JP5106061B2 - シート積載装置、シート処理装置、画像形成装置 - Google Patents

シート積載装置、シート処理装置、画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、シートを積載するシート積載装置、これに積載されたシートを処理するシート処理装置、これらを有する画像形成装置とに関する。
従来、シートに画像を形成する画像形成装置として、装置本体で画像形成されたシートを束状にしてから綴じて折り曲げて冊子状にするシート処理装置を有するものがある。シート処理装置は、シートをトレイで順次受け取って束にして整合し、中央付近を綴じて、その中央部を突き出し部材で突いて折りローラ対のニップに押し込み、その折りローラ対でシート束を搬送しながら折り曲げる(特許文献1参照)。
このような従来のシート処理装置の動作を図16に基づいて説明する。図16に示すように、シート処理装置は、先ず、収納ガイド803で複数枚のシートを整合した後、その搬送方向中央部を針綴じする。続いて、突き出し部材830でシート束Pの中央部を突いて第1折りローラ対810a、810bのニップに押し込む。第1折りローラ対810a、810bは、シート束を搬送しながら折り曲げて、一旦停止させる。
そして、その折り曲げた部分は、第1折りローラ対810a、810bとは別の第2折りローラ対812a、812bで挟み、第2折りローラ対812a、812bをシートの折り目に沿って、搬送方向に対して直交方向に移動させて折り部の強化処理をする。これによって、シート束が中折りされた中折りシート束(以下、単に「折りシート束」と言う)となる。その後、折りシート束を搬送して折り束トレイ840に排出する。
特開2007−076793号公報
近年、画像形成装置の画質レベルが向上し、画像形成されるシートも多様化してきている。例えば、コート紙のような表面加工された特殊シートや、広い範囲の坪量のシート(腰の弱い薄紙や腰の強い厚紙)に印字できる。
しかしながら、腰の弱いシートを整合積載する場合には、図17に示すように、既に積載された先行シートP1が次に搬送されてくる後続シートP2と一緒に搬送ローラ804によって搬送されて挫屈し、後続シートの搬送不良や整合不良を招くおそれがある。
また、排出方向下流側が低く傾斜した処理トレイでシートを整合する直立パス整合構成において、腰の弱いシートは、自重により挫屈し、後続シートの搬送不良や整合不良を招くおそれがある。自重の影響を受けないようにシートの積載部を略水平にすることも考えられるが、装置が横方向に大型化し、装置の設置面積が増大してしまう。
そこで本発明は、腰の弱いシート等の多様なシートを搬送不良、整合不良することなく処理できるシート積載装置、シート処理装置、画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明に係るシート積載装置、シート処理装置、画像形成装置の代表的な構成は、シートを排出する排出手段と、シートの排出方向下流側が低くなるよう傾斜させて配置され、前記排出手段により排出されたシートを積載する積載手段と、前記排出手段から前記積載手段に排出されたシートの排出方向下流端を受け止めるシート位置決め部材と、前記シート位置決め部材に向かってシートを搬送する搬送手段と、前記積載手段の積載面に沿って移動可能に配設され、積載されたシートの排出方向上流端を押さえる押さえ部材と、を有し、前記押さえ部材が、排出方向におけるシートの上流端位置の変更に応じて移動可能であり、前記搬送手段が排出されたシートを搬送する際、前記押さえ部材が既に前記シート位置決め部材に受け止められたシートの排出方向上流端を押さえることを特徴とする。
本発明によれば、腰の弱いシート等の多様なシートを搬送不良、整合不良することなく良好な積載、処理が可能となる。
[第一実施形態]
本発明に係るシート積載装置、シート処理装置、画像形成装置の第一実施形態について、図を用いて説明する。
(画像形成装置)
図2は本実施形態における画像形成装置の断面図である。図2に示すように、画像形成装置としての複写機1000は、原稿給送部100、イメージリーダ部200、プリンタ部300、折り処理部400、フィニッシャ(シート後処理装置)500、インサータ900を有している。折り処理部400、インサータ900は、オプションとして装備することができる。
原稿給送部100のトレイ1001上には、フェイスアップ状態(画像が形成されている面が上向きの状態)で原稿がセットされる。原稿の綴じ位置は、原稿の左端部であるとする。トレイ1001上にセットされた原稿は、原稿給送部100により先頭ページから順に1枚ずつ左方向、すなわち、綴じ位置を先頭にして搬送される。そして、原稿は、湾曲したパスを通過してプラテンガラス102上を左から右へ搬送され、その後、排出トレイ112上に排出される。このとき、スキャナユニット104は、所定の原稿読取位置に停止している。
