JP2004324227A - 遠隔操作用の携帯機 - Google Patents
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Abstract
【課題】紛失時に悪意の第三者によって不正使用されるのを防止出来ると共に、正当なユーザーであれば指令信号の送信を行うことが出来る遠隔操作用の携帯機を提供すること。
【解決手段】携帯機1は、衝撃センサ7と送信部5による識別情報及びドアの施錠、解錠を示す指令信号等を含む電波の送信を制御する送信制御部2a等を備える。ユーザーが携帯機1を落下する等の衝撃を伴うような形で携帯機1を紛失した場合に、衝撃センサ7にて検出した衝撃の大きさが所定値以上の場合は、送信制御部2aは送信部5による電波の送信を禁止する禁止状態とする。また、送信部5による電波の送信が可となるようなユーザー個別の所定の情報をメモリー6に記憶しておき、この情報が送信制御部2aにて判定された場合には送信部5による電波の送信を許可する許可状態とする。
【選択図】 図2
【解決手段】携帯機1は、衝撃センサ7と送信部5による識別情報及びドアの施錠、解錠を示す指令信号等を含む電波の送信を制御する送信制御部2a等を備える。ユーザーが携帯機1を落下する等の衝撃を伴うような形で携帯機1を紛失した場合に、衝撃センサ7にて検出した衝撃の大きさが所定値以上の場合は、送信制御部2aは送信部5による電波の送信を禁止する禁止状態とする。また、送信部5による電波の送信が可となるようなユーザー個別の所定の情報をメモリー6に記憶しておき、この情報が送信制御部2aにて判定された場合には送信部5による電波の送信を許可する許可状態とする。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遠隔操作用の携帯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、遠隔操作装置として、携帯機と車載装置との間で無線通信を行い車両の各ドアを施錠/解錠する所謂キーレスエントリー装置が知られている。
【0003】
このようなキーレスエントリー装置を実際に使用する場合は、携帯機からドアロックの施錠/解錠信号等の指令信号と、その携帯機のIDコードが送信される。車載装置でそのIDコードとドアロック施錠/解錠信号を受信すると、この受信したIDコードが予め登録されているIDコードと一致するか否か判断される。そしてIDコードが一致すると判断された場合、ドアロック施錠/解錠信号に応じて、ドアロックが施錠/解錠される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、この携帯機を紛失した場合に、車両をディーラ等に持ち込み、紛失した携帯機のIDコードを無効にするまでは、上述のようなキーレス機能は停止できなかった。このように車両をディーラ等に持ち込みIDコードを無効にする間に、悪意の第三者によって携帯機が拾われた場合、ドアロックが解錠され車両を盗難される等のように不正使用される可能性があった。
【0005】
本発明は、上記点に鑑みなされたもので、携帯機紛失時に自動的に携帯機からの識別情報及びドア等の施錠、解錠を示す指令信号等の電波の送信を禁止し、悪意の第三者による不正使用を防止することが可能な遠隔操作用の携帯機を提供することを第1の目的とするものである。更に、送信が禁止された場合でも、正当なユーザーであれば、その送信を再開することが可能な遠隔操作用の携帯機を提供することを第2の目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の遠隔操作用の携帯機では、車両に搭載された通信機に対して電波を送信することによって車載装備を作動させる遠隔操作用の携帯機であって、携帯機は、車両に搭載された通信機に対して電波を送信する送信部と、携帯機へ加えられる衝撃を検出する衝撃センサと、送信部による電波の送信の許可/禁止状態を切替えるものであって、衝撃センサが検出した衝撃の大きさが所定の大きさ以上の場合は、送信部による電波の送信を禁止する禁止状態に設定する送信制御部とを備えることを特徴とするものである。これによれば、携帯機をどこかで落として紛失した場合、落下した際の衝撃の大きさによって送信部による電波の送信ができなくなるので、携帯機が悪意の第三者に拾われた場合であっても携帯機の不正使用を防止することが出来る。
【0007】
また、請求項2に記載の遠隔操作用の携帯機では、携帯機は、入力手段と、入力手段の所定の操作パターンを記憶する操作パターン記憶手段とを備え、送信制御部は、送信部による電波の送信を禁止する禁止状態である時に、入力手段の操作パターンと操作パターン記憶手段に記憶された所定の操作パターンとが一致するかを判定し、一致する場合は、禁止状態から送信部による電波の送信を許可する許可状態に切替えることを特徴とするものである。これによれば、不注意にユーザーが携帯機に衝撃を加えてしまい、送信部による電波の送信が禁止状態となった場合でも、正当なユーザーであれば送信部による電波の送信を再開することができ、ディーラ等に車両を持ち込むような煩わしいことをしなくてもよくなる。
【0008】
また、請求項3に記載の遠隔操作用の携帯機では、携帯機は、ユーザーが発した音声を認識する音声認識センサと、固有のキーワード又は/及びそのユーザーの声紋を記憶する音声記憶手段とを備え、送信制御部は、送信部による電波の送信を禁止する禁止状態である時に、音声認識センサによって認識されたユーザーの発話したキーワード又は/及びユーザーの音声に含まれる声紋と音声記憶手段に記憶された固有のキーワード又は/及びそのユーザーの声紋とが一致するかを判定し、一致する場合は、禁止状態から送信部による電波の送信を許可する許可状態に切替えることを特徴とするものである。これによれば、不注意にユーザーが携帯機に衝撃を加えてしまい、送信部による電波の送信が禁止となった場合でも、入力手段を操作することなく、正当なユーザーであれば、より簡単に送信部による電波の送信を行うことが出来る。
【0009】
また、請求項4に記載の遠隔操作用の携帯機では、送信部による電波の送信が許可状態であるか禁止状態であるかを報知する発光素子又は液晶ディスプレイの少なくとも一つからなる報知手段を備えることを特徴とするものである。これによれば、ユーザーは、送信部による電波の送信が許可であるか禁止であるかを一目で判断することが出来る。
【0010】
また、請求項5に記載の遠隔操作用の携帯機では、携帯機は、車両に搭載された通信機からの電波を受信する受信部を備え、車両との間で双方向通信を行うことを特徴とするものである。これによれば、携帯機をスマートエントリー用の携帯機としても使用することが出来る。
【0011】
また、請求項6に記載の遠隔操作用の携帯機では、車両に搭載された通信機に対して電波を送信することによって車載装備を作動させると共に、ユーザーの携帯している電子機器との間で所定時間毎に電波を単方向または双方向通信する遠隔操作用の携帯機であって、携帯機は、車両に搭載された通信機に対して電波を送信すると共に、電子機器から電波を受信する送受信部と、送受信部による電波の送信の許可/禁止状態を切替えるものであって、所定時間を越えて電子機器からの電波が受信出来ない場合は、送受信部による車両に搭載された通信機に対して電波の送信を禁止する禁止状態に設定する送信制御部とを備えることを特徴とするものである。これによれば、携帯機をどこかに置き忘れた場合でも、ユーザーが携帯する電子機器からの電波の受信が途絶えることによって車両に搭載された通信機に対する送受信部による電波の送信が禁止となる。よって、携帯機が悪意の第三者に拾われた場合であっても携帯機の不正使用を防止することが出来る。
【0012】
また、請求項7に記載の遠隔操作用の携帯機では、送信制御部は、送受信部による電波の送信を禁止する禁止状態である時に、電子機器からの電波が受信出来た場合は、禁止状態から送受信部による車両に搭載された通信機に対して電波の送信を許可する許可状態に切替えることを特徴とするものである。これによれば、送受信部による電波の送信を許可に切替えるために入力手段の操作や音声を入力する必要が無いため煩わしさを減少することが出来る。
【0013】
また、請求項8に記載の遠隔操作用の携帯機では、電子機器から携帯機に送信される電波は、携帯機と電子機器とを対応させる識別情報を含むものであることを特徴とするものである。これによれば、電子機器と携帯機を対応させることができ、セキュリティーを向上することが出来る。
【0014】
また、請求項9記載の遠隔操作用の携帯機では、携帯機は、識別情報を記憶する識別情報記憶手段を備え、送信制御部は、送受信部による車両に搭載された通信機への電波の送信を禁止する禁止状態である時に、電子機器からの電波が受信でき、更に受信した電波に含まれる識別情報が識別情報記憶手段に記憶された識別情報と所定の対応関係にあるかを判定し、所定の対応関係であると判定した場合は、禁止状態から送受信部による電波の送信を許可する許可状態に切替えることを特徴とするものである。これによれば、携帯機と電子機器が対応する場合のみ、車両に搭載された通信機に対して電波を送信出来るためセキュリティーを向上することが出来る。
【0015】
また、請求項10に記載の遠隔操作用の携帯機での作用・効果に関しては、上述の請求項4と同様であるため説明を省略する。
【0016】
また、請求項11記載の遠隔操作用の携帯機では、車両に搭載された通信機に対して電波を送信することによって車載装備を作動させると共に、車両装備の動作情報を受信する遠隔操作用の携帯機であって、携帯機は、車両に搭載された通信機に対して電波を送信し、その電波による車両装備の動作情報を車両の周辺の所定エリアにおいて車両に搭載された通信機から受信する送受信部と、送受信部による電波の送信の許可/禁止状態を切替えるものであって、送受信部から電波を送信した後に、車両に搭載された通信機から車両装備の動作情報が受信出来ない場合は、送受信部による電波の送信を禁止する禁止状態に設定する送信制御部とを備えることを特徴とするものである。これによれば、携帯機をどこかに置き忘れ、悪意の第三者によって携帯機が拾われた場合でも、その悪意の第三者が電波の送信操作を行っても車両からの情報が受信出来ない場合は携帯機からの電波の送信が禁止となる。従って、その携帯機に対応する車両がわからずに、携帯機を操作すると、携帯機は送信禁止状態となるので、携帯機の不正使用を防止することが出来る。
