2 (ja
Inventor
Masashi Aoki
雅司 青木
Hiroyuki Takahashi
浩幸 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
Pacific Industrial Co Ltd
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
Pacific Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Toyoda Gosei Co Ltd, Pacific Industrial Co Ltd filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2008263161A priority Critical patent/JP4601700B2/ja
Priority to US12/320,671 priority patent/US8141671B2/en
Publication of JP2009202863A publication Critical patent/JP2009202863A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4601700B2 publication Critical patent/JP4601700B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/08Front or rear portions
    • B62D25/10Bonnets or lids, e.g. for trucks, tractors, busses, work vehicles
    • B62D25/12Parts or details thereof
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/34Protecting non-occupants of a vehicle, e.g. pedestrians
    • B60R21/38Protecting non-occupants of a vehicle, e.g. pedestrians using means for lifting bonnets

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Superstructure Of Vehicle (AREA)

Abstract

【課題】簡便な構成で容易にボディ側部材に固定させることが可能なフード跳ね上げ装置を提供すること。
【解決手段】本発明のフード跳ね上げ装置U1は、車両におけるフードパネル13の後端13cの下方に配設されるもので、軸方向を鉛直方向に略沿わせて配設される円筒状のシリンダ22を、取付ブラケット48を利用して車両のボディ側部材2に固定させる構成のアクチュエータ21を、備えている。取付ブラケット48が、シリンダ22側となる後部側に位置してシリンダ22を保持する保持部50と、保持部50から前方に延びてシリンダ22の前方に配置される取付部49と、を備える構成とされて、取付部49の部位で、ボディ側部材2に固定されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、歩行者の車両との接触時において、後端を持ち上げたフードパネルによって歩行者を受け止める際に使用されるフード跳ね上げ装置に関する。
従来、フード跳ね上げ装置としては、軸方向を鉛直方向に略沿わせて配設される円柱状のシリンダと、シリンダから上方へ突出するように配設されるピストンロッドと、を有したアクチュエータを備える構成とされ、シリンダを車両のボディ側部材に固定させるようにして車両におけるフードパネルの後端の下方に配設され、作動時に上昇するピストンロッドの上端をフードパネルの後端の下面側に当接させて、フードパネルの後端を上昇させる構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。この従来のフード跳ね上げ装置では、アクチュエータに、シリンダから前後両側に延びる略四角板状のフランジ部を4箇所に配設させ、このフランジ部と、ボディ側部材に設けられた取付座と、の間に、板状の補強部材を介在させた状態で各フランジ部をボルト止めすることにより、アクチュエータをボディ側部材の取付座に取り付ける構成であった。
特開平11−348716号公報
しかし、従来のフード跳ね上げ装置では、シリンダの軸直交方向で対称となる位置、すなわち、シリンダをまたぐように上下前後に離れた位置の4箇所に設けられたフランジ部を、補強部材を介在させた状態で、それぞれ、車両のボディ側部材の取付座にボルト止めすることにより、アクチュエータをボディ側部材に固定させている構成であることから、構成が複雑で取付工数もかかり、製造工数及び取付工数の低減に改善の余地があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、簡便な構成で容易にボディ側部材に固定させることが可能なフード跳ね上げ装置を提供することを目的とする。
本発明に係るフード跳ね上げ装置は、車両におけるフードパネルの後端の下方に配設されるとともに、軸方向を鉛直方向に略沿わせて配設される円筒状のシリンダと、シリンダから上方へ突出するように配設されるピストンロッドと、を有して、シリンダを、取付ブラケットを利用して車両のボディ側部材に固定させるアクチュエータが、
作動時、上昇するピストンロッドの上端をフードパネルの後端の下面側に当接させて、フードパネルの後端を上昇させ、上昇時のフードパネルにより歩行者を受け止める構成とされるフード跳ね上げ装置であって、
ピストンロッドが、フードパネルの歩行者の受け止め時に、フードパネルの下降移動に伴って、上端を後方側に向けるように曲げ塑性変形されることにより、歩行者の運動エネルギーを吸収可能な構成とされ、
取付ブラケットが、シリンダ側となる後部側に位置してシリンダを保持する保持部と、保持部から前方に延びてシリンダの前方に配置される取付部と、を備える構成とされて、取付部の部位で、ボディ側部材に固定されていることを特徴とする。
本発明のフード跳ね上げ装置では、アクチュエータは、取付ブラケットを利用して、車両のボディ側部材に固定される構成であるが、アクチュエータは、シリンダを保持する保持部と、保持部から前方に延びてシリンダの前方に配置される取付部と、を有した取付ブラケットを利用して、この取付部の部位のみを利用して、ボディ側部材に固定されることから、従来のごとく、補強部材を介在させるとともに、シリンダをまたぐように上下前後に離れた複数箇所でボルト止めすることにより、シリンダを固定する場合と比較して、簡便な構成とすることができる。また、本発明のフード跳ね上げ装置では、取付ブラケットが、シリンダより前方側となる位置のみにおいて、ボディ側部材に固定されていることから、従来のごとく、取付ブラケットを、シリンダの前後両側でボディ側部材に固定させる場合と比較して、固定時の作業時間を低減させることができ、製造工数を低減させることもできる。
したがって、本発明のフード跳ね上げ装置では、簡便な構成で容易にボディ側部材に固定させることができる。
また、本発明のフード跳ね上げ装置では、アクチュエータの作動後に、後端を上昇させたフードパネルが歩行者を受け止めると、フードパネルの後端の下面側に上端を当接させているピストンロッドが、上端を後方側に向けるように曲げ塑性変形されて、歩行者の運動エネルギーを吸収することとなる。このとき、本発明のフード跳ね上げ装置では、アクチュエータは、シリンダを保持している保持部から前方に延びて、シリンダの前方に配置される取付ブラケットの取付部の部位で、ボディ側部材に固定されていることから、歩行者がフードパネルの後端と当たってフードパネルを押し下げ、ピストンロッドの上端に後下方に向かって押し下げるような力が作用した際に、シリンダには、中心軸より前方となる取付部の部位を支点として、上端側を後方側に向かって回転させるような回転モーメントのみが、作用することとなる。換言すれば、本発明のフード跳ね上げ装置では、フードパネルの押し下げ時に、シリンダに、上端側を前方側に向かって回転させるような回転モーメントが発生しない。そのため、シリンダが、ピストンロッドの後方側への曲げ塑性変形を阻害するように回転移動せず、ピストンロッドを、確実に上端を後方側に向けるように曲げ塑性変形させることができる。その結果、本発明のフード跳ね上げ装置では、ピストンロッドを安定して後方側へ曲げ塑性変形させることができ、歩行者の運動エネルギーを安定して吸収することができる。
勿論、ピストンロッドを、上端を前方側に向けるように曲げ塑性変形させて歩行者の運動エネルギーを吸収する構成とすることも考慮できるが、ピストンロッドを、上端を前方側に向けるように曲げ塑性変形させる場合、ピストンロッドが、塑性変形時に、一旦、上端を歩行者の移動方向に対して対向させるように配置され、その後、上端を前方に向けるように変形することから、歩行者に対する反力が大きく、歩行者を円滑に保護できない虞れがある。そのため、ピストンロッドは、上端を後方側に向けるように曲げ塑性変形させることが望ましい。
また、本発明のフード跳ね上げ装置において、ボディ側部材に、略前後方向に沿うとともに、略鉛直方向に沿った取付面を有した取付座を、形成し、
取付部を、取付面に沿うように、略前後方向に沿うとともに略鉛直方向に沿った略板状として、取付座に固定させるための取付手段を挿通させる取付孔を略上下方向に沿って複数個配設させた構成として、
保持部を、少なくとも、上端側の取付孔の後方側の領域と、下端側の取付孔の後方側の領域と、において、シリンダの外周面を後面側から前面側にかけて略半周にわたって覆うように湾曲させて構成される湾曲部を備える構成とし、
湾曲部を、内周面側をシリンダの外周面に固着させて、シリンダにおける前面側と後面側とを支持するように、シリンダを保持する構成とすることが好ましい。