スキャナユニット104は、スキャナユニット104上を左から右へ通過する原稿の画像を読み取る。このような、原稿の読み取り方法を、「流し読み」と言う。原稿がプラテンガラス102上を通過するとき、原稿は、スキャナユニット104のランプ103により照射される。その原稿からの反射光はミラー105、106、107、レンズ108を介してイメージセンサ109に導かれる。
なお、イメージリーダ部200は、原稿給送部100によって原稿をプラテンガラス102上に一旦停止させ、その状態でスキャナユニット104を左から右へと移動させて原稿の読取処理を行うこともできる。この読み取り方法を、「固定読み」と言う。原稿給送部100を使用しないで原稿の読み取りを行う場合、ユーザは、原稿給送部100を開閉して、プラテンガラス102上に原稿をセットする。その後、スキャナユニット104が、原稿を固定読みする。
イメージセンサ109により読み取られた原稿の画像データは、所定の画像処理が施されて露光制御部110へ送られる。露光制御部110は、画像信号に応じたレーザ光を出力する。レーザ光は、ポリゴンミラー110aにより走査されながら感光ドラム111上に照射される。感光ドラム111上には走査されたレーザ光に応じた静電潜像が形成される。
感光ドラム111上に形成された静電潜像は、現像器(画像形成手段)113により現像され、トナー像として可視化される。一方、シート(記録紙)Pは、カセット114、115、手差し給送部125、両面搬送パス124のいずれかから転写部116へ搬送される。そして、可視化されたトナー像が転写部116においてシートに転写される。転写されたシートは、定着部177でトナー像を定着される。感光ドラム111、現像器113等は、画像形成部を構成している。
そして、定着部177を通過したシートは、切換部材121により一旦パス122に案内される。シートは、後端が切換部材121を抜けると、スイッチバック搬送されて、切換部材121により排出ローラ118へ案内される。シートは、排出ローラ118によって、プリンタ部300から排出される。これにより、シートは、トナー像が形成された面を下向きの状態(フェイスダウン)にしてプリンタ部300から排出される。これらの動作を、「反転排出」と言う。
シートをフェイスダウン状態で機外に排出すると、先頭ページから順に画像形成処理を行うことができる。例えば、原稿給送部100を使用して画像形成処理を行う場合や、コンピュータからの画像データに対する画像形成処理を行う場合にページ順序を揃えることができる。
また、シートの両面に画像を形成する場合、プリンタ部300は、シートを定着部177から真っ直ぐ排出ローラ118へ案内する。そして、シートの後端が切換部材121を抜けた直後に、そのシートをスイッチバック搬送して、切換部材121により両面搬送パス124へと導く。
(折り処理部400)
次に、折り処理部400、フィニッシャ500の構成を図1、図2に基づいて説明する。図1は、フィニッシャ500の断面図である。
図2において、折り処理部400は、プリンタ部300から排出されたシートを受け入れて、フィニッシャ500側に案内する搬送パス131を備えている。搬送パス131には、搬送ローラ対130、排出ローラ対133が設けられている。また、排出ローラ対133の近傍に設けられた切換部材135は、搬送ローラ対130により搬送されたシートを折りパス136又はフィニッシャ500側に導く。
シートの折り処理を行う場合、切換部材135は、折りパス136側に切り替わって、シートを折りパス136に案内する。折りパス136に搬送されたシートは、ストッパ137に先端を突き当てられてループが形成されてから、折りローラ140、141によって折られる。この折り部を、上方のストッパ143に突き当てることで形成されるループを、折りローラ141、142によりさらに折ることで、シートは、Z折りされる。Z折りされたシートは、搬送パス145、131を案内されて、排出ローラ対133によってフィニッシャ500に排出される。なお、折り処理部400による折り処理動作は、選択的に行われる。
折り処理を行わない場合、切換部材135は、シートをフィニッシャ500に案内する側に切り替わる。プリンタ部300から排出されたシートは、搬送パス131と切換部材135を通過して、直接、フィニッシャ500に送り込まれる。
(フィニッシャ500)
フィニッシャ500は、プリンタ部300から折り処理部400を介して搬送されてきた複数枚のシートを整合して、シートの処理を行う。シートの処理には、1つのシート束として束ねる処理、シート束の後端側をステイプルするステイプル処理(綴じ処理)、ソート処理、ノンソート処理等がある。
