JP2005089106A - 画像処理装置、画像形成システム、コンピュータプログラム及び記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像形成システム、コンピュータプログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】異常が発生した個所以外の個所でも並行して処理が行われている場合に、異常と関連のない処理については、現在行っている処理を実行させ、完遂させる。
【解決手段】ジャムなどの異常が発生すると、異常発生個所が折り部であるかどうかをチェックし、折り部であれば中折りの動作制御を停止し、新たな給紙を停止させる。画像形成装置に搬送途中の用紙が残っていれば、排紙先に排出し、搬送途中の用紙が全てなくなると、異常表示を行う。異常発生個所が折り部でなければ、異常発生個所が搬送経路かスタック部かをチェックし、いずれでもなければ、他の部分の異常なので、異常表示を行う。異常発生個所が搬送経路かスタック部であれば、搬送及びスタック部の動作制御を停止し、画像形成装置に搬送経路あるいはスタック部で異常が発生したことを送信し、画像形成装置の動作を停止させ、折り増しローラによる折り増しを行わないようにして、中折り処理部の処理が終了した時点で、画像形成装置の操作部に異常表示を行う。
【選択図】 図19

Description

本発明は、複写機、プリンタ、印刷機等の画像形成装置に一体もしくは別体に設けられ、画像形成済みの用紙(記録媒体)に対して所定の処理、例えば仕分け、スタック、綴じ、中綴じ製本を行って排紙する用紙処理装置、この用紙処理装置と前記画像形成装置とからなる画像形成システム、前記用紙処理装置の制御部の機能をコンピュータで実行するためのコンピュータプログラム及びこのコンピュータプログラムが記録された記録媒体に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像出力(形成)装置は多機能化してきており、大量の画像を記憶できる記憶装置がついているものが主流となってきている。このような画像出力装置の多機能化を受けてその下流側に配置され、出力される記録紙に綴じなどの後処理装置も昨今その機能は多機能化され、従来の端面綴じに加えて中綴じ処理も可能としたものも提供されている。また画像出力装置1台を大勢のユーザで使用するため生産性向上が求められており後処理装置も折り処理と次部の用紙の揃え及びスティプル処理を並行して行えるものも提供されている。
一方、この種の技術として例えば特許文献1あるいは2に開示された発明が公知である。このうち、特許文献1には、低コストで、生産性が高く、省スペース化に優れた用紙処理装置を提供することを目的としてなされたもので、ステイプル処理トレイと、このステイプル処理トレイに用紙搬送する搬送路と、ステイプル処理トレイの下方に配置され、用紙あるいは用紙束を中折りする折りプレートおよびその駆動機構と、ステイプル処理トレイからおりプレートによる中折り位置に用紙あるいは用紙束を搬送し、保持する中折り処理トレイとを備え、搬送路を経てステイプル処理トレイに用紙を導き、ステイプル処理された用紙束をそのまま排紙し、あるいは中折り処理トレイに搬送して中折り処理トレイで折りプレートにより折り処理を行って排紙する用紙後処理装置が開示されている。
また、特許文献2には、装置内部におけるジャム処理の作業性を向上させるとともに、用紙に対する各種処理の際に必要となる移動部材の正確な位置を確保し得るフィニッシャを提供することを目的とし、用紙の所望の位置にステイプル処理を行うステイプル装置のヘッド部ユニット等の、画像形成された用紙に後処理を施すために用紙搬送経路に対して移動可能に設けられる移動手段を、ジャム発生時に用紙搬送経路から所定距離離間したホーム位置に復帰させて退避させることにより、紙詰まりした用紙の周辺にユーザが手を入れるスペースを形成し、ジャム処理性を向上させると共に、ユーザが触れて各移動部材が正規でない位置に動いてしまうことを防止するフィニッシャが開示されている。
特開2003−95527号公報 特開平10−250915号公報
ところで、一般には、前述のような用紙後処理装置において、折り及び次部の用紙の揃え及びスティプル処理が行われている最中にジャムなどの異常が発生した場合、その異常が発生した個所の処理機能をはじめ全機能をすぐに停止、あるいは後処理を施す手段をホーム位置に戻して停止するうにしているので本来問題ない用紙や用紙束も処理の途中で停止してしまい、ユーザが欲する後処理などが行われない状態になっていた。このためジャムと関係のない処理が行われるものも処理を終えなくてはならず、無駄となっていた。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、異常が発生した個所以外の個所でも並行して処理が行われている場合に、異常と関連のない処理については、その現在行っている処理を実行させ、その処理を完遂させ、異常発生時の異常派生個所以外の処理や用紙が無駄にならないようにすることにある。
前記目的を達成するため、第1の手段は、用紙をスタックするスタック手段と、前記スタック手段にスタックされた用紙束に対して綴じ処理を行う綴じ手段と、前記用紙束あるいは前記用紙に折り処理を施す折り手段と、前記各部へあるいは前記各部から用紙を搬送する搬送手段と、前記各手段の処理を並行して行わせる制御手段とを備え、画像形成後の用紙に対して所定の処理を施す用紙処理装置において、前記制御手段は、前記並行処理時に異常が生じたとき、前記異常発生に関与する手段の動作を停止し、関与しない手段の処理は続行させることとを特徴とする。
第2の手段は、第1の手段において、前記制御手段は、異常発生個所に応じて前記動作の停止タイミングを変更することを特徴とする。
第3の手段は、第1または第2の手段において、前記異常が生じたとき、当該異常発生個所を表示する表示手段をさらに備えていることを特徴とする。
第4の手段は、第3の手段において、前記制御手段は、前記異常発生個所に応じて異常個所表示のタイミングを変更することを特徴とする。
