JP2011144877A - 駆動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第2回転部材における回転摺動抵抗の発生を抑制することができる駆動力伝達装置を提供する。
【解決手段】駆動源の駆動力を受けて回転するハウジング5、ハウジング5にトルク伝達可能に連結されたドライブピニオンシャフト6、及びドライブピニオンシャフト6を回転可能に支持する軸受20,21を有する駆動力伝達部2と、ドライブピニオンシャフト6の回転によって動作する歯車機構108を収容し、歯車機構108,軸受20,21を潤滑する潤滑油Lを貯留する第1貯留室3a、及び歯車機構108の動作に伴い掻き上げられた第1貯留室3a内の潤滑油Lを貯留する第2貯留室25dを有するディファレンシャルキャリア6と、第2貯留室25dから軸受20,21を介して第1貯留室3aに戻す潤滑油Lの戻し量をドライブピニオンシャフト6に対するハウジング5のトルク伝達量に応じて調整する調整部4とを備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、駆動力伝達装置に関し、特に潤滑油を内部に貯留するディファレンシャルキャリアを備えた駆動力伝達装置に関する。
従来のディファレンシャル装置として、車両の左右の駆動輪にこれらの差動を許容して駆動力を伝達する差動機構と、差動機構に駆動力を伝達するドライブピニオンシャフトと、差動機構及びドライブピニオンシャフトを収容するディファレンシャルケースとを備え、ディファレンシャルケース内に潤滑油を収容したものがある(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載のディファレンシャル装置は、ドライブピニオンシャフトからのトルクが入力される差動機構のリングギヤによって潤滑油を掻き上げ、掻き上げた潤滑油によってドライブピニオンシャフトを回転可能に支持する軸受を潤滑するように構成されている。
特開2009−41589号公報
しかしながら、特許文献1のディファレンシャル装置によると、リングギヤが潤滑油を掻き上げることによるリングギヤの回転抵抗が大きくなり、車両の低燃費化の妨げとなるという問題がある。
従って、本発明の目的は、潤滑油の掻き上げによる回転抵抗を抑制することが可能な駆動力伝達装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために、駆動源の駆動力を受けて回転する第1回転部材、前記第1回転部材にトルク伝達可能に連結された第2回転部材、及び前記第2回転部材を回転可能に支持する軸受を有する駆動力伝達部と、前記第2回転部材の回転によって動作する歯車機構を収容し、前記歯車機構,前記軸受を潤滑する潤滑油を貯留する第1貯留室、及び前記歯車機構の動作に伴い掻き上げられた前記第1貯留室内の潤滑油を貯留する第2貯留室を有するディファレンシャルキャリアと、前記第2貯留室から前記軸受を介して第1貯留室に戻す潤滑油の戻し量を前記第2回転部材に対する前記第1回転部材のトルク伝達量に応じて調整する調整部とを備えた駆動力伝達装置を提供する。
この構成によれば、掻き上げられた潤滑油を貯留する第2貯留室から第1貯留室への潤滑油の戻し量がトルク伝達量に応じて調整される。
また、前記駆動力伝達部は、前記第1回転部材に前記第2回転部材をトルク伝達可能に連結するための電磁力を発生させる電磁コイルを有し、前記調整部は、前記電磁力に応じて弁開度を可変し、かつ前記第2貯留室から前記軸受に供給する潤滑油の供給量を調整する調整弁を有するように構成するとよい。
この構成によれば、トルク伝達を可能とするための電磁力によって第2貯留室から第1貯留室への潤滑油の戻し量が調整される。
また、前記ディファレンシャルキャリアは、前記第2貯留室から前記軸受に潤滑油を供給する供給路を有し、前記軸受に対する前記調整弁の閉状態における前記潤滑油の供給量を前記調整弁の開状態における前記潤滑油の供給量よりも小さい供給量とする油路によって前記供給路を形成するとよい。
この構成によれば、調整弁の閉状態であっても、調整弁の開状態における潤滑油の供給量よりも小さい供給量の潤滑油が軸受に供給される。
本発明によると、潤滑油の掻き上げによる回転抵抗を抑制することができる。
本発明の実施の形態に係る駆動力伝達装置が搭載された車両の概略を説明するために示す平面図。 本発明の実施の形態に係る駆動力伝達装置の全体を説明するために示す断面図。 本発明の実施の形態に係る駆動力伝達装置の要部を説明するために示す断面図。 (a)及び(b)は、図3のA部分を拡大して示す断面図とB−B断面図。(a)は拡大図を、また(b)はB−B断面図をそれぞれ示す。 (a)及び(b)は、本発明の実施の形態に係る駆動力伝達装置における調整弁の開閉状態を示す断面図。(a)は弁閉状態を、また(b)は弁開状態をそれぞれ示す。 (a)及び(b)は、本発明の実施の形態に係る駆動力伝達装置の動作を説明するために概略化して示す断面図。(a)は弁閉時を、また(b)は弁開時をそれぞれ示す。 (a)及び(b)は、本発明の実施の形態に係る駆動力伝達装置における要部の変形例(1),(2)を説明するために示す断面図。(a)は変形例(1)を、また(b)は変形例(2)をそれぞれ示す。
