JP5115739B2 - 皮膜形成性オルガノポリシロキサン、エマルジョン組成物及びオルガノポリシロキサンエマルジョンの製造方法 - Google Patents

皮膜形成性オルガノポリシロキサン、エマルジョン組成物及びオルガノポリシロキサンエマルジョンの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、水を除去するだけでオルガノポリシロキサン皮膜を得ることができる新規な皮膜形成性オルガノポリシロキサン、エマルジョン組成物、及びオルガノポリシロキサンエマルジョンの製造方法に関する。
架橋硬化してゴム皮膜やレジン皮膜を形成するオルガノポリシロキサンは繊維、木材、ゴム等各種基材の表面コーティング剤、光触媒等機能性無機フィラーのバインダー剤、塗料添加剤として使用されている。このような硬化性のオルガノポリシロキサンを用いる場合、反応性有機基含有アルコキシシランのような架橋剤を含有する複雑な配合の組成物とすることが一般的である(特開平5−98579号公報、特開2005−325253号公報、特開2007−51236号公報:特許文献1〜3)。また、イソシアヌル酸エステル系化合物とシリコーンを配合したものとして、特開平10−87993号公報、特開2007−9072号公報、特開2007−126496号公報、特開2007−186596号公報(特許文献4〜7)等に開示されているが、これらは白金触媒による付加反応やチタン触媒による縮合反応に関するものである。更に、イソシアヌル酸誘導体基含有シロキサンとして、特開2004−99751号公報、特開2008−143954号公報(特許文献8,9)に開示されているが、これも付加反応で生成したものや、モノ置換イソシアヌル酸とジハロゲン化合物とをアルカリ金属触媒により反応させたものであり、酸触媒による反応により生成したものに関する例示はない。更に、これらの反応をエマルジョン中で行うといった例示もない。
特開平5−98579号公報 特開2005−325253号公報 特開2007−51236号公報 特開平10−87993号公報 特開2007−9072号公報 特開2007−126496号公報 特開2007−186596号公報 特開2004−99751号公報 特開2008−143954号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、乾燥だけでオルガノポリシロキサン皮膜を得ることができる新規な皮膜形成性オルガノポリシロキサン、そのエマルジョン組成物、及びオルガノポリシロキサンエマルジョンの製造方法を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、下記一般式(I)で示される両末端ヒドロキシオルガノポリシロキサン及び/又は下記一般式(II)で示される環状オルガノポリシロキサンと、下記化学式(III)で示されるアルコキシシリル基含有イソシアヌル酸エステルを酸触媒存在下で反応させることにより、皮膜形成性オルガノポリシロキサンが得られ、これは乾燥だけでオルガノポリシロキサン皮膜を形成し得ることを知見し、本発明をなすに至った。
従って、本発明は、下記の事項を提供する。
請求項1:
下記一般式(I)で示される両末端ヒドロキシオルガノポリシロキサン及び/又は下記一般式(II)で示される環状オルガノポリシロキサンと、下記化学式(III)で示されるアルコキシシリル基含有イソシアヌル酸エステルを酸触媒存在下で反応させて得られる皮膜形成性オルガノポリシロキサン。
HO−[R1 2SiO]n−H (I)
(ここで、R1は炭素数1〜20の置換又は非置換の1価炭化水素基、nは101,000の正数である。)
[R1 2SiO]m (II)
(ここで、R1は上記の通り、mは3〜10の正数である。)
Figure 0005115739
(ここで、Xは同一又は異種の、R1 a(R2O)bSi−R3−で示される1価有機基、炭素数1〜10の1価炭化水素基、水素原子のいずれかであり、少なくとも1つはR1 a(R2O)bSi−R3−で示される1価有機基である。なお、R1は上記の通り、R2は炭素数1〜10の1価炭化水素基、R3は炭素数1〜10の2価炭化水素基、aは0又は1、bは2又は3、a+b=3である。)
請求項2:
(A)下記一般式(I)で示される両末端ヒドロキシオルガノポリシロキサン及び/又は下記一般式(II)で示される環状オルガノポリシロキサンと、下記化学式(III)で示されるアルコキシシリル基含有イソシアヌル酸エステルを酸触媒存在下で反応させて得られるオルガノポリシロキサン 100質量部
