JP2001097674A - クレーンのジブ張出し・格納装置およびその方法 - Google Patents

クレーンのジブ張出し・格納装置およびその方法

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JP2001097674A
JP2001097674A JP27671599A JP27671599A JP2001097674A JP 2001097674 A JP2001097674 A JP 2001097674A JP 27671599 A JP27671599 A JP 27671599A JP 27671599 A JP27671599 A JP 27671599A JP 2001097674 A JP2001097674 A JP 2001097674A
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pin
boom
detector
crane
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JP27671599A
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Takeshi Katada
剛 堅田
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Original Assignee
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジブの張出し、格納作業における安全性に優
れたクレーンのジブ張出し、格納装置を提供する。 【解決手段】 回動ピン挿入検出器21と固定ピン挿入
検出器22とからの信号から固定ピンと回動ピンが挿入
されていないときに、ジブ起伏操作検出器23とジブ伸
縮操作検出器24とからの信号からジブが起伏または伸
縮操作されているときは、ジブ起伏シリンダ14にジブ
起伏切換弁33を介して連通するジブ起伏操作管路と、
ジブ伸縮シリンダ15にジブ伸縮切換弁34を介して連
通するジブ伸縮操作管路との作動油ポンプP1 側に配設
されるリリーフ弁41を作動させて、前記ジブ起伏およ
び伸縮操作管路中の作動油の圧力を作動油タンクTに戻
させるジブ起伏伸縮停止弁32を設ければ、例えジブ起
伏切換弁33やジブ伸縮切換弁34を操作しても、ジブ
が起伏伸縮作動するようなことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホイールクレーン
やトラッククレーン等の自走式のクレーンにおいて、不
使用時にはジブをブームの側面に格納し、使用時にはジ
ブをブーム先端に張出すクレーンのジブ張出し・格納装
置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ホイールクレーンやトラッククレ
ーン等の自走式のクレーンには、伸縮可能なブームでの
作業よりも広い作業範囲で作業することを要求される場
合があるため、ブーム先端にジブを装着し得るようにな
っている。このジブは、不使用時には、基端側がブーム
の先端側を向くようにブームの側面に格納され、使用時
には基端側をブーム先端に連結することにより張出され
るようになっている。そして、ジブの格納時には、ジブ
は係止ブラケットに係止ピンを挿入することによって係
止されており、ジブ張出し時にはブーム先端にピン等に
より固定されるものである。このようなジブ装着型の自
走式のクレーンにおけるジブ張出し・格納装置は、例え
ば特開平9−151079号公報に開示されている。
【0003】以下、同公報に記載されているジブ張出し
・格納装置の概要を説明すると、ジブ張出し時には、先
ずジブを基端部一側がブーム先端部一側に重なり合う位
置まで揺動させ、ジブ基端部一側とブーム先端部一側の
連結用の穴に回動側のロックピンを挿入してジブ基端部
とブーム先端部とを連結する。次に、回動側のロックピ
ンを中心としてジブを回動させ、ジブ基端部他側とブー
ム先端部他側が重なり合う位置までジブを回動させる。
最後に、ジブ基端部他側とブーム先端部他側に備えられ
ている連結用の穴にロックピンを挿入して連結する。こ
れにより、ジブのブームからの張出し作業が終了する
【0004】そして、ジブの格納作業は上記ジブ張出し
作業と逆の手順によって行われる。この時、ジブの張出
し時には回動側のロックピンを挿入し、係止ピンを抜い
たときだけブームを伸長し、ジブの格納時には係止ピン
が完全に挿入されていないときには回動側のロックピン
が抜けでないようにすることによって、ジブ張出し格納
時におけるジブの落下を防止するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、ジ
ブ張出し格納時に誤ってブームの伸長操作や回動側のロ
ックピンの抜き操作をしてもジブの落下を防止すること
ができる。ところが、ジブがブームの側面に格納されて
いるときに、ジブが起伏作動や伸縮作動をすると、これ
らの作動を停止することができないため、格納状態にあ
るにもかかわらずジブが起伏や伸縮しようとするので、
係止用ブラケット、係止ピン等の係止用器具やジブ、ブ
ームそのものが破損する恐れがあり、ジブ張出し格納作
業の安全性、作業性が十分ではなかった。このような破
損事故を防止するには、係止用器具やジブ、ブームに破
損しないような強度を持たせる必要があるが、これによ
りジブやブームの重量が増し、吊上げ性能が低下すると
いう問題が生じる。また、これに伴いコストが増加する
という問題も生じる。
【0006】本発明は、従来例が持つ上記のような課題
