JP2005324932A - 用紙処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

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JP2005324932A JP2004145266A JP2004145266A JP2005324932A JP 2005324932 A JP2005324932 A JP 2005324932A JP 2004145266 A JP2004145266 A JP 2004145266A JP 2004145266 A JP2004145266 A JP 2004145266A JP 2005324932 A JP2005324932 A JP 2005324932A
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一啓 小林
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Abstract

【課題】用紙束の搬送時における用紙束のずれを最小限に抑え、高品質の冊子を作成できるようにする。
【解決手段】中綴じモード時に中綴じを行うために要求束枚数がスティプルトレイにスタックされた後、束搬送ローラ13が加圧したことを受けて(S101−S111)、スティプルトレイ部分に付随する整合手段であるジョガーフェンス12を用紙束の搬送方向に対して直角に移動させて用紙束の搬送方向に平行な端面に当接させ(S150)、用紙束が自由落下しないように保持する。そして、束搬送ローラ13により用紙束が中綴じ位置にまで搬送された段階で(S112−S126)、搬送ローラ13が停止し(S127)、搬送動作が完了となる。搬送動作完了時に用紙束搬送方向に対して直角な端面に当接していたジョガーフェンス12の当接を解除し(ステップS151)、その後、中綴じされた用紙束を排紙する(S114−121)。
【選択図】図33

Description

本発明は、画像形成済みの用紙(記録媒体)に対して所定の処理、例えば仕分け、スタック、綴じ、中綴じ製本を行って排紙する用紙処理装置、及びこの用紙処理装置と一体もしくは別体に設けられた複写機、プリンタ、印刷機等の画像形成装置に関する。
近年、コピー・FAX・プリンター等の画像形成装置において、それらから出力される
ドキュメントに対する後処理の要求が高まってきており、ステープル処理においても所定
枚数の用紙を一端縁に沿って綴じる端綴じに加えて、用紙を2分する中心線に沿って所定
の間隔に複数箇所(一般的には2ヵ所)綴じる中綴じの要求も高まってきている。加えて
、従来では比較的高速機における中綴じや折りなどの機能が、低速機にも求められてきて
おり、より低価格、省スペースで提供する必要性が高まってきている。
そこで、例えば特開平10−250909号公報には、端面綴じ及び中綴じを実施する
手段として、ステイプラの前後に圧接、離間可能な搬送ローラを設け、前記搬送ローラを
圧接、離間の動作と搬送を組み合わせることにより、ステイプル位置までの用紙束の搬送
を行うようにした発明が開示されている。
また、特開2001−72328号公報においても同様に、ステイプラ前後に前後に圧
接、離間可能な搬送ローラを設け、前記搬送ローラを圧接、離間の動作と搬送を組み合わ
せることにより、ステイプル位置までの用紙束の搬送を行っており、さらに後流側には折
りユニットを設けて折り位置までの搬送も実施する発明が開示されている。
特開平10−250909号公報 特開2001−72328号公報
前記の各特許文献開示の発明では、第1の用紙束搬送手段は用紙束の搬送のみにしか使用されていないので、用紙スタック手段へ用紙をスタックする際には、用紙のカール状態や撓み等により、用紙の搬送方向のストッパによって揃えられる用紙の後端部は膨らんだり広がったりしやすく用紙束が入り込む隙間が狭まり、その結果、あとからスタックされた用紙がストッパまで突き当たらずに、用紙の搬送方向の揃え性を悪化させることがある。用紙束が入り込む隙間はある程度狭いほうが用紙のカールを矯正してスタックするには有効であるが、スタックする用紙が多い場合、今度は用紙がストッパまで突き当たらない事態が発生する場合もある。
また、スティプル綴じを行う前の用紙束を搬送するには用紙束をずれないように挟持し、送らなくてはならない。そのため、前記搬送ローラを用紙束に対して圧接、離間させる動作および搬送ローラによる搬送動作が綴じ後の冊子の揃え品質を左右する。
しかし、引用文献1に開示された加圧機構では、コロは直線的に対向するコロに圧接されるが、コロを支持しているスイングアーム状のアームの回動支点位置も移動し、加圧するにつれて位置が移動するため、微妙な圧接、及び圧接解除の調整が難しい。また、引用文献2に開示された加圧機構では、コロの圧接機構については詳細が触れられていない。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、用紙束の搬送時における用紙束のずれを最小限に抑え、高品質の冊子を作成できるようにすることにある。
前記目的を達成するため、第1の手段は、画像形成後の用紙に対して所定の処理を施す処理手段を有する用紙処理装置において、用紙束を所定の位置にまで搬送する際に、用紙束に対して摩擦力を発生させ、用紙束の自由落下を防止する手段を備えていることを特徴とする。
第2の手段は、第1の手段において、前記用紙束の自由落下を防止する手段が、当該用紙束を積載するトレイの用紙が当接する面に設けられていることを特徴とする。
第3の手段は、第2の手段において、前記用紙が当接する面に設けられた前記用紙束の自由落下を防止する手段が、複数の突起からなることを特徴とする。
第4の手段は、第1の手段において、前記用紙束の自由落下を防止する手段が、用紙束の搬送方向と平行な端面に当接し、用紙束の搬送方向に直交する方向を整合するジョガーフェンスの前記用紙の端面に当接する面に設けられていることを特徴とする。
第5の手段は、第4の手段において、前記用紙の端面に当接する面に設けられた前記用紙束の自由落下を防止する手段が、前記面に形成された摩擦力発生面からなることを特徴とする。
第6の手段は、第5の手段において、前記摩擦力発生面が、前記ジョガーフェンスの前記面に一体的に形成された凹凸形状部からなることを特徴とする。
第7の手段は、第5の手段において、前記摩擦力発生面が、前記ジョガーフェンスの前記面に設けられた凹凸形状の樹脂部材からなることを特徴とする。
第8の手段は、第5の手段において、前記摩擦力発生面が、前記ジョガーフェンスの前記面に設けられた面状ファスナ状の部材からなることを特徴とする。
第9の手段は、第1の手段において、前記用紙束の自由落下を防止する手段が、当該用紙束を積載するトレイに当該用紙束を押し付ける押圧部材からなることを特徴とする。
第10の手段は、第9の手段において、前記押圧部材が、前記用紙束に対して当接するローラと、前記ローラを前記用紙束に対して、当接、離間させる駆動機構とからなることを特徴とする。
第11の手段は、第10の手段において、前記ローラは、当該ローラが前記用紙束に当接したときに搬送方向に対してブレーキとなる回転方向に保持トルクを有することを特徴とする。
第12の手段は、第11の手段において、前記保持トルクを変化させる手段をさらに備えていることを特徴とする。
第13の手段は、第12の手段において、前記保持トルクを変化させる手段は、前記用紙束の用紙サイズによって保持トルクを変化させることを特徴とする。
第14の手段は、第12の手段において、前記保持トルクを変化させる手段は、前記用紙束の用紙枚数によって保持トルクを変化させることを特徴とする。
第15の手段は、第1ないし第14のいずれかの手段に係る用紙処理装置を画像形成装置が一体または別体に備えていることを特徴とする。
本発明によれば、用紙束の搬送時における用紙束のずれを最小限に抑え、高品質の冊子を作成することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態に係る用紙後処理装置の概略構成を示す図、図2及び図3は図1
に示した用紙後処理装置を備えた画像形成システムの概略構成を示す図である。図2に示