第5の手段は、第1ないし第4の手段において、前記異常がジャム発生であることを特徴とする。
第6の手段は、第1ないし第5の手段において、予め設定された回数だけ折りローラを往復動作させ、前記折り手段によって折られた用紙束または用紙に折り増し処理を行う折り増し手段をさらに備え、前記用紙束または用紙に対して折り処理、用紙搬送、及びスタック処理を並行して実行しているときに、用紙搬送またはスタック処理を行っている部分に異常が発生した場合、前記制御手段は、前記予め設定された増し折り回数を変更することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
第7の手段は、第6の手段において、前記変更された増し折り回数は予め設定された増し折り回数以下に設定されることを特徴とする。
第8の手段は、第1ないし第7の手段に係る画像処理装置と、記録媒体に画像を形成する画像形成装置とが一体または別体に設けられて画像形成システムを構成したことを特徴とする。
第9の手段は、第1ないし第7の手段に係る画像処理装置の制御手段の機能をコンピュータで実行するための手順をコンピュータプログラムが備えていることを特徴とする。
第10の手段は、第9の手段に係るコンピュータプログラムがコンピュータによって読み取られ、実行可能に記録媒体に記録されていることを特徴とする。
なお、以下の実施例において、スタック手段はステイプルトレイFに、綴じ手段はステイプラS1,S21,S22に、搬送手段は搬送経路A,C,Dおよび各部に設けられた搬送ローラ(対)1,2,3,4,6,7,9,10,11,56,57,71,72,83に、制御手段はCPU360にそれぞれ対応する。
本発明によれば、異常が発生した個所以外の個所でも並行して処理が行われている場合に、異常と関連のない処理については、その現在行っている処理を実行させ、その処理を完遂させ、異常発生時の異常派生個所以外の処理や用紙が無駄にならないようにすることができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
<全体構成>
図1は本発明の実施例に係る用紙処理装置としての用紙後処理装置と画像形成装置とからなる画像形成システムのシステム構成を示す図であり、図では、用紙後処理装置の全体と画像形成装置の一部を示している。
図1において、用紙後処理装置PDは、画像形成装置PRの側部に取付けられており、画像形成装置PRから排出された用紙(記録媒体)は用紙後処理装置PDに導かれる。前記用紙は、1枚の用紙に後処理を施す後処理手段(この実施例では穿孔手段としてのパンチユニット100)を有する搬送路Aを通り、上トレイ201へ導く搬送路B、シフトトレイ202へ導く搬送路C、整合およびスティプル綴じ等を行う処理トレイF(以下、スティプル処理トレイとも称する)へ導く搬送路Dへ、それぞれ分岐爪15および分岐爪16によって振り分けられるように構成されている。このステイプル処理トレイFの用紙が積層されるトレイ面66は、後述のステイプル排紙ローラ11から排紙される用紙の搬送方向下流側が上になるように傾斜し、この傾斜角は、重力方向に対して傾斜面の下側の後述する中折りプレート74及びその駆動機構と端面綴じステイプラS1などの機構と干渉しない最低限の角度に設定されている。
搬送路AおよびDを経てスティプル処理トレイFへ導かれ、スティプル処理トレイで整合およびスティプル等を施された用紙は、偏向手段である分岐ガイド板54と可動ガイド55により、シフトトレイ202へ導く搬送路C、折り等を施す処理トレイG(以下、中折り処理トレイとも称する)へ振り分けられるように構成され、中折り処理トレイGで折り等を施された用紙は搬送路Hを通り下トレイ203へ導かれる。また、搬送路D内には分岐爪17が配置され、図示しない低荷重バネにより図の状態に保持されており、用紙後端がこれを通過した後、搬送ローラ9、10、スティプル排紙ローラ11の内少なくとも搬送ローラ9を逆転することによって用紙後端を用紙収容部Eへ導いて用紙を滞留させ、次用紙と重ね合せて搬送することが可能なように構成されている。この動作を繰り返すことによって2枚以上の用紙を重ね合せて搬送することも可能である。
搬送路B、搬送路Cおよび搬送路Dの上流で各々に対し共通な搬送路Aには、画像形成装置から受け入れる用紙を検出する入口センサ301、その下流に入口ローラ1、パンチユニット100、パンチかすホッパ101、搬送ローラ2、分岐爪15および分岐爪16が順次配置されている。分岐爪15、分岐爪16は図示しないバネにより図1の状態に保持されており、図示しないソレノイドをONすることにより、分岐爪15は上方に、分岐爪16は下方に、各々回動することによって、搬送路B、搬送路C、搬送路Dへ用紙を振り分ける。
搬送路Bへ用紙を導く場合は、分岐爪15は図1の状態で前記ソレノイドはOFF、搬送路Cへ用紙を導く場合は、図1の状態から前記ソレノイドをONすることにより、分岐爪15は上方に、分岐爪16は下方にそれぞれ回動した状態となり、搬送路Dへ用紙を導く場合は、分岐爪16は図1の状態で前記ソレノイドはOFF、分岐爪15は図1の状態から前記ソレノイドをONすることにより、上方に回動した状態となる。
この用紙後処理装置では、用紙に対して、穴明け(パンチユニット100)、用紙揃え+端部綴じ(ジョガーフェンス53、端面綴じスティプラS1)、用紙揃え+中綴じ(ジョガーフェンス53、中綴じスティプラS2)、用紙の仕分け(シフトトレイ202)、中折り(折りプレート74、折りローラ81、82)などの各処理を行うことができる。
画像形成装置PRは、この実施例では、入力された画像データに基づいて感光体ドラムなどの画像形成媒体に光書き込みを行って感光体ドラム表面に潜像を形成し、形成された潜像をトナー現像して用紙などの記録媒体に転写し、定着して排紙するいわゆる電子写真プロセスを使用した画像形成装置であり、電子写真プロセスを使用した画像形成装置自体は公知なので、ここでの詳細な構成の説明と図示は省略する。なお、この実施例では、電子写真プロセスを使用した画像形成装置を例示しているが、そのほかに、インクジェットや印刷機などの公知の画像形成装置および印刷機(プリンタ)を使用したシステムでも良いことはいうまでもない。
