JP2008231276A - 木材用撥水剤エマルジョン組成物及び該組成物で処理された木材 - Google Patents

木材用撥水剤エマルジョン組成物及び該組成物で処理された木材 Download PDF

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Abstract

【解決手段】(A)1分子中にケイ素原子に結合するヒドロキシル基を少なくとも2個含有するオルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)アミノ基含有オルガノアルコキシシランと酸無水物との反応生成物:1〜10質量部、
(C)エポキシ基含有オルガノアルコキシシラン及び/又はその部分加水分解物:0〜10質量部、
(D)コロイダルシリカ及び/又はポリシルセスキオキサン:0〜40質量部
を界面活性剤存在下で水中に乳化分散してなる。スズ化合物を含まないことを特徴とする木材用撥水剤エマルジョン組成物。
【効果】本組成物は保存安定性が良好であり、処理した木材の撥水性は耐久性にも優れている。
【選択図】なし

Description

本発明は、安全性に優れ、しかも保存安定性が良好でかつ撥水効果の耐久性が良好な木材用撥水剤エマルジョン組成物及び該組成物で処理された木材に関するものである。
木材の耐用年数を上げる目的で表面に撥水剤を塗布することは一般的であり、溶剤系撥水剤が主に使用されていた。しかしながら、環境意識の高まりにつれ水系タイプの要望が増えてきている。このような水系タイプとしてアミノシランの部分加水分解物が提案されている(特開2006−328406号公報:特許文献1)。しかしながら、このものは長期間保存できないといった欠点がある。また、ヒドロキシル基含有シロキサン、アミノシランと酸無水物の反応物、エポキシシラン、コロイダルシリカ、硬化触媒、ホウ素化合物からなる撥水防白蟻剤が提案されている(特開2007−51236号公報:特許文献2)。しかしながら、硬化触媒としてスズ化合物を使用しており、安全性に問題がある。また、硬化触媒を含まない組成の例示もあるが、この系では撥水効果の耐久性が不足していた。
特開2006−328406号公報 特開2007−51236号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、安全性に優れ、しかも保存安定性が良好でかつ撥水効果の耐久性が良好な木材用撥水剤エマルジョン組成物、及び該組成物で処理された木材を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、1分子中にケイ素原子に結合するヒドロキシル基を少なくとも2個含有するオルガノポリシロキサンにアミノ基含有オルガノアルコキシシランと酸無水物との反応生成物を特定割合で組み合せて用いることにより、スズ化合物を配合しなくても、保存安定性が良好であり、また撥水効果の耐久性に優れ、安全性の高い木材用撥水剤のエマルジョン組成物が得られることを知見し、本発明をなすに至った。
従って、本発明は、
(A)1分子中にケイ素原子に結合するヒドロキシル基を少なくとも2個含有するオルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)アミノ基含有オルガノアルコキシシランと酸無水物の反応生成物:1〜10質量部、
(C)エポキシ基含有オルガノアルコキシシラン及び/又はその部分加水分解物:0〜10質量部、
(D)コロイダルシリカ及び/又はポリシルセスキオキサン:0〜40質量部
を界面活性剤存在下で水中に乳化分散してなる、スズ化合物を含まないことを特徴とする木材用撥水剤エマルジョン組成物、及びこの木材用撥水剤エマルジョン組成物で処理された木材を提供する。
本組成物は保存安定性が良好であり、処理した木材の撥水性は耐久性にも優れている。
以下に本発明で使用される各成分について詳述する。
(A)成分におけるオルガノポリシロキサンは、1分子中にケイ素原子に結合するヒドロキシル基を少なくとも2個含有するものであり、下記一般式で示される。
(X)3Si−O−[Si(Y)2−O]a−[Si(R)2−O]b−Si(X)3
(ここで、Rは同一又は異種の炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数6〜20のアリール基、Xは同一又は異種の炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数6〜20のアリール基、炭素数1〜20のアルコキシ基、又は、ヒドロキシル基、YはX又は[O−Si(X)2c−Xで示される同一又は異種の基、aは0〜1,000の正数、bは100〜10,000の正数、cは1〜1,000の正数である。但し、X,Y,a,cは、1分子中にケイ素原子に結合するヒドロキシル基を少なくとも2個含有するように選択される。)