上記構成のフード跳ね上げ装置では、取付部が、取付座に固定させるための取付手段を挿通させる取付孔を、略上下方向に沿って複数個備えていることから、取付部によって、シリンダを保持している保持部自体を、前後方向への揺動を抑えて、強固にボディ側部材に取り付けることができ、さらに、上記構成のフード跳ね上げ装置では、保持部の湾曲部が、少なくとも上端側の取付孔の後方側の領域と、下端側の取付孔の後方側の領域と、において、シリンダの前面側と後面側とを支持して、シリンダを保持していることから、保持部によって、シリンダの上下方向の端部側を前後方向に沿って回転することを確実に防止することができる。すなわち、ピストンロッドの曲げ塑性変形の初期には、シリンダに、上端側を後方側に向け、かつ、下端側を前方側に向けるような回転モーメントが作用し、曲げ塑性変形が進むと、シリンダに、上端側を前方側に向け、かつ、下端側を後方側に向けるような回転モーメントが作用すると推測される。しかしながら、上記構成のフード跳ね上げ装置では、ピストンロッドの曲げ塑性変形の初期には、上端側の取付孔の後方側の領域において、シリンダの後面側を覆うように配置される湾曲部がシリンダの後面を支持するとともに、下端側の取付孔の後方側の領域において、シリンダの前面側を覆うように配置される湾曲部がシリンダの前面を支持し、曲げ塑性変形が進んだ状態では、上端側の取付孔の前方側の領域において、シリンダの前面側を覆うように配置される湾曲部がシリンダの前面を支持するとともに、下端側の取付孔の後方側の領域において、シリンダの後面側を覆うように配置される湾曲部がシリンダの後面を支持することから、シリンダが、曲げ塑性変形の初期から終期までの間に作用する回転モーメントを受けて、上端側若しくは下端側を前方側に向けるように回転することを、的確に防止することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。本明細書では、特に断らない限り、前後と上下の方向は、それぞれ、車両Vの前後と上下の方向と一致し、左右の方向は、車両Vの前方側から後方側を見た際の左右の方向と一致する。
第1実施形態のフード跳ね上げ装置(以下「跳ね上げ装置」と省略する)U1は、図1,2に示すように、車両Vにおけるフードパネル13の後端13c側に、配設されるもので、作動時に、後述するアクチュエータ21のピストンロッド37を上昇させて、フードパネル13の後端13cを跳ね上げる構成とされている。実施形態の場合、車両Vのフロントバンパ7には、図1に示すように、歩行者との衝突を検知若しくは予測可能なセンサ8が、配設されており、センサ8からの信号を入力させている図示しない作動回路が、センサ8からの信号に基づいて車両Vと歩行者との衝突を検知若しくは予測した際に、跳ね上げ装置Uのアクチュエータ21における駆動源としてのガス発生器34(図10参照)を作動させるように、構成されている。
フードパネル13は、図1,3に示すように、車両VにおけるエンジンルームERの上方を覆うように配設されるもので、左右方向の両縁側における後端13c近傍に配置されるヒンジ部14により、車両Vのボディ1側に対して、前開きで開閉可能に連結されている。フードパネル13は、アルミニウム(アルミニウム合金)等からなる板金製として、図4に示すように、上面側のアウタパネル13aと、下面側に位置してアウタパネル13aより強度を向上させたインナパネル13bと、から構成されている。フードパネル13は、歩行者を受け止めた際に、歩行者の運動エネルギーを吸収できるように、塑性変形可能に構成されている。そして、実施形態では、車両Vと歩行者との衝突時に、アクチュエータ21が作動されてフードパネル13の後端13cが上方に押し上げられ、フードパネル13の後端13cと、エンジンルームERと、の間に、変形スペースが形成できることから、塑性変形時の塑性変形量を増大させることができる。さらには、実施形態の場合、フードパネル13の後端13cを上昇移動させたピストンロッド37における後述する支持ロッド44の軸部44aが、上方から斜め後下方向に移動してくる歩行者の受け止め時に、フードパネル13の下降移動に伴って、上端側の頭部44bを後方側に向けるように曲げ塑性変形されることとなる(図8,9参照)。そのため、実施形態の場合、歩行者の運動エネルギーが大きくとも、フードパネル13自体の塑性変形と、ピストンロッド37における軸部44aの曲げ塑性変形と、により、歩行者の運動エネルギーを多く吸収することができる。
ヒンジ部14は、フードパネル13の後端13c側における左縁13dと右縁13eとに配設され(図1〜3参照)、それぞれ、ボディ1側のフードリッジリインホース2に連結される取付フランジ2aに固定されるヒンジベース15と、フードパネル13側に固定されるヒンジアーム17と、を備えて構成されている(図4参照)。各ヒンジアーム17は、図4に示すように、板金製のアングル材を下向きに突出させるように略半円弧状に湾曲させた形状として構成され、ヒンジベース15側の元部端17aが、支持軸16を利用してヒンジベース15に対して回動可能に連結されている。また、各ヒンジアーム17は、元部端17aから離れる先端17b側に、先端17bからフードパネル13の下面に略沿うように延びる連結板部18を備える構成とされ、この連結板部18が、フードパネル13の後端13cにおける下面側に溶接等を利用して結合されている。また、ヒンジアーム17の先端17b付近には、下縁を略円形状に切り欠くように構成される切欠凹部17cが、形成されており、この切欠凹部17cの周囲の部位が、アクチュエータ21の作動時においてピストンロッド37がフードパネル13の後端13cを押し上げた際に、塑性変形する塑性変形部17dとされて、フードパネル13の上昇を許容することとなる(図7参照)。
各支持軸16は、それらの軸方向を、車両Vの左右方向に沿わせるように、配設されている。そして、フードパネル13を開く際には、図4の実線から二点鎖線に示すように、左右の支持軸16を回転中心として、各ヒンジアーム17の先端17b側とともに、フードパネル13の前端13f側(図1参照)を前開きで上昇させれば、フードパネル13を前開きで開くことができる。ちなみに、フードパネル13の後端13cの上昇時には、フードパネル13の前端13f側は、通常閉塞時に前端13f側に配置されているフードロックストライカ19を係止するラッチ機構20(図2参照)により、ボディ1側から外れることはない。
フードパネル13の後方には、図3,4に示すように、ボディ1側の剛性の高いカウルパネル10aと、カウルパネル10aの上方の合成樹脂製のカウルルーバ10bと、からなるカウル10が、配設されている。カウルルーバ10bは、後端側をフロントウィンドシールド5の下部5a側に連ならせるように配設されている。また、フロントウィンドシールド5の左右には、図1〜3に示すように、フロントピラー6,6が、配設されている。
跳ね上げ装置U1は、図1〜3に示すように、フードパネル13における左右のヒンジ部14の近傍に配設されるもので、フードパネル13の後端13cの下方に配設されるアクチュエータ21と、各アクチュエータ21に対応してアクチュエータ21の上方のフードパネル13側に配設される受け座46と、各アクチュエータ21をボディ側部材であるフードリッジリインホース2に固定させる取付ブラケット48と、を備えて構成されている。
実施形態のアクチュエータ21は、図1,2,4に示すように、フードパネル13の後端13c側における左縁13d及び右縁13eの下方となる各ヒンジ部14の下方に配設されている。各アクチュエータ21は、図10に示すように、軸方向を鉛直方向(上下方向)に略沿わせて配設される円筒状のシリンダ22と、シリンダ22内に作動用流体としてのガスを流入させるガス発生器34と、シリンダ22から上方に突出するように配設されるピストンロッド37と、上昇移動後のピストンロッド37の下降移動を規制するロック機構Rと、を備えて構成されている。ロック機構Rは、実施形態の場合、ピストンロッド37における後述するピストン38内に収納されるロックピン42と、ピストン38の上昇移動後に突出するロックピン42の下面側を係止するようにシリンダ22側に形成される係止面26と、から、構成されている。
シリンダ22は、図10に示すように、軸方向を鉛直方向(上下方向)に略沿わせて配設される円筒状の本体23と、本体23の上下端にそれぞれ固定されるキャップ28,30と、を備えて構成されている。本体23は、上昇移動時にピストンロッド37のピストン38を摺動させる摺動部24を備えるとともに、摺動部24の上方となる本体23における上端側内周面に、周方向の全周にわたって凹む凹部23cを、備える構成とされている。この凹部23cは、ピストン38の上昇移動後におけるロックピン42の突出位置に形成されるもので、実施形態の場合、この凹部23cの部位は、摺動部24の上方に配置されて、内径寸法を摺動部24の内径寸法より大径とした大径部25から、構成されている。実施形態の場合、大径部25は、摺動部24を構成する部材よりも内径寸法を大径とした別体の部材から構成されて、溶接等により摺動部24を構成する部材と一体化されている。そして、この大径部25における摺動部24からの段差面、換言すれば、凹部23cの下面23dが、突出したロックピン42の下部側(下降移動方向側)を係止して、ピストン38(ピストンロッド37)の下降移動を規制する係止面26を、構成することとなる(図10,11参照)。
本体23の上端側に配置されるキャップ28は、略円柱状とされて、中央に、ピストンロッド37における後述する支持ロッド44の軸部44aを挿通させる挿通孔28aを備えるとともに、下端側における外周面に、シリンダ22の本体23における上端内周側(大径部25の内周側)に設けられた雌ねじ23aを螺合させる雄ねじ28bを備えている。キャップ28は、挿通孔28aに支持ロッド44の軸部44aを挿通させた状態で、雄ねじ28bを雌ねじ23aに螺合させて、本体23に取り付けられている。
本体23の下端側に配置されるキャップ30は、本体23の下端側を塞ぐように配設される略円板状の元部端壁部31と、元部端壁部31の外周縁から上方に延びる略円筒状の周壁部32と、を備えて構成されている。元部端壁部31には、ガス発生器34の後述するコネクタ35を挿通可能な挿通孔31aが、形成されている。周壁部32は、上端側内周面に、シリンダ22の本体23における下端外周側に設けられた雄ねじ23bに螺合する雌ねじ32aを配設させている。キャップ30は、元部端壁部31における挿通孔31a周縁の部位と、周壁部32における下部側の部位と、を利用して、元部端壁部31にガス発生器34を取り付けた状態で、雌ねじ32aを雄ねじ23bに螺合させて、本体23に取り付けられている。
