JP2009085032A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】触媒の劣化を確実に抑制することが可能な内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】OT増量域である場合には、触媒の温度上昇を抑制するための基本OT増量値を算出する(ステップ104)。その後、タービンに通じない第2排気通路を開閉する第2排気弁Ex2が開弁される領域である場合には、第2排気弁Ex2のリフト量と空燃比センサ出力を取得する(ステップ108)。第2排気弁Ex2のリフト量と空燃比センサ出力に基づいて、基本OT増量値を補正する(ステップ110)。
【選択図】図4

Description

本発明は、過給機付き内燃機関の制御装置に係り、特に触媒の劣化抑制に関する。
タービンに通じる第1排気通路を開閉する第1排気弁と、タービンを通らない第2排気通路を開閉する第2排気弁とを備えた装置(独立排気エンジン)が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この装置によれば、第1排気弁を開弁することにより、排気エネルギをタービンに導くことができる。さらに、第2排気弁を開弁することにより、排気ガスをタービンを通さずに排出することができ、排気ポンピングロスを低減することができる。
特開平10−89106号公報 特表2002−526713号公報
ところで、触媒の温度上昇を抑制するために、燃料噴射量の増量補正が行われている。しかしながら、上記特許文献1の装置によれば、タービンの存在により第1排気通路の熱容量は大きいが、始動時の暖機性要求から第2排気通路の熱容量は非常に小さい。このため、筒内の排気ガスを第1排気通路のみで排気する場合と、第1及び第2排気通路の両方で排気する場合とでは、触媒に流入する排気ガス温度が大きく相違することとなる。
また、第2排気弁と吸気弁のオーバラップ量が変わると、筒内における既燃ガスの掃気効率が変わり、燃焼温度も変化する。よって、吸入空気量が同一であっても、第2排気弁の開弁特性によっては、排気ガス温度が大きく変化することとなる。
その結果、触媒保護を目的とした燃料噴射量の増量補正を適正に行うことができない可能性がある。よって、増量不足による触媒の劣化及び故障、あるいは、増量過剰による燃費悪化を招来する可能性がある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、触媒の劣化を確実に抑制することが可能な内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、過給機付き内燃機関の制御装置であって、
前記過給機のタービンに通じる第1排気通路を開閉する第1排気弁と、
前記タービンの下流に通じる第2排気通路を開閉する第2排気弁と、
前記第1排気通路と前記第2排気通路の合流点よりも下流に配置された触媒と、
前記触媒の温度上昇を抑制するために燃料噴射量の増量値を算出する増量値算出手段と、
前記第2排気弁の開弁特性に基づいて、前記増量値を補正する補正手段とを備えたことを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記第2排気通路の空燃比を検出する空燃比検出手段を更に備え、
前記補正手段は、前記空燃比検出手段により検出された空燃比に基づいて排気ガス温度を推定する排気ガス温度推定手段を有し、該排気ガス温度推定手段により推定された排気ガス温度に基づいて、前記増量値を補正することを特徴とする。
また、第3の発明は、過給機付き内燃機関の制御装置であって、
前記過給機のタービンに通じる第1排気通路を開閉する第1排気弁と、
前記タービンの下流に通じる第2排気通路を開閉する第2排気弁と、
前記第1排気通路と前記第2排気通路の合流点よりも下流に配置された触媒と、
排気ガス温度を取得する排気ガス温度取得手段と、
減速時、前記排気ガス温度が所定値以上である場合に、前記第2排気弁のリフトを禁止する禁止手段とを備えたことを特徴とする。
第1の発明では、触媒の温度上昇を抑制するために、燃料噴射量の増量値が算出される。算出された増量値は、タービン下流に通じる第2排気通路を開閉する第2排気弁の開弁特性に基づいて補正される。ここで、第1排気通路はタービンを有するため、第2排気通路に比して熱容量が大きい。よって、第2排気弁の開弁特性が異なると、排気通路の熱容量が変化する。第1の発明によれば、排気通路の熱容量を考慮して増量値が補正されるため、燃料増量を適正に行うことができる。よって、触媒の劣化を確実に抑制することができる。
第2の発明では、空燃比に基づき推定された排気ガス温度に基づいて、増量値が補正される。排気通路の熱容量に加えて排気ガス温度を考慮することで、燃料増量をより適正に行うことができる。
第3の発明では、減速時、排気ガス温度が所定値以上である場合に、タービン下流に通じる第2排気通路を開閉する第2排気弁のリフトが禁止される。ここで、減速時には低出力要求となるため、通常、第1排気弁と第2排気弁が共にリフトされる。また、減速時には、タービンを有する第1排気通路の背圧の方が、第2排気通路の背圧よりも高い。このため、減速時に通常通り第2排気弁をリフトすると、排気ガスの殆どが第2排気通路を流れることとなる。第2排気通路は、タービンを有しておらず、第1排気通路に比して熱容量が小さい。よって、減速時に第2排気弁をリフトすると、高温の排気ガスが第2排気通路を介して触媒に流入してしまう。これに対して、第3の発明によれば、減速時に第2排気弁のリフトが禁止されるため、高温の排気ガスが第1排気通路を流れることとなる。よって、第1排気通路で排気ガス温度を低下させた後に排気ガスを触媒に流入させることができるため、触媒の劣化を確実に抑制することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
実施の形態1.