<ステイプル処理トレイ>
用紙整合及びスティプル処理を施す処理トレイFの構成について説明する。
図2は用紙整合及びスティプル処理を施す処理トレイFの構成を示す要部斜視図である。同図において、スティプル排紙ローラ11により処理トレイFへ導かれた用紙はトレイ面66に順次積載される。この場合、用紙ごとに叩きコロ12で縦方向(用紙搬送方向)の整合が行われ、ジョガーフェンス53にて横方向(用紙搬送方向と直交する用紙幅方向)の整合が行われる。その後、ジョブの切れ目、すなわち用紙束の最終紙から次の用紙束先頭紙までの間で制御手段350からのスティプル信号により端面綴じスティプラS1が駆動され、綴じ処理が行われる。綴じ処理が行われた用紙束は、ただちに放出爪52aを有する放出ベルト52によりシフト排紙ローラ6へ送られ、受取り位置にセットされているシフトトレイ202に排出される。
放出爪52aは図3に示すように、放出ベルトHPセンサ311によりそのホームポジションが検知されるようになっており、この放出ベルトHPセンサ311は放出ベルト52に設けられた放出爪52aによりオン・オフする。この放出ベルト52の外周上には対向する位置に2つの放出爪52aが配置されており、処理トレイFに収容された用紙束を交互に移動搬送する。また、必要に応じて放出ベルト52を逆回転し、これから用紙束を移動するように待機している放出爪52aと対向側の放出爪52a′の背面で、処理トレイFに収容された用紙束の搬送方向先端を揃えても良い。
また、図4に示すように放出モータ157により駆動される放出ベルト52の駆動軸には、用紙幅方向整合中心に放出ベルト52とその駆動プーリとが配置され、それに対して対称に放出ローラ56が配置固定されており、放出ローラ56の周速は放出ベルト52の周速より速くなるように設定されている。
図2に示すように、叩きコロ12は支点12aを中心に叩きSOL170によって振り子運動を与えられ、処理トレイFへ送り込まれた用紙に間欠的に作用して用紙を後端フェンス51に突き当てる。なお、叩きコロ12は反時計回りに回転する。ジョガーフェンス53は正逆転可能なジョガーモータ158によりタイミングベルトを介して駆動され、用紙幅方向に往復移動する。
端面綴じスティプラS1は図示しない正逆転可能なスティプラ移動モータによりタイミングベルトを介して駆動され、用紙端部の所定位置を綴じるために用紙幅方向に移動する。その移動範囲の一側端には端面綴じスティプラS1のホームポジションを検出するスティプラ移動HPセンサが設けられており、用紙幅方向の綴じ位置は前記ホームポジションからの端面綴じスティプラS1移動量により制御される。
中綴じスティプラS2は図1、図4及び図11に示すように、後端フェンス51から中綴じスティプラS2の針打ち位置までの距離が、中綴じ可能な最大用紙サイズの搬送方向長の半分に相当する距離以上となるように配置され、且つ用紙幅方向整合中心に対して対称に2つ配置されステー63に固定されている。また、中綴じスティプラS2は針部を含み、針を打ち出すステッチャ(ドライバ)ユニットS21と針を折り曲げるクリンチャユニットS22の2ユニットに分割されて構成されており、ステッチャユニットS21は処理トレイFの搬送路D側に配置されている。なお、図中符号64aは前側板、64bは後側板であり、符号310はスティプル処理トレイF上の用紙の有無を検出する紙有無センサである。
前記スティプル処理トレイFで中綴じが行われた用紙束は用紙の中央部で中折りされる。この中折りは中折り処理トレイGで行われる。そのためには、綴じた用紙束を中折り処理トレイGに搬送する必要がある。この実施例では、スティプル処理トレイFの搬送方向最下流側に、用紙束偏向手段が設けられ、中折り処理トレイG側に用紙束を搬送する。
用紙束偏向機構は、図1および図11のスティプル処理トレイFと中折り処理トレイG部分の拡大図に示すように分岐ガイド板54と可動ガイド55とからなる。分岐ガイド板54は図5ないし図7の動作説明図に示すように支点54aを中心に上下方向に揺動自在に設けられ、その下流側に回転自在な加圧コロ57が設けられ、スプリング58により放出ローラ56側に加圧される。また、分岐ガイド板54の位置は、束分岐駆動モータ161より駆動力を得て回転するカム61のカム面61aとの当接位置によって規定される。
可動ガイド55は放出ローラ56の回転軸に揺動自在に支持され、可動ガイド55の一端(分岐ガイド板54とは反対側の端部)には連結部60aで回動自在に連結されたリンクアーム60が設けられている。リンクアーム60は図3に示す前側板64aに固定された軸と長孔部60bでされており、これにより可動ガイド55の揺動範囲は規制される。また、スプリング59により下方に付勢されることによって図6の位置に保持される。さらに、束分岐駆動モータ161より駆動を得て回転するカム61のカム面61bによりリンクアーム60が押されると、連結されている可動ガイド55は上方へ回動する。束分岐ガイドHPセンサ315はカム61の遮蔽部61cを検知してカム61のホームポジションを検知する。これにより、カム61はそのホームポジションを基準として束分岐駆動モータ161の駆動パルスをカウントすることにより、停止位置の制御が行われる。
図5は、カム61がホームポジションに位置した時の分岐ガイド板54と可動ガイド55の位置関係を示す動作説明図である。可動ガイド55のガイド面55aはシフト排紙ローラ6への経路において、用紙をガイドする機能を有する。
図6は、カム61が回転することにより、分岐ガイド板54が支点54aを中心として図において反時計方向(下方)へ回動し、加圧コロ57が放出ローラ56側に接触して加圧している状態を示す動作説明図である。
図7は、カム61がさらに回転することにより、可動ガイド55が図において時計方向(上方)に回動し、スティプル処理トレイFから中折り処理トレイGに導く経路を分岐ガイド板54と可動ガイド55とで形成した状態を示す動作説明図である。また、図3には奥行き方向の位置関係を示す。
