JP4348277B2 - 用紙処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は用紙(記録シート)に対して、整合、仕分け、綴じ、穴明け、折りなどの処理を行う用紙処理装置と、この用紙処理装置を一体または別体に備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいは、これらの複合機等の画像形成装置に関する。
従来から複写機やプリンタ等の画像形成装置から排出される用紙に対して、仕分け/パンチ/スティプル等の処理を自動で行う用紙後処理装置が種々提供されているが、近年では用紙の一端縁に沿って綴じる端面1箇所綴じや平行数箇所綴じに加え用紙を2分する中央線に沿って複数箇所を綴じる中綴じ機能、及びその後、中央部を折って製本する中折り機能を備えた用紙後処理装置のニーズが高くなってきている。そこで、中綴じ製本機能を有した省スペース用紙後処理装置として例えば特許文献1に開示された発明が知られている。
この発明は、装置の設置面積を最小限のものとした上で、中折り処理を行う場合の生産性の高い丁合/仕分け/パンチ/端面綴じ/中綴じ製本などの用紙処理装置を提供するために、中折り処理して排紙する下排紙ローラの設置位置をシフトトレイに排紙するシフト排紙ローラの設置位置より側方に突出させ、用紙後処理装置の設置面積を増やすことなく下排紙ローラの上流側に用紙束を折る機構を収納する空間を確保したものである。
特開2003−073022号公報
このように前記特許文献1記載の発明では、用紙後処理装置の多機能/省スペース化を狙ってスティプルトレイの背面部へ折り機構を配置し、スティプルトレイ部で用紙整合、綴じ処理まで行い、綴じられた用紙束をターン搬送させて折り機構へ用紙束を搬送している。
しかしながら、前記従来技術は省スペース化を目的としており、綴じられた用紙束のターン搬送時に発生するシワやキズに対する配慮までなされていないので、場合によって最終的に中折りされた用紙束にシワやキズが発生する虞があった。
そこで、本発明の目的は、用紙束の搬送時にシワやキズが発生することのない用紙処理装置および画像形成装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、第1の手段は、複数枚の用紙を一時収納して整合/綴じ処理を行うためのスティプルトレイと、前記スティプルトレイに収納された用紙束に対して綴じ処理を行うスティプラと、スティプルトレイ下流端部より第1の方向へ前記用紙束を搬送する第1の経路と、スティプルトレイ下流端部より環状に形成される経路に沿って中折り処理トレイ側に向かう第2の方向へ前記用紙束を搬送する第2の経路と、前記第1および第2の経路のいずれかに前記用紙束の搬送先を振り分ける経路変更手段と、を有する用紙処理装置において、前記経路変更手段は、前記第2の経路から前記第1の経路へと前記用紙束の搬送先を変更する際、用紙の綴じ枚数が少ない場合の方が多い場合よりも早いタイミングで変更することを特徴とする。
第2の手段は、第1の手段において、前記経路変更手段は、用紙の厚さが薄い場合の方が厚い場合よりも早いタイミングで前記搬送先を変更することを特徴とする。
第3の手段は、複数枚の用紙を一時収納して整合/綴じ処理を行うためのスティプルトレイと、前記スティプルトレイに収納された用紙束に対して綴じ処理を行うスティプラと、スティプルトレイ下流端部より第1の方向へ前記用紙束を搬送する第1の経路と、スティプルトレイ下流端部より環状に形成される経路に沿って中折り処理トレイ側に向かう第2の方向へ前記用紙束を搬送する第2の経路と、前記第1および第2の経路のいずれかに前記用紙束の搬送先を振り分ける経路変更手段と、を有する用紙処理装置において、前記経路変更手段は、前記第2の経路から前記第1の経路へと前記用紙束の搬送先を変更する際、用紙の厚さが薄い場合の方が厚い場合よりも早いタイミングで変更することを特徴とする。
第4の手段は、第3の手段において、前記経路変更手段は、用紙枚数が少ない方が多い場合より早いタイミングで前記搬送先を変更することを特徴とする。
第5の手段は、第1ないし第4のいずれかの手段において、前記タイミングがスティプルトレイ上に設けられたフォトセンサからの用紙端面検知情報に基づいて設定されることを特徴とする。
の手段は、第1ないし第のいずれかの手段において、中綴じされた用紙束をスティプルトレイ下流部より前記第2の方向に搬送する駆動ローラと、 前記経路変更手段がスティプルトレイ下流部より前記第2の方向に搬送する経路へ切替えている状態から第1の方向に搬送する経路に切り替わった後も前記駆動ローラの回転駆動を継続させる制御手段と、をさらに備えていることを特徴とする。
の手段は、第1ないし第のいずれかの手段に係る用紙処理装置を画像形成装置が
一体または別体に備えていることを特徴とする。
なお、以下の実施形態において、スティプルトレイはスティプル処理トレイFに、スティプラは中綴じスティプラS2に、第1の経路は初期位置の分岐ガイド板54と放出ローラ56の外周面との間から搬送路Cに抜ける経路に、第2の経路は放出ローラ56の外周面と分岐ガイド板54および可動ガイド55が作動して前記外周面と分岐ガイド板54および可動ガイド板55の内面との間に形成される前記放出ローラ56の外周面に沿って環状に形成される経路(図13参照)に、第1の方向はスティプル処理トレイFから搬送路Cに向かう方向に、第2の方向はスティプル処理トレイFから中折りじ処理トレイGに向かう方向に、経路変更手段は束分岐駆動モータ161およびこれに付随する機構、並びにCPU360に、経路変更動作タイミングを用紙の綴じ枚数に応じて変更する手段はCPU360に、フォトセンサが端面検知センサ310cに、中綴じされた用紙束をスティプルトレイ下流部より下方に搬送する駆動ローラは放出ローラ56、束搬送ローラ上71及び束搬送ローラ下72に、制御手段はCPU360にそれぞれ対応する。本発明では、用紙と称しているが、用紙の概念にはシート状の記録媒体が含まれる。