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1によるシステム構成を示す図である。本実施の形態のシステムは、過給機(ダーボチャージャ)を有する独立排気エンジンである。
図1に示すシステムは、複数の気筒2を有するエンジン本体1を備えている。各気筒2のピストンは、それぞれクランク機構を介して共通のクランク軸4に接続されている。クランク軸4の近傍には、クランク角CAを検出するクランク角センサ5が設けられている。
エンジン本体1は、各気筒2に対応して、インジェクタ6を有している。インジェクタ6は、高圧の燃料を気筒2内に直接噴射するように構成されている。各インジェクタ6は、共通のデリバリーパイプ7に接続されている。デリバリーパイプ7は、燃料ポンプ8を介して燃料タンク9に連通している。
また、エンジン本体1は、各気筒2に対応して吸気ポート10を有している。吸気ポート10には、複数の吸気弁12(符号「In」を付すこともある。)が設けられている。吸気弁12には、吸気弁12の開弁特性(開閉時期及びリフト量)を変更可能な可変動弁機構13が接続されている。可変動弁機構13としては、公知の電磁駆動弁機構や機械式可変動弁機構等を用いることができる。
また、各吸気ポート10は、吸気マニホールド14に接続されている。吸気マニホールド14には、過給圧センサ15が設けられている。過給圧センサ15は、後述するコンプレッサ24aによって過給された空気(以下「過給空気」という。)の圧力、すなわち、過給圧PIMを測定するように構成されている。
吸気マニホールド14には吸気通路16が接続されている。吸気通路16の途中には、スロットルバルブ17が設けられている。スロットルバルブ17は、スロットルモータ18により駆動される電子制御式のバルブである。スロットルバルブ17は、アクセル開度センサ20により検出されるアクセル開度AA等に基づいて駆動されるものである。スロットルバルブ17の近傍には、スロットル開度センサ19が設けられている。スロットル開度センサ19は、スロットル開度TAを検出するように構成されている。スロットルバルブ17の上流には、インタークーラ22が設けられている。インタークーラ22は、過給空気を冷却するように構成されている。
インタークーラ22の上流には、過給機24のコンプレッサ24aが設けられている。コンプレッサ24aは、図示しない連結軸を介してタービン24bと連結されている。タービン24bは、後述する第1排気通路32に設けられている。このタービン24bが排気動圧(排気エネルギ)により回転駆動されることによって、コンプレッサ24aが回転駆動される。
コンプレッサ24aの上流にはエアフロメータ26が設けられている。エアフロメータ26は、吸入空気量Gaを検出するように構成されている。エアフロメータ26の上流にはエアクリーナ28が設けられている。
また、エンジン本体1には、各気筒2に対応して第1排気弁30A(符号「Ex1」を付すこともある。)と第2排気弁30B(符号「Ex2」を付すこともある。)とを有している。この第1排気弁30Aは、タービン24bに通じる第1排気通路32を開閉するものである。タービン24bは、第1排気通路32を流通する排気動圧によって回転駆動されるように構成されている。また、第2排気弁30Bは、タービン24bを通らずタービン24bの下流に通じる第2排気通路34を開閉するものである。
これらの排気弁30A,30Bには、排気弁30A,30Bの開弁特性(開閉時期及びリフト量)を独立して変更可能な可変動弁機構31が接続されている。可変動弁機構31としては、上記可変動弁機構13と同様に、公知の電磁駆動弁機構や機械式可変動弁機構等を用いることができる。
第1排気通路32におけるタービン24b上流には、第1排気通路32の空燃比である第1空燃比A/F1を検出する第1空燃比センサ36が設けられている。また、第2排気通路34における第1排気通路32との合流点よりも上流には、第2排気通路34の空燃比である第2空燃比A/F2を検出する第2空燃比センサ38が設けられている。
