JP4803097B2 - 過給機付き内燃機関の始動制御装置 - Google Patents

過給機付き内燃機関の始動制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、過給機付き内燃機関の始動制御装置に係り、特に内燃機関停止中に発生した燃料ベーパによる内燃機関始動時のエミッション悪化の防止に関する。
タービンに通じる排気通路を開閉する第1排気弁と、タービンに通じない排気通路を開閉する第2排気弁とを備えた装置(独立排気エンジン)が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この装置によれば、高回転高負荷運転時に、タービンに通じない第2排気弁が、タービンに通じる第1排気弁よりも早い時期に開弁される。これにより、排気ポンピングロスを低減することができるため、高回転域で過給により出力を向上させることができる。
特開平10−89106号公報 特開2005−61325号公報
ところで、一般的な過給機付き内燃機関においては、過給機本体の潤滑にエンジンオイル(以下「オイル」と略する。)が用いられている。また、車両走行距離が増加するに従って、オイルへの燃料希釈量が増加することが知られている。オイル中に希釈された燃料は、オイル温度の上昇に伴い、ベーパ(以下「燃料ベーパ」という。)となる。
かかる燃料ベーパは、内燃機関の運転中は、吸気負圧により吸気系に吸い出され、ブローバイガスとして消費される。
また、内燃機関の停止中は、燃料ベーパは、クランクケースに充満した後、ブローバイ通路を通り吸気系に放出されるか、もしくは、過給機を通り排気系に放出される。吸気系及び過給機下流の排気系は、ともに大気解放されている。このため、吸気系に放出された燃料ベーパと、過給機下流の排気系に放出された燃料ベーパとは、多量の大気によって薄められ拡散するため、エミッション特性の悪化は生じない。
しかしながら、過給機上流の排気系に放出された燃料ベーパは、以下の理由によりエミッション特性を悪化させる可能性がある。すなわち、過給機から排気弁までの空間は、大気解放されておらず、閉鎖された空間である。よって、内燃機関の停止中は、過給機上流の排気系に放出された燃料ベーパ濃度が、時間経過に伴い次第に高まることとなる。かかる高濃度の燃料ベーパが、次のエンジン始動時に一気に排出されると、エンジン始動時にエミッション特性が悪化し得る。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、内燃機関始動時に高濃度の燃料ベーパの排出によるエミッション悪化を抑制することが可能な過給機付き内燃機関の始動制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、過給機付き内燃機関の始動制御装置であって、
前記過給機のタービンに通じる第1排気通路を開閉する第1排気弁と、
前記タービンの下流に通じる第2排気通路を開閉する第2排気弁と、
前記内燃機関の始動時に、前記第1排気弁よりも先に前記第2排気弁を開弁すると共に、吸気上死点付近で前記第1排気弁を開弁することで、前記内燃機関の停止中に前記第1排気弁から前記タービンまでの空間に滞留する燃料ベーパを気筒内に吸入させる燃料ベーパ掃気処理を実施する制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記制御手段は、前記第2排気弁の開弁によって前記タービンの下流の排気圧力が所定値以上になった後に、前記第1排気弁を開弁することを特徴とする。
また、第3の発明は、第1の発明において、
前記制御手段は、EGR燃焼限界が所定値よりも高い領域では、前記第1排気弁と吸気弁が共に開弁されるオーバラップ量を確保し、該EGR燃焼限界が所定値以下である領域では、前記第1排気弁を閉弁した後に吸気弁を開弁することを特徴とする。
また、第4の発明は、第3の発明において、