【0017】
また、請求項12、請求項13及び請求項16、請求項17に記載の遠隔操作用の携帯機での作用・効果に関しては、上述の請求項1から請求項4と同様であるため説明を省略する。
【0018】
また、請求項14記載の遠隔操作用の携帯機では、送信制御部は、車両装備の動作情報を受信出来ない状態において、送受信部から電波を送信させる操作の回数が所定回数に達するまでは、送受信部による電波の送信を許可する許可状態に設定することを特徴とするものである。これによれば、正当なユーザーが送受信部から電波を送信させる操作を行った際に、携帯機と車両の通信機との距離や角度等の関係で通信機にて電波を受信できなかった場合でも、電波を送信させる操作の回数が所定回数までの間は、正当なユーザーであれば送受信部による電波の送信を行うことができ利便性を損なうことを防止出来る。
【0019】
また、請求項15記載の遠隔操作用の携帯機では、携帯機から車両に搭載された通信機に対して送信する電波は携帯機と車両とを対応させる識別情報を含むものであって、車両は、携帯機から受信した電波に含まれる識別情報が、対応する携帯機からの電波であるかを判定する判定手段を備え、通信機は、携帯機から受信した電波に含まれる識別情報が、対応する携帯機からの電波である場合のみ、携帯機へ電波を送信することを特徴とするものである。これによれば、車両は、対応する携帯機からの電波のみに対して電波を送信するので、車両と携帯機を対応させることができ、セキュリティーを向上することが出来ると共に、不必要な電波の送信を行わなくてもよいので車両消費電流を抑えることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態における遠隔操作用の携帯機に関して、図面に基づいて説明する。なお、本実施の形態では、本発明の遠隔操作用の携帯機を車両のドア及びトランクの施錠/解錠装置に適用した例について説明する。
【0021】
(第1の実施の形態)
図1は本発明の実施の形態に係わる、遠隔操作用の携帯機1と車載機20との構成を示すブロック図である。
【0022】
1は遠隔操作用の携帯機1(以下、携帯機と記す)であり20は車両に搭載される車載機である。携帯機1の表面には、スイッチ3及び報知部9等が設けられるものであり、詳細に関しては後ほど説明する。
【0023】
車載機20は、電力を供給するための車両用のバッテリー27、アンテナ21、ドア及びトランクのロック機構の駆動を行う駆動機構25、及び駆動機構25を制御する通信機26を備える。更に、ドアの開閉状態を検出するドア状態スイッチ22、ドアロックのロック、アンロックの状態を検出するドアロック状態スイッチ23、トランクのロック、アンロックの状態を検出するトランクロック状態スイッチ24のそれぞれを備えるものである。
【0024】
通信機26は、受信部26a、メモリー部26b、CPU26cを備える。受信部26aは、携帯機1から送信された電波をアンテナ21にて受信し復調を行うと共に、その復調した信号をCPU26cへ伝達するものである。メモリー部26bは、識別情報(IDコード、ローリングコード等)が記憶されており、随時書き込み、消去可能な不揮発性EEPROM等からなるものである。CPU26cは、受信部26a及びメモリー部26b、ドア状態スイッチ22、ドアロック状態スイッチ23、トランクロック状態スイッチ24からのそれぞれの情報を取り入れ、これらの情報に基づいて駆動機構25を制御するものである。
【0025】
上記構成の車載機20において、携帯機1によってドア及びトランクの施錠、解錠を行う場合には、携帯機1から送出された識別情報及びドアの施錠、解錠を示す指令信号等を含む電波がアンテナ21を介して通信機26に受信される。受信された電波は、通信機26に設けられた受信部26aにおいて、復調された後、CPU26cに伝達される。CPU26cは識別情報が記憶されているメモリー部26bの識別情報と携帯機1から送出された識別情報とを比較し、所定の対応関係であると判定した場合は、指令信号に従いドア及びとランクの施錠、解錠を行うように駆動機構25に信号を送る。そして、駆動機構25によってドア及びトランクの施錠、解錠が行われる。なお、携帯機1から車載機20への電波の送信は、車両の周辺の所定エリアでのみで可能となるものである。
【0026】
ここで、携帯機1について図面に基づいて詳しく説明する。図2は本発明の第1の実施の形態に係わる、携帯機1の構成を示すブロック図である。携帯機1は、CPU2とスイッチ3とアンテナ4と送信部5とメモリー6と衝撃センサ7と音声認識センサ8と報知部9とを備えるものである。
【0027】
CPU2は、送信制御部2aと報知制御部2bとを備える。送信制御部2aは、送信部5による電波の送信を制御するものであり、スイッチ3の操作によって送信部5からアンテナ4を介して識別情報及びドアの施錠、解錠を示す指令信号等を含む電波を送信させる。また、衝撃センサ7が検出した衝撃の大きさとメモリー6に記憶された所定値とを比較し、その比較結果に基づいて送信部5による電波の送信の許可/禁止状態を切替える。この比較結果において、衝撃の大きさが所定値以上の場合は電波の送信を禁止する禁止状態とし、衝撃の大きさが所定値よりも小さい場合は電波の送信を許可する許可状態とする。更に、スイッチ3の所定時間内の操作回数又は操作時間等の操作パターンを判定する。
【0028】
報知制御部2bは、発光ダイオード(LED)又は液晶ディスプレイ(LCD)等からなる報知部9を制御し、スイッチ3の操作による電波の送信が許可状態であるか禁止状態であるかを報知部9によってユーザーに知らせるものである。
【0029】
スイッチ3は、ドアロックスイッチ3a、ドアアンロックスイッチ3b、トランクスイッチ3c等からなるものであり、それぞれのスイッチ3a〜3cに異なる指令信号が対応するようになっている。例えば、ドアロックスイッチ3aを操作した場合は送信制御部2aによってドアの施錠を示す電波が送信部5からアンテナ4を介して車載機20へ送信される。
【0030】
メモリー6は、識別情報及び送信部5による電波の送信を許可する許可状態にするための所定の情報を記憶するものであり、随時書き込み、消去可能な不揮発性EEPROM等からなるものである。ここで、送信部5による電波の送信を許可する許可状態にするための所定の情報とは、ユーザーもしくはディーラ等によって決定される情報であって、スイッチ3の所定時間内の操作回数又は操作時間等のスイッチ操作パターンや、キーワード又は/及び声紋等である。
【0031】
衝撃センサ7は、携帯機1へ加えられる衝撃の大きさを検出し、その検出結果を送信制御部2aへ出力するものであり、音声認識センサ8は、携帯機1に設けられたマイクロホン(図示せず)に入力された音声を認識し、その認識結果を送信制御部2aへ出力するものである。
【0032】
ここで、携帯機1の動作を図3に基づいて説明する。図3は本発明の第1の実施の形態に係わる、携帯機1の動作を示すフロー図である。
【0033】
まず、ステップ100にて、衝撃センサ7によって検出される携帯機1へ加えられた衝撃の大きさがメモリー6に記憶された所定値以上であるかを送信制御部2aにて判定する。携帯機1が落下した場合等のように、携帯機1へ加えられた衝撃の大きさが所定値以上であった場合はステップ110へ進み、携帯機1へ加えられた衝撃の大きさが所定値より小さい場合はステップ100での処理を繰り返す。
【0034】
ステップ110の処理では、送信制御部2aにて送信部5による電波の送信を禁止する禁止状態としてステップ120へ進む。ステップ120の処理では、発光ダイオード(LED)又は液晶ディスプレイ(LCD)等からなる報知部9をオンにしてステップ130へ進む。ステップ120での処理は、報知部9をオンにすることによって、送信部5による電波の送信を禁止する禁止状態であることをユーザーに知らせるものである。なお、報知形態としては、発光ダイオード(LED)であれば、点灯又は点滅するようにし、液晶ディスプレイ(LCD)であれば、「電波の送信はできません」等のメッセージを表示するようにする。
【0035】
次に、ステップ130では、ユーザーもしくはディーラ等によって決定されメモリー6に記憶された、送信部5による電波の送信を許可する許可状態にするための条件が満足されたか否かを判定する。例えば、図3の例では、スイッチ3の操作パターン(操作時間)が「5秒」以上であることが送信許可の条件となるため、スイッチ3の操作が5秒以上継続して行われたか否かが判定される。この判定において、5秒以上と判定されるとステップ140へ進み、5秒より短ければステップ110へ戻り送信部5による電波の送信を禁止する禁止状態とする。そして、ステップ140では、送信部5による電波の送信を許可する許可状態とし、ステップ150へ進み報知部9をオフし、その後、衝撃センサ6での検出処理に戻る。
【0036】
なお、ユーザーもしくはディーラ等によって決定されメモリー6に記憶しておく、送信部5による電波の送信を許可する許可状態にするための条件として、例えば、スイッチ3の所定時間内の操作回数が「5回」のように、連続的にスイッチ3を操作するようなスイッチ3の所定時間内の操作回数であってもよい。また、スイッチ3aを2回操作した後の所定時間内にスイッチ3bを操作するような、スイッチ3a〜スイッチ3cの操作の組み合わせであってもよい。更に、その条件は、キーワード又は/及び声紋であってもよい。この場合は、例えば、「開けゴマ」等のキーワードを予めメモリー6に記憶しておき、送信部5による電波の送信を禁止する禁止状態である時に、携帯機1に設けられたマイクロホン(図示せず)に入力された音声を音声認識センサ8によって認識する。その認識結果がキーワードと一致するか否かを送信制御部2aにて判定し、一致していれば送信部5による電波の送信を許可する許可状態とし、不一致であれば送信部5による電波の送信を禁止する禁止状態とする。なお、禁止状態から許可状態に復帰するための条件は、キーワードとユーザーの声紋の両方であってもよい。