HO−[R1 2SiO]n−H (I)
(ここで、R1は炭素数1〜20の置換又は非置換の1価炭化水素基、nは101,000の正数である。)
[R1 2SiO]m (II)
(ここで、R1は上記の通り、mは3〜10の正数である。)
Figure 0005115739
(ここで、Xは同一又は異種の、R1 a(R2O)bSi−R3−で示される1価有機基、炭素数1〜10の1価炭化水素基、水素原子のいずれかであり、少なくとも1つはR1 a(R2O)bSi−R3−で示される1価有機基である。なお、R1は上記の通り、R2は炭素数1〜10の1価炭化水素基、R3は炭素数1〜10の2価炭化水素基、aは0又は1、bは2又は3、a+b=3である。)
(B)界面活性剤 0.1〜50質量部
(C)水 25〜10,000質量部
を含むことを特徴とする皮膜形成性オルガノポリシロキサンエマルジョン組成物。
請求項3:
更に、(A)成分100質量部に対し、
(D)コロイダルシリカ 1〜50質量部
(E)縮合触媒 0.1〜20質量部
を含むことを特徴とする請求項2記載の皮膜形成性オルガノポリシロキサンエマルジョン組成物。
請求項4:
下記一般式(I)で示される両末端ヒドロキシオルガノポリシロキサン及び/又は下記一般式(II)で示される環状オルガノポリシロキサンと、下記化学式(III)で示されるアルコキシシリル基含有イソシアヌル酸エステルからなるエマルジョンに酸触媒を添加し、0〜90℃の温度で6〜200時間反応させた後、アルカリ化合物で中和することを特徴とする皮膜形成性オルガノポリシロキサンのエマルジョンの製造方法。
HO−[R1 2SiO]n−H (I)
(ここで、R1は炭素数1〜20の置換又は非置換の1価炭化水素基、nは101,000の正数である。)
[R1 2SiO]m (II)
(ここで、R1は上記の通り、mは3〜10の正数である。)
Figure 0005115739
(ここで、Xは同一又は異種の、R1 a(R2O)bSi−R3−で示される1価有機基、炭素数1〜10の1価炭化水素基、水素原子のいずれかであり、少なくとも1つはR1 a(R2O)bSi−R3−で示される1価有機基である。なお、R1は上記の通り、R2は炭素数1〜10の1価炭化水素基、R3は炭素数1〜10の2価炭化水素基、aは0又は1、bは2又は3、a+b=3である。)
本発明によれば、アルコキシシランのような架橋剤を使用することなく、乾燥するだけでシリコーン皮膜を得ることができ、更にコロイダルシリカのような皮膜補強剤と硬化触媒を併用するとゴム強度、弾性のあるシリコーン皮膜を得ることができる。また、架橋源を従来のようなアルコキシシランからアルコキシシリル基含有イソシアヌル酸エステルに変更することで、弾力性に優れたゴム皮膜を得ることが可能となる。
以下に本発明について詳述する。
まず、原料の1つである両末端ヒドロキシオルガノポリシロキサンは、下記一般式(I)で示される。
HO−[R1 2SiO]n−H (I)
(ここで、R1は炭素数1〜20の置換又は非置換の1価炭化水素基、nは2〜5,000の正数である。)
ここで、R1は炭素数1〜20の1価炭化水素基、具体的には、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどのアルキル基、フェニル、トリル、ナフチルなどのアリール基、ビニル、アリルなどのアルケニル基などが挙げられる。なお、水素原子の一部をアミノ基やエポキシ基、メルカプト基などの有機基で置換したものも使用することができる。本発明におけるR1としては90モル%以上がメチル基であることが好ましい。nは2〜5,000の正数であり、5,000より大きい場合にはアルコキシシリル基含有イソシアヌル酸エステルとの反応性が低下する。好ましくは10〜3,000、より好ましくは10〜1,000である。
また、環状オルガノポリシロキサンは、下記一般式(II)で示される。
[R1 2SiO]m (II)
(ここで、R1は上記の通り、mは3〜10の正数である。)
ここで、R1は前出の炭素数1〜20の1価炭化水素基であり、本発明におけるR1としては90モル%以上がメチル基であることが好ましい。mは3〜10の正数であり、環状3量体、環状4量体、環状5量体などの単一化合物を使用しても、これら環状体の混合物を使用しても構わない。この際、環状4量体を50質量%以上含むことが好ましい。
