JP2008229082A - ミシンの糸切り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 可動刃の停止位置を容易に微調節でき、しかも可動刃の交換作業を迅速に且つ容易にできるようにすることである。
【解決手段】 糸切り装置11は糸切り機構12と糸切り駆動機構13とを有し、糸切り駆動機構13は糸切り機構12の可動刃を揺動させる揺動力発生機構14と、この揺動力を可動刃19に伝達する糸切りリンク機構15とを有する。糸切りリンク機構15は第1〜第3リンク35〜37と二股状揺動レバー38とを有し、二股状揺動レバー38はミシン機枠Fに支持される連結部38aと連結部38aの上下両端部から横方向に延びる上下1対の第1,第2揺動アーム38b、38cを有している。調節機構45を下側の第2揺動アーム38cに設けたので、調節ボルト47を緩めて、調節リンク片46に対する第2揺動アーム38cの位置関係を円弧穴46aを介して調節するだけで、可動刃19の停止位置を容易に且つ迅速に微調節することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主軸の回転力を糸切りリンク機構を介して可動刃に伝達し、可動刃の揺動により固定刃と協働して上糸と下糸とを切断する糸切り装置に関する。
従来、パターン縫いミシンや本縫いミシン等の各種のミシンにおいては、針板の下側に、可動刃と固定刃とを有する糸切り機構を設け、縫製終了時に加工布から延びる上糸と下糸とを糸切り機構により自動的に切断できるようになっている。ここで、糸切り機構には、可動刃を直線状に往復移動させる直線移動タイプと、可動刃を往復回動させる回動タイプとが実用化されている。
例えば、特許文献1に記載のミシンは、針板の下側に、固定メスを固定し、動メスと揺動リンク体とを揺動可能に設け、揺動リンク体の長穴を挿通した止めネジにより揺動リンク体に従動リンク体を連結している。動力伝達棹がY軸方向に沿った進退移動することで、揺動リンク体が従動リンク体と一体的に回動し、連結リンクを介して動メスが往復回動し、復動のときに固定メスとで上糸と下糸を切断する切断機構を設けてある。
この切断機構においては、従動リンク体は揺動リンク体に形成した長穴の長さの範囲で、揺動リンク体に対して相対的な連結位置を調節することができる。即ち、動メスの回動開始位置及び回動折り返し位置を微調節することができ。
一方、パターン縫いミシン等の自動ミシンの場合には、半回転釜を使用していることから、下軸が半回転駆動される。主軸の回転力を脚柱部に配設した縦向きの上下動リンクと、この上下動リンクの下端に連結されたL字状リンクと、このL字状リンクに連結されてベッド部に配設された水平向きの前後動リンクとを介して、可動刃を揺動駆動する回動タイプの糸切り機構が設けられたミシンが実用化されている。
この種の自動ミシンの場合には、L字状リンクに動メス位置調節機構が設けられている場合が多く、作業者は動メスの回動開始位置を調節するようにしている。
特開2006−102400号公報(第3〜4頁、図1)
前述したように、特許文献1に記載のミシンにおいては、針板の裏側に、糸切り機構のための固定刃や可動刃だけでなく、動メス位置調節のために、可動刃に連結された連結リンク体と、従動リンク体と、揺動リンク体が設けられている。従って、糸切断により磨耗した可動刃を交換するメンテナンス作業を行なう場合には、針板を取外してから、これら複数のリンク体の全てを取外すことになり、メンテナンス作業が複雑化して多大な労力と作業時間を要すること、等の問題がある。
一方、半回転釜を使用しているため、脚柱部の下端部に配設されたL字状リンクに動メス位置調節機構が設けられているミシンにおいては、アーム部や脚柱部を有するミシン本体部をメンテナンス姿勢に傾けてから、所定の工具を用いて後方の調節機構を微調節しながら前方の可動刃の初期位置を調節するので、調節作業がしにくく、多大な調節時間を要すること、等の問題がある。