前記制御手段は、前記燃料ベーパ掃気処理を所定サイクル実施する間に、前記オーバラップ量を徐々に小さくするオーバラップ量制御手段を有することを特徴とする。
また、第5の発明は、第3の発明において、
前記制御手段は、前記燃料ベーパ掃気処理を所定サイクル実施する間に、前記オーバラップ量を徐々に大きくするオーバラップ量制御手段を有することを特徴とする。
また、第6の発明は、第4又は第5の発明において、
前記制御手段は、機関回転数に基づいて前記所定サイクルを補正する補正手段を更に有することを特徴とする。
また、第7の発明は、第1から第5の何れかの発明において、
前記第1排気通路と前記第2排気通路の合流点よりも下流の排気空燃比を取得する排気空燃比取得手段を更に備え、
前記制御手段は、前記排気空燃比が所定値以上になった場合に、前記燃料ベーパ掃気処理を終了することを特徴とする。
第1の発明では、内燃機関の始動時に、第1排気弁よりも先に第2排気弁が開弁される。これにより、第1排気弁の開弁前にタービン下流の排気圧力が高められるため、内燃機関停止中に放出された燃料ベーパが、第1排気弁とタービンまでの第1排気通路に閉じ込められる。さらに、触媒が暖機される。そして、吸気上死点付近で第1排気弁が開弁されると、ピストンが下がる際の負圧により上記燃料ベーパが気筒内に吸入され、吸入された燃料ベーパが気筒内で燃焼する。従って、第1の発明によれば、内燃機関停止中に第1排気弁からタービンまでの空間に滞留する燃料ベーパが、内燃機関の始動時にそのままタービン下流に排出される事態を回避することができる。よって、内燃機関の始動時のエミッション特性の悪化を抑制することができる。
第2の発明では、第2排気弁の開弁によってタービン下流の排気圧力が高められた後に、第1排気弁が開弁される。これにより、第1排気弁の開弁中に、燃料ベーパがタービン下流に漏れ出す事態を確実に防止することができる。
第3の発明では、EGR燃焼限界が高い領域では第1排気弁と吸気弁のオーバラップ量が確保されるため、内部EGRにより燃料ベーパが吸気系にも吸入される。一方、EGR燃焼限界が低い領域では第1排気弁の閉弁後に吸気弁が開弁されるため、第1排気弁と吸気弁のオーバラップ量が無しにされる。第3の発明によれば、EGR燃焼限界を考慮して、第1排気弁と吸気弁のオーバラップ量の有無を決定することができる。
第4の発明では、燃料ベーパ掃気処理を所定サイクル実施する間に、オーバラップ量が徐々に小さくされる。よって、油圧制御性や、タービン下流の排気圧力変化を考慮しつつ、燃料ベーパ掃気処理が実施される。従って、第4の発明によれば、燃料ベーパ掃気処理を実施する際の空燃比制御性の悪化を抑制することができる。
第5の発明では、燃料ベーパ掃気処理を所定サイクル実施する間に、オーバラップ量が徐々に大きくされる。よって、空燃比制御性を考慮しつつ、燃料ベーパ掃気処理が実施される。従って、第5の発明によれば、燃料ベーパ掃気処理を実施する際の空燃比制御性の悪化を抑制することができる。
第6の発明では、機関回転数に基づいて上記所定サイクルが補正される。すなわち、機関回転数に基づいて燃料ベーパ掃気処理を実施するサイクル数が変更される。ここで、排気行程で生じる吸気系負圧は機関回転数によって相違し、該吸気系負圧によって1サイクルで気筒内に吸入される燃料ベーパ量が相違する。従って、第6の発明によれば、燃料ベーパ掃気処理を必要なサイクルだけ実施することができる。
第7の発明では、排気空燃比が所定値以上になった場合に、燃料ベーパ掃気処理を終了する。ここで、燃料ベーパが気筒内に吸入されると、気筒内に供給される燃料量が燃料ベーパ分だけ過剰になるため、排気空燃比は所定値よりも小さくなる。その後、燃料ベーパが気筒内に吸入されなくなると、気筒内に供給される燃料量は過剰にならないため、排気空燃比は所定値以上になる。従って、第7の発明によれば、燃料ベーパ掃気処理を適切な時期に終了させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
実施の形態1.
