JP3888081B2 - クラッチ操作装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クラッチの断接操作をクラッチアクチュエータにより行うクラッチ操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両の駆動力伝達系に用いられるクラッチの断接操作時には、クラッチペダルの踏み込みにより生じた油圧を油圧回路で接続されたクラッチアクチュエータに伝え、同クラッチアクチュエータが発生する作動力でクラッチの断接を行っており、クラッチアクチュエータにはペダル踏み込み力を補助するクラッチブースタが装着されたものが多い。
【0003】
クラッチブースタはクラッチペダルの踏み込み操作力相当の圧力を受ける油圧室とこれに直列接続されエア圧や油圧等の流体圧を受ける倍力室とを備える。ここで、クラッチペダルの踏み込みによりパイロット圧が生じ、これが倍力室に圧力供給装置あるいは大気解放口を選択的に切り換え接続する切換手段を作動させることにより、倍力室の流体圧を給排して同倍力室で補助作動力を生じさせ、この補助作動力でクラッチの切換えを行い、断接操作を容易化している。なお、この種のクラッチブースタ付のクラッチアクチュエータを備えたクラッチ操作装置の一例が実公平7−49077号公報や特許第2597810号公報に開示される。
【0004】
ところで、セミオートトランスミッション(T/M)付車両に用いられるクラッチ100は、図6に示すように、クラッチブースタ付のクラッチアクチュエータ110により断接操作される。
クラッチアクチュエータ110は本体を成すシリンダ120の内部に油圧室130及び倍力室140及び大気室150をこの順に直列配備しており、各室にはピストン161、162が摺動自在にそれぞれ配備される。各室のピストンはシリンダ中心線L1に沿って配備され、特に、大気室150を突き出たピストン162と一体のロッド163の突端はクラッチ100を断接切換えするレリーズレバー170の回動端にピン結合される。油圧室130にはクラッチペダル180の作動に応じて圧力を発生させるクラッチマスタシリンダ190が操作油路200を介して連結される。倍力室140にはダブルチェックバルブ210を通して第1、2切換えバルブ220,230を備える第1、2エア給排路240,250が並列的に配備され、これらはそれぞれエアタンクTに切換え接続可能に接続されている。更に、大気室150には第1、2戻し配管260,270が接続され、これにより、倍力室140のエアをダブルチェックバルブ210及びいずれか一方の第1、2切換えバルブ220,230を介して供給可能に形成されている。
【0005】
第1切換えバルブ220はクラッチペダル180のペダル操作時に油圧が操作油路200を介して供給されると、第1エア給排路240を開いてエアタンクTを倍力室140に接続してクラッチ100を断操作する。ペダル解放時には、第1エア給排路240を遮断し、倍力室140をダブルチェックバルブ210及び第1戻し配管260を介し大気室150に接続し、クラッチを接作動させる。
【0006】
一方、クラッチ自動制御時には、図示しない制御手段から第2切換えバルブ230に切換え信号s1がオンの入力があると、同バルブ230は第2エア給排路250を開いてエアタンクTをダブルチェックバルブ210を介し倍力室140に接続してクラッチ100を断作動させ、切換え信号s1がオフで第2エア給排路250を遮断し、倍力室140をダブルチェックバルブ210及び第2戻し配管270を介し大気室150に接続し、クラッチ100を接作動させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のクラッチブースタ付のクラッチアクチュエータ110は、クラッチ自動制御時の応答性を確保しようとすると、第2切換えバルブ230、ダブルチェックバルブ210、第2エア給排路250、第2戻し配管270をそれぞれ大流量にする必要がある。
このため、第2切換えバルブ230を大きくすると共に第2エア給排路250、第2戻し配管270の径も大きくする必要があり、更に、これらの機器取付けにも大きな配置スペースを確保する必要があるといった問題があった。
【0008】
