JP2009052676A - 車両用クラッチ油圧システム及び油圧システム - Google Patents

車両用クラッチ油圧システム及び油圧システム Download PDF

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Abstract

【課題】独立して2系統の作動を可能にするとともに、設計自由度を増し、更に、コストを削減することが可能な車両用クラッチ油圧システムを提供する。
【解決手段】第2レリーズシリンダ32と第1マスターシリンダ31との間に、動力を伝達するシーソー部材117が設けられ、第1マスターシリンダ31と第2油圧配管26とは、オイルが連通する連通路としての大径穴41a及び小径穴41bで連通され、第2マスターシリンダ132に、第1マスターシリンダ31側の油圧経路及び第2レリーズシリンダ32側の油圧経路の油量を調整するためにオイルを貯めたリザーバタンクが接続されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用クラッチ油圧システム及び油圧システムに関するものである。
従来の車両用クラッチ油圧システム及び油圧システムとして、自動車のクラッチを接続又は切断するための2つの油圧系統を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平8−296670公報
特許文献1の図1を以下に説明する。
2つの油圧系統のうちの一方は、クラッチペダル7によりマスターシリンダー5を作動させる系統であり、他方は、動力シリンダー14によりサブマスターシリンダー12を作動させる系統であり、これらのマスターシリンダー5及びサブマスターシリンダー12は、3ポート弁20を介してレリーズシリンダー3に接続され、このレリーズシリンダー3はクラッチ1に連結されている。
マスターシリンダー5には油補給器6が取付けられ、サブマスターシリンダー12には油補給器13が取付けられている。
上記の2つの油圧系統では、油補給器(リザーバタンク)6,13がそれぞれ設けられているが、油補給器6,13は、各油圧系統に油を供給するために油圧系統の一番高い位置に設ける必要があるため、複数の油補給器6,13を設けるために油圧系統の一番高い場所に複数の設置スペースを確保しなければならず、クラッチ制御装置の設計自由度が少なくなる。また、2つの油補給器6,13によってコストが嵩む。
更に、3ポート弁20で2つの系統の油路を切換えているため、例えば、動力シリンダ14でクラッチ1を切断しているときに、クラッチペダル7でクラッチ1を切断させる必要がある場合にこれができない。即ち、2つの油圧系統を独立して作動させることができない。
本発明の目的は、独立して2系統の作動を可能にするとともに、設計自由度を増し、更に、コストを削減することが可能な車両用クラッチ油圧システム及び油圧システムを提供することにある。
請求項1に係る発明は、与えられた動力により油圧を発生させるクラッチマスターシリンダ、及びこのクラッチマスターシリンダから第1オイル配管を介して油圧が伝えられてクラッチを切断するクラッチレリーズシリンダからなるクラッチ油圧経路と、手動により操作されて油圧を発生させる手動マスターシリンダ、及びこの手動マスターシリンダから第2オイル配管を介して伝えられた油圧により作動することでクラッチマスターシリンダで油圧を発生させる手動レリーズシリンダからなる手動油圧経路とを備えた車両用クラッチ油圧システムであって、手動レリーズシリンダとクラッチマスターシリンダとの間に、動力を伝達する動力伝達部材が設けられ、クラッチマスターシリンダと第2オイル配管とは、オイルが流通する連通路で連通され、手動マスターシリンダに、クラッチ油圧経路及び手動油圧経路の油量を調整するためにオイルを貯めたリザーバタンクが接続されていることを特徴とする。
作用として、オイルを貯めたリザーバタンクは、手動マスターシリンダに接続され、手動マスターシリンダに第2オイル配管が接続され、第2オイル配管は、連通路でクラッチマスターシリンダに連通されているから、クラッチマスターシリンダは手動マスターシリンダに接続し、第1オイル配管も手動マスターシリンダに接続している。
これにより、クラッチ油圧経路及び手動油圧経路の油量が温度変化やクラッチの摩擦材の摩耗等により変化しても、リザーバタンクのオイルがクラッチ油圧経路及び手動油圧経路に供給される、あるいはクラッチ油圧経路及び手動油圧経路からリザーバタンクへオイルが回収されて、クラッチ油圧経路及び手動油圧経路の油量が調整される。
従って、クラッチ油圧経路及び手動油圧経路という2つの油圧経路に対して一つのリザーバタンクで済むため、リザーバタンクが配置しやすくなって設計自由度が増し、更に、コストを削減することが可能になる。また、2つの油圧経路のエア抜きが1回で済むため、メンテナンス性が向上する。
例えば、与えられた動力によりクラッチマスターシリンダを作動させて油圧を発生させると、この油圧は第1オイル配管を介してクラッチレリーズシリンダに伝わり、クラッチを切断する。
また、手動により手動マスターシリンダを作動させて油圧を発生させると、この油圧は第2オイル配管を介して手動レリーズシリンダに伝わり、この手動レリーズシリンダで油圧が発生し、手動レリーズシリンダから動力伝達部材を介してクラッチマスターシリンダへ動力が伝達され、クラッチマスターシリンダで油圧が発生する。この油圧は第1オイル配管を介してクラッチレリーズシリンダに伝わり、クラッチを切断する。
与えられた動力によりクラッチマスターシリンダを作動させながら、独立して手動により動力伝達部材を介してクラッチマスターシリンダを作動させることも可能である。
請求項2に係る発明は、手動マスターシリンダ及びリザーバタンクを、車両に設けられたハンドルに取付け、手動マスターシリンダを、ハンドルに設けられたクラッチレバーの操作により作動させることを特徴とする。
作用として、ハンドルに一つのリザーバタンクを設けることで、リザーバタンクのオイルの油量の確認やオイルの補給が容易になる。
また、一つのリザーバタンクをハンドルに取付けるため、他にリザーバタンクを設けるためのスペースを確保する必要がなく、車両用クラッチ油圧システムの設計自由度が増す。
請求項3に係る発明は、クラッチマスターシリンダのピストン受圧面積よりも、手動レリーズシリンダのピストン受圧面積が大きいことを特徴とする。
作用として、手動レリーズシリンダに備えるピストンの受圧面積の方が、クラッチマスターシリンダに備えるピストンの受圧面積よりも大きくなる。
従って、手動により手動マスターシリンダを操作して第2オイル配管に油圧を伝えたときに、この油圧によって、連通路を介してクラッチマスターシリンダのピストンに発生する押圧力よりも、手動レリーズシリンダのピストンに発生する押圧力が大きくなるから、手動レリーズシリンダから動力伝達部材を介してクラッチマスターシリンダへ押圧力が伝わる。