を解決するためになされたものであり、ジブ張出し・格
納作業時における安全性が高く、コスト低減を可能なら
しめ、しかも作業性に優れたクレーンのジブ張出し・格
納装置およびそのジブ張出し・格納方法を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係るクレーンのジブ張出し・格
納装置が採用した手段の特徴とするところは、伸縮自在
なブームの側面に格納したジブを前記ブームの先端に張
出し、また前記ブームの先端に張出した前記ジブを前記
ブームの側面に格納するクレーンのジブ張出し・格納装
置において、前記ブームの先端、かつジブ格納側に備え
られた前記ジブを前記ブームの先端に接続固定する回動
ピンと、前記ブームの先端、かつ反ジブ格納側に備えら
れた前記ジブを前記ブームの先端に接続固定する固定ピ
ンと、前記回動ピンの挿入状態を検出する回動ピン挿入
検出器と、前記固定ピンの挿入状態を検出する固定ピン
挿入検出器と、これら回動ピン挿入検出器および前記固
定ピン挿入検出器からのピン挿入信号により前記回動ピ
ンおよび固定ピンが挿入状態でないときには前記ジブの
起伏伸縮作動を停止させ、また前記ピン挿入信号により
前記回動ピンだけが挿入状態にあるときには前記ジブの
伸縮作動を停止させる停止手段と、この停止手段へ作動
信号を出力するコントローラとを備えたところにある。
【0008】本発明の請求項2に係るクレーンのジブ張
出し・格納装置が採用した手段の特徴とするところは、
請求項1に記載のクレーンのジブ張出し・格納装置にお
いて、前記停止手段は、前記ジブの起伏操作を検出する
ジブ起伏操作検出器および前記ジブの伸縮操作を検出す
るジブ伸縮操作検出器からの操作信号により前記ジブが
起伏操作状態および伸縮操作状態にあり、かつ前記回動
ピン挿入検出器および固定ピン挿入検出器からのピン挿
入信号により前記回動ピンおよび固定ピンが挿入状態に
ないときには前記ジブの起伏伸縮作動を停止させ、また
前記操作信号により前記ジブが伸縮操作状態であり、か
つ前記ピン挿入信号により前記回動ピンだけが挿入状態
にあるときには前記ジブの伸縮作動を停止させるジブ起
伏伸縮停止弁であるところにある。
【0009】本発明の請求項3に係るクレーンのジブ張
出し・格納装置が採用した手段の特徴とするところは、
請求項1に記載のクレーンのジブ張出し・格納装置にお
いて、前記停止手段は、前記回動ピン挿入検出器および
固定ピン挿入検出器からのピン挿入信号により前記回動
ピンおよび固定ピンが挿入状態でないときには前記ジブ
の起伏作動を停止させるジブ起伏停止弁と、同じく前記
回動ピン挿入検出器および固定ピン挿入検出器からのピ
ン挿入信号により前記回動ピンおよび固定ピンが挿入状
態でないときと、前記ピン挿入信号により前記回動ピン
だけが挿入状態にあるときとに、前記ジブの伸縮動作を
停止させるジブ伸縮停止弁とからなるところにある。
【0010】本発明の請求項4に係るクレーンのジブ張
出し・格納装置が採用した手段の特徴とするところは、
請求項2または3のうちの何れか一つの項に記載のクレ
ーンのジブ張出し・格納装置において、前記ジブが格納
状態にあるか否かを検出するジブ格納検出器と、このジ
ブ格納検出器からの格納信号により前記ジブが格納状態
にあり、かつ前記回動ピン挿入検出器からのピン挿入信
号により前記回動ピンが挿入状態にあるときには、前記
ジブ起伏作動を制御するジブ起伏操作管路の圧力を減圧
するジブ起伏減圧弁とを備えたところにある。
【0011】本発明の請求項5に係るクレーンのジブ張
出し・格納装置が採用した手段の特徴とするところは、
請求項2,3または4のうちの何れか一つの項に記載の
クレーンのジブ張出し・格納装置において、前記固定ピ
ンの動作を指令する固定ピン作動スイッチと、前記固定
ピンを作動させる固定ピン作動シリンダとを備え、前記
固定ピン作動スイッチが前記固定ピンを抜く方向であっ
て、かつ前記回動ピン挿入検出器からの前記ピン挿入信
号により前記回動ピンが挿入状態でないときには、前記
固定ピン作動シリンダの前記固定ピンを抜く方向の作動
を停止させる固定ピン作動切換弁を備えたところにあ
る。
【0012】本発明の請求項6に係るクレーンのジブ張
出し・格納方法が採用した手段の要旨は、伸縮自在なブ
ームの側面に格納したジブを前記ブームの先端に張出
し、またこのブームの先端に張出した前記ジブを前記ブ
ームの側面に格納するクレーンのジブ張出し・格納方法
において、前記ブームの先端、かつジブ格納側に備えら
れた前記ジブを前記ブームの先端に接続固定する回動ピ
ンおよび前記ブームの先端、かつ反ジブ格納側に備えら
れた前記ジブを前記ブームの先端に接続固定する固定ピ
ンが挿入されているか否かを検出し、これら回動ピンお
よび固定ピンが挿入されていないときには前記ジブの起
伏伸縮作動を停止させ、また前記回動ピンだけが挿入さ
れているときには前記ジブの伸縮作動を停止させること
を特徴とするものである。
【0013】本発明の請求項7に係るクレーンのジブ張
出し・格納方法が採用した手段の要旨は、請求項6に記
載のクレーンのジブ張出し・格納方法において、前記回
動ピンおよび固定ピンが挿入されておらず、かつ前記ジ
ブが起伏操作状態および伸縮操作状態にあるときには、
ジブ起伏伸縮停止弁により前記ジブの起伏伸縮作動を停
止させ、また前記回動ピンだけが挿入されており、かつ
前記ジブが伸縮操作状態であるときにも前記ジブ起伏伸
縮停止弁により前記ジブの伸縮作動を停止させることを
特徴とするものである。
【0014】本発明の請求項8に係るクレーンのジブ張
出し・格納方法が採用した手段の要旨は、請求項6に記
載のクレーンのジブ張出し・格納方法において、前記回
