JP2008517071A - ポリマー−充填剤カップリング添加剤 - Google Patents

ポリマー−充填剤カップリング添加剤 Download PDF

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Abstract

ポリマー組成物中のカーボンブラック、酸化カーボンブラック、シリカ、他の鉱物系充填剤又はそれらの混合物の分散性を、ポリマー−充填剤カップリング化合物Q−A−Bの使用によって改善する。ポリマー−充填剤カップリング化合物Q−A−Bにおいて、Qは、不飽和炭素−炭素結合に1,3-双極子付加することが可能な双極性の窒素含有部分であり、Bは、オキサゾリン、チアゾリン、アルコキシシラン又はアリルスズ部分であり、Aは、QとBの間に橋かけを形成する連結原子又は基である。

Description

本発明は、概してポリマー配合物中の一種又は複数種の充填剤の分散に関し、特には低ヒステリシスなゴムの調製に関するものである。
多くの産業において、充填剤が良好に分散したポリマー配合物を製造することがしばしば望まれる。ゴム工業においては、補強性充填剤等の他の成分と配合された後、加硫された際に、低減されたヒステリシスを示すエラストマー配合物を製造することが望まれ得る。ゴムのヒステリシスとは、ゴムを変形させるために加えられるエネルギーと、ゴムがその当初の変形されていない状態に戻るに従って回収されるエネルギーとの間の差を指す。エラストマー分子と一種又は複数種の補強性充填剤との間の相互作用がヒステリシスに影響することが知られており、エラストマー成分の全体に渡って補強性充填剤の良好な分散性を確保することによって、配合エラストマー系のヒステリシス及び他の物理特性を改善できることが分かっている。タイヤ、パワーベルト等の物品を構成する部品に加工された際に、低減されたヒステリシスを示すエラストマー配合物は、通常の使用中に機械的な応力を受けた際に、反発性の向上と発熱性の低減を示す。空気入りタイヤでは、ヒステリシス特性の低減は、タイヤの動作中の転がり抵抗及び発熱性の低減に関連する。その結果として、かかる空気入りタイヤを使用した車両において、燃費の低減が実現される。
カーボンブラック及び/又はシリカは、ゴム配合物における周知の補強性充填剤であり、これら並びに他の充填剤が、熱可塑性プラスチック、複合材料、塗料等の他の産業において、ポリマー配合物用の充填剤として、しばしば使用されている。ゴム中において、充填剤の分散性を改良する試みとしては、配合材料の補強性を促進する選択反応性プロモーターの存在下においてカーボンブラック−ゴム混合物を高温で混合することが挙げられる。他のアプローチとしては、例えば、配合材料の表面酸化や、例えば、N,N,N',N'-テトラメチルジアミノ-ベンゾフェノン(ミヒラーケトン)、スズカップリング剤等を用いたポリマーの末端への化学的変性が挙げられる。これらのアプローチの総ては、エラストマーとカーボンブラック配合材料との間の相互作用を向上させて、各カーボンブラック凝集体の分散を安定させ、且つ凝集体間の接触を低減することに焦点を当てている。
シリカ粒子の表面上の極性シラノール基は自己凝集する傾向があり、結果として、配合後にシリカ粒子が再凝集し、シリカの分散性が低下し、配合物の粘度が上昇するので、シリカ充填剤の分散性が懸念される。シリカ充填剤の強固なネットワークは、押出及び成形作業において加工し難い堅い未硬化配合物をもたらすこととなる。シリカの表面に対して反応性のシリル基等の部分と、エラストマーに結合するメルカプト基、アミノ基、ビニル基、エポキシ基又は硫黄基等の部分とを有する二官能性のシリカカップリング剤を配合中に使用することによって、シリカの分散性を向上させられることが分かっている。また、シリカと化学的に結合並びに/或いは相互作用して分散性を向上させるアルコキシシリル基等の官能基で鎖末端を化学的に変性されたエラストマーを使用することによっても、シリカの分散性の向上を実現することができる。
しかしながら、特に、ゴム工業において、ポリマー組成物中の充填剤の分散性を改良し、低ヒステリシス特性及び改良された加工性を有するゴムを製造する必要が依然としてある。
ポリマーの分子構造中の複数の不飽和炭素−炭素結合に付加することによってポリマーに結合できる第一部分Qと、一種又は複数種の充填剤の一又は複数の表面基に結合できる第二部分Bと、QとBの間に橋かけを形成する連結原子又は基Aとを有するポリマー−充填剤カップリング化合物の使用によって、ポリマー組成物中の一種又は複数種の充填剤の分散を向上させることができる。更に、ゴム組成物中において添加剤として前記カップリング化合物を使用することで、結合ゴムが増加し、ペイン効果が低減され、タンジェントデルタ(tanδ)が低減され、ゴム配合物及びそれから作製した物品において、両ヒステリシス指標が低減されることとなる。ここに記載されたポリマー−充填剤カップリング化合物は、ゴム組成物中において個々の不飽和エラストマーを使用した際、並びに、不飽和エラストマーを含むゴムのブレンドを使用した際に、通常のゴムの混合手法を採用した場合に、ヒステリシスを大幅に低減できるという利点をもたらす。
具体的に、ここに記載された化合物は、式:Q−A−B
[式中、Qは、不飽和炭素−炭素結合に1,3-双極子付加することが可能な双極性の窒素含有部分であり;Bは、オキサゾリン部分、チアゾリン部分、アルコキシシラン部分又はアリルスズ部分であり;Aは、QとBの間に橋かけを形成する連結原子又は基である]で表わされる。
Qは、ニトロン、ニトリルオキシド、及びニトリルイミンからなる部分の群から選択される。かかる部分は、ポリマーの分子構造中の不飽和炭素−炭素結合に付加できる。前記Q−A−B化合物のB部分は、充填剤の凝集体及び/又は粒子上の一又は複数の反応性表面基に結合するのに利用できる。従って、前記Q−A−B化合物は、前記ポリマーの全分子構造{例えば、前記ポリマーの骨格及び/又はペンダント基}に沿って充填剤の凝集体及び/又は粒子を結合させることによって、充填剤の分散を促進することができる。
ここに記載されたQ−A−B化合物と共に有用な充填剤としては、特に限定されるものではないが、カーボンブラック、酸化カーボンブラック、シリカ、及びそれらの混合物が挙げられる。更には、カーボンブラック、酸化カーボンブラック、シリカ、及びそれらの混合物を、ケイ酸塩、タルク、カオリン、クレー、金属酸化物、アルミニウム水和物、マイカ等の鉱物系充填剤、及びこれらのいずれかの混合物と組み合わせることもできる。
ポリマー組成物中の充填剤の分散を促進する方法、及び変性ポリマーの製造方法において、前記Q−A−B化合物を使用することができ、ここで、前記Q−A−BのQ部分は、ポリマー分子構造中の複数の不飽和炭素−炭素結合に付加する。加えて、前記Q−A−B化合物を、特に限定されるものではないが、分子構造中に複数の不飽和炭素−炭素結合を有するエラストマーと、前記Q−A−BのB部分に対して反応性の表面部分を有する充填剤と、硬化剤とを含むゴム組成物及び/又は加硫物等の配合物と共に使用することができる。更には、Q−A−B化合物を含む加硫物を利用した少なくとも一つの部品、例えば、タイヤのトレッドを具えたタイヤも記載する。
また、前記Q−A−B化合物は、生体反応剤、特には医薬組成物としても有用であり得る。
ここでは、エラストマー、ポリマー及びゴムとの語句を、互いに置き換え可能なものとして使用する。
分子構造中に複数の不飽和炭素−炭素結合を有するポリマーを含むポリマー組成物中の充填剤の分散を促進するのに特に有用な化合物は、式:Q−A−B
[式中、Qは、不飽和炭素−炭素結合に1,3-双極子付加することが可能な双極性の窒素含有部分を含み;Bは、オキサゾリン部分、チアゾリン部分、アルコキシシラン部分及びアリルスズ部分からなる群から選択され;Aは、QとBの間に橋かけを形成する連結原子又は基である]で表わされる。
充填剤の分散を促進するための使用に加えて、前記化合物は、他の用途を有する可能性がある。例えば、特に限定されるものではないが、N-tert-ブチル-アルファ-フェニルニトロン(PBN)等のニトロン含有化合物が多くの生体系において酸化防止剤として作用できるフリーラジカルスピントラップ剤であることが知られている。非限定的な例として、PBNの投与により、肝臓の脂質及びタンパク質の酸化的損傷並びに実験的肝硬変における肝臓の損傷を防止することができ、また、虚血性脳障害から保護することができる。更に、チアゾール化合物類及び/又はそれらの誘導体が免疫調節活性及び血管形成阻害活性を有し得ることが知られている。そのため、前記Q−A−B化合物、とりわけ、特に限定されるものではないが、Qがニトロン部分を含む並びに/或いはBがチアゾリン部分又はその誘導体を含む化合物は、生体反応剤として、特には、医薬組成物において有用であり得る。
本明細書において使用する場合、オキサゾリン部分及びチアゾリン部分との語句は、下記式I〜III:
Figure 2008517071
[式中、Xは、酸素又は硫黄であって;R1、R2、R3、R4、R5、R6、及びR7は、それぞれ独立して水素、分岐鎖若しくは直鎖状のC1−C20アルキル基、分岐鎖若しくは直鎖状のC3−C20シクロアルキル基、分岐鎖若しくは直鎖状のC6−C20アリール基、分岐鎖若しくは直鎖状のC7−C20アルキルアリール基、又はA(ここで、Aは、QとBの間に橋かけを形成する連結原子又は基である)である]の一つ以上によって具体化される構造を含むことを意図する。
Qは、ニトロン、ニトリルオキシド、又はニトリルイミンを含むことができる。例えば、Qは、それぞれ、式IV〜VI:
Figure 2008517071
[式中、R8、R9、R10、R11、R12、及びR13は、それぞれ独立してA、水素、分岐鎖若しくは直鎖状のC1−C20アルキル基、分岐鎖若しくは直鎖状のC3−C20シクロアルキル基、分岐鎖若しくは直鎖状のC6−C20アリール基、式VII:
Figure 2008517071
(式中、Yは、ニトロ基、シアノ基、クロロ基、ブロモ基、分岐鎖若しくは直鎖状のC1−C20アシル基、分岐鎖若しくは直鎖状のC1−C20アルコキシカルボニル基、分岐鎖若しくは直鎖状のC1−C20アルコキシ基、及び分岐鎖若しくは直鎖状のC7−C20アルキルアリール基からなる群から選択される)で表わされる置換フェニル基である]で表されるニトロン、ニトリルオキシド、又はニトリルイミンを含むことができる。
