JP2011075041A - 油圧クラッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アクチュエータが故障した場合であっても、クラッチを切り、車両を移動させることができるようにする。
【解決手段】クラッチ制御モータ101を電気的に制御し作動油の油圧でクラッチを切断制御するクラッチアクチュエータ71を備えた車両の油圧クラッチ装置において、クラッチアクチュエータ71は、クラッチ制御モータ101がフェールした場合に、クラッチを強制的に切断するクラッチ切断機構225を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、アクチュエータを電気的に制御し作動油の油圧でクラッチを切断制御するクラッチ切断制御機構を備えた車両の油圧クラッチ装置に関する。
従来、アクチュエータとしての電動モータの駆動によって、作動油を介してクラッチの切断を制御する自動二輪車の油圧クラッチ装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−329064号公報
ところで、上記従来の油圧クラッチ装置では、クラッチを接続した状態で電動モータが故障等によって回転不能になった場合、クラッチを切断できなくなる可能性があり、車両が停止した後に車両を移動させることが困難になるという課題があった。このため、電動モータが故障した場合であっても、クラッチを切り、車両を移動させることができる構造が望まれていた。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、アクチュエータが故障した場合であっても、クラッチを切り、車両を移動させることができるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、アクチュエータを電気的に制御し作動油の油圧でクラッチを切断制御するクラッチ切断制御機構を備えた車両の油圧クラッチ装置において、前記クラッチ切断制御機構は、前記アクチュエータがフェールした場合に、前記クラッチを強制的に切断するクラッチ切断機構を有することを特徴とする油圧クラッチ装置を提供する。
この構成によれば、作動油の油圧を発生させるアクチュエータが作動不能になるなどのフェール時に、クラッチ切断機構によってクラッチを強制的に切断できる。このため、停車状態にある車両を押し歩きするなどして、車両を移動させることができる。
上記構成において、前記クラッチ切断機構は、電気的に制御される制御弁を有しても良い。
この場合、アクチュエータがフェールした場合に、電気的に制御弁を切り替えることができる。
また、フェール時にクラッチ作動油を戻し溜めるクラッチ作動油戻し機構を備えても良い。
この場合、アクチュエータがフェールした場合であっても、クラッチ作動油戻し機構にクラッチ作動油が戻り、油圧を下げることができるため、クラッチの断・接を操作できる。
また、フェールからの回復時に前記クラッチ作動油を油路中に戻すクラッチ作動油戻し機構を備えても良い。
この場合、フェールからの回復時には、クラッチ作動油戻し機構によってクラッチ作動油を油路中に戻すことができるため、新たな作動油を必要とすることなく、クラッチ作動油戻し機構に溜められたクラッチ作動油を再利用できる。
さらに、前記制御弁が作動していない時には、スプリングに付勢されることにより、作動油が油路に戻されても良い。
この場合、スプリングの付勢力による機械的な力によって作動油が油路に戻るため、電気的に制御することなく、簡単な構造で作動油を油路中に戻すことができる。
さらにまた、前記制御弁と前記クラッチ作動油戻し機構とは、直交する方向に配置されても良い。
この場合、制御弁をクラッチ作動油戻し機構に直交させることで、制御弁及びクラッチ作動油戻し機構を複雑な構造にすることなく簡単な構造で構成できる。例えば、制御弁とクラッチ作動油戻し機構とを互いに平行に設けた場合、制御弁とクラッチ作動油戻し機構との間の油路を延ばす必要がある。
また、油圧を検出する油圧センサを備え、該油圧センサと前記クラッチ作動油戻し機構とは互いの長手方向が略平行となるように配置されても良い。
この場合、油圧センサとクラッチ作動油戻し機構とを長手方向が略平行となるように配置したため、油圧センサとクラッチ作動油戻し機構とが直交になるように配置した場合と較べて、油圧センサ及びクラッチ作動油戻し機構をコンパクトに配置できる。
また、前記アクチュエータから余分に供給されるクラッチ作動油を吸収する過剰油吸収機構が、前記油圧センサと前記クラッチ作動油戻し機構との間に設けられ、前記過剰油吸収機構の長手方向が、前記油圧センサ及び前記クラッチ作動油戻し機構の長手方向と略平行に設けられても良い。
この場合、過剰油吸収機構が油圧センサ及びクラッチ作動油戻し機構の短手方向に突出しないため、過剰油吸収機構をコンパクトに配置できる。
さらに、前記アクチュエータと該アクチュエータにより駆動されて油圧ピストンを駆動するクランクとを有し、前記アクチュエータにより前記油圧ピストンを制御する油圧ピストン駆動部と、前記油圧ピストン駆動部に取り付けられた前記クランクの回転を検知する回転センサとを備え、前記フェールの検知は、前記油圧センサまたは前記回転センサによりなされても良い。
この場合、フェール状態の検出を、油圧センサと前記回転センサとの2つの手段で検知できるので、確実にフェール状態を検出できると共に、一方のセンサが故障した場合であっても、フェール状態を検知できる。
さらにまた、前記クラッチ切断制御機構は、ボールねじでクラッチ作動油を調整するボールねじタイプであっても良い。
この場合、ボールねじによって、簡単な構成で油圧を調整でき、部品点数を削減できる。例えば、回転するクランクによって油圧を調整する場合に較べて構成を簡単にできる。
本発明に係る油圧クラッチ装置では、作動油の油圧を発生させるアクチュエータが作動不能になるなどのフェール時に、クラッチ切断機構によってクラッチを強制的に切断できる。このため、停車状態にある車両を押し歩きするなどして、車両を移動させることができる。
また、電気的に制御弁を切り替えることができる。
また、アクチュエータがフェールした場合であっても、クラッチ作動油戻し機構にクラッチ作動油が戻り、油圧を下げることができるため、クラッチの断・接を操作できる。
さらに、フェールからの回復時には、クラッチ作動油戻し機構によってクラッチ作動油を油路中に戻すことができるため、新たな作動油を必要とすることなく、クラッチ作動油を再利用できる。
さらにまた、スプリングによる機械的な力によって作動油が油路に戻るため、電気的に制御することなく、簡単な構造で作動油を油路中に戻すことができる。
また、制御弁をクラッチ作動油戻し機構に直交させることで、制御弁及びクラッチ作動油戻し機構を複雑な構造にすることなく簡単な構造で構成できる。
また、油圧センサとクラッチ作動油戻し機構とを長手方向が略平行となるように配置したため、油圧センサ及びクラッチ作動油戻し機構をコンパクトに配置できる。
さらに、過剰油吸収機構が油圧センサ及びクラッチ作動油戻し機構の短手方向に突出しないため、過剰油吸収機構をコンパクトに配置できる。
