JP2007097614A - ミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】円滑な糸切り動作を行うミシンの糸切り装置を提供する。
【解決手段】二本針本縫い針送りミシン100の糸切り機構30L,30Rにおいて、二つの動メス31L,31Rを同時に駆動する連結リンクに連結された一方の揺動腕35Lの、当該連結部と支点軸36Lとの距離を従来よりも短く形成することで、同一の連結リンクの動作に対する一方の揺動腕35Lの作用側の回動量を他方の揺動腕35Rの回動量よりも増加する構成とした。すなわち、糸切り動作の際に、布送り方向の下流側に向かって移動する側の動メス31Lのストロークを、他方の動メス31Rのストロークに比べて長く移動できるようにすることで、送りピッチが大きな場合や糸に弛みが生じた場合であっても、動メス31Lの鉤状部で確実に糸を捕捉することが可能となり、糸切り不良を防止することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、ミシンに関し、特に、針送り機構と糸切り機構とを備えた二本針のミシンに関する。
従来から、ミシンにおいては、例えば、厚手の布地等を適正に送るために縫製中の布地(被縫製物)に対して二本の縫い針が針落ちを行った状態で送り機構と協働して布地を送る針送り機構を備えた二本針ミシンが知られている(例えば、特許文献1参照)。
かかる針送り機構を具備する二本針ミシンでは、送り歯に、二本の縫い針が針落ちを行うための二つの針穴が設けられており、布地を貫通した縫い針が各針穴に挿通された状態で布送り方向に振られて布地が送られるようになっている。
また、上記二本針ミシンには、上糸が挿通された各縫い針と個別に協働して縫い目を形成する二つの水平釜が設けられている。各水平釜は、ミシンベッド部下方の針落ち位置近傍にそれぞれ配置され、布送り方向と直交する方向に沿って並設されると共にそれぞれ同じ方向に回転するようになっている。
さらに、各水平釜の近傍には、動メスと固定メスとにより縫製後の糸を切断する糸切り装置が当該二つの水平釜の中間点を中心として点対称にそれぞれ配置されている。上記動メスの先端は鉤状(フック状)に形成されており、当該鉤状部の内側には切刃部が設けられている。また、各動メスは、二つの水平釜の間で、布送り方向に沿って互いに逆向きに進退移動を行うようになっている。即ち、一方の動メスは布送り方向に沿って前進して糸を捕捉した後、布送り方向の逆向きに後退して糸を切断するようになっている。
特開2003−181184号公報
ところで、上記特許文献1に開示される従来の二本針ミシンにおいては、二つの水平釜と二つの糸切り装置とが共にミシンフレームに対して固定位置に配設されている。一方で、針送り機構を備える二本針ミシンでは、布送り動作の終了時すなわち送り歯が布送り方向の最下流側に位置する際に糸切りが行われるようになっている。
このため、糸切り動作の際には、送り歯の針穴に掛け渡された糸の一端側が前記二つの水平釜よりも布送り方向の下流側に位置することとなり、上記各動メスのうち布送り方向の下流側に移動して糸を捕捉する側の動メスにおいては、動メスの前進方向について遠方となる。このため、送りピッチが大きな場合や下糸に弛みが生じた場合にはかかる一方の糸切り装置において必ずしも下糸を捕捉することができずに糸切り不良を生じる恐れがあるという問題があった。
