JP4792161B2 - 補助ジブの張出・格納制御装置 - Google Patents

補助ジブの張出・格納制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クレーン車の伸縮ブームに継足される補助ジブであって、特にその張出・格納時において該補助ジブを上方へ起仰可能に構成されているものの張出・格納制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
クレーン車の伸縮ブームに継足される補助ジブの張出・格納装置に関して、特開2000−191282号公報に記載されたものがある。図1に当該装置の全体図を示す。クレーン車Zの車両1のフレーム2上に旋回自在に搭載された旋回台3に、伸縮ブーム4の基端部を起伏自在に連結し且つこれを上記旋回台3との間に配置した起伏用油圧シリンダ5によって起伏駆動させる。上記伸縮ブーム4の先端部6には補助ジブ10が着脱自在に装着可能とされている。
【0003】
上記補助ジブ10は、上記伸縮ブーム4の先端部6にその基端部11が着脱自在に連結されるジブ基台12と該ジブ基台12の先端部13にその基端部14が連結されたジブ本体15を備えている。
【0004】
上記ジブ基台12は、上記伸縮ブーム4の格納状態においてその軸心がほぼ鉛直となるようにその配置方向が設定された挿脱自在な回動支点ピン25によって、上記伸縮ブーム4の先端部6の側方においてその先端部13を該伸縮ブーム4の基端部3側に向けた後方指向姿勢と該伸縮ブーム4の先端部6の前面側においてその先端部13を該伸縮ブーム4の伸縮方向前方部に向けた前方指向姿勢との間で姿勢変更可能なる如く該伸縮ブーム4の先端部6に回動自在に枢支されている。上記前方指向姿勢においては挿脱自在な固定ピン26により該伸縮ブーム4の先端部6に固定配置されるように構成されている。
【0005】
上記ジブ本体15は、上記伸縮ブーム4の格納状態において上記ジブ基台12との間に配置されたジブ起伏駆動手段16により該ジブ基台12に対してその上方へ起仰可能に構成されている。ジブ起伏駆動手段16は、ジブ起伏駆動油圧シリンダ17とその長さが長短変更可能なリンク機構18とから構成されている。図1に示した状態では、リンク機構18は短くされており、ジブ起伏駆動油圧シリンダ17は伸長した状態となっている。
【0006】
図6は図1のA矢視図である。20は回動駆動機構であって、回動油圧シリンダ21、第1リンク22、第2リンク23が相互に枢着されとともに、上記伸縮ブーム先端部6およびジブ基台12に枢支されて構成されている。30はジブ連結手段であって、上記補助ジブ10を伸縮ブーム4のベースブーム7に連結するものである。
【0007】
図7は図6のB矢視断面図である。上記ジブ連結手段30は上記ベースブーム7の側面に設置されたサポート33を介して設けられた連結ピン31と上記補助ジブ10のジブ本体15の側面に設けられた連結ボス32とから構成されている。図7はジブ連結手段30により、補助ジブ10がベースブーム7側面に連結されている状態を示しており、上記連結ボス32に対し上記連結ピン31が挿通した状態となっている。上述したジブ連結手段30の連結・解除は上記ジブ起伏駆動手段16が上記ジブ基台12に対し上記ジブ本体15を起仰動作させることにより行う。
【0008】
図8は、図1のC矢視図である。上記回動支点ピン25は、上側回動支点ピン25aと下側回動支点ピン25bとから構成されており、回動支点ピン駆動油圧シリンダ35により上下に張出駆動されるようになっている。さらに、27aと27bは上記伸縮ブーム先端部6の側面に張出して設置されている上側回動支点ボスおよび、下側回動支点ボスである。上側回動支点ボス27aには上側回動支点ピン25aが、下側回動支点ボス27bには下側回動支点ピン25bが、それぞれ挿入されて係合するようになっている。
【0009】
一方、固定ピン26は、上側固定ピン26aと下側固定ピン26bとから構成されており、固定ピン駆動油圧シリンダ36により上下に張出駆動されるようになっている。さらに、28aと28bは上記伸縮ブーム先端部6の上記回動支点ピン25の反対側の側面に張出して設置されている上側固定ボスおよび、下側固定ボスである。ジブ基台12が伸縮ブーム4の伸縮方向前方に張出された状態で、上側固定ボス28aには上側固定ピン26aが、下側固定ボス28bには下側固定ピン26bが、それぞれ挿入されて係合するようになっている。
【0010】
以上のように構成された特開2000−191282号公報に記載された補助ジブの張出・格納装置の張出・格納は以下の姿勢を経過することにより行われる。
(1)第1の姿勢
図1に第1の姿勢を示している。クレーン車Zは旋回台3が車両1の前方を向き、伸縮ブーム4を旋回台3に対して最小の起伏角度に倒伏した走行姿勢となっている。アウトリガ装置8により、クレーン車Z全体が地面からジャッキアップされている。この姿勢で、図8に示した回動支点ピン25を回動支点ピン駆動油圧シリンダ35により上下に張出し、ブーム先端部6の回動支点ボス27に係合させる。これにより、補助ジブ10のジブ基台12が伸縮ブーム先端部6の側方に連結された状態となる。次に、ジブ起伏駆動手段16により上記ジブ本体15をジブ基台12に対し、上方に起仰駆動する。ジブ本体15が上方に起仰動作することにより、上述した補助ジブ10とベースブーム7とのジブ連結手段30による連結が解除される。
(2)第2の姿勢
図2に第2の姿勢を示している。上記ジブ起伏駆動油圧シリンダ17は最縮小しており、ジブ本体15はジブ基台12対して最も上方に起仰している。この姿勢では上記ジブ本体15は伸縮ブーム4に対してほぼ直角に上方に立上がった姿勢である。次に、上記回動駆動機構20の回動油圧シリンダ21を伸長させることにより、ジブ基台12を上記回動支点ピン25まわりに伸縮ブーム先端部6の前方へ向けて回動させる。このとき、回動支点ピン25を中心としたジブ本体先端部19の描く回動軌跡は小さいものであるため、補助ジブ張出・格納に要する面積が小さいものとなる。
