JP2018199543A - 作業機用の起伏動作制御装置及びこれを備えたクレーン - Google Patents
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Abstract
Description
この起立角度規制装置は、クレーンのコラムに起伏自在に取り付けられた起伏ブームの起立角度を規制する装置であって、2枚のプレートからなるリンク機構がコラムの右手側及び左手側に設けられており、起伏ブームの起立方向への動作に応じた当該起伏ブームによる張力を受けて、コラムと起伏ブームとの間に斜めに架け渡されるように直線状になった時点で、起伏ブームの倒伏を阻止する構造となり、起伏ブームの起立方向への動作が停止する。
一方、複数からなる左右のピン穴の組は、ピン穴の組毎に異なる起立角度に起伏ブームが規制される位置関係に形成されている。
以上説明したように、この起立角度規制装置は、同じ起立角度に対応するピン穴の組のみにそれぞれ左右からピンを差し込むことで起立角度規制装置が正常に機能する構成となっている。そのため、左右で異なった起立角度となるピン穴に、誤ってピンの差し違いをしてしまった場合、起立角度規制装置が正常に機能しない上に、差し違えた状態で構成部材が起立方向に動作することでリンク機構に予想外の負荷がかかり、不具合が発生する可能性がある。
また、本発明の第2の態様に係るクレーンによれば、上記第1の態様に係る作業機用の起伏動作制御装置と同様の効果が得られる。加えて、ブームが起立状態時に、各リンク機構が直線状になると共にブームとコラムとの間に斜めに架け渡される。これによって、ブームの起立方向への動作に対してリンク機構が突っ張って、ブームの起立方向へのそれ以上の動作を阻止し、起立角度を規制することが可能となる。その結果、上記従来技術と比較して、ウインチ等を用いることなく低コストかつ省スペースでブームの起立角度を規制することが可能となる。
(構成)
図1〜図3に示すように、本実施形態に係るタワークレーン1は、シャーシフレーム2と、走行装置3と、ベース4と、コラム5と、クレーン装置6と、アウトリガ装置9とを備える。加えて、運転席10と、操作部11と、ウインチ12と、ワイヤロープ13と、フック14と、原動部15と、コントロールボックス16と、フック格納ブラケット17とを備える。
ベース4は、シャーシフレーム2の上部に連結固定されており、コラム5は、ベース4の上部に旋回自在に立設されている。
クレーン装置6は、コラム5の上端に起伏自在に枢支され、入子式の箱型ブームで構成された伸縮式の起伏ブーム7と、この起伏ブーム7の先端部に起伏自在に枢支された伸縮式の折曲げブーム8とを備える。
右前、右後、左前及び左後アウトリガ9RF、9RR、9LF及び9LRは、シャーシフレーム2上に旋回かつ起伏自在に設けられた基端側アームと、基端側アームの先端に起伏自在に設けられた伸縮式の先端側アームとを備えている。
操作部11は、タワークレーン1の後端部に設けられており、運転席10の前方かつ後端部の左側に配された左右一対の走行操作レバー及び複数の操作スイッチが配置された操作パネル(不図示)と、操作パネルの右横側に設けられた複数の操作レバー(不図示)とを有している。
上記各操作レバーは、各種油圧アクチュエータにそれぞれ対応して設けられており、中立位置から機体に対して接近又は離間する方向に傾倒することで操作レバーに対応する油圧アクチュエータを駆動することが可能となっている。
また、上記複数の操作スイッチは、クレーン操作−アウトリガ操作切換スイッチ、起伏ブーム切換スイッチ、伸縮ブーム切換スイッチ、フック固定スイッチ、各アウトリガ9RF〜9LRのうちから操作するアウトリガを選択するためのアウトリガ選択スイッチ、選択したアウトリガを操作するアウトリガ操作スイッチなどを含む。
また、起伏ブーム切換スイッチは、クレーンモードにおいて、起伏ブーム7を起伏操作可能とするための起伏ブーム起伏操作モードと折曲げブーム8を起伏操作可能とするための折曲げブーム起伏操作モードとを切り換えるためのスイッチである。
上記各モード切り換えスイッチによって、上述の走行装置3、クレーン装置6及びアウトリガ装置9と、クレーンモードにおける起伏ブーム7及び折曲げブーム8とは、安全のため同時には作動できないように構成されている。
更に、タワークレーン1は、図1から図4に示すように、コラム5の旋回、起伏ブーム7及び折曲げブーム8の伸縮、ウインチ12の巻上げ及び巻下げ、並びに起伏ブーム7及び折曲げブーム8の伸縮を行うための油圧アクチュエータを備える。
なお更に、タワークレーン1は、走行装置3を駆動するための油圧アクチュエータとして、走行用モータ38を備える。
また、折曲げブーム起伏用油圧シリンダ35は、第1の折曲げブーム起伏用油圧シリンダ35R及び第2の折曲げブーム起伏用油圧シリンダ35Lの一対の油圧シリンダから構成される。
一方、圧油供給装置15bは、図4に示すように、エンジン15aを駆動源として駆動する油圧ポンプ60と、左吐出ポート61Lと、右吐出ポート61Rと、主管路62と、戻り管路63と、タンク64とを備えている。
アンロード弁作動用ソレノイド181は、コントローラ160からの作動信号Uoに応じてON状態又はOFF状態のいずれか一方の状態となる。そして、ON状態のときにメインリリーフ弁180を開状態とし、主管路62と戻り管路63とを連通させるようになっている。図4に示す例では、油圧ポンプ60から吐出した圧油を、走行用切換制御弁89、クレーン用切換制御弁80以外の他の切換制御弁を介さずに戻り管路63を介してタンク64に戻すようになっている。すなわち、油圧ポンプ60の運転状態を、圧油を無負荷で循環するアンロード状態(無負荷運転状態)にさせることが可能となっている。