この実施例では、分岐ガイド板54と可動ガイド55は1つの駆動モータにより動作するが、個々に駆動モータを設けて、用紙サイズや綴じ枚数に応じて、移動タイミングや停止位置を制御可能に構成しても良い。
<中折り処理トレイ>
図8および図9は中折りを行うための折りプレート74の移動機構の動作説明図である。
折りプレート74は前後側板64a、64bに立てられた各2本の軸64cに長孔部74aを遊嵌することにより支持され、さらに、折りプレート74から立設された軸部74bがリンクアーム76の長孔部76bに遊嵌され、リンクアーム76が支点76aを中心に揺動することにより、折りプレート74は図8および図9中を左右に往復移動する。すなわち、リンクアーム76の長孔部76cに折りプレート駆動カム75の軸部75bは遊嵌されており、折りプレート駆動カム75の回転運動によりリンクアーム76は揺動し、これに応じて、図11において、折りプレート74は束搬送ガイド板下上91,92に対して垂直な方向に往復動する。
折りプレート駆動カム75は折りプレート駆動モータ166により図8中の矢印方向に回転する。その停止位置は半月形状の遮蔽部75a両端部を折りプレートHPセンサ325により検知することで決定される。
図8は、処理トレイGの用紙束収容領域から完全に退避したホームポジション位置を示す。折りプレート駆動カム75を矢印方向に回転させると折りプレート74は矢印方向に移動し、処理トレイGの用紙束収容領域に突出する。図9は、処理トレイGの用紙束中央を折りローラ81のニップに押し込む位置を示す。折りプレート駆動カム75を矢印方向に回転させると折りプレート74は矢印方向に移動し、処理トレイGの用紙束収容領域から退避する。
なお、この実施例では、中折りについては用紙束を折ることを前提にしているが、この発明は1枚の用紙を折る場合でも適用できる。この場合は、1枚だけで中綴じが不要なので、1枚排紙された時点で中折り処理トレイG側に送り込み、折りプレート74と折りローラとによって折り処理を実行して下トレイに排紙するようにする。
<制御装置>
制御装置350は、図11に示すように、CPU360、I/Oインターフェース370等を有するマイクロコンピュータからなり、画像形成装置PR本体のコントロールパネルの各スイッチ等、および入口センサ301、上排紙センサ302、シフト排紙センサ303、プレスタックセンサ304、スティプル排紙センサ305、紙有無センサ310、放出ベルトホームポジションセンサ311、スティプル移動ホームポジションセンサ312、スティプラ斜めホームポジションセンサ313、束到達センサ321、可動後端フェンスHPセンサ322、紙面検知センサ330などの各センサからの信号がI/Oインターフェース370を介してCPU360へ入力される。
CPU360は、入力された信号に基づいて、シフトトレイ202用のトレイ昇降モータ、開閉ガイド板を開閉する排紙ガイド板開閉モータ、シフトトレイ202を移動するシフトモータ、叩きコロ12を駆動する叩きコロモータ、叩きSOL170等の各ソレノイド、各搬送ローラを駆動する搬送モータ、各排紙ローラを駆動する排紙モータ、放出ベルト52を駆動する放出モータ157、端面綴じスティプラS1を移動させるスティプラ移動モータ、端面綴じスティプラS1を斜めに回転させる斜めモータ、ジョガーフェンス53を移動させるジョガーモータ158等の駆動を制御する。モータスティプル排紙ローラを駆動する図示しないスティプル搬送モータのパルス信号はCPU360に入力されてカウントされ、このカウントに応じて叩きSOL170およびジョガーモータ158が制御される。また、パンチユニット100もクラッチやモータを制御することによりCPU360の指示によって穴明けを実行する。
なお、用紙後処理装置PDの制御は前記CPU360が図示しないROMに書き込まれたプログラムを、図示しないRAMをワークエリアとして使用しながら実行することにより行われる。また、プログラムデータは前記ROMに代えて、あるいは加えてネットワークを介してサーバから、あるいはCD−ROM、SDカードなどの記録媒体から記録媒体駆動装置を介して図示しないハードディスク装置などの記憶媒体にダウンローラされ、あるいはバージョンアップされて使用することもできる。
<動作>
以下、前記CPU360によって実行される本実施例に係る用紙後処理装置の動作について説明する。
本実施例では、用紙が搬送路A搬送路Bを通り上トレイ201へ排出されるノンスティプルモードaと、搬送路A搬送路Cを通りシフトトレイ202へ排出されるノンスティプルモードbと、搬送路A搬送路Cを通りシフトトレイ202へ排出されるソート、スタックモードと、搬送路A搬送路Dを経て処理トレイFで整合及び綴じを施され搬送路Cを通りシフトトレイ202へ排出されるスティプルモード(端面綴じモード)と、搬送路A搬送路Dを経て処理トレイFで整合及び中央綴じを施され、更に処理トレイGで中央折りを施され搬送路Hを通り下トレイ203へ排出される中綴じ製本モードとがあるが、ここでは、端面綴じモードと中綴じ製本モードについて説明する。
《端面綴じモード》
端面綴じモードが選択されると、図4に示すようにジョガーフェンス53はホームポジションより移動し、処理トレイFに排出される用紙幅より片側7mm離れた待機位置で待機する。用紙は搬送路Aから分岐爪15分岐爪16で振り分けられ、搬送路Dに導かれ搬送ローラ7、搬送ローラ9、搬送ローラ10、スティプル排紙ローラ11により処理トレイFに排出される。この時、用紙がスティプル排紙ローラ11によって搬送され、用紙後端がスティプル排紙センサ305を通過するとジョガーフェンス53は待機位置から5mm内側に移動して停止している。
また、スティプル排紙センサ305は用紙後端通過時点にそれを検知し、その信号がCPU360に入力される(図10参照)。CPU360ではこの信号の受信時点からスティプル排紙ローラ11を駆動する図示しないスティプル搬送モータからの発信パルス数をカウントし、所定パルス発信後に叩きSOL170をオンさせる。叩きコロ12は、叩きSOL170のオン/オフにより振り子運動をし、オン時には用紙を叩いて下方向に戻し、後端フェンス51に突き当てて紙揃えを行う。