ここで、Rは同一又は異種の炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数6〜20のアリール基であり、具体的にはメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、フェニル、トリル、ナフチル基などが挙げられるが、好ましくはメチル基である。Xは同一又は異種の炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数6〜20のアリール基、炭素数1〜20のアルコキシ基、又はヒドロキシル基であり、具体的にはヒドロキシル基以外にメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、フェニル、トリル、ナフチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、デシルオキシ、テトラデシルオキシ基などが挙げられる。YはX又は[O−Si(X)2c−Xで示される同一又は異種の基であり、aは1,000より大きくなると得られる皮膜の強度が不十分なものとなるので、0〜1,000の正数、好ましくは0〜200の正数とされ、bは100未満では皮膜の柔軟性が乏しいものとなり、10,000より大きいとその引裂き強度が低下するので100〜10,000の正数、好ましくは1,000〜5,000の正数とされ、cは1〜1,000の正数とされる。また、架橋性の面から1分子中に少なくとも2個以上のヒドロキシ基を有する必要がある。なお、ヒドロキシル基は、少なくとも分子鎖末端に存在していることが好ましい。
このようなオルガノポリシロキサンの具体例としては、下記のものなどが挙げられる。
Figure 2008231276
(式中、a,b,cは上記の通りであるが、aは1分子中にケイ素原子に結合するヒドロキシル基を2個以上含有するように選定される。)
このようなオルガノポリシロキサンは、公知の方法によって合成することができる。例えば、金属水酸化物のような触媒存在下にオクタメチルシクロテトラシロキサン等の環状シロキサンとα,ω−ジヒドロキシシロキサンオリゴマー等を平衡化反応させることにより得られる。また、この(A)成分はエマルジョンの形態で使用されることが好ましいので、このものは公知の乳化重合法でエマルジョンとすればよく、従ってこれはあらかじめ環状シロキサンあるいはα,ω−ジヒドロキシシロキサンオリゴマー、α,ω−ジアルコキシシロキサンオリゴマー、アルコキシシラン等をアニオン系界面活性剤あるいはカチオン系界面活性剤を用いて水中に乳化分散させた後、必要に応じて酸、アルカリ性物質等の触媒を添加して重合反応を行うことにより容易に合成することができる。
(B)成分であるアミノ基含有オルガノアルコキシシランと酸無水物との反応生成物は、アミノ基含有アルコキシシランとジカルボン酸無水物とを反応させたものであり、シリコーン皮膜と基材との密着性を向上させるための成分であるとともに、本発明の組成物の成分を縮合反応により架橋硬化させるための触媒としても若干作用する。原料であるアミノ基含有アルコキシシランは、一般式:A(R)3Si[式中、Rは前記と同じであり、少なくとも1つはアルコキシ基である。Aは式−R1(NHR1hNHR2(式中、R1は同一又は異種の炭素数1〜6の2価炭化水素基、R2はR又は水素原子、hは0〜6の整数)で表されるアミノ含有基]で表されるものであり、具体的には下記のものが挙げられる。
(C25O)3SiC36NH2
(C25O)2(CH3)SiC36NH2
(CH3O)3SiC36NH2
(CH3O)2(CH3)SiC36NH2
(CH3O)3SiC36NHC24NH2
(CH3O)2(CH3)SiC36NHC24NH2
上記アミノ基含有アルコキシシランと反応させるためのジカルボン酸無水物としては、例えばマレイン酸無水物、フタル酸無水物、コハク酸無水物、メチルコハク酸無水物、グルタル酸無水物、イタコン酸無水物等を挙げることができる。これらの中ではマレイン酸無水物が好ましい。
アミノ基含有オルガノアルコキシシランと酸無水物との反応は、アミノ基/酸無水物(モル比)が0.5〜2となるような上記両者の配合比により、必要に応じて親水性有機溶剤中で室温あるいは加温下に混合することで容易に実施することができる。この時の親水性有機溶剤としてはメタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、テトラヒドロフラン等が例示される。なお、反応温度は、0〜100℃、特に5〜80℃が好ましく、反応時間は通常0.5〜40時間、特に1〜24時間である。
(B)成分の配合量は、(A)成分100質量部に対して1〜10質量部であり、1質量部より少ない場合には基材との密着性効果が弱くなり撥水性の耐久性も低下してしまい、10質量部より多い場合にはエマルジョン組成物の安定性が低下してしまい、長期保存できなくなる。従来のスズ化合物を含有するエマルジョン組成物ではスズ化合物がエマルジョン組成物の安定化剤としても作用しており保存安定性は問題なかった。しかしながら、スズ化合物を含まない本組成物の場合には(B)成分含有量がエマルジョン安定性に大きく影響しており、好ましくは2〜7質量部、より好ましくは2.5〜6質量部である。