本発明によれば、用紙束の搬送時にシワやキズが発生することのない用紙処理装置および画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
<全体構成>
図1は本発明の実施形態に係る用紙処理装置としての用紙後処理装置と画像形成装置とからなる画像形成システムのシステム構成を示す図であり、図では、用紙後処理装置の全体と画像形成装置の一部を示している。
図1において、用紙後処理装置PDは、画像形成装置PRの側部に取付けられており、画像形成装置PRから排出された用紙(記録媒体)は用紙後処理装置PDに導かれる。前記用紙は、1枚の用紙に後処理を施す後処理手段(この実施形態では穿孔手段としてのパンチユニット100)を有する搬送路Aを通り、上トレイ201へ導く搬送路B、シフトトレイ202へ導く搬送路C、整合およびステイプル綴じ等を行う処理トレイF(以下、スティプル処理トレイとも称する)へ導く搬送路Dへ、それぞれ分岐爪15および分岐爪16によって振り分けられるように構成されている。このステイプル処理トレイFの用紙が積層されるトレイ面66は、後述のステイプル排紙ローラ11から排紙される用紙の搬送方向下流側が上になるように傾斜し、この傾斜角は、重力方向に対して傾斜面の下側の後述する中折りプレート74及びその駆動機構と端面綴じステイプラS1などの機構と干渉しない最低限の角度に設定されている。
搬送路AおよびDを経てステイプル処理トレイFへ導かれ、ステイプル処理トレイで整合およびステイプル等を施された用紙は、偏向手段である分岐ガイド板54と可動ガイド55により、シフトトレイ202へ導く搬送路C、折り等を施す処理トレイG(以下、中折り処理トレイとも称する)へ振り分けられるように構成され、中折り処理トレイGで折り等を施された用紙は搬送路Hを通り下トレイ203へ導かれる。また、搬送路D内には分岐爪17が配置され、図示しない低荷重バネにより図の状態に保持されており、用紙後端がこれを通過した後、搬送ローラ9、10、ステイプル排紙ローラ11の内少なくとも搬送ローラ9を逆転することによって用紙後端を用紙収容部Eへ導いて用紙を滞留させ、次用紙と重ね合せて搬送することが可能なように構成されている。この動作を繰り返すことによって2枚以上の用紙を重ね合せて搬送することも可能である。
搬送路B、搬送路Cおよび搬送路Dの上流で各々に対し共通な搬送路Aには、画像形成装置から受け入れる用紙を検出する入口センサ301、その下流に入口ローラ1、パンチユニット100、パンチかすホッパ101、搬送ローラ2、分岐爪15および分岐爪16が順次配置されている。分岐爪15、分岐爪16は図示しないバネにより図1の状態に保持されており、図示しないソレノイドをONすることにより、分岐爪15は上方に、分岐爪16は下方に、各々回動することによって、搬送路B、搬送路C、搬送路Dへ用紙を振り分ける。
搬送路Bへ用紙を導く場合は、分岐爪15は図1の状態で前記ソレノイドはOFF、搬送路Cへ用紙を導く場合は、図1の状態から前記ソレノイドをONすることにより、分岐爪15は上方に、分岐爪16は下方にそれぞれ回動した状態となり、搬送路Dへ用紙を導く場合は、分岐爪16は図1の状態で前記ソレノイドはOFF、分岐爪15は図1の状態から前記ソレノイドをONすることにより、上方に回動した状態となる。
この用紙後処理装置では、用紙に対して、穴明け(パンチユニット100)、用紙揃え+端部綴じ(ジョガーフェンス53、端面綴じスティプラS1)、用紙揃え+中綴じ(ジョガーフェンス53、中綴じスティプラS2)、用紙の仕分け(シフトトレイ202)、中折り(折りプレート74、折りローラ81、82)などの各処理を行うことができる。
画像形成装置PRは、この実施形態では、入力された画像データに基づいて感光体ドラムなどの画像形成媒体に光書き込みを行って感光体ドラム表面に潜像を形成し、形成された潜像をトナー現像して用紙などの記録媒体に転写し、定着して排紙するいわゆる電子写真プロセスを使用した画像形成装置であり、電子写真プロセスを使用した画像形成装置自体は公知なので、ここでの詳細な構成の説明と図示は省略する。なお、この実施形態では、電子写真プロセスを使用した画像形成装置を例示しているが、そのほかに、インクジェットや印刷機などの公知の画像形成装置および印刷機(プリンタ)を使用したシステムでも良いことはいうまでもない。
本発明は中綴じ時の用紙束偏向(経路変更手段)に関する発明であるので、スティプル、用紙束偏向(経路変更手段)について説明し、パンチ、仕分け、排紙トレイ部等の他の部分についての説明は省略する。
<ステイプル処理トレイ>
用紙整合及びステイプル処理を施す処理トレイFの構成について説明する。
