JP5057022B2 - コーティング用エマルジョン組成物 - Google Patents

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本発明は、均一塗工性に優れたコーティング用エマルジョン組成物に関するものである。
硬化してゴム皮膜を形成する架橋性シリコーンエマルジョン組成物については種々提案されている(特開平5−98579号公報(特許文献1)、特開平8−85760号公報(特許文献2)、特開平9−208826号公報(特許文献3)、特開2000−34410号公報(特許文献4)、特開2001−55510号公報(特許文献5))。これらは繊維や建材など表面に凹凸のある基材の場合には問題なく塗工処理することができた。しかしながら、フィルムや紙のような凹凸の少ない基材に薄膜処理しようとした場合には塗工時に塗りムラが発生してしまい、均一な膜厚の塗工皮膜を得ることができなかった。
特開平5−98579号公報 特開平8−85760号公報 特開平9−208826号公報 特開2000−34410号公報 特開2001−55510号公報
本発明は、均一塗工性に優れたコーティング用エマルジョン組成物を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、下記(A)〜(F)成分を界面活性剤存在下で水中に乳化分散したコーティング用エマルジョン組成物が、均一塗工性に優れていることを見出し、本発明をなすに至った。
即ち、本発明は上記の課題を解決したコーティング用エマルジョン組成物として、
(A)1分子中にケイ素原子に結合するヒドロキシル基を少なくとも2個含有するオルガノポリシロキサン 100質量部、
(B)アミノ基含有オルガノアルコキシシランとジカルボン酸無水物との反応生成物 0.5〜20質量部、
(C)エポキシ基含有オルガノアルコキシシラン及び/又はその部分加水分解物 0〜20質量部、
(D)コロイダルシリカ及び/又はポリシルセスキオキサン 0〜50質量部、
(E)硬化触媒 0〜10質量部、及び
(F)下記平均組成式(2):
Figure 0005057022
[式中、R 1 は同一又は異種の炭素数1〜3のアルキル基又はフェニル基、Qは同一又は異種の炭素数4〜20のアルキル基、Zは同一又は異種の−OR 2 、−C 2 4 −Si(OR 2 3 又は−C 3 6 −Si(OR 2 3 で示される基(R 2 は炭素数1〜6のアルキル基)、dは1〜100の正数、eは1〜100の正数、fは0.1〜30の正数、qは0、1、2又は3である。]
で示されるオルガノポリシロキサン 0.5〜20質量部
を界面活性剤存在下で水中に乳化分散したことを特徴とするコーティング用エマルジョン組成物を提供する。
本発明のコーティング用エマルジョン組成物により得られるコーティング皮膜は、均一であり、基材との密着性が優れているため、繊維、紙、フィルム、皮革、建材などを処理した場合に撥水性、防水性、離型性を付与することが可能であり、特に凹凸の少ない基材の表面のコーティングに効果的である。また、光触媒のような機能性無機フィラーのバインダー材としても使用可能である。
本発明の組成物でコーティング処理することにより、ムラのない均一なコーティング皮膜を得ることができる。
以下に本発明のコーティング用エマルジョン組成物で使用される各成分について詳述する。
(A)成分におけるオルガノポリシロキサンは、1分子中にケイ素原子に結合するヒドロキシル基を少なくとも2個含有するものであり、例えば、下記平均組成式(1):
Figure 0005057022

Figure 0005057022

[式中、Rは同一又は異種の炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数6〜20のアリール基、Xは同一又は異種の炭素数1〜20のアルコキシ基又はヒドロキシル基(但し、Xの2個以上はヒドロキシル基)、aは0又は0<a≦1,000の正数、bは100≦b≦10,000の正数、cは0又は0<c≦1,000の正数であり、100≦a×c+b≦100,000、rは1、2又は3である。]
で示されるオルガノポリシロキサンを挙げることができる。
ここで、Rは同一又は異種の炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数6〜20のアリール基であり、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基等の鎖状アルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等の環状アルキル基、フェニル基、トリル基、ナフチル基等のアリール基などが挙げられるが、好ましくはメチル基である。Xは同一又は異種の炭素数1〜20、好ましくは1〜6のアルコキシ基又はヒドロキシル基であり、アルコキシ基として具体的にはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペントキシ基などが挙げられる。