した形態は複写機としてのシステムの概略を示しており、画像形成装置PR、用紙を前記
画像形成装置に供給する給紙装置PF、画像を読み込むためのスキャナSC及び循環式自
動原稿給送装置ARDFからなる。前記画像形成装置PRにより画像形成された用紙は中
継ユニットCUを経由して、フィニッシャFRの入口ガイド板に搬送されることになる。
図3はスキャナSC及び循環式自動原稿給送装置ARDFのないプリンタ形態のシステム
の概略で、その他の構成は、上記複写機と同様である。
フィニッシャFRとして示した用紙後処理装置は、前記に示すように画像形成装置PR
の側部に取り付けられており、画像形成装置PRから排出された用紙は用紙後処理装置F
Rに導かれ、用紙後処理装置FRの持つ機能により各種の後処理が施される。なお、画像
形成装置PRは、例えば電子写真方式の画像形成プロセスの装置やインクジェット方式の
印字ヘッドを持った装置など、公知の画像形成機能を有する装置であればよいので、詳細
な説明は省略する。
用紙処理装置としての用紙後処理装置FRでは、図1に示すように画像形成装置PRから受け入れられた用紙は、1枚の用紙に後処理を施す後処理手段(実施形態では穿孔手段としてパンチユニット3)を有する入口搬送路Aを通り、プルーフトレイ18へ導く上搬送路B、シフトコロ9へ導く中間搬送路C、整合及びステイプル綴じ等を行うステイプルトレイ10へ導く下搬送路Dのそれぞれへ、分岐爪24、ターンガイド36及び分岐爪25、ターンガイド37によって振り分けられるように構成される。搬送ローラ33,34,35によってステイプルトレイ10上に搬送された用紙はステイプルトレイ10上で、ジョガーフェンス12により用紙搬送方向と垂直な方向に整合され、搬送方向は叩きコロ8により後端フェンス27を基準に整合される。
その後、スティプル排紙コロ対35の一方の軸を中心として回動する図示しない束搬送
ガイド板に支持された束搬送ローラ13bが、束搬送ガイド板の回動によって束搬送ロー
ラ13a側に寄り、用紙束を挟んで保持し、後端フェンス27が破線の位置へ退避する。
そして、端面綴じの場合は所定位置でのステイプル処理が行われ、放出爪11により上方
へ搬送され、放出ローラ15によって排紙トレイ17に排紙され、積載される。図8は、
前記放出爪11の駆動部の概略を示したものであるが、放出ベルト14が巻回されたタイ
ミングプーリ101,102の駆動側のタイミングプーリ101には、駆動軸103が連
結され、当該駆動軸103に設けられたギヤ列104,105を介してステッピングモー
タ106から駆動力を得ている。
一方、中綴じの場合には、用紙束が揃えられ、束搬送ガイド板と、束搬送ローラ対13
a,13bにより用紙束が挟まれた後に下方へ束搬送され、中綴じ位置まで搬送されて保
持され、綴じ処理が行われる。そして、中綴じ処理が終了すると、束搬送ローラ26a,
26bにより折り位置までの搬送が実施され、折りプレート19と折りローラ対20によ
って中折り処理がなされ、中折り排紙ローラ22によって中折り排紙トレイ23に排紙さ
れ、積載される。
なお、上搬送路B、中間搬送路C、下搬送路Dの上流で各々に対し共通な入口搬送路A
には、画像形成装置PRから受け入れる用紙を検出する入口センサ301、その下流に搬
送ローラ31、パンチユニット3、その下流に分岐爪24、ターンガイド36が順次配置
されている。
分岐爪24は図示しないバネにより図1の実線の状態に保持されており、図示しないソ
レノイドをONすることにより、図示反時計方向に回動し(1点鎖線の状態)、下搬送路
D方向へ用紙を振り分け、ソレノイドOFFならば上搬送路Bへ用紙を振り分ける。分岐
爪25は図示しないバネにより図1の実線の状態に保持されており、図示しないソレノイ
ドをONすることにより、時計方向に回動し(1点鎖線の状態)、中間搬送路Cへ用紙を
振り分ける。ソレノイドOFFならば、用紙はそのまま下搬送路Dへ送られ、搬送ローラ
33,34により搬送される。ターンガイド36,37はそれぞれ分岐爪24,25によ
る用紙の振り分けを助ける働きを有する。これらのターンガイド36,37は、分岐爪2
4,25によって搬送方向を曲げられた用紙が当たって連れ回りし、小径の分岐部での用
紙の搬送抵抗を低減する機能を有する。
中間搬送路Cには用紙を搬送方向と直角方向に一定量だけ移動可能なシフトコロ9が備
えられている。シフトコロ9は、図示しない駆動手段により搬送方向と直角方向に移動さ
せることによりシフト機能を発揮する。搬送ローラ32及びターンローラ37を経て中間
搬送路Cへ送られて来た用紙をシフトコロ9で搬送中に搬送方向と直角方向に一定量移動
させることによって、用紙が搬送方向と直角方向に一定量ずれ、その状態のまま放出ロー
ラ15によって排紙され、排紙トレイ17に積載される。なお、前記タイミングは、コロ
シフトセンサ303の用紙検知情報及び用紙のサイズ情報等に基づき決定される。
下搬送路Dにはステイプルトレイ排紙センサ305が設けられ、この排紙センサ305
によって搬送路中の用紙の有無を検出するとともに、用紙検出信号がステイプルトレイ1
0へ用紙を排出する際の揃え動作のトリガとして使用される。搬送路Dに送られた用紙は
、搬送ローラ33,34,35によって順次搬送され、ステイプルトレイ10に積載後、
整合される。
ステイプルトレイ10に排紙された用紙の後端は、第1の用紙束規制手段としての後端
フェンス27を基準に整合が行われる。
後端フェンス27は、図12に示すように束搬送ローラ13aの中心軸を中心に回動可
能な構成となっており、通常は引張スプリング71によって用紙搬送路から退避しており
、用紙束を積載する際にソレノイド70により後端フェンス27のソレノイド側の端部2
7aが駆動され、先端部27bが搬送路へ突出する。これにより、用紙束の積載が可能に
なる。
ステイプルトレイ10に積載された用紙は、叩きコロ8によって随時下に落とされて下
端が揃えられる。叩きコロ8は支点8aを中心に、ステイプルトレイ10回りの機構を示
す斜視図である図4に示すように、叩きソレノイド8sによって振り子運動を与えられ、
ステイプルトレイ10へ送り込まれた用紙に間欠的に作用して用紙を後端フェンス27に
突き当てる。なお、叩きコロ8はタイミングベルト8tにより反時計回りの用紙を後端フ
ェンス27へ移動させる方向に回転している。ステイプルトレイ10に積載された用紙の
搬送方向と直角方向の揃えは、ジョガーフェンス12によって行なわれる。ジョガーフェ
ンス12は図4に示す正逆転可能なジョガーモータ12mによりタイミングベルト12b
を介して駆動され、用紙の搬送方向と直角方向に往復移動する。この運動で用紙の端面を
押さえる動作を行うことにより、搬送方向と直角方向の用紙の揃えを行う。この動作は用
紙積載中及び最終用紙の積載後の随時に行なわれる。ステイプルトレイ10に備えられた
センサ306は、ステイプルトレイ10上の用紙の有無を検知する所謂用紙検知センサで
ある。これら叩きコロ8、後端フェンス27及びジョガーフェンス12が用紙束を用紙搬
送方向に対して平行な方向と直交する方向に整合させる整合手段を構成している。
束搬送ローラ13a,13b及び26a,26bは、図11に示す機構により、加圧、解放動作が可能であり、解放した状態で用紙束を間に通した後、加圧して用紙束を搬送する。束搬送ローラ13a,13b及び26a,26bは圧解除モータ63により圧接離間移動が自在になっている。前記束搬送ローラ13a,13b及び26a,26bはステッピングモータ50により回転駆動され、このステッピングモータ50の回転数を制御することにより用紙束の搬送量が制御される。束搬送ローラ13a,13b及び26a,26bの両者はそれぞれ別個独立して設けられ、両者間の圧接離間移動が自在になっている。
各束搬送ローラの圧解除機構は、同様となっているので束搬送ローラ13a,13bについて詳細に説明する。
図11に示すように束搬送ローラ13a,13bは、回転方向が反対でかつ同速度で回
転するように駆動系が連結されている。駆動は、ステッピングモータ50を駆動源として
束搬送ローラ13aに同軸に配されたタイミングプーリ53およびギアプーリ54に伝達
される。さらにギアプーリ54から、アイドラプーリ55を経て、タイミングベルト57
を介して束搬送ローラ13bと同軸上に配されたタイミングプーリ58に駆動が伝達され