第1排気通路32と第2排気通路34の合流点よりも下流の排気通路40には、始動時触媒(S/C)42が設けられている。排気通路40における始動時触媒42上流には、排気ガス温度Texを検出する排気温センサ41が設けられている。この始動時触媒42の下流には、排気ガス中のNOxを浄化するためのNOx触媒44が設けられている。
本実施の形態1のシステムは、制御装置であるECU(Electronic Control Unit)60を備えている。
ECU60の入力側には、クランク角センサ5、過給圧センサ15、スロットル開度センサ19、アクセル開度センサ20、エアフロメータ26、空燃比センサ36,38、排気温センサ41等が接続されている。また、ECU60の出力側には、インジェクタ6、燃料ポンプ8、可変動弁機構13,33、スロットルモータ18等が接続されている。
ECU60は、クランク角CAに基づいて、エンジン回転数NEを算出する。また、ECU60は、吸入空気量Gaや点火時期等に基づいて、エンジントルクTRQを算出する。
また、ECU60は、目標空燃比(理論空燃比)となるように、吸入空気量Gaに対する基本燃料噴射量Qbaseを算出する。
[実施の形態1の特徴]
上記のような独立排気エンジンにおいて、背圧(排気圧)に比して過給圧PIMを高めると共に、第2排気弁Ex2と吸気弁Inのオーバラップ量を制御することで、排気系(第2排気通路34)に新気を吹き抜けさせることができる。この新気の吹き抜けにより、新気と気筒内の既燃ガス(残留ガス)とのガス交換(以下「掃気」という。)が起こる。この掃気により、気筒内における新気に対する残留ガスの割合を低くすることが可能になる。
本実施の形態1では、掃気効果を得るべく、図2及び図3に示すように、第1及び第2排気弁Ex1,Ex2並びに吸気弁Inの開弁特性が制御される。図2は、エンジン回転数NEとエンジントルクTRQとによって規定された運転領域を示す図である。図3は、図2に示す運転領域におけるバルブ開弁特性を示す図である。
図2に示すように、エンジン回転数NEとエンジントルクTRQとによって運転領域(以下「領域」と略する。)A〜Fが規定されている。加速要求(高速要求)がある領域A及びBでは、図3(A)に示すように、第1排気弁Ex1のみが作動して、第2排気弁Ex2は停止する。これにより、排気ガス全量がタービン24bに供給されるため、ターボ回転数を高めることができ、過給圧PIMを高めることができる。
また、中速要求がある領域C及びDでは、図3(B)に示すように、第2排気弁Ex2と吸気弁Inのオーバラップ量を制御することで、上記掃気が行われる。図2における破線L2は、第2排気弁Ex2の作動線である。
また、低速要求がある領域E及びFは、無過給領域である。この無過給領域E,Fでは、図3(C)に示すように、第1排気弁Ex1と第2排気弁Ex2は共にフルリフトで作動する。これにより、筒内の排気ガス交換を良好にすることができる。
また、図2における一点鎖線L1よりも高トルク側の領域B,D及びFは、所定空燃比(例えば、理論空燃比)で運転し続けると、触媒の温度が高温となる領域(以下「OT領域」ともいう。)である。このOT領域B,D,Fでは、燃料噴射量の増量補正(OT増量)が行われる。OT増量値は、通常、エンジン回転数NEと吸入空気量Gaに基づいて算出される。OT増量を行うことで、排気ガス温度が低下するため、触媒の温度上昇を抑制することができる。
ところで、1系統の排気通路を有する通常のエンジンと異なり、図1に示すシステムは、2系統の排気通路32,34を有している。第1排気通路32は、タービン24bの存在により熱容量が大きい。これに対し、第2排気通路34は、始動時の暖機性の要求から、熱容量が非常に小さい。よって、第2排気弁Ex2を停止して排気ガスを第1排気通路32のみで排気する場合と、第2排気弁Ex2もリフトして排気ガスを2つの排気通路32,34で排気する場合とでは、吸入空気量Gaが同じであっても、後者の方が前者に比して熱容量が大きいため、触媒42,44に流入する排気ガス温度が低くなる。すなわち、第2排気弁Ex2のリフト量によって、排気通路の熱容量が変化してしまい、触媒42,44(特に、始動時触媒42)に流入する排気ガス温度が変化してしまう。その結果、OT増量を適正に行うことができない可能性がある。
