JP4940060B2 - 用紙搬送装置、用紙処理装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
図1は本実施形態に係る用紙処理装置としての用紙後処理装置PDと画像形成装置PRとからなるシステムを示すシステム構成図である。
図1に示すように、この用紙後処理装置PDの最下流部に位置するシフトトレイ排紙部は、シフト排紙ローラ対6(6a,6b)と、戻しコロ13と、紙面検知センサ330と、シフトトレイ202と、シフトトレイ202を用紙搬送方向に直交する方向に往復動させる図2に示すシフト機構と、シフトトレイ202を昇降させるシフトトレイ昇降機構とにより構成される。
スティプル処理を施す端面綴じ処理トレイFの構成を図5、図6、図12及び図13に示す。
3.1 端面綴じ処理トレイの全体構成
スティプル排紙ローラ11によって端面綴じ処理トレイFへ導かれた用紙は、端面綴じ処理トレイF上に順次積載される。この場合、用紙毎に戻しコロ12で縦方向(用紙搬送方向)の整合が行われ、ジョガーフェンス53によって横方向(用紙搬送方向と直交する方向−用紙幅方向とも称す)の整合が行われる。ジョブの切れ目、すなわち、用紙束の最終紙から次の用紙束先頭紙までの間で、制御装置350(図33参照)からのスティプル信号により端面綴じスティプラS1が駆動され、綴じ処理が行われる。綴じ処理が行われた用紙束は、直ちに放出爪52aが突設された放出ベルト52によりシフト排紙ローラ6へ送られ、受け取り位置にセットされているシフトトレイ202に排出される。
放出爪52aは、図12に示すように放出ベルトHPセンサ311によりホームポジションが検知されるようになっており、この放出ベルトHPセンサ311は放出ベルト52に設けられた放出爪52aによりオン・オフする。放出ベルト52の外周上には対向する位置に2つの放出爪52aが配置され、端面綴じ処理トレイFに収容された用紙束を交互に移動搬送する。また必要に応じて放出ベルト52を逆回転させ、これから用紙束を移動するように待機している放出爪52aと対向側の放出爪52aの背面で端面綴じ処理トレイFに収容された用紙束の搬送方向先端を揃えるようにすることもできる。したがって、この放出爪52aは用紙束の用紙搬送方向の揃え手段としても機能する。
図6に示すように、戻しコロ12は支点12aを中心に叩きSOL170によって振り子運動を与えられ、端面綴じ処理トレイFへ送り込まれた用紙に間欠的に作用して用紙後端を後端フェンス51に突き当てる。なお、戻しコロ12は反時計回りに回転する。ジョガーフェンス53は、図5に示すように前後一対設けられ、正逆転可能なジョガーモータ158によりタイミングベルトを介して駆動されて用紙幅方向に往復移動する。
端面綴じ処理トレイFに積載された用紙束の後端部の膨らみを押さえる機構を図7ないし図11に示す。
端面綴じ処理トレイFに排出された用紙は、前述のように用紙毎に戻しコロ12で縦方向(用紙搬送方向)の整合が行われるが、端面綴じ処理トレイFに積載された用紙後端がカールしていたり、腰が弱かったりすると用紙自身の重量によって後端が座屈し膨らむ傾向にある。さらに、その積載枚数が増えることによって、後端フェンス51内の次の用紙が入る隙間が小さくなり、縦方向の揃えが悪くなる傾向にある。そこで、用紙後端の膨らみを少なくして用紙が後端フェンス51に入りやすくするようにしたのが、後端押さえ機構である。図7はその後端押さえ機構を正面から見た概略構成図である。後端押さえレバー110は、後端フェンス51に収容された用紙束SBの後端を押さえることができる後端フェンス51の下端部に位置し、端面綴じ処理トレイFに対してほぼ垂直な方向に往復動する。
図15は用紙束偏向機構の要部を示す図である。