さらにまた、油圧センサと前記回転センサとの2つの手段によって確実にフェール状態を検出できると共に、一方のセンサが故障した場合であっても、フェール状態を検知できる。
また、ボールねじによって簡単な構成で油圧を調整でき、部品点数を削減できる。
一実施の形態による自動二輪車の側面図である。 同フレームの平面図である。 同エンジンの断面図である。 多板クラッチの断面図である。 クラッチアクチュエータの系統図である。 図5のVI−VI断面図である。 クラッチ切断機構の近傍の断面図である。 別実施の形態によるクラッチアクチュエータの系統図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。
図1及び図2において、100は自動二輪車を示す。自動二輪車100の車体フレーム111は、車体前部に位置するヘッドパイプ112と、このヘッドパイプ112から車体中央まで後方に延びる左右一対のメインフレーム114と、メインフレーム114の後端部から下方に延びる左右一対のピボットプレート115と、メインフレーム114の後端部から車両後部まで延びるリヤフレーム(不図示)とを備えている。
ヘッドパイプ112には、フロントフォーク116が回動自在に取り付けられ、このフロントフォーク116の下端に前輪117が回転自在に支持されている。また、ヘッドパイプ112の上部には、操舵用ハンドル118が取り付けられている。
メインフレーム114、及びピボットプレート115には、パワーユニットPが懸架、搭載され、パワーユニットPから出力される回転動力は、車体前後に延びるドライブシャフト123を介して後輪131へと伝達される。
パワーユニットPは、前後V型4気筒のエンジンEを備え、該エンジンEは、図2に示すように、平面視で両メインフレーム114内に配置されている。該エンジンEは、クランクシャフト2(図1参照)を左右水平方向に指向し横置き配置であって、OHC型の水冷式で、クランクケース3を備え、該クランクケース3から2気筒ずつ前後に傾いたフロントバンクBfと、リヤバンクBrとがV型に構成され、互いのバンク角が90度よりも小さい狭角V型エンジンである。
フロントバンクBfのシリンダボア3f,3f間の間隔LFは、リヤバンクBrのシリンダボア3f,3f間の間隔LRよりも大きく設定され、クランクシャフトの軸線方向でのリヤバンクBrの幅は、正面視ではフロントバンクBfに隠れるように、フロントバンクBfの幅よりも小さく設定されている。フロントバンクBfの排気口には、図1に示すように、左右一対の排気パイプ119の一端が接続され、排気口から下側に延びた後に、車体後方に向かって引き回され、リヤバンクBrの排気口から延びる左右一対の排気パイプ120に接続されて集合され、一本の排気管(不図示)を介して、エンジンEの後方に設けられたマフラー(不図示)に連結されている。
パワーユニットPの後方には、ピボット軸121が設けられ、このピボット軸121には、リヤフォーク122がピボット軸121を中心に上下方向に揺動自在に取り付けられている。リヤフォーク122の後端部には、後輪131が回転自在に支持されている。後輪131とパワーユニットPとは、上述したように、リヤフォーク122内に設けられたドライブシャフト123によって連結されており、パワーユニットPからの回転動力がドライブシャフト123を介して後輪131へと伝達される。
また、リヤフォーク122と車体フレーム111との間には、リヤフォーク122からの衝撃を吸収するリヤクッション124が掛け渡されている。パワーユニットPの後部には、車体を停めるためのスタンド125が設けられ、パワーユニットPの左側面の下部には、サイドスタンド126が設けられている。
メインフレーム114の上部には、パワーユニットPの上方を覆うようにして燃料タンク141が搭載されている。この燃料タンク141の後方には、乗員のシート142が位置し、該シート142は上記リヤフレームに支持されている。シート142の後方には、テールランプ143が配置されており、テールランプ143の下方には、後輪131の上方を覆うリヤフェンダ144が配置されている。自動二輪車100は、車体を覆う樹脂製の車体カバー150を有し、該車体カバー150は、車体フレーム111の前方からパワーユニットPの前部までを連続的に覆うフロントカバー151と、シート142の下方を覆うリヤカバー152とを備え、フロントカバー151の上部には、左右一対のミラー153が取り付けられている。フロントフォーク116には、前輪117の上方を覆うフロントフェンダ146が取り付けられている。
図3は、前後V型4気筒エンジンEの自動変速機構を示す断面図である。この図3では、フロントバンクBfの断面を示し、リヤバンクBrの内部はフロントバンクBfの内部と同様に構成されているため、リヤバンクBrの説明は省略する。
シリンダヘッド4fの各気筒には、シリンダボア3fの中心軸線であるシリンダ軸線C1上に、プラグ差込孔15が形成されており、このプラグ差込孔15には点火プラグ16(右側の気筒の点火プラグは不図示)がその先端を燃焼室20内に臨ませて配置されている。6はピストン、7fは連接棒である。
クランクシャフト2は、軸方向の両端部及び中間部に設けたメタルベアリング2Aにより、クランクケース3内に回転自在に支持されている。
クランクシャフト2の図中右端側には、クランクシャフト2の回転を出力するカムシャフト駆動スプロケット17が設けられている。エンジンEのカムシャフト駆動スプロケット17側には、各バンクBf,Br内で上下に延在するカムチェーン室35が設けられ、カムシャフト25と一体に回転する従動スプロケット36は、カムシャフト25の一端に固定されてカムチェーン室35内に位置している。従動スプロケット36とカムシャフト駆動スプロケット17には、カムチェーン37が巻き回され、カムシャフト25はカムチェーン37及び従動スプロケット36を介して、クランクシャフト2の回転の半分の回転速度で回転されている。また、クランクシャフト2の図中左端側には、発電機としてのジェネレータ18が設けられている。
つぎに、自動変速機構を説明する。
クランクケース3内には、クランクシャフト2とそれぞれ平行にメイン軸41、カウンタ軸42、及び出力軸43が設けられている。クランクシャフト2を含むこれらの軸41,42,43は、クランクシャフト2の回転をメイン軸41、カウンタ軸42、及び出力軸43の順に伝達する歯車伝達機構を備えている。
クランクシャフト2のカムチェーン室35側の端には、メイン軸41を回転させるクランク側駆動歯車2Bが固定され、クランク側駆動歯車2Bはメイン軸41のメイン軸側被動歯車41Aと噛み合っている。メイン軸41は、両端に設けられた軸受41Cを介して支持されている。メイン軸側被動歯車41Aは、メイン軸41上にメイン軸41と相対回転自在に設けられるとともに、クラッチ機構(油圧クラッチ装置)44に接続されており、このクラッチ機構44の作動によってクランクシャフト2とメイン軸41との間の動力の伝達が断続可能となっている。また、メイン軸側被動歯車41Aには、オイルポンプ(不図示)を駆動するオイルポンプ駆動歯車41Bが設けられている。
