JP2011229752A - ミシン - Google Patents

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良英 杉原
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Abstract

【課題】糸切断後の加工布から延びる糸端部の長さを一定にする糸切り機構を提供する。
【解決手段】CPUは、縫製開始か否かを判定し、縫製開始の場合(S1;Yes)、電流値iの微弱な駆動電流で糸切り用ソレノイドを駆動して(S2)、可動刃を待機位置に保持する。次に、CPUは、実行中の縫製データに基づいて、糸切り指令が入力されたか否かを判定し、糸切り指令が入力された場合(S3;Yes)、糸切り用ソレノイドを待機状態から駆動停止状態に切換える(S4)。
【選択図】図14

Description

本発明は、針板の下側に設けた固定刃と水平に往復回動可能な可動刃とで上糸と下糸を切断する糸切り機構を備えたミシンに関する。
従来、閂止め縫目を形成するミシンにおいて、縫製終了時に上糸と下糸を切断する糸切り機構を備えたものが実用に供されている。このようなミシンにおいては、ミシン主軸の回転力を可動刃に伝達することで可動刃を回動させている。
例えば、特許文献1には、上軸(ミシン主軸)に固定された糸切り用の糸切りカムと、レバーと、カム切換え用ソレノイドと、糸切り機構と、レバーの揺動を糸切り機構に伝達する為の伝達機構(リンク機構)等を有するミシンが開示してある。ミシン主軸の右端側部分に、糸切り動作を発生させるカム溝が形成された糸切りカムを固定している。糸切りカムの右方に前後方向に延びるレバーを配置し、レバーの後端部を左右方向向きの取付軸に回転可能に枢支している。レバーは取付軸を中心に揺動可能且つ取付軸に沿って軸方向へ移動可能になっている。
前記レバーの途中部に糸切りカムのカム溝に係合可能なカムフォロアを設け、レバーの先端部に伝達機構を連結している。レバーは、カムフォロアがカム溝に係合する作動位置と、カムフォロアがカム溝から外れる退避位置との間を左右方向に移動可能に構成し、前記カム切換え用ソレノイドにより作動位置に切換え、取付軸に外装した復帰スプリングにより退避位置へ付勢している。
糸切り時にソレノイドに通電したとき、ソレノイドの駆動によりレバーが作動位置に移動してカムフォロアが糸切りカムに係合する。これにより、ミシン主軸の回転力がリンク機構を介して可動刃に伝わり、可動刃が回動することで糸切り動作を行う。糸切り後にソレノイドをオフにしたとき、前記復帰スプリングによりレバーが退避位置に復帰してカムフォロアが糸切りカムから離間する。
レバーの右側に、退避位置に切換えたレバーを下降位置に保持して不要な揺動を禁止する為のストッパー部材を設けている。レバーが退避位置に位置する状態のとき、ストッパー部材の係合突起がレバーの係合部に係合し且つストッパー部材の当接面がレバーの係合部に当接することでレバーを揺動不能に固定する。
特開平6−126064号公報
しかし、特許文献1のミシンにおいては、ミシン主軸の回転に連動して糸切りを行うため、糸切り時にミシン主軸の回転により針棒が上下動し、糸切断後の加工布から延びる糸端部の長さが一定にならず縫製品の見栄えが悪くなる。そこで、ミシン主軸を駆動するミシンモータとは別のパルスモータ等により可動刃を回動させようとすると、針棒の上下動タイミングと可動刃の回動タイミングとを合わせる必要があるが、これらのタイミングを合わせるのは難しい。
本発明の目的は、糸切り機構を備えたミシンにおいて、糸切断後の加工布から延びる糸端部の長さを一定にすることである。
請求項1のミシンは、針板の下側に設けられた固定刃と水平に往復回動可能な可動刃とで上糸と下糸を切断する糸切り機構を備えたミシンにおいて、前記糸切り機構は、ミシン主軸に固定し且つ前記可動刃が前記上糸と下糸とを捕捉して該上糸と下糸とを切断する直前の位置まで移動するように設定した糸切りカムと、ミシン主軸の回転力を前記糸切りカムを介して前記可動刃に伝達して前記可動刃を駆動する伝達機構と、前記ミシン主軸と前記伝達機構を連動させる連動手段と、前記伝達機構と接続し且つ前記糸切りカムによって切断直前の位置まで移動した可動刃を前記切断直前の位置から前記上糸と下糸を切断する切断位置まで移動させるソレノイドアクチュエータと、縫製中に前記ソレノイドアクチュエータによって前記可動刃を待機位置に保持する保持手段とを備えたことを特徴としている。
このミシンでは、縫製中に保持手段がソレノイドアクチュエータを待機状態に保持する。縫製中に糸切り指令が入力されたとき、連動手段がミシン主軸と伝達機構を連動させるため、ミシン主軸の回転力が糸切りカムを介して可動刃に伝達する。ミシン主軸の駆動により、可動刃が上糸と下糸とを捕捉して上糸と下糸とを切断する直前の位置まで移動する。次に、ソレノイドアクチュエータの駆動により、可動刃が切断直前の位置から切断位置まで移動して上糸と下糸を切断する。ミシン主軸を停止させた状態で糸切りを行うことができるので、糸切断後の加工布から延びる糸端部の長さを一定にすることができる。
