JP2009149640A - 標的化免疫治療および一般の免疫刺激に対して有用であるヘテロ二量体融合タンパク質 - Google Patents

標的化免疫治療および一般の免疫刺激に対して有用であるヘテロ二量体融合タンパク質 Download PDF

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Abstract

【課題】ヘテロ二量体のサイトカインとサイトカインの天然のヘテロ二量体構造を維持する、抗体または抗原との融合タンパク質およびその生産方法を提供。
【解決手段】第1および第2のキメラ鎖を含むヘテロ二量体融合タンパク質であって、該第1のキメラ鎖が、ペプチド結合によりヘテロ二量体サイトカインの第1のサブユニットに連結されたIg重鎖の部分を含み、該第2のキメラ鎖が、ペプチド結合により該へテロ二量体サイトカインの第2のサブユニットに連結されるIg重鎖の部分を含み、該第1および該第2の鎖がジスルフィド結合によって連結されている、ヘテロ二量体融合タンパク質。
【選択図】図3

Description

(発明の分野)
本発明は、一般に融合タンパク質に関する。より具体的には、本発明は、標的化免疫治療および通常の免疫刺激に有用であるヘテロ二量体融合タンパク質に関する。
(発明の背景)
重要な免疫調節因子の1つは、HLAクラスII分子上に提示される抗原に反応するTヘルパー細胞である。このCD4+細胞は、抗原の刺激に応答して分化し、分泌するサイトカインの型に従って、1型または2型ヘルパー(Th1またはTh2)になる。(非特許文献1)。Th1応答は、細胞内病原体に対する細胞媒介性免疫反応を刺激する、インターロイキン−2(IL−2)およびインターフェロン−γ(IFN−γ)の分泌を導く。Th2応答は、細胞外病原体に対する抗体応答を刺激するIL−4、IL−5およびIL−10の分泌を導く。この調節系の最も興味深い要素は、特定の応答が、産生されるサイトカインの負の調節性活性を介して他の応答を阻害することである。従って、IL−4およびIL−10は、Th1応答を下方制御し得るが、IFN−γは、Th2応答を下方制御し得る。
このTヘルパー細胞および抗原に対する曝露に続くそれらの分化の調節活性は、同様にサイトカインによって調節される。40kDaサブユニットと35kDaサブユニットを有するジスルフィド連結ヘテロ二量体のサイトカインである、IL−12は、Th1ヘルパーT細胞免疫応答の発達に強力な正の調節性の影響を発揮する。Trinchieri、Blood 84:4008〜4027(1994)による総説を参照のこと。IL−12はまた、Tヘルパー細胞およびナチュラルキラー(NK)細胞の両方からのIFN−γの誘導において強力な相乗効果を有する(欧州特許出願第90123670.3号)。次いで、分泌されるIFN−γは、任意のTh2細胞増殖を阻害し、そして細胞媒介性免疫を助けるようにこの応答を分極化する。
免疫応答の結果を変化させる1つの方法は、抗原刺激時に適切なサイトカインを投与することである。IL−4が、抗原刺激の間に存在する主要なサイトカインであった場合、このTh2応答は増強され、そしてこのTh1応答は阻害される。対照的に、IL−12が抗原刺激の間に存在する主要なサイトカインであった場合、このTh1応答は増強され、そしてこのTh2応答は阻害される。しかし、サイトカインの全身投与は、それらの非常に短い循環半減期およびそれらの有害な副作用のために困難である。
より優れたアプローチは、その抗原に対して特異性および親和性を有する抗体(またはそれに由来するフラグメント)に抗原を融合することによって、細胞表面抗原に対するサイトカインの効果を標的とすることである。Gilliesら、Proc.Natl.Acad.Sci.89:1428〜1432(1992);米国特許第5,650,150号を参照のこと。この開示は、本明細書中で参考として援用される。あるいは、この刺激性サイトカインは、ペプチド結合を介して、融合タンパク質の形態でタンパク質抗原に連結され得る。Hazamaら、Vaccine 11:629〜636(1993)を参照のこと。しかし、IL−12の複合体構造は、最終産物において各サブユニットの正確に同一のモル比を発現する必要性のために、融合タンパク質として発現することをより困難とする。実際、IL−12はそれ自体、天然に発現され、そしてp40ホモ二量体の混合物として分泌される。D’Andreaら、J.Exp.Med.176:1387〜1398(1992)。
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、次のものがある。
MosmannおよびCoffman、Ann.Rev.Immunol.7:145〜173(1989)
従って、当該分野において、ヘテロ二量体のサイトカインとサイトカインの天然のヘテロ二量体構造を維持する、抗体または抗原との融合タンパク質を産生する方法が必要とされ、このサブユニットの等モル比である分子を分泌する。
本発明は、例えば、以下を提供する:
(項目1) 第1および第2のキメラ鎖を含むヘテロ二量体融合タンパク質であって、該第1のキメラ鎖が、ペプチド結合によりヘテロ二量体サイトカインの第1のサブユニットに連結されたIg重鎖の部分を含み、該第2のキメラ鎖が、ペプチド結合により該へテロ二量体サイトカインの第2のサブユニットに連結されるIg重鎖の部分を含み、該第1および該第2の鎖がジスルフィド結合によって連結されている、ヘテロ二量体融合タンパク質。
(項目2) 融合タンパク質であって、ペプチド結合によってヘテロ二量体サイトカインの第1のサブユニットに連結されたIg重鎖の部分を含む第1のキメラIg鎖を含み、該サイトカインの該第1のサブユニットが、該サイトカインの第2のサブユニットに連結されている、融合タンパク質。
(項目3) 項目2に記載の融合タンパク質であって、ペプチド結合によってヘテロ二量体サイトカインの第1のサブユニットに連結されたIg重鎖の部分を含む第2のキメラIg鎖をさらに含み、該サイトカインの該第1のサブユニットが、該サイトカインの第2サブユニットに連結されており、該第1の鎖および該第2の鎖がジスルフィド結合により連結されている、融合タンパク質。
(項目4) 三量体融合タンパク質であって、ジスルフィド結合によって連結された、第1および第2のキメラ鎖を含み、該第1のキメラ鎖が、ペプチド結合によってヘテロ二量体サイトカインの第1のサブユニットに連結されたIg重鎖の部分を含み、該第2のキメラ鎖が、ペプチド結合によって該サイトカインの第2のサブユニットに連結されたIg重鎖の部分を含み、該第2のサブユニットがジスルフィド結合によって該サイトカインの別の該第1のサブユニットに結合されている、三量体融合タンパク質。
(項目5) 融合タンパク質であって、ペプチド結合によってヘテロ二量体サイトカインの第1のサブユニットに連結されたIg軽鎖の部分を含むキメラIg鎖を含み、該サイトカインの該第1のサブユニットが該サイトカインの第2のサブユニットに連結されている融合タンパク質。
(項目6) 前記融合タンパク質がサイトカイン生物学的活性を示す、項目1、2、3、4または5に記載の融合タンパク質。
(項目7) 前記融合タンパク質が抗原結合特異性を示す、項目1,2,3,4または5に記載の融合タンパク質
(項目8) 前記融合タンパク質が、非連結へテロ二量体サイトカインよりも長い循環半減期を有する、項目1、2、3、4または5に記載の融合タンパク質。
(項目9) 前記Ig重鎖の部分がさらにCH1ドメインを含む、項目1、2、3または4に記載の融合タンパク質。
(項目10) 前記Ig重鎖の部分がさらにCH2ドメインを含む、項目9に記載の融合タンパク質。
(項目11) 前記Ig重鎖の部分がさらにCH3ドメインを含む、項目10に記載の融合タンパク質。
(項目12) 前記Ig重鎖の部分がさらにCH2およびCH3ドメインをさらに含む、項目1、2、3または4に記載の融合タンパク質。
(項目13) 前記へテロ二量体サイトカインがIL−12である、項目1、2、3、4または5に記載の融合タンパク質。
(項目14) ヘテロ二量体融合タンパク質であって、第1および第2のキメラ鎖を含み、該第1のキメラ鎖が、ヘテロ二量体サイトカインの第1のサブユニットに連結された抗原を含み、該第2のキメラ鎖が該ヘテロ二量体サイトカインの第2サブユニットに連結された抗原を含み、該第1および第2の鎖がジスルフィド結合によって連結されている、融合タンパク質。
(項目15) 融合タンパク質であって、ヘテロ二量体サイトカインの第1のサブユニットに連結された抗原を含む第1のキメラIg鎖を含み、該サイトカインの該第1のサブユニットが、該サイトカインの第2サブユニットに連結されている、融合タンパク質。
(項目16) 項目15に記載の融合タンパク質であって、第2のキメラIg鎖が、ヘテロ二量体サイトカインの第1のサブユニットに連結された抗原を含む第2のキメラIg鎖をさらに含み、該サイトカインの第1のサブユニットが、該サイトカインの第2のサブユニットに連結されており、該第1および第2の鎖がジスルフィド結合によって連結されている、融合タンパク質。