動ピンおよび固定ピンが挿入されていないときには、ジ
ブ起伏停止弁により前記ジブの起伏作動を停止させると
共に、ジブ伸縮停止弁により前記ジブの伸縮作動を停止
させ、また前記回動ピンだけが挿入されているときに
は、前記ジブ伸縮停止弁によりジブの伸縮作動を停止さ
せることを特徴とするものである。
【0015】本発明の請求項9に係るクレーンのジブ張
出し・格納方法が採用した手段の要旨は、請求項7また
は8のうちの何れか一つの項に記載のクレーンのジブ張
出し・格納方法において、前記ジブが格納されているか
否かを検出し、前記ジブが格納されており、かつ前記回
動ピンが挿入されているときには、前記ジブの起伏作動
を制御するジブ起伏操作管路内の圧力を減圧して、前記
ジブの起伏操作力を弱めることを特徴とするものであ
る。
【0016】本発明の請求項10に係るクレーンのジブ
張出し・格納方法が採用した手段の要旨は、請求項7,
8または9のうちの何れか一つの項に記載のクレーンの
ジブ張出し・格納方法において、前記固定ピンを作動さ
せる固定ピン作動シリンダが前記固定ピンを抜く方向に
作動する状態であって、かつ前記回動ピンが挿入されて
いないときには、前記固定ピン作動シリンダの作動を停
止させることを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態1に係
るジブ張出し・格納装置を、ジブが格納されている状態
を示すジブ張出し・格納装置の概略側面図の図1と、ジ
ブが格納されている状態を示すジブ張出し・格納装置の
概略平面図の図2と、ジブを図2に示す位置から揺動さ
せた状態を示すジブ張出し・格納装置の概略平面図の図
3と、図3の主要部拡大図の図4と、ジブを垂下させた
状態を示すジブ張出し・格納装置の概略側面図の図5
と、垂下したジブを捻転させた状態を示すジブ張出し・
格納装置の概略側面図の図6と、ブーム先端の回動ピン
の周辺を示す概略側面図の図7と、ブーム先端の固定ピ
ンの周辺を示す概略側面図の図8と、ジブ張出し・格納
装置を制御する油圧制御回路図の図9と、ジブ張出し・
格納装置の制御フロー図の図10とを順次参照しながら
説明する。
【0018】図に示す符号1はクレーンの多段伸縮式の
ブームである。このブーム1の側面には、係止ブラケッ
ト3,4が付設されており、これら係止ブラケット3,
4に係止固定ピン6,7を介して、図示しないジブ伸縮
シリンダにより伸縮されるジブ2が係止されて格納され
ている。このジブ2の基端部には、図2に示すように、
ジブアダプタ11が取付けられている。このジブアダプ
タ11にはジブフット12,13が突設されており、反
ブーム1側のジブフット12には固定ピン穴12aが、
またブーム1側のジブフット13には回動ピン穴13a
がそれぞれ明けられている。一方、ブーム1の先端部の
側面にはジブ取付けブラケット8,9が取付けられてお
り、ジブ2側のジブ取付けブラケット8には回動ピン穴
8aが、また反ジブ2側のジブ取付けブラケット9には
固定ピン穴9aがそれぞれ明けられている。
【0019】即ち、ジブ張出し時には、先ず係止固定ピ
ン7を抜いた後に、図3に示すように、ジブフット13
の回動ピン穴13aと、ジブ取付けブラケット8の回動
ピン穴8aが重なるようにジブ揺動中心軸5を中心とし
てジブ基端部をブーム1の先端部の方向に揺動させる。
そして、回動ピン穴13a,8aが重なると、揺動を停
止させて回動ピン17を回動ピン穴13a,8aに挿入
する。この時、図7に示すように、ブーム先端の回動ピ
ン挿入位置付近には、近接スイッチからなる回動ピン挿
入検出器21が設けられており、回動ピン穴13a,8
aへの回動ピン17の挿入状態を検出し得るように構成
されている。なお、回動ピン挿入検出器21としては近
接スイッチ以外に、リミットスイッチ等を用いることも
できる。
【0020】また、係止固定ピン6を抜いた後に、ブー
ム1を図示しないブーム起伏シリンダによって起こすと
共に、ジブ起伏シリンダ14を縮小させることにより、
図5に示すように、ジブ2を垂下中心軸10を中心とし
て垂下させる。そして、図6に示すように、ジブ回動中
心軸16を回動中心としてジブ2を回動させ、図4にお
いて2点鎖線で示す位置、つまりジブフット12の固定
ピン穴12aがジブ取付けブラケット9の固定ピン穴9
aに重なる位置までジブ2を回動させる。固定ピン穴1
2a,9aが重なると、回動を停止させて固定ピン18
を固定ピン穴12a,9aに挿入する。この時、図8に
示すように、ブームの先端の固定ピン挿入位置近傍には
近接スイッチからなる固定ピン挿入検出器22が設けら
れており、固定ピン18の挿入状態を検出するように構
成されている。なお、固定ピン挿入検出器22としては
近接スイッチ以外に、リミットスイッチ等を用いること
もできる。
【0021】さらに、図6に示すように、ジブ2をブー
ム1の前方方向に捻転させた後、ジブ起伏シリンダ14
を伸長させることによって、二点鎖線で示すように、ジ
ブ2を起こすことにより、ジブ2の張出し作業が終了す
る。勿論、ジブ2の格納は上記と逆の手順により行われ
る。そして、ジブ2には、図9に示すように、ジブの起
伏・伸縮操作を検出する近接スイッチからなるジブ起伏
操作検出器23、ジブ伸縮操作検出器24が設けられて
いる。なお、ジブ起伏操作検出器23、ジブ伸縮作動検
出器24としては近接スイッチ以外に、リミットスイッ
チ、圧力スイッチ、圧力センサ等を用いることができ
る。
【0022】次に、ジブの張出し・格納を行う油圧制御
回路を図9を参照しながら説明すると、油圧ポンプP1
からジブ起伏シリンダ14にジブ起伏切換弁33が介装
されてなるジブ起伏操作管路が連通し、そして油圧ポン
