JP2009051594A - 用紙搬送装置、用紙処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

用紙搬送装置、用紙処理装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】上流の用紙が異常発生により停止したときに下流の用紙に折り、破れ、ローラ擦れ(汚れ)等の不具合が発生することのないようにする。
【解決手段】用紙を搬送するための複数の搬送ローラ1,2,5,6と、他の搬送ローラとは独立して駆動可能な排紙ローラ6と、用紙の紙詰まりを検出する紙詰まり検出手段と、用紙の位置を検出する用紙センサ301,302,303とを有する用紙搬送装置において、紙詰まりを検出した際に、紙詰まりの発生した用紙よりも下流の位置に別用紙が存在しないか、存在しても搬送中の最下流用紙が規定位置より上流にあるときは、搬送中の全ての用紙が機外に排出されないように搬送ローラ1,2,5,6を停止させ、紙詰まりを検出した際に、紙詰まりの発生した用紙よりも下流に別用紙が存在し、かつ最下流用紙が規定位置より下流であるときは、排紙ローラ6の駆動を継続させて最下流用紙のみを排紙完了させる。
【選択図】図34

Description

本発明は、シート状記録媒体(本明細書では「用紙」と称する)を搬送するための複数の搬送ローラを備えた用紙搬送装置、この用紙搬送装置を備えた用紙処理装置、及び前記用紙搬送装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置に接続される用紙後処理装置等において、紙詰まり、搬送中のカバー開放、各機構の異常を検出した場合、用紙の搬送継続が不可能と判断し、装置を全停止させていた。装置を全停止させることにより搬送中の用紙は装置内に残留するが、ユーザが残留用紙の除去作業を行った後に残留用紙のリカバリ処理(残留した用紙をもう一度、画像形成、用紙処理し排紙完了させる)を行っている。
しかしながら、用紙先端が排紙ローラより下流にあるとき、前記停止原因により装置を全停止させると、装置内では残留用紙と判断していても排紙ローラの停止処理が間に合わずに用紙が機外に排出された状態になり、あるいは、用紙が機外に露出した状態で停止することによりユーザが用紙を排紙ローラから引き抜いて有効用紙にしてしまう場合がある。この場合、リカバリ処理にて同じ画像形成、用紙処理を再度行うことになり、出力の重複が発生してしまう。
このようなことから特許文献1には、停止に伴う残留シートの除去作業をなくし、かつシート処理が途中で止まってしまうことの不具合を解消できるシート後処理装置を提供することを目的に、独立に駆動可能な複数のシート処理手段を備え、該複数のシート処理手段はシートの流れに沿って連続的に処理を行うシート後処理装置において、前記シート処理手段に異常が検出された場合、該異常が検出されたシート処理手段を停止させる停止手段と、該異常が検出されたシート処理手段の位置に応じて、該シート処理手段と同時に処理を停止させるその他のシート処理手段を選択する選択手段と、該選択された前記シート処理手段を停止させる同時停止手段とを備えたシート後処理装置が記載されている。
また、特許文献2には、 後処理装置本体で紙詰まりが発生した場合でも、画像形成装置本体の用紙搬送を直ちに停止しなくて済み、かつ用紙取り除き作業を簡単に行うことを目的に、画像形成装置の排紙部より排紙される用紙を受け入れ、かつ単一の搬送路内を搬送させて仕分け部で仕分け、丁合いする用紙後処理装置において、画像形成装置の排紙部と対面する単一の搬送路の入口端に入口ガイド板を設け、かつ後処理装置本体での紙詰まり時に入口ガイド板を解放する解放手段を設けた用紙後処理装置が記載されている。
特開平9−71363号公報 特開平8−231121号公報
しかしながら、上流の用紙のみを停止させ、下流の用紙搬送を継続した場合、特に用紙間距離が近い場合には下流の用紙に折り、破れ、ローラ擦れ(汚れ)等の不具合が発生することがある。例えば、上流処理手段を停止させたときに停止したローラを下流用紙後端が通過していない場合、あるいは、下流用紙と上流用紙の接触により上流用紙の紙詰まりと判定されたとき等に下流の用紙に折り、破れ、ローラ擦れ(汚れ)等の不具合が発生する。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、リカバリ処理時の出力の重複防止を意図した停止動作を行い、下流の用紙に折り、破れ、ローラ擦れ(汚れ)等の不具合が発生しないようにすることにある。
前記課題を解決するため、第1の手段は、用紙を搬送するための複数の搬送ローラと、前記搬送ローラの1つであり、用紙を機外へ排出する直前に設置され、他の搬送ローラとは独立して駆動可能な排紙ローラと、搬送中の用紙の紙詰まりを検出する紙詰まり検出手段と、搬送中の用紙の位置を検出する用紙位置検出手段とを有する用紙搬送装置において、前記紙詰まり手段によって紙詰まりを検出した際に、紙詰まりの発生した用紙よりも下流の位置に別用紙が存在しないか、存在しても搬送中の最下流用紙が規定位置より上流にあるときは、搬送中の全ての用紙が機外に排出されないように搬送ローラを停止させ、前記紙詰まり手段によって紙詰まりを検出した際に、紙詰まりの発生した用紙よりも下流に別用紙が存在し、かつ最下流用紙が規定位置より下流であるときは、前記排紙ローラの駆動を継続させ前記最下流用紙のみを排紙完了させる制御手段を備えていることを特徴とする。
第2の手段は、用紙を搬送するための複数の搬送ローラと、前記搬送ローラの1つであり、用紙を機外へ排出する直前に設置され、他の搬送ローラとは独立して駆動可能な排紙ローラと、装置のカバーの開閉を検出するカバー開閉検出手段と、搬送中の用紙の位置を検出する用紙位置検出手段とを有する用紙搬送装置において、前記カバー開閉検出手段によって前記カバーの開放を検出した際に、搬送中の最下流用紙が規定位置より上流であるときは、搬送中の全ての用紙を機外に排出しないように搬送ローラを停止させ、前記カバー開閉検出手段によって前記カバーの開放を検出した際に、搬送中の最下流用紙が規定位置より下流であるときは、最下流用紙のみを排紙完了させるように、前記排紙ローラの駆動を継続させる制御手段を備えていることを特徴とする。
第3の手段は、用紙を搬送するための複数の搬送ローラと、前記搬送ローラの1つであり、用紙を機外へ排出する直前に設置され、他の搬送ローラとは独立して駆動可能な排紙ローラと、装置の各機構の異常を検出する異常検出手段と、搬送中の用紙の位置を検出する用紙位置検出手段とを有する用紙搬送装置において、前記異常検出手段によって前記各機構の少なくとも1つに異常を検出した際に、当該異常が発生した機構箇所よりも下流に別用紙が存在しないか、存在しても搬送中の最下流用紙が規定位置より上流にあるときは、搬送中の全ての用紙を機外に排出しないように搬送ローラを停止させ、前記異常検出手段によって各機構の異常を検出した際に、異常が発生した用紙よりも下流に別用紙が存在し、かつ最下流用紙が規定位置より下流にあるときは、最下流用紙のみ排紙完了させるように前記排紙ローラの駆動を継続させる制御手段を備えていることを特徴とする。
第4の手段は、第1ないし第3のいずれかの手段において、前記制御手段が、停止原因発生時に搬送中の最下流用紙の先端が前記排紙ローラより上流にあるときは、搬送中の全ての用紙を機外に排出しないように搬送ローラを停止させ、用紙先端が前記排紙ローラより下流にあるときは、用紙先端が前記排紙ローラより下流にある用紙のみを排紙完了させるようにすることを特徴とする。
第5の手段は、第1ないし第4のいずれかの手段において、前記排紙ローラの近傍に用紙先端を検出する第1の検出手段を備えていることを特徴とする。
第6の手段は、第1ないし第5のいずれかの手段において、前記排紙ローラ以外の少なくとも1つの搬送ローラの駆動系にワンウェイクラッチを備えていることを特徴とする。
第7の手段は、第1ないし第4のいずれかの手段において、用紙処理装置の受入れ可能用紙長さの上限をLmとしたとき、前記排紙ローラとの距離がLm以内である当該排紙ローラ以外の全ての搬送ローラの駆動系にワンウェイクラッチを備えていることを特徴とする用紙搬送装置。
第8の手段は、第1ないし第5のいずれかの手段において、前記排紙ローラ以外の少なくとも1つの搬送ローラの摩擦係数を前記排紙ローラの摩擦係数よりも小さくしたことを特徴とする。
第9の手段は、第8の手段において、用紙処理装置の受入れ可能用紙長さの上限をLmとしたとき、前記排紙ローラ以外の搬送ローラで、前記排紙ローラとの距離がLm以内である全ての搬送ローラの摩擦係数を前記排紙ローラの摩擦係数よりも小さくしたことを特徴とする。
第10の手段は、第1ないし第5のいずれかの手段において、紙詰まり、カバー開放、機構異常の少なくとも1つに起因する用紙の搬送停止条件が発生したとき、前記用紙が前記規定位置より下流にあるときであっても、当該用紙の後端が前記排紙ローラに対して最下流の搬送ローラよりも上流にある場合は、搬送中の全ての用紙を機外に排出しないように前記搬送ローラを停止させることを特徴とする。
第11の手段は、第10の手段において、前記排紙ローラに対して最下流の搬送ローラ近傍に用紙後端を検出する第2の検出手段を備えていることを特徴とする。
第12の手段は、第1ないし第11のいずれかの手段において、前記用紙先端が前記排紙ローラより下流にあるときに前記搬送ローラを停止させて前記用紙の排出を止めた場合、前記制御装置は前記搬送ローラ停止後に前記排紙ローラを逆転させることを特徴とする。
第13の手段は、第1ないし第12のいずれかの手段に係る用紙搬送装置を用紙処理装置が備えていることを特徴とする。
第14の手段は、第1ないし第12のいずれかの手段に係る用紙搬送装置を画像形成装置が備えていることを特徴とする。
第15の手段は、第13の手段に係る用紙処理装置を画像形成装置が備えていることを特徴とする。
なお、後述の実施形態では、複数の搬送ローラは入口ローラ1、搬送ローラ2,5、シフト排紙ローラ6に、排紙ローラはシフト排紙ローラ6に、紙詰まり検出手段は搬送経路上に設けられた用紙センサ301,302,303,304,305,306,321,323とCPU360に、用紙位置検出手段は搬送経路上に設けられた用紙センサ301,302,303,304,305,306,310,321,323に、制御手段はCPU360に、カバー開閉検出手段は前カバー開閉センサ340に、異常検出手段はCPU360に、第1の検出手段はシフト排紙センサ303に、第2の検出手段は用紙後端検出センサ306に、用紙処理装置は用紙後処理装置PDに、画像形成装置は符号PRに、それぞれ対応する。
本発明によれば、搬送方向上流側の処理手段を停止させたときに停止したローラを下流の用紙後端が通過していない場合、あるいは下流用紙と上流用紙の接触により上流用紙の紙詰まりと判定された場合等に下流の用紙に折り、破れ、ローラ擦れ(汚れ)等の不具合が発生することはない。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