(項目17) 三量体融合タンパク質であって、ジスルフィド結合によって連結された第1および第2のキメラ鎖を含み、該第1のキメラ鎖がヘテロ二量体サイトカインの第1のサブユニットに連結された抗原を含み、該第2のキメラ鎖が該サイトカインの第2のサブユニットに連結された抗原を含み、該第2のサブユニットがジスルフィド結合によって該サイトカインの別の該第1のサブユニットに連結されている、三量体融合タンパク質。
(項目18) ヘテロ二量体サイトカインを選択的に標的とする方法であって、ペプチド結合によって該へテロ二量体サイトカインの少なくとも1つのサブユニットをIg重鎖の部分に連結する工程を含み、それによって、予め決定された抗原およびサイトカイン生物学的活性に対して特異的な結合を示す融合タンパク質を形成するための、方法。
(項目19) ヘテロ二量体サイトカインを選択的に標的とする方法であって、以下:
(a)ペプチド結合によって該へテロ二量体サイトカインの第1のサブユニットを第1のIg重鎖の部分に連結し、それによって第1のキメラ鎖を形成する工程:
(b)ペプチド結合によって該へテロ二量体サイトカインの第2のサブユニットを第2のIg重鎖の部分に連結し、それによって第2のキメラ鎖を形成する工程;および
(c)ジスルフィド結合によって該第1および該第2のキメラ鎖を連結し、それによってヘテロ二量体融合タンパク質を形成する工程、
を包含し、該融合タンパク質が、予め決定された抗原およびサイトカイン生物学的活性に対する結合特異性を示す、方法。
(項目20) ヘテロ二量体サイトカインを選択的に標的とする方法であって、以下:
(a)ペプチド結合によって、該へテロ二量体サイトカインの第1のサブユニットをポリペプチドに連結し、それによって該サイトカインの該第1サブユニットが、ジスルフィド結合によって該サイトカインの第2サブユニットに連結されている、第1のキメラ鎖を形成する工程;
(b)ペプチド結合によって、該へテロ二量体サイトカインの第1のサブユニットをポリペプチドに連結し、それによって該サイトカインの該第1のサブユニットが、ジスルフィド結合によって該サイトカインの第2のサブユニットに連結されている、第2のキメラ鎖を形成する工程;および
(c)ジスルフィド結合によって、該第1および該第2のキメラ鎖を連結し、それによってヘテロ二量体融合タンパク質を形成する工程、
を含み、該融合タンパク質が、予め決定された抗原およびサイトカイン生物学的活性に対して結合特異性を示す、方法。
(項目21) ヘテロ二量体サイトカインの循環半減期を増加する方法であって、ポリペプチドに対して該へテロ二量体サイトカインの少なくとも1つのサブユニットを連結する工程を含み、それによって非連結性へテロ二量体サイトカインよりも長い循環半減期を有する融合タンパク質を形成する、方法。
(項目22) 項目21に記載の方法であって、前記ポリペプチドが、Ig重鎖の部分、Ig軽鎖の部分、抗原、および血清アルブミンからなる群から選択される、方法。
(項目23) ヘテロ二量体サイトカインの循環半減期を上昇する方法であて、以下:
(a)ペプチド結合によって、該へテロ二量体サイトカインの第1のサブユニットをポリペプチドに連結し、それによって該サイトカインの該第1サブユニットが、ジスルフィド結合によって該サイトカインの第2のサブユニットに連結されている、第1のキメラ鎖を形成する工程;
(b)ペプチド結合によって、該へテロ二量体サイトカインの第1のサブユニットをポリペプチドに連結し、それによって該サイトカインの該第1のサブユニットが、ジスルフィド結合によって該サイトカインの第2のサブユニットに連結されている、第2のキメラ鎖を形成する工程;および
(c)ジスルフィド結合によって、該第1および該第2のキメラ鎖を連結し、それによってヘテロ二量体融合タンパク質を形成する工程、
を含み、該融合タンパク質が、連結されていない第1および第2のヘテロ二量体サイトカインよりも長い循環半減期を有する、方法。
(項目24) 項目23に記載の方法であって、前記第1および第2のポリペプチドが、Ig重鎖の部分、Ig軽鎖の部分、抗原、および血清アルブミンからなる群から選択される、方法。
(発明の要旨)
本発明は、標的化免疫治療および一般の免疫刺激に有用であるヘテロ二量体融合タンパク質、ならびにこれらのヘテロ二量体融合タンパク質を産生する方法を提供する。具体的には、本発明は、その天然へテロ二量体構造を維持するIL−12との融合タンパク質を産生するための方法を提供し、そして等モル比のIL−12サブユニットを有する分子の分泌を提供する。
本発明の1つの局面において、この融合タンパク質は、抗体、またはその部分に連結されたヘテロ二量体のサイトカインを含む。好ましい実施態様において、この融合タンパク質は、ジスルフィド結合により連結された2つのキメラ鎖を含む。各々のキメラ鎖は、ペプチド結合を介して、Ig重鎖の部分に連結されたヘテロ二量体のサイトカインの異なるサブユニットを含む。
代替的な好ましい実施態様において、この融合タンパク質は、ペプチド結合によってIg重鎖の部分に連結されたヘテロ二量体サイトカインのサブユニットの1つを含む第1のキメラ鎖を含む。このサブユニットは、このヘテロ二量体サイトカインの他のサブユニットにジスルフィド結合によって連結される。別の代替的な好ましい実施態様において、この第1のキメラ鎖は、ペプチド結合によってIg重鎖の部分に、かつジスルフィド結合によってヘテロ二量体サイトカインの他のサブユニットに連結されたヘテロ二量体サイトカインのサブユニットの1つを含む第2のキメラ鎖に、ジスルフィド結合によって連結される。
さらに別の代替的な好ましい実施態様において、この融合タンパク質は、ジスルフィド結合によって連結された第1のキメラ鎖および第2のキメラ鎖を含む三量体融合タンパク質である。各々のキメラ鎖は、ペプチド結合によってIg重鎖の部分に連結されたヘテロ二量体サイトカインのサブユニットを含む。このキメラ鎖の1つのサブユニットは、さらにジスルフィド結合によってヘテロ二量体サイトカインの異なるサブユニットに連結される。
本発明の融合タンパク質は、それらの構造の2つの局面によりキメラとみなされ得る。第1に、この融合タンパク質は、所定のヘテロ二量体サイトカインに融合された適切な抗原結合特異性の免疫グロブリン鎖(代表的には重鎖であるが、これに限定されない)を含むという点でキメラである。第2に、本発明の免疫結合体は、可変領域、ならびに通常はその可変領域と、または異なる可変領域に結合される定常領域であり得る、定常領域を含むという意味でキメラであり、従って、V/Cキメラ(例えば、異なる種からの可変領域および定常領域)であり得る。異なる種からのフレームワーク領域および可変領域(すなわち、相補性決定領域)を含む結合ドメインを有する構築物(例えば、Winterら、GB2、188、638により開示される)はまた、用語「融合タンパク質」の範囲内に含まれる。
本発明のヘテロ二量体サイトカイン−抗体融合タンパク質は、好ましくは、抗原結合特異性を示す。好ましい実施態様において、このヘテロ二量体サイトカイン−抗体融合タンパク質は、重鎖を含む。この重鎖は、CH1、CH2、および/またはCH3ドメインを含み得る。代替的な好ましい実施態様において、このヘテロ二量体サイトカイン−抗体融合タンパク質は、軽鎖を含む。従って、本発明は、この抗原結合特異性および抗体の活性が、ヘテロ二量体サイトカインの強力な生物学的活性と組み合わされた、融合タンパク質を提供する。本発明の融合タンパク質は、ヘテロ二量体サイトカインが局在化生物学的効果を発揮し得るように、インビボにおいて、標的細胞にヘテロ二量体サイトカインを選択的に送達するために使用され得る。
好ましくは、本発明の融合タンパク質は、サイトカインの生物学的活性を示す。この融合タンパク質の好ましいヘテロ二量体サイトカインは、IL−12である。抗原に結合し得る抗体との融合は、標的細胞または標的タンパク質抗原のいずれかに対するIL−12の免疫刺激活性を同時局在(co−localizing)するために有用である。
さらに、本発明の融合タンパク質は、好ましくは、未連結のヘテロ二量体サイトカインより長い循環半減期を有する。抗体のFc部分とIL−12との融合は、その循環半減期およびFcレセプターを有する細胞(例えば、抗原提示細胞)に対するその親和性を増加することにより、その分子の薬理および体内分布を変化するために有用である。体内分布の変化はまた、その循環から体内分布を明らかにするその機構を変化することによって、その全身性の毒性を変化し得る。
本発明の別の局面は、その融合タンパク質は、抗原に結合するヘテロ二量体サイトカインを含む。本発明の好ましいヘテロ二量体サイトカイン−抗原融合タンパク質は、サイトカインの生物学的活性および抗原性活性を示す。さらに、本発明の融合タンパク質は、好ましくは、未連結のヘテロ二量体サイトカインより長い循環半減期有する。この融合タンパク質の好ましいヘテロ二量体タンパク質は、IL−12である。
好ましい実施態様において、その融合タンパク質は、ジスルフィド結合により連結される2つのキメラ鎖を含む。各キメラ鎖は、ヘテロ二量体サイトカインの異なるサブユニットを含み、いずれかの一方が抗原に対してペプチド結合を介して連結される。
