JP2014156314A - 作業車のブームインターロック装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】油圧回路中に簡単なパイロット回路を付加するだけで、ブームインターロック機能を安価で信頼性の高い油圧パイロット方式で達成し得るようにする。
【解決手段】ブーム格納状態検出手段と、アンロード弁7を開閉操作するパイロット回路4とを有し、該パイロット回路4中に、ブーム格納状態検出手段21からのブーム未格納状態検出信号で開弁するソレノイド弁41と、ジャッキ伸縮用アクチュエータ19A、19Bの操作切換弁39A、39Bのジャッキ縮小操作に連動して開弁するパイロット弁49A、49Bとを設けていることにより、パイロット油圧によりブームインターロック機能を達成し得るようにしている。
【選択図】図2
【解決手段】ブーム格納状態検出手段と、アンロード弁7を開閉操作するパイロット回路4とを有し、該パイロット回路4中に、ブーム格納状態検出手段21からのブーム未格納状態検出信号で開弁するソレノイド弁41と、ジャッキ伸縮用アクチュエータ19A、19Bの操作切換弁39A、39Bのジャッキ縮小操作に連動して開弁するパイロット弁49A、49Bとを設けていることにより、パイロット油圧によりブームインターロック機能を達成し得るようにしている。
【選択図】図2
Description
本願発明は、ブーム未格納状態で車体支持用ジャッキを縮小操作できないようにした作業車のブームインターロック装置に関するものである。
ブームを用いた作業車として、クレーン作業車や高所作業車があるが、これらのブーム作業車は、ブームを使用する作業時にはアウトリガの各ジャッキを接地させて行い、作業車を走行させる際にはブームを格納し(略水平姿勢まで倒伏させる)且つアウトリガを格納(各ジャッキを縮小)させた状態で行う。即ち、ブーム未格納状態(例えばブームが起仰したまま)ではブーム先端部が高位置に位置するので、ブーム未格納状態で作業車を走行させると、ブームが架線や道路標識等を引っ掛ける危険がある。
そこで、公知のクレーン作業車の中には、ジャッキ接地状態でブーム作業をした後に、ブームが未格納状態ではアウトリガのジャッキを縮小できない(従って作業車を走行できない)ようにしたブームインターロック装置を備えたものがある。尚、この種のブームインターロック装置を備えた作業車として、例えば特開平9−249386号公報(特許文献1)のものがある。
上記公知例(特許文献1)の作業車に装備しているブームインターロック装置は、ブーム未格納状態でアウトリガのジャッキを縮小操作したときに、そのジャッキ縮小操作を検出する検出信号により油圧ポンプからの作動油をタンク側にアンロードさせるようにしたものであり、それによってジャッキシリンダの縮小動作ができないようになっている。その結果、ブーム作業終了後にブーム未格納状態では作業車を走行できないようになっている。
ところで、上記公知例(特許文献1)のブームインターロック装置では、ジャッキシリンダの操作切換弁(ジャッキ伸縮操作切換弁という)に対してジャッキ縮小側に操作したことを検出するのに電気スイッチを使用し、ブーム未格納状態で上記電気スイッチがジャッキ伸縮操作切換弁のジャッキ縮小側作動を検出したときに、アンロード回路中に設けたアンロード弁を開弁させる(作動油がアンロードされる)ようになっている。
尚、特許文献1のクレーン作業車では、ブームインターロック装置のほかに、ジャッキ未接地状態でクレーン作業を禁止し得るようにしたジャッキインターロック装置も装備しているが、このジャッキインターロック装置もクレーン操作用アクチュエータの操作切換弁の作動検出を電気スイッチで行っている。
ところが、上記公知例(特許文献1)のブームインターロック装置では、ジャッキ伸縮操作切換弁のジャッキ縮小側動作を検出するのに、電気スイッチからなるスプール移動検出手段を使用しているが、このような電気スイッチでは、部品コストが高価になるとともに、電気的検出であると断線や接触不良等のおそれがあって信頼性が高いとは言えないものであった。
