JP5691785B2 - スキュー補正装置、用紙処理装置及び画像形成システム - Google Patents

スキュー補正装置、用紙処理装置及び画像形成システム Download PDF

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Description

本発明は、スキュー補正装置、用紙処理装置及び画像形成システムに係り、搬入されてきた用紙、転写紙、フィルム状紙葉体などのシート部材(以下、本明細書では、単に「用紙」と称する。)に対して用紙の斜行を補正するスキュー補正を行うスキュー補正装置、当該スキュー装置を備え、スキュー補正した用紙に対して所定の処理を施す用紙処理装置、前記スキュー補正装置と、プリンタ、複写機、ファクシミリ、これらの機能を複合したデジタル複合機などの画像形成装置とを少なくとも備えた画像形成システムに関する。
現在用紙に対して様々な折り形状が存在し、それらの表紙に対して穿孔するニーズが高まっている。特に片袖折り(Z折り)は多くのユーザが使用しており、当然穿孔も多く行われている。その際、穿孔の位置精度が問題となることから、前記位置精度を向上させるための発明が多く提案されている。
この位置精度を向上させるための補正の1つとしてスキュー(斜行)補正がある。スキュー補正として広く知られている方法としては、停止したレジストローラに用紙を突き当て上流側の搬送ローラをさらに回し撓みをつくり、その後レジストローラを正転させることによりスキューを補正する方法である。しかし、この方法ではZ折り紙のスキューを安定して補正することができない。
そこで、例えば、特許文献1(特許第4016621号公報)には、用紙が下流側搬送部の当接部(レジストローラ)に挟み込まれ、あるいはロール要素に突き刺さることがあっても、確実にスキュー補正を実現させるため、被搬送体の先端が下流側搬送部に到達する近傍のタイミングで下流側搬送部を逆転駆動し、その後所定時間経過後に、下流側搬送部の逆転駆動を解除することによりスキュー歪みを補正させる制御部を備え被搬送体の一辺が略一様に当接していないと検知したことを条件として、下流側搬送部を逆転駆動することを特徴とする搬送装置が開示されている。
しかし、前記特許文献1記載の発明のように用紙が一様にレジストローラに当たって(当接して)いないと検知したことを条件としてレジストローラを逆転させてスキュー補正を行う方法では、停止したレジストローラに突き当てる方法よりも動作が多くなるため、結果として生産性の低下を招くことになる。
すなわち、従来では、全ての用紙においてスキューがあるとレジストローラ逆回転によるスキュー補正を行っていたが、この補正方法ではローラを逆回転させ、その後、正回転させるのに時間がかかる。その結果、停止したレジストローラに突き当てるスキュー補正と比べ生産性が低下してしまう。他方、折り処理のない用紙は停止したレジストローラに用紙を突き当てて撓ませるだけでスキュー補正の効果がかなり得られる。しかし、Z折り紙のように折り処理された用紙では、停止したレジストローラに突き当てるだけでは用紙先端が折り不良や用紙の厚みにより偏ってニップされることが多い。そのため、スキュー補正の効果が得られにくく、補正時のバラツキも大きい。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、折り処理をした用紙の生産性を低下させることなく折り処理された用紙に対するスキュー補正性能を向上させることにある。
前記課題を解決するため、第1の手段は、用紙搬送経路に設けられた第1の搬送手段と、前記第1の搬送手段よりも用紙搬送方向下流側に設けられた第2の搬送手段と、前記第1及び第2の搬送手段を駆動制御して用紙の斜行を補正するスキュー補正手段と、を備えたスキュー補正装置であって、前記スキュー補正手段は、折り処理のない用紙では停止した前記第2の搬送手段に前記第1の搬送手段によって搬送される用紙の先端を突き当てて用紙の斜行を補正する第1のスキュー補正を行わせ、折り処理された用紙では前記第1の搬送手段によって搬送される用紙の先端を前記第2の搬送手段に突き当て、予め設定されたタイミングで第2の搬送手段を搬送方向とは逆方向に駆動して用紙の斜行を補正する第2のスキュー補正を行わせることを特徴とする。
第2の手段は、第1の手段に係るスキュー補正装置を備えた用紙処理装置を特徴とする。
第3の手段は、第1の手段に係るスキュー補正装置と、前記用紙に画像を形成する画像形成装置と、を備えた画像形成システムを特徴とする。
本発明によれば、折り処理をした用紙の生産性を低下させることなく折り処理された用紙に対するスキュー補正性能を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る画像形成システムの全体的な構成を示す概略構成図である。 図1の折り処理装置を拡大して示す図である。 図1における穿孔装置の構成を示す装置の正面側から見た図である。 図3における前記横レジスト検知ユニットの側面図である。 図3における穿孔ユニットの側面図である。 図3の入口ローラの前段に、さらにもう一段搬送ローラ対を設けた穿孔装置の構成を示す図である。 本発明の実施形態における通常スキュー補正について説明する図で、通常紙の進入時の状態を示す。 本発明の実施形態における通常スキュー補正について説明する図で、通常紙のスキュー補正時の状態を示す。 本発明の実施形態における逆回転スキュー補正について説明する図で、Z折り紙の進入時の状態を示す。 本発明の実施形態における逆回転スキュー補正について説明する図で、Z折り紙の先端が偏って入口ローラに突き当たっている状態を示す。 本発明の実施形態における逆回転スキュー補正について説明する図で、入口ローラが逆転を開始し、Z折り紙のスキュー補正を開始したときの状態を示す。 本発明の実施形態における逆回転スキュー補正について説明する図で、スキュー補正後、搬送ローラが正転し、Z折り紙を搬送するときの状態を示す。 本発明の実施形態における逆回転スキュー補正について説明する図で、逆回転している入口ローラにZ折り紙の先端を突き当てたときの状態を示す。 本発明の実施形態に係る画像形成システムの制御構成の概略を示すブロック図である。 図14の制御構成におけるスキュー補正の処理手順を示すフローチャートである。 図14の制御構成におけるスキュー補正の処理手順の他の例を示すフローチャートである。 図9の例に対してスキュー検知センサを配置し、検知したスキュー量に基づいて実施されるスキュー補正について説明する図で、Z折り紙の進入時の状態を示す。 図9の例に対してスキュー検知センサを配置し、検知したスキュー量に基づいて実施されるスキュー補正について説明する図で、Z折り紙のスキュー補正時の状態を示す。
本発明は、折り処理のない用紙は停止したレジストローラに突き当ててスキュー補正を行い、折り処理された用紙は用紙先端がレジストローラに到達する近傍のタイミングレジストローラを逆回転させ、生産性の低下を招くことなく折り処理された用紙のスキュー補正を行うことを特徴とする。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
1.全体構成
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成システムの全体的な構成を示す概略構成図である。同図において、本実施形態に係る画像形成システムは、画像形成装置PRと、用紙処理装置としての用紙後処理装置FR及び両者の間に設けられた折り処理装置ZFから構成されている。
