JP4092226B2 - クラッチコントロールシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マニュアル操作とオート操作を備えてクラッチを断接し得るクラッチコントロールシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8〜図15は大型トラック等の大型車両に採用されている従来のクラッチコントロールシステムの一例を示すもので、図8中1は運転席に装備されたマニュアル操作に使用するクラッチペダル、2は該クラッチペダル1の踏み込みにより作動するマスタシリンダ、3はオート操作の制御をつかさどる制御装置、4は制御装置3に接続されるアクチュエータ、5はマスタシリンダ2又はアクチュエータ4からの油圧により作動するシリンダ、6はシリンダ5に接続されてリリースレバー7を介し図示しないクラッチを「断」とするクラッチブースタを示している。
【0003】
アクチュエータ4は、図9に示す如く、制御装置3からの指令により駆動するよう電動モータ8を介して軸転駆動するウォーム9を備え、ウォーム9には、支点ピン10に介して回転するウォームホイール11を噛合し、ウォームホイール11の端部には、ウォームホイール11の回転に対応して前後方向に移動し得るよう、連結ピン12を介して構成されたプッシュロッド13を配置している。ここで、ウォーム9、ウォームホイール11、プッシュロッド13はハウジング14に収納されており、ハウジング14にはピストンケース15を形成している。又、プッシュロッド13の先端には、ピストンケース15内の圧力室16を圧縮して流路17よりシリンダ5に作動油を圧送し得るようアクチュエータピストン18を配置し、圧力室にはアクチュエータピストン18をプッシュロッド13側に余勢するスプリング19を配置している。
【0004】
シリンダ5は、図10に示す如く、シリンダ本体20内に第一ピストン21及び第二ピストン22を配置し、第一ピストン21とシリンダ本体20の間には、マスタシリンダ2の流路23に接続される第一圧力室24を形成し、第一ピストン21及び第二ピストン22の間には、クラッチブースタ6にクラッチ流路25を介して接続される第二圧力室26を形成し、第二ピストン22とシリンダ本体20の間には、アクチュエータ4の流路17に接続される第三圧力室27を形成し、第二ピストン22内には、第三圧力室27と連通する第四圧力室28を形成すると共に第二圧力室26の油圧により第四圧力室28側へ押圧されるリリーフバルブ29を備え、第二圧力室26には、第一ピストン21と第二ピストン22の間に配置される第一スプリング30を備え、第四圧力室28には、リリーフバルブ29の移動により押圧されるボール31と、ボール31をリリーフバルブ29側に余勢する第二スプリング32とを配置している。又、第二ピストン22には、リリーフバルブ29及びボール31の状態により第四圧力室28及び第三圧力室27の作動油をリザーバ(図示せず)に流路33を介して排出入する連通孔34を形成している。
【0005】
クラッチブースタ6は、図8、図11に示す如く、シリンダ5からの作動油が作用するハイドロリックピストン35及びリレーピストン部36を備え、ハイドロリックピストン35の一端には、リリースレバー7に連結されるプッシュロッド37を接続し、ハイドロリックピストン35の他端には、シリンダシェル38内で移動し得る圧縮空気用ピストン39を備え、リレーピストン部36には、作動油により摺動するリレーピストン本体40と、スプリング(図示せず)に余勢されるポペットバルブ41と、空気を排出する排気ポート42とを備え、リレーピストン本体40の配置により形成される空気用流路43には、空気を流出入させるようエアータンク44を接続し、リレーピストン本体40の内部には空気用流路45を形成している。
【0006】