【0037】
このように、ユーザーが携帯機1をどこかに落として紛失した場合、落下した際の衝撃センサ7にて検出した衝撃の大きさが所定値以上であった場合は、送信部5による電波の送信を禁止する禁止状態とされるので、悪意の第三者による不正使用を防止することが出来る。また、不注意にユーザーが携帯機1に衝撃を加えてしまい、送信部5による電波の送信が禁止された場合でも、スイッチ3の操作パターンやキーワード又は/及び声紋によって正当なユーザーであるかを判定するので、正当なユーザーであれば送信部5による電波の送信を行うことが出来る。よって、ディーラ等に車両を持ち込むような煩わしいことをしなくてもよくなる。更に、発光ダイオード(LED)又は液晶ディスプレイ(LCD)等からなる報知部9によって送信部5による電波の送信の許可/禁止状態が報知されるので、ユーザーは送信部による電波の送信が許可であるか禁止であるか一目で判断することが出来る。
【0038】
なお、本実施の形態における携帯機1は、通信機26と双方向通信するための受信部を設けることで、スマートエントリーシステム用の携帯機1として用いることも可能である。
【0039】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態における遠隔操作用の携帯機に関して、図面に基づいて説明する。図4は本発明の第2の実施の形態に係わる、携帯機1の構成を示すブロック図である。なお、第1の実施の形態との共通部分についての詳しい説明は省略する。本実施の形態は、車両に搭載された通信機26に対して電波を送信することによって車載装備を作動させると共に、ユーザーの携帯しているICカード10等との間で所定時間毎に電波を単方向または双方向通信する遠隔操作用の携帯機1に適用されるものである。なお、ICカード10は、本発明における電子機器に該当するものである。
【0040】
第1の実施の形態と本実施の形態との相違点は、携帯機1にユーザーが携帯しているICカード10との間で電波の送受信を行う送受信部5aを備えることにある。また、送信制御部2aに関しては、ICカード10からの電波の受信状態に応じて送受信部5aによる車両に搭載された通信機26に対して電波の送信の許可/禁止状態を切替えるものである。
【0041】
ICカード10は、ICカード10の周辺の所定エリア内(例えば、2,3m程度)であって、所定時間毎(例えば、1分毎)に携帯機1との間で電波の送受信が出来るような通信部(図示せず)及びその通信部を制御する通信制御部(図示せず)を備えるものである。一般的に、携帯機1を使用するような場所では、ICカード10は財布等に入れ、洋服のポケットや携帯しているカバンの中に所持しているものであり、携帯機1をICカード10の周辺の所定エリアを越えるような場所に置き忘れた場合は、携帯機1とICカード10との間での電波の送受信は途絶えることになる。
【0042】
このICカード10からの電波の受信状態は、携帯機1に備えられた送信制御部2aにて検出され、電波が受信出来た場合は送受信部5aによる車両に搭載された通信機26に対して電波の送信を許可する許可状態とし、受信出来ない場合は送受信部5aによる車両に搭載された通信機26に対して電波の送信を禁止する禁止状態とする。なお、電波が受信出来た場合の送受信部5aによる車両に搭載された通信機26に対して電波の送信を許可する許可状態は、少なくとも次にICカード10から、電波が送信されるまで継続される。
【0043】
ここで、携帯機1の動作を図5に基づいて説明する。図5は本発明の第2の実施の形態に係わる、携帯機1の動作を示すフロー図である。まず、ステップ200にて、ICカード10からの電波の受信の有無を送信制御部2aにて判別する。ICカード10からの電波が受信出来ない場合はステップ210へ進み、電波が受信出来た場合はステップ200での処理を繰り返す。ステップ210では、送信制御部2aにて送受信部5aによる車両に搭載された通信機26に対して電波の送信を禁止する禁止状態とし、ステップ220へ進む。例えば、携帯機1をICカード10の周辺の所定エリアを超えるような場所に置き忘れた場合に、ICカード10からの電波が受信出来ないので、送受信部5aによる車両に搭載された通信機26に対して電波の送信を禁止する禁止状態となる。
【0044】
ステップ220では、報知部9をオンにしステップ230へ進む。なお、ステップ220による処理は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。ステップ230では、ICカード10からの電波の受信の有無を送信制御部2aにて検出する。ICカード10からの電波が受信出来た場合はステップ240へ進み、ICカード10からの電波が受信出来ない場合はステップ210へ戻り車両に搭載された通信機26に対して電波の送信を禁止する禁止状態とする。そして、ステップ240では、送受信部5aによる車両に搭載された通信機26に対して電波の送信を許可する許可状態とし、ステップ250へ進み報知部9をオフしステップ200へ戻る。なお、ステップ240及びステップ250での処理は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
【0045】
このように、ユーザーが携帯するICカード10からの電波の受信の有無を送信制御部2aにて検出し、電波が受信出来ない場合には、送受信部5aによる車両に搭載された通信機26に対して電波の送信を禁止する禁止状態とする。よって、携帯機1をどこかに置き忘れるなど、衝撃を伴わない紛失においても悪意の第三者による不正使用を防止することが出来る。
【0046】
更に、スイッチ3の所定時間内の操作回数又は/及び操作時間、操作スイッチの組み合わせ等のスイッチ3の操作パターンや、キーワード又は/及び声紋等のユーザー固有の情報をメモリー6に記憶しておき、送受信部5aによる車両に搭載された通信機26に対して電波の送信を許可する許可状態とするための情報も適用することが出来る。
【0047】
また、携帯機1とICカード10との間で双方向通信する場合の電波として識別情報を含む電波を用いて、携帯機1とICカード10とがそれぞれ対応しているものであるかを判定するようにしても良い。この場合、ICカード10には、識別情報を記憶する記憶部(図示せず)と、受信した識別情報と記憶部に記憶した識別情報とを比較する識別部(図示せず)を備える。そして、携帯機1は、所定時間毎に、ICカード10へ識別情報を含む電波を送信し、ICカード10は携帯機1からの識別情報を受信すると、識別部にて、受信した識別情報が記憶部に記憶している識別情報とを比較する。識別部での判定結果が記憶部に記憶された識別情報と所定の対応関係である場合には、ICカード10は、携帯機1へ正常に受信したとして識別情報を含む電波を送信し、所定の対応関係でない場合には、ICカード10は、携帯機1へ識別情報を含む電波を送信しない。
【0048】
更に、識別情報を携帯機1のメモリー6に記憶しておいても良い。この場合は、送信制御部2aにて、ICカード10から送信された電波に含まれる識別情報が、メモリー6に記憶している識別情報と比較される。ICカード10から送信された電波に含まれる識別情報とメモリー6に記憶している識別情報とが所定の対応関係である場合は、送受信部5aによる車両に搭載された通信機26に対して電波の送信を許可する許可状態とする。所定の対応関係でない場合は、識別情報を含む電波の受信があった場合でも、送受信部5aによる車両に搭載された通信機26に対して電波の送信を禁止する禁止状態とする。
【0049】
これにより、携帯機1とICカード10が対応する場合のみ、車両に搭載された通信機26に対して電波を送信出来るためセキュリティーを向上することが出来ると共に、不必要な電波の送信を行わなくてもよいので携帯機1の消費電流を抑えることが出来る。
【0050】
また、上述のICカード10に備えられるメモリーの代わりに識別情報を所定の規則に従って演算する演算部を備え、この演算部による演算結果を携帯機1へ送信するようにしてもよい。なお、携帯機1は、この識別情報を演算する所定の規則をメモリー6に記憶しており、ICカード10からの電波(演算結果)が対応するICカード10からの電波であるかを識別できるようになっている。この場合、ICカード10は、携帯機1から所定時間毎に識別情報を受信すると、その識別情報を所定の規則に従って演算して、その演算結果を携帯機1へ送信する。携帯機1では、ICカード10からの識別情報の演算結果が所定の規則に従って演算されたものであるかを判定し、所定の規則に従って演算されたものであると判定した場合のみ送受信部5aによる車両に搭載された通信機26に対して電波の送信を許可する許可状態とする。これにより、ICカード10にメモリーを備えることなく携帯機1とICカード10が対応するかを判定することができる。
【0051】
また、第2の実施の形態におけるICカード10はこれに限定されるものではなく、携帯機1に電波の送信又は送受信が出来る送受信機を備えた携帯電話機のようなユーザーが携帯しているようなものであればよい。
【0052】
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態における遠隔操作用の携帯機に関して、図面に基づいて説明する。図6は本発明の第3の実施の形態に係わる、携帯機1の構成を示すブロック図である。なお、第1の実施の形態及び第2の実施の形態との共通部分についての詳しい説明は省略する。本実施の形態は、車載機20からドア及びトランク等の車載装備の動作情報を受信する遠隔操作用の携帯機に適用されるものである。
【0053】