図2は用紙整合及びステイプル処理を施す処理トレイFの構成を示す要部斜視図である。同図において、ステイプル排紙ローラ11により処理トレイFへ導かれた用紙はトレイ面66に順次積載される。この場合、用紙ごとに叩きコロ12で縦方向(用紙搬送方向)の整合が行われ、ジョガーフェンス53にて横方向(用紙搬送方向と直交する用紙幅方向)の整合が行われる。その後、ジョブの切れ目、すなわち用紙束の最終紙から次の用紙束先頭紙までの間で制御手段350からのステイプル信号により端面綴じスティプラS1が駆動され、綴じ処理が行われる。綴じ処理が行われた用紙束は、ただちに放出爪52aを有する放出ベルト52によりシフト排紙ローラ6へ送られ、受取り位置にセットされているシフトトレイ202に排出される。
放出爪52aは図3に示すように、放出ベルトHPセンサ311によりそのホームポジションが検知されるようになっており、この放出ベルトHPセンサ311は放出ベルト52に設けられた放出爪52aによりオン・オフする。この放出ベルト52の外周上には対向する位置に2つの放出爪52aが配置されており、処理トレイFに収容された用紙束を交互に移動搬送する。また、必要に応じて放出ベルト52を逆回転し、これから用紙束を移動するように待機している放出爪52aと対向側の放出爪52a′の背面で、処理トレイFに収容された用紙束の搬送方向先端を揃えても良い。
また、図4に示すように放出モータ157により駆動される放出ベルト52の駆動軸には、用紙幅方向整合中心に放出ベルト52とその駆動プーリとが配置され、それに対して対称に放出ローラ56が配置固定されており、放出ローラ56の周速は放出ベルト52の周速より速くなるように設定されている。
図2に示すように用紙搬送方向の整合手段である叩きコロ12は支点12aを中心に叩きSOL170によって振り子運動が与えられ、処理トレイFへ送り込まれた用紙に間欠的に作用して用紙を後端フェンス51に突き当てる。なお、叩きコロ12は反時計回りに回転し、回転駆動源である叩きコロモータ156は他の搬送駆動から独立している。用紙搬送方向に直行する方向の整合手段であるジョガーフェンス53は正逆転可能なジョガーモータ158によりタイミングベルトを介して駆動され、用紙幅方向に往復移動する。
端面綴じスティプラS1は図5に示すように正逆転可能なスティプラ移動モータ159によりタイミングベルトを介して駆動され、用紙端部の所定位置を綴じるために用紙幅方向(用紙搬送方向に直交する方向)に移動する。その移動範囲の一側端には、端面綴じスティプラS1のホームポジションを検出するスティプラ移動HPセンサ312が設けられており、用紙幅方向の綴じ位置は、前記ホームポジションからの端面綴じスティプラS1移動量により制御される。
中綴じスティプラS2は図1及び図4に示すように後端フェンス51から中綴じスティプラS2の針打ち位置までの距離が、中綴じ可能な最大用紙サイズの搬送方向長の半分に相当する距離以上となるように、かつ用紙幅方向整合中心に対して対称に2つ配置されてステー63に固定されている。なお、図4に図示した例では簡略化するために2個としているが、3個以上の複数としても良い。また、中綴じスティプラS2は針部を含み、針を打ち出すステッチャ(ドライバ)ユニットと針を折り曲げるクリンチャユニットの2ユニットに分割されて構成され、ステッチャユニットS21は処理トレイFの搬送路D側に配置されている。なお、図中符号64aは前側板、64bは後側板、符号53a、53bはそれぞれ用紙搬送方向に直交する方向で用紙を揃えるジョガーフェンス、符号51a,51bは用紙搬送方向で用紙を揃える後端フェンスである。後端フェンス51a,51bは処理トレイFの後端(下端)側で後端フェンスガイド軸66によって用紙搬送方向に直交する方向に移動可能に支持され、前記後端フェンス51a,51b間に設けられた後端フェンス戻しスプリング67によって両者を互いに近接する方向に弾性付勢されている。これにより後端フェンス51a,51bが移動したときにホームポジションに戻すようにしている。また、符号310はステイプル処理トレイF上の用紙の有無を検出する紙有無センサである。
用紙束偏向機構は、図1および図12のステイプル処理トレイFと中折り処理トレイG部分の拡大図に示すように分岐ガイド板54と可動ガイド55とからなる。分岐ガイド板54は図6ないし図8の動作説明図に示すように支点54aを中心に上下方向に揺動自在に設けられ、その下流側に回転自在な加圧コロ57が設けられ、スプリング58により放出ローラ56側に加圧される。また、分岐ガイド板54の位置は、束分岐駆動モータ161より駆動力を得て回転するカム61のカム面61aとの当接位置によって規定される。
可動ガイド55は放出ローラ56の回転軸に回動自在に支持され、可動ガイド55には回動自在に連結されたリンクアーム60が設けられている。リンクアーム60は図4に示す側板64a,64bに固定された軸と長穴部60で嵌合し、これにより可動ガイド55の回動範囲は規制されている。また、スプリング59によって下方に付勢されることによって図6の位置に保持される。さらに、束分岐駆動モータ161より駆動を得て回転するカム61のカム面61bによりリンクアーム60に固定されているリンクピンが押されると、連結されている可動ガイド55は上方へ回動する。束分岐ガイドHPセンサ315はカム61の遮蔽部61cを検知することによりカム61のホームポジションを検知する。これにより、カム61はそのホームポジションを基準として束分岐駆動モータ161の駆動パルスをカウントし、停止位置の制御が行われる。
図6は、カム61がホームポジションに位置したときの分岐ガイド板54と可動ガイド55の位置関係を示す動作説明図で、端面綴じモード時にシフトトレイへ排出する経路を形成している状態を示す。このとき、可動ガイド55のガイド面55aは用紙をガイドする機能を有する。
