JP2009240389A - ミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】糸の切断をより確実に行う。
【解決手段】ミシン10は、二本の縫い針を保持してミシンモータ1により上下動を行う二本の針棒と、針棒の下端部を揺動させる揺動機構110と、針棒の下降時に前記縫い針が挿入される針穴201a,201bを有する送り歯201と、送り歯に送り動作を付与する送り機構200と、送り機構200による送り歯201の送り量を調節する送り量調節機構250と、水平釜101,102と、送り歯201と水平釜101,102の間で進退往復動作を行う動メス151,152を備えたメス機構150と、送り機構200による送り歯201の送り量を0に自動調節する送り制御モータ260と、送り制御モータ260を動作させる動作制御手段70を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、縫い針が被縫製物を貫通した状態で送り歯と共に送りを行うミシンに関する。
縫い針が被縫製物を貫通した状態で送り歯と共に送りを行うミシンとして代表的な針送りミシンは、下降しながら布送り方向上流側から下流側に針振りを行う二本の針棒を備え、送り歯には各針棒に保持された縫い針が挿入される針穴が設けられ、当該針穴に縫い針が挿入された状態で針棒と送り歯とが布送り方向に移動することで、被縫製物に縫い針を突き通した状態で布送りを行う。
図10は従来のミシンの釜軸台150の周囲の構成を示す斜視図、図11は釜軸台150を下方から見た底面図である。
従来の針送りミシンは、各々が縫い針を保持する二本の針棒と、各針棒を揺動させる揺動機構と、各針棒を上下動させる上下動機構と、各縫い針に通された上糸に個別に下糸を絡める一対の水平釜101、102と、各水平釜101,102を回転可能に支持する釜軸台103と、各水平釜101,102の回転駆動源となる下軸104から動力を得て駆動するメス機構150と、一対の縫い針下降時にそれぞれの縫い針が挿通される針穴を有する送り歯201を有する送り機構と、送り機構の送り動作量を調節する送り量調節機構とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
各水平釜101,102は送り歯201を挟んで布送り方向に直交する方向に沿って並んで配置され、いずれも時計回りに回転駆動を行う。
メス機構150は、水平釜101(102)と送り歯201の間で布送り方向に沿って前後に往復動作を行う動メス151(152)と、後退する動メス151(152)との協働により上糸を切断する固定メス153(154)と、動メス151(152)を保持するメス土台155(156)と、メス土台155(156)を布送り方向に沿って往復移動させるメス駆動腕157(158)と、メス駆動椀157(158)を軸支すると共に釜軸台103を上下に貫通する連結軸159(160)と、連結軸159(160)の下端部近傍に固定支持された入力腕161(162)と、連結軸160の下端部にのみ固定支持された出力腕163と、下軸104に固定され、外周にカム溝が形成された外周カム164と、図示しない糸切りソレノイドにより外周カム164のカム溝に係合可能なカム従節を備えるカムローラ腕165と、カム係合時にカムローラ腕165と共に回動動作を行う糸切り駆動腕166と、糸切り駆動腕166の回動端部と入力腕162の回動端部とを連結する連結リンク167と、出力腕163の回動端部と入力腕161の回動端部とを連結する連結リンク168とを備えている。
そして、糸切断時には、糸切りソレノイドの駆動によりカムローラ腕165のカム従節が外周カム164に係合し、下軸104が回転することでカムローラ腕165及び駆動腕166が回動し、連結リンク167及び入力腕162を介して連結軸160が回転する。さらに、出力腕163,連結リンク168及び入力腕161を介して連結軸159が回転する。
各連結軸159,160の回転により、メス駆動腕157,158を介して各メス土台155,156と共に動メス151,152が前進移動を行い、送り歯201の各針穴から各水平釜101,102の剣先に渡る上糸のループに突入する。
さらに、下軸が回転すると、カムローラ腕165及び駆動腕166が先程とは逆方向に回動し、これにより、動メス151,152が後退移動を行い、各上糸のループの内側から上糸を捕捉して固定メス153,154まで運んで、それぞれの糸の切断が行われる。
特開2007−97614号公報
ところで、従来の針送りミシンの送り機構は、下軸から上下送りカムと下送りカムとにより上下方向の往復ストロークの運動と水平方向(送り方向)の往復ストロークの運動とを取り出し、それらの位相を適宜調整して送り歯201を保持する送り台に伝達することで送り歯201に長円運動を行わせるようにしている。かかる長円運動の上側区間において送り歯201の上端部が針板よりも上方に突出して針板上の被縫製物が送られる。
そして、送り調節機構は、水平方向のストローク長を動作中でも変更調節する構造を有しており、これにより送り量の調節を行っていた。