プP1 からジブ伸縮シリンダ15にジブ伸縮切換弁34
が介装されてなるジブ伸縮操作管路が連通している。ま
た、前記ジブ起伏操作管路とジブ伸縮操作管路とには、
リリーフ弁41が介装されると共に、作動油タンクTに
連通する作動油戻し管路が接続されている。前記リリー
フ弁41には、常時閉弁状態にあって、かつ前記回動ピ
ン挿入検出器21、固定ピン挿入検出器22、ジブ起伏
操作検出器23、ジブ伸縮操作検出器24からの信号が
入力されるコントローラ20からジブの起伏、伸縮作動
を停止させる停止信号が出力されると開弁する、停止手
段であるジブ起伏伸縮停止弁32が介装されてなるリリ
ーフ弁制御管路が連通している。
【0023】つまり、ジブは、油圧ポンプP1 から供給
される作動油をジブ起伏切換弁33で切換えることによ
り伸縮作動するジブ起伏シリンダ14で起伏作動され、
そしてジブ伸縮切換弁34の切換えにより伸縮作動する
ジブ伸縮シリンダ15で起伏作動されるようになってい
るが、図10に示す制御フロー図(なお、図中の停止弁
とはジブ起伏伸縮停止弁32のことである。)に基づく
判断により前記コントローラ20から停止信号が出力さ
れると、ジブ起伏伸縮停止弁32の開弁によりリリーフ
弁41が開弁し、油圧ポンプP1 から供給される作動油
が作動油タンクTに戻されてジブ起伏操作およびジブ伸
縮操作管路中の作動油の圧力が低下し、例えジブ起伏切
換弁33、ジブ伸縮切換弁34を切換えても、ジブ起伏
シリンダ14、ジブ伸縮シリンダ15が伸縮作動しない
ように構成されている。
【0024】以下、図10を参照しながら、ジブの張出
し・格納方法を具体的に説明する。即ち、ジブの張出し
・格納作業中は、回動ピン挿入検出器21および固定ピ
ン挿入検出器22により回動ピン17、固定ピン18の
挿入状態が検出されており、ジブ起伏操作検出器23、
ジブ伸縮操作検出器24によってジブ起伏伸縮操作が行
われているか否かが検出されている。そして、固定ピン
18の挿入が完了しておらず、回動ピン17の挿入が完
了していないときに、ジブ2が起伏または伸縮操作され
ているときには、ジブ起伏伸縮停止弁32が開弁(O
N)してジブ2の起伏および伸縮操作管路中の作動油の
圧力が低下してしまうので、例えジブ起伏切換弁33、
ジブ伸縮切換弁34を切換えたとしても、ジブ起伏シリ
ンダ14およびジブ伸縮シリンダ15が伸縮作動をする
ようなことがない。一方、固定ピン18の挿入が完了し
ておらず、回動ピン17の挿入が完了していないとき
に、ジブ2の起伏または伸縮操作がされていないときに
は、ジブ起伏伸縮停止弁32は閉弁(OFF)状態で維
持されている。
【0025】また、前記固定ピン18の挿入が完了して
おらず、前記回動ピン17の挿入が完了しているとき
に、ジブ2の伸縮操作をしていれば、ジブ起伏伸縮停止
弁32が開弁(ON)して、ジブ2の起伏および伸縮操
作管路中の作動油の圧力が低下してしまうので、ジブ2
を伸縮操作をすることができない。一方、ジブ2が伸縮
操作されていなければ、ジブ起伏伸縮停止弁32が閉弁
(OFF)状態で維持されている。
【0026】本実施の形態1によれば、上記のとおり、
回動ピン17および固定ピン18が挿入されていないと
きに、ジフ2の起伏または伸縮操作が行われると、ジブ
起伏伸縮停止弁32が開弁され、油圧ポンプP1 から供
給される作動油が作動油タンクTに戻されてジブ2の起
伏伸縮操作ができなくなる。これにより、ジブ2が起伏
伸縮作動をすることができなくなるので、ジブ係止ブラ
ケット等の破損が防止されることとなる。
【0027】また、回動ピン17だけが挿入されている
ときにジブ2が伸縮操作されると、上記と同様に、ジブ
起伏伸縮停止弁32が開弁される。従って、ジブ2の起
伏伸縮操作ができなくなってジブ2が起伏伸縮作動をし
ないので、作業灯やスピーカ等の周辺部品やクレーンの
車体に設けられているガードやガード固定ブラケット等
の破損を防止し得ると共に、狭所での作業時に現場周辺
の機器の破損を防止することができ、ジブ張出し・格納
作業における安全性が確保されると共に、作業者の負荷
の軽減も可能になるという効果がある。勿論、上記のと
おり、破損事故を起こすような恐れがないから、係止用
器具やジブ、ブームを強度アップする必要がなく、ジブ
やブームの重量により吊上げ性能が低下するようなこと
もない。
【0028】本発明の実施の形態2に係るジブ張出し・
格納装置を、ジブ張出し・格納装置を制御する油圧制御
回路図の図11と、ジブ張出し・格納装置の制御フロー
図の図12とを参照しながら説明する。なお、本実施の
形態2が上記実施の形態1と相違するところは、ジブ起
伏シリンダ20とジブ伸縮シリンダ15との作動を個別
に停止させるように構成したところにある。
【0029】先ず、図11を参照しながら、ジブ張出し
・格納装置を制御する油圧制御回路の構成を説明する
と、油圧ポンプP2 からジブ起伏シリンダ14にジブ起
伏切換弁33が介装されてなるジブ起伏操作管路が連通
しており、このジブ起伏操作管路には、リリーフ弁42
が介装されると共に、先端が作動油タンクTに連通する
作動油戻し管路が接続されている。そして、前記リリー
フ弁42には、常時閉弁状態にあり、かつ前記回動ピン
挿入検出器21、固定ピン挿入検出器22からの信号が
入力されるコントローラ20からジブの起伏作動を停止
させる停止信号が出力されると開弁するジブ起伏停止弁
35が介装されてなるリリーフ弁制御管路が連通してい
る。
【0030】さらに、油圧ポンプP3 からジブ伸縮シリ
ンダ15にジブ伸縮切換弁34が介装されてなるジブ伸
縮操作管路が連通しており、このジブ伸縮操作管路に