図1に示すように、フィニッシャ500は、折り処理部400を介して搬送されてきたシートを装置内部に取り込むための搬送パス520を有している。搬送パス520には、入口ローラ対501からシート搬送方向の下流側に向けて順番に搬送ローラ対502乃至508が設けられている。
搬送ローラ対502と搬送ローラ対503の間には、パンチユニット530が設けられている。パンチユニット530は、必要に応じて動作を行い、搬送されるシートの後端部に孔をあける(穿孔処理を行う)。
搬送パス520の終端に設けられた切換部材513は、下流に繋がれた上排出パス521と下排出パス522とに経路を切り替える。上排出パス521は、上排出ローラ509により、サンプルトレイ701へシートを案内する。一方、下排出パス522には、搬送ローラ対510、511、512が設けられている。これらの搬送ローラ対510、511、512は、シートを処理トレイ550に搬送して排出する。
処理トレイ550に排出されたシートは、順次整合処理されながら束状に積載されて、操作部1(図12)からの設定に応じて、仕分け処理やステイプル処理が行われる。処理されたシート束は、束排出ローラ対551によりスタックトレイ700とサンプルトレイ701とに選択的に排出される。
なお、上記ステイプル処理は、ステイプラ560により行われる。ステイプラ560は、シートの幅方向(シート搬送方向に対して交差する方向)に移動して、シート束の任意の箇所を綴じる。スタックトレイ700とサンプルトレイ701は、フィニッシャ500の装置本体に沿って昇降する。上側のサンプルトレイ701は、上排出パス521と処理トレイ550からのシートを受け取る。また、下側のスタックトレイ700は、処理トレイ550からのシートを受け取る。このように、スタックトレイ700とサンプルトレイ701とには大量のシートが積載される。積載されたシートは、その後端を上下方向に延びる後端ガイド710に受け止められて整列される。
(中綴じ製本部800)
次に、シート処理装置としての中綴じ製本部800の構成を説明する。
なお、以下の説明において、折りローラ対810と突き出し部材830とでシート束を折り曲げる処理を折り曲げ処理という。また、折り曲げ処理をされたシート束にプレスローラ対861で折り目を付ける処理を折り目強化処理という。
下排出パス522の途中に設けられた切換部材514は、シートを右側に切り替えて、サドル排出パス523に案内し、中綴じ製本部800へ案内する。
中綴じ製本部800の入口からは、サドル入口ローラ対(排出手段)801、切換部材802、シートを収納する収納ガイド(積載手段)803、搬送ローラ(搬送手段)804、シート位置決め部材805が順に配設されている。収納ガイド803、搬送ローラ804、シート位置決め部材805は、シート積載装置を構成する。
切換部材802は、シートのサイズに応じてソレノイドにより動作する。後述するように、収納ガイド803に収納されるシートの収納位置は、収納後のシート処理位置への移動が最小限になるように設定されるため、収納されるシートの後端位置もシートのサイズに応じて変更される。
排出方向下流側が低くなるよう傾斜(図1中水平方向に対して75°)した収納ガイド803の上方には、積載されたシートの排出方向上流端を押さえる押さえ部材11が備えられている。押さえ部材11は、積載されたシートの排出方向上流端(後端)位置の変更に応じて収納ガイド803のシート積載面15に沿って移動可能に配設されている。
サドル入口ローラ対801と搬送ローラ804は、搬送モータM1により回転する。搬送ローラ804は、不図示の駆動源によりシートに対し接離動作可能に支持され、所定のタイミングで当接、離間可能である。搬送ローラ804が排出されたシートに当接中は、押さえ部材11が既に積載されたシートの排出方向上流端(後端)を押さえておく。
収納ガイド803の途中には、収納ガイド803を挟んで対向配置されたステイプラ(綴じ手段)820が設けられている。ステイプラ820は、針を突き出すドライバー820aと突き出された針を折り曲げるアンビル820bとを備えている。
シート位置決め部材805は、排出されたシートの先端(排出方向下流端)を受け止めて、シートが、シートの排出方向における所定の処理位置にステイプル処理を行えるように収納ガイド803のシート積載面15に沿って移動可能である。シート位置決め部材805は、部材移動モータM2によって、シート上の所定の処理位置がステイプラ820の綴じ位置に一致するように昇降して位置を調節し、シートサイズに応じた位置に停止する。本実施の形態においては、シート上の所定の処理位置をシート排出方向の中央部として説明する。