1.全体構成
図1は本実施形態に係る用紙処理装置としての用紙後処理装置PDと画像形成装置PRとからなるシステムを示すシステム構成図である。
図1において、用紙後処理装置PDは、画像形成装置PRの側部に取り付けられており、画像形成装置PRから排出された用紙は用紙後処理装置PDに導かれる。前記用紙は、1枚の用紙に後処理を施す後処理手段(この実施形態では穿孔手段としてのパンチユニット100)を有する搬送路Aと、この搬送路Aを通り、上トレイ201へ導く搬送路B、シフトトレイ202へ導く搬送路C、整合及びスティプル綴じ等を行う処理トレイF(以下「端面綴じ処理トレイ」とも称する)へ導く搬送路Dへ、それぞれ分岐爪15及び分岐爪16によって振り分けられるように構成されている。
画像形成装置PRは、特に図示しないが入力される画像データを印字可能な画像データに変換する画像処理回路、画像処理回路から出力される画像信号に基づいて感光体に光書き込みを行う光書き込み装置、光書き込みにより感光体に形成された潜像をトナー現像する現像装置、現像装置によって顕像化されたトナー像を用紙に転写する転写装置、及び用紙転写されたトナー像を定着する定着装置を少なくとも備え、トナー画像が定着された用紙を用紙後処理装置PDに送り出し、用紙後処理装置PDによって所望の後処理が行われる。画像形成装置PRはここでは前述のように電子写真方式のものであるが、インクジェット方式、熱転写方式などの公知の画像形成装置が全て使用できる。なお、この実施形態では、前記画像処理回路、光書き込み装置、現像装置、転写装置、及び定着装置が画像形成手段を構成している。
搬送路A及びDを経て端面綴じ処理トレイFへ導かれ、この端面綴じ処理トレイFで整合及びスティプル等を施された用紙は、ガイド部材44により、シフトトレイ202へ導く搬送路C、折り等を施す中綴じ・中折り処理トレイG(以下、単に「中綴じ処理トレイ」とも称する)へ振り分けられるように構成され、中綴じ処理トレイGで折り等を施された用紙は搬送路Hを通り下トレイ203へ導かれる。また、搬送路D内には分岐爪17が配置され、図示しない低荷重バネにより図の状態に保持されており、搬送ローラ7によって搬送される用紙の後端が前記分岐爪17を通過した後、搬送ローラ9、10、スティプル排紙ローラ11のうち少なくとも搬送ローラ9を逆転させ、用紙をターンガイド8に沿って逆行させる。これにより、用紙後端から用紙を用紙収容部Eへ導いて滞留(プレスタック)させ、次用紙と重ね合せて搬送することが可能なように構成されている。この動作を繰り返すことによって2枚以上の用紙を重ね合せて搬送することも可能である。なお、符号304は用紙をプレスタックさせる際の逆送タイミングを設定するためのプレスタックセンサである。
搬送路B、搬送路C及び搬送路Dの上流で各々に対し共通な搬送路Aには、画像形成装置PRから受け入れる用紙を検出する入口センサ301、その下流に入口ローラ1、パンチユニット100、パンチかすホッパ101、搬送ローラ2、分岐爪15及び分岐爪16が順次配置されている。分岐爪15、分岐爪16は図示しないバネにより図1の状態に保持されており、図示しないソレノイドをONすることにより、分岐爪15、16をそれぞれ駆動し、両者の組み合わせを変えることによって、搬送路B、搬送路C、搬送路Dへ用紙を振り分ける。
搬送路Bへ用紙を導く場合は、図1の状態で前記ソレノイドはOFF、搬送路Cへ用紙を導く場合は、図1の状態から前記ソレノイドをONすることにより、分岐爪15は上方に、分岐爪16は下方にそれぞれ回動した状態となり、用紙は搬送ローラ3から排紙ローラ4を経て上トレイ201に排出される。搬送路Dへ用紙を導く場合は、分岐爪16は図1の状態で前記ソレノイドはOFF、分岐爪15は図1の状態から前記ソレノイドをONすることにより、上方に回動した状態となり、搬送ローラ5及び排紙ローラ対6(6a,6b)を経て用紙をシフトトレイ202側に搬送する。
この用紙後処理装置では、用紙に対して、穴明け(パンチユニット100)、用紙揃え+端部綴じ(ジョガーフェンス53、端面綴じスティプラS1)、用紙揃え+中綴じ(中綴じ上ジョガーフェンス250a、中綴じ下ジョガーフェンス250b、中綴じスティプラS2)、用紙の仕分け(シフトトレイ202)、中折り(折りプレート74、折りローラ81)などの各処理を行うことができる。
2.シフトトレイ部
図1に示すように、この用紙後処理装置PDの最下流部に位置するシフトトレイ排紙部は、シフト排紙ローラ対6(6a,6b)と、戻しコロ13と、紙面検知センサ330と、シフトトレイ202と、シフトトレイ202を用紙搬送方向に直交する方向に往復動させる図2に示すシフト機構と、シフトトレイ202を昇降させるシフトトレイ昇降機構とにより構成される。
図1において、符号13は戻しコロを示し、戻しコロ13はシフト排紙ローラ対6から排出された用紙と接して前記用紙の後端をエンドフェンス32に突き当てて揃えるためのスポンジ製のコロからなる。この戻しコロ13は、シフト排紙ローラ対6の回転力で回転するようになっている。戻しコロ13の近傍にはトレイ上昇リミットスイッチ333が設けられており、シフトトレイ202が上昇して戻しコロ13を押し上げると、前記トレイ上昇リミットスイッチ333がオンしてトレイ昇降モータが停止する。これによりシフトトレイ202のオーバーランが防止される。また、戻しコロ13の近傍には、図1に示すように、シフトトレイ202上に排紙された用紙もしくは用紙束の紙面位置を検知する紙面位置検知手段としての紙面検知センサ330が設けられている。
本実施形態では、紙面検知センサ(スティプル用)330a及び紙面検知センサ(ノンスティプル用)330bは、遮蔽部30bによって遮られたときにオンするようになっている。したがって、シフトトレイ202が上昇して紙面検知レバー30の接触部30aが上方に回動すると、紙面検知センサ(スティプル用)330aがオフし、さらに回動すると紙面検知センサ(ノンスティプル用)330bがオンする。用紙の積載量が所定の高さに達したことが紙面検知センサ(スティプル用)330aと紙面検知センサ(ノンスティプル用)330bによって検知されると、シフトトレイ202はトレイ昇降モータ168の駆動により所定量下降する。これにより、シフトトレイ202の紙面位置は略一定に保たれる。
すなわち、図3に示すようにシフトトレイ202は駆動軸21を駆動ユニットが駆動することにより昇降する。駆動軸21と従動軸22との間にはタイミングプーリを介してタイミングベルト23がテンションをもって掛けられている。このタイミングベルト23にシフトトレイ202を支持する側板24が固定されており、この構成によってシフトトレイ202を含むユニットが昇降可能に吊り下げられている。
シフトトレイ202を上下方向に移動させる駆動源は、正逆転可能なトレイ昇降モータ168であり、このトレイ昇降モータ168で発生した動力がウォームギヤ25を介して駆動軸21に固定されたギヤ列の最終ギヤに伝達されるようになっている。途中ウォームギヤ25を介しているため、シフトトレイ202を一定位置に保持することができ、シフトトレイ202の不意の落下事故等を防止することができるようになっている。
シフトトレイ202の側板24には、遮蔽板24aが一体に形成され、下方には積載用紙の満載を検出する満杯検知センサ334と下限位置を検出する下限センサ335が配置されて、遮蔽板24aによって満杯検知センサ334と下限センサ335とがオン・オフされるようになっている。満杯検知センサ334と下限センサ335はフォトセンサであり、遮蔽板24aによって遮られたときにオンするようになっている。なお、図3において、シフト排紙ローラ6は省略している。
シフトトレイ202の揺動機構は図2に示すように、シフトモータ169を駆動源にシフトカム31を回転させる。そのシフトカム31には回転軸中心から一定量離れた位置にピンが立っておりそのピンと、シフトトレイ202上の積載紙の後端をガイドし用紙排紙方向と直交する方向に嵌合しているエンドフェンス32の長穴部と遊嵌しており、シフトカム31の回転によりエンドフェンス32は用紙排紙方向と直交する方向に移動し、それに伴いシフトトレイ202も移動する。前記シフトトレイ202は手前と奥の2つの位置で停止しその停止位置はシフトセンサ336により検出され、シフトモータ169のON、OFFにより用紙排紙方向と直交する方向の移動制御が行われる。
シフト排紙ローラ6は、駆動ローラ6aと従動ローラ6bを有し、図1及び図4に示すように、従動ローラ6bは用紙排出方向上流側が支持され上下方向に回動自在設けられた開閉ガイド板33の自由端部に回転自在に支持されている。従動ローラは6b自重又は付勢力により駆動ローラ6aに当接し用紙は両ローラ間に挟持されて排出される。綴じ処理された用紙束が排出されるときは、開閉ガイド板33が上方に回動され、所定のタイミングで戻されるようになっており、このタイミングはシフト排紙センサ303の検知信号に基づいて決定される。その停止位置は排紙ガイド板開閉センサ331の検知信号に基づいて決定され、排紙ガイド板開閉モータ167により駆動される。
3.端面綴じ処理トレイ部
スティプル処理を施す端面綴じ処理トレイFの構成を図5、図6、図12及び図13に示す。
3.1 端面綴じ処理トレイの全体構成
スティプル排紙ローラ11によって端面綴じ処理トレイFへ導かれた用紙は、端面綴じ処理トレイF上に順次積載される。この場合、用紙毎に戻しコロ12で縦方向(用紙搬送方向)の整合が行われ、ジョガーフェンス53によって横方向(用紙搬送方向と直交する方向−用紙幅方向とも称す)の整合が行われる。ジョブの切れ目、すなわち、用紙束の最終紙から次の用紙束先頭紙までの間で、制御装置350(図33参照)からのスティプル信号により端面綴じスティプラS1が駆動され、綴じ処理が行われる。綴じ処理が行われた用紙束は、直ちに放出爪52aが突設された放出ベルト52によりシフト排紙ローラ6へ送られ、受け取り位置にセットされているシフトトレイ202に排出される。
3.2 用紙放出機構
放出爪52aは、図12に示すように放出ベルトHPセンサ311によりホームポジションが検知されるようになっており、この放出ベルトHPセンサ311は放出ベルト52に設けられた放出爪52aによりオン・オフする。放出ベルト52の外周上には対向する位置に2つの放出爪52aが配置され、端面綴じ処理トレイFに収容された用紙束を交互に移動搬送する。また必要に応じて放出ベルト52を逆回転させ、これから用紙束を移動するように待機している放出爪52aと対向側の放出爪52aの背面で端面綴じ処理トレイFに収容された用紙束の搬送方向先端を揃えるようにすることもできる。したがって、この放出爪52aは用紙束の用紙搬送方向の揃え手段としても機能する。
