JP2008185199A - 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置 Download PDF

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Abstract

【課題】実用上の耐久性を向上することができ、且つ、騒音を低減できる動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置を提供すること。
【解決手段】チェーン進行方向Xに並ぶ複数のリンクユニット51,…を備え、各リンクユニット51,…は、チェーン幅方向Wに並ぶ複数のリンクプレート2を含む。これら複数のリンクプレート2は、素材をプレスしてなる第1および第2の仕様のリンクプレート2a,2bを含む。第1の仕様のリンクプレート2aの打ち抜き方向A1と、第2の仕様のリンクプレート2bの打ち抜き方向A2とが互いに逆向きにされている。
【選択図】図6

Description

本発明は、動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置に関する。
例えば、自動車のプーリ式無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)等の動力伝達装置に用いられる無端状の動力伝達チェーンは、チェーンの横幅方向に積層された複数のリンクプレートと、これらのリンクプレートを互いに連結するピンとを有している(例えば、特許文献1参照)。ピンの両端面と、プーリの一対のシーブ面との係合により動力が伝達される。
特開2006−97844号公報
通例、上記リンクプレートは、薄鋼板をダイとパンチとで打ち抜いて形成されるが、リンクプレートには、打ち抜き方向に反りが生じてしまう。反りのあるリンクプレートを用いて動力伝達チェーンが形成される結果、動力伝達チェーンは、チェーン進行方向(回転方向)に対して真っ直ぐに延びずに、チェーン横幅方向に大きく反った部分ができてしまう。動力伝達チェーンに大きな反りがあると、チェーン横幅方向に関する各ピンの位置が大きくずれてしまい、ピンがプーリに係合する際、ピンの片一方の端面のみがシーブ面に接触することとなり、両者が衝撃的に接触する。ピンおよびプーリにかかる負荷が大きくまた、接触音が騒音の原因になる。
本発明は、かかる背景のもとでなされたもので、実用上の耐久性を向上することができ、且つ、騒音を低減できる動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、チェーン進行方向(X)に並ぶ複数のリンクプレート(2)と、これらのリンクプレート(2)を互いに屈曲可能に連結する複数の連結部材(50)とを備え、上記複数のリンクプレート(2)は、素材からプレスにより打ち抜かれてなる第1および第2の仕様のリンクプレート(2a,2b;2a,2bA)を含み、第1の仕様のリンクプレート(2a)の打ち抜き方向(A1)と、第2の仕様のリンクプレート(2b;2bA)の打ち抜き方向(A2)とが互いに逆向きにされていることを特徴とする動力伝達チェーン(1)を提供するものである(請求項1)。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
本発明によれば、チェーン幅方向に関して、第1および第2の仕様のリンクプレートが互いに逆方向に反っている。これら互いに逆方向に反るリンクプレートを用いることにより、動力伝達チェーンの反りがチェーン幅方向の一方または他方に大きくなることを防止できる。これにより、チェーン幅方向に関して、動力伝達チェーンがプーリ等に係合する際の係合開始位置のずれを少なくして両者の滑らかな係合を達成できる。動力伝達チェーンに作用する衝撃を低減して負荷を低減することにより、実用上の耐久性の向上および騒音の低減を達成できる。
また、本発明において、チェーン進行方向(X)に並ぶ複数のリンクユニット(51,52,53)を備え、各上記リンクユニット(51,52,53)は、チェーン進行方向(X)とは直交するチェーン幅方向(W)に並ぶ複数のリンクプレート(2)を含み、各上記リンクユニット(51,52,53)の複数のリンクプレート(2)は、上記第1および第2の仕様のリンクプレート(2a,2b)を含む場合がある(請求項2)。この場合、チェーン幅方向に関して、各リンクユニットの反りを少なくでき、動力伝達チェーン全体としての反りが大きくなることを防止できる。
また、本発明において、各上記リンクユニット(51,52,53)では、チェーン幅方向(W)に関して、第1の仕様のリンクプレート(2a)と第2の仕様のリンクプレート(2b)とが交互に配列されている場合がある(請求項3)。この場合、各リンクユニットにおいて、第1の仕様のリンクプレートと第2の仕様のリンクプレートの枚数を略同じにでき、チェーン幅方向の反りを格段に少なくできる。