すなわち、シート位置決め部材805に突き当てられて整合される際のシートの排出方向上流端位置は、シートサイズによって異なることを意味している。図3に示すように、押さえ部材11は、積載されるシートサイズの違うシートの後端も押さえられるように図3の上下方向(搬送方向)に動作可能である。また、シートの後端位置は、シートサイズの違いだけでなく、シート処理モードによるシート処理位置の違い、例えば処理手段としてのステイプラ820の綴じ位置と折り曲げ部による折り位置の違い、さらにはシートに対する処理位置の違いによっても変更される。
(押さえ部材11)
押さえ部材11について、図4、図5を用いて詳細に説明する。
押さえ部材11は、押さえ保持部材32に対し所定角度回転可能に支持され、一端を押さえバネ33によってバネ付勢されている。押さえバネ33は押さえ保持部材32に支持されている。押さえ保持部材32は、押さえ軸31に固設されている。押さえ軸31は、支持部材35に対し回転可能に支持されている。
押さえ部材回転モータ43は、駆動ギア部42に駆動力を付与し、駆動軸41を回転駆動させる。駆動軸41は、支持部材35に配設された駆動部40を回転駆動する。これにより、駆動部40が固定された押さえ軸31が駆動回転する。押さえ部材位置検出センサ44は、押さえ部材11の位置を検出し、この検出により、押さえ部材回転モータ43により回動される押さえ部材11の位置を制御する。
押さえ軸31が回転することにより、押さえ部材11は、押さえバネ33の付勢力に抗して、シート押さえ位置(図5の実線)から退避位置(図5の破線)に移動可能となる。押さえ部材11は、シート押さえ位置において、押さえバネ33のバネ力でシートに押さえ力を付与する。
支持部材35は、スライドブッシュ50に固設されており、スライドブッシュ50を介して移動軸49に対してスラスト移動可能に支持される。支持部材35の長手方向両端には、スライドブッシュ36、37が固定されている。支持部材35は、スライドブッシュ36、37を介してスライドレール38、39上をスライド可能になっている。支持部材35の長手方向略中央部には、タイミングベルト48が締結されている。
押さえ部材移動モータ45は、駆動部46を介してタイミングベルト48に駆動伝達する。これにより、タイミングベルト48に固定された支持部材35が、スライドレール38、39に沿って移動する。支持部材位置検出センサ51は、支持部材35の位置を検出し、この検出により、押さえ部材移動モータ45によって移動される支持部材35の位置を制御する。
支持部材35が移動することにより、押さえ部材11は、図3、図5の破線及び実線で示すように回転動作、搬送方向の移動動作が可能になっている。
図7に示すように、押さえ部材11は、シートを案内するシートガイド面11a、シートを押さえるシート押さえ面11bを有している。シートガイド面11aは、シート積載面15に対して鈍角θ(150°)で交差する面で形成されている。また、シート同士の仕分け作用において、サドル入口ローラ対801を固定し、押さえ部材11のみ搬送方向に移動する構成とする。
これにより、サイズの大きいシートでは、図7(a)に示すように、シートの後端をシート押さえ面11bを押さえることにより、搬送されてくるシートが既に積載されているシートを押し出してジャムすることを抑制できる。
また、サイズの小さいシートでも、図7(b)に示すように、シートの先端がシートガイド面11aに当接した後、図7(c)に示すように、ジャムすることなく押さえ部材11を乗り越える。これにより、サイズの小さいシートでも積載されたシート束の後端を押さえつつ、積載シートの後端と次に搬送されてくるシートP1の先端が衝突しないようにシート同士を仕分ける作用も可能にしている。本実施の形態において、シートガイド面11aはシート積載面15から搬送方向下流側に向かって鈍角θで立ち上がる構成を例としているが、シートガイド面11aが搬送方向上流側からシート積載面15に対して鈍角θで突入するような構成であってもよい。シート積載面15とシートガイド面11aの成す角度が鈍角であれば、搬送されてくるシートがジャムすることなく押さえ部材11を乗り越える。
なお、シートのサイズによってサドル入口ローラ対801と押さえ部材11を搬送方向に動かすことも考えられる。しかし、上記構成にすれば、シートのサイズによってサドル入口ローラ対801を搬送方向に動かすなどの構成にしなくとも良く、装置の小型化が計られる。
(折りローラ対810、突き出し部材830)
図1、図3に示すように、処理手段としてのステイプラ820の下流側には、折りローラ対810a、810bが設けられている。折りローラ対810a、810bの対向位置には、突き出し部材830が設けられている。折りローラ対810a、810bと突き出し部材830は、処理手段としての折り曲げ部を構成している。本実施の形態において、ステイプラ820による綴じ処理後、折り曲げ部による折り曲げ処理を行う中綴じ製本処理をシート処理モードの例として説明するが、綴じ処理をせずに折り曲げ処理のみを行うシート処理モードも実行可能である。その場合、シート位置決め部材805は折り曲げ部によるシート処理位置に合わせて設定される。