(3)第3の姿勢
図3に第3の姿勢を示す。ジブ基台12は伸縮ブーム4の先端部6の伸縮方向前方に張出されている。この姿勢で、上記固定ピン駆動油圧シリンダ36により固定ピン26が上下に張出され、上記伸縮ブーム先端部の固定ボス28と係合する。これにより、ジブ基台12が伸縮ブーム先端部6にしっかりと固定されたことになる。次に、上記ジブ起伏駆動油圧シリンダ17を伸長させることにより、上記ジブ本体15をジブ基台12に対して下方に起仰下げさせ、ジブ本体先端部19を地面に載置する。次に上記ジブ起伏駆動手段16のリンク機構18を長くするとともに、ジブ起伏駆動油圧シリンダ17を縮小させる。次に、補助ワイヤロープ37をジブ本体先端部19のシーブに掛けまわす。
(4)第4の姿勢
図4は、第4の姿勢を示しており、伸縮ブーム4を起伏用油圧シリンダ5により起伏上げした補助ジブ10の作業姿勢を示している。ジブ起伏駆動手段16のリンク機構18は長くなっており、ジブ起伏駆動油圧シリンダ17を伸長させることにより、ジブ本体15をジブ基台12に対して下方に起仰下げさせた補助ジブ作業姿勢を取ることが可能である。
【0011】
以上のように(1)〜(4)の姿勢を順次とっていくことにより、補助ジブ10が張出されるのである。格納は上記姿勢を逆にとっていくことにより行うことができる。
【0012】
上述した特開2000−191282号公報に記載された補助ジブの張出・格納装置はその張出・格納の過程で伸縮ブーム4を伸縮および起伏駆動しなくてもよいこと、あるいは、張出・格納に要する場所が狭くて済むなどの多くの利点を有するものである。ところが、その張出・格納操作においては以下のような課題があった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
(課題1)上述した第1の姿勢で、回動支点ピン25を回動支点ピン駆動油圧シリンダ35により、回動支点ボス27に係合させたのち、誤って伸縮ブーム4を伸長させると上記ジブ連結手段30を破損してしまう恐れがあった。
(課題2)上述した第1の姿勢で、回動支点ピン25を回動支点ピン駆動油圧シリンダ35により、回動支点ボス27に係合させたのち、誤って上記回動油圧シリンダ21を伸長させると、上記ジブ連結手段30を破損してしまう恐れがあった。
【0014】
また、ジブ本体15をジブ基台12に対して十分な角度起仰させることなく、すなわちジブ基台12に対して低角度でジブ本体15を上記回動駆動機構20により回動させると、ジブ本体15がクレーン車Zの車両1のミラー等と干渉し破損してしまう恐れがあった。
(課題3)
上述した(1)から(4)の姿勢となる張出・格納の順番を守らずに、伸縮ブーム4が伸長しており、ジブ基台12が後方指向姿勢であるときに伸縮ブーム4を縮小させ、上記第1の姿勢を取ろうとすると、ジブ連結手段30を破損してしまう恐れがあった。
(課題4)
上述した張出・格納姿勢の順番を守らずに、伸縮ブーム4が伸長しており、ジブ基台12が後方指向姿勢であり、さらにジブ本体15がジブ基台12に対して起仰している姿勢で、ジブ本体15をジブ起伏動手段16により起仰下げ操作すると、ジブ連結手段30を破損してしまう恐れがあった。
【0015】
そこで、本発明は、上記(課題1)〜(課題4)に挙げたような誤った張出・格納操作を行った際には係る操作を規制し、適正な条件において張出・格納操作を行ったときにはその操作を許容する補助ジブの張出・格納制御装置を提供しようとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1の発明は、車両上に搭載された旋回台に伸縮ブームを起伏自在に枢着し、該伸縮ブームの先端部には補助ジブが着脱自在に装着可能とされ、該補助ジブは、上記伸縮ブームの先端部にその基端部が着脱自在に連結されるジブ基台と該ジブ基台の先端部にその基端部が連結されたジブ本体とを備えるとともに、上記ジブ基台は、上記伸縮ブームの格納状態においてその軸心がほぼ鉛直となるようにその配置方向が設定された挿脱自在な回動支点ピンによって、上記伸縮ブームの先端部の側方においてその先端部を該伸縮ブームの基端部側に向けた後方指向姿勢と該伸縮ブームの先端部の前面側においてその先端部を該伸縮ブームの伸縮方向前方側に向けた前方指向姿勢との間で姿勢変更可能なる如く該伸縮ブームの先端部に回動自在に枢支されるとともに、上記ジブ本体は、上記ジブ基台との間に配置されたジブ起伏駆動手段により該ジブ基台に対してその上方へ起仰可能に構成され、補助ジブの格納時にはジブ基台に対してジブ本体を上記ジブ起伏駆動手段により下方へ倒伏して伸縮ブームの基端部側面とジブ本体の側面間を連結し、補助ジブの張出し時にはジブ基台に対してジブ本体を上記ジブ起伏駆動手段により上方へ起仰して伸縮ブームの基端部側面とジブ本体側面の連結を解除する連結手段を備えた補助ジブの張出・格納制御装置において、上記補助ジブの張出・格納制御装置は、上記回動支点ピンの挿通を検出する回動支点ピン挿通検出手段と、上記ジブ本体の上記ジブ基台に対する起仰角度を検出するジブ本体起仰角度検出手段とを設け、上記補助ジブの張出・格納時において、上記回動支点ピン挿通検出手段が回動支点ピンの挿通を検出し、且つ、上記ジブ本体起仰角度検出手段により上記ジブ本体が上記ジブ基台に対して、上記連結手段により連結が解除される角度以上上方に起仰していることを検出した後、上記伸縮ブームの伸長操作が可能となるように制御することを特徴とする補助ジブの張出・格納制御装置。
【0017】
この構成により、上記補助ジブの張出時において、上記回動支点ピンが挿通され、且つ、上記ジブ本体が上記ジブ基台に対し所定の角度以上上方に起仰している状態でのみ、上記伸縮ブームの伸長操作が可能となるので、誤操作により上記ジブ連結手段を破損するおそれが無くなるのである。したがって、上記課題1を解決することができる。
【0018】
