JP5103272B2 - 用紙折り装置、用紙処理装置、画像形成装置及び用紙折り方法 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成システムの全体的な構成を示す概略構成図である。
用紙整合及びスティプル処理を施す処理トレイFの構成について説明する。
折りプレート74は図示しない前後側板に立てられた各2本の軸に長孔部を遊嵌することにより支持されている。さらに、折りプレート74から立設された軸部がリンクアームの長孔部に遊嵌され、リンクアームが支点を中心に揺動することにより、図1中を左右に往復移動する。すなわち、図1において、折りプレート74は束搬送ガイド板下上91,92に対して垂直な方向に往復動する。
図2は図1の折り処理装置を拡大して示す図である。この折り処理装置ZFは、2つ折り、Z折り、外3つ折り、内3つ折り、単純4つ折り、観音4つ折りの各折り動作が可能な折り処理装置で、画像形成装置PRの側部(後段)に取り付けられている。折り処理装置ZFには第1ないし第7の搬送路101〜107と第1ないし第4の折りローラ201〜204が設けられ、第1ないし第4の折りローラ201〜204では、第1の折りローラ201と第2の折りローラ202間に第1のニップ205が、第2の折りローラ202と第3の折りローラ203間に第2のニップ206が、第3の折りローラ203と第4の折りローラ204間に第3のニップ207がそれぞれ形成され、折り動作を行うことが可能となっている。なお、第1ないし第4の折りローラ201〜204はそれぞれ隣接するローラとニップを形成することから、同期回転するように構成されている。
図3は画像形成装置と折り処理装置の制御構成を示すブロック図である。折り処理装置ZFの制御装置360は、図3に示すように画像形成装置PRの制御装置350と相互に信号の送受を行い、各部の制御を行うCPU361を中心に構成されている。このCPU361は、図1に示したような各センサ370からの入力に応じてソレノイド及びクラッチ371、ステッピングモータ372及びブラシレスモータ373等を駆動する。そのため、制御装置360には、ソレノイド及びクラッチ371を駆動するための第1のドライバ362、ステッピングモータ372を駆動するモータドライバ363、及びブラシレスモータ373を駆動する第2のドライバ364が設けられ、また、CPU361にクロックを供給するためのクロック発生手段(振動子)365が設けられている。なお、センサ370、ソレノイド及びクラッチ371、ステッピングモータ372及びブラシレスモータ373はそれぞれ動作対象となる各部に設けられているが、ここでは、代表してそれぞれ1つ示している。以下の説明では、前記1つの符号で複数のものを総括している。
ユーザにより画像形成装置PRの図示しない操作パネルから所望の折りが選択されると第1切換爪301、第2切換爪302、第3切換爪303、第4切換爪304はそれぞれホームポジションから折りに対応した位置に切り換えられ、折りプレート401、ジョガー502、第1ストッパ601、第2ストッパ602、第3ストッパ603がホームポジションから各用紙サイズに合わせて移動する。このとき、後端押さえを備えた移動ローラユニット800は、第2切換爪302と第2スキューローラ109の略中間に移動する。
6.1.1 Z折りの折り動作
図5ないし図9はZ折り動作を示す動作説明図である。Z折り動作では、図5に示すように第1及び第2の切換爪301,302がともに反時計方向に動作し、用紙は第1の搬送路101に案内される。用紙は第1のスキューローラ108でスキュー補正され、図6に示すように用紙先端が第1及び第2の折りローラ201,202間の第1のニップ205位置(図2参照)に達する。そして、用紙は第1のニップ205で挟持され、このニップ205を通って第4の搬送路104に進出する。
(a)2つ折りの折り動作(その1)
図10ないし図15は2つ折り動作を示す動作説明図である。画像形成装置PRからの指示により折りを行わない場合には、切換爪301をソレノイド371により図示時計方向に切り換え、用紙は入口221の入口ローラ211からストレートに上部搬送路を搬送されて排紙ローラ212に至り、排紙ローラ212によって出口222から折り処理装置ZFの外へ排出される。
前記図12ないし図14に示した例では、第1及び第2の折りローラ201,202間の第1のニップ205と、この第1のニップ205より下方向にオフセットした第2及び第3の折りローラ202,203間の第2のニップ206に用紙を通し、第1及び第2の折りローラ201,202を等速で駆動することによって折りを行っているが、例えば、第2の折りローラ202の回転速度を第1の折りローラ201の回転速度をより遅くするというように、両ローラ201,202の相対的な速度を変更して前記2つ折りの折り動作で説明したものと同様の2個所折りを行うこともできる。
図4に示したように、Z折りは2回折りであり、外3つ折り、内3つ折り、単純4つ折りも2回折りである。そのため、ストッパ601,602,603の位置を制御することによりZ折りと同様の動作で前記各種の折り動作が可能となる。
図22ないし図27は観音4つ折りの折り動作を示す動作説明図である。観音4つ折り動作では、図22に示すように第1の切換爪301が反時計方向、第2の切換爪302が反時計方向に動作し、用紙は第2の搬送路102へ案内される。用紙は第2のスキューローラ109でスキュー補正が行われ、用紙先端は第3の搬送路103に搬送される。第3の搬送路103には第1のストッパ601が移動自在に設けられ、用紙サイズ別で折り位置が適正になるように位置停止制御される。
6.2.1 プレスタック
本実施形態では、プレスタック動作も可能である。図28ないし図33はプレスタック動作の要部を示す動作説明図である。
図34及び図35は重ね折りの動作を示す動作説明図である。