突き出し部材830は、収納ガイド803から退避した位置をホームポジションとしている。突き出し部材830は、モータM3の駆動により、収納されたシート束に向けて突出し、シート束を折りローラ対810a、810bのニップに押し込む。その後、突き出し部材830は、再びホームポジションに戻る。シート束を折りローラ対810a、810bの間には、シート束を折り曲げる折り曲げ処理に充分な圧力F1が不図示のばねにより加わっている。
折りローラ対810により折り畳まれたシート束は、第1折りローラ対811a、811b、第2折りローラ対812a、812bを介して、折り束トレイ840に排出される。
第1折りローラ対811の間、第2折りローラ対812の間にも、折り曲げられたシート束を搬送、停止させるのに充分な圧力F2、F3が加わっている。
搬送ガイド813は、折りローラ対810と第1折りローラ対811との間でシート束を案内する。搬送ガイド814は、第1折りローラ対811と第2折りローラ対812との間で、シート束を案内する。折りローラ対810、第1折りローラ対811、第2折りローラ対812は、中折りされたシート束を両面から挟持して、同一のモータM4(不図示)により等速回転する。
ステイプラ820で綴じられたシート束の折り畳みは、シート位置決め部材805が、シート束をステイプル処理時の位置から所定距離降下させて、シート束のステイプル位置を折りローラ対810のニップ位置に一致させた後に行われる。これにより、シート束が、ステイプル処理をされた(綴じられた)部分を中心にして折り畳まれる。
整合板対815は、収納ガイド803に収納されたシートの幅整合をするもので、モータM5によって、シートを挟みこみ方向に移動し、シートの幅方向の位置決め(整合)を行う。
第2折りローラ対812の下流には、折り曲げ部処理ユニットとしての折り目プレスユニット860が設けられている。折り目プレスユニット860は、プレスローラ対861を支持したプレスホルダ862を有する。プレスローラ対861が折り部をニップした状態で、プレスホルダ862を折り目方向に移動させることで、折り目を強化する。折り目プレスユニット860の真下には、第1コンベヤベルト849が配設される。シート束は、第1コンベヤベルト849から第2コンベヤベルト842に運ばれ、第2コンベヤベルト842から排出トレイ843上に積載される。
(インサータ900)
次に、フィニッシャ500の上部に設けられたインサータ900を図1に基づいて説明する。インサータ900は、プリンタ部300で画像が形成されたシート(記録紙)の先頭ページ、最終ページ、又は、途中ページに、通常のシートとは別のシート(インサートシート)を挿入する装置である。先頭ページ、最終ページのインサートシートは表紙用のシートである。
インサータ900は、ユーザによりインサートトレイ901、902にセットされたシートを、プリンタ部300を通さずに、サンプルトレイ701、スタックトレイ700、折り束トレイ840のいずれかに給送する。インサータ900は、インサートトレイ901、902上に積載されたシート束を、1枚ずつ順次分離して、所望のタイミングで搬送パス520に送り込む。
(制御部)
図10はフィニッシャ500のフィニッシャ制御部515の構成を示す機能ブロック図である。
制御部としてのフィニッシャ制御部515は、マイクロコンピュータシステムで構成されてCPU60、ROM59、RAM61を有している。ROM59にはパンチャー処理用プログラム及びステイプル処理用プログラムなど予め格納されている。CPU60は各プログラムを実行し、RAM61との間で適宜データのやり取りをしながら入力データ処理を行うことにより、所定の制御信号を作成する。
入口検知センサ62、押さえ部材位置検出センサ44、支持部材位置検出センサ51、シート位置決め部材検出センサ63、搬送ローラ位置検出センサ64からの検出信号が入力インタフェース回路57を介してCPU60に入力データとして入力される。
CPU60からは各種の制御信号が出力インタフェース回路58を介して出力される。その出力信号はモータドライバなどの制御機器にむけて送信され、制御機器を制御して搬送モータM1、押さえ部材回転モータ43、押さえ部材移動モータ45、シート位置決め部材移動モータM2、搬送ローラ離間モータM10を作動させる。また、画像形成装置本体側に設けられたCPU回路部150(図11参照)とフィニッシャ500のCPU60との間でデータ通信が送受信される。
図11は複写機1000の制御ブロック図である。CPU回路部150は、CPU(不図示)を有している。CPU回路部150は、原稿給送制御部101、イメージリーダ制御部201、画像信号制御部202、プリンタ制御部301、折り処理制御部401、フィニッシャ制御部515、外部I/F203を制御する。CPU回路部150による制御は、ROM151に格納された制御プログラムと操作部1の設定に基づく。