代替的な好ましい実施態様において、その融合タンパク質は、抗原に対してペプチド結合によって連結されるヘテロ二量体サイトカインの一つのサブユニットを含む第一のキメラ鎖を含む。このサブユニットは、そのヘテロ二量体サイトカインのもう一方のサブユニットにジスルフィド結合により連結される。別の代替的な好ましい実施態様において、この第一のキメラ鎖は、抗原にペプチド結合により連結されるヘテロ二量体サイトカインの1つのサブユニットを含む第二のキメラ鎖にジスルフィド結合によって連結され、そしてそのヘテロ二量体サイトカインのもう一方のサブユニットにジスルフィド結合によって連結される。
別の代替的な好ましい実施態様において、その融合タンパク質は、ジスルフィド結合で連結される第一および第二のキメラ鎖を含む三量体融合タンパク質である。各キメラ鎖は、抗原にペプチド結合で連結するヘテロ二量体サイトカインのサブユニットを含む。一つのキメラ鎖のサブユニットはさらに、ヘテロ二量体サイトカインの異なるサブユニットにジスルフィド結合で連結される。
本発明はまた、上記の融合タンパク質をコードするDNA構築物およびこれらの構築物をトランスフェクトさせた細胞系統(例えば、骨髄腫)を特徴とする。
本発明はまた、ヘテロ二量体サイトカインを選択的に標的化するための方法を含む。好ましい実施態様において、その方法は、ヘテロ二量体サイトカインの少なくとも1つのサブユニットをIg重鎖の一部にペプチド結合で連結する工程を含む。別の好ましい実施態様において、その方法は、ヘテロ二量体サイトカインの各々2つのサブユニットをIg重鎖の一部にペプチド結合で連結し、それにより、2つのキメラ鎖を形成する工程を含む。それら2つのキメラ鎖は、ジスルフィド結合で連結され、それにより、ヘテロ二量体融合タンパク質を形成する。さらに別の好ましい実施態様において、その方法は、(1)第一のヘテロ二量体サイトカインの2つのサブユニットの1つをIg重鎖にペプチド結合で連結し、それにより、第一のキメラ鎖を形成する工程;(2)第二のヘテロ二量体サイトカインの2つのサブユニットの1つをIg重鎖にペプチド結合で連結し、それにより、第二のキメラ鎖を形成する工程;および(3)第一および第二のキメラ鎖をジスルフィド結合で連結し、それにより、融合タンパク質を形成する工程を含む。得られた融合タンパク質は、予め決定された抗原およびサイトカインの生物学的活性に対する結合特異性を示し得る。
本発明はまた、ヘテロ二量体サイトカインを標的細胞に選択的に送達する方法を含む。その方法は、標的細胞上のエピトープに対して特異的な可変領域およびそのカルボキシ末端でサイトカインにペプチド結合で結合される定常領域を有するIg重鎖を含むキメラIg鎖、ならびにキメラIg重鎖に結合される、Ig軽鎖を含むヘテロ二量体サイトカイン融合タンパク質を提供する工程、機能的抗原結合部位を形成する工程、および標的細胞に到達するのに有効な量のその融合タンパク質をその標的細胞を有する被検体に対して投与する工程を含む。
さらに、本発明はヘテロ二量体サイトカインの循環半減期を増加する方法を特徴とする。好ましい実施態様において、その方法は、ヘテロ二量体サイトカインの少なくとも1つのサブユニットを、ポリペプチドにペプチド結合で連結する工程を含む。もう一方の好ましい実施態様において、その方法は、ヘテロ二量体サイトカインの各々2つのサブユニットをポリペプチドにペプチド結合で連結し、それにより、2つのキメラ鎖を形成する工程を含む。それら2つのキメラ鎖は、ジスルフィド結合で連結され、それにより、ヘテロ二量体融合タンパク質を形成する。さらに別の好ましい実施態様において、その方法は、(1)第一のヘテロ二量体サイトカインの2つのサブユニットの一つをポリペプチドにペプチド結合で連結し、それにより、第一のキメラ鎖を形成する工程;(2)第二のヘテロ二量体サイトカインの2つのサブユニットの一つをポリペプチドにペプチド結合で連結し、それにより、第二のキメラ鎖を形成する工程;および(3)第一および第二のキメラをジスルフィド結合で連結し、それにより、融合タンパク質を形成する工程を含む。そのポリペプチドは,血清アルブミン、抗原、およびIg重鎖の一部であり得る。得られた融合タンパク質は、サイトカインの生物学的活性を示す。
本発明のIL−12融合タンパク質は、癌の免疫治療または抗ウイルス応答におけるような、細胞媒介免疫応答を生成することが重要である場合、特異的な標的化または免疫刺激に有用である。それらはまた、しばしばIL−4の過剰産生を導くTh2応答を特異的にダウンレギュレートするために有用である。このサイトカインは、Th2応答の誘導および生じるIgE抗体の過剰産生を通して、アレルギーの発生に必須であることを示した。
(発明の詳細な説明)
本発明は、ヘテロ二量体サイトカインと他のタンパク質との間の融合タンパク質を記載する。ヘテロ二量体サイトカインは、例えば、標的化特性または抗原特性を有するタンパク質に融合され得る。ヘテロ二量体サイトカインと標的化特性または抗原特性を有するタンパク質との間の融合タンパク質は、未連結のヘテロ二量体サイトカインより、長い循環半減期を有し得る。この特性はまた、ヘテロ二量体サイトカインを標的化特性または抗原特性を欠如するタンパク質(例えば、血清アルブミン)と融合することにより達成され得ることから、標的化特性または抗原特性は、循環半減期の増加に必要でない。
本発明の融合タンパク質は、遺伝子工学技術により作製され得る。図1に示されるように、種々の融合タンパク質構築物は、本発明の方法により作製され得る。1つの実施態様において、ポリペプチドに融合されたヘテロ二量体サイトカインの1つのサブユニットは、他の型の遊離のサブユニットと同時発現される。一旦発現されると、そのキメラ鎖は、遊離のサブユニットにジスルフィド結合で連結される(図1B)。別の実施態様において、サブユニットの1つと融合されるポリペプチドは、別のそのようなポリペプチドと連結され得る。各ポリペプチドは、ヘテロ二量体サイトカインに連結されるため、その生じる構築物は、2分子のヘテロ二量体サイトカインを有する(図1C)。さらに別の実施態様において、ヘテロ二量体サイトカインの各サブユニットは、ポリペプチドに対して融合され、そして2つのキメラ鎖は、ジスルフィド結合で連結される。生じる構築物は、ただ1分子のヘテロ二量体サイトカインを有する(図1D)。さらに別の実施態様において、ポリペプチドに融合されるヘテロ二量体サイトカインの2つのサブユニットは、遊離のサブユニットと同時発現される。生じる構築物は、ヘテロ二量体サイトカインの3つのサブユニットを有する(図1E)。
現在、公知のヘテロ二量体サイトカインは、IL−12のみである。しかし、新規のヘテロ二量体サイトカインが、同定され、そして配列決定されると、当業者は、本発明の方法を使用して、これらの新規なヘテロ二量体サイトカインとの融合タンパク質を作製し得る。
本発明の有用な実施態様を合成するための方法、ならびにインビトロおよび前臨床のインビボ動物モデルの両方における、それらの薬理学的活性を試験するために有用なアッセイが記載される。キメラ鎖をコードする好ましい遺伝子構築物(すなわち、ポリペプチドに融合されるヘテロ二量体サイトカインのサブユニット)は、5’から3’の方向で、ポリペプチドをコードするDNAセグメントおよびヘテロ二量体サイトカインの1つのサブユニットをコードするDNAを含む。もう1つの好ましい遺伝子構築物は、5’から3’の方向で、ヘテロ二量体サイトカインの1つのサブユニットをコードするDNAセグメントおよびポリペプチドをコードするDNAを含む。融合遺伝子は、それが発現される適切なレシピエント細胞のトランスフェクションのための発現ベクターに構築されるか、または発現ベクター内に挿入される。
本発明はさらに、以下の限定されない実施例により説明される。
(実施例1 ヒトおよびマウスIL−12サブユニットをコードするcDNAのクローニング)
ヒト末梢血単球(PBMC)を、健常な志願者から入手し、そしてFicoll−Hypaque(Pharmacia)勾配上で、遠心分離(1700rpm、20分間)により精製した。PBMCを含む「バフィー」コートを、無血清培養培地(SF−RPMI)で50mlの容量まで希釈し、そして1500rpm、5分間の遠心分離により収集した。細胞を、AIM−V細胞培養培地(GIBCO)中に5×106細胞/mlの密度で再懸濁し、そして加湿CO2インキュベーター内で37℃、2日間培養した。付着細胞を、培養フラスコを穏やかに攪拌して選択し、非付着細胞を除去した。ホルボールエステル(100nM)およびカルシウムイオノフォア、イオノマイシン(0.1μg/ml)を含む新鮮な培地を添加した。3日後、細胞を、穏やかなスクレーピングおよび遠心分離により収集した。Poly A+mRNAを、オリゴdT被覆ビーズ(Dynal、Inc.)を使用して調製した。