フックリリーフソレノイド182aは、オペレータの手動操作による、操作部11又は遠隔操作装置162におけるフック固定スイッチの操作に応じたコントローラ160からの作動信号Hrに応じてON状態又はOFF状態のいずれか一方の状態となる。そして、ON状態のときに主管路62からの圧油の油路を、フックリリーフ弁182bを圧油が流れる油路へと切り換える。
これによって、フック固定スイッチがON状態の間は、フック14の巻上げ作動圧力を低圧に制限してフック14を固定するフック格納ブラケット17の損傷を防ぐことが可能となる。
第1の電磁切換弁820は、圧油の給油先として各アウトリガ9RF〜9LRの各横アウトリガシリンダ36RF〜36LRまたは各縦アウトリガシリンダ37RF〜37LRのいずれか一方を選択する制御弁である。
横アウトリガシリンダ切換弁87は、オペレータの手動操作による操作部11における、横アウトリガシリンダ選択スイッチ(図示略)の操作によるコントローラ160からの作動信号Actr3〜6に応じて、各横アウトリガシリンダ36RF〜36LRに対する圧油の油路を切り換える。
縦アウトリガシリンダ切換弁88は、オペレータの手動操作による操作部11における、縦アウトリガシリンダ選択スイッチ(図示略)の操作によるコントローラ160からの作動信号Actr7〜10に応じて、各縦アウトリガシリンダ37RF〜37LRに対する圧油の油路を切り換える。
ブーム伸縮用切換制御弁84は、操作部11の操作レバーの操作量に応じて又は遠隔操作装置162の操作に応じたコントローラ160からの作動信号Bctr1に応じて、第2の電磁切換弁840に対して圧油を流入する。
ブーム伸縮用切換制御弁84から流出した圧油は、まず第2の電磁切換弁840に流入する。
第2の電磁切換弁840は、オペレータの手動操作による操作部11における、伸縮ブーム切換スイッチ(図示略)の操作に応じた又は遠隔操作装置162からの操作信号Rctrに応じたコントローラ160からの切換制御信号Bctr3に応じて、起伏ブーム伸縮用油圧シリンダ31又は折曲げブーム伸縮用油圧シリンダ32に対する圧油の油路を切り換える。
ブーム起伏用切換制御弁86は、操作部11の操作レバーの操作量に応じて又は遠隔操作装置162の操作に応じたコントローラ160からの作動信号Bctr2に応じて、起伏ブーム起伏用油圧シリンダ34および折曲げブーム起伏用油圧シリンダ35に圧油を給油する。
ブーム起伏用切換制御弁86から流出した圧油は、まず第3の電磁切換弁860に流入する。
第3の電磁切換弁860は、オペレータの手動操作による、操作部11における起伏ブーム切換スイッチ(図示略)の操作に応じた又は遠隔操作装置162からの操作信号Rctrに応じたコントローラ160からの切換制御信号Bctr4に応じて、起伏ブーム起伏用油圧シリンダ34又は折曲げブーム起伏用油圧シリンダ35に対する圧油の油路を切り換える。
これにより、このタワークレーン1は、圧油供給装置15bを作動させ、左右一対の走行操作レバーを同時に前進または後退操作することで、走行装置3を駆動して前進または後退方向に走行可能である。また、右折ないし左折する場合、左右一対の走行操作レバーを個別に前進または後退操作することで、対応する左右の履帯を個別に駆動できるため、単純に左右の速度差で回頭可能である。
受信機161は、信号線(図示略)を介してコントローラ160と接続されている。受信機161は、遠隔操作装置162から無線送信された遠隔操作信号Rctrを受信し、受信した遠隔操作信号Rctrを、信号線を介してコントローラ160に入力する。
以降の説明において、「一方の側面側」は、図1〜図3のタワークレーン1の各姿勢における各構成部材の右手側を指すこととし、「他方の側面側」は、図1〜図3のタワークレーン1の各姿勢における各構成部材の左手側を指すこととする。
そして、図2、図6(a)及び(b)に示すように、第1の起伏ブーム起伏用油圧シリンダ34Rのチューブ側の一端部が、第2の接続部40bの右手側の内側に、第2のシリンダピン341を介して水平な軸回りに回転自在に軸支されている。加えて、第2の起伏ブーム起伏用油圧シリンダ34Lのチューブ側の一端部が、第2の接続部40bの左手側の内側に、第2のシリンダピン341を介して水平な軸回りに回転自在に軸支されている。
基端ブラケット41aは、起伏ブーム7の先端部を挟んで対向する2枚のプレート状の部材を有し、後端部かつ下端部には、前記2枚のプレート状の部材の内側に第1のシーブ44が、水平な軸回りに回転自在に軸支されている。
第1のVリンクは、2枚のプレート状のリンクの一端がそれぞれ第1の折曲げブーム起伏用油圧シリンダ35Rのロッド側の一端に、水平な軸回りに回転自在に枢支された構成となっている。加えて、2枚のプレート状のリンクの一方の他端が、基端ブラケット41aの右手側の下部に、水平な軸回りに回転自在に軸支され、他方の他端寄りの部分が、先端ブラケット41bの右手側の上部に、水平な軸回りに回転自在に軸支された構成となっている。
更に、第1及び第2の折曲げブーム起伏用油圧シリンダ35R及び35Lは、それぞれのロッド側の一端部同士が第1のVリンク及び第2のVリンクの一端部側の回転軸となるピン42cによって接続されている。