本願請求項2の発明は、車両上に搭載された旋回台に伸縮ブームを起伏自在に枢着し、該伸縮ブームの先端部には補助ジブが着脱自在に装着可能とされ、該補助ジブは、上記伸縮ブームの先端部にその基端部が着脱自在に連結されるジブ基台と該ジブ基台の先端部にその基端部が連結されたジブ本体とを備えるとともに、上記ジブ基台は、上記伸縮ブームの格納状態においてその軸心がほぼ鉛直となるようにその配置方向が設定された挿脱自在な回動支点ピンによって、上記伸縮ブームの先端部の側方においてその先端部を該伸縮ブームの基端部側に向けた後方指向姿勢と該伸縮ブームの先端部の前面側においてその先端部を該伸縮ブームの伸縮方向前方側に向けた前方指向姿勢との間で姿勢変更可能なる如く該伸縮ブームの先端部に回動自在に枢支されるとともに、上記ジブ本体は、上記ジブ基台との間に配置されたジブ起伏駆動手段により該ジブ基台に対してその上方へ起仰可能に構成され、補助ジブの格納時にはジブ基台に対してジブ本体を上記ジブ起伏駆動手段により下方へ倒伏して伸縮ブームの基端部側面とジブ本体の側面間を連結し、補助ジブの張出し時にはジブ基台に対してジブ本体を上記ジブ起伏駆動手段により上方へ起仰して伸縮ブームの基端部側面とジブ本体側面の連結を解除する連結手段を備えた補助ジブの張出・格納制御装置において、上記補助ジブの張出・格納制御装置は、上記回動支点ピンの挿通を検出する回動支点ピン挿通検出手段と、上記ジブ基台の上記伸縮ブーム先端部に対する回動角度を検出するジブ基台回動角度検出手段と、上記ジブ本体の上記ジブ基台に対する起仰角度を検出するジブ本体起仰角度検出手段とを設け、上記補助ジブの張出・格納時において、上記回動支点ピン挿通検出手段が回動支点ピンの挿通を検出し、且つ上記ジブ基台回動角度検出手段により上記ジブ基台の伸縮ブーム先端部に対する回動角度が、上記連結手段により連結する角度、あるいはジブ本体と車両のミラー等で干渉する角度の範囲内にないことを検出した後、上記ジブ基台の上記回動支点ピンまわりの回動操作が可能となるよう制御するとともに、上記回動支点ピン挿通検出手段が回動支点ピンの挿通を検出し、且つ上記ジブ基台回動角度検出手段により上記ジブ基台の伸縮ブーム先端部に対する回動角度が、上記連結手段により連結する角度、あるいはジブ本体と車両のミラー等で干渉する角度の範囲内であることを検出し、且つ上記ジブ本体起仰角度検出手段により上記ジブ本体が上記ジブ基台に対して、上記連結手段により連結が解除される角度、あるいはジブ本体と車両のミラー等で干渉しない角度以上上方に起仰していることを検出した後、上記ジブ基台の上記回動支点ピンまわりの回動操作が可能となるように制御することを特徴とする補助ジブの張出・格納制御装置。
【0019】
この構成により、上記補助ジブの張出・格納時において、上記回動支点ピンが挿通され、且つ上記ジブ基台が所定の回動角度範囲にないとき、又は、上記回動支点ピンが挿通され、且つ上記ジブ基台が所定の回動角度範囲内にあるとき、且つ上記ジブ本体が上記ジブ基台に対し所定の角度以上上方に起仰しているときには、上記ジブ基台の上記回動支点ピンまわりの回動操作が可能となるので、誤操作により上記ジブ連結手段を破損してしまう恐れがなく、また、上記車両のミラー等と干渉する恐れが無くなるのである。したがって、上記課題2を解決することが可能となる。
【0020】
本願の請求項3の発明は、車両上に搭載された旋回台に伸縮ブームを起伏自在に枢着し、該伸縮ブームの先端部には補助ジブが着脱自在に装着可能とされ、該補助ジブは、上記伸縮ブームの先端部にその基端部が着脱自在に連結されるジブ基台と該ジブ基台の先端部にその基端部が連結されたジブ本体とを備えるとともに、上記ジブ基台は、上記伸縮ブームの格納状態においてその軸心がほぼ鉛直となるようにその配置方向が設定された挿脱自在な回動支点ピンによって、上記伸縮ブームの先端部の側方においてその先端部を該伸縮ブームの基端部側に向けた後方指向姿勢と該伸縮ブームの先端部の前面側においてその先端部を該伸縮ブームの伸縮方向前方側に向けた前方指向姿勢との間で姿勢変更可能なる如く該伸縮ブームの先端部に回動自在に枢支されるとともに、上記ジブ本体は、上記ジブ基台との間に配置されたジブ起伏駆動手段により該ジブ基台に対してその上方へ起仰可能に構成され、補助ジブの格納時にはジブ基台に対してジブ本体を上記ジブ起伏駆動手段により下方へ倒伏して伸縮ブームの基端部側面とジブ本体の側面間を連結し、補助ジブの張出し時にはジブ基台に対してジブ本体を上記ジブ起伏駆動手段により上方へ起仰して伸縮ブームの基端部側面とジブ本体側面の連結を解除する連結手段を備えた補助ジブの張出・格納制御装置において、上記補助ジブの張出・格納装置は、上記ジブ本体の上記ジブ基台に対する起仰角度を検出するジブ本体起仰角度検出手段と、上記ジブ基台の後方指向姿勢を検出するジブ基台後方指向姿勢検出手段とを設け、上記補助ジブの張出・格納時において、上記ジブ本体起仰角度検出手段により上記ジブ本体が上記ジブ基台に対して、上記連結手段により連結が解除される角度以上上方に起仰していることを検出し、且つ、上記ジブ基台後方指向姿勢検出手段によりジブ基台が後方指向姿勢であることを検出した後、上記伸縮ブームの縮小操作が可能となるように制御することを特徴とする補助ジブの張出・格納制御装置。
【0021】
この構成により、上記補助ジブの張出・格納時において、上記ジブ本体が上記ジブ基台に対し所定の角度以上上方に起仰しており、且つ、上記ジブ基台が後方指向姿勢であるときのみ、上記伸縮ブームの縮小操作が可能となるので、誤操作により上記ジブ連結手段を破損してしまう恐れが無いのである。したがって、上記課題3を解決することができる。
【0022】
本願の請求項4の発明は、車両上に搭載された旋回台に伸縮ブームを起伏自在に枢着し、該伸縮ブームの先端部には補助ジブが着脱自在に装着可能とされ、該補助ジブは、上記伸縮ブームの先端部にその基端部が着脱自在に連結されるジブ基台と該ジブ基台の先端部にその基端部が連結されたジブ本体とを備えるとともに、上記ジブ基台は、上記伸縮ブームの格納状態においてその軸心がほぼ鉛直となるようにその配置方向が設定された挿脱自在な回動支点ピンによって、上記伸縮ブームの先端部の側方においてその先端部を該伸縮ブームの基端部側に向けた後方指向姿勢と該伸縮ブームの先端部の前面側においてその先端部を該伸縮ブームの伸縮方向前方側に向けた前方指向姿勢との間で姿勢変更可能なる如く該伸縮ブームの先端部に回動自在に枢支されるとともに、