図7はカム61が回転することにより、可動ガイド55が時計方向(上方)に回動し、分岐ガイド板54が支点54aを中心として図において反時計方向(下方)へ回動して加圧コロ57が放出ローラ56側に接触して加圧している状態を示す動作説明図である。
図8はカム61が図7の状態から所定量回転することにより、可動ガイド55を上方に回動させ、そのまま処理トレイFから処理トレイGに導く経路を形成する位置となっている状態を示す動作説明図である。また、図4には奥行き方向の位置関係を示す。
この実施例では分岐ガイド板54と可動ガイド55は1つの駆動モータにより動作するが、個々に駆動モータを設けて用紙サイズや綴じ枚数に応じて、移動タイミングや停止位置を制御可能に構成しても良い。
<制御装置>
制御手段350は図9に示すようにCPU360、I/Oインターフェース370等を有するマイクロコンピュータからなり、画像形成装置PR本体のコントロールパネルの各スイッチ等、及び紙面検知センサ330等の各センサからの信号がI/Oインターフェース370を介してCPU360へ入力される。
CPU360は入力された信号に基づいて、シフトトレイ202用のトレイ昇降モータ、開閉ガイド板を開閉する排紙ガイド板開閉モータ、シフトトレイ202を移動させるシフトモータ、叩きコロ12を駆動する叩きコロモータ、叩きSOL170等の各ソレノイド、各搬送ローラを駆動する搬送モータ、各排紙ローラを駆動する排紙モータ、放出ベルト52を駆動する放出モータ157、端面綴じスティプラS1を移動させるスティプラ移動モータ159、端面綴じスティプラS1を斜めに回転させる斜めモータ、ジョガーフェンス53を移動させるジョガーモータ158、分岐ガイド板54及び可動ガイド55を回動させる束分岐駆動モータ161、その束を搬送する搬送ローラを駆動する束搬送モータ、可動後端フェンス73を移動させる後端フェンス移動モータ、折りプレート74を移動させる折りプレート駆動モータ、折りローラ81を駆動する折りローラ駆動モータ4等の駆動を制御する。スティプル排紙ローラを駆動する図示しないスティプル搬送モータのパルス信号はCPU360に入力されてカウントされ、このカウントに応じて叩きSOL170及びジョガーモータ158が制御される。また、パンチユニット100もクラッチやモータを制御することによりCPU360の指示によって穴明けを実行する。
なお、用紙後処理装置PDの制御は前記CPU360が図示しないROMに書き込まれたプログラムを、図示しないRAMをワークエリアとして使用しながら実行することにより行われる。また、プログラムデータは前記ROMに代えて、あるいは加えてネットワークを介してサーバから、あるいはCD−ROM、SDカードなどの記録媒体から記録媒体駆動装置を介して図示しないハードディスク装置などの記憶媒体にダウンローラされ、あるいはバージョンアップされて使用することもできる。
<動作>
以下、前記CPU360によって実行される本実施形態に係る用紙後処理装置の動作について説明する。
本実施形態では、用紙が搬送路Aおよび搬送路Bを通り上トレイ201へ排出されるノンスティプルモードaと、搬送路A搬送路Cを通りシフトトレイ202へ排出されるノンスティプルモードbと、搬送路A搬送路Cを通りシフトトレイ202へ排出されるソート、スタックモードと、搬送路A搬送路Dを経て処理トレイFで整合及び綴じを施され搬送路Cを通りシフトトレイ202へ排出されるステイプルモード(端面綴じモード)と、搬送路A搬送路Dを経て処理トレイFで整合及び中央綴じを施され、更に処理トレイGで中央折りを施され搬送路Hを通り下トレイ203へ排出される中綴じ製本モードとがあるが、ここでは、端面綴じモードと中綴じ製本モードについて説明する。
《端面綴じスティプルモード》
スティプルモードが選択されると図2に示すようにジョガーフェンス53はホームポジションから移動し、処理トレイFに排出される用紙幅より片側7mm離れた待機位置で待機する。用紙がスティプル排紙ローラ11によって搬送され、用紙後端がスティプル排紙ローラ11の上流側の直前に設けられたスティプル排紙センサ305を通過するとジョガーフェンス53が待機位置から5mm内側に移動して停止する。また、スティプル排紙センサ305は用紙後端通過時点に当該用紙の後端を検知し、後端を検知した信号がCPU360に入力される(図9参照)。
CPU360ではこの信号の受信時点からスティプル排紙ローラ11を駆動する図示しないスティプル搬送モータからの発信パルス数をカウントし、所定パルス発信後に叩きSOL170をオンさせる。叩きコロ12は叩きコロモータ156により駆動され、叩きSOL170のON/OFFにより振り子運動を行い、オン時には用紙を叩いて下方向(用紙搬送方向上流側)に戻し、用紙後端を後端フェンス51に突き当てて紙揃えを行う。その際、処理トレイFに収容される用紙が入口センサ101あるいはスティプル排紙センサ305を通過するたびに、検知信号がCPU360に入力されて用紙枚数がカウントされる。
叩きSOL170がオフされて所定時間経過後、ジョガーフェンス53はジョガーモータ158によって更に2.6mm内側に移動して一旦停止し、横揃えが終了する。ジョガーフェンス53はその後7.6mm外側に移動して待機位置に戻って次の用紙を待つ。この動作を最終頁まで行う。その後、再び7mm内側に移動して停止し、用紙束の両側端を押えてスティプル動作に備える。