次に、もう1つの原料であるアルコキシシリル基含有イソシアヌル酸エステルは、下記化学式(III)で示される。
Figure 0005115739
(ここで、Xは同一又は異種の、R1 a(R2O)bSi−R3−で示される1価有機基、炭素数1〜10の1価炭化水素基、水素原子のいずれかであり、少なくとも1つはR1 a(R2O)bSi−R3−で示される1価有機基である。なお、R1は上記の通り、R2は炭素数1〜10の1価炭化水素基、R3は炭素数1〜10の2価炭化水素基、aは0又は1、bは2又は3、a+b=3である。)
ここで、Xは同一又は異種の、R1 a(R2O)bSi−R3−で示される1価有機基、炭素数1〜10の1価炭化水素基、水素原子のいずれかである。R1は前出の炭素数1〜20の1価炭化水素基であり、中でもメチル基であることが好ましい。R2は炭素数1〜10の1価炭化水素基であり、具体的には、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシルなどのアルキル基が挙げられる。反応性の面からR2としてはメチル基、エチル基、プロピル基であることが好ましく、中でもメチル基であることが更に好ましい。R3は炭素数1〜10の2価炭化水素基であり、具体的には、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレン、オクチレン、ノニレン、デシレンなどが挙げられる。中でもメチレン、プロピレン、ヘキシレンが好ましく、更に好ましくはプロピレンである。aは0又は1、bは2又は3、a+b=3であり、架橋性の面からa=0、b=3が好ましい。なお、皮膜形成性とするためには、Xのうち少なくとも1つはR1 a(R2O)bSi−R3−で示される1価有機基である必要がある。好ましくは2つ、更に好ましくは3つがR1 a(R2O)bSi−R3−で示される1価有機基である。
この場合、両末端ヒドロキシオルガノポリシロキサン及び/又は環状オルガノポリシロキサンとアルコキシシリル基含有イソシアヌル酸エステルとは、両末端ヒドロキシオルガノポリシロキサン及び/又は環状オルガノポリシロキサン100質量部に対し、アルコキシシリル基含有イソシアヌル酸エステル0.01〜5質量部の割合で使用することが好ましい。アルコキシシリル基含有イソシアヌル酸エステルが多すぎると、エマルジョンの安定性が低下する場合があり、少なすぎると、皮膜形成性オルガノポリシロキサンを得ることができないおそれがある。
上記の両末端ヒドロキシオルガノポリシロキサン及び/又は環状オルガノポリシロキサンとアルコキシシリル基含有イソシアヌル酸エステルの反応物は、酸触媒による反応で得ることができる。酸触媒としては硫酸、塩酸、トリフロロメタンスルホン酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ラウリル硫酸などが挙げられる。
酸触媒の量としては、両末端ヒドロキシオルガノポリシロキサン及び/又は環状オルガノポリシロキサンとアルコキシシリル基含有イソシアヌル酸エステルの反応物100質量部に対して0.01〜10質量部であることが好ましい。0.01質量部より少ないと反応が進行しない場合があり、10質量部より多いとエマルジョンの安定性が低下する場合があることから0.01〜10質量部であることが好ましく、より好ましくは0.02〜5質量部、更に好ましくは0.05〜3質量部である。
両末端ヒドロキシオルガノポリシロキサン及び/又は環状オルガノポリシロキサンとアルコキシシリル基含有イソシアヌル酸エステルの反応物はゲル状から皮膜状となるため、各原料を界面活性剤を用いて水中に乳化分散した状態で反応させることが好ましい。反応の温度としては0〜90℃であり、好ましくは10〜80℃である。また、反応時間としては6〜200時間であり、好ましくは8〜150時間である。その後、アルカリ化合物で中和することで目的とする皮膜形成性オルガノポリシロキサンエマルジョンを得ることができる。
(B)成分である界面活性剤としては特に制限はなく、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等のノニオン系界面活性剤、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩等のアニオン系界面活性剤、第4級アルキルアンモニウム塩、アルキルアミン酢酸塩等のカチオン系界面活性剤、アルキルベタイン、アルキルイミダゾリン等の両性界面活性剤が挙げられる。中でもアルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩が乳化性、安定性の面から好ましい。