本発明の目的は、可動刃の停止位置を容易に微調節でき、しかも可動刃の交換作業を迅速に且つ容易にできるようにすることである。
請求項1のミシンの糸切り装置は、針板の下側に配置した固定刃と可動刃とを有する糸切り機構と、ミシン主軸の回転力を可動刃に伝達して揺動駆動させる糸切りリンク機構とを有するミシンの糸切り装置において、糸切りリンク機構は、ミシン主軸により上下駆動される縦向きの第1リンクと、この第1リンクにより水平方向へ駆動される横向きの第2リンクと、この第2リンクより上方位置に第2リンクと平行に配設されて可動刃に作動的に連結された第3リンクと、第2リンクの端部と第3リンクの端部とを連結する二股状揺動レバーとを備え、二股状揺動レバーは、縦向きの支軸に回動自在に支持された連結部と、この連結部の上下両端部から横方向へ延びる上下1対の第1,第2揺動アームを有し、第1揺動アームまたは第2揺動アームの何れかに、可動刃の停止位置を調節可能な調節機構を設けたものである。
縫製作業の終了に伴う糸切断時には、ミシン主軸の回転により第1リンクが上下動されるので、この第1リンクにより第2リンクが水平方向へ駆動され、第3リンクは二股状揺動レバーを介して第2リンクと同様に水平方向に駆動して可動刃が揺動駆動される。即ち、可動刃はこのように往復揺動するので、可動刃の往動時に可動刃に係合された上糸と下糸が可動刃の復動時に固定刃との協働で切断される。
調節機構は、針板の下側に設けられるのではなく、ベッド部内において水平向きに配設された第2リンクと第3リンクとの間の二股状揺動レバーの第1揺動アームまたは第2揺動アームの何れかに設けられているので、作業者はミシン本体部をメンテナンス姿勢に傾けることなくベッド部の下側から可動刃の位置を見ながら、調節機構により可動刃の停止位置を調節できる。消耗した可動刃を交換する場合には、可動刃と第3リンクの連結を外すだけで、可動刃を取り外せる。
請求項2のミシンの糸切り装置は、請求項1において、前記調節機構を第2揺動アームに設け、調節機構は、支軸を中心として可動可能で第2揺動アームに重ねた調節リンク片と、この調節リンク片の途中部に形成され且つ支軸を中心とする穴と、この穴に挿通されて第2揺動アームの端部を調節リンク片に締結する締結部材とを有し、第2リンクの端部を調節リンク片の外側端部に連結したものである。
請求項3のミシンの糸切り装置は、請求項1又は2において、前記第1揺動アームと第2揺動アームの間に、回転釜を駆動する下軸が配設されたものである。
請求項1の発明によれば、糸切り機構と糸切りリンク機構とを有するミシンの糸切り装置において、糸切りリンク機構は、縦向きの第1リンクと、横向きの第2リンクと、可動刃に作動的に連結された第3リンクと、二股状揺動レバーとを備え、二股状揺動レバーは、縦向きの支軸に回動自在に支持された連結部と、この連結部の上下両端部から横方向へ延びる上下1対の第1,第2揺動アームを有し、第1揺動アームまたは第2揺動アームの何れかに、可動刃の停止位置を調節可能な調節機構を設けたので、可動刃の停止位置を、ベッド部の下側から可動刃の位置を実際に見ながら、容易に且つ迅速に微調節することができる。また、消耗した可動刃を交換する場合には、針板をミシンから取外した後、可動刃と第3リンクの連結を外すだけなので、可動刃交換を容易且つ迅速に行なうことができる。
請求項2の発明によれば、前記調節機構を第2揺動アームに設け、調節機構は、支軸を中心として可動可能で第2揺動アームに重ねた調節リンク片と、この調節リンク片の途中部に形成され且つ支軸を中心とする穴と、この穴に挿通されて第2揺動アームの端部を調節リンク片に締結する締結部材とを有し、第2リンクの端部を調節リンク片の外側端部に連結したので、締結部材を緩めて、調節リンク片に対する第2揺動アームの位置関係を穴を介して調節するだけで、可動刃の停止位置を容易に且つ迅速に微調節することができる。