クラッチを操作する際には、マニュアル操作の場合、運転者がクラッチペダル1を踏み込むと、マスタシリンダ2及びシリンダ5により、クラッチ流路25を介して作動油がハイドロリックピストン35及びリレーピストン部36に到達し、リレーピストン部36では、リレーピストン本体40が図中の左側へ摺動することにより、ポペットバルブ41を、左側へ押し込んでポペットバルブ41のエア回路が開通(図11参照)し、圧縮空気がエアータンク44からポペットバルブ41のエア回路、空気用流路43、配管43aを経由してシリンダシェル38内に流入し、圧縮空気のアシストにより圧縮空気用ピストン39は左側へ押し込まれ、更にハイドロリックピストン35及びプッシュロッド37を介してリリースレバー7が押され、該リリースレバー7が作動して図示しないクラッチが「断」となる。ここで、図12に示す如く、シリンダ5の第一ピストン21は、第二圧力室26及び第一スプリング30を圧縮するよう移動することにより、クラッチ流路25を介して作動油をクラッチブースタ6に圧送している。
【0007】
また、クラッチペダル1を戻すと、マスタシリンダ2及びシリンダ5によりクラッチ流路25を介して作動油がクラッチブースタ6のハイドロリックピストン35及びリレーピストン部36から吸引され、リレーピストン部36ではリレーピストン本体40及びポペットバルブ41が図示しないスプリングの復元力により図11中の右側に戻されてエアータンク44側に対するエア回路が閉じ、シリンダシェル38内の圧縮空気用ピストン39後方の圧縮空気がリレーピストン本体40の配管43a及び空気用流路43,45を介してシリンダシェル38内の圧縮空気用ピストン39前方に入り、圧縮空気用ピストン39に連結されたハイドロリックピストン35及びプッシュロッド37が元の位置に後退してリリースレバー7が戻されることにより図示しないクラッチが「接」となる。ここで、シリンダ5の第一ピストン21は、第一スプリング30で余勢されて元の位置に戻っており、同時に作動油がクラッチブースタ6から第二圧力室26に戻っている。
【0008】
オート操作の場合、制御装置3から所定の指令があると、電動モータ8を介してウォーム9が軸転することによりウォームホイール11が回転してプッシュロッド13及びアクチュエータピストン18を押し出し、アクチュエータピストン18は圧力室16を圧縮して流路17よりシリンダ5に作動油を圧送し、シリンダ5内では、図13に示す如く、第二ピストン22が第二圧力室26及び第一スプリング30を圧縮するよう移動することにより、クラッチ流路25を介して作動油がクラッチブースタ6のハイドロリックピストン35及びリレーピストン部36に到達し、マニュアル操作と略同様な駆動をしてクラッチが「断」となる。
【0009】
また、制御装置3から所定の指令があると、電動モータ8を介してウォーム9が逆方向に軸転することによりウォームホイール11が逆回転してプッシュロッド13及びアクチュエータピストン18を引き戻し、圧力室16を元に戻すようシリンダ5から作動油を吸引し、シリンダ5内では更に第二ピストン22が第一スプリング30で余勢されて元の位置に戻り、作動油がクラッチブースタ6のハイドロリックピストン35及びリレーピストン部36から吸引され、マニュアル操作と略同様な駆動をしてリレーピストンクラッチが「接」となる。
【0010】
一方、オート操作でシリンダ5の第二ピストン22が移動している際(半クラッチの状態)に運転者が誤ってクラッチペダル1を踏み込むと、図14に示す如く、第二ピストン22の移動による作動油の量が少なくても、第一ピストン21の移動が作動油を供給して、クラッチストロークセンサ(図示せず)に必要ストロークを完了したものと判断させ、アクチュエータ18からの圧送を止めて第二ピストン22を停止させる。又、クラッチペダル1を更に踏み込んで第一ピストン21が移動した際には、図15に示す如く、シリンダ5のリリーフバルブ29がボール31を押し込み、第四圧力室28及び第三圧力室27の作動油をリザーバへ排出する。なお、第四圧力室28及び第三圧力室27には作動油が徐々にリザーバにより戻される。ここで、クラッチコントロールシステムのシリンダに関連する先行技術文献としては、下記の特許文献1や特許文献2等が既に存在している。
【0011】
【特許文献1】
特開平9−269022号公報
【特許文献2】