この時、処理トレイFに収容される用紙が入口センサ101あるいはスティプル排紙センサ305を通過するたびにその信号がCPU360に入力され、用紙枚数がカウントされる。
叩きSOL170がオフされて所定時間経過後、ジョガーフェンス53は、ジョガーモータ158によってさらに2.6mm内側に移動して一旦停止し、横揃えが終了する。ジョガーフェンス53はその後7.6mm外側に移動して待機位置に戻り、次の用紙を待つ。この動作を最終頁まで行う。その後再び7mm内側に移動して停止し、用紙束の両側端を押えてスティプル動作に備える。その後、所定時間後に図示しないスティプルモータにより端面綴じスティプラS1が作動し、綴じ処理が行われる。この時、2ヶ所以上の綴じが指定されていれば、1ヶ所の綴じ処理が終了した後スティプル移動モータ159が駆動され、端面綴じスティプラS1が用紙後端に沿って適正位置まで移動され、2ヶ所目の綴じ処理が行なわれる。また、3ヶ所目以降が指定されている場合はこれを繰返す。
綴じ処理が終了すると、放出モータ157が駆動され、放出ベルト52が駆動される。この時、排紙モータも駆動され、放出爪52aにより持ち上げられた用紙束を受け入れるべくシフト排紙ローラ6が回転し始め、シフトトレイ202へ排出される。同時にシフト排紙ローラ6の近傍に配置され用紙の排出を検出するシフト排紙センサ303によって排紙の状態を監視する。ジョガーフェンス53は紙有無センサ310あるいは放出ベルトHPセンサ311による検知の所定パルス後に2mm退避させジョガーフェンス53による用紙への拘束を解除する。この所定パルスは、放出爪52aが用紙後端と接触してからジョガーフェンス53の先端を抜ける間で設定されている。
《中綴じ製本モード》
中綴じ製本モードが選択された場合には、搬送路Aから分岐爪15分岐爪16で振り分けられた用紙は搬送路Dに導かれ、搬送ローラ7、搬送ローラ9、搬送ローラ10、スティプル排紙ローラ11により処理トレイFに排出される。処理トレイFでは、端面綴じモード時と同様にスティプル排紙ローラ11により順次排出される用紙を整合し、スティプルする直前までは同様の動作をする(図12参照)。その後、図13の位置に用紙束は放出爪52aにより用紙サイズ毎に設定された所定距離下流へ運ばれ、その中央を中綴じスティプラS2により綴じ処理される。図13の位置で綴じられた用紙束は放出爪52aにより下流へ用紙サイズ毎に設定された所定距離搬送され一旦停止する。この移動距離は放出モータ157の駆動パルスにより管理される。その後、図14に示すように用紙束先端部は放出ローラ56と加圧コロ57により挟持され、分岐ガイド板54と可動ガイド55とが回動することによって形成された処理トレイGへ導かれる経路を通過するように再度放出爪52aと放出ローラ56により下流へ搬送される。この放出ローラ56は図4にも示すように放出ベルト52の駆動軸に設けられており放出ベルト52と同期して駆動される。
そして、図15に示すように用紙束は束搬送ローラ上71と束搬送ローラ下72により、予め用紙サイズに応じた位置にホームポジションから移動し、下側の端面をガイドするために停止している可動後端フェンス73まで搬送される(図16)。このとき、折りローラ81は用紙束先端がQで示した部分を通過するまで、矢印で示す方向に回転し、用紙束線が束搬送ガイド板上92から束搬送ガイド板下91にスムーズに搬送されるようにする。また、放出爪52aは放出ベルト52の外周上に対向する位置に配置されたもう1つの放出爪52a′が後端フェンス51近傍に達した位置で停止し、分岐ガイド板54と可動ガイド55はホームポジションへ復帰し、次の用紙に備える。図16に示すように、可動後端フェンス73に突き当てられた用紙束は束搬送ローラ下72の加圧を解除される。その後、図17に示すように、綴じられた針部近傍は略直角方向に折りプレート74により押され、その対向する折りローラ81のニップへと導かれる。予め回転していた折りローラ81はその用紙束を加圧搬送することにより、用紙束中央に折りを施す。
図18に示すように、折りを施された用紙束は第2の折りローラ82により折りぐせを強化され、下排紙ローラ83により下トレイ203へ排出される。この時、用紙束後端が折り部通過センサ323に検知されると折りプレート74、可動後端フェンス73はホームポジションに復帰し、束搬送ローラ下72の加圧も復帰させて次の用紙に備える。また、次ジョブが同用紙サイズ同枚数であれば、可動後端フェンス73はその位置で待機しても良い。なお、符号324は下排紙センサである。
なお、この実施例では折りぐせを強化するための第2の折りローラ82が折り増しローラとして機能しており、折り増しを行う場合には、第2の折りローラ82に対して用紙束の折りローラ82のニップを複数回(奇数回)通すことにより折り増しが行われる。
<制御>
このように中綴じモードが選択された時の用紙の処理は、画像形成装置PRから排出された用紙は、図1あるいは図20の搬送経路A及びDを通りステイプルトレイFへスタックされる。予め決められた枚数スタックされたら中綴じスティプルS1,S2が用紙束を中綴じし、中綴じされた用紙束は可動ガイド55および放出ローラ56によって偏向されて中折り処理トレイGに導かれ、中折りが行われて下トレイ203に排紙される。この過程で、中折り処理トレイGに用紙束が搬送されると、ステイプルトレイFが空くので次のジョブを受入れる。このようにして本実施例では、中折り、次ジョブの用紙を受入れ、搬送、スタックを同時(並行して)に行えるようにしたことによりジョブ間を短くして生産性を高めている。
しかしながら搬送経路、ステイプルトレイF、中折り処理トレイGで同時に作業が行われているときにジャムなど異常が発生したときには、本実施例のような複数の機能を備えていない型式の画像形成装置よりも機内に用紙が残っているため、発生個所に応じて、その箇所で行われている処理を停止するタイミングを変更する。
≪搬送経路、ステイプルトレイにおいてジャムなどの異常が発生した場合≫