サブユニットcDNAを、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を使用してクローン化した。第一鎖のcDNAを、オリゴdTプライマー(50μg/ml)、反応緩衝液、RNAsin(10U/ml)および逆転写酵素を含む50μl反応において合成した。インキュベーションは43℃、2時間であり、続いてフェノール、フェノール:クロロホルム(50:50)で抽出し、およびエタノール沈殿した。cDNA産物は、Taqポリメラーゼおよび反応緩衝液(10×緩衝液;Perkin Elmer)、センスプライマーおよびアンチセンスプライマー(各0.2〜0.5μM)、および10%のcDNA反応物を含む、PCR反応のための鋳型として使用した。プライマー配列は、p35サブユニットcDNAのセンスプライマーについては5’−CCAGAAAGCAAGAGACCAGAG−3’(配列番号1)、およびアンチセンスプライマーについては5’−GGAGGGACCTCGAGTTTTAGGAAGCATTCAG−3’(配列番号2)であった。センスプライマーは、XmaI部位のすぐ上流のp35メッセージの5’非翻訳領域中の配列に由来し、一方、アンチセンスプライマーは、翻訳終結コドンと、そのすぐ後に続く、発現ベクターでの直接的なサブクローニングに簡便なXhoI部位をコードする。p40サブユニットcDNAに対するプライマーは、センスプライマーについては5’−CTCCGTCCTGTCTAGAGCAAGATGTGTC−3’(配列番号3)、およびアンチセンスプライマーについては5’−GCTTCTCGAGAACCTAACTGCAGGGCACAG−3’(配列番号4)である。センスプライマーは、翻訳開始部位の上流のただ1つのXbaI部位をコードし、一方、アンチセンスプライマーは、終止コドンおよび上記のようなただ1つのXhoI部位をコードする。これらのPCRプライマーでクローン化される、両方のサブユニットの配列は、単一のタンパク質として発現され、従って、適切なヘテロ二量体集合および分泌のための天然の(または他の)分泌リーダー配列を必要とする。PCR反応は、以下を含む40サイクルからなる:94℃、2分間の最初の変性工程に続く、92℃、1分、52℃、2分および72℃、3分。産物をゲル精製し、配列確認のためにSKクローニングベクター(Strategene)にクローン化した。市販のキット(U.S.Biochemical)を使用したDNA配列決定を、各サブユニットcDNAについて行った。同様の手順を使用して、コンカナバリンA(培養培地中5μg/ml、3日間)で活性化させた脾臓細胞由来のマウスp35サブユニットcDNAをクローン化し得る。推奨プライマーは、センスプライマーについては5’−CCTCTACTAACATGTGTCAATCACGCTACCTC−3’(配列番号5)、およびアンチセンスプライマーについては5’−CCCTCGAGTCAGGCGGAGCTCAGATAGCC−3’(配列番号6)であり、ヒトp35サブユニットについての上記と同様の制限部位をコードしている。
(実施例2 トランスフェクトさせた哺乳動物細胞における融合タンパク質の組合せの発現)
各サブユニットの融合させたバージョンを作製するために、各々の成熟タンパク質配列をコードするDNAを、以下のように適応させた。p40サブユニットDNAを、NdeI(成熟タンパク質およびリーダ配列の接合部に非常に接近して切断する)、およびXhoIで消化した。アダプターオリゴヌクレオチドを、配列5’−TATGGACTTGC−3’(配列番号8)を有する、第二の、部分的に相補的なオリゴヌクレオチドにハイブリダイズする配列5’−CCGGGCAAGTCCA−3’(配列番号7)に合成した。その二本鎖DNAは、5’末端のXmaI部位および3’末端のNdeI部位での連結に適合性のある突出配列を含む。このフラグメントを、p40のcDNAのNdeI−XhoIフラグメントに連結し、そしてベクターpdC−Fc−XにおいてXmaIからXhoIフラグメントとしてクローン化し、XmaIおよびXhoIで切断した。このベクターはすでに、そのゲノム配座におけるヒトIgG1 FcをコードするDNAフラグメント(イントロンおよびエキソンを含む)を含み、マウス軽鎖由来のリーダー配列の下流に連結される。Gilliesら、J.Immunol.Methods 125:191−202(1989)を参照のこと。DNAフラグメントのそのただ1つのXmaI部位への付加は、Fcのカルボキシル末端に直接的に結合される融合タンパク質の作製を、その2つの配列間のリーディングフレームが維持される場合、可能にし得る(Loら、米国特許第5,541,087号)。他のタンパク質(例えば、抗原、血清アルブミン)は、同様の方法で、これらのサブユニットのアミノ末端に融合し得る。この方法の利点は、大量の産物の産生、およびプロテインAセファロースへの結合およびそれからの抽出による産物の精製の容易さを含む。
p35サブユニットDNAをヒトFcに融合するために、同じ一般的戦略を使用した。この場合、XmaI−BalIリンカーをオリゴヌクレオチド5’−CCGGGAAGAAACCTCCCCGTGG−3’(配列番号9)および5’−CCACGGGGAGGTTTCTTC−3’(配列番号10)を使用して合成した。これを上記のようにp35サブユニットDNAに連結し、BalIおよびXhoIで切断し、そしてpdC−Fc−XベクターにおけるXmaI−XhoIフラグメントとしてサブクローンニングした。ヒトp35サブユニットは、IL−12活性の点において、ヒト細胞について活性を示しマウス細胞については活性を示さないが、一方、ヒトp40サブユニットは、種特異性を示さない。従って、ヒトp40サブユニットは、全てのヒトIL−12融合タンパク質またはハイブリッドヒト/マウス融合タンパク質のいずれかを生成するために使用され得る。
生成した構築物は、120kD(Fcから50Kd)および130kDのそれぞれのタンパク質へ自発的に二量体化し、そして変性SDSゲル上での還元の後60kDおよび65kDのタンパク質として移動すると期待されるFc−p35またはFc−40融合タンパク質をコードする。個々のサブユニットcDNAを独立したタンパク質としてそれらを発現するためにpdC発現ベクター(Fcをもたない)中でサブクローニングした。このベクターは、哺乳動物細胞のトランスフェクションの後、cDNA挿入物から転写されたmRNAの発現についてのプロモーター配列を提供する。これはまた、3’非翻訳領域およびポリA付加部位に、すなわち3’XhoI挿入部位の下流に提供される。E.coli内のプラスミドの増殖およびアンピシリンを用いた選択、ならびにメトトレキサートに対する耐性を付与するための選択可能なマーカー遺伝子(例えば、ジヒドロ葉酸還元酵素(dhfr))に対して必要な配列がまた、存在する。これらの同じ成分を、融合タンパク質を発現するためのpdC−Fc−Xベクターにおいても使用する。
生物学的活性IL−12融合タンパク質ヘテロ二量体の発現について、サブユニットの融合形態および非融合形態をコードする個々のベクターの異なる組み合せは、ヒト293表皮癌細胞の同時トランスフェクションにより一過的に発現された。DNAを調製用キット(Wizard,Promega Inc.)を用いて精製し、滅菌および滅菌水中に再懸濁するためにエタノールで沈殿させた。リン酸カルシウムの沈殿物を10μgのDNA/ml(2つのプラスミドが同時トランスフェクションした場合、各5μg)を使用して標準的な方法で調製した。そして0.5ml/プレートを293の培養物に添加し、およそ70%コンフルエントで60mmプレートにおいて増殖させた。MOLECULAR CLONING A LABORATORY MANUAL,第2版(Sambrook,FritschおよびManiatis編,Cold Spring Harbor Laboratory Press,1989)。16時間後、沈殿物を含む培地を除去し、そして新しい培地と取り替えた。3日後、上清を除去し、そしてELISA、IL−12活性の生物学的決定、または免疫沈殿法そして放射性標識化タンパク質のSDSゲル上での分析によりトランスフェクションされた遺伝子の発現の生成を分析した。標識について、メチオニンを含まない培地を使用して、培養2日めに増殖培地に取り替えた。そして35S−メチオニン(100μCi/ml)を添加した。さらなる16時間の培養の後、培地を採収し、遠心分離(卓上型微量遠心分離機で13,000rpm、5分)により清澄化し、そしてプロテインA Sepharose ビーズ(10μlのビーズ容量/培養上清液のml)で培養した。室温で1時間後、このビーズを繰り返し遠心分離により洗浄し、そして1%NP−40を含むPBS緩衝液に再懸濁した。最終ペレットは、SDSを含むゲル緩衝液中で再懸濁し、そして2分間煮沸した。遠心分離によりビーズを除去した後、上清を2つのアリコートに分けた。還元剤(5% 2−メルカプトエタノール)を1つのサンプルに添加し、そしてSDSポリアクリルアミドでロードする前に両方を5分間煮沸した。電気泳動の後、このゲルをX線写真(オートラジオグラフィー)に供した。