また、図5に示すように、放出ベルト52は用紙幅方向の整合中心に位置し、駆動プーリ52dと従動プーリ52e間に張架されて図12に示すように駆動軸52b及びプーリ52cを介して放出モータ157により駆動される。また、複数の放出ローラ56が前記放出ベルト52に関して対称に配置され、駆動軸52bに対して回転自在に設けられ、従動コロとして機能している。なお、符号64a,64bは前側板及び後側板、符号51a及び51bはそれぞれ前側及び後ろ側の後端フェンス(図1では符号51で示す)、符号53a、53bは前側及び後ろ側のジョガーフェンスである。
3.3 処理機構
図6に示すように、戻しコロ12は支点12aを中心に叩きSOL170によって振り子運動を与えられ、端面綴じ処理トレイFへ送り込まれた用紙に間欠的に作用して用紙後端を後端フェンス51に突き当てる。なお、戻しコロ12は反時計回りに回転する。ジョガーフェンス53は、図5に示すように前後一対設けられ、正逆転可能なジョガーモータ158によりタイミングベルトを介して駆動されて用紙幅方向に往復移動する。
端面綴じスティプラS1は、図13に示すように、正逆転可能なスティプラ移動モータ159によりタイミングベルトを介して駆動され、用紙端部の所定位置を綴じるために用紙幅方向に移動する。その移動範囲の一側端には、端面綴じスティプラS1のホームポジションを検出するスティプラ移動HPセンサ312が設けられており、用紙幅方向の綴じ位置は、前記ホームポジションからの端面綴じスティプラS1移動量により制御される。
図14はスティプラS1の斜め綴じ機構を示す斜視図である。端面綴じスティプラS1は、針の打ち込み角度を用紙端部と平行あるいは斜めに変更できるように、さらに、前記ホームポジション位置でスティプラS1の綴じ機構部だけを所定角度斜めに回転させ、スティプル針の交換が容易にできるように構成されている。すなわち、スティプラS1は斜めモータ160によって斜め回転し、針交換位置センサによって所定の斜めの角度に、あるいは、前記針の交換位置まで達したことが斜めセンサ313によって検出されると、斜めモータ160は停止する。斜め打ちが終了し、あるいは針交換が終了すると、元の位置まで回転して次のスティプルに備える。なお、図1及び図5中符号310は端面綴じ処理トレイF上の用紙の有無を検出する紙有無センサである。
3.4 用紙束後端押さえ機構
端面綴じ処理トレイFに積載された用紙束の後端部の膨らみを押さえる機構を図7ないし図11に示す。
端面綴じ処理トレイFに排出された用紙は、前述のように用紙毎に戻しコロ12で縦方向(用紙搬送方向)の整合が行われるが、端面綴じ処理トレイFに積載された用紙後端がカールしていたり、腰が弱かったりすると用紙自身の重量によって後端が座屈し膨らむ傾向にある。さらに、その積載枚数が増えることによって、後端フェンス51内の次の用紙が入る隙間が小さくなり、縦方向の揃えが悪くなる傾向にある。そこで、用紙後端の膨らみを少なくして用紙が後端フェンス51に入りやすくするようにしたのが、後端押さえ機構である。図7はその後端押さえ機構を正面から見た概略構成図である。後端押さえレバー110は、後端フェンス51に収容された用紙束SBの後端を押さえることができる後端フェンス51の下端部に位置し、端面綴じ処理トレイFに対してほぼ垂直な方向に往復動する。
図8に示すように端面綴じ処理トレイFに積載された用紙後端を押さえる後端押さえレバー110a,110b,110cは機械手前、中央、奥に各々配置されている。ここでは、手前の後端押さえレバー110aの機構について説明する。まず、後端押さえレバー110aはタイミングベルト114aに固定されており、タイミングベルト114aは後端押さえレバーモータ112aとプーリ113aを介しているため、後端押さえレバーモータ112aの回転に合わせて動作する。また、後端押さえレバー110aに突設された凸形状の遮蔽部がホームセンサ111aを遮蔽することにより後端押さえレバー110aのホームポジションが検出される。後端押さえレバー110aのホームポジションはスティプラS1が図13のような矢印方向(用紙端部を綴じるために用紙幅方向)に移動する範囲において、スティプラS1と干渉しない位置に設定されている。用紙束後端を押さえる方向、すなわち図12の矢印方向に動作させる量は、後端押さえレバーモータ112aへの入力パルス数で決められており、後端押さえレバー110aの先端が用紙束SBに接触して用紙束後端の膨らみを押さえる位置まで動作する。積載されている用紙束SBの厚さの変化には、スプリング115aの伸縮動作によって吸収し、対応するようにしている。後端押さえレバー110b,110cの動作も上記後端押さえレバー110aと同等である。したがって、後端押さえレバー110b,110cに関する周辺機構に関しても添え字aに対して添え字b及びcを付して、説明は省略する。
各綴じモードにおける後端押さえレバー110a,110b,110cと端面綴じスティプラS1との関係については、図9が手前綴じ、図10が2箇所綴じ、図11が奥綴じのときのスティプラS1の待機位置になる。各待機位置で、後端押さえレバー110a,110b,110cのいずれかが作動したときにスティプラS1と干渉しないようにしなければならない。図9の手前綴じのときには、後端押さえレバー110b,110c、2箇所綴じのときには、後端押さえレバー110a,110b、110c、奥綴じのときには、後端押さえレバー110a,110bが作動する。図9から図11に各綴じモードにおける後端押さえレバーの作動位置を示す。これらの後端押さえレバー110a,110b,110cの作動タイミングは、排出された用紙が後端フェンス51内に積載されてジョガーフェンス53によって用紙幅方向の揃えが行われてから、次の用紙が戻しコロ12によって整合されるまでの間に設定されている。
4.用紙束偏向機構
図15は用紙束偏向機構の要部を示す図である。
図1及び図15に示すように端面綴じ処理トレイFから中綴じ処理トレイGへ、また端面綴じ処理トレイFからシフトトレイ202へ用紙束を送る搬送路、及び用紙束を搬送する搬送手段は、用紙束に搬送力を与える搬送機構35、用紙束をターンさせる放出ローラ56、用紙束のターン搬送路57(図18)のガイドを行うガイド部材44とから構成されている。各々の詳細な構成を説明すると、図15に示すように搬送機構35のローラ36には駆動軸37の駆動力がタイミングベルト38によって伝達される構成となっており、ローラ36と駆動軸37はアーム39によって連結支持され、駆動軸37を回転支点として揺動可能となっている。搬送機構35のローラ36の揺動駆動はカム40によって行われ、カム40は回転軸41を中心に回転し、駆動はモータM1から伝達される。搬送機構35を回転移動させるカム40のホームポジションはセンサSN1で検知される。ホームポジションからの回転角度は図15に示した機構に対してセンサを増設して制御しても良いし、モータM1のパルス制御で調整しても良い。なお、この搬送機構35の構成としては例えば大きく分けて図16(a),(b)の2つの構成がある。すなわち駆動軸37を用紙搬送方向上流側(図16(a))に配置するか下流側(図16(b))に配置するかである。いずれかを選択するかは、他の機構との配置の問題であり、優劣があるわけでない。
搬送機構35では、ローラ36の対向する位置には従動ローラ42が配置され、従動ローラ42とローラ36によって用紙束を挟み、弾性材43によって加圧し、搬送力を与えている。また用紙束Pの紙厚が厚くなるほど搬送力、つまり加圧力が必要になるため、図17のような構成として、弾性材43を介して搬送機構35のローラ36をカム40によって押し付ける構成にし、加圧力はカム40の押し付け角度で調整しても良い。また図18(a)のように搬送機構35のローラ36と対向するローラを従動ローラ42に代えて放出ローラ56としても良く、このときローラ36と放出ローラ56とのニップ位置は、束の搬送軌跡線D1と放出ローラ56の同心円C1とが接する接点位置近傍とすることが望ましい。
端面綴じ処理トレイFから中綴じ処理トレイGへ用紙束を搬送する搬送路であるターン搬送路57は、放出ローラ56と放出ローラ56の対向する側のガイド部材44から構成され、ガイド部材44は支点45を中心に回動し、その駆動は束分岐駆動モータ161から伝達される。またガイド部材44のホームポジションはセンサSN2によって検知される。また、端面綴じ処理トレイFから積載手段であるシフトトレイ202へ用紙束を搬送する搬送路は、図18(b)のようにガイド部材44が支点45を中心に図示時計方法に回動し、ガイド部材44とガイド板46間の空間を搬送路として使用する。
図19ないし図22は、前記搬送機構35、ガイド部材44及び放出ローラ56を使用した用紙束変更機構の基本動作を示す動作説明図である。
ここで端面綴じ処理トレイFから中綴じ処理トレイGへ用紙束Pを送る場合、図19のように端面綴じ処理トレイFで整合された用紙束の後端を放出爪52aで押し上げ、搬送機構35のローラ36と対向する従動ローラ42とで用紙束を挟み搬送力を与える。このとき搬送機構35のローラ36は、用紙束P先端にぶつからないような位置で待機している。
ここで図20(a)のように、用紙束が端面綴じ処理トレイFにおいて整合時に積載される面、もしくは放出爪52aで押し上げられるときに用紙束Pがガイドされる面とローラ36との距離L1は、端面綴じ処理トレイFから中綴じ処理トレイGへ送る用紙束の最大紙厚L2よりも広くし、用紙束先端とローラ36との衝突を回避する。その際、端面綴じ処理トレイFで整合する用紙枚数や、用紙種(紙種)によって用紙束の厚みが変わるため、ローラ36が用紙束Pの先端との衝突を回避する必要最小限の位置も変わる。そこで、前記用紙枚数、用紙種(紙種)の情報によって退避位置を変動させれば、退避位置から搬送力を与える位置までの移動時間も必要最小限にでき、生産性に有利に働くこととなる。この枚数や用紙種(紙種)の情報は画像形成装置PR本体からのjob情報でも良いし、用紙後処理処理装置PD内のセンサで得ても良い。しかし、端面綴じ処理トレイFで整合した用紙束Pに想定外の大きなカールが発生している場合、その用紙束Pを放出爪52aで押し上げるときに用紙先端とローラ36とが接触してしまう場合も考えられるため、図20(b)のようにローラ36の直前にガイド47を設け、用紙先端とコロとの接触角度が小さくなるような構成にしておく必要がある。このガイド47は固定部材でも弾性部材でも同様の効果を得ることができる。
次に、図21のように用紙束P先端が通過してから用紙表面に搬送機構35のローラ36を接触させ、搬送力を与える。このときガイド部材44と放出ローラ56とでターン搬送路57のガイドを形成し、用紙束Pを下流の中綴じ処理トレイGへと搬送する。