aは1,000より大きくなると得られる皮膜の強度が不十分なものとなるので、0又は0〜1,000の正数、好ましくは0〜200の正数とし、bは100未満では皮膜の柔軟性が乏しいものとなり、10,000より大きいとその引裂き強度が低下するので100〜10,000の正数、好ましくは1,000〜5,000の正数とする。また、cは1〜1,000の正数とすることが好ましい。なお、(A)成分は、架橋性の面から1分子中に少なくとも2個のケイ素原子に結合するヒドロキシル基を有する必要がある。
このようなオルガノポリシロキサンの具体例としては、下記のものなどが挙げられる。
Figure 0005057022

ここで、Meはメチル基、Phはフェニル基を示す。また、mは0又は0<m≦1,000、好ましくは0<m≦200、nは100≦n≦10,000、好ましくは1,000≦n≦5,000、pは0又は0<p≦1,000、好ましくは1≦p≦1,000である。
このようなオルガノポリシロキサンは、公知の方法によって製造することができる。例えば、金属水酸化物のような触媒存在下にオクタメチルシクロテトラシロキサン等の環状シロキサンとα,ω−ジヒドロキシシロキサンオリゴマー等を平衡化反応させることにより得られる。また、この(A)成分はエマルジョンの形態で使用されることが好ましいので、(A)成分は公知の乳化重合法でエマルジョンとして用いてもよく、(A)成分は、予め環状シロキサン、α,ω−ジヒドロキシシロキサンオリゴマー、α,ω−ジアルコキシシロキサンオリゴマー、アルコキシシラン等をアニオン系界面活性剤又はカチオン系界面活性剤を用いて水中に乳化分散させた後、必要に応じて酸、アルカリ性物質等の触媒を添加して重合反応を行うことにより容易に製造することができる。
上記のエマルジョンは、上述したようなオルガノポリシロキサンを水性媒体中にて、有機スルホン酸、有機硫酸塩及び有機スルホン酸塩から選ばれる少なくとも1種のアニオン型界面活性剤の存在下で乳化分散して初期エマルジョンを得、これを重合し、更に中和することにより製造することが好ましい。なお、このエマルジョンの平均粒径を500nm以下、好ましくは400nm以下とすることが好ましい、これは500nmより大きいとエマルジョンの安定性が悪くなり、しかも重合反応が遅くなり、工程時間が長くなる場合があるためである。
上記したエマルジョンを重合するに際しての重合温度は、好ましくは0〜90℃、より好ましくは5〜80℃である。重合の温度が0℃より低いと重合反応が遅くなり、90℃より高いと重合反応中にエマルジョンの安定性が低下する場合がある。重合反応の時間としては、好ましくは1〜200時間、より好ましくは5〜100時間であり、静置又は緩やかな撹拌下に行うことが好ましい。
この重合反応後は、アルカリ性物質を添加することにより、好ましくはpH4〜9に中和する。このpHは4より小さくても、9より大きくても得られるオルガノポリシロキサンエマルジョンの長期安定性が低下するおそれがあるため、4〜9であることが好ましく、より好ましくは5〜8である。この際、添加するアルカリ性物質としては、水酸化アルカリ金属塩、水酸化アルカリ土類金属塩、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ土類金属炭酸塩等の無機アルカリ化合物、アンモニア、有機アミン等の有機アルカリ化合物が挙げられる。
更に、乳化重合によって得られる(A)成分のオルガノポリシロキサンエマルジョンの安定性を向上させるために、他のアニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤又は両性界面活性剤を、本発明の目的を損なわない範囲で乳化重合前、乳化重合後又は中和後に添加してもよい。このアニオン界面活性剤としては、例えば高級アルキルサルフェートの塩、アルキルフェニルエーテルサルフェートの塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、高級アルキルホスフェートの塩、エトキシ化高級アルキルサルフェートの塩、エトキシ化アルキルフェニルエーテルサルフェートの塩、エトキシ化高級アルキルホスフェートの塩等が挙げられ、ノニオン界面活性剤としては、例えばエトキシ化高級アルコール、エトキシ化アルキルフェノール、多価アルコール脂肪酸エステル、エトキシ化多価アルコール脂肪酸エステル、エトキシ化脂肪酸、エトキシ化脂肪酸アミド、ソルビトール、ソルビタン脂肪酸エステル、エトキシ化ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等が挙げられ、両性界面活性剤としては、例えばアミノ酸型、ベタイン型のものが挙げられる。