第1の実施の形態及び第2の実施の形態と本実施の形態との相違点は、まず車載機20に関しては、第1の実施の形態で説明した車載機20に加えドア及びトランク等の動作情報を携帯機1へ送信する送信部(図示せず)を備えることにある。また、携帯機1に関しては、車載機20との間で電波の送受信を行う送受信部5bを備えることにある。また、送信制御部2aは、車載機20へ電波を送信するためのスイッチ3の所定の操作を行った後に、車載機20からドア及びトランク等の車載装備の動作情報が受信出来ない場合は、送受信部5bによる電波の送信を禁止する禁止状態にするものである。なお、携帯機1と車載機20との間の電波の送受信は、車載機20の周辺の所定エリア内(例えば、10m程度)で行われるものであり、この所定エリアを超えた場合は送受信出来ないものである。
【0054】
車載機20は、携帯機1から識別情報及びドアの施錠、解錠を示す指令信号等を含む電波をアンテナ21を介して受信すると第1の実施の形態で説明したような駆動機構25を制御する。この携帯機1からの電波によって駆動機構25が制御され、ドア及びトランク等の車載装備が駆動されると、その駆動結果であるドア及びトランクの施錠、解錠状態等の動作情報を携帯機1へ送信する。
【0055】
携帯機1では、スイッチ3を操作することにより送受信部5bよりアンテナ4を介して電波を車載機20へ送信すると共に、車載機20からの動作情報をアンテナ4を介して送受信部5bにて受信する。この送受信部5bにおいて車載機20からの動作情報の受信の有無を送信制御部2aにて判定し、車載機20からの動作情報が受信出来ない場合は、送受信部5bによる電波の送信を禁止する禁止状態とする。
【0056】
ここで、携帯機1の動作を図7に基づいて説明する。図7は本発明の第3実施の形態に係わる、携帯機1の動作を示すフロー図である。
【0057】
ステップ300にて、スイッチ3の操作を行った後に車載機20からの動作情報の受信の有無を送信制御部2aにて判別する。車載機20からの動作情報が受信出来ない場合はステップ310へ進み、動作情報が受信出来た場合はステップ300での処理を繰り返す。ステップ310では、送信制御部2aにて送受信部5bによる車載機20への電波の送信を禁止する禁止状態とし、ステップ320へ進む。例えば、携帯機1を車載機20の周辺の所定エリアを超えるような場所に置き忘れた場合に、ユーザー以外の者によって携帯機1が拾われ、スイッチ3の操作が行われると送受信部5bによる電波の送信を禁止する禁止状態となる。
【0058】
ステップ320では、報知部9をオンにしステップ330へ進む。なお、ステップ320での処理は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。ステップ330では、第1の実施の形態で説明したように、ユーザーもしくはディーラ等によって決定されメモリー6に記憶された、送受信部5bによる電波の送信を許可する許可状態にするための条件が満足されたか否かを判定する。例えば、図7の例では、スイッチ3の操作時間が「5秒」以上であることが送信許可の条件となるため、スイッチ3の操作が5秒以上継続して行われたか否かが判定される。この判定において、5秒以上と判定されるとステップ340へ進み、5秒より短ければステップ310へ戻り送受信部5bによる電波の送信を禁止する禁止状態とする。ステップ340では、送受信部5bによる電波の送信を許可する許可状態とし、ステップ350へ進み報知部9をオフしステップ300へ戻る。なお、ステップ340及びステップ350での処理は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
【0059】
携帯機1をどこかに置き忘れ、悪意の第三者によって携帯機1が拾われた場合でも、その悪意の第三者が電波の送信操作を行う間に車両からの情報が受信出来ない場合は携帯機1での電波の送信を禁止する禁止状態となるので、別途ICカード10などの電子機器を用いることなく携帯機1の不正使用を防止することが出来る。
【0060】
また、送信制御部2aは、送受信部5bによる電波を送信するための操作回数が所定回数に達するまでは、送受信部5bによる電波の送信を許可する許可状態にするようにしてもよい。この場合、携帯機1の正当なユーザーが電波を送信するための操作を行った際に、携帯機1と車両の通信機26との距離や角度等の関係で通信機26にて電波を受信できなかった場合でも、電波を送信させる操作の回数が所定回数に達するまでの間は、送受信部5bによる電波の送信を行うことができ利便性を損なうことを防止出来る。
【0061】
また、動作情報を携帯機1へ送信する際には、通信機26のCPU26cは所定の識別情報が記憶されているメモリー部26bの識別情報と携帯機1から送出された識別情報とが所定の対応関係にあるかを判定し、所定の対応関係であると判定した場合のみ動作情報を送信するようにしても良い。この場合、車両に搭載された通信機26は、対応する携帯機1からの電波のみに対して動作情報を送信するので、車両と携帯機1とを対応させることができ、セキュリティーを向上することが出来ると共に、不必要な電波の送信を行わなくてもよいので車両の消費電流を抑えることが出来る。
【0062】
また、本実施の形態においても第1の実施の形態で説明したような、衝撃センサ7の検出結果によって車載機20への電波の送信を禁止する禁止状態とすることも同時に適用出来る。更に、スイッチ3の所定時間内の操作回数又は/及び操作時間、操作スイッチの組み合わせ等のスイッチ3の操作パターンや、キーワード又は/及び声紋等のユーザー固有の情報を予めメモリー6に記憶させ、車載機20への電波の送信を許可する許可状態とするような情報を適用することも出来る。
【0063】
なお、本発明の遠隔操作用の携帯機1は、車両のドア及びトランクの施錠/解錠装置に適用することに限定されるものではなく、車両のスマートエントリー装置や車両のエンジンを遠隔操作でスタートさせるような遠隔操作によって車両装備を作動するような装置にも適用出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる、遠隔操作用の携帯機1と車載機20との構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係わる、携帯機1の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係わる、携帯機1の動作を示すフロー図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係わる、携帯機1の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係わる、携帯機1の動作を示すフロー図である。
【図6】本発明の第3実施の形態に係わる、携帯機1の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第3実施の形態に係わる、携帯機1の動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 携帯機、2 CPU、2a 送信制御部、2b 報知制御部、3 スイッチ、5 送信部、5a 送受信部、5b送受信部、6 メモリー、7 衝撃センサ、8 音声認識センサ、9 報知部、10 ICカード、20 車載機、26通信機
【発明の属する技術分野】
本発明は、遠隔操作用の携帯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、遠隔操作装置として、携帯機と車載装置との間で無線通信を行い車両の各ドアを施錠/解錠する所謂キーレスエントリー装置が知られている。
【0003】
このようなキーレスエントリー装置を実際に使用する場合は、携帯機からドアロックの施錠/解錠信号等の指令信号と、その携帯機のIDコードが送信される。車載装置でそのIDコードとドアロック施錠/解錠信号を受信すると、この受信したIDコードが予め登録されているIDコードと一致するか否か判断される。そしてIDコードが一致すると判断された場合、ドアロック施錠/解錠信号に応じて、ドアロックが施錠/解錠される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、この携帯機を紛失した場合に、車両をディーラ等に持ち込み、紛失した携帯機のIDコードを無効にするまでは、上述のようなキーレス機能は停止できなかった。このように車両をディーラ等に持ち込みIDコードを無効にする間に、悪意の第三者によって携帯機が拾われた場合、ドアロックが解錠され車両を盗難される等のように不正使用される可能性があった。
【0005】
本発明は、上記点に鑑みなされたもので、携帯機紛失時に自動的に携帯機からの識別情報及びドア等の施錠、解錠を示す指令信号等の電波の送信を禁止し、悪意の第三者による不正使用を防止することが可能な遠隔操作用の携帯機を提供することを第1の目的とするものである。更に、送信が禁止された場合でも、正当なユーザーであれば、その送信を再開することが可能な遠隔操作用の携帯機を提供することを第2の目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の遠隔操作用の携帯機では、車両に搭載された通信機に対して電波を送信することによって車載装備を作動させる遠隔操作用の携帯機であって、携帯機は、車両に搭載された通信機に対して電波を送信する送信部と、携帯機へ加えられる衝撃を検出する衝撃センサと、送信部による電波の送信の許可/禁止状態を切替えるものであって、衝撃センサが検出した衝撃の大きさが所定の大きさ以上の場合は、送信部による電波の送信を禁止する禁止状態に設定する送信制御部とを備えることを特徴とするものである。これによれば、携帯機をどこかで落として紛失した場合、落下した際の衝撃の大きさによって送信部による電波の送信ができなくなるので、携帯機が悪意の第三者に拾われた場合であっても携帯機の不正使用を防止することが出来る。
【0007】
また、請求項2に記載の遠隔操作用の携帯機では、携帯機は、入力手段と、入力手段の所定の操作パターンを記憶する操作パターン記憶手段とを備え、送信制御部は、送信部による電波の送信を禁止する禁止状態である時に、入力手段の操作パターンと操作パターン記憶手段に記憶された所定の操作パターンとが一致するかを判定し、一致する場合は、禁止状態から送信部による電波の送信を許可する許可状態に切替えることを特徴とするものである。これによれば、不注意にユーザーが携帯機に衝撃を加えてしまい、送信部による電波の送信が禁止状態となった場合でも、正当なユーザーであれば送信部による電波の送信を再開することができ、ディーラ等に車両を持ち込むような煩わしいことをしなくてもよくなる。