[実施の形態]
図1は四輪駆動車の概略を示す。図1に示すように、四輪駆動車101は、駆動源としてのエンジン102,エンジン102の駆動力をプロペラシャフト106及び一対のフロントアクスルシャフト107に分配するトランスアクスル103,一対のフロントアクスルシャフト107のそれぞれに連結された一対の前輪104,プロペラシャフト106を介して伝達された駆動力を歯車機構108を介してリヤディファレンシャル109に伝達する駆動力伝達装置1,リヤディファレンシャル109により分配された駆動力を一対の後輪105に伝達するリヤアクスルシャフト110を備えている。
駆動力伝達装置1は、四輪駆動車101における前輪側から後輪側に至る駆動力伝達経路に配置され、内部に収容空間を有するディファレンシャルキャリア3を有し、ディファレンシャルキャリア3は四輪駆動車101の車体(図示せず)に支持されている。
そして、駆動力伝達装置1は、プロペラシャフト106と駆動力伝達軸としてのドライブピニオンシャフト6(後述)とをトルク伝達可能に連結し、この連結状態において、エンジン102の駆動力によって歯車機構108を動作させるように構成されている。
〔駆動力伝達装置1の全体構成〕
図2は駆動力伝達装置の全体を示す。図2に示すように、駆動力伝達装置1は、エンジンの駆動力をリヤディファレンシャル109(図1に示す)に伝達する駆動力伝達部2と、この駆動力伝達部2及びリヤディファレンシャル109等を内部に収容するディファレンシャルキャリア3と、このディファレンシャルキャリア3の第1貯留室3aから第2貯留室25dに戻す潤滑油Lの戻し量を調整する調整部4とから大略構成されている。
(駆動力伝達部2の構成)
駆動力伝達部2は、図2に示すように、ディファレンシャルキャリア3に対して相対回転可能なハウジング5と、このハウジング5に相対回転可能なドライブピニオンシャフト6と、このドライブピニオンシャフト6とハウジング5との間に介在するメインクラッチ7と、このメインクラッチ7に回転軸線Oに沿って並列するパイロットクラッチ8と、このパイロットクラッチ8のクラッチ力を発生させる駆動機構9と、この駆動機構9によるパイロットクラッチ8のクラッチ力の発生によってハウジング5の回転力をメインクラッチ7のクラッチ力となる押圧力に変換するカム機構10とを備え、エンジン102(図1に示す)とリヤディファレンシャル109(図1に示す)との間に配置されている。
ハウジング5は、フロントハウジング11及びリヤハウジング12からなり、ディファレンシャルキャリア3内に軸受13を介して回転可能に配置されている。ハウジング5は、その内部に収容空間5aを形成している。収容空間5aにはクラッチプレート間の潤滑のための潤滑油(図示せず)が収容されている。
フロントハウジング11は、リヤハウジング12側に開口する収容空間11aの内面にストレートスプライン嵌合部11bを有し、エンジン102(図1に示す)にトランスアクスル103(図1に示す)及びプロペラシャフト106(図1に示す)を介して連結され、有底円筒部材に形成されている。そして、フロントハウジング11は、エンジン102の駆動力をプロペラシャフト106から受けてリヤハウジング12と共に回転軸線Oの回りに回転し得るように構成されている。
リヤハウジング12は、第1〜第3ハウジングエレメント14〜16からなり、フロントハウジング11の開口内周面に螺着され、かつベース17に軸受(図示せず)を介して回転可能に支持されている。リヤハウジング12には、フロントハウジング11の収容空間11aの開口方向と同一の方向に開口する円環状の収容空間12aが設けられている。
ベース17は、往復力受部材32(連結部32b)のベース側端面及び弁軸33の自由端面に対向する受面170aを含むスプリング受部17aを有し、ディファレンシャルキャリア3内に固定され、全体が略円筒状の部材によって形成されている。
第1ハウジングエレメント14は、リヤハウジング12の内周側に配置され、軟鉄等の磁性材料からなる円筒部材によって形成されている。第1ハウジングエレメント14の内周面は、ドライブピニオンシャフト6の外周面との間に軸受19が介装されている。
第2ハウジングエレメント15は、磁気結合部15aを有し、リヤハウジング12の外周側に配置され、全体が第1ハウジングエレメント14と同様に軟鉄等の磁性材料からなる円筒部材によって形成されている。
