JP2008137454A - 作業機の盗難防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】盗難防止モードの設定およびその解除が確実に行なえる作業機の盗難防止装置を提供する。
【解決手段】この盗難防止装置は、クレーンに装備されている非常停止スイッチ50、および操作レバー32、33、34、35、36L、36Rの操作信号がそれぞれ入力されるとともに、アンロード弁30を制御可能な制御装置51を備えている。そして、この制御装置51は、非常停止スイッチ50および各操作レバーの操作に基づいて、盗難防止モードの設定およびその解除が可能であり、その設定は、アンロード弁30をアンロード作動にするとともに、各操作レバーの操作に応じて暗証データを設定するようになっており、また、その解除は、各操作レバーの操作に応じて認証データを設定し、暗証データと認証データとを比較して、相互が一致したときにのみアンロード弁30をオンロード作動にするようになっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、荷役機械、建設機械、あるいは土木機械等の作業機の盗難防止装置に関するものである。
近年、クレーン車、高所作業車、ホイールローダ、あるいはパワーショベル等のように、作業装置が搭載された作業機の盗難が増加しており、このための対策として、この種の作業機に盗難防止装置を取り付ける技術が各種提案されている。
例えば、油圧回路にアンロード弁を備えたクレーン等の作業装置を搭載した作業機において、作業装置のアウトリガを伸長して作業機を走行不能な状態にしてから、作業装置を遠隔操作するための遠隔操作器で所定の操作を行ない、その所定の操作内容を暗証データとして記憶するとともに、作業装置のアンロード弁をアンロ−ド状態にした盗難を防止するための状態とし、その状態で作業機を保管するようにした盗難防止装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載の技術によれば、その盗難を防止するための状態(以下、「盗難防止モード」ともいう)のままでは、作業装置のアンロード弁がアンロ−ド状態にあるので作業機を稼動することはできない。そのため、アウトリガを収容不能なので、作業機は走行不能であり盗難を防止することができる。なお、作業機を再び稼動可能にするには、遠隔操作器で所定の操作を行なったときの操作内容と記憶している暗証データとを照合し、照合結果が同じであれば、アンロード弁をオンロード状態に切り換え、これにより盗難防止モードを解除して、作業機を稼動可能にすることができるようになっている。
特開2006−1421号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の盗難防止装置では、盗難防止モードの設定およびその解除のための操作内容が遠隔操作器の操作に基づいているので、例えば遠隔操作器を紛失してしまった場合には、遠隔操作器での操作内容を暗証データとして、盗難防止モードの設定をすることができず、盗難防止装置として機能をなさない。また、例えば暗証データを記憶した後で、遠隔操作器を紛失してしまった場合には、作業機の持ち主であっても盗難防止モードの解除のための操作が行えない。そのため、作業機を再び稼動することができず、本来の作業に支障を来たすことになる。
さらに、上記のような作業装置の遠隔操作器は、通常、電池(一次電池や二次電池等)を電源に用いて電波による無線通信を行なうことで、作業装置の遠隔操作を可能にしているので、例えば遠隔操作器の電池不足により操作内容を送信できなかったり、あるいは、周囲のノイズ等の影響により操作内容の送受信ができなかったりしたときであっても同様の問題が生じる。また、遠隔操作器を装備していない作業機の場合には、上記技術そのものが適用できない。