上記ジブ本体は、上記ジブ基台との間に配置されたジブ起伏駆動手段により該ジブ基台に対してその上方へ起仰可能に構成され、補助ジブの格納時にはジブ基台に対してジブ本体を上記ジブ起伏駆動手段により下方へ倒伏して伸縮ブームの基端部側面とジブ本体の側面間を連結し、補助ジブの張出し時にはジブ基台に対してジブ本体を上記ジブ起伏駆動手段により上方へ起仰して伸縮ブームの基端部側面とジブ本体側面の連結を解除する連結手段を備えた補助ジブの張出・格納制御装置において、上記補助ジブの張出・格納制御装置は、上記伸縮ブームの全縮小状態を検出する伸縮ブーム全縮小検出手段と、上記ジブ基台の後方指向姿勢を検出するジブ基台後方指向姿勢検出手段とを設け、上記補助ジブの張出・格納時において、上記伸縮ブーム全縮小検出手段により伸縮ブームが全縮小していることを検出し、且つ、上記ジブ基台後方指向姿勢検出手段によりジブ基台が後方指向姿勢であることを検出した後、上記ジブ基台に対する上記ジブ本体の起仰下げ操作が可能となるように上記ジブ起伏駆動手段を制御することを特徴とする補助ジブの張出・格納制御装置。
【0023】
この構成により、上記補助ジブの張出・格納時において上記伸縮ブームが全縮小しており、且つ、上記ジブ基台が後方指向姿勢であるときのみ、上記ジブ基台に対する上記ジブ本体の起仰下げ操作が可能となるので、上記ジブ連結手段を破損する恐れがないのである。したがって、上記課題4を解決することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を説明するにあたって、従来の技術で図1に図示し説明したクレーン車Zに本願発明を適用した例を説明する。従って本発明と従来のものと共通する部分については、同符号を用い以下に説明する。
【0025】
図5に、本発明の実施の形態に係る張出・格納制御装置40のブロック図を示す。41はジブ用トランスミッタであって、上記クレーン車Zのジブ基台12に装着されている。43は過負荷防止装置の制御部であって、クレーン車Zの運転室44内部に設置されている。上記ジブ用トランスミッタ41と過負荷防止装置の制御部43はベースブーム7側面に配置されたコードリール42を介して連結されており、両者間はシリアル通信により相互に信号を伝達している。
【0026】
45はジブ本体起仰角度検出手段であって、上記ジブ基台12に対するジブ本体15の起仰角度を検出するものである。ジブ本体起仰角度検出手段45は図1と図6に示すように、上記ジブ基台12の側面に設置されている。46はジブ基台回動角度検出手段であって、上記伸縮ブーム先端部6に対するジブ基台12の回動角度を検出するものであり、上記過負荷防止装置の制御部43との協働により請求項に記載したジブ基台後方指向姿勢検出手段として作用するものである。具体的には、図6に示すように、ジブ基台回動角度検出手段46は上記回動油圧シリンダ21に取付られた長さ検出器であって、回動油圧シリンダ21の伸長長さ検出するようになっている。47は回動支点ピン挿入検出手段であって、上記回動支点ピン25が回動支点ボス27に挿入されたことを検出するものである。回動支点ピン挿入検出手段47は図8に示したように、下側回動支点ピン25bの近傍に配置され、その動作を検出するようになっている。上記ジブ本体起仰角度検出手段45、ジブ基台回動角度検出手段46および回動支点ピン挿入検出手段47は上記ジブ用トランスミッタ41につながれており、各検出器の信号はトランスミッタ41に入力されるようになっている。
【0027】
48はジブ張出・格納用リモコンであって、補助ジブ10を張出・格納操作する際に上記ジブ用トランスミッタ41に接続し、ジブ張出・格納に関する各種の操作をリモコン操作するものである。図1に示したように、作業者49は上記ジブ張出・格納用リモコン48のケーブル50の先端のコネクタを上記ジブ基台12のコネクタに接続した後、上記ジブ張出・格納用リモコン48を手に持って伸縮ブーム先端部6の近くで補助ジブ10の張出・格納操作を行うのである。作業者49は操作している補助ジブ10を近くで見ながらその張出・格納操作を行うことができるので、安全かつ確実に作業を進めることができる。
【0028】
51は上記ジブ起伏駆動油圧シリンダ17の切換ソレノイドバルブ、52は上記回動油圧シリンダ21の切換ソレノイドバルブ、53は上記回動支点ピン駆動油圧シリンダ35の切換ソレノイドバルブ、54は上記固定ピン駆動油圧シリンダ36の切換ソレノイドバルブである。上記切換ソレノイドバルブ51、52、53、54はそれぞれ上記ジブ用トランスミッタ41につながれており、ジブ用トランスミッタ41からの信号により駆動されるようになっている。また、上記切換ソレノイドバルブ51、52、53、54は全て上記ジブ基台12の内部に設置されており、上記各油圧シリンダと油圧配管を介して作動油を給排するように構成されている。
【0029】
55はパイロット圧ベントソレノイドバルブ、56はパイロット圧供給ソレノイドバルブであって、それぞれ上記過負荷防止装置の制御部43につながれており、制御部43からの信号により駆動されるようになっている。
【0030】
57は上記運転室44内部に設置されたリモコン切換スイッチであって、上記過負荷防止装置の制御部43にその操作信号を入力するようになっている。リモコン切換スイッチ57により上述したジブ張出・格納用リモコン48による操作を選択すると、上記パイロット圧ベントソレノイドバルブ55に通電され、伸縮ブームの伸縮、起伏、旋回等の操作用油圧パイロットバルブにパイロット圧が供給されなくなり、クレーン関係の操作ができなくなるようになっている。すなわち、上記リモコン切換スイッチ57によりジブ張出・格納用リモコン操作を選択し、上記ジブ張出・格納用リモコン48を上記ジブ用トランスミッタ41に接続すると、リモコン操作のみが操作可能となるのである。したがって、作業者がジブ張出・格納用リモコン48を使ってジブ張出・格納操作を行っているときに、別の作業者が誤って運転室44で伸縮ブームの伸縮、起伏、旋回等の操作を行ったためクレーンが当該動作をするといった危険な状態を防止することができるのである。