そこで、本願発明は、ブームインターロック装置として、油圧回路中に簡単なパイロット回路を付加することで、安価で且つ信頼性の高いブームインターロック機構を付与することを目的としてなされたものである。
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。
[本願請求項1の発明]
本願請求項1の発明は、車体上に搭載される作業機として油圧式のアクチュエータで起伏するブームと油圧式のアクチュエータで伸縮する車体支持用ジャッキとを備えるとともに、ブーム未格納状態においてジャッキ縮小動作を禁止するようにした作業車のブームインターロック装置を対象にしたものである。
本願請求項1の発明は、車体上に搭載される作業機として油圧式のアクチュエータで起伏するブームと油圧式のアクチュエータで伸縮する車体支持用ジャッキとを備えるとともに、ブーム未格納状態においてジャッキ縮小動作を禁止するようにした作業車のブームインターロック装置を対象にしたものである。
尚、この種の作業車は、アウトリガのジャッキを接地させた状態でブームによる作業を行い、作業終了後に作業車を走行させる際には、ブームを格納し、アウトリガの各ジャッキを縮小(地面から離間)させた状態で行うが、ブームを格納し忘れたままで(ブームが起仰している状態で)作業車を走行させると危険である。そこで、この種のブーム作業車には、ブーム未格納状態でジャッキ縮小動作が行えないようにするためのブームインターロック装置を備えたものがあるが、このブームインターロック装置は、油圧ポンプからの作動油をアンロード回路を介してタンク側にアンロードさせることで、ジャッキを縮小作動できないようにするものである。
そして、本願請求項1のブームインターロック装置には、ブームの格納状態を検出するブーム格納状態検出手段を有し、作業機の油圧回路におけるポンプ回路とタンク回路とを接続しているアンロード回路中にアンロード弁を設け、アンロード弁の2次側ポートとタンク回路間にアンロード弁を開閉操作するパイロット回路を設けている。
さらに、本願請求項1のブームインターロック装置では、上記パイロット回路中に、ブーム格納状態検出手段がブーム未格納状態を検出しているときの信号を受けて開弁するソレノイド弁と、ジャッキ伸縮用アクチュエータの操作切換弁に設けられていて該操作切換弁のジャッキ縮小操作に連動して開弁するパイロット弁とを設けているとともに、上記ソレノイド弁と上記パイロット弁とが共に開弁しているときに上記パイロット回路がタンク回路に連通することでアンロード弁を開弁させるように構成している。尚、以下の説明では、上記したジャッキ伸縮用アクチュエータの操作切換弁をジャッキ伸縮操作切換弁ということがある。
本願請求項1の作業車のブームインターロック装置は、次のように機能する。即ち、ブーム未格納状態では、ブーム格納状態検出手段からの信号(ブーム未格納状態検出信号)によりパイロット回路中のソレノイド弁が開弁しているが、ジャッキ伸縮操作切換弁をジャッキ縮小側に操作しないかぎり該ジャッキ伸縮操作切換弁に設けているパイロット弁は閉弁状態を維持しているので、パイロット回路は閉鎖されたままである(パイロット回路によるアンロード弁開弁機能は生じない)。他方、ブーム未格納状態(パイロット回路中のソレノイド弁が開弁位置にある)でジャッキ伸縮操作切換弁をジャッキ縮小側に操作すると、上記パイロット弁が開弁するのでパイロット回路が連通されてアンロード弁が開弁せしめられ、油圧ポンプからの作動油がタンク側にアンロードする(ジャッキの縮小動作が禁止される)ようになる。
尚、ブーム格納状態検出手段がブーム格納状態を検出しているときには、パイロット回路中のソレノイド弁が閉弁位置状態を維持しているので、この状態でジャッキ伸縮操作切換弁をジャッキ縮小側に操作(パイロット弁が開弁する)しても、パイロット回路は遮断されたままであるのでアンロード弁が閉弁状態を維持している(作動油はアンロードしない)。