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1によるシステム構成を示す図である。本実施の形態のシステムは、過給機(ーボチャージャ)を有する独立排気エンジンシステムである。
図1に示すシステムは、複数の気筒2を有するエンジン1を備えている。各気筒2のピストンは、それぞれクランク機構を介して共通のクランク軸4に接続されている。クランク軸4の近傍には、クランク角センサ5が設けられている。クランク角センサ5は、クランク軸4の回転角度(クランク角CA)を検出するように構成されている。また、エンジン1は、冷却水温Twを検出する水温センサ3を備えている。
エンジン1は、各気筒2に対応して、インジェクタ6を有している。インジェクタ6は、高圧の燃料を気筒2内に直接噴射するように構成されている。各インジェクタ6は、共通のデリバリーパイプ7に接続されている。デリバリーパイプ7は、燃料ポンプ8を介して燃料タンク9に連通している。
また、エンジン1は、各気筒2に対応して吸気ポート10を有している。吸気ポート10には、複数の吸気弁12(符号「In」を付すこともある。)が設けられている。吸気弁12には、吸気弁12の開弁特性(開閉時期及びリフト量)を変更可能な可変動弁機構13が接続されている。可変動弁機構13としては、公知の電磁駆動弁機構や機械式もしくは油圧式可変動弁機構等を用いることができる。
また、各吸気ポート10は、吸気マニホールド16に接続されている。吸気マニホールド16には、過給圧センサ17が設けられている。過給圧センサ17は、後述するコンプレッサ24aによって過給された空気(以下「過給空気」という。)の圧力、すなわち、過給圧PIMを測定するように構成されている。
吸気マニホールド16には吸気通路18が接続されている。吸気通路18の途中には、スロットルバルブ20が設けられている。スロットルバルブ20は、図示しないスロットルモータにより駆動される電子制御式のバルブである。スロットルバルブ20は、アクセル開度センサ21により検出されるアクセル開度AA等に基づいて駆動されるものである。スロットルバルブ20の近傍には、スロットル開度センサ20Aが設けられている。スロットル開度センサ20Aは、スロットル開度TAを検出するように構成されている。
スロットルバルブ20の上流には、インタークーラ22が設けられている。インタークーラ22は、過給空気を冷却するように構成されている。
インタークーラ22の上流には、過給機24のコンプレッサ24aが設けられている。コンプレッサ24aは、図示しない連結軸を介してタービン24bと連結されている。タービン24bは、後述する第1排気通路34に設けられている。このタービン24bが排気動圧(排気エネルギ)により回転駆動されることによって、コンプレッサ24aが回転駆動される。
コンプレッサ24aの上流には、エアフロメータ26が設けられている。エアフロメータ26は、吸入空気量Gaを検出するように構成されている。エアフロメータ26の上流には、エアクリーナ28が設けられている。エアクリーナ28の上流は、大気に開放されている。
また、エンジン1は、各気筒2に対応して第1排気弁30A(符号「Ex1」を付すこともある。)と第2排気弁30B(符号「Ex2」を付すこともある。)とを有している。この第1排気弁30Aは、タービン24bに通じる第1排気通路34を開閉するものである。タービン24bは、第1排気通路34を流通する排気動圧によって回転駆動されるように構成されている。また、第2排気弁30Bは、タービン24bに通じない第2排気通路36、すなわち、タービン24b下流に通じる第2排気通路36を開閉するものである。
これらの排気弁30A,30Bには、排気弁30A,30Bの開弁特性(開閉時期及びリフト量)を変更可能な可変動弁機構32が接続されている。可変動弁機構32としては、上記可変動弁機構13と同様に、公知の電磁駆動弁機構や機械式もしくは油圧式可変動弁機構等を用いることができる。
第1排気通路34と第2排気通路36の合流点よりも下流の排気通路38には、排気空燃比を検出する空燃比センサ40が設けられている。空燃比センサ40の下流には、排気ガスを浄化するための触媒42が設けられている。
本実施の形態1のシステムは、制御装置であるECU(Electronic Control Unit)60を備えている。ECU60の入力側には、水温センサ3、クランク角センサ5、過給圧センサ17、スロットル開度センサ20A、アクセル開度センサ21、エアフロメータ26、空燃比センサ40等が接続されている。また、ECU60の出力側には、インジェクタ6、燃料ポンプ8、可変動弁機構13,32等が接続されている。