図1において、折り処理装置ZFは画像形成装置PRの側部に取り付けられており、画像形成装置PRから排出された用紙(シート状記録媒体)は折り処理装置ZFに導かれる。用紙後処理装置FRは、前記折り処理装置ZFの側部(後段)に取り付けられており、折り処理装置ZFから排出された用紙は用紙後処理装置FRに導かれる。前記用紙は、1枚の用紙に後処理を施す後処理手段(この実施形態では穿孔装置100)を有する搬送路Aを通り、搬送路B,C,Dへ、それぞれ分岐爪15及び分岐爪16によって振り分けられるように構成されている。搬送路Bは上トレイ(プルーフトレイ)T1へ用紙を導く搬送路であり、搬送路CはシフトトレイT2へ用紙を導く搬送路であり、搬送路Dは、整合及びスティプル綴じ等を行う処理トレイF(以下、スティプル処理トレイとも称する)へ導く搬送路である。
このスティプル処理トレイFの用紙が積層されるトレイ面66は、スティプル排紙ローラ11から排紙される用紙の搬送方向下流側が上になるように傾斜している。この傾斜角は、重力方向に対して傾斜面の下側の後述する中折りプレート74及びその駆動機構と端面綴じスティプラS1などの機構と干渉しない最低限の角度に設定されている。
スティプル処理トレイFで整合及びスティプル等を施された用紙は、偏向手段である分岐ガイド板54と可動ガイド55により、搬送路C又は折り等を施す処理トレイG(以下、中折り処理トレイとも称する)へ振り分けられるように構成されている。中折り処理トレイGで折り等を施された用紙は搬送路Hを通り排紙ローラ83から下トレイT3へ導かれる。また、搬送路D内には分岐爪17が配置され、図示しない低荷重バネにより図の状態に保持されており、搬送ローラ7によって搬送された用紙の用紙後端がこれを通過した後、ガイドローラ8、搬送ローラ9、10、スティプル排紙ローラ11のうち少なくともガイドローラ8及び搬送ローラ9を逆転させる。これにより用紙後端を用紙収容部Eへ導いて用紙を滞留させ、次用紙と重ね合せて搬送することが可能となる。この動作を繰り返すことによって2枚以上の用紙を重ね合せて搬送することも可能である。
搬送路B、C及びDの上流で各々に対し共通な搬送路Aには、画像形成装置PRから受け入れる用紙を検出する入口センサSN1、その下流に入口ローラ対1、穿孔装置100、搬送ローラ2、分岐爪15及び分岐爪16が順次配置されている。分岐爪15、分岐爪16は図示しないバネにより図1の状態に保持されており、図示しないソレノイドをONすることにより、分岐爪15は上方に、分岐爪16は下方に、各々自由端側が所定量回転し、搬送路B、搬送路C、搬送路Dへ用紙を振り分ける。なお、前記入口ローラ対1は、本実施形態では、単に入口ローラと称する。
搬送路B側へ用紙を導く場合は、図1の状態で搬送路Aと搬送路Bが連通しているので、この状態で用紙は搬送ローラ3,4により搬送され、プルーフトレイT1に排紙される。搬送路D側へ用紙を導く場合は、図1の状態から分岐爪15の前記ソレノイドをONし、分岐爪15の自由端側を上方に所定量回転させて搬送路Aと搬送路Dを連通する。これにより、用紙は搬送ローラ7,9,10により搬送路Dに沿って搬送され、スティプル排紙ローラ11からスティプルトレイFに排紙される。搬送路C側へ用紙を導く場合は、図1の状態から分岐爪15,16の前記ソレノイドをONし、分岐爪15の自由端側を上方に、分岐爪16の自由端側を下方にそれぞれ所定量回転させて搬送路Aと搬送路Cを連通する。これにより、用紙は搬送ローラ5によって搬送路Cに沿って搬送され、ローラ対6a,6bからなる排紙ローラ6からシフトトレイT2に排紙される。
この用紙後処理装置では、用紙に対して、穴明け(穿孔装置100)、用紙揃え+端部綴じ(ジョガーフェンス53、端面綴じスティプラS1)、用紙揃え+中綴じ(ジョガーフェンス53、中綴じスティプラS2)、用紙の仕分け(シフトトレイT2)、中折り(折りプレート74、折りローラ81,82)などの各処理を行うことができる。
画像形成装置PRは、この実施形態では、入力された画像データに基づいて感光体ドラムなどの画像形成媒体に光書き込みを行って潜像を形成し、形成された潜像をトナー現像して可視画像を形成するいわゆる電子写真プロセスを使用した画像形成装置である。電子写真プロセスを使用した画像形成装置自体は公知なので、ここでの詳細な構成の説明と図示は省略する。なお、この実施形態では、電子写真プロセスを使用した画像形成装置を例示しているが、そのほかに、インクジェットや印刷機などの公知の画像形成装置及び印刷機(プリンタ)を使用したシステムでもよいことはいうまでもない。
2.スティプル処理トレイ
スティプル処理トレイFは、用紙整合及びスティプル処理を施すために用紙が集積されるトレイであり、これらの機能を実現する機構が設けられている。
用紙整合及びスティプル処理を施すスティプル処理トレイFにおいて、スティプル排紙ローラ11によりスティプル処理トレイFへ導かれた用紙はトレイ面66に順次積載される。この場合、用紙ごとに叩きコロ12で縦方向(用紙搬送方向)の整合が行われ、ジョガーフェンス53によって横方向(用紙搬送方向と直交する用紙幅方向)の整合が行われる。その後、ジョブの切れ目、すなわち用紙束の最終紙から次の用紙束先頭紙までの間でCPU351からのスティプル信号により端面綴じスティプラS1が駆動され、綴じ処理が行われる。綴じ処理が行われた用紙束は、ただちに放出爪52aを有する放出ベルトによりシフト排紙ローラ6へ送られ、受け取り位置にセットされているシフトトレイT2に排出される。
放出爪52aは、放出ベルトHP(ホームポジション:以下、同様)センサSN11によりそのホームポジションが検知されるようになっており、この放出ベルトHPセンサSN11は放出ベルト52に設けられた放出爪52aによりオン・オフする。この放出ベルト52の外周上には対向する位置に2つの放出爪52aが配置されており、スティプル処理トレイFに収容された用紙束を交互に移動させ、あるいは搬送する。
また、放出モータにより駆動される放出ベルト52の駆動軸には、用紙幅方向整合中心に放出ベルト52とその駆動プーリとが配置され、それに対して対称に幅方向に放出ローラ56が配置固定されている。放出ローラ56の周速は放出ベルト52の周速より速くなるように設定されている。
叩きコロ12は支点を中心に叩きSOLによって振り子運動を与えられ、スティプル処理トレイFへ送り込まれた用紙に間欠的に作用して用紙を後端フェンス51に突き当てる。なお、叩きコロ12は反時計回りに回転する。ジョガーフェンス53は正逆転可能なジョガーモータによりタイミングベルトを介して駆動され、用紙幅方向に往復移動する。
端面綴じスティプラS1は図示しない正逆転可能なスティプラ移動モータによりタイミングベルトを介して駆動され、用紙端部の所定位置を綴じるために用紙幅方向に移動する。その移動範囲の一側端には端面綴じスティプラS1のホームポジションを検出するスティプラ移動HPセンサが設けられており、用紙幅方向の綴じ位置は前記ホームポジションからの端面綴じスティプラS1移動量により制御される。
中綴じスティプラS2は、後端フェンス51から中綴じスティプラS2の針打ち位置までの距離が、中綴じ可能な最大用紙サイズの搬送方向長の半分に相当する距離以上となるように配置され、かつ用紙幅方向整合中心に対して対称に2つ配置され、図示しないステーに固定されている。また、中綴じスティプラS2は針部を含み、針を打ち出すステッチャ(ドライバ)ユニットS23と針を折り曲げるクリンチャユニットS22の2ユニットに分割されて構成されており、ステッチャユニットS23はスティプル処理トレイFの搬送路D側に配置されている。なお、図中符号SN10はスティプル処理トレイF上の用紙の有無を検出する紙有無センサである。