メイン軸41とカウンタ軸42との間には、変速歯車群が跨って配置され、これらによって変速装置46が構成されている。カウンタ軸42の両端部は軸受42Cで支持されている。変速装置46を詳述すると、メイン軸41には、6速分の駆動歯車m1〜m6が設けられ、カウンタ軸42には6速分の被動歯車n1〜n6が設けられ、各駆動歯車m1〜m6及び被動歯車n1〜n6は、対応する変速段同士で互いに噛み合い、それぞれ各変速段に対応する変速歯車対(歯車の組み合わせ)を構成する。なお、各変速歯車対は、1速から6速の順に減速比が小さくなる(高速ギヤとなる)。
最も変速比の大きい1速歯車対m1,n1はメイン軸側被動歯車41Aが支持されるメイン軸41の一端側に配置され、2速歯車対m2,n2はメイン軸41の他端側に配置されている。1速歯車対m1,n1と2速歯車対m2,n2との間には、一端側から順に、5速歯車対m5,n5、4速歯車対m4,n4、3速歯車対m3,n3、及び6速歯車対m6,n6が配置されている。
また、カウンタ軸42は、該カウンタ軸42の回転を出力軸43に伝達する中間駆動歯車42Aを有し、該中間駆動歯車42Aには、出力軸43の被動歯車43Aが噛み合っている。該出力軸43は、カウンタ軸42の両端に設けられた軸受43Cによって支持されている。また、出力軸43には、被動歯車43Aに隣接してカム式トルクダンパ51が配置されている。カム式トルクダンパ51は、トルク変動が加わった場合にそれを緩和するものであり、出力軸43に軸方向に移動可能にスプライン結合された円筒部材52を備えている。円筒部材52の被動歯車43A側の端面には、被動歯車43Aに形成された凹カム43Bに噛み合う凸カム52Aが形成されている。
出力軸43の略中央には、ばね受け部材53が固定され、円筒部材52とばね受け部材53との間にコイルばね54が設けられ、円筒部材52が被動歯車43Aに向けて付勢されている。カム式トルクダンパ51は、円筒部材52、ばね受け部材53及びコイルばね54を備えて構成されている。出力軸43の左端部には駆動傘歯車48が一体的に設けられ、この駆動傘歯車48は、車体の前後方向に延びるドライブシャフト49の前端に一体に設けられた被動傘歯車49Aに噛み合う。これによって、出力軸43の回転がドライブシャフト49に伝達される。
メイン軸41上の3速駆動歯車m3及び4速駆動歯車m4は、一体となってメイン軸41にスプライン結合されており、シフタとなって軸方向に移動して、隣接する5速駆動歯車m5又は6速駆動歯車m6に選択的に着脱可能に構成されている。カウンタ軸42上の5速被動歯車n5及び6速被動歯車n6は、それぞれカウンタ軸42にスプライン結合されており、シフタとなって軸方向に移動して、それぞれ隣接する4速被動歯車n4、3速被動歯車n3に着脱可能に構成されている。
シフタとなるメイン軸41上の3速駆動歯車m3及び4速駆動歯車m4と、カウンタ軸42上の5速被動歯車n5及び6速被動歯車n6とは、図3の最下部に示した変速切換機構47によって移動して変速がなされる。
変速切換機構47は、上記軸41〜43に平行なシフトドラム47Aを備える。このシフトドラム47Aの車体前後には、フォーク軸47B,47Cがシフトドラム47Aに平行に配置されている。フォーク軸47Bにはメイン軸41のシフタに係合するシフトフォーク47B1が支持され、フォーク軸47Cにはカウンタ軸42のシフタに係合するシフトフォーク47C1が支持されている。
上述した変速歯車対は、変速切換機構47のシフトフォーク47B1,47C1を移動させることによって変更され、この変更された変速歯車対を介して、メイン軸41の回転動力がカウンタ軸42へと伝達される。
シフトドラム47Aは、シフトドラム47Aの回転量を制御するラチェット機構47Dを介してシフトスピンドル47Eに連結されている。
シフトスピンドル47Eの図中左端には、シフト制御装置61が連結され、シフト制御装置61はシフトモータ62を有し、シフトモータ62にはギヤ列63を介してシフトスピンドル47Eが連結されている。
自動変速時には、変速切換機構47によるシフト動作に先立ち、油圧クラッチ(多板クラッチ80)が切られる。すなわち油圧クラッチを切って、メイン軸41をフリー状態にした後、変速切換機構47でシフト動作を行い、ついで油圧クラッチを接続してクランクシャフト2の回転動力をメイン軸41に伝達する。
次に、クラッチ機構44を説明する。
メイン軸41には軸方向に中空部41Dが貫通し、中空部41Dには、クラッチリフターロッド66が配置されている。クラッチリフターロッド66の図中左端には、クラッチピストン67が固着され、ピストン67の背面部には、クラッチスレーブシリンダ68が設けられている。該クラッチスレーブシリンダ68には、油圧ホース74を介して、クラッチスレーブシリンダ68内に作動油を供給するクラッチアクチュエータ(クラッチ切断制御機構)71が接続されている。クラッチアクチュエータ71は、油圧発生装置72と、油圧制御装置73とを備え、図1及び図2に示すように、メインフレーム114の前端部の車体左側壁面に配置、固定され、油圧ホース74が、メインフレーム114に沿って車体後方に延出し、図3に示すように、メイン軸41の図中左端の上記クラッチスレーブシリンダ68に接続されている。小型車両に対し、簡易な構造で、クラッチアクチュエータ71とクラッチスレーブシリンダ68とを固定できる。
クラッチアクチュエータ71、油圧ホース74、及びクラッチスレーブシリンダ68は、車両左右方向で片側(左側)に配置されている。クラッチアクチュエータ71とクラッチスレーブシリンダ68を両側に分けて配置するのと比べて、油圧ホース74を短くできると共に、片側だけに配置するので、メンテナンス性が向上する。また、クラッチアクチュエータ71は、図1に示すように、車両側面視でクラッチスレーブシリンダ68より上方に配置され、油圧ホース74の一部がメインフレーム114に沿うように取り付けられると共に、油圧ホース74の一部を、図2に示すように、メインフレーム114の途中からメインフレーム114の内側に引き回し、メインフレーム114の内側を配管して、メインフレーム114の中程からクラッチスレーブシリンダ68に向けて鉛直方向下方に垂らすようにして、クラッチスレーブシリンダ68と接続されている。油圧ホース74をメインフレーム114に確実に固定すると共に、メインフレーム114からクラッチスレーブシリンダ68までのホース長を比較的短くできる。
クラッチアクチュエータ71の配置位置は、メインフレーム114の前端部の車体左側壁面に限定されない。前後V型4気筒エンジンEであれば、図1及び図2に示すように、フロントバンクBfとリヤバンクBr間の空いたスペースにクラッチアクチュエータ71−A、油圧ホース74−Aを配置してもよく、例えば、リヤバンクBrの下方位置の空いたスペースにクラッチアクチュエータ71−B、油圧ホース74−Bを配置してもよい。V型エンジンEにより形成されたシリンダ及びエンジン本体間のスペースを有効に活用して、クラッチアクチュエータ71−A、或いは71−Bを配置すれば、車両前後及び上下方向への突出を抑えながら、効率よくクラッチアクチュエータ71を配置できる。クラッチアクチュエータ71の位置がクラッチスレーブシリンダ68に近づくため、油圧ホース74−A,74−Bを短くできる。クラッチスレーブシリンダ68の配置位置は、リヤバンクBr側への配置位置に限定されず、エンジンE近傍のどの位置でもよい。