ECU60は、クランク角CAに基づいて、機関回転数NEを算出する。また、ECU60は、アクセル開度AA等に基づいて、機関負荷率KL[%]を算出する。
また、ECU60は、目標空燃比(理論空燃比)となるように、吸入空気量Gaに対する基本燃料噴射量Qbaseを算出する。
[実施の形態1の特徴]
上記独立排気エンジンシステムにおいて、過給機24の潤滑にオイル(エンジンオイル)が用いられている。オイルの一般的な循環経路は、オイルパン→オイルポンプ→過給機→クランクケース→オイルパンの順番になっている。
ところで、車両走行距離が増加するに従って、オイルへの燃料希釈量が増加する。オイル中に希釈された燃料は、オイル温度の上昇に伴い、燃料ベーパとなる。この燃料ベーパは、エンジン運転中は、ブローバイガスとして消費される。
エンジン停止中は、燃料ベーパは、クランクケースに充満した後、ブローバイ通路を通り吸気系16,18に放出されるだけでなく、過給機24のタービン24bの上流及び下流にも放出される。吸気系16,18と、タービン24b下流の排気通路38は大気解放されているため、燃料ベーパは多量の大気によって薄められ拡散する。
一方、タービン24b上流の排気通路34、すなわち、タービン24bから第1排気弁30Aまでの第1排気通路34は、大気解放されておらず、閉鎖された空間A(図1においてハッチングを付している)である。よって、エンジン停止中は、この空間Aにおける燃料ベーパ濃度が、エンジン停止後の時間経過に伴い次第に高まることとなる。
図2は、通常エンジン制御によるバルブ開弁特性を示す図である。
図2に示すように、通常エンジン制御では、第1排気弁Ex1と第2排気弁Ex2が同時に開弁される。よって、かかる通常エンジン制御をエンジン始動時に実行すると、上記空間Aに滞留する燃料ベーパが排気通路38に一気に排出される。エンジン始動時に触媒42が未だ暖機されていない場合には、燃料ベーパは触媒42で浄化されず、未浄化のままテールパイプから排出される可能性がある。
そこで、本実施の形態1では、図3に示すエンジン始動制御を実施する。図3は、本実施の形態1のエンジン始動制御によるバルブ開弁特性を示す図である。
図3に示すように、タービン24bに通じる第1排気弁Ex1よりも先に、タービン24bに通じない第2排気弁Ex2が開弁される。これにより、タービン24b下流の排気圧力が上昇する。このため、上記空間Aに滞留する燃料ベーパは、タービン24b下流の排気通路38に漏れ出さず、そのまま該空間Aに閉じ込められる。また、この第2排気弁Ex2の開弁により、排気ガスが排気通路38を介して触媒42に供給され、触媒42が暖機される。
そして、吸気TDC付近で第2排気弁Ex2が閉じられた後、第1排気弁Ex1が開弁する。ここで、第1排気弁Ex1の開弁時期は、図3に示すように、最大リフトが吸気TDC以降になるようにされる。第1排気弁Ex1の開弁後、ピストンが下がる際の負圧により、空間A内の燃料ベーパが筒内に吸入される。
以下、エンジン停止中に空間Aに滞留する燃料ベーパを、エンジン始動時のバルブ開弁特性制御により筒内(及び吸気系)に吸入する処理を、「燃料ベーパ掃気処理」という。
ここで、第2排気弁Ex2と第1排気弁Ex1のオーバラップ量は無しにされる。これは、第1排気弁Ex1の開弁中に上記空間Aから筒内に吸入された燃料ベーパが、筒内で燃焼されずにそのまま第2排気弁Ex2から排出されることを防止するためである。
第1排気弁Ex1が閉じられた後、吸気弁Inが開弁される。第1排気弁Ex1の作用角は、吸気弁Inの作用角と、始動要求から決定される吸気弁In閉弁時期(実圧縮比)とに基づいて決定される。筒内に吸入された燃料ベーパは、その後、通常の混合気と共に筒内で燃焼される。
[実施の形態1における具体的処理]
図4は、本実施の形態1において、ECU60が実行するエンジン始動制御ルーチンを示すフローチャートである。本ルーチンは、エンジン停止後に車両運転者によるエンジン始動操作が実施された場合に起動される。
図4に示すルーチンによれば、先ず、エンジン1を始動する(ステップ100)。その後、第2排気弁Ex2を作動させる(ステップ102)。このステップ102の処理により、タービン24b下流の排気圧力が上昇する。
次に、現在のクランク角CAが吸気TDC付近であるか否かを判別する(ステップ104)。このステップ104では、第2排気弁Ex2を閉弁すると共に第1排気弁Ex1を開弁するタイミングであるか否かが判別される。このステップ104は、クランク角CAが吸気TDC付近になるまで繰り返し実行される。このステップ104で現在のクランク角CAが吸気TDC付近であると判別された場合には、第2排気弁Ex2を閉じ、第1排気弁Ex1を作動させる(ステップ106)。