前記アリルスズ部分は、式:−CH=CHCH2Sn(R14)3
[式中、R14は、それぞれ独立して分岐鎖若しくは直鎖状のC1−C20アルキル基、分岐鎖若しくは直鎖状のC3−C20シクロアルキル基、分岐鎖若しくは直鎖状のC6−C20アリール基及び分岐鎖若しくは直鎖状のC7−C20アルキルアリール基からなる群から選択される]を含むことができる。前記アリルスズ部分の−CH部位は、前記化合物の前記A基に結合する。
前記アルコキシシラン部分は、式:−Si(OR15)3
[式中、R15は、それぞれ独立して1から約6個の炭素原子(或いは、1から約4個の炭素原子)を含む]を含むことができ、前記アルコキシシラン部分の−Si部位は、前記化合物の前記A基に結合する。
前記連結原子又は基Aは、分岐鎖若しくは直鎖状のC1−C20アルキレニル部分、分岐鎖若しくは直鎖状のC3−C20シクロアルキレニル部分、分岐鎖若しくは直鎖状のC6−C20アリーレニル部分、分岐鎖若しくは直鎖状のC7−C20アルキルアリーレニル部分であることができる。更に、Aは、[A'−(Z−A'')k]
[式中、A'及びA''は、それぞれ独立して分岐鎖若しくは直鎖状のC1−C20アルキレニル部分、分岐鎖若しくは直鎖状のC3−C20シクロアルキレニル部分、分岐鎖若しくは直鎖状のC6−C20アリーレニル部分、分岐鎖若しくは直鎖状のC7−C20アルキルアリーレニル部分であり;Zは、酸素、硫黄又はC=Oであり;kは、1から約4である]を含むことができる。例えば、Aは、Q及び/又はBとのオルト、メタ若しくはパラ結合を有するフェニル基を含むことができる。他の例では、Aは、(CH2)m
[式中、mは、1から約10である]を含むことができる。
非限定的な例として、前記Q−A−B化合物の一実施態様は、式VIII:
Figure 2008517071
で表わされ、即ち、4-(2-オキサゾリル)-フェニル-N-メチル-ニトロン(4OPMN)である。
更なる非限定的な例として、前記Q−A−B化合物の他の一実施態様は、式IX:
Figure 2008517071
で表わされ、即ち、4-(2-オキサゾリル)-フェニル-N-フェニル-ニトロン(4OPPN)である。
追加の非限定的な例として、前記Q−A−B化合物の他の一実施態様は、式X:
Figure 2008517071
で表わされ、即ち、フェニル-N-[4-(2-オキサゾリル)フェニル]ニトロン(P4OPN)である。
同様に、前記Q−A−B化合物の他の非限定的な例は、4-(2-オキサゾリル)-フェニル-N-メチル-ニトロン、4-(2-チアゾリル)-フェニル-N-メチル-ニトロン、4-(2-オキサゾリル)-フェニル-N-フェニル-ニトロン、4-(2-チアゾリル)-フェニル-N-フェニル-ニトロン、フェニル-N-4-(2-オキサゾリル)-フェニル-ニトロン、フェニル-N-4-(2-チアゾリル)-フェニル-ニトロン、4-トリル-N-4-(2-オキサゾリル)-フェニル-ニトロン、4-トリル-N-4-(2-チアゾリル)-フェニル-ニトロン、4-メトキシフェニル-N-4-(2-オキサゾリル)-フェニル-ニトロン、4-メトキシフェニル-N-4-(2-チアゾリル)-フェニル-ニトロン、4-(2-オキサゾリル)-フェニル-ニトリルオキシド、4-(2-チアゾリル)-フェニル-ニトリルオキシド、4-(2-オキサゾリル)-フェニル-N-メチル-ニトリルイミン、4-(2-チアゾリル)-フェニル-N-メチル-ニトリルイミン、4-(2-オキサゾリル)-フェニル-N-フェニル-ニトリルイミン、4-(2-チアゾリル)-フェニル-N-フェニル-ニトリルイミン、フェニル-N-4-(2-オキサゾリル)-フェニル-ニトリルイミン、フェニル-N-4-(2-チアゾリル)-フェニル-ニトリルイミン等である。
通常の化学合成法を用いて、過度の実験を行うことなく、前記典型的な化合物及び他のQ−A−B化合物を製造することができる。4OPPN、4OPMN及びP4OPNの典型的な製造方法を、それぞれ、下記例1、2及び3に開示する。しかしながら、他の出発物質及び中間体を用いた他の公知の化学合成法を用いても、これら及び他のQ−A−B化合物を製造できることが分かっている。Bがアリルスズ部分であるQ−A−B化合物の典型的な製造法として、以下のものが挙げられる。アルキルスズリチウム化合物(R3SnLi)を1-ブロモ-4-クロロブタ-2-エン(Cl−CH2CH=CHCH2−Br)と反応させて、R3Sn−CH2CH=CHCH2−Cl(A)を生成させる。次に、テトラヒドロフラン(THF)の存在下、(A)をリチウムと反応させて、R3Sn−CH2CH=CHCH2−Li(B)を生成させる。次に、(B)をキシレンジブロマイド(Br−CH2−フェニレン−CH2−Br)と反応させて、いくつかのジ付加体及び未反応の原料ジブロモキシレンと共に、モノ付加体R3Sn−CH2CH=CHCH2−CH2−フェニル−CH2−Br(C)を生成させる。次に、生成物(C)を分離し、ヘキサメチレンテトラアミン及び酸と反応させて、R3Sn−CH2CH=CHCH2−CH2−フェニル−CH=O(D)を生成させる。次に、(D)を、NH2OHと反応させてニトリルオキシド(E)を生成させ、或いはRNHOHと反応させてニトロン(F)を生成させる。B部分がアルコキシシラン部分であるQ−A−B化合物の典型的な製造法は、上記で得た化合物(E)又は(F)を使用できる。例えば、アリルスズと過剰のSiCl4との反応、及びその後のアルコールROHによる個々の生成物の処理によって、(E)又は(F)の一方からシランを生成させ、トリアルコキシシロキサン-ニトリルオキシド又は-ニトロンを生成させる。これら典型ルートの夫々において、AはCH2であり、各B部分は、結合したアリル基を含む。上述のように、上記化合物の合成は単なる一例であり、他の出発物質及び中間体を用いた他の公知の化学合成法を用いても、これら及び他のQ−A−B化合物を製造できるので、特に限定されないことが分かっている。
ここで使用するポリマーは、分子構造内に炭素−炭素不飽和を含み、該ポリマーとしては、熱可塑性ポリマー並びに熱硬化性ポリマーが挙げられる。前記不飽和は、ポリマーの骨格に沿って存在することができ、並びに/或いは、エチレン基等のペンダント基として存在することもできる。分子構造中に炭素−炭素不飽和を含む好適なエラストマーとしては、天然ゴム、並びに、脂肪族、共役ジオレフィン類、具体的には、特に限定されるものではないが、ブタジエン、イソプレン、ペンタジエン等の1分子当り4から8個の炭素原子を含むものを重合させて製造したものや、かかるジエン類のコポリマー及びターポリマー等の合成ゴムが挙げられる。ここで使用するエラストマーのポリマー骨格は、かなりの量の不飽和を含み得る。例えば、ポリマー骨格中の炭素−炭素結合の少なくとも約5%が不飽和結合である。
不飽和炭素鎖を有するゴムの特徴は、不飽和鎖ゴムがRゴムと呼ばれているANSI/ASTM基準D 1418−79Aに示されるように、当該技術分野で周知である。クラスRのゴムとしては、天然ゴム、及び少なくとも一部がジオレフィン類に由来する種々の合成ゴムが挙げられる。次の記載:アクリレート-ブタジエンゴム;ブタジエンゴム;クロロ-イソブテン-イソプレンゴム;クロロプレンゴム;合成イソプレン;ニトリル-ブタジエンゴム;ニトリル-クロロプレンゴム;ニトリル-イソプレンゴム;天然ゴム;スチレン-ブタジエンゴム;スチレン-クロロプレンゴム;及びスチレン-イソプレンゴムは、本発明の組成物に使用できるRクラスのゴムの包括的なリストである。また、ここで使用する炭素−炭素不飽和を有するゴムは、特に限定されるものではないが、エチレン-プロピレンジエンモノマーに由来し、通常、その炭素結合の約3%から約8%が不飽和炭素−炭素結合であるEPDMゴム等のRゴム以外であってもよい。
本発明の実施態様で使用する合成ポリマーの更なる典型例としては、特に限定されるものではないが、ブタジエンや、例えば、メチルブタジエン、ジメチルブタジエン及びペンタジエン等のブタジエンの相同物及び誘導体の単独重合生成物、並びに、ブタジエン又はブタジエンの相同物若しくは誘導体と他の不飽和有機化合物とから生成させたコポリマーが挙げられる。後者の中には、例えば、エチレン、プロピレン、又はイソプレンと共重合してブチルゴムとしても知られるポリイソブチレンを生成するイソブチレン等のオレフィン類;ブタジエン及びイソプレン等のジエンモノマー類と共重合可能なビニル化合物;アクリル酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、メタクリル酸、アルファメチルスチレン、(o-、m-、又はp-)メチルスチレン及びスチレン(最後の化合物はブタジエンと重合してスチレンブタジエンゴムを形成する)、並びに、アクロレイン及びビニルエチルエーテル等のビニルエステル類並びに種々の不飽和アルデヒド類、ケトン類及びエーテル類がある。
一般に、ここに記載された組成物と共に有用なエラストマーは、共役ジエンモノマー類のホモポリマー、共役ジエンモノマー類とモノビニル芳香族モノマー類及びトリエン類とのコポリマー及びターポリマーであり得る。より具体的に、ここに記載された組成物と共に使用するエラストマーとしては、天然ゴム、合成ポリイソプレン、ポリブタジエン、ポリスチレン、スチレン-ブタジエンコポリマー、イソプレン-ブタジエンコポリマー、イソプレン-スチレンコポリマー、スチレン-イソプレン-ブタジエンのターポリマー、アクリロニトリル-ブタジエンゴム、アクリトニトリルとブタジエンとスチレンのターポリマー、並びにそれらのブレンドが挙げられる。
前記化合物Q−A−Bと分子構造中に複数の不飽和炭素−炭素結合を含むポリマーとの間の化学反応をスキーム1〜3で図解する。これら3つの各スキームでは、ポリマー(P)を、"n"モルのQ−A−BのQ部分と反応する"n"個の不飽和炭素−炭素結合を有するものとして表わす。実用的な見地からは、ポリマーの分子構造中の利用可能な不飽和炭素−炭素結合の総てが反応するとは限らず、そのため、"n"は、反応サイトの平均数を表わすように意図されていることが分かる。スキーム1では、Q部分はニトロンであり;スキーム2では、Q部分はニトリルオキシドであり;スキーム3では、Q部分はニトリルイミンである。便宜上、Q−A−BをPと反応させることによって製造される変性ポリマーを、それぞれP−(Q'−A−B)n;P−(Q''−A−B)n;及びP−(Q'''−A−B)nとして表わし、ここで、Q'、Q''及びQ'''は、個々に特定されたQ部分とポリマーPとの反応生成物を示す。
