JP6233681B2 - 作業車両の盗難防止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、荷役機械、建設機械、土木機械等の作業に用いられる自走可能な作業車両の盗難防止装置に関する。
近年、クレーン車、高所作業車、ホイールローダ、あるいはパワーショベル等のように、自走可能な作業車両の盗難が増加しており、その対策として、この種の作業車両に盗難防止装置を取り付ける技術が各種提案されている。
例えば、油圧回路にアンロード弁を備えたクレーン等の作業車両において、作業車両のアウトリガを伸長して作業車両を走行不能な状態にしてから、盗難防止用の機械式のキースイッチを設定側に操作し、作業車両のアンロード弁をアンロ−ド状態にして盗難防止状態とし、その盗難防止状態で作業車両を保管するようにした盗難防止装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
また、作業車両を遠隔操作するための遠隔操作装置で所定の操作を行ない、その所定の操作内容を暗証データとして記憶するとともに、作業車両のアンロード弁をアンロ−ド状態にした盗難防止状態とし、その盗難防止状態で作業車両を保管するようにした盗難防止装置も提案されている(例えば特許文献2参照)。
特許文献1ないし2に記載の技術によれば、上記盗難防止状態(以下、「盗難防止モード」ともいう)のままでは、作業車両のアンロード弁がアンロ−ド状態にあるので作業車両を稼動することはできない。そのため、アウトリガが収容不能なので、作業車両は走行不能であり盗難を防止することができる。
なお、作業車両を再び稼動可能にするには、特許文献1に記載の技術では、盗難防止用のキースイッチを解除側に操作し、アンロード弁をオンロード状態に切り換え、これにより盗難防止モードを解除することで、作業車両を稼動できるようになっている。また、特許文献2に記載の技術においても、遠隔操作装置で所定の操作を行なったときの操作内容と記憶している暗証データとを照合し、照合結果が同じであれば、アンロード弁をオンロード状態に切り換え、これにより盗難防止モードを解除して、作業車両を稼動できるようになっている。
特許第3946550号公報 特許第4355620号公報
しかしながら、特許文献1記載の盗難防止装置では、第三者に盗難防止用のキースイッチの取り付け位置を見つけられた場合には、これを破壊されて盗難防止モードが容易に不正解除されてしまうという問題がある。
また、特許文献2記載の盗難防止装置では、作業車両を遠隔操作するための遠隔操作装置で盗難防止モードの設定およびその解除を行っているものの、通常は、遠隔操作装置は作業車両を操作するためにあるので、その使用頻度が多いことから故障の頻度も高く、また電池の消耗も早いので、盗難防止モードの設定や解除をする際に、故障や電池切れにより盗難防止モードを設定することができず、万が一のときは、盗難防止装置として機能をなさなくなるという問題がある。また、例えば暗証データを忘れてしまうと、作業車両の持ち主であっても盗難防止モードの解除のための操作が行えなくなるため、作業車両を再び稼動することができず、本来の作業に支障を来たすことになるという問題がある。また、遠隔操作装置を装備していない作業車両の場合には、上記技術そのものが適用できない。
そこで、本発明は、作業車両の盗難防止装置における上述のような問題点に着目してなされたものであって、複雑な電気回路が不要であり、また暗証データを覚えておくことも不要であり、盗難防止モードの設定およびその解除が確実に行なえる作業車両の盗難防止装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る作業車両の盗難防止装置は、アウトリガを含む油圧アクチュエーターに圧油を供給する油圧ポンプを備える自走可能な作業車両に用いられる盗難防止装置であって、盗難防止モードの設定機能と解除機能のみ操作が可能な送信機と、作業車両の油圧回路に設けられて、前記油圧ポンプから前記油圧アクチュエーターに供給される圧油をアンロード可能なアンロード手段と、前記送信機からの盗難防止モードの設定信号が入力されたときに前記アンロード手段をアンロード作動させる受信機とを備え、前記受信機は、作業車両の保管時に前記送信機からの盗難防止モードの設定信号が入力された後は、前記送信機からの盗難防止モードの解除信号が入力されるまでは、前記アンロード手段を前記アンロード作動の状態に維持して前記アウトリガの接地状態を保持することを特徴とする。
