JP6759647B2 - 遠隔操作端末の盗難防止システム - Google Patents

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Description

本発明は、移動式クレーンなどの作業車両の遠隔操作端末の盗難防止システムに関するものである。
近年、移動式クレーンや高所作業車などの作業車両の盗難が増加している。このため、作業車両に盗難防止装置を搭載することが多くなってきている。例えば、作業車両を保管する際に盗難防止モードに設定しておくことで、作動規制手段によって制御弁をロックするように構成された技術が開発されている。
ところが、作業車両には暗証番号の入力用のテンキー等が搭載されていないため、盗難防止モードを解除するための暗証番号の入力手順が複雑になっていた。そのため、特許文献1では、暗証番号の桁数と同数の操作部を有する遠隔操作端末によって暗証番号を入力できるようにした作業車両の盗難防止装置が開示されている。
特開2015−223892号公報
しかしながら、特許文献1の盗難防止装置は、作業車両の盗難を防止するためのものであるため、送信機(遠隔操作端末)の盗難を防止することはできなかった(ただし、送信機を使用するためには、送信機と受信機の間でペアリング設定が必要であるため、送信機のみが盗難されても使用することは困難である)。
そこで、本発明は、盗難された遠隔操作端末を使用できなくすることで、遠隔操作端末の盗難を抑止する、遠隔操作端末の盗難防止システムを提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の遠隔操作端末の盗難防止システムは、作業車両に搭載される作業装置の遠隔操作端末の盗難防止システムであって、前記作業装置の動作を制御する制御装置と、前記制御装置と通信して前記作業装置を遠隔操作するための遠隔操作端末と、前記遠隔操作端末から前記制御装置への前記作業装置の操作に関する通信を停止する通信制御手段と、を備えることを特徴としている。
このように、本発明の遠隔操作端末の盗難防止システムは、制御装置と、遠隔操作端末と、遠隔操作端末から制御装置への作業装置の操作に関する通信を停止する通信制御手段と、を備えることを特徴としている。このため、遠隔操作端末が盗難されたとしても、盗難された遠隔操作端末によっては作業装置の操作ができなくなるため、遠隔操作端末の盗難を抑止することができる。
積載型トラッククレーンの側面図である。 積載型トラッククレーンの油圧回路図である。 遠隔操作端末の正面図である。 盗難防止モードの設定手順を示すフローチャートである。 盗難防止モードの解除手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。本発明に係る遠隔操作端末の盗難防止システムは、移動式クレーン、高所作業車、ホイルローダー、油圧ショベル等の作業車両に適用することができる。移動式クレーンとしては、例えば、オールテレーンクレーン、ラフテレーンクレーン、トラッククレーン、積載形トラッククレーン等が挙げられる。以下、積載形トラッククレーンを例に説明するが、他の作業車両にも本発明に係る遠隔操作端末の盗難防止システムを適用することができる。
(積載型トラッククレーンの全体構成)
まず、積載形トラッククレーンCRの構成について説明する。図1に示すように、積載形トラッククレーンCRは、汎用トラック10の運転室11と荷台12との間の車両フレーム13に、小型クレーン20が搭載されたものである。
小型クレーン20は、車両フレーム13上に固定されたベース21と、ベース21に対して旋回可能に設けられたポスト22と、ポスト22の上端部に起伏可能に設けられたブーム23と、を備えている。ポスト22にはウインチが内蔵されている。ウインチからブーム23の先端部までワイヤロープが導かれて、ブーム23の先端部の滑車を介してフック24に掛け回されている。これらのポスト22、ブーム23、フック24からクレーン装置が構成される。
さらに、小型クレーン20は、ベース21の左右両側にアウトリガ装置25、26を備えている。以下では、クレーン装置(ポスト22、ブーム23、フック24)とアウトリガ装置25、26とをまとめて「作業装置」と称することとする。そして、小型クレーン20には、これらの作業装置を操作するためのレバー群27がベース21の左右両側に設けられている。
(油圧回路)