また、上述した第2排気弁Ex2と吸気弁Inのオーバラップと、背圧よりも高い過給圧PIMとにより得られる掃気効果は、燃焼に大きく影響する。このため、吸入空気量Gaが同じであっても、第2排気弁Ex2のリフト量によっては、筒内燃焼温度及び排気ガス温度が大きく相違することとなる。その結果、OT増量を適正に行うことができない可能性がある。
このように、エンジン回転数NEと吸入空気量Gaに基づいてOT増量値を算出する従来の方法のみでは、OT増量値が不足してしまう可能性や、OT増量値が過剰となってしまう可能性がある。OT増量値が不足すると、触媒の温度上昇を抑制することができず、触媒の劣化及び故障を招来してしまう。また、OT増量値が過剰となってしまうと、燃費が悪化してしまう。
そこで、本実施の形態1では、先ず、従来の方法と同様に、エンジン回転数NEと吸入空気量Gaに基づいて基本OT増量値を算出する。この基本OT増量値は、吸入空気量Gaと目標空燃比から算出された基本燃料噴射量Qbaseを補正する補正値である。
そして、この基本OT増量値に対して、第2排気弁Ex2のリフト量に基づく補正、つまり、排気通路の熱容量に基づく補正を加える。この補正と共に、基本OT増量値に対して、空燃比センサ出力に基づく補正、すなわち、掃気(新気吹き抜け)による燃焼温度変化(排気ガス温度変化)に基づく補正を加える。
本実施の形態1によれば、基本OT増量値を最適なOT増量値に補正することができる。このため、OT増量不足による触媒の劣化及び故障、あるいは、OT増量過剰による燃費悪化を防止することができる。
[実施の形態1における具体的処理]
図4は、本実施の形態1において、ECU60が実行するルーチンを示すフローチャートである。
図4に示すルーチンによれば、先ず、エンジン運転パラメータを取得する(ステップ100)。このステップ100では、例えば、エンジン回転数NEとエンジントルクTRQと吸入空気量Gaとが取得される。
次に、上記ステップ100で取得されたエンジン回転数NE及びエンジントルクTRQに基づいて、OT増量が必要な領域(以下「OT増量域」ともいう。)であるか否かを判別する(ステップ102)。このステップ102では、例えば、図2に示す領域B,D,Fであるか否かが判断される。
上記ステップ102でOT増量域であると判別された場合には、上記ステップ100で取得されたエンジン回転数NE及び吸入空気量Gaに基づいて、基本OT増量値を算出する(ステップ104)。このステップ104では、ECU60内に予め格納されたマップを参照するか若しくは数式を用いて、基本OT増量値が算出される。基本OT増量値は、エンジン回転数NEが高く、吸入空気量Gaが多いほど、多く算出される。
一方、上記ステップ102でOT増量域ではないと判別された場合には、本ルーチンを一旦終了する。
次に、第2排気弁Ex2が開弁される領域であるか否かを判別する(ステップ106)。このステップ106では、例えば、エンジン回転数NE及びエンジントルクTRQに基づいて、図2に示す領域D,Fであるか否かが判別される。このステップ106で第2排気弁Ex2が開弁されない領域(例えば、図2に示す領域B)であると判別された場合には、基本OT増量値の補正は不要であると判断される。すなわち、熱容量が小さい第2排気通路34に排気ガスが流れず、掃気が起こらないため、基本OT増量値の補正は不要であると判断される。この場合、本ルーチンを一旦終了する。
上記ステップ106で第2排気弁Ex2が開弁される領域であると判別された場合には、OT増量補正パラメータを取得する(ステップ108)。このステップ108では、第2排気弁Ex2リフト量と空燃比センサ38出力とが取得される。第2排気弁Ex2リフト量は、本ルーチンとは異なる別ルーチンにおいて、例えば、エンジン回転数NEと要求出力(エンジン負荷KL)に基づいて算出される(後述する図5に示すステップ116参照)。