クラッチリフターロッド66の図中右端は、図4に示すように、メイン軸41の中空部41Dを貫通し、その先端66Aには、多板クラッチ80が連結されている。多板クラッチ80は、主要部品としてクラッチアウタ81とクラッチインナ83とプレッシャープレート85とを備えている。クラッチアウタ81の基部81Aは、メイン軸側被動歯車41Aに固着され、クラッチインナ83のボス部83Aは、スリーブ86の外周に嵌合し、このスリーブ86はメイン軸41の外周に軸方向に移動不能かつメイン軸41と一体回転可能にスプライン結合86Aされている。クラッチアウタ81には、該クラッチアウタ81に対して相対回転不能かつ軸方向移動可能に係合された複数の駆動摩擦板81Bが設けられ、クラッチインナ83には、該クラッチインナ83に対して相対回転不能かつ軸方向移動可能に係合された複数の被動摩擦板83Bが設けられ、駆動摩擦板81Bと被動摩擦板83Bとは交互に配置されている。
プレッシャープレート85は、クラッチアウタ81の図中左端の駆動摩擦板81Bに当接し配置される。プレッシャープレート85には筒部85Aが形成され、筒部85Aはクラッチインナ83の貫通孔83Cを貫通し、その先端にはボルト87を介してホルダ88が連結されている。ホルダ88の内周にはベアリング89を介してリフタ91が連結され、リフタ91は、上述したクラッチリフターロッド66の先端66Aに固着されている。また、プレッシャープレート85の筒部85Aの外周には、プレッシャープレート85を、常に、図中左方に押し戻す戻しスプリング(クラッチスプリング)93が配置され、戻しスプリング93の一端93Aはプレッシャープレート85に係合し、戻しスプリング93の他端93Bはクラッチインナ83に係合している。
クラッチ機構44の動作を説明する。
図3において、クラッチアクチュエータ71(油圧発生装置72と油圧制御装置73)が作動すると、クラッチスレーブシリンダ68に一定の油圧力が作用し、クラッチアクチュエータ71が作動しないとき、クラッチスレーブシリンダ68には一定の油圧力が作用しない。クラッチスレーブシリンダ68に一定の油圧力が作用しない状態では、図4に示すように、戻しスプリング93が、プレッシャープレート85を常に左方に押圧し、プレッシャープレート85が、図中左端の駆動摩擦板81Bから離れ、駆動摩擦板81Bと被動摩擦板83Bとが断となる。これによりクラッチアウタ81とクラッチインナ83とが断となり、メイン軸側被動歯車41Aからの回転動力が、クラッチアウタ81に伝達されても、クラッチアウタ81が空回りし、メイン軸側被動歯車41Aからメイン軸41への回転動力の伝達が断たれる。
クラッチアクチュエータ71が作動し、クラッチスレーブシリンダ68に一定の油圧力が作用すると、クラッチリフターロッド66が右方に移動し、リフタ91及びホルダ88を介して、プレッシャープレート85が、戻しスプリング93のばね力に抗して右方に移動する。すると、プレッシャープレート85が、図中左端の駆動摩擦板81Bを右方に押圧し、駆動摩擦板81Bと被動摩擦板83Bとが接となり、かつ戻しスプリング93による摩擦力を介し、プレッシャープレート85とクラッチインナ83とが一体回転可能に連結され、メイン軸側被動歯車41Aからの回転動力は、クラッチアウタ81、各摩擦板81B,83B、プレッシャープレート85、及びクラッチインナ83を介して、メイン軸41へと伝達される。
クラッチアクチュエータ71を説明する。
図5は、クラッチアクチュエータ71を示す系統図、図6は、図5のVI−VI断面図である。図5において、クラッチアクチュエータ71は、クラッチ操作のための油圧を発生する油圧発生装置72と、その油圧を必要により制御するための油圧制御装置73とを備えている。油圧発生装置72は、クラッチ制御モータ(アクチュエータ)101を有し、クラッチ制御モータ101の出力軸102には、減速ギヤ列103を介して、駆動ギヤ104が連結されている。駆動ギヤ104には、偏心したクランク受け104Aが形成され、クランク受け104Aには、クランク105が嵌合し、クランク105と駆動ギヤ104が一体化されている。クランク105と駆動ギヤ104は、回転軸106から距離L1、偏心した偏心軸107を持ち、偏心軸107の外周には軸受け108が嵌合する。軸受け108の外周にはクランク室109内でピストン(油圧ピストン)110が当接し、ピストン110はシリンダ211内を延出し、ばね212で軸受け108に向けて付勢されている。これらクラッチ制御モータ101、出力軸102、減速ギヤ列103、駆動ギヤ104、クランク受け104A、クランク105、回転軸106、偏心軸107、及び軸受け108は、油圧ピストン駆動部213を構成している。
このように、クラッチ制御モータ101とクランク105との間に減速ギヤ列103を設けたため、クラッチ制御モータ101を変更することなく減速ギヤ列103を変更するだけで、多機種でクラッチアクチュエータ71を利用でき、汎用性が向上する。
クラッチ制御モータ101が作動すると、減速ギヤ列103を介して、駆動ギヤ104とクランク105が一体になって、回転軸106の回りを回動する。クランク105の回動範囲は、図6に示すように、位置A〜Bであり、正回転時には、位置A〜Bへ反時計方向に回動し、逆回転時には位置B〜Aへ時計方向に回動する。このクランク部には、クランク室109内に突出したストッパ113が設けられる。ストッパ113は、位置AからBへの正回転時に、軸受け108が、ピストン110を最高位に押し退ける位置Cを越えて、距離L2だけ回動した位置Bにおいて、それ以上の反時計方向への軸受け108の回動を停止可能な位置に配置される。位置BからAへの逆回転時には、位置Bから回動を開始し、軸受け108がピストン110を最高位に押し退ける位置Cを越えて、位置Aでストッパ113に当たって停止する。
油圧発生装置72は、給油口214から入口ジョイント215、ピストン110の押し退け室216、及び出口ジョイント217に至る油圧経路218を持ち、この油圧経路を経て、油圧制御装置73の油圧経路219に至る。
そして、油圧発生装置72の油圧経路218から、油圧制御装置73の油圧経路219を経て、油圧ホース74、及び上記クラッチスレーブシリンダ68に至るまでの油圧経路は、閉じた油圧経路となっており、該油圧経路内の一定の油圧は、油圧発生装置72の上記ピストン110の作動によって発生する。
油圧制御装置73の油圧経路219には、入口ジョイント221、油圧センサ222、過剰油吸収機構223、及び出口ジョイント224が直列に接続され、過剰油吸収機構223、及び出口ジョイント224の間には、油圧制御装置73内の作動油を内部に溜めることで多板クラッチ80の接続を断とするクラッチ切断機構225が接続されている。このクラッチ切断機構225は、作動油を溜める作動油戻し機構301と、作動油戻し機構301への作動油の出入りを規制する制御弁302とを備えている。出口ジョイント224には、上述したように、油圧ホース74が接続されており、油圧ホース74は、図1又は図2に示すように、メインフレーム114に沿って車体後方に延出し、図3に示すように、メイン軸41の図中左端のクラッチスレーブシリンダ68に接続される。