搬送経路A,D、ステイプルトレイFでジャムなどの異常が発生したときには、搬送経路A,Dおよび/またはステイプルトレイFの動作を停止し、画像形成装置PRに異常の発生を知らせる。その知らせによって画像形成装置PRも停止処理を行う。そのときに中折り処理トレイGで折り動作が行われているか、もしくは行われようとしているか否かを確認する。もし行われていたら折り増しローラ409による増し折り回数を予め設定したある異常処理時の回数に変更する。このときの増し折り回数は図3のフローチャートでは0回となっておりすぐに中綴じトレイへ排出するようになっているが、品質を大事にしたいなら予め設定した回数増し折りを行ってもかまわない。増し折り終了後、中綴じトレイに用紙束を排出後画像形成装置PR側に排出したことを知らせ、それにより画像形成装置PRの操作部などに異常発生した旨の表示を行う。
≪折り部においてジャムなどの異常が発生した場合≫
中折り処理トレイGでジャムが発生したときは、まず中折り折り部の動作停止を行い画像形成装置に異常発生を知らせる。その知らせによって画像形成装置は新たな給紙動作を行うのをやめる。その後スタックトレイへ搬送系路上の用紙をすべて搬送を行いすべて搬送が終了したら、画像形成装置側に搬送終了したことを知らせ、それにより操作部などに異常発生した旨の表示を行う。
これらの処理手順を図19のフローチャートに示す。
この処理では、ジャムなどの異常が発生すると(ステップS101)、異常発生個所が折り部、すなわち中折り処理トレイGであるかどうかをチェックし(ステップS102)、折り部であれば中折りの動作制御を停止する(ステップS103)。そして、画像形成装置PRに折り部で異常が生じたことを送信し(ステップS104)、新たな給紙を停止させる(ステップS105)。次いで、画像形成装置PRに搬送途中の用紙が残っているかどうかをチェックし、(ステップS106)、残っていれば、排紙先に排出し(ステップS107)、搬送途中の用紙が全てなくなると(ステップS108)、画像形成装置PRの操作部に異常表示を行って(ステップS109)リターンする。また、ステップS106で画像形成装置PRに搬送途中の用紙が残っていなければ、画像形成装置PRの操作部に異常表示を行って(ステップS109)リターンする。
ステップS102で異常発生個所が折り部でなければ、異常発生個所が搬送経路A,Dか、あるいはスタック部(ステイプルトレイF)であるかをチェックし(ステップS110)、いずれでもなければ、他の部分の異常なので、画像形成装置PRの操作部に異常表示を行って(ステップS109)リターンする。
一方、ステップS110のチェックで、異常発生個所が搬送経路A,Dか、あるいはスタック部(ステイプルトレイF)であれば、搬送及びスタック部の動作制御を停止し(ステップS111)、画像形成装置PRに搬送経路A,D、あるいはスタック部で異常が発生したことを送信し(ステップS112)、画像形成装置PRの動作を停止させ(ステップS113)、折り増し回数を0にして、言い換えれば折り増しローラによる折り増しを行わないようにして(ステップS114)、中折り処理部の処理が終了した時点で(ステップS115)、画像形成装置PRの操作部に異常表示を行って(ステップS109)リターンする。
図20は、用紙搬送方向に直交する方向から折り増しを行う折り増しローラユニットを備えた用紙後処理装置の概略構成図である。この実施例では、図1における第2の折りローラに代えて図20及び図21に示す折り増しローラ409を備えた折り増しローラユニットを設けたものである。以下、第1の実施例と異なる点についてのみ説明する。
<折り増しローラユニット>
折り増しローラユニット400は、図20に示したように折りローラ81と排紙ローラ83との間の搬送路Hに設けられ、折りプレート74で折り込まれた用紙束を折りローラ83のニップに押し込んで折り目を付けた後、折り増しローラユニット400で折り目を強化するようにしている。
折り増しローラユニット400は、図21の正面図、図22の側面図に示すように折り増しローラ409と折り増しローラ409の支持機構と折り増しローラ409の駆動機構とからなる。折り増しローラ409の駆動機構は、駆動側プーリ402と、従動側プーリ404と、両プーリ402,404との間に掛け渡されたタイミングベルト403と、このタイミングベルト403を回転駆動するパルスモータ401とから主に構成されている。折り増しローラ409の支持機構は、前記タイミングベルト403と結合され、一体的に移動する移動支持部材407と、移動支持部材407が摺動し、移動方向を規制するガイド部材405と、移動支持部材407の反折り増しローラ設置側まで延び、折り増しローラ407の傾きを規制するとともにガイド部材405の撓みを防止する上ガイド板415と、折り増しローラ407を用紙束折り方向(図では下方)に弾性付勢する弾性付勢手段としての弾性材(図ではコイルバネ)411とから主に構成されている。前記支持機構は用紙搬送方向に対して直交する方向に設置され、前記駆動機構は前記支持機構内で、当該支持機構の設置方向に折り増しローラ407を移動させる。
パルスモータ401の回転駆動は、プーリ402とプーリ404に張られているタイミングベルト403によって、タイミングベルト403と嵌合している移動支持部材407に伝わり、移動支持部材403はガイド部材405にガイドされてガイド部材405のスラスト方向に摺動しながら移動する。移動支持部材403と上ガイド板415との間には撓み防止部材406が存在し、移動支持部材403に回転可能な状態で支持されているので、移動支持部材403と一緒にガイド部材405のスラスト方向に移動することができる。さらに移動支持部材403と下ガイド板との間には折り増しローラ409が存在し、折り増しローラの周上には摩擦部材410が存在する。そして折り増しローラ409の回転軸は折り増しローラ支持部材408によって支持され、折り増しローラ支持部材408は移動支持部材403と摺動しながら上下方向に移動することができる状態で支持されている。さらに折り増しローラ支持部材408は移動支持部材403から弾性材411によって加圧された状態である。これにより折り増しローラ409は移動支持部材403と一緒に、ガイド部材405のスラスト方向に移動することができ、その間、折り増しローラ409は弾性材411によって常に下ガイド板416に向かって加圧され、かつ上下方向に移動可能な状態である。またガイド部材405のスラスト方向には移動支持部材407の位置を検知する検知手段として位置検知センサ前412及び位置検知センサ前413が存在し、移動支持部材407が位置検知センサ前412及び位置検知センサ後413の位置に来たときにはセンサによって検知されるようになっている。そして折り増しローラユニット400に搬送されてくる用紙束は、用紙束検知センサ414によって検知される構成になっている。
