JP2005083562A - クラッチコントロールシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】オート操作時にクラッチペダルを誤って踏み込んだ場合であっても、クラッチペダルに反力を与えて運転者への操作フィーリングを向上させるクラッチコントロールシステムを提供する。
【解決手段】クラッチの断接を担うようクラッチ用流路1に接続されるシリンダ2と、シリンダ2に作動油を圧送するマニュアル圧送手段と、シリンダ2に作動油を圧送するオート圧送手段5と、シリンダ2から流出入用流路6a,6bを介して作動油を流出入させる流出入手段と、シリンダ2と流出入手段の間に接続される中間シリンダ37を備え、
オート圧送手段5によりシリンダ2が作用する途中でマニュアル圧送手段を作動した場合には、中間シリンダ37が流出入用流路6a,6bの作動油を介してマニュアル圧送手段に反力を与えるよう構成される。
【選択図】図1
【解決手段】クラッチの断接を担うようクラッチ用流路1に接続されるシリンダ2と、シリンダ2に作動油を圧送するマニュアル圧送手段と、シリンダ2に作動油を圧送するオート圧送手段5と、シリンダ2から流出入用流路6a,6bを介して作動油を流出入させる流出入手段と、シリンダ2と流出入手段の間に接続される中間シリンダ37を備え、
オート圧送手段5によりシリンダ2が作用する途中でマニュアル圧送手段を作動した場合には、中間シリンダ37が流出入用流路6a,6bの作動油を介してマニュアル圧送手段に反力を与えるよう構成される。
【選択図】図1
Description
本発明は、マニュアル操作とオート操作を備えてクラッチを断接し得るクラッチコントロールシステムに関するものである。
図4は従来のクラッチコントロールシステムの一例を示す概略図である。クラッチコントロールシステムは、空気圧を利用して小さな力でクラッチの係合又は切断を行なうクラッチブースタと、クラッチブースタにクラッチ用流路1を介して接続されるシリンダ2と、シリンダ2にマニュアル用流路3及びマスタシリンダ(図示せず)を介して接続されるマニュアル圧送手段のクラッチペダルと、シリンダ2にオート用流路4を介して接続されるオート圧送手段のアクチュエータ5と、シリンダ2から第一の流出入用流路6を介して作動油を流出入させる流出入手段のリザーバとを備えている。
オート圧送手段のアクチュエータ5は、制御装置7からの指令により駆動するよう電動モータ8を介して軸転駆動するウォーム9を備え、ウォーム9には、支点ピン10に介して回転するウォームホイール11を噛合させ、ウォームホイール11の端部には、ウォームホイール11の回転に対応して前後方向に移動し得るようプッシュロッド12を配置している。ここで、ウォーム9、ウォームホイール11、プッシュロッド12はハウジング13に収納されており、ハウジング13にはピストンケース14を形成している。又、プッシュロッド12の先端には、ピストンケース14内の圧力室15を圧縮するアクチュエータピストン16を配置し、圧力室15にはアクチュエータピストン16をプッシュロッド12側に余勢するスプリング17を配置すると共に、オート用流路4を接続している。更に、圧力室の所定位置には、流出入手段のリザーバへ接続する第二の流出入用流路18を備えている。
シリンダ2は、シリンダ本体19内に、第一ピストン20、第二ピストン21及び第三ピストン22を備えており、第一ピストン20は、シリンダ本体19の一側に位置してシリンダ本体19の内周面を摺動する円柱体23で構成されており、第二ピストン21は、シリンダ本体19の中央に位置してシリンダ本体19の内周面を摺動する筒状体24と、軸心に貫通孔25を備え且つ筒状体24から延在して第一ピストン20に当接し得る小径の先端部26とから構成されており、第三ピストン22は、シリンダ本体19の他側に位置して第二ピストン21の筒状体24の内周面及びシリンダ本体19の内周面を摺動する円柱体27と、円柱体27から延在すると共に第二ピストン21の貫通孔25を挿通して第一ピストン20に当接し得る棒状の先端部28とから構成されている。ここで、シリンダ本体19の中央位置には、第二ピストン21の移動範囲を制限して配置し得るよう所定長さで大径の内部空間を備えている。