スキーム4〜17は、第二の反応、即ち、Q−A−BのB部分の充填剤の表面上の反応基への結合を図解している。この反応は、QとポリマーPとの反応とは独立に起こる。即ち、B部分−充填剤反応が起こるために、Q部分がポリマーPに結合していることは必要ではない。該B部分−充填剤反応は、Q部分−P反応の前、Q部分−P反応と同時、又はQ部分−P反応の後に起こり得る。しかしながら、便宜上、ポリマー及び充填剤がどのように連結し得るかを図解するために、スキーム4〜17は、充填剤との反応前にポリマーが変性されている実施態様を図解している。典型的な変性ポリマーとして、スキーム1に記載された反応から得られるものについて説明する。
スキーム4〜11に図解するように、Q−A−Bとカーボンブラック/酸化カーボンブラックの混合によって、カーボンブラック/酸化カーボンブラックの前記化合物のB部分への直接的な結合が可能になるように、Q−A−BのB部分は、カーボンブラック/酸化カーボンブラック(CB)の表面基に対して反応性のオキサゾリン又はチアゾリン部分を含む。従って、Qとポリマーとの反応によって、ポリマーの分子構造に沿って充填剤が結合する。
スキーム12〜15に図解するように、Q−A−Bとシリカ充填剤の混合によって、シリカの前記化合物のB部分への直接的な結合、並びにQとポリマーとの反応によるポリマーの分子構造に沿ったシリカ充填剤の結合が可能になるように、Q−A−BのB部分は、シリカの表面水酸基に対して反応性のオキサゾリン又はチアゾリン部分を含む。
スキーム16に図解するように、Q−A−Bとシリカ充填剤の混合によって、シリカの前記化合物のB部分への直接的な結合、並びにQとポリマーとの反応によるポリマーの分子構造に沿ったシリカ充填剤の結合が可能になるように、Q−A−BのB部分は、シリカの表面水酸基に対して反応性のアルコキシシラン基を含む。
スキーム17に図解するように、Q−A−Bとカーボンブラック/酸化カーボンブラック充填剤の混合によって、カーボンブラック/酸化カーボンブラックの前記化合物のB部分への直接的な結合、並びにQとポリマーとの反応によるポリマーの分子構造に沿ったカーボンブラック/酸化カーボンブラック充填剤の結合が可能になるように、Q−A−BのB部分は、カーボンブラック/酸化カーボンブラック上に存在する表面オルト-キノン構造に対して反応性のアリルスズ基を含む。
上記に図解された総ての反応において、二つ以上のQ−A−B化合物が、充填剤粒子又は凝集体上の表面基に結合できる。この実施態様は、特にスキーム16に図解されている。
カーボンブラック、酸化カーボンブラック、シリカ、又は他の充填剤の混合物を使用した場合、反応は独立に起こるであろう。
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上記スキームでは、カーボンブラック/酸化カーボンブラック及びシリカとの反応を図解したが、Q−A−BのB部分に対して反応性の表面基を有する他の充填剤も、Qとポリマーとの反応によって、ポリマーの分子構造に沿って結合するであろう。例えば、特に限定されるものではないが、ケイ酸塩、タルク、カオリン、クレー、金属酸化物、アルミニウム水和物、マイカ等の鉱物系充填剤は、かかる反応性の表面基を有し、カーボンブラック、酸化カーボンブラック及び/又はシリカとの混合物を含めて、これらを個々に又はこれらのいずれかを含む混合物として用いることができる。
上記スキーム1〜3で図解したように、本発明の一実施態様においては、分子構造中に複数の不飽和炭素−炭素結合を含むポリマーを式Q−A−Bで表わされる化合物と上記のようにして接触させて変性ポリマーを生成させることによって、変性ポリマーを製造することができる。前記Q−A−B化合物の量は、変性されるポリマーの重量で計算して約0.1から約30重量パーセントの範囲とすることができる。或いは、Q−A−B化合物の量を、使用するポリマーの約0.5から約10重量パーセントの範囲とすることができ、更には、ポリマーの約1から約8重量パーセントの範囲とすることができる。変性反応は、溶液中、又は無溶媒条件下(固相反応)で実施できる。ミリング又はバンバリーミキサー中等での如何なる従来技術によっても、ゴムにQ−A−B化合物を添加することができる。
例えば、重合反応から得られるセメントにQ−A−B化合物を添加すること、乾燥したポリマーの小片上に該化合物をスプレーすること、或いは、充填剤の添加前にポリマー組成物にポリマーと共に該化合物を添加すること等によって、重合反応の後のいつでも、変性ポリマーを得ることができる。
従って、ポリマー組成物中での充填剤の分散を促進する方法は、(a)ポリマーと該ポリマーの約0.1から約30重量パーセントの式:Q−A−Bで表わされる化合物とを反応させることによって、分子構造中に複数の不飽和炭素−炭素結合を有するポリマーを変性して、変性ポリマーを生成させる工程、及び(b)該変性ポリマーと、前記化合物のB部分に結合できる表面基を有する充填剤とを反応させる工程を含むことができる。
他の実施態様では、ポリマー組成物中での充填剤の分散を促進する方法は、(i)分子構造中に複数の不飽和炭素−炭素結合を有するポリマー、(ii)該ポリマーの約0.1から約30重量パーセントの式:Q−A−Bで表わされる化合物;及び(iii)該化合物のB部分に結合できる表面基を有する充填剤を、一緒に混合する工程を含むことができる。
本発明の加硫可能なエラストマー組成物は、分子構造中に複数の不飽和炭素−炭素結合を含むエラストマー;ヒステリシスを低減できる量の、例えば、エラストマーの約0.1から約30重量パーセントの式:Q−A−Bで表わされる化合物;該化合物のB部分に結合できる表面基を有する充填剤;及び硬化剤を含む。硬化剤とは、硫黄で加硫可能なゴム組成物中で一般に用いられる硫黄及び促進剤を含む硬化パッケージを意味する。充填剤は、カーボンブラック、酸化カーボンブラック、シリカ、又はこれらのあらゆる可能な混合物であってもよい。一実施態様では、エラストマーと充填剤を含むマスターバッチにおいて、Q−A−B化合物を添加する。他の実施態様では、上記のように、Q−A−B化合物をエラストマーと予備反応させて、変性エラストマーを生成させることができる。その他の実施態様では、リミル段階又は最終混合段階でQ−A−B化合物を添加して、Q−A−B化合物をエラストマー及び充填剤と反応させることができる。
従って、加硫エラストマー組成物の製造方法は、(a)(i)分子構造中に複数の不飽和炭素−炭素結合を含むエラストマー、(ii)カーボンブラック、酸化カーボンブラック、シリカ、鉱物系充填剤、又はそれらの混合物を含む充填剤、(iii)式:Q−A−Bで表わされる化合物、及び(iv)硬化剤を、一緒に混合する工程;並びに(b)該組成物を硬化させる工程を含むことができる。
他の実施態様において、加硫エラストマー組成物の製造方法は、(a)(i)分子構造中に複数の不飽和炭素−炭素結合を含むエラストマーと該ポリマーの約0.1から約30重量パーセントの式:Q−A−Bで表わされる化合物とを反応させることによって調製した変性ポリマー、(ii)カーボンブラック、酸化カーボンブラック、シリカ、鉱物系充填剤、又はそれらの混合物を含む充填剤、及び(iii)硬化剤を、一緒に混合する工程;並びに(b)該組成物を硬化させる工程を含むことができる。
得られる加硫可能なエラストマー組成物は、Q−ポリマー反応及びB−充填剤反応の両方が起こった後、(a)(i)分子構造中に複数の不飽和炭素−炭素結合を有するエラストマー、(ii)式:Q−A−Bで表わされる化合物、及び(iii)該化合物のB部分に結合した表面基を有する充填剤の反応生成物;並びに(b)硬化剤を含む。
トレッドストック配合物においては、共役ジエンポリマー、又は共役ジエンモノマー類とモノビニル芳香族モノマー類とのコポリマー若しくはターポリマーを、100部のゴムとして利用でき、或いは、それらを、天然ゴム、合成ゴム及びそれらのブレンド等の従来使用されている如何なるトレッドストックゴムとブレンドすることもできる。かかるゴムは、当業者に周知であり、特に限定されるものではないが、アクリロニトリル-ブタジエンゴム、シリコーンゴム、フッ素エラストマー類、エチレンアクリルゴム、エチレン酢酸ビニルコポリマー、エピクロロヒドリンゴム、塩素化ポリエチレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、水素化ニトリルゴム、テトラフルオロエチレン-プロピレンゴム等が挙げられる。本発明の加硫可能なエラストマー組成物を従来のゴムとブレンドする場合、全ゴムの約10重量パーセントから20重量パーセントを下限としつつ、広範囲に渡って量を変えることができる。最少量は、主として所望の物理特性に依存する。
前記加硫可能なエラストマー組成物には、シリカ、カーボンブラック、酸化カーボンブラック、鉱物系充填剤、又はそれらの混合物等の補強性充填剤を配合することができる。本発明の加硫可能なエラストマー組成物に使用できるシリカ充填剤の例としては、湿式シリカ(含水ケイ酸)、乾式シリカ(無水ケイ酸)、ケイ酸カルシウム等が挙げられる。他の好適な充填剤としては、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム等が挙げられる。更に有用なシリカ充填剤としては、沈降非晶質シリカが挙げられる。これらシリカがそのように呼ばれる理由は、水中での化学反応によって生成し、該水から超微細な球形粒子として沈降するからである。これらの一次粒子は、強く会合して凝集体となっており、該凝集体は、次に、より弱く組み合わさって集合体となっている。BET法で測定した表面積は、異なるシリカの補強特性の最適な基準をもたらす。本発明に関わるシリカとしては、表面積が約32m2/gから約400m2/gであるべきである。或いは、表面積は、約100m2/gから約250m2/gの範囲にあってもよく、更には、約150m2/gから約220m2/gの範囲を使用することもできる。シリカ充填剤のpHは、一般には約5.5から約7又は僅かにそれを上まわり、更に有用なpH範囲は、約5.5から約6.8である。