(B)成分であるアミノ基含有オルガノアルコキシシランとジカルボン酸無水物との反応生成物は、シリコーン皮膜(コーティング皮膜)と基材との密着性を向上させるための成分であり、アミノ基含有アルコキシシランとジカルボン酸無水物とを反応させたものである。原料であるアミノ基含有アルコキシシランは、一般式:A(R)gSi(OR)3-g[式中、Rは前記と同じ、Aは−R3(NHR3hNHR4(式中、R3は同一又は異種の炭素数1〜6の2価炭化水素基、R4はR又は水素原子、hは0〜6の整数)で表されるアミノ基含有基、gは0、1又は2]で表される非置換アミノ基(即ち、−NH2)又は置換アミノ基(即ち、−NHR4)を含有するオルガノアルコキシシランであり、具体的には下記のものが挙げられる。
(C25O)3SiC36NH2
(C25O)2(CH3)SiC36NH2
(CH3O)3SiC36NH2
(CH3O)2(CH3)SiC36NH2
(CH3O)3SiC36NHC24NH2
(CH3O)2(CH3)SiC36NHC24NH2
上記アミノ基含有アルコキシシランと反応させるためのジカルボン酸無水物としては、例えばマレイン酸無水物、フタル酸無水物、コハク酸無水物、メチルコハク酸無水物、グルタル酸無水物、イタコン酸無水物等を挙げることができる。これらの中ではマレイン酸無水物が好ましい。アミノ基含有オルガノアルコキシシランとジカルボン酸無水物との反応は、アミノ基/酸無水物(モル比)が0.5〜2となるような上記両者の配合比により、必要に応じて親水性有機溶剤中で室温又は加温下に混合することで容易に実施することができる。このときの親水性有機溶剤としてはメタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、テトラヒドロフランなどが例示される。
(B)成分の配合量は、(A)成分100質量部に対して0.5〜20質量部であり、0.5質量部より少ない場合には基材との密着性効果が弱くなり、20質量部より多い場合には皮膜が硬くもろいものとなる。より好ましくは、1〜10質量部である。
(C)成分であるエポキシ基含有オルガノアルコキシシラン及び/又はその部分加水分解物は、シリコーン皮膜と基材との密着性を向上させるための成分であり、具体的にはγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルジメトキシメチルシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルジメトキシメチルシランなどが挙げられる。(C)成分の配合量は、(A)成分100質量部に対して0〜20質量部であり、20質量部より多い場合には皮膜が硬くもろいものとなる。好ましくは、1〜10質量部である。
(D)成分であるコロイダルシリカ及び/又はポリシルセスキオキサンは、皮膜補強剤として添加するものであり、具体的にはコロイダルシリカ、トリメトキシメチルシランの加水分解縮合物であるポリメチルシルセスキオキサン等が挙げられる。コロイダルシリカとしては、市販のものを使用することも可能で、その種類に制限はないが、例えば粒径5〜50nmでナトリウム、アンモニア、アルミニウムなどで安定化したものでよく、具体的にはスノーテックス(日産化学社製)、ルドックス(グレース社製)、シリカドール(日本化学工業社製)、アデライトAT(旭電化工業社製)、カタロイドS(触媒化成工業社製)などが挙げられる。
ポリメチルシルセスキオキサンは、界面活性剤水溶液に縮合触媒として硫酸などの酸、又は水酸化カリウム等のアルカリ化合物を添加し、更にトリメトキシメチルシランを滴下、攪拌し、乳化することでポリメチルシルセスキオキサンを含有した乳化物が得られる。この際、ポリシルセスキオキサンの架橋度を調整するためにアルコキシトリアルキルシラン、ジアルコキシジアルキルシラン、テトラアルコキシシランなどを添加することは差し支えない。また、ポリシルセスキオキサンの反応性を高めるためにビニルシラン、エポキシシラン、アクリルシラン、メタクリルシランなどを添加することも差し支えない。なお、(D)成分の配合量は、(A)成分100質量部に対して0〜50質量部であり、50質量部より多い場合にはシリコーン皮膜が硬くてもろいものとなる。好ましくは1〜30質量部、より好ましくは2〜25質量部である。また、(D)成分の平均粒子径は2〜200nmが好適である。