又、第一ピストン20とシリンダ本体19の一側で形成される空間には、クラッチ用流路1に接続される第一圧力室29を形成し、第一ピストン20、第二ピストン21、大径の内部空間の一側で形成される空間には、リザーバへの第一の流出入用流路6に接続される第二圧力室30を形成し、第二ピストン21、第三ピストン22、大径の内部空間の他側で形成される空間には、マニュアル用流路3に接続される第三圧力室31を形成し、第三ピストン22とシリンダ本体19の他側で形成される空間には、オート用流路4に接続される第四圧力室32を形成し、第二ピストン21と第三ピストン22の間で形成される空間には、第五圧力室33を形成しており、更に、第一圧力室29には、第一ピストン20をシリンダ2の他側(第二ピストン21側)へ余勢する第一スプリング34を配置し、第二圧力室30には、第二ピストン21をシリンダ2の他側(第三ピストン22の円柱体27側)へ余勢する第二スプリング35を配置し、第五圧力室33には、第三ピストン22を反第二ピストン側へ余勢する第三スプリング36を配している。
クラッチを操作する際において、マニュアル操作の場合、運転者がクラッチペダルを踏み込むと、マスタシリンダ(図示せず)によりマニュアル用流路3を介してシリンダ2の第三圧力室31に作動油を圧送し、シリンダ2内では、第二ピストン21が、第二スプリング35及び第二圧力室30を圧縮するよう移動することにより、第一ピストン20を押圧して第一スプリング34及び第一圧力室29を圧縮し、作動油を第一圧力室29からクラッチブースタに圧送してクラッチを切断する。この時、第二ピストン21が押圧される際の第二圧力室30の作動油は、第一の流出入用流路6を介して流出入手段のリザーバに圧送されている。
マニュアル操作の場合、クラッチペダルを戻すと、マスタシリンダ(図示せず)によりマニュアル用流路3を介して作動油を第三圧力室31から吸引すると共に、第一スプリング34、第二スプリング35、クラッチブースタのスプリング等の復元力により、第一ピストン20及び第二ピストン21を元の位置に戻し、作動油をクラッチブースタからクラッチ用流路1を介し第一圧力室29に戻してクラッチを係合する。この時、第二ピストン21が戻される際の第二圧力室30には、流出入手段のリザーバから第一の流出入用流路6を介して作動油が戻されている。
クラッチを操作する際において、オート操作の場合、制御装置7から圧送の指令があると、電動モータ8を介してウォーム9が軸転することによりウォームホイール11が回転してプッシュロッド12及びアクチュエータピストン16を押し出し、アクチュエータピストン16は圧力室15を圧縮してオート用流路4よりシリンダ2の第四圧力室32に作動油を圧送し、シリンダ2内では、第三ピストン22が、第三スプリング36及び第五圧力室33を圧縮するよう移動することにより、第三ピストン22の先端部28で第一ピストン20を押圧して第一スプリング34及び第一圧力室29を圧縮し、作動油を第一圧力室29からクラッチブースタに圧送してクラッチを切断する。この時、第二ピストン21は、大径の内部空間に位置して第一ピストン20及び第三ピストン22に影響を与えることがない。
オート操作の場合、制御装置7から戻しの指令があると、電動モータ8を介してウォーム9が逆方向に軸転することによりウォームホイール11が逆回転してプッシュロッド12及びアクチュエータピストン16を引き戻し、圧力室15を元に戻すようシリンダ2の作動油を第四圧力室32から吸引すると共に、第一スプリング34、第三スプリング36、クラッチブースタのスプリング等の復元力により、第一ピストン20及び第三ピストン22を元の位置に戻し、作動油をクラッチブースタからクラッチ用流路1を介し第一圧力室29に戻してクラッチを係合する。この時、第二ピストン21は、先の圧送の指令の場合と略同様に、大径の内部空間に位置して第一ピストン20及び第三ピストン22に影響を与えることがない。
なお、マニュアル操作及びオート操作を為しえるクラッチの構造を示すものは既に特許公報として示されている(例えば特許文献1参照。)。
特公昭55−1455号公報