磁気結合部15aは、第2ハウジングエレメント15の外周面に突出する垂直部150a、及びこの垂直部150aのリングギヤ108a側に突出する水平部151aからなる断面略逆L字状の部材によって形成されている。垂直部150aのリングギヤ側端面152aはリングギヤ108aの側を向く扁平面で形成されている。また、水平部151aの内周面であるドライブピニオンシャフト側端面153aは、垂直部150a側からリングギヤ108a側に向かって内径が徐々に大きくなる勾配をもつ傾斜面で形成されている。
第3ハウジングエレメント16は、第1ハウジングエレメント14と第2ハウジングエレメンと15との間に介在し、全体がステンレス鋼等の非磁性材料からなるハウジングエレメント連結用の円環状部材によって形成されている。
ドライブピニオンシャフト6は、ハウジング5の回転軸線O上で回転可能に、ディファレンシャルキャリア3内の軸受20,21を介して支持された円柱部材によって形成されている。
軸受20は、内外一対のレース20a,20b及び円錐ころ20cからなり、回転軸線O上に配置されている。軸受21は、内外一対のレース21a,21b及び円錐ころ21cからなり、軸受20に回転軸線Oの方向に環状の空隙23をもって並列し、回転軸線O上に配置されている。これにより、潤滑油Lが円錐ころ20c,21cの回転によるポンプ作用によって軸受20,21内を通過することが可能となる。
ドライブピニオンシャフト6のエンジン側(図2では左側)端部には、フロントハウジング11の収容空間11aに露出するストレートスプライン嵌合部6aが設けられている。
ドライブピニオンシャフト6のリングギヤ側(図2では右側)端部には、リングギヤ108aと共に歯車機構108を構成するハイポイドギヤからなるドライブピニオン108bが一体に設けられている。
リングギヤ108aは、ドライブピニオン108bに噛合するハイポイドギヤからなり、リヤディファレンシャル109(図1に示す)のデフケース109aの外周面に固定され、かつディファレンシャルキャリア3内に収容されている。デフケース109aにはリヤアクスルシャフト110を挿通させる挿通孔109bが設けられている。そして、リングギヤ108aは、ドライブピニオン108bの回転力を受けて矢印a方向に回転し、第1貯留室3a内の潤滑油Lを掻き上げて第2貯留室25d内に貯留するように構成されている。
メインクラッチ7は、複数のインナクラッチプレート7a及び複数のアウタクラッチプレート7bを有する摩擦式のメインクラッチからなり、ハウジング5(フロントハウジング11)とドライブピニオンシャフト6との間に配置され、かつフロントハウジング11の収容空間11aに収容されている。そして、メインクラッチ7は、ハウジング5とドライブピニオンシャフト6とを断続(トルク伝達)可能に連結するように構成されている。
インナクラッチプレート7a及びアウタクラッチプレート7bは、その軸線方向端面70a,70bを互いに対向させて回転軸線O上に交互に配置され、環状の摩擦板によって形成されている。
インナクラッチプレート7aは、その内周縁に形成されたストレートスプライン嵌合部71aをストレートスプライン嵌合部6aに嵌合させてドライブピニオンシャフト6に相対回転不能かつ移動可能に連結されている。インナクラッチプレート7aには、その円周方向に沿って並列する油孔72aが設けられている。
アウタクラッチプレート7bは、その外周部に形成されたストレートスプライン嵌合部71bをストレートスプライン嵌合部11bに嵌合させてフロントハウジング11に相対回転不能かつ移動可能に連結されている。
パイロットクラッチ8は、駆動機構9の駆動によるアーマチャ9bの電磁コイル9a側への移動によって互いに摩擦係合可能な円環状の摩擦板からなるインナクラッチプレート8a及びアウタクラッチプレート8bを有し、アーマチャ9bとリヤハウジング12との間に配置され、かつフロントハウジング11の収容空間11aに収容されている。そして、パイロットクラッチ8は、インナクラッチプレート8a及びアウタクラッチプレート8bを摩擦係合させ、またその摩擦係合を解除してハウジング5とドライブピニオンシャフト6とを断続(トルク伝達)可能に連結するように構成されている。
インナクラッチプレート8a及びアウタクラッチプレート8bは、その軸線方向端面80a,80b同士を互いに対向させて回転軸線O上に交互に配置されている。
インナクラッチプレート8aは、その内周縁に形成されたストレートスプライン嵌合部81aを後述するパイロットカム10bのストレートスプライン嵌合部100bに嵌合させてパイロットカム10bに相対回転不能かつ移動可能に連結されている。
アウタクラッチプレート8bは、その外周部に形成されたストレートスプライン嵌合部81bをストレートスプライン嵌合部11bに嵌合させてフロントハウジング11に相対回転不能かつ移動可能に連結されている。