界面活性剤の使用量としては、両末端ヒドロキシオルガノポリシロキサン及び/又は環状オルガノポリシロキサンとアルコキシシリル基含有イソシアヌル酸エステルの反応物100質量部に対して0.1〜50質量部である。0.1質量部より少ないとエマルジョンの安定性が低下し、50質量部より多いと乾燥ゴム皮膜強度が低下することから0.1〜50質量部である必要がある。好ましくは0.5〜30質量部、より好ましくは1〜20質量部である。
また、エマルジョン化する際の(C)成分である水の含有量は、両末端ヒドロキシオルガノポリシロキサン及び/又は環状オルガノポリシロキサンとアルコキシシリル基含有イソシアヌル酸エステルの反応物100質量部に対して25〜10,000質量部である。25質量部より少ないとエマルジョンの粘度が高くなり作業性が低下し、10,000質量部より多いとエマルジョンの安定性が低下する。好ましくは50〜5,000質量部である。
上記(A),(B),(C)成分からなるオルガノポリシロキサンエマルジョン組成物は、乾燥するだけで皮膜状となるが、この皮膜のゴム強度を向上させる目的で(D)成分であるコロイダルシリカ、(E)成分である縮合触媒を併用することが好ましい。
(D)成分であるコロイダルシリカは、皮膜補強剤として添加するものであり、市販のものを使用することが可能で、その種類に制限はないが、例えば平均粒径が5〜50nmで、ナトリウム、アンモニウム、アルミニウムなどで安定化したものでよく、具体的には、スノーテックス(日産化学工業社製)、ルドックス(グレース社製)、シリカドール(日本化学工業社製)、アデライトAT(ADEKA社製)、カタロイドS(触媒化成工業社製)などの市販品が挙げられる。
(D)成分の配合量は、両末端ヒドロキシオルガノポリシロキサン及び/又は環状オルガノポリシロキサンとアルコキシシリル基含有イソシアヌル酸エステルの反応物100質量部に対して1〜50質量部であることが好ましい。1質量部より少ないとゴム皮膜補強効果が弱く、50質量部より多いと皮膜が硬く脆いものとなってしまう場合があることから1〜50質量部であることが好ましく、より好ましくは3〜40質量部、更に好ましくは5〜30質量部である。
(E)成分である縮合触媒は、(A)成分のアルコキシ基と(D)成分のヒドロキシル基を縮合架橋させるための触媒であり、縮合反応が進行すれば特に制限はないが、有機スズ化合物、有機亜鉛化合物、有機鉄化合物、有機チタン化合物、有機ビスマス化合物、有機ジルコニウム化合物、有機アルミニウム化合物、有機セリウム化合物、有機インジウム化合物、有機イットリウム化合物などの有機金属化合物が挙げられる。具体的には、ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズジオクテート、ジオクチルスズジラウレート、ジオクチルスズジバーサテート、ジブチルスズビスオレイルマレート、オクチル酸スズ、ステアリン酸亜鉛、オクチル酸亜鉛、酢酸亜鉛、オクチル酸鉄、オクチル酸チタン、オクチル酸ビスマス、オクチル酸ジルコニウム、オクチル酸セリウム、オクチル酸インジウム、オクチル酸イットリウム等の有機酸金属塩などが挙げられる。なお、これら縮合触媒は水溶性である場合を除き、予め界面活性剤を用いて水中に乳化分散したエマルジョンの形態にして使用することが望ましい。
(E)成分の配合量は、両末端ヒドロキシオルガノポリシロキサン及び/又は環状オルガノポリシロキサンとアルコキシシリル基含有イソシアヌル酸エステルの反応物100質量部に対して0.1〜20質量部であることが好ましい。0.1質量部より少ないと縮合反応が進行しない場合があり、20質量部より多くても不経済である。より好ましくは0.2〜15質量部、更に好ましくは0.3〜10質量部である。
また、本発明のオルガノポリシロキサンエマルジョン組成物に、各種の増粘剤、顔料、染料、浸透剤、帯電防止剤、消泡剤、難燃剤、抗菌剤、防腐剤、撥水剤、架橋剤、密着向上剤や、他のシリコーンオイル、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂などを適宜配合することは任意である。本発明のオルガノポリシロキサンエマルジョン組成物は、繊維、紙、金属、木材、ゴム、プラスチック、ガラスなど各種基材表面に処理して使用されるが、基材への塗布方法としては、浸漬法、スプレー法、ロールコート法、バーコート法、はけ塗り法等、従来公知の各種塗装法が可能である。