端面綴じ処理トレイFからシフトトレイ202へ用紙束Pを送る場合には、図22のようにガイド部材44を中綴じ処理トレイGに送り込む図21に示した角度よりもさらに図示時計方向に回動させ、ガイド部材44とガイド板46とでシフトトレイ202へつながる搬送路を形成する。そして、端面綴じ処理トレイFで整合された用紙束Pの後端を放出爪52aで押し上げ、シフトトレイ202へと搬送する。この場合には、搬送機機構35のローラ36の搬送力は使用しない。
なお、本発明では放出ローラ56を、放出ベルト52を駆動する駆動軸に対して拘束されず、用紙束の搬送に追従する従動ローラとして機能させているが、モータ157によって駆動される駆動ローラとして機能させることもできる。駆動ローラとして機能させる場合には、放出ローラ56の周速が放出ベルト52の周速より速くなるように設定する。
5.中綴じ処理トレイ
中綴じ及び中折りは端面綴じ処理トレイFの下流側設けられた中綴じ処理トレイGにおいて行われる。用紙束は端面綴じ処理トレイFから前記用紙束偏向機構により中綴じ処理トレイGに導かれる。以下、中綴じ処理トレイGの構成について説明する。
5.1 折り処理トレイの構成
図1に示すように搬送機構35、ガイド部材44及び放出ローラ56からなる用紙束偏向機構の下流側に中綴じ処理トレイGが設けられている。中綴じ処理トレイGは、前記用紙束偏向機構の下流側にほぼ垂直に設けられており、中央部に中折り機構が、その上方に束搬送ガイド板上92が、また、下方に束搬送ガイド板下91が配置されている。また、束搬送ガイド板上92の上部には束搬送ローラ上71が、下部には束搬送ローラ下72がそれぞれ設けられているとともに、両ローラ71,72間を跨ぐように束搬送ガイド板上92の側面に沿って両側に中綴じ上ジョガーフェンス250aが配置されている。同様に束搬送ガイド板下91の側面に沿って両側に中綴じ下ジョガーフェンス250bが設けられ、この中綴じ下ジョガーフェンス250bが設置されている箇所に中綴じスティプラS2が配置されている。中綴じ上ジョガーフェンス250a及び中綴じ下ジョガーフェンス250bは図示しない駆動機構により駆動され、用搬送方向に直交する方向(用紙の幅方向)の整合動作を行う。中綴じスティプラS2は、クリンチャ部とドライバ部とが対となったもので、用紙の幅方向に所定の間隔をおいて2対設けられている。なお、ここでは、2対固定した状態で設けているが、一対のクリンチャ部とドライバ部とを用紙の幅方向に移動させて2箇所綴じを行うように構成することもできる。
また、束搬送ガイド板下91を横切るように可動後端フェンス73が配置され、タイミングベルトとその駆動機構とを備えた移動機構により用紙搬送方向(図において上下方向)に移動可能となっている。駆動機構は図1に示すように前記タイミングベルトが掛け渡された駆動プーリと従動プーリと、駆動プーリを駆動するステッピングモータとにより構成されている。同様に束搬送ガイド板上92の上端側には、後端叩き爪251と、その駆動機構が設けられている。後端叩き爪251はタイミングベルト252と図示しない駆動機構とによって前記用紙束偏向機構から離れる方向と用紙束の後端(用紙束導入時に後端に当たる側)を押す方向とに往復移動可能となっている。なお、図1において、符号326は後端叩き爪251のホームポジションを検出するためのホームポジションセンサである。
中折り機構は、中綴じ処理トレイGのほぼ中央部に設けられ、折りプレート74と折りローラ81と、折られた用紙束を搬送する搬送路Hとからなっている。
5.2 折りプレート及びその作動機構
図23は折りプレート74の移動機構を示す動作説明図である。
折りプレート74は前後側板に立てられた各2本の軸に長穴部74aを遊嵌させることによって長穴部74aの長軸方向に移動可能に支持され、軸部74bとリンクアーム76の長穴部76bは嵌合されており、リンクアーム76が支点76aを中心に揺動することにより折りプレート74は図23中を左右に往復移動する。このリンクアーム76の支点76aに関して前記長穴部76bと反対側の端部には、長穴部76cが設けられている。この長穴部76cには折りプレート駆動カム75の軸部75bが遊嵌しており、折りプレート駆動カム75の回転運動によりリンクアーム76が揺動する。折りプレート駆動カム75は折りプレート駆動モータ166により図23中の矢印方向に回転する。その停止位置は半月形状の遮蔽部75aの両端部を折りプレートHPセンサ325により検知することで決定される。
図23(a)は、中綴じ処理トレイGの用紙束収容領域から完全に退避したホームポジション位置を示す。折りプレート駆動カム75を矢印方向に回転させると折りプレート74は矢印方向に移動し、中綴じ処理トレイGの用紙束収容領域に突出する。図23(b)は、中綴じ処理トレイGの用紙束中央を折りローラ81のニップに押し込むときの各部の状態を示す。折りプレート駆動カム75を矢印方向に回転させると折りプレート74は矢印方向に移動し、中綴じ処理トレイGの用紙束収容領域から退避する。
なお、この実施形態では、中折りについては用紙束を綴じることを前提にしているが、この発明は1枚の用紙を折る場合でも適用できる。この場合は、1枚だけの場合には中綴じは不要なので、1枚排紙された時点で中綴じ処理トレイG側に送り込み、折りプレート74と折りローラ81とによって折り処理を実行して排紙ローラ83から下トレイ203に排紙するようにする。符号323は中折りされた用紙を検出するための折り部通過センサ、符号321は用紙束が中折り位置に到達したことを検知する束検出センサ、符号322は可動後端フェンス73のホームポジションを検出する稼働後端フェンスホームポジションセンサである。
また、この実施形態では、下トレイ203に中折りされた用紙束の積層高さを検出する検出レバー501が支点501aによって揺動自在に設けられ、この検出レバー501の角度を紙面センサ505によって検出し、下トレイ203の昇降動作及びオーバーフロー検出を行っている。
5.3 モードと排出形態
本実施形態では、下記の後処理モードが設定され、そのモードに応じて用紙が排出される。その後処理モードとは、
・ノンスティプルモードa:搬送路A及び搬送路Bを通り上トレイ201へ用紙が排出されるモード。
・ノンスティプルモードb:搬送路A及び搬送路Cを通りシフトトレイ202へ用紙が排出されるモード。
・ソート、スタックモード:搬送路A及び搬送路Cを通りシフトトレイ202へ用紙が排出され、排出の際、シフトトレイ202が、部の区切れ毎に排紙方向と直交方向に揺動し、排出される用紙の仕分けを行うモード。
・スティプルモード:搬送路A及び搬送路Dを経て端面綴じ処理トレイFで用紙束の整合及び綴じが施され、用紙束が搬送路Cを通りシフトトレイ202へ排出されるモード。
・中綴じ製本モード:搬送路A及び搬送路Dを経て端面綴じ処理トレイFで用紙束の整合及び中央綴じが施され、さらに用紙束が処理トレイGで中央折りを施され、搬送路Hを通り下トレイ203へ排出されるモード。
の5つのモードである。以下、各モードの動作を示す。
(1)ノンスティプルモードaの動作
搬送路Aから分岐爪15で振り分けられた用紙は搬送路Bに導かれ、搬送ローラ3と上排紙ローラ4によって上トレイ201へ排出される。また、上排紙ローラ4の近傍に配置され用紙の排出を検出する上排紙センサ302によって排紙の状態を監視する。
(2)ノンスティプルモードbの動作
搬送路Aから分岐爪15分岐爪16で振り分けられた用紙は搬送路Cに導かれ、搬送ローラ5シフト排紙ローラ6によってシフトトレイ202へ排出される。また、シフト排紙ローラ6の近傍に配置され用紙の排出を検出するシフト排紙センサ303によって排紙の状態を監視する。
(3)ソート、スタックモードの動作
(2)ノンスティプルモードb時と同様の搬送排紙を行う。その際、シフトトレイ202が部の区切れ毎に排紙方向と直交方向に揺動することにより、排出される用紙は仕分けられる。
(4)スティプルモードの動作
搬送路Aから分岐爪15分岐爪16で振り分けられた用紙は、搬送路Dに導かれ、搬送ローラ7、搬送ローラ9、搬送ローラ10、スティプル排紙ローラ11により端面綴じ処理トレイFに排出される。前記端面綴じ処理トレイFでは、排紙ローラ11により順次排出される用紙を整合し、所定枚数に達すると端面綴じスティプラS1により綴じ処理を行う。その後、綴じられた用紙束は放出爪52aにより下流へ搬送されシフト排紙ローラ6によりシフトトレイ202へ排出される。またシフト排紙ローラ6の近傍に配置され用紙の排出を検出するシフト排紙センサ303によって排紙の状態を監視する。
(4−1)スティプル後の放出処理
スティプルモードが選択されると、図6に示すように、ジョガーフェンス53はホームポジションから移動し、端面綴じ処理トレイFに排出される用紙幅より片側7mm離れた待機位置で待機する。用紙がスティプル排紙ローラ11によって搬送され、用紙後端がスティプル排紙センサ305を通過すると、ジョガーフェンス53が待機位置から5mm内側に移動して停止する。また、スティプル排紙センサ305は用紙後端通過時点にそれを検知し、その信号がCPU360に入力される(図33参照)。CPU360ではこの信号の受信時点からスティプル排紙ローラ11を駆動する図示しないスティプル搬送モータからの発信パルス数をカウントし、所定パルス発信後に叩きSOL170をオンさせる。戻しコロ12は、叩きSOL170のオン・オフにより振り子運動をし、オン時には用紙を叩いて下方向に戻し、後端フェンス51に突き当てて紙揃えを行う。このとき、端面綴じ処理トレイFに収容される用紙が入口センサ101あるいはスティプル排紙センサ305を通過するたびにその信号がCPU360に入力され、用紙枚数がカウントされる。
叩きSOL170がオフされて所定時間経過後、ジョガーフェンス53は、ジョガーモータ158によってさらに2.6mm内側に移動して一旦停止し、横揃えが終了する。ジョガーフェンス53はその後7.6mm外側に移動して待機位置に戻り、次の用紙を待つ。この動作を最終頁まで行う。その後再び7mm内側に移動して停止し、用紙束の両側端を押さえてスティプル動作に備える。その後、所定時間後に図示しないスティプルモータにより端面綴じスティプラS1が作動し、綴じ処理が行われる。このとき2箇所以上の綴じが指定されていれば、1箇所の綴じ処理が終了した後、スティプル移動モータ159が駆動され、端面綴じスティプラS1が用紙後端に沿って適正位置まで移動され、2箇所目の綴じ処理が行われる。また、3箇所目以降が指定されている場合は、これを繰り返す。