、束搬送ローラ13bが回転することになる。アーム56は、ギアプーリ55を中心に回
動可能となっており、束搬送ローラ13b軸に設けられた引張スプリング64により用紙
へ圧接する方向に弾性付勢されている。また、束搬送ローラ13b軸にはリンク59が連
結されており、前記リンク59の他方側には長穴59aが設けられ、ギヤ60の円周上に
設けられた凸部60pに回動自在に遊嵌されている。また、前記ギア60の一端には束搬
送ローラ13a,13bの開放状態をフィラー60aによって検知するためのセンサ61
が設けられ,ステッピングモータ63を反時計回り及び時計回りに回転させることにより
、圧接及び圧解除を行う。図11(a)が圧解除の状態、図11(b)が圧接の状態であ
る。ステッピングモータ63が励磁されていない場合には引張スプリング64の力で圧接
位置まで戻る。束搬送ローラ13a,13bは上記の圧接、圧解除の動作を用紙束を搬送
するときのみならずスティプルトレイ10に用紙をスタックする際にも随時実行すること
により、用紙の下端部のカールや撓みによる膨らみを押さえ、スタック時の用紙束下端の
揃え精度を向上させることができる。この動作を各用紙がスタックされる度、あるいは数
枚毎に実行し、スタック性を良好な状態になるように制御できる。さらに、多数枚をスタ
ックする際は、束搬送ローラ13a,13b間の間隔をスタック初期には狭く保持してお
き、スタック枚数が増えるに従って次第に間隔を広げてゆくことによって、用紙下端部の
丸まりや膨らみの発生を防止しつつ揃え精度を向上させることも可能である。なお、符号
51はステッピングモータ50の駆動軸に軸着されたギアプーリであり、タイミングベル
ト52を駆動する。符号62はステッピングモータ63の駆動軸に軸着された駆動ギアで
あり、ギア60に噛合してリンク59を駆動する。
図1に示すようにステイプルユニット5は針を打ち出すステッチャ部5aと用紙束に打
ち込まれた針の先端を曲げるクリンチャ部5bから構成されている。本実施形態におけるス
テイプルユニット5では、これらステッチャ5aとクリンチャ5bが別体に構成され、ス
テイプラ移動ガイド6によって用紙束搬送方向と直角方向に移動可能となっており、ステ
ッチャ5aとクリンチャ5bは図示しない相対的位置決め機構と移動機構を備えている。
用紙束の搬送方向のステイプル位置は、束搬送ローラ13a,13bにより用紙束を搬送
することによって行う。これらにより、用紙束の様々な位置にステイプル止めを行うこと
ができる。
図1においてステイプルユニット5の用紙搬送方向下流側(用紙を折る場合の下流側、
位置的には下側)にあるのが、中折り機構部である。この機構は、折りローラ対20、折
りプレート19、ストッパ21などから成り、上流のステイプルユニット5で、用紙の搬
送方向中央にステイプル止めした用紙束を束搬送ローラ13a,13bによりストッパ2
1に突き当るまで搬送し、一旦、束搬送ローラ13bのニップ圧を解除することにより、
用紙束の折り基準位置が決められる。その後、束搬送ローラ26a,26bのニップ圧を
かけて用紙束を保持し、ストッパ21が後退して用紙束後端から外れ、画像形成装置本体
から送られた用紙サイズ信号により、必要な距離を搬送されて折りの位置が出される。折
りの位置(通常は用紙束搬送方向の中央)まで搬送され、停止した用紙束は、折りプレー
ト19によって折りローラ対20のニップに押し込まれ、折りローラ対20が用紙束を加
圧、回転することより中折りされる。その際、用紙サイズが大きいと前記ストッパ21よ
りも用紙搬送方向下流側に用紙束が送られる。そこで、この実施形態では、ストッパ21配
設位置より下流側の搬送経路を湾曲させて用紙束の端部を水平方向に導いている。このよ
うに構成することにより、大きな用紙サイズのものであっても、用紙の搬送が可能となり
、用紙後処理装置2の高さ方向のサイズをコンパクトにすることが可能となる。
なお、図13に示すように第2の用紙束規制手段としてのストッパ21は束搬送ローラ
26aの中心軸を中心に回動可能な構成となっており、ソレノイド72によりソレノイド
側の端部21aが駆動され、先端部21bが搬送路から待避する構成となっている。折ら
れた用紙束は中折り排紙ローラ22によって、中折り排紙トレイ23に排紙され、積載さ
れる。中折り部のセンサ310,311は用紙の有無を検知する。また、中折り排紙トレ
イ23のセンサ313は、中折り排紙トレイ23上の用紙束の有無を検知し、用紙束無し
の状態から排紙した用紙束の数をカウントすることにより、中折り排紙トレイ23の満杯
検知を擬似的に行うために用いられる。また、折りエンドストッパ位置検知センサ312
は、ストッパ21の作動及びストッパが解除されたときの用紙束の端部位置を検出する。
図14は本実施形態に係る用紙後処理装置FRの制御回路を画像形成装置PRとともに示すもので、制御装置350は、CPU360、I/Oインターフェース370等を有するマイクロコンピュータからなり、画像形成装置PR本体のコントロールパネルの各スイッチ等、および入口センサ301、上排紙センサ302、コロシフトセンサ303、スティプル排紙センサ305、ステイプルトレイ紙有無センサ306、放出爪位置検知センサ307、排紙センサ308、紙面検知センサ309、折りユニット紙有無検知センサ310、折りローラ配置検知センサ311、折りエンドストッパ位置検知センサ312、紙有無検知センサ313等の各センサからの信号がI/Oインターフェース370を介してCPU360へ入力される。CPU360は、入力された信号に基づいて、各種モータやソレノイドなどの制御を司る。また、パンチユニット3もクラッチやモータを制御することによりCPU360の指示によって穴明けを実行する。
なお、用紙後処理装置2の制御は前記CPU360が図示しないROMに書き込まれた
プログラムを、図示しないRAMをワークエリアとして使用しながら実行することにより
行われる。また、後述の各制御モードにおける処理手順を含むプログラムデータは、図示
しないネットワークを介してサーバからダウンロードされ、あるいは図示しない記録媒体
駆動装置を介してCD−ROMやSDカードなどの記録媒体に記録されているプログラム
データを読み出してダウンロードすることによりCPU360で実行することができる。
以下、具体的な後処理モードを例に、実際の後処理動作を説明する。
(1)無処理モード(プルーフ排紙)
画像形成装置1から出力された用紙は入口搬送路Aを通り、第1分岐爪24によって上
搬送路Bに案内され、必要であればパンチ処理が実施され、排紙ローラ7によってプルー
フトレイ18に排紙される。
(2)シフト積載モード
部単位で用紙束を出力する場合でもステイプル綴じを行なわない際には、部毎にシフト
させて積載し、部単位の判別を分かりやすくすることができる。このモードでは、画像形
成装置1から出力された用紙は入口搬送路Aを通り、第1分岐爪24によって下搬送路D
方向に案内される。この際、ユーザーの選択によってパンチユニット3で用紙端部にパン
チ穴が開けられる。その後、用紙は第2分岐爪25により中間搬送路Cへ案内され、シフ
トコロ9によって搬送方向と直角方向にシフトされながら搬送され、排紙ガイド板16に
案内されて放出ローラ15によって排紙トレイ17に排紙され積載される。パンチユニッ
ト3によってパンチ穴が開けられた後のパンチカスは、ホッパ4に収容される。
(3)端面綴じモード
端面綴じモードは部単位に用紙束の端面にステイプル綴じを施すモードである。図15
は端面綴じモードにおける処理手順を示すフローチャートである。
画像形成装置から出力された用紙は入口搬送路Aを通り、第1分岐爪24をオンするこ
と(ステップS101)によって下搬送路D方向に案内され、各搬送ローラ、排紙ローラ
35を駆動し(ステップS102,S103)、搬送路Dに沿って移動する。この際、ス
テイプルトレイ10に積載される用紙をカウントする積載枚数カウンタをクリアし(ステ
ップS104)、ユーザの選択によってパンチユニット3で用紙端部にパンチ穴が開けら
れる(ステップS105)。その後、用紙はそのまま下搬送路Dを通ってステイプルトレ
イ10に積載される。ステイプルトレイ10に排出された用紙は、叩きコロ8によって後
端フェンス27を基準に揃えられる(用紙束は図4の位置−ステップS106,S107
)。