また、オルガノポリシロキサンエマルジョン組成物の塗布量は特に制限されないが、通常、塗布量が0.1〜200g/m2、特に1〜100g/m2となる量である。塗布後、乾燥だけでオルガノポリシロキサン皮膜を得ることができ、該乾燥は、水が揮発する条件であればよく、室温の場合には1〜3日、加熱する場合には100〜180℃で1〜30分程度の乾燥でよい。
本発明のオルガノポリシロキサンエマルジョン組成物は、各種基材の表面コーティング剤、ゴム製物品表面への離型性や滑り性付与剤、光触媒等機能性無機フィラーのバインダー剤、繊維用風合い改良剤、紙や木材用撥水剤等へ使用可能であるが、これらに限定されるものではない。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記例で%は質量%を示す。
[実施例1]
ジメチルシクロシロキサン(3量体/4量体/5量体/6量体=5/65/25/5%)500g、2,4,6−トリス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]イソシアヌル酸エステル3.1g、10%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液50g、10%ドデシルベンゼンスルホン酸水溶液50gを2リットルポリエチレン製ビーカーに仕込み、ホモミキサーで均一に乳化した後、イオン交換水352.6gを徐々に加えて希釈し、圧力30MPaで高圧ホモジナイザーに2回通し、均一な白色エマルジョンを得た。このエマルジョンを撹拌装置、温度計、還流冷却器の付いた2リットルガラスフラスコに移し、50℃で48時間重合反応を行った後、15℃で24時間熟成してから3%アンモニア水11gでpH7.8に中和し、更に15%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液33.3gを添加し、乳白色のエマルジョンAを得た。このエマルジョンは105℃で3時間乾燥後の不揮発分が45.9%で、不揮発残分は皮膜状であった。
[実施例2]
ジメチルシクロシロキサン(3量体/4量体/5量体/6量体=5/65/25/5%)500g、2,4,6−トリス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]イソシアヌル酸エステル1.5g、10%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液50g、10%ドデシルベンゼンスルホン酸水溶液50gを2リットルポリエチレン製ビーカーに仕込み、ホモミキサーで均一に乳化した後、イオン交換水354.2gを徐々に加えて希釈し、圧力30MPaで高圧ホモジナイザーに2回通し、均一な白色エマルジョンを得た。このエマルジョンを撹拌装置、温度計、還流冷却器の付いた2リットルガラスフラスコに移し、50℃で48時間重合反応を行った後、15℃で24時間熟成してから3%アンモニア水11gでpH7.8に中和し、更に15%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液33.3gを添加し、乳白色のエマルジョンBを得た。このエマルジョンは105℃で3時間乾燥後の不揮発分が45.6%で、不揮発残分は軟皮膜状であった。
[実施例3]
実施例2で得られたエマルジョンB631.9g、コロイダルシリカとしてスノーテックスC(日産化学工業社製固形分20%水溶液)355.5g、ジオクチルスズジラウレートを30%含有する硬化触媒エマルジョン12.6gを混合し、乳白色のエマルジョンCを得た。このエマルジョンは105℃で3時間乾燥後の不揮発分が36.1%で、不揮発残分は皮膜状であった。また、このエマルジョンCを室温で2日間風乾後、105℃で1時間乾燥して厚さ約0.7mmのシートを作製し、JIS K−6249に準拠して引張強さと切断時伸びを測定した。結果を表1に示す。
[実施例4]
