JP2009007304A - アダマンチル(メタ)アクリレート類の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】反応溶媒および硫酸触媒存在下、(メタ)アクリル酸とアダマンタノール類を回分操作で反応させてアダマンチル(メタ)アクリレート類を生成させ、反応系で発生する蒸気を凝縮して反応溶媒と水に分離し、反応溶媒を反応器に戻して、アダマンチル(メタ)アクリレート類を製造する方法において、反応系への反応溶媒の延べ戻し量が、アダマンタノール類の仕込み量の15〜30重量倍になったところで反応を停止させることを特徴とするアダマンチル(メタ)アクリレート類の製造方法。
【選択図】なし
Description
(式中、R1〜R3は、同一または異なって、水素原子、水酸基、炭素数1〜4のアルキル基、アリール基、シクロアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数2〜4のアシルオキシ基またはハロゲン基を示し、R4は水素原子、水酸基、ハロゲン基またはカルボニル基を示す。)
攪拌機、温度計、Dean−Stark水分離器、ジムロート冷却器、および空気導入管を備えた1L容量の5つ口フラスコに1,3−アダマンタンジオール84.1g(0.5mol)、アクリル酸108g(1.5mol)、濃硫酸1.3g(13mmol),p−メトキシフェノール0.76g(6.1mmol)、およびトルエン575gを仕込んで攪拌し、空気を0.2L/分で供給した。溶液を加熱し、副生した水をDean−Stark水分離器により除去しつつ還流状態で、反応溶媒の延べ戻し量1700g(1,3−アダマンタンジオールに対し20重量倍)時点で反応を停止した。反応液をガスクロマトグラフィーにて分析したところ、3−ヒドロキシ−1−アダマンチルアクリレート92.5%、1,3−アダマンタンジオール2.5%、副生成物として1,3−アダマンチルジアクリレートが1.1%存在した。また、高分子有機不純物量は0.3%であった。
実施例1に記載した反応装置および反応操作について空気の吹き込みを行わなかった以外は、同じ条件で実施し、反応停止についても延べ戻し量1700g(1,3−アダマンタンジオールに対し20重量倍)時点で反応を停止した。同様に反応液をガスクロマトグラフィーにて分析したところ、3−ヒドロキシ−1−アダマンチルアクリレート90.5%、1,3−アダマンタンジオール2.4%、副生成物として1,3−アダマンチルジアクリレートが1.2%存在した。また、高分子有機不純物量は3.2%であった。
実施例1に記載した反応装置および反応操作についてp−メトキシフェノールを添加しなかった以外は同じ条件で実施し、反応停止についても延べ戻し量1700g(1,3−アダマンタンジオールに対し20重量倍)時点で反応を停止した。同様に反応液をガスクロマトグラフィーにて分析したところ、3−ヒドロキシ−1−アダマンチルアクリレート90.3%、1,3−アダマンタンジオール2.5%、副生成物として1,3−アダマンチルジアクリレートが1.5%存在した。また、高分子有機不純物量は3.3%であった。
実施例1に記載した反応装置および反応操作について同じ条件で実施したが、反応停止のみ反応溶媒の延べ戻し量2950g(1,3−アダマンタンジオールに対し35重量倍)時点とした。同様に反応液をガスクロマトグラフィーにて分析したところ、3−ヒドロキシ−1−アダマンチルアクリレート78.5%、1,3−アダマンタンジオール1.5%、副生成物として1,3−アダマンチルジアクリレートが12.5%存在した。また、高分子有機不純物量は3.0%であった。
実施例1に記載した反応装置および反応操作について同じ条件で実施したが、反応停止のみ反応溶媒の延べ戻し量820g(1,3−アダマンタンジオールに対し10重量倍)時点とした。同様に反応液をガスクロマトグラフィーにて分析したところ、3−ヒドロキシ−1−アダマンチルアクリレート72.4%、1,3−アダマンタンジオール18.5%、副生成物として1,3−アダマンチルジアクリレートが0.2%存在した。また、高分子有機不純物量は0.1%であった。