折り増しローラ409の回転軸は折り増しローラ支持部材408によって支持され、折り増しローラ支持部材408は移動支持部材407と摺動しながら上下方向に移動することができる状態で支持されている。さらに、折り増しローラ支持部材408は移動支持部材407から弾性材411によって加圧された状態である。これにより折り増しローラ409は移動支持部材407と一体でガイド部材405のスラスト方向に移動することができ、その間、折り増しローラ409は弾性材411によって常に下ガイド板416に向かって加圧され、かつ上下方向に移動可能になっている。また、ガイド部材405のスラスト方向には移動支持部材407の位置を検知する検知手段として位置検知センサ前412及び位置検知センサ後413が設けられ、移動支持部材407が位置検知センサ前412及び位置検知センサ後413の位置に来たときには当該位置検知センサ前後412,413によって検知されるようになっている。一方、折り増しローラユニット400に搬送されてくる用紙束は、折り増しローラユニット400の入口部に設けられた用紙束検知センサ414によって検知される。
折り増しローラ409のホームポジション位置は位置検知センサ後413に検出される。折り増し動作は用紙束が所定位置に搬送され停止した後、折り増しローラ409を位置検知センサ後413の位置から位置検知センサ前412の位置に移動することによって実施される。このときモータのパルスをカウントし所定パルスカウント後も位置検知センサ412により折り増しローラ409が検出されない場合には折り増しローラを移動中に異常があった(機構のロック、駆動トルク不足による停止、モータ脱調)と判断がなされる。このときまず、パルスモータ401を逆転し位置検知センサ後413方向へ戻す動作を行う。このとき所定時間内に検出されてばその位置で停止し、ジャム表示の表示を本体操作部等に表示する。また、所定時間内に位置検知センサ後413により検出されない場合にはモータ駆動を停止するとともに、サービスコール等ユーザが処置できない故障が発生したという内容の表示を本体操作部等に表示する。この処理は図19のフローチャートを参照して説明した通りである。
なお、用紙後処理装置PDの制御および異常検知制御並びに図示しない表示部(用紙後処理装置)に対する表示制御は前記CPU360が図示しないROMに書き込まれたプログラムを、図示しないRAMをワークエリアとして使用しながら実行することにより行われる。また、画像形成装置PRにおける操作表示部の表示制御は前記CPU360からの制御出力に応じて画像形成装置PRに設けられた図示しないCPUが制御する。
折り増し時には、図17の中折り動作に対応する図23の状態になり、綴じられた針部近傍が折りプレート74により略直角方向に押され、対向する折りローラ81のニップへと導かれる。予め回転している折りローラ81は、ニップに導かれた用紙束を加圧搬送することによって用紙束の中央に折りを施す。折りを施された用紙束は図24に示すように折り増しローラユニット400まで搬送され、一旦停止する。この停止位置は折り増しローラユニット400搭載された用紙束検知センサ414からのパルス制御で決定される。こうして用紙束先端が折り増しローラユニット400の所定位置に停止すると、図23に示す位置で折り増しローラ409が駆動され、折りが強化される。折り増し動作が完了すると、折りローラ81および下排紙ローラ83により下トレイ203へ排出される。このとき、折り部通過センサ323が用紙束後端を検知すると、折りプレート74及び可動後端フェンス73はホームポジションに復帰し、束搬送ローラ下72の加圧も復帰し、次の用紙に備える。また、次のジョブが同用紙サイズ同枚数であれば、可動後端フェンス73はその位置で待機しても良い。
以上のように、第1及び第2の実施例によれば、以下のような効果を奏する。
1)用紙束に折り動作と用紙搬送及びスタック動作を同時処理中にジャムなどを異常が発生した場合、異常発生が関与するほうのみ動作を停止させ、関与していない動作は最後まで続けるように制御しているので、機内残紙の除去性が良くなる。その結果、操作性が向上し、かつ資源の無駄を最小限に抑えることができる。
2)ジャムなどの異常発生個所により画像形成装置の停止タイミングを変更するように制御しているので、ジャムなどの異常発生個所によっては機内の残紙を少なくすることができ、残紙の除去性が良くなる。その結果、操作性が向上し、かつ資源の無駄を最小限に抑えることができる。
3)異常発生個所により異常個所表示のタイミングを変更するように制御しているので、ユーザが表示による異常リカバリー動作を処理終了まで行わないようにすることができる。これにより後処理を最後まで行うことが可能となり、残紙の除去性が良くなる。その結果、操作性が向上し、かつ資源の無駄を最小限に抑えることができる。
4)用紙束を予め決められた回数だけ折り増しローラ部を往復動作させ、折り増しを行う動作を、異常が発生した場合、予め決められた回数より少なくなるように変更するので、短い時間で異常発生をユーザに知らせることができる。これにより、ジャムなどの異常動作発生時に発生する音などにユーザが気づいても、最小の時間差にて異常表示することができるので、操作しているときの違和感をなくすことができる。