(C)成分であるエポキシ基含有オルガノアルコキシシラン及び/又はその部分加水分解物は、シリコーン皮膜と基材との密着性を向上させるための成分であり、具体的にはγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルジメトキシメチルシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルジメトキシメチルシランなどが挙げられる。
(C)成分の配合量は、(A)成分100質量部に対して0〜10質量部であり、10質量部より多い場合には皮膜が硬くもろいものとなり撥水性の耐久性も低下してしまう。好ましくは0〜7質量部、より好ましくは0〜6質量部であり、配合する場合には、その効果を有効に発揮させる点から1質量部以上であることが好ましい。
(D)成分であるコロイダルシリカ及び/又はポリシルセスキオキサンは皮膜補強剤として添加するものであり、具体的にはコロイダルシリカ、トリメトキシメチルシランの加水分解縮合物であるポリメチルシルセスキオキサン等が挙げられる。
コロイダルシリカとしては、市販のものを使用することも可能で、その種類に制限はないが、例えば粒径5〜50nmでナトリウム、アンモニウム、アルミニウムなどで安定化したもので良く、具体的にはスノーテックス(日産化学社製)、ルドックス(グレース社製)、シリカドール(日本化学工業社製)、アデライトAT(ADEKA社製)、カタロイドS(触媒化成工業社製)などが挙げられる。
ポリメチルシルセスキオキサンは、界面活性剤水溶液に縮合触媒として硫酸などの酸、又は水酸化カリウム等のアルカリ化合物を添加し、更にトリメトキシメチルシランを滴下、攪拌することでポリメチルシルセスキオキサンを含有した乳化物が得られる。この際、ポリシルセスキオキサンの架橋度を調整するためにアルコキシトリアルキルシラン、ジアルコキシジアルキルシラン、テトラアルコキシシランなどを添加することは差し支えない。また、ポリシルセスキオキサンの反応性を高めるためにビニルシラン、エポキシシラン、アクリルシラン、メタクリルシランなどを添加することも差し支えない。
なお、(D)成分の配合量は(A)成分100質量部に対して0〜40質量部であり、40質量部より多い場合にはシリコーン皮膜が硬くてもろいものとなり撥水性の耐久性も低下してしまう。(D)成分を含有しなくとも撥水性は得られるが、(D)成分を配合して皮膜強度を強くした方が撥水効果の耐久性が向上する。(D)成分の配合量として好ましくは5〜30質量部、より好ましくは10〜20質量部である。また、(D)成分の平均粒子径は2〜200nmが好適である。
上記各成分をエマルジョンの形態にするために用いる界面活性剤としては特に制限はないが、例えばアルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル燐酸塩等のアニオン系界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルなどのノニオン系界面活性剤、第4級アンモニウム塩、アルキルアミン酢酸塩等のカチオン系界面活性剤、アルキルベタイン、アルキルイミダゾリン等の両性界面活性剤、ポリビニルアルコール等の水溶性高分子化合物等を挙げることができる。
配合量としては(A)成分100質量部に対して0.1〜30質量部であり、0.1質量部より少ないとエマルジョンの安定性が悪く、30質量部より多いと撥水性が低下してしまう。好ましくは0.5〜20質量部、より好ましくは1〜10質量部である。
なお、本発明組成物中には、塗布時の作業性向上のため増粘剤などを添加して液粘度を調整することも可能である。その際の増粘剤としてはカルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸ソーダ、デンプン、カゼイン、酢酸セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコールなどが挙げられる。
また、処理木材を着色するために各種顔料等を添加することも可能である。その際の顔料としてはベンガラ、カーボンブラック、ベンゾイミダゾロン、キナクドリン、フタロシアニン、ジオキサジン、酸化チタンなどが挙げられる。
本発明の組成物を処理する木材については特に制限はないが、杉、松、桧、欅、栃、ヒバ、モミ等各種木材の無垢材、合板、単板積層板、パーチクルボード材等が挙げられる。また本発明の組成物を処理する方法についても特に制限はないが、刷毛塗り、ロールコート、スプレー塗布、浸漬塗布等の公知の方法により行うことができる。
以下、製造例、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記例において、%は特にことわらない限り質量%を示す。