は、リリーフ弁43が介装されると共に、先端が前記作
動油タンクTに連通する作動油戻し管路が接続されてい
る。そして、前記リリーフ弁43には、常時閉弁状態に
あり、かつ前記コントローラ20からジブの伸縮作動を
停止させる停止信号が出力されると開弁するジブ伸縮停
止弁36が介装されてなる、前記ジブ起伏停止弁35が
介装されたリリーフ弁制御管路と同構成のリリーフ弁制
御管路が連通している。
【0031】従って、本実施の形態2によれば、コント
ローラ20からジブ起伏停止信号が出力されると、ジブ
起伏停止弁35の開弁によりリリーフ弁42が開弁し、
油圧ポンプP2 から供給される作動油が作動油タンクT
に戻されてジブ起伏操作管路中の作動油の圧力が低下す
る。また、コントローラ20からジブ伸縮停止信号が出
力されると、ジブ伸縮停止弁36の開弁によりリリーフ
弁43が開弁し、油圧ポンプP3 から供給される作動油
が作動油タンクTに戻されてジブ伸縮操作管路中の作動
油の圧力が低下する。勿論、コントローラ20からジブ
起伏停止信号とジブ伸縮停止信号とが出力されると、ジ
ブ起伏停止弁35とジブ伸縮停止弁36との開弁により
リリーフ弁42,43が開弁し、油圧ポンプP2 ,P3
から供給される作動油が共に作動油タンクTに戻されて
ジブ起伏操作およびジブ伸縮操作管路中の作動油の圧力
が共に低下することとなる。
【0032】つまり、リリーフ弁42が開弁していると
きにはジブ起伏切換弁33を切換えてもジブ起伏シリン
ダ14が作動せず、リリーフ弁43が開弁しているとき
にはジブ伸縮切換弁34を切換えてもジブ伸縮シリンダ
15が作動せず、またリリーフ弁42,43が共に開弁
しているときには、ジブ起伏切換弁33、ジブ伸縮切換
弁34を切換えても、ジブ起伏シリンダ14、ジブ伸縮
シリンダ15が共に作動しないように構成されている。
【0033】ところで、本実施の形態2におけるコント
ローラ20には、実施の形態1の場合と異なり、回動ピ
ン挿入検出器21、固定ピン挿入検出器22からの信号
だけが入力されるように構成されているが、これら回動
ピン挿入検出器21、固定ピン挿入検出器22から入力
される信号を、ジブ張出し・格納装置の制御フロー図の
図12に基づいて判断し、判断結果に基づいてジブ起伏
停止弁35とジブ伸縮停止弁36とを共に開弁させ、こ
れらジブ起伏停止弁35とジブ伸縮停止弁36とを共に
閉弁状態で維持させ、またはジブ起伏停止弁35を閉弁
状態で維持させると共にジブ伸縮停止弁36を開弁させ
るものである。
【0034】即ち、図12によれば、固定ピン18が挿
入されている場合には、ジブ起伏停止弁35とジブ伸縮
停止弁36とを共に閉弁状態で維持させる。また、固定
ピン18が挿入されておらず、回動ピン17が挿入され
ている場合には、ジブ起伏停止弁35を閉弁状態に維持
させると共にジブ伸縮停止弁36を開弁させてジブ伸縮
シリンダ15を作動させることができないようにする。
そして、固定ピン18と回動ピン17とが共に挿入され
ていない場合には、ジブ起伏停止弁35とジブ伸縮停止
弁36とを共に開弁させて、ジブ起伏シリンダ14とジ
ブ伸縮シリンダ15とを共に作動させることができない
ようにするものである。
【0035】従って、本実施の形態2によれば、上記実
施の形態1と同様な効果が得られるだけでなく、上記実
施の形態1のように、ジブ起伏操作検出器およびジブ伸
縮操作検出器を設ける必要がなく、安価なジブ起伏停止
弁をジブ起伏操作配管に、また安価なジブ伸縮停止弁を
ジブ伸縮操作配管に介装するだけで良いので、ジブ起伏
・伸縮装置のコスト低減を図ることが可能になると共
に、制御自体が簡略化されるという効果がある。
【0036】本発明の実施の形態3に係るジブ張出し・
格納装置を説明する。但し、本実施の形態3が上記実施
の形態2と相違するところは、上記実施の形態2に係る
図11におけるジブ起伏シリンダを起伏制御するジブ起
伏操作配管に減圧弁を介装したところにあるから、ジブ
張出し・格納装置を制御するジブ起伏操作配管側を示す
油圧制御回路図の図13を参照しながら説明する。
【0037】本実施の形態3は、格納時にジブの起伏作
動が要求される場合に対応し得るようにしたものであ
る。例えば、図5に示すような垂下状態のジブ2を、図
1に示すような格納状態にする場合、係止固定ピンの挿
入・抜取りを行う場合や格納状態で起伏シリンダ内の作
動油が収縮し回動ピンを挿入できなくなった場合等にジ
ブの起伏作動が要求される。上記実施の形態1または2
では、格納時にジブを起伏作動させようとすると、起伏
力が強すぎるために係止用器具、ジブやブームが破損す
る恐れがある。そこで、ジブ起伏操作配管側にジブ起伏
圧力減圧弁37が介装されてなる起伏圧力減圧管路を付
設することによって係止用器具、ジブやブームの破損を
防止するようにしたものである。
【0038】即ち、ジブ起伏停止弁35からリリーフ弁
42に連通するリリーフ弁制御管路の前記ジブ起伏停止
弁35とリリーフ弁42との間から分岐した起伏圧力減
圧管路が作動油タンクTに連通している。前記起伏圧力
減圧管路には、回動ピン挿入検出器21、固定ピン挿入
検出器22、ジブ格納検出器25およびジブ角度検出器
26から信号が入力されるコントローラ20から減圧信
号が出力されると開弁して起伏圧力減圧管路内の圧力を
減圧するジブ起伏圧力減圧弁37が介装されている。よ
り詳しくは、ジブ起伏圧力減圧弁37は、ジブ格納検出
器25によりジブが格納されていることが検出され、そ
して回動ピン17が挿入されているときに、コントロー
ラ20から出力される減圧信号によって開弁し、減圧信
号が出力されないときには閉弁状態で維持され続けるも
のである。
【0039】従って、本実施の形態3によれば、上記実