特開2002−220661号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のクラッチコントロールシステムで、オート操作でシリンダ5の第二ピストン22が移動している際(半クラッチの状態)に、運転者が誤ってクラッチペダル1を踏み込み、且つオート操作に気づいて慌ててクラッチペダル1を戻すと、第三圧力室27に作動油が無い状態(第二ピストン22がシリンダ本体20内の右側端部の位置)で、第一ピストン21がシリンダ本体20内の左側端部位置に急速に戻って作動油を急にクラッチブースタ6から第二圧力室26に移動させるため、クラッチが「接」となり、車が急発進してしまうという問題があった。
【0013】
本発明は上述の実情に鑑みてなしたもので、オート操作時にクラッチペダルの誤操作によりクラッチが「接」となることを防止するクラッチコントロールシステムを提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1は、クラッチの断接を担うようクラッチ流路に接続されるシリンダと、該シリンダに作動油を圧送するマニュアル圧送手段と、前記シリンダに作動油を圧送するオート圧送手段と、前記シリンダから作動油を流出入させる流出入手段とを備え、
前記シリンダは、シリンダ本体内に配置される第一ピストン及び第二ピストン並びに第三ピストンと、第一ピストンとシリンダ本体の間に形成されてマニュアル圧送手段に接続される第一圧力室と、第一ピストン及び第二ピストンの間に形成されてクラッチ流路に接続される第二圧力室と、第二ピストンと第三ピストンの間に形成されてオート圧送手段に接続される第三圧力室と、第三ピストンとシリンダ本体の間に形成されて流出入手段に接続される第四圧力室と、第二圧力室で第一ピストンと第二ピストンの間に配置される第一スプリングと、第四圧力室で第三ピストンとシリンダ本体の間に配置され且つ第一スプリングより大きい弾性力を有する第二スプリングとを備えたことを特徴とするクラッチコントロールシステム、に係るものである。
【0015】
本発明の請求項2は、クラッチの断接を担うようクラッチ流路に接続されるシリンダと、該シリンダに作動油を圧送するマニュアル圧送手段と、前記シリンダに作動油を圧送するオート圧送手段と、前記シリンダから作動油を流出入させる流出入手段とを備え、
前記シリンダは、シリンダ本体内に配置される第一ピストン及び第二ピストン並びに第三ピストンと、第一ピストンとシリンダ本体の間に形成されてオート圧送手段に接続される第一圧力室と、第一ピストン及び第二ピストンの間に形成されてクラッチ流路に接続される第二圧力室と、第二ピストンと第三ピストンの間に形成されてマニュアル圧送手段に接続される第三圧力室と、第三ピストンとシリンダ本体の間に形成されて流出入手段に接続される第四圧力室と、第二圧力室で第一ピストンと第二ピストンの間に配置される第一スプリングと、第四圧力室で第三ピストンとシリンダ本体の間に配置され且つ第一スプリングより大きい弾性力を有する第二スプリングとを備えたことを特徴とするクラッチコントロールシステム、に係るものである。
【0016】
本発明の請求項3は、シリンダは、マニュアル圧送手段もしくはオート圧送手段のいずれか一方からの作動油の圧送により、クラッチ流路を介してクラッチを断接し得ると共に、オート圧送手段の作動油の圧送時に、マニュアル圧送手段より作動油を圧送しても、流出入手段によりシリンダから作動油を流出させ、オート圧送手段で圧送されたシリンダ内の作動油の量を保つよう構成された請求項1又は2記載のクラッチコントロールシステム、に係るものである。
【0017】
本発明の請求項4は、クラッチ流路の作動油の流れを止めるストッパを形成した請求項1、2又は3記載のクラッチコントロールシステム、に係るものである。
【0018】
本発明の請求項5は、第二スプリングの弾性力は、オート圧送手段より圧送される作動油の圧より大きくするよう構成された請求項1、2、3又は4記載のクラッチコントロールシステム、に係るものである。
【0019】