前記エラストマー100部に対して0から約100部(phr)の量でシリカを使用できる。或いは、シリカを約5から約80phrの量で使用でき、更には、約30から約80phrの量で使用することもできる。有用な上側範囲は、このタイプの充填剤により付与される高い粘度によって限定される。使用可能な市販のシリカとしては、特に限定されるものではないが、PPG工業(ピッツバーグ、ペンシルバニア)製のHi−Sil(登録商標)190、Hi−Sil(登録商標)210、Hi−Sil(登録商標)215、Hi−Sil(登録商標)233、Hi−Sil(登録商標)243等が挙げられる。デグッサ社(例えば、VN2、VN3)、ローヌ・プーラン(例えば、Zeosil(登録商標)1165MP)、並びにJ.M.フーバー社から市販されている多くの有用な市販グレードの他のシリカも利用できる。
前記エラストマーには、酸化されたカーボンブラックを含め、総ての形態のカーボンブラックを配合できる。カーボンブラックは、約0phrから約100phrの範囲の量で存在できる。或いは、カーボンブラックを約5から約80phr配合でき、更には、約20から約70phrの量で使用できる。該カーボンブラックとしては、一般に入手可能で、商業生産されている如何なるカーボンブラックをも挙げることができる。例えば、少なくとも約20m2/gから約200m2/gまでの表面積を有するカーボンブラックを使用でき、更には、少なくとも約35m2/gから約200m2/gまでの表面積を有するカーボンブラックも使用できる。表面積の値は、セチルトリメチル-アンモニウムブロマイド(CTAB)技術を用いたASTM試験D-1765で決定されたものである。有用なカーボンブラックの中には、ファーネスブラック、チャンネルブラック及びランプブラックがある。より具体的に、カーボンブラックの例としては、超耐摩耗性ファーネス(SAF)ブラック、高耐摩耗性ファーネス(HAF)ブラック、高速押出性ファーネス(FEF)ブラック、微粒子ファーネス(FF)ブラック、準超耐摩耗性ファーネス(ISAF)ブラック、半補強性ファーネス(SRF)ブラック、中級作業性チャンネルブラック、ハード作業性チャンネルブラック及び導電性チャンネルブラックが挙げられる。利用可能な他のカーボンブラックとしては、アセチレンブラックが挙げられる。使用される代表的なカーボンブラックとしては、N110, N121, N220, N231, N242, N293, N299, N326, N330, N332, N339, N343, N347, N351, N358, N375, N472, N539, N472, N539, N550, N660, N683, N754, 及びN765が挙げられる。酸化されたカーボンブラックも使用できる。オゾン、ジクロメート、又は酸化性酸による酸化等の好適などんな従来技術を用いても、カーボンブラックを酸化することができる。例えば、窒素を含む酸化性酸又はオゾン用いて酸化されたカーボンブラックを用いることができる。酸化カーボンブラックの好適な製造方法の例が米国特許第3,914,148; 4,075,140; 及び4,075,157号に開示
されており、これらを参照して取り込む。
配合物の特定用途に依存して、適切なカーボンブラックを選択することができる。本発明の製品の製造においては、上記カーボンブラックの2種以上の混合物を使用できる。本発明の充填加硫物の製造に利用されるカーボンブラックは、ペレット化された形態でも、ペレット化されていない凝集した塊でもよい。ペレット化されていないカーボンブラックを用いて、均一な混合の達成を助けることができる。
また、加硫可能なエラストマー組成物は、例えば、追加の充填剤、可塑剤、老化防止剤、活性化剤、遅延剤、促進剤、顔料、硬化剤、オイル及び粘着付与樹脂等の樹脂等の加工添加剤、顔料、脂肪酸、酸化亜鉛、ワックス、老化防止剤、オゾン劣化防止剤、並びに素練り促進剤等の他の従来のゴム用添加剤の他に、特に限定されるものではないが、シリカカップリング剤、シリカ疎水化剤等の追加の加工添加剤を含むことができる。当業者に知られているように、硫黄で加硫可能な及び硫黄で加硫された材料(ゴム)の目的用途に応じて、上述の添加剤を選択し、標準的なゴムの混合装置及び手法を用いて、従来の量で普通に使用する。かかるエラストマー組成物は、従来のゴムの加硫条件を用いて加硫した場合、製品の反発性の向上、転がり抵抗の低減、及び機械的な応力を受けた際の発熱性の減少を意味するヒステリシスの低減を示す。タイヤ、パワーベルト等の製品が想定される。もちろん、転がり抵抗の低減は、空気入りタイヤ、即ち、ラジアル並びにバアイスプライタイヤの両方にとって、有用な特性であり、従って、本発明の加硫可能なエラストマー組成物を利用して、かかるタイヤ用のトレッドストックを形成することができる。米国特許第5,866,171; 5,876,527; 5,931,211; 及び5,971,046号に開示の構成に従って、空気入りタイヤを製造することができ、その記載を参照してここに取り込む。また、前記組成物を用いて、サブトレッド、サイドウォール、ボディプライスキム、ビードフィラー等の他のエラストマー状のタイヤ部材を形成することもできる。
従って、本発明の実施態様としては、上記のような加硫可能なゴム組成物の加硫物、並びに、分子構造中に複数の不飽和炭素−炭素結合を有するエラストマーと、カーボンブラック、酸化カーボンブラック、シリカ、及びそれらの混合物を含む充填剤と、硬化剤と、前記式:Q−A−Bで表わされる化合物との反応生成物を含む加硫されたエラストマー組成物を含む部品を少なくとも1つ具えたタイヤが挙げられる。例えば、該タイヤの部品は、タイヤトレッドであることができる。
タッキファイヤー樹脂を使用する場合、典型量のタッキファイヤー樹脂が、約0.5から約10phr、通常は約1から約5phrを構成する。典型量の配合助剤が、約1から約50phrを構成する。かかる配合助剤としては、例えば、アロマ系、ナフテン系、及び/又はパラフィン系のプロセスオイルが挙げられる。
前記ゴム組成物中に存在し得る老化防止剤の代表としては、モノフェノール類、ビスフェノール類、チオビスフェノール類、ポリフェノール類、ヒドロキノン誘導体、ホスフェート類、ホスフェート混合物、チオエステル類、ナフチルアミン類、ジフェノールアミン類、並びに、他のジアリールアミン誘導体、パラフェニレンジアミン類、キノリン類及び混合アミン類等が挙げられる。老化防止剤は、一般に、約0.1phrから約10phrの範囲の量で使用される。或いは、老化防止剤を約0.5から6phrの範囲の量で使用することができる。例えば、典型量の老化防止剤は、約0.1から約5phrを構成する。例えば、ジフェニル-p-フェニレンジアミン、及び、例えば、バンダービルト ラバー ハンドブック(1978)の344から346頁に開示のもの等の他のものが、代表的な老化防止剤となり得る。典型量のオゾン劣化防止剤は、約0.1から約5phrを構成することができる。
脂肪酸を使用する場合、典型量の脂肪酸は、約0.5から約3phrを構成でき、該脂肪酸としては、ステアリン酸、パルミチン酸、リノール酸、又は1種以上の脂肪酸の混合物が挙げられる。典型量のワックスは、約1から約2phrを構成する。通常、マイクロクリスタリンワックスが使用される。素練り促進剤を使用する場合、典型量の素練り促進剤は、約0.1から約1phrを構成する。例えば、ペンタクロロチオフェノール及びジベンズアミドジフェニルジスルフィドが、代表的な素練り促進剤であり得る。ペンタクロロフェノールは、例えば、約0.1phrから0.4phrの範囲の量で使用できる。或いは、ペンタクロロフェノールを約0.2から0.3phrの範囲の量で使用できる。
本発明のゴム組成物に使用できるプロセスオイルの代表としては、脂肪族系-ナフテン系 芳香族系樹脂、ポリエチレングリコール、石油オイル、エステル可塑剤、加硫された植物油、パインタール、フェノール系樹脂、石油樹脂、ポリマー状エステル及び樹脂が挙げられる。これらのプロセスオイルは、約0から約50phrの範囲の従来の量で使用できる。或いは、該プロセスオイルを約5から25phrの範囲で使用できる。
種々の加硫可能な一種又は複数種のポリマーと、例えば、硬化剤、活性化剤、遅延剤、促進剤等の汎用の添加物質とを混合すること等の、ゴムの配合の技術分野で一般に知られた方法で、前記ゴム組成物が配合されることは、当業者にとって容易に理解できることである。
硫黄等の公知の加硫剤及び促進剤と共に、従来の手法で、補強ゴム配合物を硬化することができる。本発明に従うポリマーの変性及び充填剤の結合は、硬化時間に、認識できる程の影響を及ぼすことがなく、従って、従来の時間で、ゴム配合物を硬化させることができる。加硫剤を使用する場合、該剤の使用量は、ゴム材料100重量部に対して、0.1から5重量部である。或いは、加硫剤の使用量を、ゴム材料100重量部に対して、0.1から3重量部とすることができ、更には、約0.1phrから約2phrの範囲で使用することもできる。加硫剤は、一種単独でも、組み合わせて使用してもよい。硬化又は架橋されたポリマーは、この開示の目的に対して、加硫物とも呼ばれる。適切な加硫剤の一般的な開示のために、カーク-オスマー、化学技術百科事典、第三版、ウィリー インターサイエンス、ニューヨーク、1982、20巻、365から468頁、特には、"加硫剤及び補助物質"、390から402頁を参照できる。
従来、酸化亜鉛及びステアリン酸を用いて、エラストマーを加硫する。一般に、酸化亜鉛を約0.5から約5phrの範囲の従来量で使用する。一般に、ステアリン酸を約1から約4phrの範囲の従来量で使用する。
硫黄系加硫剤の存在下で、加硫を行う。好適な硫黄系加硫剤の例としては、"ゴムメーカーの"可溶性硫黄;アミンジスルフィド、ポリマー状ポリスルフィド又は硫黄-オレフィン付加物等の硫黄供与性加硫剤;並びに不溶性ポリマー状硫黄が挙げられる。硫黄系加硫剤は、可溶性と不溶性ポリマー状硫黄との混合物であってもよい。硫黄系加硫剤は、約0.1から約10phrの範囲の量で使用される。或いは、硫黄系加硫剤を約1.5から約5phrの範囲の量で使用でき、更には、硫黄系加硫剤は、約1.5から約3.5phrの範囲で変動してもよい。