[本願請求項2の発明]
本願請求項2の発明は、上記請求項1の作業車のブームインターロック装置において、ジャッキ未接地状態では少なくともブームの起仰側動作を禁止し得るようにしたジャッキインターロック機能を併用させたものである。
本願請求項2の発明は、上記請求項1の作業車のブームインターロック装置において、ジャッキ未接地状態では少なくともブームの起仰側動作を禁止し得るようにしたジャッキインターロック機能を併用させたものである。
即ち、この請求項2の発明では、上記請求項1のブームインターロック装置を備えた作業車において、ジャッキの接地状態を検出するジャッキ接地状態検出手段を有し、アンロード弁の上記パイロット回路(請求項1記載のパイロット回路)に並設されていてアンロード弁を開閉操作する第2パイロット回路を設け、さらに該第2パイロット回路中に、ジャッキ接地状態検出手段がジャッキ未接地状態を検出しているときの信号を受けて開弁する第2ソレノイド弁と、ブーム起伏用アクチュエータの操作切換弁に設けられていて該操作切換弁のブーム起仰操作に連動して開弁する第2パイロット弁を設けているとともに、上記第2ソレノイド弁と上記第2パイロット弁とが共に開弁しているときに上記第2パイロット回路が上記タンク回路に連通することで上記アンロード弁を開弁させるように構成している。尚、以下の説明では、ブーム起伏用アクチュエータの操作切換弁をブーム起伏操作切換弁ということがある。
このように、本願請求項2の発明では、上記請求項1のブームインターロック装置を備えたものにおいて、上記第2パイロット回路と第2ソレノイド弁とブーム起伏操作切換弁に設けたパイロット弁(第2パイロット弁)とを付加することで、ブームインターロック機能に加えてジャッキインターロック機能も付与できる。
[本願請求項1の発明の効果]
本願請求項1の発明に係る作業車のブームインターロック装置は、ブーム未格納状態においてジャッキ縮小操作したときにアンロード弁を開弁させる(油圧ポンプからの作動油をアンロードさせる)ようにしたものにおいて、ジャッキ縮小操作時の信号伝達手段をパイロット回路とジャッキ伸縮操作切換弁に設けたパイロット弁とで構成しているので、上記した公知例の電気式の信号伝達手段(電気スイッチ)に比して安価で且つ信頼性の高いものにすることができるという効果がある。
本願請求項1の発明に係る作業車のブームインターロック装置は、ブーム未格納状態においてジャッキ縮小操作したときにアンロード弁を開弁させる(油圧ポンプからの作動油をアンロードさせる)ようにしたものにおいて、ジャッキ縮小操作時の信号伝達手段をパイロット回路とジャッキ伸縮操作切換弁に設けたパイロット弁とで構成しているので、上記した公知例の電気式の信号伝達手段(電気スイッチ)に比して安価で且つ信頼性の高いものにすることができるという効果がある。
即ち、電気式の信号伝達手段(電気スイッチ)では、その部品コストが高くつくとともに断線や接触不良等のおそれがあって信頼性が高いとは言えないものであるが、本願のように油圧パイロット式の信号伝達手段では、パイロット弁を安価に作成できるとともに信号伝達の信頼性が高くなる。
[本願請求項2の発明の効果]
本願請求項2の発明は、上記請求項1のブームインターロック装置に、ジャッキ未接地状態でブームの起仰側動作を禁止し得るようにしたジャッキインターロック機能を併用したものにおいて、該ジャッキインターロック機能をパイロット式の油圧回路(第2パイロット回路と第2ソレノイド弁と第2パイロット弁)で達成できるので、該ジャッキインターロック機能も電気式の信号伝達手段に比して安価で且つ信頼性の高いものにすることができるという効果がある。