(E)成分である硬化触媒は、本発明の組成物の成分を縮合反応により架橋硬化させるために配合するものであり、具体的にはジブチルスズジラウレート、ジブチルスズジオクテート、ジオクチルスズジラウレート、ジオクチルスズジバーサテート、ジオクチルスズジアセテート、ジブチルスズビスオレイルマレート、オクチル酸スズ、ステアリン酸亜鉛、オクチル酸亜鉛、酢酸亜鉛、オクチル酸鉄等の有機酸金属塩、n−ヘキシルアミン、グアニジン等のアミン化合物などを挙げることができる。なお、これらの硬化触媒は水溶性である場合を除き、予め界面活性剤を用いて水中に乳化分散したエマルジョンの形態にしておくことが望ましい。この(E)成分の配合量は、(A)成分100質量部に対して0〜10質量部、好ましくは0〜5質量部である。10質量部を超えると不揮発分として皮膜中に残存する触媒成分が皮膜特性を阻害する。なお、0質量部の場合でも(B)成分であるアミノ基含有オルガノアルコキシシランとジカルボン酸無水物との反応生成物が助触媒として作用することから架橋反応は進行するが、(E)成分を10質量部以下、好ましくは5質量部以下で添加して硬化速度や得られる皮膜の特性を調整することも可能である。
(F)成分であるヒドロキシル基を含まず、長鎖(好ましくは炭素数4〜20の)アルキル基、及びアルコキシ基を含有するオルガノポリシロキサンはコーティング処理時の均一塗工性を向上させるために配合するものであり、下記平均組成式(2)で示されるものが好適である。
Figure 0005057022

[式中、R1は同一又は異種の炭素数1〜3のアルキル基又はフェニル基、Qは同一又は異種の炭素数4〜20のアルキル基、Zは同一又は異種の−OR2、−C24−Si(OR23又は−C36−Si(OR23で示される基(R2は炭素数1〜6のアルキル基)、dは1〜100の正数、eは1〜100の正数、fは0.1〜30の正数、qは0、1、2又は3である。]
ここで、R1は同一又は異種の炭素数1〜3のアルキル基であり、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基が挙げられるが、好ましくはメチル基である。Qは同一又は異種の炭素数4〜20のアルキル基であり、具体的にはブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基などが挙げられる。好ましくはヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基である。Zは同一又は異種の−OR2、−C24−Si(OR23又は−C36−Si(OR23で示される基(R2は炭素数1〜6のアルキル基)であり、具体的にはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、−C24−Si(OCH33、−C24−Si(OC253、−C36−Si(OCH33、−C36−Si(OC253などが挙げられる。好ましくは、メトキシ基、エトキシ基、−C24−Si(OCH33である。
上記平均組成式(2)で示されるものの中でも、下記平均組成式(3)で示されるものが特に好適である。
Figure 0005057022

[式中、Qはヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基の中から選ばれる同一又は異種の基、Zはメトキシ基、エトキシ基、−C24−Si(OCH33の中から選ばれる同一又は異種の基、dは1〜100の正数、eは1〜100の正数、fは0.1〜30の正数である。]
また、均一塗工性を付与するためには、dは1〜100の正数、eは1〜100の正数、fは0.1〜30の正数である必要があり、特に、dは2〜90の正数、eは2〜90の正数、fは0.1〜20の正数であることが好ましい。この(F)成分の配合量は、(A)成分100質量部に対して0.5〜20質量部である。0.5質量部未満の場合には均一塗工性の付与効果がなく、20質量部を超えると皮膜の硬化性が低下し皮膜特性を阻害する。好ましい範囲は1〜15質量部、より好ましい範囲は1〜10質量部である。
上記各成分をエマルジョンの形態にするために用いる界面活性剤としては特に制限はないが、例えばアルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル燐酸塩等のアニオン系界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等のノニオン系界面活性剤、第4級アンモニウム塩、アルキルアミン酢酸塩等のカチオン系界面活性剤、アルキルベタイン、アルキルイミダゾリン等の両性界面活性剤、ポリビニルアルコール等の水溶性高分子化合物等を挙げることができる。
