JP2008179810A - 活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物 - Google Patents

活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2008179810A
JP2008179810A JP2007336354A JP2007336354A JP2008179810A JP 2008179810 A JP2008179810 A JP 2008179810A JP 2007336354 A JP2007336354 A JP 2007336354A JP 2007336354 A JP2007336354 A JP 2007336354A JP 2008179810 A JP2008179810 A JP 2008179810A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acrylate
meth
active energy
energy ray
monofunctional
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007336354A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5493269B2 (ja
Inventor
Naoto Saito
直人 齊藤
Yutaka Yamada
山田  豊
Osamu Oshima
治 尾島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
DIC Corp
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DIC Corp, Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical DIC Corp
Priority to JP2007336354A priority Critical patent/JP5493269B2/ja
Publication of JP2008179810A publication Critical patent/JP2008179810A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5493269B2 publication Critical patent/JP5493269B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract


【課題】 吐出安定性に優れ、かつ、柔軟性に優れたエネルギー線硬化塗膜形成可能なエネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物を提供することを課題とする。
【解決手段】 反応性化合物、光重合開始剤、さらに必要に応じて着色剤を含有する活性エネルギー線硬化性インクジェット記録用インク組成物であって、概反応性化合物中50質量%〜70質量%の単官能のエネルギー線反応性化合物を含有し、前記単官能エネルギー線反応性化合物として、フェノキシ基を有する(メタ)アクリレート、アルコキシ基を有する単官能(メタ)アクリレート、および4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートからなる群から選ばれた、一つ以上の単官能アクリレートの総量が、反応性化合物中30質量%以上であることを特徴とする活性エネルギー線硬化性インクジェット記録用インク組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、活性エネルギー線硬化型のインクジェット記録用インク組成物に関するものであり、更に詳しくは、吐出安定性に優れ、かつ柔軟性に優れた活性エネルギー線硬化塗膜を形成可能な活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物に関するものである。
インクジェットの記録装置による印刷は、ノズルよりインクを吐出し、被記録材に付着せしめる方式であり、該ノズルと被記録材が非接触状態にあるため、曲面や凹凸のある不規則な形状を有する表面に対して、良好な印刷を行うことが出来る。このため、産業用途においても広範囲にわたる利用分野が期待されている印刷方式である。このようなインクジェット記録用インク組成物としては、主溶剤として水を用いる水性インクと、主溶剤として有機溶剤を用いる油性インク、あるいは、紫外線などの活性エネルギー線で硬化、乾燥する水性及び油性インクが提案されている。
中でも活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物は、乾燥性、塗膜硬化性の点で優れており、特に被記録材が非吸収性部材であっても広く適用可能である特性は、他のインクジェット記録方法では得られない。
これら活性エネルギー線硬化型インクジェット記録方式は、その印刷装置の構造上、インク液滴が印刷基材に着弾した直後に極めて少量のエネルギー線の照射にて硬化せしめる必要性から、高感度であることが要求される。一般的にエネルギー線に対する反応感度を高める為には、活性エネルギー線反応性の官能基を増量させることが効果的であり、具体的には、多官能性の活性エネルギー線硬化性モノマー等が用いられる。
しかしながら、上記多官能性の活性エネルギー線硬化性モノマーが含有されたインクは、活性エネルギー線にて硬化塗膜とした際、架橋密度が高いために、折り曲げ、成型等の加工耐性に乏しい。また、被印刷材が軟包材である場合に必要な柔軟性や、印刷後に成形加工する必要のある成型加工品に必要な成型加工耐性等が不足しており、これら特性が要求される印刷用途への適用は困難であった。
一般にエネルギー線硬化塗料の分野において硬化塗膜に柔軟性を付与する為には、柔軟性に優れたオリゴマーを使用する手段が講じられる。しかしながら、柔軟性に優れたオリゴマーは高粘度である事、また柔軟性を発現するためにはオリゴマーを約20質量%あまり添加する必要性があることを考慮すると、極めて低粘度であることがもとめられるインクジェット用インクに概手段を適用させる事は極めて困難である。
また、インクを構成する反応性モノマーや反応性オリゴマーに特徴を持たせ、柔軟性の改良を試みた技術が従来から知られている。
例えば、顔料分散にすぐれ、かつ柔軟性、密着性、耐溶剤性、高靭性等の硬化後の塗膜特性に優れた塗膜を得ることを目的として、アセタール結合、ウレタン結合、エステル結合、及びエーテル結合から選ばれる少なくとも1つの結合を介してエチレン性不飽和基を有するポリビニルアセタールを含んでなる活性エネルギー線硬化性インクが開示されている(特許文献1参照)。しかし、このインクからなる硬化塗膜は、曲げや変形等に対する柔軟性は認められたが、本発明が目的とする、折り曲げや成型加工に対する柔軟性までは、得られなかった。
また、柔軟性および接着性に加えて、耐熱性にも優れた硬化塗膜を得る事を目的とした紫外線硬化型インクジェットインクとして、反応性モノマー、反応性オリゴマーおよび光重合開始剤を含有する紫外線硬化型インクジェットインクであって、概反応性モノマーがアクリロイル基以外のエステル結合および/または1つのエーテル結合を有する脂肪族アクリレートモノマーであり、さらに概反応性オリゴマーが、脂肪族アクリレートオリゴマーである紫外線硬化型インクジェットインクが開示されている(特許文献2参照)。しかし、このインクからなる硬化塗膜は、曲げや変形等に対する柔軟性は認められたが、本発明が目的とする、折り曲げや成型加工に対する軟性までは得られなかった。
特開2004−269690号公報 特開2006−160959号公報
本発明の目的は、吐出安定性と硬化性に優れ、かつ、柔軟性に優れた活性エネルギー線硬化塗膜を形成可能な活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インクを提供することにある。
本発明者らは、活性エネルギー線硬化性化合物、及び光重合開始剤を含有する活性エネルギー線硬化型インク組成物の硬化塗膜の架橋密度を低くする事で、塗膜に柔軟性を付与させることができることを想起し、その為には、少なくともインク中の反応性成分中に、単官能モノマーを50質量%以上用いる事で、優れた柔軟性を示す事を見出し、さらに50〜70質量%の範囲で単官能モノマーを含有させ、更には本発明で選択された単官能モノマーを用いる事で、活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インクの活性エネルギー線硬化性を低下させることなく、柔軟性に富んだ硬化塗膜が得られる事を見出し、本発明に至った。