用紙束の搬送方向と直角方向の揃えはジョガーフェンス12によりステイプルトレイ1
0の用紙積載部の幅を狭める動作によって行なわれる(用紙束は図4の位置−ステップS
108)。この動作と併用し、束搬送ローラ13a,13bによる用紙束を挟む動作を随
時実行し、用紙束下端部の揃え精度を向上させる。この束搬送ローラ13a,13bのロ
ーラ間隔は、用紙積載初期には狭く、積載枚数が増えてゆくに従って広くしてゆくように
制御することも可能であり、これは用紙のサイズ等によって動作をプログラムすることに
より設定される。揃え動作が終了すると、積載枚数カウンタをカウントアップし(ステッ
プS109)、ステイプルトレイ10に必要な枚数分用紙が積載された後(ステップS1
10)、束搬送ローラ13a,13bが用紙束下端部を銜え、用紙を保持し(ステップS
111)、後端フェンス27が用紙積載面から後退する(ステップS112)。
用紙束はステイプルユニット5による綴じ位置(通常の端部綴じは、用紙搬送方向に5
mm)にてステイプル綴じされる(ステップS113)。端部綴じモードでのステイプラの
綴じ位置は主に手前、2ヶ所、奥の選択が可能であるが、選択された綴じ位置に応じてス
テッチャ5aとクリンチャ5bはステイプラ移動ガイド6によって互いの相対位置を保っ
たまま用紙搬送方向と直角方向に移動してステイプラ綴じを行う。このステイプルユニッ
ト5は上下分離タイプと呼ばれる形式で、針を打ち出すステッチャ5aと用紙束を貫通し
た針を曲げる処理を行うクリンチャ5bに分けられており、ステッチャ5aとクリンチャ
5b間を用紙が通過可能なことが特徴である。
このようにして端面綴じが終了すると、放出爪11が用紙排出方向に移動し(ステップ
S114)、用紙端部と接触すると同時に束搬送ローラ13a,13bの圧接状態を解除
する(ステップS115)。綴じ処理が終了すると、排紙ガイド板16が所定角開放され
(ステップS116)、綴じられた用紙束は、放出ベルト14と一体に移動する放出爪1
1によって上方へ持ち上げられる。放出爪11は放出ベルト14でステイプルトレイ10
の上端まで用紙束を持ち上げることができ、排紙ガイド板16間に用紙束が進入すると、
排紙ガイド板16は閉鎖され、用紙束は放出ローラ15から駆動力を得て(ステップS1
17)排紙トレイ17に排紙され積載される(ステップS118)。なお、排紙ガイド板
16は用紙束の厚さに応じて放出ローラとの間隔を調整可能となっている。
排紙が完了すると放出ローラ15を停止し(ステップS119)、放出位置検知センサ
がオンになるまで、すなわち、放出爪11がホームポジションに位置するまで放出ベルト
14を駆動し(ステップS120)、ホームポジションに位置した時点で停止させる(ス
テップS121)。この動作をステップS104から所定部数終了するまで繰り返す。
端面綴じの動作を図9に示す。図9(a)では、用紙搬送方向後端部と用紙搬送方向に
直交する方向とが揃えられ(ステップS107,S108)、1部の用紙の必要枚数が揃
った(ステップS110)状態である。この状態から図9(b)に示すように束搬送ロー
ラ13a,13bに銜え込まれ(ステップS111)、図9(c)に示すように後端フェ
ンス27が後退して(ステップS112)ステイプルユニット5が綴じ位置に移動し、図
9(d)に示すように綴じ位置で綴じ動作が行われる(ステップS113)。
(4)中綴じモード
中綴じモードは用紙束の中央部にステイプル綴じを施すモードである。図16は中綴じ
モードにおける処理手順を示すフローチャートである。以下の説明で端面綴じモードど同
等な動作には、同一の参照符号を付してある。なお、この中綴じモードでは、ステップS
101からステップS112まで、及びステップS114からステップS121までは端
面綴じモードと同様であるので説明は省略し、異なる点のみ説明する。
ステップS101で第1分岐爪24をオンすることによって下搬送路D方向に案内され
、ステップS111で束搬送ローラ13a,13bが用紙束下端部を銜え、ステップS1
12で後端フェンス27が用紙積載面より後退し、束搬送ローラ13a,13bが用紙束
を下方へ搬送する(ステップS122)。用紙束はステイプルユニット5による綴じ位置
(中綴じ時は用紙束の搬送方向長さの中央−L/2)で止められ(ステップS123,S
124)、ステイプルユニット5によってステイプル綴じされる(ステップS125)。
中綴じモードでのステイプラの綴じ位置は通常2ヶ所であるが、この綴じ位置に応じて
ステッチャ5aとクリンチャ5bはステイプラ移動ガイド6によって互いの相対位置を保
ったまま用紙搬送方向と直角な方向に移動してステイプラ綴じを行う。綴じ処理が終了し
た用紙束は、束搬送ローラ13a,13bによって上方向に搬送され(ステップS126
)、用紙束揃え位置まで戻すと(ステップS127)、束搬送ローラ13a,13bを停
止し(ステップS128)、放出爪11により上方向に排紙する(ステップS114)。
そして、ステップS115以降の処理を実行する。
(5)中綴じ製本モード
中綴じ製本モードは用紙束の中央部をステイプル綴じし、中央で2つ折りして、いわゆ
る週刊誌のような簡易製本を行うモードである。図17は中綴じ製本モードにおける処理
手順を示すフローチャートである。以下の説明で端面綴じモードど同等な動作には、同一
の参照符号を付してある。なお、この中綴じ製本モードでは、ステップS101からステ
ップS112までは端面綴じモードと同様であるので説明は省略し、異なる点のみ説明す
る。
ステップS101で第1分岐爪24をオンすることによって下搬送路D方向に案内され
、ステップS111で束搬送ローラ13a,13bが用紙束下端部を銜え、ステップS1
12で後端フェンス27が用紙積載面より後退し、束搬送ローラ13a,13bが用紙束
を下方へ搬送する(ステップS131)。用紙束はステイプルユニット5による綴じ位置
(中綴じ時は用紙束の搬送方向長さの中央)で止められ(ステップS132,S133)
、ステイプルユニット5によってステイプル綴じされる(ステップS134)。
中綴じモードでのステイプラの綴じ位置は通常2ヶ所であるが、この綴じ位置に応じて
ステッチャ5aとクリンチャ5bはステイプラ移動ガイド6によって互いの相対位置を保
ったまま用紙搬送方向と直角方向に移動してステイプラ綴じを行う。
用紙束はストッパ21によって一旦、後端位置が突き当てされて位置決めされた後(ス
テップS135,S136)、再び束搬送ローラ26a,26bによって用紙束の搬送方
向長さの中央(L/2)が、折りプレート19に当接する位置まで送られる(ステップS
137−ステップS143)。その後、折りプレート19が中折りローラ対20のニップ
に向かって用紙束を押し込み(ステップS144、S145)、用紙束は中折りローラ対
20にかけられた図示しないスプリングの力でニップ間で加圧され(ステップS146)
、2つ折りされ、直後の中折り排紙ローラ22によって中折り排紙トレイ23に排紙され
積載される(ステップS147)。そして、中折りローラ20を停止し(ステップS14
8)、後端フェンス27を揃え位置に戻す(ステップS149)。この動作をステップS
104から所定部数終了するまで繰り返す。
中綴じ製本の動作を図10に示す。図10(a)では、用紙搬送方向後端部と用紙搬送
方向に直交する方向とが揃えられ(ステップS107,S108)、1部の用紙の必要枚
数が揃った(ステップS110)状態である。この状態から図10(b)に示すように束
搬送ローラ13a,13bに銜え込まれ(ステップS111)、後端フェンス27が後退
し(ステップS112)、用紙束を折りプレート19方向(下方)に搬送する。そして、
用紙束はステイプルユニット5による綴じ位置である用紙束の搬送方向長さの中央で止め
られ、中綴じされる。
中綴じされた用紙束は、図10(c)に示すようにさらに下方に搬送され、ストッパ2
1に当接させて位置決めした後(ステップS135,S136)、綴じ位置が折りプレー
ト19の位置(折り位置)に達するまで、さらに搬送される。そして、図10(d)に示
すように前記位置で用紙束を停止させ、折りプレート10を突出させて折りローラ20に
ニップに押し込む(ステップS144−S146)。このようにして、綴じ位置で2つ折
りすることが可能になる。なお、折りプレート19の先端が用紙束に接触する程度突出さ