そこで、本発明は、作業機の盗難防止装置における上記問題を解決するものであって、盗難防止モードの設定およびその解除が確実に行なえる作業機の盗難防止装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、作業装置が搭載された作業機のエンジンを動力源とする油圧ポンプと、前記作業装置を駆動するための油圧アクチュエーターと、前記油圧ポンプから吐出される圧油の流れを制御して前記油圧アクチュエーターにその駆動に必要な圧油を給排する制御弁と、前記制御弁を手動で操作するための手動操作手段と、前記油圧アクチュエーターを作動不能にするように前記油圧ポンプから吐出される圧油をアンロード可能なアンロード弁とを備えた作業機に用いられ、その盗難を防止するための盗難防止装置であって、前記作業装置に装備されて盗難防止モードの設定およびその解除をするための信号をそれぞれ出力可能なモード切換手段と、前記モード切換手段の信号および前記手動操作手段の操作信号がそれぞれ入力されるようになっており、前記モード切換手段からの信号に応じて、前記アンロード弁をアンロード状態およびオンロード状態のいずれかに切り換え可能な制御装置とを備え、前記制御装置は、前記モード切換手段から盗難防止モードを設定すべき信号が入力されたときには、前記アンロード弁をアンロード状態に制御するとともに、その後且つ前記作業装置の電源切断前までの間に入力された前記手動操作手段からの操作信号の内容を暗証データとして記憶する盗難防止モード設定手段と、前記作業装置の電源投入後且つ前記モード切換手段から盗難防止モードを解除すべき信号が入力される前までの間に入力された前記手動操作手段からの操作信号の内容を認証データとして記憶し、前記モード切換手段から盗難防止モードを解除すべき信号が入力されたときには、前記記憶している暗証データと当該記憶した認証データとを比較して、相互が一致したときにのみ前記アンロード弁をオンロード状態に制御する盗難防止モード解除手段とを備えていることを特徴としている。
ここで、上記手動操作手段としては、例えば作業装置に装備されている操作レバーを好適に対応させることが可能であり、また、上記モード切換手段としては、例えば同じく作業装置に装備されている非常停止スイッチを好適に対応させることが可能である。
本発明に係る作業機の盗難防止装置を使用するには、まず、作業機を保管するときは、オペレータは、例えばアウトリガを伸長して作業機が走行不能になる状態にした後、盗難防止のための操作を行なう。この盗難防止のための操作は、オペレータが、上記モード切換手段を盗難防止モードを設定すべき状態に切り換える。これによって、盗難防止モードを設定すべき信号が制御装置に出力され、制御装置は、この信号が入力されたときには、アンロード弁をアンロード状態に切り換える制御をするようになっているので、これにより、作業機は稼動できない状態となる。そのため、作業機は走行不能となり盗難を防止することができる。
そして、オペレータは、手動操作手段によって暗証データを設定する操作をし、その後、作業装置の電源をOFFにして作業機を保管するようにする。これによって、制御装置は、モード切換手段を操作して盗難防止モードを設定すべき信号が入力され、その後且つ前記作業装置の電源切断前までの間に入力された前記手動操作手段からの操作信号の内容を暗証データとして記憶するようになっているので、モード切換手段を切り換えてから作業装置の電源をOFFにするまでの間に行なった手動操作手段の操作内容が、暗証データとして制御装置で記憶される。
次に、作業機で作業を再び開始するときには、オペレータは、まず、作業機を保管したときと同じ手順で手動操作手段の操作を行い、その後、モード切換手段を盗難防止モードを解除すべき状態に切り換える。これによって、制御装置は、作業装置の電源投入後且つモード切換手段から盗難防止モードを解除すべき信号が入力される前までの間に入力された手動操作手段からの操作信号の内容を認証データとして記憶し、その認証データと暗証データとが一致しているときにのみアンロード弁をオンロード状態にするようになっているので、作業装置の作動が可能となり、また、作業機が再び走行可能になる。これに対し、作業機を保管したときと同じ手順で手動操作手段の操作が行われない場合は、作業装置の油圧回路がアンロード弁によってアンロード状態に維持されているので、作業装置が作業機の走行不能な状態に保持される。したがって、例えば作業機を自走させて盗むことは不可能である。