本願請求項2の発明は、上記請求項1のブームインターロック装置に、ジャッキ未接地状態でブームの起仰側動作を禁止し得るようにしたジャッキインターロック機能を併用したものにおいて、該ジャッキインターロック機能をパイロット式の油圧回路(第2パイロット回路と第2ソレノイド弁と第2パイロット弁)で達成できるので、該ジャッキインターロック機能も電気式の信号伝達手段に比して安価で且つ信頼性の高いものにすることができるという効果がある。
[実施例]
図1には、本願実施例のブームインターロック装置とジャッキインターロック装置とを装備した作業車を示しているが、この実施例では作業車として車両搭載型クレーンが採用されており、以下の説明では図1の作業車をクレーン作業車ということがある。又、図2及び図3には、図1のクレーン作業車に装備されているブームインターロック装置とジャッキインターロック装置の油圧回路を示している。尚、以下の説明では、ブームインターロック装置とジャッキインターロック装置とを総称して安全装置ということがある。
図1には、本願実施例のブームインターロック装置とジャッキインターロック装置とを装備した作業車を示しているが、この実施例では作業車として車両搭載型クレーンが採用されており、以下の説明では図1の作業車をクレーン作業車ということがある。又、図2及び図3には、図1のクレーン作業車に装備されているブームインターロック装置とジャッキインターロック装置の油圧回路を示している。尚、以下の説明では、ブームインターロック装置とジャッキインターロック装置とを総称して安全装置ということがある。
図1のクレーン作業車は、車体1上における前部寄り位置(キャビン1Aの後面と荷台前部の門型枠体1Bの間のスペース内)に水平旋回自在な旋回ポスト11を設け、該旋回ポスト11の上部に伸縮及び起伏自在な伸縮ブーム12を取付けているとともに、伸縮ブーム12の先端部からフック13を吊下げて、クレーン作業を行えるようにしたものである。尚、伸縮ブーム12は、特許請求の範囲中のブームに相当するものである。
車体1の前部寄り位置には、左右1組とするアウトリガ14、14が設けられている。このアウトリガ14、14は、左右外向きにスライドするスライド筒の外端部にそれぞれジャッキ19、19を取付けたものである。尚、図1のクレーン作業車では、アウトリガ14、14は車体1の前部寄り位置に左右1組だけ使用しているが、該アウトリガは、車体1の前後に左右1組ずつ(合計2組)使用してもよい。
図1のクレーン作業車には、図2及び図3に示すように、伸縮ブーム12を伸縮させる伸縮シリンダ15と、伸縮ブーム12を起伏させる起伏シリンダ16と、フック13を昇降させるウインチ17と、旋回ポスト11を旋回させる旋回モータ18と、左右の各ジャッキ19、19を伸縮させる各ジャッキシリンダ19A、19Bが設けられている。尚、この各ジャッキシリンダ19A、19Bは、特許請求の範囲中のジャッキ伸縮用アクチュエータに相当するものである。
又、図1のクレーン作業車には、伸縮ブーム12の格納状態を検出するブーム格納状態検出手段21と、各ジャッキ19、19の接地状態を検出するジャッキ接地状態検出手段22とを有している。
ブーム格納状態検出手段21は、伸縮ブーム12が図1に示す略水平姿勢まで倒伏された状態(格納状態)を検出し得るものであればよく、例えば旋回ポスト11に対して伸縮ブーム12が格納状態(略水平姿勢)まで倒伏されたときにON信号を発する検出スイッチ21(近接スイッチ又はリミットスイッチ等)を採用できる。尚、このブーム格納状態検出手段21としては、検出スイッチに変えてブームの起伏角度を検出するブーム角度検出器21Aを使用することもできる(この場合は、ブーム角度検出器21Aが例えば角度0°を検出したときにブーム格納状態と判断して信号を発するようにする)。