還元条件下で種々の融合タンパク質および個々に発現したタンパク質の同時発現の分析の例を図2に示す。この結果は、Fcフラグメントを有する融合タンパク質として発現した場合(レーン1)でさえ、p35サブユニットが細胞から分泌され得ないことを示す。一方、p40サブユニットは、Fcと融合した場合(レーン2)、容易に分泌される。p35サブユニットは、p40サブユニットと対になり得る場合、Fc−p40融合タンパク質と対であるFc−p35融合(レーン3)、遊離のp40と対になっているFc−p35(レーン4)、またはFc−p40融合タンパク質と対になっている遊離のp35(レーン5)のいずれかの場合分泌された。遊離のサブユニットの発現の全ての場合において、融合タンパク質と共に、遊離のサブユニットは他方のサブユニットとアッセンブリし、そして共有結合、つまりジスフィルド結合を形成する。これらの種々の組み合せの図式を図1に示す。同じ細胞においてFcと融合しそして同時発現された各サブユニットを有する構築物は、1分子のIL−12/Fc(図1D)を有し、一方遊離のサブユニット(他の型の)と対になったFCと融合した単一サブユニットを有する構築物は、2分子のIL−12/Fcを有する(図1C)ことに注意のこと。安定してトランスフェクトされた細胞での発現は、発現および分泌はp35と独立しているので一過的発現とは異なるよう期待されている。従って、p40の過剰発現は可能であり、そしてそれが容易に輸送され得るので、細胞に対してより有用である。これは、Fc−p35に関するFc−p40サブユニットの過剰を導き得、そして細胞からのヘテロ二量体分泌物およびp40ホモ二量体分泌物との混合物を生じ得る。これは、効果がなく、そして精製の問題を導く。p35の発現は、過剰タンパク質は、p40サブユニットと効率良く対にならない場合、小胞体において分解されるようであるため増殖に不利なようである。従って、ヘテロ二量体融合産物のみのバランスのとれた分泌を確実にするためにこの状況を利用することは、遊離のp40サブユニットと共に融合タンパク質としてp35サブユニットを発現することにより、可能である。p40サブユニットのモル等量と対になったp35融合タンパク質のみ、分泌され得る。プロテインAにおけるこの産物の精製は、ヘテロ二量体の均質な調製物を生じる。発現した融合タンパク質の仮定されるタンパク質構造の図式を示したものを図3に提供する。
(実施例3 IFN−γ誘導アッセイにおける融合タンパク質の活性)
実施例1に記載のように精製したマイトジェン活性化ヒトPBMCを用いて、生物学的活性をIFN−γ誘導アッセイにおいて測定した。濃度勾配遠心分離後、細胞を10%ウシ胎児血清(RPMI−10)およびフィトヘマグルチニン(PHA;10μg/ml)を含有する細胞培養培溶液中に5×106細胞/mlの濃度で再懸濁し、そして加湿CO2インキュベーター内で37℃、3日間培養した。PHA活性化細胞を遠心分離により採収し、等量のSF−RPMIで3回洗浄し、そして新鮮なRPMI−10中に再懸濁した(1×106細胞/ml)。アリコート(100μl)を複数の96ウェルプレートのウェルへ分配し、最終的な細胞数を、105/ウェルにした。培養培地からの試験サンプルを新鮮な培養培地で連続的に希釈し、そして96ウェルプレートのウェルに添加した。10%血清およびIL−2(25U/ml)を含む刺激培地(50μl/ウェル)を添加した。コントロールウェルには、IL−2のみ(陰性コントロール)またはIL−2および市販のIL−12(R&D Systems)の両方(サンプルなし)(陽性コントロール)を与えた。このプレートをCO2インキュベーター内で37℃48時間でインキュベーションした。48時間でアリコート(20μl)をELISAによるIFN−γ濃度の分析ために取り除いた。
マウス形態のIL−12融合タンパク質の活性を決定するために同じアッセイを使用した。Balb/cマウス由来の脾臓細胞をコンカナバリンAを用いて3日間活性化したことを除いて、PHA活性化ヒトPBMCの代わりに使用した。マウス細胞由来のヒトp40/マウスp35ハイブリッド分子により誘導されるIFN−γを定量するために、マウス特異的ELISAを使用した。
ヒト系について、リン酸緩衝生理食塩水(PBS;Pestka Biological Laboratories)中のヒトIFN−γ(1μg/ml)に対するマウスモノクローナル抗体で、4℃で一晩、96ウェルプレート(Nunc−Immuno プレートF96 Cert.Maxisorb)をコートし、PBSで3回非結合抗体を洗浄し、そしてPBS中1%ウシ胎児血清アルブミン(BSA)および1%ヤギ血清の溶液でブロック(150μl/ウェル、37℃2時間)することによって定量的ELISAを開発した。ブロックしたプレートをPBSで4回洗浄した後、試験サンプルおよびIFN−γ標準物質の希釈物を、最終容量が100μl/ウェルになるように添加した。4℃で一晩のインキュベーションの後、プレートをPBSで4回洗浄し、そしてヒトIFN−γに対するポリクローナルウサギ抗血清(1/10000希釈;Petska Biological Laboratories)を添加した。37℃で1時間、さらにインキュベーションし、PBSで4回洗浄した後、ポリクローナルロバ抗ウサギ検出抗体(西洋わさびペルオキシダーゼ(1/700希釈;Petska
Biological Laboratories)を結合体化した)を37℃で1時間添加した。次いで、このプレートをPBSで4回洗浄し、そして100μlのK−青色基質(ELISA Technologies,Neogen
Corp.)を標準曲線を含むウェル内の色が十分発色するまで添加した。そして、そのときに100μlの赤色停止溶液(ELISA Technologies)を添加した。このプレートをELISAプレートリーダー(Dynatech MR7000)を用いて650nmで読み取り、そして試験サンプルの光学密度をコントロールIFN−γの希釈液から得られた標準曲線と比較することによって、IFN−γ量を算出した。IL−2およびIL−12の両方の存在下で誘導されたIFN−γ量は、一般に、1200〜2000pg/mlの範囲であるが、一方、IL−12の非存在下で生成される量は、一般に50pg/mlより少ない。
実施例2に記載の培養上清の生物学的活性をIFN−γ生成を刺激する能力について比較した。図4に示すように、最も高い活性が、遊離のp40サブユニットと同時発現するFc−p35融合タンパク質で得られたが、両方のサブユニットとの他の組み合せ物もまた、活性であった。精製されたタンパク質を用いるより正確な測定法を以下に記載する。
(実施例4 抗体IL−12融合タンパク質の発現)
実施例2に記載の実験は、IL−12ヘテロ二量体サイトカインを有する融合タンパク質を発現するのに都合の良い方法が、同じ細胞において遊離のp40サブユニットと共に融合したp35サブユニットタンパク質を同時発現することであることを実証する。これは、2つのアプローチによってなされ得る;第1は、融合タンパク質ベクターおよびp40発現ベクターを一斉に同時トランスフェクションすること(すなわち、同時トランスフェクション(simultaneous tranfection))により達成する。;第2は、細胞をp40のみと最初にトランスフェクトし、そしてこのタンパク質の高いレベル、分泌の安定性について選択し、次いで、融合タンパク質の発現構築物によるトランスフェクション(すなわち、連続的トランスフェクション)に対するレシピエントとしてこの細胞を使用する。後者の方法は、融合タンパク質が正確なアッセンブリおよび分泌に対して適切にアッセンブリされる必要がある重鎖および軽鎖の両方を有する抗体分子である場合、特に有効である。理論上、p35サブユニットの融合は、重鎖または軽鎖とであり得るが、好ましい実施態様は、重鎖のカルボキシル末端であり、ここでは細胞上のIL−12レセプターとの相互作用はより自由になり得る。p35サブユニットをそのカルボキシル末端を介して重鎖または軽鎖のアミノ末端と融合することもまた、可能である。この場合、リーダー配列は、それが融合タンパク質のアミノ末端にあるため、p35の発現を要求する。従って、細胞からのアッセンブリおよび分泌のために小胞体へのその方向づけを要求する。
核酸構築物はまた、キメラ免疫グロブリン鎖の発現を調節するために可変領域をコードする遺伝子に対する内因性プロモーターおよび内因性エンハンサーを含む。例えば、可変領域をコードする遺伝子は、リーダーペプチド、軽鎖のVJ遺伝子(接合(J)セグメントを有する機能的再配置可変(V)領域)または重鎖のVDJ遺伝子、ならびにこれらの遺伝子に対する内因性プロモーターおよび内因性エンハンサーを含むDNAフラグメントとして得られ得る。あるいは、可変領域についてコードする遺伝子は、内因性調節エレメントから分離して得られ得、そしてこれらのエレメントを提供する発現ベクターにおいて使用され得る。
可変領域遺伝子は、所望される抗体を産生する細胞由来の産物の標準DNAクローニングにより得られ得る。特異的機能的再配置可変領域についてのゲノムライブラリーのスクリーニングは、適切なDNAプローブ(例えば、J領域DNA配列を含むDNAセグメント)および下流配列の使用により成し遂げられ得る。次いで正確なクローンの同定および確認は、クローン化遺伝子のDNA配列決定およびその配列と適切にスプライスされたmRNAである全長の対応する配列と比較することにより達成される。