更に、調節機構は、穴を有する調節リンク片と、締結部材を有するだけなので、調節機構の簡単化、小型化を図ることができるだけでなく、製作コストの低減化、組み付け作業の簡単化を図ることができる。その他請求項1と同様の効果を奏する。
請求項3の発明によれば、前記第1揺動アームと前記第2揺動アームの間に、回転釜を駆動する下軸が配設されたので、二股状揺動レバーを有する糸切りリンク機構を、下軸に干渉するようなことなく、ミシンのベッド部に配設することができる。その他請求項1又は2と同様の効果を奏する。
本実施例のミシンの糸切り装置は、ベッド部に設けられた針板の下側に固定刃と可動刃とを有する糸切り機構と、ミシンの脚柱部に配設された縦向きの第1リンクとこの第1リンクにL字レバーを介して連結された第2リンクとこの第2リンクに連結された二股状揺動レバーとこの二股状揺動レバーに連結された第3リンクとを有する糸切りリンク機構とを備え、二股状揺動レバーの下側の第2揺動アームに、可動刃の停止位置を調節する調節機構を設けてある。
以下、本発明の実施例について図面に基づいて説明する。
図1〜図4に示すように、ミシンMは、着脱可能に固定される針板8を有するベッド部1と、ベッド部1の後端部から上方に立設する脚柱部2と、脚柱部2の上端部からベッド部1と対向するように前方へ延びるアーム部3等から構成されている。
脚柱部2及びアーム部3には、ミシンモータ(図示略)と、このミシンモータの駆動力をミシン主軸4を介して針棒5に伝達して上下駆動する針棒上下駆動機構(図示略)、上糸を引き上げる天秤(図示略)を駆動する天秤駆動機構(図示略)等が設けられているが、公知の技術であるため、ここではその詳細な説明を省略する。脚柱部2及びベッド部1には、後述する糸切り機構12の可動刃19を揺動駆動する揺動力を発生する糸切り駆動機構13が設けられている。
ベッド部1には、針穴8aが形成された針板8と、縫針6の上下動と調時して縫目を形成する垂直回転釜(半回転釜)9と、半回転駆動力を垂直回転釜9に伝達する下軸7と、縫製終了時に上糸と下糸を切断する糸切り機構12と、糸切り駆動機構13のうちの糸切りリンク機構15等が設けられている。
次に、ベッド部12内に設けられた糸切り装置11について説明する。
糸切り装置11は、針板8の下側に設けられた糸切り機構12と、この糸切り機構12の可動刃19を揺動駆動させる糸切り駆動機構13とを有している。先ず、糸切り機構12について説明する。糸切り機構12は基本的に、固定刃18と可動刃19とを有している。
図4,図5に示すように、針板8の下側に、平面視略L字形状の固定刃18がこの基端部において螺子20により固定されている。固定刃18は、弾性変形可能に構成され、基端部から略水平状に後方に延設され、先端部で下方に曲げ形成され、この先端部に所定幅を有する刃部18aが形成されている。
針板8の下側に、固定刃18の下側に位置するように、略楕円形状の可動刃19がその略中間部において段付きボルト21より、平面視にて往復回動可能に支持されている。可動刃19の基端部(図5において前端部)には、後述する糸切り駆動機構13の糸切りリンク機構15から延びる第3リンク37の先端部がピン22により回動可能に連結されている。可動刃19は、図4,図8に示す待機位置と、この待機位置から最大回動位置(図示略)とに亙って往復回動される。このとき、可動刃19の刃部(図示略)と固定刃18の刃部18aとの協働により上糸と下糸が同時に切断される。
次に、糸切り駆動機構13について説明する。この糸切り駆動機構13は、可動刃19に揺動力を発生させる揺動力発生機構14と、この揺動力発生機構14により発生した揺動力を可動刃19に伝達する糸切りリンク機構15とを有する。そこで、先ず、揺動力発生機構14について説明する。この揺動力発生機構14は、ミシン主軸4に設けられた糸切りカム板25と、駆動レバー26と、糸切りソレノイド27等を有している。