請求項4に係る発明は、手動レリーズシリンダに移動自在に収容された手動レリーズピストンと、クラッチマスターシリンダに移動自在に収容されたクラッチマスターピストンとを備え、動力伝達部材では、その一端部を手動レリーズピストンが押圧することにより動力が伝達されて回動中心を中心に回動し、他端部がクラッチマスターピストンを押圧することにより動力を伝達し、回動中心を、一端部と他端部との間に設け、この回動中心から手動レリーズピストン側の一端部までの距離を、回動中心からクラッチマスターピストン側の他端部までの距離より長く設定したことを特徴とする。
作用として、回動中心から手動レリーズピストン側の一端部までの動力伝達部材のモーメントが、回動中心からクラッチマスターピストン側の他端部までの動力伝達部材のモーメントよりも大きくなる。
従って、手動により手動マスターシリンダを操作して第2オイル配管に油圧を伝えたときに、クラッチマスターピストンが動力伝達部材を介して手動レリーズピストンを押圧する押圧力よりも、手動レリーズピストンが動力伝達部材を介してクラッチマスターピストンを押圧する押圧力が大きくなるから、手動レリーズシリンダから動力伝達部材を介してクラッチマスターシリンダへ押圧力が伝わる。
請求項5に係る発明は、連通路を、クラッチマスターシリンダの下側に向けて開口させたことを特徴とする。
作用として、第2オイル配管内にエアが混入した場合に、このエアは、第2オイル配管内から上方の連通路内に移動し、連通路内から上方のクラッチマスターシリンダ内へ移動する。
請求項6に係る発明は、動力伝達部材にウォームホイールの一部が当接可能であり、ウォームホイールに、電動モータの回転軸に取付けられたウォームが噛み合うことを特徴とする。
作用として、電動モータを駆動させると、ウォームの回転に伴ってウォームホイールが回転し、ウォームホイールの一部が動力伝達部材に当たるため、動力伝達部材がクラッチマスターピストンに当たってクラッチマスターピストンを押す。
この結果、クラッチマスターシリンダで油圧が発生し、この油圧が第1オイル配管を介してクラッチレリーズシリンダに伝わるため、クラッチレリーズシリンダによって、接続されていたクラッチが切断される。
また、手動により手動マスターシリンダを駆動させると、手動マスターシリンダに油圧が発生し、この油圧が第2オイル配管を介して手動レリーズシリンダに伝わり、手動レリーズシリンダは、動力伝達部材を介してクラッチマスターシリンダを駆動させて油圧を発生させる。この結果、上記したのと同様に、クラッチマスターシリンダで発生した油圧がクラッチレリーズシリンダに伝わり、クラッチが切断される。
請求項7に係る発明は、車両を鞍乗型車両としたことを特徴とする。
作用として、鞍乗型車両に設けられた車両用クラッチ油圧システムに一つのリザーバタンクを備えるため、このリザーバタンクを配置するための鞍乗型車両の車体スペースが小さくなる。
請求項8に係る発明は、第1マスターシリンダ、及びこの第1マスターシリンダから第1オイル配管を介して油圧が伝えられて油圧を発生させる第1レリーズシリンダからなる第1油圧経路と、第2マスターシリンダ、及びこの第2マスターシリンダから第2オイル配管を介して伝えられた油圧により作動することで第1マスターシリンダで油圧を発生させる第2レリーズシリンダからなる第2油圧経路とを備えた油圧システムであって、第1マスターシリンダと第2オイル配管とは、オイルが流通する連通路で連通され、第2マスターシリンダに、第1油圧経路及び第2油圧経路の油量を調整するためにオイルを貯めたリザーバタンクが接続されていることを特徴とする。
作用として、オイルを貯めたリザーバタンクは、第2マスターシリンダに接続され、第2マスターシリンダに第2オイル配管が接続され、第2オイル配管は、連通路で第1マスターシリンダに連通されているから、第1マスターシリンダはリザーバタンクに接続している。
従って、第1油圧経路及び第2油圧経路の油量が温度変化やクラッチの摩擦材の摩耗等により変化しても、リザーバタンクのオイルが第1油圧経路及び第2油圧経路に供給される、あるいは第1油圧経路及び第2油圧経路からリザーバタンクへオイルが回収されて油量が調整される。
請求項1に係る発明では、手動レリーズシリンダとクラッチマスターシリンダとの間に、動力を伝達する動力伝達部材が設けられ、クラッチマスターシリンダと第2オイル配管とは、オイルが流通する連通路で連通され、手動マスターシリンダに、クラッチ油圧経路及び手動油圧経路の油量を調整するためにオイルを貯めたリザーバタンクが接続されているので、クラッチ油圧経路の油量を手動油圧経路の油量と同様にリザーバタンク内のオイルにより調整することができる。
従って、手動油圧経路及びクラッチ油圧経路にリザーバタンクが1個で済むため、一つのリザーバタンクをハンドル回りのスペースに容易に取付けることができ、車両用クラッチ油圧システムの設計自由度を増すことができるとともに車両用クラッチ油圧システムのコストを低減することができ、更には、クラッチを与えられた動力により切断する系統と手動により切断する系統との2系統とを独立して作動させることができる。
請求項2に係る発明では、手動マスターシリンダ及びリザーバタンクを、車両に設けられたハンドルに取付け、手動マスターシリンダを、ハンドルに設けられたクラッチレバーにより操作するので、ハンドルに一つのリザーバタンクを設けることで、リザーバタンク内のオイルの油量の確認やオイルの補給が容易になる。また、一つのリザーバタンクをハンドルに取付けるため、他にリザーバタンクを設けるためのスペースを確保する必要がなく、車両用クラッチ油圧システムの設計自由度を増すことができる。
請求項3に係る発明では、クラッチマスターシリンダのピストン受圧面積よりも、手動レリーズシリンダのピストン受圧面積が大きいので、手動レリーズシリンダのピストンの受圧面積をクラッチマスターシリンダのピストンの受圧面積よりも大きくすることができ、手動レリーズシリンダ側から動力伝達部材を介してクラッチマスターシリンダ側へ押圧力を伝えることができて、手動によりクラッチを切断することができる。
請求項4に係る発明では、手動レリーズシリンダに移動自在に収容された手動レリーズピストンと、クラッチマスターシリンダに移動自在に収容されたクラッチマスターピストンとを備え、動力伝達部材では、その一端部を手動レリーズピストンが押圧することにより動力が伝達されて回動中心を中心に回動し、他端部がクラッチマスターピストンを押圧することにより動力を伝達し、回動中心を、一端部と他端部との間に設け、この回動中心から手動レリーズピストン側の一端部までの距離を、回動中心からクラッチマスターピストン側の他端部までの距離より長く設定したので、回動中心から手動レリーズピストン側の一端部までの動力伝達部材のモーメントを、回動中心からクラッチマスターピストン側の他端部までの動力伝達部材のモーメントよりも大きくすることができ、手動レリーズシリンダ側から動力伝達部材を介してクラッチマスターシリンダ側へ押圧力を伝えることができて、手動によりクラッチを切断することができる。