かかる構成によって、第1及び第2の折曲げブーム起伏用油圧シリンダ35R及び35Lを伸長させることで折曲げブーム8が起方向(起伏ブーム7から遠ざかる方向)に回動し、一方、縮小させることで折曲げブーム8が伏方向(起伏ブーム7に近づく方向)に回動する。
次に、本実施形態のコラム5の詳細な構成を説明する。
このコラム5は、図6(a)及び(b)並びに図7(a)及び(b)に示すように、ベースプレート50と、このベースプレート50上に所定の間隙を空けて立設された第1及び第2の上部プレート51R及び51Lとを備える。
第1の横板部51Rcの下部には、折曲げブーム8と起伏ブーム7に設けられた油圧アクチュエータ(31、32、33、34、35)にポンプ60からの圧油を送油するゴムホースや電気配線等を、コラム5の内部に通すための貫通穴が開けられている。
第1の補強部55Rは、第1−1〜第1−3のピン穴52R〜54Rの第1−1〜第1−3のボス52Rb〜54Rbの周囲を覆うように形成されかつ第1の上部プレート51Rよりも肉厚に設けられている。この第1の補強部55Rは、その下端部がベースプレート50まで伸びてベースプレート50に溶接等によって接合されている。
第3の縦板部51Laの上部は、起伏ブーム7の基端部を、ブームフートピン75を介して起伏自在になるように枢支しており、かつ図1で示す車両前方側へ突き出た構成となっている。また、第4の縦板部51Lbの上部には、後述するピン穴52L、53L、54Lが設けられており、その上端部は略水平な面に形成されている。
第2の補強部55Lは、第1の補強部55Rと同様の構成を有し、第1−4〜第1−6のボス52Lb〜54Lbの周囲を覆うように形成されかつ第2の上部プレート51Lよりも肉厚に設けられている。この第2の補強部55Lも、その下端部がベースプレート50まで伸びてベースプレート50に溶接等によって接合されている。
なお、第1のブーム載置部59R及び第2のブーム載置部59Lの詳細な構成については後述する。
また、以下、第1−1〜第1−3のピン穴52R〜54Rと、第1−4〜第1−6のピン穴52L〜54Lとを、総じて「第1−1〜第1−6のピン穴52R〜54L」と略記する場合がある。
次に、本実施形態に係る起立角度規制装置の詳細な構成を説明する。
この起立角度規制装置は、第1及び第2の起立角度規制部材20R及び20Lと、コラム5に形成された第1−1〜第1−6のピン穴52R〜54Lと、第1及び第2の角度規制ピン23R及び23Lと、後述する第1〜第4の支持部500a〜500dとを備える。
第1の右手側プレート21Rは、金属製のプレートから形成されており、図8(a)に示すように、側面視で、一端側の端部の幅が他端側の端部の幅よりも広くなっており、かつ、一端側から他端側に向かって徐々に狭くなる形状となっている。即ち、一端側の端部を短辺として、各頂点が丸みをおびた略鈍角三角形状に形成されている。加えて、第1の右手側プレート21Rは、その一端部にプレート面を貫通して形成された第2−1のピン穴210R、第2−2のピン穴211R及び第2−3のピン穴212Rの3つのピン穴と、その他端部にプレート面を貫通して形成された第1の連結穴213Rとを備える。
第2の右手側プレート22Rは、図8(b)に示すように、側面視で両端部がティアドロップ形状の長板状の金属製プレートから形成されている。加えて、第2の右手側プレート22Rは、その一端部にプレート面を貫通して形成された第2の連結穴220Rと、その他端部にプレート面を貫通して形成された第3の連結穴221Rとを備える。
ここで、第2−4〜第2−6のピン穴210L〜212Lは、第1−4〜第1−6のピン穴52L〜54Lと同じ相対位置関係かつ同じ内径に形成されている。
第1の右手側プレート21Rの一端部は、図9(a)に示すように、起伏ブーム7が格納位置(図1の位置)にある、ブーム格納状態のときのみに限って、コラム5に形成された第1−1〜第1−3のピン穴52R〜54Rに対して、第2−1〜第2−3のピン穴210R〜212Rが側面視で各々の中心軸が軸方向に丁度重なり合う同軸位置に配置される。
また、第1の左手側プレート21Lの一端部は、図9(b)に示すように、起伏ブーム7が格納位置にある、ブーム格納状態のときのみに限り、コラム5に形成された第1−4〜第1−6のピン穴52L〜54Lに対して、第2−4〜第2−6のピン穴210L〜212Lが側面視で各々の中心軸が軸方向に丁度重なり合う同軸位置に配置される。
そして、第1の右手側プレート21Rは、図9(a)に示すように、第1〜第3のピン穴対のいずれかに第1の角度規制ピン23Rが差し込まれることで、差し込まれた第1の角度規制ピン23Rを回転軸としてその軸回りに回転自在に軸支される。
なお、図9(a)及び(b)の例では、第1のピン穴対に第1の角度規制ピン23Rが差し込まれ、第4のピン穴対に第2の角度規制ピン23Lが差し込まれた場合を示している。
また、本実施形態では、各ピン穴対で軸方向に穴位置が重なるように配置された第1の右手側プレート21Rの下端側には、図9(a)に示すように、第1の上部プレート51Rの側面部上に、第1の支持部500a及び第2の支持部500bが突設されている。同様に、第1の左手側プレート21Lの下端側には、図9(b)に示すように、第2の上部プレート51Lの側面部上に、第3の支持部500c及び第4の支持部500dが突設されている。
第1及び第3の支持部500a及び500cは、図9(a)及び(b)に示すように、第1の右手側及び左手側プレート21R及び21Lの他端部寄りの位置の下側に設けられている。そして、その軸方向を第1の右手側及び左手側プレート21R及び21Lの下端部と直交する方向に向けて、かつ下端部にボルト部の先端部が当接可能に設けられている。