ジャッキ接地状態検出手段22は、ジャッキシリンダ19A、19B(図2、図3)が伸長して各ジャッキ19、19の接地板20(図1)が接地したときの反力を検出するようにした反力検出器(ロードセル)を採用することができる。即ち、この実施例のジャッキ接地状態検出手段22は、ジャッキ19が格納状態(図1の実線図示状態)から伸長して接地板20が図1に鎖線図示(符号20′)するように地面に接地した以降に発生する増大反力値を検出するものである。尚、ジャッキ接地状態検出手段22としては、反力検出器に代えてジャッキシリンダもしくはアウトリガの上下動を検出する検出スイッチ(近接スイッチ又はリミットスイッチ等)を使用することもできる。
図1のクレーン作業車には、図2(第1実施例)又は図3(第2実施例)に示す安全装置(ジャッキインターロック装置とブームインターロック装置)が装備されている。
まず、図2に示す第1実施例の安全装置について説明すると、図2の油圧回路において、符号30は油圧ポンプ、31はタンク、32は油圧ポンプ30から作動油が供給されるポンプ回路、33はタンク31に接続するタンク回路である。又、伸縮シリンダ15はブーム伸縮操作切換弁35の操作で伸縮せしめられ、起伏シリンダ16はブーム起伏操作切換弁36の操作で起伏せしめられ、ウインチ17はウインチ巻上・巻下操作切換弁37の操作で巻上げ・巻下げせしめられ、旋回モータ18は旋回操作切換弁38の操作で左右に旋回駆動せしめられ、左右の各ジャッキシリンダ19A、19Bはそれぞれジャッキ伸縮操作切換弁39A、39Bの操作で伸縮せしめられる。
上記の各操作切換弁(35、36、37、38、39A、39B)は、それぞれ3位置切換弁が使用されていてそれぞれ手動操作されるものである。又、これらの各操作切換弁は、中央弁室が中立位置で左右の各弁室が各アクチュエータに対して作動油を相互に逆向きに供給するものである。
ポンプ回路32とタンク回路33間には、アンロード回路34が介設されている。このアンロード回路34中には後述する各パイロット回路(第1パイロット回路4と第2パイロット回路5)からのパイロット圧で開閉せしめられるアンロード弁7が設けられている。このアンロード弁7はリリーフ兼アンロード弁であって、このアンロード弁7には、ポンプ回路32に接続する1次側ポートと後述の各パイロット回路(第1パイロット回路4と第2パイロット回路5の合流油路)に接続する2次側ポート7aとが設けられている。
アンロード弁7の2次側ポート7aとタンク回路33間には、それぞれアンロード弁7を開閉操作する第1パイロット回路4と第2パイロット回路5とが並列状態で介装されている。尚、上記第1パイロット回路4は、本願の請求項1におけるパイロット回路となるものであり、この実施例では、本願請求項2の第2パイロット回路5と識別するために第1パイロット回路4と称している。
第1パイロット回路4は、後述するようにブームインターロック装置として機能するものであり、第2パイロット回路5は、後述するようにジャッキインターロック装置として機能するものである。
ブームインターロック装置は、第1パイロット回路4中に、上記ブーム格納状態検出手段21からの信号で開閉する第1ソレノイド弁(請求項1におけるソレノイド弁)41と、各ジャッキ伸縮操作切換弁39A、39Bに設けた各第1パイロット弁(請求項1におけるパイロット弁)49A、49Bとをそれぞれ設けている。
第1ソレノイド弁41は、ブーム未格納状態(ブーム格納状態検出手段21が非検出状態)ではソレノイドが非励磁状態となって第1パイロット回路4を連通する開弁位置となる一方、ブーム格納状態検出手段21からのブーム格納検出信号が発せられるとソレノイドが励磁されて第1パイロット回路4が遮断すると共に第1パイロット回路後段がタンクに連通した閉弁位置となるものである。尚、ここでいう第1ソレノイド弁41が「閉弁位置となる」とは、該第1ソレノイド弁41が閉弁することを意味し、第1ソレノイド弁41が「開弁位置となる」とは、請求項1における第1ソレノイド弁41が開弁することに相当するものである。尚、図2の第1ソレノイド弁41の状態は、ソレノイドが非励磁状態で開弁位置となっている(ブーム未格納状態で、ブーム格納状態検出手段21が非検出状態である)。