せておけば、前記折り位置に達するとステイプル針が折りプレート19に当接するので、
折り位置の位置精度が確保できる。
(6)綴じなし・中折りモード
綴じなし・中折りモードは、用紙束に対して綴じ動作を行うことなく中央部で折り処理
を行うモードである。図18は綴じなし・中折りモードにおける処理手順を示すフローチ
ャートである。
このモードは、中綴じ製本モードから中綴じの動作を削除したものと等価である。その
ため、図17に示した中綴じ製本モードにおけるステップS131からステップS134
の処理を省略し、ステップS112で後端フェンス27が用紙載置面から後退した後、直
ぐに用紙束を下方向に搬送し、ストッパ21によって一旦、後端位置を突き当てて位置決
めした後(ステップS135,S136)折り動作を行うようになっている(ステップS
137−S149)。
その他、特に説明しない各部の動作は中綴じ製本モードの場合と同様である。
ここで、各モードにおけるパンチ制御、叩きコロ8制御、ステイプルユニット5制御及
び折りプレート9制御のサブルーチンについて触れておく。
図19はステップS105のパンチ制御の処理手順を示すフローチャートである。この
処理では、まず、用紙がパンチ位置に達すると(ステップS201)、パンチ要求の有無
をチェックし(ステップS202)、パンチ要求があるときのみパンチを実行する(ステ
ップS203)。
図20はステップS107の叩きコロ8制御の処理手順を示すフローチャートである。
この処理では、まず、用紙が叩き位置に達すると(ステップS301)、叩きコロ8を所
定時間駆動して用紙を後端フェンス27側に移動させ(ステップS302、S303)、
動作を停止する(ステップS304)というものである。
図21はステップS113,S124,S134のステイプルユニット5制御の処理手
順を示すフローチャートである。この処理では、まず、綴じ位置にステイプラユニット5
を移動させ(ステップS401)、指定された綴じ位置にステイプラユニット5が位置す
ると(ステップS402)、ステイプラユニット5を停止させ(ステップS403)、ス
テイプル動作を実行する(ステップS404)。指定個所のステイプルが終了すると(ス
テップS405)、次のステイプル位置に移動し、全てのステイプル位置のステイプルが
終了すると、ステイプラユニット5を退避させてこの処理を終了する。
図22はステップS144の折りプレート19制御の処理手順を示すフローチャートで
ある。この処理では、まず、折りプレート19を折りローラ20のニップ方向に移動させ
(ステップS501)、折りプレート19の先端部が折りローラ20のニップ位置に達す
ると(ステップS502)、折りプレート19の移動を停止させて(ステップS503)
この処理を終了する。
ここで、前記ステイプルユニット5制御のサブルーチンでステイプルを移動させるので
、ステイプルユニットの移動動作について触れておく。
図5は綴じ動作に入る前のステイプルユニット5の位置を示す図である。ステイプルユ
ニット5は後端フェンス27に接触しない位置で、且つ次の綴じ位置に最も近い位置で待
機する。この位置を実線又は2点鎖線で示す。
図6は端面2個所綴じのステイプルユニット5の位置を示す図である。前述したように
、端面綴じモードの場合、用紙束はステイプルユニット5による綴じ位置(通常の端部綴
じは、用紙搬送方向に5mm)でステイプル綴じされる。端部綴じモードでのステイプラ
の綴じ位置は主に手前、2ヶ所、奥の選択が可能であるが、選択された綴じ位置に応じて
ステッチャ5aとクリンチャ5bはステイプラ移動ガイド6によって互いの相対位置を保
ったまま用紙搬送方向と直角な方向に移動してステイプラ綴じを行う。このとき、ステイ
プルユニット5と後端フェンス27が接触するような綴じ位置の場合(小サイズ1ヶ所綴
じ、2ヶ所綴じ、中綴じ)には、後端フェンス27が用紙積載面より後退し、その後、ス
テイプルユニット5が用紙搬送方向と直角方向に移動してステイプラ綴じを行う。この動
作は図7に示した中綴じの場合でも同様である。なお、綴じモードが2ヶ所綴じ(端面2
ヶ所綴じ及び中綴じ)の時は、1束の綴じ毎に、用紙搬送方向と直角方向に反対側の待機
位置で待機する。この待機位置は、図5の実線位置及び2点鎖線の位置であり、これらの
位置が交互に待機位置となる。これによって、2回目の綴じ動作から最短距離で待機位置
に移動することができる。
図23及び図24はステップS111の束搬送ローラ13a,13bの動作を示すフロ
ーチャートである。図23は用紙のスタック1枚毎あるいは数枚毎に用紙を挟み込んで押
さえる束搬送ローラの加圧制御の処理手順を示し、図24は用紙のスタック枚数が増えて
ゆくに従って、用紙束が入り込む隙間を変化させてゆく束搬送ローラの位置制御の処理手
順を示している。
まず、図23のフローチャートにおいて、ステップS601でスティプルトレイ10上
の用紙受け入れ、ステップS602では用紙の積載枚数が何枚になったかを判断する。例
えば1枚毎、2枚毎、3枚毎など、すなわちn枚毎(nは自然数)に動作させるかは、あ
らかじめ図示しないプログラムによって与えられる。規定した枚数、すなわちn枚になる
と、ステップS603で束搬送ローラ13bを加圧して両ローラ13a,13b間で用紙
束を押さえ、ステップS604である時間保持した後、ステップS605で加圧が解除さ
れる。そして、ステップS606で最終用紙かどうか判断し、最終でなければ用紙を受け
入れ、最終であれば、ステップS607で束搬送ローラ13a,13bを加圧し、次処理
へと渡される。
図24に示した処理では、ステップS701で1部の用紙枚数の情報を受け取り、ステ
ップS702で、受け取った枚数情報に基づいて束搬送ローラ13a,13bコロの初期
間隔を束搬送ローラ13a,13bの加圧動作機構によって動かしている。これらの機構
は図11を参照してで説明した通りである。ステップS702で束搬送ローラ13a,1
3bが規定位置に移動すると、ステップS703で用紙がスティプルトレイ10上へ受け
入れられ、ステップS704で1枚毎、あるいは数枚毎(n枚毎)に次動作を行なうため
に枚数をチェックしている。この枚数は前述のステップS602の処理と同様にあらかじ
めプログラムによって設定される。
そして、ステップS705では、規定した枚数になると、その枚数毎に束搬送ローラ1
3bを移動させて束搬送ローラ13a,13b間の間隔を変更する。この変更は、例えば
用紙枚数が増えてゆくに従って、束搬送ローラ13a,13b間の間隔を広げてゆくとい
うものである。次いで、ステップS706で最終用紙かどうか判断し、最終でなければ用
紙を受け入れ、最終であれば、ステップS707で束搬送ローラ13bの束搬送ローラ1
3a側への加圧動作を行ない、次処理へと渡される。
これら図23と図24の動作は組み合わせて行なうことが可能であり、例えば束搬送ロ
ーラ13a,13b間の間隔を変更しつつ、数枚毎に加圧によって押さえ動作を行なうこ
ともでき、これにより用紙の積載性、揃え性の向上に有効である。
この実施形態では、用紙の束搬送を行なわない時にも、搬送手段としての束搬送ローラ13a,13b間で、圧接及び圧接解除を適宜行うことにより、スタックされた用紙束端部を挟み、用紙の膨らみやカールを矯正して整合するようにしているのに対し、用紙束を保持する動作と並行して用紙束を前記第1の用紙束規制部材に突き当て、用紙端部のカールや撓みによる端部の丸まりが抑制された状態での用紙束先端揃えを可能とすることもできる。この例について、以下説明する。なお、前記実施形態とは、用紙束を保持する動作と並行して用紙束を前記第1の用紙束規制部材に突き当てるという動作が異なるだけで、その他の各部及び各制御については同等に構成されているので、異なる点のみ説明する。
この例では、前述の図11に示した用紙束の搬送機構において、束搬送ローラ13a,13bはの圧接、圧解除の動作を用紙束を搬送するときのみならずスティプルトレイ10に用紙をスタックする際にも随時実行することにより、用紙の下端部のカールや撓みによる膨らみを押さえ、スタック時の用紙束下端の揃え精度を向上させるている。そして、用紙束への圧接を行う際に、用紙端部(下搬送路Dに沿った搬送方向後端)が後端フェンス27に突き当たるように束搬送ローラ13a,13bを駆動する。これにより用紙の浮き上がりなどによる用紙後端の揃え性の悪化を防ぎ、より用紙揃え性を向上させることができる。