図2に示すように、小型クレーン20の油圧回路は、主に、油圧バルブユニット31と、油圧バルブユニット31にタンク32内から作動油を供給する油圧ポンプ33と、油圧ポンプ33と油圧バルブユニット31を接続する主油路34と、油圧バルブユニット31とタンク32を接続する戻油路35と、油圧バルブユニット31に接続された複数の油圧アクチュエータ41〜46とから構成されている。
油圧バルブユニット31には、油圧アクチュエータとして、ブーム伸縮用油圧シリンダ41、ウインチ用油圧モータ42、ブーム起伏用油圧シリンダ43、旋回用油圧モータ44、およびアウトリガ用油圧シリンダ45、46が接続されている。ブーム伸縮用油圧シリンダ41の動作によってブーム23が伸縮され、ウインチ用油圧モータ42の動作によってフック24が巻上巻下作動され、ブーム起伏用油圧シリンダ43の動作によってブーム23が起伏され、旋回用油圧モータ44の動作によってポスト22が旋回され、アウトリガ用油圧シリンダ45、46の動作によってアウトリガ装置25、26が伸縮する。
油圧バルブユニット31は、伸縮用切換制御弁51、ウインチ用切換制御弁52、起伏用切換制御弁53、旋回用切換制御弁54、およびアウトリガ用切換制御弁55、56から構成されている。伸縮用切換制御弁51にブーム伸縮用油圧シリンダ41が、ウインチ用切換制御弁52にウインチ用油圧モータ42が、起伏用切換制御弁53にブーム起伏用油圧シリンダ43が、旋回用切換制御弁54に旋回用油圧モータ44が、アウトリガ用切換制御弁55、56にアウトリガ用油圧シリンダ45、46が、それぞれ接続されている。各切換制御弁51〜56によって油圧ポンプ33から供給される圧油の方向および流量が制御されて、各油圧アクチュエータ41〜46の動作を切り換え制御できるようになっている。
切換制御弁51〜56には、それぞれレバーが取り付けられており、レバーを手動操作することによって、油圧ポンプ33から供給される圧油の方向および流量を切り換えることができるようになっている。切換制御弁51〜56に取り付けられたレバーは、レバー群27としてベース21の左右両側に配置されている(図1参照)。したがって、レバー群27をユーザが操作することによって、上述した作業装置を動作させることができる。
さらに、切換制御弁51〜56には、レバーとは別に、それぞれパイロットシリンダ61〜66が取り付けられており、そのパイロットシリンダ61〜66の動作によっても、油圧ポンプ33から供給される圧油の方向および流量を切り換えることができるようになっている。
各パイロットシリンダ61〜66は、複動形シリンダであり、右側油室への圧油の給排を行なう電磁弁と、左側油室への圧油の給排を行なう電磁弁がそれぞれ付設されている。これらの電磁弁は、公知のコンピュータ等で構成された制御装置70に接続されている。電磁弁は、制御装置70からの制御信号に基づいて動作することで、パイロットシリンダ61〜66を駆動し、切換制御弁51〜56を切り換えるようになっている。このようにして、制御装置70は作業装置の動作を制御する。また、制御装置70には、各種のスイッチやレバー等の操作部と、7セグメントディスプレイや液晶パネル等の表示部が搭載されている。
(遠隔操作端末)
制御装置70は、遠隔操作端末80と双方向に無線通信または有線通信可能となっている。遠隔操作端末80には、いわゆるラジコン送信機をはじめとする無線操作端末のほか、有線操作端末が含まれる。図3に示すように、遠隔操作端末80には、各種のスイッチやレバー等の操作部81〜90と、液晶パネル等の表示部91と、が搭載されている。操作部には、上、中、下の3ポジショントグルスイッチであり、クレーン装置の動作を選択するための旋回選択スイッチ81、起伏選択スイッチ82、ウインチ選択スイッチ83、および伸縮選択スイッチ84が含まれる。なお、これらのスイッチ81〜84をまとめて動作選択スイッチと称する。また、操作部には、押しボタンスイッチである電源スイッチ85、ホーンスイッチ86、ナビスイッチ87、モード選択スイッチ88、フック取出スイッチ89、フック格納スイッチ90のほか、図示しないアクセルレバーが含まれる。
ユーザが遠隔操作端末80の操作部81〜90を操作すると、遠隔操作端末80は制御装置70に操作信号を発する。制御装置70はその操作信号を基にパイロットシリンダ61〜66を駆動して作業装置を動作させる。このようにして、ユーザは遠隔操作端末80を用いて作業装置を遠隔操作することができる。
また、遠隔操作端末80は、限られた操作部81〜90の中で操作性を向上するため、複数の操作モードを有しており、各操作モードに応じて操作部81〜90の機能と表示部91の表示が切り替えて割り当てられる。例えば、遠隔操作端末80は、クレーン装置(ポスト22、ブーム23、フック24)を操作するためのクレーン操作モードや、アウトリガ装置25、26を操作するためのアウトリガ操作モードを有している。操作モードの切り替えは、例えば特定のスイッチを押下することにより行われる。