即ち、本発明は、反応性化合物、光重合開始剤、さらに必要に応じて着色剤を含有する活性エネルギー線硬化性インクジェット記録用インク組成物であって、前記反応性化合物として、総量が全反応性化合物の50〜70質量%である単官能(メタ)アクリレートを含有し、前記単官能(メタ)アクリレートとして、フェノキシ基を有する(メタ)アクリレート、アルコキシ基を有する単官能(メタ)アクリレート、および4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートからなる群から選ばれた、一つ以上の単官能アクリレートの総量が、全反応性化合物中30質量%以上であることを特徴とする活性エネルギー線硬化性インクジェット記録用インク組成物を提供する。
本発明のエネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物は、良好な塗出安定性を示し、鮮明なカラー画像形成可能なエネルギー線硬化型インクジェット印刷機用インクであると共に、低照射量のエネルギー線で硬化する、高感度インクである。また、該インクによれば、得られたカラー画像を構成する塗膜としては、折り曲げや成型加工に対する耐性を有し、柔軟性に極めて優れた塗膜を形成することが可能である。またプラスティックフィルム等、フィルム形状の被塗布物への画像形成に最適である。また、さらにインク組成物の組成に調整を施すことにより、これら特性を維持しつつ、さらに塗膜の表面硬度の向上を実現することができる。
次に、本発明の実施形態を示すとともに、本発明を更に詳しく説明する。以下の記載において、「活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク」については、文中の意味が不明確とならない範囲において、「活性エネルギー線硬化型インク」「エネルギー線硬化型インク」または単に「インク」との語句を省略のための表現として併用する。
一般的に硬化塗膜の硬度および粘弾性特性は、活性エネルギー線硬化型モノマーや活性エネルギー線硬化型オリゴマー等の塗膜を構成する材料自体の性質と、硬化時の架橋密度等の架橋構造が密接に関係する。本発明は、単官能の活性エネルギー線硬化型モノマーを増量し、硬化塗膜の架橋密度を低密度に構成することにより、硬化塗膜に柔軟性を付与した。
本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インクとしては、少なくとも該インク中の反応性成分中に、単官能の活性エネルギー線硬化型モノマーである単官能(メタ)アクリレートを50質量%以上含有させる必要がある。その場合、通常活性エネルギー線硬化型インクは、単官能モノマーの増量に伴いエネルギー線硬化性が低下する傾向があるが、単官能(メタ)アクリレートの含有量を70質量%以下とし、本発明により選択された単官能モノマーを少なくとも30質量%含有させることで活性エネルギー線による塗膜硬化性の低下を抑え、低照射量での硬化を可能にして本発明のエネルギー線硬化型インク組成物の発明に至った。
すなわち、本願発明の活性エネルギー線硬化性インクジェット記録用インク中の反応性成分中には、単官能モノマーとして、フェノキシ基を有する(メタ)アクリレート、アルコキシ基を有する単官能(メタ)アクリレート、および4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートからなる群から選ばれた、一つ以上の単官能アクリレートを、その総量が少なくとも30質量%以上となるように含有しなければならない。
フェノキシ基を有する(メタ)アクリレートとしては、例えばフェノキシエチルアクリレート、EO変性フェノールアクリレート、PO変性フェノールアクリレート、EO変性ノニルフェノールアクリレート、PO変性ノニルフェノールアクリレート、EO変性クレゾールアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート(ECH変性フェノキシアクリレート)等が挙げられる。
また、アルコキシ基を有する単官能(メタ)アクリレートの例としては、2−メトキシエチルアクリレート、2−エトキシエチルアクリレート、エチルカルビトールアクリレート、メトキシトリトリエチレングリコールアクリレート、メトキシポリエチレングリコールアクリレート、メトキシブチルアクリレート等が挙げられる。
これら単官能(メタ)アクリレートの中でも4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートを含有させることにより、硬化塗膜の表面硬度を向上させることができる。硬化塗膜の表面硬度向上の点では、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートは、全反応性化合物中10質量%以上含有させることが好ましく、また30質量%以上含有させることがさらに好ましい。
また、これら単官能(メタ)アクリレートの中でも、フェノキシ基を有する(メタ)アクリレート、またはアルコキシ基を有する単官能(メタ)アクリレートを総量として、全反応性化合物中10質量%以上含有させることが、プラスティックに対する接着性が良好となるため好ましく、30質量%以上含有させることがさらに好ましい。特にポリカーボネート表面に対する接着性の向上効果が顕著である。
また、なかでもメトキシ基を有する(メタ)アクリレートを全反応性化合物中に10質量%以上含有させることが硬化性と接着性を併有させる上で好ましく、30質量%以上含有させることがさらに好ましい。
一方2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレートを含有させることにより、顔料の分散剤を溶解させることが容易になるため好ましい。
本願発明の活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インクには、上記フェノキシ基を有する(メタ)アクリレート、アルコキシ基を有する単官能(メタ)アクリレート、および4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートからなる群を構成する単官能アクリレート以外の単官能(メタ)アクリレートを含有させることができる。これら単官能(メタ)アクリレートモノマーは、特に限定するものではないが、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、アミル、2−エチルヘキシル、オクチル、ノニル、デシル、ラウリル、ヘキサデシル、ステアリル、シクロヘキシル、ベンジル、メトキシエチル、ブトキシエチル、フェノキシエチル、ノニルフェノキシエチル、グリシジル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノエチル、イソボルニル、ジシクロペンタニル、ジシクロペンテニル、ジシクロペンテニロキシエチル、テトラヒドロフルフリル、エトキシル化テロラヒドロフランなどの置換基を有する(メタ)アクリレート類、N−ビニル−2−ピロリドン、N-ビニル−2−カプロラクタム、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、4−ヒドロキシブチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、エチルへキシルビニルエーテル、ジエチレングリコールモノビニルエーテルなどのビニルモノマーが挙げられる。
本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インクには、硬化塗膜の良好な硬化性を発現させるために、硬化塗膜の柔軟性を損なわず、またインクジェット用インクとしての良好な吐出性を損なわない範囲で、多官能の活性エネルギー線硬化性化合物を含有させることができる。多環能の活性エネルギー線硬化性化合物としては、特に限定するものではないが、例えば、1.3−ブチレングリコール、1.4−ブタンジオール、1.5−ペンタンジオール、3−メチル−1.5−ペンタンジオール、1.6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1.8−オクタンジオール、1.9−ノナンジオール、トリシクロデカンジメタノール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール等のジ(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートのジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコール1モルに4モル以上のエチレンオキサイドもしくはプロピレンオキサイドを付加して得たジオールのジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA1モルに2モルのエチレンオキサイドもしくはプロピレンオキサイドを付加して得たジオールのジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン1モルに3モル以上のエチレンオキサイドもしくはプロピレンオキサイドを付加して得たトリオールのジまたはトリ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA1モルに4モル以上のエチレンオキサイドもしくはプロピレンオキサイドを付加して得たジオールのジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールのポリ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性リン酸(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性アルキルリン酸(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