本発明は上述の課題に基づき、クラッチ断接時の作動応答性を確保した上で装置の小型化、簡素化を図ることができるクラッチ操作装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、請求項1の発明であるクラッチ操作装置は、クラッチと、同クラッチを断接操作する第1、第2圧力室を有したクラッチアクチュエータと、切換え指示圧を受けた際に前記第1圧力室を大気解放部より圧力供給装置に切り換え接続する第1切換手段と、乗員によって操作されるクラッチペダルと、同クラッチペダルの作動に応じて圧力を発生させ、前記第2圧力室に作動圧を前記第1切換手段に切換え指示圧をそれぞれ供給するクラッチマスタシリンダと、切換え信号を受けた際に前記クラッチマスタシリンダに代えて前記第1切換手段に切換え指示圧を供給可能な第2切換手段と、同第2切換手段にクラッチ自動制御時に切換え信号を発する制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0010】
このように、クラッチペダルの作動に応じてクラッチマスタシリンダが発生させた圧力を第2圧力室に供給してクラッチを断接操作し、これと同時に、クラッチマスタシリンダが発生させた圧力である切換え指示圧を第1切換手段に供給することで、同第1切換手段がクラッチアクチュエータの第1圧力室を圧力供給装置あるいは大気解放口に選択的に切り換えて、クラッチを断接操作する。一方、クラッチ自動制御時には、切換え信号を受けた第2切換手段から供給する切換え指示圧を第1切換手段に供給することで、同第1切換手段がクラッチアクチュエータの第1圧力室を圧力供給装置あるいは大気解放口に選択的に切り換えて、クラッチを断接操作する。
このため、第1切換手段に連結される第2切換手段は圧力供給装置からの圧力を第1切換手段に対して切換え指示圧として供給し得れば良い。従って、第2切換手段と第1切換手段との間の圧力供給路は比較的低圧の切換え指示圧が伝達されればよく、この点で該圧力供給路の小型化が図られると共に第2切換手段自体やそれに接続される圧力供給路もまた小型化される。
【0011】
好ましくは、前記第1切換手段は切換え指示圧を受けた際に作動圧給排回路を介し前記第1圧力室を大気解放部より前記圧力供給装置に切り換え接続するように構成されても良い。この場合、特に、作動圧給排回路が装置のレイアウト上の自由度が確保される。
また、好ましくは、前記第2切換手段は切換え信号を受けた際に切換え指示圧給排回路を介し前記第1切換手段に前記圧力供給装置からの切換え指示圧を供給するように構成されても良い。この場合、特に、切換え指示圧給排回路が装置のレイアウト上の自由度が確保される。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1には本発明の一実施形態としてのクラッチ操作装置を示す。このクラッチ操作装置はセミオートトランスミッション(T/M)付車両の動力伝達系中に配備され、エンジン1とトランスミッション2間の動力を断接操作するクラッチ3に装着されている。
【0013】
エンジン1は燃料噴射量制御アクチュエータ4を装備し、これをエンジンコントローラ6に接続する。エンジンコントローラ6は図示しない各センサよりエンジン回転数Ne、アクセル開度θ等を採りこみ、これら情報に沿って燃料噴射ポンプ5の燃料噴射量を制御手段であるエンジンコントローラ6により制御する。クラッチ3はクラッチペダル10の踏み込みにより生じた油圧を操作油路7で接続されたクラッチアクチュエータ8に伝え、同クラッチアクチュエータが発生する作動力でクラッチ3の断接を行っている。トランスミッション2は変速段を切換え操作するギアシフトアクチュエータ9を装備し、このギアシフトアクチュエータ9にはエア源であるエアタンク11が変速操作用の電磁弁12を介して接続されている。この電磁弁12は図示しない変速制御用のミッションコントローラ13により切換え制御される。
【0014】
図2に示すように、クラッチ3はエンジン出力軸14に一体結合されるフライホイール15とその一側面に摩擦接合可能でトランスミッション2の入力軸16と一体回転するクラッチプレート17と、同クラッチプレートをフライホイール15に圧接、分断操作するプレッシャプレート18と、同プレッシャプレートを接離方向Xに切換え作動させるレリーズレバー19と、同レリーズレバーに連結されたクラッチアクチュエータ8とを備える。ここでクラッチアクチュエータ8はクラッチ3及びトランスミッション2の外壁に取付られる。