前記スティプル処理トレイFで中綴じが行われた用紙束は用紙の中央部で中折りされる。この中折りは中折り処理トレイGで行われる。そのためには、綴じた用紙束を中折り処理トレイGに搬送する必要がある。この実施形態では、スティプル処理トレイFの搬送方向最下流側に、用紙束偏向手段が設けられ、中折り処理トレイG側に用紙束を搬送する。
用紙束偏向機構は、分岐ガイド板54と可動ガイド55とからなる。分岐ガイド板54は支点を中心に上下方向に揺動自在に設けられ、その下流側に回転自在な加圧コロ57が設けられ、スプリングにより放出ローラ56側に加圧される。
3.中折り処理トレイ
折りプレート74は図示しない機構及びモータにより図1中を左右に往復移動する。すなわち、図1において、折りプレート74は束搬送ガイド板下上91,92に対して垂直な方向に往復動する。中折り処理トレイGにおいて、束搬送ローラ71,72によって搬送されてきた用紙束の下端は後端プレート73によって規制される。後端プレート73は、プーリ322の回動により上下方向に移動し、用紙束の後端の高さを調整することができる。これにより、用紙束の中央部を折りプレート74の先端部に対向させることが可能となる。
なお、図1中、符号SN2,SN3,SN4,SN5,SN21,SN23,SN24は用紙又は用紙束の搬送状態を検出するためのセンサ、符号SN30はシフトトレイT2に積層され、戻しコロ13によって戻された用紙の上面を検出する紙面センサである。
4.折り処理装置
図2は図1の折り処理装置を拡大して示す図である。この折り処理装置ZFは、2つ折り、Z折り、外3つ折り、内3つ折り、単純4つ折り、観音4つ折りの各折り動作が可能な折り処理装置で、画像形成装置PRの側部(後段)に取り付けられている。折り処理装置ZFには第1ないし第8の搬送路101,102,103,104,105,106,107,108と第1ないし第4の折りローラ201,202,203,204が設けられている。第1ないし第4の折りローラ201〜204では、第1ないし第3のニップ205〜207が形成され、折り動作を行うことが可能となっている。第1のニップは205第1の折りローラ201と第2の折りローラ202間に、第2のニップ206は第2の折りローラ202と第3の折りローラ203間に、第3のニップ207は第3の折りローラ203と第4の折りローラ204間にそれぞれ形成されている。なお、第1ないし第4の折りローラ201〜204はそれぞれ隣接するローラとニップを形成することから、同期回転するように構成されている。
画像形成装置PRから排出された用紙は折り処理装置ZF内の入口ローラ211に導かれる。折り処理装置ZFは入口221から排紙ローラ212を経て出口222に至る間に、第1の切換爪301及び第2の切換爪302によって切り換えられる第1及び第2の搬送路101,102を備えている。第1のニップ205の前記入口方向から見て上流側(図示右側)には第1及び第2の搬送路101,102と第3の搬送路103が続き、前記第1のニップ205の下流側(図示左側)には第4の搬送路104が続いている。さらに、この第4の搬送路104は第2のニップ206の用紙搬送方向上流側(図示上側)に続いている。そして、第2のニップ206の下流側(図示下側)には、第5の搬送路105が続き、この第5の搬送路105は第3のニップ207の上流側(図示右側)に続き、下流側(図示左側)で第6又は第7の搬送路106,107に続いている。
第6の搬送路106と第7の搬送路107は第4の切換爪304で選択され、第6の搬送路106が選択されたときには、排紙ローラ212方向ではなく、装置本体下部に導かれ、装置本体下部に配置されたスタッカ700に排紙される。一方、第7の搬送路107が選択された場合には、第4の切換爪304からほぼ垂直方向に延び、上部で略直線状に延びた第4の搬送路104とA位置で合流し、排紙ローラ212を介して出口222から排紙される。なお、第8の搬送路108は入口221から出口222に他の搬送路を経由することなく直接搬送されるストレート搬送路である。この第3の搬送路108は、第1の切換爪301が図示時計方向に切り換えられ、入口221から出口222に向かう搬送路を開放することにより形成され、折り処理を施さない用紙が搬送される。
本実施形態では、前記第1及び第2の切換爪301,302に加えて、第3及び第4の切換爪303,304が設けられている。第3の切換爪303は第2のニップ206の下流側の用紙の搬送方向を選択し、第4の切換爪304は第3のニップ207の下流側の用紙の搬送方向を選択する。また、第3の搬送路103は下側に略直線状に延び、当該搬送路103に沿って移動自在に第1ストッパ601が設けられている。同様に第4及び第5の搬送路104,105にも第2及び第3ストッパ602,603がそれぞれ対応する搬送路に沿って移動自在に設けられている。
なお、第1のニップ205の用紙搬送方向上流側に折りプレート401が設けられ、当該ニップ205に対して進出後退動作を行うことができるようになっている。また、第1のニップ205を通った用紙を、第2のニップ206に導くための第5の切換爪304が設けられている。
第2の搬送路102の用紙搬送方向最下流部には第1の折りローラ201のローラ表面に沿うように湾曲したガイド110が形成されている。さらに、第1のストッパ601に用紙を突き当てたときに用紙を整合させる叩きコロ501とジョガー502が設けられている。叩きコロ501は用紙搬送方向先端を整合し、ジョガー502は用紙搬送方向と直交する方向から用紙を整合して用紙の幅方向を揃える。また、装置本体下部には前述したがスタッカ700が設けられ、第6の搬送路106が選択されたときには、スタッカ700に用紙を案内し、落下させ、スタッカ700内に用紙を蓄積する。スタッカ700は、必要に応じて図示しない装置本体の前側のドアーを開放して引き出すことができる。
なお、前記第1の搬送路101には上流側から搬送ローラ231及び第1のスキューローラ101aが、第2の搬送路102には、後端押さえを備えた移動ローラユニット800、及び第2のスキューローラ102aが、第4の搬送路には搬送ローラ235が、第6の搬送路106には、搬送ローラ237,238,239が、第7の搬送路107には、搬送ローラ240,241,242がそれぞれ設けられ、折り処理前、折り処理中、及び折り処理後の用紙を搬送するようになっている。
また、第2の搬送路102の移動ローラユニット800よりも用紙搬送方向下流側の経路102bと、この経路102bよりも用紙搬送方向下流側の第3の搬送路103が滞留経路として機能する。
5.穿孔装置
図3は図1における穿孔装置100の構成を示す図で、装置の正面側から見たときの状態を示す。図4は前記横レジスト検知ユニット3の側面図、図5は穿孔ユニット4の側面図である。
図3において、穿孔装置100は横レジスト検知ユニット100Aと穿孔ユニット100Bとからなる。横レジスト検知ユニット100Aは、図4に示すように横レジ検知ユニット100Aに搬送されてきた用紙の搬送方向と平行な端部位置を検知するセンサ414(横レジスト検知センサ)を備え、この横レジスト検知センサ414は搬送方向と直交する方向(図4矢印DR2方向)に移動可能である。横レジスト検知センサ414は用紙ガイド425に装着されており、用紙ガイド425はホルダ428に装着されている。