一般式:HO−[(CH32SiO]40−Hで示される両末端ヒドロキシジメチルポリシロキサン500g、2,4,6−トリス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]イソシアヌル酸エステル3.1g、10%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液50g、10%ドデシルベンゼンスルホン酸水溶液50gを2リットルポリエチレン製ビーカーに仕込み、ホモミキサーで均一に乳化した後、イオン交換水352.6gを徐々に加えて希釈し、圧力50MPaで高圧ホモジナイザーに2回通し、均一な白色エマルジョンを得た。このエマルジョンを撹拌装置、温度計、還流冷却器の付いた2リットルガラスフラスコに移し、50℃で48時間重合反応を行った後、15℃で24時間熟成してから3%アンモニア水11gでpH7.7に中和し、更に15%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液33.3gを添加し、乳白色のエマルジョンDを得た。このエマルジョンは105℃で3時間乾燥後の不揮発分が45.7%で、不揮発残分は皮膜状であった。
[比較例1]
ジメチルシクロシロキサン(3量体/4量体/5量体/6量体=5/65/25/5%)500g、2,4,6−トリス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]イソシアヌル酸エステル3.1g、10%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液50g、10%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液50gを2リットルポリエチレン製ビーカーに仕込み、ホモミキサーで均一に乳化した後、イオン交換水363.6gを徐々に加えて希釈し、圧力30MPaで高圧ホモジナイザーに2回通し、15%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液33.3gを添加して均一な白色エマルジョンEを得た。このエマルジョンは105℃で3時間乾燥後の不揮発分が1.5%で、不揮発残分はペースト状であった。
[比較例2]
ジメチルシクロシロキサン(3量体/4量体/5量体/6量体=5/65/25/5%)500g、10%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液50g、10%ドデシルベンゼンスルホン酸水溶液50gを2リットルポリエチレン製ビーカーに仕込み、ホモミキサーで均一に乳化した後、イオン交換水355.7gを徐々に加えて希釈し、圧力30MPaで高圧ホモジナイザーに2回通し、均一な白色エマルジョンを得た。このエマルジョンを撹拌装置、温度計、還流冷却器の付いた2リットルガラスフラスコに移し、50℃で48時間重合反応を行った後、15℃で24時間熟成してから3%アンモニア水11gでpH7.7に中和し、更に15%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液33.3gを添加し、乳白色のエマルジョンFを得た。このエマルジョンは105℃で3時間乾燥後の不揮発分が45.4%で、不揮発残分は粘稠オイル状であった。
[比較例3]
ジメチルシクロシロキサン(3量体/4量体/5量体/6量体=5/65/25/5%)500g、トリエトキシフェニルシラン1.5g、10%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液50g、10%ドデシルベンゼンスルホン酸水溶液50gを2リットルポリエチレン製ビーカーに仕込み、ホモミキサーで均一に乳化した後、イオン交換水354.2gを徐々に加えて希釈し、圧力30MPaで高圧ホモジナイザーに2回通し、均一な白色エマルジョンを得た。このエマルジョンを撹拌装置、温度計、還流冷却器の付いた2リットルガラスフラスコに移し、50℃で48時間重合反応を行った後、15℃で24時間熟成してから3%アンモニア水11gでpH7.7に中和し、更に15%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液33.3gを添加し、乳白色のエマルジョンGを得た。このエマルジョンは105℃で3時間乾燥後の不揮発分が45.5%で、不揮発残分はゲル状であった。
[比較例4]