【0008】
また、請求項3に記載の遠隔操作用の携帯機では、携帯機は、ユーザーが発した音声を認識する音声認識センサと、固有のキーワード又は/及びそのユーザーの声紋を記憶する音声記憶手段とを備え、送信制御部は、送信部による電波の送信を禁止する禁止状態である時に、音声認識センサによって認識されたユーザーの発話したキーワード又は/及びユーザーの音声に含まれる声紋と音声記憶手段に記憶された固有のキーワード又は/及びそのユーザーの声紋とが一致するかを判定し、一致する場合は、禁止状態から送信部による電波の送信を許可する許可状態に切替えることを特徴とするものである。これによれば、不注意にユーザーが携帯機に衝撃を加えてしまい、送信部による電波の送信が禁止となった場合でも、入力手段を操作することなく、正当なユーザーであれば、より簡単に送信部による電波の送信を行うことが出来る。
【0009】
また、請求項4に記載の遠隔操作用の携帯機では、送信部による電波の送信が許可状態であるか禁止状態であるかを報知する発光素子又は液晶ディスプレイの少なくとも一つからなる報知手段を備えることを特徴とするものである。これによれば、ユーザーは、送信部による電波の送信が許可であるか禁止であるかを一目で判断することが出来る。
【0010】
また、請求項5に記載の遠隔操作用の携帯機では、携帯機は、車両に搭載された通信機からの電波を受信する受信部を備え、車両との間で双方向通信を行うことを特徴とするものである。これによれば、携帯機をスマートエントリー用の携帯機としても使用することが出来る。
【0011】
また、請求項6に記載の遠隔操作用の携帯機では、車両に搭載された通信機に対して電波を送信することによって車載装備を作動させると共に、ユーザーの携帯している電子機器との間で所定時間毎に電波を単方向または双方向通信する遠隔操作用の携帯機であって、携帯機は、車両に搭載された通信機に対して電波を送信すると共に、電子機器から電波を受信する送受信部と、送受信部による電波の送信の許可/禁止状態を切替えるものであって、所定時間を越えて電子機器からの電波が受信出来ない場合は、送受信部による車両に搭載された通信機に対して電波の送信を禁止する禁止状態に設定する送信制御部とを備えることを特徴とするものである。これによれば、携帯機をどこかに置き忘れた場合でも、ユーザーが携帯する電子機器からの電波の受信が途絶えることによって車両に搭載された通信機に対する送受信部による電波の送信が禁止となる。よって、携帯機が悪意の第三者に拾われた場合であっても携帯機の不正使用を防止することが出来る。
【0012】
また、請求項7に記載の遠隔操作用の携帯機では、送信制御部は、送受信部による電波の送信を禁止する禁止状態である時に、電子機器からの電波が受信出来た場合は、禁止状態から送受信部による車両に搭載された通信機に対して電波の送信を許可する許可状態に切替えることを特徴とするものである。これによれば、送受信部による電波の送信を許可に切替えるために入力手段の操作や音声を入力する必要が無いため煩わしさを減少することが出来る。
【0013】
また、請求項8に記載の遠隔操作用の携帯機では、電子機器から携帯機に送信される電波は、携帯機と電子機器とを対応させる識別情報を含むものであることを特徴とするものである。これによれば、電子機器と携帯機を対応させることができ、セキュリティーを向上することが出来る。
【0014】
また、請求項9記載の遠隔操作用の携帯機では、携帯機は、識別情報を記憶する識別情報記憶手段を備え、送信制御部は、送受信部による車両に搭載された通信機への電波の送信を禁止する禁止状態である時に、電子機器からの電波が受信でき、更に受信した電波に含まれる識別情報が識別情報記憶手段に記憶された識別情報と所定の対応関係にあるかを判定し、所定の対応関係であると判定した場合は、禁止状態から送受信部による電波の送信を許可する許可状態に切替えることを特徴とするものである。これによれば、携帯機と電子機器が対応する場合のみ、車両に搭載された通信機に対して電波を送信出来るためセキュリティーを向上することが出来る。
【0015】
また、請求項10に記載の遠隔操作用の携帯機での作用・効果に関しては、上述の請求項4と同様であるため説明を省略する。
【0016】
また、請求項11記載の遠隔操作用の携帯機では、車両に搭載された通信機に対して電波を送信することによって車載装備を作動させると共に、車両装備の動作情報を受信する遠隔操作用の携帯機であって、携帯機は、車両に搭載された通信機に対して電波を送信し、その電波による車両装備の動作情報を車両の周辺の所定エリアにおいて車両に搭載された通信機から受信する送受信部と、送受信部による電波の送信の許可/禁止状態を切替えるものであって、送受信部から電波を送信した後に、車両に搭載された通信機から車両装備の動作情報が受信出来ない場合は、送受信部による電波の送信を禁止する禁止状態に設定する送信制御部とを備えることを特徴とするものである。これによれば、携帯機をどこかに置き忘れ、悪意の第三者によって携帯機が拾われた場合でも、その悪意の第三者が電波の送信操作を行っても車両からの情報が受信出来ない場合は携帯機からの電波の送信が禁止となる。従って、その携帯機に対応する車両がわからずに、携帯機を操作すると、携帯機は送信禁止状態となるので、携帯機の不正使用を防止することが出来る。
【0017】
また、請求項12、請求項13及び請求項16、請求項17に記載の遠隔操作用の携帯機での作用・効果に関しては、上述の請求項1から請求項4と同様であるため説明を省略する。
【0018】
また、請求項14記載の遠隔操作用の携帯機では、送信制御部は、車両装備の動作情報を受信出来ない状態において、送受信部から電波を送信させる操作の回数が所定回数に達するまでは、送受信部による電波の送信を許可する許可状態に設定することを特徴とするものである。これによれば、正当なユーザーが送受信部から電波を送信させる操作を行った際に、携帯機と車両の通信機との距離や角度等の関係で通信機にて電波を受信できなかった場合でも、電波を送信させる操作の回数が所定回数までの間は、正当なユーザーであれば送受信部による電波の送信を行うことができ利便性を損なうことを防止出来る。
【0019】
また、請求項15記載の遠隔操作用の携帯機では、携帯機から車両に搭載された通信機に対して送信する電波は携帯機と車両とを対応させる識別情報を含むものであって、車両は、携帯機から受信した電波に含まれる識別情報が、対応する携帯機からの電波であるかを判定する判定手段を備え、通信機は、携帯機から受信した電波に含まれる識別情報が、対応する携帯機からの電波である場合のみ、携帯機へ電波を送信することを特徴とするものである。これによれば、車両は、対応する携帯機からの電波のみに対して電波を送信するので、車両と携帯機を対応させることができ、セキュリティーを向上することが出来ると共に、不必要な電波の送信を行わなくてもよいので車両消費電流を抑えることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態における遠隔操作用の携帯機に関して、図面に基づいて説明する。なお、本実施の形態では、本発明の遠隔操作用の携帯機を車両のドア及びトランクの施錠/解錠装置に適用した例について説明する。
【0021】
(第1の実施の形態)
図1は本発明の実施の形態に係わる、遠隔操作用の携帯機1と車載機20との構成を示すブロック図である。
【0022】
1は遠隔操作用の携帯機1(以下、携帯機と記す)であり20は車両に搭載される車載機である。携帯機1の表面には、スイッチ3及び報知部9等が設けられるものであり、詳細に関しては後ほど説明する。
【0023】
車載機20は、電力を供給するための車両用のバッテリー27、アンテナ21、ドア及びトランクのロック機構の駆動を行う駆動機構25、及び駆動機構25を制御する通信機26を備える。更に、ドアの開閉状態を検出するドア状態スイッチ22、ドアロックのロック、アンロックの状態を検出するドアロック状態スイッチ23、トランクのロック、アンロックの状態を検出するトランクロック状態スイッチ24のそれぞれを備えるものである。
【0024】
通信機26は、受信部26a、メモリー部26b、CPU26cを備える。受信部26aは、携帯機1から送信された電波をアンテナ21にて受信し復調を行うと共に、その復調した信号をCPU26cへ伝達するものである。メモリー部26bは、識別情報(IDコード、ローリングコード等)が記憶されており、随時書き込み、消去可能な不揮発性EEPROM等からなるものである。CPU26cは、受信部26a及びメモリー部26b、ドア状態スイッチ22、ドアロック状態スイッチ23、トランクロック状態スイッチ24からのそれぞれの情報を取り入れ、これらの情報に基づいて駆動機構25を制御するものである。
【0025】
上記構成の車載機20において、携帯機1によってドア及びトランクの施錠、解錠を行う場合には、携帯機1から送出された識別情報及びドアの施錠、解錠を示す指令信号等を含む電波がアンテナ21を介して通信機26に受信される。受信された電波は、通信機26に設けられた受信部26aにおいて、復調された後、CPU26cに伝達される。CPU26cは識別情報が記憶されているメモリー部26bの識別情報と携帯機1から送出された識別情報とを比較し、所定の対応関係であると判定した場合は、指令信号に従いドア及びとランクの施錠、解錠を行うように駆動機構25に信号を送る。そして、駆動機構25によってドア及びトランクの施錠、解錠が行われる。なお、携帯機1から車載機20への電波の送信は、車両の周辺の所定エリアでのみで可能となるものである。
【0026】
ここで、携帯機1について図面に基づいて詳しく説明する。図2は本発明の第1の実施の形態に係わる、携帯機1の構成を示すブロック図である。携帯機1は、CPU2とスイッチ3とアンテナ4と送信部5とメモリー6と衝撃センサ7と音声認識センサ8と報知部9とを備えるものである。