(作業車両の盗難防止装置)
作業車両の盗難防止装置は、アウトリガ装置25、26を接地状態として、盗難防止モードに設定すると、レバー群27等の操作に関わらずアウトリガ装置25、26の接地状態を維持する。これにより積載形トラッククレーンCRを走行不可能な状態で維持して盗難防止を実現する。ここで、アウトリガ装置25、26の接地状態とは、アウトリガ用油圧シリンダ45、46が伸長し、アウトリガ装置25、26のフロートが接地した状態(図1参照)、またはアウトリガ装置25、26により積載形トラッククレーンCRの車体が浮上した状態である。なお、アウトリガ装置25、26は、積載形トラッククレーンCRの車幅方向に張り出した姿勢で接地状態にしてもよいし、車幅方向に張り出さない姿勢で接地状態にしてもよい。なお、積載型トラッククレーンCRが走行不可能な状態には、他にも、例えばブーム23を伸ばした状態などを含むことができる。
アウトリガ装置25、26の接地状態を維持する具体的な方法は、特に限定されないが例えば以下の方法がある。盗難防止モードが設定されている場合に、アウトリガ用切換制御弁55、56を駆動するパイロットシリンダ65、66の両油室に圧油を供給する。これによりアウトリガ用切換制御弁55、56をロックして、レバー群27等の操作に関わらずアウトリガ装置25、26の接地状態を維持する。
また、盗難防止モードが設定されている場合に、制御装置70からの制御信号を規制して、アウトリガ装置25、26を動作させず、接地状態を維持するようにしてもよい。
また、盗難防止モードが設定されている場合に、油圧バルブユニット31のアンロード弁をアンロード状態とするなどして、アウトリガ用油圧シリンダ45、46への圧油の供給を遮断することで、アウトリガ装置25、26を動作させず、接地状態を維持するようにしてもよい。
上記の例においては、制御装置70および油圧回路により、積載形トラッククレーンCRを走行不可能な状態で維持する走行規制手段が実現されている。すなわち、本実施形態の制御装置70は、その機能の一部として「走行規制手段」としての機能を含んでいる。なお、走行規制手段を作業装置の動作を制御する制御装置70とは別の装置として構成してもよい。この場合には、走行規制手段と制御装置70が相互に通信可能に構成される。
(遠隔操作端末の盗難防止システム)
遠隔操作端末の盗難防止システムSは、上述した制御装置70と、遠隔操作端末80と、通信制御手段100と、によって構成されている。このうち通信制御手段100は、制御装置70と、遠隔操作端末80と、によって実現されている。すなわち、本実施形態の制御装置70及び遠隔操作端末80は、それぞれ「通信制御手段」としての機能部分を含んで構成されている。
なお、通信制御手段は、作業装置の動作を制御する制御装置70とは別の構成として実現することもできる。その場合には、通信制御手段と制御装置70が相互に通信可能に構成される。例えば、常に遠隔操作端末80のみによって盗難防止モードを設定/解除可能にする場合であれば、遠隔操作端末80のみで通信制御手段を構成することも可能である。
遠隔操作端末80の盗難防止システムSは、盗難防止モードの設定がされると、通信制御手段100が、遠隔操作端末80から制御装置70への作業装置の操作に関する通信を停止するようになっている。これにより、仮に遠隔操作端末80を搾取しても使用できないため、遠隔操作端末80が盗難されることを抑止できる。一方で、遠隔操作端末80による作業装置の操作に関する情報以外は通信可能であるため、遠隔操作端末80による盗難防止モードの解除は可能となっている。ここにおいて、盗難防止モードの設定は、遠隔操作端末80を操作して行うこともできるし、制御装置70を直接に操作して行うこともできる。ただし、制御装置70を直接に操作して盗難防止モードを設定する場合には、制御装置70の操作に連動させて、双方向通信によって制御装置70から遠隔操作端末80に作業装置の操作に関する通信の停止指示を発信することが必要となる。この場合において、遠隔操作端末80の電源がONになっていなければ、音声等によって遠隔操作端末80の電源をONにしたうえで制御装置70から通信の停止指示を発信するようにできる。
(盗難防止モードの設定手順)
次に、図4を用いて、遠隔操作端末の盗難防止システムSを用いた盗難防止モードの設定手順について説明する。ここでは前提として保管場所まで走行した後の状態を想定しており、したがってエンジンはかかった状態とする。