請求項5に係る発明では、連通路を、クラッチマスターシリンダの下側に向けて開口させたので、第2オイル配管のエア抜きを行う際に、エアは第2オイル配管から上方の連通路を介して更に上方のクラッチマスターシリンダに抜けるため、第2オイル配管のエア抜きを容易に行うことができる。
請求項6に係る発明では、動力伝達部材にウォームホイールの一部が当接可能であり、ウォームホイールに、電動モータの回転軸に取付けられたウォームが噛み合うので、電動モータを駆動させることで、ウォーム、ウォームホイールを介して動力駆動部材を作動させることができ、また、手動により手動レリーズシリンダを駆動させることで、電動モータ側とは独立して動力駆動部材を作動させることができる。
請求項7に係る発明では、車両を鞍乗型車両としたので、鞍乗型車両のリザーバタンクを一つにすることで、手動及び動力によるクラッチ断接を独立して行いつつ部品数を減らすことができ、鞍乗型車両のコスト削減と車体スペースの有効利用を図ることができる。
請求項8に係る発明では、第1マスターシリンダと第2オイル配管とは、オイルが連通する連通路で連通され、第2マスターシリンダに、第1油圧経路及び第2油圧経路の油量を調整するためにオイルを貯めたリザーバタンクが接続されているので、第1油圧経路の油量を第2油圧経路の油量と同様にリザーバタンク内のオイルにより調整することができる。
従って、第1油圧経路及び第2油圧経路にリザーバタンクが1個で済むため、一つのリザーバタンクを第1油圧経路及び第2油圧経路の一番高い場所に容易に取付けることができ、油圧システムの設計自由度を増すことができるとともに油圧システムのコストを低減することができ、更には、クラッチを与えられた動力により切断する系統と手動により切断する系統との2系統を、独立して作動させることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る車両用クラッチ油圧システムを示す系統図であり、クラッチ油圧システム10は、自動二輪車、不整地走行車両等の鞍乗型車両に備えるエンジンと変速機との間の動力の伝達・切断をクラッチ11で行うときに、通常は、ギヤチェンジペダルの踏力や車速等を検知して、ギヤチェンジの際に、例えば、アクチュエータユニット12によりクラッチ11を自動で断接(即ち、切断又は接続)し、必要に応じてクラッチレバー14によりクラッチ11を手動で断接することも可能な装置である。
クラッチ油圧システム10は、油圧発生の駆動源となる電動モータ21を備えるアクチュエータユニット12と、このアクチュエータユニット12に第1油圧配管23を介して接続された第1レリーズシリンダ24と、この第1レリーズシリンダ24とクラッチ11との間に配置されたプッシュロッド25と、自動二輪車のバーハンドル15に設けられるとともにアクチュエータユニット12に第2油圧配管26を介して接続されたレバー操作部27と、これらのアクチュエータユニット12及びレバー操作部27に備える各種センサ(詳細は後述する。)からの入力信号やエンジンコントロールユニット(不図示)から得られる変速機のギヤポジション、エンジン回転数、車速、スロットル開度等の信号に基づいてアクチュエータユニット12の電動モータ21の作動を制御する制御部28とからなる。
上記クラッチ油圧システム10では、アクチュエータユニット12の電動モータ21を作動させて油圧を発生させ、その油圧を第1レリーズシリンダ24に伝えてプッシュロッド25を介してクラッチ11を自動で切断するか、クラッチレバー14を操作してレバー操作部27で油圧を発生させ、この油圧を順に第2油圧配管26、アクチュエータユニット12及び第1油圧配管23を介して第1レリーズシリンダ24に伝え、プッシュロッド25を介してクラッチ11を手動で切断する。クラッチ11を接続するには上記油圧を低下させる。
図2は本発明に係るクラッチ油圧システムのアクチュエータユニットを示す説明図であり、アクチュエータユニット12は、第1マスターシリンダ31及び第2レリーズシリンダ32が設けられたシリンダ形成部33と、このシリンダ形成部33の側面に複数のボルト34で取付けられたギヤケース36と、このギヤケース36の上部に取付けられた電動モータ21と、この電動モータ21の駆動力を第1マスターシリンダ31に伝える、あるいは第2レリーズシリンダ32で発生した油圧による押圧力を第1マスターシリンダ31に伝える押圧力伝達部37とからなる。
シリンダ形成部33は、第1マスターシリンダ31の第1シリンダ穴31aと、この第1マスターシリンダ31の下方に平行に設けられた第2レリーズシリンダ32の第2シリンダ穴32aとが開けられたシリンダブロック41を備える。
第1マスターシリンダ31は、アルミニウム合金鋳造製(例えば、ダイカスト製)のシリンダブロック41と、第1シリンダ穴31aと、この第1シリンダ穴31aに移動自在に挿入されたピストン43と、このピストン43に一体に形成されたロッド44と、ピストン43及びロッド44を押圧力伝達部37側に押し出すためにピストン43の一端と第1シリンダ穴31aの一端部との間に設けられた圧縮コイルばね46と、ピストン43が第1シリンダ穴31aから抜けるのを防ぐために第1シリンダ穴31aの他端部に設けられたワッシャ47及び止め輪48とからなる。
シリンダブロック41の第1シリンダ穴31a及び第2シリンダ穴32aは、同一方向、即ち、図の左方から加工されたものであり、これによって、第1シリンダ穴31a及び第2シリンダ穴32aの各加工精度及び第1シリンダ穴31aと第2シリンダ穴32aとの位置精度(平行度を含む)を高めることができる。
第1シリンダ穴31a内のオイルの圧力(即ち、第1油圧配管23内のオイルの圧力)は、第1シリンダ穴31aに下方から連通する第1連通穴31bに取付具51で下側から取付けられた油圧センサ52によって検出される。なお、53は油圧センサ52の油圧信号を制御部28(図1参照)に送る導線である。
図中の符号55,56はピストン43と第1シリンダ穴31aとの間をシールするためにピストン43に装着されたゴムからなるプライマリカップ及びセカンダリカップ、57は第1油圧配管23を接続するために第1シリンダ穴31aの一端部に設けられた配管接続口である。
第2レリーズシリンダ32は、シリンダブロック41と、第2シリンダ穴32aに移動自在に挿入されたピストン63と、このピストン63に一体に形成されたロッド64と、ピストン63及びロッド64を押圧力伝達部37とは反対の側に押し出すために一端がピストン63に当てられた圧縮コイルばね66と、この圧縮コイルばね66の他端を受けるばね受け部材67と、このばね受け部材67を支持するために第2シリンダ穴32aに設けられたワッシャ68及び止め輪69とからなる。