【0031】
58は伸縮ブーム全縮小検出手段であって、伸縮ブーム4の全縮小状態を検出するものである。図1に示すように上記伸縮ブーム全縮小検出手段58はベースブーム7の先端部に装着されている。59は補助ジブ格納検出手段であって、補助ジブ10のベースブーム7への格納状態を検出するものである。図7に示すように上記補助ジブ格納検出手段59は上記ベースブーム7側のサポート33に取付られており、上方から起仰下げにより格納されるジブ本体15側の連結ボス32を検出するようになっている。
【0032】
図9は本願の発明の実施の形態に係る補助ジブの張出・格納装置に関する部分の油圧回路図である。本図において、油圧源はPと略称し、タンクはTと略称している。なお、クレーン車には他にも多くの油圧機器等が存在しているが、本図では直接関係しない部分は全て省略している。
【0033】
60はジブ操作用の油圧パイロットバルブであって、図4に示した補助ジブ10を伸縮ブーム先端部6の前方に張出したジブ作業姿勢においては、この油圧パイロットバルブ60の操作によりジブ起伏駆動油圧シリンダ17を動かし、ジブ本体15をジブ基台12に対し起仰動作させるものである。パイロット圧ベントソレノイドバルブ55は油圧源63と上記ジブ操作用油圧パイロットバルブ60の間に介装されており、パイロット圧ベントソレノイドバルブ55に通電されると、上記ジブ操作用油圧パイロットバルブ60は油圧源63と遮断されるので、上記ジブ操作ができなくなる。なお、図示しないが伸縮ブームの起伏、伸縮操作用油圧パイロットバルブ等も、同様に上記パイロット圧ベントソレノイドバルブ55を介して油圧源63に接続されているため、上記パイロット圧ベントソレノイドバルブ55に通電されたときには、同様に伸縮ブームの起伏、伸縮等の操作ができなくなるようになっている。
【0034】
61はジブ起伏駆動油圧シリンダ17等のジブ関係の油圧シリンダと油圧源64との間に介装された油圧パイロット式切換弁である。油圧パイロット式切換弁61は上記旋回台3の適所に設置されており、油圧パイロット式切換弁61を出た作動油はベースブーム側面に設置されたホースリール62を介して上述したジブ起伏駆動油圧シリンダの切換ソレノイドバルブ51等の切換ソレノイドバルブへ送られる。パイロット圧供給ソレノイドバルブ56は、上記ジブ操作用油圧パイロットバルブ60と油圧パイロット式切換弁61の間に介装されており、シャトル弁65、66およびソレノイド式切換弁67、68から構成されている。上記パイロット圧供給ソレノイドバルブ56は油圧源69、タンク70に接続されており、上記ソレノイド式切換弁67あるいは68を駆動すると、上記ジブ操作用油圧パイロットバルブ60からのパイロット圧に代わり、上記油圧パイロット式切換弁61にパイロット圧を供給するようになっている。すなわち、上記ソレノイド式切換弁67あるいは68を駆動することにより、油圧パイロット式切換弁61を切換操作することができるのである。
【0035】
以上の構成による、張出・格納制御装置40による制御内容は以下のとおりである。
(1)伸縮ブーム伸長操作規制
本願の補助ジブ張出・格納制御装置が適用される補助ジブ張出・格納装置は従来の技術でその張出・格納姿勢を説明したように、そのジブ張出・格納操作において伸縮ブーム4の伸縮、起伏、旋回操作を行う必要がないことが大きな特徴となっている。ところが、上述した運転室44内のリモコン切換スイッチ57により、ジブ張出・格納用リモコン操作をすることを選択し、ジブ張出・格納用リモコン48により回動支点ピン25の操作を行ったのち、再度運転室内のクレーン操作を選択すると、運転室44内の図示しない伸縮操作レバーを操作することにより、伸縮ブーム4の伸縮操作が可能となる。その場合、上記(課題1)で述べたように、図1に示した第1の姿勢において、回動支点ピン25が回動支点ボス27に係合した状態で、誤って上記伸縮ブーム4を伸長させると上記ジブ連結手段30を破損してしまう恐れがあった。
【0036】
本願の張出・格納制御装置40の上記の場合における作用を図10のフローチャートに基き説明する。S1ではリモコン切換スイッチ57が運転室内操作側に選択されている。S2では回動支点ピン挿入検出手段47で回動支点ピン25が回動支点ボス27に挿入されているかどうかが判断される。回動支点ピン25が挿入されていない場合は、S4でパイロット圧ベントソレノイドバルブ55が駆動されず伸縮操作が可能となる。一方、回動支点ピン25が挿入されている場合は、S3でジブ本体起仰角度検出手段45で検出されたジブ本体起仰角度θと所定の角度θ1との大小が比較される。ジブ本体起仰角度θが所定の角度θ1よりも大きい時は、S4でパイロット圧ベントソレノイドバルブ55が駆動されず伸縮操作が可能となる。ジブ本体起仰角度θが所定の角度θ1よりも小さいときはS5でパイロット圧ベントソレノイドバルブ55が駆動され、伸縮操作用油圧パイロットバルブが操作不能となり、伸縮操作が規制される。
【0037】
以上の制御内容は、請求項1の発明に対応するものである。
(2)ジブ基台回動操作規制