[製造例1]
オクタメチルシクロテトラシロキサン498g、トリエトキシフェニルシラン2g、10%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液50g及び10%ドデシルベンゼンスルホン酸水溶液50gを2リットルポリエチレン製ビーカーに仕込み、ホモミキサーで均一に乳化した後、水400gを徐々に加えて希釈し、圧力30MPaで高圧ホモジナイザーに2回通し、均一な白色エマルジョンを得た。このエマルジョンを攪拌装置、温度計、還流冷却器の付いた2リットルガラスフラスコに移し、50℃で24時間重合反応を行った後、10℃で24時間熟成してから10%炭酸ナトリウム水溶液12gでpH6.2に中和した。このエマルジョンは105℃で3時間乾燥後の不揮発分が45.4%で、エマルジョン中のオルガノポリシロキサンは非流動性の軟ゲル状のものであり、平均組成が[(CH32SiO2/2]/[(C65)SiO3/2]=100/0.1(モル比)で表される末端が水酸基封鎖されたものであった。このようにして(A)成分を44.4%含有するエマルジョン「A−1」を得た。
[製造例2]
オクタメチルシクロテトラシロキサン500g、10%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液50g及び10%ドデシルベンゼンスルホン酸水溶液50gを2リットルポリエチレン製ビーカーに仕込み、ホモミキサーで均一に乳化した後、水400gを徐々に加えて希釈し、圧力30MPaで高圧ホモジナイザーに2回通し、均一な白色エマルジョンを得た。このエマルジョンを攪拌装置、温度計、還流冷却器の付いた2リットルガラスフラスコに移し、50℃で24時間重合反応を行った後、10℃で24時間熟成してから10%炭酸ナトリウム水溶液12gでpH6.2に中和した。このエマルジョンは105℃で3時間乾燥後の不揮発分が45.5%で、エマルジョン中のオルガノポリシロキサンはHO−[(CH32SiO]n−Hで示され、粘度1,000Pa・s以上の生ゴム状のものであった。このようにして(A)成分を44.5%含有するエマルジョン「A−2」を得た。
[製造例3]
マレイン酸無水物154gをエタノール500gに溶解した後、3−アミノプロピルトリエトキシシラン346gを室温下1時間で滴下し、更に80℃でエタノール還流下24時間反応を行い、淡黄色透明な(B)成分を50%含有する溶液「B−1」を得た。この溶液は、105℃で3時間乾燥後の不揮発分が45.1%であり、溶液中の反応生成物は、IR、GC、NMR、GCMS等の機器分析を行ったところ、約60%が下記式で示されるものの混合物であり、残りの約40%がそれらから誘導されたオリゴマーであった。
(C25O)3SiC36−NHCO−CH=CHCOOH、
(C25O)3SiC36NH3 +-OCOCH=CHCOOC25
[実施例1〜4、比較例1〜3]
表1に示す純分配合組成で(C)成分としてγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン「C−1」、(D)成分としてコロイダルシリカ(日産化学社製スノーテックスC:有効成分20質量%)「D−1」を用いて各シリコーンエマルジョン組成物(不揮発分40%)を得た。このシリコーンエマルジョン組成物について、30℃/3ヶ月後の安定性を目視で評価した。また、このシリコーンエマルジョン組成物を水で10倍に希釈した後、無垢スギ材に200g/m2となるよう刷毛塗りし、24時間風乾した。このものの撥水性を目視評価し、更に岩崎電気社製スーパーUVテスターによる耐候性試験を行い、試験後の撥水性を目視評価した。結果を表1に示す。
Figure 2008231276
(*1)○:ゲル化、分離なし、×:ゲル化
(*2)○:撥水あり、×:撥水なし(浸み込む)
(*3)岩崎電気社製スーパーUVテスター W−11
照射4時間/結露4時間を100サイクル
UV照度:100mW/cm2、BP温度:照射時70℃、湿度:照射時50%
、シャワー:照射前後15秒

Claims (2)

  1. (A)1分子中にケイ素原子に結合するヒドロキシル基を少なくとも2個含有するオルガノポリシロキサン:100質量部、
    (B)アミノ基含有オルガノアルコキシシランと酸無水物との反応生成物:1〜10質量部、
    (C)エポキシ基含有オルガノアルコキシシラン及び/又はその部分加水分解物:0〜10質量部、
    (D)コロイダルシリカ及び/又はポリシルセスキオキサン:0〜40質量部
    を界面活性剤存在下で水中に乳化分散してなる、スズ化合物を含まないことを特徴とする木材用撥水剤エマルジョン組成物。
  2. 請求項1記載の木材用撥水剤エマルジョン組成物で処理された木材。
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