同様に、第2の起立角度規制部材20Lは、図9(b)に示すように、起伏ブーム7がブーム格納状態のときにおいて、第1の左手側プレート21L及び第2の左手側プレート22Lが、その連結部を中心として「くの字」状に折れ曲がった状態となるように構成されている。
次に、起伏ブーム7の起立角度を目的の起立角度に規制するための第1−1〜第1−6のピン穴52R〜54Lの形成位置の設計手順について説明する。
なお、ブームフートピン75の位置、原動部15のエンジンカバー、折曲げブーム8等の周辺の他の装置の位置は予め決定されているものとする。
最初に、必要な起伏ブーム7の起立角度を決定する。本実施形態では、第1、第2及び第3の起立角度として、95°、90°及び85°の3種類の起立角度を決定する。
次に、図11(a)に示すように、原動部15を構成するエンジンカバーや折曲げブーム8等の周辺の他の装置との取り合いから、起伏ブーム7側の第3の連結ピン25のおおよその位置(軸心位置b)を決定する。
ここで、ブームフートピン75周りのモーメント(既知)をMと仮設定し、第3の連結ピン25の軸心と第1の角度規制ピン23Rの軸心とを結ぶ直線と、該直線とブームフートピン75の軸心位置とが直角に交わるときの直線距離である第1の距離Bを仮設定する。そして、第1−1のピン穴52Rに差し込まれた第1の角度規制ピン23Rにかかる引っ張り力Fを、下式(1)に基づき決定する。
F=M/B ・・・(1)
ここで、上式(1)に示すように、第1の距離Bが短いほど第1の角度規制ピン23Rにかかる引っ張り力Fは大きくなり、第1の距離Bが長いほど第1の角度規制ピン23Rにかかる引っ張り力Fは小さくなる。その一方で、第1の距離Bが短いほど第1の起立角度規制部材20Rをコンパクトに設けることが可能となり、第1の距離Bが長いほど第1の起立角度規制部材20Rを設けるためのスペースが大きくなる。
更に、第1の角度規制ピン23Rの剪断応力をτとし、ピン断面積をAとし、引っ張り力F以外に考慮すべき第1の角度規制ピン23Rにかかる応力(既知)をkとすると、剪断応力τは、下式(2)から計算できる。
τ=F/A+k ・・・(2)
ここで、第1−1のピン穴51Rの軸心位置a1は、第1の起立角度規制部材20Rをコラム5に取り付け易く、かつオペレータがピンを嵌脱し易い位置に決定することが望ましい。本実施形態では、軸心位置a1を、格納状態の起伏ブーム7よりも下側となるコラム5の第2の縦板部51Rbの上部に決定する。
r2=D−r11 ・・・(3)
これは、リンクを構成する各プレートの自重によるものであり、本実施形態の第1の起立角度規制部材20Rでは、第1の右手側プレート21Rの方が第2の右手側プレート22Rよりも重く構成されている。そのため、連結点Pが上方にせり上がる方向には可動しない。
ここで、第2のリンク長r2はDr2に既に決まっており、また、本実施形態では、起伏ブーム7がブーム格納状態のときのP点の位置を固定とする。なお、P点の位置を固定とするのは、起伏ブーム7がブーム格納状態のときにおいて、第1〜第3のピン穴対を、いずれも第1の角度規制ピン23Rを差し込み可能な状態とするためである。
そして、半径Dr2の円に接しかつP点を通る円の中心の軌跡である第2の軌跡t2と、半径Rbの円とが接する(または交わる)位置を第1−3のピン穴54Rの軸心位置a3として固定する。このときのP点を通る円の半径r13が、第2−3のピン穴212R及び第1−3のピン穴54Rに差し込まれた第1の角度規制ピン23Rの軸心位置と第1の連結ピン24Rの軸心位置との間の長さ(以下、「第1−3のリンク長r13」と記載する)となる。
更に、第1、第2及び第3の起立角度95°、90°及び85°の3つのピン穴の位置が決まると、コラム5の第1の上部プレート51Rの第2の縦板部51Rbの形状が決定する。
なお、第1−4〜第1−6のピン穴52L〜54Lの形成位置は、第1−1〜第1−3のピン穴52R〜54Rの形成位置が左右対称となり裏返しの位置となるため、同様に求めることが可能である。また、第2の上部プレート51L、第3及び第4の支持部500c及び500dについても同様である。よって、説明を省略する。
次に、起伏ブーム7の起立動作について説明する。
ここで、図9(a)及び(b)の例は、起立角度95°に対応する第1及び第4のピン穴対に第1及び第2の角度規制ピン23R及び23Lが差し込まれている状態を示す。
また、図9(a)及び(b)に示す格納状態では、第1及び第2の角度規制ピン23R及び23Lの抜き差しが可能な状態となっている。そのため、オペレータは、所望の起立角度に対応するピン穴対を選択して、選択したピン穴対に第1及び第2の角度規制ピン23R及び23Lを差し込むことで、起伏ブーム7を所望の起立角度で起立させることが可能である。
まず、起立角度95°の起立状態への起立動作について説明する。
最初に、第3の電磁切換弁860を起伏ブーム起伏用油圧シリンダ34側に切り換える。この切換操作は、オペレータが操作部11の起伏ブーム切換スイッチ(図示略)を、起伏ブーム起伏操作モード側に切り換えることで行う。
ここで、図9(a)に示す格納状態で第1の角度規制ピン23Rの差し込み位置を第2のピン穴対(90°に対応)の位置とした場合の起立動作については、図14(a)及び図14(b)に示すように、コラム5側の回転軸の位置が第2のピン穴対の位置となるだけで、第1のピン穴対(95°に対応)のときと同様の動作となるため説明を省略する。この起立動作によって、図14(b)に示すように、起伏ブーム7が90°の起立角度に規制される。