【0015】
図3に示すように、クラッチアクチュエータ8はケーシング21及び同ケーシングに一体結合されたシリンダカバー22により本体部を形成する。ケーシング21の一端には中央貫通孔24が貫通状態で形成され、そこには摺動体25が摺動自在に嵌挿される。摺動体25の外側端部には凹部251が形成され、同凹部にはプッシュロッド27の基端が差し込み当接している。このプッシュロッド27の他端は図1、2に示すように、レリーズレバー19の外部回動端191にピン結合される。
【0016】
一方、シリンダカバー22は大径筒部221と小径筒部222から成り、大径筒部221の端部がケーシング21の中央貫通孔24と対向する部位に一体的に結合され、同部に大気室28を形成する。
大径筒部221には第1ピストン29が嵌挿され、大気室28をその隣の第1圧力室である倍力室26と区分している。大気解放部を成す大気室28には大気解放口側に連通可能で逆止弁をなす排気バルブ30が装着され、これにより同室のエア圧が大気圧を上回ることがないように調圧作動している。
【0017】
第1ピストン29は中央部より第1ピストンロッド291を突き出し形成され、第1ピストンロッド291の先端を摺動体の内側凹部252に当接させるように形成される。倍力室26は作動圧給排回路50を介し後述の倍力室ポートp4に連通する。
なお、第1ピストン29は倍力室26側に配備される第1戻しばね31で大気室28側に押圧されている。
【0018】
小径筒部222には第2ピストン32が嵌挿され、同ピストンの一端側には操作油路33と連通する油圧室34が形成される。第2ピストン32の他端側は第2ピストンロッド321を突き出し形成している。第2ピストンロッド321はその先端が倍力室側の第1ピストン29側に所定隙間t1を介し対抗するよう形成される。なお、第2ピストンロッド321上の係止部Jと第1ピストン29の中央部の間には両者を互いに離隔させ所定隙間t1を確保するよう弾性的に押圧する第2戻しばね35が装着されている。このようにクラッチアクチュエータ8は本体を成すケーシング21及びシリンダカバー22の内部に大気室28、倍力室26、油圧室34をこの順に直列配備し、各室に亘って摺動体25、第1ピストン29、第2ピストン32が摺動自在にそれぞれクラッチアクチュエータ中心線Lに沿って配備される。
【0019】
図2に示すように、油圧室34に連通する操作油路33はその一端がクラッチマスタシリンダ36に他端が後述の第1切換手段であるデュアルリレーバルブ37に連結される。クラッチマスタシリンダ36はクラッチ油タンクT1により常時オイル供給を受け、ペダル10の踏み込み作動に応じて操作油路33に油圧を発生させる。これにより操作油路33に連通する油圧室34の第2ピストン32に操作油圧が加わり、デュアルリレーバルブ37にパイロット圧である切換え指示圧が加わる。
【0020】
図3に示すように、クラッチアクチュエータ8のケーシング21の一側部には第1切換手段であるデュアルリレーバルブ37が装着され、これにより大気室28及び倍力室26のエア圧を給排制御する。デュアルリレーバルブ37は作動圧給排回路50及びエア供給装置48に接続され、後述の操作油圧ポートp1あるいは操作エア圧ポートp2が切換え指示圧を受けた際に第1圧力室である倍力室26をエアタンクTあるいは大気室28に選択的に切り換えるよう機能する。なお、エア供給装置48はエアタンクT及びこれより延出し、分岐した上で第1切換手段であるデュアルリレーバルブ37に達する第1エア供給管51と第2切換手段であるオート用M/V47に達する第2エア供給管61とで構成される。
【0021】
デュアルリレーバルブ37は、図3,4に示すように、ケーシング21内に形成されたバルブ穴39とその内部に摺動可能に嵌挿される第1、第2、第3スリーブ41、42、43とを備える。第1スリーブ41はその一端側が切換え圧受け室としての油圧受室44に、他端が第2スリーブ42に対向配備され、油圧受室44には操作油路33に連通する操作油圧ポートp1が形成される。第1スリーブ41と第2スリーブ42とは互いに分離可能に当接し切換え圧受け室としてのエア圧受室45に対向配備される。
【0022】