本発明の第1の実施例に係る用紙後処理装置のシステム構成を示す図である。 用紙整合及びスティプル処理を施すステイプル処理トレイの構成を示す要部斜視図である。 ステイプル処理トレイと、このステイプル処理トレイから用紙を搬出する放出爪の関係を示す斜視図である。 本発明の実施例に係る用紙後処理装置のスティプル処理トレイの平面図である。 カムがホームポジションに位置した時の分岐ガイド板と可動ガイドの位置関係を示す動作説明図である。 カムが回転することにより、分岐ガイド板が支点を中心として回動し、加圧コロが放出ローラ側に接触して加圧している状態を示す動作説明図である。 カムがさらに回転することにより、可動ガイドがスティプル処理トレイから中折り処理トレイに導く経路を分岐ガイド板と可動ガイドとで形成した状態を示す動作説明図である。 中折りを行うための折りプレートの移動機構の動作説明図で、中折り処理トレイの用紙束収容領域から完全に退避したホームポジション位置を示す。 中折りを行うための折りプレートの移動機構の動作説明図で、中折り処理トレイの用紙束中央を折りローラのニップに押し込む位置を示す。 第1の実施例に係る用紙後処理装置の制御回路を示すブロック図である。 第1の実施例に係るスティプル処理トレイと中折り処理トレイ部分の拡大図である。 中綴じ製本モードにおいてスティプル処理トレイにスタックされた用紙束の状態を示す動作説明図である。 中綴じ製本モードにおいてスティプル処理トレイでスタックされ、中綴じされるときの状態を示す動作説明図である。 中綴じ製本モードにおいてスティプル処理トレイで中綴じされた用紙束を用紙束偏向機構によって偏向させる初期状態を示す動作説明図である。 中綴じ製本モードにおいてスティプル処理トレイで中綴じされた用紙束を用紙束偏向機構によって偏向させ、中折り処理トレイに送り込んだときの状態を示す動作説明図である。 中綴じ製本モードにおいて中折り処理トレイで用紙束を中折り位置に位置させたときの状態を示す動作説明図である。 中綴じ製本モードにおいて中折り処理トレイで中折りプレートを作動させて用紙束の中折り動作を開始した時の状態を示す動作説明図である。 中綴じ製本モードにおいて中折り処理トレイからで用紙束を中折りローラによって中折りして排紙するときの状態を示す動作説明図である。 第1の実施例における制御手順を示すフローチャートである。 第2の実施例に係る用紙後処理装置のシステム構成を示す図である。 第2の実施例に係る折り増しローラユニットの正面図である。 第2の実施例に係る折り増しローラユニットの側面図である。 中綴じ製本モードにおいて中折り処理トレイで中折りプレートを作動させて用紙束の中折り動作を開始した時の状態を示す動作説明図である。 中綴じ製本モードにおいて中折り処理トレイからで用紙束を中折りローラによって中折りして排紙するときの状態を示す動作説明図である。
符号の説明
52 放出ベルト
52a 放出爪
54 分岐ガイド板
55 可動ガイド
56 放出ローラ
57 加圧コロ
157 放出モータ
161 束分岐駆動モータ
350 制御装置
360 CPU
370 I/O
F スティプル処理トレイ
G 中折り処理トレイ
PD 用紙後処理装置
PR 画像形成装置
S1 端面綴じスティプラ
S2 中綴じスティプラ
F スティプル処理トレイ
G 中折り処理トレイ
A,B,C,D,H,I 搬送路
J 反転搬送路
Pcv カバー用紙
Pft 表紙
PD 用紙後処理装置
PR 画像形成装置
S1 端面綴じスティプラ
S2 中綴じスティプラ
S21 ステッチャユニット
S22 クリンチャユニット

Claims (10)

  1. 用紙をスタックするスタック手段と、
    前記スタック手段にスタックされた用紙束に対して綴じ処理を行う綴じ手段と、
    前記用紙束あるいは前記用紙に折り処理を施す折り手段と、
    前記各部へあるいは前記各部から用紙を搬送する搬送手段と、
    前記各手段の処理を並行して行わせる制御手段と、
    を備え、画像形成後の用紙に対して所定の処理を施す用紙処理装置において、
    前記制御手段は、前記並行処理時に異常が生じたとき、前記異常発生に関与する手段の動作を停止し、関与しない手段の処理は続行させることとを特徴とする用紙処理装置。
  2. 前記制御手段は、異常発生個所に応じて前記動作の停止タイミングを変更することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記異常が生じたとき、当該異常発生個所を表示する表示手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
  4. 前記制御手段は、前記異常発生個所に応じて異常個所表示のタイミングを変更することを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  5. 前記異常がジャム発生であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 予め設定された回数だけ折りローラ部を往復動作させ、前記折り手段によって折られた用紙束または用紙に折り増し処理を行う折り増し手段をさらに備え、前記用紙束または用紙に対して折り処理、用紙搬送、及びスタック処理を並行して実行しているときに、用紙搬送またはスタック処理を行っている部分に異常が発生した場合、前記制御手段は、前記予め設定された増し折り回数を変更することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記変更された増し折り回数は予め設定された増し折り回数以下に設定されることを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
    記録媒体に画像を形成する画像形成装置と、
    が一体または別体に構成されてなる画像形成システム。
  9. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の画像処理装置の制御手段の機能をコンピュータで実行するための手順を備えていることを特徴とするコンピュータプログラム。
  10. 請求項9記載のコンピュータプログラムがコンピュータによって読み取られ、実行可能に記録されていることを特徴とする記録媒体。
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