本願発明の活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インクとしては、上記多官能の活性エネルギー線硬化型化合物のうち、二官能の(メタ)アクリレートを総量で全反応性化合物中10質量%以上含有することが好ましい。二官能の(メタ)アクリレートを総量で10質量%以上含有させることによって、インクジェット記録用インクとしての吐出性に必要な低粘度と、活性エネルギー線硬化型インクとしての塗膜硬化性をバランスよく併有させることが容易となる。
また多官能の活性エネルギー線硬化型化合物は、硬化性向上には効果的であるが、架橋密度が上昇して硬化塗膜の柔軟性が低下し易いため、使用は柔軟性を損なうことのないよう、最低限に留めることが好ましい。
本願発明の活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インクを構成する反応性成分は、上記の各種官能基を有する活性エネルギー線硬化性化合物を反応性化合物として、全反応性化合物中に総量が50質量%〜70質量%の単官能(メタ)アクリレートを含有させ、前記単官能(メタ)アクリレートとして、フェノキシ基を有する(メタ)アクリレート、アルコキシ基を有する単官能(メタ)アクリレート、および4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートからなる群から選ばれた、一つ以上の単官能アクリレートの総量が、全反応性化合物中30質量%以上であるように含有させ、硬化塗膜の柔軟性と、良好な硬化性を確保した上で、その他反応性成分を適宜調整することにより、柔軟性、硬化性を該活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インクの被記録材の特性、用途に合わせて調整し、またインクジェット記録用インクとして必要な吐出性を満たすための十分な低粘度その他のを満たすよう調整することが可能である。
すなわち、上記の活性エネルギー線硬化性化合物の種類と配合を調整して、本発明のエネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物の粘度を、25℃において100mPa.sec以下に調整する。
本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物は、上記単官能エネルギー線硬化性化合物に加え、光重合開始剤を必須成分とし、また必要に応じて、着色剤、表面張力調整剤、その他各種添加剤を含有させることができる。
本発明の光重合開始剤としては、用いる紫外線硬化性化合物を硬化できる公知慣用のものがいずれも使用できるが、特に好適に使用することができる開始剤として、分子開裂型または水素引き抜き型の光重合開始剤がある。
本発明に使用する光重合開始剤としては分子開裂型のものとして、ベンゾインイソブチルエーテル、2.4−ジエチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、ベンジル、2.4.6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキシド6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキシド、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン、ビス(2、6−ジメトキシベンゾイル)−2.4.4−トリメチルペンチルフォスフィンオキシドなどが好適に用いられ、さらにこれら以外の分子開裂型のものとして、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ベンゾインエチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オンおよび2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オンなどがある。これらはそれぞれ単独で用いても良いし二つ以上を併用しても良い。 更に水素引き抜き型の光重合開始剤として、ベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、イソフタルフェノン、4−ベンゾイル−4'−メチル−ジフェニルスルフィドなどがある。これらはそれぞれ単独で用いても良いし二つ以上を併用しても良い。また分子開裂型の光重合開始剤の一つ以上と併用してもよい。
また上記光重合開始剤に対し、増感剤として例えば、トリメチルアミン、メチルジメタノールアミン、トリエタノールアミン、p−ジエチルアミノアセトフェノン、p−ジメチルアミノ安息香酸エチル、p−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、N.N−ジメチルベンジルアミンおよび4.4'−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノンなどの、前述重合性成分と付加反応を起こさないアミン類を併用することもできる。もちろん、上記光重合開始剤や増感剤は、前述の紫外線硬化性化合物あるいはこれらよりなる組成物への溶解性に優れ、紫外線透過性を阻害しないものを選択して用いることが好ましい。
光重合開始剤と増感剤は紫外線硬化性化合物総量に対して0.1〜20質量%、好ましくは、7〜14質量%の範囲で用いることが好ましい。
本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インクに用いる着色剤としては、カラー画像形成を行う上で、従来よりインクジェットに使用されている顔料及び染料等の着色剤であれば得に限定するものではないが、顔料を用いることにより、インクによって形成される絵柄に良好な耐水性、耐光性を付与させることができ好ましい。使用する顔料としては例えば、アゾレーキ顔料、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料などのアゾ顔料、フタロシアニン顔料、アンスラキノン顔料、ペリレン顔料、キナクリドン顔料、イソインドリン顔料、ベンズイミダゾロン顔料、チオインジゴ顔料、ジオキサジン顔料、キノフタロン顔料などの多環式顔料、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック、蛍光顔料などの有機顔料、酸化チタン、酸化鉄系及びカーボンブラック系などの無機顔料などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。本実施形態で使用されるインクにおいては、色材濃度としては、インク全体の1質量%乃至20質量%であることが好ましい。
また、分散助剤として、各種顔料に応じたシナージストを用いることも可能である。これらの分散剤および分散助剤は、顔料100質量部に対し、1〜50質量部添加することが好ましい。
着色剤に顔料を用いた場合の顔料の分散は、その過程で顔料粒子の平均粒径が0.08〜0.5μmとなるよう微粒子化を行うことが好ましく、最大粒径は0.3〜10μm、好ましくは0.3〜3μmとなるよう、顔料、分散剤、分散媒体の選定、分散条件、ろ過条件等を適宜設定することができる。前記顔料の分散後の粒径を上記粒径範囲に入るように調整、管理することによって、ヘッドノズルの詰まりを抑制し、インクの保存安定性、インク透明性および硬化感度を維持することができる。
上記着色材の分散には、例えば、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテータ、ヘンシェルミキサ、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パールミル、湿式ジェットミル、ペイントシェーカー等を用いることができる。また、着色材の分散を行う際に、分散剤を添加することも可能である。分散剤としては、高分子分散剤を用いることが好ましく、高分子分散剤としてはAvecia社のSolsperseシリーズが挙げられる。