施の形態1または2と同様な効果があるのに加えて、格
納時にジブ2を起伏作動させる場合には、ジブ起伏操作
管路中の作動油の圧力が減圧されるので、係止用器具、
ジブやブームが破損するような恐れがなくなる。これに
より、ジブ格納作業時におけるジブと係止ブラケットと
の干渉確認作業が不要になり、作業者の負荷が軽減され
る。また、係止ブラケットの強度を必要以上に強固にす
る必要がなくなり、ジブやブームの重量増が防止される
ので、吊上げ性能が低下するようなことがなく、またコ
ストの低減も可能になるという効果が生じる。
【0040】本実施の形態3では、上記実施の形態2に
係る油圧制御回路(図11)のジブ起伏操作管路側に起
伏圧力減圧管路を付設した場合を例として説明したが、
起伏圧力減圧管路を上記実施の形態1に係る油圧制御回
路(図9)に付設しても何ら差支えない。この場合に
は、ジブ起伏伸縮制御弁32からリリーフ弁41に連通
するリリーフ弁制御管路の前記ジブ起伏伸縮停止弁32
とリリーフ弁41との間から分岐させると共に、作動油
タンクTに連通させた起伏圧力減圧管路にジブ起伏圧力
減圧弁37を介装する。そして、ジブ格納検出器25に
よりジブが格納されていることが検出されており、回動
ピン17が挿入されている場合に、ジブ起伏伸縮操作管
路中の作動油の圧力を減圧させる減圧信号をコントロー
ラ20からジブ起伏圧力減圧弁37に出力させ、このジ
ブ起伏圧力減圧弁37を開弁させることにより、リリー
フ弁41とジブ起伏圧力減圧弁37との間のリリーフ弁
制御管路内の作動油の圧力を減圧するように構成すれば
良い。
【0041】なお、本実施の形態3で使用されるジブ格
納検出器25としては、リミットスイッチや近接スイッ
チを使用することができ、さらにジブとジブアダプタと
の相対角度を検出するジブ角度検出器をジブ格納検出器
として用い、回動ピンが挿入されていて、ジブ角度検出
器の信号がジブ格納位置を示した場合に、ジブ起伏圧力
減圧弁を開弁させるように構成しても良い。
【0042】本発明の実施の形態4に係るジブ張出し・
格納装置を、ジブ張出し・格納装置を制御する油圧制御
回路図の図14を参照しながら説明する。但し、この油
圧制御回路図の図14は、上記実施の形態1,2または
3に係る油圧制御回路に付加されるものであるから、ジ
ブ起伏操作管路やジブ伸縮操作管路については省略す
る。なお、本実施の形態4において、固定ピンを挿入す
る場合には、回動ピンが挿入されていることが前提であ
り、回動ピンが挿入されないまま固定ピンが挿入される
ことはあり得ない場合の形態である。
【0043】本実施の形態4に係る油圧制御回路は、上
記実施の形態1,2または3に係る油圧制御回路に加え
て、図8に示すように、ブームの先端に設けられ、固定
ピン18を作動させる固定ピン作動シリンダ31の作動
をも制御するようにしたものである。より詳しくは、図
14に示すように、固定ピン作動シリンダ31の作動方
向を切換える固定ピン作動切換弁38は、コントローラ
20から出力される信号によって切換えられるようにな
っている。そして、運転室、ブームまたはジブに設置さ
れた固定ピン作動スイッチ27を用い、その信号をコン
トローラ20に入力して、回動ピン17が挿入されてい
ないときには、固定ピン作動切換弁38を中立にして、
油圧ポンプP4 から固定ピン作動シリンダ31に供給さ
れるべき作動油を固定ピン作動切換弁38から作動油タ
ンクに戻すことより固定ピン18を挿入することができ
なくなるように構成されている。
【0044】従って、本実施の形態4によれば、上記実
施の形態1,2または3に係る効果に加えて、固定ピン
18の作動についても誤操作を防止することができるの
で、ジブ張出し、格納作業の安全性がより一層向上す
る。なお、本実施の形態4においては、固定ピン作動ス
イッチ27および固定ピン作動切換弁38に対してはコ
ントローラ20を介して信号を入力するようにしている
が、前記固定ピン作動切換弁38の固定ピン18を挿入
させる側に信号を出力する場合はコントローラ20を介
し、固定ピン18を抜取る側に信号を出力する場合は、
前記固定ピン作動切換弁38の固定ピン18を抜取る側
と固定ピン作動スイッチ27とを直結して、固定ピン作
動スイッチ27から直接信号を入力する構成にしても良
い。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1ま
たは2に係るクレーンのジブ張出し・格納装置および本
発明の請求項6または7に係るクレーンのジブ張出し・
格納方法によれば、回動ピンおよび固定ピンが挿入され
ていないときにジブが起伏または伸縮操作されると、ジ
ブを起伏伸縮作動させることができなくなるように、停
止手段またはジブ起伏伸縮停止弁との作動が制御され、
ジブを起伏伸縮作動させることができなくなるので、ジ
ブ係止ブラケット等の破損が防止される。また、回動ピ
ンだけが挿入されているときにジブが伸縮操作される
と、ジブを起伏伸縮作動させることができなくなるよう
に、停止手段、またはジブ起伏伸縮停止弁の作動が制御
され、ジブを起伏伸縮作動させることができなくなるの
で、作業灯やスピーカ等の周辺部品やクレーンの車体に
設けられたガードやガード固定ブラケット等の破損を防
止し得ると共に、狭所での作業時に現場周辺の機器の破
損を防止することができる。これにより、ジブ張出し、
格納作業における安全性が確保されると共に、作業者の
負担も軽減されるという効果が生じる。
【0046】また、本発明の請求項3に係るクレーンの
ジブ張出し・格納装置および本発明の請求項8に係るク
レーンのジブ張出し・格納方法によれば、ジブ起伏作動