次に、第1排気弁Ex1が閉じられたか否かを判別する(ステップ108)。このステップ108は、第1排気弁Ex1が閉じられるまで繰り返し実行される。このステップ108で第1排気弁Ex1が閉じられたと判別された場合には、吸気弁Inを作動させる(ステップ110)。これらのステップ108,110の処理により、第1排気弁Ex1と吸気弁Inのオーバラップ量は無しにされる。よって、空間Aの燃料ベーパは、筒内にのみ吸入され、吸気系16,18には吸入されない。
最後に、燃料ベーパ掃気処理が完了したか否かが判別される(ステップ112)。このステップ112では、上記ステップ102〜110の処理を所定サイクル実施したか否かが判別される。ここで、所定サイクルは、例えば、空間Aの容積を考慮して予め定めておくことができる。このステップ112で上記ステップ102〜110の処理を所定サイクル実施していないと判別された場合には、空間A内に未だ燃料べーパが残留していると判断される。この場合、上記ステップ102の処理に戻る。
一方、上記ステップ112でステップ102〜110の処理を所定サイクル実施したと判別された場合には、空間A内の燃料ベーパが全て掃気されたと判断される。この場合、燃料ベーパ掃気処理が完了したと判断され、本ルーチンを終了する。
以上説明したように、本実施の形態1では、エンジン始動時に、第1排気弁Ex1よりも先に第2排気弁Ex2が開弁される。これにより、タービン24b下流の排気圧力が上昇すると共に、触媒42が暖機される。その後の吸気TDC付近で、第2排気弁Ex2が閉弁されると共に、第1排気弁Ex1が開弁される。これにより、第1排気弁Ex1からタービン24bまでの空間Aに滞留する燃料ベーパが筒内に吸入され、その後に筒内で燃焼される。
従って、本実施の形態1によれば、エンジン停止中に空間Aに滞留した燃料ベーパがエンジン始動時にそのまま排気系に排出されることを防止することができる。よって、エンジン始動時のエミッション悪化を抑制することができる。
尚、本実施の形態1においては、過給機24が第1の発明における「過給機」に、エンジン1が第1の発明における「内燃機関」に、タービン24bが第1の発明における「タービン」に、第1排気通路34が第1の発明における「第1排気通路」に、第1排気弁Ex1(30A)が第1の発明における「第1排気弁」に、第2排気通路36が第1の発明における「第2排気通路」に、第2排気弁Ex2(30B)が第1の発明における「第2排気弁」に、空燃比センサ40が第7の発明における「空燃比取得手段」に、それぞれ相当する。
また、本実施の形態1においては、ECU60が、ステップ102,104,106の処理を実行することにより第1及び第2の発明における「制御手段」が実現されている。
実施の形態2.
次に、図5〜図8を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
本実施の形態2のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU60に、後述する図8に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
[実施の形態2の特徴]
上記実施の形態1では、図3に示す例のように、第1排気弁Ex1と吸気弁Inのオーバラップ量が無しにされている。これにより、空間A内の燃料ベーパは、筒内にのみ吸入される。上記実施の形態1の制御は、例えば、極低温始動時のようにEGR燃焼限界が低い運転領域での燃料ベーパの掃気に有効である。
ところで、EGR燃焼限界が比較的高い運転領域では、第1排気弁Ex1と吸気弁Inのオーバラップ量を確保することで、吸気系負圧を利用することができる。吸気系負圧を利用することで、吸気系負圧を利用しない場合に比して1サイクル中により多くの燃料ベーパを吸入することができる。よって、燃料ベーパ掃気処理を効率良く行うことができる。
そこで、本実施の形態2では、EGR燃焼限界が比較的高い領域である場合、図5に示すエンジン始動制御を実施する。図5は、本実施の形態2において、EGR燃料限界が比較的高い領域でのバルブ開弁特性を示す図である。
図5に示すように、第2排気弁Ex2が閉じられた後、第1排気弁Ex1が開弁される。その後、図3に示す例と異なり、第1排気弁Ex1が閉じられる前に、吸気弁Inが開弁される。これにより、第1排気弁Ex1と吸気弁Inのオーバラップ量が確保される。よって、第1吸気弁Ex1の開弁後、ピストンが下がる際の負圧により、上記空間Aの燃料ベーパが筒内に吸入されると共に、吸気系16,18にも供給される。
また、本実施の形態2では、図6又は図7に示すように、気筒毎(サイクル毎)にオーバラップ量を変化させる制御を実行する。
図6は、本実施の形態2において、第1排気弁Ex1と吸気弁Inのオーバラップ量の変化の一例を示す図である。