図1〜図3に示すように、ミシン主軸4の後端近傍部に、糸切り動作を発生させる溝カム25aが形成された糸切りカム板25が固着されている。糸切りカム板25の直前に左右向きの駆動レバー26が配設され、左端近傍部において、前後方向向きの案内軸28に固着されている。この案内軸28は図示しない支持部材で前後方向に往復移動可能に支持されている。駆動レバー26の右端部に、後述する糸切りリンク機構15の第1リンク35の上端部が連結されている。駆動レバー26の右端近傍部に、糸切りカム板25の溝カム25aに係合可能なコロ部材29が設けられている。
但し、駆動レバー26は案内軸28と共に、コロ部材29が溝カム25aから外れる前側の非係合位置(図3に実線で図示)と、この非係合位置から所定距離だけ後方であって、コロ部材29が溝カム25aに係合する後側の係合位置(図3に2点鎖線で図示)とに亙ってスライド可能になっている。この駆動レバー26は、圧縮コイルバネ30のバネ力により常には前側の非係合位置に位置している。
駆動レバー26の左端部の前側に、縦向きの揺動軸32により水平面で回動可能な回動板31が配設され、糸切りソレノイド27がこのプランジャで回動板31を回動可能に配設されている。
ここで、駆動レバー26の右端近傍部において前方に曲げ加工された当接片26aが形成されている。この当接片26aは図示外の高さ位置調節螺子に下側から当接するようになっており、駆動レバー26の右端部の高さ位置、つまり第1リンク35の基準高さ位置が位置決めされるとともに、糸切りに際してコロ部材29が溝カム25aに確実に係合できる高さ位置に調節されている。
縫製中であって糸切りソレノイド27に通電されない場合には、案内軸28と駆動レバー26は、圧縮コイルバネ30のバネ力により実線で示す前側の非係合位置(図3参照)に待機している。この場合、糸切りカム板25はミシン主軸4と同時に回転しているが、コロ部材29が糸切りカム板25の溝カム25aに係合しないため、駆動レバー26が揺動せず、可動刃19による糸切り動作が行なわれることはない。
一方、縫製終了に際して糸切りソレノイド27に通電された場合には、案内軸28と駆動レバー26は、圧縮コイルバネ30のバネ力に抗して2点鎖線で示す後側の係合位置に移動する。従って、コロ部材29が溝カム25aに係合し、駆動レバー26の右端部が案内軸28を揺動支点として、第1リンク35と共に上下に揺動する。
次に、糸切りリンク機構15について説明する。
糸切りリンク機構15は、第1〜第3リンク35〜37と、二股状揺動レバー38とを有している。
第1リンク35は脚柱部2に縦向きに配設され、上端部において駆動レバー26の右端部に連結され、下端部において脚柱部2の下端部に設けられた側面視L字形状のL字レバー39の第1アーム39bに連結されている。
第2リンク36はベッド部1に横向きに配設され、後端部においてL字レバー39の第2アーム39aに連結され、前端部において二股状揺動レバー38に形成された下側の第2揺動アーム38cに一体的に設けられ、後述する調節機構45の調節リンク片46の外側端部に連結されている。ここで、L字レバー39の第2アーム39bには、図1,図2に示すように、引っ張りコイルバネ40により上向きのバネ力が作用している。それ故、第1リンク35は引っ張りコイルバネ40のバネ力により常に上方に付勢力が作用し、駆動レバー26の当接片26aが前述した高さ位置調節ビスに下側から当接している。
第3リンク37は第2リンク36より上方位置に第2リンク36とほぼ平行にベッド部1に配設され、後端部において二股状揺動レバー38の上側の第1揺動アーム38bに連結され、前端部において、可動刃19の基端部に連結されている。二股状揺動レバー38は、ベッド部1内の針板8よりも後側に配設されている。二股状揺動レバー38は、ミシン機枠Fに固着された縦向きの支持軸41に可動自在に支持された連結部38aと、この連結部38aの上下両端部から横方向に延びる上下1対の第1,第2揺動アーム38b,38cとを有している。