また、本発明において、各上記リンクユニット(51,52,53)では、チェーン幅方向(W)に関して、第1の仕様のリンクプレート(2a)は互いに隣接して配置され、第2の仕様のリンクプレート(2b)は互いに隣接して配置されている場合がある(請求項4)。この場合、同一仕様のリンクプレートを隣接して配置するという簡易な構成で、チェーン幅方向に関する動力伝達チェーンの反りを少なくできる。
また、本発明において、チェーン進行方向(X)に並ぶ複数のリンクユニット(51,52,53)を備え、上記複数のリンクユニット(51,52,53)は、チェーン進行方向(X)とは直交するチェーン幅方向(W)に並ぶ複数のリンクプレート(2)を含み、上記複数のリンクユニット(51,52,53)は、上記第1の仕様のリンクプレート(2a)のみを含む第1の仕様のリンクユニット(501)と、上記第2の仕様のリンクプレート(2b;2bA)のみを含む第2の仕様のリンクユニット(502;502A)とを含む場合がある(請求項5)。この場合、各リンクユニットのリンクプレートの配列を簡素にでき、リンクプレートの配置をより簡易にできる。
また、本発明において、各上記連結部材(50)は、プーリ(60,70)のシーブ面(62a,63a,72a,73a)に動力伝達可能に係合する動力伝達部材(3)を含み、第1の仕様のリンクプレート(2a)および第2の仕様のリンクプレート(2bA)のそれぞれに形成された一対の貫通孔(9,10)に動力伝達部材(3)がそれぞれ挿通され、第1の仕様のリンクプレート(2a)の一対の貫通孔(9,10)に挿通された一対の動力伝達部材(3)の配置ピッチ(P1)が相対的に短くされ、第2の仕様のリンクプレート(2bA)の一対の貫通孔(9,10)に挿通された一対の動力伝達部材(3)の配置ピッチ(P2)が相対的に長くされている場合がある(請求項6)。
この場合、配置ピッチを相異ならせていることにより、動力伝達部材がプーリに順次に係合する際の係合の周期が不均一になる箇所を設けることができ、係合音の周波数を分散して更なる低騒音化を達成できる。また、配置ピッチの相異なるリンクユニットを互いに逆向きに反らせていることにより、配置ピッチの識別を容易にできる。
また、本発明において、上記第1および第2の仕様のリンクプレート(2a,2b;2a,2bA)は、それぞれ、対応する打ち抜き方向(A1,A2)を示す識別部(21;21A;21B;21C)を含む場合がある(請求項7)。この場合、識別部によってリンクプレートの打ち抜き方向を容易且つ確実に識別できる。
また、本発明において、相対向する一対の円錐面状のシーブ面(62a,63a,72a,73a)をそれぞれ有する第1および第2のプーリ(60,70)と、これらのプーリ(60,70)間に巻き掛けられ、シーブ面(62a,63a,72a,73a)に係合して動力を伝達する上記の動力伝達チェーン(1)とを備えている場合がある(請求項8)。この場合、実用上の耐久性および静粛性に優れた動力伝達装置を実現できる。
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る動力伝達チェーンを備える動力伝達装置としてのチェーン式無段変速機(以下では、単に無段変速機ともいう)の要部構成を模式的に示す斜視図である。図1を参照して、無段変速機100は、自動車等の車両に搭載されるものであり、第1のプーリとしての金属(構造用鋼等)製のドライブプーリ60と、第2のプーリとしての金属(構造用鋼等)製のドリブンプーリ70と、これらの両プーリ60,70間に巻き掛けられた無端状の動力伝達チェーン1(以下では、単にチェーンともいう)とを備えている。なお、図1中のチェーン1は、理解を容易にするために一部断面を示している。
図2は、図1のドライブプーリ60(ドリブンプーリ70)およびチェーン1の部分的な拡大断面図である。図1および図2を参照して、ドライブプーリ60は、車両の駆動源に動力伝達可能に連なる入力軸61に一体回転可能に取り付けられるものであり、固定シーブ62と可動シーブ63とを備えている。固定シーブ62および可動シーブ63は、相対向する一対のシーブ面62a,63aをそれぞれ有している。各シーブ面62a,63aは円錐面状の傾斜面を含んでいる。これらシーブ面62a,63a間に溝が区画され、この溝によってチェーン1を強圧に挟んで保持するようになっている。