縫製中においては、保持手段がソレノイドアクチュエータによって可動刃を待機位置に保持するので、針棒の上下動による振動が糸切り機構に伝わった場合にも、出力軸に連結された伝達機構と可動刃のガタつきを抑制することができる。
請求項2のミシンは、請求項1の発明において、前記ミシン主軸の回転角を検出する回転角検出手段と、前記回転角検出手段の検出信号に基づいて、前記可動刃が前記切断直前の位置に到達したか否かを判定する判定手段と、縫製中に前記ソレノイドアクチュエータを第1電流値の駆動電流で駆動すると共に、前記判定手段により前記可動刃が前記切断直前の位置に到達したと判定したとき、前記ソレノイドアクチュエータを前記第1電流値よりも高い第2電流値の駆動電流で駆動する駆動制御手段とを設け、前記保持手段は、前記駆動制御手段を介して前記ソレノイドアクチュエータを第1電流値の駆動電流で駆動制御することを特徴としている。
請求項3のミシンは、請求項1又は2の発明において、前記駆動制御手段は、糸切り指令に基づいて、前記ソレノイドアクチュエータを駆動停止状態に切換えることを特徴としている。
請求項4のミシンは、請求項1〜3の何れか1つの発明において、前記連動手段は、前記糸切りカムと係合可能な係合部を有し且つ該係合部が前記糸切りカムと係合する係合位置と、該係合部が前記糸切りカムから離間する退避位置との間を移動可能なレバーと、前記レバーを前記係合位置と、前記退避位置との間に移動させる移動機構と、前記移動機構を駆動するパルスモータとを有することを特徴としている。
請求項1の発明によれば、ミシン主軸の駆動によって可動刃が上糸と下糸とを捕捉して上糸と下糸とを切断する直前の位置まで移動し、ソレノイドアクチュエータの駆動によって可動刃が切断直前の位置から切断位置まで移動し上糸と下糸を切断するので、ミシン主軸を停止させた状態で糸切りを行うことができる。それ故、糸切断後の加工布から延びる糸端部の長さを一定にすることができる。
縫製中にソレノイドアクチュエータによって可動刃を待機位置に保持する保持手段を備えたので、針棒の上下動による振動が糸切り機構に伝わった場合にも伝達機構と可動刃のガタつきを抑制できる。それ故、伝達機構の各連結部と、伝達機構と可動刃との連結部の摩耗を抑制することができるので、糸切り機構の耐久性の向上を図ることができる。
請求項2の発明によれば、回転角検出手段と判定手段と駆動制御手段とを設け、保持手段は、駆動制御手段を介してソレノイドアクチュエータを第1電流値の駆動電流で駆動制御するので、保持手段を簡単な構成で実現することができ、ミシンの製造コストを低減できる。糸切り時にソレノイドアクチュエータを強力に駆動することができるので、上糸と下糸を確実に切断することができる。
請求項3の発明によれば、駆動制御手段は、糸切り指令に基づいて、ソレノイドアクチュエータを駆動停止状態に切換えるので、ソレノイドアクチュエータの出力軸をフリー状態にすることができる。それ故、糸切り指令入力時にミシン主軸の駆動により、可動刃を切断直前の位置までスムーズ且つ精度良く移動させることができる。
請求項4の発明によれば、連動手段は、糸切りカムと係合可能な係合部を有し且つ係合位置と退避位置との間を移動可能なレバーと、レバーを係合位置と退避位置との間に移動させる移動機構と、移動機構を駆動するパルスモータとを有するので、パルスモータの駆動により係合部を糸切りカムにスムーズに係合させることができる。それ故、糸切りタイミングにおけるマージンを減少させることができるので、糸切り動作の開始時においてミシン主軸について適正な回転数を維持することができ、縫製サイクルタイムの短縮化を図ることが可能となる。
本発明の実施例に係るミシンの側面図である。 糸切り機構と布押え機構と糸払い機構の斜視図である。 糸切り機構と布押え機構と糸払い機構の側面図である。 回転釜と固定刃と可動刃の平面図(糸切り前の待機位置)である。 糸切りカム板の正面図である。 機構部ユニットの斜視図である。 機構部ユニットの正面図である。 糸切りカムと糸払いカムと布押えカムの斜視図である。 糸切りカムの正面図である。 回転釜と固定刃と可動刃の平面図(最大回動位置)である。 回転釜と固定刃と可動刃の平面図(切断直前位置)である。 回転釜と固定刃と可動刃の平面図(糸切り後の待機位置)である。 ミシンの制御系のブロック図である。 糸切り用ソレノイド駆動制御を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施例について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、ミシン1は、ベッド部2と、ベッド部2の後端部から上方に立設する脚柱部5と、脚柱部5の上端部からベッド部2と対向するように前方へ延びるアーム部6等から構成してある。