促進剤を用いて、加硫に必要な時間及び/又は温度をコントロールし、加硫物の特性をコントロールする。本発明で使用する加硫促進剤は、特に限定されない。従来の促進剤の代表例としては、アミン類、グアニジン類、チオウレア類、チオール類、チウラム類、スルフェンアミド類、ジチオカーバメート類が挙げられる。そして、追加例としては、2-メルカプトベンゾチアゾール、ジベンゾチアジルジスルフィド、N-シクロヘキシル-2-ベンゾチアジル-スルフェンアミド(CBS)、N-tert-ブチル-2-ベンゾチアジルスルフェンアミド(TBBS)等のチアゾール系加硫促進剤;及びジフェニルグアニジン(DPG)等のグアニジン系加硫促進剤が挙げられる。加硫促進剤の使用量を約0.1から約10phrとすることができる。或いは、加硫促進剤を、約0.2から約10phr、約0.1から約5phr、約0.2から約3phr、又は約2phrから約5phrの範囲の量で添加できる。
ミル、インターナルミキサー等のミリング装置を用いて、得られる配合物が所望の物理特性を達成するのに十分に高い温度で、十分な時間、前記成分を混練りすることで、本発明の加硫可能なエラストマー組成物が得られる。ゴムの混合の技術分野の当業者に公知の方法で、加硫可能なエラストマー組成物の混合を達成することができる。例えば、少なくとも"マスターバッチ"段階(エラストマーと、少なくともカーボンブラック及び/又はシリカの一部並びに他の成分との混合を含む);及び通常硬化剤を添加する"最終段階"からなる2以上の段階で、前記成分を混合することができる。また、成分を追加することなく、混合物をリミルする混合段階があってもよい。混合プロセスのどの段階でも、前記Q−A−B化合物を添加することができる。
段階ごとに混合温度を変えることができる。しかしながら、本発明の目的に対しては、Q−A−B化合物、エラストマー及び充填剤を、約60℃から約200℃の混合温度で混合できる。或いは、エラストマー及び充填剤を、約90℃から約190℃、更には、約120℃から約180℃の混合温度で混合できる。本発明の一実施態様においては、充填剤及び/又はQ−A−B化合物の一部をマスターバッチ段階でエラストマーに加え、残りのものをリミル段階で加える。
以下の例で、模範的なQ−A−B化合物及び該化合物を含むエラストマー組成物の調製を説明する。しかしながら、特許請求の範囲から逸脱することなく、前記化合物及びゴム組成物を製造するための他の方法並びに異なるゴムの配合組成物を用いることができるので、これらの例に限定されることを意図するものではない。
例1
4-(2-オキサゾリル)-フェニル-N-フェニルニトロン(4OPPN)の調製
300mlのクロロホルム中に15.0gの4-ホルミル-ベンゾイルクロライド(1当量, eq.)を含み撹拌されている混合物に、-10℃で、2-アミノエタノール(2 eq.)をクロロホルム(200ml)中に溶解させた溶液10.9gを滴下した。添加後、得られた混合物を25℃で2時間撹拌し、生成した白色の沈殿物を濾過で除去した。次に、濾液をロータベーパー(rotavapor)で乾燥し、17.4gの黄色液体、4-ホルミル-N-(2-ヒドロキシエチル)-ベンズアミドを得た。
濃硫酸(50ml)を、4-ホルミル-N-(2-ヒドロキシエチル)-ベンズアミド(17.4g)に撹拌しながら滴下し、混合物を100℃で1時間加熱した。該溶液を、水酸化ナトリウム(20%, 500ml)及びクロロホルム(500ml)の混合液に撹拌しながら滴下し、15℃未満に冷却して温度を維持した。次に、有機相を分離し、乾燥した。6.3gの4-(2-オキサゾリル)-ベンズアルデヒドを回収した。
4-(2-オキサゾリル)-ベンズアルデヒド(1eq., 6.3g)とN-フェニル-ヒドロキシアミン(1eq., 3.9g)との混合物を、エタノール(100ml)中で30分間還流し、50mlの体積に濃縮した。等量(50ml)の水を加え、混合物を冷蔵庫中5℃で一晩冷却した。濾過で単離し乾燥して白色の結晶を得、6.7gの4-(2-オキサゾリル)-フェニル-N-フェニルニトロンを生成させた。
例2
4-(2-オキサゾリル)-フェニル-N-メチルニトロン(4OPMN)の調製
クロロホルム(300ml)中に4-ホルミル-ベンゾイルクロライド(15.0g, 89mmol)を含み撹拌されている混合物に、-10℃で、2-アミノエタノール(10.9g, 178mmol)をクロロホルム(200ml)中に溶解させた溶液を滴下した。添加後、得られた混合物を25℃で2時間撹拌し、次に、白色の沈殿物を濾過した。濾液をロータベーパーで乾燥し、17g(88mmol)の黄色液体、4-ホルミル-N-(2-ヒドロキシエチル)-ベンズアミドを得た(収率99%)。
濃硫酸(50ml)を、4-ホルミル-N-(2-ヒドロキシエチル)-ベンズアミド(17g, 88mmol)に撹拌しながら滴下し、混合物を100℃で1時間加熱した。該溶液を、水酸化ナトリウム(20%, 500ml)及びクロロホルム(500ml)の混合液に撹拌しながら滴下し、15℃未満に冷却して温度を維持した。次に、有機相を分離し、乾燥した。6.3g(36mmol)の4-(2-オキサゾリル)-ベンズアルデヒドを回収した(収率41%)。
4-(2-オキサゾリル)-ベンズアルデヒド(6.3g, 36mmol)とN-メチル-ヒドロキシアミン(1.7g, 36mmol)との混合物を、エタノール(100ml)中で30分間還流し、50mlの体積に濃縮した。次に、50mlの水を加え、混合物を冷蔵庫中5℃で一晩冷却した。濾過で単離し乾燥して、白色の結晶を得た。5.1g(25mmol)の4-(2-オキサゾリル)-フェニル-N-メチルニトロンを回収した(収率69%, 全体での収率28%)。
例3
フェニル-N-[4-(2-オキサゾリル)フェニル]ニトロン(P4OPN)の調製
450mLの暖かいベンゼン中にp-ニトロ-ベンゾイルクロライド(185.6g, 1.00mol)を溶解させた溶液を、1350mLの水中にエタノールアミン(63.5g, 1.04mol)を含む混合物に添加した。次に、5%の水酸化ナトリウム溶液830mLを徐々に加えた。p-ニトロ-N-(2-ヒドロキシエチル)ベンズアミドを含む白色の沈殿物が生成し、該沈殿物を濾過及び乾燥した。乾燥したp-ニトロ-N-(2-ヒドロキシエチル)ベンズアミド粉末の重量は、196g(0.93mol)であった(収率93%)。
チオニルクロライド(132mL, 1.8mol)を撹拌しながら196gのp-ニトロ-N-(2-ヒドロキシエチル)ベンズアミド粉末に滴下した。激しい反応の後、生成した混合物を1Lのエーテル中に注いだ。p-ニトロ-N-(2-クロロエチル)ベンズアミドを含む不溶性の物質がエーテル中に生成し、該不溶性物質を濾過及び乾燥して、白色の粉末を残した。192g(0.84mol)のp-ニトロ-N-(2-クロロエチル)ベンズアミドを得た(収率90%)。
192gのp-ニトロ-N-(2-クロロエチル)ベンズアミドを1Lのメタノールに加え、溶液を還流した。5%の水酸化ナトリウム900mLを、撹拌しながら還流溶液に加えた。生成した溶液を2kgの氷及び水中に注いだ。p-ニトロ-フェニル-2-オキサゾリンを含む不溶性の物質が氷及び水中に生成し、該不溶性物質を濾過及び乾燥して、白色の粉末を残した。150g(0.78mol)のp-ニトロ-フェニル-2-オキサゾリンを得た(収率93%)。
150gのp-ニトロ-フェニル-2-オキサゾリン及び46g(0.86mol)のアンモニウムクロライドを、1Lのメタノール及び1Lの水に加えた。溶液を60℃に加熱した。該加熱された溶液に、102g(1.56mol)の亜鉛粉末をゆっくりと加えた。生成した混合物を濾過、冷却及び乾燥した。薄黄色の結晶性沈殿物が生成し、該沈殿物は、105g(0.51mol)のp-N-(ヒドロキシ-アミノ)-フェニル-2-オキサゾリンを含んでいた(収率65%)。
1Lのエタノール中に105gのp-N-(ヒドロキシ-アミノ)-フェニル-2-オキサゾリン及び53g(0.51mol)のベンズアルデヒドを含む混合物を30分間還流し、500mLの体積に濃縮した。該混合物に150mLの水を加え、混合物を冷却した。薄黄色の沈殿物が生成し、該沈殿物を濾過及び乾燥した。該沈殿物は、83g(0.31mol)のフェニル-N-[4-(2-オキサゾリル)フェニル]ニトロンを含んでいた(収率60%, 全体での反応収率31%)。
例4
モデル不飽和化合物のシクロドデセンで4OPPN及び4OPMNの反応性を決定した。手短に言えば、各反応性化合物を別々に1mlのシクロドデセン(式量が166.31で、基準密度が0.863g/ml)と表1に掲載した量で混合し、171℃で加熱した。シクロドデセンとの反応の間の種々の期間での各反応性化合物の回収可能量は、各化合物と不飽和炭素−炭素結合との反応性の指標である。4OPPN及び4OPMNのシクロドデセンに対する反応性の比較を、図1に示す。4OPPN及び4OPMNのいずれも反応性であり、4OPPNが4OPMNよりも反応性が高いことが分かった。これらの結果は、4OPPN及び4OPMNの両方が不飽和炭素−炭素結合に対して高い反応性有することを示している。
Figure 2008517071
例5
低減されたヒステリシスが目的の特性に見合っているかを判断するために、ARES−Aレオメーターを用い、50℃及び15Hzで、5%歪で測定したtanデルタ(tanδ)の値及び0.1から20%歪でのΔG'(ペイン効果)を用いた。tanδは、配合物の損失モジュラスの貯蔵モジュラスに対する比の尺度であり、50℃でのtanδの大きさが小さい程、配合物のヒステリシスが低いことが分かる。ゴムのヒステリシス特性への4OPPN及び4OPMNの効果を判断するために、溶液重合SBRとカーボンブラック(N339, 50phr)と表2に示すような他の典型的な配合成分を含む配合処方物を調製した。表3に示すように、変動するものの、4OPPN及び4OPMNをそれぞれ等モル量、各バッチに加えた。また、比較のために、天然ゴムにおけるヒステリシスを減少させることが知られている市販の添加剤(Sumifine(登録商標、スミファイン)1162、住友化学社から入手可能)及びヒステリシスを低減できるスズで官能化された溶液重合SBRポリマーも評価した。
Figure 2008517071