(4.1 同時トランスフェクション)
同時トランスフェクションを、2つの転写ユニットおよび選択マーカー遺伝子を有するベクターの構築により達成し得る。このようなベクターは、哺乳動物細胞における組換え型抗体の発現について記載される。Gillies,ら、J.Immunol.Methods 125:191−202(1989)。代替的な方法は、それら自体の選択マーカー遺伝子を有する2つの独立したプラスミドベクター(1つは融合タンパク質のための転写ユニットを有し、そしてもう1つはp40サブユニットのための転写ユニットを有する)を使用すること、および細胞が耐性になる薬物(例えば、dhfr遺伝子でトランスフェクトされた細胞ではメトトレキサート)の存在下で培養することにより、首尾よくトランスフェクトされ、発現する細胞について選択することである。さらに、別のアプローチは、選択マーカー遺伝子を含み、そして選択マーカーをもたない第2のベクターを同時トランスフェクションするp35サブユニットに対する融合タンパク質についての発現ベクター、およびp40サブユニットに対する転写ユニットを使用することである。後者の方法により得られた任意の薬剤耐性クローンは、p40サブユニットの非存在下において融合タンパク質を分泌し得なかった。従って、この任意の薬剤耐性クローンは培養上清物のELISAアッセイにより検出されない。両ベクターを用いてトランスフェクトされた細胞のみが、完全な融合タンパク質p40ヘテロ二量体を分泌する。
プラスミドベクター(pdHL7−14,18−p35)を、Gilliesら、J.Immunol.Methods 125:191−202(1989)に記載のように構築した。このベクターは、dhfr選択可能マーカー遺伝子、ヒト化14.18抗GD2抗体軽鎖をコードする転写ユニット、およびヒトIL−12のp35サブユニットと融合したヒト化重鎖をコードする転写ユニットを含む。この融合は、実施例2に記載のようにXmaIを、適合化p35サブユニットcDNAのXhoIフラグメントと、ヒトIgG1 H鎖遺伝子のCH3エキソンの末端における独特のXmaI部位とに連結することにより達成した。H鎖の転写ユニットおよびL鎖の転写ユニットは共に、5‘末端でのサイトメガウイルス(CMV)プロモーター(本来の参考物におけるメタロチオネインプロモーターの置換)、および3’末端でのポリアデニル化部位を含む。同様のベクター(pC−p40)を遊離のp40サブユニット(選択可能なマーカー遺伝子(dhfrまたは他)を含まず、さらに転写のためにCMVプロモーターを使用した)の発現のために構築した。この場合のコード領域は、小胞体への適切な輸送および融合タンパク質とのアッセンブリのためにp40サブユニットの天然のリーダー配列を含んでいた。このベクターの別のバージョン(pNC−p40)(ネオマイシン耐性遺伝子を含む)を連続的トランスフェクションにおいて使用するために構築した。
同時トランスフェクションについて、プラスミドDNA(約10μgの各プラスミド;pdHL−7−14.18−p35およびpC−p40)をSalI制限酵素で消化することによって線状にし、PCR Cleanupキット(Wizard,Promega)を使用して精製し、そして0.25ボルトおよび500μFの設定を使用して5×106ミエローマ細胞(0.5ml氷冷PBS中)にエレクトロポーレイションした。氷上で10分間回復させた後、細胞を新鮮な培地に移動し、そして約105細胞/mlで96ウェル皿にプレートした。48時間後、細胞にメトトレキサート(0.1μl)を含む培地を与えた。新鮮培地を、クローンが出現するまで4日間毎に液体容量の半分を交換することによって添加した。所望される抗体−IL−12融合タンパク質の発現を抗体Fc検出に基づいたELISAを使用してアッセイした。捕捉抗体はヒトH鎖およびL鎖と反応し、そして検出にはヒトFcに対して特異的な抗体を利用した。陽性のクローンは、選択培地中で増殖し、そして産物を上記のプロテインA Sepharoseと結合させ、そしてこれから溶出することにより精製した。溶出したタンパク質をPAGEにより分析し、そしてクマシーブルーによる染色によって検出した。
(4.2 連続的トランスフェクション)
連続的トランスフェクションについて、プラスミドpNC−p40を細胞へ上記のようにエレクトロポーレイションし、そして細胞をプレートし、G418含有培地において選択した。薬剤耐性クローンからの培養上清をELISAによりp40サブユニットの生成について試験した。捕捉抗体は、マウス抗ヒトIL−12 p40であり、そして検出抗体は、ヒトIL−12 p40/p70に指向された。市販のELISAキットは、この目的についていくつかの製造業者から入手可能である(Pharminogen,San Diego;R&D Systems,MN)。最も高く生成する細胞クローンを、p40の安定した発現について試験した。1つのこのようなクローンを、上記のようにpdHL7−14.18−p35プラスミドDNAでトランスフェクトし、そしてクローンをメトトレキサート含有培地において選択した。所望される抗体IL−12融合タンパク質の発現を、抗体Fc検出に基づくELISAを使用してアッセイした。捕捉抗体はヒトH鎖およびL鎖と反応し、そして検出にはヒトFcに対して特異的な抗体を利用した。陽性クローンを選択培地中で増殖させ、そしてその産物を上記のプロテインA Sepharoseと結合させ、そしてそこから溶出することより精製した。溶出したタンパク質をPAGEにより分析し、そしてクマシーブルーによる染色により検出した。
(4.3 抗体−IL−12融合タンパク質の活性)
表1に概要されるように、融合タンパク質発現細胞クローンを同時トランスフェクションおよび連続的トランスフェクションのいずれかにより得たが、連続的トランスフェクションを使用して、より多い生成クローンを生成した。2つの別々のトランスフェクタントから分泌される産物を鎖組成について分析した。SDS−PAGE分析を図5Aに示す。明らかに、両方のクローンは各3鎖(軽鎖、H鎖−p35、および共有結合p40)について同じ相対量を分泌する。このことは、この6鎖分子の完全で適切なアッセンブリを示す。同じプロセスを、実際に全ての表皮癌細胞(結腸癌、肺癌、乳癌、前立腺癌、膵臓癌、卵巣癌、および膀胱癌)において発現するEpCAM抗原と反応する第2の抗体である、KS−1/4で繰り返した。これらそれぞれの抗原に対する抗体の正常な結合活性を含む、正確に同じ結果が得られた。
全抗体IL−12融合タンパク質の生物学的活性を、図5に示す。マイトジェン活性化ヒトPBMCの増殖を刺激する能力についてアッセイされる場合、ヒトIL−12鎖の両方を有するHu−KS−IL−12融合タンパク質は、モル基準でヒトIL−12標準とほぼ同じ活性である(図5B)。Hu−KS−1/4に融合されるマウスp35サブユニットを含む同一の構築物は、ヒトPBMCの刺激において有意により低い活性であった。PHA活性化PBMCからのIFN−γ分泌を誘導する能力についてアッセイされる場合、ヒトIL−12鎖を有するHu−KS−IL−12タンパク質は、IL−12標準よりも約6倍低い活性であったが、このハイブリッド形態は、さらに4倍低い活性であった(図5C)。マウスエフェクター細胞(コンカナバリンAで前刺激される)を使用した場合、このハイブリッド形態は、マウスIL−12標準よりも約50倍低い活性であった。全ヒト形態は、文献から予測されるように不活性であった(図5D)。Schoenhautら、J Immunol.148:3433〜3340(1992)を参照のこと。
(実施例5 単鎖IL−12融合タンパク質の発現)
二量体の抗体およびFcベースの融合タンパク質の産生についてまさに記載された方法はまた、IL−12を有する単鎖融合タンパク質(これらは二量体を形成しない)を発現させるために、その、より単純な方式において使用され得る。この場合において、配列をコードする単鎖ポリペプチドを、p35サブユニットに対する配列に結合し、そして同一の細胞において遊離のp40サブユニットとして同時発現させる。2つの方法、すなわち同時トランスフェクションまたは連続的トランスフェクションのいずれかを使用して、単鎖ヘテロ二量体融合タンパク質を産生し得る。このような融合タンパク質の目的は、単鎖Fv(sc−Fv)抗体の融合によって、抗原を有する細胞に対してIL−12を標的化するため(HustonおよびOppermann、WO 88/09344号)か、またはIL−12の非常に特異的な免疫刺激効果を、アジュバントとしてのタンパク質抗原とともに組み合わせるためのいずれかであり得る。刺激タンパク質および抗原の結合は、動物への注射に続くそれらの共存局在化を保証する。この抗原は、任意のポリペプチドであり得る。これらは、治療的価値を有する腫瘍、ウイルス性または他の抗原と反応する能力を有する動物において、抗体を誘導し得る。例えば、sc−Fvは、イディオタイプ(特異的な抗原結合領域)ネットワークを刺激する目的のために、このイディオタイプを含む抗体V領域に対する免疫応答を誘導することがしばしば有利であるので使用され得る。