綴じ処理が終了すると、放出モータ157が駆動され、放出ベルト52が駆動される。このとき、排紙モータも駆動され、放出爪52aにより持ち上げられた用紙束を受け入れるべくシフト排紙ローラ6が回転し始める。このとき、ジョガーフェンス53は用紙サイズ及び綴じ枚数により異なるように制御される。例えば、綴じ枚数が設定枚数より少ない、あるいは設定サイズより小さい場合には、ジョガーフェンス53により用紙束を押さえながら放出爪52aにより用紙束後端を引っかけ搬送する。そして、紙有無センサ310あるいは放出ベルトHPセンサ311による検知より所定パルス後にジョガーフェンス53を2mm退避させジョガーフェンス53による用紙への拘束を解除する。この所定パルスは、放出爪52aが用紙後端と接触してからジョガーフェンス53の先端を抜ける間で設定されている。また、綴じ枚数が設定枚数より多い、あるいは設定サイズより大きい場合には、予めジョガーフェンス53を2mm退避させ、放出を行う。いずれの場合も用紙束がジョガーフェンス53を抜けきると、ジョガーフェンス53は、さらに5mm外側に移動して待機位置に復帰し、次の用紙に備える。なお、用紙に対するジョガーフェンス53の距離により拘束力を調整することも可能である。
(5)中綴じ製本モードの動作
図24は端面綴じ処理トレイFと中綴じ処理トレイGを示す正面図、図25ないし図32は中綴じ製本モードの場合の動作説明図である。
図1において、搬送路Aから分岐爪15と分岐爪16とによって振り分けられた用紙は、搬送路Dに導かれ、搬送ローラ7、搬送ローラ9、搬送ローラ10、及びスティプル排紙ローラ11により図24に示す端面綴じ処理トレイFに排出される。端面綴じ処理トレイFでは、前記(4)で説明したスティプルモード時と同様に排紙ローラ11により順次排出される用紙を整合し、スティプルする直前までは前記スティプルモード時と同様に動作する(図25参照−用紙束が後端フェンス51で整合された状態を示す)。
用紙束が端面綴じ処理トレイFで仮整合された後、図26に示すように用紙束先端部は放出爪52aにより押し上げられ、用紙束先端と干渉しない間隔まで開放されたコロ36と従動ローラ42を通過し、ガイド部材44の内面と放出ローラ56の外周面とが対向する位置まで進入する。次いで、ローラ36が揺動駆動機構であるモータM1とカム40とによって閉じ、用紙束先端部はローラ36と従動ローラ52とによって所定圧で挟持され、ローラ36がタイミングベルト38から駆動力を得て回転し、また、放出ローラ56の回転により図27に示すように中綴じ処理トレイGへ導かれる経路に沿って下流側へ搬送される。放出ローラ56は放出ベルト52の駆動軸に設けられており放出ベルト52と同期して駆動される。
用紙束は、図27の位置から図28の位置まで搬送されるが、中綴じ処理トレイGに入ってからは束搬送ローラ上71と束搬送ローラ下72によって搬送される。そのとき、各用紙束の搬送方向のサイズに応じて可動後端フェンス73は異なる停止位置で待機している。待機している可動後端フェンス73に用紙束先端が当接してスタックされたとき、図28に示すように束搬送ローラ下72の圧が解除され、図29に示すように後端叩き爪251により用紙束の後端を叩いて搬送方向の最終的な揃えを行う。これは、端面綴じ処理トレイFで仮整合された用紙束が可動後端フェンス73にスタックされるまでに用紙束にズレが発生している可能性があるため、最終的な揃えを後端叩き爪251で行う必要があるからである。
図29に示す位置は、中綴じ位置であり、可動後端フェンス73は前記中綴じ位置で待機し、中綴じ上ジョガーフェンス250aと中綴じ下ジョガーフェンス250bによって幅方向の最終的な揃えが行われ、その中央を中綴じスティプラS2により綴じ処理する。ここで、可動後端フェンス73は可動後端フェンスHPセンサ322からのパルス制御により位置決めされ、後端叩き爪251は後端叩き爪HPセンサ326からのパルス制御により位置決めされる。
図30に示すように、中綴じされた用紙束は束搬送ローラ下72の加圧が解除されたまま、可動後端フェンス73の移動に伴って中折り位置が折りプレート74に対応する位置まで上方に運ばれ、その後、図31に示すように、綴じられた針部近傍を折りプレート74により略直角方向に押し込み、折りプレート74の進出方向に配置された対向する折りローラ81のニップへと導かれる。予め回転していた折りローラ81はその用紙束を銜え込み、加圧搬送することによって用紙束中央に折りを施す。このように中綴じされた用紙束を折り処理のために上方に移動させると、可動後端フェンス73の移動のみで確実に用紙束を搬送することができる。仮に折り処理のために下方に移動させようとすると可動後端フェンス73の移動のみでは確実性に乏しくなり、搬送ローラ等の別の手段を要することになり、構成的にも複雑になる。
図32に示すように、折りを施された用紙束は第2の折りローラ82により折りぐせを強化され、下排紙ローラ83により下トレイ203へ排出される。このとき、用紙束後端が折り部通過センサ323に検知されると、折りプレート74と可動後端フェンス73はホームポジションに復帰し、束搬送ローラ下72の加圧も復帰し、次の用紙の搬入に備える。なお、次のジョブが同用紙サイズ同枚数であれば、可動後端フェンス73は再び図24の位置に移動して待機しても良い。なお、図1には図31及び図32に示した第2の折りローラ82は図示されていないが、この第2の折りローラ82を設置するか否かは設計条件に応じて決定される。
6.制御回路
図33は本実施形態に係るシステム全体の制御構成を示すブロック図である。用紙後処理装置PDの制御回路350は、図33に示すように、CPU360、I/Oインターフェース370等を有するマイクロコンピュータであり、画像形成装置PR本体の図示しないコントロールパネルの各スイッチ、及び紙面検知センサ330等の各センサからの信号がI/Oインターフェース370を介してCPU360へ入力される。CPU360は、入力された信号に基づいて、シフトトレイ202用のトレイ昇降モータ168、開閉ガイド板を開閉する排紙ガイド板開閉モータ167、シフトトレイ202を移動するシフトモータ169、戻しコロ12を駆動する戻しコロモータ、叩きSOL170等の各ソレノイド、各搬送ローラを駆動する搬送モータ、各排紙ローラを駆動する排紙モータ、放出ベルト52を駆動する放出モータ157、端面綴じスティプラS1を移動させるスティプラ移動モータ159、端面綴じスティプラS1を斜めに回転させる斜めモータ160、ジョガーフェンス53を移動させるジョガーモータ158、ガイド部材44を回動させる束分岐駆動モータ161、用紙束を搬送する搬送ローラ56を駆動する束搬送モータ、可動後端フェンス73を移動させる後端フェンス移動モータ、折りプレート74を移動させる折りプレート駆動モータ166、折りローラ81を駆動する折りローラ駆動モータ等の駆動を制御する。スティプル排紙ローラを駆動する図示しないスティプル搬送モータのパルス信号はCPU360に入力されてカウントされ、このカウントに応じて叩きSOL170及びジョガーモータ158が制御される。
なお、後述の制御は図示しないROMに格納されたプログラムコードをCPU360が読み込み、図示しないRAMに展開し、当該RAMをワークエリアとして使用しながら前記プログラムコードで示されたプログラムに基づいて実行される。
7.動作
7.1 紙詰まり時停止動作
制御動作として、紙詰まり時の停止動作がある。この制御動作は、紙詰まりを検出した際に、紙詰まりの発生した用紙よりも下流の位置に別用紙が存在しないか、存在しても搬送中の最下流用紙が規定位置より上流であるときは、搬送中の全ての用紙を機外に排出しないように搬送ローラを停止させ、紙詰まりを検出した際に、紙詰まりの発生した用紙よりも下流に別用紙が存在し、かつ最下流用紙が規定位置より下流であるときは、最下流用紙のみを排紙完了させるように、排紙ローラの駆動を継続させるというものである。その際、停止原因発生時に、搬送中の最下流用紙の先端が前記排紙ローラより上流であるとき(用紙先端が機内にあるとき)は、搬送中の全ての用紙を機外に排出しないように搬送ローラを停止させ、用紙先端が前記排紙ローラより下流であるとき(用紙先端が機外にあるとき)は、原稿先端が前記排紙ローラより下流にある用紙のみを排紙完了させるようにする。
紙詰まりの検知は、搬送経路に沿って設けられた複数の用紙検知センサの用紙先端あるいは後端の検知タイミングと、用紙の通過時間とからCPU360が判断する。例えば後述の図51に示すように入口センサ301で用紙先端を検知した時点から規定の用紙搬送速度と次の用紙センサ(例えば用紙後端検出センサ306あるいはシフト排紙センサ303)の検知位置を勘案した時間内に用紙を検知しなければ、紙詰まりと判断する。また、同一の用紙センサ(例えば、入口センサ301)で用紙先端を検知した後、用紙の搬送長と用紙の搬送速度によって設定される時間経過しても用紙後端を検知しない場合には、用紙がセンサ位置で停滞していることになるので、紙詰まりと判断する。
図34及び図35は紙詰まり時の停止動作を示す図、図36及び図37はこのときの動作手順を示すフローチャートである。
入口センサ301位置で紙詰まり(図34、図35では滞留ジャム)が発生した場合(ステップS101,S111)、紙詰まり発生用紙401よりも下流側に搬送中の用紙がないか(ステップS102,S103−N)、あっても最下流用紙402が規定位置より上流にある場合(ステップS103−N)、例えば、最下流用紙402先端が排紙ローラ6より上流に位置している場合(ステップS113−N)、図35に示すように全ての用紙を停止させる(ステップS105,S115)。
反対に、紙詰まり発生用紙401よりも下流側に搬送中の用紙があり(ステップS102,S103−Y)、最下流用紙402が規定位置より下流にある場合(ステップS103−Y)、例えば、用紙402先端が排紙ローラ6より下流に位置している場合(ステップS113−Y)、図34に示すように最下流用紙402のみ排紙動作を継続し、その他の用紙は停止させる。
7.2 カバー開放時停止動作
制御動作として、カバー開放時の停止動作がある。この制御動作は、カバーの開放を検出した際に、搬送中の最下流用紙が規定位置より上流であるときは、搬送中の全ての用紙を機外に排出しないように搬送ローラを停止させ、カバーの開放を検出した際に、搬送中の最下流用紙が規定位置より下流であるときは、最下流用紙のみを排紙完了させるように、排紙ローラの駆動を継続させるというものである。その際、停止原因発生時に、搬送中の最下流用紙の先端が前記排紙ローラより上流であるとき(用紙先端が機内にあるとき)は、搬送中の全ての用紙を機外に排出しないように搬送ローラを停止させ、用紙先端が前記排紙ローラより下流であるとき(用紙先端が機外にあるとき)は、原稿先端が前記排紙ローラより下流にある用紙のみを排紙完了させるようにする。
図38及び図39はこのときの停止動作を示す図、図40及び図41はこのときの動作手順を示すフローチャートである。