本発明は、より確実に糸切り動作を行うミシンを提供することをその目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、主軸に連動して二本の縫い針を上下動させると共に布送り方向に沿って揺動させる針上下動機構と、前記二本の縫い針とそれぞれ協働して縫い目を形成する二つの水平釜と、前記縫製方向に沿って送り歯を移動させて被縫製物を送る送り機構と、前記各水平釜の近傍に各々設けられ、布送り方向に沿って前後移動すると共に後退時に前記各縫い針と前記各水平釜との間の縫い糸を捕捉する二つの動メスと、前記各動メスの移動軌跡上に各々配置され、当該各動メスと協働して前記二本の縫い針と前記各水平釜との間の縫い糸をそれぞれ切断する二つの固定メスと、を備え、下降した前記各縫い針と送り歯とを同方向に移動させて布送りを行うミシンにおいて、前記二つの動メスは、互いに逆方向に前後移動を行うと共に、布送り方向に向かって前進する動メスをもう一方の動メスよりも前後移動のストロークを長くしたことを特徴とするミシンである。
請求項1記載の発明によれば、布送り方向の下流側に前進移動を行い、当該布送り方向と逆方向に後退移動する際に縫い糸を捕捉して固定メスと共に糸切りを行う側の一方の動メスのストロークを他方の動メスのストロークよりも長くしたことにより、当該布送り方向の下流側に前進移動して縫い糸を捕捉する側の動メスを、従来よりもさらに布送り方向の下流側まで前進させることができる。これにより、送り動作終了の際に布送り方向の下流側に配置される送り歯と水平釜との間に掛け渡された縫い糸よりも、さらに下流側まで一方の動メスを前進移動させることができる。従って、例えば、当該縫い糸に緩みを生じた場合であっても、当該一方の動メスが布送り方向に沿って後退移動する際には確実に縫い糸を捕捉することができ、糸切り動作における糸切り不良の発生を低減することが可能となる。
また、一方の動メスのみについてストロークを長くするので、動メスの可動スペースを容易に確保することができ且つミシンの大型化を抑制することが可能である。
以下、本発明の実施の形態を図1から図3に基づき詳しく説明する。
本実施形態では、ミシンとして二本針本縫針送りミシンを例に説明する。
二本針本縫針送りミシンは、例えば、送り動作に伴う被縫製物たる布地のずれを防止するために、二本の縫い針の針落ちと針振り機構及び送り機構とを同調させることで、針落ちと布送りとを同時に行うミシンである。
ここで、以下の説明において、布送り方向(図1〜図3における矢印F)に沿う方向をX軸方向(前後方向)、X軸方向と直交する図示しないミシンアーム部の長手方向をY軸方向(左右方向)、X軸方向とY軸方向の両方に直交する方向をZ軸方向(上下方向)と定義する。また、左右一対の部材は、番号に続いて、左側をL、右側をRとする。
(実施の形態の全体構成)
本実施形態たる二本針本縫い針送りミシン100(以下、単にミシン100とする)は、主軸(上軸)と連動して二本の縫い針に上下動を付与する図示しない針上下動機構と、各縫い針を布送り方向に沿って揺動させる針振り機構と、各縫い針と個別に協働して縫い目を形成する左右一対の釜機構10L,10Rと、図示しないミシンベッド部上に載置される布地に対して布送り方向に沿う搬送力を付与する送り機構と、縫製後に上糸及び下糸を切断する左右一対の糸切り機構30L,30Rとを備えている。
(針上下動機構)
図示しない針上下動機構は、二本針を構成する左右の縫い針と、各縫い針を下端部に保持する左右の針棒と、各針棒をその長手方向に沿って滑動可能に支持する支持枠と、各針棒をY軸方向に沿って並べて保持する針棒抱きと、を備えた従来周知の構成を採っている。そして、図示しないミシンモータの駆動により主軸(図示略)に全回転の回転駆動力が付与されると、当該主軸の一端に設けられた図示しない回転錘及びクランクロッドを介して各針棒にほぼZ軸方向に沿う往復移動成分が伝達され、各縫い針がその長手方向に沿って往復移動されて針落ちが行われる。
(針振り機構)