この動作を各用紙がスタックされる度、あるいは数枚毎に実行し、スタック性を良好な
状態になるように制御し、多数枚をスタックする際は、束搬送ローラ13a,13b間の
間隔をスタック初期には狭く保持しておき、スタック枚数が増えるに従って次第に間隔を
広げてゆくことによって、用紙下端部の丸まりや膨らみの発生を防止しつつ揃え精度を向
上させることもできる。
このときの動作手順を図25のフローチャートに示す。図25に示したフローチャートは、図23のフローチャートにおけるステップS603において、束搬送ローラ13a,13bの加圧動作を行う際に搬送動作をオンにし(ステップS603’)、ステップS605で加圧動作を解除する際に搬送動作をオフするようにして、後端フェンス23への突き当て動作を加圧・加圧解除動作を並行して行うようにしている(ステップS605’)。その他の動作手順は第1の実施形態における図23及び図24に示した動作手順と同等であり、構成自体も前述の実施形態と同等なので、重複する説明は省略する。
図26は本発明の実施形態に係る放出ベルトの駆動機構と束搬送駆動機構を示す要部斜視図である。以下、駆動源からの動力伝達を追って前記機構の構成について詳説する。
ステッピングモータ106の駆動力は、モータのプーリ80によってタイミングベルト
82を動かし、プーリ81を回転させる。プーリ81は放出ベルト駆動軸103の一端に
接続されており、駆動軸103の他端に設けられている放出ベルト駆動プーリ101を回
転させる。プーリ101は放出ベルト14を動かすが、この放出ベルト14は広幅のタイ
ミングベルトからなり、動力を確実に伝達できる能力がある。放出ベルト14には放出爪
11が取り付けられており、スタックされた用紙を放出する機能を有する。放出ベルト1
4は放出ベルトアイドラプーリ102及び後述のリンク回転軸83に掛けられており、前
記アイドラープーリ102は、束搬送軸90と直結している。束搬送軸90には束搬送ロ
ーラ13aが前記アイドラープーリ102を挟んで2個取り付けられ、アイドラープーリ
102の回転ととともに同期して回転する。
束搬送軸90は軸端に設けられた歯車列84〜87によって、対向する束搬送軸91に
逆回転で同回転数の動力を伝達する。この歯車列84〜87は、回動保持アーム88、8
9によって回動可能な状態に保持されており、図示しない束搬送コロ接離加圧機構による
軸間の変化に追従して束搬送軸90,91間の動力伝達を維持する。束搬送軸91には前
記束搬送ローラ13aと対向する位置に2個の束搬送ローラ13bが設けられており、こ
れにより、放出爪と束搬送コロ13a,13bは、用紙搬送方向に対してお互い同一な方
向への駆動力を発生する。束搬送ローラ13a,13bは、プーリ102のピッチ円径よ
りも大きく作られており、このため、用紙の搬送速度は、放出爪11よりも束搬送ローラ
13a,13bによる搬送速度の方が速くなるように設定することが可能となっている。
その結果、放出爪11で用紙を放出する際に、用紙を束搬送ローラ13a,13bで挟ん
で搬送し、前記ローラ13a,13bによる搬送ニップから用紙端が外れた後に放出爪1
1に駆動を受け渡す動作がスムーズにできる。用紙端が放出爪11に乗った状態から束搬
送ローラ13a,13bで挟んで搬送し始めても、ローラ13a,13bによる搬送速度
のほうが速いため、放出爪11で用紙端部を無理に押したりすることが発生しないからで
ある。放出爪11の待機位置などは、センサ307で爪の位置を検知して管理する。図中
、ステッピングモータ106のCWで用紙放出、CCWで用紙束搬送の動作となる。
図27及び図28は本実施形態に係る束搬送ローラ13a,13bの加圧・圧解除機構の要部の詳細を示す図で、図27は加圧した状態、図28は圧を解除した状態をそれぞれ示す。いずれも用紙束100は、スティプルトレイ10上に積載され、用紙束100の後端が後端フェンス27で整合された状態である。
束搬送ローラ13a,13bの加圧・圧解除機構は、第1ないし第3のアーム93a,
93b,92aと、回転自在に支持された第1及び第2の2つの回転軸92,93と、前
記第1及び第2のアーム93a,93bを回動自在に連結する回動支軸93dと、アーム
92aとアーム93bを連結する連結軸92bとからなる4節のリンク機構である。第3
のアーム92aの揺動端側には移動側の束搬送ローラ13bの束搬送軸91が挿通される
第1のガイド溝92cが当該アーム92aの軸方向に沿って設けられている。また、前記
連結軸92bは第3のアーム92aから立設されている。前記第2のアーム92の端部(
回動軸93d設置側とは反対側の端部)には、連結軸92bと第2のアーム92とをスラ
イド自在に連結する第2のガイド溝93cを備えた連結部93eが設けられており、連結
軸92bは前記第2のガイド溝93cの長手方向に沿って移動自在となっている。
本実施形態に係る用紙後処理装置の前側板95及び後側板には第3のガイド溝94がステイプルトレイ10もしくは用紙束100に対して垂直な方向に形成されている。この第3のガイド溝94には、束搬送軸91を支持する軸受94aがスライド移動可能に装着されている。前記軸受94aはさらにスプリング94bによって常時束搬送ローラ13a側に弾性付勢されている。また、前記第2の回転軸93は図示しない駆動源(例えばステッピングモータ)によって回転駆動される。これにより用紙束を加圧する場合には、スプリング94bの弾性力により束搬送ローラ13bが束搬送ローラ13a側に移動し、この移動に伴ってリンク機構が図27において矢印時計方向に回動し、スプリング94bの弾性力によって加圧状態となる。なお、前記第1ないし第3のガイド溝92c,93c,94は、当該ガイド溝92c,93c,94に挿通されている軸部材の移動範囲を当該ガイド溝92c,93c,94の長手方向の空間長によって規制している。
一方、加圧を解除する場合には、前記駆動源により第2の回転軸93を図28において
矢印反時計方向に回動させる。これにより、第1のアーム93aが第2のアーム93bを
図示右方向に引っ張り、第2のアーム93bが第2のガイド溝93cによって第3のアー
ム92aを第1の回転軸92に関して図示反時計方向に回動させる。これにより、第3の
アーム92aは束搬送軸91をスプリング94aの弾性力に抗して前記第3のガイド溝9
4に沿って図28において右方向に移動させる。その際、束搬送軸91ひいては束搬送ロ
ーラ13bの移動軌跡は第3のガイド溝94によって規制されているので、束搬送ローラ
13bはステイプルトレイ10もしくは用紙束100に対して垂直な方向に移動する。な
お、ここでは、スプリング94bの弾性力により第3のアーム92aも図27において時
計方向に回動すると説明しているが、第2の回転軸93を図示時計方向に回動させて、ス
プリング94bの弾性力とともに第3のアーム92aを駆動するようにしてもよい。
図29及び図30は他の例に係る束搬送ローラ13a,13bの加圧・圧解除機構の要部の詳細を示す図で、図29は加圧した状態、図30は圧を解除した状態をそれぞれ示す。いずれも用紙束100は、第3の実施形態と同様にスティプルトレイ10上に積載され、用紙束100の後端が後端フェンス27で整合された状態である。
図27及び図28に示した例では、リンク機構が連結軸92bを第2のアーム93bと第3のアーム92aの連結に使用して束搬送軸91を間接的に駆動していたものを、この例では、束搬送軸91を連結軸として使用し、第2のアーム93bで束搬送軸91を直接的に駆動するようにしたものである。この例は、リンク機構の第2のアーム93bに関連する機構が図27及び図28に示した例と異なるだけで、その他各部(機構)及び制御は同等に構成されているので、異なる点についてのみ説明する。
束搬送軸91は、第2のアーム93bの端部(回動軸93d設置側とは反対側の端部)で回動自在に支持され、さらに、束搬送軸91をスライド自在に支持する軸受94aは、第2のアーム93bのスプリングホルダ93fに取り付けられたスプリング94bによって束搬送ローラ13a方向に弾性付勢されている。これにより、第2のアーム93bによって束搬送軸91を直接駆動することができる。