駆動機構9は、電磁コイル9a及びアーマチャ9bを有し、ハウジング5の回転軸線O上に配置されている。そして、駆動機構9は、電磁コイル9aの電磁力の発生によるアーマチャ9bの電磁コイル9a側への移動によってパイロットクラッチ8のインナクラッチプレート8a及びアウタクラッチプレート8bを摩擦係合させるように構成されている。また、駆動機構9は、電磁コイル9aの電磁力の発生によって調整弁30をベース17側へ移動させてその弁開度を可変するように構成されている。
電磁コイル9aは、リヤハウジング12の収容空間12aに収容され、かつベース17に取り付けられている。そして、電磁コイル9aは、図2に破線で示すように、通電によってベース17,パイロットクラッチ8,アーマチャ9b,リヤハウジング12及び往復力受部材32等に跨って磁気回路G1,G2を形成し、アーマチャ9bにリヤハウジング12側への移動力を、また往復力受部材32にベース17側への移動力をそれぞれ付与するための電磁力を発生させるように構成されている。
アーマチャ9bは、カム機構10とパイロットクラッチ8との間に配置され、かつフロントハウジング11の収容空間11aに収容され、鉄等の磁性材料からなる環状板によって形成されている。そして、アーマチャ9bは、電磁コイル9aの電磁力を受け、パイロットクラッチ8側にハウジング5の回転軸線Oに沿って移動するように構成されている。また、アーマチャ9bは、その外周部に回転軸線Oに沿ったストレートスプライン嵌合部90bを有し、ストレートスプライン嵌合部90bをストレートスプライン嵌合部11bに嵌合させてフロントハウジング11に相対回転不能かつ移動可能に連結されている。
カム機構10は、ドライブピニオンシャフト6からの回転力を受けて回転するメインカム10a、このメインカム10aにハウジング5の回転軸線Oに沿って並列するパイロットカム10b、及びこのパイロットカム10bとメインカム10aとの間に介在するカムフォロア10cを有し、メインクラッチ7とリヤハウジング12との間に配置され、かつフロントハウジング11の収容空間11aに収容されている。そして、カム機構10は、パイロットクラッチ8のクラッチ動作によってハウジング5からの回転力を受け、メインクラッチ7のクラッチ力となる押圧力に変換するように構成されている。
メインカム10aは、ドライブピニオンシャフト6を挿通させる円環部材であり、パイロットカム10bの回転によって発生するカム力をカムフォロア10cから受けてメインクラッチ7を押圧するクラッチプレート押圧部100aを有し、カム機構10のメインクラッチ7側に回転軸線Oに沿って移動可能に配置され、かつドライブピニオンシャフト6に相対回転不能かつ移動可能に連結されている。
メインカム10aには、その円周方向に並列し、かつカムフォロア10c側に開口する複数のカム溝(図示せず)が設けられている。
クラッチプレート押圧部100aには、ドライブピニオンシャフト6のストレートスプライン嵌合部6aに嵌合するストレートスプライン嵌合部101aが設けられている。また、クラッチプレート押圧部100aには、円周方向に沿って並列し、かつ軸線方向両端面に開口する複数の貫通孔102aが設けられている。
パイロットカム10bは、そのリヤハウジング側端面がリヤハウジング12のパイロットカム側端面との間に軸受22を介在させ、ドライブピニオンシャフト6に相対回転可能に配置されている。
パイロットカム10bの外周縁には、インナクラッチプレート8aのストレートスプライン嵌合部81aに相対回転不能かつ移動可能に嵌合するストレートスプライン嵌合部100bが設けられている。パイロットカム10bには、円周方向に並列し、かつカムフォロア10c側に開口する複数のカム溝(図示せず)が設けられている。
カムフォロア10cは、メインカム10aとパイロットカム10bとの間に介装され、全体が球体(ボール)によって形成されている。
(ディファレンシャルキャリア3の構成)
ディファレンシャルキャリア3は、図2に示すように、第1キャリアエレメント24〜第4キャリアエレメント27からなり、四輪駆動車101(図1に示す)の車体に固定されている。そして、ディファレンシャルキャリア3は、その内部に駆動力伝達部2及び差動機構109(図1に示す)を収容している。ディファレンシャルキャリア3内には、歯車機構108を潤滑する潤滑油Lを貯留する第1貯留室3aが設けられている。第1貯留室3aは、第2キャリアエレメント25〜第4キャリアエレメント27に跨って配置されている。
第1キャリアエレメント24は、リングギヤ108a側に開口する収容空間24aを有し、ディファレンシャルキャリア3のエンジン側に配置された有底円筒状の部材によって形成されている。