可変動弁機構13,32の制御に油圧が用いられる場合がある。エンジン始動直後は油温が低いため、油圧制御性が低くなる可能性がある。すなわち、エンジン始動直後は第1排気弁Ex1と吸気弁Inのオーバラップ量の制御性が低い可能性がある。そうすると、図6において破線で示すようにオーバラップ量を一定に制御しても、実際は一定に制御できない事態が生じ得る。そこで、図6に示すように、エンジン始動直後の油圧制御性が低いときにはオーバラップ量を大きくしておき、徐々に小さくすることができる。
また、エンジン始動後にタービン24b下流の排気圧力は徐々に上昇するため、エンジン始動直後のタービン24b下流の排気圧力はさほど高くない。よって、エンジン始動直後は、オーバラップ量を大きくしても、EGRガスの吸入量は少ない。一方、エンジン始動後ある程度時間が経過すると、タービン24b下流の排気圧力が高くなる。オーバラップ量を大きくすると、必要以上にEGRガスが吸入される可能性がある。そこで、かかるタービン24b下流の排気圧力の変化を考慮して、図6に示すように、エンジン始動直後はオーバラップ量を大きくしておき、徐々に小さくすることができる。
図7は、本実施の形態2において、第1排気弁Ex1と吸気弁Inのオーバラップ量の変化の他の例を示す図である。
また、エンジン始動直後は、吸気ポート10壁面や吸気バルブ12等への燃料付着量が多いエンジンがある。かかるエンジンでは、エンジン始動直後にオーバラップ量を大きくすると、空燃比制御性が低くなる可能性がある。そこで、図7に示すように、エンジン始動直後の空燃比制御性が低いうちはオーバラップ量を小さくして、吸気通路への戻しを少なくする。その後、空燃比制御性が高くなるにつれて、オーバラップ量を増やすことができる。
[実施の形態2における具体的処理]
図8は、本実施の形態2において、ECU60が実行するエンジン始動制御ルーチンを示すフローチャートである。本ルーチンは、エンジン停止後に車両運転者によるエンジン始動操作が実施された場合に起動される。
図8に示すルーチンによれば、先ず、図4に示すルーチンと同様に、ステップ100〜106の処理を実行する。すなわち、第1排気弁Ex1を作動させる処理まで実行する。
その後、EGR燃焼限界が低い領域であるか否かを判別する(ステップ107)。このステップ107では、例えば、冷却水温Twが基準値(マイナス10℃)よりも低い場合に、EGR燃焼限界が低い領域であると判別される。このステップ107でEGR燃焼限界が低い領域であると判別された場合には、図4に示すルーチンと同様に、ステップ108,110の処理を実行する。すなわち、図3に示す例のように、第1排気弁Ex1と吸気弁Inのオーバラップ量がゼロにされる。
一方、上記ステップ107でEGR燃焼限界が比較的高い領域であると判別された場合には、第1排気弁Ex1の開弁中に、吸気弁Inが作動される(ステップ114)。その後、気筒毎オーバラップ量制御を実施する(ステップ116)。このステップ116では、連続する各気筒の排気行程(例えば、第1気筒#1→第3気筒#3→第4気筒#4→第2気筒#2)に対して、図6又は図7に示すようにオーバラップ量を変化させる制御が実施される。
上記ステップ110又は116の処理の後、図4に示すルーチンと同様に、一連の燃料ベーパ掃気処理を所定サイクル実施したか否かが判別される(ステップ112)。このステップ112で燃料ベーパ掃気処理を所定サイクル実施したと判別された場合には、燃料ベーパ掃気処理が完了したと判断され、本ルーチンを終了する。
以上説明したように、本実施の形態2では、EGR燃焼限界が低い領域である場合には、上記実施の形態1と同様に、第1吸気弁Ex1と吸気弁Inのオーバラップ量が無しにされる。これにより、例えば、極低温始動時であっても燃料ベーパ掃気処理を実施することができる。一方、EGR燃焼限界が低い領域である場合には、第1吸気弁Ex1と吸気弁Inのオーバラップ量が確保される。これにより、吸気系負圧を利用することができるため、燃料ベーパ掃気処理を効率良く実施することができる。
また、本実施の形態2では、燃料ベーパ掃気処理を所定サイクル実施する間に、図6又は図7に示すように、各気筒のオーバラップ量が制御される。すなわち、油圧制御性や、タービン24b下流の排気圧力変化や、空燃比制御性を考慮しつつ、燃料ベーパ掃気処理が実施される。よって、燃料ベーパ掃気処理を実施する際の空燃比制御性の悪化を抑制することができる。
尚、本実施の形態2においては、ECU60が、ステップ107,104,106,114の処理を実行することにより第3の発明における「制御手段」が、ステップ116の処理を実行することにより第4又は第5の発明における「オーバラップ量制御手段」が、それぞれ実現されている。
実施の形態3.