上述した運転室44内のリモコン切換スイッチ57により、ジブ張出・格納用リモコン操作をすることを選択し、ジブ張出・格納用リモコン48をジブ基台12のコネクタに接続すると、ジブ張出・格納用リモコン48によるジブ起伏駆動油圧シリンダ17、回動油圧シリンダ21、回動支点ピン駆動油圧シリンダ35および固定ピン駆動油圧シリンダ36の駆動操作が可能となる。そのため、上記(課題2)で述べたように、図1に示した第1の姿勢で、回動支点ピン25を回動支点ピン駆動油圧シリンダ35により、回動支点ボス27に係合させたのち、誤って上記回動油圧シリンダ21を伸長させると、上記ジブ連結手段30を破損してしまう恐れがあった。また、図2の第2の姿勢に示すようにジブ本体15をジブ基台12に対して十分に起仰させることなく、すなわちジブ基台12に対して低角度でジブ本体15を上記回動駆動機構20により回動させると、ジブ本体15がクレーン車Zの車両1のミラー等と干渉し破損してしまう恐れがあった。
【0038】
本願の張出・格納制御装置40の上記の場合における作用を図11のフローチャートに基き説明する。S1ではリモコン切換スイッチ57がリモコン操作側に選択されている。S2では回動支点ピン挿入検出手段47で回動支点ピン25が回動支点ボス27に挿入されているかどうかが判断される。回動支点ピン25が挿入されていない場合は、S6でジブ張出・格納用リモコン48を操作してもパイロット圧供給ソレノイドバルブ56が駆動されず、ジブ基台回動操作が規制される。一方、回動支点ピン25が挿入されている場合は、S3でジブ基台回動角度検出手段46で検出されたジブ基台回動角度θと所定の角度θ2およびθ3との大小が比較される。ジブ基台回動角度θが所定の角度θ2とθ3の角度範囲にないときは、S5でジブ張出・格納用リモコン48を操作するとパイロット圧供給ソレノイドバルブ56が駆動され、ジブ基台回動操作が可能となる。ジブ基台回動角度θが所定の角度θ2とθ3の角度範囲にあるときは、S4でジブ本体起仰角度検出手段45で検出されたジブ本体起仰角度θと所定の角度θ1との大小が比較される。ジブ本体起仰角度θが所定の角度θ1よりも小さいときは、S6でジブ張出・格納用リモコン48を操作してもパイロット圧供給ソレノイドバルブ56が駆動されず、ジブ基台回動操作が規制される。ジブ本体起仰角度θが所定の角度θ1よりも大きい時は、S5でジブ張出・格納用リモコン48を操作するとパイロット圧供給ソレノイドバルブ56が駆動され、ジブ基台回動操作が可能となる。
【0039】
以上の制御内容は、請求項2の発明に対応するものである。
(3)伸縮ブーム縮小操作規制
上記(課題3)で述べたように、伸縮ブーム4が伸長しており、ジブ基台12が後方指向姿勢であるときに伸縮ブーム4を縮小させ、図1に示す第1の姿勢を取ろうとすると、ジブ連結手段30を破損してしまう恐れがある。
【0040】
本願の張出・格納制御装置40の上記の場合における作用を図12のフローチャートに基き説明する。S1ではリモコン切換スイッチ57が運転室内操作側に選択されている。S2ではジブ本体後方指向姿勢検出手段を構成するジブ基台回動角度検出手段46と過負荷防止装置の制御部43とでジブ基台12が後方指向姿勢にあるかどうかが判断される。後方指向姿勢にない場合は、S4でパイロット圧ベントソレノイドバルブ55が駆動されず伸縮操作が可能となる。一方、後方指向姿勢にある場合は、S3でジブ本体起仰角度検出手段45で検出されたジブ本体起仰角度θと所定の角度θ1との大小が比較される。ジブ本体起仰角度θが所定の角度θ1よりも大きい時は、パイロット圧ベントソレノイドバルブ55が駆動されず伸縮操作が可能となる。ジブ本体起仰角度θが所定の角度θ1よりも小さいときは、S4でパイロット圧ベントソレノイドバルブ55が駆動され、伸縮操作用油圧パイロットバルブが操作不能となり、伸縮操作が規制される。
【0041】
以上の制御内容は、請求項3の発明に対応するものである。
(4)ジブ本体起仰下げ操作規制
上述した運転室44内のリモコン切換スイッチ57により、ジブ張出・格納用リモコン操作をすることを選択し、ジブ張出・格納用リモコン48をジブ基台12のコネクタに接続すると、ジブ張出・格納用リモコン48によりジブ起伏駆動油圧シリンダ17、回動油圧シリンダ21、回動支点ピン駆動油圧シリンダ35および固定ピン駆動油圧シリンダ36の駆動操作が可能となる。かかるジブ張出・格納操作中において、上記(課題4)で述べたように、張出・格納姿勢の順番を守らずに、伸縮ブーム4が伸長しており、ジブ基台12が後方指向姿勢であり、さらにジブ本体15がジブ基台12に対して起仰している姿勢で、ジブ本体15をジブ起伏駆動手段16により起仰下げ操作すると、ジブ連結手段30を破損してしまう恐れがあった。
【0042】
本願の張出・格納制御装置40の上記の場合における作用を図13のフローチャートに基き説明する。S1ではリモコン切換スイッチ57がリモコン操作側に選択されている。S2では伸縮ブーム全縮小検出手段58で伸縮ブーム4が全縮小状態にあるかどうかが判断される。全縮小状態にない場合は、S5でジブ張出・格納用リモコン48を操作してもパイロット圧供給ソレノイドバルブ56が駆動されず、ジブ本体15の起仰下げ操作が規制される。一方、伸縮ブーム4が全縮小状態にある場合は、S3ではジブ本体後方指向姿勢検出手段を構成するジブ基台回動角度検出手段46と過負荷防止装置の制御部43とでジブ基台12が後方指向姿勢にあるかどうかが判断される。後方指向姿勢にない場合は、S5でパイロット圧供給ソレノイドバルブ56が駆動されず、ジブ本体15の起仰下げ操作が規制される。一方、後方指向姿勢にある場合は、S4でパイロット圧供給ソレノイドバルブ56が駆動可能となり、ジブ本体15の起仰下げ操作が可能となる。
【0043】
以上の制御内容は、請求項4の発明に対応するものである。
【0044】
【発明の効果】
請求項1の発明の構成により、上記補助ジブの張出・格納時において、上記回動支点ピンが挿通され、且つ、上記ジブ本体が上記ジブ基台に対し所定の角度以上上方に起仰している状態でのみ、上記伸縮ブームの伸長操作が可能となるので、誤操作により上記ジブ連結手段を破損するおそれが無くなるのである。
【0045】
請求項2の発明の構成により、上記補助ジブの張出・格納時において、上記回動支点ピンが挿通され、且つ上記ジブ基台が所定の回動角度範囲にないとき、又は、上記回動支点ピンが挿通され、且つ上記ジブ本体が上記ジブ基台に対し所定の角度以上上方に起仰しているときには、上記ジブ基台の上記回動支点ピンまわりの回動操作が可能となるので、誤操作により上記ジブ連結手段を破損してしまう恐れがなく、また、上記車両のミラー等と干渉する恐れが無くなるのである。