用紙後処理装置PDには、ジャム処理を行い、あるいはスティプル針ユニットを交換するために筐体の図示しない前カバーが開閉できるようになっている。そこで、用紙搬送中に前カバーが開けられたときの処理が問題となる。前カバーの開閉状態は前カバー開閉センサ340によって検出される。そこで、用紙搬送中に前カバー開閉センサ340によってカバー開放が検出され(ステップS121,S131−Y)、搬送中の最下流用紙402が規定位置より上流に位置している場合(ステップS122−N)、例えば、最下流用紙402先端が排紙ローラ6より上流に位置している場合(ステップS132−N)、図39に示すように全ての用紙を停止させる(ステップS134)。反対に、搬送中の最下流用紙402が規定位置より下流に位置している場合(ステップS122−Y)、例えば、最下流紙402先端が排紙ローラ6より下流に位置している場合(ステップS132−Y)、図38に示すように最下流用紙402のみ排紙動作を継続し、その他の用紙は停止させる(ステップS123,S133)。
7.3 異常発生時停止動作
制御動作として、異常発生時の停止動作がある。この制御動作は、各機構の異常、例えば作動不良を検出した際に、異常の発生した機構箇所よりも下流の位置に別用紙が存在しないか、存在しても搬送中の最下流用紙が規定位置より上流であるときは、搬送中の全ての用紙を機外に排出しないように搬送ローラを停止させ、各機構の異常を検出した際に、異常の発生した用紙よりも下流の別用紙が存在し、かつ最下流用紙が規定位置より下流であるときは、最下流用紙のみを排紙完了させるように、排紙ローラの駆動を継続させるというものである。その際、停止原因発生時に、搬送中の最下流用紙の先端が前記排紙ローラより上流であるとき(用紙先端が機内にあるとき)は、搬送中の全ての用紙を機外に排出しないように搬送ローラを停止させ、用紙先端が前記排紙ローラより下流であるとき(用紙先端が機外にあるとき)は、原稿先端が前記排紙ローラより下流にある用紙のみを排紙完了させるようにする。異常の検知は、例えばCPU360が各部に対して所定の制御を実行している際に、当該制御の実行完了予定時間になっても当該制御による動作が終了しない場合に、CPU360が異常と判断する。
図42及び図43はこのときの停止動作を示す図、図44及び図45はこのときの動作手順を示すフローチャートである。
用紙後処理装置PDは、ジャム検知や作動不良などの種々の機構の異常を個別に検出することができるようになっている。そこで、例えば、パンチユニット100で機構の異常を検出した場合(ステップS141,S151−Y)、機構箇所よりも下流側に搬送中の用紙がないか(ステップS142,S152−N)、あっても最下流用紙402が規定位置より上流にある場合(ステップS143−N)、例えば、最下流用紙402先端が排紙ローラ6より上流に位置している場合(ステップS153−N)、図43に示すように全ての用紙を停止させる(ステップS145,S155)。反対に、機構箇所よりも下流側に搬送中の用紙があり(ステップS142,S152−Y)、最下流用紙402が規定位置より下流にある場合(ステップS146−Y)、例えば、最下流402用紙先端が排紙ローラ6より下流に位置している場合(ステップS153−Y)、図42に示すように最下流用紙402のみ排紙動作を継続し、その他の用紙は停止させる(ステップS144,S154)。
なお、前記7.1、7.2.7.3の場合において、シフト排紙ローラ6は、他の搬送ローラとは独立した駆動モータ(シフト排紙モータ−不図示)を有しており、他の搬送ローラが停止した後に、独立して動作継続させるか、同時に動作停止させるか任意に選択可能である。
また、前記各動作は次のような意味を持つ。すなわち、紙詰まり発生用紙401を停止させる際、カバー開放時に用紙を停止させる際、あるいは異常発生時に用紙を停止させる際、むやみに下流の用紙搬送を継続させると、下流の用紙に折り、破れ、ローラ擦れ(汚れ)等の不具合が発生する場合がある。例えば、上流処理手段を停止させたときに、停止した搬送ローラ5を下流用紙402後端が通過していない場合や、下流用紙402と上流用紙401の接触により上流用紙401の紙詰まりと判定された場合等に下流用紙402に折り、破れ、ローラ擦れ(汚れ)等の不具合が発生する。
一方、最下流用紙402先端がシフト排紙ローラ6より下流にあるときに装置を全停止させると、装置内では最下流用紙402を残留用紙と判断していてもシフト排紙ローラ6の停止処理が間に合わずに用紙がシフトトレイ202上に排出された状態になり、あるいは、用紙が機外に露出した状態で停止することがある。このような状態のときには、ユーザが用紙をシフト排紙ローラ6から引き抜いて有効用紙にしてしまう場合がある。このような場合には、リカバリ処理にて同じ画像形成、用紙処理を再度行うことになり、出力の重複が発生してしまう。
本実施形態では、残留した用紙の除去作業を少なくするのではなく、リカバリ処理時の出力の重複防止を目的とするので、最下流用紙402がリカバリ処理時に出力ペーパの重複を起こす可能性がある位置にいるときは、最下流用紙402のみ排紙動作を継続させ、シフトトレイ202上に排出する。このとき、排出用紙402は正常排出完了となり、リカバリ処理の対象とならない。反対に、最下流用紙402がリカバリ処理時に出力の重複を起こす可能性がない、あるいは可能性が低い位置にいるときは、全ての搬送用紙を停止させ、停止させた全ての用紙のリカバリを行うようにする。最下流用紙402の排紙動作を継続するか否かの規定位置は、システム構成、対象ユーザ等によって設定すべきだが、最下流用紙402が機外に露出しているかどうか1つの目安である。
7.4 排出用紙の位置検知
前記7.1ないし3の動作は、無効用紙を有効用紙にしてしまうことを防ぐためのものである。これには、装置停止時に排出用紙の先端がどの位置にいるのかを正確に検知することが重要となる。シフト排紙センサ303は、シフト排紙ローラ6の近傍に設置されており、搬送用紙の先端を検出可能である。また、先端検出後の排紙ローラ6の回転量を検出することにより、用紙先端の位置検知は容易に行える。そこで、本実施形態では、排紙ローラ6を駆動する図示しないシフト排紙モータのシフト排紙センサ303による用紙先端検知後の駆動量を検出(ステッピングモータの場合駆動ステップ数をカウント)することにより、用紙先端を検知した後の用紙先端位置を検出することが可能である。
7.5 ワンウェイクラッチを備えた搬送ローラの使用
図46は搬送ローラの駆動軸にワンウェイクラッチを設けた例である。ワンウェイクラッチは搬送ローラの駆動を停止させても、用紙が送られると用紙の移動に伴って排紙方向に連れ回りするように作用する。そこで、ここでは、シフト排紙ローラ6以外の少なくとも1つの搬送ローラ、例えば搬送ローラ5の駆動上に、ワンウェイクラッチを設置したときの動作について説明する。なお、図46は紙詰まり時の停止動作を示す図、図48は紙詰まり時の動作手順を示すフローチャート、図49はカバー開放時の動作手順を示すフローチャート、図50は異常発生時の動作手順を示すフローチャートである。
上流の紙詰まり、機構異常、又はカバー開放時の安全性のためには、上流の搬送ローラは即停止させる方が良い。本実施形態では、上流の搬送ローラ(図46では搬送ローラ5)にワンウェイクラッチを設置する。図46に示すようにシフト排紙ローラ6と搬送ローラ5の両ローラに最下流用紙402が搬送されている場合、上流の搬送ローラ(搬送ローラ5)の駆動モータを停止させても、シフト排紙ローラ6の駆動を継続させることにより搬送ローラ5を連れ回りさせ、最下流用紙402にダメージを与えることなく排紙を完了することができる。この構成を拡張すると、用紙後処理装置PDの受入れ可能用紙長さの上限をLmとしたとき、シフト排紙ローラ6以外の搬送ローラで、シフト排紙ローラ6との距離がLm以内である全ての搬送ローラの駆動上に、ワンウェイクラッチを設置する。これにより、全ての受入れ用紙において、ワンウェイクラッチを設置した搬送ローラは、駆動側を停止しても連れ回り、最下流用紙402にダメージを与えることなく排紙を完了することができる。
このように構成された用紙後処理装置PDにおいて、紙詰まりが発生したときの停止動作は、まず、紙詰まりが発生した時点で(ステップS161−Y)紙詰まり用紙401より下流の用紙の有無をチェックし(ステップS162)、用紙がなければ(ステップS162−N)全ての搬送ローラを停止させる(ステップS165)。一方、用紙があり(ステップS162−Y)、最下流紙402先端が排紙ローラ6より下流になければ(ステップS163−N)、全ての搬送ローラを停止させ(ステップS165)、下流にあれば(ステップS163−Y)、排紙ローラ6以外の搬送ローラを停止させ、排紙ローラ6のみ駆動継続する(ステップS164)。これにより停止した搬送ローラは用紙の移動に伴って連れ回り、用紙は排紙ローラ6によって排紙される。
カバー開放時には図49に示すようにカバーが開放された時点で(ステップS171−Y)、最下流紙402先端が排紙ローラ6より下流にあるかどうかをチェックし(ステップS172)、下流になければ全ての搬送用紙の搬送動作を停止し(ステップS174)、下流にあれば、排紙ローラ以外の搬送ローラを停止させ、排紙ローラ6のみを駆動継続し、排紙動作を行う。これにより停止した搬送ローラは用紙の移動に伴って連れ回り、用紙は排紙ローラ6によって排紙される。
機構異常発生時には、図50に示すように異常が発生した時点で(ステップS181−Y)異常発生箇所より下流の用紙の有無をチェックし(ステップS182)、用紙がなければ(ステップS182−N)全ての搬送用紙の搬送動作を停止させる(ステップS185)。一方、用紙があり(ステップS182−Y)、最下流紙402先端が排紙ローラ6より下流になければ(ステップS183−N)、全ての搬送用紙の搬送動作を停止させ(ステップS185)、下流にあれば(ステップS183−Y)、排紙ローラ6以外の搬送ローラを停止させ、排紙ローラ6のみ駆動継続する(ステップS184)。これにより停止した搬送ローラは用紙の移動に伴って連れ回り、用紙は排紙ローラ6によって排紙される。
7.6 摩擦係数の小さな搬送ローラの使用
前記ワンウェイクラッチを備えた搬送ローラに代えて当該搬送ローラの摩擦係数を排紙ローラの摩擦係数よりも小さくしても7.5で説明した場合と同様に動作させることができる。そこで、搬送ローラ5を摩擦係数の小さな搬送ローラとすることができる。図47は搬送ローラ5を摩擦係数の小さな搬送ローラとしたときの紙詰まり時の停止動作を示す図、図48は紙詰まり時の動作手順を示すフローチャート、図49はカバー開放時の動作手順を示すフローチャート、図50は異常発生時の動作手順を示すフローチャートである。
各フローチャートの動作そのものは前記7.5では搬送ローラが用紙の移動に伴って連れ回りするのに対して、本例では、排紙ローラ6の搬送動作に伴って搬送ローラ5で用紙が滑って排紙される点が異なるだけで、後は同等なので重複する説明は省略する。
すなわち、図47に示すようにシフト排紙ローラ6と搬送ローラ5の両ローラで最下流用紙402が搬送されている場合に、上流の搬送ローラ(搬送ローラ5)の駆動モータを停止させても、シフト排紙ローラ6の駆動を継続させることで搬送ローラ5と最下流用紙402をスリップさせ、最下流用紙402にダメージを与えることなく排紙を完了することができる。