かかる構成では、送り調節機構の送り量調節により、送り歯201は図12に示すような軌跡を描くこととなる。P0,P1,P2は送り量を0、中、大と調節した場合の送り歯の軌跡を示している。図において横方向は送り方向幅、縦方向は上下方向幅を示す。この図によれば、設定送り量を変えると、上死点と下死点の位相以外については同じ位相での送り歯201の送り方向における位置は異なっていることが分かる。
図13は送り量を正送り方向に大きくした場合の各動メス151、152の動作開始直前のタイミングにおける送り歯201の各針穴201a,201bから各水平釜101、102の剣先に渡る上糸の状態を示す釜機構周辺の平面図、図14(A)は送り量が小さい場合の左側の動メス151の動作開始直前のタイミングにおける送り歯201の針穴201aから水平釜101の剣先に渡る上糸の状態を示す釜機構周辺の左側面図、図14(B)は送り量が大きい場合の左側面図、図15(A)は送り量が小さい場合の右側の動メス152の動作開始直前のタイミングにおける送り歯201の針穴201bから水平釜102の剣先に渡る上糸の状態を示す釜機構周辺の右側面図、図15(B)は送り量が大きい場合の右側面図である。
これらの図示のように、従来のミシンでは、送り量を正送り方向Fに大きくすると動メス151,152の動作タイミングでの送り歯201の位置は布送り方向前方にシフトする。その結果、送り量を大きくしたときには、左側の水平釜151の剣先は針穴201aから十分に上糸U1を引き出してそのループが大きくなるが、右側の水平釜152の剣先は針穴201bから十分に上糸U2を引き出せずそのループは小さくなる。
一方、メス機構150は、動メス151,152が前進により各水平釜101,102の剣先により形成される上糸のループに突入し、後退により上糸を捕捉して切断を行う。
このため、送り量が大きくなるように調節されると、右側の動メス152については前進時にループに突入できずに切断不良を生じる場合があった。
これを回避するためには、動メスの動作タイミングを適正な位相となるように調整すれば良い。しかしながら、その調整は、図11に示す連結軸160に対して入力腕162や出力腕163の締結ボルトを緩めて適正な角度となるように調節するか、連結軸159に対して入力腕161を適正な角度となるように調節する等の方法により行われる。このため、メス動作のタイミングの調節方法は煩雑に過ぎ、送り量の調節のたびに行うことは困難である。
このため、従来は、一部の送り量の範囲で適正なメス駆動タイミングに調整され、その範囲から外れる送り量での切断不良の抑止は困難な状況にあった。
また、二本の動メスが逆方向に動作するので、ある送り量で一方の動メスについて適正な動作タイミングに調整すると、もう一方の動メスでは不適正なタイミングになる場合があり、特に二本針のミシンでは切断不良の抑止は困難であった。
なお、上記問題は、右側の動メス152に限らず、例えば逆送りが行われていれば左側の動メス151にも生じる問題である。また、二本針に限らず、動メスがミシンモータを駆動源とすれば一本針のミシンでも生じる問題である。
本発明は、糸の切断をより確実に行うことをその目的とする。
請求項1記載の発明は、縫い針を保持してミシンモータにより上下動を行う針棒と、前記針棒の下端部を布送り方向に沿って揺動させる揺動機構と、前記針棒の下降時に前記縫い針が挿入される針穴を有する送り歯と、前記針棒の揺動動作に同期して前記送り歯の布送り方向に沿った送り動作を付与する送り機構と、前記送り機構の送り動作量を調節する送り量調節機構と、前記送り歯の下側に配置された水平釜と、前記送り歯と前記水平釜の間で進退往復動作を行う動メスを備えたメス機構とを備え、前記縫い針が前記送り歯の針穴に挿入された状態で布送りを行うミシンにおいて、前記送り量調節機構は、前記送り機構の送り動作量が所定の送り動作量となるよう自動調節するアクチュエータを備え、前記アクチュエータを、最終針の針落ちから前記動メスが前記針穴から前記水平釜の剣先に渡る上糸ループへ突入するまでの間に前記所定の送り動作量となるように動作させる動作制御手段を備えることを特徴とする。
なお、請求項1における「所定の送り動作量」とは、送り歯の送り量によって変化する縫い針の上糸と水平釜の剣先とによって形成される上糸のループの大きさと、当該ループに突入する動メスの突入タイミングとの関係が、動メスが好適に突入するのに十分なループの大きさとなるタイミングで動メスが当該ループに突入可能となる送り動作量をいう。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のミシンにおいて、前記縫い針を二本備えると共に、当該各縫い針に対応して前記水平釜と前記動メスとを二つずつ備えることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2に記載のミシンにおいて、前記二つの水平釜は共に同じ方向に回転し、前記動作制御手段は、少なくとも前記動メスが前記二つの針穴から前記各水平釜の剣先に渡る上糸ループへ突入するタイミングで前記各針穴が前記各水平釜の回転中心位置を結ぶ直線上に位置する送り動作量となるよう前記アクチュエータを動作させることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3に記載のミシンにおいて、前記送り歯は、送り動作量が0の際に前記各針穴が前記各水平釜の回転中心位置を結ぶ直線上に位置するよう設けられ、前記動作制御手段は、最終針の針落ちから前記動メスが前記各針穴から前記各水平釜の剣先に渡る上糸ループへ突入するタイミングまでの間に前記送り動作量を0とするよう前記アクチュエータを動作させることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、動作制御手段の制御により、アクチュエータが送り歯の送り動作量を所定の送り動作量に自動調節する。