各第1パイロット弁49A、49Bは、それぞれのジャッキ伸縮操作切換弁39A、39Bのスプールに形成したもので、各ジャッキ伸縮操作切換弁39A、39Bをそれぞれジャッキ縮小側に操作したときに、そのスプールの移動に連動して開弁するものである。尚、各第1パイロット弁49A、49Bは、第1パイロット回路4とタンク回路33間に並列状態で配置されている。
このブームインターロック装置は、次のように機能する。即ち、ブーム未格納状態(ブーム格納状態検出手段21が非検出状態)では上記第1ソレノイド弁41が開弁位置にあり、該第1ソレノイド弁41が開弁位置にある状態で上記各第1パイロット弁49A、49Bのうちのいずれか1つでも開弁すると、第1パイロット回路4がタンク回路33に連通することで(アンロード弁7の2次側ポート7a部分の圧力が開放される)、アンロード弁7が開弁してポンプ回路32中の作動油をアンロード回路34を通してタンク回路33側にアンロードさせるようになっている。そして、ポンプ回路32中の作動油がタンク回路33側にアンロードする状態では、ジャッキ伸縮操作切換弁39A、39Bをそれぞれジャッキ縮小側に操作しても、各ジャッキシリンダ19A、19Bはそれぞれ縮小作動することがない。従って、ブーム作業姿勢の後、ブーム未格納のままではジャッキが接地したままに維持されているので、作業車が走行姿勢になっていない。尚、オペレータは、ジャッキシリンダ19A、19Bが縮小作動しないことにより、ブームが未格納状態であることを認知できるので、その後、所定の手順(ブーム格納操作をした後、ジャッキシリンダを縮小させる)を行うことで作業車を走行可能状態にすることができる。
尚、このブームインターロック装置は、上記第1ソレノイド弁41が開弁位置にある状態であっても、各ジャッキ伸縮操作切換弁39A、39Bが縮小側位置以外に位置している状態では、その第1パイロット弁49A、49Bがそれぞれ閉弁しているのでアンロード弁7が閉弁したままであり、油圧ポンプ30からの作動油を各アクチュエータに対して正常に供給できる。
ジャッキインターロック装置は、図2の第1実施例では、ジャッキ未接地状態において起伏シリンダ16によるブーム起仰側動作のみを禁止するようにしている。そして、図2のジャッキインターロック装置では、第2パイロット回路5中に、上記ジャッキ接地状態検出手段22からの信号で開閉する第2ソレノイド弁51と、ブーム起伏操作切換弁36のスプールに設けた第2パイロット弁46とをそれぞれ設けている。
第2ソレノイド弁51は、ジャッキ未接地状態(ジャッキ接地状態検出手段22が非検出状態)ではソレノイドが非励磁状態となって開弁して第2パイロット回路5を連通する一方、ジャッキ接地状態検出手段22からのジャッキ接地検出信号が発せられるとソレノイドが励磁されて閉弁して第2パイロット回路5を遮断すると共に第2パイロット回路後段をタンクに接続するものである。尚、図2の第2ソレノイド弁51の状態では、ソレノイドが非励磁状態(ジャッキ未接地状態でジャッキ接地状態検出手段22が非検出状態)で開弁している。
図2の第1実施例では、第2パイロット弁46はブーム起伏操作切換弁36に設けた1つだけである。この第2パイロット弁46は、ブーム起伏操作切換弁36をブーム起仰側に作動させたときにそれに連動して開弁するものである。
このジャッキインターロック装置は、次のように機能する。即ち、ジャッキ未接地状態(ジャッキ接地状態検出手段22が非検出状態)では上記第2ソレノイド弁51が開弁位置にあり、該第2ソレノイド弁51の開弁状態でブーム起伏操作切換弁36を起仰側に操作すると、該操作切換弁36にある第2パイロット弁46が開弁し、すると第2パイロット回路5がタンク回路33に連通することで、アンロード弁7が開弁してポンプ回路32中の作動油をアンロード回路34を通してタンク回路33側にアンロードさせるようになる。従って、このジャッキインターロック装置では、ジャッキ未接地状態でブーム起伏操作切換弁36を起仰側に操作しても、起伏シリンダ16の起仰側(伸長側)作動を禁止するようになる。