しかしながら、前述のクラッチコントロールシステムで、オート操作でシリンダ2の第一ピストン20及び第三ピストン22が移動している途中(半クラッチの状態)で、運転者が誤ってクラッチペダルを踏み込んだ場合には、第二ピストン21が移動して第二圧力室30の作動油をリザーバに圧送するため、マニュアル操作に比べてクラッチペダルの反力が無く、運転者に操作フィーリングの違和感を与えるという問題があった。
本発明は上述の実情に鑑みてなしたもので、オート操作時にクラッチペダルを誤って踏み込んだ場合であっても、クラッチペダルに反力を与えて運転者への操作フィーリングを向上させるクラッチコントロールシステムを提供することを目的としている。
本発明の請求項1は、クラッチの断接を担うようクラッチ用流路に接続されるシリンダと、該シリンダに作動油を圧送するマニュアル圧送手段と、前記シリンダに作動油を圧送するオート圧送手段と、前記シリンダから流出入用流路を介して作動油を流出入させる流出入手段と、前記シリンダと流出入手段の間に接続される中間シリンダを備え、
前記オート圧送手段によりシリンダが作用する途中でマニュアル圧送手段を作動した場合には、前記中間シリンダが流出入用流路の作動油を介してマニュアル圧送手段に反力を与えるよう構成されたことを特徴とするクラッチコントロールシステム、に係るものである。
前記オート圧送手段によりシリンダが作用する途中でマニュアル圧送手段を作動した場合には、前記中間シリンダが流出入用流路の作動油を介してマニュアル圧送手段に反力を与えるよう構成されたことを特徴とするクラッチコントロールシステム、に係るものである。
本発明の請求項2は、クラッチの断接を担うようクラッチ用流路に接続されるシリンダと、該シリンダに作動油を圧送するマニュアル圧送手段と、前記シリンダにオート用流路4を介して作動油を圧送するオート圧送手段と、前記シリンダから流出入用流路を介して作動油を流出入させる流出入手段と、前記シリンダと流出入手段の間に接続される中間シリンダを備え、
前記中間シリンダは、一端に、シリンダ側のオート用流路とオート圧送手段側のオート用流路とを接続すると共に、他端に、シリンダ側の流出入用流路と流出入手段側の流出入用流路とを接続したことを特徴とするクラッチコントロールシステム、に係るものである。
前記中間シリンダは、一端に、シリンダ側のオート用流路とオート圧送手段側のオート用流路とを接続すると共に、他端に、シリンダ側の流出入用流路と流出入手段側の流出入用流路とを接続したことを特徴とするクラッチコントロールシステム、に係るものである。
本発明の請求項3は、オート圧送手段によりシリンダが作用する途中でマニュアル圧送手段を作動させ且つ戻した場合には、作動油が中間シリンダを迂回して戻るよう、流出入用流路に、逆止弁を設けた迂回流路を備えた請求項1又は2記載のクラッチコントロールシステム、に係るものである。
本発明の請求項4は、マニュアル圧送手段によりシリンダを作用させる場合には、中間シリンダの両側の圧を大気圧にするよう構成された請求項1、2又は3記載のクラッチコントロールシステム、に係るものである。
このように、本発明によれば、オート圧送手段によりシリンダが作用する途中でマニュアル圧送手段を作動した場合には、中間シリンダが他の油圧を利用し且つ流出入用流路にオリフィスを形成し、マニュアル圧送手段に反力を与えるので、運転者が誤ってクラッチペダルを踏み込んだ場合であってもクラッチペダルに反力を与えて運転者への違和感の発生を防止し、結果的に運転者の操作フィーリングを向上させることができる。
本発明によれば、中間シリンダは、一端に、シリンダ側のオート用流路とオート圧送手段側のオート用流路とを接続すると共に、他端に、シリンダ側の流出入用流路と流出入手段側の流出入用流路とを接続することにより、オート圧送手段によりシリンダが作用する途中で運転者が誤ってクラッチペダルを踏み込んだ場合であっても、中間シリンダがオート用流路の油圧を利用し且つ流出入用流路にオリフィスを形成し、マニュアル圧送手段に反力を与えるので、クラッチペダルに反力を与えて運転者への違和感の発生を防止し、結果的に運転者の操作フィーリングを向上させることができる。又、オート用流路の油圧を利用するので、新たな油圧手段を不要にし、製造コストを低減することができる。更に、従来の構造に中間シリンダを追加して構成し得るので、汎用性が極めて高い。