図示しない針振り機構は、針振り用の図示しない針振り駆動源を備えており、ミシンモータによって駆動される主軸とは独立して布送り方向に沿って針棒を揺動する従来周知の構成を採っている。かかる針振り駆動源としては、例えば、エアシリンダやパルスモータが適用され、図示しない記憶手段に記憶された縫製データ(針振りデータ)に従い所定のタイミング及び所定の針振り量で針振りが行われる。
(布送り機構)
布送り機構は、図示しないミシンベッド部の針板の下方側で長円運動を行うと共にその長円運動の上死点近傍において、針板に形成された開口部から当該針板の上方に出没して布地に搬送力を付与する送り歯21と、該送り歯21に対して布送り方向に沿う長円運動を付与する図示しない周知の伝達機構とを備えている。
送り歯21には、布送り方向と直交する方向(Y軸方向)に並んで左右二つの針穴22L,22Rが形成されている。
また、本実施形態における布送り機構は、周知の送り量調節機構(図示省略)により当該布送り機構による一回ごとの送り動作における布送り量(つまり、送りピッチ)を調節することが可能となっている。
そして、本実施形態たるミシン100においては、上述した針上下動機構、針振り機構及び布送り機構が互いに協働することで、縫製中の布地を貫通した左右二本の縫い針が、上述した送り歯21の針穴22L,22Rを通って針落ちを行った状態で送り歯21が布送り方向の上流から下流に移動して布地を送る、いわゆる針送り機構が構成されている。この針送り機構は、例えば、厚手の布地を適正に送ったり、或いは上下に重ね合わせた布地のずれを防止しながら縫製を行うためのものである。
(釜機構)
釜機構10L,10Rは、ミシンベッド部内に配設されており、各縫い針に個別に対応する左右二つの水平釜11L,11Rと、各水平釜11L,11Rの回転軸に設けられた図示しない釜歯車と、下軸に固定装備されて各釜歯車に個別に回転駆動力を付与する図示しない伝達歯車とを備えている。
各水平釜11L,11Rは、ミシンベッド部下方の針落ち位置近傍にそれぞれ配置され、布送り方向と直交する左右方向に沿って並設されている。また、各水平釜11L,11Rは、各縫い針から個別に縫い糸Tを捕捉してそれぞれループの形成を行う剣先12La、12Raを備えて回転する外釜12L,12Rと、各外釜12L,12Rに内嵌された内釜13L,13Rとを備えている。
外釜12L,12Rは、釜軸により回転駆動力が付与されて回転するようになっており、本実施形態における外釜12L,12Rは、それぞれの同じ方向である平面視時計回りの回転を行うようになっている。そして、外釜12L,12Rの回転による剣先12La,12Raの通過軌跡が、丁度、各縫い針の針落ち位置の脇をそれぞれ通過するようになっている。
内釜13L,13Rは、一端がミシンベッド部に固定された内釜押さえの他端部と係合されることで軸周り方向の回転が規制されている。
また、内釜13L,13Rの内部には、下糸を供給するボビンを収納するボビンケースが設けられている。さらに、かかる内釜13L,13R及び上述した外釜12L,12Rの側壁には、下糸が繰り出される開口部である下糸出口12Lb,12Rbがそれぞれ形成されている。
そして、ミシンモータにより下軸が回転駆動されると、伝達歯車を介して釜歯車に回転駆動力が伝達され、さらに、釜軸を介して外釜12L,12Rがそれぞれ回転されるようになっている。また、各水平釜11L,11Rは、縫い針の先端部が針板の下側まで下降したときに、縫い針から縫い糸Tを捕捉した状態で回転することで縫い糸のループに内釜13L,13Rをくぐらせて下糸を挿通させ、縫い糸Tと下糸とを絡ませる作業を行う。
このように、縫い針と水平釜11L,11Rとの協働により縫いが行われる。
(糸切り機構)