請求項1においてマニュアル操作でクラッチを断接にする際には、マニュアル圧送手段で第一ピストンを移動させることにより、第二圧力室からクラッチ流路を介して作動油を圧送してクラッチを断接にする。又、オート操作でクラッチを断接にする際には、オート圧送手段で第二ピストンを移動させることにより、第二圧力室からクラッチ流路を介して作動油を圧送してクラッチを断接にする。更に、オート操作でシリンダの第二ピストンが移動している際に、運転者が誤ってマニュアル圧送手段を操作した場合には、第一ピストンが移動してクラッチを「断」にし、且つ第三圧力室の作動油の量を保つよう、第一スプリング、第二ピストン、第三ピストンが移動して第二スプリングを圧縮すると共に第四圧力室の作動油を流出入手段に流出させる。又、慌ててマニュアル圧送手段を戻した場合には、オート圧送手段により作動油が吸引されて第一ピストンが元の位置に戻ると共に、第二ピストン及び第三ピストンが、第三圧力室の作動油の量を保つ状態で第二スプリングにより移動し、クラッチの「断」を維持する。
【0020】
請求項2においてマニュアル操作でクラッチを断接にする際には、マニュアル圧送手段で第二ピストンを移動させることにより、第二圧力室からクラッチ流路を介して作動油を圧送してクラッチを断接にする。又、オート操作でクラッチを断接にする際には、オート圧送手段で第一ピストンを移動させることにより、第二圧力室からクラッチ流路を介して作動油を圧送してクラッチを断接にする。更に、オート操作でシリンダの第一ピストンが移動している際に、運転者が誤ってマニュアル圧送手段を操作した場合には、第二ピストンが移動してクラッチを「断」にし、且つ第一圧力室の作動油の量を保つよう、第三ピストンが移動して第二スプリングを圧縮すると共に第四圧力室の作動油を流出入手段に流出させる。又、慌ててマニュアル圧送手段を戻した場合には、マニュアル圧送手段により作動油が吸引され且つ第二スプリングによって第二ピストン及び第三ピストンが移動すると共に、第一ピストンが、第一圧力室の作動油の量を保つ状態で位置し、クラッチの「断」を維持する。
【0021】
このように、請求項1、請求項2又は請求項3によれば、オート操作時において、運転者が誤ってマニュアル圧送手段を操作し且つ慌ててマニュアル圧送手段を戻す場合でも、第二スプリングによって第三ピストンが押し戻されると共に、シリンダのオート操作側の圧力室に作動油の量を保つので、クラッチが「接」となることをなくし、結果的にクラッチペダルの誤操作による車の急発進を防止することができる。
【0022】
請求項4に示す如く、クラッチ流路の作動油の流れを止めるストッパを形成すると、オート操作時に運転者が誤ってマニュアル圧送手段を操作した場合でも、第一ピストンと第二ピストンの間の第二圧力室の作動油の量を保って第三ピストンを移動させるので、第四圧力室の作動油を確実に流出入手段に流出させ、クラッチが「接」となることを好適に防止することができる。
【0023】
請求項5に示す如く、第二スプリングの弾性力は、オート圧送手段より圧送される作動油の圧より大きくするよう構成されると、オート圧送手段の通常の操作の際には、シリンダの第二スプリングが圧縮されることがなく第一スプリングを圧縮し、且つオート操作時に運転者が誤ってマニュアル圧送手段を操作した際には、第二スプリングを圧縮し得るので、第一ピストン、第二ピストン、第三ピストンの移動を好適にすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
【0025】
図1〜図6は本発明を実施する形態の第一例を示すもので、従来のシリンダ5の構造を変えたものであり、図8〜図15と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。
【0026】
第一例のクラッチコントロールシステムのシリンダ50は、シリンダ本体51内に第一ピストン52及び第二ピストン53並びに第三ピストン54を左から順に配置し、第一ピストン52とシリンダ本体51の間には、マニュアル圧送手段のクラッチペダル1のマスタシリンダ2に流路23を介して接続される第一圧力室55を形成し、第一ピストン52及び第二ピストン53の間には、クラッチブースタ6のクラッチ流路25に接続される第二圧力室56を形成し、第二ピストン53と第三ピストン54の間には、オート圧送手段のアクチュエータ4に流路17を介して接続される第三圧力室57を形成し、第三ピストン54とシリンダ本体51の間には、流出入手段のリザーバ(図示せず)に流路33を介して接続される第四圧力室58を形成している。又、第一ピストン52及び第二ピストン53の両端にはオイルシール59を備えている。