図1及び図15に示すように端面綴じ処理トレイFから中綴じ処理トレイGへ、また端面綴じ処理トレイFからシフトトレイ202へ用紙束を送る搬送路、及び用紙束を搬送する搬送手段は、用紙束に搬送力を与える搬送機構35、用紙束をターンさせる放出ローラ56、用紙束のターン搬送路57(図18)のガイドを行うガイド部材44とから構成されている。各々の詳細な構成を説明すると、図15に示すように搬送機構35のローラ36には駆動軸37の駆動力がタイミングベルト38によって伝達される構成となっており、ローラ36と駆動軸37はアーム39によって連結支持され、駆動軸37を回転支点として揺動可能となっている。搬送機構35のローラ36の揺動駆動はカム40によって行われ、カム40は回転軸41を中心に回転し、駆動はモータM1から伝達される。搬送機構35を回転移動させるカム40のホームポジションはセンサSN1で検知される。ホームポジションからの回転角度は図15に示した機構に対してセンサを増設して制御しても良いし、モータM1のパルス制御で調整しても良い。なお、この搬送機構35の構成としては例えば大きく分けて図16(a),(b)の2つの構成がある。すなわち駆動軸37を用紙搬送方向上流側(図16(a))に配置するか下流側(図16(b))に配置するかである。いずれかを選択するかは、他の機構との配置の問題であり、優劣があるわけでない。
ここで端面綴じ処理トレイFから中綴じ処理トレイGへ用紙束Pを送る場合、図19のように端面綴じ処理トレイFで整合された用紙束の後端を放出爪52aで押し上げ、搬送機構35のローラ36と対向する従動ローラ42とで用紙束を挟み搬送力を与える。このとき搬送機構35のローラ36は、用紙束P先端にぶつからないような位置で待機している。
中綴じ及び中折りは端面綴じ処理トレイFの下流側設けられた中綴じ処理トレイGにおいて行われる。用紙束は端面綴じ処理トレイFから前記用紙束偏向機構により中綴じ処理トレイGに導かれる。以下、中綴じ処理トレイGの構成について説明する。
図1に示すように搬送機構35、ガイド部材44及び放出ローラ56からなる用紙束偏向機構の下流側に中綴じ処理トレイGが設けられている。中綴じ処理トレイGは、前記用紙束偏向機構の下流側にほぼ垂直に設けられており、中央部に中折り機構が、その上方に束搬送ガイド板上92が、また、下方に束搬送ガイド板下91が配置されている。また、束搬送ガイド板上92の上部には束搬送ローラ上71が、下部には束搬送ローラ下72がそれぞれ設けられているとともに、両ローラ71,72間を跨ぐように束搬送ガイド板上92の側面に沿って両側に中綴じ上ジョガーフェンス250aが配置されている。同様に束搬送ガイド板下91の側面に沿って両側に中綴じ下ジョガーフェンス250bが設けられ、この中綴じ下ジョガーフェンス250bが設置されている箇所に中綴じスティプラS2が配置されている。中綴じ上ジョガーフェンス250a及び中綴じ下ジョガーフェンス250bは図示しない駆動機構により駆動され、用搬送方向に直交する方向(用紙の幅方向)の整合動作を行う。中綴じスティプラS2は、クリンチャ部とドライバ部とが対となったもので、用紙の幅方向に所定の間隔をおいて2対設けられている。なお、ここでは、2対固定した状態で設けているが、一対のクリンチャ部とドライバ部とを用紙の幅方向に移動させて2箇所綴じを行うように構成することもできる。
図23は折りプレート74の移動機構を示す動作説明図である。
折りプレート74は前後側板に立てられた各2本の軸に長穴部74aを遊嵌させることによって長穴部74aの長軸方向に移動可能に支持され、軸部74bとリンクアーム76の長穴部76bは嵌合されており、リンクアーム76が支点76aを中心に揺動することにより折りプレート74は図23中を左右に往復移動する。このリンクアーム76の支点76aに関して前記長穴部76bと反対側の端部には、長穴部76cが設けられている。この長穴部76cには折りプレート駆動カム75の軸部75bが遊嵌しており、折りプレート駆動カム75の回転運動によりリンクアーム76が揺動する。折りプレート駆動カム75は折りプレート駆動モータ166により図23中の矢印方向に回転する。その停止位置は半月形状の遮蔽部75aの両端部を折りプレートHPセンサ325により検知することで決定される。
本実施形態では、下記の後処理モードが設定され、そのモードに応じて用紙が排出される。その後処理モードとは、
・ノンスティプルモードa:搬送路A及び搬送路Bを通り上トレイ201へ用紙が排出されるモード。
・ノンスティプルモードb:搬送路A及び搬送路Cを通りシフトトレイ202へ用紙が排出されるモード。
・ソート、スタックモード:搬送路A及び搬送路Cを通りシフトトレイ202へ用紙が排出され、排出の際、シフトトレイ202が、部の区切れ毎に排紙方向と直交方向に揺動し、排出される用紙の仕分けを行うモード。
・スティプルモード:搬送路A及び搬送路Dを経て端面綴じ処理トレイFで用紙束の整合及び綴じが施され、用紙束が搬送路Cを通りシフトトレイ202へ排出されるモード。