本発明の一態様に係る作業車両の盗難防止装置によれば、オペレータは、作業車両を保管しておくとき、作業車両のアウトリガを作業車両が走行不能な接地状態にした後、盗難防止専用の送信機で盗難防止モードの設定操作を行う。これにより、送信機から盗難防止モードの設定信号が入力された盗難防止専用の受信機はアンロード手段をアンロード作動させる。
この盗難防止状態において、第三者が仮に作業車両のエンジンキースイッチを破壊したり、不正な合鍵等を用いたりして油圧ポンプを駆動させても、アウトリガの油圧回路がアンロード手段でアンロードされているので、アウトリガの油圧アクチュエーターは作動不能であり、アウトリガが作業車両の走行不能な状態に保持される。従って、作業車両を自走させて盗むことは不可能である。
このように、本発明の一態様に係る作業車両の盗難防止装置によれば、作業車両に、アンロード手段、盗難防止専用の送信機および受信機を設けるだけで盗難防止装置を構成できるので、複雑な電気回路が不要であり、安価に製造することができる。
そして、本発明の一態様に係る作業車両の盗難防止装置によれば、受信機を第三者から見つかりにくい位置に取り付けることができるので、第三者による不正解除を防ぐことができる。
また、上述した特許文献2記載の技術のような、暗証データの設定および照合のための認証データの設定が不要なので、暗証データ忘れにより、作業車両の持ち主が本来の作業に支障を来すこともない。さらに、作業車両用の遠隔操作装置とは別筐体から構成される送信機なので、信頼性も高く電池の消耗も少なく確実に盗難防止モードに設定することができる。また、遠隔操作装置を装備していない作業車両であっても後付け等によって本発明の盗難防止装置を適用することができる。
上述のように、本発明によれば、複雑な電気回路が不要であり、また暗証データを覚えておくことも不要であり、盗難防止モードの設定およびその解除が確実に行なえる作業車両の盗難防止装置を提供することができる。
本発明の一態様に係る盗難防止装置を備えた自走可能な作業車両の一実施形態である車両搭載型のクレーンが搭載された車両の説明図である。同図では、クレーンのアウトリガを接地させた状態での側面図を示している。 本発明の一態様に係る盗難防止装置の一実施形態である盗難防止装置およびクレーンの油圧回路の構成図である。 本発明の一態様に係る盗難防止装置の送信機と受信機の構成図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。
図1に示すように、この車両搭載型のクレーンCは、自走可能な車両1の荷台2と運転室3との間のシヤーシフレーム4上に、ベース5の基端部が連結固定されている。このベース5の上部にはコラム6が旋回自在に立設されている。さらに、このコラム6の上端部に、多段伸縮ブームであるブーム7が起伏自在に枢支されている。また、コラム6には、ウインチ(不図示)が設けられており、このウインチからワイヤロープ10をブーム7の先端部に導いて、ブーム7の先端部の滑車(不図示)を介してフック11を掛け回すことにより、フック11がブーム7の先端部から吊下されている。また、上記ベース5の左右両側には、一対のアウトリガ8L、8Rが設けられている。
そして、この車両搭載型のクレーンCは、図2に示すように、油圧ポンプ21を備えている。この油圧ポンプ21は、車両1のエンジン19を動力源としており、車両1のエンジン19に連結されたPTO(パワーテイクオフ)20を介して作動するようになっている。そして、この油圧ポンプ21から吐出される圧油が主管路27に供給され、主管路27はコントロールバルブ9に接続されており、さらに、コントロールバルブ9の戻り管路29は、タンク28に接続されている。
ここで、上記主管路27の途中部分には、アンロード弁30が介装されている。