この例の場合も、用紙後処理装置PDの受入れ可能用紙長さの上限をLmとしたとき、シフト排紙ローラ6以外の搬送ローラで、シフト排紙ローラ6との距離がLm以内である全ての搬送ローラの摩擦係数をシフト排紙ローラ6の摩擦係数よりも小さくする。これにより、全ての受入れ用紙において、図48、図49及び図50のフローチャートに示した動作を行っても最下流用紙402にダメージを与えることなく排紙を完了することができる。
7.7 搬送方向に長い用紙の搬送動作
図51は1枚の用紙が排紙ローラ6と搬送ローラ5に跨るような長い用紙の停止動作を示す図である。また、図52は紙詰まり時の動作手順を示すフローチャート、図53はカバー開放時の動作手順を示すフローチャート、図50は異常発生時の動作手順を示すフローチャートである。
前記7.1から7.3で下流側の用紙402の先端部が排紙ローラ6よりも下流側に位置しているときに、排紙ローラ6がニップしている用紙を排紙していたのに対し、この例は、紙詰まり、カバー開放、異常、等の停止条件が発生したときに、最下流用紙402の先端が規定位置より下流である場合でも、最下流用紙402の後端が手前の搬送ローラ(搬送ローラ5)よりも上流にある場合は、搬送中の全ての用紙を機外に排出しないように搬送ローラを停止させるようにしたものである。これによってコストアップを抑制し、また、用紙にダメージを受けた最下流用紙402を排紙完了してしまうことを防ぐことができる。
このように構成された用紙後処理装置PDにおいて、紙詰まりが発生したときの停止動作は、図52に示すように、まず、紙詰まりが発生した時点で(ステップS191−Y)、紙詰まり用紙より下流に用紙があるかどうかをチェックする(ステップS192)。用紙があり(ステップS192−Y)、最下流紙402先端が排紙ローラ6より下流に位置し(ステップS193−Y)、さらに、最下流紙後端が排紙ローラ7よりも上流側の搬送ローラより下流に位置していれば(ステップS194−Y)、排紙ローラ6以外の搬送ローラ6を停止させ、排紙ローラ6のみ駆動を継続して排紙動作を実行する(ステップS195)。
一方、ステップS192で紙詰まり用紙より下流に用紙がない場合、ステップS193で最下流紙先端が排紙ローラ6よりも上流に位置している場合、さらに、ステップS194で最下流紙後端が入りローラ上流の搬送ローラより下流に位置している場合には、全ての搬送用紙を停止させる(ステップS196)。
また、カバー開放時の停止動作は、図53に示すように、まず、紙詰まりが発生した時点で(ステップS201−Y)、最下流紙402先端が排紙ローラ6より下流に位置し(ステップS202−Y)、さらに、最下流紙後端が排紙ローラ7よりも上流側の搬送ローラより下流に位置していれば(ステップS203−Y)、排紙ローラ6以外の搬送ローラ6を停止させ、排紙ローラ6のみ駆動を継続して排紙動作を実行する(ステップS204)。一方、ステップS202で最下流紙先端が排紙ローラ6よりも上流に位置している場合、さらに、ステップS203で最下流紙後端が入りローラ上流の搬送ローラより下流に位置している場合には、全ての搬送用紙を停止させる(ステップS205)。
さらに、機構異常が発生したときの停止動作は、図54に示すように、まず、機構異常が発生した時点で(ステップS221−Y)、異常箇所より下流に用紙があるかどうかをチェックする(ステップS222)。用紙があり(ステップS222−Y)、最下流紙402先端が排紙ローラ6より下流に位置し(ステップS223−Y)、さらに、最下流紙後端が排紙ローラ7よりも上流側の搬送ローラより下流に位置していれば(ステップS224−Y)、排紙ローラ6以外の搬送ローラ6を停止させ、排紙ローラ6のみ駆動を継続して排紙動作を実行する(ステップS225)。
一方、ステップS222で紙詰まり用紙より下流に用紙がない場合、ステップS223で最下流紙先端が排紙ローラ6よりも上流に位置している場合、さらに、ステップS224で最下流紙後端が入りローラ上流の搬送ローラより下流に位置している場合には、全ての搬送用紙を停止させる(ステップS226)。
このように制御するのは、コストアップや画像擦れを発生させずに無効用紙を有効用紙にしてしまうことを極力防ぐことである。これには、装置停止時に排出用紙の先端及び後端がどの位置にいるのかを正確に検知することが重要となる。用紙の後端位置は図51に図示した用紙後端検出センサ306によって検出される。この用紙後端検出センサ306は、搬送ローラ5の近傍に設置されており、搬送用紙の後端を検出する。そして、前述の図示しないシフト排紙モータ(図示無し)の検出後の駆動量(ステッピングモータでは駆動ステップ数)をカウントすることにより、その後の用紙後端位置を検出することが可能である。
7.8 排紙ローラの逆転動作
前述したように、用紙が機外に露出した状態で停止すると、ユーザが用紙を排紙ローラから引き抜いて有効用紙にしてしまう場合がある。そこで、この例では、最下流用紙402先端が機外に露出した状態で排紙ローラを停止させざるを得なかった場合には、シフト排紙ローラ6を逆転させ、機外に露出した用紙を機内に引き込み、ユーザが用紙を排紙ローラ6から引き抜くことができないようにする。
図55は排紙ローラの逆転動作を示す図、図56はそのときの動作手順を示すフローチャートである。すなわち、排紙ローラ6で用紙を排紙しているときに前述の停止動作が発生し、搬送用紙が停止した時点で(ステップS231−Y)、最下流用紙402先端の停止位置を確認する(ステップS232)。この確認で、最下流用紙402先端が排紙ローラ6の下流で停止していれば(ステップS232−Y)、最下流用紙402先端が排紙ローラ6のニップの上流側に位置するまで排紙ローラ6を逆転駆動する(ステップS233、S234、S235)。これによりステップS231で図51の状態であったものが、ステップS235で図55の状態となる。図55の状態は、最下流用紙402先端が排紙ローラ6のニップを抜けた直後の状態を示している。
本実施形態では、機内の残留用紙除去後に、機内に残留した用紙処理、画像形成を再度行うことによって、紙詰まり、搬送中のカバー開放、各機構の異常検出による装置停止後のリカバリ処理を出力用紙が重複することなく行うことができる。
以上のように本実施形態では、下記のような効果を奏する。
1)残留した用紙の除去作業を少なくすることを目的とせずに、リカバリ処理時の出力の重複防止を目的とした停止動作を行うので、紙詰まり、搬送中のカバー開放、各機構の異常検出による装置停止後のリカバリ処理時を出力用紙の重複の発生を防止することができる。
2)用紙が機外に露出した状態で搬送動作を停止させると、ユーザが用紙を排紙ローラから引き抜いて有効用紙にしてしまう場合がある。用紙が排紙ローラより下流側に露出している程度が小さければ、ユーザが有効紙にしてしまう可能性は小さいと考えられるが、多少でも露出していれば引き抜いて有効用紙にしてしまう可能性がないとは言えず、その場合リカバリ時の出力の重複が発生してしまう。このような事態に対して、本実施形態は、用紙先端が機外にあるか否かで排紙動作を継続するかどうかを決定するので、リカバリ時の出力用紙の重複の発生を防止することができる。
3)排紙ローラの近傍に用紙先端の通過を検出可能なシフト排紙センサを備えているので、排出用紙の先端がどの位置にいるのかを正確に検知することができる。
4)各種搬送停止時に最下流用紙のみ排紙完了させる場合、最下流用紙後端が排紙ローラ以外の搬送ローラを抜けていないと当該搬送ローラを停止させることができない。しかしながら、上流の紙詰まり、機構異常、又はカバー開放時の安全性を考慮すると、上流の搬送ローラは即停止させる方が良い。その際、本実施形態では、搬送ローラの駆動系にワンウェイクラッチを設けているので、上流の搬送ローラを即停止させても、排紙ローラのみで最下流用紙の排紙完了を行うことができる。
5)同様に、本実施形態では、排紙ローラ以外の搬送ローラの摩擦係数を排紙ローラの摩擦係数よりも小さくしたので、上流の搬送ローラを即停止させても、排紙ローラのみで最下流用紙の排紙完了を行うことができる。
6)各種搬送停止時に最下流用紙後端が排紙ローラ以外の搬送ローラを抜けていない場合でも、最下流用紙のみ排紙完了させることができる。しかし、ワンウェイクラッチを使用した場合には装置のコストアップとなり、搬送ローラの摩擦係数を小さくし、用紙を引っ張り搬送した場合は、画像や用紙の状態によっては画像擦れが発生する可能性がある。また、各種搬送停止時に、最下流用紙が機外に露出していてもその程度が大きくない場合にはユーザが排紙ローラから用紙を引き抜いて有効用紙とする可能性が小さいと考えられる場合もある。そこで、本実施形態は、用紙の後端が排紙ローラ以外の最下流の搬送ローラよりも上流にある場合は、搬送中の全ての用紙を機外に排出しないように搬送ローラを停止させるようにした。これにより、コストアップや画像擦れを発生させずに、リカバリ処理時の出力の重複を極力防止することができる。
7)排紙ローラ以外の最下流の搬送ローラ近傍に用紙後端の通過を検出可能な用紙後端検知センサを備えているので、排出用紙の後端がどの位置にいるのかを正確に検知することができる。
8)用紙先端が機外に露出した状態で排紙ローラを停止させざるを得なかった場合でも、排紙ローラを逆転させることによって機外に露出した用紙を機内に引き込むので、用紙が機外に露出した状態で停止したときにユーザが用紙を排紙ローラから引き抜いて有効用紙にしてしまうという事態の発生を防止することができる。
9)機内の残留用紙除去後に、機内に残留した用紙処理、画像形成を再度行うので、紙詰まり、搬送中のカバー開放、各機構の異常検出による装置停止後のリカバリ処理を出力用紙が重複することなく行うことができる。
なお、本実施形態では、最適な実施形態を示しているが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲により規定される範囲に含まれる。