原稿給送制御部101は原稿給送部100を、イメージリーダ制御部201はイメージリーダ部200を、プリンタ制御部301はプリンタ部300を、折り処理制御部401は折り処理部400を夫々制御する。フィニッシャ制御部515はフィニッシャ500、中綴じ製本部800、インサータ900を夫々制御する。
操作部1は、画像形成に関する各種機能を設定するための複数のキー、設定状態を表示するための表示部等を有している。操作部1は、ユーザによる各キーの操作に対応するキー信号をCPU回路部150に出力するとともに、CPU回路部150からの信号に基づき対応する情報を表示部に表示する。
RAM152は、制御データを一時的に保持するための領域や、制御にともなう演算の作業領域として用いられる。外部I/F203は、複写機1000と外部のコンピュータ204とのインタフェースであり、コンピュータ204からのプリントデータをビットマップ画像に展開して、画像データとして画像信号制御部202へ出力する。また、イメージリーダ制御部201から画像信号制御部202へは、イメージセンサ(不図示)で読み取った原稿の画像が出力される。プリンタ制御部301は、画像信号制御部202からの画像データを露光制御部(不図示)へ出力する。
さらに画像形成装置本体の操作部(操作パネル)1からユーザの操作でシート種(普通紙、コート紙、特殊紙)やシートサイズなどに関するシート情報や条件が入力され、CPU回路部150はそれらシート条件を取得して認識できる。シート条件には、上記シートサイズのほかに剛度、厚み、坪量、表面抵抗、平滑性などの物性値(表面性状)、パンチ紙、そしてタブ紙などといったシート種類も含まれる。
なお、上記制御部は、シート処理装置(中綴じ製本部800)、フィニッシャ500、装置本体(プリンタ部300)のいずれにあってもよい。
(中綴じ製本部800における押さえ部材11及びシートの搬送動作)
次に、図8、図9、図12を用いて中綴じ製本部800における押さえ部材11及びシートの搬送動作を説明する。
図12に示すように、まず、シートサイズの識別処理を行う(S1)。識別したシートサイズに基づいて、シート位置決め部材805がサイズに応じた位置へ移動する(S2)。押さえ部材11が積載されるシートの後端位置に合わせて移動する(S3)。シート押さえ部材がシート押さえ位置へ移動する(S4)。
図8(a)に示すように、後続シートP2がサドル入口ローラ対801から搬送ローラ804に受け渡される(S5)。この際、収納ガイド803のシート積載面15上に積載された先行シートP1の後端部は、押さえ部材11により押さえられている。
図8(b)に示すように、後続シートP2は、搬送ローラ804により搬送され、その先端がシート位置決め部材(先端ストッパ)805の近傍まで搬送される。そして、搬送ローラ804が後続シートP2から離間する。
図9(a)に示すように、搬送ローラ804が後続シートP2から離間した後、押さえ部材11が退避位置に回転する(S5)。この状態で、整合板対815によるシート搬送方向と直交方向の整合動作をおこなう(S6)。S4〜S6までの動作を最終シートの整合終了まで繰り返す(S7)。
図9(b)に示すように、整合動作終了後、押さえ部材11が押さえ位置に回転し、後続シートP2の後端部を押さえる。以上のように動作することで、シートを1枚目から所定枚数まで積載していく。
このように動作することで、図6に示すように、搬送ローラ804で後続シートP2を搬送中は既に積載された先行シートP1を押さえ部材11に押さえている。このため、先行シートP1が、後続シートP2と一緒に搬送されて挫屈することを抑制できる。
最終シートが整合されたシート束は、ステイプラ820によりステイプルされる(S8)。続いて、シート束は折り位置にあるか検知する(S9)。シート束が折り位置にない場合には、シート位置決め部材805を折り位置へ移動してシート束を折り位置に移動する(S10)。
シート束が折り位置にある場合には、突き出し部材830、折りローラ対810により折り処理を行う(S11)。そして、折り目プレスユニット860により折り目強化処理を行う(S12)。折り目強化処理を行ったシート束を排出トレイ843へ排出する(S13)。
最終シート束の排出が終了した場合には、ジョブを終了する(S14、S15)。最終シート束の排出が終了していない場合には、S4に戻る(S14)。
図6に示すように、押さえ部材11の押さえ圧Pr1、搬送ローラ804のローラ圧(搬送圧)Pr2、搬送するシートとの摩擦係数μなどの関係は、以下の式を満足するように設定することが望ましい。
既に積載された先行シートP1が1枚の場合は、Pr1>μssPr2/(μso+μst)、先行シートP1が2枚以上の場合は、Pr1>μssPr2/(μso+μss)