図2の第1実施例における作業車の安全装置(ブームインターロック装置とジャッキインターロック装置)には、次のような効能がある。
まず、ブームインターロック装置については、ブーム未格納状態(第1ソレノイド弁41が開弁位置にある)で各ジャッキ伸縮操作切換弁39A、39Bの何れか一方でもジャッキ縮小側に操作したときの検出を該ジャッキ伸縮操作切換弁39A、39Bに設けた第1パイロット弁49A、49Bを介して行うようにしているので、該ジャッキ伸縮操作切換弁39A、39Bのジャッキ縮小側操作を検出する検出手段(第1パイロット弁49A、49B)を電気スイッチ(例えば特許文献1に使用されているもの)に比して安価にできるとともに信頼性の高いものにできる。
他方、ジャッキインターロック装置については、ジャッキ未接地状態(第2ソレノイド弁51が開弁位置にある)でブーム起伏操作切換弁36をブーム起仰側に操作したときの検出を該ブーム起伏操作切換弁36に設けた第2パイロット弁46を介して行うようにしているので、該ブーム起伏操作切換弁36のブーム起仰側操作を検出する検出手段(第2パイロット弁46)を上記と同様に電気スイッチに比して安価にできるとともに信頼性の高いものにできる。
図3には、第2実施例の安全装置(ブームインターロック装置及びジャッキインターロック装置)の油圧回路を示しているが、この図3の油圧回路は上記図2の第1実施例のものに加えて、ブーム伸縮操作切換弁35及びウインチ巻上・巻下操作切換弁37にもそれぞれ第2パイロット弁45、47を設けている。
ブーム伸縮操作切換弁35に設けた第2パイロット弁45は、該ブーム伸縮操作切換弁35をブーム伸長側に操作したときにそれに連動して開弁するものであり、ウインチ巻上・巻下操作切換弁37に設けた第2パイロット弁47は、該ウインチ巻上・巻下操作切換弁37をウインチ巻上げ側に操作したときにそれと連動して開弁するものである。
尚、ブーム伸縮操作切換弁35の第2パイロット弁45とブーム起伏操作切換弁36の第2パイロット弁46とウインチ巻上・巻下操作切換弁37の第2パイロット弁47とは、第2パイロット回路5とタンク回路33との間に並列状態で配置されている。
図3に示す第2実施例の安全装置では、上記第1実施例(図2)と同様のブームインターロック機能とジャッキインターロック機能を有しているとともに、第2パイロット回路5中に、ブーム伸縮操作切換弁35の伸長側操作に連動して開弁する第2パイロット弁45と、ブーム起伏操作切換弁36の起仰側操作に連動して開弁する第2パイロット弁46と、ウインチ巻上・巻下操作切換弁37の巻上げ側操作に連動して開弁する第2パイロット弁47とをそれぞれ装備していることにより、第2ソレノイド弁51をフック13が過巻き状態の時に非励磁になるようにした場合には、フック13(図1)の過巻き防止機能も有することになる。
即ち、ブーム伸長動作とブーム起仰動作とウインチ巻上げ動作は、いずれもフック13の過巻き危険側動作となるものであるが、第2パイロット弁45がブーム伸縮操作切換弁35の伸長側操作に連動して開弁するものであり、第2パイロット弁46がブーム起伏操作切換弁36の起仰側操作に連動して開弁するものであり、第2パイロット弁47がウインチ巻上・巻下操作切換弁37の巻上げ側操作に連動して開弁するものであるので、ジャッキ未接地状態(第2ソレノイド弁51が開弁位置にある)でフック過巻きに関連する各操作切換弁35、36、37のいずれか1つでもフック過巻き危険側に操作されると、第2パイロット回路5がタンク回路33に連通することでアンロード弁7が開弁されて作動油がアンロードされる(フック過巻きに関連する各種アクチュエータ35〜37に対して過巻き危険側に作動させることはできなくなる)。
このように、図3の第2実施例の安全装置では、ブームインターロック機能と、ジャッキインターロック機能と、フック過巻き防止機能とを、それぞれ油圧パイロット方式のもので達成することができる。