このアンロード弁30は、クレーン制御部38に接続されており、クレーン制御部38から所定の信号が入力されることで、油圧ポンプ21から吐出される圧油をタンク28に戻すアンロード作動、および油圧ポンプ21から吐出される圧油をコントロールバルブ9に供給するオンロード作動の切り換えが可能になっている。
このクレーン制御部38は、車両1のエンジンキースイッチ37に連動して電源が供給されるようになっている。なお、このクレーン制御部38は、例えばクレーン操作中にフック11を巻き上げ過ぎてブーム7の先端部にフック11が衝突するのを防ぐために、フック11がブーム7の先端部に所定の距離よりも接近したときに上記アンロード弁30に所定の信号を送り、クレーン作動を停止させる安全装置としての役割を持っている。
さらに、本実施形態では、クレーン制御部38と並列に、盗難防止専用の受信機50が接続されている。この受信機50は、盗難防止モードの設定操作および解除操作が可能な送信機40からの所定の信号を受信可能とされており、送信機40からの盗難防止モードの設定信号ないし解除信号に応じて、所定の信号をアンロード弁30に入力することによって、上記アンロード弁30のアンロード作動およびオンロード作動の切り換えが可能になっている。
ここで、上記コントロールバルブ9は、上記アウトリガ8L、8Rおよび上記クレーンCを駆動するための各油圧アクチュエーターに、その駆動に必要な圧油を給排する制御弁が積層されたスタック型のコントロールバルブである。
詳しくは、図2に示すように、アウトリガ用油圧シリンダ16L、16Rは、その駆動に必要な圧油を給排可能なアウトリガ用切換弁26L、26Rにそれぞれ接続されている。そして、上記アウトリガ8L、8Rは、車両1の走行時には、これらアウトリガ用油圧シリンダ16L、16Rを縮小することで格納され、また、クレーン作業時にはアウトリガ用油圧シリンダ16L、16Rを伸長することで接地して車両1の安定を確保可能になっている。
また、同図に示すように、旋回用油圧モータ12は、その駆動に必要な圧油を給排可能な旋回用切換弁22に接続されており、上記コラム6は、この旋回用油圧モータ12の駆動により左右に旋回可能になっている。また、ブーム伸縮用油圧シリンダ13は、その駆動に必要な圧油を給排可能なブーム伸縮用切換弁23に接続され、さらに、ブーム起伏用油圧シリンダ14は、その駆動に必要な圧油を給排可能なブーム起伏用切換弁24に接続されている。
これにより、上記ブーム7は、ブーム伸縮用油圧シリンダ13の伸縮によって伸縮され、ブーム起伏用油圧シリンダ14の作動に応じて起伏されるようになっている。また、ウインチ用油圧モータ15は、その駆動に必要な圧油を給排可能なウインチ用切換弁25に接続されており、上記フック11は、このウインチ用油圧モータ15で巻上巻下作動されるようになっている。
ここで、これらの切換弁22、23、24、25、26L、26Rは、いずれも手動操作切換弁である。つまり、これらの切換弁22、23、24、25、26L、26Rには、同図に示すように、それぞれ旋回用操作レバー32、ブーム伸縮用操作レバー33、ブーム起伏用操作レバー34、ウインチ用操作レバー35、アウトリガ用操作レバー36L、36Rが付設されており、オペレータが、これら各操作レバー32、33、34、35、36L、36Rを操作することにより、上述した、旋回用油圧モータ12、ブーム伸縮用油圧シリンダ13、ブーム起伏用油圧シリンダ14、ウインチ用油圧モータ15、アウトリガ用油圧シリンダ16L、16Rをそれぞれの操作に応じて作動させられるようになっている。なお、上記「課題を解決するための手段」に記載の油圧アクチュエーターには、これらの油圧シリンダ13、14、16L、16R、および油圧モータ12、15が対応している。また、油圧アクチュエーターの制御弁には、これらの切換弁22、23、24、25、26L、26Rが対応している。
次に、上記送信機40および受信機50についてより詳しく説明する。