次に、図9を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。
本実施の形態3のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU60に、後述する図9に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
[実施の形態3の特徴]
上記実施の形態2では、燃料ベーパ掃気処理が所定サイクル実施された場合に、燃料ベーパ掃気処理が完了したと判断されている(図8のステップ112参照)。
ところで、機関回転数NEの立ち上がりが速い場合には、遅い場合に比して吸気系負圧が大きくなる。同じオーバラップ量であれば、吸気系負圧が大きい方が、1サイクルで掃気される燃料ベーパ量、すなわち、筒内及び吸気系に吸入される燃料ベーパ量も多くなる。
そこで、本実施の形態3では、第1排気弁Ex1と吸気弁Inのオーバラップ量が確保される場合、機関回転数NEに応じて燃料ベーパ掃気処理の実行サイクル数を変更する。具体的には、機関回転数NEが基準値よりも高い場合、すなわち、吸気系負圧が大きい場合には、実行サイクル数を減少させる。一方、機関回転数NEが基準値以下である場合、すなわち、吸気系負圧が小さい場合には、実行サイクル数を増加させる。
[実施の形態3における具体的処理]
図9は、本実施の形態3において、ECU60が実行するエンジン始動制御ルーチンを示すフローチャートである。本ルーチンは、エンジン停止後に車両運転者によるエンジン始動操作が実施された場合に起動される。
図9に示すルーチンによれば、先ず、図8に示すルーチンと同様に、ステップ116の処理まで実行する。すなわち、第1排気弁Ex1の開弁中に吸気弁Inを作動させる処理まで実行する。
次に、機関回転数NEに基づいて、燃料ベーパ掃気処理の実行サイクル数を補正する(ステップ118)。このステップ118では、後のステップ112の基準値である「所定サイクル」が補正される。より具体的には、機関回転数NEが基準値よりも高い場合には所定サイクルが減らされ、基準値以下である場合には所定サイクルが増やされる。
なお、オーバラップ量が無しにされる場合には、燃料ベーパの吸入に吸気系負圧を利用しないため、上記のような所定サイクルの補正は行わない。
最後に、一連の燃料ベーパ掃気処理が、上記ステップ118で補正された所定サイクルだけ実施されたか否かを判別する(ステップ112)。このステップ112で燃料ベーパ掃気処理が所定サイクル実施されたと判別された場合には、本ルーチンを終了する。
以上説明したように、本実施の形態3では、機関回転数NEに基づいて燃料ベーパ掃気処理の実行サイクル数が補正される。これにより、機関回転数NEの立ち上がりが速い場合には、早期に燃料ベーパ掃気処理を完了させることができるため、早期に通常のエンジン制御に移行することができる。また、機関回転数NEの立ち上がりが遅い場合であっても、確実に燃料ベーパ掃気処理を完了させることができる。
ところで、上記実施の形態3では、機関回転数NEと基準値を1回比較した結果に応じて実行サイクル数を増減させているが、異なる基準値で2回比較してもよく、マップもしくは数式を用いて機関回転数NEに応じて実行サイクル数を補正してもよい。
尚、本実施の形態3においては、ECU60が、ステップ118の処理を実行することにより第6の発明における「補正手段」が、実現されている。
実施の形態4.
次に、図10を参照して、本発明の実施の形態4について説明する。
本実施の形態4のシステムは、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU60に、後述する図10に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
[実施の形態4の特徴]
上記実施の形態3では、機関回転数NEに応じて燃料ベーパ掃気処理の実行サイクル数が補正されている。これにより、燃料ベーパ掃気処理を必要なサイクルだけ実施することができる。
ところで、エンジン始動時の排気エミッションの悪化を抑制しつつ、出来るだけ早期に通常エンジン制御に移行することが望ましい。そのためには、燃料ベーパ掃気処理の完了判定をより精度良く行う必要がある。
そこで、本実施の形態4では、排気空燃比に基づいて燃料ベーパ掃気処理の完了判定を実施する。ここで、燃料ベーパが気筒内に吸入されると、気筒内に上記基本燃料噴射量Qbaseに加えて燃料ベーパが供給されることとなる。すなわち、気筒内への燃料供給量が燃料ベーパ分だけ過剰となる。よって、排気空燃比は、所定値よりも小さく(例えば、理論空燃比よりもややリッチ側に)なる。その後、燃料ベーパが気筒内に吸入されなくなると、気筒内に供給される燃料量は基本燃料噴射量Qbaseだけとなり、気筒内への燃料供給量が過剰とならない。そうすると、排気空燃比は、所定値以上となる。従って、排気空燃比に基づいて燃料ベーパ掃気処理の完了判定を精度良く行うことができる。
[実施の形態4における具体的処理]
図10は、本実施の形態4において、ECU60が実行するエンジン始動制御ルーチンを示すフローチャートである。本ルーチンは、エンジン停止後に車両運転者によるエンジン始動操作が実施された場合に起動される。
図10に示すルーチンによれば、先ず、図8に示すルーチンと同様に、ステップ110又116の処理まで実行する。