このような融合タンパク質のために使用される抗原の型はまた、通常アレルギー性応答を誘導する抗原(例えば、塵埃ダニ(dust mite)由来のDer pIおよびDer pII、またはいくつかの型の甲殻類由来のトロポミオシン)であり得、これはIL−12のp35サブユニットに、DNAレベルで融合され、そしてp40サブユニットと共に同一の細胞中で発現され得る。このような融合タンパク質を用いる免疫化は、アレルギーを伴うアトピー患者において疾患を引き起こすTh2応答を除感作することにおいて有用である、強力なTh1ヘルパー細胞応答を誘導する。
単鎖融合タンパク質の発現を示すために、KS−1/4抗体のscFvバージョンを構築した。融合遺伝子のタンパク質コード部分の5’末端(XbaIからAfIIIまでのフラグメント)は、KS−1/4L鎖V領域の成熟タンパク質配列に融合される、マウスk軽鎖由来のリーダー配列からなる。このV領域の末端を、インフレームで、他(HustonおよびOppermann、WO 88/09344号)に記載される、単純なリンカー配列(Gly4Ser)3をコードするDNAに続いて、インフレームで、KS−1/4のH鎖V領域をコードする配列に融合する。このscFvの3’末端はXmaI部位を含み、IL−12のp35サブユニットのヒトおよびマウスバージョンの5’末端(XmaIからXhoIまでのフラグメント)に対する連結に適合性がある。最終のXbaIからXhoIまでのフラグメントを、遊離のIL−12サブユニットを発現するために使用される同一の発現ベクター(pdC)の対応部位に挿入し、ベクターpdC−SCA−hu−p35およびベクターpdC−SCA−mu−p35を得た。
これらのベクターを、ヒトp40を発現する細胞株内に導入し、そしてメトトレキセート(0.1μM)を含む培地で増殖させた。融合タンパク質を発現する、薬物耐性のクローンを、構築物において利用されるp35種に対して特異的なELISAアッセイによって同定した(すなわち、IL−12ヒトp40抗体を、抗原捕獲のために使用し、そして特異的抗マウスまたはヒトp35抗体を、検出のために使用した)。各々の型の単鎖融合タンパク質由来の培養培地を使用してこれらの量を決定し、その結果、相対的な比活性を算出し得た。各々のサンプルの連続希釈液を、上記の実施例2に詳細に記されるように、IFN−γ分泌を誘導する能力について試験した。この結果を図6に示す。これは、両ヒトサブユニットで作製されるか、またはマウスp35およびヒトp40で作製されるかのいずれかである、単鎖IL−12融合タンパク質の活性ならびにこの融合タンパク質の種特異性を比較する。このデータは、ヒトIL−12単鎖融合タンパク質が、IFN−γを誘導するその能力において全抗体融合と同程度に活性であるが、ヒトPBMCを使用した場合、ヒトIL−12標準ほど強力ではないことを示す(図6A)。このハイブリッドマウス/ヒト形態は、全抗体構築物で見られるように、マウスIL−12コントロールよりも約50倍少なかった(図6B)。図6Cは、単鎖IL−12タンパク質の抗原結合アッセイを示す。プレートを、KS−1/4抗体によって認識されるKS抗原でコートし、そして任意の反応性抗体または抗体融合タンパク質を捕獲するために使用した。数回洗浄した後、この結合融合タンパク質を、抗ヒトIL−12 p40抗体を使用して検出した。このデータは、単鎖融合タンパク質が、抗原をコートしたプレートに結合し、そしてIL−12に対する抗体で検出され得たことを示し、従って、融合された分子が、抗原結合活性を保持することを示す。この結合の強度は、全KS−1/4抗体で見られるよりもおおよそ3倍低かったが、このことは、単鎖構築物の一原子価(monovalency)のために、予想されないことではない。
全抗体および単鎖IL−12融合タンパク質の両方を用いる活性の結果は、融合が活性を減少すると思われるので、p35鎖のアミノ末端がレセプター結合に重要であり得ることを示唆する。それにも関わらず、この抗体−IL−12分子は、1ng/ml以上の濃度で、IFN−γのさらに強力な誘導因子である。処置された動物におけるこのような分子の濃度は、血液循環および標的作用部位の両方において、これよりも数オーダー高い強度であることが予想される。
抗体−IL−12融合タンパク質の比活性を増大するための可能な方法は、抗体とp35配列との間に可撓性のペプチドリンカーを挿入することであり、従ってこのサブユニットのアミノ末端配列に対してより自由度を与える。上記の(Gly4Ser)3リンカーのような配列は、この様式において使用され得る。このアプローチに伴う一つの可能性のある問題は、特にIL−12のような強力な免疫刺激因子に融合する場合に、このようなリンカーが免疫原性になり得ることである。
(実施例6 IL−12融合タンパク質の薬学動態学的特性)
抗体−IL−12融合タンパク質を、Balb/cマウスへの静脈注射に続いて、これらの薬学動態学的挙動について試験した。血液を、マウスから眼窩後方の出血によって採取し、そしてEppendorfマイクロ遠心分離チューブ中において4℃で保存した。ELISA方法を使用して、増加する時間点において血液中に残存するヒト抗体の量、ならびにインタクトIL−12融合タンパク質の量を測定した。ヒト抗体を測定する最初のELISAは、捕獲のためのヒトHおよびL鎖に対する抗体、ならびに検出のための抗ヒトFc抗体を利用する。この融合タンパク質特異的アッセイは同一の最初の捕獲工程を使用するが、検出のために抗p40サブユニット抗体を使用する。図7に示されるように、抗体およびIL−12融合タンパク質の両方は、長い半減期を有したが、この融合タンパク質の半減期は幾分短かった。このことは、この環状融合タンパク質が、抗体が循環中に残存する間、経時的に切断されてIL−12を放出することを示唆する。他の抗体−サイトカイン融合タンパク質を用いた、より以前に報告された実験は、サイトカインがタンパク質分解切断によって放出され得ることを示す。Gilliesら、Bioconj.Chem.4:230〜235(1993)を参照のこと。それにも関わらず、この融合タンパク質の半減期は、ネイティブのIL−12について報告された3時間という値よりもよりはるかに長い。実際、72時間での血清濃度は、IFN−γ分泌を誘導するために要求されるレベルよりもなおずっと高い。Trincieri、Blood 84:4008〜4027(1992)を参照のこと。
(実施例7 抗体−IL−12融合タンパク質を用いる、確立された結腸癌の処置)
マウス結腸癌、CT26は、非毒性用量でのマウスIL−12を用いる全身投与での処置に特に非感受性である。Martinottiら、Eur.J.Immunol.25:137〜146(1995)。いくらかの効力は、全身性のIL−12投与がIL−2を分泌するように操作された、照射を受けたCT26細胞の繰り返しワクチン接種と組み合わされる場合に見出された。Vaglianiら、Cancer Res、56:467〜470(1996)。首尾良い治療に対する代替のアプローチは、低いレベルのIL−12を分泌するように操作されたCT26を含んだ。これは、おそらくインビボで操作された腫瘍に対して曝露した後のこれらの細胞の免疫抑制効果のために、マウスがCD4+細胞を枯渇させるために初めて抗体で処理されない限り、効果がなかった(Martinottiら、Eur.J.Immunol.25:137〜146(1995))。よりずっと高いIL−12分泌物を操作するためのさらに別のアプローチは、はるかにより首尾良く、従って局在するIL−12の量が皮下の腫瘍に対する免疫応答を確立することにおいて重大であることを示す(Colomboら、Cancer Res.56:2531〜2534(1996))。しかしこの場合において、臨床設定においてみられるものと同様の確立され、汎発された腫瘍の処置の実証はなかった。本実験の目的は、ネズミ結腸癌、CT26の処置のための抗体−IL−12融合タンパク質の有効性を評価することであった。
CT26細胞を、KS−1/4抗体によって認識される抗原(KS抗原(KSA)かまたは上皮細胞付着分子(EpCAM)のいずれかで呼ばれる)をコードするcDNAでトランスフェクトした。これらの表面上でこのタンパク質を発現するクローンを、KS−1/4を用いる免疫染色および蛍光活性化細胞ソーティング(FACS)分析によって同定した。KSAを安定に発現する一つのクローン(クローン21.6)由来の細胞を、Balb/cマウス(マウス一匹あたり1×105)の尾静脈中に注射した。未処置のマウスは、28日までに広範な肺転移を形成し、そして接種の40日以内に死亡した。この増殖速度は、ヒトKSAの発現がCT26免疫原性または腫瘍を形成する能力に対して全く影響を有さないことを示す、親細胞と事実上同一であった。