図1、図2に示すように、脚柱部5とアーム部6には、ミシンモータ27で回転駆動するミシン主軸10を前後方向向きに配置している。主軸軸受部材15はミシン主軸10を軸心回りに回転可能に支持している。アーム部6前方内部には、ミシン主軸10の前端部と連結し、針棒12を上下駆動させる針棒上下動機構11を配置している。ミシン機枠に固定した針棒軸受部材12aは、針棒12を上下に往復移動可能に支持している。針棒12下端部は、縫針13を着脱可能に装着している。
針棒12は、その高さ方向中段部に針棒抱き14を固着している。ミシン主軸10前端部は、連結ピン17を有する針棒クランク16を固着している。連結ピン17は針棒クランクロッド18上端部を回動可能に支持している。針棒クランクロッド18下端部は、針棒抱き14を介して針棒12に連結している。
ミシン主軸10は、その中央部に偏心部19aを介してクランクロッド19上端部と連結している。クランクロッド19下端部は、ミシン主軸10の回転駆動力を下軸23に伝達する為のセクターギヤ21をクランク腕20を介して連結している。ミシン主軸10において偏心部19a後側には、糸切りカム板41(糸切りカム)を固定している。糸切りカム板41左下側には、後述する機構部ユニット50を配置している。
アーム部6前方内部には、糸切り機構30により切断された上糸25(図4参照)の端部を払うワイパー101を設けている。ワイパー101は、正面視にて時計回り及び反時計回りに揺動可能である。ワイパー101は糸払い機構97により糸払い動作するように構成してある。
図1に示すように、ベッド部2には、布送り機構(図示略)と、半回転釜22と、下軸23等を設けている。布送り機構(図示略)は、布押え機構80と針板9及び送り台79を前後方向(Y方向)及び左右方向(X方向)に移動させる。
半回転釜22は、縫針13の上下動と同期して閂止め縫目を形成する。半回転釜22は、下軸23端部と接続している。図2〜図4に示すように、糸切り機構30は、縫製終了時に、針板9の下側に設けた固定刃33と、水平に往復回動可能な可動刃35とで上糸25と下糸26を切断する。
次に、糸切り機構30について説明する。
図2〜図4に示すように、糸切り機構30は、固定刃33と、可動刃35と、糸切り駆動機構32と、ミシンモータ27とで構成する。
図4に示すように、可動刃35は、糸さばき部35a、貫通穴の端部の刃部35b、糸案内部35c、糸係合部35d及び上糸ループ25aの加工布から延びる側を捕捉する糸捕捉部35e等を有する。
固定刃33は、平面視ほぼL字形状であり、且つ針板9の下側に螺子34で固定してある。固定刃33は、左方の基端部からほぼ水平状で且つ右方に延設してあり、右端部で下方に曲げ形成されて刃部33aを形成してある。固定刃33の下側に可動刃35が配置してあり、段付きボルト36は可動刃35を水平に往復回動可能に支持している。
可動刃35の一端部は、後述する糸切りリンク機構39から延びる第3リンク72の先端部とピン37で連結している。可動刃35は、図4に示す待機位置と、この待機位置から図10に示す最大回動位置とに亙って、水平に往復回動する。
可動刃35が待機位置まで回動復帰するとき、待機位置近傍の切断位置において可動刃35の刃部35bと固定刃33の刃部33aとにより、下糸26と上糸ループ25aの加工布側の上糸25とを同時に切断する。上糸ループ25aは、縫針13の目孔から延び、加工布に至る上糸25を示す。
次に、可動刃35を回動駆動する糸切り駆動機構32について説明する。
図2、図3に示すように、糸切り駆動機構32は、糸切りカム板41と、駆動レバー42と、揺動力発生機構38(移動機構)と、糸切りリンク機構39(伝達機構)と、糸切り用ソレノイド40とを有する。
先ず、糸切りカム板41について説明する。
図5に示すように、糸切りカム板41の前面には、糸切り動作を発生させるカム溝41aを形成してあり、このカム溝41aによって可動刃35の回動速度及び動作タイミングを設定している。カム溝41aには、待機部Aと、上糸さばき部Bと、下糸捕捉部Dと、一定半径部Eと、糸切断部Fと、移行部Gとを連続して形成している。
待機部Aは、可動刃35を回動させないカム部である。上糸さばき部Bは、可動刃35を回動させて糸さばき部35aを上糸ループ25a内に突入させるカム部である。下糸捕捉部Dは、可動刃35を回動させて下糸26を捕捉するカム部である。上糸さばき部Bにおいて下糸捕捉部D側には、可動刃35の回動を一時的に停止させる可動刃停止区間Cを設けている。