また、可動シーブ63には、溝幅を変更するための油圧アクチュエータ(図示せず)が接続されており、変速時に、入力軸61の軸方向(図2の左右方向)に可動シーブ63を移動させることにより、溝幅を変化させるようになっている。それにより、入力軸61の径方向(図2の上下方向)にチェーン1を移動させて、プーリ60のチェーン1に関する有効半径(以下、プーリ60の有効半径ともいう)を変更できるようになっている。
一方、ドリブンプーリ70は、図1および図2に示すように、駆動輪(図示せず)に動力伝達可能に連なる出力軸71に一体回転可能に取り付けられており、ドライブプーリ60と同様に、チェーン1を強圧で挟む溝を形成するための相対向する一対のシーブ面73a,72aをそれぞれ有する固定シーブ73および可動シーブ72を備えている。
ドリブンプーリ70の可動シーブ72には、ドライブプーリ60の可動シーブ63と同様に油圧アクチュエータ(図示せず)が接続されており、変速時に、この可動シーブ72を移動させることにより溝幅を変化させるようになっている。それにより、チェーン1を移動させて、プーリ70のチェーン1に関する有効半径(以下、プーリ70の有効半径ともいう)を変更できるようになっている。
図3は、チェーン1の要部の一部断面図である。図4は、図3のIV−IV線に沿う一部断面図である。なお、以下では、チェーン1の直線領域を基準として説明する。図3および図4を参照して、チェーン1は、複数のリンクプレート2と、これらのリンクプレート2を互いに屈曲可能に連結する複数の連結部材50とを備えている。
以下では、チェーン1の進行方向に沿う方向をチェーン進行方向Xといい、チェーン進行方向Xに直交し且つ連結部材50の長手方向に沿う方向をチェーン幅方向Wといい、チェーン進行方向Xおよびチェーン幅方向Wの双方に直交する方向を直交方向Vという。
各リンクプレート2は、チェーン進行方向Xの前後に並ぶ一対の端部としての前端部5および後端部6、ならびにこれら前端部5および後端部6間に配置される中間部7を含んでいる。
前端部5および後端部6には、一対の貫通孔の一方としての前貫通孔9、および一対の貫通孔の他方としての後貫通孔10がそれぞれ形成されている。中間部7は、前貫通孔9および後貫通孔10間を仕切る柱部8を有している。この柱部8は、チェーン進行方向Xに所定の厚みを有している。
リンクプレート2を用いて、複数のリンクユニット51,52,53,…,…(図3において、リンクユニット51〜53を例示)が形成されている。各リンクユニット51,52,53,…は、それぞれ、チェーン幅方向Wに並ぶ複数のリンクプレート2を含んでおり、それぞれ、同じ枚数(例えば、8枚)のリンクプレート2を含んでいる。
各リンクユニット51,52,53,…のそれぞれにおいて、同一リンクユニットのリンクプレート2は、チェーン進行方向Xの位置が互いに同じとなるように揃えられている。各リンクユニット51,52,53,…はチェーン進行方向Xに沿って並んで配置されている。
各リンクユニット51,52,53,…のリンクプレート2はそれぞれ、対応する連結部材50を用いて、対応するリンクユニット51,52,53,…のリンクプレート2と屈曲可能に連結されている。
具体的には、第1のリンクユニット51のリンクプレート2の前貫通孔9と、第2のリンクユニット52のリンクプレート2の後貫通孔10とは、チェーン幅方向Wに並んで互いに対応しており、これらの貫通孔9,10を挿通する連結部材50によって、第1および第2のリンクユニット51,52のリンクプレート2同士がチェーン進行方向Xに屈曲可能に連結されている。
同様に、第2のリンクユニット52のリンクプレート2の前貫通孔9と、第3のリンクユニット53のリンクプレート2の後貫通孔10とは、チェーン幅方向Wに並んで互いに対応しており、これらの貫通孔9,10を挿通する連結部材50によって、第2および第3のリンクユニット52,53のリンクプレート2同士がチェーン進行方向Xに屈曲可能に連結されている。
上記のように、チェーン進行方向Xに互いに隣接する2つのリンクユニットのリンクプレート2同士が、対応する連結部材50によって順次に連結され、無端状をなすチェーン1が形成されている。
各連結部材50は、対をなす第1および第2のピン3,4を含んでおり、これら第1および第2のピン3,4は、対応するリンクプレート2同士の屈曲に伴い互いに転がり摺動接触するようになっている。なお、転がり摺動接触とは、転がり接触およびすべり接触の少なくとも一方を含む接触のことをいう。
第1のピン3は、チェーン幅方向Wに延びる長尺の動力伝達部材である。第1のピン3の周面11は、滑らかな面に形成されており、チェーン進行方向Xの前方を向く対向部としての前部12を有している。前部12は、対をなす第2のピン4と対向しており、第2のピン4の後述する後部19と接触部T(チェーン幅方向Wからみて、接触点)で転がり摺動接触している。