Pr1:押さえ部材11による押さえ圧
Pr2:搬送ローラ804のローラ圧(搬送圧)
μso:押さえ部材11と紙の間の摩擦係数
μst:シート積載面15と紙の間の摩擦係数
μrs:搬送ローラ804と紙の間の摩擦係数
μr1s:従ローラ(搬送ローラ804の対向)と紙の間の摩擦係数
μss:紙と紙の間の摩擦係数
すなわち、押さえ部材11の押さえ力(抵抗力)が、搬送ローラ804の搬送力よりも大きく設定することが望ましい。例えば、押さえ部材11の押さえ面にゴムなどの高摩擦部材を設けると良い。
(効果)
シートの排出方向上流端を押さえる押さえ部材11を備えたことにより、腰の弱いシートを整合積載時に、既に積載されたシートが次に搬送されてくるシートと一緒に搬送されて挫屈することで発生する搬送不良や整合不良を抑制できる。よって、腰の弱いシート等の多様なシートを搬送不良、整合不良することなく処理できる。
押さえ部材11を設け、収納ガイド803を略垂直に傾斜したことにより、搬送不良、整合不良を抑制しつつ、装置の横方向の小型化を達成でき、設置面積の少ない装置とすることができる。
[第二実施形態]
次に本発明に係るシート積載装置、シート処理装置、画像形成装置の第二実施形態について図を用いて説明する。上記第一実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図13に示すように、本実施形態のシート積載装置、シート処理装置、画像形成装置は、上記第一実施形態のシート積載装置、シート処理装置、画像形成装置に、たたき部材16を設けたものである。たたき部材16は、シート積載面15に対し、不図示の駆動源により垂直方向に移動可能である。
中綴じ製本部800における押さえ部材11とたたき部材16及びシートの搬送動作を説明する。
図13(a)に示すように、後続シートP2がサドル入口ローラ対801から搬送ローラ804に受け渡されている。この際、収納ガイド803のシート積載面15上に積載された先行シートP1の後端部は、押さえ部材11が押さえられている。
図13(b)に示すように、後続シートP2が、搬送ローラ804により搬送され、後続シートP2の先端がシート位置決め部材805の近傍まで搬送された後、搬送ローラ804がシートP2から離間する。
図14(a)に示すように、搬送ローラ804のシートP2からの離間後、押さえ部材11が退避位置に回転する。このとき整合板対815によるシート搬送方向と直交方向の整合動作をおこなう。
図14(b)に示すように、たたき部材16がシート積載面15に近づく方向に移動し、シートP2をシート積載面15側へ押し付ける。図15(a)に示すように、たたき部材16でシートを押し付けたまま、押さえ部材11が押さえ位置に回転し、シートP2の後端部を押さえる。図15(b)に示すように、たたき部材16を待機位置へ移動する。
以上のように動作することで、シートを1枚目から所定枚数まで積載していく。
上述の如く、たたき部材16で後続シートP2を押し付けたままの状態で後続シートP2の後端をシート押さえ部材11が押さえに行くので、後続シートP2の後端がカールしていても確実に押さえることができる。また、薄紙などの腰の弱いシートが自重でたわんでいてもそれを真直ぐに伸ばしてから押さえることができるため、より信頼性の高い略垂直なトレイ上でのシート積載整合を可能とする。
第一実施形態にかかるシート処理装置を備えたシート後処理装置の構成図である。 画像形成装置の構成図である。 シート処理装置の構成図である。 シート処理装置の斜視図である。 シート処理装置の動作説明図である。 シート処理装置の効果説明図である。 シート処理装置の動作説明図である。 シート搬送状態を示す動作説明図である。 シート搬送状態を示す動作説明図である。 シート後処理装置の制御ブロック図である。 複写機全体の制御ブロック図である。 後処理装置のフローチャートである。 第二実施形態に係るシート処理装置の動作説明図である。 第二実施形態に係るシート処理装置の動作説明図である。 第二実施形態に係るシート処理装置の動作説明図である。 従来のシート処理装置の構成図である。 従来のシート処理装置の動作説明図である。
符号の説明
F …圧力
M …搬送モータ
P …シート、シート束
1 …操作部
11 …押さえ部材
15 …シート積載面
16 …たたき部材
31 …押さえ軸
32 …押さえ保持部材
33 …押さえバネ
35 …支持部材
36、37 …スライドブッシュ
38、39 …スライドレール
40 …駆動部
41 …駆動軸
42 …駆動ギア部
43 …押さえ部材回転モータ
44 …センサ部
45 …押さえ部材移動モータ
48 …タイミングベルト
49 …移動軸
50 …スライドブッシュ
51 …支持部材位置検出センサ