・中綴じ製本モード:搬送路A及び搬送路Dを経て端面綴じ処理トレイFで用紙束の整合及び中央綴じが施され、さらに用紙束が処理トレイGで中央折りを施され、搬送路Hを通り下トレイ203へ排出されるモード。
の5つのモードである。以下、各モードの動作を示す。
搬送路Aから分岐爪15で振り分けられた用紙は搬送路Bに導かれ、搬送ローラ3と上排紙ローラ4によって上トレイ201へ排出される。また、上排紙ローラ4の近傍に配置され用紙の排出を検出する上排紙センサ302によって排紙の状態を監視する。
搬送路Aから分岐爪15分岐爪16で振り分けられた用紙は搬送路Cに導かれ、搬送ローラ5シフト排紙ローラ6によってシフトトレイ202へ排出される。また、シフト排紙ローラ6の近傍に配置され用紙の排出を検出するシフト排紙センサ303によって排紙の状態を監視する。
(2)ノンスティプルモードb時と同様の搬送排紙を行う。その際、シフトトレイ202が部の区切れ毎に排紙方向と直交方向に揺動することにより、排出される用紙は仕分けられる。
搬送路Aから分岐爪15分岐爪16で振り分けられた用紙は、搬送路Dに導かれ、搬送ローラ7、搬送ローラ9、搬送ローラ10、スティプル排紙ローラ11により端面綴じ処理トレイFに排出される。前記端面綴じ処理トレイFでは、排紙ローラ11により順次排出される用紙を整合し、所定枚数に達すると端面綴じスティプラS1により綴じ処理を行う。その後、綴じられた用紙束は放出爪52aにより下流へ搬送されシフト排紙ローラ6によりシフトトレイ202へ排出される。またシフト排紙ローラ6の近傍に配置され用紙の排出を検出するシフト排紙センサ303によって排紙の状態を監視する。
スティプルモードが選択されると、図6に示すように、ジョガーフェンス53はホームポジションから移動し、端面綴じ処理トレイFに排出される用紙幅より片側7mm離れた待機位置で待機する。用紙がスティプル排紙ローラ11によって搬送され、用紙後端がスティプル排紙センサ305を通過すると、ジョガーフェンス53が待機位置から5mm内側に移動して停止する。また、スティプル排紙センサ305は用紙後端通過時点にそれを検知し、その信号がCPU360に入力される(図33参照)。CPU360ではこの信号の受信時点からスティプル排紙ローラ11を駆動する図示しないスティプル搬送モータからの発信パルス数をカウントし、所定パルス発信後に叩きSOL170をオンさせる。戻しコロ12は、叩きSOL170のオン・オフにより振り子運動をし、オン時には用紙を叩いて下方向に戻し、後端フェンス51に突き当てて紙揃えを行う。このとき、端面綴じ処理トレイFに収容される用紙が入口センサ101あるいはスティプル排紙センサ305を通過するたびにその信号がCPU360に入力され、用紙枚数がカウントされる。
図24は端面綴じ処理トレイFと中綴じ処理トレイGを示す正面図、図25ないし図32は中綴じ製本モードの場合の動作説明図である。
図1において、搬送路Aから分岐爪15と分岐爪16とによって振り分けられた用紙は、搬送路Dに導かれ、搬送ローラ7、搬送ローラ9、搬送ローラ10、及びスティプル排紙ローラ11により図24に示す端面綴じ処理トレイFに排出される。端面綴じ処理トレイFでは、前記(4)で説明したスティプルモード時と同様に排紙ローラ11により順次排出される用紙を整合し、スティプルする直前までは前記スティプルモード時と同様に動作する(図25参照−用紙束が後端フェンス51で整合された状態を示す)。
図33は本実施形態に係るシステム全体の制御構成を示すブロック図である。用紙後処理装置PDの制御回路350は、図33に示すように、CPU360、I/Oインターフェース370等を有するマイクロコンピュータであり、画像形成装置PR本体の図示しないコントロールパネルの各スイッチ、及び紙面検知センサ330等の各センサからの信号がI/Oインターフェース370を介してCPU360へ入力される。