本発明の実施形態に係る用紙後処理装置と画像形成装置とからなるシステムの全体構成図である。 図1における用紙後処理装置のシフト機構を示す斜視図である。 図1における用紙後処理装置のシフトトレイの昇降機構を示す斜視図である。 図1における用紙後処理装置のシフト排紙ローラと開閉ガイド板の機構を示す斜視図である。 スティプル処理を施す端面綴じ処理トレイの構成を示す平面図である。 スティプル処理を施す端面綴じ処理トレイの構成を示す斜視図である。 端面綴じ処理トレイに積載された用紙束の後端部の膨らみを押さえる機構を示す図である。 図7のa方向矢視図である。 手前綴じ時の端面綴じレバーとスティプラの待機位置との関係を示す図である。 2箇所綴じ時の端面綴じレバーとスティプラの待機位置との関係を示す図である。 奥綴じ時の端面綴じレバーとスティプラの待機位置との関係を示す図である。 用紙束を押し上げる放出ベルトと放出爪の駆動機構を示す斜視図である。 端面綴じスティプラの構成を示す斜視図である。 端面綴じスティプラの斜め綴じ機構を示す斜視図である。 用紙束偏向機構を示す図である。 用紙束偏向機構における用紙束搬送機構の一例を示す図である。 用紙束偏向機構における用紙束搬送機構の他の例を示す図である。 用紙束偏向機構により用紙を偏向させて送る場合と、偏向させないでシフトトレイ側に送る場合の動作説明図である。 端綴じ処理部で整合された用紙束の後端を放出爪で押し上げるときの状態を示す図である。 用紙束を送るときにジャムを生じないようにする機構の動作説明図である。 用紙束を偏向させる際に、用紙先端が通過してから用紙表面に搬送手段のコロを接触させ、搬送力を与えるときの動作説明図である。 ガイド部材を回動させ、ガイド部材とガイド板とでシフトトレイへつながる搬送路を形成し、端綴じ処理部で整合された用紙束の後端を放出爪で押し上げてシフトトレイへと搬送するときの動作説明図である。 中折り機構の動作を示す動作説明図である。 端面綴じ処理トレイと中綴じ処理トレイを示す正面図である。 スティプル処理トレイに用紙が整合されて集積された状態を示す図である。 図25の状態から放出爪で用紙束の押し上げを開始したときの状態を示す図である。 図26の状態から用紙偏向機構に導入された初期の状態を示す図である。 図27の状態から中折り処理トレイに用紙束が搬送されたときの状態を示す図である。 図28の状態から中折り処理トレイに搬送された用紙束を整合している状態を示す図である。 図29の状態から中折り位置まで用紙束を押し上げた状態を示す図である。 図30の状態から中折りを開始したときの状態を示す図である。 図31の状態から折りローラ位置で中折りを強化しているときの状態を示す図である。 本実施形態に係るシステムの制御構成を示すブロック図である。 紙詰まり時停止動作を示す図である。 紙詰まり時停止動作の他の例を示す図である。 紙詰まり時停止動作の動作手順を示すフローチャートである。 紙詰まり時停止動作の他の動作手順を示すフローチャートである。 カバー開放時停止動作を示す図である。 カバー開放時停止動作の他の例を示す図である。 カバー開放時停止動作の動作手順を示すフローチャートである。 カバー開放時停止動作の他の動作手順を示すフローチャートである。 異常発生時停止動作を示す図である。 異常発生時停止動作の他の例を示す図である。 機構異常時停止動作の動作手順を示すフローチャートである。 機構異常時停止動作の動作手順の他の例を示すフローチャートである。 シフト排紙ローラ以外の少なくとも1つの搬送ローラの駆動上に、ワンウェイクラッチを設置したときの紙詰まり時の停止動作を示す図である。 シフト排紙ローラ以外の少なくとも1つの搬送ローラの摩擦係数をシフト排紙ローラの摩擦係数よりも小さくしたときの紙詰まり時の停止動作を示す図である。 図46又は図47の場合の紙詰まり時停止動作の動作手順を示すフローチャートである。 カバー開放時停止動作の動作手順を示すフローチャートである。 機構異常停止動作の動作手順を示すフローチャートである。 紙詰まり、カバー開放、異常、等の停止条件が発生した時に、最下流用紙が規定位置より下流であるときの紙詰まり時停止動作を示す図である。 図51の状態のときの紙詰まり時停止動作の動作手順を示すフローチャートである。 図51の状態のときのカバー解放時停止動作の動作手順を示すフローチャートである。 図51の状態のときの機構異常停止動作の動作手順を示すフローチャートである。 最下流用紙先端が機外に露出した状態で排紙ローラを停止させざるを得なかった場合にユーザが用紙を排紙ローラから引き抜くことを防ぐ動作を示す図である。 図55の状態のときの搬送用紙停止後の排紙ローラ逆転動作の動作手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1,2,3,5,6,7,8,9,10 搬送ローラ、
6 シフト排紙ローラ
302,303,305,306,310,321,323,324,センサ
340 前カバー開閉センサ
360 CPU
PD 用紙後処理装置
PR 画像形成装置

Claims (15)

  1. 用紙を搬送するための複数の搬送ローラと、
    前記搬送ローラの1つであり、用紙を機外へ排出する直前に設置され、他の搬送ローラとは独立して駆動可能な排紙ローラと、
    搬送中の用紙の紙詰まりを検出する紙詰まり検出手段と、
    搬送中の用紙の位置を検出する用紙位置検出手段と、
    を有する用紙搬送装置において、
    前記紙詰まり手段によって紙詰まりを検出した際に、紙詰まりの発生した用紙よりも下流の位置に別用紙が存在しないか、存在しても搬送中の最下流用紙が規定位置より上流にあるときは、搬送中の全ての用紙が機外に排出されないように前記搬送ローラを停止させ、
    前記紙詰まり手段によって紙詰まりを検出した際に、紙詰まりの発生した用紙よりも下流に別用紙が存在し、かつ最下流用紙が規定位置より下流であるときは、前記排紙ローラの駆動を継続させて前記最下流用紙のみを排紙完了させる制御手段を備えていることを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 用紙を搬送するための複数の搬送ローラと、
    前記搬送ローラの1つであり、用紙を機外へ排出する直前に設置され、他の搬送ローラとは独立して駆動可能な排紙ローラと、
    装置のカバーの開閉を検出するカバー開閉検出手段と、
    搬送中の用紙の位置を検出する用紙位置検出手段と、
    を有する用紙搬送装置において、
    前記カバー開閉検出手段によって前記カバーの開放を検出した際に、搬送中の最下流用紙が規定位置より上流であるときは、搬送中の全ての用紙を機外に排出しないように前記搬送ローラを停止させ、
    前記カバー開閉検出手段によって前記カバーの開放を検出した際に、搬送中の最下流用紙が規定位置より下流であるときは、最下流用紙のみを排紙完了させるように、前記排紙ローラの駆動を継続させる制御手段を備えていることを特徴とする用紙搬送装置。
  3. 用紙を搬送するための複数の搬送ローラと、
    前記搬送ローラの1つであり、用紙を機外へ排出する直前に設置され、他の搬送ローラとは独立して駆動可能な排紙ローラと、
    装置の各機構の異常を検出する異常検出手段と、
    搬送中の用紙の位置を検出する用紙位置検出手段と、
    を有する用紙搬送装置において、
    前記異常検出手段によって前記各機構の少なくとも1つに異常を検出した際に、当該異常が発生した機構箇所よりも下流に別用紙が存在しないか、存在しても搬送中の最下流用紙が規定位置より上流にあるときは、搬送中の全ての用紙を機外に排出しないように前記搬送ローラを停止させ、
    前記異常検出手段によって各機構の異常を検出した際に、異常が発生した用紙よりも下流に別用紙が存在し、かつ最下流用紙が規定位置より下流にあるときは、最下流用紙のみ排紙完了させるように前記排紙ローラの駆動を継続させる制御手段を備えていることを特徴とする用紙搬送装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の用紙搬送装置において、
    前記制御手段は、
    停止原因発生時に、搬送中の最下流用紙の先端が前記排紙ローラより上流にあるときは、搬送中の全ての用紙を機外に排出しないように前記搬送ローラを停止させ、
    用紙先端が前記排紙ローラより下流にあるときは、用紙先端が前記排紙ローラより下流にある用紙のみを排紙完了させるようにすること
    を特徴とする用紙搬送装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の用紙搬送装置において、
    前記排紙ローラの近傍に用紙先端を検出する第1の検出手段を備えていることを特徴とする用紙搬送装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の用紙搬送装置において、
    前記排紙ローラ以外の少なくとも1つの搬送ローラの駆動系にワンウェイクラッチを備えていることを特徴とする用紙搬送装置。
  7. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の用紙搬送装置において、
    用紙処理装置の受入れ可能用紙長さの上限をLmとしたとき、前記排紙ローラとの距離がLm以内である当該排紙ローラ以外の全ての搬送ローラの駆動系にワンウェイクラッチを備えていることを特徴とする用紙搬送装置。
  8. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の用紙搬送装置において、
    前記排紙ローラ以外の少なくとも1つの搬送ローラの摩擦係数を前記排紙ローラの摩擦係数よりも小さくしたことを特徴とする用紙搬送装置。
  9. 請求項8記載の用紙搬送装置において、
    用紙処理装置の受入れ可能用紙長さの上限をLmとしたとき、前記排紙ローラ以外の搬送ローラで、前記排紙ローラとの距離がLm以内である全ての搬送ローラの摩擦係数を前記排紙ローラの摩擦係数よりも小さくしたことを特徴とする用紙搬送装置。
  10. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の用紙搬送装置において、
    紙詰まり、カバー開放、機構異常の少なくとも1つに起因する用紙の搬送停止条件が発生したとき、前記用紙が前記規定位置より下流にあるときであっても、当該用紙の後端が前記排紙ローラに対して最下流の搬送ローラよりも上流にある場合は、搬送中の全ての用紙を機外に排出しないように前記搬送ローラを停止させることを特徴とする用紙搬送装置。
  11. 請求項10記載の用紙搬送装置において、
    前記排紙ローラに対して最下流の搬送ローラ近傍に用紙後端を検出する第2の検出手段を備えていることを特徴とする用紙搬送装置。
  12. 請求項1ないし11のいずれか1項に記載の用紙搬送装置において、
    前記用紙先端が前記排紙ローラより下流にあるときに前記搬送ローラを停止させて前記用紙の排出を止めた場合、前記制御装置は前記搬送ローラ停止後に前記排紙ローラを逆転させることを特徴とする用紙搬送装置。
  13. 請求項1ないし12のいずれか1項に記載の用紙搬送装置を備えたことを特徴とする用紙処理装置。
  14. 請求項1ないし12のいずれか1項に記載の用紙搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項13記載の用紙処理装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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