すなわち、本実施形態では、加圧時には図示しない駆動源によって第2の回転軸93を図29において時計方向に回動すると、第1のアーム93aが図示時計方向に回動し、第2のアーム93bが第1の回転軸92に関して図示時計方向に回動し、これとともにスプリング94bの弾性力が開放されて束駆動軸91を第3のガイド溝93cに沿って束搬送ローラ13a方向に移動させ、加圧力を発生する。加圧力を解除する場合には、これと逆に第2の回転軸93を図30に示すように反時計方向に回動させると、第1のアーム93aも反時計方向に回動し、第2のアーム93bが第1のアーム93aによって図示右方向に引っ張られ、束搬送軸91をスプリング94bの弾性力に抗して第3のガイド溝93cに沿って図示左方向に移動させる。これにより束搬送ローラ13bは束搬送ローラ13aから離間し、加圧力が解除される。
図31は用紙束100が積載されるスティプルトレイ10における用紙束との接触部分についての形状の一例を示す図である。この実施形態では、スティプルトレイ10の用紙束との接触部分に直径1mm程度のスパイク状の突起10aを設けている。これにより搬送ローラ13a,13bによる用紙束搬送時において、用紙束100とスティプルトレイ10とが当接する部分で摩擦力が作用し、これにより用紙束の自由落下が防止される。なお、この実施形態では、突起10aの直径を1mm程度としているが、前記突起10aの直径、高さ、個数(密度、分布)は必要な摩擦力を得ることができれば良く、スティプルトレイの材質も勘案して適宜設定される。
図32は搬送ローラの加圧、搬送による束搬送時のブレーキ機構を説明するための束搬送時のブレーキ機構の構成図である。この機構では、スタックされた用紙束を積載するスティプルトレイ10上に積載された用紙束100が束搬送ローラ13a,13bにより加圧され、当該ローラ13a,13bの駆動により搬送される際に、スティプルトレイ10部分に付随する整合手段であるジョガーフェンス12に用紙束100との摩擦により用紙束100の自由落下を防止するための摩擦部材を設けたものである。すなわち、用紙束100の搬送方向に対して平行な端面(用紙束100の端面と接触する部分の面−搬送方向に直交する方向から用紙束100の端面に当接し、用紙束100の揃えを行うジョガーフェンスの内)面に、凹凸形状を有する摩擦部材12aを装着し、この摩擦部材12aにより用紙束100の搬送方向への動作に対する摩擦力を作用させるものである。前記摩擦部材12aとしては、例えば面状ファスナ状のもの、布、凹凸を有する樹脂からなるものが使用される。あるいは、ジョガーフェンス12の前記面に一体的に凹凸を付けてジョガーフェンス12を成形しても良い。
図32に示すように、この例ではジョガーフェンス12により用紙束100を挟んで整合させるが、用紙束100をジョガーフェンス12で挟んだ状態にあれば、ジョガーフェンス12の内面(内側面)に設けた摩擦部材12aにより用紙束搬送時における用紙束100の自由落下を防止することができる。
図33は内面に摩擦部材12aを備えたジョガーフェンス12により用紙束100の自由落下を防止して中綴じを行うとき処理手順を示すフローチャートである。この図33では中綴じモードの処理手順を示すが、中綴じ・中折りモード、綴じなし・中折りモードにおいても同様である。
この処理手順では、図16に示した中綴じモードのステップS111の後段とステップS127の後段にそれぞれ束搬送時のジョガーフェンス12によるブレーキ機構の処理動作としてステップS150とステップS151をそれぞれ設けたものである。すなわち、要求束枚数がスティプルトレイ10にスタックされた後、束搬送ローラ13が加圧したことを受けて(ステップS111)、スティプルトレイ10部分に付随する整合手段であるジョガーフェンス12を用紙束100の搬送方向に対して直角な端面に当接させる(ステップS150)。束搬送ローラ13a,13bにより用紙束100が中綴じ位置にまで搬送された段階で、搬送ローラ13a,13bが停止し(ステップS127)、搬送動作が完了となる。搬送動作完了時に用紙束搬送方向に対して直角な端面に当接していたジョガーフェンス12の当接を解除する(ステップS151)。その他の処理手順は前述の図16のフローチャートと同等なので、重複する説明は省略する。
図34及び図35は摩擦力を発生させるローラを使用して用紙束の自由落下を防止するブレーキ機構の構成図である。図34はブレーキをかけている状態、図35はブレーキを解除した状態を示す。また、図36は前記ブレーキ機構を配置したときのスティプルトレイとジョガーフェンス12との関係を示す要部斜視図である。このブレーキ機構のローラ(以下、ブレーキローラと称す)101の当接及び当接解除機構は束搬送ローラ13a,13bにおける機構と同様に構成されている。この機構では、スティプルトレイ10上に積載された用紙束100が束搬送ローラ13a,13bにより加圧され、束搬送ローラ13a,13bの駆動により搬送される際に、前記ブレーキローラ101を用紙束100に当接させる。用紙束搬送時に、用紙束100を搬送する束搬送ローラ対13a,13b以外の駆動機構を持つブレーキローラ101を用紙束100に当接させると、用紙束100をスティプルトレイ10に押し付けることになり、両者間の摩擦力が大きくなり、これにより用紙束搬送時における用紙束100の自由落下が防止できる。
なお、図34では、符号103は第1のアーム93aと、符号104は第2のアーム93bと、符号102は第3のアーム92aと同等に構成され、これらの駆動機構も図29及び図30を参照して説明した束搬送ローラ13bの駆動機構と同等に構成されている。
さらに、前記ブレーキローラ101が用紙束100に当接したとき、用紙束100の搬送方向に対してブレーキとなる回転方向に保持トルクを有する駆動制限機構を持たせると、用紙束搬送時における用紙束100の自由落下防止機能をさらに向上させることができる。その際、前記保持トルクを用紙束100のサイズ(A3、A4等)、束枚数(5枚、10枚等)によって変化させるようにすることもできる。前記駆動制御機構は、例えばモータによって前記ブレーキローラ101を駆動する機構によって構成される。保持トルクは前記CPU360によって前記画像形成装置PR本体から送られてくる情報に基づいて設定され、その設定された保持トルクを出力するように前記CPU360は前記ブレーキローラ101を駆動する。
このようなブレーキローラ101を使用して中綴じを行うときの処理手順を図36のフローチャートに示す。図36では中綴じモードの処理手順を示すが、中綴じ・中折りモード、綴じなし・中折りモードにおいても同様である。
この処理手順では、図16に示した中綴じモードのステップS111の後段にステップS152を、ステップS121の後段にステップS153を、ステップS122の後段にステップS154をステップS115の後段にステップS155を設けたものである。この処理手順では、束搬送ローラ13が加圧したことを受けて(ステップS111)、ブレーキローラ101を加圧し(ステップS152)、束搬送ローラ13が搬送方向(下方向)に駆動を開始するのを受けて、そのままブレーキローラ101を当接させて搬送方向に対してブレーキとなる回転方向に保持トルクを有する駆動を行い(ステップS153)、束搬送ローラ13により用紙束が中綴じ位置にまで搬送された段階(ステップS122)で、ブレーキローラ101を停止させる(ステップS154)。S124によりスティプル綴じを行った後に図におけるステップS125−S127,S114の処理を行った後、束搬送ローラ13の加圧解除を受けて(ステップS115)、ブレーキローラ101の加圧を解除する(ステップS155)。その他の処理手順は前述の図16のフローチャートと同等なので、重複する説明は省略する。
以上のように本実施形態によれば、ブレーキローラにより、搬送中の用紙束に対して摩擦力を発生させ、用紙束の自由落下を防止することが可能となる。その結果、より品質の高い冊子を作成することができる。
また、スタックされた用紙束を積載するスティプルトレイ10に、用紙束100とスティプルトレイ10が当接する面を用紙束の滑りを防止するような形状としたので、用紙束の自由落下を防止することが可能となる。