この直線距離D2は、直線距離D1よりも短くなっている(D2<D1)。そのため、第1のピン穴対に第1の角度規制ピン23Rを差し込んだときと比較して、直線状となったときの第2の右手側プレート22Rの他端部(第3の連結穴221R)の到達位置がより高い位置となる。但し、直線距離D1よりも短い状態で、より高い位置となるため、第3の連結穴221Rの前方への到達位置は第1のピン穴対のときよりも後方側となる。
この直線距離D3は、直線距離D2よりも長くなっている(D2<D3)。但し、本実施形態では、第3のピン穴対の位置は、第1及び第2のピン穴対よりも低い位置となっている。そのため、第2のピン穴対に第1の角度規制ピン23Rを差し込んだときと比較して、直線状となったときの第2の右手側プレート22Rの他端部(第3の連結穴221R)の到達位置が低い位置となる。加えて、直線距離D2よりも長い状態で、より低い位置へと位置するため、第3の連結穴221Rの前方への到達位置は第2のピン穴対よりも後方側となる。
加えて、本実施形態の起伏ブーム7及び折曲げブーム8は、伸縮式のブームから構成されている。そのため、図16に示すように、作業時は、起立状態の起伏ブーム7を伸長することで、吊荷の揚程高さをより高く確保することが可能となり、折り曲げ状態の折曲げブーム8を伸長することでより前方の荷を吊ることが可能となる。
更に、本実施形態のタワークレーン1は、起伏ブーム7の起立角度を95°、90°及び85°の3種類のうちから選択することが可能である。そのため、3種類の起立角度から作業環境に合った起立角度を選択して作業することが可能である。
具体的に、図10に示すように、起立角度90°のときは、起伏ブーム7が前後に傾かずに直立し、起立角度95°のときは、起伏ブーム7が前方側に5°傾いて起立し、起立角度85°のときは、起伏ブーム7が後方側に5°傾いて起立した状態となる。
以上、右手側から見た場合の起伏ブーム7のブーム格納状態から各起立角度への起立動作について説明したが、左手側から見た場合の起立動作についても左右対称となり裏返しとなるだけで同様の動作となる。よって、説明を省略する。
そして、第1及び第2の起伏ブーム起伏用油圧シリンダ34R及び34Lを伸長することで、起伏ブーム7が起立方向に回動する構成となっている。
このように、起立状態時に「X」を描く配置関係とすることで、起伏ブーム7の周囲に起立角度規制部材20及び起伏ブーム起伏用油圧シリンダ34を集約することが可能となる。その結果、建物内などの狭い場所での作業時などに作業者の視線を遮りにくくなって視認性を向上することが可能となる。
次に、本実施形態に係るブーム起伏動作制御装置について説明する。
ここで、図17(a)に示すように、第1の上部プレート51Rの第2の縦板部51Rbの内側面には、第1のセンサ支持部材150Rを介して、第1−1〜第1−3の挿通孔52Ra〜54Raの近傍に、第1の近接スイッチ56R、第2の近接スイッチ57R及び第3の近接スイッチ58Rが設けられている。
具体的に、第1−4の挿通孔52Laの開口部の近傍に、第4の近接スイッチ56Lがその検知部を開口部の方向に向けて配置され、第1−5の挿通孔53Laの開口部の近傍に、第5の近接スイッチ57Lがその検知部を開口部の方向に向けて配置され、第1−6の挿通孔54Laの開口部の近傍に、第6の近接スイッチ58Lがその検知部を開口部の方向に向けて配置されている。
そのため、例えば、第1−1〜第1−3のピン穴52R〜54Rのいずれか1つと、これと同心の第1−4〜第1−6のピン穴52L〜54Lのいずれか1つとに、共通の1本の長尺のピンを挿通して、このピンを回転軸とすることができない構成となっている。
第1のプランジャボール23Rbは、バネ等の弾性部材によって支持されており、外部から力を加えられていない状態で先端部の外周面から軸線と直交方向に一部が出っ張った状態となり、力が加えられると弾性部材が縮んで出っ張った部分が内側にへこむように構成されている。
また、本実施形態において、第1の角度規制ピン23Rは、第1−1〜第1−3のピン穴52R〜54Rと、第2−1〜第2−3のピン穴210R〜212Rとの内周面と摺接する外径寸法を有している。同様に、第2の角度規制ピン23Lは、第1−4〜第1−6のピン穴52L〜54Lと、第2−4〜第2−6のピン穴210L〜212Lとの内周面と摺接する外径寸法を有している。
このとき、図18(b)に示すように、差し込まれた第1及び第2の角度規制ピン23R及び23Lの先端部は、第1及び第2のプランジャボール23Rb及び23Lbと共に第1及び第2の上部プレート51R及び51Lの対向する内側に突出する。
なお、図5に示すコントローラ160と、図17(a)及び(b)に示す、第1〜第3の近接スイッチ56R〜58Rと、第4〜第6の近接スイッチ56L〜58Lとから、本実施形態のブーム起伏動作制御装置が構成される。以下、第1〜第3の近接スイッチ56R〜58R及び第4〜第6の近接スイッチ56L〜58Lを、「第1〜第6の近接スイッチ56R〜58L」と略記する場合がある。
次に、コントローラ160で実行されるブーム起伏動作制御処理の処理手順について説明する。この処理は、所定のサンプリング周期で繰り返し行われる処理となる。
コントローラ160のCPUでブーム起伏動作制御処理が実行されると、まず、図20に示すように、ステップS100に移行する。