更に所定時間後に図示しないスティプルモータにより端面綴じスティプラS1が作動し、綴じ処理が行われる。このとき2ヶ所以上の綴じが指定されていれば、1ヶ所の綴じ処理が終了した後、スティプル移動モータ159が駆動されて端面綴じスティプラS1が用紙後端に沿って適正位置まで移動し、2ヶ所目の綴じ処理が行なわれる。また、3ヶ所目以降が指定されている場合はさらに適正位置まで移動して綴じ処理が行われる。
綴じ処理が終了すると放出モータ157が駆動され、放出ベルト52が駆動される。この時、排紙モータも駆動されて放出爪52aにより持ち上げられた用紙束を受け入れるべくシフト排紙ローラ6が回転し始める。その際、ジョガーフェンス53は用紙サイズ及び綴じ枚数により異なるように制御される。
例えば、綴じ枚数が設定枚数より少ない、あるいは設定サイズより小さい場合には、ジョガーフェンス53によって用紙束を押えながら放出爪52aにより用紙束後端を引っかけ搬送する。そして紙有無センサ310あるいは放出ベルトHPセンサ311による検知よって所定パルス後にジョガーフェンス53を2mm退避させ、ジョガーフェンス53による用紙への拘束を解除する。この所定パルスは放出爪52aが用紙後端と接触してからジョガーフェンス53の先端を抜ける間で設定されている。また、綴じ枚数が設定枚数より多い、あるいは設定サイズより大きい場合には、予めジョガーフェンス53を2mm退避させて放出を行う。いずれの場合も用紙束がジョガーフェンス53を抜けきると、ジョガーフェンス53は更に5mm外側に移動して待機位置に復帰し、次の用紙に備える。なお、用紙に対するジョガーフェンス53の距離により拘束力を調整することも可能である。
《中綴じ製本モード》
中綴じ製本モードが選択された場合には、搬送路Aから分岐爪15、分岐爪16で振り分けられた用紙は搬送路Dに導かれ、搬送ローラ7、搬送ローラ9、搬送ローラ10、スティプル排紙ローラ11により処理トレイFに排出される。処理トレイFでは端面綴じスティプルモード時と同様にスティプル排紙ローラ11により順次排出される用紙を整合し、スティプルする直前までは同様の動作をする(図11参照)。その後、、用紙束は搬送手段である放出爪52aにより図12の位置(中綴じ位置)へ搬送される。この時の搬送距離は搬送される用紙束の後端面を端面検知センサ310aにより検知し、その検知情報により決定される。
また、端面検知センサ310a,310b,310cは装置のイニシャル動作時等に処理トレイF内の用紙有無情報を検知する手段も兼ねている。
中綴じ位置へ搬送された用紙束は中綴じスティプラS2により綴じ処理される。図1の位置で綴じられた用紙束は放出爪52aにより用紙搬送方向下流側へ搬送される。この搬送中に用紙先端面を端面検知センサ310cで検知して更に所定量搬送した後、カム61を所定量回転させ、用紙偏向手段を図の状態にして用紙束を放出ローラ56により中折り処理トレイGへ搬送する。その後、端面検知センサ310cにより搬送中の用紙束の後端面を検知したら、カム61を所定量回転させて用紙偏向手段を図の状態として加圧コロ57による加圧を解除し、次用紙の受入に備える。この時、用紙束は束搬送ローラ上71と束搬送ローラ下72により中折り処理トレイGへ搬送されるが、放出ローラ56の回転駆動を停止させずに束搬送ローラ上71、束搬送ローラ下72と同線速となるように回転させて、用紙束のターン搬送を補助する。
この加圧コロ57の加圧解除のタイミングは綴じ枚数や用紙の種類によって異なるように設定されており、本実施形態では下記の如く設定されている。
イ)通常用紙モード、且つ綴じ枚数:1〜5枚の場合
用紙後端面が加圧コロ57のニップから20mm上流の位置へ到達した時
ロ)通常用紙モード、且つ綴じ枚数:6枚以上の場合
用紙束後端面が加圧コロ57のニップを通過後
ハ)薄紙モード、且つ綴じ枚数1〜7枚の場合
用紙後端面が加圧コロ57のニップから30mm上流の位置へ到達した時
ニ)薄紙モード、且つ綴じ枚数8枚以上の場合
用紙束後端面が加圧コロ57のニップを通過後
ホ)厚紙モード、且つ綴じ枚数1〜3枚の場合
用紙後端面が加圧コロ57のニップから20mm上流の位置へ到達した時
へ)厚紙モード、且つ綴じ枚数4枚以上の場合
用紙束後端面が加圧コロ57のニップを通過後
そして、用紙束後端部が完全に用紙偏向部を通過した後、カム61を回転させて可動ガ
イド55を下方へ回動させてHPである図6の状態へ復帰させ、次用紙の受入に備える。
放出ローラ56は放出ベルト52の駆動軸に設けられており放出ベルト52と同期して駆動される。そして、図14に示すように用紙束は束搬送ローラ上71と束搬送ローラ下72により、予めその用紙サイズに応じた位置にホームポジションから移動し、用紙束の下側の端面をガイドするべく停止している可動後端フェンス73まで搬送される。その後、図15に示すように可動後端フェンス73に突き当てられた用紙束は束搬送ローラ下72の加圧を解除される。そして、図16に示すように、綴じられた針部近傍は略直角方向に折りプレート74により押され、その対向する折りローラ81のニップへと導かれる。予め回転していた折りローラ81はその用紙束を加圧搬送することによって用紙束中央に折りを施す。
さらに、図17に示すように、折りを施された用紙束は第2の折りローラ82により折りぐせを強化され、下排紙ローラ83により下トレイ203へ排出される。この時、用紙束後端が折り部通過センサ323に検知されると、折りプレート74可動後端フェンス73はホームポジションに復帰し、束搬送ローラ下72の加圧は復帰され、次の用紙に備える。また、次ジョブが同用紙サイズ同枚数であれば、可動後端フェンス73はその位置で待機しても良い。