CPU360は、入力された信号に基づいて、シフトトレイ202用のトレイ昇降モータ168、開閉ガイド板を開閉する排紙ガイド板開閉モータ167、シフトトレイ202を移動するシフトモータ169、戻しコロ12を駆動する戻しコロモータ、叩きSOL170等の各ソレノイド、各搬送ローラを駆動する搬送モータ、各排紙ローラを駆動する排紙モータ、放出ベルト52を駆動する放出モータ157、端面綴じスティプラS1を移動させるスティプラ移動モータ159、端面綴じスティプラS1を斜めに回転させる斜めモータ160、ジョガーフェンス53を移動させるジョガーモータ158、ガイド部材44を回動させる束分岐駆動モータ161、用紙束を搬送する搬送ローラ56を駆動する束搬送モータ、可動後端フェンス73を移動させる後端フェンス移動モータ、折りプレート74を移動させる折りプレート駆動モータ166、折りローラ81を駆動する折りローラ駆動モータ等の駆動を制御する。スティプル排紙ローラを駆動する図示しないスティプル搬送モータのパルス信号はCPU360に入力されてカウントされ、このカウントに応じて叩きSOL170及びジョガーモータ158が制御される。
7.1 紙詰まり時停止動作
制御動作として、紙詰まり時の停止動作がある。この制御動作は、紙詰まりを検出した際に、紙詰まりの発生した用紙よりも下流の位置に別用紙が存在しないか、存在しても搬送中の最下流用紙が規定位置より上流であるときは、搬送中の全ての用紙を機外に排出しないように搬送ローラを停止させ、紙詰まりを検出した際に、紙詰まりの発生した用紙よりも下流に別用紙が存在し、かつ最下流用紙が規定位置より下流であるときは、最下流用紙のみを排紙完了させるように、排紙ローラの駆動を継続させるというものである。その際、停止原因発生時に、搬送中の最下流用紙の先端が前記排紙ローラより上流であるとき(用紙先端が機内にあるとき)は、搬送中の全ての用紙を機外に排出しないように搬送ローラを停止させ、用紙先端が前記排紙ローラより下流であるとき(用紙先端が機外にあるとき)は、原稿先端が前記排紙ローラより下流にある用紙のみを排紙完了させるようにする。
入口センサ301位置で紙詰まり(図34、図35では滞留ジャム)が発生した場合(ステップS101,S111)、紙詰まり発生用紙401よりも下流側に搬送中の用紙がないか(ステップS102,S103−N)、あっても最下流用紙402が規定位置より上流にある場合(ステップS103−N)、例えば、最下流用紙402先端が排紙ローラ6より上流に位置している場合(ステップS113−N)、図35に示すように全ての用紙を停止させる(ステップS105,S115)。
制御動作として、カバー開放時の停止動作がある。この制御動作は、カバーの開放を検出した際に、搬送中の最下流用紙が規定位置より上流であるときは、搬送中の全ての用紙を機外に排出しないように搬送ローラを停止させ、カバーの開放を検出した際に、搬送中の最下流用紙が規定位置より下流であるときは、最下流用紙のみを排紙完了させるように、排紙ローラの駆動を継続させるというものである。その際、停止原因発生時に、搬送中の最下流用紙の先端が前記排紙ローラより上流であるとき(用紙先端が機内にあるとき)は、搬送中の全ての用紙を機外に排出しないように搬送ローラを停止させ、用紙先端が前記排紙ローラより下流であるとき(用紙先端が機外にあるとき)は、原稿先端が前記排紙ローラより下流にある用紙のみを排紙完了させるようにする。
制御動作として、異常発生時の停止動作がある。この制御動作は、各機構の異常、例えば作動不良を検出した際に、異常の発生した機構箇所よりも下流の位置に別用紙が存在しないか、存在しても搬送中の最下流用紙が規定位置より上流であるときは、搬送中の全ての用紙を機外に排出しないように搬送ローラを停止させ、各機構の異常を検出した際に、異常の発生した用紙よりも下流の別用紙が存在し、かつ最下流用紙が規定位置より下流であるときは、最下流用紙のみを排紙完了させるように、排紙ローラの駆動を継続させるというものである。その際、停止原因発生時に、搬送中の最下流用紙の先端が前記排紙ローラより上流であるとき(用紙先端が機内にあるとき)は、搬送中の全ての用紙を機外に排出しないように搬送ローラを停止させ、用紙先端が前記排紙ローラより下流であるとき(用紙先端が機外にあるとき)は、原稿先端が前記排紙ローラより下流にある用紙のみを排紙完了させるようにする。異常の検知は、例えばCPU360が各部に対して所定の制御を実行している際に、当該制御の実行完了予定時間になっても当該制御による動作が終了しない場合に、CPU360が異常と判断する。