積載型トラッククレーンCRを保管する際には、まず遠隔操作端末80の電源スイッチ85を押して、遠隔操作端末80の電源を入れる(ステップS1)。そうすると、遠隔操作端末80は初期画面である「クレーン操作モード」となる。つづいて、モード選択スイッチ88を押して、遠隔操作端末80を「アウトリガ操作モード」に切り換える。そして、起伏選択スイッチ82(ジャッキスイッチ)を操作することで、又はレバー群27を操作することで、アウトリガ装置25、26を接地させて車体を浮上させる(ステップS2)。したがって、積載形トラッククレーンCRは走行不可能な状態となる。
次に、遠隔操作端末80のナビスイッチ87とモード選択スイッチ88を同時に2秒間長押しするなどの特定の操作を行う(ステップS3)。そうすると、遠隔操作端末80は「盗難防止設定モード」となり、表示部91の表示が「盗難防止設定画面」に切り換わる。次に、遠隔操作端末80のホーンスイッチ86を押す。そうすると、遠隔操作端末80は制御装置70(走行規制手段)に設定信号を送信し、設定信号を受信した制御装置70(走行規制手段)には盗難防止モードが設定されていることが記憶される(ステップS4)。
さらに、制御装置70は遠隔操作端末80に設定完了信号を送信し(ステップS5)、設定完了信号を受信した遠隔操作端末80は、表示部91の表示を「盗難防止設定完了画面」に切り替える。なお、これと同時に、盗難防止モードの設定が完了したことを音声で出力してもよい。そして、本実施例では、遠隔操作端末80が盗難防止モードの設定を受信すると、通信制御手段100によって、遠隔操作端末80から制御装置70への作業装置の少なくとも操作に関する情報の通信が停止される(ステップS6)。なお、盗難防止モードは、遠隔操作端末80において設定せずにクレーン本体側でも設定することができる。その場合には、設定操作に連動して、制御装置70から遠隔操作端末80に対して、遠隔操作端末80から制御装置70への作業装置の操作に関する通信を禁止するように指令を送信する。
最後に、遠隔操作端末80の電源スイッチ85を押して、遠隔操作端末80の電源を切る(ステップS7)。その後、積載形トラッククレーンCRのエンジンを停止させる。
走行規制手段は、盗難防止モードが設定されている場合に、レバー群27等の操作に関わらずアウトリガ装置25、26を接地状態で維持する。さらに、通信制御手段100は、盗難防止モードが設定されている場合に、遠隔操作端末80のスイッチ操作に関わらず、作業装置の少なくとも操作に関する情報の通信を停止状態で維持する。したがって、仮に遠隔操作端末80を搾取したとしても、遠隔操作端末80を使用することはできないため、遠隔操作端末80が盗難されることを抑止できる。
なお、遠隔操作端末80とは別の手段を用いて盗難防止モードの設定を行なってもよい。例えば、制御装置70に搭載された操作部を操作して、盗難防止モードの設定を行ってもよい。
(盗難防止モードの解除手順)
次に、図5を用いて、遠隔操作端末の盗難防止システムSを用いた盗難防止モードの解除手順について説明する。ここでは前提として保管場所において保管中の状態を想定しており、したがってエンジンはかかっていない状態とする。
積載形トラッククレーンCRを使用する際には、まず、積載形トラッククレーンCRのエンジンを始動させる(ステップS11)。これにより制御装置70の電源が投入される。つぎに、遠隔操作端末80の電源スイッチ85を押して、遠隔操作端末80の電源を入れる(ステップS12)。
盗難防止モードが設定されている場合、制御装置70は遠隔操作端末80に盗難防止モードが設定されていることを示す信号を送信する(ステップS13)。信号を受信した遠隔操作端末80は「盗難防止解除モード」となり、表示部91に「盗難防止解除画面」が表示される。この状態では、遠隔操作端末80は、4桁の数字の入力とホーンスイッチ86を押すことのみが許可されている。
「盗難防止解除画面」では、4桁の数字が表示される。遠隔操作端末80の動作選択スイッチ81〜84は、それぞれ4桁の数字の各桁に対応している。動作選択スイッチ81〜84の上位置への操作が数値のインクリメントに対応し、下位置への操作が数値のデクリメントに対応している。このように、動作選択スイッチ81〜84を操作することにより、あらかじめ設定しておいた暗証番号と同じ数字を入力する(ステップS14)。
次に、遠隔操作端末80のホーンスイッチ86を押す。そうすると、遠隔操作端末80は入力された暗証番号を制御装置70に送信する。制御装置70は、受信した4桁の数字と、予め記憶された暗証番号とを比較することで、認証を行う(ステップS15)。
