JP4803097B2 - 過給機付き内燃機関の始動制御装置 - Google Patents
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Description
この装置によれば、高回転高負荷運転時に、タービンに通じない第2排気弁が、タービンに通じる第1排気弁よりも早い時期に開弁される。これにより、排気ポンピングロスを低減することができるため、高回転域で過給により出力を向上させることができる。
また、内燃機関の停止中は、燃料ベーパは、クランクケースに充満した後、ブローバイ通路を通り吸気系に放出されるか、もしくは、過給機を通り排気系に放出される。吸気系及び過給機下流の排気系は、ともに大気解放されている。このため、吸気系に放出された燃料ベーパと、過給機下流の排気系に放出された燃料ベーパとは、多量の大気によって薄められ拡散するため、エミッション特性の悪化は生じない。
前記過給機のタービンに通じる第1排気通路を開閉する第1排気弁と、
前記タービンの下流に通じる第2排気通路を開閉する第2排気弁と、
前記内燃機関の始動時に、前記第1排気弁よりも先に前記第2排気弁を開弁すると共に、吸気上死点付近で前記第1排気弁を開弁することで、前記内燃機関の停止中に前記第1排気弁から前記タービンまでの空間に滞留する燃料ベーパを気筒内に吸入させる燃料ベーパ掃気処理を実施する制御手段とを備えたことを特徴とする。
前記制御手段は、前記第2排気弁の開弁によって前記タービンの下流の排気圧力が所定値以上になった後に、前記第1排気弁を開弁することを特徴とする。
前記制御手段は、EGR燃焼限界が所定値よりも高い領域では、前記第1排気弁と吸気弁が共に開弁されるオーバラップ量を確保し、該EGR燃焼限界が所定値以下である領域では、前記第1排気弁を閉弁した後に吸気弁を開弁することを特徴とする。
前記制御手段は、前記燃料ベーパ掃気処理を所定サイクル実施する間に、前記オーバラップ量を徐々に小さくするオーバラップ量制御手段を有することを特徴とする。
前記制御手段は、前記燃料ベーパ掃気処理を所定サイクル実施する間に、前記オーバラップ量を徐々に大きくするオーバラップ量制御手段を有することを特徴とする。
前記制御手段は、機関回転数に基づいて前記所定サイクルを補正する補正手段を更に有することを特徴とする。
前記第1排気通路と前記第2排気通路の合流点よりも下流の排気空燃比を取得する排気空燃比取得手段を更に備え、
前記制御手段は、前記排気空燃比が所定値以上になった場合に、前記燃料ベーパ掃気処理を終了することを特徴とする。
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1によるシステム構成を示す図である。本実施の形態のシステムは、過給機(ターボチャージャ)を有する独立排気エンジンシステムである。
ECU60は、クランク角CAに基づいて、機関回転数NEを算出する。また、ECU60は、アクセル開度AA等に基づいて、機関負荷率KL[%]を算出する。
また、ECU60は、目標空燃比(理論空燃比)となるように、吸入空気量Gaに対する基本燃料噴射量Qbaseを算出する。
上記独立排気エンジンシステムにおいて、過給機24の潤滑にオイル(エンジンオイル)が用いられている。オイルの一般的な循環経路は、オイルパン→オイルポンプ→過給機→クランクケース→オイルパンの順番になっている。
ところで、車両走行距離が増加するに従って、オイルへの燃料希釈量が増加する。オイル中に希釈された燃料は、オイル温度の上昇に伴い、燃料ベーパとなる。この燃料ベーパは、エンジン運転中は、ブローバイガスとして消費される。
図2に示すように、通常エンジン制御では、第1排気弁Ex1と第2排気弁Ex2が同時に開弁される。よって、かかる通常エンジン制御をエンジン始動時に実行すると、上記空間Aに滞留する燃料ベーパが排気通路38に一気に排出される。エンジン始動時に触媒42が未だ暖機されていない場合には、燃料ベーパは触媒42で浄化されず、未浄化のままテールパイプから排出される可能性がある。
図3に示すように、タービン24bに通じる第1排気弁Ex1よりも先に、タービン24bに通じない第2排気弁Ex2が開弁される。これにより、タービン24b下流の排気圧力が上昇する。このため、上記空間Aに滞留する燃料ベーパは、タービン24b下流の排気通路38に漏れ出さず、そのまま該空間Aに閉じ込められる。また、この第2排気弁Ex2の開弁により、排気ガスが排気通路38を介して触媒42に供給され、触媒42が暖機される。
図4は、本実施の形態1において、ECU60が実行するエンジン始動制御ルーチンを示すフローチャートである。本ルーチンは、エンジン停止後に車両運転者によるエンジン始動操作が実施された場合に起動される。
従って、本実施の形態1によれば、エンジン停止中に空間Aに滞留した燃料ベーパがエンジン始動時にそのまま排気系に排出されることを防止することができる。よって、エンジン始動時のエミッション悪化を抑制することができる。
また、本実施の形態1においては、ECU60が、ステップ102,104,106の処理を実行することにより第1及び第2の発明における「制御手段」が実現されている。
次に、図5〜図8を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
本実施の形態2のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU60に、後述する図8に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
上記実施の形態1では、図3に示す例のように、第1排気弁Ex1と吸気弁Inのオーバラップ量が無しにされている。これにより、空間A内の燃料ベーパは、筒内にのみ吸入される。上記実施の形態1の制御は、例えば、極低温始動時のようにEGR燃焼限界が低い運転領域での燃料ベーパの掃気に有効である。