【0046】
請求項3の発明の構成により、上記補助ジブの張出・格納時において、上記ジブ本体が上記ジブ基台に対し所定の角度以上上方に起仰しており、且つ、上記ジブ基台が後方指向姿勢であるときのみ、上記伸縮ブームの縮小操作が可能となるので、誤操作により上記ジブ連結手段を破損してしまう恐れが無いのである。
【0047】
請求項4の発明の構成により、上記補助ジブの張出・格納時において、上記伸縮ブームが全縮小しており、且つ、上記ジブ基台が後方指向姿勢であるときのみ、上記ジブ基台に対する上記ジブ本体の起仰下げ操作が可能となるので、上記ジブ連結手段を破損する恐れがないのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】特開2000−191282号公報の補助ジブの張出・格納装置の全体図(第1の姿勢)である。
【図2】第2の姿勢を示す図である。
【図3】第3の姿勢を示す図である。
【図4】第4の姿勢を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る張出・格納制御装置のブロック図である。
【図6】図1のA矢視図である。
【図7】図6のB矢視断面図である。
【図8】図1のC矢視図である。
【図9】本願発明の実施の形態に係る補助ジブの張出・格納装置の油圧回路図である。
【図10】伸縮ブーム伸長操作規制におけるフローチャートである。
【図11】ジブ基台回動操作規制におけるフローチャートである。
【図12】伸縮ブーム縮小操作規制におけるフローチャートである。
【図13】ジブ本体起仰下げ操作規制におけるフローチャートである。
【符号の説明】
Z クレーン車、1 車両、2 フレーム、3 旋回台、4 伸縮ブーム、5 起伏用油圧シリンダ、6 伸縮ブーム先端部、7、ベースブーム、8、アウトリガ装置、10 補助ジブ、11 ジブ基台基端部、12 ジブ基台、13 ジブ基台先端部、14 ジブ本体基端部、15 ジブ本体、16 ジブ起伏駆動手段、17 ジブ起伏駆動油圧シリンダ、18 リンク機構、19 ジブ本体先端部、20 回動駆動機構、21 回動油圧シリンダ、22 第1リンク、23 第2リンク、25 回動支点ピン、26 固定ピン、27 回動支点ボス、28 固定ボス、30 ジブ連結手段、31 連結ピン、32 連結ボス、33 サポート、35 回動支点ピン駆動油圧シリンダ、36 固定ピン駆動油圧シリンダ、40 張出・格納制御装置、41 ジブ用トランスミッタ、42 コードリール、43 過負荷防止装置の制御部、44 運転室、45 ジブ本体起仰角度検出手段、46 ジブ基台回動角度検出手段、47 回動支点ピン挿入検出手段、48 ジブ張出・格納用リモコン、51 ジブ起伏駆動油圧シリンダの切換ソレノイドバルブ、52 回動油圧シリンダの切換ソレノイドバルブ、53 回動支点ピン駆動油圧シリンダの切換ソレノイドバルブ、54 固定ピン駆動油圧シリンダの切換ソレノイドバルブ、55 パイロット圧ベントソレノイドバルブ、56パイロット圧供給ソレノイドバルブ、57 リモコン切換スイッチ、58 伸縮ブーム全縮小検出手段、59 補助ジブ格納検出手段、60 ジブ操作用油圧パイロットバルブ、61 油圧パイロット式切換弁、62 ホースリール

Claims (4)

  1. 車両上に搭載された旋回台に伸縮ブームを起伏自在に枢着し、該伸縮ブームの先端部には補助ジブが着脱自在に装着可能とされ、該補助ジブは、上記伸縮ブームの先端部にその基端部が着脱自在に連結されるジブ基台と該ジブ基台の先端部にその基端部が連結されたジブ本体とを備えるとともに、上記ジブ基台は、上記伸縮ブームの格納状態においてその軸心がほぼ鉛直となるようにその配置方向が設定された挿脱自在な回動支点ピンによって、上記伸縮ブームの先端部の側方においてその先端部を該伸縮ブームの基端部側に向けた後方指向姿勢と該伸縮ブームの先端部の前面側においてその先端部を該伸縮ブームの伸縮方向前方側に向けた前方指向姿勢との間で姿勢変更可能なる如く該伸縮ブームの先端部に回動自在に枢支されるとともに、上記ジブ本体は、上記ジブ基台との間に配置されたジブ起伏駆動手段により該ジブ基台に対してその上方へ起仰可能に構成され、補助ジブの格納時にはジブ基台に対してジブ本体を上記ジブ起伏駆動手段により下方へ倒伏して伸縮ブームの基端部側面とジブ本体の側面間を連結し、補助ジブの張出し時にはジブ基台に対してジブ本体を上記ジブ起伏駆動手段により上方へ起仰して伸縮ブームの基端部側面とジブ本体側面の連結を解除する連結手段を備えた補助ジブの張出・格納制御装置において、
    上記補助ジブの張出・格納制御装置は、上記回動支点ピンの挿通を検出する回動支点ピン挿通検出手段と、上記ジブ本体の上記ジブ基台に対する起仰角度を検出するジブ本体起仰角度検出手段とを設け、上記補助ジブの張出・格納時において、上記回動支点ピン挿通検出手段が回動支点ピンの挿通を検出し、且つ、上記ジブ本体起仰角度検出手段により上記ジブ本体が上記ジブ基台に対して、上記連結手段により連結が解除される角度以上上方に起仰していることを検出した後、上記伸縮ブームの伸長操作が可能となるように制御することを特徴とする補助ジブの張出・格納制御装置。