ホルダ428は軸427をスライド移動しながら搬送方向と直交する方向(矢印DR1又はDR2方向)に移動する。ホルダ428はタイミングベルト432に取り付けられている。タイミングベルト432は第1のステッピングモータ430とプーリ434間に掛け渡され、第1のステッピングモータ430の回転駆動によって回転し、ホルダ428、用紙ガイド425、及び横レジスト検知センサ414を移動させる。
また、横レジスト検知センサ414のホームポジション(待機位置)は、ホルダ428の形状の一部をセンサ429が検知することにより決定される。この待機位置から、第1のステッピングモータ430の駆動によって一連の部品を介して、横レジスト検知センサ414が軸427に沿って用紙の搬送方向と平行な端部を検知するために矢印DR2方向に移動する。
穿孔ユニット100Bは、図3及び図5に示すようにパンチ刃415、ホルダ437、カム438、クラッチ417、モータ418、第2のステッピングモータ423、タイミングベルト424、ギア・プーリ436、ラック419及びパンチ下ガイド板421からなる。ホルダ436はパンチ刃415の上端部に一体に設けられ、カム438はホルダ437内に挿入され、軸416に偏心して取り付けられている。モータ418はクラッチ417を介して前記パンチ刃415を駆動する。第2のステッピングモータ423は、タイミングベルト424、ギア・プーリ436、ラック419及びパンチ下ガイド板421によって前記パンチ刃415を用紙搬送方向と直交する方向に移動させる。
また、図6は図3の入口ローラ1の前段に、さらにもう一段搬送ローラ対(以下、単に搬送ローラと称する。)1’を設け、当該搬送ローラ1’を前記入口ローラ1とは独立して駆動するようにした例である。その際、後述するが、入口センサSN1を搬送ローラ1’のさらに上流側に設けることも可能である。図6では、搬送ローラ1’のさらに上流側に設けた入口センサを符号SN1’で示す。
前述の各部によって構成されている穿孔ユニット100Bによって穿孔する場合、以下のようにして穿孔動作は行われる。
まず、穿孔ユニット100Bのパンチ刃415の上下動、すなわち、用紙に穿孔するための動作はモータ418からの駆動によって行われる。その際、モータ418から1回転クラッチ417を介して軸416を1回転させる。1回転クラッチ417をONさせるのは、搬送されてきた用紙後端が入口センサSN1を通過して一定時間経過後に行われる。軸416が回転すると、軸416に偏心して取り付けられているカム438が回転して、ホルダ437を上下動(図5矢印DR3方向)させる。このホルダ437の上下動によってパンチ刃415が上下動し、この下方向の移動時に用紙にパンチ孔を穿孔する。
なお、この実施形態における穿孔ユニット100Bは、用紙の搬送を一旦停止させて、パンチ孔を穿孔するプレスパンチ方式について説明しているが、本発明では、パンチ刃とダイを回転体に設けて、その回転によってパンチ刃とダイを合わせて用紙を搬送させながらパンチ孔を穿孔するロータリーパンチにも適用できる。
このようにして穿孔する場合、穿孔ユニット100Bを前述のずれに応じて用紙搬送方向と直交する方向(図5矢印DR1,DR2方向)に移動させ、位置決めする必要がある。移動は、前述の第2のステッピングモータ423を駆動源として行われ、第2のステッピングモータ423の駆動プーリからタイミングベルト424を介してギア・プーリ436に伝達して回転させる。ギア・プーリ436のギアにはラック419が噛み合っており、ギア・プーリ436の回転によってラック419が図5の矢印DR1,DR2方向に移動する。
ラック419はパンチ下ガイド板421に装着されており、穿孔するための前記パンチ刃415、パンチ上ガイド420、軸416、カム438、ホルダ437、クラッチ417、モータ418等の各構成要素(以下、穿孔構成要素と称す)は全て前記パンチ下ガイド板421と結合されているので、ラック419の移動によって前記穿孔構成要素が全て用紙搬送方向と直交する方向に移動する。また、パンチ下ガイド板421のさらに下側であって、前記パンチ刃415の鉛直下方に当たる位置にパンチ屑ホッパ405が装置外に引き出して取り外し、取り付け可能に設けられている。なお、図5において符号439は穿孔ユニット100Bの用紙幅方向ホームポジションに位置を検出するHPセンサである。
ここで第1のステッピングモータ430の1パルス当たりの横レジスト検知センサ414の移動量をaとする。そのときに、例えば、搬送されてくる用紙の横レジストずれがなく理想的な位置に搬送されてきた場合、その用紙の搬送方向と平行な端部を検知するまでのセンサ414の待機位置からの移動量wを10aとする。実際に、搬送されてきた用紙の搬送方向と平行な端部を検知するまでのセンサ414の移動量が11aとなった場合、
11a−10a=1a ・・・(1)
分の距離の横レジストずれΔdが発生していることになる。
ここで、第2のステッピングモータ423の1パルス当たりの前記穿孔構成要素の移動量をbとすると、前述の横レジスト検知ユニット100Aの第1のステッピングモータ430の1パルスの横レジスト検知センサ414の移動量aと前記移動量bとの関係が整数倍(例えば2倍)に近似していると、
a=2×b ・・・(2)
となる。
前述の(1)式のように用紙の横レジストが1a分ずれていたとした場合、横レジスト検知センサ14の1パルス分の移動距離がaなので1パルスの横レジストずれが生じていることになる。したがって、穿孔構成要素の移動のためには第2のステッピングモータ423に1a分の距離のパルスを入力する必要がある。1パルスの移動距離の関係が、前述の(2)式の関係にあるので、第2のステッピングモータ423に入力するパルス数は横レジスト検知センサ414の検知出力に基づいて算出されたずれ量分のパルス数の2倍になる。
すなわち、横レジスト検知センサ414からの端部位置情報をパルスとして認識し、それを用紙後処理装置FRの制御回路380のCPU381によって用紙幅サイズ情報と比較し、その用紙の横レジストのずれ量を算出し、その算出結果をパルスとして第2のステッピングモータ423に入力して穿孔構成要素を移動させる。そのとき、第2のステッピングモータ423に入力するパルス数が前記(2)式から求められるので、パルスで移動させる誤差が少なくなり、穿孔位置精度が向上する。また、ずれ量に関係なく、常に穿孔構成要素を移動させる第2のステッピングモータ423に入力するパルス数は、前記(2)式で式化されているため、ソフトウェア制御も簡単になる。
この実施形態では、図4の横レジスト検知センサ414が図示矢印DR2方向に移動することによって用紙搬送方向と平行な用紙端部を検知した後、その検知情報によって穿孔構成要素が図5において図示矢印DR2方向に移動して穿孔するが、その前に横レジスト検知センサ414は待機位置に戻る。すなわち、横レジスト検知センサ414が用紙端部を検知した後には、次の用紙の端部差を検知するために再び待機位置HP(図5矢印DR1方向)に戻らなければならないため、迅速に戻れば戻るほど高生産性の画像形成装置にも対応できることになる。
横レジスト検知センサ414の待機位置HPは、用紙の搬送を妨げない位置にする必要がある。その位置から搬送されてくる用紙の端部を読み取るために図4矢印DR2方向の移動を開始するが、用紙の縦横も含めて種々の幅サイズに対応するためには、ガイド部材に沿って横レジスト検知センサ414で用紙端部位置を読み取りに行く必要がある。通常、固定されたガイド部材が横レジスト検知センサ414の可動範囲に存在すると、横レジスト検知センサ414の移動の妨げになる。そこで、本実施形態では上ガイド426と下ガイド板431を横レジスト検知センサ414に装着した状態で一体的に移動するように構成されている。これにより、用紙のガイドを兼ねて搬送性能を安定させながら、搬送方向と平行な端部を検知する横レジスト検知センサ414を移動させることができる。