糸切り機構30L,30Rは、各縫い針と各水平釜11L,11Rとの間の縫い糸Tを個別に捕捉する二つの動メス31L,31Rと、各動メス31L,31Rの移動軌跡上に各々配置され、各動メス31L,31Rと個別に協働して縫い針と各水平釜11L,11Rとの間の縫い糸Tをそれぞれ切断する二つの固定メス32L,32Rとを備えている。
固定メス32L,32Rは、上記各水平釜11L,11Rの近傍に各々設けられており、各水平釜11L,11Rの釜軸の中間点を中心に点対称に配置されている。つまり、図1及び図3に示すように、一方の固定メス32Lは布送り方向の下流側に向けて切刃部が設けられており、他方の固定メス32Rは布送り方向の上流側に向けて切刃部が設けられている。また、各固定メス32L,32Rは、布地に縫着された縫い糸Tの、糸切り後における端部長さを可能な限り短くするために、各縫い針がZ軸方向に沿って垂直に針落ちを行う際に各縫い針の先端に可能な限り近接する位置、即ち、各釜軸の中心を結ぶ線分に切刃部が近接するようにそれぞれ配設されている。
動メス31L,31Rは、各水平釜11L,11Rの釜軸の中間点を中心に点対称に配置されている。かかる動メス31L,31Rの一端(先端)には、フック状の鉤状部31La,31Raが形成されている。
この鉤状部31La,31Raは、動メス31L,31Rが前進したのち後退する際に縫い糸を捕捉することができるように、先端側が動メス31L,31Rの後退方向に向かって尖鋭に形成されている。また、動メス31L,31Rの前進方向先端部31Lc,31Rcは、前方に向かって先鋭に形成され、上述した水平釜11L,11Rの剣先12La,12Raに捕捉されてループ状に拡げられた縫い糸Tの間にそれぞれ容易に突入可能な形状となっている。
鉤状部31La,31Raは、動メス31L,31Rが布送り方向に沿って前進移動Xaを行った後、該布送り方向に沿って後退移動Xbを行う。動メス31Rは、反布送り方向Xb方向に前進した後、逆方向のXa方向に後退する。そして、送り歯21の針穴22L,22Rと水平釜11L,11Rの下糸出口12Lb,12Rbとの間の縫い糸Tを捕捉すると共に、動メス31L,31Rの後退移動に伴いその縫い糸Tを当該動メス31L,31Rの基端部側に導くためのものである。
また、鉤状部31La,31Raの内側の縁部には切刃部31Lb,31Lbが設けられており、各動メス31L,31Rが後退移動を行う際に上述した固定メス32L,32Rの切刃部と共にそれぞれ縫い糸Tを切断可能な形状となっている。
また、各動メス31L,31Rの他端には、それぞれ上面に凸部33La,31Raを有するスライダー33L,33Rが連結されており、各スライダー33L,33Rは、布送り方向に沿うガイド溝34L,34Rに滑動自在に嵌合されている。これにより、各動メス31L,31Rは布送り方向(X軸方向)に沿って前後にスライド移動可能となっている。
凸部33La,33Raは、当該凸部33La,33Raを介して動メス31L,31Rに前後方向に移動するための駆動力を付与する揺動腕35L,35Rの一端側に形成された溝部35La,35Ra内に摺動自在に係合されている。
揺動腕35L,35Rは、その支点軸36L,36Rを軸に回動自在に設けられている。
また、各揺動腕35L,35Rの他端には、図示しない周知の連結リンクの両端がそれぞれ回動自在に連結されている。これにより、各動メス31L,31Rは、連結リンクを介して連動し、互いに同じ方向に回転するようになっている。
そして、図示しない操作ペダルからの糸切り信号が検出されると、連結リンクが駆動され、各揺動腕35L,35Rが同時に同じ方向に回転することにより、各動メス31L,31Rが布送り方向に沿って互いに逆方向に往復動を行う。また、動メス31L,31Rが上糸及び下糸を捕捉した後は、当該動メス31L,31Rの鉤状部31La,31Raの内側に形成された切刃部31Lb,31Rbと固定メス32L,32Rとの協働により上糸及び下糸が切断される。