エア圧受室45には操作エア圧ポートp2が形成され、操作エア圧ポートp2には切換え指示圧給排回路46を介して第2切換手段であるオート用M/V47が連結される。
第2スリーブ42は大径部421及び小径部422から成り、大径部421には環状溝r1が形成される。環状溝r1は連通路r2を介し大気室28に連通する大気室ポートp3が形成される。
【0023】
小径部422はバルブ穴39の一部である給排エア室49に遊嵌状態で嵌合する。給排エア室49は倍力室26に作動圧給排回路50を介し連通する倍力室ポートp4が形成される。なお、作動圧給排回路50は倍力室26(第1圧力室)を第1エア供給管51を介しエアタンクTを接続する作動圧給排回路として機能する。
給排エア室49には第1戻しばね52が配備され、同ばねが常時第2スリーブ42を閉鎖位置A1(図4に実線で示す位置)に押圧付勢している。
【0024】
小径部422及び大径部421の中央には連通穴60が形成され、同穴の一端は第3スリーブ43のシール面431に向け開口し、他端は環状溝r1に連通する。
バルブ穴39の一部である給排エア室49の隣には環状弁座部53を介し流入室54が形成され、流入室54に第3スリーブ43が配備される。流入室54には第1エア供給管51を介しエアタンク11に連通する流入ポートp5が形成される。
環状弁座部53の流入室54との対向面には第3スリーブ43のシール面431が当接可能に形成され、環状弁座部53の内穴には小径部422の先端が遊嵌状に嵌合する。第3スリーブ43はシール面431と反対側に主部432を有し、その主部432をガイド板55の穴551に摺動可能に嵌挿する。
【0025】
ガイド板55は流入室54を外部に対しシールすると共に第3スリーブ43を摺動可能に支持する。流入室54には第2戻しばね56が配備され、これにより、第3スリーブ43のシール面431を環状弁座部53に弾性的に押圧可能に形成される。なお、符号57はガイド板55のずれ止めと第3スリーブ43の摺動を確保するスペーサであり、Oリング58によりバルブ穴39にずれなく取付られている。
操作エア圧ポートp2に切換え指示圧給排回路46を介して連結される第2切換え手段としてのオート用M/V47は電磁開閉弁である。オート用M/V47は制御手段であるクラッチコントローラ13より切換え信号Sを受けた際にエアタンク11からの圧力に基づく切換え指示圧をクラッチマスタシリンダ36からの切換え指示圧に代えてデュアルリレーバルブ37に供給可能に構成される。
【0026】
従って第2切換え手段としてのオート用M/V47はエアタンク11からの切換え指示圧を操作エア圧ポートp2を介してデュアルリレーバルブ37に供給しあるいは同デュアルリレーバルブ37を大気解放口62(図2参照)に切り換えるよう機能する。
図2に示すように、オート用M/V47は切換え指示圧給排回路46に連通する出力ポートq1とエアタンク11に第2供給パイプ61を介し連通する流入ポートq2と大気解放部を成す大気解放口62に連通する解放ポートq3を備え、これらのポートがソレノイド471及び戻しばね472に駆動される弁体473により切換え操作される。ここでソレノイド471が非励磁時(図2に実線で示す状態)において、弁体473は流入ポートq2を閉鎖し、出力ポートq1を大気解放口62に連通させ、操作エア圧ポートp2側のエア圧受室45(図4参照)を大気解放する。一方、ソレノイド471の励磁時において、弁体473は流入ポートq2を出力ポートq1に連通させてエアタンク11の高圧エアを第2供給パイプ61、切換え指示圧給排回路46、操作エア圧ポートp2を介し切換え圧受室45に供給する。
【0027】
クラッチコントローラ13は、クラッチスイッチ63よりのクラッチ操作信号c1や、クラッチストロークスイッチ64よりのクラッチストローク信号c2や、図示しないクラッチ回転センサよりのクラッチ回転信号cn、車速センサからの車速v等が採り込まれ、これらクラッチ情報に応じて、自動変速時に所定の断接モードでクラッチ3を自動的に断接制御するよう機能する。なお、クラッチコントローラ13はエンジンコントローラ6と信号回線kを介し信号の授受を行うように構成される。
このようなクラッチ3を備えた車両の駆動時において、エンジンコントローラ6がエンジン回転数Ne、アクセル開度θに応じて燃料噴射ポンプ5の燃料噴射量を制御し、同時にクラッチペダル10の踏み込み操作でクラッチ3の断接がマニュアル操作される。