さらに、横レジスト検知センサ414の図4矢印DR2方向の移動に伴って移動する上ガイド426は固定されている固定上ガイド433と、下ガイド431は固定されている固定下ガイド435とオーバーラップしながら用紙ガイドを構成している。
6.スキュー補正装置
画像形成装置PRで画像形成された用紙は、折り処理装置ZFを通って用紙後処理装置FRの穿孔ユニット100へと搬送される。このとき、用紙にはスキューが発生していることが多く、このスキューを補正しないと穿孔位置精度は向上しない。そこで、用紙に対して穿孔処理を行う場合、ローラのニップに用紙先端を突き当てることによってスキューを補正する。
本実施形態では停止したレジストローラに用紙を突き当てるスキュー補正(通常スキュー補正:第1のスキュー補正)と、停止したレジストローラに用紙を突き当てて、その後レジストローラを逆回転させるスキュー補正(逆回転スキュー補正)計2種類が設定されている。図7及び図8は、Z折り以外の用紙である通常の用紙(以下、通常紙と称する。)Pにおける通常スキュー補正について説明する図である。本実施形態では、図6における入口ローラ1をレジストローラ対として機能させ、搬送ローラ1’の上流側に入口センサSN1を配置した状態に対応する。なお、特許請求の範囲における第1の搬送手段は搬送ローラ1’に、第2の搬送手段はレジストローラとして機能する入口ローラ1にそれぞれ対応する。
図7及び図8では、それぞれ(a)は正面図、(b)は平面図である。図7(a)及び図8(a)において、上下の搬送ガイド板451,452によって形成される搬送路でニップが形成されるように入口ローラ1及び搬送ローラ1’を配置し、各ローラ対1,1’の駆動側のローラをそれぞれ独立して駆動する。すなわち、各ローラ対1,1’の駆動ローラ1a,1a’を、それぞれ駆動機構を介してモータ453,454によって駆動する。また、従動側のローラについてはばね1cで弾性を付与し、駆動側と従動側のローラ間で確実に用紙をニップすることができるようになっている。なお、この実施形態では、入口ローラ1及び搬送ローラ1’共に軸1b,1b’の両端部に一対設けられている。
一方、通常紙Pの先端が入口ローラ1のニップに当たって撓んだときのバッファとして上側の搬送ガイド451には膨らみ部(凸部)451aが設けられている。この膨らみ部451aの容量は搬送される最大サイズの用紙の最大撓み量を吸収できる容量に設定されている。
図7及び図8において、上流側の折り処理装置ZFから送られてきた通常紙Pは入口センサSN1’を通過した後、搬送ローラ1’によって搬送される(矢印R1方向)。搬送された通常紙Pは停止している入口ローラ1に突き当たる。搬送ローラ1’は入口センサSN1’が通常紙Pの先端部Pbを検知した後、一定量回転し停止する。このとき、通常紙Pの先端部Pbが入口ローラ1のニップに当たった状態で、通常紙Pがさらに搬送されるので、通常紙Pには図8に示すように撓みPaが形成される。その際、この撓みPaにより通常紙Pの先端部Pbは奥側と手前側の入口ローラ1のニップに均等に突き当たる。この状態で入口ローラ1と搬送ローラ1’を正転(搬送方向に回転)させると、図8(b)に示すような通常紙PのスキューSkが補正される。この動作は従来と同様である。なお、図7及び図8において矢印で示される角度若しくは斜行のずれ量がスキュー量である。
図9及び図10は、Z折り処理された用紙の逆回転スキュー補正について説明する図であり、それぞれ(a)は正面図、(b)は平面図である。図9に示すようにZ折り処理された用紙(以下、Z折り紙と称する。)Pzが搬送されてきたとき、スキューが生じていたとする。このようにスキューが生じた状態であると、図10に示すようにZ折り紙Pzの先端部Pbは奥側と手前側の入口ローラ1のニップに図8に示すように両者均等に入り込むことができず、Z折りされていない通常紙Pのように撓みPaを生じさせたとしてもうまくスキュー補正することができない。これは、Z折り紙Pzの搬送先端が折り目であるため、Z折り紙Pzの一端のみ一方(図において奥側)のローラにニップし、他端(手前側)は折り部の膨らみ、突き当てる際の座屈などにより他方のローラのニップにうまく入り込めないことが原因であると考えられる。これに加えて、折り部が膨らんで生じる下側のガイド板542と折られた用紙部分との摩擦力も姿勢補正の際の抵抗となり、スキュー補正の障害となっていると考えられる。
このことは、Z折り紙Pzの場合、図7及び図8に示した通常のスキュー補正では、スキュー補正が不可能であることを示している。そこで、本実施形態では、図9及び図10に示す動作の後に、図11に示すような動作を行う搬送制御により、Z折り紙Pzのスキュー補正を行うようにした。
すなわち、Z折り紙Pzで通常のスキュー補正を行うと図10に示したように用紙の先端部Pbがレジストローラとして機能する入口ローラ1のニップにうまく入り込むことができず、スキューが補正されない。そこで、搬送ローラ1’によってZ折り紙Pzを停止状態の入口ローラ1のニップに撓みが生じる状態まで搬送し、一旦停止させる。この過程が、図9から図10に示す状態であり、撓みは図10(a)に示すような形で生じている。その後、図11に示すように入口ローラ1を所定時間逆回転(矢印R2方向)させる。
これにより図において奥側に位置する一方のローラにニップされた用紙が撓みPaによって力を受けた状態で押し戻される。同時に、ニップされていなかった手前側に位置する他方のローラ側の用紙先端部Pbは用紙の撓みPaが戻る力により進出する。その結果、Z折り紙Pzの両端の用紙先端部Pbが同じ位置で入口ローラ1のニップ近傍に突き当たる。すなわち、Z折り紙Pzの両端の用紙先端部Pbが入口ローラ1に対して均等に突き当たる。その後、入口ローラ1と搬送ローラ1’を同時に回転させ、再びZ折り紙Pzを搬送する。これによりZ折り紙Pzのスキューが補正される。
図9ないし図11に示した例では、停止させた入口ローラ1にZ折り紙Pzの先端部Pbを突き当て、一旦入口ローラ1を搬送方向とは逆の方向(矢印R2方向)に一定時間回転させている。これに対し、Z折り紙Pzが入口ローラ1に突き当たる前に予め当該入口ローラ1を逆転させておいても、Z折り紙Pzのスキュー補正が可能になる。
そこで、例えば、Z折り紙Pzが搬送ローラ1’によって搬送され、先端部Pbが入口ローラ1に達する前に、図12に示すように入口ローラ1の逆転動作を開始させる。これにより、例えば図13に示すようにZ折り紙Pzの先端部Pbが奥側の入口ローラ1のニップ若しくはニップ近傍に突き当たったとき、入口ローラ1はすでに逆転して(矢印R2方向に回転して)いるので、奥側の入口ローラ1は突き当たった先端部Pbに対して搬送方向と反対方向の力を付与することになる。
その間、手前側の入口ローラ1に対向するZ折り紙Pzの先端部Pbは、用紙の撓みPaが戻る力により搬送方向に進出し、前述の図11に示したように奥側と手前側で均等に入口ローラ1に突き当たった状態となる。そこで、この状態となった後、搬送ローラ1’と入口ローラ1の駆動を停止させ、入口ローラ1の停止後に搬送ローラ1’と共に搬送方向に再駆動し、Z折り紙Pzを搬送する。これによりZ折り紙Pzのスキューが補正される。
7.制御構成