図5に示すように、油圧制御装置73は、油圧センサ222、過剰油吸収機構223及びクラッチ切断機構225が設けられる油圧ケース本体310を有している。油圧制御装置73は、油圧ケース本体310に設けられ、油圧発生装置72とは別体に構成されている。
油圧ケース本体310は、ブロック状に形成された本体部311と、本体部311から膨出した膨出部312とを有し、油圧ケース本体310の内部には、本体部311の長手方向に延びる一側面311Aと平行に直線状に延びるメイン油路313が形成されている。また、油圧ケース本体310には、膨出部312の隣でメイン油路313の側に窪んだ段部314が形成され、この段部314には、柱状の油圧センサ222がメイン油路313に直交するように配置されている。油圧センサ222は、自動二輪車100に設けられた制御部としてのECU(不図示)に接続され、メイン油路313の油圧を検知する。
油圧ケース本体310の一端側には、本体部311を貫通すると共にメイン油路313の先端に直交してメイン油路313に連通する接続孔315が形成されている。段部314の側に貫通した接続孔315には、センサ接続部315Aが形成され、このセンサ接続部315Aには、油圧センサ222がその端部を螺合した状態で固定されている。
センサ接続部315Aに対向して一側面311A側には、入口接続部315Bが形成され、この入口接続部315Bには、入口ジョイント221からつながる油路R1と油圧ケース本体310とを接続する入口ボルト227が螺合されている。
入口ボルト227内には、側部から先端に貫通する略L字状の油路R2が形成され、入口ボルト227の側部に連結された油路R1と接続孔315とが油路R2によって連通されている。
油圧ケース本体310の他端側には、メイン油路313と同軸に設けられると共にメイン油路313の後端に連続する制御弁接続穴316が形成され、この制御弁接続穴316には、制御弁302が接続される。
膨出部312には、制御弁接続穴316に直交して制御弁接続穴316に貫通する戻しピストン収容穴317が形成され、ピストン収容穴317には、作動油戻し機構301が配置される。
また、接続孔315とピストン収容穴317との間に位置する膨出部312には、膨出部312から一側面311Aまで貫通し、メイン油路313に直交してメイン油路313に連通する接続孔318が形成されている。膨出部312の側の接続孔318には、過剰油吸収機構収容穴318Aが形成され、この過剰油吸収機構収容穴318Aには、過剰油吸収機構223が配置される。さらに、一側面311Aの側の接続孔318には、出口接続部318Bが形成され、この出口接続部318Bには、油圧ケース本体310と出口ジョイント224とを接続する出口ボルト228が螺合されている。出口ボルト228内には、先端から側部に貫通する略L字状の油路R3が形成され、出口ボルト228の側部には、出口ジョイント224につながる油路R4が連結されている。すなわち、接続孔318と油路R4とが油路R3によって連通されている。
なお、油圧経路219は、上流側から、油路R1,R2、接続孔315、メイン油路313、接続孔318、及び油路R3,R4を備えて構成されている。
メイン油路313、接続孔315、318、制御弁接続穴316、及び、ピストン収容穴317は、各々の中心線が同一平面上に位置するように設けられているため、油圧ケース本体310の厚みを小さくでき、油圧制御装置73をコンパクトに構成できる。
また、入口ジョイント221及び出口ジョイント224を、一側面311Aにまとめて配置したため、入口ジョイント221及び出口ジョイント224の着脱の作業性が良く、さらに、油圧経路219及び油圧ホース74の配管の取り回しが容易になる。
これに加え、入口ジョイント221及び出口ジョイント224を、内部に油路R2,R3を備えるボルト227,228によって油圧ケース本体310に接続したため、入口ジョイント221及び出口ジョイント224の油路R1,R4を油圧ケース本体310の油路(接続孔315,318)に簡単に連通できる。
過剰油吸収機構223は、過剰油吸収ピストン223Aと、この過剰油吸収ピストン223Aをメイン油路313側に付勢する付勢スプリング223Bとを備えている。過剰油吸収機構収容穴318Aのメイン油路313側には、過剰油吸収ピストン223Aを収納するピストン収納部318A1が形成されている。膨出部312の一端側には、本体部311の一側面311Aと平行に延びる他側面312Aを備え、この他側面312A側の過剰油吸収機構収容穴318Aには、付勢スプリング223Bを収納するスプリング収納部318A2が形成されている。
スプリング収納部318A2は、ピストン収納部318A1よりも径が大きく形成されており、ピストン収納部318A1からスプリング収納部318A2に向けて段部318A3が設けられている。
他側面312Aには、スプリング収納部318A2の縁部が突出した突出部312A1が形成されており、この突出部312A1にリテーナ223Cが嵌合されている。付勢スプリング223Bは、一端が段部318A3に当接するとともに、他端がリテーナ223Cに保持されている。付勢スプリング223Bの弾性力は、クラッチ接続に必要な油圧以上で過剰油吸収ピストン223Aが作動し始めるように設定される。
過剰油吸収機構223は、クラッチトルク容量の上限を規定する。すなわち、油圧発生装置72の軸受け108は、図6を参照し、位置AからBへの正回転時に、ピストン110を最高位にまで押し退ける上死点の位置Cを通過する。従って、上述した油圧経路内には、上死点の位置Cを通過する瞬間に、最高の押し退け量に起因した油圧の上昇が起こり、該油圧により、過剰油吸収ピストン223Aは、図5に2点鎖線で示すように押し下げられ、その空間内に過剰油が蓄えられる。これにより、油圧経路内での油圧の上限が規定される。
ところで、給油口214から供給される作動油は、クラッチ機構44の磨耗を考慮して、初期状態でクラッチ接続に必要な油量よりも多く設定されている。本実施の形態では、過剰油吸収機構223が設けられているため、過剰な油によって圧力が異常に上昇することを抑制できる。
図7は、クラッチ切断機構225の近傍の断面図である。
図5及び図7に示すように、制御弁302は、円筒状に延びるホルダー320を有し、このホルダー320に、作動油戻し機構301への作動油の流れを規制するチェック弁126Aと、チェック弁126Aを開閉するクラッチ作動油戻し弁機構226とを備えて構成されている。チェック弁126Aはホルダー320の先端に一体に設けられ、クラッチ作動油戻し弁機構226はホルダー320の後端に固定され、制御弁302は、先端のチェック弁126Aがメイン油路313の後端に望む向きで、ホルダー320が制御弁接続穴316に係合されて固定されている。