【0028】
クラッチ3の断操作時には、クラッチマスタシリンダ36より操作油路33を通し油圧室34及びデュアルリレーバルブ37の油圧受室44に油圧を送る。これによりデュアルリレーバルブ37の第1、第2スリーブ41,42が第3スリーブ43を押圧し、第3スリーブ43を環状弁座部53より離してデュアルリレーバルブ37を開き、エアタンク11の高圧エアを第1エア供給管51、作動圧給排回路50を介して倍力室26に供給し、第1ピストン29、プッシュロッド27、レリーズレバー19を介しクラッチ3を断操作する。なお、この際、操作油路33にはクラッチペダル10の踏み込み量に応じた油圧が発生し、この油圧を受けたデュアルリレーバルブ37が倍力室26に油圧相当のエア圧供給を行い、クラッチストローク量を増減調整することとなる。
【0029】
このような、クラッチ断操作の後、クラッチペダル10の踏み込みが解放されたとする。
この場合、クラッチペダル10を離すと操作油路33の油圧が低下し、デュアルリレーバルブ37の第1、第2スリーブ41、42が後退し、第3スリーブ43が環状弁座部53に当接し、第1エア供給管51を閉鎖し、作動圧給排回路50を介し倍力室26のエアを大気室28に戻し、排気バルブ30より大気解放し、スムーズにクラッチ3を接作動させる。
次に、エンジン駆動時に自動変速モードが選択され、エンジンコントローラ6と共にクラッチコントローラ13が駆動し、クラッチコントローラ13が自動変速時に所定の断接モードでクラッチ3を自動的に断操作するとする。
【0030】
このクラッチ3の断操作時には、第2切換手段であるオート用M/V47のソレノイド471が励磁され、弁体473が切換えられる。これにより、クラッチマスタシリンダ36からの切換え指示圧に代えて、エアタンク11からの高圧エアが第2エア供給管61、オート用M/V47を通過し、切換え指示圧として切換え指示圧給排回路46を介しエア圧受室45に供給され、デュアルリレーバルブ37が切り替わり、第1エア供給管51の高圧エアを作動圧給排回路50を介し倍力室26に供給し、クラッチ3を断操作する。
【0031】
このクラッチ断操作の後、クラッチコントローラ13がクラッチ3の接制御に入るとする。この場合、クラッチ3の接信号に応じてオート用M/V47のソレノイド471が非励磁状態に切り替わり、第2エア供給管61が断たれ、切換え指示圧給排回路46を介しコントロール部であるエア圧受室45を大気解放する。このため、デュアルリレーバルブ37の第1、第2スリーブ41,42が退却し、第3スリーブ43が環状弁座部53を閉じ、第1エア供給管51を断ち、倍力室26の高圧エアを連通路r2を介し大気室28に供給し、排気バルブ30より大気解放され、クラッチ3をスムーズに接操作する。
【0032】
このように、図1のクラッチ操作装置はクラッチペダル10の踏み込み作動に応じてクラッチマスタシリンダ36が発生させた圧力を油圧室34に給排してクラッチ3を断接操作する。これと同時に、クラッチマスタシリンダ36が発生させた圧力である切換え指示圧を、デュアルリレーバルブ37のコントロール部である操作油圧ポートp1に供給し、これにより、デュアルリレーバルブ37がクラッチアクチュエータ8の倍力室26を圧力供給装置48あるいは大気解放口側の大気室28に選択的に切り換えて、クラッチを断接操作する。
【0033】
一方、クラッチ自動制御時には、切換え信号Sを受けたオート用M/V47が圧力供給装置48から供給する切換え指示圧をデュアルリレーバルブ37のコントロール部である操作エア圧ポートp2に供給し、これによりデュアルリレーバルブ37がクラッチアクチュエータ8の倍力室26を圧力供給装置48あるいは大気解放口側の大気室28に選択的に切り換えて、クラッチを断接操作する。
【0034】
このように、デュアルリレーバルブ37に連結される切換え指示圧給排回路46は、クラッチマスタシリンダ36からの切換え指示圧に代えて、圧力供給装置48からの高圧エアを切換え指示圧として供給し得れば良い。このため、切換え指示圧給排回路46は比較的小径なものでよく、応答性を確保した上で切換え指示圧給排回路46の小型化を図ることができる。しかも、オート用M/V47とデュアルリレーバルブ37との間には切換え指示圧給排回路46のみが接続され、図6に示した従来装置のように、リレーバルブに装着されている作動圧給排回路側を延出させた上で接続する必要がなく、しかも、ダブルチェックバルブ(図6参照)210を必要とせず、これらの点で装置の簡素化、小型化、コスト低減を図れる。