非吸収性の被記録材としてガラス、金属、プラスチックからなる基板上にエネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物からなる画像を形成するときは、これら被記録材表面の臨界表面張力と該インク組成物の表面張力とを勘案し、インク組成物の表面張力を、想定した被記録材の臨界表面張力より低く設定することにより、インク組成物による画像をハジキなく被記録材上に形成することができる。
このことから、本発明のエネルギー線硬化型インクジェットインクの表面張力は、ガラス、プラスティック、金属等の被吸収性媒体へのぬれと、吐出後の良好な液滴形成性、かつ該液滴が媒体上に着弾、硬化後に形成される画像の分解能等を考慮することが必要である。本発明では特に被記録材が柔軟性に富む、フィルムやプラスティックの場合に効果を発揮するため、特に、22mN/mより大きくかつ35mN/mより小さく設定される。なぜならば、画像の鮮明性や解像度維持の観点からドットの広がりを制御する事が重要となる為、通常はその表面張力の下限は22mN/mより大きく調整され、また安定した吐出性の確保、被吸収性部材上でのはじきの低減のため35mN/mより小さく調整されるからである。表面張力の調整は主に界面活性剤を表面張力調整剤として用い、その種類と量を変化させて、インクの表面張力を所定の数値範囲に調整することができる。
本発明において表面張力調整剤として使用する化合物は、一般に表面張力の調整に用いられる公知の化合物を特に問題なく用いる事ができる。例えば、アルコール類やグリコールエーテル類などの有機溶剤、イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、変性シリコンオイル等が挙げられる。
イオン性界面活性剤のうちアニオン性界面活性剤の例としては、ステアリン酸ナトリウム、オレイン酸カリウム、半硬化牛脂脂肪酸ナトリウム等の脂肪酸塩類;ドデシル硫酸ナトリウム、ドデシル硫酸トリ(2−ヒドロキシエチル)アンモニウム、オクタデシル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸エステル塩類;ノニルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、オクタデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム等のベンゼンスルホン酸塩類;ドデシルナフタレンスルホン酸ナトリウム、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物等のナフタレンスルホン酸塩類;スルホコハク酸ジドデシルナトリウム、スルホコハク酸ジオクタデシルナトリウム等のスルホコハク酸エステル塩類;ポリオキシエチレンドデシルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンドデシルエーテル硫酸トリ(2−ヒドロキシエチル)アンモニウム、ポリオキシエチレンオクタデシルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレン硫酸エステル塩類;ドデシルリン酸カリウム、オクタデシルリン酸ナトリウム等のリン酸エステル塩類等が挙げられる。
イオン性界面活性剤のうちカチオン性界面活性剤の例としては、酢酸オクタデシルアンモニウム、ヤシ油アミン酢酸塩等のアルキルアミン塩類;塩化ドデシルトリメチルアンモニウム、塩化オクタデシルトリメチルアンモニウム、塩化ジオクタデシルジメチルアンモニウム、塩化ドデシルベンジルジメチルアンモニウム等の第4級アンモニウム塩類が挙げられる。イオン性界面活性剤のうち両性イオン性活性剤の例としては、ドデシルベタイン、オクタデシルベタイン等のアルキルベタイン類;ドデシルジメチルアミンオキシド等のアミンオキシド類等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤の例としては、ポリオキシエチレンドデシルエーテル、ポリオキシエチレンヘキサデシルエーテル、ポリオキシエチレンオクタデシルエーテル、ポリオキシエチレン(9−オクタデセニル)エーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類;ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンフェニルエーテル類;ポリ酸化エチレン、コ−ポリ酸化エチレン酸化プロピレン等のオキシラン重合体類;ソルビタンドデカン酸エステル、ソルビタンヘキサデカン酸エステル、ソルビタンオクタデカン酸エステル、ソルビタン(9−オクタデセン酸)エステル、ソルビタン(9−オクタデセン酸)トリエステル、ポリオキシエチレンソルビタンドデカン酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンヘキサデカン酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンオクタデカン酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンオクタデカン酸トリエステル、ポリオキシエチレンソルビタン(9−オクタデセン酸)エステル、ポリオキシエチレンソルビタン(9−オクタデセン酸)トリエステル等のソルビタン脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレンソルビトール(9−オクタデセン酸)テトラエステル等のソルビトール脂肪酸エステル類;グリセリンオクタデカン酸エステル、グリセリン(9−オクタデセン酸)エステル等のグリセリン脂肪酸エステル類が挙げられる。
変性シリコンオイルの例としては、ポリエーテル変性シリコーンオイル、メチルスチレン変性シリコーンオイル、オレフィン変性シリコーンオイル、アルコール変性シリコンオイル、アルキル変性シリコーンオイル等が挙げられる。
表面張力調整剤としての有機溶剤の利用は可能であるが、揮発成分を含まないまたは揮発成分が少ない、というエネルギー線硬化型のインク組成物やクリアインク組成物の特徴の一つが失われるため、有機溶剤以外の表面張力調整剤を用いることが好ましく、特にエネルギー線硬化型化合物中に容易に溶解することなどから、各種有機基を導入した変性シリコーンオイルがより好ましい。
特に末端(メタ)アクリル変性シリコンオイル、末端エポキシ変性シリコンオイル等のラジカル反応性シリコーンオイルは、インク塗膜形成後の塗膜表面に過剰にブリードすることがなく、表面のべたつきや、表面を通してのシリコーンオイルの移行の問題が少ないため好ましい。
又、これら表面張力調整剤は、インク総量の0.05〜1質量%の範囲で用いることが好ましい。
本発明のインク組成物には、粘度の調整を目的として有機溶剤を用いることもできる。有機溶剤としては、本発明にある吐出安定性、被記録材料面に着弾した際の優れたインク濡れ性(はじき防止)を低下させないものを選択しなければならない。有機溶剤としては、ケトン、エステル、エーテル、アルコール、脂肪族及び芳香族炭化水素系などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。又、これらの有機溶剤は単独で用いるほか、2種類以上の併用も可能である。ただしこれら有機溶剤の過剰の使用は、揮発成分を含まないまたは揮発成分が少ないというエネルギー線硬化型のインク組成物やクリアインク組成物の特徴の一つが失わせるため、使用するにしても少量に留めることが好ましい。
本実施形態で使用されるインクには、上記説明した以外に様々な添加剤を用いることができる。例えば、インク組成物の保存性を高めるため、重合禁止剤を200〜20000ppm添加することができる。紫外線硬化型のインクは、加熱、低粘度化して射出することが好ましいので、熱重合によるヘッド詰まりを防ぐためにも重合禁止剤を入れることが好ましい。この他にも、必要に応じて、レベリング添加剤、マット剤、膜物性を調整するためのポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ゴム系樹脂、ワックス類を添加することができる。
本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インクを作製するには、基本的に上記活性エネルギー線硬化性化合物を主成分として、顔料、光重合開始剤、必要に応じて分散剤を加えて、混合、撹拌もしくは分散し、必要に応じて表面張力調整剤等の各種添加剤を添加して作製することができる。
なお顔料を添加せずに活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用クリアインクとすることもできる。