図14は、本実施形態に係る画像形成システムの制御構成の概略を示すブロック図である。同図において、折り処理装置ZFの制御装置360は、画像形成装置PRの制御装置350と相互に信号の送受を行い、各部の制御を行うCPU(中央演算装置)361を中心に構成されている。CPU361は、当該CPU361のワークエリアとなるRAM、種々の制御やデータを記憶したROM、及び装置内に配された各種モータを駆動するドライバ、各種センサ等を有している。
すなわち、このCPU361は、図1に示したような各センサ370からの入力に応じてソレノイド及びクラッチ371、ステッピングモータ372及びブラシレスモータ373等を駆動する。そのため、制御装置360には、ソレノイド及びクラッチ371を駆動するための第1のドライバ362、ステッピングモータ372を駆動するモータドライバ363、及びブラシレスモータ373を駆動する第2のドライバ364が設けられ、また、CPU361にクロックを供給するためのクロック発生手段(振動子)365が設けられている。なお、センサ370、ソレノイド及びクラッチ371、ステッピングモータ372及びブラシレスモータ373はそれぞれ動作対象となる各部に設けられているが、ここでは、代表してそれぞれ1つ示している。
折り処理装置ZFの制御装置360のCPU361は画像形成装置PRの制御装置350側のCPU351と制御信号の送受を行い、また、用紙後処理装置FRの制御装置300のCPU381とも制御信号の送受を行う。なお、図12では、画像形成装置PRの制御装置350に折り処理装置ZFの制御装置360が接続されているが、この場合の画像形成装置PRは複写機あるいは複合機であり、プリンタの場合には、ホスト装置との間においても信号の送受が行われる。
用紙後処理装置FRの制御装置380は、CPU(中央演算装置)381を中心として構成されている。CPU381は、当該CPU381のワークエリアとなるRAM、種々の制御やデータを記憶したROM、及び装置内に配された各種モータを駆動するドライバ、各種センサ等を有している。具体的には、CPU381は、I/Oインターフェース(図示せず)を介してモータドライバに制御信号を出力し、各種のモータの制御を実行する。各種モータとは、例えば、入口ローラ1を駆動する入口搬送モータ453、搬送ローラ1’を駆動する搬送モータ454、各搬送経路及び各処理部に設けられた搬送ローラを駆動する搬送モータ、排紙ローラ6を駆動する排紙モータ、スティプル装置を移動させるためのスティプル移動モータ、ジョガーフェンスを移動させるためのジョガーモータ、パンチ刃415を移動させるためのパンチ移動モータ(第2のステッピングモータ423)、横レジスト検知センサ414を移動させるための横レジストセンサ移動モータ(第1のステッピングモータ430)等のステッピングモータ等である。また、同様に、シフトトレイの上下モータ、シフトモータ、スティプル装置を駆動するスティプルモータ、放出ベルトを駆動する放出モータ、用紙に穿孔を行うためにパンチ刃415を上下方向に駆動するパンチ駆動モータ(モータ418)等のステッピングモータ以外のモータの制御も行う。さらに、用紙が搬送される搬送路の切り換えを行う各分岐爪を駆動する切換ソレノイドの制御も実行する。
画像形成装置PR、折り処理装置ZF、用紙後処理装置FRは、シリアルインターフェースを介して相互に接続されており、シリアル通信によって必要な制御データの授受を行っている。折り処理装置ZFは、画像形成装置PRから「Z折り処理モード」がユーザにより選択された旨の信号を受けると、画像形成装置PRから搬送される通常紙Pに対して用紙折り処理を施し、図9〜図11に示すような搬送方向の前端側がZ折りされたZ折り紙Pzを形成して、その後、用紙後処理装置FRへと搬送する。また、用紙後処理装置FRのCPU381は、この「Z折り処理モード」が選択された旨の信号を受けることによってZ折り紙Pzが搬送されることを検知し、図10及び図11で示した制御を実行し、スキュー補正を行う。従って、特許請求の範囲における判定手段は用紙後処理装置FRのCPU381が対応する。
なお、前記CPU351,361,381が実行するプログラムデータはそれぞれの制御装置350,360,380に設けられた図示しない前記ROMに代えて、あるいは加えてネットワークを介してサーバから、あるいはCD−ROM、SDカードなどの記録媒体から記録媒体駆動装置を介して図示しないハードディスク装置などの記憶媒体にダウンロードされ、あるいはバージョンアップされて使用することもできる。
8.スキュー補正制御
図15は用紙後処理装置FRのCPU381が実行するスキュー補正の処理手順を示すフローチャートである。この処理手順は、1部の用紙束の中にZ折り紙Pzと通常紙Pが含まれている場合の例である。同図において、用紙が画像形成装置PRから排紙されると(ステップS101:YES)、搬送されてくる用紙が通常紙PかZ折り紙Pzかを判定する。この判定は、画像形成装置PRのCPU351から折り処理装置FRのCPU361を介して用紙後処理装置FRのCPU381に送られてくる折り種情報に基づいて行われる。なお、初期状態としては、搬送ローラ1’及び入口ローラ1は停止状態にあり、制御が開始された後、CPU381からの制御信号に基づいて駆動制御される。
この判定で画像形成装置PRから搬入される用紙が通常紙Pであれば(ステップS102:YES)、搬送ローラ1’を用紙受入速度まで加速する(ステップS103)。そして、入口センサSN1’で用紙先端を検知すると(ステップS104:YES)、一定時間そのまま搬送する(図7参照)。搬送された通常紙Pは停止している入口ローラ1のニップに突き当たり、一定時間経過すると(ステップS105:YES)、言い換えれば一定量搬送されると、搬送ローラ1’の停止動作が開始される(ステップS106)。この動作により通常紙Pには撓みPaが形成され、撓みPaが戻る力により用紙先端部Pbが奥側及び手前側の入口ローラ1に均等に当接する(図8参照)。
そして、搬送ローラ1’が停止したことを確認すると(ステップS107:YES)、入口ローラ1と搬送ローラ1’の回転動作を開始し、両者同時に通常紙Pの受入速度まで加速して通常紙Pを搬送する(ステップS108)。これにより、図8に示したようにして通常紙Pのスキューが補正される。
他方、画像形成装置PR側からZ折り紙Pzであると通知され、ステップS102でCPU381が通常紙Pでないと判定されると(ステップS102)、CPU381はZ折り紙Pzに対するスキュー補正を実行する。Z折り紙Pzに対するスキュー補正では、まず、搬送ローラ1’を用紙受入速度まで加速し(ステップS109)、入口センサSN1’でZ折り紙Pzの先端部Pbを検知した後(ステップS110:YES)、一定時間そのまま搬送する(図9参照)。搬送されたZ折り紙Pzは停止している入口ローラ1のニップに突き当たり、必要な撓みを形成するに足る一定時間経過すると(ステップS111:YES)、言い換えれば撓みを形成するに足る一定量搬送された後、搬送ローラ1’の停止動作が開始される(ステップS112)。この動作により通常紙Pには撓みPaが形成されるが、スキューが補正されるわけでない(図10参照)。そこで、搬送ローラ1’が停止したことを確認すると(ステップS113:YES)、入口ローラ1の逆方向回転を開始する(ステップS114)。