チェック弁126Aは、油路を塞ぐ弁体としてのボール321と、ボール321を受けるシート面320Aと、ボール321を押さえてチェック弁126A内に留める蓋部材322とを有している。シート面320Aには、ボール321によって塞がれる孔320Cが形成され、シート面320Aの下流側には、ホルダー320をその径方向に貫通すると共に孔320Cに連通するホルダ油路320Bが形成されている。
チェック弁126Aは、ホルダ油路320Bに連通する戻し油路333によって戻しピストン収容穴317に接続されている。戻し油路333は、制御弁接続穴316の長手方向に直交して設けられている。
クラッチ作動油戻し弁機構226は、電気的に制御されるソレノイド126Bと、ボール321を押圧してシート面320Aから離す弁棒126Cと、弁棒126Cをボール321の側に付勢する開放ばね126Eと、ソレノイド126Bを上記ECUに接続する接続部126Dとを有している。弁棒126Cは、ホルダー320内に設けられ、制御弁接続穴316の長手方向に延在している。接続部126Dは、油圧発生装置72とは別系統の配線によって上記ECUに接続されている。
チェック弁126Aは、ソレノイド126Bが作動していないソレノイド126Bの非通電時に、開放ばね126Eによって付勢された弁棒126Cによってボール321がシート面320Aから離されてメイン油路313側に押し退けられることで開状態となり、戻し油路333をメイン油路313に連通させる。開放ばね126Eはメイン油路313に生じる最大油圧に抗してボール321を押し退け可能な付勢力に設定されており、ソレノイド126Bの非通電時には、常にチェック弁126Aの開状態が維持されている。
また、チェック弁126Aは、ソレノイド126Bの通電時に、開放ばね126Eの付勢力に抗してソレノイド126Bの側に弁棒126Cが引き寄せられ、ボール321がメイン油路313内の作動油の油圧によってシート面320Aに押し付けられて孔320Cを塞いで閉状態となり、戻し油路333を閉じる。
また、チェック弁126Aは、自動二輪車100の電源がオフの状態、及び、クラッチ制御モータ101が後述するフェール状態になった場合を除いては、常にソレノイド126Bに通電されており、閉状態が維持されている。
作動油戻し機構301は、作動油をメイン油路313に戻す戻し機構301Aを戻しピストン収容穴317に設けて構成されている。戻し機構301Aは、戻しピストン収容穴317内で摺動して作動油を押圧する戻しピストン335と、戻しピストン335を戻し油路333側に押し出すように付勢する戻しばね336(スプリング)と、戻しピストン収容穴317を密閉すると共に戻しばね336を支持する蓋337とを備えている。作動油戻し機構301は、その長手方向が、制御弁302の長手方向に直交する向きで配置されている。
戻しピストン335は、チェック弁126Aが閉じた状態では、頂部335Aが戻しピストン収容穴317の底部に当接し、戻し油路333を閉じている。そして、戻しピストン335は、ソレノイド126Bが非通電状態となってチェック弁126Aが開かれると、戻し油路333から流入した作動油によって、図7に2点鎖線で示すように、戻しばね336に抗して蓋337の側に押し退けられ、これによって容積が拡大された戻しピストン収容穴317内に作動油が溜められる。
また、戻しピストン335は、メイン油路313の作動油の油圧が所定の油圧よりも低下した場合、戻しばね336の付勢力によって戻しピストン収容穴317内の作動油を押し出し、戻し油路333からメイン油路313に作動油を戻す。すなわち、メイン油路313の作動油の油圧が所定の油圧よりも低下した場合、ソレノイド126Bへの通電によってチェック弁126Aが閉状態であっても、戻しばね336に付勢された戻しピストン335による油圧を受けたボール321が移動してチェック弁126Aが開状態となり、戻し油路333からメイン油路313に作動油が流れる。
戻しばね336は、軸受け108が図6の位置Bにある状態で生じるピストン110による油圧を受けると戻しピストン335と共に蓋337の側に押し退けられ、また、軸受け108が位置Aにあり、ピストン110による油圧が生じない状態では、頂部335Aが戻しピストン収容穴317の底部に当接するように、その付勢力が設定されている。ただし、チェック弁126Aが閉じられている状態では、メイン油路313の油圧は戻しばね336に伝達されないため、通常時には、頂部335Aは戻しピストン収容穴317の底部に当接している。
作動油戻し機構301と制御弁302とは、互いの長手方向が直交して設けられている。このため、制御弁302の長手方向に直交する戻し油路333によって作動油戻し機構301に制御弁302を接続でき、制御弁302及び作動油戻し機構301を複雑な構造にすることなく簡単な構造で構成できる。例えば、制御弁302と作動油戻し機構301とを互いに平行に設けた場合、戻し油路333を屈曲させて延長する必要があり、油圧ケース本体310が大型化する。また、屈曲した油路を形成する必要があるため、油路の加工が難しくなる虞がある。
また、過剰油吸収機構223は、油圧センサ222と作動油戻し機構301との間に設けられ、過剰油吸収機構223は、その長手方向が、油圧センサ222及び作動油戻し機構301の長手方向と略平行となる向きでメイン油路313に直交して配置されている。このため、油圧センサ222、作動油戻し機構301及び過剰油吸収機構223をコンパクトに設けることができる。さらに、油圧センサ222が、メイン油路313の側に窪んだ段部314に設けられ、油圧センサ222の長手方向の端が作動油戻し機構301及び過剰油吸収機構223の端と略同等の位置までしか突出していないため、油圧制御装置73をコンパクトに構成できる。
クラッチアクチュエータ71の動作を説明する。
クラッチアクチュエータ71が機能すると、上記多板クラッチ80(図4)が断・接される。すなわち、多板クラッチ80の接続時には、クラッチ制御モータ101を正回転する。すると、減速ギヤ列103を介して、駆動ギヤ104とクランク105が一体になって、図6に示すように、位置A〜Bへ反時計方向に回動し、軸受け108がピストン110を押し退けて、該経路内の油圧力を一定の圧力まで上昇する。
これが上昇すると、油圧制御装置73の油圧経路219、油圧ホース74を経て、クラッチスレーブシリンダ68に一定の圧力の作動油が供給され、クラッチリフターロッド66を右方に押動(図4)し、多板クラッチ80が接続される。
油圧力を一定の圧力まで上昇する場合、軸受け108は、位置Aから、上死点の位置Cを越えて、位置Bでストッパ113に当たって停止するため、軸受け108は、クラッチ制御モータ101で逆回転されない限り、位置Bでその位置を保持される。従って、クラッチ制御モータ101の作動電流をゼロにしても、クランク105が押し戻されることがなく、軸受け108が逆回転することはない。従って、クラッチ制御モータ101の電流を停止して、クラッチ制御モータ101に使用する電流を抑えることができる。
多板クラッチ80を断とする場合、クラッチ制御モータ101を逆回転する。すると、減速ギヤ列103を介して、駆動ギヤ104とクランク105が一体になって、図6の位置B〜Aへ時計方向に回動し、該経路内の油圧力が下降する。
