JP2008309037A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エンジン負荷KLが所定値KL1未満である領域1では、過給機のタービンをバイパスする第2排気通路を開閉する第2排気弁のみが開弁される。エンジン負荷KLが所定値KL1以上所定値KL3未満である領域2では、第2排気弁と、タービンに通じる第1排気通路を開閉する第1排気弁とが共に開弁される。エンジン負荷KLが所定値KL3以上である領域3では、第1排気弁のみが開弁される。リーン燃焼時の所定値KL1LEANが、ストイキ燃焼時の所定値KL1STOICHIよりも低く設定される。
【選択図】図2
Description
この装置によれば、高回転高負荷運転時に、タービンに通じない第2排気弁が、タービンに通じる第1排気弁よりも早い時期に開弁される。これにより、排気ポンピングロスを低減することができるため、高回転域で過給により出力を向上させることができる。
前記内燃機関に設けられた過給機と、
前記過給機のタービンに通じる第1排気通路を開閉する第1排気弁と、
前記タービンの下流に通じる第2排気通路を開閉する第2排気弁と、
前記第1排気通路と前記第2排気通路の合流点よりも下流側に配置された触媒と、
機関負荷を取得する機関負荷取得手段と、
前記機関負荷が第1所定値未満である場合には前記第2排気弁のみを開弁し、前記機関負荷が第1所定値以上第2所定値未満である場合には前記第1及び第2排気弁を共に開弁し、前記機関負荷が第2所定値以上である場合には前記第1排気弁のみを開弁する排気弁制御手段とを備え、
前記制御手段は、リーン燃焼時の第1所定値を、ストイキ燃焼時の第1所定値よりも低く設定することを特徴とする。
前記内燃機関に設けられた過給機と、
前記過給機のタービンに通じる第1排気通路を開閉する第1排気弁と、
前記タービンの下流に通じる第2排気通路を開閉する第2排気弁と、
前記第1排気通路と前記第2排気通路の合流点よりも下流側に配置された触媒と、
リーン燃焼時は、前記第2排気弁のリフトを停止すると共に、前記第1排気弁と吸気弁とのオーバラップ量を所定値未満にする制御手段とを備えたことを特徴とする。
前記制御手段は、リーン燃焼時かつ触媒床温が基準値未満である場合には、前記第1又は第2排気弁と前記吸気弁とのオーバラップ量を所定値以上とすることを特徴とする。
また、機関負荷が第1所定値以上第2所定値未満である場合には、第1排気弁と第2排気弁が共に開弁される。これにより、過給機を予め稼働させて過給機のレスポンスを向上させつつ、触媒床温の急激な低下を抑制することができる。
また、機関負荷が第2所定値以上である高負荷時には、第1排気弁のみが開弁される。かかる高負荷時には、排気ガスを全量タービンに供給して、十分な過給圧を得ることができる。
ところで、リーン燃焼時は、ストイキ燃焼時に比して排気ガス温度が低いため、過給機のレスポンスが悪化しやすい。そこで、第1の発明では、リーン燃焼時の第1所定値が、ストイキ燃焼時の第1所定値よりも低く設定される。すなわち、リーン燃焼時には、過給機の稼働開始時期が低負荷側に拡大される。従って、第1の発明によれば、リーン燃焼時にはストイキ燃焼時に比してより低負荷側で過給機が稼働開始されるため、リーン燃焼時の過給機のレスポンスを高めることができる。よって、リーン燃焼時においても十分な過給圧を得ることができる。
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1によるシステム構成を示す図である。本実施の形態のシステムは、過給機(ダーボチャージャ)を有する独立排気エンジンシステムである。
ECU60は、クランク角CAに基づいて、エンジン回転数NE[rpm]を算出する。また、ECU60は、吸入空気量Gaや過給圧PIM等に基づいて、エンジン負荷KL[%]を算出する。
ECU60は、運転条件等に基づいて、NOx触媒42に吸蔵されたNOx量を推定する。ECU60は、推定したNOx吸蔵量が所定値以上になると、NOxを還元・放出させるため、いわゆるリッチスパイク制御を実施する。
上記システムでは、可変動弁機構32を制御制御することにより、排気弁Ex1,Ex2の開弁特性を独立して制御可能である。排気弁Ex1,Ex2の制御領域は、図2に示すように3つの領域に分けられる。
これに対して、本実施の形態1では、上述したように、リッチスパイク制御時に、リーン燃焼時の所定値(NE1LEAN等)が用いられる。よって、リッチスパイク制御時もそのままリーン燃焼時の排気弁制御が継続して行われる。これにより、トルクショックの発生を防止することができ、ドライバビリティの悪化を防止することができる。
図4は、本実施の形態1において、ECU60が実行するルーチンを示すフローチャートである。本ルーチンは、排気弁Ex1,Ex2を駆動する前の所定タイミングに起動される。
図4に示すルーチンによれば、先ず、エンジン回転数NEとエンジン負荷KLを読み込む(ステップ100)。続いて、上記ステップ100で読み込まれたエンジン回転数NE及びエンジン負荷KLに基づいて、運転モードを参照する(ステップ102)。ここで、本ルーチンとは別のルーチンにおいて、エンジン回転数NE及びエンジン負荷KLに基づいて、実行する運転モードとしてストイキ燃焼とリーン燃焼の何れかが決定される。上記ステップ102では、このように決定された運転モードが参照される。
また、本実施の形態1及び変形例においては、第1排気弁Ex1(30A)が第1の発明における「第1排気弁」に、第2排気弁Ex2(30B)が第1の発明における「第2排気弁」に、吸気弁In(12)が第6の発明における「吸気弁」に、プリ触媒42及びNOx触媒44が第1及び第6の発明における「触媒」に、プリ触媒床温センサ43及びNOx触媒床温センサ45が第7の発明における「触媒床温取得手段」に、それぞれ相当する。
また、本実施の形態1及び変形例においては、ECU60が、ステップ100の処理を実行することにより第1の発明における「機関負荷取得手段」が、ステップ106,114〜124の処理を実行することにより第1及び第5の発明における「制御手段」が、ステップ108の処理を実行することにより第2の発明における「制御手段」が、それぞれ実現されている。