つまり、本発明に係る作業機の盗難防止装置によれば、例えば手動操作手段を何も操作せずにモード切換手段を切り換えた場合や、記憶している暗証データと違う操作を手動操作手段で行ってからモード切換手段を切り換えてもアンロード弁はアンロード状態を保持する。これにより、仮に、作業機のエンジンキースイッチを破壊したり、不正な合鍵等を用いてエンジンを始動させ、作業機を自走させようとしても、作業装置の油圧回路がアンロード弁によってアンロード状態に維持された状態にあるので、作業装置の油圧アクチュエーターは作動不能であり、作業装置が作業機の走行不能な状態に保持される。したがって、作業機を自走させて盗むことが防止される。
そして、本発明に係る作業機の盗難防止装置によれば、上述した暗証データの設定および、照合のための認証データの設定がいずれも作業装置に装備されている手動操作手段およびモード切換手段の操作に基づいてなされるようになっているので、例えば上記例示したような、遠隔操作器の操作に基づいている盗難防止装置に比べて紛失のおそれがなく、そのため、作業機の持ち主が本来の作業に支障を来すこともない。さらに、遠隔操作器の紛失以外にも、例えば電池不足により操作内容を送信できなかったり、あるいは、周囲のノイズ等の影響により操作内容の送受信ができないといった問題が生じることもない。また、本発明に係る作業機の盗難防止装置は、手動操作手段としては、例えば作業装置に通常装備されている操作レバーを好適に対応させることが可能であり、また、モード切換手段としては、例えば同じく作業装置に通常装備されている非常停止スイッチを好適に対応させることが可能なので、通常の作業機であれば、作業機全般に本発明に係る作業機の盗難防止装置を採用可能である。
上述のように、本発明によれば、作業装置に装備されている手動操作手段およびモード切換手段の操作に基づいて暗証データおよび認証データの設定ができるので、盗難防止モードの設定およびその解除が確実に行なえる作業機の盗難防止装置を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。
図1は、本発明に係る盗難防止装置を備えた作業装置の一実施形態のクレーンが搭載された作業機を説明する図であり、同図では、そのクレーンのアウトリガを接地させた状態での側面図を示している。また、図2は、本発明に係る盗難防止装置の一実施形態である盗難防止装置およびクレーンの油圧回路の構成図である。
図1に示すように、この車両搭載型のクレーンCは、車両1の荷台2と運転室3との間のシヤーシフレーム4上に、ベース5が連結固定されている。そして、そのベース5上にコラム6が旋回自在に設けられ、さらに、このコラム6の上端部に、多段伸縮ブームであるブーム7が起伏自在に枢支されている。また、このコラム6には、ウインチ(図示略)が設けられており、このウインチからワイヤロープ10をブーム7の先端部に導いて、ブーム7の先端部の滑車(図示略)を介してフック11を掛け回すことにより、フック11がブーム7の先端部から吊下されている。また、上記ベース5の左右両側には、アウトリガ8L、8Rが設けられている。さらに、ベース5の所定の位置には、非常停止スイッチ50が設けられている。
そして、この車両搭載型のクレーンCは、図2に示すように、油圧ポンプ21を備えて構成されている。この油圧ポンプ21は、車両1のエンジン19を動力源としており、この車両1のエンジン19に連結されたPTO(パワーテイクオフ)20を介して作動するようになっている。そして、この油圧ポンプ21は、油圧ポンプ21から吐出される圧油が主管路27に供給され、この主管路27はコントロールバルブ9に接続されており、さらに、このコントロールバルブ9の戻り管路29は、タンク28に接続されている。なお、主管路27の途中部分には、アンロード弁30が介装されている。そして、このアンロード弁30は、制御装置51に接続されており、制御装置51から所定の信号が入力されることで、油圧ポンプ21から吐出される圧油をタンク28に戻すアンロード作動、および油圧ポンプ21から吐出される圧油をコントロールバルブ9に供給するオンロード作動の切り換えが可能になっている。なお、この制御装置51は、車両1のエンジン19に連結されたPT020の作動と連動して電源が供給されるようになっている。