【0027】
CPU2は、送信制御部2aと報知制御部2bとを備える。送信制御部2aは、送信部5による電波の送信を制御するものであり、スイッチ3の操作によって送信部5からアンテナ4を介して識別情報及びドアの施錠、解錠を示す指令信号等を含む電波を送信させる。また、衝撃センサ7が検出した衝撃の大きさとメモリー6に記憶された所定値とを比較し、その比較結果に基づいて送信部5による電波の送信の許可/禁止状態を切替える。この比較結果において、衝撃の大きさが所定値以上の場合は電波の送信を禁止する禁止状態とし、衝撃の大きさが所定値よりも小さい場合は電波の送信を許可する許可状態とする。更に、スイッチ3の所定時間内の操作回数又は操作時間等の操作パターンを判定する。
【0028】
報知制御部2bは、発光ダイオード(LED)又は液晶ディスプレイ(LCD)等からなる報知部9を制御し、スイッチ3の操作による電波の送信が許可状態であるか禁止状態であるかを報知部9によってユーザーに知らせるものである。
【0029】
スイッチ3は、ドアロックスイッチ3a、ドアアンロックスイッチ3b、トランクスイッチ3c等からなるものであり、それぞれのスイッチ3a〜3cに異なる指令信号が対応するようになっている。例えば、ドアロックスイッチ3aを操作した場合は送信制御部2aによってドアの施錠を示す電波が送信部5からアンテナ4を介して車載機20へ送信される。
【0030】
メモリー6は、識別情報及び送信部5による電波の送信を許可する許可状態にするための所定の情報を記憶するものであり、随時書き込み、消去可能な不揮発性EEPROM等からなるものである。ここで、送信部5による電波の送信を許可する許可状態にするための所定の情報とは、ユーザーもしくはディーラ等によって決定される情報であって、スイッチ3の所定時間内の操作回数又は操作時間等のスイッチ操作パターンや、キーワード又は/及び声紋等である。
【0031】
衝撃センサ7は、携帯機1へ加えられる衝撃の大きさを検出し、その検出結果を送信制御部2aへ出力するものであり、音声認識センサ8は、携帯機1に設けられたマイクロホン(図示せず)に入力された音声を認識し、その認識結果を送信制御部2aへ出力するものである。
【0032】
ここで、携帯機1の動作を図3に基づいて説明する。図3は本発明の第1の実施の形態に係わる、携帯機1の動作を示すフロー図である。
【0033】
まず、ステップ100にて、衝撃センサ7によって検出される携帯機1へ加えられた衝撃の大きさがメモリー6に記憶された所定値以上であるかを送信制御部2aにて判定する。携帯機1が落下した場合等のように、携帯機1へ加えられた衝撃の大きさが所定値以上であった場合はステップ110へ進み、携帯機1へ加えられた衝撃の大きさが所定値より小さい場合はステップ100での処理を繰り返す。
【0034】
ステップ110の処理では、送信制御部2aにて送信部5による電波の送信を禁止する禁止状態としてステップ120へ進む。ステップ120の処理では、発光ダイオード(LED)又は液晶ディスプレイ(LCD)等からなる報知部9をオンにしてステップ130へ進む。ステップ120での処理は、報知部9をオンにすることによって、送信部5による電波の送信を禁止する禁止状態であることをユーザーに知らせるものである。なお、報知形態としては、発光ダイオード(LED)であれば、点灯又は点滅するようにし、液晶ディスプレイ(LCD)であれば、「電波の送信はできません」等のメッセージを表示するようにする。
【0035】
次に、ステップ130では、ユーザーもしくはディーラ等によって決定されメモリー6に記憶された、送信部5による電波の送信を許可する許可状態にするための条件が満足されたか否かを判定する。例えば、図3の例では、スイッチ3の操作パターン(操作時間)が「5秒」以上であることが送信許可の条件となるため、スイッチ3の操作が5秒以上継続して行われたか否かが判定される。この判定において、5秒以上と判定されるとステップ140へ進み、5秒より短ければステップ110へ戻り送信部5による電波の送信を禁止する禁止状態とする。そして、ステップ140では、送信部5による電波の送信を許可する許可状態とし、ステップ150へ進み報知部9をオフし、その後、衝撃センサ6での検出処理に戻る。
【0036】
なお、ユーザーもしくはディーラ等によって決定されメモリー6に記憶しておく、送信部5による電波の送信を許可する許可状態にするための条件として、例えば、スイッチ3の所定時間内の操作回数が「5回」のように、連続的にスイッチ3を操作するようなスイッチ3の所定時間内の操作回数であってもよい。また、スイッチ3aを2回操作した後の所定時間内にスイッチ3bを操作するような、スイッチ3a〜スイッチ3cの操作の組み合わせであってもよい。更に、その条件は、キーワード又は/及び声紋であってもよい。この場合は、例えば、「開けゴマ」等のキーワードを予めメモリー6に記憶しておき、送信部5による電波の送信を禁止する禁止状態である時に、携帯機1に設けられたマイクロホン(図示せず)に入力された音声を音声認識センサ8によって認識する。その認識結果がキーワードと一致するか否かを送信制御部2aにて判定し、一致していれば送信部5による電波の送信を許可する許可状態とし、不一致であれば送信部5による電波の送信を禁止する禁止状態とする。なお、禁止状態から許可状態に復帰するための条件は、キーワードとユーザーの声紋の両方であってもよい。
【0037】
このように、ユーザーが携帯機1をどこかに落として紛失した場合、落下した際の衝撃センサ7にて検出した衝撃の大きさが所定値以上であった場合は、送信部5による電波の送信を禁止する禁止状態とされるので、悪意の第三者による不正使用を防止することが出来る。また、不注意にユーザーが携帯機1に衝撃を加えてしまい、送信部5による電波の送信が禁止された場合でも、スイッチ3の操作パターンやキーワード又は/及び声紋によって正当なユーザーであるかを判定するので、正当なユーザーであれば送信部5による電波の送信を行うことが出来る。よって、ディーラ等に車両を持ち込むような煩わしいことをしなくてもよくなる。更に、発光ダイオード(LED)又は液晶ディスプレイ(LCD)等からなる報知部9によって送信部5による電波の送信の許可/禁止状態が報知されるので、ユーザーは送信部による電波の送信が許可であるか禁止であるか一目で判断することが出来る。
【0038】
なお、本実施の形態における携帯機1は、通信機26と双方向通信するための受信部を設けることで、スマートエントリーシステム用の携帯機1として用いることも可能である。
【0039】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態における遠隔操作用の携帯機に関して、図面に基づいて説明する。図4は本発明の第2の実施の形態に係わる、携帯機1の構成を示すブロック図である。なお、第1の実施の形態との共通部分についての詳しい説明は省略する。本実施の形態は、車両に搭載された通信機26に対して電波を送信することによって車載装備を作動させると共に、ユーザーの携帯しているICカード10等との間で所定時間毎に電波を単方向または双方向通信する遠隔操作用の携帯機1に適用されるものである。なお、ICカード10は、本発明における電子機器に該当するものである。
【0040】
第1の実施の形態と本実施の形態との相違点は、携帯機1にユーザーが携帯しているICカード10との間で電波の送受信を行う送受信部5aを備えることにある。また、送信制御部2aに関しては、ICカード10からの電波の受信状態に応じて送受信部5aによる車両に搭載された通信機26に対して電波の送信の許可/禁止状態を切替えるものである。
【0041】
ICカード10は、ICカード10の周辺の所定エリア内(例えば、2,3m程度)であって、所定時間毎(例えば、1分毎)に携帯機1との間で電波の送受信が出来るような通信部(図示せず)及びその通信部を制御する通信制御部(図示せず)を備えるものである。一般的に、携帯機1を使用するような場所では、ICカード10は財布等に入れ、洋服のポケットや携帯しているカバンの中に所持しているものであり、携帯機1をICカード10の周辺の所定エリアを越えるような場所に置き忘れた場合は、携帯機1とICカード10との間での電波の送受信は途絶えることになる。
【0042】
このICカード10からの電波の受信状態は、携帯機1に備えられた送信制御部2aにて検出され、電波が受信出来た場合は送受信部5aによる車両に搭載された通信機26に対して電波の送信を許可する許可状態とし、受信出来ない場合は送受信部5aによる車両に搭載された通信機26に対して電波の送信を禁止する禁止状態とする。なお、電波が受信出来た場合の送受信部5aによる車両に搭載された通信機26に対して電波の送信を許可する許可状態は、少なくとも次にICカード10から、電波が送信されるまで継続される。
【0043】
ここで、携帯機1の動作を図5に基づいて説明する。図5は本発明の第2の実施の形態に係わる、携帯機1の動作を示すフロー図である。まず、ステップ200にて、ICカード10からの電波の受信の有無を送信制御部2aにて判別する。ICカード10からの電波が受信出来ない場合はステップ210へ進み、電波が受信出来た場合はステップ200での処理を繰り返す。ステップ210では、送信制御部2aにて送受信部5aによる車両に搭載された通信機26に対して電波の送信を禁止する禁止状態とし、ステップ220へ進む。例えば、携帯機1をICカード10の周辺の所定エリアを超えるような場所に置き忘れた場合に、ICカード10からの電波が受信出来ないので、送受信部5aによる車両に搭載された通信機26に対して電波の送信を禁止する禁止状態となる。
【0044】
