JP2008535800A5 - - Google Patents

Claims (25)

1. (a) 少なくとも一の第一付着部位を有し、ウイルス様粒子(ＶＬＰ)又はウイルス粒子であるコア粒子と、
   (b) 少なくとも一の第二付着部位を有し、Ｆｅｌ ｄ１タンパク質又はＦｅｌ ｄ１断片である少なくとも一の抗原
   とを含んでなる組成物であって、好ましくは該少なくとも一の抗原がＦｅｌ ｄ１タンパク質であり、該Ｆｅｌ ｄ１タンパク質がＦｅｌ ｄ１の鎖１とＦｅｌ ｄ１の鎖２とを含んでなり、少なくとも一の共有結合を介して該Ｆｅｌ ｄ１の鎖１が該Ｆｅｌ ｄ１の鎖２に結合しており、(a)と(b)が該少なくとも一の第一付着部位と該少なくとも一の第二付着部位を介して共有結合している、組成物。
2. 前記少なくとも一の抗原がＦｅｌ ｄ１タンパク質であり、該Ｆｅｌ ｄ１のタンパク質がＦｅｌ ｄ１の鎖１とＦｅｌ ｄ１の鎖２とを含んでなる融合タンパク質であり、該Ｆｅｌ ｄ１の鎖１と該Ｆｅｌ ｄ１の鎖２が一ペプチド結合を介して直接又はスペーサーを介して融合しており、該スペーサーが一方の鎖のＮ末端が他方の鎖のＣ末端と結合している、請求項１に記載の組成物。
3. 前記Ｆｅｌ ｄ１の鎖２がそのＣ末端を経由して、直接又はスペーサーを介してＦｅｌ ｄ１の鎖１のＮ末端に融合している、請求項２に記載の組成物。
4. 前記Ｆｅｌ ｄ１の鎖１がそのＣ末端を経由して、直接又はスペーサーを介してＦｅｌ ｄ１の鎖２のＮ末端に融合している、請求項２に記載の組成物。
5. 前記Ｆｅｌ ｄ１の鎖１と前記Ｆｅｌ ｄ１の鎖２がスペーサーを介して融合しており、該スペーサーが一方の鎖のＮ末端を他方の鎖のＣ末端と結合させており、該スペーサーが１〜２０のアミノ酸残基を有するアミノ酸配列からなる、請求項２ないし４の何れか一に記載の組成物。
6. 前記Ｆｅｌ ｄ１の鎖１と前記Ｆｅｌ ｄ１の鎖２がスペーサーを介して融合しており、該スペーサーが一方の鎖のＮ末端を他方の鎖のＣ末端と結合させており、該スペーサーが１０〜３０のアミノ酸残基のアミノ酸配列からなり、好ましくは該スペーサーが１５のアミノ酸残基のアミノ酸配列からなり、最も好ましくは該スペーサーが（ＧＧＧＧＳ）３である、請求項２ないし４の何れか一に記載の組成物。
7. 前記融合タンパク質が、
   (a) 配列番号２４；
   (b) 配列番号５４；
   (c) 配列番号５５；
   (d) 配列番号５６；及び
   (e) 配列番号５７
   からなる群から選択されるアミノ酸配列を含有する、請求項２ないし６の何れか一に記載の組成物。
8. 前記少なくとも一の抗原がＦｅｌ ｄ１タンパク質であり、該Ｆｅｌ ｄ１タンパク質が、
   (a) 配列番号２４；
   (b) 配列番号５４；
   (c) 配列番号５５；
   (d) 配列番号５６；及び
   (e) 配列番号５７
   からなる群から選択され、好ましくは該Ｆｅｌ ｄ１タンパク質が配列番号５５である、請求項２ないし６の何れか一に記載の組成物。
9. 前記Ｆｅｌ ｄ１の鎖１が、配列番号２２の配列ないしはそのホモログ配列を含んでなり、該ホモログ配列が配列番号２２に８０％以上、好ましくは９０％以上、さらにより好ましくは９５％以上の同一性を有し、最も好ましくはＦｅｌ ｄ１の鎖１が配列番号２２のアミノ酸配列からなる、請求項２ないし８の何れか一に記載の組成物。