一定半径部Eは、可動刃35が上糸25と下糸26とを捕捉して切断直前位置まで移動した際に制御装置113(図13参照)がミシンモータ27を停止させたとき、ミシン主軸10の軸心から離隔する方向へのコロ部材43の移動を防止するカム部である。糸切断部Fは、切断直前位置から可動刃35を復動回動させて加工布からの上糸25と下糸26とを切断するカム部である。糸切断部Fは、糸切り用ソレノイド40により可動刃35が切断直前位置から切断位置まで移動したときに、鉛直方向(ミシン主軸10の軸心から離隔する方向)へのコロ部材43の移動を許す逃し溝部41bを設けている。尚、ミシンモータ27を停止させたとき、コロ部材43は、糸切断部Fに位置する。
本実施例では可動刃35が上糸25と下糸26とを捕捉して切断直前位置まで回動(移動)した後、糸切り用ソレノイド40により可動刃35は切断位置まで回動(移動)する。それ故、コロ部材43が糸切断部Fを移動することで糸切りを行わない。
図2、図3に示すように、糸切りカム板41の直前に駆動レバー42を配置してある。前後方向に延びる案内軸47が、駆動レバー42の上端部を前後方向に移動可能に挿通している。図示しないフレーム等の支持部材が案内軸47を前後方向に往復移動可能に支持している。案内軸47のうちの、駆動レバー42とバネ受け部47aとの間には圧縮コイルバネ48を外装してある。
駆動レバー42は、案内軸47を中心に揺動可能に設けてある。駆動レバー42の左右方向中央部の後面に、糸切りカム板41のカム溝41aに水平方向から係合可能なコロ部材43(係合部)を設けている。駆動レバー42は、コロ部材43が糸切りカム板41と係合する係合位置と、係合位置よりも所定距離だけ前方の退避位置とに亙って切換えることができる。退避位置は、コロ部材43が糸切りカム板41から離間する位置である。通常、駆動レバー42は圧縮コイルバネ48のバネ力により退避位置に位置している。
次に、揺動力発生機構38について説明する。
図2、図3に示すように、揺動力発生機構38は、糸切りカム57(図8参照)と、レバー付き軸部材44とを有する。揺動力発生機構38は、制御装置113の制御によって、駆動パルスモータ46で駆動される糸切りカム57を介して、駆動レバー42を係合位置と、退避位置との間に移動させる。レバー付き軸部材44と糸切りカム57と駆動パルスモータ46は、脚柱部5内に収容される機構部ユニット50として、後述する布押えカム59(図8参照)及び糸払いカム58(図8参照)等と共にユニット化してある。尚、駆動パルスモータ46と、揺動力発生機構38と、駆動レバー42が連動手段に相当する。
次に、機構部ユニット50について説明する。
図6、図7に示すように、機構部ユニット50は、ベース部材51と、糸切りカム57(図8参照)と、糸払いカム58(図8参照)と、布押えカム59(図8参照)と、これら3つのカム57〜59に夫々連結された3つのレバー付き軸部材44,62,64と、2つの引っ張りコイルバネ66,67と、駆動パルスモータ46と、減速ギヤ機構56とを有する。減速ギヤ機構56は、駆動ギヤ(図示略)と従動ギヤ55とからなる。
ベース部材51は、上方且つ前方を開口したボックス状に形成された大小2つのケーシング52,53からなる。ベース部材51の内部に、布押えカム59と、糸払いカム58と、糸切りカム57と、3つのレバー付き軸部材44,62,64と、2つの引っ張りコイルバネ66,67と、減速ギヤ機構56を収容してある。
第1ケーシング52の右壁部52aの外面に駆動パルスモータ46を4本の螺子46aで固定してある。駆動パルスモータ46は、糸切りカム57と糸払いカム58と布押えカム59とを駆動する為の共通のパルスモータである。駆動パルスモータ46の出力軸(図示略)に減速ギヤ機構56の駆動ギヤを固定してある。減速ギヤ機構56は、カム支持軸54(図8参照)に固定してある。第1ケーシング52の右壁部52aと左壁部52bは、カム支持軸54を回動可能に支持している。
カム支持軸54には左側から、糸切りカム57と、糸払いカム58と、布押えカム59と、駆動ギヤに噛合する減速ギヤ機構56の従動ギヤ55とを夫々固定してある。駆動パルスモータ46の駆動により、駆動ギヤと従動ギヤ55を介して、3つのカム57〜59が一体的に回転する。
図2、図3、図6、図7に示すように、第1ケーシング52の右壁部52aと左壁部52bの上端部は、軸60を介してレバー付き軸部材44を回動可能に支持している。レバー付き軸部材44は、図6において左端部に下方に延びる駆動側レバー部44aと、右端部に上方に延びる従動側レバー部44bを有する。駆動側レバー部44a下端部は、糸切りカム57のカム面に当接可能なコロ部材44c(図9参照)を有する。従動側レバー部44b上端部は、駆動レバー42に当接可能なコロ部材45を有する。
第2ケーシング53の右壁部53aと左壁部53bの上端部は、軸61を介して2つのレバー付き軸部材62,64を回動可能に支持している。図6に示すように、レバー付き軸部材62は、駆動側レバー部62aと、従動側レバー部62b及び軸受け部62cとを有する。軸受け部62cは、軸61に嵌合している。駆動側レバー部62aは、軸受け部62cから第1ケーシング52側に延び、その端部に糸払いカム58のカム面に当接可能なコロ部材(図示略)を有する。従動側レバー部62bは、軸受け部62cから上方に延び、その上端部は、連結ピン63を介して糸払い連竿98後端部に連結している。