次に、実際の排気空燃比を取得する(ステップ120)。その後、上記ステップ120で取得された排気空燃比が基準空燃比以上であるか否かを判別する(ステップ122)。このステップ122では、燃料ベーパ掃気処理が完了したか否かが判別される。このステップ122で排気空燃比が基準空燃比以上であると判別された場合には、本ルーチンを終了する。
以上説明したように、本実施の形態4では、排気空燃比が所定値以上になった場合に、燃料ベーパ掃気処理の完了判定が行われる。これにより、燃料ベーパ掃気処理の完了判定を精度良く実行することができるため、早期に通常エンジン制御に移行することが可能となる。
尚、本実施の形態4においては、ECU60が、ステップ120の処理を実行することにより第7の発明における「排気空燃比取得手段」が、ステップ122の処理を実行することにより第7の発明における「制御手段」が、それぞれ実現されている。
本発明の実施の形態1によるシステム構成を示す図である。 通常エンジン制御によるバルブ開弁特性を示す図である。 本発明の実施の形態1のエンジン始動制御によるバルブ開弁特性を示す図である。 本発明の実施の形態1において、ECU60が実行するエンジン始動制御ルーチンを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2において、EGR燃料限界が比較的高い領域でのバルブ開弁特性を示す図である。 本発明の実施の形態2において、第1排気弁Ex1と吸気弁Inのオーバラップ量の変化の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2において、第1排気弁Ex1と吸気弁Inのオーバラップ量の変化の他の例を示す図である。 本発明の実施の形態2において、ECU60が実行するエンジン始動制御ルーチンを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3において、ECU60が実行するエンジン始動制御ルーチンを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態4において、ECU60が実行するエンジン始動制御ルーチンを示すフローチャートである。
符号の説明
1 エンジン
10 吸気ポート
12 吸気弁
13 可変動弁機構
24 過給機
24b タービン
30A 第1排気弁Ex1
30B 第2排気弁Ex2
32 可変動弁機構
34 第1排気通路
36 第2排気通路
38 排気通路
40 空燃比センサ
42 触媒
60 ECU

Claims (7)

  1. 過給機付き内燃機関の始動制御装置であって、
    前記過給機のタービンに通じる第1排気通路を開閉する第1排気弁と、
    前記タービンの下流に通じる第2排気通路を開閉する第2排気弁と、
    前記内燃機関の始動時に、前記第1排気弁よりも先に前記第2排気弁を開弁すると共に、吸気上死点付近で前記第1排気弁を開弁することで、前記内燃機関の停止中に前記第1排気弁から前記タービンまでの空間に滞留する燃料ベーパを気筒内に吸入させる燃料ベーパ掃気処理を実施する制御手段とを備えたことを特徴とする過給機付き内燃機関の始動制御装置。
  2. 請求項1に記載の過給機付き内燃機関の始動制御装置において、
    前記制御手段は、前記第2排気弁の開弁によって前記タービンの下流の排気圧力が所定値以上になった後に、前記第1排気弁を開弁することを特徴とする過給機付き内燃機関の始動制御装置。
  3. 請求項1に記載の過給機付き内燃機関の始動制御装置において、
    前記制御手段は、EGR燃焼限界が所定値よりも高い領域では、前記第1排気弁と吸気弁が共に開弁されるオーバラップ量を確保し、該EGR燃焼限界が所定値以下である領域では、前記第1排気弁を閉弁した後に吸気弁を開弁することを特徴とする過給機付き内燃機関の始動制御装置。
  4. 請求項3に記載の過給機付き内燃機関の始動制御装置において、
    前記制御手段は、前記燃料ベーパ掃気処理を所定サイクル実施する間に、前記オーバラップ量を徐々に小さくするオーバラップ量制御手段を有することを特徴とする過給機付き内燃機関の始動制御装置。
  5. 請求項3に記載の過給機付き内燃機関の始動制御装置において、
    前記制御手段は、前記燃料ベーパ掃気処理を所定サイクル実施する間に、前記オーバラップ量を徐々に大きくするオーバラップ量制御手段を有することを特徴とする過給機付き内燃機関の始動制御装置。
  6. 請求項4又は5に記載の過給機付き内燃機関の始動制御装置において、
    前記制御手段は、機関回転数に基づいて前記所定サイクルを補正する補正手段を更に有することを特徴とする過給機付き内燃機関の始動制御装置。
  7. 請求項1から5の何れかに記載の過給機付き内燃機関の始動制御装置において、
    前記第1排気通路と前記第2排気通路の合流点よりも下流の排気空燃比を取得する排気空燃比取得手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記排気空燃比が所定値以上になった場合に、前記燃料ベーパ掃気処理を終了することを特徴とする過給機付き内燃機関の始動制御装置。
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