57 …入力インタフェース回路
58 …出力インタフェース回路
59 …ROM
60 …CPU
61 …RAM
62 …入口検知センサ
63 …シート位置決め部材検出センサ
64 …搬送ローラ位置検出センサ
100 …原稿給送部
101 …原稿給送制御部
150 …CPU回路部
151 …ROM
152 …RAM
177 …定着部
200 …イメージリーダ部
300 …プリンタ部
400 …折り処理部
401 …処理制御部
500 …フィニッシャ
501 …入口ローラ対
502〜508 …搬送ローラ対
509 …上排出ローラ
510〜512 …搬送ローラ対
513 …切換部材
514 …切換部材
515 …フィニッシャ制御部
520 …搬送パス
521 …上排出パス
522 …下排出パス
523 …サドル排出パス
530 …パンチユニット
550 …処理トレイ
551 …束排出ローラ対
560 …ステイプラ
622 …下排出パス
700 …スタックトレイ
701 …サンプルトレイ
710 …後端ガイド
800 …中綴じ製本部
801 …サドル入口ローラ対(排出手段)
802 …切換部材
803 …収納ガイド(積載手段)
804 …搬送ローラ
805 …シート位置決め部材
810a、810b …第1折りローラ対
811a、811b …第1折りローラ対
812a、812b …第2折りローラ対
813、814 …搬送ガイド
815 …整合板対
820 …ステイプラ
820a …ドライバー
820b …アンビル
830 …突き出し部材
840 …折り束トレイ
842 …第2コンベヤベルト
843 …排出トレイ
849 …第1コンベヤベルト
860 …折り目プレスユニット
861 …プレスローラ対
862 …プレスホルダ
890 …折り束トレイ
900 …インサータ
1000 …複写機
1001 …トレイ

Claims (6)

  1. シートを排出する排出手段と、
    シートの排出方向下流側が低くなるよう傾斜させて配置され、前記排出手段により排出されたシートを積載する積載手段と、
    前記排出手段から前記積載手段に排出されたシートの排出方向下流端を受け止めるシート位置決め部材と、
    前記シート位置決め部材に向かってシートを搬送する搬送手段と、
    前記積載手段の積載面に沿って移動可能に配設され、積載されたシートの排出方向上流端を押さえる押さえ部材と、を有し、
    前記押さえ部材が、排出方向におけるシートの上流端位置の変更に応じて移動可能であり、前記搬送手段が排出されたシートを搬送する際、前記押さえ部材が既に前記シート位置決め部材に受け止められたシートの排出方向上流端を押さえることを特徴とするシート積載装置。
  2. 請求項1に記載のシート積載装置と、
    前記積載手段に積載されたシートを処理する処理手段と、を有し、
    前記シート位置決め部材は、前記処理手段によってシート上の所定の処理位置に処理を行えるように前記積載手段の積載面に沿って移動可能であることを特徴とするシート処理装置。
  3. シートを排出する排出手段と、
    シートの排出方向下流側が低くなるよう傾斜させて配置され、前記排出手段により排出されたシートを積載する積載手段と、
    前記積載手段の積載面に沿って移動可能に配設され、積載されたシートの排出方向上流端を押さえる押さえ部材と、を有し、
    前記押さえ部材は、前記積載手段に積載されたシートを押さえるシート押さえ面と、前記排出手段により前記積載手段に排出されシートを案内するシートガイド面を有することを特徴とするシート処理装置。
  4. 前記排出手段から排出されたシートの排出方向下流端を受け止めるシート位置決め部材と、
    前記シート位置決め部材に向かってシートを搬送する搬送手段と、を有し、
    前記搬送手段が排出されたシートを搬送する際、前記押さえ部材が既に前記シート位置決め部材に受け止められたシートの排出方向上流端を押さえることを特徴とする請求項3に記載のシート処理装置。
  5. シートに画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段によって画像を形成されたシートを積載する請求項1に記載のシート積載装置と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  6. シートに画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段によって画像を形成されたシートを処理する請求項2乃至4のいずれか1項に記載のシート処理装置と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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