この中綴じモードにおける用紙束変更部の制御手順を図18のフローチャートに示す。このフローチャートは前記イ)ないしヘ)に対応している。
すなわち、中綴じ処理が実行されると(ステップS1)、放出モータ157、および束搬送ローラ上71と束搬送ローラ下72を駆動する図示しない束搬送モータをONする(ステップS2)。そして、放出ローラ56側の放出ベルト駆動プーリ62の用紙搬送方向上流側の直前に設けられた端面検知センサ310cがON、言い換えれば用紙束の先端部が端面検知センサ310cの位置を通過したか否かをチェックする(ステップS3)。ONになっていれば(通過していれば)、さらに通常用紙モード(普通の厚さの用紙を使用するモード)か否かをチェックする(ステップS4)。
ステップS4のチェックで、通常用紙モードであれば(ステップS4−YES)、さらに、綴じ枚数が1ないし5枚であるかどうかをチェックする(ステップS5)。そして、1ないし5枚であれば、束分岐駆動モータ161をONして正転させ(ステップS6)、所定パルス送って(ステップS7)図8の位置まで可動ガイド55が回動した時点で停止させる(ステップS8)。この過程で可動ガイド55が回動動作を開始する前に分岐ガイド板54は図7の状態、すなわち加圧コロ57は加圧状態になっている。その後、端面検知センサ310cがOFF、言い換えれば用紙束の後端が端面検知センサ310c位置を抜けた時点で(ステップS9)、放出モータ157を所定パルスaだけ駆動し、放出ベルト52を回転させて用紙束を押し上げ、前記イ)のように用紙後端面が加圧コロ57のニップから20mm下流の位置へ到達した時に、束分岐駆動モータ161をONして逆転させ(ステップS39)、所定パルス送って(ステップS40)停止させ(ステップS41)、加圧コロ57による用紙束への加圧状態を解除し、用紙束を折り処理部(中折り処理トレイ)Gへ搬送する。
次いで、束搬送ローラ下72の用紙束搬送方向下流の直後に位置する束到達センサ321がONになり、用紙束の先端が前記束到達センサ321によって検知され(ステップS42)、所定時間、ここでは、用紙束が可動ガイド55を抜けるに足る時間が経過すると(ステップS43)、束分岐駆動モータ161をONして逆転させ(ステップS44)、所定パルス送って図6に示す初期位置に戻す(ステップS45,S46)。そして、放出ベルトHPセンサ311がONになり(ステップS47)、用紙束の放出ベルト52による搬送が終了すると、放出モータ157を停止させて(ステップS48)リターンし、次の動作に備える。
前記ステップS5で1ないし5枚綴じでなければ、言い換えれば6枚以上綴じる場合には、束分岐駆動モータ161をONして正転させ、ステップS11からステップS14でステップS6からステップS9までの処理と同様の処理を実行し、ステップS15で放出モータ157を所定パルスbだけ駆動し、放出ベルト52を回転させて用紙を押し上げ、前記ロ)のように用紙後端面が加圧コロ57のニップを通過したときに束分岐駆動モータ161をONして逆転させ(ステップS39)、所定パルス送って(ステップS40)停止させ(ステップS41)、加圧コロ57による用紙束への加圧状態を解除し、用紙束を中折り処理トレイGへ搬送する。その後、ステップS43からステップS48まで実行して、次の動作に備える。
前記ステップS4で通常用紙モードでなければ、ステップS16で薄紙モードか否かをチェックし、薄紙モードであれば、ステップS17で綴じ枚数が1ないし7枚であるかをチェックして、1ないし7枚であれば、ステップS18からステップS21で前記ステップS6からステップS9までと同様の処理を実行する。そして、ステップS22で放出モータ157を所定パルスcだけ駆動し、放出ベルト52を回転させて用紙束を押し上げ、前記ハ)のように用紙後端面が加圧コロ57のニップから30mm下流の位置へ到達した時に、束分岐駆動モータ161をONして逆転させ(ステップS39)、所定パルス送って(ステップS40)停止させ(ステップS41)、加圧コロ57による用紙束への加圧状態を解除し、用紙束を中折り処理トレイGへ搬送する。その後、ステップS43からステップS48まで実行して、次の動作に備える。
前記ステップS17で8枚以上であれば、ステップS23ないしステップS26で前記ステップS6からステップS9までと同様の処理を実行する。そして、ステップS27でステップS15と同様に放出モータ157を所定パルスbだけ駆動し、放出ベルト52を回転させて用紙を押し上げ、前記ロ)のように用紙後端面が加圧コロ57のニップを通過したときに束分岐駆動モータ161をONして逆転させ(ステップS39)、所定パルス送って(ステップS40)停止させ(ステップS41)、加圧コロ57による用紙束への加圧状態を解除し、用紙束を中折り処理トレイGへ搬送する。その後、ステップS43からステップS48まで実行して、次の動作に備える。
ステップS16で薄紙モードでなければ、通常モードでも薄紙モードでもない厚紙モードであると判断しステップS28で綴じ枚数が1ないし3枚かどうかをチェックする。1ないし3枚であれば、ステップS29ないしS32でステップS6ないしS9の処理を実行する。そして、ステップS33でステップS10と同様に放出モータ157を所定パルスaだけ駆動し、放出ベルト52を回転させて用紙束を押し上げ、前記ホ)のように用紙後端面が加圧コロ57のニップから20mm下流の位置へ到達した時に、束分岐駆動モータ161をONして逆転させ(ステップS39)、所定パルス送って(ステップS40)停止させ(ステップS41)、加圧コロ57による用紙束への加圧状態を解除し、用紙束を中折り処理トレイGへ搬送する。その後、ステップS43からステップS48まで実行して、次の動作に備える。