図3に示すように、送信機40は、盗難防止モードに設定するための設定スイッチ41と、盗難防止モードを解除するための解除スイッチ42と、設定スイッチ41と解除スイッチ42の操作を検出する送信制御部43と、送信制御部43からの信号を無線送信する送信部45と、送信機40の電源である電源部44とで構成されている。無線送信には、一般的な特定小電力無線や微弱無線が用いられる。電源部44は乾電池やボタン型電池が用いられる。送信機40の設定スイッチ41または解除スイッチ42を操作すると、操作したスイッチに応じた操作データが送信機40から無線送信され、その操作データを受信機50で受信するようになっている。
一方、受信機50は、送信機40からの信号を受信するための受信部51と、受信部51からの信号により上記アンロード弁30に所定の信号を出力するための回路を備えた受信制御部52で構成されている。受信制御部52から出力されるアンロード弁30への出力の状態は、電源がOFFになっても記憶され、これにより、次回電源投入時でも、電源をOFFする前の状態を保つようになっている。つまり、受信機50は、一旦、盗難防止モードに設定されると、車両1の保管時に、仮にエンジン19が始動して油圧ポンプ21から圧油が吐出された場合であっても、送信機40からの盗難防止モードの解除信号を受信するまでは、アンロード弁30をアンロード作動の状態に維持したままなので、アウトリガ用油圧シリンダ16L、16Rには圧油が供給されないため、これらを縮小させてアウトリガ8L、8Rを格納することはできない。
次に、上記クレーンCを搭載した車両1における盗難防止装置の動作および作用効果について説明する。
まず、上記クレーンCを搭載した車両1を保管する際には、オペレータは、上記アウトリガ用操作レバー36L、36Rを操作して、アウトリガ用油圧シリンダ16L、16Rを伸長し、図1に示す状態のように、アウトリガ8L、8Rを地上に接地させる。これにより、車両1は走行不能な状態になる。
次いで、オペレータは、図3に示す盗難防止専用の送信機40の設定スイッチ41を操作する。送信機40からの操作データは受信機50で受信され、盗難防止モードの設定信号を受信した受信機50は、アンロード弁30にアンロード信号を出力し続け、車両1が盗難防止状態とされる。そして、オペレータは、この盗難防止状態で、車両1のエンジン19を停止し、車両1を保管する。
ここで、この盗難防止状態で、仮に第三者が車両1のエンジンキースイッチ37を破壊したり、不正な合鍵等を用いたりしてエンジン19を始動させ、車両1を自走させようとしても、受信機50は、アンロード弁30への出力の状態が、電源がOFFになっても記憶され、次回電源投入時でも電源をOFFする前の状態を保つので、送信機40からの盗難防止モードの解除信号を受信するまでは、アンロード弁30がアンロード作動している。そのため、油圧ポンプ21からの圧油はタンク28に戻る。したがって、アウトリガ用操作レバー36L、36Rを操作してもアウトリガ用油圧シリンダ16L、16Rは作動不能であり、アウトリガ8L、8Rが接地状態に保持されたままとなるので、車両1を自走させることは不可能であり、車両1を自走させての盗難を防止することができる。
次に、車両1の保管をやめ、再び稼動可能にして、作業現場を移動しようとする場合は、オペレータは、まず、車両1のエンジン19を始動させる。次に、図3に示す盗難防止専用の送信機40の解除スイッチ42を操作する。送信機40からの操作データは受信機50で受信され、盗難防止モードの解除信号を受信した受信機50は、アンロード弁30へのアンロード信号を解除する。これにより、盗難防止モードが解除されてアンロード弁30がオンロード作動となる。そのため、アウトリガ用操作レバー36L、36Rを操作すれば、アウトリガ用油圧シリンダ16L、16Rの縮小が可能になり、アウトリガ8L、8Rを格納して車両1を自走させることができる。
以上説明したように、この盗難防止装置によれば、クレーンCが搭載された自走可能な車両1に、アンロード手段であるアンロード弁30と、盗難防止専用の送信機40と受信機50を設けるだけで盗難防止装置を構成できるので、複雑な電気回路が不要であり、安価に製造することができる。