本発明のコーティング用エマルジョン組成物は、上記(A)〜(F)成分を、界面活性剤の存在下で水中に乳化分散することにより製造することができる。なお、エマルジョン組成物を得るための乳化分散は、上記成分をホモジナイザーのような高圧乳化機を用いて10MPa以上の高剪断圧力下で行うことが望ましい。この圧力が10MPaより低いと、エマルジョンの平均粒径を500nm以下とすることが困難である。なお、200MPaより高くしても、それ以上平均粒径を小さくする効果は期待できず、非効率であるので、より好ましくは15〜150MPa、特に20〜100MPaである。この高圧乳化の前にホモミキサー、アジホモミキサー(商品名)、コンビミックス(商品名)、スープラトン(商品名)、クレアミックス(商品名)、コロイドミルなどを用いて粗乳化することは任意である。なお、(A)〜(F)成分を個々にエマルジョンにして配合する場合も、同様の乳化分散法を適用することができる。
本発明のコーティング用エマルジョン組成物を用いて基材をコーティング処理する方法については特に制限はないが、刷毛塗り、ロールコート、グラビアコート、バーコート、スプレー塗布、ナイフコート、浸漬塗布等の公知の方法により基板にコーティング用エマルジョン組成物を塗布し、その後、水分を乾燥除去することによりシリコーン皮膜が形成される。なお、コーティング処理時の作業性向上のため、増粘剤などを添加して液粘度を調整することも可能である。その際の増粘剤としては、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸ソーダ、デンプン、カゼイン、酢酸セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコール等が挙げられる。
本発明のエマルジョン組成物の適用例としてはフィルムや紙などの撥水剤、吸水防止剤、離型剤、防汚加工剤等としての使用が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記例で部は質量部を示す。
[合成例1]
オクタメチルシクロテトラシロキサン498g、トリエトキシフェニルシラン2g、10%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液50g及び10%ドデシルベンゼンスルホン酸水溶液50gを2リットルポリエチレン製ビーカーに仕込み、ホモミキサーで均一に乳化した後、水400gを徐々に加えて希釈し、圧力30MPaで高圧ホモジナイザーに2回通し、均一な白色エマルジョンを得た。このエマルジョンを攪拌装置、温度計、還流冷却器の付いた2リットルガラスフラスコに移し、50℃で24時間重合反応を行った後、10℃で24時間熟成してから10%炭酸ナトリウム水溶液12gでpH6.2に中和した。このエマルジョンは105℃で3時間乾燥後の不揮発分が45.4%で、エマルジョン中のオルガノポリシロキサンは非流動性の軟ゲル状のものであり、平均組成が下記式で表される末端が水酸基封鎖されたものであった。このようにして(A)成分を44.4%含有するエマルジョン(A−1)を得た。
Figure 0005057022

ここで、Meはメチル基、Phはフェニル基を示す。また、m=1、n+p=1,000である。
[合成例2]
オクタメチルシクロテトラシロキサン500g、10%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液50g及び10%ドデシルベンゼンスルホン酸水溶液50gを2リットルポリエチレン製ビーカーに仕込み、ホモミキサーで均一に乳化した後、水400gを徐々に加えて希釈し、圧力30MPaで高圧ホモジナイザーに2回通し、均一な白色エマルジョンを得た。このエマルジョンを攪拌装置、温度計、還流冷却器の付いた2リットルガラスフラスコに移し、50℃で24時間重合反応を行った後、10℃で24時間熟成してから10%炭酸ナトリウム水溶液12gでpH6.2に中和した。このエマルジョンは105℃で3時間乾燥後の不揮発分が45.5%で、エマルジョン中のオルガノポリシロキサンはHO−[(CH32SiO]n−Hで示される粘度1,000Pa・s以上の生ゴム状のものであった。このようにして(A)成分を44.5%含有するエマルジョン(A−2)を得た。
[合成例3]