次に、上記ステップ108で取得された第2排気弁Ex2リフト量及び空燃比センサ38出力に基づいて、基本OT増量値を補正する(ステップ110)。上述したように、第2排気弁Ex2リフト量に応じて、排気通路熱容量と燃焼温度とが変化する。このステップ110では、例えば、ECU60内に予め格納されたマップを参照して、第2排気弁Ex2リフト量(排気通路熱容量)に応じた基本OT増量値の補正が行われる。より具体的には、第2排気弁Ex2リフト量が大きいほど、排気通路熱容量が小さくなるため、基本OT増量値がより増量側に補正される。
さらに、このステップ110では、例えば、ECU60内に予め格納されたマップを参照して、空燃比センサ38出力に応じた基本OT増量値の補正が行われる。ここで、第2排気弁Ex2のリフトにより掃気が起こると、第2排気通路34を流れる排気ガス中に酸素が含まれるため、空燃比センサ38出力(排気空燃比)は目標空燃比よりも高く(リーン側)となる。よって、空燃比センサ38出力(空燃比センサ38出力と目標空燃比との差分)から、掃気効果の大小を把握でき、ひいては排気ガス温度を推定することができる。具体的には、掃気効果が大きいと、燃焼温度が高くなるため、排気ガス温度が高くなると推定することができる。よって、空燃比センサ38出力が高いほど、基本OT増量値がより増量側に補正される。
その後、本ルーチンを一旦終了する。
以上説明したように、図4に示すルーチンでは、基本OT増量値を算出した後、第2排気弁Ex2リフト量に基づいて、基本OT増量値が補正される。排気通路熱容量を考慮して基本OT増量値が補正されるため、OT増量を適正に行うことができる。従って、触媒42,44の劣化を確実に抑制することができる。
さらに、図4に示すルーチンでは、第2排気弁Ex2リフト量に加えて空燃比センサ38出力に基づいて、基本OT増量値が補正される。排気ガス温度を考慮して基本OT増量値が補正されるため、基本OT増量値の補正を更に精度良く行うことができる。
ところで、上記実施の形態1では、目標空燃比と空燃比センサ38出力との差分から排気ガス温度を推定しているが、空燃比センサ36出力と空燃比センサ38出力との差分から推定してもよい。
また、上記実施の形態1では、第2排気弁Ex2リフト量に基づいて基本OT増量値を補正をしているが、第2排気弁Ex2の開弁特性に基づいて補正すればよく、例えば、第2排気弁Ex2の作用角に基づいて基本OT増量値を補正してもよい。
また、上記実施の形態1では、2つのマップを参照して基本OT増量値を補正しているが、第2排気弁Ex2リフト量と空燃比センサ38出力との関係で補正量が定められた1つのマップを参照して、基本OT増量値を補正してもよい。
また、上記実施の形態1では、基本OT増量値の補正パラメータとして第2排気弁Ex2リフト量と空燃比センサ38出力を用いているが、第2排気弁Ex2リフト量のみを用いてもよい。
また、空燃比センサ38の位置は、第2排気通路34ではなく、始動時触媒42上流の排気通路40であってもよい。
尚、本実施の形態1においては、過給機24が第1及び第3の発明における「過給機」に、タービン24bが第1及び第3の発明における「タービン」に、第1排気通路32が第1及び第3の発明における「第1排気通路」に、第1排気弁30A(Ex1)が第1及び第3の発明における「第1排気弁」に、第2排気通路34が第1及び第3の発明における「第2排気通路」に、第2排気弁30B(Ex2)が第1及び第3の発明における「第2排気弁」に、始動時触媒42及びNOx触媒44が第1及び第3の発明における「触媒」に、それぞれ相当する。
また、本実施の形態1においては、ECU60が、ステップ104の処理を実行することにより第1の発明における「増量値算出手段」が、ステップ108の処理を実行することにより第2の発明における「空燃比取得手段」が、ステップ110の処理を実行することにより第1及び第2の発明における「補正手段」が、それぞれ実現されている。
実施の形態2.