可変動弁機構13,32の制御に油圧が用いられる場合がある。エンジン始動直後は油温が低いため、油圧制御性が低くなる可能性がある。すなわち、エンジン始動直後は第1排気弁Ex1と吸気弁Inのオーバラップ量の制御性が低い可能性がある。そうすると、図6において破線で示すようにオーバラップ量を一定に制御しても、実際は一定に制御できない事態が生じ得る。そこで、図6に示すように、エンジン始動直後の油圧制御性が低いときにはオーバラップ量を大きくしておき、徐々に小さくすることができる。
また、エンジン始動直後は、吸気ポート10壁面や吸気バルブ12等への燃料付着量が多いエンジンがある。かかるエンジンでは、エンジン始動直後にオーバラップ量を大きくすると、空燃比制御性が低くなる可能性がある。そこで、図7に示すように、エンジン始動直後の空燃比制御性が低いうちはオーバラップ量を小さくして、吸気通路への戻しを少なくする。その後、空燃比制御性が高くなるにつれて、オーバラップ量を増やすことができる。
図8は、本実施の形態2において、ECU60が実行するエンジン始動制御ルーチンを示すフローチャートである。本ルーチンは、エンジン停止後に車両運転者によるエンジン始動操作が実施された場合に起動される。
また、本実施の形態2では、燃料ベーパ掃気処理を所定サイクル実施する間に、図6又は図7に示すように、各気筒のオーバラップ量が制御される。すなわち、油圧制御性や、タービン24b下流の排気圧力変化や、空燃比制御性を考慮しつつ、燃料ベーパ掃気処理が実施される。よって、燃料ベーパ掃気処理を実施する際の空燃比制御性の悪化を抑制することができる。
次に、図9を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。
本実施の形態3のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU60に、後述する図9に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
上記実施の形態2では、燃料ベーパ掃気処理が所定サイクル実施された場合に、燃料ベーパ掃気処理が完了したと判断されている(図8のステップ112参照)。
図9は、本実施の形態3において、ECU60が実行するエンジン始動制御ルーチンを示すフローチャートである。本ルーチンは、エンジン停止後に車両運転者によるエンジン始動操作が実施された場合に起動される。
次に、図10を参照して、本発明の実施の形態4について説明する。
本実施の形態4のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU60に、後述する図10に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
上記実施の形態3では、機関回転数NEに応じて燃料ベーパ掃気処理の実行サイクル数が補正されている。これにより、燃料ベーパ掃気処理を必要なサイクルだけ実施することができる。
図10は、本実施の形態4において、ECU60が実行するエンジン始動制御ルーチンを示すフローチャートである。本ルーチンは、エンジン停止後に車両運転者によるエンジン始動操作が実施された場合に起動される。
10 吸気ポート
12 吸気弁
13 可変動弁機構
24 過給機
24b タービン
30A 第1排気弁Ex1
30B 第2排気弁Ex2
32 可変動弁機構
34 第1排気通路
36 第2排気通路
38 排気通路
40 空燃比センサ
42 触媒
60 ECU
Claims (7)
- 過給機付き内燃機関の始動制御装置であって、
前記過給機のタービンに通じる第1排気通路を開閉する第1排気弁と、
前記タービンの下流に通じる第2排気通路を開閉する第2排気弁と、
前記内燃機関の始動時に、前記第1排気弁よりも先に前記第2排気弁を開弁すると共に、吸気上死点付近で前記第1排気弁を開弁することで、前記内燃機関の停止中に前記第1排気弁から前記タービンまでの空間に滞留する燃料ベーパを気筒内に吸入させる燃料ベーパ掃気処理を実施する制御手段とを備えたことを特徴とする過給機付き内燃機関の始動制御装置。 - 請求項1に記載の過給機付き内燃機関の始動制御装置において、
前記制御手段は、前記第2排気弁の開弁によって前記タービンの下流の排気圧力が所定値以上になった後に、前記第1排気弁を開弁することを特徴とする過給機付き内燃機関の始動制御装置。 - 請求項1に記載の過給機付き内燃機関の始動制御装置において、
前記制御手段は、EGR燃焼限界が所定値よりも高い領域では、前記第1排気弁と吸気弁が共に開弁されるオーバラップ量を確保し、該EGR燃焼限界が所定値以下である領域では、前記第1排気弁を閉弁した後に吸気弁を開弁することを特徴とする過給機付き内燃機関の始動制御装置。 - 請求項3に記載の過給機付き内燃機関の始動制御装置において、
前記制御手段は、前記燃料ベーパ掃気処理を所定サイクル実施する間に、前記オーバラップ量を徐々に小さくするオーバラップ量制御手段を有することを特徴とする過給機付き内燃機関の始動制御装置。 - 請求項3に記載の過給機付き内燃機関の始動制御装置において、
前記制御手段は、前記燃料ベーパ掃気処理を所定サイクル実施する間に、前記オーバラップ量を徐々に大きくするオーバラップ量制御手段を有することを特徴とする過給機付き内燃機関の始動制御装置。 - 請求項4又は5に記載の過給機付き内燃機関の始動制御装置において、
前記制御手段は、機関回転数に基づいて前記所定サイクルを補正する補正手段を更に有することを特徴とする過給機付き内燃機関の始動制御装置。 - 請求項1から5の何れかに記載の過給機付き内燃機関の始動制御装置において、
前記第1排気通路と前記第2排気通路の合流点よりも下流の排気空燃比を取得する排気空燃比取得手段を更に備え、
前記制御手段は、前記排気空燃比が所定値以上になった場合に、前記燃料ベーパ掃気処理を終了することを特徴とする過給機付き内燃機関の始動制御装置。
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