ガス発生器34としては、マイクロガスジェネレータが使用されており、ガス発生器34の下端面には、図示しない制御回路からの電気信号を入力させるリード線35aを結線させたコネクタ35が、配置されている(図10参照)。ガス発生器34は、リード線35aを経て、図示しない制御回路からの電気信号を入力させると、内蔵されている火薬を燃焼させて燃焼ガスを発生させ、そのガス(燃焼ガス)Gを作動用流体として、シリンダ22内のピストン38の下面38a側へ供給することとなる。
ピストンロッド37は、シリンダ22内において摺動可能に収納されるピストン38と、ピストン38に連結される支持ロッド44と、から、構成されている。
ピストン38は、シリンダ22の摺動部24に対して摺動可能な外径寸法を有した略円柱状とされるもので、ロック機構Rを構成するロックピン42を内部に収納させている。ロックピン42は、図12に示すように、ピストン38の中心軸を中心として放射状となる4箇所に配設されるもので、それぞれ、ピストン38に形成される収納凹部39内に収納されている。各ロックピン42は、軸方向をピストン38の軸直交方向(水平方向)に沿わせるように配設される略円柱状とされている。また、ピストン38には、図11,12に示すように、シリンダ22内に流入するガスGを、ロックピン42の収納される収納凹部39まで流入させる流入路部40が、形成されている。実施形態の場合、流入路部40は、図11,12に示すように、ピストン38の下面38a側における中央から上方に延びるように形成されるとともに下端側を開口させて構成される縦流路部40aと、縦流路部40aの上端から各収納凹部39側に向かうように四方に延びる横流路部40bと、から構成されている。そして、シリンダ22内におけるピストン38の下面38a側に流入したガスGが、流入路部40を経て、ロックピン42の収納される収納凹部39内に流入すると、各ロックピン42は、ピストン38の外周側に向かうように、ピストン38の軸直交方向に沿って突出することとなる(図11のB及び図12のB参照)。
実施形態の場合、ロックピン42は、ピストン38が上昇移動して大径部25の部位に配置された際に、流入路部40を経て収納凹部39内に流入したガスGの圧力を受けて、瞬時に、収納凹部39から、ピストン38の外周側に向かうように、ピストン38の軸直交方向に沿って突出することとなる(図11のB及び図12のB参照)。このとき、ロックピン42は、元部42a側を収納凹部39内に収納された状態で、先端面42cを、大径部25の内周面25aに当接させることとなる。すなわち、ロックピン42は、係止面26と収納凹部39との間にまたがるように配置されることとなり、先端面42cを大径部25の内周面25aに当接させた状態の先端部42bの下面を係止面26に係止されて、ピストン38の下降移動を規制することとなる。
また、実施形態の場合、ピストン38における収納凹部39(ロックピン42)より下方となる下端近傍部位の外周面には、摺動部24の内周面24aに圧接されて、摺動部24とピストン38との間からのガス漏れを防止するOリング43が、配設されている(図10,11参照)。
支持ロッド44は、シリンダ22の軸方向(上下方向)に沿って配設される丸棒状の軸部44aと、軸部44aの上端側に配設されて軸部44aより外径寸法を大径とした略円柱状の頭部44bと、を備えている。頭部44bは、ピストンロッド37の上昇移動時に、フードパネル13側に設けられる受け座46の下面46aに当接して、フードパネル13の後端13cを上方に押し上げることとなる。実施形態の場合、頭部44bは、受け座46の下面46aと当接する上面44cを、受け座46の下面46aに対して傾斜させるように、軸部44aの軸方向(シリンダ22の軸方向)に対して略直交させた構成とされている。また、支持ロッド44は、軸部44aの部位を曲げ塑性変形可能とするような鋼等の金属材から構成されるもので、実施形態の場合、ピストン38と一体的に構成されている。実施形態では、支持ロッド44の軸部44aは、フードパネル13の後端13cが斜め後下向きに移動してくる歩行者を受け止めて下降移動する際に、図9に示すごとく、歩行者の運動エネルギーFを受けて、頭部44bを後方に向けるように、曲げ塑性変形されることとなる。
受け座46は、フードパネル13の後端13cの下面に配設されたヒンジアーム17の先端17b側に設けられた連結板部18の部位に取り付けられている。受け座46は、下面46a側の部位で、アクチュエータ21の上昇するピストンロッド37の上端37aに設けられた支持ロッド44の頭部44bを受け止め可能に、構成されている。また、受け座46は、下面46aを、フードパネル13におけるインナパネル13bの下面に略沿わせるようにして、前側を後側より下方に位置させるように、水平方向に対して、傾斜させて、構成されている。具体的には、この受け座46における下面46aは、アクチュエータ21の作動時、すなわち、フードパネル13の後端13cを上昇移動させた状態において、シリンダ22(支持ロッド44)との角度θ(図7参照)を、95〜140°の範囲内に設定されるように、構成されている。角度θが95°未満では、斜め後下向きに移動してくる歩行者の運動エネルギーFが、支持ロッド44の軸方向に略沿って作用することから、支持ロッド44が座屈する虞れがあり、逆に、角度θが140°を超えると、支持ロッド44の頭部44bの先端と、下面46aと、の間に作用する摩擦力が小さくて、支持ロッド44の頭部44bが下面46aに対して滑るように移動する虞れがあるためである。また、実施形態の跳ね上げ装置U1では、支持ロッド44における頭部44bの上面44cが、受け座46の下面46aに対して傾斜するように構成されていることから、支持ロッド44の頭部44bが受け座46に対して滑りやすく、角度θが小さな場合にも、フードパネル13の下降移動時に、支持ロッド44が座屈するような押圧力を受けることを極力防止することができる。
アクチュエータ21をボディ1側に固定させる取付ブラケット48は、ボディ側部材としてのフードリッジリインホース2に設けられた取付座3に固定されるものである。フードリッジリインホース2は、図2,3に示すように、エンジンルームERの左右両側において前後方向に沿って配設される略四角筒形状の板金素材からなるもので、エンジンルームER側の壁部2bが、取付座3を構成することとなる。また、取付座3は、略前後方向に沿い、かつ、略鉛直方向に沿うように配置される取付面3aを、備えている。この取付面3aは、壁部2bの表面から構成されている。さらに、取付座3において、シリンダ22の前面側となる位置には、図5,6に示すように、取付面3aからシリンダ22側(エンジンルームER側)に向かって突出する突起部3bが、形成されている。この突起部3bは、シリンダ22の軸方向(鉛直方向)に沿って、図6に示すように、シリンダ22における本体23の上下方向の略全域にわたって連続的に配設されるように形成されるとともに、取付ブラケット48の取付座3への固定時に、取付ブラケット48の後述する保持部50の基板部51と、シリンダ22の本体23と、の間に形成される隙間t1(図5参照)を埋めるように構成されている。実施形態では、突起部3bは、上下の長さ寸法を、取付ブラケット48の上下の幅寸法より大きくして、取付ブラケット48の上下の縁から上方あるいは下方に突出するように、形成されている(図4,6参照)。実施形態の場合、突起部3bは、溶接等によって、取付面3a上に形成されている。さらに詳細には、突起部3bは、断面積を、シリンダ22を固着させた取付ブラケット48の取付部49を取付面3aに当接させた際の取付面3aからシリンダ22における本体23の前面側にかけての空間より若干大きくして、取付部49を取付座3に対してボルト54止めする際に、外表面3cを、本体23の外周面23eと基板部51の後面51bとに圧接されるように、構成されている。
取付ブラケット48は、図4,5に示すように、シリンダ22における本体23の外周面側を、上下の略全域にわたって保持可能に上下方向の幅寸法を、本体23の上下の幅寸法より若干小さくして、構成されている。取付ブラケット48は、板金製とされて、シリンダ22側となる後部側に位置してシリンダ22を保持する保持部50と、保持部50から前方に延びてシリンダ22の前方に配置されて取付座3に固定される取付部49と、を備えている。実施形態の場合、保持部50と取付部49とは、上下方向の幅寸法を一致させて構成されている。
取付部49は、取付面3aに沿うように、略前後方向に沿い、かつ、略鉛直方向に沿うように形成される略板状とされるもので、取付手段としてのボルト54を貫通させる取付孔49aを、略上下方向に沿って3個配設させた構成とされ、各取付孔49aに、ボルト54を挿通させて、取付座3に固着されるナット3dを締結させることにより、取付座3に固定される構成である。
保持部50は、実施形態の場合、取付部49から離れるように、取付部49におけるシリンダ22側の端部となる後端49bからエンジンルームER側に向かって延びて、断面略J字状とされるように先端側を湾曲させて構成されている。具体的には、保持部50は、取付部49と略直交するように取付部49の後端49bからエンジンルームER側(車内側I)に向かって突出する平板状(長方形板状)の基板部51と、基板部51の先端51aから後方に向かって断面略半円弧状に延びる湾曲板部(湾曲部)52と、を備える構成とされている。湾曲板部52は、内径寸法を、シリンダ22における本体23の外径寸法と略同一の半円弧状として、内周面52a側を本体23の外周面23eに溶接等を利用して固着されて、シリンダ22の本体23を保持する構成である。実施形態の場合、湾曲板部52は、図5に示すように、本体23の外周面23eにおけるエンジンルームER側(車内側I)の半分を覆うように、換言すれば、本体23の外周面23eを車内側Iにおいて後面側から前面側にかけて略半周にわたって覆うように、構成されている。また、湾曲板部52は、上下方向の幅寸法を、取付部49の上下方向の幅寸法と同一として構成されるもので、換言すれば、取付部49における取付孔49aの配置領域より上下の幅寸法を大きくして、図6に示すように、上端側の取付孔49aaの後方側の領域と、下端側の取付孔49abの後方側の領域と、を含めた上下の略全域にわたって、シリンダ22における本体23の前面側と後面側とを支持して、シリンダ22の本体23を保持している構成である。基板部51は、左右方向の長さ寸法(車両搭載時における取付面3aからの長さ寸法)L1を、本体23の半径R1よりも大きく設定されている。