マレイン酸無水物154gをエタノール500gに溶解した後、3−アミノプロピルトリエトキシシラン346gを室温下1時間で滴下し、更に80℃でエタノール還流下24時間反応を行い、淡黄色透明な(B)成分を50%含有する溶液(B−1)を得た。この溶液は、105℃で3時間乾燥後の不揮発分が45.1%であり、溶液中の反応生成物は、IR、GC、NMR、GCMS等の機器分析を行なったところ約60%が下記式
(C25O)3SiC36−NHCO−CH=CHCOOH
(C25O)3SiC36NH3 +25OCOCH=CHCOO-
で示されるものの混合物であり、残りの約40%がそれらから誘導されたオリゴマーであった。
[合成例4]
ジオクチルスズジラウレート300gとポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(EO10モル付加物)50gを2リットルポリエチレン製ビーカーに仕込み、ホモミキサーで均一に混合した後、水650gを徐々に加えて水中に乳化分散させ、次いで圧力30MPaで高圧ホモジナイザーに2回通し、(E)成分を30%含有するエマルジョン(E−1)を得た。
[合成例5]
下記平均組成式
Figure 0005057022

で示される動粘度37mm2/sの、長鎖アルキル基、及びアルコキシ基を含有するオルガノポリシロキサン500gとポリオキシエチレンデシルエーテル(EO4モル付加物)20g、スルホコハク酸ナトリウム5gを2リットルポリエチレン製ビーカーに仕込み、ホモミキサーで均一に混合した後、水475gを徐々に加えて水中に乳化分散させ、次いで圧力30MPaで高圧ホモジナイザーに2回通し、(F)成分を50%含有するエマルジョン(F−1)を得た。
[実施例1〜4、比較例1〜3]
(C)成分としてγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン「C−1」、(D)成分としてコロイダルシリカ(日産化学社製スノーテックスC:有効成分20%)「D−1」を用い、(A)〜(F)成分を表1に示す純分換算組成で混合して各シリコーンエマルジョン組成物を得た。このシリコーンエマルジョン組成物を白板紙にワイヤーバーを用いて純分2g/m2となるようにコーティングし、表面コーティング状態(塗工状態)を目視で評価した。更に、80℃で1分乾燥後のコーティング皮膜の表面タック感と基材との密着性を手触りで評価し、更にコーティング処理面にセロハン粘着テープを貼り、離型性を評価して結果を表1に示した。
Figure 0005057022
(*1)○:均一、×:ムラあり
(*2)○:タック感なし、×:タック感あり
(*3)○:指で擦っても皮膜脱離なし、×:指で擦ると皮膜脱離する
(*4)○:軽く剥がれる、×:一部基材と接着して剥がれにくい

Claims (2)

  1. (A)1分子中にケイ素原子に結合するヒドロキシル基を少なくとも2個含有するオルガノポリシロキサン 100質量部、
    (B)アミノ基含有オルガノアルコキシシランとジカルボン酸無水物との反応生成物 0.5〜20質量部、
    (C)エポキシ基含有オルガノアルコキシシラン及び/又はその部分加水分解物 0〜20質量部、
    (D)コロイダルシリカ及び/又はポリシルセスキオキサン 0〜50質量部、
    (E)硬化触媒 0〜10質量部、及び
    (F)下記平均組成式(2):
    Figure 0005057022
    [式中、R 1 は同一又は異種の炭素数1〜3のアルキル基又はフェニル基、Qは同一又は異種の炭素数4〜20のアルキル基、Zは同一又は異種の−OR 2 、−C 2 4 −Si(OR 2 3 又は−C 3 6 −Si(OR 2 3 で示される基(R 2 は炭素数1〜6のアルキル基)、dは1〜100の正数、eは1〜100の正数、fは0.1〜30の正数、qは0、1、2又は3である。]
    で示されるオルガノポリシロキサン 0.5〜20質量部
    を界面活性剤存在下で水中に乳化分散したことを特徴とするコーティング用エマルジョン組成物。
  2. (F)成分が下記平均組成式(3):
    Figure 0005057022
    [式中、Qはヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基の中から選ばれる同一又は異種の基、Zはメトキシ基、エトキシ基、−C24−Si(OCH33の中から選ばれる同一又は異種の基、dは1〜100の正数、eは1〜100の正数、fは0.1〜30の正数である。]
    で示される請求項1記載のコーティング用エマルジョン組成物。
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