1)用紙の折り目が第1の折りローラ201と第2の折りローラ202との間の第1のニップ205を通過した後、いずれかの折りローラの回転数を変更し、用紙折り目部に撓みを作り、この状態でさらに前記折り目の近傍に他の折り目を付けるようにしたので、スプリングバックによる影響を最小限に抑え、しっかりとした折りが可能となる。また、一方の折りローラの線速(回転数)を若干の撓みができる程度低くすれば良いので、生産性を落とすことがなく折り処理を行うことができる。
2)シートの撓みを作るための第1の折りローラ201と第2の折りローラ202の回転速度を一方が他方より遅く回転させるので、用紙表面にスリップ痕(スリップマーク)が付けられることはなく、用紙に対する加傷を抑えることができる。
3)撓みを作るための第1の折りローラ201と第2の折りローラ202の線速を用紙枚数の増加にともない第1回目の折り目と第2回目折り目の間隔を用紙もしくは用紙束の厚さ分以上大きくすることにより、スプリングバックによる影響を最小限に抑えしっかりと折ることができる。
4)第1の折りローラ対201,202と第2の折りローラ対202,203のニップの接線のなす角を略直角とし、ガイド部材305に折り目の先端を当接させ、ガイド部材305に沿って偏向させる際に、用紙に撓みを作り、この撓んだ用紙を第2のニップ206で折るようにしたので、スプリングバックによる影響を最小限に抑え、しっかりとした折りが可能となる。
等の効果を奏する。
103 第3の搬送路
201 第1の折りローラ
202 第2折りローラ
203 第3の折りローラ
204 第4の折りローラ
205 第1のニップ
206 第2のニップ
207 第3のニップ
401 折りプレート
601 第1ストッパ
602 第2ストッパ
603 第3ストッパ
604 第4ストッパ
PD 用紙後処理装置
PR 画像形成装置
ZF 折り処理装置
Claims (12)
- 搬入されてくる用紙に対して折り処理する用紙折り装置において、
前記用紙を挟持し第1の折り目を形成する第1の折りローラ対と、
前記第1の折りローラ対の用紙搬送方向下流側に位置し、前記用紙に第2の折り目を形成する第2の折りローラ対と、
前記第1の折りローラ対を各々独立して駆動する駆動手段と、
前記駆動手段を介し、前記第1の折りローラ対の各ローラの線速度を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記第1の折りローラ対で第1の折り目を形成した後、前記第1の折りローラ対のローラの一方の線速度を変更して前記第1の折り目に撓みを形成し、
前記撓んだ部分を前記第2の折りローラ対によって折り込むことにより、前記第1の折り目の近傍に第2の折り目を形成することを特徴とする用紙折り装置。 - 請求項1記載の用紙折り装置において、
前記制御手段は、前記線速度を遅くすることを特徴とする用紙折り装置。 - 請求項1記載の用紙折り装置において、
前記制御手段は、第1及び第2の折りローラ201,202の線速差を折り対象となる用紙枚数に応じて変更することを特徴とする用紙折り装置。 - 請求項3記載の用紙折り装置において、
前記制御手投は、用紙枚数が増加するにつれて前記線速度を遅くすることを特徴とする用紙折り装置。 - 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の用紙折り装置において、
前記第1の折りローラ対のニップの接線方向に前記第2の折りローラ対のニップが位置するように前記第1及び第2の折りローラ対が配置されていることを特徴とする用紙折り装置。 - 請求項1記載の用紙折り装置において、
前記第1の折りローラ対の第1のニップの接線方向に対して予め設定された角度偏向した位置に前記第2の折りローラ対の第2のニップが位置するように配置するとともに、前記第1の折りローラ対の第1のニップで折られた用紙を前記第2の折りローラ対の第2のニップに導くガイド手段を設け、
前記ガイド手段によって前記第1のニップから前記第2のニップに前記用紙を屈曲させて導く際に、前記第1の折り目に撓みを形成することを特徴とする用紙折り装置。 - 請求項6記載の用紙折り装置において、
前記第1の折りローラ対と前記第2の折りローラ対が1つのローラを共有し、
前記角度が前記1つのローラの外周上に形成される2つのニップの位置によって設定されることを特徴とする用紙折り装置。 - 請求項6記載の用紙折り装置において、
前記2つのニップの位置が前記1つのローラの外周上で全周の略1/4離れた位置に設定されていることを特徴とする用紙折り装置。 - 請求項1ないし8のいずれか1項に記載の用紙折り装置を備えていることを特徴とする用紙処理装置。
- 請求項1ないし8のいずれか1項に記載の用紙折り装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項9記載の用紙処理装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
- 搬入されてくる用紙に対して折り処理する用紙折り方法において、
前記用紙を挟持し第1の折り目を形成する第1の折りローラ対と、
前記第1の折りローラ対の用紙搬送方向下流側に位置し、前記用紙に第2の折り目を形成する第2の折りローラ対と、
前記第1の折りローラ対を各々独立して駆動する駆動手段と、
前記駆動手段を介し、前記第1の折りローラ対の各ローラの線速度を制御する制御手段と、
を備え、
前記第1の折りローラ対で第1の折り目を形成した後、前記第1の折りローラ対のローラの一方の線速度を変更して前記第1の折り目に撓みを形成し、
前記撓んだ部分を前記第2の折りローラ対によって折り込むことにより、前記第1の折り目の近傍に第2の折り目を形成することを特徴とする用紙折り方法。
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