認証が成功した場合(暗証番号が一致した場合)には(ステップS16のYES)、盗難防止モードが解除される。すなわち、アウトリガ装置25、26を操作できる状態に戻される。制御装置70には盗難防止モードが解除されていることが記憶される。また、制御装置70は遠隔操作端末80に解除完了信号を送信する。この解除完了信号を受信した遠隔操作端末80は、制御装置70との間で作業装置の操作に関する通信を開始する(ステップS17)。そして、遠隔操作端末80は、「クレーン操作モード」に切り替わり、表示部91の表示が「クレーン操作画面」に切り替わる。このように、遠隔操作端末80によって作業装置を操作できるようになる(ステップS18)。なお、盗難防止モードをクレーン本体側で解除する場合には、解除操作に連動して、制御装置70から遠隔操作端末80に対して、遠隔操作端末80から制御装置70への作業装置の操作に関する通信を許可するように指令を送信する。
認証が失敗した場合(暗証番号が一致しない場合)には(ステップS16のNO)、盗難防止モードが解除されない。制御装置70には盗難防止モードが解除されていないことが記憶される。また、制御装置70は遠隔操作端末80に解除失敗信号を送信する(ステップS19)。この解除失敗信号を受信した遠隔操作端末80は、認証が失敗したことを音声、アラーム、表示などによって報知して(ステップS20)、解除操作のやり直しを促す(ステップS14〜S20)。この間、解除失敗信号を受信した遠隔操作端末80は、解除完了信号を受信するまでは、制御装置70との間で作業装置の操作に関する通信を停止したままとなる。
(作用・効果)
次に、本実施例の遠隔操作端末の盗難防止システムSの奏する効果を列挙して説明する。
(1)上述してきたように、本実施例の遠隔操作端末の盗難防止システムSは、作業装置の動作を制御する制御装置70と、制御装置70と通信して作業装置を遠隔操作するための遠隔操作端末80と、遠隔操作端末80から制御装置70への作業装置の少なくとも操作に関する通信を停止する通信制御手段100と、を備えている。このため、遠隔操作端末80が盗難されたとしても、盗難された遠隔操作端末80によっては制御装置70と作業装置の操作に関して通信することができず、作業装置の操作ができなくなるため、遠隔操作端末80の盗難を抑止することができる。
(2)また、遠隔操作端末の盗難防止システムSは、盗難防止モードが設定された場合に、作業車両を走行不可能な状態に維持する走行規制手段をさらに備え、通信制御手段100は、盗難防止モードの設定操作と連動して、遠隔操作端末80から制御装置70への作業装置の少なくとも操作に関する通信を停止するようになっている。このように、走行規制手段と連動して遠隔操作端末80の盗難防止を設定すれば、遠隔操作端末80の盗難防止を設定し忘れることがないうえ、設定操作が不要となるため便利である。
(3)また、遠隔操作端末80は、盗難防止モードを設定できるように構成され、通信制御手段100は、遠隔操作端末80による盗難防止モードの設定操作と連動して、遠隔操作端末80から制御装置70への作業装置の少なくとも操作に関する通信を停止するようになっている。このような構成によれば、遠隔操作端末80のみを使用して容易に盗難防止モードを設定することができるため、遠隔操作端末80の盗難防止についても容易に設定することができる。
(4)さらに、通信制御手段100は、盗難防止モードの解除操作と連動して、遠隔操作端末80から制御装置70への作業装置の操作に関する通信を開始するようになっているため、遠隔操作端末80の規制を解除し忘れることがないうえ、解除操作が不要となるために便利である。
(5)また、遠隔操作端末80は、盗難防止モードを解除できるように構成され、通信制御手段100は、遠隔操作端末80による盗難防止モードの解除操作と連動して、遠隔操作端末80から制御装置70への作業装置の操作に関する通信を開始するようになっている。このような構成によれば、遠隔操作端末80のみを使用して容易に盗難防止モードを解除することができるため、遠隔操作端末80の盗難防止についても容易に解除することができる。
(6)この他、実施例では説明しなかったが、作業車両側でも、盗難防止モードを解除できるように構成されていれば、通信制御手段100は、作業車両における盗難防止モードの解除操作の後、遠隔操作端末80の電源を最初にONにしたときに、遠隔操作端末80の規制を解除して、遠隔操作端末80から制御装置70への作業装置の操作に関する通信を開始するように構成することもできる。このような構成によれば、仮に遠隔操作端末80の電源が入っていない場合であっても、ペアリングしている制御装置70を使用する限りにおいて、最初に電源を入れたときに自動的に遠隔操作端末80の規制を解除することができる。一方で、ペアリングしていない制御装置70であれば規制を解除することができない。