結果を、表3及び図2に示す。4OPPNを配合されたゴムは、4OPMN及びSumifine(登録商標)1162を配合されたものよりも低いヒステリシス(低いtanδ及びΔG')を示したが、末端が二官能性のスズポリマーほど低くはなかった。50℃でのtanδが低いことは、該ストック製のタイヤトレッドにおいて、転がり抵抗が向上することを示している。二官能性のスズポリマーは、ヒステリシスのより大きな低下をもたらすものの、その使用は、スズ官能化技術を利用するために特定のポリマー分子量及び組成を準備することを要する可能性がある。対照的に、本発明のポリマー−充填剤カップリング化合物は、いかなる不飽和エラストマーを用いても、それらをブレンドで用いても、通常のゴムの混合手法を用いて、ヒステリシスを大幅に低減できるという利点をもたらす。理論に縛られるものではないが、発明のカップリング化合物とポリマーの反応性が高い程、ヒステリシスの低減効果が大きいものと思われる。4OPPN及び4OPMNにより達成されるヒステリシスの低減は、それぞれ約2phr(8mmol)の4OPPN及び約1.6phr(8mmol)の4OPMNの使用で最大に達する。
Figure 2008517071
例6
本発明の加硫可能なエラストマー組成物の調製及び特性を説明するために、表2に示す配合処方を用いて、更に2種のゴムのストックを調製した。マスターバッチにおいてエラストマー/カーボンブラック組成物に2phrの4OPPNを添加して、ストック1を調製した。比較を目的として、4OPPNを添加せずに、他のストック(C-1)を調製した。最終ストックをシート状にし、引き続き171℃で15分間成型した。採用したアニーリング条件は、従来の硬化条件と同様である。
ムーニー粘度、結合ゴムのパーセンテージ及び硬化特性に関して、グリーンストック(アニーリング前)の特性を明らかにした。大ローターを用い、130℃でムーニー粘度測定を行い、ローターが4分間回転した際のトルクを記録した。ローターをスタートさせる前に、130℃で1分間、サンプルを予備加熱した。t10は、ムーニー-スコーチ測定中において、粘度が最終粘度の10%上昇するのに要した時間であり、加工中(例えば、押出中)に配合物の粘度がどの程度速く上昇するかを予測するための指標として使用されている。t50及びt90は、それぞれ、硬化特性試験中においてトルクが総トルク上昇の50%及び90%上昇するのに要した時間である。モンサントレオメーターMD2000を用いて、ストックの硬化プロセスの特性を明らかにした。
表4に示すように、4OPPNを含むストックは、比較ストックよりも結合ゴムのパーセンテージが高く、より多くのカーボンブラック充填剤がポリマーに結合したことを示していた。ムーニー粘度及び硬化特性は、2種のストック間で大きく違わなかった。
ASTM−D 412に記載の標準手法を用い、25℃で、2種の硬化ストックに対して引張特性を測定した。引張の試験片は、直径0.05インチ、厚さ0.075インチのリングであった。引張特性の計算のために、1.0インチのゲージ長を利用した。表4中の引張試験の結果から明らかなように、4OPPNを含むストックは、比較ストックと同等の機械的強度を示した。50℃で、0.25から20%の歪領域に渡って、周波数15Hzでのペイン効果(充填剤凝集、ΔG')を測定した。ストック1は、ポリマーの分子構造の全体に渡るカーボンブラックの結合の結果として、4OPPNを含まないC-1ストックに比べて、tanδ、G'(損失モジュラス)及びペイン効果(ΔG')が大幅に低減されていた。そのため、ゴム組成物への4OPPNの添加によって、4OPPNを含まないストックに比べて、ストックにおけるカーボンブラックの分散が良好となり、ヒステリシスが低減された。


Figure 2008517071
例7
本発明の加硫可能なエラストマー組成物の調製及び特性を更に説明するために、表5に示す配合処方及び混合条件を採用して、6種のゴムのストックを調製した。
ストック2並びに比較ストックC-2及びC-3は、それぞれカーボンブラック及びシリカ充填剤を等量含み(25phrのカーボンブラック、25phrのシリカ);一方、ストック3並びに比較ストックC-4及びC-5は、それぞれ、唯一の補強性充填剤としてシリカを含む(50phrのシリカ)。ストック2及び3は、それぞれ4OPPN添加剤を含み;比較ストックC-2及びC-4は、添加剤を含まず;比較ストックC-3及びC-5は、ポリスルフィドシリカカップッリング剤Si69を含む。配合後、最終ストックをシート状にし、引き続き171℃で15分間成型した。
ゴムの特性の試験結果を表6に示す。結果は、組成物への4OPPNの添加(ストック2)が、ペイン効果(ΔG')の低減から分かるようにカーボンブラック及びシリカの分散を向上させ、また、tanδの低減から分かるようにヒステリシスを低減することを示していた。Si69は、シリカ充填剤の分散を向上させることが期待されるものの、4OPPNの添加によって得られる結果は、Si69比較配合物C-3よりも低く、また、4OPPNがシリカ充填剤並びにカーボンブラック充填剤の分散を向上させることを明らかにした。
ペイン効果(ΔG')の低減で測定されるように、Si69含有ストックの方が4OPPN単独よりもシリカの分散においてより有効ではあるが、ストック3とストックC-5の比較から、4OPPNがtanδの低減をもたらすことが分かる。
Figure 2008517071
Figure 2008517071
例8
酸化されたカーボンブラック及び酸化されていないカーボンブラックの両方と共にQ−A−B化合物P4OPNの使用でヒステリシスが低減されるかどうかを確定するために、P4OPN及びカーボンブラックの両形態を用いたゴム組成物を調製し、分析した。採用した配合処方を表7に示す。
Figure 2008517071
表7から直ちに分かるように、配合物C-6は、N234カーボンブラックが配合されているものの、P4OPNを含んでいない。ストック4及びストック5は、N234カーボンブラックが同様に配合されている上、P4OPNを含んでもいる。ストック4及びストック5は、組成物にP4OPNをいつ添加するかについて異なっている。ストック4においては、マスターバッチ段階で組成物にP4OPNを添加したが、ストック5においては、マスターバッチ段階の前で、P4OPNをSBRと予備混合した。同様に、配合物C-7は、酸化されたN234カーボンブラックが配合されているものの、P4OPNを含んでいない。ストック6及びストック7は、酸化されたN234カーボンブラックが同様に配合されている上、P4OPNを含んでもいる。ストック6及びストック7は、組成物にP4OPNをいつ添加するかについて異なっている。ストック6においては、マスターバッチ段階で組成物にP4OPNを添加したが、ストック5においては、マスターバッチ段階の前で、P4OPNをSBRと予備混合した。
粘度(ムーニー粘度)、引張特性(リング引張強度)並びにヒステリシス指示特性(ペイン効果、損失モジュラス及びtanδ)を測定して、表7に記載の組成物の特性を試験した。上記のようにして、ムーニー粘度を測定した。100℃での分析を加え、上記のようにして、老化させていないサンプルの引張特性を測定した。ヒステリシス指示特性tanδ及びG'を5%歪で測定し、ARES−Aレオメーターを用い、50℃、15Hzにおいて、0.1から20%歪でΔG'を測定した。これらの試験の実験データを表8に示す。
Figure 2008517071
表8に掲載した結果から分かるように、P4OPN及びカーボンブラックを配合されたゴム(ストック4及びストック5)は、P4OPNを含まない比較サンプル(C-6)と比べた際、ペイン効果(ΔG')が低いこと及びヒステリシスの低減(より低いtanδ)で分かるようにカーボンブラックの分散性の向上を示していた。更に、P4OPN及び酸化カーボンブラックを配合されたゴム(ストック6及びストック7)は、P4OPNを含まない比較サンプル(C-7)と比べた際、ΔG'が低いこと及びtanδが低いことで示唆されるように酸化カーボンブラックの分散性の向上を示していた。
まとめとして、カーボンブラック、酸化カーボンブラック及びシリカ等の充填剤を含むゴム組成物への典型的なQ−A−B化合物の添加により、充填剤の分散性が向上し、ヒステリシスが低減される。
ここに示された記載は、例を用いて、ベストモードを含む本発明を開示するものであり、また、当業者が本発明を作製及び使用できるようにするものである。本発明の特許可能な範囲は、請求項で規定され、当業者の心に浮かぶ他の例を含み得る。かかる他の例は、本願の出願日の前又は後に利用可能になるものであってもよく、それらが、請求項の字義通りの文言と異ならない場合、又は請求項の字義通りの文言と実質的に異ならない均等の要素を含む場合、請求項の範囲内に含まれることを意図する。
原文に記載なし。 原文に記載なし。

Claims (41)

  1. 式:Q−A−B
    [式中、Qは、双極性の窒素含有部分であり;
    Bは、オキサゾリン部分、チアゾリン部分、アルコキシシラン部分又はアリルスズ部分であり;
    Aは、QとBの間に橋かけを形成する連結原子又は基である]で表わされる化合物。
  2. 式:Q−A−Bで表わされ、分子構造中に複数の不飽和炭素−炭素結合を含むポリマーとBに対して反応性の表面基を有する充填剤とを含む組成物中の充填剤の分散を促進するための化合物であって、
    Qが、前記ポリマーの分子構造中の不飽和炭素−炭素結合に1,3-双極子付加することが可能な双極性の窒素含有部分であって;
    Bが、オキサゾリン部分、チアゾリン部分、アルコキシシラン部分又はアリルスズ部分であって;
    Aが、QとBの間に橋かけを形成する連結原子又は基である
    ことを特徴とする化合物。
  3. 前記オキサゾリン部分及びチアゾリン部分が、式I〜III:
    Figure 2008517071
    [式中、Xは、酸素又は硫黄であって;R1、R2、R3、R4、R5、R6、及びR7は、それぞれ独立して水素、分岐鎖若しくは直鎖状のC1−C20アルキル基、分岐鎖若しくは直鎖状のC3−C20シクロアルキル基、分岐鎖若しくは直鎖状のC6−C20アリール基、分岐鎖若しくは直鎖状のC7−C20アルキルアリール基、又はAである]からなる群から選択されることを特徴とする請求項1又は2に記載の化合物。
  4. Qが、ニトロン、ニトリルオキシド、又はニトリルイミンであることを特徴とする請求項1又は2に記載の化合物。
  5. Qが、式IV〜VI:
    Figure 2008517071