オート圧送手段によりシリンダが作用する途中でマニュアル圧送手段を作動させ且つ戻した場合には、作動油が中間シリンダを迂回して戻るよう、流出入用流路に、逆止弁を設けた迂回流路を備えると、流出入手段の作動油をシリンダに戻してシリンダの動作を維持するので、運転者が誤ってクラッチペダルを踏み込んだ場合であってもクラッチペダルを好適に戻し、運転者の操作フィーリングを一層向上させることができる。
マニュアル圧送手段によりシリンダを作用させる場合には、中間シリンダの両側の圧を大気圧にするよう構成されると、中間シリンダはマニュアル圧送手段の操作に影響を与えることがないので、マニュアル圧送手段を好適に作動させ、運転者の操作フィーリングを一層向上させることができる。
上記した本発明のクラッチコントロールシステムによれば、運転者が誤ってクラッチペダルを踏み込んだ場合であってもクラッチペダルに反力を与えて運転者への違和感の発生を防止し、運転者の操作フィーリングを向上させることができるという優れた効果を奏し得る。
以下本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の実施の形態例のクラッチコントロールシステムを示す概略図、図2は本発明の実施の形態例のクラッチコントロールシステムにおいてクラッチペダルを作動させた状態を示す概略図、図3は本発明の実施の形態例のクラッチコントロールシステムにおいてアクチュエータを作動させた状態を示す概略図であり、図4と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。
実施の形態例のクラッチコントロールシステムは、空気圧を利用して小さな力でクラッチの係合又は切断を行なうクラッチブースタと、クラッチブースタにクラッチ用流路1を介して接続されるシリンダ2と、シリンダ2にマニュアル用流路3及びマスタシリンダ(図示せず)を介して接続されるマニュアル圧送手段のクラッチペダルと、シリンダ2にオート用流路4a,4bを介して接続されるオート圧送手段のアクチュエータ5と、シリンダ2から第一の流出入用流路6a,6bを介して作動油を流出入させる流出入手段のリザーバとを備えている。
シリンダ2とリザーバとの間には中間シリンダ37を備えており、中間シリンダ37は、一端に、シリンダ2側のオート用流路4aとオート圧送手段側のオート用流路4bとを接続すると共に、他端に、シリンダ2側の第一の流出入用流路6aとリザーバ側の第一の流出入用流路6bとを接続し、中間シリンダ本体38の内部にはピストン39を備え、ピストン39の受圧面積は、適宜チューニングされている。
又、シリンダ2側の第一の流出入用流路6aとリザーバ側の第一の流出入用流路6bには、中間シリンダ37を迂回する迂回流路40を備えており、迂回流路40には、リザーバからシリンダ2の第二圧力室30の方向へ作動油を戻し得る逆止弁41を設けている。
以下、本発明を実施する形態例の作動を説明する。
クラッチを操作する際において、マニュアル操作の場合、運転者がクラッチペダルを踏み込むと、マスタシリンダ(図示せず)によりマニュアル用流路3を介してシリンダ2の第三圧力室31に作動油を圧送し、シリンダ2内では、第二ピストン21が、第二スプリング35及び第二圧力室30を圧縮するよう移動することにより、第一ピストン20を押圧して第一スプリング34及び第一圧力室29を圧縮し、作動油を第一圧力室29からクラッチブースタに圧送してクラッチを切断する。この時、第二ピストン21を押圧する際の第二圧力室30の作動油は、シリンダ2側の第一の流出入用流路6a、中間シリンダ37の一側内部、リザーバ側の第一の流出入用流路6bを介して流出入手段のリザーバに圧送されている。又、マニュアル操作によりシリンダ2を作用させる際の中間シリンダ37の両側の圧は、一側がリザーバ側の第一の流出入用流路6bを介してリザーバに通じ、他側がオート圧送手段側のオート用流路4b、アクチュエータ5の圧力室15、第二の流出入用流路18を介してリザーバに通じ、夫々、大気圧になっている。