当該調節は、最終針の形成から動メスの動作開始までの間に行われる。また、送り歯の送り動作量によって変化する針穴の位置と水平釜の剣先との間に形成される上糸のループの大きさと当該ループに突入する動メスの突入タイミングとの関係が、動メスが好適に突入するのに十分なループの大きさとなるタイミングで動メスが当該ループに突入可能となる送り動作量である。よって、動メスの動作前に送り量調節機構によって調節された送り動作量に関らず動メスが上糸のループに好適に突入することができ、メス機構による上糸の切断が好適に行える。よって、従来のミシンで必要とされた煩雑に過ぎる動メスの動作タイミングの調整を行うことなく上糸の切断不良を抑止することが可能となる。
なお、「所定の送り動作量」は、請求項4のように送り動作量が0の際に送り歯の送り動作量によって変化する針穴の位置と水平釜の剣先との間に形成される上糸のループの大きさと当該ループに突入する動メスの突入タイミングとの関係が、動メスが好適に突入するのに十分なループの大きさとなるタイミングで動メスが当該ループに突入可能となる場合には送り量を0としてもよいし、動メスが好適に上糸のループに突入可能な範囲内で送り量を0以外に設定してもよい。
請求項2記載の発明によれば、ミシンは縫い針を二本備えると共に、当該各縫い針に対応して水平釜と動メスとを二つずつ備える。つまり、動作制御手段はアクチュエータを駆動して動メスの動作開始前に送り歯の送り動作量を所定の送り量に自動調節することにより、二本の縫い針と各水平釜とによって形成される二つの上糸のループについて、それぞれに動メスが好適に突入できるようにする。これによって、送り歯の送り動作量によっては一方のメスが上糸のループに突入できず切断不良を生じることがあった従来のミシンの問題を解消できる。加えて、送り動作量に応じた動メスの動作タイミングの調節が必要ないので、送り歯の送り動作量に応じて一方の動メスについて適正な動作タイミングに調整すると、もう一方の動メスでは不適正なタイミングになる場合があるために二本針のミシンで切断不良の抑止が困難であった従来のミシンの問題を解消できる。
請求項3記載の発明によれば、二つの水平釜は共に同じ方向に回転するので、一方の水平釜がループを形成する際の剣先の移動方向は送り歯の送り方向と同一となり、他方の水平釜がループを形成する際の剣先の移動方向は送り歯の送り方向と反対となる。つまり、送り動作量が大きくなるほど一方のループに動メスが突入する際のループの大きさは小さくなり、従来のミシンでは動メスの突入ミスによる切断不良が生じやすくなる。
請求項3の発明において、動作制御手段は、少なくとも二本の縫い針から各水平釜の剣先に渡る上糸ループへ動メスが突入するタイミングで各針穴が各水平釜の回転中心位置を結ぶ直線上に位置する送り動作量となるようアクチュエータを動作させる。このとき、各針穴が各水平釜の回転中心位置を結ぶ直線上に位置することで各針穴と各水平釜の回転中心との距離が同一となる。よって、各水平釜の剣先と各針穴との間の位置で形成される二つの上糸のループの大きさはほぼ同一となる。よって、当該上糸のループに動メスが突入するタイミングでの当該上糸のループの大きさが動メスの突入に十分な大きさとなるよう動メスの動作タイミングをあらかじめ設定しておくことで、動メス突入時には常に二つの上糸のループにそれぞれ動メスが好適に突入し、上糸の切断が好適に行われる。よって、送り歯の送り動作量によっては一方のメスが上糸のループに突入できず切断不良を生じることがあった従来のミシンの問題をより確実に解消できる。加えて、送り動作量に応じた動メスの動作タイミングの調節が必要ないので、送り歯の送り動作量に応じて一方の動メスについて適正な動作タイミングに調整すると、もう一方の動メスでは不適正なタイミングになる場合があるために二本針のミシンで切断不良の抑止が困難であった従来のミシンの問題をより確実に解消できる。
請求項4記載の発明によれば、動作制御手段は送り動作量を0にする。つまり、送り動作による二つの針穴と各水平釜との間の水平方向の距離の変化がなくなる。よって、切断不良を抑止するには、従来のミシンのように送り歯と各水平釜と各動メスの動作の同期を図る必要はなく、各水平釜と各動メスの同期のみを図ればよい。即ち、送り動作量が0の際の二つの上糸のループに対するそれぞれの動メス突入が共に好適に行われるよう動メスの動作タイミングを調節しておくのみでよい。よって、送り動作量に応じた動メスの動作タイミングの調節が必要ないので、送り歯の送り動作量に応じて一方の動メスについて適正な動作タイミングに調整すると、もう一方の動メスでは不適正なタイミングになる場合があるために二本針のミシンで切断不良の抑止が困難であった従来のミシンの問題をより確実に解消できる。