第1のピン3の長手方向(チェーン幅方向W)に関する一対の端部16は、チェーン幅方向Wの一対の端部に配置されるリンクプレート2からチェーン幅方向Wにそれぞれ突出している。これら一対の端部16には、一対の動力伝達部としての端面17がそれぞれ設けられている。
図2および図4を参照して、これらの端面17は、各プーリ60,70の対応するシーブ面62a,63a,72a,73aに潤滑油膜を介して摩擦接触(係合)するためのものである。
第1のピン3は、上記対応するシーブ面62a,63a,72a,73a間に挟持され、これにより、第1のピン3の端面17の接触領域13と各プーリ60,70との間で動力が伝達される。第1のピン3はその接触領域13が直接動力伝達に寄与するため、例えば、軸受用鋼(SUJ2)等の高強度且つ耐摩耗性に優れた材料で形成されている。チェーン幅方向Wに沿って見て、接触領域13は、例えば楕円形形状をなしており、この楕円の中心が接触中心点Cとなっている。
図3および図4を参照して、第2のピン4(ストリップ、またはインターピースともいう)は、第1のピン3と同様の材料により形成された、チェーン幅方向Wに延びる長尺の部材である。第2のピン4は、その一対の端部が上記各プーリのシーブ面に接触しないように、第1のピン3よりも短く形成されている。
第2のピン4の周面18は、チェーン幅方向Wに延びている。この周面18は、チェーン進行方向Xの後方を向く対向部としての後部19を有している。後部19は、チェーン進行方向Xと直交する平坦面を含んでいる。この後部19の平坦面は対をなす第1のピン3の前部12と対向している。
チェーン1は、いわゆる圧入タイプのチェーンとされている。具体的には、各リンクプレート2の前貫通孔9には、第1のピン3が相対移動可能に嵌合されているとともに、この第1のピン3と対をなす第2のピン4が圧入固定され、各リンクプレート2の後貫通孔10には、第1のピン3が圧入固定されているとともに、この第1のピン3と対をなす第2のピン4が相対移動可能に嵌合されている。
上記の構成により、第1のピン3の前部12と対をなす第2のピン4の後部19の平坦部とは、チェーン進行方向Xに隣接するリンクプレート2間の屈曲に伴って、接触部T上で互いに転がり摺動接触する。
チェーン1は、所定の配置ピッチPを有している。配置ピッチPとは、直線領域のチェーン1における、隣り合う第1のピン3の接触中心点C間の距離をいう。本実施の形態では、連結ピッチPは、例えば、8mmに設定されている。
チェーン幅方向Wに沿ってみて、前部12のうち、第2のピン4の後部19と接触可能な部分の形状は、例えば、インボリュート曲線とされている。これにより、隣接するリンクプレート2同士が屈曲する際に、対応する第1および第2のピン3,4が滑らかに転がり接触でき、リンクプレート2同士の滑らかな屈曲を達成してチェーン1の弦振動的運動を抑制できる。
図5を参照して、本実施の形態の特徴とするところは、リンクプレート2が、素材からプレスにより打ち抜かれてなる第1および第2の仕様のリンクプレート2a,2bを含んでおり、第1の仕様のリンクプレート2aの打ち抜き方向A1と、第2の仕様のリンクプレート2bの打ち抜き方向A2とが互いに逆向きにされている点にある。
第1および第2の仕様のリンクプレート2a,2bの素材として、JIS(日本工業規格)のSK5材等の鋼板を例示することができる。この素材をダイ(雌型)およびパンチ(雄型)(図示せず)を用いて打ち抜くことで、第1および第2の仕様のリンクプレート2a,2bが形成されている。
第1の仕様のリンクプレート2aは、前端部5および後端部6がチェーン幅方向Wの他方W2側に反っており、第2の仕様のリンクプレート2bは、前端部5および後端部6がチェーン幅方向Wの一方W1側に反っている。
チェーン幅方向Wに関する第1の仕様のリンクプレート2aの反り量B1は、例えば、5μm〜10μmの範囲に設定されている。第2の仕様のリンクプレート2bの反り量B2は、第1の仕様のリンクプレート2aの反り量B1と略同じである。
第1の仕様のリンクプレート2aは、例えば、鉛直方向に関して相対的に上側に配置されたパンチと、鉛直方向に関して相対的に下側に配置されたダイとを用いて形成される。同様に、第2の仕様のリンクプレート2bは、例えば、鉛直方向に関して相対的に上側に配置されたパンチと、鉛直方向に関して相対的に下側に配置されたダイとを用いて形成される。素材を打ち抜いた瞬間における、第1および第2の仕様のリンクプレート2a,2bの前端部5の向きは、互いに逆向きとなる。素材を打ち抜いた瞬間における、第1および第2の仕様のリンクプレート2a,2bの形状は、鉛直方向の上方からみて、互いに対称形状をなす。