前記7.1ないし3の動作は、無効用紙を有効用紙にしてしまうことを防ぐためのものである。これには、装置停止時に排出用紙の先端がどの位置にいるのかを正確に検知することが重要となる。シフト排紙センサ303は、シフト排紙ローラ6の近傍に設置されており、搬送用紙の先端を検出可能である。また、先端検出後の排紙ローラ6の回転量を検出することにより、用紙先端の位置検知は容易に行える。そこで、本実施形態では、排紙ローラ6を駆動する図示しないシフト排紙モータのシフト排紙センサ303による用紙先端検知後の駆動量を検出(ステッピングモータの場合駆動ステップ数をカウント)することにより、用紙先端を検知した後の用紙先端位置を検出することが可能である。
図46は搬送ローラの駆動軸にワンウェイクラッチを設けた例である。ワンウェイクラッチは搬送ローラの駆動を停止させても、用紙が送られると用紙の移動に伴って排紙方向に連れ回りするように作用する。そこで、ここでは、シフト排紙ローラ6以外の少なくとも1つの搬送ローラ、例えば搬送ローラ5の駆動上に、ワンウェイクラッチを設置したときの動作について説明する。なお、図46は紙詰まり時の停止動作を示す図、図48は紙詰まり時の動作手順を示すフローチャート、図49はカバー開放時の動作手順を示すフローチャート、図50は異常発生時の動作手順を示すフローチャートである。
前記ワンウェイクラッチを備えた搬送ローラに代えて当該搬送ローラの摩擦係数を排紙ローラの摩擦係数よりも小さくしても7.5で説明した場合と同様に動作させることができる。そこで、搬送ローラ5を摩擦係数の小さな搬送ローラとすることができる。図47は搬送ローラ5を摩擦係数の小さな搬送ローラとしたときの紙詰まり時の停止動作を示す図、図48は紙詰まり時の動作手順を示すフローチャート、図49はカバー開放時の動作手順を示すフローチャート、図50は異常発生時の動作手順を示すフローチャートである。
図51は1枚の用紙が排紙ローラ6と搬送ローラ5に跨るような長い用紙の停止動作を示す図である。また、図52は紙詰まり時の動作手順を示すフローチャート、図53はカバー開放時の動作手順を示すフローチャート、図50は異常発生時の動作手順を示すフローチャートである。
前述したように、用紙が機外に露出した状態で停止すると、ユーザが用紙を排紙ローラから引き抜いて有効用紙にしてしまう場合がある。そこで、この例では、最下流用紙402先端が機外に露出した状態で排紙ローラを停止させざるを得なかった場合には、シフト排紙ローラ6を逆転させ、機外に露出した用紙を機内に引き込み、ユーザが用紙を排紙ローラ6から引き抜くことができないようにする。
6 シフト排紙ローラ
302,303,305,306,310,321,323,324,センサ
340 前カバー開閉センサ
360 CPU
PD 用紙後処理装置
PR 画像形成装置
Claims (14)
- 用紙を搬送するための複数の搬送ローラと、
前記搬送ローラの1つであり、用紙を機外へ排出する直前に設置され、他の搬送ローラとは独立して駆動可能な排紙ローラと、
搬送中の用紙の紙詰まりを検出する紙詰まり検出手段と、
搬送中の用紙の位置を検出する用紙位置検出手段と、
を有する用紙搬送装置において、
前記紙詰まり手段によって紙詰まりを検出した際に、紙詰まりの発生した用紙よりも下流の位置に別用紙が存在しないか、存在しても搬送中の最下流用紙が規定位置より上流にあるときは、搬送中の全ての用紙が機外に排出されないように前記搬送ローラを停止させ、
前記紙詰まり手段によって紙詰まりを検出した際に、紙詰まりの発生した用紙よりも下流に別用紙が存在し、かつ最下流用紙が規定位置より下流であるときは、前記排紙ローラの駆動を継続させて前記最下流用紙のみを排紙完了させる制御手段を備えていることを特徴とする用紙搬送装置。 - 用紙を搬送するための複数の搬送ローラと、
前記搬送ローラの1つであり、用紙を機外へ排出する直前に設置され、他の搬送ローラとは独立して駆動可能な排紙ローラと、
装置のカバーの開閉を検出するカバー開閉検出手段と、
搬送中の用紙の位置を検出する用紙位置検出手段と、
を有する用紙搬送装置において、
前記カバー開閉検出手段によって前記カバーの開放を検出した際に、搬送中の最下流用紙が規定位置より上流であるときは、搬送中の全ての用紙を機外に排出しないように前記搬送ローラを停止させ、
前記カバー開閉検出手段によって前記カバーの開放を検出した際に、搬送中の最下流用紙が規定位置より下流であるときは、最下流用紙のみを排紙完了させるように、前記排紙ローラの駆動を継続させる制御手段を備えていることを特徴とする用紙搬送装置。 - 用紙を搬送するための複数の搬送ローラと、