(針送りミシンの全体構成)
図1は本願発明の実施形態である針送りミシン10の釜軸台150の周囲の構成を示す斜視図、図2はミシン10の主要な機構部を図示した斜視図、図3はその右側面図、図4は図2とは異なる角度からミシン10の主要な機構部の一部を図示した斜視図である。
針送りミシン10は、各々が縫い針11,12を保持する二本の針棒13,14と、各針棒13,14を揺動させる揺動機構110と、ミシンモータ1(図7参照)により各針棒13,14を上下動させる図示しない上下動機構と、各縫い針11,12に通された上糸に個別に下糸を絡める一対の水平釜101、102と、各水平釜101,102を回転可能に支持する釜軸台103と、各水平釜101,102の回転駆動源となる下軸104から動力を得て駆動するメス機構50と、一対の縫い針11,12の下降時にそれぞれの縫い針11,12が挿通される針穴201a,201bを有する送り歯201を有する送り機構200と、送り機構200の送り動作量を調節する送り量調節機構250と、上記各構成を制御する動作制御手段70とを備えている。
なお、発明の実施形態である針送りミシン10の構成について従来の針送りミシンと同じ構成については同じ符号を付して重複する説明は省略するものとする。
(送り機構)
送り機構200は、送り歯201と、送り歯201を保持する送り台202と、下軸104に固定装備された上下送り用偏心カム203と、上下送り用偏心カム203を一端部に擁すると共に他端部で送り台202に連結された上下送り用偏心ロッド204と、下軸104に固定装備された水平送り用偏心カム205と、水平送り用偏心カム205を一端部に擁する水平送り用偏心ロッド206と、送り台腕207を介して送り台202に水平方向の往復動作を付与する水平送り軸208と、水平送り軸208に固定軸支された水平送り腕209と、水平送り腕209の回動端部と水平送り用偏心ロッド206の他端部とを連結する連結リンク210とを備えている。
上記構成により、下軸104が全回転を行うと、上下送り用偏心カム203により上下送り用偏心ロッド204が往復動作を行い、送り台202に下軸104と同じ周期の上下動が付与される。
また、水平送り用偏心カム205により水平送り用偏心ロッド206が往復動作を行い、連結リンク210及び水平送り腕209を介して水平送り軸208に往復回動動作を付与する。このとき、水平送り用偏心カム205、水平送り用偏心ロッド206、連結リンク210、水平送り腕209及び水平送り軸208は、擬似的な四節リンク機構を構成し、後述する送り調節機構250により四節の内の一節の移動軌跡が規制された状態とされることで、水平送り用偏心ロッド206から水平送り腕209への動作伝達が行われ、水平送り軸208が所定の角度範囲で往復回動を行う構造となっている。
そして、水平送り軸208が所定の角度範囲で往復回動を行うことにより、送り台腕207を介して送り台202に下軸104と同じ周期の水平往復動が付与される。
このように、送り台202には、同じ周期の上下動と水平往復動作が付与されるので、それらの位相を適切に調節することで長円運動をさせることができる。また、送り歯201は長円運動の上部区間においてミシンベッドの上面よりも歯先が上方に突出するように配置されているので、上部区間の移動においてミシンベッド上面の被縫製物を送ることができる。また、送り調節機構250により水平送り量の往復幅を調節するとそれに応じて送り量を調節することができる。
(送り調節機構)
送り調節機構250は、連結リンク210と水平送り用偏心ロッド206の連結部においてこれらを連結する連結軸210aに軸支された一対の角駒251(一つのみ図示)と、角駒251を往動させるガイド溝252aを備えた円柱状の送り調節体252と、送り調節体252をその中心線を基準に回転させる入力腕253と、送り量を設定入力するための送り量入力手段としての送り調節ダイヤル254と、送り調節ダイヤル254への回転操作により進退移動する送り調節軸255と、送り調節軸255の先端部が当接するカム部256aを備えると共に送り調節軸255の進退移動に応じて回動を行う送り調節台256と、送り調節台256と入力腕253とを連結する送り調節ロッド257と、送り調節台256のカム部256aに対する送り調節軸255の先端部の当接状態を維持するように送り調節台256に弾性力を付与するコイルバネ258と、送り調節台256を回動可能に軸支する回動軸259と、回動軸259を回転駆動可能に設けられた「アクチュエータ」としての送り制御モータ260を備えている。
送り調節機構250は、送り調節ダイヤル254を回転操作すると、送り調節軸255が進退移動して送り調節台256を回動し、送り調節ロッド257及び入力腕253を介して送り調節体252を回転させることで角駒251の往復動作方向を変化させ、送り機構200による水平送り量を変化せしめて被縫製物の送り量を調節するようになっている。