つまり、本実施形態たるミシン100の糸切り機構30L,30Rにおいては、糸切り動作の際に、布送り方向の下流側に向かって移動する一方の動メス31Lが当該動メス31Lの鉤状部31Laの先端が縫い糸Tよりも布送り方向の下流側まで移動した後、布送り方向の逆方向に移動する戻り動作の際に上糸及び下糸を捕捉すると共に、当該戻り動作において固定メス32L,32Rとの協働により糸切り動作が行われるものである。
そして、本実施形態たるミシン100においては、図1及び図3に示すように、一方の揺動腕35Lの支点軸36Lから当該揺動腕35Lと連結リンクとの連結部までの距離D1が、他方の揺動腕35Rの支点軸36Rから当該揺動腕35Rと連結リンクとの連結部までの距離D2よりも短く形成されている(D1<D2)。
このため、糸切りを行う際の連結リンクの移動量に対して、一方の揺動腕35Lは他方の揺動腕35Rよりも大きな角度で回動されるようになっている。つまり、図1及び図3において図中左側に示される一方の揺動腕35Lは、他方の揺動腕35Rよりも大きな角度で回動されることとなる。これにより、糸切りの際における連結リンクの移動量に対して、布送り方向の下流側に前進移動して縫い糸Tを捕捉する側の一方の動メス(左動メス)31Lが、他方の動メス(右動メス)31Rよりも、布送り方向F(X軸方向)に沿って従来よりも下流側まで移動するようになっている。つまり、布送り方向に向かって前進移動する動メス31Lの前後移動ストロークが、もう一方の動メス31Rの前後移動ストロークよりも長く形成されている。
(二本針針送りミシンの糸切り動作)
次に、二本針針送りミシン100の糸切り動作について詳しく説明する。
本実施形態における糸切り動作は、縫製動作の最終針における針落ち及び布送り動作の終了後に行われる。すなわち、針送り機構を備えるミシン100では、二本の縫い針がそれぞれ針落ちを行い、送り歯21の針穴22L,22Rに各縫い針の先端が挿通された状態で、送り機構と針振り機構とが協働することにより各縫い針の先端が布地の下方側に貫通した状態のまま送り歯21が下流側に移動する。そして、かかる送り動作の終点近傍に接近するにつれて各縫い針は針上下動機構によって上昇され、当該各縫い針の先端が布地から引き抜かれる。また、各縫い針が引き抜かれた後には、各縫い針の先端に挿通された上糸が送り歯21の針穴22L,22Rから下方側に垂れ下がった状態となる。
次に、水平釜11L,11Rの回転により外釜12L,12Rの剣先12La,12Raには縫い糸Tが掛けられる。さらに外釜12L,12Rが回転することで、縫い糸Tのループが押し広げられ、縫い糸Tの環状部が形成される。
次に、動メス31L,31Rが駆動され、各動メス31L,31Rの先端部即ち鉤状部31a,31aの先端が上記環状部内に突入する。その際、本実施形態におけるミシン100においては、図1及び図3に示す右側の動メス31Rに比べて左側の動メス31Lが、より遠くまで移動される。即ち、縫製動作の終了に伴ってオペレータにより操作ペダルが踏み込まれると、その糸切り信号が図示しない制御部において検知され、糸切り駆動源が駆動される。これにより、連結リンクが駆動され、当該連結リンクに接続されている各揺動腕35L,35Rが、それぞれ支点軸36L,36Rを中心に回動される。
このとき、図1において左側に配置されている水平釜11Lを駆動する伝達機構の揺動腕35Lは、支点である支点軸36Lから力点である連結部までの距離D1が、他方の揺動軸の支点軸36Rから連結部までの距離D2よりも短く(D1<D2)形成されているため、支点軸36Lを中心とする作用側の移動量(回動量)が他方の揺動腕35Rよりもより大きな角度で回動されることとなる。