第2シリンダ穴32a内のオイルの圧力(即ち、第2油圧配管26内のオイルの圧力)は、第2シリンダ穴32aに連通口32cを介して側方から連通する第2連通穴32bに取付具51で下側から取付けられた油圧センサ72によって検出される。なお、73は油圧センサ72の油圧信号を制御部28に送る導線である。
図中の符号32dは、第2シリンダ穴32aと連通口32cとの間に形成された段部であり、この段部32dにピストン63の端面63aが圧縮コイルばね66で押し付けられている。符号75はピストン63と第2シリンダ穴32aとの間をシールするためにピストン63に装着されたゴムからなるカップである。
第2連通穴32bは、第1シリンダ穴31aに大径孔41a及び小径孔41bで連通している。
これらの大径孔41a及び小径孔41bは、第1シリンダ穴31aの下側に形成され、第1マスターシリンダ31と第2レリーズシリンダ32との両方に、レバー操作部27(図1参照)に設けられたリザーバタンク(詳細は図3で説明する)内のオイルを供給するためのものであり、これによって、クラッチ油圧システム10(図1参照)内の全油圧経路内の油量が温度変化やクラッチ11(図1参照)の摩擦材の摩耗等により変化しても、上記リザーバタンク内のオイルが供給される、あるいは上記油圧経路内からリザーバタンク内へオイルが回収される。
大径孔41a及び小径孔41bの2つの孔を設けたのは、第1シリンダ穴31a内のプライマリカップ55の両側に形成された2つの油室77,78の両方と第2連通穴32bとを連通させてオイルの出入りを可能とするためである。
本実施形態のアクチュエータユニット12、詳しくは、シリンダ形成部33では、第2レリーズシリンダ32(詳しくは、第2シリンダ穴32a)の端部よりも第1油圧配管23側に第1マスターシリンダ31のプライマリカップ55を配置したので、第2シリンダ穴32aに隣接させて第2連通穴32bを配置して、この第2連通穴32bと第1シリンダ穴31aとを連通する大径孔41a,小径孔41bを簡単な形状、即ちストレートで短い丸孔形状とすることができる。従って、省スペース化、及び加工コスト低減を図ることができる。
電動モータ21は、鉛直に延びる回転軸81と、この回転軸81をベアリング82を介して回転自在に支持するためにギヤケース36の上部に複数のボルトで取付けられたベース部83と、このベース部83に複数のビス84で取付けられたモータハウジング86と、このモータハウジング86の端部に回転軸81を支持するために取付けられたラジアルベアリング(滑り軸受)87と、モータハウジング86の内面に取付けられた永久磁石からなるステータ88と、ベース部83に取付けられた電力供給用コネクタ91と、この電力供給用コネクタ91の接続端子92,92(一方の符号92のみ示す。)に図示せぬ導線を介して接続されたブラシ93と、このブラシ93から電流を流すために回転軸81に取付けられた複数の整流子片94からなる整流子96と、回転軸81にステータ88に対向するように取付けられたコア及びコイルからなるロータ97とからなる。
図中の符号101は電動モータ21を駆動するモータ駆動部であり、導線102を介して制御部28(図1参照)に接続され、この制御部28からの制御信号に基づいて電力供給用コネクタ91に接続された電力供給用導線103を通じて電動モータ21への通電を制御することで電動モータ21の駆動(正回転又は逆回転)及び停止を行う。
押圧力伝達部37は、電動モータ21の回転軸81の下端にスプライン結合されるとともにギヤケース36にベアリング111,112を介して回転自在に支持されたウォーム113と、ギヤケース36に回転自在に取付けられた支軸114と、この支軸114に取付けられるとともにウォーム113に噛み合う扇状のウォームホイール116と、支軸114に回転自在に取付けられたシーソー部材117とからなる。
シーソー部材117は、支軸114に回転自在に支持されたシーソー本体120と、このシーソー本体120の両端にそれぞれ支軸119を介して回転自在に取付けられた第1ローラ121及び第2ローラ122とを備える。
シーソー本体120は、側面にウォームホイール116の端面116aに当てられる突起120aが形成されている。
第1ローラ121は、第1マスターシリンダ31のロッド44が圧縮コイルばね46の弾性力で当てられた部材である。
第2ローラ122は、第2レリーズシリンダ32のロッド64の先端に当接可能とされた部材であり、第2ローラ122がロッド部材64に押し付けられると、シーソー部材117が支軸114を中心にして時計回りに回転し、第1ローラ121がロッド44を図の右方へ押し出すことになる。
押圧力伝達部37のウォーム113は、電動モータ21の下側になるように配置されている。これにより、ウォーム113とウォームホイール116との噛み合い部分で摩耗粉が発生した場合に、この摩耗粉を下方に落下させることが可能であり、摩耗粉が電動モータ21の作動に影響を与える心配がない。
また、電動モータ21のブラシ93や整流子96が、ステータ88やロータ97よりも下側になるように配置されているので、ブラシ93から摩耗粉が生じた場合に、上記と同様に摩耗粉を下方に落下させることが可能である。
図3は本発明に係るクラッチ油圧システムのレバー操作部を示す断面図であり、レバー操作部27は、クラッチレバー14と、このクラッチレバー14の操作により油圧を発生させる第2マスターシリンダ132と、この第2マスターシリンダ132に一体に設けられたリザーバタンク133と、クラッチレバー14の揺動角を検出するためにクラッチレバー14の揺動軸134に取付けられたレバー回転角度センサ136とからなる。
第2マスターシリンダ132は、筒状のシリンダ本体141と、このシリンダ本体141に設けられたシリンダ穴141aに移動自在に挿入されたピストン142と、このピストン142を押し付けるために一端がクラッチレバー14のアーム部14aに連結されるとともに他端がピストン142の凹部142aに挿入されたロッド143と、このロッド143側へピストン142を押し出すスプリング144とからなり、シリンダ本体141の端部に設けられた配管接続口141bに第2油圧配管26が接続されている。なお、148,149はピストン142とシリンダ穴141aとの間をシールするためにピストン142に装着されたゴムからなるプライマリカップ及びセカンダリカップである。
リザーバタンク133は、シリンダ本体141に一体成形された本体部133aと、この本体部133aの上部開口を塞ぐために複数のビス151で取付けられたカバー部152とからなり、内部にオイル153が貯められている。図1に示したように、リザーバタンク133は、バーハンドル15に取付けられ、車両の車体の最も高い位置(オイル15の量の確認やオイルの補給がしやすい位置でもある。)に配置される。