攪拌機、温度計、Dean−Stark水分離器、ジムロート冷却器、および空気導入管を備えた1L容量の5つ口フラスコに1,3−アダマンタンジオール84.1g(0.5mol)、メタクリル酸129g(1.5mol)、濃硫酸1.3g(13mmol),p−メトキシフェノール0.76g(6.1mmol)、およびトルエン575gを仕込んで攪拌し、空気を0.2L/分で供給した。溶液を加熱し、副生した水をDean−Stark水分離器により除去しつつ還流状態で、反応溶媒の延べ戻し量2100g(1,3−アダマンタンジオールに対し25重量倍)時点で反応を停止した。反応液をガスクロマトグラフィーにて分析したところ、3−ヒドロキシ−1−アダマンチルメタクリレート93.0%、1,3−アダマンタンジオール3.0%、副生成物として1,3−アダマンチルジメタクリレートが2.0%存在した。また、高分子有機不純物量は0.3%であった。
実施例2に記載した反応装置および反応操作について空気の吹き込みを行わなかった以外は、同じ条件で実施し、反応停止についても延べ戻し量2100g(1,3−アダマンタンジオールに対し25重量倍)時点で反応を停止した。同様に反応液をガスクロマトグラフィーにて分析したところ、3−ヒドロキシ−1−アダマンチルメタクリレート92.2%、1,3−アダマンタンジオール3.2%、副生成物として1,3−アダマンチルジメタクリレートが1.8%存在した。また、高分子有機不純物量は3.5%であった。
実施例2に記載した反応装置および反応操作についてp−メトキシフェノールを添加しなかった以外は、同じ条件で実施し、反応停止についても延べ戻し量2100g(1,3−アダマンタンジオールに対し25重量倍)時点で反応を停止した。同様に反応液をガスクロマトグラフィーにて分析したところ、3−ヒドロキシ−1−アダマンチルアクリレート92.5%、1,3−アダマンタンジオール2.8%、副生成物として1,3−アダマンチルジアクリレートが1.7%存在した。また、高分子有機不純物量は3.3%であった。
実施例2に記載した反応装置および反応操作について同じ条件で実施したが、反応停止のみ反応溶媒の延べ戻し量3000g(1,3−アダマンタンジオールに対し36重量倍)時点とした。同様に反応液をガスクロマトグラフィーにて分析したところ、3−ヒドロキシ−1−アダマンチルメタクリレート80.3%、1,3−アダマンタンジオール1.8%、副生成物として1,3−アダマンチルジメタクリレートが11.5%存在した。また、高分子有機不純物量は2.5%であった。
実施例2に記載した反応装置および反応操作について同じ条件で実施したが、反応停止のみ反応溶媒の延べ戻し量820g(1,3−アダマンタンジオールに対し10重量倍)時点とした。同様に反応液をガスクロマトグラフィーにて分析したところ、3−ヒドロキシ−1−アダマンチルメタクリレート75.5%、1,3−アダマンタンジオール21.0%、副生成物として1,3−アダマンチルジアクリレートが0.3%存在した。また、高分子有機不純物量は0.2%であった。
Claims (4)
- 反応溶媒および硫酸触媒存在下、(メタ)アクリル酸と一般式(1)で表されるアダマンタノール類を回分操作で反応させてアダマンチル(メタ)アクリレート類を生成させ、反応系で発生する蒸気を凝縮して反応溶媒と水に分離し、反応溶媒を反応系に戻して、アダマンチル(メタ)アクリレート類を製造する方法において、反応系への反応溶媒の延べ戻し量が、アダマンタノール類の仕込み量の15〜30重量倍になったところで反応を終了させることを特徴とするアダマンチル(メタ)アクリレート類の製造方法。
(式中、R1〜R3は、同一または異なって、水素原子、水酸基、炭素数1〜4のアルキル基、アリール基、シクロアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数2〜4のアシルオキシ基またはハロゲン基を示し、R4は水素原子、水酸基、ハロゲン基またはカルボニル基を示す。) - 重合禁止剤を添加し、酸素含有ガスを吹き込みながら反応させる請求項1記載の製造方法。
- アダマンタノール類が1,3−アダマンタンジオールである請求項1記載の製造方法。
- 反応溶媒が炭素数6〜10の脂肪族炭化水素または芳香族炭化水素である請求項1記載の製造方法。
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