さらに、顔料及び分散剤と必要に応じて活性エネルギー線硬化性化合物を用いて顔料濃度の高い顔料分散液を作製しておき、活性エネルギー線硬化性化合物、光重合開始剤及び必要に応じてその他添加剤の混合物と、前記高濃度の顔料分散液とを混合してジェットプリンター用インクを作製してもよい。
以下に実施例を用いて本発明を更に具体的に説明する。特に断らない限り、「部」は「質量部」を表す。
(調製例1)
<高濃度顔料分散液>
カーボンブラック (#960 三菱化学社製) 10部
アジスパーPB821(分散剤 味の素ファインテクノ社製) 6部
ECH変性フェノキシアクリレート 14部
(アロニクスM−5710 東亞合成社製)
ジプロピレングリコールジアクリレート 70部
(ミラマーM−222 美源社製)
上記混合物を直径1mmのジルコニアビーズ360gと共に250mlのポリ瓶に入れ密栓し、ペイントコンディショナーで2時間分散処理して、高濃度顔料分散液aを作製した。
[実施例]
下記表1中の配合にて混合物を十分に撹拌、溶解した後、1.2μmのメンブレンフィルターを用いて、ろ過することにより、紫外線硬化型インクジェットプリンター用ブラックインクを得た。なお、下記表において「特定の単官能モノマー比率」とは、フェノキシ基を有する(メタ)アクリレート、アルコキシ基を有する単官能(メタ)アクリレート、および4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートからなる群から選ばれた、単官能モノマーが全モノマーの合計量に対して占める割合(質量%)である。
Figure 2008179810
エトキシビスフェノールAジアクリレート(A−BPE−10:新中村化学(株)製)
エチレンオキサイド付加トリメチロールプロパントリアクリレート
(SR9035:サートマー社製 )
ジプロピレングリコールジアクリレート (ミラマーM−222:美源製 )
2−ヒドロキシブチルアクリレート
4−ヒドロキシブチルアクリレート (4−HBA:大阪有機化学社製 )
フェノキシエチルアクリレート (V#192:大阪有機化学社製 )
ECH変性フェノキシアクリレート (アロニクスM−5710:東亞合成(株)製)
(別称 2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート)
メトキシトリエチレングリコールアクリレート
(NKエステルAM−30G 新中村化学社製)
メトキシポリエチレングリコールアクリレート(n=9)
(NKエステルAM−90G 新中村化学社製)
イソオクチルアクリレート (IO−AA:大阪有機化学社製 )
イルガキュア754 光重合開始剤 (チバ・スペシャリティー・ケミカルズ製 )
イルガキュア819 光重合開始剤 (チバ・スペシャリティー・ケミカルズ製 )
KF−351 ポリエーテル変性シリコンオイル (信越化学製 )
実施例1〜6、比較例1〜4にて作製した活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インクについて以下の項目の評価を行った。
[表面張力]
協和界面科学社製のウェルヘルミー型表面張力測定器:CBUP−A3を用いて、実施例及び比較例で作製した活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インクの表面張力を測定した。結果を表1に示す。
[粘度]
東機産業社製粘度測定器:TVE−20Lにて、実施例及び比較例において作製した活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インクの25℃の粘度を測定した。測定回転数は、20rpm/mimとした。結果を表1に示す。
[インク吐出性]
UV照射機能を備えたピエゾ式インクジェットプリンターにてJIS9201で規定する画像データN1を印刷し、目視にて以下の評価基準にて評価を行った。結果を表2に示す。
○:スジ、かすれ等の印字不良の全くない良好な画像を印刷することができた。
△:印刷サンプルを注視することにより、画像にわずかな乱れを確認することができる。
×:印刷サンプルの画像中に、スジまたはかすれ等の印刷の乱れが認められる。
[活性エネルギー線による硬化性]
各調整例で得られたインクを、ポリカーボネート板(1mm厚)に対してスピンコーターを用い2μmの膜厚で塗布し、次いでベルトコンベア式紫外線照射機にて1パス当たりエネルギー量200J/mの条件で照射し、タックフリーになるまでの照射エネルギー量の積算値を確認した。750J/m以内の積算値でタックフリーとなれば実用上問題なしとした。結果を表2に示す。
[柔軟性]
実施例および比較例で得られた活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インクを10μm厚のPETフィルムにバーコーターを用い約10μmの膜厚で塗装した。次いでベルトコンベア式紫外線照射機にて、1パス当たりエネルギー量200J/mの条件で照射し、タックフリーになるまでの照射エネルギー量の積算値を確認した。少なくとも600J/mの照射量が必要であったが、塗膜がタックフリーになるまで照射したところ1000J/m以下の照射量で照射されたすべての塗膜がタックフリーとなり、黒インクからなる硬化塗膜が塗装されたペットフィルムが得られた。得られたペットフィルムを1cm×5cmの短冊状に切断し、両端を左右の手の親指と人差し指で持ち、左右の手の指同士を接触させながら右手と左手を交互に前後に動かして「手揉み」を10回行い、以下の評価基準で評価を行った。結果を表2に示す。
◎:ルーペを用いても塗膜にひび割れが確認できない。
○:ルーペを用いると塗膜にひび割れが発生していることが確認できるが、目視ではほとんど確認できない。
△:塗膜に目視可能なひび割れが発生するが粉落ちは発生しない。
×:粉落ちが発生する。
[塗膜の伸びやすさ]
柔軟性の評価に用いた試料と同様で形状だけが1cm×10cmの測定用ペットフィルムを作製し、図1に示すような150℃に加熱したホットプレートの隅を用いて、サンプルの両端を荷重2kg速度 10mm/sec、で伸長し約25mmの長さだけ伸長させた。結果を表2に示す。
◎:ルーペを用いても塗膜にひび割れが確認できない。
○:ルーペを用いると塗膜にひび割れが発生していることが確認できるが、目視ではほとんど確認できない。
△:塗膜に目視可能なひび割れが発生した。
×:塗膜に亀裂が生じ、剥がれ落ちた。
[耐溶剤性]
実施例及び比較例で得られた活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インクをポリカーボネート板(1mm厚)にスピンコーターにて2μmの膜厚で塗布し、次いでベルトコンベア式紫外線照射機にて1パス当たりエネルギー量200J/mの条件でタックフリーとなるまでの照射し硬化した。得られた塗膜をエタノールを浸した綿棒にて、荷重約100gにて往復10回こすった後の塗膜状態を以下の評価基準を用いて目視で確認した。結果を表2に示す。
◎:10回塗膜を擦っても塗膜は何ら影響を受けなかった
○:10回塗膜を擦ったあと、塗膜は剥がれないが擦った部分の光沢が僅かに低下した。
△:5〜10回で塗膜がはがれた。
×:1〜4回で塗膜がはがれた。
[接着性:クロスカットテープ剥離試験]
Figure 2008179810
実施例1〜8および比較例1の結果より、硬化塗膜に柔軟性を付与する為には、インク中の反応性成分中の単官能含有比率が50質量%以上必要である事がわかる。また、比較例4との比較より、耐溶剤性は単官能含有比率70質量%以下であることが必要である事が確認できる。
実施例1、4,5は比較例2、3とのの比較の結果、4−ヒドロキシブチルアクリレートが30質量%以上の配合されている結果、良好な柔軟性、塗膜の伸び易さに加えて十分な硬化性を示す事が確認できる。また実施例2及び3は、比較例2、3との結果から、フェノキシ基を有するアクリレートが30質量%以上配合されている結果、良好な柔軟性、塗膜の伸びやすさに加えて十分な硬化性を示す事が確認できる。さらに実施例6と比較例2、3との比較から、4−ヒドロキシブチルアクリレートとフェノキシ基を有するアクリレートの合計が、30質量%以上配合されているため、良好な柔軟性、塗膜の伸び易さに加えて十分な硬化性を示すことが確認出来る。さらに実施例7,8と比較例2,3との比較よりアルコキシ基を有するアクリレートが30質量%以上配合されている結果、良好な柔軟性、塗膜の伸びやすさに加えて十分な硬化性を示す事が確認できる。
さらに、使用する開始剤を変更して、単官能モノマーの配合量と柔軟性、塗膜の伸び易さ及び特定の単官能モノマーの配合量と硬化性向上の関係を調べた。
(単官能モノマー配合量と柔軟性)
下記表3に示す配合にて実施例7,8と比較例5,6の活性エネルギー線硬化性インクジェット記録用インクを作製し、実施例1〜6、比較例1〜4におけると同様の測定方法にてインク物性及び塗膜物性を測定した。結果を表3に示す。