第2キャリアエレメント25は、回転軸線Oの両方向に開口してドライブピニオンシャフト108bを挿通させる第1収容空間25a、この第1収容空間25aの外周側に形成された第2収容空間25b、及びこの第2収容空間25bに連通する第3収容空間25cを有し、第1キャリアエレメント24と第3キャリアエレメント26との間に介在して配置された略漏斗状の部材によって形成されている。第1収容空間25a及び第3収容空間25cは円柱空間によって、また第2収容空間25bは略角柱空間によってそれぞれ形成されている。
第2キャリアエレメント25には、リングギヤ108aの回転動作に伴い掻き上げられた第1貯留室3a内の潤滑油Lを貯留する第2貯留室25dが設けられている。第2貯留室25dは、第1貯留室3aに連通し、リングギヤ108aの駆動力伝達部2側で調整部4の上方に配置されている。
また、第2キャリアエレメント25には、第2貯留室25bから第3収容空間25cを介して空隙23に至る潤滑油用の供給路25e、及び第3収容空間25cで調整部4に対向する弁座25fが設けられている。
潤滑油用の供給路25eは、第2貯留室25d内の潤滑油Lを第3収容空間25cに流入させる流入口250e、及びこの流入口250eに流入した潤滑油Lを空隙23に流出させる流出口251eを有し、第3収容空間25cの軸線と直交する軸線上に配置されている。そして、潤滑油用の供給路25eは、調整弁の閉状態において、調整弁の開状態における第2貯留室25dから軸受20,21への潤滑油Lの供給よりも小さい供給量で第2貯留室25dから軸受20,21に潤滑油Lを供給するように構成されている。
弁座25fは、第3収容空間25cの底面(図2では右側側面)に配置され、全体が略環状の部材によって形成されている。
第2キャリアエレメント25の内面と軸受20におけるレース20aの外周面との間には、第1収容空間25aで回転軸線Oに沿って互いに並列するシール部材28,29が介装されている。
第3キャリアエレメント26は、回転軸線Oの両方向に開口する貫通孔26a,26bを有し、第2キャリアエレメント25と第4キャリアエレメント27との間に介装され、全体が略角形箱状の部材によって形成されている。
第4キャリアエレメント27は、両貫通孔26a,26bのうち貫通孔26bを閉塞して第3キャリアエレメント26に取り付けられ、全体が略キャップ状の部材によって形成されている。
(調整部4の構成)
図3は調整部の全体を示す。図4(a)及び(b)は調整部の弁開閉状態を示す。調整部4は、図3に示すように、電磁コイル9aの電磁力に応じて弁開度を可変する調整弁30を有し、第2収容空間25b及び第3収容空間25cに跨って収容されている。そして、調整弁30は、第2貯留室25dから軸受20,21を介して第1貯留室3a(図2に示す)に戻す潤滑油Lの戻し量をドライブピニオンシャフト6に対するハウジング5のトルク伝達量、すなわちメインクラッチ7のクラッチ力となる電磁コイル9aの電磁力に応じて調整するように構成されている。
調整弁30は、流入口250e及び流出口251eを開閉する弁体31、ベース17側から往復力を受ける往復力受部材32、及びこの往復力受部材32と弁体31との間に介在する弁軸33からなり、第2ハウジングエレメント15のリングギヤ側端面152aと弁座25fとの間に往復可能に配置されている。
弁体31は、図4(a)及び(b)に示すように、弁座25fに着座可能な環状の着座部31aを有し、弁軸33のリングギヤ側端部に配置され、全体が第3収容空間25cに適合する円柱体によって形成されている。
弁体31には、図3に示すように、その外周面に開口する環状溝31bが設けられている。環状溝31b内には、第3収容空間25cで第2キャリアエレメント25の内面に圧接するOリング34が装着されている。
また、弁体31には、そのリングギヤ側端面に向かって開口し、かつ潤滑油用の供給路25eの一部を形成する流通路31c,31cが上下方向に延びるように設けられている。これにより、弁体31が閉状態であっても、第2貯留室25dに貯留された潤滑油Lが流通路31c,31cを介して流出口251eに向かって流通する。
往復力受部材32は、図3に示すように、第2ハウジングエレメント15の磁気結合部15aに対応する磁気結合部32a、及びこの磁気結合部32aと弁軸33とを連結する連結部32bからなり、第2収容空間25bに収容されている。
磁気結合部32aは、第2ハウジング側端面321aを有し、全体が軟鉄等の磁性材料からなる断面略逆L字状の部材によって形成されている。そして、磁気結合部32aは、電磁コイル9の電磁力による調整弁30の往動によって第2ハウジングエレメント15の磁気結合部15aに磁気的に結合するように構成されている。第2ハウジング側端面321aは、第2ハウジングエレメント15のドライブピニオンシャフト側端面153aに対向する傾斜面で形成されている。