CT26転移の治療のための抗体−IL−12融合タンパク質の有効性を、マウス細胞上で活性を有するハイブリッドヒト/マウス形態を使用する、このマウスモデルで試験した。腫瘍細胞注射の後、マウスは、PBS(未処置コントロール)、KS−1/4−IL−2融合タンパク質(正のコントロール)、遊離のIL−2を伴うKS−1/4抗体(負のコントロール)、またはKS−1/4−IL−12融合タンパク質(試験サンプル)のいずれかの注射を受けた。処置は4日目(これは、確立された転移が動物の肺において組織学的染色によって容易に検出可能である時間である)に始め、そして5日間毎日続けた。腫瘍細胞接種後の28日目に、動物を安楽死させ、そしてそれらの肺を腫瘍の存在について試験した。この肺の重量もまた測定し、腫瘍のないマウスと比較して、腫瘍塊の量を決定した。この結果を表2に要約する。未処置の動物は、個体の転移小結節の融合によって腫瘍を伴う器官近傍の完全な表面範囲によって特徴付けられる、広範な転移疾患を有した。この肺の重量は、平均して3倍増加し、腫瘍塊が、実際に器官の大部分に至ったことを示す。処置された動物は、いかなる転移の形跡も有さず、いくつかの動物は完全に腫瘍を有さなかった。いずれの動物も処置プロセスの間に毒性の明らかな徴候を示さなかった。従って、全身性のIL−12での処置とは異なり、抗体−IL−12融合タンパク質治療は、確立された転移CT26結腸癌を全滅させ得る。
実験的な肺転移を、105CT26−KSA細胞の静脈注射によって誘導した。処置は、10μgのヒト化したKS−1/4抗体、または示された融合タンパク質の連続5日間の静脈注射を行った3日後に始めた。動物を屠殺し、そして転移スコアを表面範囲の程度によって決定した。0=目に見える転移病巣なし;1=覆われた表面の5%未満;2=覆われた表面の5〜50%;および3=50%より多い肺表面が転移病巣で覆われる。
(実施例8 ワクチンとしてのIL−12融合タンパク質)
PBS緩衝液中のヒト化KS−1/4抗体IL−12融合タンパク質(マウスp35サブユニット(HuKS−1/4−mIL−12を用いて作製された)を、Balb/cマウスに静脈内注射した(5μg/日×5)。コントロールマウスは、同一の抗体を同一の量、しかしIL−12を付着せずに受けた。注射溶液もまた、任意の他の型のアジュバントを含まなかった。10日目、血液サンプルを、眼窩後方の出血によってマイクロ遠心分離チューブ中に採集し、そして血漿を、クエン酸ナトリウムを含むプラスチックチューブ中に血液サンプルを採集し、続いて、Eppendorf卓上マイクロ遠心分離装置で最高速度で遠心分離することによって調製した。ELISAプレート(96ウェル)を、ヒト定常領域を含むHuKS−1/4タンパク質でコートし、そして免疫化に応答して作製された任意のマウス抗体を捕獲するために使用した。非結合物質を洗浄除去した後、結合したマウス抗体を、西洋ワサビペルオキシダーゼに結合させたヤギ抗マウスFc抗体(Jackson ImmunoResearch)を用いて検出した。任意の結合した抗体をヒト定常領域または可変領域のいずれかに指向させ得た。これらは共に、HU−KS−1/4と融合タンパク質との間で共有される。
図8に示されるように、融合されたIL−12がなければHu−KS−1/4に対する反応性は、ほとんどまたは全くなかった。一方、この融合タンパク質は、外因性のアジュバントの非存在下で強力な抗体応答を誘導し、そして投与の静脈経路が、このような応答を誘導するために非常に都合が悪いという事実にも関わらず、皮下投与かまたは腹腔内投与のいずれにも匹敵した。IgG2aアイソタイプの抗体(これは、IL−12増強応答に代表的である)は、抗体−IL−12を注射された群において見られたが、Hu−KS−1/4抗体を注射された群においては見られなかった。
種々の経路によって投与されたIL−12融合タンパク質の免疫原性は、PBS中もしくは他の生体適合性緩衝液中、またはフロイント非完全アジュバントまたはフロイント完全アジュバントのような公知のアジュバント中で融合タンパク質の溶液(例えば、上記)を注射することによって試験される。例えば、単一のまたは複数の皮下の、皮内のもしくは腹腔内の注射は、2週間毎に与えられ得る。あるいは、この融合タンパク質は、まず皮下注射によって、次いで腹腔内注射によって投与され得る。フロイントアジュバントは、注射部位での刺激のため、ヒトの使用のために用いられ得ない。水酸化アルミニウム沈殿物(ミョウバン)のような代替のアジュバントは、ヒトの使用について認可され、そして本発明において使用され得る。スクアレンおよび脂質に基づく新規の有機化学アジュバントもまた、皮膚内への注射のために使用され得る。
(等価性)
本発明は、その精神または本質の特徴から逸脱することなく他の特定の形態で具体化され得る。従って、前述の実施態様は、本明細書中に記載される本発明に関して制限よりもむしろ実例となるすべての局面において考慮されるべきである。従って、本発明の範囲は、前述の記載よりもむしろ添付の請求項によって示され、そして本請求項の等価の意味および範囲内にある全ての変化は、本発明中に包含されることが意図される。
本発明の前述のおよび他の目的、ならびにそれらの種々の特徴は、添付の図面と共に読まれる場合、以下の記述からより十分に理解され得る:
図1は、ヘテロ二量体融合タンパク質の予想されるタンパク質構造の図示である。 図2は、Fc−p35融合タンパク質(レーン1)、Fc−p40融合タンパク質(レーン2)、Fc−p35融合タンパク質およびFc−p40融合タンパク質(レーン3)、Fc−p35融合タンパク質およびp40サブユニット(レーン4)、ならびにp35サブユニットおよびFc−p40融合タンパク質(レーン5)を発現するベクターでトランスフェクトさせた細胞により分泌されたタンパク質の、還元条件下での分析を示すSDS−PAGEの図示である。 図3は、発現される融合タンパク質の予想されるタンパク質構造の図示である。 図4は、種々の融合タンパク質のIFN−γ産生を刺激する能力を示す棒グラフである。 図5は、2つの独立したトランスフェクト体により産生される抗体−IL−12融合タンパク質の全体の分析を示すSDS−PAGEの図示である(非還元条件下(レーン1および2)および還元条件下(レーン3および4))。 図5Bは、マイトジェン活性化されたヒトPBMCの増殖における、ヒトIL−12(×)、ヒトIL−12の両方の鎖を有するHu−KS−IL−12融合タンパク質(黒四角)、およびHu−KS−1/4−マウスp35ヒトp40融合タンパク質(白四角)の効果を示す線グラフである。 図5Cは、PHA活性化PBMCから分泌されるIFN−γの誘導における、ヒトIL−12(×)、ヒトIL−12の両方の鎖を有するHu−KS−IL−12融合タンパク質(黒四角)、およびHu−KS−1/4−マウスp35ヒトp40融合タンパク質(白四角)の効果を示す線グラフである。 図5Dは、コンカナバリンAでの刺激前のマウスエフェクター細胞からの、ヒトIL−12(×)、ヒトIL−12の両方の鎖を有するHu−KS−IL−12融合タンパク質(黒四角)、およびHu−KS−1/4−マウスp35ヒトp40融合タンパク質(白四角)の効果を示す線グラフである。 図6Aは、IFN−γ分泌の誘導における、IL−12(×)、ヒトp35およびp40サブユニットを有する単鎖融合タンパク質(黒四角)、マウスp35およびヒトp40サブユニットを有する単鎖融合タンパク質(白四角)の効果を示す線グラフである。 図6Bは、IFN−γ分泌の誘導における、IL−12(×)、ヒトp35およびp40サブユニットを有する単鎖融合タンパク質(黒四角)、マウスp35およびヒトp40サブユニットを有する単鎖融合タンパク質(白四角)の効果を示す線グラフである。 図6Cは、Hu−KS−1/4−IL−12融合タンパク質全体(白四角)、ヒトIL−12を有する単鎖融合タンパク質(白ダイヤ型)、マウスp35ヒトp40を有する単鎖融合タンパク質(白丸)、およびヒトIL−2(白三角)の抗原結合活性を示す線グラフである。 図7は、抗ヒトH鎖およびL鎖での捕獲工程、ならびに抗ヒトFc抗体(黒ダイヤ型)または抗ヒトIL−12 p40抗体(白四角)のいずれかを用いる二次検出を使用するELISAにより測定されるHu−KS−IL−12(マウスp35ヒトp40)の血清半減期を示すグラフである。 図8(上および下のパネル)は、IL−12融合タンパク質の免疫原性を示す線グラフである。Hu−KS−1/4抗体またはHu−KS−1/4−IL−12(マウスp353ヒトp40)のいずれかを注射した動物からの血清希釈を、Hu−KS−1/4抗体に対する反応性について試験した。

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  1. 1および第2のキメラ鎖を含むヘテロ二量体融合タンパク質であって、該第1のキメラ鎖が、ペプチド結合によりヘテロ二量体サイトカインの第1のサブユニットに連結されたIg重鎖の部分を含み、該第2のキメラ鎖が、ペプチド結合により該へテロ二量体サイトカインの第2のサブユニットに連結されるIg重鎖の部分を含み、該第1および該第2の鎖がジスルフィド結合によって連結されている、ヘテロ二量体融合タンパク質。
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