【0035】
上述のところにおいて、デュアルリレーバルブ37の第1エア供給管51やオート用M/V47の第2エア供給管61は合流した上で高圧エアを供給する圧力供給装置48のエアタンク11側に連結されていたが、場合により、図5に示すような圧力供給装置48aを用いてもよい。
図5に示す圧力供給装置48aは高圧エア源であるエアタンク11aより第1、2エア供給管51a、61aを分岐して延出させる。ここで、第1エア供給管51aはデュアルリレーバルブ37の流入ポートp5(図4参照)に連通する。第2エア供給管61aは第2分岐部65で第1、第2分岐管66,67を延出させ、これらをダブルチェックバルブ68に接続する。第1分岐管66にはオート用M/V47aが装着され、第2分岐管67には開閉弁69が装着される。
【0036】
第1分岐管66のオート用M/V47aは図2のオート用M/V47と同一構成を採り、開閉弁69は常閉電磁弁として形成され、これらは図1のクラッチコントローラ13と同様の機能を備えたクラッチコントローラ13aに接続される。
このような圧力供給装置48aを用いた場合、クラッチコントローラ13aは、図1のクラッチコントローラ13と同様のクラッチ制御を行い、特に、オート用M/V47aの故障判定時に図示しない警報器を駆動し、開閉弁69を開き、クラッチ3を強制的に接作動させ、緊急脱出走行を可能としている。
【0037】
図1乃至図4には本発明の一実施形態としてのセミオートトランスミッション(T/M)付車両のクラッチ操作装置を示したが、場合により、その他の自動変速機付車両の回転力伝達系に配備されるクラッチのクラッチ操作装置として構成しても良く、これらの場合も、図1のクラッチ操作装置と同様の作用効果が得られる。
【0038】
【発明の効果】
以上のように、本発明では、第1切換手段に連結される第2切換手段は該第1切換手段に対して切換え指示圧を供給し得れば良いため、応答性を確保した上で第2切換手段やそれに接続される圧力供給路の小型化を図ることができ、しかも、第2切換手段と第1切換手段との間は切換え指示圧が伝達されればよく、この点で装置の簡素化、小型化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのクラッチ操作装置を装備した車両の回転力伝達系の要部概略構成図である。
【図2】図1のクラッチ操作装置の油圧配管及びエア圧配管の概略構成図である。
【図3】図1のクラッチ操作装置のクラッチアクチュエータの拡大断面図である。
【図4】図1のクラッチ操作装置で用いるデュアルリレーバルブの拡大断面図である。
【図5】図3に示すエア供給装置に代えて採用できるその他のエア供給装置の配管構成図である。
【図6】従来のクラッチ操作装置の油圧配管及びエア圧配管の概略構成図である。
【符号の説明】
3 クラッチ
8 クラッチアクチュエータ
10 クラッチペダル
13 クラッチコントローラ(制御手段)
26 倍力室(第1圧力室)
28 大気室(大気解放部)
34 油圧室(第2圧力室)
36 クラッチマスタシリンダ
37 デュアルリレーバルブ(第1切換手段)
47 オート用M/V47(第2切換手段)
48 圧力供給装置
62 大気解放口(大気解放部)
S 切換え信号

Claims (1)

  1. クラッチと、
    同クラッチを断接操作する第1、第2圧力室を有したクラッチアクチュエータと、
    切換え指示圧を受けた際に前記第1圧力室を大気解放部より圧力供給装置に切り換え接続する第1切換手段と、
    乗員によって操作されるクラッチペダルと、
    同クラッチペダルの作動に応じて圧力を発生させ、前記第2圧力室に作動圧を前記第1切換手段に切換え指示圧をそれぞれ供給するクラッチマスタシリンダと、
    切換え信号を受けた際に前記クラッチマスタシリンダに代えて前記第1切換手段に切換え指示圧を供給可能な第2切換手段と、
    同第2切換手段にクラッチ自動制御時に切換え信号を発する制御手段とを具備したことを特徴とするクラッチ操作装置。
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