そして、実施形態の取付ブラケット48は、湾曲板部52の内周面52aに本体23の外周面23eを固着させた状態では、保持部50における取付部49側の基板部51と、本体23と、の間に、隙間t1(図5参照)を有することとなるが、この隙間t1は、取付部49を取付座3にボルト54止めした際に、取付座3に設けられる突起部3bにより、埋められることとなり、突起部3bは、基板部51と本体23の外周面23eとに当接されることとなる。詳細には、既述したごとく、突起部3bの外表面3cは、本体23の外周面eと基板部51の後面51bとに圧接されることとなる。また、取付部49を取付座3にボルト54止めした際に、シリンダ22の本体23と取付面3aとの間には、隙間t2が、形成されることとなる(図5参照)。なお、実施形態の場合、シリンダ22は、図10に示すように、本体23より大径とされた大径部25及びキャップ30の部位においても、取付面3aとの間に隙間を設けるようにして、取付座3に対して取付ブラケット48を利用して固定されることとなる。
第1実施形態の跳ね上げ装置U1では、センサ8からの信号により、図示しない作動回路が、車両Vと歩行者との衝突を検知若しくは予測した際に、アクチュエータ21におけるガス発生器34が作動されることとなり、図10に示すように、発生したガスGがシリンダ22の本体23内のピストン38を押し上げ、ピストンロッド37の上端37aを構成する支持ロッド44の頭部44bを、受け座46の下面46aに当接させて、フードパネル13の後端13cを、下方のカウル10との間の隙間を広げるように上昇させることとなる。そして、ピストン38に収納されたロック機構Rを構成するロックピン42がシリンダ22の内周面に設けられた係止面26に対応する位置、すなわち、シリンダ22の本体23における大径部25の部位に、配置されるまでピストン38が上昇すれば、ロックピン42が、瞬時に収納凹部39から突出されて、収納凹部39と係止面26との間にまたがるように配置されることとなって、(図11のB及び図12のB参照)、ピストンロッド37が下降移動を規制されることとなる。その後、上昇したフードパネル13の後端13cが、図7に示すように、支持ロッド44の頭部44bにより下面側を支持された状態で、上方から斜め後下方向に移動する歩行者を受け止めれば、歩行者の運動エネルギーFを受けて、フードパネル13の後端13cが塑性変形しつつ下降移動するとともに、このフードパネル13の下降移動に伴って、受け座46の下面46aに頭部44bを当接させている支持ロッド44の軸部44aが、歩行者の運動エネルギーFを吸収しつつ、上端37a側の頭部44bを後方に向けるように、曲げ塑性変形されることとなる(図8,9参照)。
そして、第1実施形態の跳ね上げ装置U1では、アクチュエータ21は、取付ブラケット48を利用して、車両のボディ側部材であるフードリッジリインホース2に固定される構成であるが、アクチュエータ21は、シリンダ22の本体23を保持する保持部50と、保持部50から前方に延びてシリンダ22の本体23の前方に配置される取付部49と、を有した取付ブラケット48を利用して、この取付部49の部位のみを利用して、フードリッジリインホース2に固定されることから、従来のごとく、補強部材を介在させるとともに、シリンダをまたぐように上下前後に離れた複数箇所でボルト止めすることにより、シリンダを固定する場合と比較して、簡便な構成とすることができる。また、第1実施形態の跳ね上げ装置U1では、取付ブラケット48が、シリンダ22の本体23より前方側となる位置のみにおいて、フードリッジリインホース2に固定されていることから、従来のごとく、取付ブラケットを、シリンダの前後両側でボディ側部材に固定させる場合と比較して、固定時の作業時間を低減させることができ、製造工数を低減させることもできる。
したがって、第1実施形態の跳ね上げ装置U1では、簡便な構成で容易にボディ側部材としてのフードリッジリインホース2に固定させることができる。
また、第1実施形態の跳ね上げ装置U1では、アクチュエータ21の作動後に、後端13cを上昇させたフードパネル13が歩行者を受け止めると、フードパネル13の後端13cの下面側(受け座46の下面46a)に上端37a側の頭部44bを当接させているピストンロッド37(支持ロッド44の軸部44a)が、上端37a側の頭部44bを後方側に向けるように曲げ塑性変形されて、歩行者の運動エネルギーFを吸収することとなる。このとき、第1実施形態の跳ね上げ装置U1では、アクチュエータ21は、シリンダ22の本体23を保持している保持部50から前方に延びて、シリンダ22の前方に配置される取付ブラケット48の取付部49の部位で、フードリッジリインホース2に固定されていることから、歩行者がフードパネル13の後端13cと当たってフードパネル13を押し下げ、ピストンロッド37の上端37aに後下方に向かって押し下げるような力が作用した際に、シリンダ22には、中心軸C1(図4参照)より前方となる取付部49の部位(詳細には取付部49の上下の中央部位)を支点として、上端22a側を後方側に向かって回転させるような回転モーメントのみが、作用することとなる。換言すれば、第1実施形態の跳ね上げ装置U1では、フードパネル13の押し下げ時に、シリンダ22に、上端22a側を前方側に向かって回転させるような回転モーメントが発生しない。そのため、シリンダ22が、ピストンロッド37の後方側への曲げ塑性変形を阻害するように回転移動せず、ピストンロッド37を確実に上端37aを後方側に向けるように曲げ塑性変形させることができる。その結果、第1実施形態の跳ね上げ装置U1では、ピストンロッド37を安定して後方側へ曲げ塑性変形させることができ、歩行者の運動エネルギーFを安定して吸収することができる。特に、実施形態の跳ね上げ装置U1では、シリンダ22における本体23の前面側は、取付座3から突出する突起部3bによって支持されることから、本体23の前面側を強固に支持することができて、シリンダ22が上端22a側を前方に向かって回転移動することを極力抑えることができる。
勿論、ピストンロッド37を、上端を前方に向けるように曲げ塑性変形させて歩行者の運動エネルギーを吸収する構成とすることも考慮できるが、ピストンロッド37を、上端を前方側に向けるように曲げ塑性変形させる場合、ピストンロッド37が、塑性変形時に、一旦、上端を歩行者の移動方向に対して対向させるように配置され、その後、上端を前方に向けるように変形することから、歩行者に対する反力が大きく、歩行者を円滑に保護できない虞れがある。そのため、ピストンロッド37は、上端を後方側に向けるように曲げ塑性変形させることが望ましい。
また、第1実施形態の跳ね上げ装置U1では、取付ブラケット48の取付部49が、取付座3に固定させるための取付手段としてのボルト54を挿通させる取付孔49aを、略上下方向に沿って3個備えていることから、取付部49によって、シリンダ22の本体23を支持している保持部50自体を、前後方向への揺動を抑えて、強固に、ボディ側部材としてのフードリッジリインホース2に取り付けることができ、さらに、第1実施形態の跳ね上げ装置U1では、保持部50の湾曲板部(湾曲部)52が、上端側の取付孔49aaの後方側の領域と、下端側の取付孔49abの後方側の領域と、を含めた上下の略全域にわたって、シリンダ22における本体23の前面側と後面側とを支持して、シリンダ22の本体23を保持していることから、シリンダ22の上下方向の端部(上端22a,下端22b)側を前後方向に沿って回転することを確実に防止することができる。
ピストンロッド37の曲げ塑性変形の初期には、上昇移動した支持ロッド44の軸部44aにおけるピストン38側の部位が、キャップ28における挿通孔28aの後側面28ab(図7参照)を後方側に向かって押圧することから、シリンダ22に、上端22a側を後方側に向け、かつ、下端22b側を前方側に向けるような回転モーメントが作用し、曲げ塑性変形が進むと、支持ロッド44の軸部44aにおけるピストン38側の部位が、キャップ28における挿通孔28aの前側面28aa(図7参照)を前方側に向かって押圧することから、シリンダ22に、上端22a側を前方側に向け、かつ、下端22b側を後方側に向けるような回転モーメントが作用すると推測される。しかしながら、第1実施形態の跳ね上げ装置U1では、図7に示すように、ピストンロッド37の曲げ塑性変形の初期には、上端側の取付孔49aaの後方側の領域において、湾曲部52の後上縁部52ubが本体23の後面を支持するとともに、下端側の取付孔49abの後方側の領域において、湾曲部52の前下縁部52baが本体23の前面を支持することとなり、曲げ塑性変形が進んだ状態では、上端側の取付孔49aaの後方側の領域において、湾曲部52の前上縁部52uaが本体23の前面を支持するとともに、下端側の取付孔23abの後方側の領域において、湾曲部52の後下縁部52bbが本体23の後面を支持することから、シリンダ22が、曲げ塑性変形の初期から終期までの間に作用する回転モーメントを受けて、上端22a側若しくは下端22b側を前方側に向けるように回転することを、的確に防止することができる。
また、第1実施形態の跳ね上げ装置U1では、アクチュエータ21のシリンダ22は、取付面3aとの間に隙間を設け、取付面3aに対して接触させずに、突起部3bのみを、圧接させるようにして、取付座3に固定されている。換言すれば、第1実施形態の跳ね上げ装置U1では、アクチュエータ21のシリンダ22の本体23は、図5に示すように、前後方向に沿った横断面において、取付面3aに対して接触させずに、突起部3bのみを外周面に圧接させた一点当たりのような態様となって車両Vに搭載されることから、車両走行時等において、シリンダ22が揺動して異音が発生することを極力防止することができる。勿論、このような点を考慮しなければ、シリンダの本体、あるいは、後述する第2実施形態の跳ね上げ装置U2のごとく取付ブラケットの保持部を、取付面に接触させるようにして、アクチュエータを取付座に固定させる構成としてもよい。