比較例3で得られたエマルジョンG631.9g、コロイダルシリカとしてスノーテックスC(日産化学工業社製固形分20%水溶液)355.5g、ジオクチルスズジラウレートを30%含有する硬化触媒エマルジョン12.6gを混合し、乳白色のエマルジョンHを得た。このエマルジョンは105℃で3時間乾燥後の不揮発分が36.0%で、不揮発残分は皮膜状であった。また、このエマルジョンHを室温で2日間風乾後、105℃で1時間乾燥して厚さ約0.7mmのシートを作製し、JIS K−6249に準拠して引張強さと切断時伸びを測定した。結果を表1に示す。
Figure 0005115739

Claims (4)

  1. 下記一般式(I)で示される両末端ヒドロキシオルガノポリシロキサン及び/又は下記一般式(II)で示される環状オルガノポリシロキサンと、下記化学式(III)で示されるアルコキシシリル基含有イソシアヌル酸エステルを酸触媒存在下で反応させて得られる皮膜形成性オルガノポリシロキサン。
    HO−[R1 2SiO]n−H (I)
    (ここで、R1は炭素数1〜20の置換又は非置換の1価炭化水素基、nは101,000の正数である。)
    [R1 2SiO]m (II)
    (ここで、R1は上記の通り、mは3〜10の正数である。)
    Figure 0005115739
    (ここで、Xは同一又は異種の、R1 a(R2O)bSi−R3−で示される1価有機基、炭素数1〜10の1価炭化水素基、水素原子のいずれかであり、少なくとも1つはR1 a(R2O)bSi−R3−で示される1価有機基である。なお、R1は上記の通り、R2は炭素数1〜10の1価炭化水素基、R3は炭素数1〜10の2価炭化水素基、aは0又は1、bは2又は3、a+b=3である。)
  2. (A)下記一般式(I)で示される両末端ヒドロキシオルガノポリシロキサン及び/又は下記一般式(II)で示される環状オルガノポリシロキサンと、下記化学式(III)で示されるアルコキシシリル基含有イソシアヌル酸エステルを酸触媒存在下で反応させて得られるオルガノポリシロキサン 100質量部
    HO−[R1 2SiO]n−H (I)
    (ここで、R1は炭素数1〜20の置換又は非置換の1価炭化水素基、nは101,000の正数である。)
    [R1 2SiO]m (II)
    (ここで、R1は上記の通り、mは3〜10の正数である。)
    Figure 0005115739
    (ここで、Xは同一又は異種の、R1 a(R2O)bSi−R3−で示される1価有機基、炭素数1〜10の1価炭化水素基、水素原子のいずれかであり、少なくとも1つはR1 a(R2O)bSi−R3−で示される1価有機基である。なお、R1は上記の通り、R2は炭素数1〜10の1価炭化水素基、R3は炭素数1〜10の2価炭化水素基、aは0又は1、bは2又は3、a+b=3である。)
    (B)界面活性剤 0.1〜50質量部
    (C)水 25〜10,000質量部
    を含むことを特徴とする皮膜形成性オルガノポリシロキサンエマルジョン組成物。
  3. 更に、(A)成分100質量部に対し、
    (D)コロイダルシリカ 1〜50質量部
    (E)縮合触媒 0.1〜20質量部
    を含むことを特徴とする請求項2記載の皮膜形成性オルガノポリシロキサンエマルジョン組成物。
  4. 下記一般式(I)で示される両末端ヒドロキシオルガノポリシロキサン及び/又は下記一般式(II)で示される環状オルガノポリシロキサンと、下記化学式(III)で示されるアルコキシシリル基含有イソシアヌル酸エステルからなるエマルジョンに酸触媒を添加し、0〜90℃の温度で6〜200時間反応させた後、アルカリ化合物で中和することを特徴とする皮膜形成性オルガノポリシロキサンのエマルジョンの製造方法。
    HO−[R1 2SiO]n−H (I)
    (ここで、R1は炭素数1〜20の置換又は非置換の1価炭化水素基、nは101,000の正数である。)
    [R1 2SiO]m (II)
    (ここで、R1は上記の通り、mは3〜10の正数である。)
    Figure 0005115739
    (ここで、Xは同一又は異種の、R1 a(R2O)bSi−R3−で示される1価有機基、炭素数1〜10の1価炭化水素基、水素原子のいずれかであり、少なくとも1つはR1 a(R2O)bSi−R3−で示される1価有機基である。なお、R1は上記の通り、R2は炭素数1〜10の1価炭化水素基、R3は炭素数1〜10の2価炭化水素基、aは0又は1、bは2又は3、a+b=3である。)
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