1は車体、2は作業機、4はパイロット回路(第1パイロット回路)、5は第2パイロット回路、7はアンロード弁、7aは2次側ポート、12は伸縮ブーム、13はフック、14はアウトリガ、15は伸縮シリンダ(アクチュエータ)、16は起伏シリンダ(アクチュエータ)、17はウインチ(アクチュエータ)、19A及び19Bはジャッキシリンダ、21はブーム格納状態検出手段、22はジャッキ接地状態検出手段、30は油圧ポンプ、31はタンク、32はポンプ回路、33はタンク回路、34はアンロード回路、35はブーム伸縮操作切換弁、36はブーム起伏操作切換弁、37はウインチ巻上・巻下操作切換弁、39A及び39Bはジャッキ伸縮操作切換弁、41はソレノイド弁(第1ソレノイド弁)、45〜47は第2パイロット弁、49A及び49Bは第1パイロット弁、51は第2ソレノイド弁である。
Claims (2)
- 車体上に搭載される作業機として油圧式のアクチュエータで起伏するブームと油圧式のアクチュエータで伸縮する車体支持用ジャッキとを備え、ブーム未格納状態においてジャッキ縮小動作を禁止するようにした作業車のブームインターロック装置であって、
上記ブームの格納状態を検出するブーム格納状態検出手段を有し、
作業機の油圧回路におけるポンプ回路とタンク回路とを接続しているアンロード回路中にアンロード弁を設け、
上記アンロード弁の2次側ポートと上記タンク回路間に上記アンロード弁を開閉操作するパイロット回路を設け、
上記パイロット回路中に、上記ブーム格納状態検出手段がブーム未格納状態を検出しているときの信号を受けて開弁するソレノイド弁と、ジャッキ伸縮用アクチュエータの操作切換弁に設けられていて該操作切換弁のジャッキ縮小操作に連動して開弁するパイロット弁とを設けているとともに、
上記ソレノイド弁と上記パイロット弁とが共に開弁しているときに上記パイロット回路が上記タンク回路に連通することで上記アンロード弁を開弁させるように構成している、
ことを特徴とする作業車のブームインターロック装置。 - 請求項1において、
上記ジャッキの接地状態を検出するジャッキ接地状態検出手段を有し、
上記アンロード弁の上記パイロット回路に並設されていて上記アンロード弁を開閉操作する第2パイロット回路を設け、
上記第2パイロット回路中に、上記ジャッキ接地状態検出手段がジャッキ未接地状態を検出しているときの信号を受けて開弁する第2ソレノイド弁と、ブーム起伏用アクチュエータの操作切換弁に設けられていて該操作切換弁のブーム起仰操作に連動して開弁する第2パイロット弁を設けているとともに、
上記第2ソレノイド弁と上記第2パイロット弁とが共に開弁しているときに上記第2パイロット回路が上記タンク回路に連通することで上記アンロード弁を開弁させるように構成している、
ことを特徴とする作業車のブームインターロック装置。
Priority Applications (1)
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JP2013027921A JP2014156314A (ja) | 2013-02-15 | 2013-02-15 | 作業車のブームインターロック装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016155617A (ja) * | 2015-02-23 | 2016-09-01 | 株式会社タダノ | 作業車のブームインターロック装置 |
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-
2013
- 2013-02-15 JP JP2013027921A patent/JP2014156314A/ja active Pending
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