図6は、チェーン1の要部を直交方向Vに沿って見た図である。図6を参照して、各リンクユニット51,52,53,…(図6において、リンク列51を例示)において、第1および第2の仕様のリンクプレート2a,2bは、それぞれ同じ数だけ配置されている。
本実施の形態において、各リンクユニット51,52,53,…のリンク枚数は8枚とされていることにより、各リンクユニット51,52,53,…において、第1の仕様のリンクプレート2aは4枚設けられ、第2の仕様のリンクプレート2bは4枚設けられている。
これら第1および第2の仕様のリンクプレート2a,2bは、チェーン幅方向Wに関して交互に配置されている。各リンクユニット51,52,53,…において、第1および第2の仕様のリンクプレート2a,2bが同じ数だけ設けられていることにより、チェーン1全体における、第1および第2の仕様のリンクプレート2a,2bの数が互いに等しくされている。
第1の仕様のリンクプレート2aおよび第2の仕様のリンクプレート2bには、それぞれ、打ち抜き方向を識別するための識別部が設けられている。具体的には、図7(A)に示すように、第1の仕様のリンクプレート2aの反りの内側となる一側面20に、円形形状をなす識別部21が形成されている。この識別部21は、例えば、第1の仕様のリンクプレート2aをプレス成形する際に形成されたポンチ孔または凹部を含んでおり、直径が0.5mm〜1.0mm程度とされて目視可能とされている。
また、この識別部21は、第1の仕様のリンクプレート2aの前端部5寄りに形成されており、チェーン進行方向Xを示す識別部としても機能する。
同様に、図7(B)に示すように、第2の仕様のリンクプレート2bの反りの内側となる他側面22に、識別部21が付されている。この識別部21は、第2の仕様のリンクプレート2bの前端部5寄りに形成されており、チェーン進行方向Xを示す識別部としても機能する。
再び図3を参照して、各リンクプレート2は、チェーン幅方向Wに隣接するリンクプレート2と互いに押圧し合っている。これにより、各リンクプレート2をチェーン進行方向Xに真っ直ぐに延ばそうとする力が作用し、各リンクプレート2がチェーン進行方向Xに沿って真っ直ぐに延びるようにされている。
本実施の形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。すなわち、チェーン幅方向Wに関して、第1および第2の仕様のリンクプレート2a,2bが互いに逆方向に反っている。これら互いに逆方向に反るリンクプレート2a,2bを用いることにより、チェーン1の反りがチェーン幅方向Wの一方W1または他方W2に大きくなることを防止できる。これにより、チェーン幅方向Wに関して、チェーン1の各第1のピン3の位置を揃えることができ、第1のピン3の一対の端面17が各プーリ60,70に係合する際の、両端面の係合開始位置のずれを少なくして、第1のピン3と各プーリ60,70との滑らかな係合を達成できる。チェーン1に作用する衝撃を低減して負荷を低減することにより、実用上の耐久性の向上および騒音の低減を達成できる。
また、各リンクユニット51,52,53,…のそれぞれに、第1および第2の仕様のリンクプレート2a,2bを設けていることにより、チェーン幅方向Wに関して、各リンクユニット51,52,53,…の反りを相殺して少なくでき、チェーン1全体としての反りが大きくなることを防止できる。
また、各リンクユニット51,52,53,…では、チェーン幅方向Wに関して、第1の仕様のリンクプレート2aと第2の仕様のリンクプレート2bとを交互に配列している。これにより、各リンクユニット51,52,53,…において、第1の仕様のリンクプレート2aと第2の仕様のリンクプレート2bの枚数を同じにでき、チェーン幅方向Wの反りを格段に少なくできる。
このように、各リンクユニット51,52,53,…において、第1および第2の仕様のリンクプレート2a,2bの枚数を相等しくしていることにより、チェーン幅方向Wに関して、各リンクユニット51,52,53,…の反りを格段に少なくできる。
また、第1および第2の仕様のリンクプレート2a,2bのそれぞれに、対応する打ち抜き方向A1,A2を示す識別部21を設けている。これにより、識別部21によって各リンクプレート2a,2bの打ち抜き方向A1,A2を容易且つ確実に識別できる。
さらに、第1および第2の仕様のリンクプレート2a,2bのそれぞれの反りの向きによっても、リンクプレート2の仕様を識別できる。
また、全てのリンクプレートの打ち抜き方向が同じであった従来のチェーンに対して、本実施の形態のチェーン1は、第1および第2のリンクプレート2a,2bの打ち抜き方向A1,A2を異ならせるという少ない変更で済み、生産効率および製造コストは、上記従来のチェーンリンクとほとんど変わらない。また、上記従来のチェーンと同じ部品点数で済み、この点からも、製造コストの上昇を抑えることができる。