ここで、上記コントロールバルブ9は、上記アウトリガ8L、8Rおよび上記クレーンCを駆動するための各油圧アクチュエーターに、その駆動に必要な圧油を給排する制御弁が積層されたスタック型のコントロールバルブである。
詳しくは、同図に示すように、アウトリガ用油圧シリンダ16L、16Rは、その駆動に必要な圧油を給排可能なアウトリガ用切換弁26L、26Rにそれぞれ接続されている。そして、上記アウトリガ8L、8Rは車両1の走行時には、これらアウトリガ用油圧シリンダ16L、16Rを縮小することで格納し、クレーン作業時にはアウトリガ用油圧シリンダ16L、16Rを伸長することで接地し、車両1の安定を確保可能になっている。
また、同図に示すように、旋回用油圧モータ12は、その駆動に必要な圧油を給排可能な旋回用切換弁22に接続されており、上記コラム6はこの旋回用油圧モータ12で左右に旋回可能になっている。また、ブーム伸縮用油圧シリンダ13は、その駆動に必要な圧油を給排可能なブーム伸縮用切換弁23に接続され、さらに、ブーム起伏用油圧シリンダ14は、その駆動に必要な圧油を給排可能なブーム起伏用切換弁24に接続されている。これにより、上記ブーム7は、ブーム伸縮用油圧シリンダ13の伸縮によって伸縮され、ブーム起伏用油圧シリンダ14によって起伏されるようになっている。また、ウインチ用油圧モータ15は、その駆動に必要な圧油を給排可能なウインチ用切換弁25に接続されており、上記フック11は、このウインチ用油圧モータ15で巻上巻下作動されるようになっている。
ここで、これらの切換弁22、23、24、25、26L、26Rは、いずれも手動操作切換弁である。つまり、これらの切換弁22、23、24、25、26L、26Rには、同図に示すように、それぞれ旋回用操作レバー32、ブーム伸縮用操作レバー33、ブーム起伏用操作レバー34、ウインチ用操作レバー35、アウトリガ用操作レバー36L、36Rが付設されており、オペレータが、これら各操作レバー32、33、34、35、36L、36Rを操作することにより、上述した、旋回用油圧モータ12、ブーム伸縮用油圧シリンダ13、ブーム起伏用油圧シリンダ14、ウインチ用油圧モータ15、アウトリガ用油圧シリンダ16L、16Rをそれぞれの操作に応じて作動させられるようになっている。なお、上記油圧アクチュエーターには、これらの油圧シリンダ13、14、16L、16R、および油圧モータ12、15が対応している。また、上記制御弁には、これらの切換弁22、23、24、25、26L、26Rが対応している。
また、これらの切換弁22、23、24、25、26L、26Rには、同図に示すように、対応する操作レバー32、33、34、35、36L、36Rの操作内容を検出するための旋回用操作検出器42、ブーム伸縮用操作検出器43、ブーム起伏用操作検出器44、ウインチ用操作検出器45、アウトリガ用操作検出器46L、46Rがそれぞれに設けられている。そして、これらの操作検出器42、43、44、45、46L、46Rで検出した操作の内容の信号は、ベース5の所定の位置に備えられた制御装置51に入力されるようになっている。なお、これらの操作検出器42、43、44、45、46L、46Rには、例えば、マイクロスイッチや差動トランスなどが用いられる。
さらに、同図に示すように、上記ベース5の所定の位置に設けられている非常停止スイッチ50は、その操作の信号が制御装置51に入力されるようになっている。これにより、非常時(例えば、切換弁22、23、24、25、26L、26Rの作動に不具合が生じた場合など)に、この非常停止スイッチ50をONにすることで、制御装置51を介して、上記アンロード弁30をアンロード作動にさせられるようになっている。なお、この非常停止スイッチ50には、例えば、オルタネイト型の押ボタンスイッチなどが用いられる。
ここで、この制御装置51には盗難防止機能が備わっており、盗難防止モードに設定することで、車両1の盗難を防止することが可能になっている。また、その盗難防止モードを解除することで、再び通常の稼動状態にすることが可能になっている。