  2. 車両上に搭載された旋回台に伸縮ブームを起伏自在に枢着し、該伸縮ブームの先端部には補助ジブが着脱自在に装着可能とされ、該補助ジブは、上記伸縮ブームの先端部にその基端部が着脱自在に連結されるジブ基台と該ジブ基台の先端部にその基端部が連結されたジブ本体とを備えるとともに、上記ジブ基台は、上記伸縮ブームの格納状態においてその軸心がほぼ鉛直となるようにその配置方向が設定された挿脱自在な回動支点ピンによって、上記伸縮ブームの先端部の側方においてその先端部を該伸縮ブームの基端部側に向けた後方指向姿勢と該伸縮ブームの先端部の前面側においてその先端部を該伸縮ブームの伸縮方向前方側に向けた前方指向姿勢との間で姿勢変更可能なる如く該伸縮ブームの先端部に回動自在に枢支されるとともに、上記ジブ本体は、上記ジブ基台との間に配置されたジブ起伏駆動手段により該ジブ基台に対してその上方へ起仰可能に構成され、補助ジブの格納時にはジブ基台に対してジブ本体を上記ジブ起伏駆動手段により下方へ倒伏して伸縮ブームの基端部側面とジブ本体の側面間を連結し、補助ジブの張出し時にはジブ基台に対してジブ本体を上記ジブ起伏駆動手段により上方へ起仰して伸縮ブームの基端部側面とジブ本体側面の連結を解除する連結手段を備えた補助ジブの張出・格納制御装置において、
    上記補助ジブの張出・格納制御装置は、上記回動支点ピンの挿通を検出する回動支点ピン挿通検出手段と、上記ジブ基台の上記伸縮ブーム先端部に対する回動角度を検出するジブ基台回動角度検出手段と、上記ジブ本体の上記ジブ基台に対する起仰角度を検出するジブ本体起仰角度検出手段とを設け、上記補助ジブの張出・格納時において、上記回動支点ピン挿通検出手段が回動支点ピンの挿通を検出し、且つ上記ジブ基台回動角度検出手段により上記ジブ基台の伸縮ブーム先端部に対する回動角度が、上記連結手段により連結する角度、あるいはジブ本体と車両のミラー等で干渉する角度の範囲内にないことを検出した後、上記ジブ基台の上記回動支点ピンまわりの回動操作が可能となるよう制御するとともに、上記回動支点ピン挿通検出手段が回動支点ピンの挿通を検出し、且つ上記ジブ基台回動角度検出手段により上記ジブ基台の伸縮ブーム先端部に対する回動角度が、上記連結手段により連結する角度、あるいはジブ本体と車両のミラー等で干渉する角度の範囲内であることを検出し、且つ上記ジブ本体起仰角度検出手段により上記ジブ本体が上記ジブ基台に対して、上記連結手段により連結が解除される角度、あるいはジブ本体と車両のミラー等で干渉しない角度以上上方に起仰していることを検出した後、上記ジブ基台の上記回動支点ピンまわりの回動操作が可能となるように制御することを特徴とする補助ジブの張出・格納制御装置。
  3. 車両上に搭載された旋回台に伸縮ブームを起伏自在に枢着し、該伸縮ブームの先端部には補助ジブが着脱自在に装着可能とされ、該補助ジブは、上記伸縮ブームの先端部にその基端部が着脱自在に連結されるジブ基台と該ジブ基台の先端部にその基端部が連結されたジブ本体とを備えるとともに、上記ジブ基台は、上記伸縮ブームの格納状態においてその軸心がほぼ鉛直となるようにその配置方向が設定された挿脱自在な回動支点ピンによって、上記伸縮ブームの先端部の側方においてその先端部を該伸縮ブームの基端部側に向けた後方指向姿勢と該伸縮ブームの先端部の前面側においてその先端部を該伸縮ブームの伸縮方向前方側に向けた前方指向姿勢との間で姿勢変更可能なる如く該伸縮ブームの先端部に回動自在に枢支されるとともに、上記ジブ本体は、上記ジブ基台との間に配置されたジブ起伏駆動手段により該ジブ基台に対してその上方へ起仰可能に構成され、補助ジブの格納時にはジブ基台に対してジブ本体を上記ジブ起伏駆動手段により下方へ倒伏して伸縮ブームの基端部側面とジブ本体の側面間を連結し、補助ジブの張出し時にはジブ基台に対してジブ本体を上記ジブ起伏駆動手段により上方へ起仰して伸縮ブームの基端部側面とジブ本体側面の連結を解除する連結手段を備えた補助ジブの張出・格納制御装置において、
    上記補助ジブの張出・格納装置は、上記ジブ本体の上記ジブ基台に対する起仰角度を検出するジブ本体起仰角度検出手段と、上記ジブ基台の後方指向姿勢を検出するジブ基台後方指向姿勢検出手段とを設け、上記補助ジブの張出・格納時において、上記ジブ本体起仰角度検出手段により上記ジブ本体が上記ジブ基台に対して、上記連結手段により連結が解除される角度以上上方に起仰していることを検出し、且つ、上記ジブ基台後方指向姿勢検出手段によりジブ基台が後方指向姿勢であることを検出した後、上記伸縮ブームの縮小操作が可能となるように制御することを特徴とする補助ジブの張出・格納制御装置。
  4. 車両上に搭載された旋回台に伸縮ブームを起伏自在に枢着し、該伸縮ブームの先端部には補助ジブが着脱自在に装着可能とされ、該補助ジブは、上記伸縮ブームの先端部にその基端部が着脱自在に連結されるジブ基台と該ジブ基台の先端部にその基端部が連結されたジブ本体とを備えるとともに、上記ジブ基台は、上記伸縮ブームの格納状態においてその軸心がほぼ鉛直となるようにその配置方向が設定された挿脱自在な回動支点ピンによって、上記伸縮ブームの先端部の側方においてその先端部を該伸縮ブームの基端部側に向けた後方指向姿勢と該伸縮ブームの先端部の前面側においてその先端部を該伸縮ブームの伸縮方向前方側に向けた前方指向姿勢との間で姿勢変更可能なる如く該伸縮ブームの先端部に回動自在に枢支されるとともに、上記ジブ本体は、上記ジブ基台との間に配置されたジブ起伏駆動手段により該ジブ基台に対してその上方へ起仰可能に構成され、補助ジブの格納時にはジブ基台に対してジブ本体を上記ジブ起伏駆動手段により下方へ倒伏して伸縮ブームの基端部側面とジブ本体の側面間を連結し、補助ジブの張出し時にはジブ基台に対してジブ本体を上記ジブ起伏駆動手段により上方へ起仰して伸縮ブームの基端部側面とジブ本体側面の連結を解除する連結手段を備えた補助ジブの張出・格納制御装置において、
    上記補助ジブの張出・格納制御装置は、上記伸縮ブームの全縮小状態を検出する伸縮ブーム全縮小検出手段と、上記ジブ基台の後方指向姿勢を検出するジブ基台後方指向姿勢検出手段とを設け、上記補助ジブの張出・格納時において、上記伸縮ブーム全縮小検出手段により伸縮ブームが全縮小していることを検出し、且つ、上記ジブ基台後方指向姿勢検出手段によりジブ基台が後方指向姿勢であることを検出した後、上記ジブ基台に対する上記ジブ本体の起仰下げ操作が可能となるように上記ジブ起伏駆動手段を制御することを特徴とする補助ジブの張出・格納制御装置。
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