揺動腕35L,35Rが回動されると、溝部35La,35Raに係合された凸部33La,33Raを介して、ガイド溝34L,34Rに係合されたスライダー33L,33Rには当該ガイド溝34L,34Rの形成方向すなわち布送り方向への移動力が付与される。本実施形態では、一方の揺動腕35Lが他方の揺動腕35Rよりも大きく回動されることにより、布送り方向の下流側に向かって前進移動を行う一方の動メス31Lが、他方の動メス31Rよりも大きなストロークで移動されることとなる。
そして、鉤状部31Laの爪の先端が、上述した送り歯21の針穴22Lと下糸出口12Lbとの間に掛け渡された縫い糸T(下糸)よりも、布送り方向の下流側に移動され、上糸及び下糸が捕捉される。
その後、各動メス31L,31Rが戻り動作により布送り方向とは逆方向に移動され、動メス31L,31Rの切刃部31bと固定メス32L,32Rとによって縫い糸Tの切断が行われるものである。
(実施形態の効果)
以上のように、本実施形態たる二本針ミシン100によれば、布送り方向の下流側に前進移動して縫い糸Tを捕捉する側の動メス31Lを、従来よりもさらに布送り方向の下流側まで前進させることができる。これにより、縫い糸Tを捕捉する際に布送り方向に沿って前進移動を行う一方の動メス31Lの鉤状部31Laの先端から送り動作終了の際に布送り方向の下流側に配置された送り歯21と下糸出口12Lbとの間に掛け渡された縫い糸Tまでの距離を十分に確保することができる。従って、例えば、当該糸に緩みを生じた場合であっても、一方の動メス31Lが布送り方向に沿って後退移動する際には確実に縫い糸Tを捕捉することができ、糸切り動作における糸切り不良の発生を低減することが可能となる。
本実施形態たるミシンの要部構成を示す平面図である。 (A)本実施形態たるミシンにおける糸切り動作における縫い糸と動メスとの配置を示す概略正面図である。(B)本実施形態たるミシンにおける糸切り動作における縫い糸と動メスとの配置を示す概略平面図である。 本実施形態たるミシンにおいて、動メスが最前進位置まで移動した状態を示す平面図である。
符号の説明
10L,10R 釜機構
11L,11R 水平釜
12L,12R 外釜
12La,12Ra 剣先
12Lb,12Rb 下糸出口
13L,13R 内釜
21 送り歯
22L,22R 針穴
30L,30R 糸切り機構
31L,31R 動メス
31La,31Ra 鉤状部
31Lb,31Rb 切刃部
32L,32R 固定メス
33L,33R スライダー
33La,33Ra 凸部
34L,34R ガイド溝
35L,35R 揺動腕
35La,35Ra 溝部
36L,36R 支点軸
100 二本針本縫い針送りミシン(ミシン)
F 布送り方向

Claims (1)

  1. 主軸に連動して二本の縫い針を上下動させると共に布送り方向に沿って揺動させる針上下動機構と、
    前記二本の縫い針とそれぞれ協働して縫い目を形成する二つの水平釜と、
    前記縫製方向に沿って送り歯を移動させて被縫製物を送る送り機構と、
    前記各水平釜の近傍に各々設けられ、布送り方向に沿って前後移動すると共に後退時に前記各縫い針と前記各水平釜との間の縫い糸を捕捉する二つの動メスと、
    前記各動メスの移動軌跡上に各々配置され、当該各動メスと協働して前記二本の縫い針と前記各水平釜との間の縫い糸をそれぞれ切断する二つの固定メスと、を備え、
    下降した前記各縫い針と送り歯とを同方向に移動させて布送りを行うミシンにおいて、
    前記二つの動メスは、互いに逆方向に前後移動を行うと共に、布送り方向に向かって前進する動メスをもう一方の動メスよりも前後移動のストロークを長くしたことを特徴とするミシン。
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