これが下降すると、クラッチスレーブシリンダ68内に一定の油圧力が立たなくなり、クラッチリフターロッド66は、図4を参照し、戻しスプリング93のばね力により、プレッシャープレート85、ホルダ88、及びリフタ91を介して、左方に移動する。これにより、プレッシャープレート85が、図中左端の駆動摩擦板81Bから離れ、多板クラッチ80が断とされる。
自動二輪車100を停止したとき、図6を参照し、軸受け108は、どの位置にあっても、必ず位置Aに戻され、多板クラッチ80が断とされる。すなわち、図5に示すように、回転軸106の軸端には、駆動ギヤ104とクランク105の回転位置を検出する位置センサ(回転センサ)231が設けられ、位置センサ231が、上記ECUに接続される。ECUには車速センサ(不図示)やエンジン回転数センサ(不図示)が接続され、例えば、エンジン回転数センサで、所定のエンジン回転数Ne以下になったことを検出し、位置センサ231で、軸受け108が位置A以外の位置にあることを検出したとき、図5を参照し、クラッチ制御モータ101が逆回転されて、軸受け108が、図6の位置B〜Aへ時計方向に回動し、これによって、多板クラッチ80の接続が断とされる。このように、自動二輪車の停止時にECU制御により多板クラッチ80が断とされるため、電源をオフした場合にも、多板クラッチ80の断状態が維持される。
従って、この常時開放型クラッチ構造では、従来のように、クラッチレバー等のクラッチリリース機構などを設けることなく、自動二輪車の停止時に、電源がオフされても、自動二輪車の押し歩きが可能である。
上述のように、自動二輪車100の停止状態では、上記ECUによる制御に基づいてクラッチ制御モータ101が逆回転されて多板クラッチ80の接続が断とされるが、クラッチ制御モータ101が故障等によりフェール状態となった場合には、クラッチスレーブシリンダ68に供給される油圧を降下させることができず、多板クラッチ80を切断できなくなることが考えられる。
本実施の形態では、クラッチアクチュエータ71の油圧制御装置73がクラッチ切断機構225を備え、クラッチ制御モータ101がフェール状態となった場合にも、クラッチスレーブシリンダ68の油圧を低下させることで多板クラッチ80を切断状態にすることができる。
以下、クラッチ切断機構225の動作について説明する。
ECUは、多板クラッチ80を断の状態にするとの判断をした場合、クラッチ制御モータ101を逆回転させて軸受け108を図6の位置B〜Aへ時計方向に回動し、ピストン110を下げて油圧を降下させる制御を行う。この際、クラッチ制御モータ101のフェール状態が、位置センサ231及び油圧センサ222によって検知される。すなわち、ECUは、クラッチ制御モータ101を逆回転する制御を行ったにもかかわらず、軸受け108の位置が変化しないことが位置センサ231で検知された場合、または、メイン油路313の油圧が降下しないことが油圧センサ222で検知された場合、クラッチ制御モータ101がフェール状態にあるとの判断をする。フェール状態では、軸受け108が図6の位置Bに位置しており、クラッチ制御モータ101の作動電流がゼロであっても、クランク105が押し戻されることがなく、油圧が高い状態が維持されている。
ここで、クラッチ制御モータ101のフェール状態とは、クラッチ制御モータ101自体の故障だけでなく、油圧ピストン駆動部213が故障等により作動不能になり、ピストン110を下げることができない状態を指す。
クラッチ制御モータ101のフェール状態を検知すると、ECUは、制御弁302のソレノイド126Bへの通電を停止してチェック弁126Aを開き、メイン油路313を作動油戻し機構301内に連通させる。すると、ピストン110により圧縮されて高圧の状態にあるメイン油路313の作動油は、戻し油路333を通り、戻しばね336に抗して戻しピストン335を押し退け、戻しピストン収容穴317に流入して戻しピストン収容穴317内に戻って貯留される。これにより、メイン油路313の油圧は降下し、クラッチスレーブシリンダ68の油圧が低下し、多板クラッチ80が断の状態になる。このため、クラッチ制御モータ101がフェール状態になった場合であっても、多板クラッチ80を強制的に切り、車両を押し歩く等して移動させることができる。
また、自動二輪車100の電源をユーザが手動でオフにした場合にもソレノイド126Bへの通電が停止されるため、ユーザが電源を切ることによっても、自動二輪車100を押し歩き可能な状態にすることができる。
さらに、自動二輪車100のECUを含む電装系に不具合が生じた場合においても、ソレノイド126Bが非通電状態となり、多板クラッチ80を切断できるため、自動二輪車100を押し歩きできる。
クラッチ制御モータ101がフェール状態から修理等によって回復された場合、ECUは、クラッチ制御モータ101を駆動し、軸受け108を図6の位置Aに戻す。これに伴い、ピストン110が下がることでメイン油路313の油圧が降下され、戻しピストン収容穴317内に溜められていた作動油は、戻しばね336の付勢力によって戻しピストン335を介して押し出され、メイン油路313内に戻る。このように、戻しばね336の機械的な力によって作動油がメイン油路313に戻るため、作動油戻し機構301を電気的に制御することなく、簡単な構造で作動油をメイン油路313に戻すことができる。
また、クラッチ作動油戻しソレノイド226の接続部126Dは、油圧発生装置72とは別系統に設けられ、上記ECUに接続されているため、油圧発生装置72の故障によりクラッチ制御モータ101がフェール状態であっても、ソレノイド126Bを制御できる。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、作動油の油圧を発生させるクラッチ制御モータ101が作動不能になるなどのフェール時に、クラッチ切断機構225によって多板クラッチ80を強制的に切断できる。このため、停車状態にある自動二輪車100を押し歩きするなどして、自動二輪車100を移動させることができる。
また、クラッチ切断機構225は、電気的に制御されるソレノイド126Bにより駆動されるため、クラッチ制御モータ101がフェールした場合であっても、電気的に制御弁302のチェック弁126Aを切り替えることができる。
また、クラッチ制御モータ101がフェールした場合であっても、作動油戻し機構301内に作動油が戻り、油圧を下げることができるため、多板クラッチ80の断・接を操作できる。
さらに、フェールからの回復時には、作動油戻し機構301によって、ピストン収容穴317に溜められた作動油をメイン油路313中に戻すことができるため、新たな作動油を必要とすることなく、作動油戻し機構301に溜められた作動油を再利用できる。
さらにまた、戻しばね336の付勢力による機械的な力によって戻しピストン335が駆動され、戻しピストン収容穴317内の作動油がメイン油路313に戻るため、作動油戻し機構301を電気的に制御することなく、簡単な構造で作動油をメイン油路313中に戻すことができる。