前述したように、連結リンク210と水平送り用偏心ロッド206との連結部に角駒251が設けられ、当該角駒251は送り調節体252の半径方向に設けられたガイド溝252aに沿ってのみ運動可能となっている。
そして、水平送り用偏心ロッド206によって角駒251が往復運動を行う場合に、その往復方向が連結リンク210の長手方向に対してほぼ直角となる方向に向けられているときには、連結リンク210が水平送り腕209側の端部を中心として回動するだけなので、水平送り腕209を介して水平送り軸208には回動運動は伝わらない。一方、角駒251の往復方向が連結リンク210の長手方向に対して直角となる方向から外れてゆくにつれて、連結リンク210の長手方向に沿った運動成分が生じるので、水平送り腕209を介して水平送り軸208に回動運動が付与されることになる。
従って、送り調節体252を回転操作することにより水平送り軸208の往復回動角度が変化して被縫製物の送り量を調節することができる。
かかる送り調節体252の回転操作は、送り調節ダイヤル254の回転操作によって行われる。
図5は送り調節台256の回動角度の例を示す説明図である。図5(A)はカム部256aの一方の傾斜面に送り調節軸255が当接している場合の例、図5(B)はカム部256aの他方の傾斜面に送り調節軸255が当接している場合の例、図5(C)は送り制御モータ260が駆動した場合の送り調節台256の回動角度位置を示す。
上記送り調節台256は、その一端部近傍が回動軸259に軸支され、他端部は送り調節ロッド257に連結されている。また、送り調節台256の一端部には、二つの傾斜面を有する凹状の窪み形状のカム面を有するカム部256aを有している。
一方、送り調節ダイヤル254の回転操作により送り調節軸255が前進して、カム部256aの最深部まで進入すると、送り調節台256は回動が規制され固定状態となる。このときの送り調節台256の回動角度が送り量0となるように設定されている。
そして、そこから送り調節軸255が後退すると、当該後退量に応じて送り調節台256は回動可能となるが、送り調節ロッド257との連結端部側からコイルバネ258の押圧力又は張力を受けるので、カム部256aの内部のいずれか一方の傾斜面に送り調節軸255の先端部が当接した状態で送り調節台256の回動角度は固定された状態となる。前述の0位置からの回動角度が大きくなると送り量が大きくなるように調節される。そして、図5(A)に示すように送り調節軸255が一方の傾斜面に当接している時には正送り方向の送り量について調節が行われ、図5(B)に示すように他方の傾斜面に当接している時には逆送り方向の送り量について調節が行われる。
なお、コイルバネ258の引っ張り方向は、送り調節軸255がカム部256aの最深部までが進入したときの送り調節台256の回動角度が丁度「死点」となるように設定されており、死点位置から送り調節台256がいずれの方向に回動したとしてもその回動方向に張力を付与することができる。従って、送り調節軸255がカム部256aの最深部よりも後退しているときに人為的に送り調節台256を回動させると、送り調節軸255が一方の傾斜面に当接している状態から他方の傾斜面に当接している状態に切り替えることが可能となっている。かかるミシンには、上記切り替えを行うための図示しない切り替えレバーも装備されている。
また、図2及至図4に示すように、回動軸259は送り制御モータ260の回転軸と連結されている。送り制御モータ260は所謂パルスモータであり、後述する動作制御手段70の制御により駆動することで、図5(C)に示すように送り調節台256の回動角度位置を送り調節軸255が前進してカム部256aの最深部まで進入した際の送り調節台256の固定状態と同じ回動角度位置に維持する。つまり、送り制御モータ260が駆動すると送り調節ダイヤル254の回転操作に関らず送り機構200による水平送り量は0となる。なお、送り制御モータ260は、動作制御手段70による駆動制御が行われていない場合は自由回転可能な状態にあり、送り調節機構250は送り調節ダイヤル254の回転操作に応じた送り量の調節が可能となっている。
ここで、送り量が0となった場合の送り歯201に設けられた針穴201a、201bの位置と糸切り動作との関係について詳説する。図6は送り量が0の場合の送り歯201に設けられた針穴201a、201bの位置を示す説明図である。
図6に示すように、送り量が0の場合、送り歯201に設けられた針穴201a、201bの中心は水平釜101,102の各回転中心を結んだ直線L上に位置する。また、このとき各針穴201a,201bから各水平釜101,102の剣先に渡る上糸ループU1,U2へ動メス151,152が突入するタイミングは同時となるよう設けられている。さらに、各針穴201a,201bが各水平釜の回転中心位置を結ぶ直線L上に位置することで各針穴201a,201bと各水平釜101,102の回転中心との距離が同一となる。よって、各水平釜101,102の剣先と各針穴201a,201bとの間の位置で形成される二つの上糸ループU1,U2の大きさは同じタイミングで常に同一となる。さらに、各水平釜101,102の位相は、動メス151,152の前進による上糸ループU1、U2への突入タイミングで動メス151,152が好適に突入するのに十分なループの大きさとなるよう設けられている。つまり、送り量が0の場合、動メス151,152が上糸ループU1,U2に突入し、後退により上糸を捕捉して切断を行う糸切りが好適に行われるよう設けられている。