なお、第1実施形態の跳ね上げ装置U1では、取付ブラケット48の保持部50は、シリンダ22における本体23の車内側面を覆って保持するように構成されているが、取付ブラケットの構成はこれに限られるものではなく、図13に示す第2実施形態の跳ね上げ装置U2に使用される取付ブラケット57のごとく、シリンダ22の本体23の車外側面を覆って保持する保持部を備える構成のものを使用してもよい。
第2実施形態の跳ね上げ装置U2は、取付ブラケット57以外は、第1実施形態の跳ね上げ装置U1と同一の構成であることから、同一の部材には、同一の図符号を付して詳細な説明を省略する。
取付ブラケット57は、図13,15に示すように、シリンダ22における本体23の外周面側を、上下の略全域にわたって保持可能に、上下方向の幅寸法を、本体23の上下の幅寸法より若干小さくして、構成されている。取付ブラケット57は、板金製とされて、シリンダ22側となる後部側に位置してシリンダ22を保持する保持部58と、保持部58から前方に延びてシリンダ22の前方に配置される取付部61と、を備える構成とされて、取付部61の部位で、取付座3に固定されている。実施形態の場合、取付ブラケット57は、所定形状の板金素材をプレス加工して、形成されている。
保持部58は、シリンダ22の本体23の外周面23eにおいて、フードリッジリインホース2側(車外側O)を、後面側から前面側にかけて略半周にわたって覆うように湾曲させて構成されている。すなわち、保持部58は、図14に示すように、シリンダ22の軸直交方向側となる前後方向に沿った断面形状を、本体23の車外側Oを略半周にわたって覆うように構成される断面略半円弧状とされており、内周面側をシリンダ22における本体23の外周面23eに固着させて、シリンダ22の本体23を保持する構成とされている。また、保持部58は、シリンダ22の軸方向に沿った上下方向の両端側に、フードリッジリインホース2側(車外側O)に向かって突出するように、シリンダ22の軸方向である上下方向に沿った断面形状を略半円弧状とした補強リブ59を、前後の全域にわたって備えている(図13,15,16参照)。実施形態の場合、この補強リブ59の外周面59aは、取付部61の車外側面61aと同一平面上に位置するように、構成されている(図15,16参照)。換言すれば、保持部58は、取付部61を取付座3にボルト54止めした際に、補強リブ59の外周面59aを、取付座3の取付面3aに当接させるように、構成されている。そして、シリンダ22の本体23は、車両搭載時において、保持部58に設けられた補強リブ59を介して、取付座3に支持されることとなる。さらに、補強リブ59は、後述する湾曲部58aから離れた上下両端側に位置する端縁部59bの内周縁59cを、シリンダ22における本体23の外周面23eと当接させるように、構成されている。
取付部61は、図13,15に示すように、上下方向の幅寸法を、保持部58の上下方向の幅寸法と略同一として、車外側面61aを面一とするように、保持部58及び補強リブ59において最も車外側Oに位置する部位から前方に延びるような板状として構成されている。取付部61は、車外側面61aを取付面3aに沿わせるように、略前後方向に沿うとともに、略鉛直方向に沿った略板状として構成されるもので、上下両端側に、保持部58の補強リブ59における上下両端側に位置する端縁部59bから連なるように形成されるフランジ部62を有している。実施形態の場合、このフランジ部62の後縁62aは、それぞれ、本体23の外周面23eと当接して、本体23の前面側を支持するように、構成されている(図14,15参照)。取付部61には、上下方向に沿った2箇所に、取付手段としてのボルト54を挿通させるための取付孔63A,63Bが、形成されている(図15参照)。実施形態の場合、上側に配置される取付孔63Aは略円形として、下側に配置される取付孔63Bは、組付誤差を吸収可能に、長手方向を上下方向に沿わせた長穴状とされている。そして、取付部61は、ボルト54を、取付孔63A,63Bに挿通させた状態で、取付座3に固着されるナット3dに締結させることにより、取付座3に固定される構成である。
実施形態の場合、保持部58と取付部61とは、上下方向の幅寸法を同一として構成されるものの、保持部58における補強リブ59,59を除いた領域、換言すれば、シリンダ22の軸直交方向側となる前後方向に沿った断面形状を、本体23の車外側Oを略半周にわたって覆うように構成される断面略半円弧状とされて内周面側をシリンダ22における本体23の外周面23eに固着させて構成される湾曲部58aの領域は、上下方向の幅寸法を、取付部61の上下方向の幅寸法より小さく設定されることとなる。しかしながら、この湾曲部58aの領域は、取付部61における後述する取付孔63A,63Bの配置領域より、上下に広い範囲にわたって配設されている。換言すれば、湾曲部58aは、取付部61における上端側の取付孔63Aの後方側の領域と、下端側の取付孔63Bの後方側の領域と、を含めた上下方向に沿った領域において、シリンダ22における本体23の前面側と後面側とを支持して、シリンダ22の本体23を保持している構成である。この湾曲部58aは、本体23の前面側を覆い可能なように、取付部61に対して車内側Iに突出するように構成されているが、この湾曲部58aの突出形状は、本体23の前面と当接している部位を頂点として、取付部61側となる前方側にかけて収束させるように、前後方向に沿った断面において、取付部61にかけてなだらかに傾斜して、取付部61に連なるように構成されている。
このような取付ブラケット57を使用した第2実施形態の跳ね上げ装置U2においても、アクチュエータ21は、シリンダ22の本体23を保持する保持部58と、保持部58から前方に延びてシリンダ22の本体23の前方に配置される取付部61と、を有した取付ブラケット57を利用して、この取付部61の部位のみを利用して、フードリッジリインホース2に固定されることから、簡便な構成とすることができ、また、固定時の作業時間を低減させることができ、製造工数を低減させることもできる。
したがって、第2実施形態の跳ね上げ装置U2においても、簡便な構成で容易にボディ側部材としてのフードリッジリインホース2に固定させることができる。
また、第2実施形態の跳ね上げ装置U2においても、図17に示すように、アクチュエータ21の作動後に、後端13cを上昇させたフードパネル13が歩行者を受け止めると、フードパネル13の後端13cの下面側(受け座46の下面46a)に上端37a側の頭部44bを当接させているピストンロッド37(支持ロッド44の軸部44a)が、図18に示すように、上端37a側の頭部44bを後方側に向けるように曲げ塑性変形されて、歩行者の運動エネルギーFを吸収することとなる。このとき、第2実施形態の跳ね上げ装置U2においても、アクチュエータ21は、シリンダ22の本体23を保持している保持部58から前方に延びて、シリンダ22の前方に配置される取付ブラケット57の取付部61の部位で、フードリッジリインホース2に固定されていることから、歩行者がフードパネル13の後端13cと当たってフードパネル13を押し下げ、ピストンロッド37の上端37aに後下方に向かって押し下げるような力が作用した際に、シリンダ22には、中心軸C2(図13参照)より前方となる取付部61の部位(詳細には取付部61の上下の中央となるボルト54,54間の部位)を支点として、上端22a側を後方側に向かって回転させるような回転モーメントのみが、作用することとなる。換言すれば、第2実施形態の跳ね上げ装置U2においても、フードパネル13の押し下げ時に、シリンダ22に、上端22a側を前方側に向かって回転させるような回転モーメントが発生しない。そのため、シリンダ22が、ピストンロッド37の後方側への曲げ塑性変形を阻害するように回転移動せず、ピストンロッド37を確実に上端37aを後方側に向けるように曲げ塑性変形させることができる。その結果、第2実施形態の跳ね上げ装置U2においても、ピストンロッド37を安定して後方側へ曲げ塑性変形させることができ、歩行者の運動エネルギーFを安定して吸収することができる。
また、第2実施形態の跳ね上げ装置U2においても、取付ブラケット57の取付部61が、取付座3に固定させるための取付手段としてのボルト54を挿通させる取付孔63A,63Bを、略上下方向に沿って2個備えていることから、取付部61によって、シリンダ22の本体23を支持している保持部58自体を、前後方向への揺動を抑えて、強固にフードリッジリインホース2に取り付けることができ、さらに、第2実施形態の跳ね上げ装置U2においても、保持部58の湾曲部58aが、上端側の取付孔63Aの後方側の領域と、下端側の取付孔63Bの後方側の領域と、を含めた上下の略全域にわたって、シリンダ22における本体23の前面側と後面側とを支持して、シリンダ22の本体23を保持していることから、シリンダ22の上下方向の端部(上端22a,下端22b)側を前後方向に沿って回転することを確実に防止することができる。
第2実施形態の跳ね上げ装置U2においても、図17に示すように、ピストンロッド37の曲げ塑性変形の初期には、上端側の取付孔63Aの後方側の領域において、湾曲部58aの後上縁部58ubが本体23の後面を支持するとともに、下端側の取付孔63Bの後方側の領域において、湾曲部58bの前下縁部52baが本体23の前面を支持することとなり、曲げ塑性変形が進んだ状態では、上端側の取付孔63Aの後方側の領域において、湾曲部58aの前上縁部58uaが本体23の前面を支持するとともに、下端側の取付孔63Bの後方側の領域において、湾曲部58aの後下縁部58bbが本体23の後面を支持することから、シリンダ22が、曲げ塑性変形の初期から終期までの間に作用する回転モーメントを受けて、上端22a側若しくは下端22b側を前方側に向けるように回転することを、的確に防止することができる。特に、第2実施形態の取付ブラケット57では、保持部58における湾曲部58aに加えて、補強リブ59の内周縁59cや取付部61のフランジ部62における後縁62aにおいても、本体23の外周面23eを支持していることから、曲げ塑性変形時に、補強フランジ59の内周縁59bにおける後上縁部59buや後下縁部59bb、フランジ部62の後縁62aにおける上側部62aaや下側部62abが、本体23の外周面23eを支持することとなり、本体23の外周面23eを一層強固に支持することができる。