Figure 2008179810
イルガキュア754 (光重合開始剤 チバ・スペシャリティー・ケミカルズ製)
イルガキュア819 (光重合開始剤 チバ・スペシャリティー・ケミカルズ製)
DBE 4−ジメチルアミノ安息香酸メチル
単官能モノマー量が全反応性化合物中50〜70質量%である実施例9及び10が良好な柔軟性、塗膜の伸び易さを示すのに対して、比較例5及び6は柔軟性に劣るのがわかる。なおいずれの実施例、比較例についても吐出性は良好であった。
さらに上記の範囲に単官能モノマー量を規定した際に、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートの添加量が、活性エネルギー線硬化性インクジェット記録用インク組成物の硬化性に与える影響を、またフェノキシ基を有する(メタ)アクリレートの添加量、あるいは4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートとの合計配合量が硬化性に与える影響を同様に確認した。
(4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートまたはフェノキシ基を有する(メタ)アクリレートの添加量が硬化性に及ぼす影響の確認)
以下表4及び表5に示すインク配合で実施例11〜実施例17及び比較例7〜10の活性エネルギー線硬化性インクジェット記録用インクを作製し、実施例1〜8、比較例1〜4と同様の方法を用いて物性の測定を行った。
Figure 2008179810
Figure 2008179810
表4および表5から明らかなように、特定の単官能モノマーを30質量%以上含有する活性エネルギー線硬化性インクジェット記録用インク組成物は、柔軟性、塗膜の伸び易さとともに優れた硬化性を有することがわかる。なお吐出性はいずれの実施例、比較例についても良好であった。
(硬化塗膜の表面硬度の測定)
4−ヒドロキシブチルアクリレートの添加が硬化塗膜の表面硬度向上に及ぼす効果を確認するために、実施例11、実施例15〜17について鉛筆硬度を用いた塗膜硬度試験を行った。試験は各実施例で作製したインク組成物を、スライドガラス上にスピンコータを用いて6μmの厚さに塗布して塗膜を形成し、ベルトコンベア式紫外線照射機で600J/mの紫外線を照射して塗膜を完全に硬化させた。硬化塗膜上に各硬度を有する鉛筆硬度測定用鉛筆の先端を接触させ、45度の角度、200gの加重で鉛筆を先端方向に押し出すように、速度0.5〜1mm/secで7mmの距離を動かして、塗膜上に形成されるきず跡を観察した。
3回ほど上記操作を繰り返し、形成される擦過痕の深さと大きさを以下の基準で評価した。
○・・・きず跡がほとんど形成されず、確認するのが困難である。
△・・・長さ3mm以下の浅いきず跡が形成され容易に確認できる。
×・・・長さ5mm以上の深いきず跡が形成される。
Figure 2008179810
上記実施例の硬化塗膜の表面硬度は少なくともB〜2B以上あり、実使用可能なものであった。4−ヒドロキシブチルアクリレートとフェノキシエチルアクリレートの総量を同一にしつつ、4−ヒドロキシブチルアクリレートの添加量を増加させると、表5及び表6から明らかなように、吐出性、硬化性、柔軟性、塗膜の伸び易さ、及び耐溶剤性といった諸特性を維持しつつ、硬化塗膜の表面硬度を向上させることができるのがわかる。
本発明は、エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物において、吐出安定性に優れ、かつ、柔軟性と硬化性に優れたエネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物を提供するのに有用である。

Claims (7)

  1. 反応性化合物、光重合開始剤、さらに必要に応じて着色剤を含有する活性エネルギー線硬化性インクジェット記録用インク組成物であって、前記反応性化合物として、総量が全反応性化合物の50〜70質量%である単官能(メタ)アクリレートを含有し、前記単官能(メタ)アクリレートとして、フェノキシ基を有する(メタ)アクリレート、アルコキシ基を有する単官能(メタ)アクリレート、および4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートからなる群から選ばれた、一つ以上の単官能アクリレートの総量が、全反応性化合物中30質量%以上であることを特徴とする活性エネルギー線硬化性インクジェット記録用インク組成物。
  2. 前記単官能(メタ)アクリレートとして、フェノキシ基を有する(メタ)アクリレートまたは、アルコキシ基を有する単官能(メタ)アクリレートを、総量が全反応性化合物中10質量%以上含有する請求項1に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物。
  3. 前記単官能(メタ)アクリレートとして、メトキシ基を有する(メタ)アクリレートを、全反応性化合物中10質量%以上含有する請求項2に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物。
  4. 前記単官能(メタ)アクリレートとして、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートを含有する請求項1に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物。
  5. 二官能の(メタ)アクリレートを総量で、全反応性化合物中10質量%以上含有する請求項1に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物。
  6. 前記単官能(メタ)アクリレートとして、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレートを含有する請求項1に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物。
  7. 前記活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物は被印刷物をフィルムとして用いられるものである請求項1〜6のいずれか1項に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物。
JP2007336354A 2006-12-28 2007-12-27 活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物 Active JP5493269B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007336354A JP5493269B2 (ja) 2006-12-28 2007-12-27 活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006354843 2006-12-28
JP2006354843 2006-12-28
JP2007336354A JP5493269B2 (ja) 2006-12-28 2007-12-27 活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008179810A true JP2008179810A (ja) 2008-08-07
JP5493269B2 JP5493269B2 (ja) 2014-05-14

Family

ID=39723946

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007336354A Active JP5493269B2 (ja) 2006-12-28 2007-12-27 活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5493269B2 (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010058816A1 (ja) * 2008-11-21 2010-05-27 日立マクセル株式会社 エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物
WO2010140360A1 (ja) * 2009-06-05 2010-12-09 株式会社Dnpファインケミカル 活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物
JP2011195724A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Seiko Epson Corp インクジェット記録用放射線硬化型インク組成物、ならびにインクジェット記録方法