本体部133aの底部133bには、第2マスターシリンダ132のシリンダ穴141a内に通じる大径孔133c及び小径孔133dが開けられている。従って、クラッチ油圧システム10(図1参照)内の全油圧経路(即ち、後述する第1油圧経路231及び第2油圧経路232(図1参照))内の油量が温度変化やクラッチ11(図1参照)の摩擦材の摩耗等により変化しても、リザーバタンク133内のオイル153が供給される、あるいは上記油圧経路内からリザーバタンク133内へ回収される。
大径孔133c及び小径孔133dの2つの孔を設けたのは、シリンダ穴141a内のプライマリカップ148の両側に形成された2つの油室155,156の両方にオイル153を供給する、あるいは油室155,156の両方からオイル153を回収するためである。
レバー回転角度センサ136は、導線158を介して制御部28(図1参照)に接続されている。
ここで、161はピストン142がシリンダ穴141aから抜けるのを防止するワッシャ、162はワッシャ161をシリンダ本体141に固定する止め輪、163はダストカバーである。
以上の図1〜図3に示したように、本発明では、与えられた動力により油圧を発生させるクラッチマスターシリンダとしての第1マスターシリンダ31、及びこの第1マスターシリンダ31から第1オイル配管としての第1油圧配管23を介して油圧が伝えられてクラッチ11を切断するクラッチレリーズシリンダとしての第1レリーズシリンダ24からなるクラッチ油圧経路としての第1油圧経路231と、手動により操作されて油圧を発生させる手動マスターシリンダとしての第2マスターシリンダ132、及びこの第2マスターシリンダ132から第2オイル配管としての第2油圧配管26を介して伝えられた油圧により作動することで第1マスターシリンダ31で油圧を発生させる手動レリーズシリンダとしての第2レリーズシリンダ32からなる手動油圧経路としての第2油圧経路232とを備えた車両用クラッチ油圧システム10であって、第2レリーズシリンダ32と第1マスターシリンダ31との間に、動力を伝達する動力伝達部材としてのシーソー部材117が設けられ、第1マスターシリンダ31と第2油圧配管26とは、連通路としての大径穴41a及び小径穴41bで連通され、第2マスターシリンダ132に、第1油圧経路231及び第2油圧経路232の油量を調整するためにオイルを貯めたリザーバタンク133が接続されているので、第1油圧経路231の油量を第2油圧経路232の油量と同様にリザーバタンク133内のオイルにより調整することができる。
従って、第1油圧経路231及び第2油圧経路232にリザーバタンク133が1個で済むため、一つのリザーバタンク133をバーハンドル15回りのスペースに容易に取付けることができ、車両用クラッチ油圧システム10の設計自由度を増すことができるとともに車両用クラッチ油圧システム10のコストを低減することができ、更には、クラッチ11を与えられた動力により切断する系統と手動により切断する系統との2系統を、独立して作動させることができる。
更にまた、第1油圧経路231及び第2油圧経路232のエア抜きが1回で済むため、メンテナンス性を向上させることができる。
また、本発明は、図1及び図3に示したように、第2マスターシリンダ132及びリザーバタンク133を、車両に設けられたバーハンドル15に取付け、第2マスターシリンダ132を、バーハンドル15に設けられたクラッチレバー14により操作するので、バーハンドル15に一つのリザーバタンク133を設けることで、リザーバタンク133内のオイル153の油量の確認やオイル153の補給が容易になる。
また、一つのリザーバタンク133をバーハンドル15に取付けるため、他にリザーバタンク133を設けるためのスペースを確保する必要がなく、車両用クラッチ油圧システム10の設計自由度を増すことができる。
図4は本発明に係るアクチュエータユニットの第1斜視図であり、アクチュエータユニット12は、シリンダブロック41の上下に2つのシリンダとしての第1マスタシリンダ31及び第2レリーズシリンダ32が一体的に設けられ、このシリンダブロック41に、電動モータ21と、この電動モータ21の駆動力を第1マスターシリンダ31に伝える、又は第2レリーズシリンダ32により発生する押圧力を第1マスターシリンダ31に伝える押圧力伝達部37とを備えることでコンパクト化が図られ、小型にされて、自動二輪車の小さな車体スペースにも容易に配置可能とされている。
第1マスターシリンダ31に第1油圧配管23(図2参照)を接続するための配管接続口57は、その内径が第1シリンダ穴31aの内径よりも小さく、更に、その軸線57Aが第1シリンダ穴31aの軸線31Aよりも上方に距離δだけオフセットし、アクチュエータユニット12は、水平面から2〜5度だけ配管接続口57が上方に向くように車体に取付けられる。
これにより、配管接続口57の内周面の最上部は、第1シリンダ穴31aの内周面の最上部と水平に連続する、又は配管接続口57の内周面の最上部は、第1シリンダ穴31aの内周面の最上部よりも高くなり、更に配管接続口57の内周面の最上部は第1シリンダ穴31aの内周面の最上部よりも高くなるように傾斜するため、第1シリンダ穴31a内のオイルに混入したエアを配管接続口57を介して第1油圧配管23へ容易に逃がすことができ、第1油圧配管23に接続された図7で説明する第1レリーズシリンダ24のエア抜き用プラグ186によってエア抜き作業を効率良く行うことができる。
図5は本発明に係るアクチュエータユニットの第2斜視図であり、アクチュエータユニット12のギヤケース36は、側面に開口(不図示)が設けられ、この開口を塞ぐとともに押圧力伝達部37(図2参照)の支軸114(図2参照)の一端を回転自在に支持するカバー部材171を備え、このカバー部材171に、支軸114を介してウォームホイール116(図2参照)の回転角度を検出するウォームホイール回転角度センサ173が取付けられている。
ここで、複数の符号175はギヤケース36にカバー部材171を取付けるボルト、複数の符号176はカバー部材171にウォームホイール回転角度センサ173を取付けるボルト、符号177はウォームホイール回転角度センサ173の出力信号を制御部28(図1参照)側に導線178(図1参照)を介して接続するためのコネクタである。
図6は本発明に係るアクチュエータユニットの一部を示す斜視図であり、第1マスターシリンダ31のピストン43の軸線、即ち、第1シリンダ穴31aの軸線31Aと、第2レリーズシリンダ32のピストン63の軸線、即ち、第2シリンダ穴32aの軸線32Aとは同一平面内に存在するとともに平行であり、これらの軸線31A及び軸線32Aと、押圧力伝達部37の支軸114の軸線114Aとは直交している。
軸線31Aと軸線32Aとを同一平面179内に配置することで、シリンダブロック41(図2参照)を薄くすることができ、また、軸線31Aと軸線32Aとを平行にすることで、第1シリンダ穴31a及び第2シリンダ穴32aとが加工しやすくなるとともにシリンダブロック41の高さを小さくすることができる。更に、軸線31A及び軸線32Aと、軸線114Aとを直交させることで、平面179と、ウォームホイール116及びシーソー部材117のそれぞれの回転軌跡が平行になり、押圧力伝達部37を薄くすることができ、省スペース化を図ることができる。