(揺動機構)
揺動機構110は、二本の針棒13,14を上下動可能に支持する針棒揺動台111と、針棒揺動台111を揺動可能に軸支する針棒揺動軸112と、針棒揺動軸112に固定状態で軸支された針棒揺動後部腕113と、水平送り軸208に固定状態で軸支された針棒揺動送り腕114と、針棒揺動後部腕113と針棒揺動送り腕114とを連結する針棒揺動ロッド115とを備えている。針棒揺動後部腕113と針棒揺動送り腕114と針棒揺動ロッド115とにより四節リンクを構成し、水平送り軸208の往復回動動作が所定の回動角度範囲に変換されて針棒揺動軸112に伝達される。なお、このときの変換比率は、下降した各針棒13,14に保持された縫い針11,12の針振り幅と送り歯201の送り幅とが一致するように調整されている。
(針送りミシンの制御系)
図7は針送りミシン10の制御系を示すブロック図である。図7に示すように、動作制御手段70には、縫製の開始及び糸切り指示を入力するペダル81と、ミシンモータ1により回転駆動される下軸(図示略)に設けられたシンクロナイザ82とが入力回路75を介して接続されている。また、ミシンモータ1のモータドライバ86と、送り制御モータ260のモータドライバ87と、糸切り時に上述のカムローラ腕165を外周カム164のカム溝に係合させる糸切りソレノイド170のドライバ88とが出力回路76を介して接続されている。
ペダル81は、前踏みで縫製の開始を入力し、後踏みで糸切りを入力することを可能としている。
シンクロナイザ82は、ミシンモータ1により回転駆動される上軸(図示略)に設けられ、上軸の軸角度の検出を行い、動作制御手段70に出力する。動作制御手段70のCPU71は、シンクロナイザ82から出力された上軸の軸角度の検出結果によって下軸の位相を検出する。例えば、カムローラ腕165を外周カム164のカム溝に係合させることが可能な位相(動メス動作開始位相)の判定はシンクロナイザ82の出力に基づいて行われる。動メス動作開始位相の際、二本の針棒は下死点を通過している。当該下死点から二本の針棒が上昇する際に形成される上糸ループに動メス151,152が突入、上糸を補足して切断した場合、当該下死点の際の針落ちによって形成された縫い目が最終針となる。また、糸切断完了後にミシンが停止する際のミシン停止位相の判定もシンクロナイザ82の出力に基づいて行われる。ミシン停止位相の際、二本の針棒は最終針の針落ちから上昇して次の針落ちを行わない位置にある。
糸切りソレノイド170は、動作制御手段70の制御に応じて駆動し、カムローラ腕165を外周カム164のカム溝に係合させる。
動作制御手段70は、各種の制御を行うCPU71と、各種の設定データや制御プログラムが記憶されているROM72と、CPU71の処理に関する各種データをワークエリアに格納するRAM73と、書き換えを要するデータとプログラムが記憶されたEEPROM74とを備えている。
動作制御手段70は、ペダル81の前踏みを検知している間、ミシンモータ1の回転駆動を継続する通常の縫い制御の他に、ペダル81の後踏みを検知して糸切り制御を実行する。
ここで糸切り制御について詳細に説明する。図8は糸切り制御におけるミシンモータ1の動作、送り制御モータ260の動作及び動メス151,152の動作を同一時系列で表したタイミングチャートである。図9は糸切り動作の制御プログラムによりCPU71が実行する各処理を示すフローチャートである。なお、当該糸切り制御は、糸切り動作の制御プログラムをCPU71がROM72又はEEPROM74から呼び出して実行することにより行われる。
図8のA1のタイミングでペダル81の後踏みが検知されると(ステップS1)、CPU71は、シンクロナイザ82の出力による上軸の軸角度から下軸の位相を検出し(ステップS2)、当該位相が動メス動作開始位相であるかどうか判定する(ステップS3)。動メス動作開始位相となった場合(ステップS3:YES)、CPU71はミシンモータ1を一時停止(OFF)し(ステップS4)、送り制御モータ260を駆動(ON)する(タイミングA1,ステップS5)。これによって上述のように送り調節台256の回動角度位置は送り量が0となる角度となるので、送り歯201の水平送り量は0となる。その後、CPU71は糸切りソレノイド170を駆動(ON)して(タイミングA2、ステップS6)、カムローラ腕165を外周カム164のカム溝に係合させる。このとき、図8に示すように、送り制御モータ260がONとなるタイミングA1は、糸切りソレノイド170がONとなるタイミングA2よりも前となる。なお、ステップS3において動メス動作開始位相ではない場合(ステップS3:NO)、CPU71は下軸の位相が動メス動作開始位相となるまでミシンモータ1を駆動(ON)する。