【0027】
更に、シリンダ50の第二圧力室56には、第一ピストン52と第二ピストン53の間に位置するよう第一スプリング60を配置し、第四圧力室58には、第三ピストン54とシリンダ本体51の間に位置するよう第二スプリング61を配置している。ここで、第二スプリング61の弾性力は、第一スプリング60の弾性力より大きく、且つマニュアル操作、又はオート操作のどちらか一方の操作時の油圧よりも大きくなるよう設定されている。
【0028】
一方、クラッチブースタ6は、図8に示す如く、ハイドロリックピストン35を収納するハイドロリックピストンカバー35aの端部に、ハイドロリックピストン35のオーバーストロークを防止し且つクラッチ流路の作動油の流れを止めるストッパ35bを備えている。ここで、ストッパ35bは、クラッチ流路25の中途位置に備えられるものでもよい。
【0029】
又、クラッチペダルには、踏み込んだ際又は戻した際に接触して制御手段に指令を与える複数のスイッチ(図示せず)を設けてもよい。
【0030】
以下、本発明を実施する形態の第一例の作用を説明する。
【0031】
第一例においてマニュアル操作でクラッチを「断」とする際には、クラッチペダル1を踏み込むことによりマスタシリンダ2及び流路23を介して、図2に示す如くシリンダ50の第一スプリング60を圧縮するよう第一ピストン52を移動させ、第二圧力室56からクラッチ流路25を介して作動油をクラッチブースタ6に圧送してクラッチを「断」にする。この時、第二スプリング61は圧縮されることはなく、同時に第二ピストン53及び第三ピストン54は移動しない。又、マニュアル操作でクラッチを「接」とする際には、クラッチペダル1を戻すによりマスタシリンダ2及び流路23を介して、シリンダ50の第一スプリング60を伸長させるよう第一ピストン52を元の位置に戻し、クラッチブースタ6からクラッチ流路25を介してシリンダ50の第二圧力室56へ作動油を戻してクラッチを「接」にする。
【0032】
第一例においてオート操作でクラッチを「断」とする際には、制御装置3の指令でアクチュエータ4を駆動させることにより流路17を介して、図3に示す如くシリンダ50の第一スプリング60を圧縮するよう第二ピストン53を移動させ、第二圧力室56からクラッチ流路25を介して作動油をクラッチブースタ6に圧送してクラッチを「断」にする。この時、第二スプリング61は圧縮されることはなく、同時に第三ピストン54は移動しない。又、オート操作でクラッチを「接」とする際には、制御装置3の指令でアクチュエータ4を逆に駆動させることにより流路17を介して、第一スプリング60を伸長させるよう第二ピストン53を元の位置に戻し、クラッチブースタ6からクラッチ流路25を介してシリンダ50の第二圧力室56へ作動油を戻してクラッチを「接」にする。
【0033】
図4に示す如く、オート操作でシリンダ50の第二ピストン53が移動している(半クラッチの状態)際に、運転者が誤ってクラッチペダル1を踏み込んだ場合には、始めに、図5に示す如く、第一ピストン52が移動して第一スプリング60を圧縮し、第二圧力室56からクラッチ流路25を介して作動油をクラッチブースタ6に圧送してクラッチを「断」にし、次に、図6に示す如く、第一ピストン52が更に移動して、第三圧力室57の作動油の量を保つよう、第二ピストン53、第三ピストン54が移動し、第二スプリング61を圧縮すると共に第四圧力室58の作動油を流路33を介してリザーバに流出させる。又、オート操作に気づいて慌ててクラッチペダル1を戻した場合には、マスタシリンダ2により作動油が吸引されて第一ピストン52が元の位置に戻ると共に、第二ピストン53及び第三ピストン54が、アクチュエータ4により供給された第三圧力室57の作動油の量を保つ状態で第二スプリング61により押し戻され、クラッチの「断」を維持する。ここで、第三圧力室57の作動油の量は、クラッチ「断」でのクラッチストロークセンサ(図示せず)の判断がアクチュエータ4を止めることにより、変化しない。又、第二圧力室56の作動油の量は、クラッチが「断」の状態で、クラッチブースタ6のハイドロリックピストン35がストッパ35bに止まってクラッチ流路25の作動油の流れを止めることにより、変化しない。