以上、図面を参照して、本発明の実施例を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、実施例では、遠隔操作端末80は双方向通信可能な場合について説明したが、これに限定されるものではなく、遠隔操作端末80側で盗難防止モードを設定できる構成であれば、単方向通信であっても本発明を適用することができる。
また、実施例では、作業車両自体の盗難防止モードの設定と連動して、遠隔操作端末80の盗難防止を設定する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、遠隔操作端末80の盗難防止を個別に設定することもできる。
さらに、実施例では、遠隔操作端末80で盗難防止モードを設定する場合を説明したが、これに限定されるものではなく、車体側の制御装置70を用いて盗難防止モードを設定することもできる。この場合には、特に、盗難防止モードの設定を遠隔操作端末80に通知する必要がある。
また、作業車両の本体側で設定/解除可能な場合には、解除操作の時点において、遠隔操作端末80の電源が入っていなければ、電源を入れるように促すようにし、電源が入っていることを確認したうえで解除操作が許可されるように構成することもできる。
さらに、実施例では特に説明しなかったが、遠隔操作端末80を盗難された場合に通信が規制された状態が維持されることを搾取しようとする者に対して明示するために、遠隔操作端末80自体に「盗難防止機能付」等を表示することが好ましい。
なお、実施例では、暗証番号を入力することで盗難防止モードを設定する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、鍵、カードキー、指紋認証などの設定手法を用いることもできる。
CR:積載型トラッククレーン;
10:汎用トラック; 11:運転室; 12:荷台; 13:フレーム;
41〜46:油圧アクチュエータ;
70:制御装置; 80:遠隔操作端末; 100:通信制御手段

Claims (5)

  1. 作業車両に搭載される作業装置の遠隔操作端末の盗難防止システムであって、
    前記作業装置の動作を制御する制御装置と、
    前記制御装置と通信して前記作業装置を遠隔操作するための遠隔操作端末と、
    盗難防止モードが設定された場合に、前記作業車両を走行不可能な状態に維持する走行規制手段と、
    前記盗難防止モードの設定操作と連動して、前記遠隔操作端末から前記制御装置への前記作業装置の少なくとも操作に関する通信を停止する通信制御手段と、を備える遠隔操作端末の盗難防止システム。
  2. 前記遠隔操作端末は、盗難防止モードを設定できるように構成され、
    前記通信制御手段は、前記遠隔操作端末による盗難防止モードの設定操作と連動して、前記遠隔操作端末から前記制御装置への前記作業装置の少なくとも操作に関する通信を停止するようになっている、請求項1に記載された遠隔操作端末の盗難防止システム。
  3. 前記通信制御手段は、前記盗難防止モードの解除操作と連動して、前記遠隔操作端末から前記制御装置への前記作業装置の操作に関する通信を開始するようになっている、請求項1又は請求項2に記載された遠隔操作端末の盗難防止システム。
  4. 前記遠隔操作端末は、盗難防止モードを解除できるように構成され、
    前記通信制御手段は、前記遠隔操作端末による盗難防止モードの解除操作と連動して、前記遠隔操作端末から前記制御装置への前記作業装置の操作に関する通信を開始するようになっている、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載された遠隔操作端末の盗難防止システム。
  5. 前記作業車両は、盗難防止モードを解除できるように構成され、
    前記通信制御手段は、前記作業車両における盗難防止モードの解除操作の後に、前記遠隔操作端末の電源をONにすると、前記遠隔操作端末から前記制御装置への前記作業装置の操作に関する通信を開始するようになっている、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載された遠隔操作端末の盗難防止システム。
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