なお、実施形態では、2つの取付孔63A,63Bのうち、一方の下方に配置される取付孔63Bを、長手方向を上下方向に沿わせた長穴状としていることから、取付座3への取付時の組付誤差を吸収することができて、組付工数の増大を抑えることができるが、勿論、このような点を考慮しなければ、前述の第1実施形態の跳ね上げ装置U1のごとく、全ての取付孔を略円形に開口させた構成としてもよい。
また、第1,第2実施形態の跳ね上げ装置U1,U2では、取付ブラケット48,57における保持部50,58の湾曲部(湾曲板部)52,58aを、取付孔49a,63の領域に対応して上下に幅広に構成しているが、勿論、湾曲部の形状はこれに限られるものではなく、上端側の取付孔の後方側の領域と、下端側の取付孔の後方側の領域と、に、それぞれ分離された略半円弧状の湾曲部を配設させる構成としてもよい。
なお、第1,第2実施形態の跳ね上げ装置U1,U2では、取付ブラケット48,57の取付部49,61が、略鉛直方向に沿った板状として、フードリッジリインホース2におけるエンジンルームER側の壁部2bからなる取付座3に、固定される構成であるが、図19〜22に示す第3実施形態の跳ね上げ装置U3のごとく、取付ブラケット66として、略水平方向に沿った板状の取付部68を備える構成のものを使用してもよい。第3実施形態の跳ね上げ装置U3において、取付ブラケット66以外は、第1実施形態の跳ね上げ装置U1と同一の構成であることから、同一の部材には、同一の図符号を付して詳細な説明を省略する。また、第3実施形態の跳ね上げ装置U3では、フードリッジリインホース2のエンジンルームER側の壁部2bから略水平方向に沿うように延びる取付座3Aに、取付ブラケット66の取付部68を、固定させている構成である。
取付ブラケット66は、図19,20に示すように、シリンダ22における本体23の上端近傍部位を保持可能な構成とされるもので、実施形態の場合、板金製とされて、シリンダ22における本体部23の外周側を前端付近を除いた全域にわたって保持可能に湾曲した略帯状の保持部67と、保持部67におけるシリンダ22の周方向に沿った両端から前方に延びてシリンダ22の前方に配置される2つの取付部68,68と、を備える構成とされている。すなわち、実施形態の場合、取付ブラケット66は、左右方向に沿った2箇所に配置される2つの取付部68,68を備える構成とされている。また、保持部67は、シリンダ22の周囲を、前端側を除いた軸回り方向に沿った全域にわたって保持するように、構成されている。各取付部68は、取付座3Aの水平方向に略沿った取付面3aに沿わせるように、略水平方向に沿った略板状とされるもので、それぞれ、シリンダ22の中心軸C3(図20参照)より前方となる位置に、配設されている。各取付部68には、取付手段としてのボルト54を挿通させるための取付孔68aが、それぞれ、形成され、取付部68は、取付座3Aの取付面3aに当接された状態で、ボルト54を、取付孔68aに挿通させ、取付座3Aに固着されるナット3dに締結させることにより、取付座3Aに固定されている。
このような取付ブラケット66を使用した跳ね上げ装置U3においても、アクチュエータ21は、シリンダ22の本体23を保持する保持部67と、保持部67から前方に延びてシリンダ22の本体23の前方に配置される取付部68,68と、を有した取付ブラケット66を利用して、この取付部68の部位のみを利用して、フードリッジリインホース2から延びる取付座3Aに固定されることから、簡便な構成とすることができ、また、固定時の作業時間を低減させることができ、製造工数を低減させることもできる。
したがって、第3実施形態の跳ね上げ装置U3においても、簡便な構成で容易にボディ側部材としてのフードリッジリインホース2に固定させることができる。
また、第3実施形態の跳ね上げ装置U3においても、図21に示すように、アクチュエータ21の作動後に、後端13cを上昇させたフードパネル13が歩行者を受け止めると、フードパネル13の後端13cの下面側(受け座46の下面46a)に上端37a側の頭部44bを当接させているピストンロッド37(支持ロッド44の軸部44a)が、図22に示すように、上端37a側の頭部44bを後方側に向けるように曲げ塑性変形されて、歩行者の運動エネルギーFを吸収することとなる。このとき、第3実施形態の跳ね上げ装置U3においても、アクチュエータ21は、シリンダ22の本体23を保持している保持部67から前方に延びて、シリンダ22の前方に配置される取付ブラケット66の取付部68の部位で、フードリッジリインホース2から延びる取付座3Aに固定されていることから、歩行者がフードパネル13の後端13cと当たってフードパネル13を押し下げ、ピストンロッド37の上端37aに後下方に向かって押し下げるような力が作用した際に、シリンダ22には、中心軸C3(図20参照)より前方となる取付部68の部位を支点として、上端22a側を後方側に向かって回転させるような回転モーメントのみが、作用することとなる。換言すれば、第3実施形態の跳ね上げ装置U3においても、フードパネル13の押し下げ時に、シリンダ22に、上端22a側を前方側に向かって回転させるような回転モーメントが発生しない。そのため、シリンダ22が、ピストンロッド37の後方側への曲げ塑性変形を阻害するように回転移動せず、ピストンロッド37を確実に上端37aを後方側に向けるように曲げ塑性変形させることができる。その結果、第3実施形態の跳ね上げ装置U3においても、ピストンロッド37を安定して後方側へ曲げ塑性変形させることができ、歩行者の運動エネルギーFを安定して吸収することができる。
なお、第1〜第3実施形態の跳ね上げ装置U1,U2,U3では、アクチュエータ21を、フードリッジリインホース2に固定させているが、アクチュエータを固定させる車両のボディ側部材はこれに限られるものではなく、例えば、カウルパネル10aから、前後方向かつ鉛直方向に沿うような取付面を有した取付ブラケット(取付座)を延ばし、この取付ブラケットを介して、カウルパネル10aにアクチュエータ21を固定させる構成としてもよい。なお、実施形態の場合、アクチュエータ21は、フードリッジリインホース2のエンジンルームER側(車内側I)に固定されているが、上述したごとく、カウルパネル10aから延ばすようにして取付座を形成する場合、取付座の車外側となる面を、取付面として、アクチュエータを固定させる構成としてもよい。
本発明の第1実施形態であるフード跳ね上げ装置を搭載させた車両の斜視図である。 第1実施形態のフード跳ね上げ装置を搭載した車両において、フードパネルを開けた状態の概略斜視図である。 第1実施形態のフード跳ね上げ装置を搭載させた車両の部分拡大平面図である。 第1実施形態のフード跳ね上げ装置と車両のヒンジ部とを示す前後方向に沿った概略縦断面図であり、図3のIV−IV部位に対応する。 第1実施形態のフード跳ね上げ装置における取付ブラケットを示す概略横断面図であり、図4のV−V部位に対応する。 第1実施形態のフード跳ね上げ装置におけるアクチュエータのシリンダと取付ブラケットとを示す部分拡大概略斜視図である。 第1実施形態のフード跳ね上げ装置の作動時を示す概略縦断面図である。 第1実施形態のフード跳ね上げ装置において、アクチュエータの支持ロッドの塑性変形状態を示す概略図である。 第1実施形態のフード跳ね上げ装置において、アクチュエータの支持ロッドの塑性変形状態を示す概略図であり、図8よりさらに変形した状態を示す図である。 第1実施形態のフード跳ね上げ装置におけるアクチュエータの概略縦断面図であり、作動前と作動完了時とを示す。 第1実施形態のフード跳ね上げ装置のアクチュエータにおいて、ロック機構の部位を示す概略拡大縦断面図であり、作動前と作動完了時とを示す。 第1実施形態のフード跳ね上げ装置のアクチュエータにおいて、ロック機構の部位を示す概略拡大横断面図であり、作動前と作動完了時とを示す。 本発明の第2実施形態であるフード跳ね上げ装置と車両のヒンジ部とを示す前後方向に沿った概略縦断面図である。 第2実施形態のフード跳ね上げ装置における取付ブラケットを示す概略横断面図であり、図13のXIV−XIV部位に対応する。 第2実施形態のフード跳ね上げ装置におけるアクチュエータのシリンダと取付ブラケットとを示す部分拡大概略斜視図である。 第2実施形態のフード跳ね上げ装置におけるアクチュエータの概略縦断面図である。 第2実施形態のフード跳ね上げ装置の作動時を示す概略縦断面図である。 第2実施形態のフード跳ね上げ装置において、アクチュエータの支持ロッドの塑性変形状態を示す概略図である。 本発明の第3実施形態であるフード跳ね上げ装置を示す部分拡大概略斜視図である。 第3実施形態のフード跳ね上げ装置と車両のヒンジ部とを示す前後方向に沿った概略縦断面図である。 第3実施形態のフード跳ね上げ装置の作動時を示す概略縦断面図である。 第3実施形態のフード跳ね上げ装置において、アクチュエータの支持ロッドの塑性変形状態を示す概略図である。
符号の説明
1…ボディ、
2…フードリッジリインホース(ボディ側部材)、
3…取付座、
3a…取付面、
13…フードパネル、
13c…後端、
14…ヒンジ部、
21…アクチュエータ、
22…シリンダ、
22a…上端、
22b…下端、
23…本体、
23e…外周面、
37…ピストンロッド、
37a…上端、
38…ピストン、
42…ロックピン、
44…支持ロッド、
46…受け座、
48,57,66…取付ブラケット、
49,61,68…取付部、
49a,63,68a…取付孔、
50,58,67…保持部、
52,58a…湾曲部、
54…ボルト(取付手段)、
ER…エンジンルーム、
R…ロック機構、
V…車両、
U1,U2…フード跳ね上げ装置。