逆方向回転を一定時間継続すると(ステップS115)、図11を参照して説明したようにZ折り紙Pzの奥側が奥側の入口ローラ1に突き当たってはいるがニップされていない状態を保持する。その間、Z折り紙Pzの手前側が手前側の入口ローラ1に撓みPaが戻る力が作用し、奥側と手前側の入口ローラ1にZ折り紙Pzの先端部Pbが均等に突き当たる。そこで、このように均等に突き当たるに足る一定時間が経過した時点で(ステップS115:YES)、入口ローラ1の逆回転の停止動作を開始する(ステップS116)。そして、入口ローラ1が停止すると(ステップS117:YES)、搬送ローラ1’及び入口ローラ1の回転動作を開始し、Z折り紙Pzの受入速度まで加速してZ折り紙Pzを搬送する(ステップS108)。これによって、図11の状態から搬送され、Z折り紙Pzのスキューが補正される。
このように制御することにより、1部の中に通常紙PとZ折り紙Pzが混在した場合においてもそれぞれスキュー制御の方法を変えて、いずれの用紙についても対応することが可能となる。
図15では、レジストローラとして機能する入口ローラ1は、ステップS114まで停止しており、用紙先端部Pbが入口ローラ1に突き当たった後、逆回転を開始する。このような制御に代えて、用紙先端部Pbが入口ローラ1に突き当たるときすでに逆回転させてスキュー補正することも可能である。図16は、このように制御する制御手順を示すフローチャートで、図15におけるステップS109からステップS117までの手順に置き換えることができる。すなわち、図15の丸付き数字の1と2の間の処理手順を入れ替えた制御に相当する。
この制御手順では、図15のステップS102で通常紙でないと判定されると、図16のステップS109(図15のステップS109の処理に同じ)で搬送ローラ1’を用紙受入速度まで加速し、引き続いて入口ローラ1の逆方向回転を開始する(ステップS114’)。入口センサSN1’でZ折り紙Pzの先端を検知した後(ステップS110:YES)、そのまま搬送し(図12及び図13参照)、一定時間経過すると(ステップS111:YES)、搬送ローラ1’の停止動作を開始する(ステップS112)。この一定時間とは、Z折り紙Pzの先端部Pbのスキュー補正に必要な撓みPaの撓み量が確保されるに足る時間に、Z折り紙Pzの先端部Pbが奥側と手前側の入口ローラ1のニップ近傍に均等に突き当たる時間を加算した時間である。なお、一定時間は一定の搬送量に置き換えることができる。これは図15でも同様である。
そして、搬送ローラ1’が停止すると(ステップS113:YES)(図11参照)、今度は入口ローラ1の逆回転動作の停止処理を開始し(ステップS116)、入口ローラ1が停止すると(ステップS117:YES)、搬送ローラ1’及び入口ローラ1をZ折り紙Pzの受入速度までの加速処理を開始する(ステップS108)。これによって、図11の状態から搬送され、Z折り紙Pzのスキューが補正される。
ところで、図15におけるステップS105、ステップS111、図16におけるステップS111では、いずれも入口センサSN1’が通常紙P又はZ折り紙Pzの先端部Pbを検知した後、一定時間経過したか否かを判定している。この一定時間は用紙サイズ及び用紙厚などの用紙の種類に応じて設定されるものである。本実施形態では、予め用紙サイズ及び用紙厚などの用紙の種類に応じてスキュー補正に必要な撓み量を測定しておき、その測定値に基づいて前記撓みPaの形成に必要な時間(送り量)のデータを例えばテーブルとして制御回路380のEEPROMなどの記憶手段に記憶させておく。CPU381は前記フローチャートに沿って処理する際に、撓み形成に必要な一定時間若しくは送り量を、前記テーブルを参照して設定し、その時間若しくは送り量に基づいて前記ステップS105,S111の判定を行う。
また、図15及び図16におけるステップS116の入口ローラ1の停止開始処理は、スキューの補正量に応じて設定される。そのため、例えば、予め入口ローラ1の逆転開始からの停止開始までの時間とスキュー(斜行)量との関係のデータを用紙サイズに応じて測定しておき、撓み量の場合と同様にテーブル化する。これにより、CPU381はテーブル化されたデータに基づいて入口ローラ1の逆転開始から停止開始までの時間を設定することができる。
このようにテーブル化されたデータを用いない場合は、Z折り紙Pzのスキュー量を検出し、検出されたスキュー量に基づいて逆転の停止開始タイミングを設定すればよい。そこで、本実施形態では、スキュー量を検出するためのスキュー検知センサを搬送路Aに配置し、搬送されてくるZ折り紙Pzのスキュー量を検出し、前記停止開始タイミングを検出したスキュー量に応じて設定するようにした。
図17及び図18はスキュー量を検知するスキュー検知センサを有するスキュー補正装置とその動作を示す説明図である。図17は搬送ローラ1’にニップされて搬送が開始されたときの状態を、図18は入口ローラ1のニップ又はニップ近傍に突き当たった状態をそれぞれ示す。
図17及び図18において、この例では、搬送ローラ1’の上流側に配置された入口センサSN1’に加えて、搬送ローラ1’の下流側の近接した位置に一対のスキュー検知センサSN1”が配置されている。スキュー検知センサSN1”は、奥側及び手前側の搬送ローラ1’から等距離の位置にそれぞれ配置され、両者の検出タイミングの差によってZ折り紙Pzの先端部Pbのスキュー量が検出できる。
CPU381は、検出したスキュー量に基づいて、搬送ローラ1’の停止時間(ステップS112からステップS108までの時間)を調節し突き当て量を変化させる。また、検知したスキュー量により入口ローラ1を逆回転させる時間若しくは逆回転させる量(ステップS207からステップS209までの時間、若しくはステップS306からステップS208までの時間)を調節する。すなわち、検出したスキュー量に基づいて、スキュー量が少ない通常紙PあるいはZ折り紙Pzは入口ローラ1への突き当て量及び/又は入口ローラ1の逆回転を少なくし、スキュー量が大きい場合は入口ローラ1への突き当て量及び/又は入口ローラ1の逆回転を多くする。
スキュー検知センサSN1”は光センサからなり、図17及び図18では、搬送路Aの上側の搬送ガイド板451側に反射型の光センサが設けられているように図示されているが、光反射型のセンサでも、光透過型のセンサでもよい。光反射型のセンサであれば、Z折り紙Pzが通過することによる反射率の変換から前記先端部Pbの通過タイミングを検出し、光透過型のセンサであれば、Z折り紙Pzの先端部Pbが光路を遮断するタイミングから前記先端部Pbの通過タイミングを検出する。
ところで、部を構成する用紙束は、折り処理されていない通常紙Pのみ、あるいはZ折りされたZ折り紙Pzのみで構成されているとは限らず、両者が混在した場合も多い。一方、特別の制御をしない限り、通常、画像形成装置PR側からは通常紙あるいは折り紙に拘わらず同一のタイミングで画像形成を行い、折り処理装置ZF側に画像形成済みの用紙を搬送する。折り処理装置ZFでは、通常、折り処理(ここではZ折り)しない通常紙Pは第8の搬送路108を通って用紙後処理装置FR側に直接搬送される。そのため、先に搬送されたZ折り紙Pzのスキュー補正が終了しないうちに、次に搬送された折り処理されない通常紙Pが用紙後処理装置FRのスキュー補正位置に到達する。このような状態になると、次紙である通常紙Pのスキュー補正が行われないばかりでなく、スキュー補正位置で用紙ジャムが発生することになる。
そこで本実施形態ではZ折り紙Pzの後に折り処理のない通常紙Pが搬送されてくる場合は折り処理装置ZFで通常紙Pの搬送時間が長くなるように搬送経路を変更する。すなわち、折り処理装置ZFにおける搬送時間をバッファとして通常紙Pがスキュー補正位置に到達する時間を調整し、先行するZ折り紙Pzとの紙間が詰まり過ぎることを防止する。これにより用紙ジャムの発生を防止することができる。