ステップ220では、報知部9をオンにしステップ230へ進む。なお、ステップ220による処理は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。ステップ230では、ICカード10からの電波の受信の有無を送信制御部2aにて検出する。ICカード10からの電波が受信出来た場合はステップ240へ進み、ICカード10からの電波が受信出来ない場合はステップ210へ戻り車両に搭載された通信機26に対して電波の送信を禁止する禁止状態とする。そして、ステップ240では、送受信部5aによる車両に搭載された通信機26に対して電波の送信を許可する許可状態とし、ステップ250へ進み報知部9をオフしステップ200へ戻る。なお、ステップ240及びステップ250での処理は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
【0045】
このように、ユーザーが携帯するICカード10からの電波の受信の有無を送信制御部2aにて検出し、電波が受信出来ない場合には、送受信部5aによる車両に搭載された通信機26に対して電波の送信を禁止する禁止状態とする。よって、携帯機1をどこかに置き忘れるなど、衝撃を伴わない紛失においても悪意の第三者による不正使用を防止することが出来る。
【0046】
更に、スイッチ3の所定時間内の操作回数又は/及び操作時間、操作スイッチの組み合わせ等のスイッチ3の操作パターンや、キーワード又は/及び声紋等のユーザー固有の情報をメモリー6に記憶しておき、送受信部5aによる車両に搭載された通信機26に対して電波の送信を許可する許可状態とするための情報も適用することが出来る。
【0047】
また、携帯機1とICカード10との間で双方向通信する場合の電波として識別情報を含む電波を用いて、携帯機1とICカード10とがそれぞれ対応しているものであるかを判定するようにしても良い。この場合、ICカード10には、識別情報を記憶する記憶部(図示せず)と、受信した識別情報と記憶部に記憶した識別情報とを比較する識別部(図示せず)を備える。そして、携帯機1は、所定時間毎に、ICカード10へ識別情報を含む電波を送信し、ICカード10は携帯機1からの識別情報を受信すると、識別部にて、受信した識別情報が記憶部に記憶している識別情報とを比較する。識別部での判定結果が記憶部に記憶された識別情報と所定の対応関係である場合には、ICカード10は、携帯機1へ正常に受信したとして識別情報を含む電波を送信し、所定の対応関係でない場合には、ICカード10は、携帯機1へ識別情報を含む電波を送信しない。
【0048】
更に、識別情報を携帯機1のメモリー6に記憶しておいても良い。この場合は、送信制御部2aにて、ICカード10から送信された電波に含まれる識別情報が、メモリー6に記憶している識別情報と比較される。ICカード10から送信された電波に含まれる識別情報とメモリー6に記憶している識別情報とが所定の対応関係である場合は、送受信部5aによる車両に搭載された通信機26に対して電波の送信を許可する許可状態とする。所定の対応関係でない場合は、識別情報を含む電波の受信があった場合でも、送受信部5aによる車両に搭載された通信機26に対して電波の送信を禁止する禁止状態とする。
【0049】
これにより、携帯機1とICカード10が対応する場合のみ、車両に搭載された通信機26に対して電波を送信出来るためセキュリティーを向上することが出来ると共に、不必要な電波の送信を行わなくてもよいので携帯機1の消費電流を抑えることが出来る。
【0050】
また、上述のICカード10に備えられるメモリーの代わりに識別情報を所定の規則に従って演算する演算部を備え、この演算部による演算結果を携帯機1へ送信するようにしてもよい。なお、携帯機1は、この識別情報を演算する所定の規則をメモリー6に記憶しており、ICカード10からの電波(演算結果)が対応するICカード10からの電波であるかを識別できるようになっている。この場合、ICカード10は、携帯機1から所定時間毎に識別情報を受信すると、その識別情報を所定の規則に従って演算して、その演算結果を携帯機1へ送信する。携帯機1では、ICカード10からの識別情報の演算結果が所定の規則に従って演算されたものであるかを判定し、所定の規則に従って演算されたものであると判定した場合のみ送受信部5aによる車両に搭載された通信機26に対して電波の送信を許可する許可状態とする。これにより、ICカード10にメモリーを備えることなく携帯機1とICカード10が対応するかを判定することができる。
【0051】
また、第2の実施の形態におけるICカード10はこれに限定されるものではなく、携帯機1に電波の送信又は送受信が出来る送受信機を備えた携帯電話機のようなユーザーが携帯しているようなものであればよい。
【0052】
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態における遠隔操作用の携帯機に関して、図面に基づいて説明する。図6は本発明の第3の実施の形態に係わる、携帯機1の構成を示すブロック図である。なお、第1の実施の形態及び第2の実施の形態との共通部分についての詳しい説明は省略する。本実施の形態は、車載機20からドア及びトランク等の車載装備の動作情報を受信する遠隔操作用の携帯機に適用されるものである。
【0053】
第1の実施の形態及び第2の実施の形態と本実施の形態との相違点は、まず車載機20に関しては、第1の実施の形態で説明した車載機20に加えドア及びトランク等の動作情報を携帯機1へ送信する送信部(図示せず)を備えることにある。また、携帯機1に関しては、車載機20との間で電波の送受信を行う送受信部5bを備えることにある。また、送信制御部2aは、車載機20へ電波を送信するためのスイッチ3の所定の操作を行った後に、車載機20からドア及びトランク等の車載装備の動作情報が受信出来ない場合は、送受信部5bによる電波の送信を禁止する禁止状態にするものである。なお、携帯機1と車載機20との間の電波の送受信は、車載機20の周辺の所定エリア内(例えば、10m程度)で行われるものであり、この所定エリアを超えた場合は送受信出来ないものである。
【0054】
車載機20は、携帯機1から識別情報及びドアの施錠、解錠を示す指令信号等を含む電波をアンテナ21を介して受信すると第1の実施の形態で説明したような駆動機構25を制御する。この携帯機1からの電波によって駆動機構25が制御され、ドア及びトランク等の車載装備が駆動されると、その駆動結果であるドア及びトランクの施錠、解錠状態等の動作情報を携帯機1へ送信する。
【0055】
携帯機1では、スイッチ3を操作することにより送受信部5bよりアンテナ4を介して電波を車載機20へ送信すると共に、車載機20からの動作情報をアンテナ4を介して送受信部5bにて受信する。この送受信部5bにおいて車載機20からの動作情報の受信の有無を送信制御部2aにて判定し、車載機20からの動作情報が受信出来ない場合は、送受信部5bによる電波の送信を禁止する禁止状態とする。
【0056】
ここで、携帯機1の動作を図7に基づいて説明する。図7は本発明の第3実施の形態に係わる、携帯機1の動作を示すフロー図である。
【0057】
ステップ300にて、スイッチ3の操作を行った後に車載機20からの動作情報の受信の有無を送信制御部2aにて判別する。車載機20からの動作情報が受信出来ない場合はステップ310へ進み、動作情報が受信出来た場合はステップ300での処理を繰り返す。ステップ310では、送信制御部2aにて送受信部5bによる車載機20への電波の送信を禁止する禁止状態とし、ステップ320へ進む。例えば、携帯機1を車載機20の周辺の所定エリアを超えるような場所に置き忘れた場合に、ユーザー以外の者によって携帯機1が拾われ、スイッチ3の操作が行われると送受信部5bによる電波の送信を禁止する禁止状態となる。
【0058】
ステップ320では、報知部9をオンにしステップ330へ進む。なお、ステップ320での処理は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。ステップ330では、第1の実施の形態で説明したように、ユーザーもしくはディーラ等によって決定されメモリー6に記憶された、送受信部5bによる電波の送信を許可する許可状態にするための条件が満足されたか否かを判定する。例えば、図7の例では、スイッチ3の操作時間が「5秒」以上であることが送信許可の条件となるため、スイッチ3の操作が5秒以上継続して行われたか否かが判定される。この判定において、5秒以上と判定されるとステップ340へ進み、5秒より短ければステップ310へ戻り送受信部5bによる電波の送信を禁止する禁止状態とする。ステップ340では、送受信部5bによる電波の送信を許可する許可状態とし、ステップ350へ進み報知部9をオフしステップ300へ戻る。なお、ステップ340及びステップ350での処理は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
【0059】
携帯機1をどこかに置き忘れ、悪意の第三者によって携帯機1が拾われた場合でも、その悪意の第三者が電波の送信操作を行う間に車両からの情報が受信出来ない場合は携帯機1での電波の送信を禁止する禁止状態となるので、別途ICカード10などの電子機器を用いることなく携帯機1の不正使用を防止することが出来る。
【0060】
また、送信制御部2aは、送受信部5bによる電波を送信するための操作回数が所定回数に達するまでは、送受信部5bによる電波の送信を許可する許可状態にするようにしてもよい。この場合、携帯機1の正当なユーザーが電波を送信するための操作を行った際に、携帯機1と車両の通信機26との距離や角度等の関係で通信機26にて電波を受信できなかった場合でも、電波を送信させる操作の回数が所定回数に達するまでの間は、送受信部5bによる電波の送信を行うことができ利便性を損なうことを防止出来る。
【0061】
また、動作情報を携帯機1へ送信する際には、通信機26のCPU26cは所定の識別情報が記憶されているメモリー部26bの識別情報と携帯機1から送出された識別情報とが所定の対応関係にあるかを判定し、所定の対応関係であると判定した場合のみ動作情報を送信するようにしても良い。この場合、車両に搭載された通信機26は、対応する携帯機1からの電波のみに対して動作情報を送信するので、車両と携帯機1とを対応させることができ、セキュリティーを向上することが出来ると共に、不必要な電波の送信を行わなくてもよいので車両の消費電流を抑えることが出来る。
【0062】