前記搬送ローラの1つであり、用紙を機外へ排出する直前に設置され、他の搬送ローラとは独立して駆動可能な排紙ローラと、
装置の各機構の異常を検出する異常検出手段と、
搬送中の用紙の位置を検出する用紙位置検出手段と、
を有する用紙搬送装置において、
前記異常検出手段によって前記各機構の少なくとも1つに異常を検出した際に、当該異常が発生した機構箇所よりも下流に別用紙が存在しないか、存在しても搬送中の最下流用紙が規定位置より上流にあるときは、搬送中の全ての用紙を機外に排出しないように前記搬送ローラを停止させ、
前記異常検出手段によって各機構の異常を検出した際に、異常が発生した用紙よりも下流に別用紙が存在し、かつ最下流用紙が規定位置より下流にあるときは、最下流用紙のみ排紙完了させるように前記排紙ローラの駆動を継続させる制御手段を備えていることを特徴とする用紙搬送装置。 - 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の用紙搬送装置において、
前記制御手段は、
停止原因発生時に、搬送中の最下流用紙の先端が前記排紙ローラより上流にあるときは、搬送中の全ての用紙を機外に排出しないように前記搬送ローラを停止させ、
用紙先端が前記排紙ローラより下流にあるときは、用紙先端が前記排紙ローラより下流にある用紙のみを排紙完了させるようにすること
を特徴とする用紙搬送装置。 - 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の用紙搬送装置において、
前記排紙ローラの近傍に用紙先端を検出する第1の検出手段を備えていることを特徴とする用紙搬送装置。 - 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の用紙搬送装置において、
前記排紙ローラ以外の少なくとも1つの搬送ローラの駆動系にワンウェイクラッチを備えていることを特徴とする用紙搬送装置。 - 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の用紙搬送装置において、
用紙処理装置の受入れ可能用紙長さの上限をLmとしたとき、前記排紙ローラとの距離がLm以内である当該排紙ローラ以外の全ての搬送ローラの駆動系にワンウェイクラッチを備えていることを特徴とする用紙搬送装置。 - 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の用紙搬送装置において、
前記排紙ローラ以外の少なくとも1つの搬送ローラの摩擦係数を前記排紙ローラの摩擦係数よりも小さくしたことを特徴とする用紙搬送装置。 - 請求項8記載の用紙搬送装置において、
用紙処理装置の受入れ可能用紙長さの上限をLmとしたとき、前記排紙ローラ以外の搬送ローラで、前記排紙ローラとの距離がLm以内である全ての搬送ローラの摩擦係数を前記排紙ローラの摩擦係数よりも小さくしたことを特徴とする用紙搬送装置。 - 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の用紙搬送装置において、
紙詰まり、カバー開放、機構異常の少なくとも1つに起因する用紙の搬送停止条件が発生したとき、前記用紙が前記規定位置より下流にあるときであっても、当該用紙の後端が前記排紙ローラに対して最下流の搬送ローラよりも上流にある場合は、搬送中の全ての用紙を機外に排出しないように前記搬送ローラを停止させることを特徴とする用紙搬送装置。 - 請求項10記載の用紙搬送装置において、
前記排紙ローラに対して最下流の搬送ローラ近傍に用紙後端を検出する第2の検出手段を備えていることを特徴とする用紙搬送装置。 - 請求項1ないし11のいずれか1項に記載の用紙搬送装置を備えたことを特徴とする用紙処理装置。
- 請求項1ないし11のいずれか1項に記載の用紙搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項12記載の用紙処理装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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