次に、図5を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
本実施の形態2のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU60に、後述する図5に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
[実施の形態2の特徴]
上記実施の形態1では、OT増量値の補正による触媒劣化抑制について説明した。
ところで、機関暖機後に、図2に示す領域A,Bから領域E,Fへ減速した場合、通常通りに(図3(C)に示すように)第2排気弁Ex2をフルリフト状態にすると、過給圧PIMが低くなるため、排気ガス量が少なくなる。
このとき、ターボ回転数は急激に低下しないため、第1排気通路32の背圧の方が、第2排気通路34の背圧よりも高い。そうすると、高温の排気ガスの殆どが、第1排気通路32ではなく、第2排気通路34を流れてしまう。減速時に燃料カットが行われる場合も同様に、高温の空気の殆どが、第2排気通路34を流れてしまう。既述したように、第2排気通路34は、第1排気通路32に比して熱容量が非常に小さい。第2排気通路34では排気ガス温度が低下しない。このため、高温の排気ガス又は空気が触媒42,44に流入してしまい、触媒の劣化及び故障を招来する可能性がある。
そこで、本実施の形態2では、低出力要求がある減速時に、排気ガス温度が高温である場合には、第2排気弁Ex2のリフトを禁止する。これにより、高温の排気ガス又は空気が、第2排気通路34を流れずに、第1排気通路32を流れることとなる。第1排気通路32は、タービン24bの存在により熱容量が大きいため、第1排気通路32において排気ガス温度が低下する。このため、高温の排気ガス又は空気が触媒42,44に流入することを抑制することができる。よって、触媒42,44の劣化及び故障を確実に抑制することができる。
[実施の形態2における具体的処理]
図5は、本実施の形態2において、ECU60が実行するルーチンを示すフローチャートである。
図5に示すルーチンによれば、先ず、エンジン運転パラメータを取得する(ステップ112)。このステップ112では、例えば、エンジン回転数NEとエンジントルクTRQと要求出力(エンジン負荷KL)とが取得される。
次に、第2排気弁Ex2が開弁される領域であるか否かを判別する(ステップ114)。このステップ114では、例えば、上記ステップ112で取得されたエンジン回転数NE及びエンジントルクTRQに基づいて、図2に示す領域C〜Fであるか否かが判別される。このステップ114で第2排気弁Ex2が開弁されない領域(例えば、図2に示す領域A,B)であると判別された場合には、本ルーチンを一旦終了する。
一方、上記ステップ114で第2排気弁Ex2が開弁される領域であると判別された場合には、上記ステップ112で取得されたエンジン回転数NEと要求出力(エンジン負荷KL)に基づいて、第2排気弁Ex2の基本リフト量(以下「Ex2基本リフト量」という。)を算出する(ステップ114)。このステップ114では、ECU60に予め格納されたマップを参照して、エンジン回転数NE及びエンジン負荷KLに応じたEx2基本リフト量が算出される。
次に、要求出力が所定値以下であるか、すなわち、低出力要求がある減速時であるか否かを判別する(ステップ118)。このステップ118では、例えば、上記ステップ112で取得されたエンジン負荷KLが所定値KLth以下であるか否かが判別される。このステップ118で要求出力が所定値よりも大きいと判別された場合、すなわち、低出力要求がある減速時ではないと判別された場合には、本ルーチンを一旦終了する。
一方、上記ステップ118で要求出力が所定値以下であると判別された場合には、排気温度Texを取得する(ステップ120)。その後、上記ステップ120で取得された排気温度Texが所定値Tth以上であるか否かを判別する(ステップ122)。このステップ122で排気温度Texが所定値Tth未満であると判別された場合には、排気ガスを第2排気通路34に流しても問題ないと判断される。この場合、第2排気弁Ex2のリフトを禁止することなく、本ルーチンを終了する。その後、上記ステップ116で算出された基本リフト量だけ、第2排気弁Ex2がリフトされる。
上記ステップ122で排気温度Texが所定値Tth以上であると判別された場合には、高温の排気ガスを第2排気通路34を介して触媒42,44に流入させることを禁止する必要があると判断される。すなわち、排気ガス温度を第1排気通路32で低下させる必要があると判断される。この場合、第2排気弁Ex2のリフトが禁止される(ステップ124)。すなわち、上記ステップ116で算出された基本リフト量のリフトが禁止される。その後、本ルーチンを終了する。