レバー付き軸部材64は、駆動側レバー部64aと、従動側レバー部64b及び軸受け部64cとを有する。軸受け部64cは、軸61に嵌合している。駆動側レバー部64aは、軸受け部64cから第1ケーシング52側に延び、その端部に布押えカム59のカム面に当接可能なコロ部材(図示略)を有する。従動側レバー部64bは、軸受け部64cから上方に延び、その上端部は、押え連竿91の後端部に連結している。
取付部材65は、第1ケーシング52の後壁部52c上端部に固定している。取付部材65は、2つの引っ張りバネ66,67の一端部と連結している。2つの引っ張りバネ66,67の他端部は、レバー付き軸部材62,64の駆動側レバー部62a,64aに夫々連結してある。引っ張りバネ66は、糸払いカム58のカム面に駆動側レバー部62aのコロ部材が常時当接するように付勢している。引っ張りバネ67は、布押えカム59のカム面に駆動側レバー部64aのコロ部材が常時当接するように付勢している。
図9を用いて糸切りカム57について説明する。電源投入時又は縫製中のコロ部材44cの位置は、図9に示す位置になる。糸切りカム57は、後述する作動部57aと、非作動部57bと、突起部57cとが形成されている。作動部57aは、図9に示したコロ部材44cの位置から半径が次第に大きくなっている。作動部57aは、レバー付き軸部材44に作用して、コロ部材43を糸切りカム板41のカム溝41aに係合させる。非作動部57bは、作動部57aに連続して、一定半径となっている。非作動部57bは、コロ部材43が糸切りカム板41のカム溝41aに係合する状態、又は、非係合状態を維持する。突起部57は、半径が異なる非作動部57bを接続する部分に形成されている。
縫製中(糸切り指令を実行しない場合)、駆動レバー42は圧縮コイルバネ48のバネ力により退避位置に位置する。駆動レバー42が退避位置に位置することで、コロ部材43は、糸切りカム板41のカム溝41aに係合しない。それ故、可動刃35は、ミシン主軸10が回転しても回動しない。
糸切り指令を実行した場合、制御装置113は駆動パルスモータ46を正回転駆動する。駆動パルスモータ46が正回転駆動すると、カム支持軸54は、図8において矢印Aの方向に回動する。駆動側レバー部44aは、作動部57aにより第2ケーシング53側に移動する。駆動側レバー部44aが移動することで、従動側レバー部44bは、糸切りカム板41側に移動する。コロ部材45は、圧縮コイルバネ48のバネ力に抗して駆動レバー42を前方から押圧する。それ故、駆動レバー42のコロ部材43は、糸切りカム板41のカム溝41aに係合する。
次に、糸切りリンク機構39について説明する。
図2、図3に示すように、糸切りリンク機構39は、第1〜第3リンク70〜72と、二股状揺動レバー73と、L字レバー76とを有する。糸切りリンク機構39は、駆動レバー42を係合位置に切換えた状態で、糸切りカム板41による駆動レバー42の揺動を可動刃35に伝達して可動刃35を駆動する。第1リンク70は脚柱部5内において縦向きに配置してある。第1リンク70の上端部は、駆動レバー42の右端部に連結している。第1リンク70の下端部は、脚柱部5の下端部に回動可能に設けられたL字レバー76の第3アーム76cに連結している。
L字レバー76は、第1アーム76aと、第2アーム76bと、第3アーム76cとを有している。ミシン機枠に固着された横向きの支持軸76dは、L字レバー76を回動自在に支持している。第1アーム76a一端部は、第3アーム76cに連結している。第1アーム76a他端は、後述するリンク部材77に連結している。第1アーム76aの中央部は、第2アーム76bの中央部と連結している。第2リンク71は、ベッド部3内において横向きに配置してある。第2リンク71は、その後端部を第2アーム76b一端に連結している。第2リンク71前端部は、二股状揺動レバー73の第2揺動アーム73bに連結している。
第3リンク72は、第2リンク71よりも上側且つ前方のベッド部2内に配置してある。第3リンク72後端は、二股状揺動レバー73の第1揺動アーム73aにピン75を介して連結している。図4に示すように第3リンク72前端は、可動刃35の一端部にピン37を介して連結している。二股状揺動レバー73は針板9よりも後側に配置してある。ミシン機枠に固着した鉛直向きの支持軸74は、二股状揺動レバー73を回動自在に支持している。
次に、糸切り動作において、待機位置から切断直前位置までの可動刃35の回動動作について説明する。