以上の次第で、実用上の耐久性および静粛性に優れた無段変速機100を実現できる。
図8は、本発明の別の実施の形態の要部を直交方向Vに沿ってみた図である。なお、以下では、図1〜図7に示す実施の形態と異なる点について説明し、同様の構成については図に同様の符号を付してその説明を省略する。
図8を参照して、本実施の形態の特徴とするところは、各リンクユニット51,52,53,…(図8において、リンクユニット51を例示)では、チェーン幅方向Wに関して、第1の仕様のリンクプレート2aは互いに隣接して配置され、第2の仕様のリンクプレート2bは互いに隣接して配置されている点にある。
各リンクユニット51,52,53,…において、第1の仕様のリンクプレート2aは、チェーン幅方向Wの他方W2側に配置され、第2の仕様のリンクプレート2bは、チェーン幅方向Wの一方W1側に配置されている。
本実施の形態によれば、同一仕様のリンクプレートを隣接して配置するという簡易な構成で、チェーン幅方向Wに関するチェーン1の反りを少なくできる。
なお、図8に示す実施の形態に代えて、図9に示すように、各リンクユニット51,52,53,…の、第1の仕様のリンク2aを、チェーン幅方向Wの一方W1側に配置し、第2の仕様のリンク2bを、チェーン幅方向Wの他方W2側に配置してもよい。
図10(A)および図10(B)は、それぞれ、本発明のさらに別の実施の形態の要部を直交方向Vに沿ってみた図である。図10(A)および図10(B)を参照して、本実施の形態の特徴とするところは、第1の仕様のリンクプレート2aのみを含む第1の仕様のリンクユニット501(例えば、リンクユニット51)と、第2の仕様のリンクプレート2bのみを含む第2の仕様のリンクユニット502(例えば、リンクユニット52)とを設けている点にある。
第1および第2の仕様のリンクユニット501,502のそれぞれの数は、互いに等しくされており、チェーン1全体として、第1および第2の仕様のリンクプレート2a,2bの枚数が相等しくされている。
例えば、第1の仕様のリンクユニット501と第2の仕様のリンクユニット502とをチェーン進行方向Xに隣接して並べて対にし、この対をチェーン進行方向Xに沿って順次配置することができる。
本実施の形態によれば、各リンクユニット51,52,53,…の各リンクプレート2の配列を簡素にでき、リンクプレート2の配置をより簡易にできる。
各上記実施の形態において、図6、図8、図9、図10のそれぞれに示す、第1および第2の仕様のリンクプレート2a,2bの配置パターンの2つ以上を組み合わせて複数のリンクユニット51,52,53,…を形成してもよい。
また、図10に示す実施の形態に代えて、図11(A)および図11(B)に示すように、第1および第2の仕様のリンクプレート2a,2bAの何れか一方に関する配置ピッチP1を相対的に短くするとともに、他方に関する配置ピッチP2を相対的に長くし、これら第1および第2の仕様のリンクプレート2a,2bA(第1の仕様のリンクユニット501および第2の仕様のリンクユニット502A)を、チェーン進行方向Xにランダムに配列してもよい。
なお、この場合の配置ピッチP1とは、第1の仕様のリンクプレート2aの一対の貫通孔(前貫通孔9および後貫通孔10)に挿通された一対の第1のピン3の接触中心点C間の距離をいう。また、配置ピッチP2とは、第2の仕様のリンクプレート2bAの一対の貫通孔(前貫通孔9および後貫通孔10)に挿通された一対の第1のピン3の接触中心点C間の距離をいう。
図11(A)および図11(B)に示すように、第1の仕様のリンクプレート2aにおける配置ピッチP1が相対的に短くされ、第2の仕様のリンクプレート2bAにおける配置ピッチP2が相対的に長くされている。チェーン進行方向Xに関して、第2の仕様のリンクプレート2Abの柱部8Aの長さが、第1の仕様のリンクプレート2aの柱部8の長さと比べて長くされている。
第1の仕様のリンクプレート2aの反り量B1は、例えば5μm〜10μmの範囲に設定され、第2の仕様のリンクプレート2bAの反り量B2は、例えば20μm〜30μmの範囲に設定される。
第1の仕様のリンクユニット501と第2の仕様のリンクユニット502Aは、チェーン進行方向Xに関してランダムに配列されている。なお、この場合の「ランダムに配列」とは、第1および第2の仕様のリンクユニット501,502Aの少なくとも一方が、チェーン進行方向Xの少なくとも一部の領域において不規則に配置されていることを意味するものである。なお、「不規則」とは、周期性および規則性の少なくとも一方がないことをいう。
第1および第2の仕様のリンクユニット501,502Aは、チェーン進行方向Xの全領域においてランダムに配列されていてもよい。