マニュアル操作の場合、クラッチペダルを戻すと、マスタシリンダ(図示せず)によりマニュアル用流路3を介し作動油を第三圧力室31から吸引すると共に、第一スプリング34、第二スプリング35、クラッチブースタのスプリング等の復元力により、第一ピストン20及び第二ピストン21を元の位置に戻し、作動油をクラッチブースタからクラッチ用流路1を介し第一圧力室29に戻してクラッチを係合させる。この時、第二ピストン21が戻される際の第二圧力室30には、流出入手段のリザーバから、リザーバ側の第一の流出入用流路6b、中間シリンダ37の一側内部、シリンダ2側の第一の流出入用流路6aを介して作動油が戻されている。
クラッチを操作する際において、オート操作の場合、制御装置7から圧送の指令があると、電動モータ8を介してウォーム9が軸転することによりウォームホイール11が回転してプッシュロッド12及びアクチュエータピストン16を押し出し、アクチュエータピストン16は圧力室15を圧縮して、オート圧送手段側のオート用流路4b、中間シリンダ37の他側内部、シリンダ2側のオート用流路4aを介してシリンダ2の第四圧力室32に作動油を圧送し、シリンダ2内では、第三ピストン22が、第三スプリング36及び第五圧力室33を圧縮するよう移動することにより、第三ピストン22の先端部28で第一ピストン20を押圧して第一スプリング34及び第一圧力室29を圧縮し、作動油を第一圧力室29からクラッチブースタに圧送してクラッチを切断する。この時、中間シリンダ37は、中間シリンダ本体38内においてオート用流路4a,4bの作動油の圧が流出入用流路6a,6bの圧(大気圧)以上になることにより、ピストン39を一側(図3では左側)へ移動させて流出入用流路6a,6bを閉じ、シリンダ2側の第一の流出入用流路6aに作動油が流れないようにしている。
ここで、オート操作でシリンダ2が作用する途中でクラッチペダルを踏み込んだ場合には、第二ピストン21、第二圧力室30、シリンダ2側の流出入用流路6aを介して、中間シリンダ37に作動油を圧送し、作動油の圧がオート用流路4a,4bの圧以上になった状態で中間シリンダ37のピストン39を他側(図3では右側)へ所定量で移動させて、シリンダ2側の第一の流出入用流路6aにおける作動油をリザーバ側の第一の流出入用流路6bに流通させる。この時、クラッチペダルには、シリンダ2側の第一の流出入用流路6aからの作動油の圧をオート用流路4a,4bの圧以上にする力、及び中間シリンダ37のオリフィス効果により、好適な反力を与えている。なお、クラッチペダルへの反力は、中間シリンダ37のピストン39により形成される受圧面積によって、マニュアル操作の作動時の力と略等しくすることが好ましい。
又、オート操作でシリンダ2が作用する途中でクラッチペダルを踏み込み且つ戻した場合には、中間シリンダ37のピストン39が流出入用流路6a,6bを閉じた状態になった後、迂回流路40の逆止弁41が作用することによって、作動油が、流出入手段のリザーバから、リザーバ側の第一の流出入用流路6b、迂回流路40、シリンダ2側の第一の流出入用流路6aを介してシリンダ2の第二圧力室30に戻される。
一方、オート操作の場合、制御装置7から戻しの指令があると、電動モータ8を介してウォーム9が逆方向に軸転することによりウォームホイール11が逆回転してプッシュロッド12及びアクチュエータピストン16を引き戻し、圧力室15を元に戻すようシリンダ2の作動油を第四圧力室32から吸引すると共に、第一スプリング34、第三スプリング36、クラッチブースタのスプリング等の復元力により、第一ピストン20及び第三ピストン22を元の位置に戻し、作動油をクラッチブースタからクラッチ用流路1を介して第一圧力室29に戻してクラッチを係合させる。この時、中間シリンダ37のピストン39は流出入用流路6a,6bを閉じた状態になっている。ここで、オート操作でシリンダ2が作用する途中でクラッチペダルを踏み込んだ場合には、中間シリンダ37によりクラッチペダルに上記と同様に反力を適宜与えている。
このように、本発明の実施の形態例によれば、オート圧送手段のアクチュエータ5によりシリンダ2が作用する途中でマニュアル圧送手段のクラッチペダルを作動した場合には、中間シリンダ37がオート用流路4a,4bの油圧を利用し且つ第一の流出入用流路6a,6bにオリフィスを形成し、クラッチペダルに反力を与えるので、運転者が誤ってクラッチペダルを踏み込んだ場合であってもクラッチペダルに反力を与えて運転者への違和感の発生を防止し、結果的に運転者の操作フィーリングを向上させることができる。