これに加えて、好ましくは、軸線31Aと軸線32Aとを通る平面179に対して、電動モータ21の回転軸81の軸線81A及びこの軸線81Aと同軸となるウォーム113の軸線113Aは平行である。以上より、軸線114Aと、軸線81A及び113Aとは直交する。
このように、平面179と、軸線81A及び軸線113Aとを平行にすることで、押圧力伝達部37をより一層薄くすることができ、省スペース化を図ることができる。
更に、軸線114Aと、軸線81A及び113Aとを直交させることで、アクチュエータユニット12(図5参照)全体として薄くすることができ、省スペースを図ることができて車両への搭載性を向上させることができる。また更に、ウォーム113及びウォームホイール116からなる高減速比のウォームギヤ対を容易に採用でき、押圧力伝達部37を簡素に構成することができるため、省スペース化、コスト低減を図ることができる。
シーソー部材117のシーソー本体120は、突起120a及びボス部120bが一体成形された主シーソー体120eと、この主シーソー部材120eに隣接するように配置された副シーソー体120fとからなり、副シーソー体120fは、2本の支軸119,119(図2参照)及びボス部120bにて主シーソー部材120eに結合されている。
図7は本発明に係る第1レリーズシリンダ及びクラッチを説明する断面図であり、第1レリーズシリンダ24は、有底筒状のシリンダ本体181と、このシリンダ本体181に形成されたシリンダ穴181aに移動自在に挿入されたピストン182と、このピストン182及びシリンダ本体181の底壁181bのそれぞれの間に設けられてピストン182をプッシュロッド25側に押し出すスプリング183とからなる。なお、181Aはシリンダ本体181内の油室、181cは第1油圧配管23を接続するためにシリンダ本体181の底壁181bに設けられた配管接続口、185,185はシリンダ穴181aとピストン182との間をシールするためにピストン182に装着されたOリング、186はシリンダ本体181内のオイルに混入したエアを抜くエア抜き用プラグである。
ピストン182は、プッシュロッド25の一端が挿入されるロッド挿入穴182aが形成されている。
クラッチ11は、変速機190を構成するメインシャフト193に回転自在に取付けられてクランクシャフト側のギヤに噛み合う大被動ギヤ195と、この大被動ギヤ195にコイルスプリング196を介して取付けられたドライブ部材197と、メインシャフト193の軸方向に移動自在でドライブ部材197の内周面に回転方向に係合された複数の摩擦円板であるクラッチディスク198と、これらのクラッチディスク198に交互に重ねられた複数のクラッチプレート201と、メインシャフト193にスプライン結合されるとともにクラッチプレート201の内周部がメインシャフト193の軸方向に移動自在で回転方向に係合されたドリブン部材202と、このドリブン部材202に複数のコイルスプリング203を介して取付けられてドリブン部材202を複数のクラッチディスク198及びクラッチプレート201を介して押し付ける押圧部材204と、押圧部材204にベアリング209を介して配置されるとともにメインシャフト193の端部に移動自在に取付けられ且つプッシュロッド25の他端部が挿入されるロッド挿入穴211aが形成された入力部材211とからなる多板型のものである。
ここで、符号212はドリブン部材202へ押圧部材204を押し付けるために設けられたコイルスプリング203をドリブン部材202に取付けるためのボルトであり、複数設けられる。符号213はメインシャフト193にドリブン部材202を取付けるナットである。
変速機190は、メインシャフト193がハウジング215にベアリング216,217を介して回転自在に取付けられ、図示せぬカウンタシャフトがハウジング215に一対のベアリングを介して回転自在に取付けられている。
メインシャフト193上には、複数のドライブギヤで構成されるドライブギヤ列218が軸方向移動自在にスプライン結合され、複数のドリブンギヤで構成されるドリブンギヤ列がカウンタシャフト上にスプライン結合され、ドライブギヤ列218の各ギヤにドリブンギヤ列の各ギヤが噛み合わされ、図示せぬ変速機構により動力伝達するギヤが選択される。
図1に戻って、第1マスターシリンダ31、第1油圧配管23及び第1レリーズシリンダ24は、クラッチ11を断接させる第1油圧経路231を構成する部品であり、第2マスターシリンダ132、第2油圧配管26及び第2レリーズシリンダ32は、第2油圧経路232を構成する部品である。
以上に述べたクラッチ油圧システム10の作用を次に説明する。
図8は本発明に係るクラッチ油圧システムの作用を示す第1作用図である。
図2の状態から、図8において、電動モータ21に通電すると、ウォーム113が矢印Aの向きに回転し、ウォームホイール116が矢印Bの向きに回転する。このとき、ウォームホイール116の端面116aがシーソー部材117の突起120aを押すので、シーソー部材117もウォームホイール116と共に回転し、シーソー部材117の第1ローラ121が第1マスターシリンダ31のロッド44を矢印Cの向きに押し出す。
これによって、ロッド44と共にピストン43が移動し、油室78の油圧を高める。この油圧は、第1油圧配管23を介して図7に示した第1レリーズシリンダ24のシリンダ本体181内の油室181Aに伝わり、油室181Aの油圧が高くなるから、ピストン182がプッシュロッド25を押し、プッシュロッド25がクラッチ11側へ移動する。
この結果、ベアリング209を介して押圧部材204がコイルスプリング203の弾性力に抗してクラッチディスク198から離れ、各クラッチディスク198と各クラッチプレート201とを押し付ける押圧力がほとんど無くなり、クラッチ11が切断される、即ち、ドライブ部材197からドリブン部材202に動力が伝わらなくなる。
このとき、図8において、シーソー部材117の第2ローラ122は、静止している第2レリーズシリンダ32のロッド64から遠ざかるため、電動モータ21を作動させたことがクラッチレバー14(図1参照)側(即ち、第2油圧経路232)に影響を与えない。
図9は本発明に係るクラッチ油圧システムの作用を示す第2作用図である。
例えば、図8に示した電動モータ21が作動している状態から、図3において、クラッチレバー14を操作して第2マスターシリンダ132のピストン142を図の右方へ移動させ、油室156の油圧を高めると、この油圧は、第2油圧配管26を介して図9に示すよう第2連通穴32bに伝わり、矢印Dで示すように第2連通穴32bから第2レリーズシリンダ32の油室221に伝わるため、ピストン63及びロッド64は矢印Eの向きに移動し、ロッド64はシーソー部材117の第2ローラ122を押し付ける。