連結部32bは、磁気結合部32aと弁軸33との間に介在して配置され、全体がステンレス鋼等の非磁性材料からなる鉤形状の角部材によって形成されている。連結部32bは、ベース17のスプリング受部17a(受面170a)対向する端面320aを有し、スプリング受部として機能する。そして、連結部32bは、端面320aとベース17のスプリング受部17a(受面170a)との間でスプリング35の弾撥力を弁軸33と共に受けるように構成されている。
弁軸33は、弁体31と往復力受部材32との間に介在して回転軸線O上に往復可能に配置され、全体が丸軸によって形成されている。弁軸33の外周面と第2キャリアエレメント25の内面との間には、第3収容空間25cで回転軸線Oに沿って互いに並列するシール部材36,37が介装されている。
そして、調整弁30は、電磁コイル9aの電磁力を受けて駆動力伝達部2側(矢印a方向)に往動し、また圧縮用スプリング35の弾撥力を受けてリングギヤ側(矢印b方向)に復動し、電磁コイル9aの電磁力に応じて第2貯留室25dから軸受20,21に供給する潤滑油Lの供給量を調整するように構成されている。
調整弁30が矢印b方向に復動して弁体31の着座部31aが弁座25fに着座すると、図5(a)に示すように弁開度が最小とな第2貯留室25dから潤滑油用の供給路25eを介して軸受20,21に供給される潤滑油Lの供給量が最小となる。この場合でも、流通路31c,31cを通じて軸受20,21に供給する潤滑油Lが供給される。流通路31c,31cを通じた潤滑油Lの供給量は、軸受20,21の潤滑に最低限必要な量に調整されている。
一方、調整弁30が矢印a方向に往動して弁体31の着座部31aが弁座25fから最大ストローク離間すると、図5(b)に示すように弁開度が最大となり、第2貯留室25dから潤滑油用の供給路25eを介して軸受20,21に供給される潤滑油Lの供給量が最大となる。軸受20,21に供給された潤滑油は第1貯留室3aに戻り、歯車機構108を潤滑する。
〔駆動力伝達装置1の動作〕
次に、本実施の形態に示す駆動力伝達装置の動作につき、図1,図2及び図6を用いて説明する。図6(a)及び(b)は調整弁の動作状態を示す。
図1において、四輪駆動車101のエンジン102を始動すると、エンジン102の回転駆動力がトランスアクスル103及びプロペラシャフト106を介してハウジング5(図2に示す)に伝達され、ハウジング5が回転駆動される。
駆動機構9の電磁コイル9aが非通電状態にあると、電磁コイル9aを基点とした磁気回路G1が形成されず、パイロットクラッチ8における内外のクラッチプレート同士が摩擦係合することがない。
このため、カム機構10においてメインクラッチ7のクラッチ力となる押圧力が発生せず、メインクラッチ7のインナクラッチプレート7aとアウタクラッチプレート7bとが互いに摩擦係合せず、エンジン102の回転駆動力はハウジング5からドライブピニオンシャフト6に伝達されない。
この場合でも、四輪駆動車101の走行によって一対の後輪105が回転するので、それに伴ってデフケース109a及びその外周に固定されたリングギヤ108aが回転する。すると、第1貯留室3aの潤滑油Lが掻き上げられ、掻き上げられた潤滑油Lの一部が第2貯留室25dに貯留される。この結果、第1貯留室3aの潤滑油Lの量が減少し、リングギヤ108aの回転抵抗が低減される。
一方、電磁コイル9aに通電されると、磁気回路G1(図2に示す)が形成され、アーマチャ9bがパイロットクラッチ8における内外のクラッチプレート同士を摩擦係合させる方向に移動する。
このため、アーマチャ9bの移動による押圧によってパイロットクラッチ8における内外のクラッチプレート同士が摩擦係合し、ハウジング5の回転力がパイロットクラッチ8を介してカム機構10のパイロットカム10bに伝達される。パイロットカム10bに伝達される回転力は、電磁コイル9aの電流量に応じて変化する。
これに伴い、パイロットカム10bが回転し、この回転力がカム機構10において発生するカム作用によってメインクラッチ7のクラッチ力となる押圧力に変換され、この押圧力によってメインクラッチ7における内外のクラッチプレート同士を摩擦係合させる方向にメインカム10aが移動する。
これにより、メインクラッチ7における内外のクラッチプレート同士が電磁コイル9aの電流量に応じて摩擦係合し、エンジン102の回転駆動力がハウジング5からドライブピニオンシャフト6に伝達され、さらにドライブピニオンシャフト6からリヤディファレンシャル109(図1に示す)に伝達される。そして、リヤディファレンシャル109からリヤアクスルシャフト110を介して後輪105(図1に示す)に伝達され、後輪105が回転駆動される。