ステップS102では、コントローラ160において、読み込んだ情報に基づき、右手側及び左手側において、第1及び第2の角度規制ピン23R及び23Lが、同じ起立角度に対応するピン穴対のみに差し込まれているか否かを判定する。そして、差し込まれていると判定した場合(Yes)は、ステップS104に移行し、そうでないと判定した場合(No)は、ステップS108に移行する。
ステップS104に移行した場合は、コントローラ160において、起伏ブーム7の作動を許可するフラグを設定して、ステップS106に移行する。
ステップS106では、コントローラ160において、起伏ブーム7の起伏動作を含む各種作動内容に対応する操作入力に対して、各種油圧アクチュエータを制御する作動制御処理を実行する。その後、一連の処理を終了する。
即ち、起伏ブーム7の作動を禁止するフラグが設定されている間は、起伏ブーム7の作動に係る操作入力に対して、メインリリーフ弁180を開状態として、油圧ポンプ60の運転状態を、アンロード状態(無負荷運転状態)にする。
次に、第1及び第2のブーム載置部59R及び59Lの詳細な構成を説明する。
第1のブーム載置部59Rは、図22(a)及び(b)に示すように、第1の補強部55Rの上端部に形成された第1の水平面部59Raと、第1の上部プレート51Rの第2の縦板部51Rbの上端部に形成された第2の水平面部59Rbとを有する。
ここで、図22(a)に示すように、起伏ブーム7の両側面部には、基端側ブラケット40を介して起伏ブーム7を第1及び第2のブーム載置部59R及び59L上に載置するための第1の脚部70R及び第2の脚部70Lが突設されている。
ここで、第1の基脚部70Ra及び第2の基脚部70Laの底面は、起伏ブーム7の下面と面一となるように構成されている。従って、第1の緩衝部70Rb及び第2の緩衝部70Lbは、起伏ブーム7の下面よりも下側に突出した状態となる。
また、第1−1〜第1−6のピン穴52R〜54Lが複数の第1のピン穴に対応し、第2−1〜第2−6のピン穴210R〜212Lが複数の第2のピン穴に対応し、第1〜第6のピン穴対が複数のピン穴の組に対応する。
また、第1及び第2の起伏ブーム起伏用油圧シリンダ34R及び34Lが起伏シリンダに対応し、第1〜第6の近接スイッチ56R〜58Lが差込検出部に対応し、コントローラ160が起伏動作制限部に対応する。
本実施形態に係る起立角度規制装置は、タワークレーン1の起伏ブーム7の起立角度を規制する装置であって、起伏ブーム7及びコラム5の右手側に設けられた第1の起立角度規制部材20Rと、左手側に設けられた第2の起立角度規制部材20Lとを備える。第1の起立角度規制部材20Rは、一端部がコラム5の右手側に、第1の角度規制ピン23Rを介して水平な軸回りに回転自在に支持された第1の右手側プレート21Rと、一端部が第1の右手側プレート21Rの他端部に、第1の連結ピン24Rを介して水平な軸回りに回転自在に支持されかつ他端部が起伏ブーム7の右手側に、基端側ブラケット40及び第3の連結ピン25を介して水平な軸回りに回転自在に支持された第2の右手側プレート22Rと、を有する。加えて、第2の起立角度規制部材20Lは、一端部がコラム5の左手側に、第2の角度規制ピン23Lを介して水平な軸回りに回転自在に支持された第1の左手側プレート21Lと、一端部が第1の左手側プレート21Lの他端部に、第2の連結ピン24Lを介して水平な軸回りに回転自在に支持されかつ他端部が起伏ブーム7の左手側に、基端側ブラケット40及び第3の連結ピン25を介して水平な軸回りに回転自在に支持された第2の左手側プレート22Lと、を有する。
この構成であれば、用途や現場の状況に応じて、起立角度90°を基準として、折曲げブーム8の先端部がより前方へと届く95°と、屋根に設けた開口部からブームを突き出して作業を行う場合に、開口部の径をより小さくすることが可能な85°とを任意に選択することが可能となり、作業効率を向上することが可能となる。
このことは、リンク機構はピンで軸支された節となる部分では、ピンを中心軸として自在に回動するが、それ以外のプレートの動きは可動しないよう規制されているのと同様、第1及び第2の起立角度規制部材20R及び20Lの軸回り以外の回動は規制されている。
本実施形態に係る起立角度規制装置は、更に、起伏ブーム7がブーム格納状態の姿勢において、第1及び第2の起立角度規制部材20R及び20Lの第1の右手側及び左手側プレート21R及び21Lの下端部を下方から当接して支持する、第1及び第2の上部プレート51R及び51L上に設けられた第1〜第4の支持部500a〜500dを備える。加えて、第1−1〜第1−6のピン穴52R〜54L及び第2−1〜第2−6のピン穴210R〜212Lと、第1及び第2の起立角度規制部材20R及び20Lとは、起伏ブーム7がブーム格納状態のときでかつ第1の右手側及び左手側プレート21R及び21Lの下端部が第1〜第4の支持部500a〜500dにて支持されている状態において、第1〜第6のピン穴対のいずれもが、第1及び第2の角度規制ピン23R及び23Lを差し込み可能な状態となるように構成されている。
本実施形態に係る起立角度規制装置は、更に、第1−1〜第1−6のピン穴52R〜54L及び第2−1〜第2−6のピン穴210R〜212Lと、第1及び第2の起立角度規制部材20R及び20Lとが、起伏ブーム7を起伏動作時に、第1の右手側及び左手側プレート21R及び21Lと第2の右手側及び左手側プレート22R及び22Lとの連結部が、コラム5の起伏ブーム7の取付位置であるブームフートピン75の位置を避ける軌道で移動するように構成されている。
