JP6233681B2 - 作業車両の盗難防止装置 - Google Patents
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Description
例えば、油圧回路にアンロード弁を備えたクレーン等の作業車両において、作業車両のアウトリガを伸長して作業車両を走行不能な状態にしてから、盗難防止用の機械式のキースイッチを設定側に操作し、作業車両のアンロード弁をアンロ−ド状態にして盗難防止状態とし、その盗難防止状態で作業車両を保管するようにした盗難防止装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1ないし2に記載の技術によれば、上記盗難防止状態(以下、「盗難防止モード」ともいう)のままでは、作業車両のアンロード弁がアンロ−ド状態にあるので作業車両を稼動することはできない。そのため、アウトリガが収容不能なので、作業車両は走行不能であり盗難を防止することができる。
そして、本発明の一態様に係る作業車両の盗難防止装置によれば、受信機を第三者から見つかりにくい位置に取り付けることができるので、第三者による不正解除を防ぐことができる。
図1に示すように、この車両搭載型のクレーンCは、自走可能な車両1の荷台2と運転室3との間のシヤーシフレーム4上に、ベース5の基端部が連結固定されている。このベース5の上部にはコラム6が旋回自在に立設されている。さらに、このコラム6の上端部に、多段伸縮ブームであるブーム7が起伏自在に枢支されている。また、コラム6には、ウインチ(不図示)が設けられており、このウインチからワイヤロープ10をブーム7の先端部に導いて、ブーム7の先端部の滑車(不図示)を介してフック11を掛け回すことにより、フック11がブーム7の先端部から吊下されている。また、上記ベース5の左右両側には、一対のアウトリガ8L、8Rが設けられている。
このアンロード弁30は、クレーン制御部38に接続されており、クレーン制御部38から所定の信号が入力されることで、油圧ポンプ21から吐出される圧油をタンク28に戻すアンロード作動、および油圧ポンプ21から吐出される圧油をコントロールバルブ9に供給するオンロード作動の切り換えが可能になっている。
詳しくは、図2に示すように、アウトリガ用油圧シリンダ16L、16Rは、その駆動に必要な圧油を給排可能なアウトリガ用切換弁26L、26Rにそれぞれ接続されている。そして、上記アウトリガ8L、8Rは、車両1の走行時には、これらアウトリガ用油圧シリンダ16L、16Rを縮小することで格納され、また、クレーン作業時にはアウトリガ用油圧シリンダ16L、16Rを伸長することで接地して車両1の安定を確保可能になっている。
図3に示すように、送信機40は、盗難防止モードに設定するための設定スイッチ41と、盗難防止モードを解除するための解除スイッチ42と、設定スイッチ41と解除スイッチ42の操作を検出する送信制御部43と、送信制御部43からの信号を無線送信する送信部45と、送信機40の電源である電源部44とで構成されている。無線送信には、一般的な特定小電力無線や微弱無線が用いられる。電源部44は乾電池やボタン型電池が用いられる。送信機40の設定スイッチ41または解除スイッチ42を操作すると、操作したスイッチに応じた操作データが送信機40から無線送信され、その操作データを受信機50で受信するようになっている。
まず、上記クレーンCを搭載した車両1を保管する際には、オペレータは、上記アウトリガ用操作レバー36L、36Rを操作して、アウトリガ用油圧シリンダ16L、16Rを伸長し、図1に示す状態のように、アウトリガ8L、8Rを地上に接地させる。これにより、車両1は走行不能な状態になる。
例えば、送信機40による盗難防止モードの設定と解除の操作時に、クレーンC側で正常に認識されて盗難防止モードの設定ないし解除が正常になされたか否かが作業者から分かるように、設定時と解除時にはランプやブザーでアンサーバックさせるように受信機50を構成することもできる。
また、上記実施形態では、送信機40が発する信号は、無線による電波が受信機50で享受される例で説明したが、これに限らず、有線による信号を受信機50で享受するように構成してもよい。
2 荷台
3 運転室
4 シヤーシフレーム
5 ベース
6 コラム
7 ブーム
8L、8R アウトリガ
9 コントロールバルブ
10 ワイヤロープ
11 フック
12 旋回用油圧モータ
13 ブーム伸縮用油圧シリンダ
14 ブーム起伏用油圧シリンダ
15 ウインチ用油圧モータ
16L、16R アウトリガ用油圧シリンダ
19 エンジン
20 PTO
21 油圧ポンプ
22 旋回用切換弁
23 ブーム伸縮用切換弁
24 ブーム起伏用切換弁
25 ウインチ用切換弁
26L、26R アウトリガ用切換弁
27 主管路
28 タンク
29 戻り管路
30 アンロード弁(アンロード手段)
32 旋回用操作レバー
33 ブーム伸縮用操作レバー
34 ブーム起伏用操作レバー
35 ウインチ用操作レバー
36L、36R アウトリガ用操作レバー
37 エンジンキースイッチ
38 クレーン制御部
40 送信機
41 設定スイッチ
42 解除スイッチ
43 送信制御部
44 電源部
45 送信部
50 受信機
51 受信部
52 受信制御部
C クレーン
Claims (2)
- アウトリガを含む油圧アクチュエーターに圧油を供給する油圧ポンプを備える自走可能な作業車両に用いられる盗難防止装置であって、
作業車両用の遠隔操作装置とは別筐体から構成され、盗難防止モードの設定機能と解除機能のみ操作が可能でかつ可搬可能な無線式の送信機と、作業車両の油圧回路に設けられて、前記油圧ポンプから前記油圧アクチュエーターに供給される圧油をアンロード可能なアンロード手段と、前記アンロード手段のアンロード作動と前記圧油を前記油圧アクチュエーターに供給するオンロード作動とを切り換える制御を行う制御部と、前記送信機からの盗難防止モードの設定信号が入力されたときに前記アンロード手段をアンロード作動させる受信機とを備え、
前記受信機は、作業車両の保管時に前記送信機からの盗難防止モードの設定信号が入力された後は、前記送信機からの盗難防止モードの解除信号が入力されるまでは、前記アンロード手段を前記アンロード作動の状態に維持して前記アウトリガの接地状態を保持し、
前記制御部と前記受信機とは、それぞれ独立に作動させられるように並列な構成となっていることを特徴とする作業車両の盗難防止装置。 - 前記制御部と前記受信機とは、前記作業車両のエンジンキースイッチと前記アンロード手段との間に並列に接続されている請求項1に記載の作業車両の盗難防止装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2013135266A JP6233681B2 (ja) | 2013-06-27 | 2013-06-27 | 作業車両の盗難防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013135266A JP6233681B2 (ja) | 2013-06-27 | 2013-06-27 | 作業車両の盗難防止装置 |
Publications (2)
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JP2015009626A JP2015009626A (ja) | 2015-01-19 |
JP6233681B2 true JP6233681B2 (ja) | 2017-11-22 |
Family
ID=52303202
Family Applications (1)
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JP2013135266A Active JP6233681B2 (ja) | 2013-06-27 | 2013-06-27 | 作業車両の盗難防止装置 |
Country Status (1)
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Family Cites Families (3)
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JP4744272B2 (ja) * | 2005-11-09 | 2011-08-10 | 富士通テン株式会社 | 盗難防止システム及び遠隔エンジン始動装置 |
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-
2013
- 2013-06-27 JP JP2013135266A patent/JP6233681B2/ja active Active
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