又、中間シリンダ37は、一端に、シリンダ2側のオート用流路4aとオート圧送手段側のオート用流路4bとを接続すると共に、他端に、シリンダ2側の流出入用流路6aと流出入手段側の流出入用流路6bとを接続してオート用流路4a,4bの油圧を利用するので、新たな油圧手段を不要にし、製造コストを低減することができる。更に、従来の構造に中間シリンダ37を追加して構成し得るので、汎用性が極めて高い。
オート圧送手段のアクチュエータ5によりシリンダ2が作用する途中でマニュアル圧送手段のクラッチペダルを作動させ且つ戻した場合には、中間シリンダ37を迂回して作動油が戻るよう、流出入用流路6a,6bに、逆止弁41を設けた迂回流路40を備えると、流出入手段のリザーバの作動油をシリンダ2に戻してシリンダ2の動作を維持するので、運転者が誤ってクラッチペダルを踏み込んだ場合であってもクラッチペダルを好適に戻し、運転者の操作フィーリングを一層向上させることができる。
マニュアル圧送手段のクラッチペダルによりシリンダ2を作用させる場合には、中間シリンダ37の両側の圧を大気圧にするよう構成されると、中間シリンダ37はクラッチペダルの操作に影響を与えることがないので、クラッチペダルを好適に作動させ、運転者の操作フィーリングを一層向上させることができる。
尚、本発明のクラッチコントロールシステムは、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 クラッチ用流路
2 シリンダ
4a シリンダ側のオート用流路
4b オート圧送手段側のオート用流路
5 アクチュエータ(オート圧送手段)
6a シリンダ側の第一の流出入用流路
6b 流出入手段側の第一の流出入用流路
37 中間シリンダ
40 迂回流路
41 逆止弁
2 シリンダ
4a シリンダ側のオート用流路
4b オート圧送手段側のオート用流路
5 アクチュエータ(オート圧送手段)
6a シリンダ側の第一の流出入用流路
6b 流出入手段側の第一の流出入用流路
37 中間シリンダ
40 迂回流路
41 逆止弁
Claims (4)
- クラッチの断接を担うようクラッチ用流路に接続されるシリンダと、該シリンダに作動油を圧送するマニュアル圧送手段と、前記シリンダに作動油を圧送するオート圧送手段と、前記シリンダから流出入用流路を介して作動油を流出入させる流出入手段と、前記シリンダと流出入手段の間に接続される中間シリンダを備え、
前記オート圧送手段によりシリンダが作用する途中でマニュアル圧送手段を作動した場合には、前記中間シリンダが流出入用流路の作動油を介してマニュアル圧送手段に反力を与えるよう構成されたことを特徴とするクラッチコントロールシステム。 - クラッチの断接を担うようクラッチ用流路に接続されるシリンダと、該シリンダに作動油を圧送するマニュアル圧送手段と、前記シリンダにオート用流路を介して作動油を圧送するオート圧送手段と、前記シリンダから流出入用流路を介して作動油を流出入させる流出入手段と、前記シリンダと流出入手段の間に接続される中間シリンダを備え、
前記中間シリンダは、一端に、シリンダ側のオート用流路とオート圧送手段側のオート用流路とを接続すると共に、他端に、シリンダ側の流出入用流路と流出入手段側の流出入用流路とを接続したことを特徴とするクラッチコントロールシステム。 - オート圧送手段によりシリンダが作用する途中でマニュアル圧送手段を作動させ且つ戻した場合には、作動油が中間シリンダを迂回して戻るよう、流出入用流路に、逆止弁を設けた迂回流路を備えた請求項1又は2記載のクラッチコントロールシステム。
- マニュアル圧送手段によりシリンダを作用させる場合には、中間シリンダの両側の圧を大気圧にするよう構成された請求項1、2又は3記載のクラッチコントロールシステム。
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- 2003-09-11 JP JP2003319851A patent/JP2005083562A/ja active Pending
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