ステップS28で綴じ枚数が4枚以上であれば、ステップS34ないしステップS37で前記ステップS6からステップS9までと同様の処理を実行する。そして、ステップS38でステップS15と同様に放出モータ157を所定パルスbだけ駆動し、放出ベルト52を回転させて用紙を押し上げ、前記ヘ)のように用紙後端面が加圧コロ57のニップを通過したときに束分岐駆動モータ161をONして逆転させ(ステップS39)、所定パルス送って(ステップS40)停止させ(ステップS41)、加圧コロ57による用紙束への加圧状態を解除し、用紙束を中折り処理トレイGへ搬送する。その後、ステップS43からステップS48まで実行して、次の動作に備える。
このように用紙の種類(厚さ)、用紙束の枚数に応じて前記イ)ないしヘ)のように経路を変更する加圧ガイド54と可動ガイド55の動作タイミングを変更するのは、下記のような理由による。
図19は放出ローラ56と加圧ローラ57に挟まれて中折り処理トレイGに用紙束が偏向されて搬送されるときの状態を示す図である。同図から分かるようにこの実施形態では内側の2つの放出ローラ56に加圧コロ57が加圧されて用紙に駆動力を付与しており、加圧される放出ローラ56の両側にはローラ経よりも大径のフランジ部56aが設けられ、これらのフランジ部56aと加圧コロ57とによって用紙は同図に示すように腰付けされる。なお、この腰付けは、分岐ガイド板54にリブを設けて行うこともできる。
このような腰付けを行うと、用紙が放出ローラ56と加圧コロ57のニップを抜けたときに、図20に示すような皺(傷)が発生することになる。この皺は用紙の腰付けによるものなので、用紙厚が厚くなればなるほど、あるいは用紙束の枚数が増えれば増えるほど腰付け効果が薄れ、皺の発生がなくなることになる。なお、皺の発生については、用紙の厚さや用紙束の枚数だけではなく、腰付け時の圧力の大きさも関係するが、ここでは、圧力については用紙の厚さや枚数にかかわらず一定なので、用紙の厚さと用紙束の枚数が制御のパラメータとなっている。
また、前記イ)ないしヘ)のように用紙の後端部が加圧コロ57の手前20mmあるいは30mmで加圧コロ57による加圧力を開放すると、用紙に対して前記皺の発生がなくなる。これは、皺の原因が前述の腰付けにあるので、腰付けと与えている分岐ガイド板54による加圧状態を用紙後端部が放出ローラ56と加圧コロ57のニップを通過する前に解除して、用紙端部に対する腰付けを行わないように、言い換えれば用紙端部に圧力を加えないようにすることにより、用紙後端部が段状に押されることがなくなり、これにより皺(傷)の発生が防止できるものである。
用紙に与える腰付けの開放タイミングは、用紙先端部が束搬送ローラ上71に到達したときでもよいが、用紙の搬送方向の長さがジョブによって異なるので、当然、用紙サイズによって搬送距離が変化し、束搬送ローラ上71の搬送力の大きさが問題となる。その際、搬送力を大きくすると、その分、コストが高くなることから、分岐ガイド板54と可動ガイド55の駆動タイミングの制御で行う本実施形態の場合のような腰付け解除制御の方がコスト的に有利である。
以上のように、本実施形態によれば、中綴じ製本モード時の可動ガイド55と分岐ガイド板54の経路変更動作(下方に搬送する経路から上方へ搬送する経路への切替え)タイミングを中綴じ枚数により異ならせているので、用紙束搬送時に皺や傷が発生することを防止できる。
また、厚/薄紙モード等のプリントされる用紙種類の違いにより可動ガイド55と分岐ガイド板54の経路変更動作タイミングを異ならせているので、用紙種類の違いにより皺や傷が発生することを防止できる。
また、経路変更動作タイミングをスティプル処理トレイF上に設けた端面検知センサ310c(フォトセンサ)からの用紙端面検知情報により決定しているので、動作タイミングがばらついて用紙束の不送りやスキューやジャムの発生を防止することができる。
また、可動ガイド55と分岐ガイド板54は用紙束をスティプルトレイ下流部より上方へ搬送する経路へ切替えている状態(図6)とスティプルトレイ下流部より下方へ搬送する経路へ切替えている状態(図8)とそれら2つの状態へ切り替わる途中の状態である開放状態の3つの状態(図7)となる構成としているので、用紙束搬送中に経路変更手段の切替え動作があっても搬送中である用紙束の搬送が可能とすることができる。
さらに、中綴じされた束をスティプルトレイ下流部より下方に搬送するために放出ローラ56を使用し、可動ガイド55と分岐ガイド板54がスティプルトレイ下流部より下方へ搬送する経路へ切替えている状態から開放状態へ切り替わった後も前記放出ローラ56の回転駆動を停止させていないので、用紙束搬送中に可動ガイド55と分岐ガイド板54の切替え動作があっても搬送中である用紙束の搬送が可能となる。