以上説明したように、図5に示すルーチンでは、要求出力が所定値以下である減速時に、排気ガス温度Texが所定値Tth以上の高温である場合に、第2排気弁Ex2のリフトが禁止される。これにより、高温の排気ガスが、熱容量が大きい第1排気通路32で温度低下させられた後に、触媒42,44に流入される。よって、高温の排気ガスが、第2排気通路34を介して触媒42,44に流入する事態を回避することができる。従って、触媒42,44の劣化を確実に抑制することができる。
ところで、上記実施の形態2では、排気温センサ41により排気ガス温度Texを検出しているが、ECU60により、例えば、吸入空気量Gaと点火時期等に基づいて排気ガス温度を推定してもよい。
また、上記実施の形態2では、第2排気弁Ex2のリフトを禁止して排気ガスを第1排気通路32に流すことにより排気ガス温度を低下させているが、第1排気通路32による排気ガス温度の低下が不十分な場合も考えられる。この場合、図6に示すように、第1排気通路32に表面積が大きい放熱機構36を設けることで、第1排気通路32の熱容量を更に大きくしてもよい。図6は、本実施の形態2の変形例によるシステム構成を示す図である。ここで、冷間時には、第1排気弁Ex1のリフトが禁止され、第2排気弁Ex2のみがリフトされる。よって、図6に示すシステムを用いる場合であっても、冷間時のエミッション特性の悪化は問題とならない。
本実施の形態2においては、ECU60が、ステップ120の処理を実行することにより第3の発明における「排気ガス温度取得手段」が、ステップ124の処理を実行することにより第3の発明における「禁止手段」が、それぞれ実現されている。
本発明の実施の形態1によるシステム構成を示す図である。 エンジン回転数NEとエンジントルクTRQとによって規定された運転領域を示す図である。 図2に示す運転領域におけるバルブ開弁特性を示す図である。 本発明の実施の形態1において、ECU60が実行するルーチンを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2において、ECU60が実行するルーチンを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2の変形例によるシステム構成を示す図である。
符号の説明
1 エンジン
24 過給機
24b タービン
30A 第1排気弁
30B 第2排気弁
32 第1排気通路
34 第2排気通路
41 排気温センサ
42 始動時触媒
44 NOx触媒
60 ECU

Claims (3)

  1. 過給機付き内燃機関の制御装置であって、
    前記過給機のタービンに通じる第1排気通路を開閉する第1排気弁と、
    前記タービンの下流に通じる第2排気通路を開閉する第2排気弁と、
    前記第1排気通路と前記第2排気通路の合流点よりも下流に配置された触媒と、
    前記触媒の温度上昇を抑制するために燃料噴射量の増量値を算出する増量値算出手段と、
    前記第2排気弁の開弁特性に基づいて、前記増量値を補正する補正手段とを備えたことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記第2排気通路の空燃比を検出する空燃比検出手段を更に備え、
    前記補正手段は、前記空燃比検出手段により検出された空燃比に基づいて排気ガス温度を推定する排気ガス温度推定手段を有し、該排気ガス温度推定手段により推定された排気ガス温度に基づいて、前記増量値を補正することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  3. 過給機付き内燃機関の制御装置であって、
    前記過給機のタービンに通じる第1排気通路を開閉する第1排気弁と、
    前記タービンの下流に通じる第2排気通路を開閉する第2排気弁と、
    前記第1排気通路と前記第2排気通路の合流点よりも下流に配置された触媒と、
    排気ガス温度を取得する排気ガス温度取得手段と、
    減速時、前記排気ガス温度が所定値以上である場合に、前記第2排気弁のリフトを禁止する禁止手段とを備えたことを特徴とする内燃機関の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016079926A (ja) * 2014-10-21 2016-05-16 マツダ株式会社 ターボ過給機付きエンジンの排気装置
JP2016079928A (ja) * 2014-10-21 2016-05-16 マツダ株式会社 ターボ過給機付きエンジンの排気装置

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