その後、CPU71はミシンモータ1を駆動(ON)する(タイミングA3、ステップS7)。これによって各水平釜101,102が回転して上糸ループU1,U2が形成されると共に、外周カム164が回転することにより動メス151,152が動作する。ミシンモータ1の駆動により動メス151,152は前進して上糸ループU1,U2に突入し、その後後退して固定メス153,154との協働により上糸を切断する。
また、タイミングA3以後、CPU71はシンクロナイザ82の出力による上軸の軸角度から下軸の位相を検出し(ステップS8)、当該位相がミシン停止位相であるかどうか判定する(ステップS9)。ミシン停止位相となった場合(ステップS9:YES)、CPU71はソレノイド170をOFFにする(タイミングA4、ステップS10)。これによってカムローラ腕165と外周カム164のカム溝との係合が解消される。その後、CPU71はミシンモータ1を停止(OFF)し(タイミングA5、ステップS11)、糸切り制御を終了する。
なお、タイミングA3からA4の間のA6区間において、送り制御モータ260はOFFとなっているが、A6区間においてCPU71は送り制御モータ260の回転角度をタイミングA1で送り制御モータ260を駆動(ON)した際の回転角度に維持するようトルク制御している。つまり、CPU71はタイミングA1からA3の間に送り調節台256の回動角度位置を送り調節軸255が前進してカム部256aの最深部まで進入した際の送り調節台256の固定状態と同じ回動角度位置に設定するよう送り制御モータ260を駆動し、A6区間では当該回動角度位置に維持するよう送り制御モータ260を制御する。
また、糸切り制御終了後、CPU71は送り制御モータ260の回転角度制御を終了させる。これによって送り制御モータ260は自由回転可能な状態となり、送り制御台256は送り制御ダイヤル254の回転操作に応じた回動角度となる。
(実施形態の効果)
上記構成からなる針送りミシン10では、動作制御手段70のCPU71の制御により、送り制御モータ260が送り歯の送り量を0に自動調節する。送り制御モータ260の動作は、下軸の軸角度が動メス動作開始位相となった後であって、かつ、糸切りソレノイド170の動作前すなわち最終針の形成後から動メス151,152の動作開始前の間に行われる。よって、送り量調節機構250の送り調節ダイヤル254によって調節された送り量に関らず、動メス151,152の動作開始時には送り量が0となる。従って、動メス151,152が上糸ループU1,U2に好適に突入することができ、メス機構150による上糸の切断が好適に行える。よって、従来のミシンで必要とされた煩雑に過ぎる動メスの動作タイミングの調整を行うことなく上糸の切断不良を抑止することが可能となる。
また、動作制御手段70は、二つの針穴201a,201bから各水平釜101,102の剣先に渡る上糸ループU1,U2へ動メス151,152が突入するタイミングで各針穴201a,201bが各水平釜の回転中心位置を結ぶ直線L上に位置する送り量となるようアクチュエータを動作させる。このとき、上述のように、上糸ループU1,U2の大きさはほぼ同一となり、また当該上糸ループU1,U2に動メス151,152が突入するタイミングも同一となり、当該条件下において動メス151,152は好適に上糸ループU1,U2に突入するよう設けられている。よって、動メス151,152動作時には常に二つの上糸ループU1,U2に動メス151,152が好適に突入し、糸切断が好適に行われる。よって、送り歯の送り動作量によっては一方のメスが上糸のループに突入できず切断不良を生じることがあった従来のミシンの問題を解消できる。加えて、送り動作量に応じた動メスの動作タイミングの調節が必要ないので、送り歯の送り動作量に応じて一方の動メスについて適正な動作タイミングに調整すると、もう一方の動メスでは不適正なタイミングになる場合があるために二本針のミシンで切断不良の抑止が困難であった従来のミシンの問題をより確実に解消できる。
(その他)
なお、上記実施形態ではミシンモータ1の駆動(図8のタイミングA3)よりも前に送り制御モータ260が駆動されている(図8のタイミングA2)が、最終針の針落ちから動メスが針穴から水平釜の剣先に渡る上糸ループへ突入するまでの間であれば上記実施形態とは異なるタイミングでもよい。その場合、上糸のループの大きさと当該ループに突入する動メスの突入タイミングとの関係が、動メスが好適に突入するのに十分なループの大きさとなるタイミングで動メスが当該ループに突入可能となるよう送り歯の送り量の制御タイミングが設定されればよい。
また、送り制御モータ260による送り量の自動調節は、上記実施形態のように送り量を0としてもよいし、動メスが好適に上糸のループに突入可能な範囲内で送り量を0以外の所定の送り量に設定してもよい。この場合、二本針の針送りミシンにおいては、二つの上糸のループに対する二つの動メスの突入タイミングが共に好適となる送り量を所定の送り量とする必要がある。従って、二つの水平釜の回転中心を結ぶ直線上に針穴が位置するよう送り量を調節することが望ましい。
さらに、上述の実施の形態では、送り制御モータ260は回動軸259を回転駆動しているが、送り量を0(又は0以外の所定の送り量)に設定できればよく、他の部材を駆動してもよい。例えば送り制御ダイヤル254を回転駆動して送り量を調節してもよい。その場合、動作制御手段70は糸切断終了後に送り制御ダイヤル254を以前の回転操作量に戻すよう送り制御モータ260を駆動することが望ましい。