また、制御弁302を作動油戻し機構301に直交させることで、制御弁302及び作動油戻し機構301を複雑な構造にすることなく簡単な構造で構成できる。例えば、制御弁302と作動油戻し機構301とを互いに平行に設けた場合、制御弁302と作動油戻し機構301との間の油路を屈曲させると共に延ばす必要がある。
また、油圧センサ222と作動油戻し機構301とを各々の長手方向が略平行となるように配置したため、油圧センサ222と作動油戻し機構301とが直交になるように配置した場合と較べて、油圧センサ222及び作動油戻し機構301をコンパクトに配置できる。
さらに、過剰油吸収機構223が油圧センサ222と作動油戻し機構301との間に設けられ、過剰油吸収機構223の長手方向が、油圧センサ222及び作動油戻し機構301の長手方向と略平行に設けられたため、過剰油吸収機構223が油圧センサ222及び作動油戻し機構301の短手方向に突出しない。このため、過剰油吸収機構223をコンパクトに配置できる。
さらにまた、クラッチ制御モータ101のフェール状態の検出を、油圧センサ222と位置センサ231との2つの手段で検知するので、確実にフェール状態を検出できると共に、一方のセンサが故障した場合であっても、フェール状態を検知できる。
図8は、別の実施の形態を示す。なお、図5と同一部分には同一符号を付して示し、その説明を省略する。この実施の形態では、クラッチ制御モータ101の出力軸102に、減速ギヤ列103を介して、ギヤ244が連結され、ギヤ244には、ボールねじ143が固定されている。ボールねじ143には、ねじ軸145が螺合し、ねじ軸145の上端145Aにはピストン110が当接している。この構成では、図6に関する機構が存在しないため、油圧制御装置73の過剰油吸収機構223が不要である。
クラッチ制御モータ101が正回転すると、減速ギヤ列103を介して、ギヤ244が正回転し、ボールねじ143に螺合した上記ねじ軸145が上昇し、ピストン110を上方に押し退ける。これにより、油圧系統の圧力が上昇し、上述したように、多板クラッチ80が接とされる。クラッチ制御モータ101が逆回転すると、減速ギヤ列103を介して、ギヤ244が逆回転し、ボールねじ143に螺合した上記ねじ軸145が下降し、ばね212のばね力で、ピストン110が押し下げられる。これにより、油圧系統の圧力が低下し、多板クラッチ80が断とされる。
この変形例によれば、クラッチアクチュエータ71がボールねじタイプで構成され、クラッチ制御モータ101の回転によって、ボールねじ143に沿ってねじ軸145を上下の任意の位置に移動させてピストン110を駆動できる。このため、油圧を任意の値に調整でき、過剰油吸収機構223(図5参照)を設ける必要がないので、部品点数を削減できる。さらに、クランク受け104A、クランク105、回転軸106、偏心軸107、及び軸受け108により構成されるクランク機構を設ける必要がないため、油圧発生装置72をより簡単な構造にできる。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されない。上記実施の形態では、クラッチアクチュエータ71は、メインフレーム114の前端部の車体左側壁面に配置し、油圧ホース74が、メインフレーム114に沿って車体後方に延出し、クラッチスレーブシリンダ68に接続されたが、この構成に限定されず、クラッチアクチュエータ71の配置はエンジンEや車両のいずれの位置に配置してもよい。
また、上記実施の形態では、制御弁302は、電気的に制御されるソレノイド126Bによって駆動されるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ユーザにより操作されるケーブル等によって、機械的に制御弁を駆動して油圧を降下させ、多板クラッチ80を切断するように構成しても良い。
44 クラッチ機構(油圧クラッチ装置)
71 クラッチアクチュエータ(クラッチ切断制御機構)
80 多板クラッチ(クラッチ)
100 自動二輪車(車両)
101 クラッチ制御モータ(アクチュエータ)
105 クランク
110 ピストン(油圧ピストン)
213 油圧ピストン駆動部
222 油圧センサ
223 過剰油吸収機構
225 クラッチ切断機構
231 位置センサ(回転センサ)
301 作動油戻し機構(クラッチ作動油戻し機構)
301A 戻し機構
302 制御弁
336 戻しばね(スプリング)

Claims (10)

  1. アクチュエータを電気的に制御し作動油の油圧でクラッチを切断制御するクラッチ切断制御機構を備えた車両の油圧クラッチ装置において、
    前記クラッチ切断制御機構は、前記アクチュエータがフェールした場合に、前記クラッチを強制的に切断するクラッチ切断機構を有すること、
    を特徴とする油圧クラッチ装置。
  2. 前記クラッチ切断機構は、電気的に制御される制御弁を有すること、
    を特徴とする請求項1記載の油圧クラッチ装置。
  3. フェール時にクラッチ作動油を戻し溜めるクラッチ作動油戻し機構を備えたこと、
    を特徴とする請求項1または2記載の油圧クラッチ装置。
  4. フェールからの回復時に前記クラッチ作動油を油路中に戻す戻し機構を備えたこと、
    を特徴とする請求項3記載の油圧クラッチ装置。
  5. 前記制御弁が作動していない時には、スプリングに付勢されることにより、作動油が油路に戻されること、
    を特徴とする請求項3または4記載の油圧クラッチ装置。
  6. 前記制御弁と前記クラッチ作動油戻し機構とは、直交する方向に配置されること、
    を特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の油圧クラッチ装置。
  7. 油路の油圧を検出する油圧センサを備え、該油圧センサと前記クラッチ作動油戻し機構とは互いの長手方向が略平行となるように配置されたこと、
    を特徴とする請求項3から6のいずれかに記載の油圧クラッチ装置。
  8. 前記アクチュエータから余分に供給されるクラッチ作動油を吸収する過剰油吸収機構が、前記油圧センサと前記クラッチ作動油戻し機構との間に設けられ、前記過剰油吸収機構の長手方向が、前記油圧センサ及び前記クラッチ作動油戻し機構の長手方向と略平行に設けられたこと、
    を特徴とする請求項7記載の油圧クラッチ装置。
  9. 前記アクチュエータと該アクチュエータにより駆動されて油圧ピストンを駆動するクランクとを有し、前記アクチュエータにより前記油圧ピストンを制御する油圧ピストン駆動部と、
    前記油圧ピストン駆動部に取り付けられた前記クランクの回転を検知する回転センサとを備え、
    前記フェールの検知は、前記油圧センサまたは前記回転センサによりなされること、
    を特徴とする請求項7または8記載の油圧クラッチ装置。
  10. 前記クラッチ切断制御機構は、ボールねじでクラッチ作動油を調整するボールねじタイプであること、
    を特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の油圧クラッチ装置。
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