詳しくは、この制御装置51は、(以下、いずれも図示しない)所定の制御プログラムに基づいて、上記盗難防止モードの設定処理、および解除処理に係る演算、並びに上記クレーンCのシステム全体を制御するCPUと、所定領域にあらかじめCPUの制御プログラム等を格納しているROMと、ROM等から読み出したデータやCPUの演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAMと、上述したアンロード弁30、非常停止スイッチ50および操作検出器42、43、44、45、46L、46R等を含む外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F(インターフェイス)とを備えて構成されている。ここで、ROMの所定領域には、上記盗難防止モードの設定処理、および解除処理を実行するブログラムが、その演算過程で必要な演算結果を導出可能な形式で適宜参照可能に格納されている。そして、上記I/Fは、各外部装置に対して、データを転送するためのバス等の信号線によって相互に操作信号、制御信号等のデータを授受可能に接続されており、これにより、上記非常停止スイッチ50および操作検出器等から入力された操作信号に応じた制御信号を、アンロード弁30に出力可能になっている。
以下、この制御装置51での盗難防止モードの設定処理、および解除処理について、図3ないし図4を参照して詳しく説明する。
まず、図3を適宜参照しつつ盗難防止モードの設定処理について説明する。
この盗難防止モードの設定処理は、制御装置51に電源が投入中は、そのプログラムが実行されて、まず、ステップS1に移行して、クレーンCの非常停止スイッチ50がONかOFFかを判定し、ONのとき(Yes)は、盗難防止モードを設定すべき信号が入力されたとの判定をしてステップS2に移行し、OFFのとき(No)はステップS6に移行して処理を戻すようになっている。
ステップS2では、アンロード弁30をアンロード作動させて、ステップS3に移行する。なお、このとき、上記各操作レバー32、33、34、35、36L、36Rを操作しても該当の油圧アクチュエーターは作勤しないようになっている。
次に、ステップS3では、上記各操作レバー32、33、34、35、36L、36Rの何れかの操作が制御装置51の電源切断前までの間に行なわれたか否かを判定し、何れかの操作が行なわれたとき(Yes)は、ステップS4に移行し、操作が行なわれないとき(No)は、ステップS6に移行する。ステップS4では、操作レバーで行なわれた操作内容を暗証データとして記憶し、ステップS5に移行する。ステップS5では、盗難防止モードに設定して盗難防止モードの設定処理を終了する。ステップS6に移行した場合は、盗難防止モードの設定は行わずに、盗難防止モードの設定処理を終了する。なお、この盗難防止モードの設定処理で設定された暗証データは、車両1のエンジンキースイッチがOFFになり制御装置51の電源がOFFになっても消去されないように、制御装置51内のEEPROM52(図2参照)で記憶される。なお、上記盗難防止モード設定手段には、この盗難防止モードの設定処理(ステップS1〜S6)が対応している。
次に、盗難防止モードの解除処理について、図4を参照し説明する。
盗難防止モードの解除処理は、車両1のエンジンキースイッチがONになり、制御装置51の電源が投入されるとそのプログラムが実行され、まず、ステップS10に移行して、上記各操作レバー32、33、34、35、36L、36Rの何れかの操作が行なわれたか否かを判定し、何れかの操作が行なわれたとき(Yes)は、ステップS11に移行し、操作が行なわれていないとき(No)は、ステップS16に移行する。そして、ステップS11では、操作レバーで行なわれた操作内容を認証データとして登録し、ステップS12に移行する。ステップ12では、非常停止スイッチ50がOFFになったか否かを判定し、OFFになったとき(Yes)は盗難防止モードを解除すべき信号が入力されたとの判定をしてステップS13に移行し、ONのままであるとき(No)は、ステップS16に移行する。
ステップS13では、ステップS11での登録した認証データと記憶している暗証データとが一致しているか否かを判定し、相互が一致しているとき(Yes)は、ステップS14に移行し、一致していないとき(No)は、ステップS16に移行する。