これによって、上記起立角度規制装置及び上記ブーム起伏動作制御装置と同等の作用及び効果が得られる。
上記実施形態では、第1及び第2の角度規制ピン23R及び23Lの2本のピンを、第1の右手側及び左手側プレート21R及び21Lの一端部側の回転軸とする構成としたが、この構成に限らない。例えば、第1及び第2の起伏ブーム起伏用油圧シリンダ34R及び34Lの配置位置をコラム5の外側にし、第1及び第2の起立角度規制部材20R及び20Lの配置位置をコラム5の内側にするなどして、第1及び第4のピン穴対、第2及び第5のピン穴対、並びに第3及び第6のピン穴対の各組に対して共通の1本の長尺のピンを挿入し、これを回転軸とする構成としてもよい。なお、この構成とした場合に、起立角度規制部材を単体とする構成としてもよい。
また、上記実施形態では、起伏ブーム7の起立動作時に、第1の連結ピン24Rと第3の連結ピン25との間の軸心間距離を一定とする構成としたが、この構成に限らない。例えば、図25(a)に示すように、第2の右手側プレート22Rを必要な起立角度に応じて長くすると共に、その第3の連結穴221Rに代えて、長手方向に沿った長穴形状の第7の連結穴222Rを設けて上記軸心間距離を可変とする構成としてもよい。
2 シャーシフレーム
3 走行装置
4 ベース
5 コラム
6 クレーン装置
7 基端ブーム
8 先端ブーム
11 操作部
15a エンジン
15b 圧油供給装置
15c コントロールバルブ
20R,20L 第1,第2の起立角度規制部材
21R 第1の右手側プレート
21L 第1の左手側プレート
22R 第2の右手側プレート
22L 第2の左手側プレート
23R,23L 第1,第2の角度規制ピン
24R,24L 第1,第2の連結ピン
25 第3の連結ピン
34R,34L 第1,第2の起伏ブーム起伏用油圧シリンダ
40 基端側ブラケット
40a 第1の接続部
40b 第2の接続部
50 ベースプレート
51R,51L 第1,第2の上部プレート
52R〜54R 第1−1〜第1−3のピン穴
52L〜54L 第1−4〜第1−6のピン穴
55R,55L 第1,第2の補強部
56R〜58R 第1〜第3の近接スイッチ
56L〜58L 第4〜第6の近接スイッチ
59R,59L 第1,第2のブーム載置部
59Ra,59Rb 第1,第2の水平面部
59La,59Lb 第3,第4の水平面部
60 油圧ポンプ
62 主管路
63 戻り管路
64 タンク
70R,70L 第1,第2の脚部
75 ブームフートピン
80 クレーン用切換制御弁
81 アクセルシリンダ
82 アウトリガ用切換制御弁
83 旋回用切換制御弁
84 ブーム伸縮用切換制御弁
85 ウインチ用切換制御弁
86 ブーム起伏用切換制御弁
87 横アウトリガシリンダ切換弁
88 縦アウトリガシリンダ切換弁
160 コントローラ
161 受信機
162 遠隔操作装置
180 メインリリーフ弁(アンロード弁)
181 アンロード弁作動用ソレノイド
210R〜212R 第2−1〜第2−3のピン穴
210L〜212L 第2−4〜第2−6のピン穴
213R,213L 第1,第4の連結穴
220R,220L 第2,第5の連結穴
221R,221L 第3,第6の連結穴
340 第1のシリンダピン
341 第2のシリンダピン
500a〜500d 第1〜第4の支持部
Claims (2)
- 作業機の基台に、水平な軸回りに起伏自在に取り付けられた構成部材の起伏動作を制御する作業機用の起伏動作制御装置であって、
前記作業機は、
一端部が基台側の部材の前記水平な軸方向の一方の側面側に、水平な軸回りに回転自在に支持された第1の一側面側プレートと、一端部が前記第1の一側面側プレートの他端部に、水平な軸回りに回転自在に支持されかつ他端部が前記構成部材の前記一方の側面側に、水平な軸回りに回転自在に支持された第2の一側面側プレートとを有する第1のリンク機構と、
一端部が基台側の部材の前記一方の側面側とは反対側の他方の側面側に、水平な軸回りに回転自在に支持された第1の他側面側プレートと、一端部が前記第1の他側面側プレートの他端部に、水平な軸回りに回転自在に支持されかつ他端部が前記構成部材の前記他方の側面側に、水平な軸回りに回転自在に支持された第2の他側面側プレートとを有する第2のリンク機構と、
前記基台側の部材における前記第1の一側面側及び他側面側プレートのそれぞれの前記一端部の取付位置、前記第2の一側面側及び他側面側プレートのそれぞれの前記一端部、並びに前記構成部材の前記第2の一側面側及び他側面側プレートのそれぞれの前記他端部の取付位置のうち少なくとも1組に設けられた、前記一方の側面側と前記他方の側面側とで同心となる貫通孔である複数の第1のピン穴と、
前記第1及び第2のリンク機構の前記第1の一側面側及び他側面側プレートのそれぞれの前記一端部、前記第1の一側面側及び他側面側プレートのそれぞれの前記他端部、並びに前記第2の一側面側及び他側面側プレートのそれぞれの前記他端部のうち少なくとも1組に設けられた、前記複数の第1のピン穴と同じ相対位置関係でプレート面を貫通する複数の第2のピン穴と、
前記複数の第1のピン穴と前記複数の第2のピン穴とのうち、前記一方の側面側において同じ相対位置関係で同軸に重なる複数のピン穴の組に対して抜き差し可能に構成された第1の角度規制ピンと、前記複数の第1のピン穴と前記複数の第2のピン穴とのうち、前記他方の側面側において同じ相対位置関係で同軸に重なる複数のピン穴の組に対して抜き差し可能に構成された第2の角度規制ピンと、を有し、