この結果、シーソー部材117が矢印Fの向きに回転し、第1ローラ121が第1マスターシリンダ31のロッド44を矢印Gの向きに移動させるので、ピストン43も移動して油室78の油圧を高める。この油圧は、上記したのと同様に、第1油圧配管23を介して図7に示した第1レリーズシリンダ24のシリンダ本体181内の油室181Aに伝わるため、プッシュロッド25がクラッチ11側へ移動し、クラッチ11が切断される。
このとき、図9において、シーソー部材117の突起120aはウォームホイール116の端面116aから離れるため、クラッチレバー14(図3参照)を操作したことが電動モータ21側の作動に影響を与えない。
このように、電動モータ21側とクラッチレバー14側とは独立に作動させることができる。
以上の図2、図8及び図9に示したように、本発明では、シーソー部材117が、第1マスターシリンダ31に設けられたクラッチマスターピストンとしてのピストン43及び第2レリーズシリンダ32に設けられた手動レリーズピストンとしてのピストン63とそれぞれ動力伝達可能であり、このシーソー部材117にウォームホイール116の一部が当接可能であり、ウォームホイール116に、電動モータ21の回転軸81に取付けられたウォーム113が噛み合うので、電動モータ21を駆動させることで、ウォーム113、ウォームホイール116を介してシーソー部材117を作動させることができ、また、手動により第2レリーズシリンダ32を駆動させることで、電動モータ21側とは独立してシーソー部材117を作動させることができる。
図10(a),(b)は本発明に係るクラッチ油圧システムの作用を示す第3作用図である。
(a)は第1マスターシリンダ31のピストン43が移動する前の状態、即ち、図2の第1マスターシリンダ31及び第2レリーズシリンダ32の状態を示している。
即ち、第1マスターシリンダ31のプライマリカップ55は、大径穴41aと小径穴41bとの間に位置している。また、第2レリースシリンダ32のピストン63の端面63aが段部32dに当たっている。
この状態で第2連通穴32bに油圧を伝えると、第1マスターシリンダ31側では、小径穴41b及び油室78を介してピストン43に右方から油圧が作用し、また、第2レリーズシリンダ32側では、連通口32c及び油室221を介してピストン63に右方から油圧が作用する。
第1シリンダ穴31aの内径D1に対して第2シリンダ穴32aの内径D2が大きいため、第1マスターシリンダ31のピストン43の受圧面積よりも第2レリーズシリンダ32のピストン63の受圧面積が大きくなり、ピストン63が左方に移動する力の方が、ピストン43が左方に移動する力よりも大きくなるため、ピストン63が左方に移動し、ピストン43が右方に移動する。
(b)において、ピストン43が白抜き矢印で示すように右方に移動して、プライマリカップ55が小径穴41bよりも右方に位置すると、大径穴41a及び小径穴41bが共に油室77に臨むため、ピストン43を移動させる力が発生しなくなり、第2レリーズシリンダ32の油室221に作用する油圧によってピストン63が移動する力のみが発生するようになる。
以上の図2及び図10に示したように、本発明では、第1マスターシリンダ31の第1シリンダ穴31aの内径D1よりも、第2レリーズシリンダ32の第2シリンダ穴32aの内径D2が大きいので、第2レリーズシリンダ32のピストン63の受圧面積を第2マスターシリンダ31のピストン43の受圧面積よりも大きくすることができ、第2レリーズシリンダ32側からシーソー部材117を介して第1マスターシリンダ31へ押圧力を伝えることができて、手動によりクラッチ11(図1参照)を切断することができる。
また、図10(a)に示したように、本発明では、大径穴41a及び小径穴41bを、第1マスターシリンダ31の下側に向けて開口させたので、第2油圧配管26のエア抜きを行う際に、エアは第2油圧配管26から第2連通穴32b、この第2連通穴32bの上方の大径穴41a及び小径穴41bを介して更に上方の第1マスターシリンダ31(詳しくは第1シリンダ穴31a内の油室78)に抜けるため、第2油圧配管26のエア抜きを容易に行うことができる。
更に、第2油圧配管26を第1マスターシリンダ31の下方に位置する第2連通穴32bに接続したことで、第2油圧配管26内のオイルに混入したエアを上方の第2連通穴32b、大径孔41a、小径孔41bを介して第1マスターシリンダ31内に容易に逃がすことができ、エア抜き作業を効率良く行うことができる。
また更に本発明では、車両を鞍乗型車両としたので、鞍乗型車両のリザーバタンク133を一つにすることで、手動及び動力によるクラッチ断接を独立して行いつつ部品数を減らすことができ、鞍乗型車両のコスト削減と車体スペースの有効利用を図ることができる。
図11は本発明に係る押圧力伝達部の別実施形態を示す側面図であり、図2に示した実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
押圧力伝達部240は、ウォーム113(図2参照)と、支軸114と、ウォームホイール116と、支軸114に回転自在に取付けられたシーソー部材241とからなる。
シーソー部材241は、支軸114に回転自在に支持されたシーソー本体243と、このシーソー本体243の両端にそれぞれ支軸244a,244bを介して回転自在に取付けられた第1ローラ121及び第2ローラ122とを備える。
支軸244aと支軸244bとは同一の部材であるが、ここでは、識別のために符号を異ならせた。
シーソー本体243は、側面にウォームホイール116の端面116aに当てられる突起243aが形成されている。
図中の244A,244Bはそれぞれ支軸244a,244bの軸線であり、軸線114Aと軸線244Aとの距離をL1、軸線114Aと軸線244Bとの距離をL2とすると、L2>L1となる。
従って、例えば、第2シリンダ穴32aの内径を第1シリンダ穴31aの内径D1と同じ内径D1とした場合に、ピストン43とピストン63とに左向きに同じ押圧力F1が作用したときでも、ピストン63がシーソー部材243を介してピストン43を押圧する押圧力F2は、押圧力F1よりも大きくなる。