Claims (2)

  1. 車両におけるフードパネルの後端の下方に配設されるとともに、軸方向を鉛直方向に略沿わせて配設される円筒状のシリンダと、該シリンダから上方へ突出するように配設されるピストンロッドと、を有して、前記シリンダを、取付ブラケットを利用して前記車両のボディ側部材に固定させるアクチュエータが、
    作動時、上昇する前記ピストンロッドの上端を前記フードパネルの後端の下面側に当接させて、前記フードパネルの後端を上昇させ、上昇時の前記フードパネルにより歩行者を受け止める構成とされるフード跳ね上げ装置であって、
    前記ピストンロッドが、前記フードパネルの前記歩行者の受け止め時に、前記フードパネルの下降移動に伴って、上端を後方側に向けるように曲げ塑性変形されることにより、前記歩行者の運動エネルギーを吸収可能な構成とされ、
    前記取付ブラケットが、前記シリンダ側となる後部側に位置して前記シリンダを保持する保持部と、該保持部から前方に延びて前記シリンダの前方に配置される取付部と、を備える構成とされて、該取付部の部位で、前記ボディ側部材に固定されていることを特徴とするフード跳ね上げ装置。
  2. 前記ボディ側部材が、略前後方向に沿うとともに、略鉛直方向に沿った取付面を有した取付座を、備え、
    前記取付部が、前記取付面に沿うように、略前後方向に沿うとともに略鉛直方向に沿った略板状として、前記取付座に固定させるための取付手段を挿通させる取付孔を、略上下方向に沿って複数個配設させた構成とされ、
    前記保持部が、少なくとも、上端側の前記取付孔の後方側の領域と、下端側の前記取付孔の後方側の領域と、において、前記シリンダの外周面を後面側から前面側にかけて略半周にわたって覆うように湾曲させて構成される湾曲部を備え、
    該湾曲部が、内周面側を前記シリンダの外周面に固着させて、前記シリンダにおける前面側と後面側とを支持するように、前記シリンダを保持する構成とされていることを特徴とする請求項1に記載のフード跳ね上げ装置。
JP2008263161A 2008-02-01 2008-10-09 フード跳ね上げ装置 Active JP4601700B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008263161A JP4601700B2 (ja) 2008-02-01 2008-10-09 フード跳ね上げ装置
US12/320,671 US8141671B2 (en) 2008-02-01 2009-01-30 Hood lift-up apparatus