具体的には、先行紙がZ折り紙Pzで、後行紙が折り処理されていない通常紙Pの場合、画像形成装置PRから搬出された後行の通常紙Pは折り処理装置ZFに運ばれ、入口221、第1の搬送路101、第4の搬送路104、第7の搬送路107の下流側の搬送路を通って出口222から用紙後処理装置FR側に搬出させる。CPU361は、この経路に沿って配置された第1及び第2の分岐爪301,302、第1及び第2の折りローラ対201,202、搬送ローラ231,235,242,212等を制御し、通常紙Pを用紙後処理装置FR側に導く。なお、前記後行の通常紙Pのさらに後行の通常紙Pも、同じ紙間で搬送することから、入口221から出口222に直接搬送するストレート搬送路を通さずに、前記第1の搬送路101、第4の搬送路104、第7の搬送路107の下流側の搬送路を通して紙間を確保する。
このように、本実施形態によれば、折り処理のない通常紙Pに対して入口ローラ(レジストローラ)1を逆回転させてスキュー補正を行うと生産性が低下してしまうので、通常の入口ローラ1を停止させたスキュー補正を行い、Z折り紙(折り処理された用紙)Pzのみ入口ローラ1を逆回転させる。これによりZ折り紙Pzの先端部Pbが偏ってニップされたとしても、スキュー補正が可能となり、スキュー補正の効果を得ることができる。また、スキュー補正のバラツキも小さくなる。
Z折り紙Pzに関しては折り処理のない通常紙Pより紙間が開いているため、入口ローラ1を逆回転させても生産性の低下に及ぼす影響は小さい。そこで、本実施形態ではZ折り紙Pz以外は入口ローラ1を逆回転させずZ折り紙Pzのみ入口ローラ1の逆回転によるスキュー補正を行う。その結果、生産性の維持を図りつつZ折り紙Pzへのスキュー補正精度の向上も図ることができる。
また、本実施形態では、入口ローラ1と搬送ローラ1’を1つの対とし、入口ローラ1にレジストローラの機能を持たせているが、例えば、図6に示す搬送ローラ2を本実施形態における入口ローラ1の機能として設定したレジストローラとし、入口ローラ1を本実施形態における搬送ローラ1’の機能を持たせることもできる。その際、搬送ローラ2が設置されている上下の搬送ガイド板の上側の搬送ガイド板に図7に示すような膨らみ部451aと同等な膨らみ部を設ける必要があることはいうまでもない。
さらに、本実施形態では、折り処理された用紙としてZ折り紙Pzを例示しているが、これは折り処理された用紙に後処理する例として穿孔処理を挙げたからである。位置合わせのためにレジストローラを使用する必要がある場合には、Z折りに限らずその他の折り処理が施された用紙についても適用することが可能である。
なお、特許請求の範囲における用紙搬送経路は搬送路Aに、第1の搬送手段は搬送ローラ(対)1’に、第2の搬送手段は入口ローラ(対)1に、駆動手段はモータ453,454に、第1のスキュー補正は通常スキュー補正に、第2のスキュー補正は逆回転スキュー補正に、折り処理のない用紙は通常紙Pに、折り処理された用紙はZ折り紙Pzに、用紙の先端は先端部Pbに、スキュー補正制御手段はCPU381に、判定手段はCPU381(ステップS102)に、検知手段はスキュー検知センサSN1”に、画像形成装置は符号PRに、調整手段は折り処理装置ZF及び折り処理装置ZFの搬送路を設定するCPU361に、それぞれ対応する。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。前記実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲により規定される範囲に含まれる。
1’搬送ローラ(対)
1 入口ローラ(対)
453,454 モータ
361 CPU
381 CPU
A 搬送路
FR 用紙後処理装置
P 通常紙
Pb 先端部
Pz Z折り紙
PR 画像形成装置
SN1” スキュー検知センサ
ZF 折り処理装置
特許第4016621号公報

Claims (10)

  1. 用紙搬送経路に設けられた第1の搬送手段と、
    前記第1の搬送手段よりも用紙搬送方向下流側に設けられた第2の搬送手段と、
    前記第1及び第2の搬送手段を駆動制御して用紙の斜行を補正するスキュー補正手段と、
    を備えたスキュー補正装置であって、
    前記スキュー補正手段は、
    折り処理のない用紙では停止した前記第2の搬送手段に前記第1の搬送手段によって搬送される用紙の先端を突き当てて用紙の斜行を補正する第1のスキュー補正を行わせ、
    折り処理された用紙では前記第1の搬送手段によって搬送される用紙の先端を前記第2の搬送手段に突き当て、予め設定されたタイミングで第2の搬送手段を搬送方向とは逆方向に駆動して用紙の斜行を補正する第2のスキュー補正を行わせること
    を特徴とするスキュー補正装置。
  2. 請求項1記載のスキュー補正装置であって、
    用紙の斜行を補正する対象となる用紙が折り処理のない用紙か折り処理された用紙かを判定する判定手段を備え、
    前記スキュー補正制御手段は前記判定手段の判定結果に基づいて前記第1又は第2のいずれかのスキュー補正を行うこと
    を特徴とするスキュー補正装置。
  3. 請求項1又は2記載のスキュー補正装置であって、
    前記予め設定したタイミングが前記用紙の先端が前記第2の搬送手段に到達後に設定されていること
    を特徴とするスキュー補正装置。
  4. 請求項1又は2記載のスキュー補正装置であって、
    前記予め設定したタイミングが前記用紙の先端が前記第2の搬送手段に到達する直前に設定されていること
    を特徴とするスキュー補正装置。
  5. 請求項1又は2記載のスキュー補正装置であって、
    前記予め設定したタイミングが前記第1の搬送手段に前記用紙が達する前であること
    を特徴とするスキュー補正装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載のスキュー補正装置であって、
    前記第1の搬送手段によって搬送される用紙の斜行量を検知する検知手段を備え、
    前記スキュー補正手段は、検知した斜行量に応じて用紙の送り量を制御すること
    を特徴とするスキュー補正装置。
  7. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載のスキュー補正装置であって、
    前記第1の搬送手段によって搬送される用紙の斜行量を検知する検知手段を備え、
    前記スキュー補正手段は、検知した斜行量に応じて前記第2の搬送手段の逆方向への駆動量を制御すること
    を特徴とするスキュー補正装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載のスキュー補正装置を備えていること
    を特徴とする用紙処理装置。
  9. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載のスキュー補正装置と、
    前記用紙に画像を形成する画像形成装置と、
    を備えていることを特徴とする画像形成システム。
  10. 請求項9記載の画像形成システムであって、
    前記折り処理された用紙の後に前記折り処理のない用紙が搬送されてくる場合、前記スキュー補正装置より上流側の搬送経路を切り換え、用紙間隔が大きくなるように調整する調整手段を備えていること
    を特徴とする画像形成システム。
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