JP2011235477A (ja) * 2010-05-07 2011-11-24 Seiko Epson Corp 画像記録方法
JP2012206367A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Seiko Epson Corp インクジェット描画方法および記録物
JP2012206364A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Seiko Epson Corp インクジェット描画方法および記録物
WO2013027672A1 (ja) * 2011-08-23 2013-02-28 サカタインクス株式会社 光硬化型インクジェット印刷用インク組成物、印刷物、及び、成形加工品
JP2013518974A (ja) * 2010-02-05 2013-05-23 カンブリオス テクノロジーズ コーポレイション 感光性インク組成物および透明導体ならびにこれらの使用方法
JP2015117359A (ja) * 2013-11-14 2015-06-25 株式会社リコー 活性エネルギー線硬化型インクジェットインク、インク収容容器、並びにインクジェット吐出装置、硬化物、及び加飾体
JP5800968B1 (ja) * 2014-08-08 2015-10-28 株式会社Dnpファインケミカル 活性エネルギー線硬化型インク組成物、このインク組成物を用いた積層体、及び基材上に像を形成する像形成方法
JP2016007719A (ja) * 2014-06-23 2016-01-18 セイコーエプソン株式会社 液体収容容器、液体組成物注入方法
JP2016196658A (ja) * 2016-07-01 2016-11-24 日立マクセル株式会社 エネルギー線硬化型プライマーインク
JP2019059087A (ja) * 2017-09-26 2019-04-18 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 装飾フィルム
JP7438322B2 (ja) 2020-02-27 2024-02-26 富士フイルム株式会社 着色組成物、着色硬化膜の製造方法、着色硬化膜、カラーフィルタ、有機el表示装置

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002179967A (ja) * 2000-12-18 2002-06-26 Dainippon Ink & Chem Inc 紫外線硬化型ジェットインク組成物及びその製造方法
JP2003192944A (ja) * 2001-10-19 2003-07-09 Konica Corp インクジェット記録用インクとそれを用いたインクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
JP2003192943A (ja) * 2001-10-19 2003-07-09 Konica Corp インクジェット記録用インクとそれを用いたインクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
JP2003292855A (ja) * 2002-04-08 2003-10-15 Konica Corp インクジェット記録用インクおよび画像形成方法
JP2005154537A (ja) * 2003-11-25 2005-06-16 Konica Minolta Medical & Graphic Inc インク及びインクジェット記録方法
JP2006169419A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Toyo Ink Mfg Co Ltd ポリ塩化ビニルシート用活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ
JP2006298951A (ja) * 2005-04-15 2006-11-02 Toyo Ink Mfg Co Ltd 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物
JP2007332166A (ja) * 2004-09-29 2007-12-27 Taiyo Ink Mfg Ltd 光硬化性白色インク組成物
JP2008063556A (ja) * 2006-08-11 2008-03-21 Chisso Corp 光硬化性インクジェットインク
JP2008133335A (ja) * 2006-11-28 2008-06-12 Chisso Corp インクジェット用インクおよび当該インクにより得られる硬化膜形成方法
JP2008156443A (ja) * 2006-12-22 2008-07-10 Chisso Corp 光硬化性インクジェット用インク

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002179967A (ja) * 2000-12-18 2002-06-26 Dainippon Ink & Chem Inc 紫外線硬化型ジェットインク組成物及びその製造方法
JP2003192944A (ja) * 2001-10-19 2003-07-09 Konica Corp インクジェット記録用インクとそれを用いたインクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
JP2003192943A (ja) * 2001-10-19 2003-07-09 Konica Corp インクジェット記録用インクとそれを用いたインクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
JP2003292855A (ja) * 2002-04-08 2003-10-15 Konica Corp インクジェット記録用インクおよび画像形成方法
JP2005154537A (ja) * 2003-11-25 2005-06-16 Konica Minolta Medical & Graphic Inc インク及びインクジェット記録方法
JP2007332166A (ja) * 2004-09-29 2007-12-27 Taiyo Ink Mfg Ltd 光硬化性白色インク組成物
JP2006169419A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Toyo Ink Mfg Co Ltd ポリ塩化ビニルシート用活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ
JP2006298951A (ja) * 2005-04-15 2006-11-02 Toyo Ink Mfg Co Ltd 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物
JP2008063556A (ja) * 2006-08-11 2008-03-21 Chisso Corp 光硬化性インクジェットインク
JP2008133335A (ja) * 2006-11-28 2008-06-12 Chisso Corp インクジェット用インクおよび当該インクにより得られる硬化膜形成方法
JP2008156443A (ja) * 2006-12-22 2008-07-10 Chisso Corp 光硬化性インクジェット用インク

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5583595B2 (ja) * 2008-11-21 2014-09-03 日立マクセル株式会社 エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物
WO2010058816A1 (ja) * 2008-11-21 2010-05-27 日立マクセル株式会社 エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物
WO2010140360A1 (ja) * 2009-06-05 2010-12-09 株式会社Dnpファインケミカル 活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物
US20120077896A1 (en) * 2009-06-05 2012-03-29 Dnp Fine Chemicals Co Ltd Active energy ray curable-type inkjet recording ink composition