さらに、上記実施形態では、本願発明を二本針の針送りミシンに適用した場合を例示したが、一本針の針送りミシンに本願発明を適用しても良いことは言うまでもない。
さらに、上記実施形態では、本願発明を針送りミシンに適用した場合を例示したが、針穴が送り歯に設けられて被縫製物の送り動作と共に移動するミシンであれば針送りミシンに限られるものではない。例えば、針送りミシンの構成に、さらに、送り歯の上方から被縫製物を押さえて送り歯と共に送り動作を行う送り足を備えた総合送りミシンに本発明を適用しても良い。
本願発明の実施形態である針送りミシンの釜軸台の周囲の構成を示す斜視図である。 ミシンの主要な機構部を図示した斜視図である。 図2に示すミシンの主要な機構部の右側面図である。 図2とは異なる角度からミシンの主要な機構部の一部を図示した斜視図である。 送り調節台の回動角度の例を示す説明図である。図5(A)はカム部の一方の傾斜面に送り調節軸が当接している場合の例、図5(B)はカム部の他方の傾斜面に送り調節軸が当接している場合の例、図5(C)は送り制御モータが駆動した場合の送り調節台の回動角度位置を示す。 送り量が0の場合の送り歯に設けられた針穴の位置を示す説明図である。 針送りミシンの制御系を示すブロック図である。 糸切り制御におけるミシンモータの動作、送り制御モータの動作及び動メスの動作を同一時系列で表したタイミングチャートである。 糸切り動作の制御プログラムによりCPUが実行する各処理を示すフローチャートである。 従来のミシンの釜軸台の周囲の構成を示す斜視図である。 従来のミシンの釜軸台を下方から見た底面図である。 従来の送り調節機構の送り量調節により送り歯が描く軌跡の変化を示した説明図である。 送り量を大きくした場合の動作開始直前の送り歯の各針穴から各水平釜の剣先に渡る上糸の状態を示す釜機構周辺の平面図である。 図14(A)は送り量が小さい場合の動メスの動作開始直前のタイミングにおける送り歯の針穴から左側の水平釜の剣先に渡る上糸の状態を示す釜機構周辺の左側面図であり、図14(B)は送り量が大きい場合の左側面図である。 図15(A)は送り量が小さい場合の動メス152の動作開始直前のタイミングにおける送り歯201の針穴201bから水平釜102の剣先に渡る上糸の状態を示す釜機構周辺の右側面図であり、図15(B)は送り量が大きい場合の右側面図である。
符号の説明
1 ミシンモータ
10 針送りミシン
11,12 縫い針
13,14 針棒
50 メス機構
70 動作制御手段
71 CPU
101,102 水平釜
110 揺動機構
151,152 動メス
200 送り機構
201 送り歯
201a,201b 針穴
250 送り量調節機構
254 送り調節ダイヤル
255 送り調節軸
256 送り調節台
259 回動軸
260 送り制御モータ

Claims (4)

  1. 縫い針を保持してミシンモータにより上下動を行う針棒と、
    前記針棒の下端部を布送り方向に沿って揺動させる揺動機構と、
    前記針棒の下降時に前記縫い針が挿入される針穴を有する送り歯と、
    前記針棒の揺動動作に同期して前記送り歯の布送り方向に沿った送り動作を付与する送り機構と、
    前記送り機構の送り動作量を調節する送り量調節機構と、
    前記送り歯の下側に配置された水平釜と、
    前記送り歯と前記水平釜の間で進退往復動作を行う動メスを備えたメス機構とを備え、
    前記縫い針が前記送り歯の針穴に挿入された状態で布送りを行うミシンにおいて、
    前記送り量調節機構は、前記送り機構の送り動作量が所定の送り動作量となるよう自動調節するアクチュエータを備え、
    前記アクチュエータを、最終針の針落ちから前記動メスが前記針穴から前記水平釜の剣先に渡る上糸ループへ突入するまでの間に前記所定の送り動作量となるように動作させる動作制御手段を備えることを特徴とするミシン。
  2. 前記縫い針を二本備えると共に、当該各縫い針に対応して前記水平釜と前記動メスとを二つずつ備えることを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 前記二つの水平釜は共に同じ方向に回転し、
    前記動作制御手段は、少なくとも前記動メスが前記二つの針穴から前記各水平釜の剣先に渡る上糸ループへ突入するタイミングで前記各針穴が前記各水平釜の回転中心位置を結ぶ直線上に位置する送り動作量となるよう前記アクチュエータを動作させることを特徴とする請求項2に記載のミシン。
  4. 前記送り歯は、送り動作量が0の際に前記各針穴が前記各水平釜の回転中心位置を結ぶ直線上に位置するよう設けられ、
    前記動作制御手段は、最終針の針落ちから前記動メスが前記各針穴から前記各水平釜の剣先に渡る上糸ループへ突入するタイミングまでの間に前記送り動作量を0とするよう前記アクチュエータを動作させることを特徴とする請求項3に記載のミシン。
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