前記第1及び第2のリンク機構は、前記一方の側面側及び前記他方の側面側において、前記複数のピン穴の組のうち同軸となるいずれか一組ずつのみに前記第1及び第2の角度規制ピンが差し込まれることで、差し込まれた前記第1及び第2の角度規制ピンを回転軸として回動するように構成されており、前記構成部材の起立方向の動作に応じた張力を受けて直線状になった時点で前記構成部材が起立状態になると共に前記基台側の部材と前記構成部材との間に斜めに架け渡されて前記構成部材の倒伏を阻止するように構成されており、
前記複数の第1のピン穴及び前記複数の第2のピン穴は、前記構成部材が、前記ピン穴の組毎に異なる起立角度となる起立状態で倒伏を阻止される位置関係に形成されている起立角度規制装置を備えており、
前記複数のピン穴の組のいずれの組に前記第1及び第2の角度規制ピンが差し込まれているかを検出する差込検出部と、
前記差込検出部の検出結果に基づき、前記一方の側面側と前記他方の側面側とで同じ起立角度に対応するピン穴の組のみに前記第1及び第2の角度規制ピンが差し込まれているか否かを判定する差込判定部と、
前記差込判定部で同じ起立角度に対応するピン穴の組のみに前記第1及び第2の角度規制ピンが差し込まれていると判定したときに、前記構成部材の起伏動作を許可し、前記差込判定部で同じ起立角度に対応するピン穴の組のみに前記第1及び第2の角度規制ピンが差し込まれていないと判定したときに、前記構成部材の起伏動作を禁止する起伏動作制限部と、を備えることを特徴とする作業機用の起伏動作制御装置。 - 基台上部に設けられたコラムと、前記コラムに、水平な軸回りに起伏自在に枢支されたブームとを備えたクレーンであって、
一端部が前記コラムの前記水平な軸方向の一方の側面側に、水平な軸回りに回転自在に支持された第1の一側面側プレートと、一端部が前記第1の一側面側プレートの他端部に、水平な軸回りに回転自在に支持されかつ他端部が前記ブームの前記一方の側面側に、水平な軸回りに回転自在に支持された第2の一側面側プレートとを有する第1のリンク機構と、
一端部が前記コラムの前記一方の側面側とは反対側の他方の側面側に、水平な軸回りに回転自在に支持された第1の他側面側プレートと、一端部が前記第1の他側面側プレートの他端部に、水平な軸回りに回転自在に支持されかつ他端部が前記ブームの前記他方の側面側に、水平な軸回りに回転自在に支持された第2の他側面側プレートとを有する第2のリンク機構と、
前記コラムにおける前記第1の一側面側及び他側面側プレートのそれぞれの前記一端部の取付位置、前記第2の一側面側及び他側面側プレートのそれぞれの前記一端部、並びに前記ブームの前記第2の一側面側及び他側面側プレートのそれぞれの前記他端部の取付位置のうち少なくとも1組に設けられた、前記一方の側面側と前記他方の側面側とで同心となる貫通孔である複数の第1のピン穴と、
前記第1及び第2のリンク機構の前記第1の一側面側及び他側面側プレートのそれぞれの前記一端部、前記第1の一側面側及び他側面側プレートのそれぞれの前記他端部、並びに前記第2の一側面側及び他側面側プレートのそれぞれの前記他端部のうち少なくとも1組に設けられた、前記複数の第1のピン穴と同じ相対位置関係でプレート面を貫通する複数の第2のピン穴と、 前記複数の第1のピン穴と前記複数の第2のピン穴とのうち、前記一方の側面側において同じ相対位置関係で同軸に重なる複数のピン穴の組に対して抜き差し可能に構成された第1の角度規制ピンと、前記複数の第1のピン穴と前記複数の第2のピン穴とのうち、前記他方の側面側において同じ相対位置関係で同軸に重なる複数のピン穴の組に対して抜き差し可能に構成された第2の角度規制ピンと、を有し、
前記第1及び第2のリンク機構は、前記一方の側面側及び前記他方の側面側において、前記複数のピン穴の組のうち同軸となるいずれか一組ずつのみに前記第1及び第2の角度規制ピンが差し込まれることで、差し込まれた前記第1及び第2の角度規制ピンを回転軸として回動するように構成されており、前記ブームの起立方向の動作に応じた張力を受けて直線状になった時点で前記ブームが起立状態になると共に前記コラムと前記ブームとの間に斜めに架け渡されて前記ブームの倒伏を阻止するように構成されており、
前記複数の第1のピン穴及び前記複数の第2のピン穴は、前記ブームが、前記ピン穴の組毎に異なる起立角度となる起立状態で倒伏を阻止される位置関係に形成された起立角度規制装置と、
前記複数のピン穴の組のいずれの組に前記第1及び第2の角度規制ピンが差し込まれているかを検出する差込検出部と、
前記差込検出部の検出結果に基づき、前記一方の側面側と前記他方の側面側とで同じ起立角度に対応するピン穴の組のみに前記第1及び第2の角度規制ピンが差し込まれているか否かを判定する差込判定部と、
前記差込判定部で同じ起立角度に対応するピン穴の組のみに前記第1及び第2の角度規制ピンが差し込まれていると判定したときに、前記ブームの起伏動作を許可し、前記差込判定部で同じ起立角度に対応するピン穴の組のみに前記第1及び第2の角度規制ピンが差し込まれていないと判定したときに、前記ブームの起伏動作を禁止する起伏動作制限部と、を有する起伏動作制御装置と、を備えることを特徴とするクレーン。
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- 2017-05-25 JP JP2017104031A patent/JP6849531B2/ja active Active
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