このように、第2レリーズシリンダ32に移動自在に収容された手動レリーズピストンとしてのピストン63と、第1マスターシリンダ31に移動自在に収容されたクラッチマスターピストンとしてのピストン43とを備え、動力伝達部材としてのシーソー部材241では、その一端部としての第2ローラ122(詳しくは、第2ローラ122の支軸244bの軸心244B)をピストン63が押圧することにより動力が伝達されて回動中心としての支軸114(詳しくは、支軸114の軸線114A)を中心に回動し、他端部としての第1ローラ121(詳しくは、第1ローラ121の支軸244aの軸心244A)がピストン43を押圧することにより動力を伝達し、軸心114Aを、軸心244Bと軸心244Aとの間に設け、この軸心114Aからピストン63側の軸心244Bまでの距離L2を、軸心114Aからピストン43側の軸心244Aまでの距離L1より長く設定したので、軸心114Aからピストン63側の軸心244Bまでのシーソー部材241のモーメントを、軸心114Aからピストン43側の軸心244Aまでのシーソー部材241のモーメントよりも大きくすることができ、第2レリーズシリンダ32側からシーソー部材241を介して第1マスターシリンダ31側へ押圧力を伝えることができて、手動によりクラッチ11(図1参照)を切断することができる。
本発明の車両用クラッチ油圧システム及び油圧システムは、鞍乗型車両に好適である。
本発明に係るクラッチ油圧システムを示す系統図である。 本発明に係るクラッチ油圧システムのアクチュエータユニットを示す説明図である。 本発明に係るクラッチ油圧システムのレバー操作部を示す断面図である。 本発明に係るアクチュエータユニットの第1斜視図である。 本発明に係るアクチュエータユニットの第2斜視図である。 本発明に係るアクチュエータユニットの一部を示す斜視図である。 本発明に係る第1レリーズシリンダ及びクラッチを説明する断面図である。 本発明に係るクラッチ油圧システムの作用を示す第1作用図である。 本発明に係るクラッチ油圧システムの作用を示す第2作用図である。 本発明に係るクラッチ油圧システムの作用を示す第3作用図である。 本発明に係る押圧力伝達部の別実施形態を示す側面図である。
符号の説明
10…クラッチ油圧システム、11…クラッチ、14…クラッチレバー、15…バーハンドル、21…電動モータ、23…第1オイル配管(第1油圧配管)、24…クラッチレリーズシリンダ(第1レリーズシリンダ)、26…第2オイル配管(第2油圧配管)、31…クラッチマスターシリンダ(第1マスターシリンダ)、31a,32a…シリンダ穴(第1シリンダ穴、第2シリンダ穴)、32…手動レリーズシリンダ(第2レリーズシリンダ)、41a,41b…連通路(大径孔、小径孔)、43…クラッチマスターピストン(ピストン)、63…手動レリーズピストン(ピストン)、81…回転軸、113…ウォーム、114…回動中心(支軸)、116…ウォームホイール、117,241…動力伝達部材(シーソー部材)、121…動力伝達部材の他端部(第1ローラ)、122…動力伝達部材の一端部(第2ローラ)、132…手動マスターシリンダ(第2マスターシリンダ)、133…リザーバタンク、231…クラッチ油圧経路(第1油圧経路)、232…手動油圧回路(第2油圧経路)、D1,D2…シリンダ穴の径、L1,L2…距離。

Claims (8)

  1. 与えられた動力により油圧を発生させるクラッチマスターシリンダ、及びこのクラッチマスターシリンダから第1オイル配管を介して油圧が伝えられてクラッチを切断するクラッチレリーズシリンダからなるクラッチ油圧経路と、
    手動により操作されて油圧を発生させる手動マスターシリンダ、及びこの手動マスターシリンダから第2オイル配管を介して伝えられた油圧により作動することで前記クラッチマスターシリンダで油圧を発生させる手動レリーズシリンダからなる手動油圧経路とを備えた車両用クラッチ油圧システムであって、
    前記手動レリーズシリンダと前記クラッチマスターシリンダとの間に、動力を伝達する動力伝達部材が設けられ、
    前記クラッチマスターシリンダと前記第2オイル配管とは、オイルが流通する連通路で連通され、
    前記手動マスターシリンダに、前記クラッチ油圧経路及び前記手動油圧経路の油量を調整するためにオイルを貯めたリザーバタンクが接続されていることを特徴とする車両用クラッチ油圧システム。
  2. 前記手動マスターシリンダ及び前記リザーバタンクは、車両に設けられたハンドルに取付けられ、
    前記手動マスターシリンダは、前記ハンドルに設けられたクラッチレバーの操作により作動することを特徴とする請求項1記載の車両用クラッチ油圧システム。
  3. 前記クラッチマスターシリンダのピストン受圧面積よりも、前記手動レリーズシリンダのピストン受圧面積が大きいことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用クラッチ油圧機構。
  4. 前記手動レリーズシリンダに移動自在に収容された手動レリーズピストンと、
    前記クラッチマスターシリンダに移動自在に収容されたクラッチマスターピストンと、
    を備え、
    前記動力伝達部材は、その一端部を手動レリーズピストンが押圧することにより動力が伝達されて回動中心を中心に回動し、他端部がクラッチマスターピストンを押圧することにより動力を伝達し、
    前記回動中心は、前記一端部と前記他端部との間に設けられ、
    この回動中心から前記手動レリーズピストン側の前記一端部までの距離は、前記回動中心から前記クラッチマスターピストン側の他端部までの距離より長く設定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用クラッチ油圧機構。
  5. 前記連通路は、前記クラッチマスターシリンダの下側に向けて開口していることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の車両用クラッチ油圧システム。
  6. 前記動力伝達部材にウォームホイールの一部が当接可能であり、
    前記ウォームホイールに、電動モータの回転軸に取付けられたウォームが噛み合うことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の車両用クラッチ油圧システム。
  7. 前記車両は鞍乗型車両であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項記載の車両用クラッチ油圧システム。
  8. 第1マスターシリンダ、及びこの第1マスターシリンダから第1オイル配管を介して油圧が伝えられて油圧を発生させる第1レリーズシリンダからなる第1油圧経路と、
    第2マスターシリンダ、及びこの第2マスターシリンダから第2オイル配管を介して伝えられた油圧により作動することで前記第1マスターシリンダで油圧を発生させる第2レリーズシリンダからなる第2油圧経路とを備えた油圧システムであって、
    前記第1マスターシリンダと前記第2オイル配管とは、オイルが流通する連通路で連通され、
    前記第2マスターシリンダに、前記第1油圧経路及び前記第2油圧経路の油量を調整するためにオイルを貯めたリザーバタンクが接続されていることを特徴とする油圧システム。
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