【0034】
このように、第一例によれば、オート操作時において、運転者が誤ってクラッチペダル1を踏み込み且つ、オート操作に気づいて慌ててクラッチペダル1を戻す場合でも、シリンダ50の第三圧力室57に作動油の量を保つと共に、第二スプリング61によって第三ピストン54及び第二ピストン53が押し戻されるので、クラッチが「接」となることをなくし、結果的にクラッチペダル1の誤操作による車の急発進を防止することができる。
【0035】
クラッチ流路の作動油の流れを止めるストッパ35bを形成すると、オート操作時に運転者が誤ってクラッチペダル1を踏み込んだ場合であっても、第一ピストン52と第二ピストン53の間の第二圧力室56の作動油の量を保って第三ピストン54を移動させるので、第四圧力室58の作動油を確実にリザーバに流出させ、クラッチが「接」となることを好適に防止することができる。
【0036】
第二スプリング61の弾性力は、オート圧送手段のアクチュエータ4より圧送される作動油の圧より大きくするよう構成されると、アクチュエータ4の通常の操作の際には、シリンダ50の第二スプリング61が圧縮されることがなく第一スプリング60を圧縮し、且つオート操作時に運転者が誤ってクラッチペダル1を踏み込んだ際には、第二スプリング61を圧縮するので、第一ピストン52、第二ピストン53、第三ピストン54の移動を好適にすることができる。
【0037】
図7は本発明を実施する形態の第二例を示すもので、第一例のシリンダ50に対するマニュアル圧送手段及びオート圧送手段の接続を変更したものであり、第一例と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。
【0038】
第二例のクラッチコントロールシステムのシリンダ62は、第一例と略同様に、シリンダ本体51内に第一ピストン52及び第二ピストン53並びに第三ピストン54を左から順に配置すると共に、第一スプリング60及び第二スプリング61を備えている。
【0039】
第一ピストン52とシリンダ本体51の間には、オート圧送手段のアクチュエータ4に流路17を介して接続される第一圧力室55を形成し、第一ピストン52及び第二ピストン53の間には、クラッチブースタ6のクラッチ流路25に接続される第二圧力室56を形成し、第二ピストン53と第三ピストン54の間には、マニュアル圧送手段のクラッチペダル1のマスタシリンダ2に流路23を介して接続される第三圧力室57を形成し、第三ピストン54とシリンダ本体51の間には、リザーバ(図示せず)に流路33を介して接続される第四圧力室58を形成している。又、第一ピストン52及び第二ピストン53の両端にはオイルシール59を備えている。
【0040】
一方、クラッチブースタ6は、第一例と略同様に、ハイドロリックピストン35を収納するハイドロリックピストンカバー35aの端部に、ハイドロリックピストン35のオーバーストロークを防止し且つクラッチ流路の作動油の流れを止めるストッパ35bを備えている。ここで、ストッパ35bは、クラッチ流路25の中途位置に備えられるものでもよい。
【0041】
以下、本発明を実施する形態の第二例の作用を説明する。
【0042】
第二例においてマニュアル操作でクラッチを「断」とする際には、クラッチペダル1を踏み込むことによりマスタシリンダ2及び流路23を介して、シリンダ62の第一スプリング60を圧縮するよう第二ピストン53を移動させ、第二圧力室56からクラッチ流路25を介して作動油をクラッチブースタ6に圧送してクラッチを「断」にする。この時、第二スプリング61は圧縮されることはなく、同時に第三ピストン54は移動しない。又、マニュアル操作でクラッチを「接」とする際には、クラッチペダル1を戻すによりマスタシリンダ2及び流路23を介して、シリンダ62の第一スプリング60を伸長させるよう第二ピストン53を元の位置に戻し、クラッチブースタ6からクラッチ流路25を介してシリンダ62の第二圧力室56へ作動油を戻してクラッチを「接」にする。