図2〜図5に示すように、駆動レバー42が係合位置に移動することでコロ部材43が糸切りカム板41のカム溝41aに係合する。この状態で、ミシンモータ27の駆動によりコロ部材43が上糸さばき部Bから下糸捕捉部Dを順々に移動するとき、駆動レバー42の右端部が案内軸47を揺動支点として、第1リンク70と共に上下に揺動する。
コロ部材43が待機部Aから上糸さばき部Bに到達したとき、制御装置113はミシンモータ27の回転数を例えば700rpmに減速させる。コロ部材43が上糸さばき部Bを移動するとき、可動刃35の糸さばき部35aが上糸ループ25a内に突入する。その後、コロ部材43が可動刃停止区間Cを移動するので、コロ部材43が下糸捕捉部Dに到達するまでの間、可動刃35の回動動作が一時的に停止する。可動刃35が一時的に停止するため、可動刃35は確実に上糸25を捕捉することができる。
コロ部材43が下糸捕捉部Dに到達したとき、制御装置113はミシンモータ27の回転数を例えば400rpmに減速させる。コロ部材43が下糸捕捉部Dを移動するとき、可動刃35は、復動回動する。可動刃35が復動回動すると、上糸ループ25aの縫針13の目孔から延びる側は可動刃35の糸係合部35dと係合し、上糸ループ25aの加工布から延びる側は可動刃35の糸案内部35cに沿って糸捕捉部35eに到達している。
コロ部材43が一定半径部Eに到達したとき、制御装置113はミシンモータ27の回転数を例えば200rpmに減速させる。コロ部材43が一定半径部Eを移動するとき、可動刃35は、切断直前位置(図11参照)で停止する。天秤が上糸25を引き上げた後、コロ部材43が糸切断部Fに到達すると、制御装置113はミシンモータ27を停止させる。
次に、糸切り用ソレノイド40について説明する。
図2、図3に示すように、ベッド部3内に糸切り用ソレノイド40を配置している。糸切り用ソレノイド40は、可動刃35が切断直前位置まで回動(移動)した後、制御装置113(駆動制御手段)の制御によって可動刃35を切断位置まで回動(移動)させる為の駆動手段である。L字レバー76の第1アーム76aの上端部に、リンク部材77を介して糸切り用ソレノイド40の出力軸40aを連結している。制御装置113が糸切り用ソレノイド40に通電したとき、出力軸40aが退入するように構成してある。
縫製中、制御装置113は糸切り用ソレノイド40を電流値i(第1電流値)の微弱な駆動電流で駆動することで、糸切り用ソレノイド40を出力軸40aが短いストロークだけ退入する待機状態を保持する。それ故、可動刃35が待機位置に回動する方向に微弱な力を作用させることができ、縫製中における糸切りリンク機構39と可動刃35のガタつきを抑制している。
糸切り指令が入力されると、制御装置113は糸切り用ソレノイド40を待機状態から駆動停止状態に切換えるため、糸切り用ソレノイド40の出力軸40aはフリー状態となる。それ故、可動刃35は糸切り用ソレノイド40で制御不能状態となり、ミシン主軸10が可動刃35を回動する。
ミシン主軸10の回転により可動刃35が切断直前位置まで回動した後、制御装置113は、糸切り用ソレノイド40を電流値iよりも高い電流値i(第2電流値)の駆動電流で駆動することで、糸切り用ソレノイド40を出力軸40aが最大限退入する駆動状態に切換える。それ故、L字レバー76と第1リンク70第2リンク71、二股状揺動レバー73及び第3リンク73を介して、可動刃35は切断直前位置から図12に示す待機位置まで復動回動する。可動刃35が復動回動する途中の切断位置で、上糸ループ25aの加工布側部分と下糸26とを、可動刃35と固定刃33とで同時に切断する。
次に、ミシン1の制御系の電気的構成について説明する。
図13に示すように、制御装置113は、CPU115とROM116とRAM117とを含むマイクロコンピュータと、マイクロコンピュータにデータバスなどを介して接続した入力インターフェース114及び出力インターフェース118と、駆動回路119〜122等を有する。入力インターフェース114には、足踏みペダル110が有する第1スイッチ(第1SW)111及び第2スイッチ(第2SW)112と、主軸エンコーダ10a(回転角検出手段)等を接続している。出力インターフェース118には、ミシンモータ27と、駆動パルスモータ46と、XY送り用パルスモータ28と、糸切り用ソレノイド40を夫々駆動回路119〜122を介して接続している。
第1SW111は、作業者により足踏みペダル110が1段目の布押え位置に踏み込まれたときにONし、制御装置113は布押え84を上昇位置から針板9上面の下降位置(押圧位置)に下降させる。第2SW112は、作業者により足踏みペダル110が2段目の縫製位置に踏み込まれたときにONし、制御装置113は縫製制御を開始する。ミシン主軸10に設けた主軸エンコーダ10aはミシン主軸10の回転角度と針上停止位置と針下停止位置とを検出するものである。主軸エンコーダ10aが出力したエンコーダ信号は入力インターフェース114を介して制御装置113に入力する。