そして、この盗難防止装置によれば、受信機50を第三者から見つかりにくい位置に取り付け可能なので、第三者による不正解除を防ぐことができる。また、暗証データの設定および照合のための認証データの設定が不要なので、暗証データ忘れにより、車両1の持ち主が本来の作業に支障を来すこともない。さらに上記「背景技術」にて例示したような、作業車両用の遠隔操作装置を使用しないので、信頼性も高く電池の消耗も少なく、確実に盗難防止モードの設定ができる。また、遠隔操作装置を装備していない作業車両であっても適用することができる。
なお、本発明に係る作業車両の盗難防止装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能であることは勿論である。
例えば、送信機40による盗難防止モードの設定と解除の操作時に、クレーンC側で正常に認識されて盗難防止モードの設定ないし解除が正常になされたか否かが作業者から分かるように、設定時と解除時にはランプやブザーでアンサーバックさせるように受信機50を構成することもできる。
また、送信機40の設定スイッチ41と解除スイッチ42は、別個のスイッチで構成した例を説明したが、これを一つのスイッチで設定と解除が行えるようにしても構わない。具体的には、送信機40からのスイッチ操作の信号を受信機50で受信する毎に、受信制御部52で設定と解除を順次切り換えるように構成することもできる。
また、上記実施形態では、送信機40が発する信号は、無線による電波が受信機50で享受される例で説明したが、これに限らず、有線による信号を受信機50で享受するように構成してもよい。
1 車両
2 荷台
3 運転室
4 シヤーシフレーム
5 ベース
6 コラム
7 ブーム
8L、8R アウトリガ
9 コントロールバルブ
10 ワイヤロープ
11 フック
12 旋回用油圧モータ
13 ブーム伸縮用油圧シリンダ
14 ブーム起伏用油圧シリンダ
15 ウインチ用油圧モータ
16L、16R アウトリガ用油圧シリンダ
19 エンジン
20 PTO
21 油圧ポンプ
22 旋回用切換弁
23 ブーム伸縮用切換弁
24 ブーム起伏用切換弁
25 ウインチ用切換弁
26L、26R アウトリガ用切換弁
27 主管路
28 タンク
29 戻り管路
30 アンロード弁(アンロード手段)
32 旋回用操作レバー
33 ブーム伸縮用操作レバー
34 ブーム起伏用操作レバー
35 ウインチ用操作レバー
36L、36R アウトリガ用操作レバー
37 エンジンキースイッチ
38 クレーン制御部
40 送信機
41 設定スイッチ
42 解除スイッチ
43 送信制御部
44 電源部
45 送信部
50 受信機
51 受信部
52 受信制御部
C クレーン

Claims (2)

  1. アウトリガを含む油圧アクチュエーターに圧油を供給する油圧ポンプを備える自走可能な作業車両に用いられる盗難防止装置であって、
    作業車両用の遠隔操作装置とは別筐体から構成され、盗難防止モードの設定機能と解除機能のみ操作が可能でかつ可搬可能な無線式の送信機と、作業車両の油圧回路に設けられて、前記油圧ポンプから前記油圧アクチュエーターに供給される圧油をアンロード可能なアンロード手段と、前記アンロード手段のアンロード作動と前記圧油を前記油圧アクチュエーターに供給するオンロード作動とを切り換える制御を行う制御部と、前記送信機からの盗難防止モードの設定信号が入力されたときに前記アンロード手段をアンロード作動させる受信機とを備え、
    前記受信機は、作業車両の保管時に前記送信機からの盗難防止モードの設定信号が入力された後は、前記送信機からの盗難防止モードの解除信号が入力されるまでは、前記アンロード手段を前記アンロード作動の状態に維持して前記アウトリガの接地状態を保持し、
    前記制御部と前記受信機とは、それぞれ独立に作動させられるように並列な構成となっていることを特徴とする作業車両の盗難防止装置。
  2. 前記制御部と前記受信機とは、前記作業車両のエンジンキースイッチと前記アンロード手段との間に並列に接続されている請求項1に記載の作業車両の盗難防止装置。
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