【0043】
第二例においてオート操作でクラッチを「断」とする際には、制御装置3の指令でアクチュエータ4を駆動させることにより流路17を介して、シリンダ62の第一スプリング60を圧縮するよう第一ピストン52を移動させ、第二圧力室56からクラッチ流路25を介して作動油をクラッチブースタ6に圧送してクラッチを「断」にする。この時、第二スプリング61は圧縮されることはなく、同時に第二ピストン53及び第三ピストン54は移動しない。又、オート操作でクラッチを「接」とする際には、制御装置3の指令でアクチュエータ4を逆に駆動させることにより流路17を介して、第一スプリング60を伸長させるよう第一ピストン52を元の位置に戻し、クラッチブースタ6からクラッチ流路25を介してシリンダの第二圧力室56へ作動油を戻してクラッチを「接」にする。
【0044】
オート操作でシリンダ62の第一ピストン52が移動している(半クラッチの状態)際に、運転者が誤ってクラッチペダル1を踏み込んだ場合には、始めに、第二ピストン53が移動して第一スプリング60を圧縮し、第二圧力室56からクラッチ流路25を介して作動油をクラッチブースタ6に圧送してクラッチを断」にし、次に、第一圧力室55の作動油の量を保つよう、第三ピストン54「が移動し、第二スプリング61を圧縮すると共に第四圧力室58の作動油をリザーバに流出させる。又、オート操作に気づいて慌ててクラッチペダル1を戻した場合には、マスタシリンダ2により作動油が吸引されて第二ピストン53が元の位置に戻ると共に、第二スプリング61によって第三ピストン54が押し戻され、第一ピストン52が、アクチュエータ4により供給された第一圧力室55の作動油の量を保つ状態で位置し、クラッチの「断」を維持する。ここで、第一圧力室55の作動油の量は、クラッチ「断」でのクラッチストロークセンサ(図示せず)の判断がアクチュエータ4を止めることにより、変化しない。又、第二圧力室56の作動油の量は、クラッチが「断」の状態で、クラッチブースタ6のハイドロリックピストン35がストッパ35bに止まってクラッチ流路25の作動油の流れを止めることにより、変化しない。
【0045】
このように、第二例によれば、第一例と同様の作用効果を得ることができる。
【0046】
尚、本発明のクラッチコントロールシステムは、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0047】
【発明の効果】
上記した本発明のクラッチコントロールシステムによれば、オート操作時において、運転者が誤ってマニュアル圧送手段を操作し且つ慌ててマニュアル圧送手段を戻す場合でも、第二スプリングによって第三ピストンが押し戻されると共に、シリンダのオート操作側の圧力室に作動油の量を保つので、クラッチが「接」となることをなくし、結果的にクラッチペダルの誤操作による車の急発進を防止することができるという種々の優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の第一例のシリンダを示す断面図である。
【図2】クラッチペダルの踏込によりクラッチを「断」とした第一例のシリンダの状態を示す断面図である。
【図3】アクチュエータの作動によりクラッチを「断」とした第一例のシリンダの状態を示す断面図である。
【図4】アクチュエータの作動により半クラッチの状態にした第一例のシリンダの状態を示す断面図である。
【図5】図4からクラッチペダルを踏込んだ第一例のシリンダの状態を示す断面図である。
【図6】図5からクラッチペダルを更に踏込んだ第一例のシリンダの状態を示す断面図である。
【図7】本発明を実施する形態の第二例のシリンダを示す断面図である。
【図8】クラッチコントロールシステムを示す概略図である。