ROM116には、各種の駆動機構の駆動制御と各種の表示制御とを含む縫製制御の制御プログラム、図14に示す糸切り用ソレノイド駆動制御の制御プログラム、各種の閂止め縫目の為の縫製データ等を予め格納している。ROM116は、可動刃35が切断直前位置に到達するときのミシン主軸10の回転角度θ(糸切りカム板41の糸切断部Fにコロ部材43が位置する時のミシン主軸10の回転角度)と、縫製中に設定される糸切り用ソレノイド40の駆動電流の電流値iと、可動刃35を切断直前位置から待機位置まで復動回動させる際に設定される糸切り用ソレノイド40の駆動電流の電流値iと、糸切り用ソレノイド40に電流値iを供給する時間等を格納している。
次に、図14のフローチャートに基づいて、制御装置113が実行する糸切り用ソレノイド駆動制御について説明する。尚、図中Si(i=1,2・・・)は各ステップを示す。図14のフローチャートは、ミシン1の電源をONした場合に開始する。
CPU115は、第2SW112からの信号に基づいて縫製開始か否かを判定し、縫製開始の場合(S1;Yes)、電流値iの駆動電流で糸切り用ソレノイド40を駆動する(S2)。微弱な電流値iの駆動電流で糸切り用ソレノイド40を駆動するので、糸切り用ソレノイド40を待機状態に保持し、糸切り用ソレノイド40によって可動刃35を待機位置に保持する。それ故、縫製中に糸切り用ソレノイド40の出力軸40aがフリー状態にならないため、針棒12の上下動による振動が糸切り機構30に伝わった場合にも糸切りリンク機構39と可動刃35はガタつかない。S1において縫製開始でない場合は(S1;No)、CPU115は処理をS1へリターンする。
次に、CPU115は、実行中の縫製データに基づいて、糸切り指令が入力されたか否かを判定し、糸切り指令が入力された場合(S3;Yes)、CPU115は、糸切り用ソレノイド40を待機状態から駆動停止状態に切換える(S4)。糸切り用ソレノイド40を駆動停止状態に切換えることで、糸切り用ソレノイド40の出力軸40aがフリー状態となるため、可動刃35は糸切り用ソレノイド40で制御不能状態となる。
CPU115は、駆動パルスモータ46を正回転駆動し、糸切りカム57を介して駆動レバー42を係合位置に切換える。それ故、ミシン主軸10の回転により可動刃35が待機位置から切断直前位置まで回動するが、糸切り用ソレノイド40の出力軸40aがフリー状態であるため、可動刃35の回動の妨げになることなく可動刃35がスムーズ且つ精度良く回動する。
CPU115は、主軸エンコーダ10aのエンコーダ信号に基づいて、可動刃35が切断直前位置(回転角度θ)に到達したか否かを判定する(S5)。CPU115は、ミシン主軸10の回転角度がほぼθである場合にθに到達したものと判定し、以降のミシン主軸10の回転角度に関する判定についても同様の判定を行う。可動刃35が切断直前位置に到達した場合(S5;Yes)、CPU115は、ミシン主軸10の回転を停止する。 尚、コロ部材43が糸切りカム板41の一定半径部Eを通過する時点から可動刃35は、切断直前位置で停止している。次に、CPU115は、電流値iの駆動電流で糸切り用ソレノイド40を駆動することで、可動刃35を切断直前位置から復動回動させて(S6)、上糸25と下糸26を切断する。
CPU115は、電流値iで糸切り用ソレノイド40を駆動してから所定時間経過したか否かを判定する(S7)。前述した所定時間経過した場合(S7;Yes)、CPU115は、糸切り用ソレノイド40を駆動状態から駆動停止状態に切換えた後(S8)、CPU115は処理をS1へリターンする。尚、S2を実行するCPU115が保持手段に相当し、S5を実行するCPU115が判定手段に相当する。
次に、以上説明したミシン1の作用、効果について説明する。
このように、ミシン主軸10の駆動によって可動刃35が上糸25と下糸26とを捕捉して上糸25と下糸26とを切断する切断直前位置まで移動し、糸切り用ソレノイド40の駆動によって可動刃35が切断直前位置から切断位置まで移動し上糸25と下糸26を切断するので、ミシン主軸10を停止させた状態で糸切りを行うことができる。それ故、糸切断後の加工布から延びる糸端部の長さを一定にすることができる。
縫製中に糸切り用ソレノイド40によって可動刃35を待機位置に保持する保持手段を備えたので、縫製中に糸切り用ソレノイド40の出力軸40aがフリー状態になるのを防止でき、針棒12の上下動による振動が糸切り機構30に伝わった場合にも糸切りリンク機構39と可動刃35のガタつきを抑制できる。それ故、糸切りリンク機構39の各連結部と、糸切りリンク機構39と可動刃35との連結部の摩耗を抑制することができるので、糸切り機構30の耐久性の向上を図ることができる。