次に、図6及び図7を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
本実施の形態2のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU60に、後述する図7に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
[実施の形態2の特徴]
上記実施の形態1では、リーン燃焼時の所定値KL1LEAN,KL3LEANが、それぞれストイキ燃焼時の所定値KL1LEAN,KL3LEANよりも低く設定された。これにより、リーン燃焼時においても、過給機24のレスポンスを向上させることができ、十分な過給圧PIMを得ることができる。
図7は、本実施の形態2において、ECU60が実行するルーチンを示すフローチャートである。本ルーチンは、排気弁Ex1,Ex2を駆動する前の所定タイミングに起動される。
次に、図8〜図11を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。
本実施の形態3のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU60に、後述する図11示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
図1に示すシステムによれば、例えば、図8に示すように、排気弁Ex1,Ex2と吸気弁Inとの間にオーバラップ量を設けることで、排気系への新気の吹き抜け(スカベンジ,掃気)が発生する。図8は、新気の吹き抜けが発生する場合の排気弁Ex1,Ex2及び吸気弁Inの開弁特性の一例を示す図である。
図11は、本実施の形態3において、ECU60が実行するルーチンを示すフローチャートである。本ルーチンは、排気弁Ex1,Ex2を駆動する前の所定タイミングに起動される。
12 吸気弁In
24 過給機
24b タービン
30A 第1排気弁Ex1
30B 第2排気弁Ex2
34 第1排気通路
36 第2排気通路
42 プリ触媒
43 プリ触媒床温センサ
44 NOx触媒
44 NOx触媒床温センサ
60 ECU
Claims (9)
- リーン燃焼が可能な内燃機関の制御装置であって、
前記内燃機関に設けられた過給機と、
前記過給機のタービンに通じる第1排気通路を開閉する第1排気弁と、
前記タービンの下流に通じる第2排気通路を開閉する第2排気弁と、
前記第1排気通路と前記第2排気通路の合流点よりも下流側に配置された触媒と、
機関負荷を取得する機関負荷取得手段と、
前記機関負荷が第1所定値未満である場合には前記第2排気弁のみを開弁し、前記機関負荷が第1所定値以上第2所定値未満である場合には前記第1及び第2排気弁を共に開弁し、前記機関負荷が第2所定値以上である場合には前記第1排気弁のみを開弁する排気弁制御手段とを備え、
前記制御手段は、リーン燃焼時の第1所定値を、ストイキ燃焼時の第1所定値よりも低く設定することを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、
前記制御手段は、リーン燃焼時の第2所定値を、ストイキ燃焼時の第2所定値よりも低く設定することを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置において、
前記制御手段は、リーン燃焼時かつ触媒床温が基準値未満であるときの第1所定値を、リーン燃焼時かつ触媒床温が基準値以上であるときの第1所定値よりも高く設定することを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 請求項1から3の何れかに記載の内燃機関の制御装置において、
前記制御手段は、リーン燃焼時かつ触媒床温が基準値未満であるときの第2所定値を、リーン燃焼時かつ触媒床温が基準値以上であるときの第2所定値よりも高く設定することを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 請求項1から4の何れかに記載の内燃機関の制御装置において、
前記制御手段は、前記第1及び第2排気弁を共に開弁する場合、前記第1排気弁を開弁した後に、前記第2排気弁を開弁することを特徴とする内燃機関の制御装置。 - リーン燃焼が可能な内燃機関の制御装置であって、
前記内燃機関に設けられた過給機と、
前記過給機のタービンに通じる第1排気通路を開閉する第1排気弁と、
前記タービンの下流に通じる第2排気通路を開閉する第2排気弁と、
前記第1排気通路と前記第2排気通路の合流点よりも下流側に配置された触媒と、
リーン燃焼時は、前記第2排気弁のリフトを停止すると共に、前記第1排気弁と吸気弁とのオーバラップ量を所定値未満にする制御手段とを備えたことを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 請求項6に記載の内燃機関の制御装置において、
前記触媒の床温を取得する触媒床温取得手段を更に備え、
前記制御手段は、リーン燃焼時かつ触媒床温が基準値未満である場合には、前記第1又は第2排気弁と前記吸気弁とのオーバラップ量を所定値以上とすることを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 請求項7に記載の内燃機関の制御装置において、
前記制御手段は、リーン燃焼時であって、触媒床温が基準値未満であり、かつ、触媒床温の温度上昇要求が所定値以上である場合には、膨張行程中に燃料を噴射することを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 請求項7又は8に記載の内燃機関の制御装置において、
前記制御手段は、前記第1及び第2排気弁を共に開弁する場合、前記第1排気弁を開弁した後に、前記第2排気弁を開弁することを特徴とする内燃機関の制御装置。
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