【図9】クラッチコントロールシステムのアクチュエータを示す断面図である。
【図10】従来のシリンダを示す断面図である。
【図11】クラッチブースタのリレーピストン部を拡大して示す断面図である。
【図12】クラッチペダルの踏込によりクラッチを「断」とした従来例のシリンダの状態を示す断面図である。
【図13】アクチュエータの作動によりクラッチを「断」とした従来例のシリンダの状態を示す断面図である。
【図14】アクチュエータの作動により半クラッチの状態でクラッチペダルを踏込んだ従来例のシリンダの状態を示す断面図である。
【図15】図14からクラッチペダルを更に踏込んだ従来例のシリンダの状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 クラッチペダル(マニュアル圧送手段)
2 マスタシリンダ(マニュアル圧送手段)
3 制御装置(オート圧送手段)
4 アクチュエータ(オート圧送手段)
25 クラッチ流路
50 シリンダ
51 シリンダ本体
52 第一ピストン
53 第二ピストン
54 第三ピストン
55 第一圧力室
56 第二圧力室
57 第三圧力室
58 第四圧力室
60 第一スプリング
61 第二スプリング
62 シリンダ
Claims (5)
- クラッチの断接を担うようクラッチ流路に接続されるシリンダと、該シリンダに作動油を圧送するマニュアル圧送手段と、前記シリンダに作動油を圧送するオート圧送手段と、前記シリンダから作動油を流出入させる流出入手段とを備え、
前記シリンダは、シリンダ本体内に配置される第一ピストン及び第二ピストン並びに第三ピストンと、第一ピストンとシリンダ本体の間に形成されてマニュアル圧送手段に接続される第一圧力室と、第一ピストン及び第二ピストンの間に形成されてクラッチ流路に接続される第二圧力室と、第二ピストンと第三ピストンの間に形成されてオート圧送手段に接続される第三圧力室と、第三ピストンとシリンダ本体の間に形成されて流出入手段に接続される第四圧力室と、第二圧力室で第一ピストンと第二ピストンの間に配置される第一スプリングと、第四圧力室で第三ピストンとシリンダ本体の間に配置され且つ第一スプリングより大きい弾性力を有する第二スプリングとを備えたことを特徴とするクラッチコントロールシステム。 - クラッチの断接を担うようクラッチ流路に接続されるシリンダと、該シリンダに作動油を圧送するマニュアル圧送手段と、前記シリンダに作動油を圧送するオート圧送手段と、前記シリンダから作動油を流出入させる流出入手段とを備え、
前記シリンダは、シリンダ本体内に配置される第一ピストン及び第二ピストン並びに第三ピストンと、第一ピストンとシリンダ本体の間に形成されてオート圧送手段に接続される第一圧力室と、第一ピストン及び第二ピストンの間に形成されてクラッチ流路に接続される第二圧力室と、第二ピストンと第三ピストンの間に形成されてマニュアル圧送手段に接続される第三圧力室と、第三ピストンとシリンダ本体の間に形成されて流出入手段に接続される第四圧力室と、第二圧力室で第一ピストンと第二ピストンの間に配置される第一スプリングと、第四圧力室で第三ピストンとシリンダ本体の間に配置され且つ第一スプリングより大きい弾性力を有する第二スプリングとを備えたことを特徴とするクラッチコントロールシステム。 - シリンダは、マニュアル圧送手段もしくはオート圧送手段のいずれか一方からの作動油の圧送により、クラッチ流路を介してクラッチを断接し得ると共に、オート圧送手段の作動油の圧送時に、マニュアル圧送手段より作動油を圧送しても、流出入手段によりシリンダから作動油を流出させ、オート圧送手段で圧送されたシリンダ内の作動油の量を保つよう構成された請求項1又は2記載のクラッチコントロールシステム。
- クラッチ流路の作動油の流れを止めるストッパを形成した請求項1、2又は3記載のクラッチコントロールシステム。
- 第二スプリングの弾性力は、オート圧送手段より圧送される作動油の圧より大きくするよう構成された請求項1、2、3又は4記載のクラッチコントロールシステム。
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