次に、下側の第2揺動アーム38cに設けられた調節機構45について説明する。
この調節機構45は、調節リンク片46と、この調節リンク片46に形成された円弧穴(穴に相当する)46aと、調節ボルト(締結部材)47を有している。図1,図6,図7に示すように、調節リンク片46は板部材からなり、基端部において支持軸41を中心として可動可能であり、第2揺動アーム38cの下側に重ねるように設けられている。
円弧穴46aは、図7に示すように、調節リンク片46の途中部に、支持軸41を中心とする円弧状の長穴である。そこで、円弧穴46aに挿通された調節ボルト47により、第2揺動アーム38cの端部が調節リンク片46に締結されている。即ち、調節ボルト47を緩めて、第2揺動アーム38cに対する調節リンク片46の取付け位置を、平面視にて時計回り或いは反時計回りに調節することにより、第3リンク37の第2リンク36に対する位置、つまり可動刃19の停止位置を微調節することができる。
次に、このように構成された糸切り装置11の作用について説明する。
縫製途中であって糸切り動作が行なわれない場合には、前述したように、糸切りカム板25はミシン主軸4と共に回転しているが、糸切りソレノイド27に通電されないため、駆動レバー26が前側の非作動位置に位置し且つ駆動レバー26の当接片26aが高さ位置調節螺子に当接しているので、駆動レバー26の右端部の高さ位置が位置決めされている。
このとき、駆動レバー26に連結された第1リンク35と、この第1リンク35に連結された第2リンク36と、この第2リンク36に連結された調節リンク片46及び二股状揺動レバー38と、この二股状揺動レバー38の第1揺動アーム38bに連結された第3リンク37を介して可動刃19の停止位置が決められている。そこで、調節機構45において、調節ボルト47を緩めて、二股状揺動レバー38を調節リンク片46に対して平面視にて時計回りに進めると、第3リンク37が前方に移動し、可動刃19の停止位置を時計回りに調節することができる。
一方、調節機構45において、調節ボルト47を緩めて、二股状揺動レバー38を調節リンク片46に対して平面視にて反時計回りに遅らせると、第3リンク37が後方に移動し、可動刃19の停止位置を反時計回りに調節することができる。但し、このように、可動刃19の停止位置を調節した場合、可動刃19の回動範囲の回動位置を調節するだけであって、回動範囲の大きさを変更するものではない。
このように、針板8の下側に配置した固定刃18と可動刃19とを有する糸切り機構12と、ミシン主軸4の回転力を可動刃19に伝達して揺動駆動させる糸切りリンク機構15とを有するミシンMの糸切り装置11において、糸切りリンク機構15は、ミシン主軸4により上下駆動される縦向きの第1リンク35と、この第1リンク35によりほぼ水平方向へ駆動される横向きの第2リンク36と、この第2リンク36より上方位置に第2リンク36とほぼ平行に配設されて可動刃19に作動的に連結された第3リンク37と、第2リンク36の端部と第3リンク37の端部とを連結する二股状揺動レバー38とを備え、二股状揺動レバー38は、縦向きの支持軸41に回動自在に支持された連結部38aと、この連結部38aの上下両端部から横方向へ延びる上下1対の第1,第2揺動アーム38cを有し、下側の第2揺動アーム38cに、可動刃19の停止位置を微調節可能な調節機構45を設けた。
それ故、可動刃19の往復揺動により上糸と下糸が固定刃18との協働で切断されるときの停止位置を、ベッド部1の下側から可動刃19の位置を実際に見ながら、容易に且つ迅速に微調節することができる。また、消耗した可動刃19を交換する場合には、針板8をミシンMから取外した後、可動刃19と第3リンク37の連結を外すだけなので、可動刃19交換を容易且つ迅速に行なうことができる。