また、スタックされた用紙束を積載するスティプルトレイ部分に付随するジョガーフェンスの用紙束端面との接触面に、面状ファスナ様の布や樹脂による凹凸形状を有する部材を一体的に設け、あるいは装着させ、これを用紙束の搬送方向への動作に対して摩擦力を発生させる手段として機能させることにより用紙束の自由落下を防止することが可能となる。
また、用紙束を搬送する束搬送ローラ13a,13b以外に駆動機構を持つブレーキローラ101を用紙束に当接させて搬送することにより、用紙束の自由落下を防止することが可能となる。
また、前記ブレーキローラ101に搬送方向に対してブレーキとなる回転方向に保持トルクを有する駆動制限機構を設けることにより、さらに、保持力を増加し、用紙束の自由落下の防止機能をより発揮させることができる。その際、用紙サイズ、用紙枚数に応じて保持力を制御すれば、より効果的である。
本発明の第1の実施形態に係る用紙後処理装置の概略構成を示す図である。 図1に示した用紙後処理装置を備えた画像形成システム(複写機形態)の概略構成を示す図である。 図1に示した用紙後処理装置を備えた画像形成システム(プリンタ形態)の概略構成を示す図である。 ステイプルトレイ回りの機構を示す斜視図である。 綴じ動作に入る前のステイプルユニットの位置を示す図である。 端面2個所綴じのステイプルユニットの位置を示す図である。 中綴じのステイプルユニットの位置を示す図である。 放出ベルトと放出爪の駆動部の概略を示す図である。 端面綴じの動作を示す図である。 中綴じの動作を示す図である。 束搬送ローラの接離機構及び動作を示す図である。 後端フェンスの駆動機構を示す図である。 ストッパの駆動機構を示す図である。 本実施形態に係る用紙後処理装置の制御回路を画像形成装置とともに示すブロック図である。 端面綴じモードの処理手順を示すフローチャートである。 中綴じモードの処理手順を示すフローチャートである。 中綴じ・中折りモードの処理手順を示すフローチャートである。 綴じなし・中折りモードの処理手順を示すフローチャートである。 パンチ制御の処理手順を示すフローチャートである。 叩きコロ制御の処理手順を示すフローチャートである。 ステイプルユニット制御の処理手順を示すフローチャートである。 折りプレート制御の処理手順を示すフローチャートである。 第1の実施形態における束搬送ローラの加圧制御の処理手順を示すフローチャートである。 第1及び第2の実施形態における束搬送ローラの位置制御の処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る束搬送ローラの加圧制御の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る放出ベルトの駆動機構と束搬送駆動機構を示す要部斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る束搬送ローラの加圧した状態の加圧・圧解除機構の要部の詳細を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る束搬送ローラの加圧解除した状態の加圧・圧解除機構の要部の詳細を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る束搬送ローラの加圧した状態の加圧・圧解除機構の要部の詳細を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る束搬送ローラの加圧解除した状態の加圧・圧解除機構の要部の詳細を示す図である。 本発明の実施形態に係るスティプルトレイの形状を示す図である。 本発明の実施形態に係るジョガーフェンスによって用紙束を保持するときの状態を示す図である。 図32に示したジョガーフェンスを使用して中綴じを行う時の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る束搬送時におけるブレーキコロ加圧解除機構の構成図で、加圧時の状態を示す。 本発明の実施形態に係る束搬送時におけるブレーキコロ加圧解除機構の構成図で、加圧解除時の状態を示す。 本発明の実施形態に係る束搬送機構まわりの斜視図である 本発明の実施形態によるブレーキ加圧解除機構を用いて中綴じを行う時の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
5 ステイプルユニット
10ステイプルトレイ
10a 突起
12 ジョガーフェンス
12a 摩擦部材
13a,13b 束搬送ローラ
100 用紙束
101 ブレーキローラ
101a ブレーキローラ支点
102 スイングアーム
103 リンク
104 アーム
350 制御装置
360 CPU
FR 用紙後処理装置(フィニッシャ)
PR 画像形成装置

Claims (15)

  1. 画像形成後の用紙に対して所定の処理を施す処理手段を有する用紙処理装置において
    用紙束を所定の位置にまで搬送する際に、用紙束に対して摩擦力を発生させ、用紙束の自由落下を防止する手段を備えていることを特徴とする用紙処理装置。
  2. 前記用紙束の自由落下を防止する手段が、当該用紙束を積載するトレイの用紙が当接する面に設けられていることを特徴とする請求項1記載の用紙処理装置。
  3. 前記用紙が当接する面に設けられた前記用紙束の自由落下を防止する手段が、複数の突起からなることを特徴とする請求項2記載の用紙処理装置。
  4. 前記用紙束の自由落下を防止する手段が、用紙束の搬送方向と平行な端面に当接し、用紙束の搬送方向に直交する方向を整合するジョガーフェンスの前記用紙の端面に当接する面に設けられていることを特徴とする請求項1記載の用紙処理装置。
  5. 前記用紙の端面に当接する面に設けられた前記用紙束の自由落下を防止する手段が、前記面に形成された摩擦力発生面からなることを特徴とする請求項4記載の用紙処理装置。
  6. 前記摩擦力発生面は、前記ジョガーフェンスの前記面に一体的に形成された凹凸部を備えていることを特徴とする請求項5記載の用紙処理装置。
  7. 前記摩擦力発生面は、前記ジョガーフェンスの前記面に凹凸形状の樹脂部材を備えていることを特徴とする請求項5記載の用紙処理装置。
  8. 前記摩擦力発生面は、前記ジョガーフェンスの前記面に面状ファスナ状の部材を備えていることを特徴とする請求項5記載の用紙処理装置。
  9. 前記用紙束の自由落下を防止する手段が、当該用紙束を積載するトレイに当該用紙束を押し付ける押圧部材からなることを特徴とする請求項1記載の用紙処理装置。
  10. 前記押圧部材が、前記用紙束に対して当接するローラと、前記ローラを前記用紙束に対して、当接、離間させる駆動機構とからなることを特徴とする請求項9記載の用紙処理装置。
  11. 前記ローラは、当該ローラが前記用紙束に当接したときに搬送方向に対してブレーキとなる回転方向に保持トルクを有することを特徴とする請求項10記載の用紙処理装置。
  12. 前記保持トルクを変化させる手段をさらに備えていることを特徴とする請求項11記載の用紙処理装置。
  13. 前記保持トルクを変化させる手段は、前記用紙束の用紙サイズによって保持トルクを変化させることを特徴とする請求項12記載の用紙処理装置。
  14. 前記保持トルクを変化させる手段は、前記用紙束の用紙枚数によって保持トルクを変化させることを特徴とする請求項12記載の用紙処理装置。
  15. 請求項1ないし14のいずれか1項に記載の用紙処理装置を一体または別体に備えていることを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009001420A (ja) * 2007-06-19 2009-01-08 Toshiba Corp シート後処理装置及びシート後処理方法
JP2013184777A (ja) * 2012-03-07 2013-09-19 Ricoh Co Ltd シート後処理装置、及び、画像形成装置
US8979089B2 (en) 2009-05-14 2015-03-17 Kabushiki Kaisha Toshiba Sheet post-processing apparatus, image forming apparatus and sheet post-processing method

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