10. 前記Ｆｅｌ ｄ１の鎖２が、配列番号２３、配列番号２５又は配列番号２６の配列ないしはそのホモログ配列を含んでなり、該ホモログ配列が配列番号２３、配列番号２５又は配列番号２６に８０％以上、好ましくは９０％以上、さらにより好ましくは９５％以上の同一性を有し、最も好ましくはＦｅｌ ｄ１の鎖２が配列番号２３のアミノ酸配列からなる、請求項２ないし８の何れか一に記載の組成物。
11. 前記コア粒子がウイルス様粒子であり、好ましくは該ウイルス様粒子がＲＮＡバクテリオファージのウイルス様粒子である、請求項１ないし１０の何れか一に記載の組成物。
12. 前記ＲＮＡバクテリオファージがＱβ、ｆｒ、ＧＡ又はＡＰ２０５である、請求項１１に記載の組成物。
13. 前記ＲＮＡバクテリオファージがバクテリオファージＱβである、請求項１１に記載の組成物。
14. ＲＮＡバクテリオファージの前記ウイルス様粒子が配列番号１のコートタンパク質を含む、請求項１１に記載の組成物。
15. 前記第一付着部位が、アミノ基、好ましくはリジンのアミノ基を含有するか又は好ましくはそのものである、請求項１ないし１４の何れか一に記載の組成物。
16. 前記第二付着部位が、スルフヒドリル基、好ましくはシステインのスルフヒドリル基を含有するか又は好ましくはそのものである、請求項１ないし１５の何れか一に記載の組成物。
17. 前記第一付着部位がアミノ基を含有し、前記第二付着部位がスルフヒドリル基を含有し、好ましくは該アミノ基がリジンのアミノ基であり、さらに好ましくは該スルフヒドリル基がシステインのスルフヒドリル基である、請求項１ないし１６の何れか一に記載の組成物。
18. さらにリンカーを含有し、該リンカーが、前記Ｆｅｌ ｄ１タンパク質のＣ末端に融合する、請求項１ないし１７の何れか一に記載の組成物。
19. 医薬として使用するための、請求項１ないし１８の何れか一に記載の組成物。
20. 請求項１ないし１８の何れか一に記載の組成物を含有してなり、好ましくはさらに少なくとも一のアジュバントを含有してなるワクチン。
21. (a) 請求項１ないし１８の何れか一に記載の組成物、と
    (b) 薬学的に受容可能な担体
    とを含んでなる薬剤組成物。
22. (a) 少なくとも一の第一付着部位を有するコア粒子であって、ウイルス様粒子(ＶＬＰ)又はウイルス粒子であるコア粒子を供給する、
    (b) 少なくとも一の第二付着部位を有する少なくとも一の抗原であって、Ｆｅｌ ｄ１タンパク質ないしはＦｅｌ ｄ１断片であり、好ましくは該Ｆｅｌ ｄ１タンパク質がＦｅｌ ｄ１の鎖１とＦｅｌ ｄ１の鎖２とを含んでなり、少なくとも一の共有結合を介して該Ｆｅｌ ｄ１の鎖１が該Ｆｅｌ ｄ１の鎖２に結合している、抗原を供給する、
    (c) 該コア粒子と該少なくとも一の抗原を結合させて、該少なくとも一の第一付着部位と該少なくとも一の第二付着部位を介して該少なくとも一の抗原と該コア粒子が結合している組成物を産生する
    ことを含む、請求項１ないし１８の何れか一に記載の組成物の産生方法。
23. ネコアレルギーの治療のための医薬の製造のための、請求項１ないし１８の何れか一に記載の組成物の使用。
24. 請求項１ないし１８の何れか一に記載の組成物がヒト又は非ヒト動物に投与されることを含み、好ましくは該非ヒト動物がイヌ又はネコである、請求項２３に記載の使用。
25. 前記組成物が、注射、注入、吸入、経口投与によって、又は筋肉内、静脈内、粘膜経由、経皮、鼻腔内、又は皮下に投与される、請求項２４に記載の使用。