ステップS14では、アンロード弁30のアンロード作動を解除(オンロード作動に)し、ステップS15に移行して盗難防止モードを解除し、盗難防止モードの解除処理を終了する。ステップS16ではアンロード弁30のアンロード作動を継続し、ステップ17に移行して、盗難防止モ−ドを解除せずに、盗難防止モードの解除処理を終了する。なお、上記盗難防止モード解除手段には、この盗難防止モードの解除処理(ステップS10〜S17)が対応している。ここで、上記手動操作手段には、上記各操作レバー32、33、34、35、36L、36Rが対応し、また、上記モード切換手段には、非常停止スイッチ50が対応している。
次に、この盗難防止装置の作用・効果について説明する。
まず、クレーンCを搭載した車両1を保管する際には、オペレータは、アウトリガ用操作レバー36L、36Rを操作して、アウトリガ用油圧シリンダ16L、16Rを伸長し、図1に示す状態のように、アウトリガ8L、8Rを地上に接地させ、これにより、クレーンCの車両1が走行不能な状態にする。次いで、オペレータは、図3に示す盗難防止モードの設定処理に従って、まず、クレーンCの非常停止スイッチ50をONに操作し、クレーンCのアンロード弁30をアンロード作動させる。次に、オペレータは、操作レバー32、33、34、35、36L、36Rのうちの何れかの操作を行ない、例えば、ブーム伸縮用操作レバー33をブーム伸長側に操作し、そのブーム伸長操作を暗証データとして制御装置51に記憶させる。そして、この状態で、車両1のエンジン19を停止し、車両1を保管する。
ここで、この状態で、仮に車両1のエンジンキースイッチを破壊したり、不正な合鍵等を用いてエンジン19を始動させ、車両1を自走させようとしても、アンロード弁30がアンロード作動しているため、油圧ポンプ21からの圧油はタンク28に戻る。したがって、アウトリガ用操作レバー36L、36Rを操作してもアウトリガ用油圧シリンダ16L、16Rは作動不能であり、アウトリガ8L、8Rが接地状態に保持されたままとなるので、車両1を自走させることは不可能であり、車両1を自走させての盗難を防止することができる。さらに、この時、単に非常停止スイッチ50をOFFにしても、盗難防止モードの解除がなされないのでアンロード弁30は、やはりアンロード状態を保持したままである。
次に、車両1の保管をやめ、再び稼動可能にして、作業現場を移動しようとする場合は、オペレータは、まず、車両1のエンジン19を始動させる。次に、図4に示す盗難防止モードの解除処理に従って、まず、操作レバー32、33、34、35、36L、36Rのうち車両1を保管した際と同じ操作レバーの操作を行なう。上記の例では、ブーム伸縮用操作レバー33をブーム伸長側に操作したので、それと同じ操作を行ない、そのブーム伸長操作を認証データとして制御装置5に登録させる。なお、この時、アンロード弁30はアンロード状態にあるので、ブーム伸縮用操作レバー33をブーム伸長側に操作してもブーム伸縮用油圧シリンダ13が作動することはない。
次に、オペレータは、非常停止スイッチ50をOFFに戻す。これにより、当該ブーム伸長操作によって登録された認証データは、記憶されている暗証データと一致しているのでアンロード弁30のアンロード作動が解除され、これにより、盗難防止モードが解除される。そのため、アウトリガ用操作レバー36L、36Rを操作すれば、アウトリガ用油圧シリンダ16L、16Rの縮小が可能になり、アウトリガ8L、8Rを格納し、車両1を自走させることができる。
以上説明したように、この盗難防止装置によれば、暗証データの設定、およびそれとの照合のための認証データの設定が、いずれも車両搭載型のクレーンCに装備されている非常停止スイッチ50、および操作レバー32、33、34、35、36L、36Rの操作に基づいてなされるようになっているので、盗難防止モードの設定およびその解除が確実に行なえる。
つまり、例えば上記例示したような、遠隔操作器の操作に基づいている盗難防止装置に比べて紛失のおそれがなく、そのため、作業機の持ち主が本来の作業に支障を来すこともないからである。さらに、遠隔操作器の紛失以外にも、例えば電池不足により操作内容を送信できなかったり、あるいは、周囲のノイズ等の影響により操作内容の送受信ができないといった問題が生じることもない。また、この盗難防止装置は、車両搭載型のクレーンC等の通常の作業機であれば装備されている操作レバーおよび非常停止スイッチを用いているので、この盗難防止装置を作業機全般に広く採用可能である。