また、ハウジング5の回転時に電磁コイル9aが通電されると、図6(b)に示すように、水平部151aのドライブピニオンシャフト側端面153a及び磁気結合部32aは、第2ハウジング側端面321aとの間を磁路として含む磁気回路G2が形成され、調整弁30が電磁コイル9aの電磁力を受けてスプリング35の弾撥力に抗してスプリング受部17a側(矢印a方向)に往動する。調整弁30がスプリング受部17aに向かって引き寄せられる磁力は電磁コイル9aの電流量に応じて大きくなる。従って、調整弁30の位置は、この磁力とスプリング35の弾撥力とが釣り合う位置となる。
電磁コイル9aによる電磁力の増大に伴いドライブピニオンシャフト6に対するハウジング5のトルク伝達量すなわちリヤディファレンシャル109(図1に示す)の負荷が大きくなり、また、調整弁30が弁閉位置から弁体31の着座部31aを弁座25fから最大ストローク離間させる往動位置に往動すると、調整弁30の弁開度が最大となる。
これにより、第2貯留室25dから流入口250eを介して潤滑油用の供給路25eに流入する潤滑油Lは、潤滑油用の供給路25eを最大の流量をもって流動した後、流出口251eから空隙23に流出する。そして、空隙23に流出した潤滑油Lは、軸受20,21内を円錐ころ20c,21cの回転に伴うポンプ作用によって流動し、第2キャリアエレメント25の第1収容空間25aを経てディファレンシャルキャリア3の第1貯留室3aに戻される。
本実施の形態においては、調整弁30の往動量が電磁コイル9aの電磁力の大きさ、すなわちドライブピニオンシャフト6に対するハウジング5のトルク伝達量によって決定されるため、第2貯留室25dから軸受20,21を介して第1貯留室3aに戻される潤滑油Lの戻し量を調整弁30の弁開度に応じて調整することができる。
一方、図6(b)に示す通電状態から電磁コイル9aの通電が遮断されると、調整弁30が図6(a)に示すように圧縮用スプリング35の弾撥力を受けて矢印b方向に復動し、調整弁30の弁開度が最小となる。
これにより、第2貯留室25dから流入口250eを介して潤滑油用の供給路25eに流入する潤滑油Lは、潤滑油用の供給路25eを最小の流量をもって流動した後、流出口251eから空隙23に流出する。そして、空隙23に流出した潤滑油Lは、軸受20,21内を円錐ころ20c,21cの回転に伴うポンプ作用によって流動し、第2キャリアエレメント25の第1収容空間25aを経てディファレンシャルキャリア3の第1貯留室3aに戻される。
[実施の形態の効果]
以上説明した実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
(1)リヤディファレンシャル109の負荷が小さい場合、すなわち、歯車機構におけるドライブピニオン108bからリングギヤ108aへのトルク伝達量が小さい場合には、第1貯留室3aの潤滑油Lが減少し、リングギヤ108aによって掻き上げられる潤滑油Lの量が少なくなるので、リングギヤ108aの回転抵抗が抑制される。このため、四輪駆動車101の燃費を向上させることができる。
(2)リヤディファレンシャル109の負荷が大きい場合、すなわち歯車機構におけるドライブピニオン108bからリングギヤ108aへのトルク伝達量が大きい場合には、第2貯留室25dに貯留されていた潤滑油Lが流出し、第1貯留室3aに戻されるので、歯車機構108のリングギヤ108aとドライブピニオン108bとの噛み合い部の潤滑が適切に行われる。
(3)調整弁30は、パイロットクラッチ8を作動させるための電磁コイル9aの磁力によって動作するので、調整弁30を動作させるための機構が簡潔となり、装置の小型化及び低コスト化を図ることができる。
以上、本発明の駆動力伝達装置を上記の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能であり、例えば次に示すような変形も可能である。
(1)上記実施の形態では、電磁コイル9の電磁力によって調整弁30を開放する場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、電磁コイル9に弁開放用の電磁コイル(図示せず)を並列接続し、この弁開放用の電磁コイルによって調整弁30を開放してもよい。
(2)上記実施の形態では、電磁コイル9の電磁力によって調整弁30を電気的に開放し、圧縮用スプリング35の弾撥力によって調整弁30を機械的に閉塞する場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、電磁弁からなる調整弁を用いてその開閉を電気的に行うこともできる。この場合、車両用のECU(Electronic Control Unit)に電磁コイル9のみならず電磁弁を接続し、電磁弁による開閉をドライブピニオンシャフト6に対するハウジング5のトルク伝達量に応じて調整する必要がある。