をジブ起伏停止弁により、ジブ伸縮作動をジブ伸縮停止
弁により個別に停止させるようにしたので、ジブ起伏操
作検出器およびジブ伸縮操作検出器が不要になり、これ
ら検出器に比較して安価な停止弁をジブ起伏操作管路側
とジブ伸縮操作管路側とにそれぞれ配設するだけで良い
ので、制御装置自体の構成を簡略化することができ、そ
のコスト低減に寄与することができる。
【0047】また、本発明の請求項4に係るクレーンの
ジブ張出し・格納装置および本発明の請求項9に係るク
レーンのジブ張出し・格納方法によれば、ジブ格納検出
器によりジブの格納が検出され、そして回動ピンが挿入
されているときには、ジブを起伏させるジブ起伏圧力を
減圧するジブ起伏圧力減圧弁が作動するので、ジブ格納
時のジブ起伏操作が要求される場合に対応することがで
き、ジブ格納時におけるジブ起伏操作時にジブが係止ブ
ラケット等に接触したとしても、減圧によりジブ起伏圧
力が低圧になっているので係止ブラケット等の破損を防
止することができる。これにより、ジブ格納作業時にお
けるジブと係止ブラケットとの干渉確認作業が不要にな
り、作業者の負荷が軽減されると共に、係止ブラケット
に必要以上の強度を持たせる必要がなくなり、ブームの
重量増が防止されると共に、そのコスト低減が可能にな
る。
【0048】さらに、本発明の請求項5に係るクレーン
のジブ張出し・格納装置および本発明の請求項10に係
るクレーンのジブ張出し・格納方法によれば、回動ピン
が挿入されていないときには、固定ピン作動シリンダの
作動方向を制御する固定ピン作動切換弁が固定ピンを挿
入することができないように制御されるので、固定ピン
の誤操作による誤作動が防止され、ジブ張出し、格納作
業時における安全性がより一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係り、ジブが格納され
ている状態を示すジブ張出し・格納装置の概略側面図で
ある。
【図2】本発明の実施の形態1に係り、ジブが格納され
ている状態を示すジブ張出し・格納装置の概略平面図で
ある。
【図3】本発明の実施の形態1に係り、ジブを図2に示
す位置から揺動させた状態を示すジブ張出し・格納装置
の概略平面図である。
【図4】図3の主要部拡大図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係り、ジブを垂下させ
た状態を示すジブ張出し・格納装置の概略側面図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態1に係り、垂下したジブを
捻転させた状態を示すジブ張出し・格納装置の概略側面
図である。
【図7】本発明の実施の形態1に係り、ブーム先端の回
動ピンの周辺を示す概略側面図である。
【図8】本発明の実施の形態1に係り、ブーム先端の固
定ピンの周辺を示す概略側面図である。
【図9】本発明の実施の形態1に係り、ジブ張出し・格
納装置を制御する油圧制御回路図である。
【図10】本発明の実施の形態1に係り、ジブ張出し・
格納装置の制御フロー図である。
【図11】本発明の実施の形態2に係り、ジブ張出し・
格納装置を制御する油圧制御回路図である。
【図12】本発明の実施の形態2に係り、ジブ張出し・
格納装置の制御フロー図である。
【図13】本発明の実施の形態3に係り、ジブ張出し・
格納装置を制御するジブ起伏操作配管側を示す油圧制御
回路図である。
【図14】本発明の実施の形態4に係り、ジブ張出し・
格納装置を制御する油圧制御回路図である。
【符号の説明】 1…ブーム,2…ジブ,3…係止ブラケット,4…係止
ブラケット,5…ジブ揺動中心軸,6…係止固定ピン,
7…係止固定ピン,8…ジブ取付けブラケット,8a…
回動ピン穴,9…ジブ取付けブラケット,9a…固定ピ
ン穴 10…垂下中心軸,11…アダブタ,12…ジブフッ
ト,12a…固定ピン穴,13…ジブフット,13a…
回動ピン穴,14…ジブ起伏シリンダ,15…ジブ伸縮
シリンダ,16…ジブ回動中心軸,17…回動ピン,1
8…固定ピン 20…コントローラ,21…回動ピン挿入検出器,22
…固定ピン挿入検出器,23…ジブ起伏操作検出器,2
4…ジブ伸縮操作検出器,25…ジブ格納検出器,26
…ジブ角度検出器,27…固定ピン作動スイッチ 31…固定ピン作動シリンダ,32…ジブ起伏伸縮停止
弁,33…ジブ起伏切換弁,34…ジブ伸縮切換弁,3
5…ジブ起伏停止弁,36…ジブ伸縮停止弁,37…ジ
ブ起伏圧力減圧弁,38…固定ピン作動切換弁 41,42,43…リリーフ弁 P1 ,P2 ,P3 ,P4 …油圧ポンプ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸縮自在なブームの側面に格納したジブ
    を前記ブームの先端に張出し、また前記ブームの先端に
    張出した前記ジブを前記ブームの側面に格納するクレー
    ンのジブ張出し・格納装置において、前記ブームの先
    端、かつジブ格納側に備えられた前記ジブを前記ブーム
    の先端に接続固定する回動ピンと、前記ブームの先端、
    かつ反ジブ格納側に備えられた前記ジブを前記ブームの
    先端に接続固定する固定ピンと、前記回動ピンの挿入状
    態を検出する回動ピン挿入検出器と、前記固定ピンの挿
    入状態を検出する固定ピン挿入検出器と、これら回動ピ
    ン挿入検出器および前記固定ピン挿入検出器からのピン
    挿入信号により前記回動ピンおよび固定ピンが挿入状態
    でないときには前記ジブの起伏伸縮作動を停止させ、ま
    た前記ピン挿入信号により前記回動ピンだけが挿入状態
    にあるときには前記ジブの伸縮作動を停止させる停止手