    [式中、R8、R9、R10、R11、R12、及びR13は、それぞれ独立してA;水素;分岐鎖若しくは直鎖状のC1−C20アルキル基;分岐鎖若しくは直鎖状のC3−C20シクロアルキル基;分岐鎖若しくは直鎖状のC6−C20アリール基;又は式VII:
    Figure 2008517071
    (式中、Yは、ニトロ基、シアノ基、クロロ基、ブロモ基、分岐鎖若しくは直鎖状のC1−C20アシル基、分岐鎖若しくは直鎖状のC1−C20アルコキシカルボニル基、分岐鎖若しくは直鎖状のC1−C20アルコキシ基、又は分岐鎖若しくは直鎖状のC7−C20アルキルアリール基である)で表わされる置換フェニル基である]からなる群から選択されることを特徴とする請求項1又は2に記載の化合物。
  6. 前記アリルスズ部分が、式:−CH=CHCH2Sn(R14)3
    [式中、R14は、それぞれ独立して分岐鎖若しくは直鎖状のC1−C20アルキル基、分岐鎖若しくは直鎖状のC3−C20シクロアルキル基、分岐鎖若しくは直鎖状のC6−C20アリール基、又は分岐鎖若しくは直鎖状のC7−C20アルキルアリール基である]を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の化合物。
  7. 前記アルコキシシラン部分が、式:−Si(OR15)3
    [式中、R15は、それぞれ独立して1から約6個の炭素原子を含む]を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の化合物。
  8. Aが、分岐鎖若しくは直鎖状のC1−C20アルキレニル部分、分岐鎖若しくは直鎖状のC3−C20シクロアルキレニル部分、分岐鎖若しくは直鎖状のC6−C20アリーレニル部分、又は分岐鎖若しくは直鎖状のC7−C20アルキルアリーレニル部分であることを特徴とする請求項1又は2に記載の化合物。
  9. Aが、[A'−(Z−A'')k]
    [式中、A'及びA''は、それぞれ独立して分岐鎖若しくは直鎖状のC1−C20アルキレニル部分、分岐鎖若しくは直鎖状のC3−C20シクロアルキレニル部分、分岐鎖若しくは直鎖状のC6−C20アリーレニル部分、又は分岐鎖若しくは直鎖状のC7−C20アルキルアリーレニル部分であり;Zは、酸素、硫黄又はC=Oであり;kは、1から約4である]を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の化合物。
  10. 前記化合物が、4-(2-オキサゾリル)-フェニル-N-メチル-ニトロン、4-(2-チアゾリル)-フェニル-N-メチル-ニトロン、4-(2-オキサゾリル)-フェニル-N-フェニル-ニトロン、4-(2-チアゾリル)-フェニル-N-フェニル-ニトロン、フェニル-N-4-(2-オキサゾリル)-フェニル-ニトロン、フェニル-N-4-(2-チアゾリル)-フェニル-ニトロン、4-トリル-N-4-(2-オキサゾリル)-フェニル-ニトロン、4-トリル-N-4-(2-チアゾリル)-フェニル-ニトロン、4-メトキシフェニル-N-4-(2-オキサゾリル)-フェニル-ニトロン、4-メトキシフェニル-N-4-(2-チアゾリル)-フェニル-ニトロン、4-(2-オキサゾリル)-フェニル-ニトリルオキシド、4-(2-チアゾリル)-フェニル-ニトリルオキシド、4-(2-オキサゾリル)-フェニル-N-メチル-ニトリルイミン、4-(2-チアゾリル)-フェニル-N-メチル-ニトリルイミン、4-(2-オキサゾリル)-フェニル-N-フェニル-ニトリルイミン、4-(2-チアゾリル)-フェニル-N-フェニル-ニトリルイミン、フェニル-N-4-(2-オキサゾリル)-フェニル-ニトリルイミン、フェニル-N-4-(2-チアゾリル)-フェニル-ニトリルイミン、及びそれらの混合物からなる群から選択されることを特徴とする請求項1又は2に記載の化合物。
  11. 前記充填剤が、カーボンブラック、酸化カーボンブラック、シリカ、鉱物系充填剤、又はそれらの混合物であることを特徴とする請求項2に記載の化合物。
  12. 前記鉱物系充填剤が、ケイ酸塩、タルク、カオリン、クレー、金属酸化物、アルミニウム水和物、マイカ、又はそれらの混合物であることを特徴とする請求項11に記載の化合物。
  13. 分子構造中に複数の不飽和炭素−炭素結合を含むポリマーの変性方法であって、
    前記ポリマーを、該ポリマーの約0.1から約30重量パーセントの式:Q−A−B
    [式中、Qは、不飽和炭素−炭素結合に1,3-双極子付加する双極性の窒素含有部分であり;Bは、オキサゾリン部分、チアゾリン部分、アルコキシシラン部分又はアリルスズ部分であり;Aは、QとBの間に橋かけを形成する連結原子又は基である]で表わされる化合物と接触させて、変性ポリマーを生成させる工程を含むことを特徴とする、ポリマーの変性方法。
  14. Qが、ニトロン、ニトリルオキシド、又はニトリルイミンであることを特徴とする請求項13に記載の方法。
  15. 前記化合物が、4-(2-オキサゾリル)-フェニル-N-メチル-ニトロン、4-(2-チアゾリル)-フェニル-N-メチル-ニトロン、4-(2-オキサゾリル)-フェニル-N-フェニル-ニトロン、4-(2-チアゾリル)-フェニル-N-フェニル-ニトロン、フェニル-N-4-(2-オキサゾリル)-フェニル-ニトロン、フェニル-N-4-(2-チアゾリル)-フェニル-ニトロン、4-トリル-N-4-(2-オキサゾリル)-フェニル-ニトロン、4-トリル-N-4-(2-チアゾリル)-フェニル-ニトロン、4-メトキシフェニル-N-4-(2-オキサゾリル)-フェニル-ニトロン、4-メトキシフェニル-N-4-(2-チアゾリル)-フェニル-ニトロン、4-(2-オキサゾリル)-フェニル-ニトリルオキシド、4-(2-チアゾリル)-フェニル-ニトリルオキシド、4-(2-オキサゾリル)-フェニル-N-メチル-ニトリルイミン、4-(2-チアゾリル)-フェニル-N-メチル-ニトリルイミン、4-(2-オキサゾリル)-フェニル-N-フェニル-ニトリルイミン、4-(2-チアゾリル)-フェニル-N-フェニル-ニトリルイミン、フェニル-N-4-(2-オキサゾリル)-フェニル-ニトリルイミン、フェニル-N-4-(2-チアゾリル)-フェニル-ニトリルイミン、及びそれらの混合物からなる群から選択されることを特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. 分子構造中に複数の不飽和炭素−炭素結合を有するポリマーを、該ポリマーの約0.1から約30重量パーセントの式:Q−A−B
    [式中、Qは、不飽和炭素−炭素結合に1,3-双極子付加する双極性の窒素含有部分であり;Bは、オキサゾリン部分、チアゾリン部分、アルコキシシラン部分又はアリルスズ部分であり;Aは、QとBの間に橋かけを形成する連結原子又は基である]で表わされる化合物と接触させて変性ポリマーを生成させる工程を含む方法で製造された変性ポリマー。
  17. Qが、ニトロン、ニトリルオキシド、又はニトリルイミンであることを特徴とする請求項16に記載の変性ポリマー。
  18. 前記化合物が、4-(2-オキサゾリル)-フェニル-N-メチル-ニトロン、4-(2-チアゾリル)-フェニル-N-メチル-ニトロン、4-(2-オキサゾリル)-フェニル-N-フェニル-ニトロン、4-(2-チアゾリル)-フェニル-N-フェニル-ニトロン、フェニル-N-4-(2-オキサゾリル)-フェニル-ニトロン、フェニル-N-4-(2-チアゾリル)-フェニル-ニトロン、4-トリル-N-4-(2-オキサゾリル)-フェニル-ニトロン、4-トリル-N-4-(2-チアゾリル)-フェニル-ニトロン、4-メトキシフェニル-N-4-(2-オキサゾリル)-フェニル-ニトロン、4-メトキシフェニル-N-4-(2-チアゾリル)-フェニル-ニトロン、4-(2-オキサゾリル)-フェニル-ニトリルオキシド、4-(2-チアゾリル)-フェニル-ニトリルオキシド、4-(2-オキサゾリル)-フェニル-N-メチル-ニトリルイミン、4-(2-チアゾリル)-フェニル-N-メチル-ニトリルイミン、4-(2-オキサゾリル)-フェニル-N-フェニル-ニトリルイミン、4-(2-チアゾリル)-フェニル-N-フェニル-ニトリルイミン、フェニル-N-4-(2-オキサゾリル)-フェニル-ニトリルイミン、フェニル-N-4-(2-チアゾリル)-フェニル-ニトリルイミン、及びそれらの混合物からなる群から選択されることを特徴とする請求項16に記載の変性ポリマー。
  19. ポリマー組成物中の充填剤の分散を促進する方法であって、
    (a)分子構造中に複数の不飽和炭素−炭素結合を有するポリマーを、該ポリマーの約0.1から約30重量パーセントの式:Q−A−B
    [式中、Qは、前記ポリマーの分子構造中の不飽和炭素−炭素結合に1,3-双極子付加する双極性の窒素含有部分であり;Bは、オキサゾリン部分、チアゾリン部分、アルコキシシラン部分又はアリルスズ部分であり;Aは、QとBの間に橋かけを形成する連結原子又は基である]で表わされる化合物と反応させることにより、前記ポリマーを変性して変性ポリマーを生成させる工程と、
    (b)前記変性ポリマーを、前記化合物の前記B部分に結合する表面基を有する充填剤と反応させる工程と
    を含む方法。
    ポリマー組成物中の充填剤の分散を促進する方法であって、
    (i)分子構造中に複数の不飽和炭素−炭素結合を有するポリマーと、
    (ii)前記ポリマーの約0.1から約30重量パーセントの式:Q−A−B
    [式中、Qは、前記ポリマーの分子構造中の不飽和炭素−炭素結合に1,3-双極子付加する双極性の窒素含有部分であり;Bは、オキサゾリン部分、チアゾリン部分、アルコキシシラン部分又はアリルスズ部分であり;Aは、QとBの間に橋かけを形成する連結原子又は基である]で表わされる化合物と、
    (iii)前記化合物の前記B部分に結合する表面基を有する充填剤と
    を一緒に混合する工程を含む方法。
  20. Qが、ニトロン、ニトリルオキシド、ニトリルイミンであることを特徴とする請求項19に記載の方法。