また、本実施の形態においても第1の実施の形態で説明したような、衝撃センサ7の検出結果によって車載機20への電波の送信を禁止する禁止状態とすることも同時に適用出来る。更に、スイッチ3の所定時間内の操作回数又は/及び操作時間、操作スイッチの組み合わせ等のスイッチ3の操作パターンや、キーワード又は/及び声紋等のユーザー固有の情報を予めメモリー6に記憶させ、車載機20への電波の送信を許可する許可状態とするような情報を適用することも出来る。
【0063】
なお、本発明の遠隔操作用の携帯機1は、車両のドア及びトランクの施錠/解錠装置に適用することに限定されるものではなく、車両のスマートエントリー装置や車両のエンジンを遠隔操作でスタートさせるような遠隔操作によって車両装備を作動するような装置にも適用出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる、遠隔操作用の携帯機1と車載機20との構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係わる、携帯機1の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係わる、携帯機1の動作を示すフロー図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係わる、携帯機1の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係わる、携帯機1の動作を示すフロー図である。
【図6】本発明の第3実施の形態に係わる、携帯機1の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第3実施の形態に係わる、携帯機1の動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 携帯機、2 CPU、2a 送信制御部、2b 報知制御部、3 スイッチ、5 送信部、5a 送受信部、5b送受信部、6 メモリー、7 衝撃センサ、8 音声認識センサ、9 報知部、10 ICカード、20 車載機、26通信機
Claims (17)
- 車両に搭載された通信機に対して電波を送信することによって車載装備を作動させる遠隔操作用の携帯機であって、
前記携帯機は、前記車両に搭載された通信機に対して電波を送信する送信部と、
前記携帯機へ加えられる衝撃を検出する衝撃センサと、
前記送信部による電波の送信の許可/禁止状態を切替えるものであって、前記衝撃センサが検出した衝撃の大きさが所定の大きさ以上の場合は、前記送信部による電波の送信を禁止する禁止状態に設定する送信制御部とを備えることを特徴とする遠隔操作用の携帯機。 - 前記携帯機は、入力手段と、
前記入力手段の所定の操作パターンを記憶する操作パターン記憶手段とを備え、
前記送信制御部は、前記送信部による電波の送信を禁止する禁止状態である時に、前記入力手段の操作パターンと前記操作パターン記憶手段に記憶された所定の操作パターンとが一致するかを判定し、一致する場合は、前記禁止状態から前記送信部による電波の送信を許可する許可状態に切替えることを特徴とする請求項1に記載の遠隔操作用の携帯機。 - 前記携帯機は、ユーザーが発した音声を認識する音声認識センサと、
固有のキーワード又は/及びそのユーザーの声紋を記憶する音声記憶手段とを備え、
前記送信制御部は、前記送信部による電波の送信を禁止する禁止状態である時に、前記音声認識センサによって認識されたユーザーの発話したキーワード又は/及びユーザーの音声に含まれる声紋と前記音声記憶手段に記憶された固有のキーワード又は/及びそのユーザーの声紋とが一致するかを判定し、一致する場合は、前記禁止状態から前記送信部による電波の送信を許可する許可状態に切替えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遠隔操作用の携帯機。 - 前記送信部による電波の送信が許可状態であるか禁止状態であるかを報知する発光素子又は液晶ディスプレイの少なくとも一つからなる報知手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の遠隔操作用の携帯機。
- 前記携帯機は、前記車両に搭載された通信機からの電波を受信する受信部を備え、当該車両との間で双方向通信を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の遠隔操作用の携帯機。
- 車両に搭載された通信機に対して電波を送信することによって車載装備を作動させると共に、ユーザーの携帯している電子機器との間で所定時間毎に電波を単方向または双方向通信する遠隔操作用の携帯機であって、
前記携帯機は、前記車両に搭載された通信機に対して電波を送信すると共に、前記電子機器から電波を受信する送受信部と、
前記送受信部による電波の送信の許可/禁止状態を切替えるものであって、前記所定時間を越えて前記電子機器からの電波が受信出来ない場合は、前記送受信部による前記車両に搭載された通信機に対して電波の送信を禁止する禁止状態に設定する送信制御部とを備えることを特徴とする遠隔操作用の携帯機。 - 前記送信制御部は、前記送受信部による電波の送信を禁止する禁止状態である時に、前記電子機器からの電波が受信出来た場合は、前記禁止状態から前記送受信部による前記車両に搭載された通信機に対して電波の送信を許可する許可状態に切替えることを特徴とする請求項6に記載の遠隔操作用の携帯機。
- 前記電子機器から前記携帯機に送信される電波は、当該携帯機と当該電子機器とを対応させる識別情報を含むものであることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の遠隔操作用の携帯機。
- 前記携帯機は、識別情報を記憶する識別情報記憶手段を備え、
前記送信制御部は、前記送受信部による前記車両に搭載された通信機への電波の送信を禁止する禁止状態である時に、前記電子機器からの電波が受信でき、更に受信した電波に含まれる識別情報が前記識別情報記憶手段に記憶された識別情報と所定の対応関係にあるかを判定し、所定の対応関係であると判定した場合は、前記禁止状態から前記送受信部による電波の送信を許可する許可状態に切替えることを特徴とする請求項8に記載の遠隔操作用の携帯機。 - 前記送受信部による電波の送信が許可状態であるか禁止状態であるかを報知する発光素子又は液晶ディスプレイの少なくとも一つからなる報知手段を備えることを特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれかに記載の遠隔操作用の携帯機。
- 車両に搭載された通信機に対して電波を送信することによって車載装備を作動させると共に、当該車両装備の動作情報を受信する遠隔操作用の携帯機であって、
前記携帯機は、前記車両に搭載された通信機に対して電波を送信し、その電波による当該車両装備の動作情報を当該車両の周辺の所定エリアにおいて当該車両に搭載された通信機から受信する送受信部と、
前記送受信部による電波の送信の許可/禁止状態を切替えるものであって、前記送受信部から電波を送信した後に、前記車両に搭載された通信機から当該車両装備の動作情報が受信出来ない場合は、前記送受信部による電波の送信を禁止する禁止状態に設定する送信制御部とを備えることを特徴とする遠隔操作用の携帯機。 - 前記携帯機は、入力手段と、
前記入力手段の所定の操作パターンを記憶する操作パターン記憶手段とを備え、
前記送信制御部は、前記送受信部による電波の送信を禁止する禁止状態である時に、前記入力手段の操作パターンと前記操作パターン記憶手段に記憶された所定の操作パターンとが一致するかを判定し、一致する場合は、前記禁止状態から前記送受信部による電波の送信を許可する許可状態に切替えることを特徴とする請求項11に記載の遠隔操作用の携帯機。 - 前記携帯機は、ユーザーが発した音声を認識する音声認識センサと、
固有のキーワード又は/及びそのユーザーの声紋を記憶する音声記憶手段とを備え、
前記送信制御部は、前記送受信部による電波の送信を禁止する禁止状態である時に、前記音声認識センサによって認識されたユーザーの発話したキーワード又は/及びユーザーの音声に含まれる声紋と前記音声記憶手段に記憶された固有のキーワード又は/及びそのユーザーの声紋とが一致するかを判定し、一致する場合は、禁止状態から前記送受信部による電波の送信を許可する許可状態に切替えることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の遠隔操作用の携帯機。 - 前記送信制御部は、前記車両装備の動作情報を受信できない状態において、前記送受信部から電波を送信させる操作の回数が所定回数に達するまでは、前記送受信部による電波の送信を許可する許可状態に設定することを特徴とする請求項11乃至請求項13のいずれかに記載の遠隔操作用の携帯機。
- 前記携帯機から車両に搭載された通信機に対して送信する電波は当該携帯機と当該車両とを対応させる識別情報を含むものであって、
前記車両は、前記携帯機から受信した電波に含まれる識別情報が、対応する携帯機からの電波であるかを判定する判定手段を備え、
前記通信機は、前記携帯機から受信した電波に含まれる識別情報が、対応する携帯機からの電波である場合のみ、当該携帯機へ電波を送信することを特徴とする請求項11乃至請求項14のいずれかに記載の遠隔操作用の携帯機。 - 前記携帯機は、当該携帯機へ加えられる衝撃を検知する衝撃センサを備え、
前記送信制御部は、前記衝撃センサが検出した衝撃の大きさが所定の大きさ以上の場合は、前記送受信部による電波の送信を禁止する禁止状態に切替えることを特徴とする請求項11乃至請求項15のいずれかに記載の遠隔操作用の携帯機。 - 前記送受信部による電波の送信が許可状態であるか禁止状態であるかを報知する発光素子又は液晶ディスプレイの少なくとも一つからなる報知手段を備えることを特徴とする請求項11乃至請求項16のいずれかに記載の遠隔操作用の携帯機。
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