    段と、この停止手段へ作動信号を出力するコントローラ
    とを備えたことを特徴とするクレーンのジブ張出し・格
    納装置。
  2. 【請求項2】 前記停止手段は、前記ジブの起伏操作を
    検出するジブ起伏操作検出器および前記ジブの伸縮操作
    を検出するジブ伸縮操作検出器からの操作信号により前
    記ジブが起伏操作状態および伸縮操作状態にあり、かつ
    前記回動ピン挿入検出器および固定ピン挿入検出器から
    のピン挿入信号により前記回動ピンおよび固定ピンが挿
    入状態にないときには前記ジブの起伏伸縮作動を停止さ
    せ、また前記操作信号により前記ジブが伸縮操作状態で
    あり、かつ前記ピン挿入信号により前記回動ピンだけが
    挿入状態にあるときには前記ジブの伸縮作動を停止させ
    るジブ起伏伸縮停止弁であることを特徴とする請求項1
    に記載のクレーンのジブ張出し・格納装置。
  3. 【請求項3】 前記停止手段は、前記回動ピン挿入検出
    器および固定ピン挿入検出器からのピン挿入信号により
    前記回動ピンおよび固定ピンが挿入状態でないときには
    前記ジブの起伏作動を停止させるジブ起伏停止弁と、同
    じく前記回動ピン挿入検出器および固定ピン挿入検出器
    からのピン挿入信号により前記回動ピンおよび固定ピン
    が挿入状態でないときと、前記ピン挿入信号により前記
    回動ピンだけが挿入状態にあるときとに、前記ジブの伸
    縮動作を停止させるジブ伸縮停止弁とからなることを特
    徴とする請求項1に記載のクレーンのジブ張出し・格納
    装置。
  4. 【請求項4】 前記ジブが格納状態にあるか否かを検出
    するジブ格納検出器と、このジブ格納検出器からの格納
    信号により前記ジブが格納状態にあり、かつ前記回動ピ
    ン挿入検出器からのピン挿入信号により前記回動ピンが
    挿入状態にあるときには、前記ジブ起伏作動を制御する
    ジブ起伏操作管路の圧力を減圧するジブ起伏減圧弁とを
    備えたことを特徴とする請求項2または3のうちの何れ
    か一つの項に記載のクレーンのジブ張出し・格納装置。
  5. 【請求項5】 前記固定ピンの動作を指令する固定ピン
    作動スイッチと、前記固定ピンを作動させる固定ピン作
    動シリンダとを備え、前記固定ピン作動スイッチが前記
    固定ピンを抜く方向であって、かつ前記回動ピン挿入検
    出器からの前記ピン挿入信号により前記回動ピンが挿入
    状態でないときには、前記固定ピン作動シリンダの前記
    固定ピンを抜く方向の作動を停止させる固定ピン作動切
    換弁を備えたことを特徴とする請求項2,3または4の
    うちの何れか一つの項に記載のクレーンのジブ張出し・
    格納装置。
  6. 【請求項6】 伸縮自在なブームの側面に格納したジブ
    を前記ブームの先端に張出し、またこのブームの先端に
    張出した前記ジブを前記ブームの側面に格納するクレー
    ンのジブ張出し・格納方法において、前記ブームの先
    端、かつジブ格納側に備えられた前記ジブを前記ブーム
    の先端に接続固定する回動ピンおよび前記ブームの先
    端、かつ反ジブ格納側に備えられた前記ジブを前記ブー
    ムの先端に接続固定する固定ピンが挿入されているか否
    かを検出し、これら回動ピンおよび固定ピンが挿入され
    ていないときには前記ジブの起伏伸縮作動を停止させ、
    また前記回動ピンだけが挿入されているときには前記ジ
    ブの伸縮作動を停止させることを特徴とするクレーンの
    ジブ張出し・格納方法。
  7. 【請求項7】 前記回動ピンおよび固定ピンが挿入され
    ておらず、かつ前記ジブが起伏操作状態および伸縮操作
    状態にあるときには、ジブ起伏伸縮停止弁により前記ジ
    ブの起伏伸縮作動を停止させ、また前記回動ピンだけが
    挿入されており、かつ前記ジブが伸縮操作状態であると
    きにも前記ジブ起伏伸縮停止弁により前記ジブの伸縮作
    動を停止させることを特徴とする請求項6に記載のクレ
    ーンのジブ張出し・格納方法。
  8. 【請求項8】 前記回動ピンおよび固定ピンが挿入され
    ていないときには、ジブ起伏停止弁により前記ジブの起
    伏作動を停止させると共に、ジブ伸縮停止弁により前記
    ジブの伸縮作動を停止させ、また前記回動ピンだけが挿
    入されているときには、前記ジブ伸縮停止弁によりジブ
    の伸縮作動を停止させることを特徴とする請求項6に記
    載のクレーンのジブ張出し・格納方法。
  9. 【請求項9】 前記ジブが格納されているか否かを検出
    し、前記ジブが格納されており、かつ前記回動ピンが挿
    入されているときには、前記ジブの起伏作動を制御する
    ジブ起伏操作管路内の圧力を減圧して、前記ジブの起伏
    操作力を弱めることを特徴とする請求項7または8のう
    ちの何れか一つの項に記載のクレーンのジブ張出し・格
    納方法。
  10. 【請求項10】 前記固定ピンを作動させる固定ピン作
    動シリンダが前記固定ピンを抜く方向に作動する状態で
    あって、かつ前記回動ピンが挿入されていないときに
    は、前記固定ピン作動シリンダの作動を停止させること
    を特徴とする請求項7,8または9のうちの何れか一つ
    の項に記載のクレーンのジブ張出し・格納方法。
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