CN102459476A (zh) * 2009-06-05 2012-05-16 Dnp精细化工股份有限公司 活性能量射线固化型喷墨记录用油墨组合物
CN104194492A (zh) * 2009-06-05 2014-12-10 Dnp精细化工股份有限公司 活性能量射线固化型喷墨记录用油墨组合物
US9534124B2 (en) 2010-02-05 2017-01-03 Cam Holding Corporation Photosensitive ink compositions and transparent conductors and method of using the same
JP2013518974A (ja) * 2010-02-05 2013-05-23 カンブリオス テクノロジーズ コーポレイション 感光性インク組成物および透明導体ならびにこれらの使用方法
JP2011195724A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Seiko Epson Corp インクジェット記録用放射線硬化型インク組成物、ならびにインクジェット記録方法
JP2011235477A (ja) * 2010-05-07 2011-11-24 Seiko Epson Corp 画像記録方法
JP2012206367A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Seiko Epson Corp インクジェット描画方法および記録物
JP2012206364A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Seiko Epson Corp インクジェット描画方法および記録物
CN103890110B (zh) * 2011-08-23 2016-08-24 阪田油墨股份有限公司 光固化型喷墨印刷用油墨组合物、印刷物及成形加工品
WO2013027672A1 (ja) * 2011-08-23 2013-02-28 サカタインクス株式会社 光硬化型インクジェット印刷用インク組成物、印刷物、及び、成形加工品
JPWO2013027672A1 (ja) * 2011-08-23 2015-03-19 サカタインクス株式会社 光硬化型インクジェット印刷用インク組成物、印刷物、及び、成形加工品
US9102839B1 (en) 2011-08-23 2015-08-11 Sakata Inx Corporation Photocurable inkjet printing ink composition, printed matter and molded article
CN103890110A (zh) * 2011-08-23 2014-06-25 阪田油墨股份有限公司 光固化型喷墨印刷用油墨组合物、印刷物及成形加工品
JP2015117359A (ja) * 2013-11-14 2015-06-25 株式会社リコー 活性エネルギー線硬化型インクジェットインク、インク収容容器、並びにインクジェット吐出装置、硬化物、及び加飾体
JP2016007719A (ja) * 2014-06-23 2016-01-18 セイコーエプソン株式会社 液体収容容器、液体組成物注入方法
WO2016021655A1 (ja) * 2014-08-08 2016-02-11 株式会社Dnpファインケミカル 活性エネルギー線硬化型インク組成物、このインク組成物を用いた積層体、及び基材上に像を形成する像形成方法
JP5800968B1 (ja) * 2014-08-08 2015-10-28 株式会社Dnpファインケミカル 活性エネルギー線硬化型インク組成物、このインク組成物を用いた積層体、及び基材上に像を形成する像形成方法
JP2016196658A (ja) * 2016-07-01 2016-11-24 日立マクセル株式会社 エネルギー線硬化型プライマーインク
JP2019059087A (ja) * 2017-09-26 2019-04-18 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 装飾フィルム
JP7156785B2 (ja) 2017-09-26 2022-10-19 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 装飾フィルム
JP7438322B2 (ja) 2020-02-27 2024-02-26 富士フイルム株式会社 着色組成物、着色硬化膜の製造方法、着色硬化膜、カラーフィルタ、有機el表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5493269B2 (ja) 2014-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5493269B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物
KR101643597B1 (ko) 활성 에너지선 경화성 잉크젯 기록용 잉크
JP4899430B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ
JP4595535B2 (ja) エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物を用いた画像形成方法
EP3470477B1 (en) Radiation-curable ink jet ink composition and ink jet recording method
CN112094538B (zh) 放射线固化型喷墨组合物以及喷墨方法
CN111546775B (zh) 喷墨方法及喷墨装置
JP7031451B2 (ja) インクジェット方式による積層体の製造方法、及び活性エネルギー線硬化型インク
US20200255677A1 (en) Radiation-curable ink jet composition and recording method
JP2007031667A (ja) エネルギー線硬化型インクジェット記録用クリアインク組成物
JP2006176734A (ja) インクジェット用紫外線硬化型インク及びインクジェット記録方法
JP2017088805A (ja) 活性エネルギー線硬化型組成物、活性エネルギー線硬化型インク、組成物収容容器、2次元又は3次元の像の形成方法及び形成装置、並びに成形加工品
CN112094537A (zh) 放射线固化型喷墨组合物及记录方法
JP2008163206A (ja) 活性エネルギー線硬化型インクジェット記録用インク組成物
JP5930646B2 (ja) エネルギー線硬化型非水系インクジェットインク組成物
JP5617228B2 (ja) 紫外線硬化型インクジェット記録用インク組成物
JP2017095577A (ja) 活性エネルギー線硬化型組成物、活性エネルギー線硬化型インク、組成物収容容器、像の形成方法及び形成装置、2次元又は3次元の像、並びに成形加工品
JP6741221B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型組成物、活性エネルギー線硬化型インク、組成物収容容器、2次元又は3次元の像の形成方法及び形成装置
CN110951321A (zh) 放射线固化型喷墨组合物及喷墨记录方法
JP4173331B2 (ja) インクジェットインク組成物およびインクジェット印写物の製造方法
JP7283527B1 (ja) 活性エネルギー線硬化型インクジェット用インク組成物、組成物収容容器、2次元又は3次元の像形成装置、2次元又は3次元の像形成方法、硬化物、及び加飾体
WO2018235748A1 (ja) 活性エネルギー線硬化型インク組成物、このインク組成物を用いた積層体、及び基材上に像を形成する像形成方法、及び印刷物の製造方法
JP7465704B2 (ja) インク組成物、それに用いられる分散液、その硬化膜であるインク硬化膜層が形成された積層体、像形成方法、及び印刷物の製造方法
CN113444397A (zh) 放射线固化型喷墨组合物及喷墨方法
JP7369533B2 (ja) インクジェット用インクセット、および、インクジェット記録方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130423

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130515

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5493269

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250