  21. 前記化合物が、4-(2-オキサゾリル)-フェニル-N-メチル-ニトロン、4-(2-チアゾリル)-フェニル-N-メチル-ニトロン、4-(2-オキサゾリル)-フェニル-N-フェニル-ニトロン、4-(2-チアゾリル)-フェニル-N-フェニル-ニトロン、フェニル-N-4-(2-オキサゾリル)-フェニル-ニトロン、フェニル-N-4-(2-チアゾリル)-フェニル-ニトロン、4-トリル-N-4-(2-オキサゾリル)-フェニル-ニトロン、4-トリル-N-4-(2-チアゾリル)-フェニル-ニトロン、4-メトキシフェニル-N-4-(2-オキサゾリル)-フェニル-ニトロン、4-メトキシフェニル-N-4-(2-チアゾリル)-フェニル-ニトロン、4-(2-オキサゾリル)-フェニル-ニトリルオキシド、4-(2-チアゾリル)-フェニル-ニトリルオキシド、4-(2-オキサゾリル)-フェニル-N-メチル-ニトリルイミン、4-(2-チアゾリル)-フェニル-N-メチル-ニトリルイミン、4-(2-オキサゾリル)-フェニル-N-フェニル-ニトリルイミン、4-(2-チアゾリル)-フェニル-N-フェニル-ニトリルイミン、フェニル-N-4-(2-オキサゾリル)-フェニル-ニトリルイミン、フェニル-N-4-(2-チアゾリル)-フェニル-ニトリルイミン、及びそれらの混合物からなる群から選択されることを特徴とする請求項19に記載の方法。
  22. 前記充填剤が、カーボンブラック、酸化カーボンブラック、シリカ、鉱物系充填剤、又はそれらの混合物であることを特徴とする請求項19に記載の方法。
  23. 前記鉱物系充填剤が、ケイ酸塩、タルク、カオリン、クレー、金属酸化物、アルミニウム水和物、マイカ、又はそれらの混合物であることを特徴とする請求項19に記載の方法。
  24. (a)分子構造中に複数の不飽和炭素−炭素結合を含むエラストマーと;
    (b)ヒステリシスを低減できる量の式:Q−A−B
    [式中、Qは、前記エラストマーの分子構造中の不飽和炭素−炭素結合に1,3-双極子付加する双極性の窒素含有部分であり;Bは、オキサゾリン部分、チアゾリン部分、アルコキシシラン部分又はアリルスズ部分であり;Aは、QとBの間に橋かけを形成する連結原子又は基である]で表わされる化合物と;
    (c)前記化合物の前記B部分に結合する表面基を有する充填剤と;
    (d)硬化剤と
    を含む、加硫可能なゴム組成物。
  25. 前記ヒステリシスを低減できる量の前記化合物が、前記エラストマーの約0.1から約30重量パーセントであることを特徴とする請求項24に記載の組成物。
  26. (a)分子構造中に複数の不飽和炭素−炭素結合を有するエラストマーを、式:Q−A−B
    [式中、Qは、前記エラストマーの分子構造中の不飽和炭素−炭素結合に1,3-双極子付加する双極性の窒素含有部分であり;Bは、オキサゾリン部分、チアゾリン部分、アルコキシシラン部分又はアリルスズ部分であり;Aは、QとBの間に橋かけを形成する連結原子又は基である]で表わされる化合物と接触させることにより得られる反応生成物を含む変性エラストマーと;
    (b)前記化合物の前記B部分に結合する表面基を有する充填剤と;
    (c)硬化剤と
    を含む、加硫可能なゴム組成物。
  27. (a)(i)分子構造中に複数の不飽和炭素−炭素結合を有するエラストマーと、(ii)式:Q−A−B
    [式中、Qは、前記エラストマーの分子構造中の不飽和炭素−炭素結合に1,3-双極子付加する双極性の窒素含有部分であり;Bは、オキサゾリン部分、チアゾリン部分、アルコキシシラン部分又はアリルスズ部分であり;Aは、QとBの間に橋かけを形成する連結原子又は基である]で表わされる化合物と、(iii)前記化合物の前記B部分に結合する表面基を有する充填剤との反応生成物;及び
    (b)硬化剤
    を含む、加硫可能なゴム組成物。
  28. 前記エラストマーが、共役ジエンモノマー類のホモポリマー、又は共役ジエンモノマー類とモノビニル芳香族モノマー類及びトリエン類とのコポリマー又はターポリマーであることを特徴とする請求項24、26又は27に記載の組成物。
  29. 前記エラストマーが、天然ゴム、合成ポリイソプレン、ポリブタジエン、ポリスチレン、スチレン-ブタジエンコポリマー、イソプレン-ブタジエンコポリマー、イソプレン-スチレンコポリマー、スチレン-イソプレン-ブタジエンのターポリマー、アクリロニトリル-ブタジエンゴム、アクリトニトリルとブタジエンとスチレンのターポリマー、又はそれらの組み合わせであることを特徴とする請求項24、26又は27に記載の組成物。
  30. 前記充填剤が、カーボンブラック、酸化カーボンブラック、シリカ、鉱物系充填剤、又はそれらの混合物であることを特徴とする請求項24、26又は27に記載の組成物。
  31. 前記鉱物系充填剤が、ケイ酸塩、タルク、カオリン、クレー、金属酸化物、アルミニウム水和物、マイカ、又はそれらの混合物であることを特徴とする請求項24、26又は27に記載の組成物。
  32. 前記硬化剤が硫黄を含むことを特徴とする請求項24、26又は27に記載の組成物。
  33. 前記化合物が、4-(2-オキサゾリル)-フェニル-N-メチル-ニトロン、4-(2-チアゾリル)-フェニル-N-メチル-ニトロン、4-(2-オキサゾリル)-フェニル-N-フェニル-ニトロン、4-(2-チアゾリル)-フェニル-N-フェニル-ニトロン、フェニル-N-4-(2-オキサゾリル)-フェニル-ニトロン、フェニル-N-4-(2-チアゾリル)-フェニル-ニトロン、4-トリル-N-4-(2-オキサゾリル)-フェニル-ニトロン、4-トリル-N-4-(2-チアゾリル)-フェニル-ニトロン、4-メトキシフェニル-N-4-(2-オキサゾリル)-フェニル-ニトロン、4-メトキシフェニル-N-4-(2-チアゾリル)-フェニル-ニトロン、4-(2-オキサゾリル)-フェニル-ニトリルオキシド、4-(2-チアゾリル)-フェニル-ニトリルオキシド、4-(2-オキサゾリル)-フェニル-N-メチル-ニトリルイミン、4-(2-チアゾリル)-フェニル-N-メチル-ニトリルイミン、4-(2-オキサゾリル)-フェニル-N-フェニル-ニトリルイミン、4-(2-チアゾリル)-フェニル-N-フェニル-ニトリルイミン、フェニル-N-4-(2-オキサゾリル)-フェニル-ニトリルイミン、フェニル-N-4-(2-チアゾリル)-フェニル-ニトリルイミン、及びそれらの混合物からなる群から選択されることを特徴とする請求項24、26又は27に記載の組成物。
  34. Qが、ニトロン、ニトリルオキシド、又はニトリルイミンであることを特徴とする請求項24、26又は27に記載の組成物。
  35. 請求項24、26又は27に記載の加硫可能な組成物を含む、加硫エラストマー配合物。
  36. (i)分子構造中に複数の不飽和炭素−炭素結合を有するエラストマーと、カーボンブラック、酸化カーボンブラック、シリカ、又はそれらの混合物を含む充填剤と、式:Q−A−B
    [式中、Qは、前記エラストマーの分子構造中の不飽和炭素−炭素結合に1,3-双極子付加する双極性の窒素含有部分であり;Bは、オキサゾリン部分、チアゾリン部分、アルコキシシラン部分又はアリルスズ部分であり;Aは、QとBの間に橋かけを形成する連結原子又は基である]で表わされる化合物との反応生成物;及び(ii)硬化剤を含む加硫エラストマー組成物を含む部品を少なくとも1つ具えたタイヤ。
  37. 前記部品がタイヤのトレッドであることを特徴とする請求項36に記載のタイヤ。
  38. (a)(i)分子構造中に複数の不飽和炭素−炭素結合を含むエラストマーと;(ii)カーボンブラック、酸化カーボンブラック、シリカ、鉱物系充填剤、又はそれらの混合物を含む充填剤と;(iii)式:Q−A−B
    [式中、Qは、前記エラストマーの分子構造中の不飽和炭素−炭素結合に1,3-双極子付加する双極性の窒素含有部分であり;Bは、オキサゾリン部分、チアゾリン部分、アルコキシシラン部分又はアリルスズ部分であり;Aは、QとBの間に橋かけを形成する連結原子又は基である]で表わされる化合物と;(iv)硬化剤とを一緒に混合する工程;及び
    (b)前記組成物を硬化させる工程
    を含む、加硫エラストマー組成物の製造方法。
  39. (a)(i)分子構造中に複数の不飽和炭素−炭素結合を含むエラストマーを、該ポリマーの約0.1から約30重量パーセントの式:Q−A−B
    [式中、Qは、前記ポリマーの分子構造中の不飽和炭素−炭素結合に1,3-双極子付加する双極性の窒素含有部分であり;Bは、オキサゾリン部分、チアゾリン部分、アルコキシシラン部分又はアリルスズ部分であり;Aは、QとBの間に橋かけを形成する連結原子又は基である]で表わされる化合物と反応させることによって調製した変性ポリマーと;(ii)カーボンブラック、シリカ、鉱物系充填剤、及びそれらの混合物からなる群から選択される充填剤と;(iii)硬化剤とを一緒に混合する工程;及び
    (b)前記組成物を硬化させる工程
    を含む、加硫エラストマー組成物の製造方法。
  40. (a)(i)分子構造中に複数の不飽和炭素−炭素結合を含むエラストマーと;(ii)カーボンブラック、酸化カーボンブラック、シリカ、鉱物系充填剤、又はそれらの混合物を含む充填剤と;(iii)ヒステリシスを低減できる量の式:Q−A−B
    [式中、Qは、前記エラストマーの分子構造中の不飽和炭素−炭素結合に1,3-双極子付加する双極性の窒素含有部分であり;Bは、オキサゾリン部分、チアゾリン部分、アルコキシシラン部分又はアリルスズ部分であり;Aは、QとBの間に橋かけを形成する連結原子又は基である]で表わされる化合物と;(iv)硬化剤とを一緒に混合する工程;及び
    (b)前記組成物を硬化させる工程
    を含む、ゴム配合物のヒステリシスの低減方法。
  41. (a)(i)分子構造中に複数の不飽和炭素−炭素結合を含むエラストマーと、(ii)ヒステリシスを低減できる量の式:Q−A−B
    [式中、Qは、前記エラストマーの分子構造中の不飽和炭素−炭素結合に1,3-双極子付加する双極性の窒素含有部分であり;Bは、オキサゾリン部分、チアゾリン部分、アルコキシシラン部分又はアリルスズ部分であり;Aは、QとBの間に橋かけを形成する連結原子又は基である]で表わされる化合物と、(iii)前記化合物の前記B部分に結合した表面基を有する充填剤との反応生成物;及び
    (b)硬化剤
    を含む、低減されたヒステリシス特性を有するゴム配合物。
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