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008022985 2008-02-01
JP2008263161A JP4601700B2 (ja) 2008-02-01 2008-10-09 フード跳ね上げ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009202863A true JP2009202863A (ja) 2009-09-10
JP4601700B2 JP4601700B2 (ja) 2010-12-22

Family

ID=41061788

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008263161A Active JP4601700B2 (ja) 2008-02-01 2008-10-09 フード跳ね上げ装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8141671B2 (ja)
JP (1) JP4601700B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012071705A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Toyoda Gosei Co Ltd フード跳ね上げ装置
JP2014221628A (ja) * 2013-05-14 2014-11-27 トヨタ自動車株式会社 車両用ポップアップフード装置
DE102015101819A1 (de) 2014-02-17 2015-08-20 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vordere Fahrzeughaubenaufstellvorrichtung
JPWO2015162828A1 (ja) * 2014-04-22 2017-04-13 本田技研工業株式会社 車体前部構造
JP2020111287A (ja) * 2019-01-16 2020-07-27 豊田合成株式会社 車両用押出装置

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4410822B2 (ja) * 2008-01-25 2010-02-03 トヨタ自動車株式会社 車両用ポップアップフード装置
JP4941401B2 (ja) * 2008-04-28 2012-05-30 豊田合成株式会社 アクチュエータ
US8534410B2 (en) * 2009-03-31 2013-09-17 Mazda Motor Corporation Pedestrian protection device for vehicle
US8484804B2 (en) * 2010-10-11 2013-07-16 GM Global Technology Operations LLC Hood hinge assembly for vehicle
US8499871B2 (en) 2011-03-17 2013-08-06 Cnh America, Llc Work vehicle hood actuator
JP6116334B2 (ja) * 2012-07-13 2017-04-19 タカタ株式会社 ガス圧式アクチュエータ及びその組付方法
US9719533B1 (en) 2012-12-07 2017-08-01 Tk Holdings Inc. Vehicle hood lifter with detachable piston rod
WO2014197895A1 (en) 2013-06-07 2014-12-11 Tk Holdings Inc. Vented pressurized gas-powered actuator
JP6571070B2 (ja) * 2013-06-07 2019-09-04 ジョイソン セイフティ システムズ アクイジション エルエルシー ベントされた加圧ガス駆動アクチュエーター、ハウジング、及び、乗り物
EP2862755B1 (en) * 2013-10-21 2016-06-08 Advanced Digital Broadcast S.A. Vehicle bonnet safety assembly
JP2017518212A (ja) 2013-11-29 2017-07-06 ティーケー ホールディングス インク.Tk Holdings Inc. 統合アクティブヒンジ機構
JP6637488B2 (ja) 2014-05-08 2020-01-29 ジョイソン セイフティ システムズ アクイジション エルエルシー 火工アクチュエータのための多目的かつ調整可能な圧力チャンバ
CN203879127U (zh) * 2014-05-19 2014-10-15 南京东屋电气有限公司 用于锁具的安全锁死机构
GB2532938B (en) * 2014-12-01 2018-08-15 Jaguar Land Rover Ltd Deployable device for a vehicle
US10315612B2 (en) * 2016-08-24 2019-06-11 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle hood lift system
US9796355B1 (en) * 2016-08-29 2017-10-24 Ford Global Technologies, Llc Hood lifter assembly with protective cover
JP6614106B2 (ja) * 2016-11-16 2019-12-04 トヨタ自動車株式会社 フードヒンジ
US10100565B2 (en) * 2016-12-22 2018-10-16 GM Global Technology Operations LLC Active hood hinge with upstop
JP2018168631A (ja) * 2017-03-30 2018-11-01 日立化成株式会社 ヒンジ、及びバックドア
US11383672B2 (en) * 2018-11-27 2022-07-12 Magna Closures Inc. Active pedestrian hood hinge with integrated latch assembly
US12077126B2 (en) * 2022-07-05 2024-09-03 Hyundai Motor Company Active hood system

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0383177U (ja) * 1989-12-15 1991-08-23
JPH11115680A (ja) * 1997-10-16 1999-04-27 Nissan Motor Co Ltd 跳ね上げ式フード
JP2003182510A (ja) * 2001-12-25 2003-07-03 Toyota Motor Corp リフトアップフード

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0383177A (ja) 1989-08-28 1991-04-09 Fujitsu Ltd ディザ画像の拡大方式
JP3982061B2 (ja) 1998-06-12 2007-09-26 日産自動車株式会社 自動車のフードはね上げ装置のアクチュエータ取り付け構造
JP3687418B2 (ja) * 1998-06-26 2005-08-24 日産自動車株式会社 跳ね上げフード
JP3317441B2 (ja) * 1999-07-19 2002-08-26 本田技研工業株式会社 車両用フード装置
US6554093B2 (en) * 2000-07-19 2003-04-29 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Vehicular hood device
US6530449B2 (en) * 2000-07-19 2003-03-11 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Hood assembly for vehicle
US6520276B2 (en) * 2000-07-19 2003-02-18 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Vehicle hood apparatus
US6510914B2 (en) * 2000-07-26 2003-01-28 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Obstruction inference apparatus for vehicle
JP3795313B2 (ja) * 2000-09-19 2006-07-12 本田技研工業株式会社 車両用フード装置
KR100362405B1 (ko) * 2000-10-18 2002-11-25 기아자동차주식회사 충격 완충용 자동차의 본네트 후드 푸쉬 기구
GB2395693A (en) * 2002-11-28 2004-06-02 Autoliv Dev A motor vehicle bonnet lifting device
JP4459546B2 (ja) 2003-04-07 2010-04-28 日本発條株式会社 アクチュエータ
JP4306485B2 (ja) 2004-02-13 2009-08-05 日産自動車株式会社 跳ね上げ式フード
US7303040B2 (en) * 2004-05-18 2007-12-04 Autolive Asp, Inc. Active vehicle hood system and method
JP2006038197A (ja) * 2004-07-30 2006-02-09 Nippon Pop Rivets & Fasteners Ltd 長尺部材のクランプ装置
DE602006000884T2 (de) * 2005-03-24 2008-10-02 Mazda Motor Corp. Sicherheitseinrichtung für ein Kraftfahrzeug
DE602006001692D1 (de) * 2005-06-23 2008-08-21 Mazda Motor Sicherheitseinrichtung an einem Fahrzeug
JP4908909B2 (ja) * 2006-04-27 2012-04-04 日本発條株式会社 フードを持ち上げるアクチュエータ機構
JP4297161B2 (ja) * 2006-12-28 2009-07-15 トヨタ自動車株式会社 車両用ポップアップフード装置
US7527121B2 (en) * 2006-12-28 2009-05-05 Toyoda Gosei Co., Ltd. Pedestrian protection air bag system
US7374008B1 (en) * 2007-05-08 2008-05-20 Gm Global Technology Operations, Inc. Hood elevation system

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0383177U (ja) * 1989-12-15 1991-08-23
JPH11115680A (ja) * 1997-10-16 1999-04-27 Nissan Motor Co Ltd 跳ね上げ式フード
JP2003182510A (ja) * 2001-12-25 2003-07-03 Toyota Motor Corp リフトアップフード

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012071705A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Toyoda Gosei Co Ltd フード跳ね上げ装置
JP2014221628A (ja) * 2013-05-14 2014-11-27 トヨタ自動車株式会社 車両用ポップアップフード装置
DE102015101819A1 (de) 2014-02-17 2015-08-20 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vordere Fahrzeughaubenaufstellvorrichtung
DE102015101819B4 (de) * 2014-02-17 2018-01-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vordere Fahrzeughaubenaufstellvorrichtung
JPWO2015162828A1 (ja) * 2014-04-22 2017-04-13 本田技研工業株式会社 車体前部構造
JP2020111287A (ja) * 2019-01-16 2020-07-27 豊田合成株式会社 車両用押出装置
JP7052738B2 (ja) 2019-01-16 2022-04-12 豊田合成株式会社 車両用押出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4601700B2 (ja) 2010-12-22
US20090229901A1 (en) 2009-09-17
US8141671B2 (en) 2012-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4601700B2 (ja) フード跳ね上げ装置
JP2010030496A (ja) アクチュエータ
JP2009173212A (ja) 車両用ポップアップフード装置
JP4120673B2 (ja) 車両用エアバッグ装置
JP2009138875A (ja) アクチュエータ
JP5257395B2 (ja) アクチュエータ
JP2010236637A (ja) アクチュエータ
JP5952747B2 (ja) アクチュエータ
JP6565764B2 (ja) アクチュエータ
JP5136527B2 (ja) アクチュエータ
JP5644727B2 (ja) アクチュエータ
JP6003848B2 (ja) 車両用ポップアップフード装置
JP5353853B2 (ja) フード跳ね上げ装置
JP5395365B2 (ja) 車両用シートのアームレスト
JP2009179266A (ja) フード跳ね上げ装置
JP6044534B2 (ja) フード跳ね上げ装置
JP2015124829A (ja) アクチュエータ
JP7052738B2 (ja) 車両用押出装置
JP2009208693A (ja) アクチュエータ
JP5136502B2 (ja) フード跳ね上げ装置
JP2009202862A (ja) フード跳ね上げ装置
JP6634326B2 (ja) アクチュエータ
JP5208890B2 (ja) アクチュエータ
JP2009179252A (ja) アクチュエータ
JP5786684B2 (ja) 車両用充電リッド部構造

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100209

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20100312

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100312

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100907

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100928

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131008

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4601700

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250