(3)上記実施の形態では、調整弁30の閉状態において第2貯留室25dから軸受20,21に潤滑油Lを供給するために、弁体31に流通路31c,31cを設けることにより実施される場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、図7(a)に示すように弁体31を各外径が異なる大小2つの胴部31d,31eによって形成することにより、小径の胴部31eの外周面に沿って潤滑油Lが流通するようにしてもよい。また、図7(b)に示すように弁座25fに上下方向に延びる溝250f,250fを設けることにより、溝250f,250fを介して潤滑油Lが流通するようにしてもよい。
1…駆動力伝達装置、2…駆動力伝達部、3…ディファレンシャルキャリア、3a…第1貯留室、4…調整部、5…ハウジング、6…ドライブピニオンシャフト、6a…ストレートスプライン嵌合部、7…メインクラッチ、7a…インナクラッチプレート、70a…軸線方向端面、71a…ストレートスプライン嵌合部、72a…油孔、7b…アウタクラッチプレート、70b…軸線方向端面、71b…ストレートスプライン嵌合部、8…パイロットクラッチ、8a…インナクラッチプレート、80a…軸線方向端面、81a…ストレートスプライン嵌合部、8b…アウタクラッチプレート、80b…軸線方向端面、81b…ストレートスプライン嵌合部、9…駆動機構、6a…電磁コイル、9b…アーマチャ、90b…ストレートスプライン嵌合部、10…カム機構、10a…メインカム、100a…クラッチプレート押圧部、101a…ストレートスプライン嵌合部、102a…貫通孔、10b…パイロットカム、100b…ストレートスプライン嵌合部、10c…カムフォロア、11…フロントハウジング、11a…収容空間、11b…ストレートスプライン嵌合部、12…リヤハウジング、12a…収容空間、13…軸受、14…第1ハウジングエレメント、15…第2ハウジングエレメント、15…磁気結合部、150a…垂直部、151a…水平部、152a…リングギヤ側端面、153a…ドライブピニオンシャフト側端面、16…第3ハウジングエレメント、17…ベース、17a…スプリング受部、170a…受面、19…軸受、20…軸受、20a,20b…レース、20c…円錐ころ、21…軸受、21a,21b…レース、21c…円錐ころ、22…軸受、23…空隙、24…第1キャリアエレメント、24a…収容空間、25…第2キャリアエレメント、25a…第1収容空間、25b…第2収容空間、25c…第3収容空間、25d…第2貯留室、25e…潤滑油用の供給路、250e…流入口、251e…流出口、25f…弁座、250f…凹溝、26…第3キャリアエレメント、27…第4キャリアエレメント、28,29…シール部材、30…調整弁、31a…着座部、31b…環状溝、31c…流通路、31d,31e…胴部、32…往復力受部材、32a…磁気結合部、320a…第1ハウジング側端面、321a…第2ハウジング側端面、32b…連結部、33…弁軸、34…Oリング、35…圧縮用スプリング、36,37…シール部材、101…四輪駆動車、102…エンジン、103…トランスアクスル、104…前輪、105…後輪、106…プラペラシャフト、107…フロントアクスルシャフト、108…歯車機構、108a…リングギヤ、108b…ドライブピニオン、109…リヤディファレンシャル、110…リヤアクスルシャフト、L…潤滑油、G1,G2…磁気回路、O…回転軸線

Claims (3)

  1. 駆動源の駆動力を受けて回転する第1回転部材、前記第1回転部材にトルク伝達可能に連結された第2回転部材、及び前記第2回転部材を回転可能に支持する軸受を有する駆動力伝達部と、
    前記第2回転部材の回転によって動作する歯車機構を収容し、前記歯車機構,前記軸受を潤滑する潤滑油を貯留する第1貯留室、及び前記歯車機構の動作に伴い掻き上げられた前記第1貯留室内の潤滑油を貯留する第2貯留室を有するディファレンシャルキャリアと、
    前記第2貯留室から前記軸受を介して第1貯留室に戻す潤滑油の戻し量を前記第2回転部材に対する前記第1回転部材のトルク伝達量に応じて調整する調整部と
    を備えた駆動力伝達装置。
  2. 前記駆動力伝達部は、前記第1回転部材に前記第2回転部材をトルク伝達可能に連結するための電磁力を発生させる電磁コイルを有し、
    前記調整部は、前記電磁力に応じて弁開度を可変し、かつ前記第2貯留室から前記軸受に供給する潤滑油の供給量を調整する調整弁を有する請求項1に記載の駆動力伝達装置。
  3. 前記ディファレンシャルキャリアは、前記第2貯留室から前記軸受に潤滑油を供給する供給路を有し、前記軸受に対する前記調整弁の閉状態における前記潤滑油の供給量を前記調整弁の開状態における前記潤滑油の供給量よりも小さい供給量とする油路によって前記供給路が形成されている請求項2に記載の駆動力伝達装置。
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