ランダムな配列の一例として、チェーン進行方向Xに関して、第1の仕様のリンクユニット501と第2の仕様のリンクユニット502Aとが、502A,501,501,502A,501,501,501,502A,501,501,501,501,501,502A,501,501,501,501,501,501,501…の順で配列される。
チェーン進行方向Xに関する第2の仕様のリンクプレート2bAの長さが長いことにより、第2の仕様のリンクプレート2bAの反り量B2は、第1の仕様のリンクプレート2aの反り量B1に比べて大きい(B2>B1)。このため、第1の仕様のリンクユニット501の数を相対的に多くし、第2の仕様のリンクユニット502Aの数を相対的に少なくすることにより、チェーン1の反りがチェーン幅方向Wの他方W2に大きくなりすぎることをより確実に抑制できる。
また、第1の仕様のリンクプレート2aにおける配置ピッチP1と第2の仕様のリンクプレート2bAにおける配置ピッチP2とを相異ならせていることにより、第1のピン3が各プーリ60,70に順次に係合する際の係合の周期が不均一になる箇所を設けることができ、係合音の周波数を分散して更なる低騒音化を達成できる。また、配置ピッチP1,P2の相異なるリンクプレートを互いに逆向きに反らせていることにより、配置ピッチP1,P2の識別を容易にできる。
さらに、これら第1および第2の仕様のリンクユニット501,502Aをチェーン進行方向Xにランダムに配列していることにより、チェーン1の第1のピン3と各プーリ60,70との係合周期をランダム化できる。これにより、チェーン1と各プーリ60,70との係合音の発生周期をランダムにして、当該係合音の周波数を極めて広範囲に分布でき、チェーン1の駆動に伴う騒音を格段に低減することができる。
なお、図11に示す実施の形態において、第1の仕様のリンクユニット501の配置ピッチP1を相対的に長くし、第2の仕様のリンクユニット502Aの配置ピッチP2を相対的に短くしてもよい。
また、図11に示す実施の形態において、第1の仕様のリンクユニット501の配置パターンを、図6、図8および図9に示す配置パターンの何れかにしてもよい。同様に、第2の仕様のリンクユニット502Aの配置パターンを、図6、図8および図9に示す配置パターンの何れかにしてもよい。
さらに、図6、図8、図9および図11に示す配置パターンの何れか2つ以上を用いて複数の第1の仕様のリンクユニット501を形成してもよいし、図6、図8、図9および図11に示す配置パターンの何れか2つ以上を用いて複数の第2の仕様のリンクユニット502Aを形成してもよい。
また、各上記実施の形態において、第1のピン3を後貫通孔10に遊嵌してもよいし、第2のピン4を前貫通孔9に遊嵌してもよい。さらに、第2のピン4が、各プーリ60,70に係合してもよい。
また、各リンクユニット51,52,53,…のリンクプレート2の枚数が不均一でもよい。例えば、8枚のリンクプレート2を含むリンクユニットと、9枚のリンクプレート2を含むリンクユニットとを用いて、チェーン進行方向Xに沿ってのリンクユニットのリンク枚数が8−8−9枚となるようにリンクユニットを配列してもよい。
さらに、識別部として、図12に示すような、チェーン進行方向Xを向く矢印形状をなす識別部21Aや、図13に示すような、不等号記号に相当する形状をなす識別部21Bや、図14に示すような、三角形形状をなす識別部21Cを設けてもよい。
また、第1の仕様のリンクプレート2aの一側面20にロット記号を刻印するとともに、第2の仕様のリンクプレート2b,2bAの他側面22にロット記号を刻印することにより、これらのロット記号で、打ち抜き方向A1,A2を識別してもよい。
なお、上記各実施の形態の識別部は、人の目視はもちろん、従来公知の各種識別装置で識別することができる。
さらに、本発明は、ピン等に固定されてピンよりもチェーン幅方向の両側に突出する動力伝達ブロックを含む、いわゆるブロックタイプチェーンに適用できる。
また、ドライブプーリ60およびドリブンプーリ70の双方の溝幅が変動する態様に限定されるものではなく、何れか一方の溝幅のみが変動し、他方が変動しない固定幅にした態様であっても良い。さらに、上記では溝幅が連続的(無段階)に変動する態様について説明したが、段階的に変動したり、固定式(無変速)である等の他の動力伝達装置に適用しても良い。
本発明は、以上の各実施の形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