本発明の実施形態に係る用紙処理装置としての用紙後処理装置と画像形成装置とからなる画像形成システムのシステム構成を示す図である。 用紙整合及びステイプル処理を施す処理トレイFの構成を示す要部斜視図である。 ステイプル処理トレイと、このステイプル処理トレイから用紙を搬出する放出爪の関係を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る用紙後処理装置のステイプル処理トレイの平面図である。 端綴じスティプラの概略構成を示す斜視図である。 カムがホームポジションに位置した時の分岐ガイド板と可動ガイドの位置関係を示す動作説明図である。 カムが回転することにより、分岐ガイド板が支点を中心として回動し、加圧コロが放出ローラ側に接触して加圧している状態を示す動作説明図である。 カムがさらに回転することにより、可動ガイドがステイプル処理トレイから中折り処理トレイに導く経路を分岐ガイド板と可動ガイドとで形成した状態を示す動作説明図である。 本実施形態に係る用紙後処理装置の制御回路を示すブロック図である。 本実施形態に係るステイプル処理トレイと中折り処理トレイ部分の拡大図である。 中綴じ製本モードにおいてステイプル処理トレイにスタックされた用紙束の状態を示す動作説明図である。 中綴じ製本モードにおいてステイプル処理トレイでスタックされ、中綴じされるときの状態を示す動作説明図である。 中綴じ製本モードにおいてステイプル処理トレイで中綴じされた用紙束を用紙束偏向機構によって偏向させる初期状態を示す動作説明図である。 中綴じ製本モードにおいてステイプル処理トレイで中綴じされた用紙束を用紙束偏向機構によって偏向させ、中折り処理トレイに送り込んだときの状態を示す動作説明図である。 中綴じ製本モードにおいて中折り処理トレイで用紙束を中折り位置に位置させたときの状態を示す動作説明図である。 中綴じ製本モードにおいて中折り処理トレイで中折りプレートを作動させて用紙束の中折り動作を開始した時の状態を示す動作説明図である。 中綴じ製本モードにおいて中折り処理トレイからで用紙束を中折りローラによって中折りして排紙するときの状態を示す動作説明図である。 中綴じモード時の用紙束偏向機構の制御手順を示すフローチャートである。 用紙束偏向機構における用紙束への腰付け示す図である。 腰付けされた用紙を示す斜視図である。
符号の説明
52 放出ベルト
52a 放出爪
54 分岐ガイド板
55 可動ガイド
56 放出ローラ
57 加圧コロ
157 放出モータ
161 束分岐駆動モータ
310 後端検知センサ
310a,310b,310c 端面検知センサ
350 制御装置
360 CPU
370 I/O
F ステイプル処理トレイ
G 中折り処理トレイ
PD 用紙後処理装置
PR 画像形成装置
S1 端面綴じスティプラ
S2 中綴じスティプラ
F ステイプル処理トレイ
G 中折り処理トレイ
A,B,C,D,H,I 搬送路
PD 用紙後処理装置
PR 画像形成装置
S1 端面綴じスティプラ
S2 中綴じスティプラ

Claims (7)

  1. 複数枚の用紙を一時収納して整合/綴じ処理を行うためのスティプルトレイと、
    前記スティプルトレイに収納された用紙束に対して綴じ処理を行うスティプラと、
    スティプルトレイ下流端部より第1の方向へ前記用紙束を搬送する第1の経路と、
    スティプルトレイ下流端部より環状に形成される経路に沿って中折り処理トレイ側に向かう第2の方向へ前記用紙束を搬送する第2の経路と、
    前記第1および第2の経路のいずれかに前記用紙束の搬送先を振り分ける経路変更手段と、
    を有する用紙処理装置において、
    前記経路変更手段は、前記第2の経路から前記第1の経路へと前記用紙束の搬送先を変更する際、用紙の綴じ枚数が少ない場合の方が多い場合よりも早いタイミングで変更することを特徴とする用紙処理装置。
  2. 前記経路変更手段は、用紙の厚さが薄い場合の方が厚い場合よりも早いタイミングで前記搬送先を変更することを特徴とする請求項1記載の用紙処理装置。
  3. 複数枚の用紙を一時収納して整合/綴じ処理を行うためのスティプルトレイと、
    前記スティプルトレイに収納された用紙束に対して綴じ処理を行うスティプラと、
    スティプルトレイ下流端部より第1の方向へ前記用紙束を搬送する第1の経路と、
    スティプルトレイ下流端部より環状に形成される経路に沿って中折り処理トレイ側に向かう第2の方向へ前記用紙束を搬送する第2の経路と、
    前記第1および第2の経路のいずれかに前記用紙束の搬送先を振り分ける経路変更手段と、
    を有する用紙処理装置において、
    前記経路変更手段は、前記第2の経路から前記第1の経路へと前記用紙束の搬送先を変更する際、用紙の厚さが薄い場合の方が厚い場合よりも早いタイミングで変更することを特徴とする用紙処理装置。
  4. 前記経路変更手段は、用紙枚数が少ない方が多い場合より早いタイミングで前記搬送先を変更することを特徴とする請求項3記載の用紙処理装置。
  5. 記タイミングがスティプルトレイ上に設けられたフォトセンサからの用紙端面検知情報に基づいて設定されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の用紙処理装置。
  6. 中綴じされた用紙束をスティプルトレイ下流部より前記第2の方向に搬送する駆動ローラと、
    前記経路変更手段がスティプルトレイ下流部より前記第2の方向に搬送する経路へ切り替えている状態から第1の方向に搬送する経路に切り替わった後も前記駆動ローラの回転駆動を継続させる制御手段と、
    をさらに備えていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の用紙処理装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の用紙処理装置を一体または別体に備えていることを特徴とする画像形成装置。
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