また、調節機構45は、支持軸41を中心として可動可能で第2揺動アーム38cに重ねた調節リンク片46と、この調節リンク片46の途中部に形成され且つ支持軸41を中心とする円弧穴46aと、この円弧穴46aに挿通されて第2揺動アーム38cの端部を調節リンク片46に締結する調節ボルト47とを有し、第2リンク36の端部を調節リンク片46の外側端部に連結したので、調節ボルト47を緩めて、調節リンク片46に対する第2揺動アーム38cの位置関係を円弧穴46aを介して調節するだけで、可動刃19の停止位置を容易に且つ迅速に微調節することができる。
更に、調節機構45は、円弧穴46aを有する調節リンク片46と、調節ボルト47を有するだけなので、調節機構45の簡単化、小型化を図ることができるだけでなく、製作コストの低減化、組み付け作業の簡単化を図ることができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変更形態について説明する。
1)二股状揺動レバー38の取付け位置によっては、第2リンク36の左端部を上側の第1揺動アーム38bに連結し、第3リンク37の右端部を下側の第2揺動アーム38cに連結するようにしてもよい。
2)調節機構45は、二股状揺動レバー38の上側の第1揺動アーム38bに設けるようにしてもよい。
本発明の実施例に係るミシンの内部に設けられた糸切り装置の斜視図である。 ミシンの内部に設けられた糸切り装置の側面図である。 ミシンのベッド部の要部平面図である。 ミシンのベッド部の要部底面図である。 針板の下面に設けられた糸切り機構の要部拡大底面図である。 調節機構の斜視図である。 調節リンク片の平面図である。
符号の説明
M ミシン
4 ミシン主軸
7 下軸
8 針板
11 糸切り装置
12 糸切り機構
15 糸切りリンク機構
18 固定刃
19 可動刃
35 第1リンク
36 第2リンク
37 第3リンク
38 二股状揺動レバー
38b 第1揺動アーム
38c 第2揺動アーム
41 支持軸
45 調節機構
46 調節リンク片
46a 円弧穴
47 調節ボルト

Claims (3)

  1. 針板の下側に配置した固定刃と可動刃とを有する糸切り機構と、ミシン主軸の回転力を前記可動刃に伝達して揺動駆動させる糸切りリンク機構とを有するミシンの糸切り装置において、
    前記糸切りリンク機構は、
    ミシン主軸により上下駆動される縦向きの第1リンクと、この第1リンクにより水平方向へ駆動される横向きの第2リンクと、この第2リンクより上方位置に第2リンクと平行に配設されて前記可動刃に作動的に連結された第3リンクと、前記第2リンクの端部と第3リンクの端部とを連結する二股状揺動レバーとを備え、
    前記二股状揺動レバーは、縦向きの支軸に回動自在に支持された連結部と、この連結部の上下両端部から横方向へ延びる上下1対の第1,第2揺動アームを有し、
    前記第1揺動アームまたは前記第2揺動アームの何れかに、前記可動刃の停止位置を調節可能な調節機構を設けたことを特徴とするミシンの糸切り装置。
  2. 前記調節機構を前記第2揺動アームに設け、
    前記調節機構は、前記支軸を中心として可動可能で第2揺動アームに重ねた調節リンク片と、この調節リンク片の途中部に形成され且つ前記支軸を中心とする穴と、この穴に挿通されて第2揺動アームの端部を調節リンク片に締結する締結部材とを有し、前記第2リンクの端部を前記調節リンク片の外側端部に連結したことを特徴とする請求項1に記載のミシンの糸切り装置。
  3. 前記第1揺動アームと前記第2揺動アームの間に、回転釜を駆動する下軸が配設されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のミシンの糸切り装置。
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