主軸エンコーダ10aと制御装置113とを設け、保持手段は、制御装置113を介して糸切り用ソレノイド40を電流値iの微弱な駆動電流で駆動制御するので、保持手段を簡単な構成で実現することができ、ミシン1の製造コストを低減できる。糸切り時に電流値iの駆動電流で糸切り用ソレノイド40を強力に駆動することで、上糸25と下糸26を確実に切断することができる。
制御装置113は、糸切り指令に基づいて、糸切り用ソレノイド40を待機状態から駆動停止状態に切換えるので、糸切り用ソレノイド40の出力軸40aをフリー状態にすることができる。それ故、糸切り指令入力時にミシン主軸10の駆動により、可動刃35を切断直前位置までスムーズ且つ精度良く移動させることができる。
連動手段は、糸切りカム板41と係合可能なコロ部材43を有し且つ係合位置と退避位置との間を移動可能な駆動レバー42と、駆動レバー42を係合位置と退避位置との間に移動させる揺動力発生機構38と、揺動力発生機構38を駆動する駆動パルスモータ46とを有するので、駆動パルスモータ46の駆動によりコロ部材43を糸切りカム板41にスムーズに係合させることができる。それ故、糸切りタイミングにおけるマージンを減少させることができるので、糸切り動作の開始時においてミシン主軸10について適正な回転数を維持することができ、縫製サイクルタイムの短縮化を図ることが可能となる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変更例について説明する。
1]前記実施例においては、保持手段をバネ部材で構成することも可能である。この場合、糸切り用ソレノイド40の出力軸40aを退入側へ短いストロークだけ付勢する引っ張りバネを糸切り用ソレノイド40に設けておく。糸切り用ソレノイド40の駆動を停止させた場合、引っ張りバネのバネ力により糸切り用ソレノイド40を待機状態に切換えることができるので、縫製中の消費電流を抑制することができる。
2]前記実施例においては、糸切り指令に基づいて、糸切り用ソレノイド40を待機状態から駆動停止状態に切換えずに待機状態に保持したままでもよい。この場合、糸切り用ソレノイド40の制御が簡単化する。
1 ミシン
9 針板
10 ミシン主軸
10a 主軸エンコーダ
33 固定刃
35 可動刃
25 上糸
26 下糸
30 糸切り機構
38 揺動力発生機構
39 糸切りリンク機構
40 糸切り用ソレノイド
41 糸切りカム板
42 駆動レバー
43 コロ部材
46 駆動パルスモータ
113 制御装置

Claims (4)

  1. 針板の下側に設けられた固定刃と水平に往復回動可能な可動刃とで上糸と下糸を切断する糸切り機構を備えたミシンにおいて、
    前記糸切り機構は、ミシン主軸に固定し且つ前記可動刃が前記上糸と下糸とを捕捉して該上糸と下糸とを切断する直前の位置まで移動するように設定した糸切りカムと、
    ミシン主軸の回転力を前記糸切りカムを介して前記可動刃に伝達して前記可動刃を駆動する伝達機構と、
    前記ミシン主軸と前記伝達機構を連動させる連動手段と、
    前記伝達機構と接続し且つ前記糸切りカムによって切断直前の位置まで移動した可動刃を前記切断直前の位置から前記上糸と下糸を切断する切断位置まで移動させるソレノイドアクチュエータと、
    縫製中に前記ソレノイドアクチュエータによって前記可動刃を待機位置に保持する保持手段と、
    を備えたことを特徴とするミシン。
  2. 前記ミシン主軸の回転角を検出する回転角検出手段と、
    前記回転角検出手段の検出信号に基づいて、前記可動刃が前記切断直前の位置に到達したか否かを判定する判定手段と、
    縫製中に前記ソレノイドアクチュエータを第1電流値の駆動電流で駆動すると共に、前記判定手段により前記可動刃が前記切断直前の位置に到達したと判定したとき、前記ソレノイドアクチュエータを前記第1電流値よりも高い第2電流値の駆動電流で駆動する駆動制御手段とを設け、
    前記保持手段は、前記駆動制御手段を介して前記ソレノイドアクチュエータを第1電流値の駆動電流で駆動制御することを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 前記駆動制御手段は、糸切り指令に基づいて、前記ソレノイドアクチュエータを駆動停止状態に切換えることを特徴とする請求項2に記載のミシン。
  4. 前記連動手段は、前記糸切りカムと係合可能な係合部を有し且つ該係合部が前記糸切りカムと係合する係合位置と、該係合部が前記糸切りカムから離間する退避位置との間を移動可能なレバーと、
    前記レバーを前記係合位置と、前記退避位置との間に移動させる移動機構と、
    前記移動機構を駆動するパルスモータとを有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載のミシン。
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