なお、本発明に係る盗難防止装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能であることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、図3および図4では、暗証データ(ないし認証データ)として記憶する上記各操作レバー32、33、34、35、36L、36Rの操作内容を1回として説明しているが、これに限定されるものではない。上記実施形態では、処理内容を分かり易くするために操作内容を1回として例示したものであって、暗証データが容易に解読されないように、例えば、複数の操作レバーを順次操作し、その操作された複数の操作内容を暗証データとして記憶するように構成してよいし、あるいは、複数の操作レバーを同時に操作し、その同時に操作した操作内容を暗証デー夕として記憶するように構成することもできる。
本発明に係る盗難防止装置を備えた作業機の一実施形態であるクレーンの説明図である。 本発明に係る盗難防止装置の一実施形態である盗難防止装置の構成図である。 制御装置での盗難防止モードの設定処理のフローチャートである。 制御装置での盗難防止モードの解除処理のフローチャートである。
符号の説明
1 車両
2 荷台
3 運転室
4 シヤーシフレーム
5 ベース
6 コラム
7 ブーム
9 コントロールバルブ
8L、8R アウトリガ
10 ワイヤロープ
11 フック
12 旋回用油圧モータ
13 ブーム伸縮用油圧シリンダ
14 ブーム起伏用油圧シリンダ
15 ウインチ用油圧モータ
16L、16R アウトリガ用油圧シリンダ
19 エンジン
20 PTO(パワーテイクオフ)
21 油圧ポンプ
22、23、24、25、26L、26R 切換弁
27 主管路
28 タンク
29 戻り管路
32 旋回用操作レバー
33 ブーム伸縮用操作レバー
34 ブーム起伏用操作レバー
35 ウインチ用操作レバー
36L、36R アウトリガ用操作レバー
42、43、44、45、46L、46R 操作検出器
50 非常停止スイッチ
51 制御装置
52 EEPROM
C クレーン

Claims (1)

  1. 作業装置が搭載された作業機のエンジンを動力源とする油圧ポンプと、前記作業装置を駆動するための油圧アクチュエーターと、前記油圧ポンプから吐出される圧油の流れを制御して前記油圧アクチュエーターにその駆動に必要な圧油を給排する制御弁と、前記制御弁を手動で操作するための手動操作手段と、前記油圧アクチュエーターを作動不能にするように前記油圧ポンプから吐出される圧油をアンロード可能なアンロード弁とを備えた作業機に用いられ、その盗難を防止するための盗難防止装置であって、
    前記作業装置に装備されて盗難防止モードの設定およびその解除をするための信号をそれぞれ出力可能なモード切換手段と、前記モード切換手段の信号および前記手動操作手段の操作信号がそれぞれ入力されるようになっており、前記モード切換手段からの信号に応じて、前記アンロード弁をアンロード状態およびオンロード状態のいずれかに切り換え可能な制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記モード切換手段から盗難防止モードを設定すべき信号が入力されたときには、前記アンロード弁をアンロード状態に制御するとともに、その後且つ前記作業装置の電源切断前までの間に入力された前記手動操作手段からの操作信号の内容を暗証データとして記憶する盗難防止モード設定手段と、
    前記作業装置の電源投入後且つ前記モード切換手段から盗難防止モードを解除すべき信号が入力される前までの間に入力された前記手動操作手段からの操作信号の内容を認証データとして記憶し、前記モード切換手段から盗難防止モードを解除すべき信号が入力されたときには、前記記憶している暗証データと当該記憶した認証データとを比較して、相互が一致したときにのみ前記アンロード弁をオンロード状態に制御する盗難防止モード解除手段とを備えていることを特徴とする作業機の盗難防止装置。
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