本発明の一実施の形態に係る動力伝達チェーンを備える動力伝達装置としてのチェーン式無段変速機の要部構成を模式的に示す斜視図である。 図1のドライブプーリ(ドリブンプーリ)およびチェーンの部分的な拡大断面図である。 チェーンの要部の一部断面図である。 図3のIV−IV線に沿う一部断面図である。 第1および第2の仕様のリンクプレートを単品の状態で直交方向に沿って見たときの図である。 チェーンの要部を直交方向に沿って見た図である。 (A)は、第1の仕様のリンクプレートの識別部について説明するための図であり、(B)は、第2のリンクプレートの仕様の識別部について説明するための図である。 本発明の別の実施の形態の要部を直交方向に沿ってみた図である。 本発明のさらに別の実施の形態の要部を直交方向に沿ってみた図である。 (A)および(B)は、それぞれ、本発明のさらに別の実施の形態の要部を直交方向に沿ってみた図である。 (A)および(B)は、それぞれ、本発明のさらに別の実施の形態の要部を直交方向に沿ってみた図である。 本発明のさらに別の実施の形態の識別部について説明するための図である。 本発明のさらに別の実施の形態の識別部について説明するための図である。 本発明のさらに別の実施の形態の識別部について説明するための図である。
符号の説明
1…動力伝達チェーン、2…リンクプレート、2a…第1の仕様のリンクプレート、2b,2bA…第2の仕様のリンクプレート、3…第1のピン(動力伝達部材)、9…前貫通孔(一対の貫通孔の一方)、10…後貫通孔(一対の貫通孔の他方)、21,21A,21B,21C…識別部、50…連結部材、51,52,53…リンクユニット、501…第1の仕様のリンクユニット、502,502A…第2の仕様のリンクユニット、60…ドライブプーリ(第1のプーリ)、62a,63a…シーブ面、70…ドリブンプーリ(第2のプーリ)、72a,73a…シーブ面、100…無段変速機(動力伝達装置)、A1,A2…打ち抜き方向、P,P1,P2…配置ピッチ、W…チェーン幅方向、X…チェーン進行方向。

Claims (8)

  1. チェーン進行方向に並ぶ複数のリンクプレートと、これらのリンクプレートを互いに屈曲可能に連結する複数の連結部材とを備え、
    上記複数のリンクプレートは、素材からプレスにより打ち抜かれてなる第1および第2の仕様のリンクプレートを含み、
    第1の仕様のリンクプレートの打ち抜き方向と、第2の仕様のリンクプレートの打ち抜き方向とが互いに逆向きにされていることを特徴とする動力伝達チェーン。
  2. 請求項1において、チェーン進行方向に並ぶ複数のリンクユニットを備え、
    各上記リンクユニットは、チェーン進行方向とは直交するチェーン幅方向に並ぶ複数のリンクプレートを含み、
    各上記リンクユニットの複数のリンクプレートは、上記第1および第2の仕様のリンクプレートを含む動力伝達チェーン。
  3. 請求項2において、各上記リンクユニットでは、チェーン幅方向に関して、第1の仕様のリンクプレートと第2の仕様のリンクプレートとが交互に配列されている動力伝達チェーン。
  4. 請求項2において、各上記リンクユニットでは、チェーン幅方向に関して、第1の仕様のリンクプレートは互いに隣接して配置され、第2の仕様のリンクプレートは互いに隣接して配置されている動力伝達チェーン。
  5. 請求項1において、チェーン進行方向に並ぶ複数のリンクユニットを備え、
    上記複数のリンクユニットは、チェーン進行方向とは直交するチェーン幅方向に並ぶ複数のリンクプレートを含み、
    上記複数のリンクユニットは、上記第1の仕様のリンクプレートのみを含む第1の仕様のリンクユニットと、上記第2の仕様のリンクプレートのみを含む第2の仕様のリンクユニットとを含む動力伝達チェーン。
  6. 請求項5において、各上記連結部材は、プーリのシーブ面に動力伝達可能に係合する動力伝達部材を含み、
    第1の仕様のリンクプレートおよび第2の仕様のリンクプレートのそれぞれに形成された一対の貫通孔に動力伝達部材がそれぞれ挿通され、
    第1の仕様のリンクプレートの一対の貫通孔に挿通された一対の動力伝達部材の配置ピッチが相対的に短くされ、第2の仕様のリンクプレートの一対の貫通孔に挿通された一対の動力伝達部材の配置ピッチが相対的に長くされている動力伝達チェーン。
  7. 請求項1〜6の何れか1項において、上記第1および第2の仕様のリンクプレートは、それぞれ、対応する打ち抜き方向を示す識別部を含む動力伝達チェーン。
  8. 相対向する一対の円錐面状のシーブ面をそれぞれ有する第1および第2のプーリと、これらのプーリ間に巻き掛けられ、シーブ面に係合して動力を伝達する請求項1〜7の何れか1項に記載の動力伝達チェーンとを備えていることを特徴とする動力伝達装置。
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